JP2018062548A - 漂白剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】汚れに対する漂白力、及び消臭力を向上させた漂白剤組成物を提供すること。【解決手段】(A)成分:過酸化水素と、(B)成分:下記式(b−1)で表される両性界面活性剤と、(C)成分:ノニオン界面活性剤、及びアニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種とを含む漂白剤組成物。(式(b−1)中、R1は炭素数10〜20の直鎖若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり;R2は炭素数1〜5の2価の炭化水素基であり;R3は水素原子又はR2−COOM’を示す。M’は水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、NH4+又はアルカノールアミン類を示す。)[化1]【選択図】なし

Description

本発明は、漂白剤組成物に関する。
漂白剤組成物は、衣類や食器等に付着した汚れを漂白する効果を有している。中でも、過酸化水素を含む漂白剤組成物は、色柄物にも使用できる手軽さから広く使用されている。
近年、防湿・防水,吸湿・吸水,抗菌,防縮・防しわ,紫外線カットなどの機能を持たせた機能性繊維を使用した衣類が市販されるようになっている。この機能性繊維は、汚れや臭いが蓄積しやすいという問題がある。
特許文献1は、過酸化水素と、シクロデキストリンと、特定のノニオン界面活性剤とを含有する漂白剤組成物を提案している。
特開2011−225743号公報
しかし、特許文献1の漂白剤組成物では、機能性繊維における漂白力(汚れを除去する効果)も消臭力(臭いを除去する効果)も充分ではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、汚れに対する漂白力、及び消臭力を向上させた漂白剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、過酸化水素と、特定の両性界面活性剤と、ノニオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤とを組み合わせることにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の漂白剤組成物は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:過酸化水素と、(B)成分:下記式(b−1)で表される両性界面活性剤と、(C)成分:ノニオン界面活性剤、及びアニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種とを含む漂白剤組成物。
Figure 2018062548
(式(b−1)中、Rは炭素数10〜20の直鎖若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり;Rは炭素数1〜5の2価の炭化水素基であり;Rは水素原子又はR−COOM’を示す。M’は水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、NH 又はアルカノールアミン類を示す。)
[2](A)成分/(B)成分で表される質量比が、0.1〜20である、[1]に記載の漂白剤組成物。
[3](C)成分/(B)成分で表される質量比が、1〜100である、[1]又は[2]に記載の漂白剤組成物。
本発明によれば、汚れに対する漂白力、及び消臭力を向上させた漂白剤組成物を提供できる。
本発明の漂白剤組成物は、以下の(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含有する組成物である。
<(A)成分:過酸化水素>
(A)成分は過酸化水素であり、漂白効果を有する。
漂白剤組成物中、(A)成分の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜6質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1.5〜4質量%がさらに好ましい。
(A)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、汚れに対する漂白力を向上しやすく、消臭力も向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、漂白剤組成物の安定性を向上しやすい。
<(B)成分:式(b−1)で表される両性界面活性剤>
(B)成分は下記式(b−1)で表される両性界面活性剤である。
Figure 2018062548
式(b−1)中、Rは炭素数10〜20の直鎖若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり;Rは炭素数1〜5の2価の炭化水素基であり;Rは水素原子又はR−COOM’を示す。M’は水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、NH 又はアルカノールアミン類を示す。
前記一般式(b−1)中、Rは、炭素数10〜20の直鎖若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数10〜20の直鎖若しくは分岐鎖状のアルケニル基である。好ましくは、炭素数10〜20の直鎖若しくは分岐鎖状のアルキル基である。
