JP2009173858A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一般式(I)[式中、R1は炭素数9〜13の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、R2は炭素数2〜4のアルキレン基であり、R3は炭素数1〜3のアルキル基であり;nはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示し、5〜30である。]で表されるアルキレンオキサイド付加体(A)50〜70質量%と、非石鹸系アニオン界面活性剤(B)1〜10質量%と、飽和脂肪酸(C)0.05〜3質量%とを含有することを特徴とする液体洗浄剤組成物。
[化1]
【選択図】なし
Description
このうち、液体洗浄剤組成物においては、たとえば、当該液体洗浄剤組成物が容器に収容された液体洗浄剤製品について、「手で持つと重い」、「店から持ち帰るのが大変」、「使用しているとすぐに使い切ってしまう」等の不満が存在している。
一方、洗浄剤分野においては、近年、環境への負荷を軽減する方法として、洗浄剤組成物の使用量を低減すること、あるいは洗浄剤組成物が収容される容器サイズを小型化してゴミを削減すること等が提案されている。
具体例として、それぞれ特定の非イオン界面活性剤とポリオキシアルキレンアミンを含有してなる衣料用液体洗浄剤組成物が提案されている(特許文献1参照)。
また、全体の界面活性剤の含有割合が高いものとして、特定の脂肪酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルおよびアニオン界面活性剤を含有する、洗浄力および起泡力に優れる洗浄剤組成物が提案されている(特許文献2参照)。
特許文献1には、5〜80質量%の界面活性剤を含有する液体洗浄剤組成物についての記載があるものの、特定の2種の界面活性剤を併用することが必須であり、液体洗浄剤組成物中に、界面活性剤を1種単独で多量に含有するものではない。
そのため、濃縮タイプの液体洗浄剤組成物においては、経時に伴ってゲル化等を起こさず、液性が良好であることが求められる。
本発明者らは、上記のように、柔軟剤製品を用いて洗濯を繰り返しているうちに、被洗物の種類によって、被洗物自体が徐々に黄ばんでくる課題を新たに見出した。この黄ばみは、被洗物の外観を損なうばかりでなく、消費者クレームに繋がることも懸念される。
すなわち、本発明の液体洗浄剤組成物は、下記一般式(I)で表されるアルキレンオキサイド付加体(A)50〜70質量%と、非石鹸系アニオン界面活性剤(B)1〜10質量%と、飽和脂肪酸(C)0.05〜3質量%とを含有することを特徴とする。
また、本発明の液体洗浄剤組成物においては、アミドアミン化合物(D)0.1〜5質量%をさらに含有することが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、前記一般式(I)で表されるアルキレンオキサイド付加体(A)(以下、(A)成分という。)50〜70質量%と、非石鹸系アニオン界面活性剤(B)(以下、(B)成分という。)1〜10質量%と、飽和脂肪酸(C)(以下、(C)成分という。)0.05〜3質量%とを含有する。
本発明において、(A)成分は、前記一般式(I)で表されるアルキレンオキサイド付加体である。
該(A)成分を用いることにより、本発明の液体洗浄剤組成物は、高濃度の界面活性剤を含有してもゲル化等を起こさずに良好な液性を確保しつつ、界面活性剤を1種単独で多量に含有することができる。
ここで、「界面活性剤を1種単独で多量に含有する」とは、界面活性剤を1種単独で、液体洗浄剤組成物中に50質量%以上の量を含有することを意味する。
また、本発明の液体洗浄剤組成物は、該(A)成分を含有することにより、水への溶解性に優れ、高い洗浄力が得られやすくなる。さらに、高濃度の界面活性剤を含有しても粘度が著しく増大(ゲル化)せずに液性が良好で、流動性も良好な濃縮型の液体洗浄剤組成物を製造することができる。
R1において、アルキル基、アルケニル基の炭素数は、洗浄力向上やゲル化防止の点から、それぞれ炭素数10〜13であることが好ましく、それぞれ炭素数11〜13であることがより好ましい。
R2は、炭素数2〜4のアルキレン基であり、炭素数2〜3のアルキレン基であることが好ましく、エチレン基であることがより好ましい。また、(A)成分中において、R2は、一種単独のアルキレン基であってもよく、二種以上のアルキレン基が混在していてもよい。
R3は、炭素数1〜3のアルキル基であり、好ましくはメチル基である。
nは、アルキレンオキサイドの平均付加モル数を示し、5〜30である。好ましくは、洗浄力や液体洗浄剤組成物の液安定性(特に、低温での経時安定性等)の向上の点から12〜18である。
当該ナロー率は高いほど、良好な洗浄力が得られる。また、当該ナロー率が20質量%以上、特に30質量%以上であると、界面活性剤の原料臭気の少ない液体洗浄剤組成物が得られやすくなる。これは、(A)成分の製造後、(A)成分と共存する(A)成分の原料である脂肪酸エステルと前記一般式(I)中のn=1および2のアルキレンオキサイド付加体が少なくなるためと考えられる。
