JP4386169B2 - 塗布洗浄用液体洗剤製品 - Google Patents

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本発明は、塗布洗浄用液体洗剤製品、特に優れた除菌効果を有する塗布洗浄用液体洗剤製品に関する。
従来、衣料用の塗布用洗浄剤に関する技術としては、主に泥や油等汚れの洗浄効果や、製剤化した際の製品の安定化に関するものであった(例えば、特許文献1,2参照。)。また、塗布洗浄剤分野で、除菌効果を付与した技術は、主に身体、台所及びトイレ等の硬表面であり(例えば、特許文献3〜5参照。)、衣類等の繊維類を対象としたものではなかった。
近年、消費者の清潔嗜好の高まりから、主に高嵩密度粉末衣料用洗剤の商品分野では、泥や襟袖の汚れ等の一般的な汚れの洗浄性能に加えて除菌効果を付与した洗剤が市販されているが、それら製品には、殺菌剤や漂白剤等の強力な作用を有する薬剤が配合され、これらには、例えば銀、銅又はそれらの錯体等の金属系の抗菌剤が使用されている(例えば、特許文献6,7参照。)。しかし殺菌剤や漂白剤(例えば、特許文献8参照。)等の強力な作用を有する薬剤は、消費者の安全指向を考慮すると、よりマイルドなものが好ましい。また、襟、袖の汚れ、染みや泥汚れ等のしつこい汚れの除去に顕著な洗浄効果を発揮する塗布洗浄用の洗浄剤分野では、除菌効果を有する洗浄剤製品は未だない状態である。このことから、殺菌剤や漂白剤を含まずに、優れた除菌効果を有する塗布洗浄用洗剤製品が望まれていた。これに対し、本発明者は、先に特願2002−185886号において塗布洗浄用液体洗浄剤組成物を提供した。
さらに、洗浄剤の使用性の観点から、洗浄剤の容器の技術が開示されており、例えば、特定粘度の液体となる界面活性剤とポンプディスペンサー容器との組み合わせで、倒立使用時に液の吐出量を十分なものとし不協和音を低減する技術(例えば、特許文献9参照。)、容器からの泡だれ防止技術(例えば、特許文献10参照。)、界面活性剤とヒドロカルビルグリセリルエーテル、水とをポリオレフィン等のプラスチックに充填し、容器の樹脂量を低減する技術等(例えば、特許文献11参照。)がある。
特開平10−298599号公報 特開2001−49299号公報 特開平10−45566号公報 特開平11−189792号公報 特開2000−178595号公報 特開平6−279783号公報 特開2000−230153号公報 特表平11−500778号公報 特開2001−286797号公報(第1〜第3頁) 特開平10−128189号公報(第1〜第3頁) 特開2001−49290号公報(第1〜第2頁)
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、繊維製品の広範囲に、洗剤を簡便に塗布することができることから使用性がよく、優れた洗浄力を有し、特に繊維製品に付着した菌を効果的に除菌することができる塗布洗浄用液体洗剤製品を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、アニオン界面活性剤と水混和性溶媒を特定の割合で配合し、液滴又は泡状に吐出させる容器に充填してなる塗布洗浄用液体洗剤製品とすることで上記目的を達成できること、さらに殺菌剤等を配合しない場合においても除菌できるため、安全性が高いことを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は下記塗布洗浄用液体洗剤製品を提供する。
(A)直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩及び脂肪酸塩5〜25質量%と、(B)エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール及びフェノキシエタノールから選ばれる水混和性溶媒15〜40質量%と、ノニオン界面活性剤5〜20質量%とを含有する液体洗浄剤組成物を、トリガー式ポンプディスペンサーに充填してなることを特徴とする塗布洗浄用液体洗剤製品。
本発明によれば、塗布洗濯時に優れた洗浄性能に加えて、衣類の広範囲の部位に高い除菌効果を有し、使用性がよい塗布洗浄用液体洗剤製品を得ることができる。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
