JP3830229B2 - 衣料用液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
石鹸は、洗浄剤としては最古の部類に入るものであるが、原料価格や製造コストが安く、又環境にも優しいものであるため、依然として粉末状洗浄剤、固形洗浄剤、液体洗浄剤等に広く使用されている。しかし、冷水に対する溶解性が低いこと、硬水に対していわゆるスカムが発生しやすいこと等の欠点も存在する。従って、石鹸、即ち脂肪酸塩を含む洗浄剤についてはこのような欠点を改良するために種々の検討が為されている。
【０００３】
例えば、特公平７−５３８７８号公報には、不飽和脂肪酸カリ石鹸、脂肪酸モノエタノールアミド酸化エチレン付加体及び炭酸カリを含む衣料用液体洗浄剤組成物が提案されている。又、特開平６−３３００８６号公報には、石鹸、Ｎ−アルキルモノエタノールアミンの脂肪酸アミド及び炭酸カリウムを含む液体洗浄剤組成物が提案されている。
これらの発明は上記のような組成をとることによって、脂肪酸石鹸の溶解性やスカム発生という欠点を改良している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような組成の改良であっても、脂肪酸塩の有する上記のような欠点は根本的に改良はされていないことには変わり無く、更なる改良が望まれていた。
従って、本発明は上記のような脂肪酸塩の有する欠点を改良し、低温でも安定であり、又、石鹸カスの発生が少なく、洗浄力も優れた衣料用液体洗浄剤組成物を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、水に、不飽和脂肪酸塩、飽和脂肪酸塩、以下の一般式（１）
【化２】
（式中、Ｒ1は脂肪酸残基を表し、Ｒ2は水素原子、メチル基又はエチル基を表し、ＥＯはオキシエチレン基を表し、ｎは１以上の数を表す。）で表わされる非イオン界面活性剤、及び炭酸ナトリウムを含有する衣料用液体洗浄剤組成物である。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を構成する不飽和脂肪酸塩は、不飽和脂肪酸及び塩基で構成される。不飽和脂肪酸としては例えば、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ゾーマリン酸、ガドレン酸、エルカ酸、セラコレイン酸等の他、コメヌカ油、綿実油、ナタネ油、大豆油、牛脂、豚脂等の不飽和グリセリドを多く含む油脂から得られた脂肪酸等が挙げられる。これらの中でも、炭素数１４〜２２の不飽和脂肪酸が好ましく、特に洗浄力の面からオレイン酸、牛脂脂肪酸等が好ましい。
【０００７】
塩基としては例えばナトリウム、カリウム、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられ、水に対する溶解性の面からカリウムが好ましい。
【０００８】
次に、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を構成する飽和脂肪酸塩は、飽和脂肪酸及び塩基で構成される。飽和脂肪酸としては例えば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の他、ヤシ油脂肪酸等が挙げられる。塩基については上記不飽和脂肪酸塩と同様である。
【０００９】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物において、上記不飽和脂肪酸塩及び飽和脂肪酸塩の配合量は特に限定されないが、優れた洗浄力を発揮させ、又、水に対して十分な溶解性を発揮させる配合量は、飽和脂肪酸塩は組成物全量に対して好ましくは５〜２０重量％、より好ましくは８〜１５重量％、不飽和脂肪酸塩は組成物全量に対して好ましくは１５〜３５重量％、より好ましくは２０〜３０重量％である。
【００１０】
更に、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を構成する一般式（１）で表される非イオン界面活性剤において、Ｒ1は脂肪酸残基を表す。脂肪酸としては例えば、前述した不飽和又は飽和の脂肪酸等が挙げられる。Ｒ1としては炭素数８〜１８の飽和又は不飽和脂肪酸残基が好ましく、ラウリン酸残基、ヤシ脂肪酸残基、オレイン酸残基、ステアリン酸残基等がより好ましい。Ｒ2は水素原子、メチル基又はエチル基を表す。ＥＯはオキシエチレン基を表す。ｎは１以上の数を表し、１〜５０が好ましく、１〜２０がより好ましい。
【００１１】
尚、一般式（１）で表される非イオン界面活性剤は、通常モノエタノールアミン類に脂肪酸及びエチレンオキサイドを反応させて製造することができる。この場合は原料として使用するモノエタノールアミン類によりＲ2が決定される。モノエタノールアミン類としては、Ｎ―モノエタノールアミン、Ｎ―メチル―Ｎ―モノエタノールアミン、Ｎ―エチル―Ｎ―モノエタノールアミン等が挙げられる。
【００１２】