(A)成分の製造方法としては、特に制限されるものではないが、たとえば表面改質された複合金属酸化物触媒を用いて、脂肪酸アルキルエステルにエチレンオキサイドを付加重合させる方法(特開2000−144179号公報参照)により容易に製造することができる。
かかる表面改質された複合金属酸化物触媒の好適なものとしては、具体的には、金属水酸化物等により表面改質された、金属イオン(Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等)が添加された酸化マグネシウム等の複合金属酸化物触媒や、金属水酸化物及び/または金属アルコキシド等により表面改質されたハイドロタルサイトの焼成物触媒等である。
また、前記複合金属酸化物触媒の表面改質においては、複合金属酸化物と、金属水酸化物及び/または金属アルコキシドとの混合割合を、複合金属酸化物100質量部に対して、金属水酸化物及び/または金属アルコキシドの割合を0.5〜10質量部とすることが好ましく、1〜5質量部とすることがより好ましい。
これらにより、かかる(A)成分は、水溶液系中で分子どうしの配向性が弱く、ミセルが不安定なノニオン界面活性剤であるため、高濃度でゲル化等を生じず液性が良好であり、1種単独で多量に液体洗浄剤組成物中に配合することができると推測される。また、水への溶解性が向上すると推測される。さらに、高濃度での良好な流動性に寄与していると考えられる。したがって、かかる(A)成分が洗濯機槽内の水中へ投入された後、洗濯液中の(A)成分の濃度が早く均一となり、洗浄初期から所定の濃度で被洗物と接することができるため、高い洗浄力が得られると考えられる。
(A)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物中、50〜70質量%であり、51〜65質量%であることが好ましい。
(A)成分の含有量が50質量%以上、好ましくは51質量%以上であると、良好な洗浄力が得られる。また、高濃度の界面活性剤を含有する濃縮タイプの液体洗浄剤組成物が得られる。また、濃縮タイプの液体洗浄剤組成物としての有効性(商品価値)が高くなる。
(A)成分の含有量が70質量%以下、好ましくは65質量%以下であると、経時に伴う液表面での液体洗浄剤組成物のゲル化等が起きにくくなって、液表面において皮膜が形成されにくくなる。
本発明において、(B)成分は非石鹸系アニオン界面活性剤である。
当該(B)成分を用いることにより、主として柔軟剤製品の使用に伴う黄ばみの抑制効果が得られる。
本明細書および本特許請求の範囲において「非石鹸系アニオン界面活性剤」とは、石鹸以外のアニオン界面活性剤を包含するものとする。
具体的には、炭素数8〜16のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜20のアルキル基を有するアルキル硫酸塩;炭素数10〜20のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの平均付加モル数1〜10のポリオキシエチレンアルキルエ−テル硫酸塩;炭素数10〜20のアルキル基を有するα−オレフィンスルホン酸塩、炭素数10〜20のアルキル基を有するアルカンスルホン酸塩、炭素数10〜20のアルキル基を有するα−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、炭素数10〜20のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの平均付加モル数1〜10のポリオキシエチレンアルキルエ−テルカルボン酸塩等が好ましく挙げられる。
上記のなかでも、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩が好ましく、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩がより好ましい。
また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩を構成する全エチレンオキサイド付加体中に質量を基準として最も多く存在するエチレンオキサイド付加体のエチレンオキサイドの付加モル数を「n1max」とした際、全エチレンオキサイド付加体に対する、エチレンオキサイドの付加モル数が(n1max−1)とn1maxと(n1max+1)のエチレンオキサイド付加体の合計の割合が55質量%以上であるものも好ましく、55〜75質量%の範囲であるものがより好ましい。前記範囲であると、柔軟剤製品の使用に伴う黄ばみの抑制効果がより向上する。また、液体洗浄剤組成物の液表面において、該液体洗浄剤組成物自体がゲル化しにくくなって皮膜が形成されにくくなる。
(B)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物中、1〜10質量%であり、1〜5質量%であることが好ましく、2〜5質量%であることがより好ましい。