(A)成分のアニオン界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸又はその塩等が挙げられるが、本発明では、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩及び脂肪酸塩を用いる。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩は、下記一般式(1)で表わされるものが
挙げられる。
R−C64−SO3M (1)
(式中、Rは炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基、MはNa、K、1/2Mg、NH4、アミンを示す。)
なお、アミンとしては、モノエタノールアミン(以下、MEA)、ジエタノールアミン(以下、DEA)、トリエタノールアミン(以下、TEA)が挙げられる。
アルキル硫酸塩は、下記一般式(2)で表わされるものが挙げられる。
R−OSO3M (2)
(式中、R及びMは上記と同じ。)
α−オレフィンスルホン酸塩としては、下記一般式(3),(4)で表わされるものが挙げられる。
R−CH=CH(CH2nSO3M (3)
(式中、R及びMは上記と同じ。nは0〜5を示す。)
Figure 0004386169
(式中、R及びMは上記と同じ。nは0〜5を示す。)
脂肪酸又はその塩としては下記一般式(5)で表わされるものが挙げられる。
1COOM (5)
(式中、R1は炭素数8〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖状又は分岐状の1価炭化水素基を示す。Mは水素原子又はNa、K、1/2Mg、NH4、アミンを示す。)
脂肪酸としては、炭素数12〜18の脂肪酸が好ましく、具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸が挙げられる。特に、オレイン酸、ラウリン酸が好ましい。また、脂肪酸は複数の鎖長の混合物(天然物)を使用してもよい。脂肪酸の中和剤は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン塩が用いられる。特に水酸化カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン塩が好適である。
アニオン界面活性剤としては、上記の中でも直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸塩が特に好ましい。なお、上記のアニオン界面活性剤は1種を単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
アニオン界面活性剤の含有量は、組成物全体に対し3〜30質量%であり、5〜25質量%が好ましく、特に、5〜15質量%が好ましい。アニオン界面活性剤が少なすぎると、除菌効果が不十分となり、多すぎると液性が悪くなり、また、除菌効果は変わらずコストが高くなる。
(B)成分の水混和性溶媒としては、液体洗浄剤として洗浄成分(A成分を含む)を可溶化するものであれば特に限定されないが、衣類の洗浄剤としての使用、除菌効果の点で炭素原子、水素原子及び酸素原子からなるアルコール系親水性溶媒であることが好ましく、これらの例としては低級アルコール系、グリコール系等が挙げられるが、本発明では、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール及びフェノキシエタノールから選ばれる水混和性溶媒を用いる。
低級アルコール系としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられる。グリコール系としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ブチルカルビトール、フェノキシエタノール等が挙げられる。なお、これらの水混和性溶媒は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、特にエタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノキシエタノールが好ましい。