において、アルキル基、アルケニル基の炭素数は、それぞれ10〜20であり、10〜18が好ましく、12〜16がより好ましく、炭素数12が特に好ましい。
は、炭素数1〜5の2価の炭化水素基であり、炭素数2〜3の2価の炭化水素基が好ましく、炭素数3の2価の炭化水素基がより好ましい。具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基が挙げられ、エチレン基、プロピレン基が好ましい。
M’は、水素原子;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子;マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属原子;NH ;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類が挙げられる。なかでもナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子であることが好ましく、ナトリウムであることが特に好ましい。
は、水素原子又はR−COOM’を示す。
が水素原子の場合、(B)成分は、その分子中に1つの−R−COOM’を有する(かかる(B)成分をモノ体と称する。)。
がR−COOM’の場合、(B)成分は、その分子中に2つの−R−COOM’を有する(かかる(B)成分をジ体と称する。)。このとき、複数のRは同一であってもよく異なっていてもよく、複数のM’は同一であってもよく異なっていてもよい。
(B)成分としては、モノ体、ジ体のいずれも用いることができる。
(B)成分の具体例としては、たとえばN−アルキル若しくはアルケニルアミノプロピオン酸又はその塩が挙げられる。
市販品としては、たとえばラウラミノプロピオン酸Na(三洋化成工業株式会社製)等が好適なものとして挙げられる。
(B)成分は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
漂白剤組成物中、(B)成分の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜10質量%が好ましく、0.3〜8質量%がより好ましく、0.5〜6質量%がさらに好ましく、0.5〜4質量%が特に好ましく、0.5〜2質量%が最も好ましい。
(B)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、汚れに対する漂白力を向上しやすく、消臭力を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、漂白剤組成物の安定性を向上しやすい。
(A)成分/(B)成分で表される質量比(以下、A/B比ともいう)は、0.1〜20が好ましく、0.8〜15がより好ましく、1.5〜12がさらに好ましい。
A/B比が前記範囲の下限値以上であれば、漂白力を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、消臭力を向上しやすい。
<(C)成分:ノニオン界面活性剤、及びアニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種>
(C)成分は、ノニオン界面活性剤、及びアニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種である。
[ノニオン界面活性剤]
ノニオン界面活性剤(以下、(C1)成分ともいう)としては特に限定されないが、例えばポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、アルキルフェノール、炭素数8〜22の脂肪酸又は炭素数8〜22のアミン等のアルキレンオキシド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキル(又はアルケニル)アミンオキシド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、糖脂肪酸エステル、N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシドなどが挙げられる。これらはいずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(C1)成分としては、上記の中でも、漂白剤組成物の粘度を適度に保持しつつ、安定性が向上する点で、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤が好ましい。
ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤としては、例えば下記一般式(c1−1)で表される化合物(以下、「(c1−1)成分」という。)、下記一般式(c1−2)で表される化合物(以下、「(c1−2)成分」という。)などが挙げられる。これらはいずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
51−CO−(OR52−OR53 ・・・(c1−1)
54−O−[(EO)/(PO)]H ・・・(c1−2)
式(c1−1)中、R51は炭素数8〜22の炭化水素基であり、R52は炭素数2〜4のアルキレン基であり、R53は炭素数1〜4のアルキル基である。mはOR52の平均繰り返し数を示し、1〜20の数である。