(B)成分の含有量が1質量%以上であると、柔軟剤製品の使用に伴う黄ばみの抑制効果が得られる。(B)成分の含有量が10質量%以下であると、泡の立ちすぎを抑えることができる。また、液体洗浄剤組成物の液表面において、該液体洗浄剤組成物自体がゲル化しにくくなって皮膜が形成されにくくなる。また、前記(A)成分をより多く配合でき、洗浄力をより高めることができる。さらに、後述の(C)成分との配合バランスもとることができる。
かかる効果が得られる理由としては、定かではないが、以下のように推測される。
理由の一つは、「黄ばみ」は、洗濯の際、柔軟剤製品の使用に伴って、被洗物に鉄分等が吸着し易くなり、この鉄分等が、日干し等の影響によって変色し、被洗物上に現れてくるためと考えられる。もう一つ考えられることは、柔軟基剤(柔軟性を付与する成分)が洗濯のたびに衣類に蓄積し、黄ばみを生ずることも考えられる。
本発明の液体洗浄剤組成物においては、(A)成分と(B)成分と(C)成分の作用によって、前記鉄分等の被洗物への吸着量を低減できるため、また、(B)成分が柔軟基剤を洗濯の際に取り除くことができるために、柔軟剤製品の使用に伴う黄ばみが抑制されると考えられる。なかでも、特に(B)成分の前記鉄分等への作用が大きいものと推測される。
本発明において、(C)成分は飽和脂肪酸である。
当該(C)成分を用いることにより、主として泡立ちの低減効果が得られる。
(C)成分としては、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、炭素数は8〜22が好ましく、炭素数10〜18がより好ましい。
(C)成分として具体的には、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などが挙げられ、なかでも泡立ちの低減効果がより良好であることから、パルミチン酸であることが好ましい。
(C)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.05〜3質量%であり、0.1〜2質量%であることが好ましく、0.2〜1質量%であることがより好ましい。
(C)成分の含有量が0.05質量%以上であると、泡立ちの低減効果が得られる。(C)成分の含有量が3質量%以下であると、沈殿や分離が起きにくくなり、液性が良好となる。また、他の成分(特に前記(B)成分)との配合バランスをとることができる。
(B)/(C)の質量比が前記範囲であると、泡立ちの低減効果と、柔軟剤製品の使用に伴う黄ばみの抑制効果との両方の効果が、いずれも良好に得られる。また、(B)/(C)の質量比が上限値以下であると、泡立ちの低減効果がより向上する。一方、(B)/(C)の質量比が下限値以上であると、柔軟剤製品の使用に伴う黄ばみの抑制効果がより向上する。
本発明の液体洗浄剤組成物には、前記(A)〜(C)成分以外に必要に応じて、その他の成分を適宜、配合することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物においては、アミドアミン化合物(D)(以下、(D)成分という。)0.1〜5質量%をさらに含有することが好ましい。
該(D)成分を用いることにより、本発明の効果に加えて、さらに柔軟性付与効果が得られる。また、第4級アンモニウム塩型のカチオン界面活性剤などの柔軟性付与成分とは異なり、液体洗浄剤組成物が低温時に液表面でゲル化せずに皮膜が形成されにくくなる効果(以下、「皮膜形成の抑制の効果」ということがある。)も得られやすくなる。
かかる(D)成分の好適なものとしては、たとえば下記一般式(d−1)で表される3級アミン又はその塩(D1)(以下、(D1)成分という。)等が挙げられる。(D1)成分を用いると、柔軟性付与効果および皮膜形成の抑制の効果がより向上する。
R5としては、炭素数7〜23の炭化水素基であり、炭素数7〜21の炭化水素基であることが好ましい。たとえば、炭素数7〜23の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数7〜23の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基が挙げられる。
R7およびR8は、それぞれ独立して、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のヒドロキシアルキル基、又は−(CH2CH2O)n2−H(ただし、n2はエチレンオキサイドの付加モル数を示し、1〜25である。)であり、なかでも炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基であることが好ましい。
なかでも、カプリル酸ジメチルアミノプロピルアミド、カプリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド又はこれらの塩が特に好ましい。