水混和性溶媒の含有量は、組成物全体に対し10〜40質量%であり、10質量%を超え40質量%以下の割合で含有することが好ましく、特に12〜36質量%が好ましく、さらに15〜30質量%が好ましい。また、水混和性溶媒がエタノールの場合、20質量%以下、特に15質量%以下が好ましい。水混和性溶媒の含有量が少なすぎると、除菌効果が不十分となり、一方、多すぎると、消防法上の分類で危険物に相当する場合があり日用品の製品としては望ましくなく、多く配合しすぎても泥や油汚れの洗浄力及び除菌効果は変わらない。
なお、除菌効果としみ汚れ除去を強化する場合には、(C)成分として過酸化水素を配合することが好ましい。過酸化水素の配合量は、組成物中に0.5〜10質量%であり、好ましくは0.5〜6.0質量%、特に好ましくは1.0〜6.0質量%である。配合量が0.5質量%未満であると、過酸化水素によるしみ汚れ除去効果が低くなる場合があり、10質量%を超えても、しみ汚れ除去効果は向上せずコスト面で不利になる場合がある。
組成物には、上記必須成分の他に、本発明の目的を損なわない範囲内で、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、キレート剤、酵素、アルカリ剤、低温安定剤(ハイドロトロープ剤)、増粘剤、色素、香料、防腐剤、pH調整剤等を含有することができる。さらに、(C)成分以外の抗菌剤や漂白剤等の殺菌作用を有する成分を併用することもできる。特に洗浄力を向上させる点で、ノニオン界面活性剤を含有することが好ましい。
ノニオン界面活性剤としては、下記一般式(6)で表わされるノニオン界面活性剤が好ましい。
2−X−O−(AO)m3 (6)
(式中、R2は炭素数7〜21の飽和又は不飽和の1価炭化水素基であり、直鎖又は分岐状のいずれでもよい。Xは−CH2−又は−CO−、AOは、下記EO、PO及びBOからなる群から選ばれる1種又は2種以上の基、mは、AOの平均付加モル数を示し5〜50、好ましくは10〜20であり、R3は水素原子又は炭素数4以下の直鎖もしくは分岐鎖状の1価炭化水素基を示す。)
Figure 0004386169
2は、炭素数7〜21の飽和又は不飽和の1価炭化水素基であり、炭素数9〜19のものが好ましく、特に炭素数11、12、13の直鎖状又は分岐状の飽和炭化水素基、炭素数17の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和の1価炭化水素基が好ましい。ノニオン界面活性剤は、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、単一鎖長及び複数の鎖長のものを混合して用いてもよい。また、ヤシ油、パーム油、牛脂等の天然油脂由来のアルコールや石油由来の合成アルコールも使用することができる。
ノニオン界面活性剤の含有量は、組成物全体に対し5〜20質量%が好ましく、特に6〜12質量%が好ましい。ノニオン界面活性剤が少なすぎると、洗浄性が不十分の場合があり、多すぎると粘性が上昇し、吐出が困難となる場合がある。さらに、(A)成分のアニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤の合計量は、組成物全体に対し5〜30質量%が好ましく、特に10〜25質量%が好ましい。
キレート剤としては、アミノカルボン酸誘導体型キレート剤、ポリカルボン酸及びその塩等が挙げられる。アミノカルボン酸誘導体型キレート剤としては、アミノメチルグリシンジ酢酸塩、β−アラニンジ酢酸塩、イミノジコハク酸塩、ヒドロキシイミノジコハク酸塩(HIDS)、セリンジ酢酸塩、イソセリンジ酢酸塩、アスパラギン酸ジ酢酸塩(ASDA)、エチレンジアミン四酢酸塩(EDTA)、ニトリロトリ酢酸塩(NTA)、ヒドロキシエチレンジアミン5酢酸塩(HEDTA)、ジエチレントリアミン5酢酸塩(DTPA)等が挙げられる。これらはナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。ポリカルボン酸及びその塩としては、ポリアクリル酸、マレイン酸とアクリル酸の共重合体、多糖類系ポリカルボキシレート等の高分子電解質が挙げられる。ポリアクリル酸、マレイン酸とアクリル酸の共重合体の平均分子量は、好ましくは1,000〜1,000,000であり、さらに好ましくは1,000〜100,000であり、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。