一般式（１）で表される非イオン界面活性剤としては具体的には、ヤシ脂肪酸モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物、ラウリン酸モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物、オレイン酸モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物、ヤシ脂肪酸―Ｎ―メチル―モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物、ラウリン酸―Ｎ―メチル―モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物、オレイン酸―Ｎ―メチル―モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物等が例示できる。
【００１３】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物において、一般式（１）で表される非イオン界面活性剤の配合量は特に限定されないが、効果的な石鹸カス分散性を発揮させるためには、組成物全量に対して１〜４０重量％が好ましく、５〜３０重量％がより好ましく、１０〜２５重量％が更に好ましい。
【００１４】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には、無機電解質として炭酸ナトリウムが配合される。尚、炭酸ナトリウム以外の無機電解質又はビルダーと併用することができる。
【００１５】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物において、炭酸ナトリウムの配合量は特に限定されないが、低温安定性や洗浄力を効果的に発揮させるためには、組成物全量に対して０.５〜１５重量％が好ましく、１〜１０重量％がより好ましく、３〜８重量％が更に好ましい。
【００１６】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には、他の成分を配合することができる。例えば、アルコールエーテル系、エステル系、アミド系等の非イオン界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸系、アルキルエーテルサルフェート系、アルキルサルフェート系、アルキルスルホン酸系等のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、カルボベタイン系、スルホベタイン系等の両性界面活性剤、アミンオキサイド等の起泡剤等を含有することができる。
【００１７】
その他、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には必要に応じて無機塩類、金属イオン捕捉剤、再汚染防止剤、酵素、塩素捕捉剤、漂白剤、可溶化剤、酵素活性化剤、酸化防止剤、防腐剤、アルカリ、色素、香料等を配合することができる。
【００１８】
無機塩類としては例えば、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等が挙げられる。金属イオン捕捉剤としては例えば、トリポリリン酸、ピロリン酸、オルトリン酸、アルミノ珪酸塩、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、クエン酸塩、イソクエン酸塩、ポリアセタールカルボン酸塩等が挙げられる。再汚染防止剤としては例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。酵素としては例えば、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、ヘミセルラーゼ、グリコシダーゼ、グルコースオキシターゼ、コレステロールオキシターゼ等が挙げられる。塩素捕捉剤としては例えば、硫酸アンモニウム、尿素、塩酸グアジニン、炭酸グアジニン、スルファミン酸グアジニン、二酸化チオ尿素、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。漂白剤としては例えば、過炭酸塩、過ほう酸塩、スルホン化フタロシアニン塩、過酸化水素等が挙げられる。可溶化剤としては例えばエタノール、プロパノール、２―プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、低級アルキルエトキシレート、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩等が挙げられる。アルカリとしては例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。
【００１９】
尚、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物において、上述のような構成成分の残部は水である。
【００２０】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。尚、以下の実施例中、部及び％は特に記載が無い限り重量基準である。
（試験１：低温安定性試験）
調整した本発明品及び比較品の洗浄剤組成物を、−５℃で１週間保存し、結晶析出の有無を観察し、以下の基準で評価した。
○：析出無し △：若干白濁している ×：析出有り
【００２１】
（試験２：石鹸カス浮遊量試験）