ここで、脂肪酸又は脂肪酸誘導体としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、エルカ酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ヤシ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、とうもろこし油脂肪酸、牛脂脂肪酸、パーム核油脂肪酸、大豆油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、ひまし油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸等の植物油又は動物油脂肪酸等、又はこれらのメチルエステル、エチルエステル、グリセライド等が具体的に挙げられ、中でも、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸等が特に好ましい。
これら脂肪酸又は脂肪酸誘導体は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
反応温度は、通常100〜220℃であることが好ましく、より好ましくは150〜200℃である。反応温度が100℃以上であると、反応が遅くなりすぎることがなく、220℃以下であると、得られる3級アミンの着色が抑制される。
長鎖脂肪族アミドアルキル3級アミンの上記以外の製造条件は、適宜変更が可能であり、反応時の圧力は常圧であっても減圧であってもよく、反応時に窒素等の不活性ガスを吹き込むことにより導入することも可能である。
また、得られる(D1)成分が、融点が高い長鎖アミンの場合には、ハンドリング性を向上させるため、反応後、フレーク状もしくはペレット状に成形することが好ましく、又は、エタノール等の有機溶媒に溶解して液状にすることが好ましい。
中和に用いる酸としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、クエン酸、ポリアクリル酸、パラトルエンスルホン酸、クメンスルホン酸等が挙げられ、これらは1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
(D)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.1〜5質量%であることが好ましく、0.2〜4質量%であることがより好ましく、1〜4質量%であることがさらに好ましい。
(D)成分の含有量が0.1質量%以上であると、本発明の効果に加えて、柔軟性付与効果がより得られやすくなる。(D)成分の含有量が5質量%以下であると、液体洗浄剤組成物が低温時にも液表面でゲル化せずに皮膜が形成されにくくなる。また、他の成分との配合バランスをとりやすくなる。
本発明の液体洗浄剤組成物においては、前記(A)〜(D)成分を除く界面活性剤を用途に応じて配合してもよく、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤なども用いることができる。
ノニオン界面活性剤としては、長鎖アルコールにエチレンオキシドを付加したアルコールエトキシレート、アルキルフェノール、高級脂肪酸又は高級アミン等のアルキレンオキサイド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキサイド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキルアミンオキサイド、アルケニルアミンオキサイド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキサイド付加体、糖脂肪酸エステル、N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型又はリン酸型の両性界面活性剤等が挙げられる。
また、本発明の液体洗浄剤組成物においては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のグリコール類;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、重量平均分子量が約200のポリエチレングリコール、重量平均分子量が約400のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等のポリグリコール類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のアルキルエーテル類などの水混和性の有機溶剤を用いることができる。当該有機溶剤の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.1〜15質量%であることが好ましい。