式(c1−2)中、R54は炭素数8〜22の炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基である。sはEOの平均繰り返し数を示し、1〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を示し、0〜4の数である。
(c1−1)成分:
前記式(c1−1)中、R51における炭化水素基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、又は環状の構造を含んでいてもよい。
また、R51における炭化水素基は、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基がより好ましい。
51の炭素数は8〜22であり、炭素数10〜18が好ましく、炭素数10〜16がより好ましく、炭素数12〜14がさらに好ましい。R51の炭素数が8以上であると、漂白力がより高まる。一方、R51の炭素数が22以下であると、保存安定性が向上する。
(c1−1)成分は、単一鎖長の混合物であってもよく、複数の鎖長の混合物であってもよい。R51は、原料の脂肪酸(R51−COOH)に由来する。
前記式(c1−1)中、R53は、炭素数1〜4のアルキル基であり、炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R53として具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基が挙げられ、メチル基、エチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
前記式(c1−1)中、R52は、炭素数2〜4のアルキレン基であり、エチレン基又はプロピレン基が好ましい。
式中の複数のR52は、相互に同じであってもよく異なってもよい。すなわち、R52のアルキレン基は、1種単独であってもよく、2種以上が組み合わされていてもよい。中でも、洗浄時の泡立ちがよく、安価であることから、式中のm個のOR52が、全てオキシエチレン基であるか、又はオキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在していることが好ましい。
52のアルキレン基が2種以上組み合わされている場合、OR52の付加方法は、特に限定されず、例えばオキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在している場合の付加方法としては、ランダム付加であってもよく、ブロック付加であってもよい。ブロック付加の方法としては、エチレンオキシドを付加した後にプロピレンオキシドを付加する方法、プロピレンオキシドを付加した後にエチレンオキシドを付加する方法、エチレンオキシドを付加した後にプロピレンオキシドを付加してさらにエチレンオキシドを付加する方法等が挙げられる。
前記式(c1−1)中、mは、OR52の平均繰返し数を示し、1〜20の数である。mが下限値以上であると、漂白力、特に皮脂汚れに対する漂白力がより向上する。一方、mが上限値以下であると、漂白剤組成物の水に対する溶解性がより向上する。
OR52が全てオキシエチレン基である場合、mは、1〜20が好ましく、3〜15がより好ましい。
OR52がオキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在している場合、mは12〜20が特に好ましい。このうち、オキシプロピレン基の平均繰返し数は、5以下が好ましく、4以下がより好ましく、3以下がさらに好ましい。オキシプロピレン基の平均繰返し数が5を超えると、漂白力、及び漂白剤組成物としての保存安定性(ニオイ、経時安定性など)が低下するおそれがある。
(c1−2)成分:
前記式(c1−2)中、R54における炭化水素基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、又は環状の構造を含んでいてもよい。
また、R54における炭化水素基は、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基がより好ましい。
54の炭素数は8〜22であり、炭素数10〜18が好ましく、炭素数10〜16がより好ましく、炭素数12〜14がさらに好ましい。R54の炭素数が8以上であると、漂白力がより高まる。一方、R54の炭素数が22以下であると、保存安定性が向上する。
(c1−2)成分は、単一鎖長の混合物であってもよく、複数の鎖長の混合物であってもよい。R54は、原料のアルコール(R54−OH)に由来する。該アルコールとしては、ヤシ油、パーム油若しくは牛脂などの天然油脂由来のアルコール、又は、石油由来の合成アルコールが挙げられる。
前記式(c1−2)中、sは、EOの平均繰返し数を示し、1〜20の数であり、3〜15の数がより好ましい。sが前記範囲内にあると、漂白剤組成物の漂白力、特に皮脂汚れに対する漂白力がより向上する。
tは、POの平均繰返し数を示し、0〜4の数であり、0〜3の数が好ましく、0が特に好ましい。tが前記範囲内にあると、漂白性能が向上しやすい。
前記式(c1−2)において、EOとPOとは、ブロック状に付加していてもよく、ランダム状に付加していてもよい。EOとPOとがブロック状に付加している場合の付加方法としては、エチレンオキシドを付加した後にプロピレンオキシドを付加する方法、プロピレンオキシドを付加した後にエチレンオキシドを付加する方法、エチレンオキシドを付加した後にプロピレンオキシドを付加してさらにエチレンオキシドを付加する方法等が挙げられる。特に、全自動洗濯機での洗濯におけるすすぎ性がより良好なことから、エチレンオキシドを付加した後にプロピレンオキシドを付加してさらにエチレンオキシドを付加する方法(末端が−O−CHCHO−Hとなること)が好ましい。