酵素としては、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ等が挙げられる。特に、殺菌作用を増強するため、溶菌作用のある酵素を配合することが好ましい。具体的には、サビナーゼ12T、サビナーゼ16L、エスペラーゼ4T、エバラーゼ8T、カンナーゼ24TK、アルカラーゼ2T等(ノボザイム社製)が好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、上記成分を水と混ぜること等の通常の液体洗浄剤組成物と同様の方法で調製することができる。組成物の粘度は、組成物が容器から必要に応じて適宜吐出される程度のものであれば特に制限はないが、1〜200mPa・s、好ましくは10〜100mPa・sの範囲にあるのが好ましい。また、pHは6〜11、好ましくは7〜9の範囲にあるのが好ましい。pH調整剤としては、任意の無機又は有機の酸及びアルカリを使用することができ、具体的には、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸等が挙げられる。
本発明の塗布洗浄用液体洗剤製品は、上記で得られた組成物を液滴又は泡状に吐出させる容器に充填してなるものである。このような容器に組成物を充填することにより、繊維製品の広範囲に、簡便に洗剤を塗布することができる。
組成物を液滴又は泡状に吐出させる容器としては、一部、好ましくは吐出する洗浄剤の全量が液滴又は泡状になるものである。液滴になる場合には、噴霧した場合も含むものである。このような容器としては、トリガー容器等が挙げられる。液滴で吐出する場合には、吐出時の液滴の平均粒径は50μm以上が好ましく、特に100〜1,000μm、さらに100〜300μmが好ましい。吐出時の液滴の平均粒径が小さすぎると、液滴が飛散しやすく、使用者が吸い込んでむせる場合があり、一方、大きすぎると、使用性が悪い場合がある。なお、液滴の平均粒径は、東日コンピュータアプリケーションズ株式会社製の粒度分布測定装置(形式LDSA−1300A)を用いて定法に従い測定する。
泡状に吐出させる場合には、吐出時の泡密度が0.01〜0.8g/mLが好ましく、特に0.01〜0.5g/mL、さらに0.05〜0.3g/mLが好ましい。吐出時の泡密度が小さすぎると、液ダレ等が生じる場合があり、一方、大きすぎると、単位面積当たりの含浸量が少ない場合がある。なお、嵩密度は、容量既知(100mL)のステンレスカップに泡を充填し、その質量から1mLあたりの嵩密度を算出する。
本発明の塗布洗浄用液体洗剤製品は、特に除菌効果を有するものであるが、除菌効果とは、布に固着した菌の殺菌効果を有するものである。本発明において、除菌効果とは、後述する実施例中の除菌力評価方法において、洗剤を加えずに洗浄操作を行ったものに比べて菌数が1/10〜1/100、1/100未満又は全く菌が残らない効果をいう。
以下、実施例、参考例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において組成の%は質量%を示す。
[実施例1、参考例1〜20、比較例1〜4]
表1〜4に記載の組成物を下記製法に準じて調製し、下記に記載の容器に充填した塗布洗浄用液体洗剤製品を調製し、下記方法で洗浄性能、除菌力、容器からの吐出性を評価した。結果を表1〜4に併記する。
<液体洗剤組成物の調製>
1Lビーカーに、イオン交換水を入れ、水混和性溶媒、アニオン界面活性剤、脂肪酸又は予め定法でケン化した脂肪酸塩を添加混合した。中和の必要性に応じて、アルカリ金属の水酸化物(例えば水酸化カリウム)、アルカノールアミン(例えばトリエタノールアミン)等を添加した。最後にノニオン界面活性剤、pH調整剤等を加えて、液体洗剤組成物を得た。なお調製は、室温(加温無し)で、最終組成物として800gスケールで行い、混合にはスリーワンモーター(HEIDON社製)を用い、回転速度200rpmで、各成分が均一に分散するまで行った。なお、洗剤組成物のpHを7〜11の範囲になるように調整した。