また、本発明の液体洗浄剤組成物においては、東レ・ダウコーニング(株)製のCF1188HV、SH3748、SH3749、SH3772M、SH3775M、SF8410、SH8700、BY22−008、BY22−012、SILWET L−7001、SILWET L−7002、SILWET L−7602、SILWET L−7604、SILWET FZ−2104、SILWET FZ−2120、SILWET FZ−2161、SILWET FZ−2162、SILWET FZ−2164、SILWET FZ−2171、ABN SILWET FZ−F1−009−01、ABN SILWET FZ−F1−009−02、ABN SILWET FZ−F1−009−03、ABN SILWET FZ−F1−009−05、ABN SILWET FZ−F1−009−09、ABN SILWET FZ−F1−009−11、ABN SILWET FZ−F1−009−13、ABN SILWET FZ−F1−009−54、ABN SILWET FZ−22−22;信越化学工業(株)製のX−20−8010B、KF352A、KF6008、KF615A、KF6012、KF6016、KF6017;GE東芝シリコーン(株)製のTSF4450、TSF4452、TSF4445(以上、商品名)等のポリエーテル変性シリコーンを用いることができる。当該ポリエーテル変性シリコーンの含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.1〜3質量%であることが好ましい。
また、本発明の液体洗浄剤組成物においては、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、酒石酸、クエン酸等の金属イオン捕捉剤を用いることができる。当該金属イオン捕捉剤の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.1〜20質量%であることが好ましい。
また、本発明の液体洗浄剤組成物においては、ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤を用いることができる。当該酸化防止剤の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.01〜2質量%であることが好ましい。
また、本発明の液体洗浄剤組成物においては、ローム・アンド・ハウス社製のケーソンCG(商品名)等の防腐剤を用いることができる。当該防腐剤の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.001〜1質量%であることが好ましい。
その他、商品の付加価値向上等を目的として、着色剤、乳濁化剤、芳香のための香料等も含むことができる。
着色剤としては、アシッドレッド138、Polar Red RLS、アシッドイエロー203、アシッドブルー9、青色1号、青色205号、緑色3号、ターコイズP−GR(いずれも商品名)等の汎用の色素や顔料を用いることができる。当該着色剤の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.00005〜0.005質量%であることが好ましい。
乳濁化剤としては、ポリスチレンエマルション、ポリ酢酸ビニルエマルジョン等が挙げられ、通常、固形分30〜50質量%のエマルションが好適に用いられる。具体例としては、ポリスチレンエマルション(サイデン化学社製、商品名:サイビノールRPX−196 PE−3、固形分40質量%)等を用いることができる。当該乳濁化剤の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.01〜0.5質量%であることが好ましい。
香料としては、特開2002−146399号公報に記載の香料成分が挙げられる。当該香料の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.01〜2質量%であることが好ましい。
pH調整剤は、1種または2種以上混合して用いることができる。
pH調整剤は、液体洗浄剤組成物の25℃でのpHを、好ましくはpH4〜9に調整する量が適宜添加される。
前記pHの調整は、たとえば一定量の硫酸、水酸化ナトリウム等を添加することにより制御することができる。また、pHの微調整用として無機酸(好ましくは塩酸、硫酸)または水酸化カリウム等をさらに添加することもできる。
本発明において、液体洗浄剤組成物(25℃に調温)のpHは、pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー(株)製)等により測定される値を示す。
使用方法は、通常の使用方法、すなわち本発明の液体洗浄剤組成物(本発明品)を、洗濯時に洗濯物と一緒に水に投入する方法、泥汚れや皮脂汚れに本発明品を直接塗布する方法、本発明品を予め水に溶かして衣類を浸漬する方法等が挙げられる。また、本発明品を洗濯物に塗布後、適宜放置し、その後、通常の洗濯液を用いて通常の洗濯を行う方法も好ましい。その際、本発明品の使用量は、従来の液体洗浄剤組成物の使用量よりも、実質上半量以下に少なくすることができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、ドラム式洗濯機にも好適に用いることができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、いわゆる「濃縮タイプ」液体洗浄剤組成物であり、特に衣料用として好適なものである。