(c1−2)成分において、アルキレンオキシド(エチレンオキシド、プロピレンオキシド)の付加モル数分布は特に限定されず、(c1−2)成分の製造方法等によって制御できる。例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の一般的なアルカリ触媒を用いてアルキレンオキシドを疎水性原料に付加させた際には、比較的広い付加モル数分布となる傾向にある。また、特公平6−15038号公報に記載されたAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いてアルキレンオキシドを疎水性原料に付加させた際には、比較的狭い付加モル数分布となる傾向にある。
(c1−2)成分の具体例としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
・ライオン株式会社製の商品名「レオックスCL−60」炭素数12の第1級アルコール(C12OH)と炭素数14の第1級アルコール(C14OH)との混合物(質量比C12OH/C14OH=75/25)に、平均6モルのエチレンオキシドが付加されたもの。
・炭素数12〜14の第2級アルコールに対して7モル、9モル、12モル又は15モル相当のEOを付加した化合物(日本触媒社製の商品名「ソフタノール70」、「ソフタノール90」、「ソフタノール120」、「ソフタノール150」)。
(C1)成分としては、特に皮脂汚れに対する漂白力の点から、(c1−1)成分及び(c1−2)成分からなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。この中でも、(c1−1)成分と(c1−2)成分との組合せ、又は(c1−2)成分を用いることがより好ましい。
(c1−1)成分としては、上述した中でも、R52がエチレン基であるポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルが好ましく、その中でもR53がメチル基であるポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(以下、「MEE」と記載することがある。)が特に好ましい。これらは高濃度においてもゲル化領域が小さいため、高配合時にゲル化が生じにくい。
(C1)成分は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
[アニオン界面活性剤]
アニオン界面活性剤(以下、(C2)成分ともいう)としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩;α−オレフィンスルホン酸塩;直鎖状又は分岐鎖状のアルキル硫酸エステル塩;アルキルエーテル硫酸エステル塩;アルケニルエーテル硫酸エステル塩;アルカンスルホン酸塩;α−スルホ脂肪酸エステル塩;脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸塩、アルケニルアミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型のアニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型のアニオン界面活性剤等が挙げられる。
塩形態としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩などのアルカノールアミン塩等が挙げられる。
上記のうち、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16のものが好ましく、炭素数10〜14のものが特に好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩又はポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩が好ましい。
アルカンスルホン酸塩としては、好ましくは炭素数10〜20、より好ましくは炭素数14〜17のアルキル基を有する2級アルカンスルホン酸塩が好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
脂肪酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
上記の中でも、本発明の効果が得られやすいことから、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩及びアルケニルエーテル硫酸エステル塩からなる群より選択される少なくとも一種が好ましい。
中でもアニオンは、安定性と漂白力が両立しやすいことから、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸塩を併用することが好ましい。
(C2)成分は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
漂白剤組成物中、(C)成分の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、1.5〜50質量%が好ましく、2〜30質量%がより好ましく、4〜15質量%がさらに好ましい。