硬水１リットル（硬度１５０ｐｐｍ：炭酸カルシウム換算）に、本発明品又は比較品の洗浄剤組成物を３ｇ溶解させ、石鹸カスの析出の有無を肉眼で観察し、石鹸カスの少ない順に５〜１の評点で５段階評価した。
【００２２】
（試験３：洗浄力試験）
まず、綿メリヤスを１１×１３ｃｍに裁断し、裁断布２枚のそれぞれの短辺を布目の方向をそろえて、縫いしろ１ｃｍをとって縫い合わせ、衿布を作成した。この衿布を作業着などの着衣の衿の折り目をまたいで、ボタンを使用して固定し、この着衣を３日間着用した。着衣から該衿布をはずし、５ｃｍ×５ｃｍに裁断して試験用汚染布として使用した。
塩化カルシウムで硬度１５０ｐｐｍ（炭酸カルシウム換算）に調整した蒸留水１リットルに本発明品又は比較品の洗浄剤組成物１ｇを溶解させた。上記試験用汚染布１０枚を加え、ターゴットメーターにて１２０ｒｐｍで１０分間洗浄後、３分間のすすぎを２回行った。乾燥後、反射率を測定した。洗浄前の原布及び洗浄前後の汚染布の反射率から、次式によって洗浄率を算出した。
【数１】
【数２】
Ｒ：反射率
【００２３】
【表１】
【００２４】
なお、表１中の原料は以下のとおり：
アミド１：ヤシ脂肪酸Ｎ−メチルモノエタノールアミドのエチレンオキサイド３モル付加物
アミド２：ヤシ脂肪酸Ｎ−メチルモノエタノールアミドのエチレンオキサイド６モル付加物
アミド３：ヤシ脂肪酸Ｎ−メチルモノエタノールアミドのエチレンオキサイド１０モル付加物
アミド４：ヤシ脂肪酸モノエタノールアミドのエチレンオキサイド３モル付加物
アミド５：ヤシ脂肪酸モノエタノールアミドのエチレンオキサイド６モル付加物
アミド６：ヤシ脂肪酸モノエタノールアミドのエチレンオキサイド１０モル付加物
その他：エタノール２部、プロピレングリコール６.７部、エチレンジアミン四酢酸塩１部
【００２５】
【発明の効果】
本発明の効果は、脂肪酸塩の有する欠点を改良し、低温でも安定であり、又、石鹸カスの発生が少なく、洗浄力も優れた衣料用液体洗浄剤組成物を提供することにある。
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
石鹸は、洗浄剤としては最古の部類に入るものであるが、原料価格や製造コストが安く、又環境にも優しいものであるため、依然として粉末状洗浄剤、固形洗浄剤、液体洗浄剤等に広く使用されている。しかし、冷水に対する溶解性が低いこと、硬水に対していわゆるスカムが発生しやすいこと等の欠点も存在する。従って、石鹸、即ち脂肪酸塩を含む洗浄剤についてはこのような欠点を改良するために種々の検討が為されている。
【０００３】
例えば、特公平７−５３８７８号公報には、不飽和脂肪酸カリ石鹸、脂肪酸モノエタノールアミド酸化エチレン付加体及び炭酸カリを含む衣料用液体洗浄剤組成物が提案されている。又、特開平６−３３００８６号公報には、石鹸、Ｎ−アルキルモノエタノールアミンの脂肪酸アミド及び炭酸カリウムを含む液体洗浄剤組成物が提案されている。
これらの発明は上記のような組成をとることによって、脂肪酸石鹸の溶解性やスカム発生という欠点を改良している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような組成の改良であっても、脂肪酸塩の有する上記のような欠点は根本的に改良はされていないことには変わり無く、更なる改良が望まれていた。
従って、本発明は上記のような脂肪酸塩の有する欠点を改良し、低温でも安定であり、又、石鹸カスの発生が少なく、洗浄力も優れた衣料用液体洗浄剤組成物を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、水に、不飽和脂肪酸塩、飽和脂肪酸塩、以下の一般式（１）
【化２】
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を構成する不飽和脂肪酸塩は、不飽和脂肪酸及び塩基で構成される。不飽和脂肪酸としては例えば、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ゾーマリン酸、ガドレン酸、エルカ酸、セラコレイン酸等の他、コメヌカ油、綿実油、ナタネ油、大豆油、牛脂、豚脂等の不飽和グリセリドを多く含む油脂から得られた脂肪酸等が挙げられる。これらの中でも、炭素数１４〜２２の不飽和脂肪酸が好ましく、特に洗浄力の面からオレイン酸、牛脂脂肪酸等が好ましい。
【０００７】
塩基としては例えばナトリウム、カリウム、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられ、水に対する溶解性の面からカリウムが好ましい。
【０００８】
次に、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を構成する飽和脂肪酸塩は、飽和脂肪酸及び塩基で構成される。飽和脂肪酸としては例えば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の他、ヤシ油脂肪酸等が挙げられる。塩基については上記不飽和脂肪酸塩と同様である。