充填容器として下記容器A〜Cを用い、通常の方法で液体洗剤組成物を充填した。なお、下記容器はそれぞれ下記方法で塗布するものである。
容器A:実公平2−56160号公報に記載の容器
シャワー中栓を用いて液滴を塗布した。
容器B:特開平11−105909号公報に記載の容器
液体の組成物を泡状にして布に塗布した。
容器C:特開2001−207193号公報に記載の容器
トリガー式ポンプディスペンサーを用い、泡及び液滴を塗布した。
<洗浄性能の評価>
(1)評価布の調製
i.泥汚れ汚染布の調製
三方が原の泥50gをイオン交換水1Lに溶解し、超音波洗浄機で20分間、さらにホモジナイザーにて5分間分散し蒸発皿に移した。そこに綿#60(11cm×16cm)をピンセットで挟んで20回布を浸漬、引き上げを繰り返し、ローラーで脱水した後、電気乾燥機(105℃)で30分間乾燥した。乾燥後、汚染布の両面をスポンジで25回づつポリッシングして泥粒子を均一にして汚染布を得た。
ii.油汚れ汚染布の調製
三方が原の泥40g(インジケーターとして使用)、トリオレイン(純正化学製試薬1級)60gをイオン交換水1Lに溶解し、超音波洗浄機で20分間、さらにホモジナイザーにて5分間分散し蒸発皿に移した。そこに綿#60(11cm×16cm)をピンセットで挟んで20回布を浸漬、引き上げを繰り返し、ローラーで脱水した後、電気乾燥機(105℃)で30分間乾燥した。乾燥後、汚染布の両面をスポンジで25回づつポリッシングして泥粒子を均一にして油汚れ汚染布を得た。
iii.紅茶汚れ汚染布の調製
日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3リットルのイオン交換水中で約15分煮沸後、紅茶葉をのり抜きしたサラシ木綿で濾して得られたろ液に、平織り木綿布(♯100)を浸し、約15分間煮沸した。煮沸後、約2時間放置して木綿布を取り出して自然乾燥させた。次いで、この木綿布を、洗液の色が紅茶色がなくなるまで水洗して、脱水しプレスして紅茶汚れ汚染布を得た。
(2)洗浄性能の評価
予め5cm×5cmに裁断した泥汚れ汚染布10枚、油汚れ汚染布10枚及び紅茶汚れ汚染布10枚(参考例16〜20)をそれぞれ一枚の肌シャツ(綿100% BVD製)に対して泥汚染布2枚、油汚染布2枚ずつ縫い付けた。各種容器に充填した液体洗剤組成物を、汚染布表面から約5〜15cmの距離より噴霧した。なお洗剤塗布量はそれぞれの汚染布に対して、例えば、トリガー容器の場合トリガーの引き回数等により適時調整した。
次いで、二槽式洗濯機(三菱電機(株)製CW−C30A1−1)に、水温25℃、硬度5°DH(イオン交換水に塩化カルシウムを添加して調整)に調整した水30Lを満たし、汚染布を縫い付け洗浄液を塗布した肌シャツ5枚と無地肌シャツ2枚(浴比調整用)の合計1kgを投入した。次いで標準水量で10分間洗浄を行い、脱水した。その後水温25℃、硬度5°DHの水で1分間すすいだ。すすぎの操作は合計2回行った。その後、汚染布を肌シャツから取り外し、アイロンで乾燥した。この様にして得られた洗浄前後の汚染布の反射率、清浄布として泥汚れ汚染布及び油汚れ汚染布の作製に用いた綿#60布の反射率を色差計(形式Σ90、日本電色(株)製)で測定し、以下の式から洗浄率を算出し、泥汚れ汚染布の洗浄率を泥洗浄率(%)、油汚れ汚染布の洗浄率を油洗浄率(%)、紅茶汚れ汚染布の洗浄率(%)とした。
洗浄率(%)=(A/B)×100
上記式中、A:洗浄前汚染布のK/S−洗浄後汚染布のK/S
B:洗浄前汚染布のK/S−清浄布のK/S
K/S=(1−R)2/2R
R:色差計で測定した反射率
<除菌力の評価>
(1)試験布の調製
人体の足裏周りに存在する菌を評価菌に用いた。具体的な操作としては、綿/ポリエステル混紡靴下を、パネラーとして30才代成人男性に着用させ、その上に運動靴を履かせた。6時間後、運動靴及び靴下を脱がせ、靴下のつま先部分を3cm×5cmのチップに裁断し試験布とした。その際、右足靴下から得た試験布を液体洗剤組成物試験に、左足靴下から得た試験布を空試験に用いた。
(2)除菌力の評価