(C)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、汚れに対する漂白力を向上しやすく、消臭性を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、本発明の効果が見られやすい。
(C)成分は、(C1)成分と(C2)成分を併用することが好ましい。
漂白剤組成物中、(C1)成分の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%が好ましく、1〜15質量%がより好ましく、3〜12質量%がさらに好ましい。
(C1)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、汚れに対する漂白力を向上しやすく、消臭性を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、本発明の効果が得られやすい。
漂白剤組成物中、(C2)成分の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%が好ましく、0.3〜10質量%がより好ましく、1〜6質量%がさらに好ましい。
(C2)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、漂白剤組成物の安定性を向上しやすい。汚れに対する漂白力を向上しやすく、消臭力を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、漂白剤組成物の安定性を向上しやすい。
(C1)成分/(C2)成分で表される質量比(以下、C1/C2比ともいう)は、1〜20が好ましく、2〜10がより好ましい。
前記範囲の下限値以上であれば、汚れに対する漂白力を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、漂白剤組成物の安定性を向上しやすい。
(C)成分/(B)成分で表される質量比(以下、C/B比ともいう)は、1〜100が好ましく、2〜80がより好ましく、3〜50がさらに好ましい。
C/B比が前記範囲の下限値以上であれば、安定性を向上しやすくなる。前記範囲の上限値以下であれば、汚れに対する漂白力を向上しやすく、消臭力を向上しやすい。
<任意成分>
本発明の漂白剤組成物は、上記(A)〜(C)成分以外に、漂白剤組成物に通常用いられる任意成分を含有してもよい。
任意成分としては、例えば(B)成分及び(C)成分以外の界面活性剤、pH調整剤、キレート剤、ラジカルトラップ剤、有機溶剤、緩衝剤、香料、溶媒、ハイドロトロープ剤、漂白活性化剤、抗菌剤、防腐剤が挙げられる。
(B)成分及び(C)成分以外の界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロリドのようなアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられる。これらの塩の対イオンとしては、ハロゲンイオン等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
本発明の漂白剤組成物において、界面活性剤の総含有量は、漂白剤組成物の総質量に対し、55質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。下限値は、2質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましい。
(B)成分/総界面活性剤で表される質量比(B/総活性剤比ともいう)は、0.01〜0.8が好ましく、0.03〜0.5がより好ましく、0.05〜0.2がさらに好ましい。
B/総活性剤比が前記範囲の下限値以上であれば、汚れに対する漂白力を向上しやすく、消臭力を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、漂白剤組成物の安定性を向上しやすい。
pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア等が挙げられる。
本発明の漂白剤組成物のpHは8以下が好ましく、pH2〜7がより好ましく、pH3〜6がさらに好ましい。
pHが前記範囲の下限値以上であれば、汚れに対する漂白力を向上しやすく、消臭性を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、安定性を向上しやすい。
なお、漂白剤組成物(25℃に調温)のpHは、pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製、「HM−30G」)等により測定される値を示す。
キレート剤としては、例えば1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸等のホスホン酸系キレート剤が挙げられる。漂白剤組成物中、キレート剤の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜2質量%が好ましい。
ラジカルトラップ剤としては、例えばp−メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。漂白剤組成物中、ラジカルトラップ剤の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、0.01〜1質量%が好ましい。