表1〜6に示す組成の液体洗浄剤組成物を、常法に準じて、以下のように製造した。
まず、2cmの撹拌子の入った円筒ガラス瓶(直径50mm、高さ100mm)に、(A)成分を入れた。次に、任意成分の混合溶液を入れて、400rpmで撹拌子を撹拌させた。次いで、表1〜5に示す組成の液体洗浄剤組成物においては、(B)成分を入れて撹拌し、表6に示す組成の液体洗浄剤組成物においては、(D)成分を入れて撹拌し、続けて(B)成分を順次入れて撹拌し、それぞれ混合した。その後、全体量(全体量を100質量部とする。)が93質量部になるように精製水を入れ、撹拌混合した後、液温を40〜50℃にし、(C)成分を入れて撹拌した。次いで、25℃まで冷却した後、pHを調整し、全体量が100質量%になるように精製水を加えて液体洗浄剤組成物を製造した。
pHの調整は、液体洗浄剤組成物の25℃でのpHが表1〜6に示す値となるように、pH調整剤(水酸化ナトリウムまたは硫酸)を適量添加することにより行った。
なお、表1〜6中の配合量の単位は質量%であり、純分換算量を示す。
以下に、(A)成分のナロー率の測定方法、および表中に示した成分について説明する。
以下に示す(A)成分について、下記測定条件により、エチレンオキサイドの付加モル数が異なるエチレンオキサイド付加体の分布を測定した。そして、(A)成分のナロー率(質量%)を前記数式(S)に基づいて算出した。
[HPLCによるエチレンオキサイド付加体の分布の測定条件]
装置 :LC−6A((株)島津製作所製)
検出器 :SPD−10A
測定波長:220nm
カラム :Zorbax C8 (Du Pont(株)製)
移動相 :アセトニトリル/水=60/40(体積比)
流速 :1mL/min
温度 :20℃
・(A)成分
A−1:C11H23CO(OC2H4)15OCH3、ナロー率 33質量%;合成品。
A−2:C11H23CO(OC2H4)15OCH3と、C13H27CO(OC2H4)15OCH3との質量比で8/2の混合物、ナロー率 33質量%;合成品。
A−3:C11H23CO(OC2H4)15OCH3、ナロー率 45質量%;合成品。
A−4:C11H23CO(OC2H4)15OCH3と、C13H27CO(OC2H4)15OCH3との質量比で8/2の混合物、ナロー率 45質量%;合成品。
すなわち、化学組成が2.5MgO・Al2O3・nH2Oである水酸化アルミナ・マグネシウム(協和化学工業(株)製、商品名:キョーワード300)を、600℃で1時間、窒素雰囲気下で焼成して得られた焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒2.2gと、0.5規定の水酸化カリウムエタノール溶液2.9mLと、ラウリン酸メチルエステル350gとを4リットルオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置換した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3atmに維持しつつ、エチレンオキサイド1079gを導入し、撹拌しながら反応させた。
さらに、反応液を80℃に冷却し、水159gと、濾過助剤として活性白土および珪藻土をそれぞれ5g添加した後、触媒を濾別し、A−1を得た。
なお、触媒に対するアルカリ添加量をコントロールすることにより、ナロー率33質量%のA−1を得た。
なお、触媒に対するアルカリ添加量をコントロールすることにより、ナロー率33質量%のA−2を得た。
なお、触媒に対するアルカリ添加量をコントロールすることにより、ナロー率45質量%のA−3を得た。
なお、触媒に対するアルカリ添加量をコントロールすることにより、ナロー率45質量%のA−4を得た。
トリデシルアルコール186g、30質量%NaOH水溶液2.0gを、耐圧型反応容器中にそれぞれ採取し、容器内を窒素置換した。
次に、温度100℃、圧力2.0kPa以下で30分間脱水してから、温度を160℃まで昇温した。アルコールを撹拌しながら酸化エチレン(ガス状)660gを、吹き込み管を使って、反応温度が180℃を超えないように添加速度を調整しながらアルコールの液中に徐々に加えた。
酸化エチレンの添加終了後、温度180℃、圧力0.3MPa以下で30分間熟成した後、温度180℃、圧力6.0kPa以下で10分間、未反応の酸化エチレンを留去した。
次に、温度を100℃以下まで冷却した後、反応物の1質量%水溶液のpHが約7になるように、p−トルエンスルホン酸(70質量%水溶液)を加えて中和し、A−5(比較品)を得た。