【０００９】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物において、上記不飽和脂肪酸塩及び飽和脂肪酸塩の配合量は特に限定されないが、優れた洗浄力を発揮させ、又、水に対して十分な溶解性を発揮させる配合量は、飽和脂肪酸塩は組成物全量に対して好ましくは５〜２０重量％、より好ましくは８〜１５重量％、不飽和脂肪酸塩は組成物全量に対して好ましくは１５〜３５重量％、より好ましくは２０〜３０重量％である。
【００１０】
更に、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を構成する一般式（１）で表される非イオン界面活性剤において、Ｒ1は脂肪酸残基を表す。脂肪酸としては例えば、前述した不飽和又は飽和の脂肪酸等が挙げられる。Ｒ1としては炭素数８〜１８の飽和又は不飽和脂肪酸残基が好ましく、ラウリン酸残基、ヤシ脂肪酸残基、オレイン酸残基、ステアリン酸残基等がより好ましい。Ｒ2は水素原子、メチル基又はエチル基を表す。ＥＯはオキシエチレン基を表す。ｎは１以上の数を表し、１〜５０が好ましく、１〜２０がより好ましい。
【００１１】
尚、一般式（１）で表される非イオン界面活性剤は、通常モノエタノールアミン類に脂肪酸及びエチレンオキサイドを反応させて製造することができる。この場合は原料として使用するモノエタノールアミン類によりＲ2が決定される。モノエタノールアミン類としては、Ｎ―モノエタノールアミン、Ｎ―メチル―Ｎ―モノエタノールアミン、Ｎ―エチル―Ｎ―モノエタノールアミン等が挙げられる。
【００１２】
一般式（１）で表される非イオン界面活性剤としては具体的には、ヤシ脂肪酸モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物、ラウリン酸モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物、オレイン酸モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物、ヤシ脂肪酸―Ｎ―メチル―モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物、ラウリン酸―Ｎ―メチル―モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物、オレイン酸―Ｎ―メチル―モノエタノールアミドＥＯ１〜２０モル付加物等が例示できる。
【００１３】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物において、一般式（１）で表される非イオン界面活性剤の配合量は特に限定されないが、効果的な石鹸カス分散性を発揮させるためには、組成物全量に対して１〜４０重量％が好ましく、５〜３０重量％がより好ましく、１０〜２５重量％が更に好ましい。
【００１４】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には、無機電解質として炭酸ナトリウムが配合される。尚、炭酸ナトリウム以外の無機電解質又はビルダーと併用することができる。
【００１５】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物において、炭酸ナトリウムの配合量は特に限定されないが、低温安定性や洗浄力を効果的に発揮させるためには、組成物全量に対して０.５〜１５重量％が好ましく、１〜１０重量％がより好ましく、３〜８重量％が更に好ましい。
【００１６】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には、他の成分を配合することができる。例えば、アルコールエーテル系、エステル系、アミド系等の非イオン界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸系、アルキルエーテルサルフェート系、アルキルサルフェート系、アルキルスルホン酸系等のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、カルボベタイン系、スルホベタイン系等の両性界面活性剤、アミンオキサイド等の起泡剤等を含有することができる。
【００１７】
その他、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には必要に応じて無機塩類、金属イオン捕捉剤、再汚染防止剤、酵素、塩素捕捉剤、漂白剤、可溶化剤、酵素活性化剤、酸化防止剤、防腐剤、アルカリ、色素、香料等を配合することができる。
【００１８】
無機塩類としては例えば、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等が挙げられる。金属イオン捕捉剤としては例えば、トリポリリン酸、ピロリン酸、オルトリン酸、アルミノ珪酸塩、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、クエン酸塩、イソクエン酸塩、ポリアセタールカルボン酸塩等が挙げられる。再汚染防止剤としては例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。酵素としては例えば、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、ヘミセルラーゼ、グリコシダーゼ、グルコースオキシターゼ、コレステロールオキシターゼ等が挙げられる。