有機溶剤としては、例えばフェニルジグリコール、ブチルカルビトールが挙げられる。漂白剤組成物中、有機溶剤の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜3質量%が好ましい。
緩衝剤としては、例えばクエン酸が挙げられる。漂白剤組成物中、緩衝剤の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、0.01〜2質量%が好ましい。
香料としては、香料原料単体、又は、香料原料と香料用溶剤と香料安定化剤等とからなる香料組成物を含むものであり、衣料用などの液体洗浄剤、液体漂白洗浄剤、液体漂白剤等に通常用いられる香料を配合することができる。漂白剤組成物中、香料の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、0.01〜1.0質量%が好ましい。
溶媒としては、水を用いることが好ましい。漂白剤組成物中、水の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、40〜95質量%が好ましい。
ハイドロトロープ剤としては、例えば炭素数2〜4のアルコール類、グリコール類、ポリグリコール類、アルキルエーテル類などの水混和性有機溶剤;トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、安息香酸塩、尿素などが挙げられる。
漂白剤組成物中、ハイドロトロープ剤の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、0.01〜15質量%が好ましい。
漂白活性化剤は、それ自体は漂白効果を持たないが、漂白剤組成物中で過酸化水素と反応して酸化力の高い有機過酸に変わる物質である。
漂白活性化剤としては、公知の化合物を用いることができる。例えば、テトラアセチルエチレンジアミン;炭素数1〜18、好ましくは炭素数8〜12のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸又はその塩;炭素数1〜18、好ましくは炭素数8〜12のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシ安息香酸又はその塩が挙げられる。このうち、4−デカノイルオキシ安息香酸(DOBA)、4−ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(DOBS)、4−ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS)が好ましい。
これら漂白活性化剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
漂白活性化剤の含有量は、漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜2質量%が好ましく、0.2〜1.5質量%がより好ましく、0.4〜1質量%がさらに好ましい。漂白活性化剤の含有量が上記下限値以上であると、漂白剤組成物における黄ばみに対する漂白力が高まり、上記上限値以下であると、安定性の向上が図れる。
漂白剤組成物に含まれる各成分の含有量の合計は、100質量%を超えない。
<漂白剤組成物の製造方法>
本発明の漂白剤組成物は特に制限されず、従来公知の製造方法によって製造される。
例えば、本発明の漂白剤組成物が液体である場合には、(A)成分と(B)成分と、(C)成分と、必要に応じて任意成分とを、溶媒(例えばイオン交換水等の水)に混合して溶解し、必要に応じて所定のpHになるように調整することにより、製造することができる。
<漂白剤組成物の使用方法>
本発明の漂白剤組成物の使用方法は、例えば、漂白剤組成物を単独で又は公知の洗浄剤や柔軟剤と共に水に入れて洗浄液とし、この洗浄液に被洗物を入れ、洗濯機で洗浄する方法;漂白剤組成物を予め水に溶解し、これに被洗濯物を浸漬し、その後洗濯機で洗浄する方法等が挙げられる。また、漂白剤組成物を被洗濯物に塗布後、適宜放置し、その後、通常の洗濯を行ってもよい。
被洗物としては、例えば、衣料、布帛、シーツ、カーテン、絨毯等の繊維製品が挙げられる。
洗浄液中の漂白剤組成物の含有量は、特に限定されない。水に対する漂白剤組成物の添加量は、例えば、水10L当たり、漂白剤組成物3〜15mLとされる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
≪実施例1〜14、比較例1〜4≫
<漂白剤組成物の調製>
表1及び2に示す配合組成に従い、後述の製造方法(未配合の成分がある場合、その成分は配合しない。)により、各例の組成物をそれぞれ調製した。
表1及び2に示す組成に従い各成分を混合し、pH調整剤を加えてpHが表1及び2の値となるよう調製して各組成物を得た。
表中の配合量の単位は「質量%」であり、いずれの成分も純分換算量を示す。
表中の空欄はその成分が配合されていないことを示す。
「バランス」は、各例の組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように水が配合されていることを意味する。
以下に、表中に示した成分について説明する。
<(A)成分>
・a−1:過酸化水素(三菱ガス化学株式会社製)。
<(B)成分>
・b−1:ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム(LAP)(三洋化成工業株式会社製、商品名「レボンAPL」)。