試験布に液体洗剤組成物を洗浄性能の評価と同様に、各種の容器を用いて洗剤組成物の塗布量(3cm×5cmのチップに対し)を適時変えながら塗布した。10分静置後、試験布を100mLの0.85%食塩水に入れ10分間撹拌を行い、さらに0.85%食塩水を新しいものに換えて3分間撹拌を合計2回行い、洗剤組成物を試験布より除去した。脱水後、試験布を50mLのSCDLP液体培地に入れ、抽出器(形式:Pro−Media SHIIM)で試験布中に残存する菌を抽出し抽出液を得た。
この抽出液を定法に従い、生理食塩水で1〜5乗に希釈し、TSA培地に接種し、37℃で24時間培養して生菌数を測定した。
次に空試験として、生理食塩水を各種の容器に入れ同様の操作を行い、TSA培地に接種し37℃で24時間培養して生菌数を測定した。表中には除菌性能を下記評価基準で示す。
<除菌力の評価基準>
空試験に対する残菌数が1/100未満又は残菌数が全く無いものを本発明の高い除菌効果を有する洗剤と定義し、◎で標記した。同様に残菌数が1/10〜1/100の範囲で低下したものを○、1/10を超えて菌数が残存したものを×で標記した。本発明の除菌効果を有する洗剤組成物とはこの試験法で○以上の効果を有する物と定義する。
<吐出性の評価>
表1〜4に記載の液体洗剤組成物を表1〜4に記載の容器に充填し、それぞれの容器から液体洗剤組成物を吐出させたときの吐出性を下記評価基準で評価した。
<吐出性の評価基準>
○:泡状、液滴状となり吐出可能
×:泡状、液滴上にならず吐出不可
Figure 0004386169
香料*:参考例1〜4 香料A、参考例5〜8 香料B
Figure 0004386169
香料*:参考例9〜12 香料C、参考例13〜15、実施例1 香料D
Figure 0004386169
香料*:参考例16〜20 香料A
Figure 0004386169
*:比較例4は、液性が悪く均一に塗布できなかった。
なお、例中の表1〜4で使用した成分は下記のとおりである。
(A)成分
<アニオン界面活性剤>
LAS−MEA:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸モノエタノールアミン塩:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(ライオン(株)製ライポンLH−200(純分96%))をモノエタノールアミン(三井化学(株)製モノエタノールアミンMEA)で中和したもの。
LAS−Na:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
LAS−K:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カリウム
LAS−TEA:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸モノエタノールアミン塩:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(ライオン(株)製ライポンLH−200(純分96%))をトリエタノールアミン:日本触媒(株) 商品名 トリエタノールアミンS−80で中和したもの。
AOS−Na:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム塩:ライオン(株)製、商品名リポランLB−440)
AS−Na:アルキル硫酸ナトリウム塩、ライオン(株)製、商品名サンノールLM−1130
<脂肪酸及びその塩>
C12K:日本油脂(株)製ラウリン酸(商品名 NAA122)を水酸化カリウムで中和したもの。
C12TEA:日本油脂(株)製ラウリン酸(商品名 NAA122)をトリエタノールアミンで中和したもの。
C181K:ライオンオレオケミカル(株)製オレイルメチルエステル(商品名 パステルM181)を48%水酸化カリウム水溶液で中和したもの。
C181MEA:日本油脂(株)オレイン酸(商品名 エキストラオレイン)をモノエタノールアミンで中和したもの。
C181DEA:日本油脂(株)オレイン酸(商品名 エキストラオレイン)をジエタノールアミンで中和したもの。
C181TEA:日本油脂(株)オレイン酸(商品名 エキストラオレイン)をトリエタノールアミンで中和したもの。
パーム油TEA:パーム油脂肪酸(ライオン(株)実験室品)をトリエタノールアミンで中和したもの。
ヤシ油TEA:ヤシ油脂肪酸(ライオン(株)実験室品)をトリエタノールアミンで中和したもの。
(A)成分中和用のアルカリ剤