塩素捕捉剤としては例えば、硫酸アンモニウム、尿素、塩酸グアジニン、炭酸グアジニン、スルファミン酸グアジニン、二酸化チオ尿素、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。漂白剤としては例えば、過炭酸塩、過ほう酸塩、スルホン化フタロシアニン塩、過酸化水素等が挙げられる。可溶化剤としては例えばエタノール、プロパノール、２―プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、低級アルキルエトキシレート、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩等が挙げられる。アルカリとしては例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。
【００１９】
尚、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物において、上述のような構成成分の残部は水である。
【００２０】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。尚、以下の実施例中、部及び％は特に記載が無い限り重量基準である。
（試験１：低温安定性試験）
調整した本発明品及び比較品の洗浄剤組成物を、−５℃で１週間保存し、結晶析出の有無を観察し、以下の基準で評価した。
○：析出無し △：若干白濁している ×：析出有り
【００２１】
（試験２：石鹸カス浮遊量試験）
硬水１リットル（硬度１５０ｐｐｍ：炭酸カルシウム換算）に、本発明品又は比較品の洗浄剤組成物を３ｇ溶解させ、石鹸カスの析出の有無を肉眼で観察し、石鹸カスの少ない順に５〜１の評点で５段階評価した。
【００２２】
（試験３：洗浄力試験）
まず、綿メリヤスを１１×１３ｃｍに裁断し、裁断布２枚のそれぞれの短辺を布目の方向をそろえて、縫いしろ１ｃｍをとって縫い合わせ、衿布を作成した。この衿布を作業着などの着衣の衿の折り目をまたいで、ボタンを使用して固定し、この着衣を３日間着用した。着衣から該衿布をはずし、５ｃｍ×５ｃｍに裁断して試験用汚染布として使用した。
塩化カルシウムで硬度１５０ｐｐｍ（炭酸カルシウム換算）に調整した蒸留水１リットルに本発明品又は比較品の洗浄剤組成物１ｇを溶解させた。上記試験用汚染布１０枚を加え、ターゴットメーターにて１２０ｒｐｍで１０分間洗浄後、３分間のすすぎを２回行った。乾燥後、反射率を測定した。洗浄前の原布及び洗浄前後の汚染布の反射率から、次式によって洗浄率を算出した。
【数１】
【００２３】
【表１】
なお、表１中の原料は以下のとおり：
アミド１：ヤシ脂肪酸Ｎ−メチルモノエタノールアミドのエチレンオキサイド３モル付加物
アミド２：ヤシ脂肪酸Ｎ−メチルモノエタノールアミドのエチレンオキサイド６モル付加物
アミド３：ヤシ脂肪酸Ｎ−メチルモノエタノールアミドのエチレンオキサイド１０モル付加物
アミド４：ヤシ脂肪酸モノエタノールアミドのエチレンオキサイド３モル付加物
アミド５：ヤシ脂肪酸モノエタノールアミドのエチレンオキサイド６モル付加物
アミド６：ヤシ脂肪酸モノエタノールアミドのエチレンオキサイド１０モル付加物
その他：エタノール２部、プロピレングリコール６.７部、エチレンジアミン四酢酸塩１部
【００２５】
【発明の効果】
本発明の効果は、脂肪酸塩の有する欠点を改良し、低温でも安定であり、又、石鹸カスの発生が少なく、洗浄力も優れた衣料用液体洗浄剤組成物を提供することにある。
Claims (1)
- 水に、不飽和脂肪酸塩、飽和脂肪酸塩、以下の一般式（１）
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13869697A JP3830229B2 (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 衣料用液体洗浄剤組成物 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10330786A JPH10330786A (ja) | 1998-12-15 |
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Family Applications (1)
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| JP13869697A Expired - Fee Related JP3830229B2 (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 衣料用液体洗浄剤組成物 |
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-
1997
- 1997-05-28 JP JP13869697A patent/JP3830229B2/ja not_active Expired - Fee Related
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