B−1:LAS、直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸[ライオン(株)製、商品名:ライポンLH−200(LAS−H 純分96質量%)]を、モノエタノ−ルアミン(日本触媒(株)製)で中和したものを示す。直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸のモノエタノールアミン塩として平均分子量381。表中の配合量は、当該モノエタノールアミン塩としての値(質量%)を示す。
4Lのオートクレーブ中に、Neodol23アルコール[商品名、シェルケミカルズ社製;C12、13アルコール(炭素数12のアルコールと、炭素数13のアルコールとの質量比1/1の混合物)、分岐率20質量%]400gと、水酸化カリウム触媒0.8gとを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しながら昇温した。その後、温度180℃、圧力0.3mPaに維持しながらエチレンオキサイド272gを導入し、エチレンオキサイドの平均付加モル数2の反応物を得た。
次に、上記で得られたアルコールエトキシレート280gを、撹拌装置付の500mLフラスコにとり、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)67gを反応温度40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、1時間撹拌を続け(硫酸化反応)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得た。さらに、これを水酸化ナトリウム水溶液で中和することにより、B−2(AES)を得た。
原料アルコ−ルとして、サソ−ル製のサフォ−ル23(商品名、炭素数12のアルコールと炭素数13のアルコールとの質量比で55:45の混合物、直鎖率50質量%)を用いた。なお、「直鎖率」とは、全高級アルコールに対する、直鎖状の高級アルコールの割合(質量%)を示す。
4Lのオートクレーブ中に、前記原料アルコ−ル400gと、Al/Mg/Mnで構成される複合金属酸化物ルイス酸焼結固体触媒0.4gとを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しながら昇温した。その後、温度180℃、圧力を0.3mPaに維持しながらエチレンオキサイド54gを導入し、反応物を得た。
次に、上記で得られたアルコールエトキシレート274gを、撹拌装置付の500mLフラスコにとり、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)81gを反応温度40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、1時間撹拌を続け、目的とするポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得た。さらに、これを水酸化ナトリウム水溶液で中和することにより、B−4(NRES)を得た。
C−1:パルミチン酸、日本油脂(株)製、商品名「NAA−160」。
C−2:ラウリン酸、日本油脂(株)製、商品名「NAA−122」。
C−3:ミリスチン酸、日本油脂(株)製、商品名「NAA−142」。
C−4:ステアリン酸、日本油脂(株)製、商品名「NAA−180」。
D−1:アミドアミン Cm’H2m’+1CONH(CH2)3N(CH3)2(m’=15の化合物とm’=17の化合物との質量比で3/7の混合物)、東邦化学(株)製、商品名「カチナールMPAS−R」。
エタノール:NEDO製、商品名「95vol%合成エタノール」。
ポリエチレングリコ−ル:(株)ライオン化学製、商品名「PEG#1000−L60」。
POEシリコーン:ポリエーテル変性シリコーン、東レ・ダウコーニング(株)製、商品名「SH3775M」。
p−トルエンスルホン酸:協和発酵工業(株)製。
安息香酸Na:(株)伏見製薬製、商品名「安息香酸ナトリウム」。
クエン酸:一方社油脂工業(株)製、商品名「液体クエン酸」。
リカナーゼ2.5L:ノボザイムズ製、商品名「リカナーゼultra2.5L」。
リカナーゼ2.5×L:ノボザイムズ製、商品名「リカナーゼultra2.5×L」。
エバラーゼ:ノボザイムズ製、商品名「エバラーゼ16L」。
香料組成物:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A。
色素:癸巳化成(株)製、商品名「緑色201号」。
水酸化ナトリウム:鶴見曹達(株)製。
硫酸:東邦亜鉛(株)製。
精製水:イオン交換水使用。
得られた液体洗浄剤組成物について、以下に示す方法及び評価基準によって評価を行い、その結果を表1〜6に併記した。
1)洗浄処理方法
市販の綿タオル(綿100質量%)10枚と、被洗物全体としての質量(600g)を確保するために用いた市販の綿肌シャツ(男性用、サイズLL)3枚とを、東芝製の全自動洗濯機(製品名:AW−80VC(WL))に投入し、水量を12Lに設定し、各例の液体洗浄剤組成物を4mlの割合で洗濯槽に投入し、ライオン(株)製のふんわりソフラン(商品名、柔軟剤製品)3.7mlを柔軟剤投入口に入れ、お任せコ−スで洗浄(6分間)、すすぎ2回、脱水(6分間)を順次行う洗浄処理を行った。この洗浄処理を30回繰り返した。なお、洗濯に用いる水には、水道水を用いた。