・b’−1:ラウリン酸アミドプロピルベタイン(川研ファインケミカル株式会社製)。
<(C)成分>
・c−1:炭素数12の第1級アルコール(C12OH)と炭素数14の第1級アルコール(C14OH)との混合物(質量比C12OH/C14OH=75/25)に、平均6モルのエチレンオキシドが付加されたもの、ライオン株式会社製、商品名「レオックスCL−60」。(HLB=11.5)。
・c−2:MEE、ヤシ脂肪酸メチル(質量比でラウリン酸メチル/ミリスチン酸メチル=74/26の混合物)に対して、アルコキシル化触媒を用いて、15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。上記一般式(c1−1)中、R51=炭素数11のアルキル基及び炭素数13のアルキル基、R52=エチレン基、R53=メチル基、m=15。下記合成方法により合成されたもの。
[合成例]
以下の合成方法に準じて合成した。
500mLビーカーに、2−エチルヘキサノール(一級試薬、関東化学株式会社製)137gと、酢酸カルシウム一水和物(特級試薬、関東化学株式会社製)41.7gを入れ、パドル攪拌翼により室温(25℃)で混合して分散物を得た(分散工程)。前記分散物を攪拌しながら、滴下ロートによって、硫酸(特級試薬、関東化学株式会社製)20.9gを10分間かけて添加し混合した(混合工程)。混合工程では硫酸の添加で発熱するので、ビーカーを水浴して冷却し、反応温度を30〜50℃に制御した。硫酸を添加した後、50℃に保ちながら、さらに2時間攪拌し(触媒熟成工程)、アルコキシル化触媒を得た。
オートクレーブに、上記アルコキシル化触媒12.5gと、ラウリン酸メチル(パステルM12、ライオンケミカル株式会社製)462gと、ミリスチン酸メチル(パステルM14、ライオンケミカル株式会社製)166gとを入れ、攪拌した。攪拌しながら、オートクレーブ内を窒素置換し、100℃に昇温し、1.3kPa以下の減圧条件で30分間、脱水を行った。次いで、160℃に昇温し、0.1〜0.5MPaの条件で、エチレンオキシド1876g(ラウリン酸メチルとミリスチン酸メチルとの合計の15倍モル)を導入して攪拌した(付加反応工程)。さらに、付加反応温度で0.5時間攪拌した(熟成工程)後、80℃に冷却し、反応粗製物(ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(MEE)、EO平均付加モル数=15)2516gを得た。前記反応粗製物をろ過して触媒を除去したものをc−2とした。
c−2のナロー率は30質量%であった。
・c−3:EOPO、天然アルコール(質量比で炭素数12アルコール/炭素数14アルコール=7/3)に、8モル相当のエチレンオキシド、2モル相当のプロピレンオキシド、8モル相当のエチレンオキシドをこの順にブロック付加したもの。下記一般式(n2)で表され、R22=炭素数12のアルキル基及び炭素数14のアルキル基、t=8、u=2、v=8である化合物。
22−O−(EO)−(PO)−(EO)−H・・・(n2)
・c−4:炭素数12の第2級アルコール及び炭素数14の第2級アルコールに、7モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(株式会社日本触媒製、商品名「ソフタノール70」)。下記一般式(n1)で表され、R21=炭素数12の第2級アルキル基及び炭素数14の第2級アルキル基、s=7である化合物。
21−O−(EO)−H ・・・(n1)
・c−5:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸(LAS−H)、(LAS−Hの純分=96質量%、ライオン株式会社製、商品名「ライポンLH−200」)。漂白剤組成物製造時に、pH調整剤である水酸化ナトリウムにより中和され、ナトリウム塩となる。
・c−6:2級アルカンスルホン酸ナトリウム(クラリアント・ジャパン社製、商品名「SAS30」)。
・c−7:石鹸(日油株式会社製、商品名「椰子脂肪酸」)。
<共通成分α>・・・1.25質量%。
共通成分α中の成分は以下のとおりである。
・HEDP:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(ローディア社製、商品名「BRIQUEST ADPA」)・・・0.75質量%。
・メトキシフェノール:p−メトキシフェノール(川口化学工業社製、商品名「MQ−F」)・・・0.1質量%。
・ジエチレングリコールモノフェニルエーテル(日本乳化剤株式会社製、商品名「PhDG(90)」)・・・0.3質量%。
・香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A・・・0.1質量%。
<共通成分β>・・・13.6質量%。
共通成分β中の成分は以下のとおりである。
・HEDP:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(ローディア社製、商品名「BRIQUEST ADPA」)・・・0.1質量%。
・香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A・・・0.5質量%。
・p−トルエンスルホン酸Na(協和発酵工業株式会社製、商品名「PTS酸」)・・・3質量%。
・ブチルカルビトール(日本乳化剤株式会社製)・・・10質量%。
<任意成分>