モノエタノールアミン:三井化学(株)製 商品名 モノエタノールアミンMEA
ジエタノールアミン:三井化学(株)製 商品名 DEA80、純分80%
トリエタノールアミン:日本触媒(株)製 商品名 トリエタノールアミンS−80、純分80%
水酸化カリウム:旭硝子(株) 商品名 液体可性カリ、純分48%
(B)成分 水混和性溶媒
エタノール:純度99.5%日本エタノール製
エチレングリコール:純度98.5%三菱化学(株)製
プロピレングリコール:旭硝子(株)製
フェニルポリオキシエチレンアルコール:純分90% 三洋化成工業(株) 商品名サンファインPH−20
ブチレングリコール:1,3−ブチレングリコール ダイセル化学工業(株)製
任意成分
<ノニオン界面活性剤>
C12/14AE5:平均EO付加数5:ヤシ油アルコールにEOを付加したもの、ライオン化学(株)製
C13AE5:平均EO付加数5
C13AE15:平均EO付加数12
C13AE1503:平均EO付加数15、平均PO付加数3
:上記C13AE5、C13AE15及びC13AE1503は、高級アルコールエトキシレート(三菱化学(株)商品名ダイヤドール13)に定法によりEO、POを付加したもの。
C12MEE15:パステルM12 平均EO付加数15
C181MEE15:パステルM181 平均EO付加数15
:上記C12MEE15、C181MEE15は、メチルエステル(ライオンオレオケミカル(株)商品名パステルM12、パステルM181)を定法によりEOを付加したもの。
レオックス:ヤシ油アルコール平均EO付加数9、(ライオン(株)商品名レオックスCC90)
POE硬化ひまし油:日本エマルジョン(株)製、商品名EMALEX HC−20W
<香料>
香料A:特開2002−146399号公報記載の表11〜18に記載の香料組成物A
香料B:特開2002−146399号公報記載の表11〜18に記載の香料組成物B
香料C:特開2002−146399号公報記載の表11〜18に記載の香料組成物C
香料D:特開2002−146399号公報記載の表11〜18に記載の香料組成物D
<その他>
クエン酸:(扶桑化学工業(株)製)
ヒドロキシエタンジホスホン酸:ALBRIGHT&WILSON(株)製、商品名BRIQUEST ADPA−60A
四ホウ酸ナトリウム:Borax(株)製、商品名Neobor
p−メトキシフェノール:川口化学工業(株)製、商品名 MQ−F

Claims (5)

  1. (A)直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩及び脂肪酸塩5〜25質量%と、(B)エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール及びフェノキシエタノールから選ばれる水混和性溶媒15〜40質量%と、ノニオン界面活性剤5〜20質量%とを含有する液体洗浄剤組成物を、トリガー式ポンプディスペンサーに充填してなることを特徴とする塗布洗浄用液体洗剤製品。
  2. 上記(A)成分とノニオン界面活性剤との合計量が、液体洗浄剤組成物全体に対し10〜30質量%である請求項1記載の塗布洗浄用液体洗剤製品。
  3. さらに、(C)過酸化水素0.5〜10質量%を配合してなる液体洗浄剤組成物であることを特徴とする請求項1又は2記載の塗布洗浄用液体洗剤製品。
  4. ノニオン界面活性剤が、下記一般式(6)で表わされるノニオン界面活性剤である請求項1、2又は3記載の塗布洗浄用液体洗剤製品。
    2−X−O−(AO)m3 (6)
    (式中、R2は炭素数7〜21の飽和又は不飽和の1価炭化水素基であり、直鎖又は分岐状のいずれでもよい。Xは−CH2−又は−CO−、AOは、下記EO、PO及びBOからなる群から選ばれる1種又は2種以上の基、mは、AOの平均付加モル数を示し5〜50であり、R3は水素原子又は炭素数4以下の直鎖もしくは分岐鎖状の1価炭化水素基を示す。)
    Figure 0004386169
  5. 上記一般式(6)中のR3が、炭素数4以下の直鎖もしくは分岐鎖状の1価炭化水素基であることを特徴とする請求項4記載の塗布洗浄用液体洗剤製品。
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