上記の洗浄処理を30回繰り返した綿タオルを、室内で乾燥させた。
上記の洗浄処理前の綿タオル、および上記の洗浄処理を30回繰り返して乾燥させた後の綿タオルのb値を、測色色差計(日本電色社製、製品名:SE2000)を用いてそれぞれ測定し、次式により黄ばみ度合を求めた。そして、下記の評価基準に基づいて、黄ばみの抑制効果を評価した。◎、○を合格と判定した。
黄ばみ度合=洗浄処理後のb値―洗浄処理前のb値
評価基準
◎:黄ばみ度合 0.5未満。
○:黄ばみ度合 0.5以上1.5未満。
△:黄ばみ度合 1.5以上2.5未満。
×:黄ばみ度合 2.5以上。
市販の綿肌シャツ(男性用、サイズLL)7枚を、ナショナル製のドラム式洗濯機(製品名:NA−V81)に投入し、各例の液体洗浄剤組成物を35mlの割合で洗濯槽に投入し、乾燥を含まない洗濯のみのコ−ス(お任せコ−ス:水位・高、洗浄25分間、すすぎ2回、脱水3分間)に設定してスタ−トボタンを押し、洗濯開始から25分後の洗濯槽内の泡立ちの状態を目視により観察した。
泡立ちの状態は、ドラム式洗濯機のフロント扉(円形状)の面を占める泡の割合を指標とし、下記の評価基準に基づいて、泡立ちの低減効果を評価した。◎、○、△を合格と判定した。
図1に、本評価における洗濯槽内の泡立ちの状態を示す。図1(a)は、泡の割合が評価基準の「×」レベルを示す図であり、図1(b)は、泡の割合が評価基準の「○」レベルを示す図である。
評価基準
◎:フロント扉の面を占める泡の割合が1/4未満であった。
○:フロント扉の面を占める泡の割合が1/2未満であった。
△:フロント扉の面を占める泡の割合が3/4未満であった。
×:フロント扉の面をほぼいっぱいの泡が占めた。
各例の液体洗浄剤組成物150mlを、直径50mm、高さ100mmの円筒ガラス瓶に収容し、フタを閉めて密封した。この状態で、25℃の恒温室に保存し、24時間後の液の外観を目視により観察し、下記の評価基準に基づいて、液体洗浄剤組成物の液性を評価した。○を合格と判定した。
評価基準
○:均一な外観を呈していた。
△:ごく少量の沈殿物、又はわずかに分離が認められた。
×:多量の沈殿物もしくは分離が認められた、又はゲル化していた。
また、実施例1〜4の対比から、(C)成分としてパルミチン酸を含有する実施例1の液体洗浄剤組成物は、泡立ちの低減効果がより高いことが確認できた。
また、(B)成分を欠く比較例2の液体洗浄剤組成物は、黄ばみの抑制効果が低く、(B)成分の含有割合が10質量%超の比較例3の液体洗浄剤組成物は、泡立ちの低減効果が低いことが確認された。
また、(B)成分および(C)成分をいずれも欠く比較例5の液体洗浄剤組成物は、黄ばみの抑制効果が低いことが確認された。
さらに、(A)成分の比較品を含有する比較例6の液体洗浄剤組成物は、液体洗浄剤組成物の製造の際、粘度が著しく増加(ゲル化)したため、調製することができなかった。
実施例24、25の液体洗浄剤組成物を用いて、以下に示す方法により柔軟性付与効果の評価を行った。
市販Tシャツ(綿100%、B.V.D社製)7枚を二槽式洗濯機(商品名:CW−C30A1、三菱電機製)に入れ、水道水30Lに各例の液体洗浄剤組成物15mLを溶かした水溶液を、前記二槽式洗濯機に入れ、弱水流で、洗浄時間10分間、脱水1分間、ためすすぎ(2回繰返し、各5分間)および脱水1分間を1工程とした洗濯操作を行った。
用いた水道水の温度は、25℃になるように調整した。
前記洗濯操作1工程により処理したTシャツを陰干しして、12時間乾燥させた。その後、当該Tシャツを、25℃、湿度65%RHの恒温恒湿室に2日間放置した。以上の処理を施したTシャツを試験布として柔軟性付与効果の評価に用いた。
なお、上記洗濯操作において、ノニオン界面活性剤(ラウリルアルコール1モルあたり平均15モルのエチレンオキサイドを付加させたアルコールエトキシレート)の20質量%水溶液30mLを液体洗浄剤組成物として用いて、上記と同様に処理したTシャツを評価対照布とした。
柔軟性付与効果の評価は、専門パネラー10人による前記評価対照布との1対比較を官能により行うことによって実施した。
その結果、実施例24、25の液体洗浄剤組成物を用いて処理した試験布はいずれも、対照布より非常に柔らかいと感じられることが確認された。したがって、これら本発明に係る液体洗浄剤組成物は、良好な柔軟性付与効果も有することが確認できた。
Claims (3)
- 前記飽和脂肪酸(C)がパルミチン酸である請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
- アミドアミン化合物(D)0.1〜5質量%をさらに含有する請求項1又は請求項2記載の液体洗浄剤組成物。
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