・漂白活性化剤:4−ラウロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(OBS)(日東化成株式会社製)。
・カチオン界面活性剤:ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド(ライオン・スペシャリティケミカルズ株式会社製、商品名「アーカード12−37W」)。
・抗菌剤:ポリヘキサメチレンビグアニド(ロンザジャパン株式会社製、商品名「Proxel IB」)。
・pH調整剤:水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)。硫酸(東邦亜鉛株式会社製)。
<漂白力の評価>
(1)汚垢布の作製
牛脂をクロロホルムで5倍に希釈した牛脂溶液を調製した。
該牛脂溶液に0.01質量%のオイルレッドを添加したもの0.030mLを、5cm×5cmに裁断した機能性繊維(商品名「ヒートテック」、ユニクロ株式会社・東レ株式会社製、ポリエステル35%、レーヨン33%、アクリル27%、ポリウレタン5%)に滴下し、室温にて約1時間風乾したものを油汚れ汚垢布とした。
(2)洗浄試験
汚垢布5枚のそれぞれに対し、液体漂白剤を0.12mLずつ塗布し、5分間静置した。
次いで、15℃の水道水900mLと洗剤(ライオン株式会社製、商品名「トップクリアリキッド」)0.6mlを入れたTerg−O−Tometer(UNITED STATES TESTING社製)に、油汚れ汚垢布5枚を入れ、120rpmで10分間洗浄した(浴比20倍)。
その後、洗浄後の油汚れ汚垢布5枚を取り出し、該油汚れ汚垢布に対して、2槽式洗濯機(三菱電機株式会社製、CW−C30A1型)で流水すすぎ3分間を行い、次いで脱水1分間を行った後、風乾した。
(3)漂白力の評価
測色色差計(日本電色社製、商品名SE2000)を用い、汚れ付着前の原布及び、洗浄試験前後の油汚れ汚垢布についてのa値をそれぞれ測定した。洗浄前後のa値の差が大きいほど、塗布漂白力が高いことを意味する。
そして、5枚の油汚れ汚垢布について算出した洗浄前後のa値の差の平均値を指標として、下記の評価基準に従い、漂白力の評価を行った。
≪評価基準≫
◎:洗浄前後のa値の差が6超。
○:洗浄前後のa値の差が5以上6未満。
△:洗浄前後のa値の差が3以上5未満。
×:洗浄前後のa値の差が3未満。
<消臭力の評価>
半年間着用と洗濯を繰り返していた機能性繊維からなる衣類(商品名「ヒートテッククルーネックT」、ユニクロ株式会社・東レ株式会社製、ポリエステル35%、レーヨン33%、アクリル27%、ポリウレタン5%)を、それぞれ一日着用したものを用意した。臭いが付着している背中の部分を中心に直径20cmの円形に切取り、これを4等分し、その内の1片をTシャツ毎に採取した。同様の操作を計10枚のTシャツついて行い、合計10片を1セットとする評価用汚染布とした。
水道水1Lに各例の漂白剤組成物10gを溶かし、汚染布を浸漬して2時間放置した。それを、全自動洗濯機(Haier社製、JW−Z23A;水量15Lに設定)に投入し、洗剤(ライオン株式会社製、商品名「トップクリアリキッド」)10gと、浴比30倍となるように綿シャツ(BVD社製、綿100%)を入れ、標準コースで洗浄した。
洗濯処理を施した後、10片の評価用汚染布の中から、専門評価者6名がそれぞれ任意に1片の評価用汚染布を選択し、選択した評価用汚染布について、下記に示す六段階臭気強度表示法に従って、官能試験によって採点した。
≪六段階臭気強度表示法≫
5点:強烈なにおい。
4点:強いにおい。
3点:楽に感知できるにおい。
2点:何のにおいか判る弱いにおい。
1点:やっと感知できるにおい。
0点:無臭。
6名が採点した点数の内、最高点と最低点とを除外した4名分の平均点を求め、この平均点を下記評価基準に分類して、評価した。
≪評価基準≫
◎:1.0点未満。
○:1.0点以上2.0点未満。
△:2.0点以上3.0点未満。
×:3.0点以上。
Figure 2018062548
Figure 2018062548
本発明を適用した実施例1〜14はいずれも、漂白力及び消臭力において優れていた。
一方、(A)成分を含まない比較例1では、消臭力において劣っていた。
(B)成分を含まない比較例2では、漂白力及び消臭力のいずれにおいても劣っていた。
(B)成分の代わりにベタインを使用した比較例3では、消臭力において劣っていた。
(C)成分を含まない比較例4では、漂白力及び消臭力のいずれにおいても劣っていた。
以上の結果から、本発明によれば、漂白力及び消臭力に優れた漂白剤組成物を提供することができることが判った。

Claims (1)

  1. (A)成分:過酸化水素と、(B)成分:下記式(b−1)で表される両性界面活性剤と、(C)成分:ノニオン界面活性剤、及びアニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種とを含む漂白剤組成物。
    Figure 2018062548
    (式(b−1)中、Rは炭素数10〜20の直鎖若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり;Rは炭素数1〜5の2価の炭化水素基であり;Rは水素原子又はR−COOM’を示す。M’は水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、NH 又はアルカノールアミン類を示す。)
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