JP2003171700A - 衣料用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

衣料用液体洗浄剤組成物

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JP2003171700A
JP2003171700A JP2002277617A JP2002277617A JP2003171700A JP 2003171700 A JP2003171700 A JP 2003171700A JP 2002277617 A JP2002277617 A JP 2002277617A JP 2002277617 A JP2002277617 A JP 2002277617A JP 2003171700 A JP2003171700 A JP 2003171700A
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Makoto Makino
誠 牧野
Yoshio Nagaoka
嘉雄 長岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石鹸、すなわち脂肪酸塩を含む洗浄剤におい
て、前記のような欠点を改良し、低温、高硬度水でも石
鹸カス(スカム)の析出が抑えられ、しかも高洗浄力を
発揮する、衣料用液体洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 脂肪酸塩と、オキシアルキレンの付加モ
ル数が10以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、及び/又はオキシアルキレンの付加モル数が3以上
の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、及び
/又はオキシアルキレンの付加モル数が3以上の脂肪酸
ポリオキシアルキレンエーテルとを含有してなる衣料用
液体洗浄剤組成物。脂肪酸塩が10質量%を越えかつ5
0質量%以下となるように配合されている。ポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル、及び/又は脂肪酸ポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル、及び/又は脂肪酸ポ
リオキシアルキレンエーテルが6質量%以上、50質量
%以下となるように配合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料用液体洗浄剤
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】石鹸は、洗浄剤として古くから用いられ
ているものであり、原料価格や製造コストが安く、また
環境にも優しいといった利点から、依然として粉末状洗
浄剤、固形洗浄剤、液体洗浄剤等に広く使用されている
(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許
文献4参照)。
【0003】
【特許文献1】特許第2814136号公報
【特許文献2】特開2000−192078号公報
【特許文献3】特開平10−330786号公報
【特許文献4】特開2001−200299号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、石鹸に
は冷水に対する溶解性が低いことや、硬水に対していわ
ゆるスカムが発生しやすいことなどの欠点がある。本発
明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とする
ところは、石鹸、すなわち脂肪酸塩を含む洗浄剤におい
て、前記のような欠点を改良し、低温、高硬度水でも石
鹸カス(スカム)の析出が抑えられ、しかも高洗浄力を
発揮する、衣料用液体洗浄剤組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の衣料用液体洗浄
剤組成物では、脂肪酸塩と、オキシアルキレンの付加モ
ル数が10以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、及び/又はオキシアルキレンの付加モル数が3以上
の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、及び
/又はオキシアルキレンの付加モル数が3以上の脂肪酸
ポリオキシアルキレンエーテルとを含有してなり、前記
脂肪酸塩が10質量%を越えかつ50質量%以下となる
ように配合され、前記ポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル、及び/又は脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル、及び/又は脂肪酸ポリオキシアルキレンエ
ーテルが6質量%以上、50質量%以下となるように配
合されてなることを前記課題の解決手段とした。また、
この衣料用液体洗浄剤組成物では、この組成物に水が加
えられて標準使用濃度(該組成物20gを30Lの水に
溶解あるいは分散させたときの濃度)に調製される洗浄
液のpHが、6〜8の範囲内となるのが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、脂肪酸塩と、特定
のノニオン界面活性剤、すなわち非イオン界面活性剤と
を含有してなるものである。
【0007】脂肪酸塩としては、炭素数8〜22の飽和
または不飽和の、直鎖または分岐脂肪酸塩が好適に用い
られ、このうち、炭素数12〜18の脂肪酸塩がより好
適とされる。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸の各脂肪酸よ
り製造される脂肪酸塩が挙げられる。脂肪酸塩の炭素数
が12以上であり、かつ不飽和結合を1つ有する不飽和
脂肪酸塩の割合が30〜99重量%、不飽和結合を2つ
以上有する不飽和脂肪酸塩の割合が10重量%未満であ
ることが、さらに好ましい。
【0008】脂肪酸の中和剤としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物や、モノ
エタノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、トリエタノ−
ルアミン、アンモニア等のアミン類が挙げられるが、水
酸化カリウム、モノエタノ−ルアミン、ジエタノ−ルア
ミン、トリエタノ−ルアミンがより好ましい。このよう
な脂肪酸の中和剤としては、単独で用いても二種類以上
を併用してもよい。
【0009】また、このような脂肪酸塩の、衣料用液体
洗浄剤組成物全体に対する配合割合としては、10質量
%を越え、かつ50質量%以下とされ、13質量%以
上、30質量%以下とするのが好ましい。脂肪酸塩の割
合が10質量%を越えると、相対的に非イオン界面活性
剤の量を減らせることから、環境に対する負荷を少なく
することができる。一方、50質量%以下にすれば、脂
肪酸塩に起因する黄ばみや石鹸カス(スカム)の発生が
抑制されるからである。また、13質量%以上、30質
量%以下にすれば、環境への負荷をより減らすことがで
きるとともに、黄ばみや石鹸カス(スカム)についても
より抑制することができるからである。
【0010】非イオン界面活性剤としては、オキシアル
キレンの付加モル数が10以上のポリオキシアルキレン
アルキルエーテル(AE)、オキシアルキレンの付加モ
ル数が3以上の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル(MEE)、オキシアルキレンの付加モル数が3
以上の脂肪酸ポリオキシアルキレンエーテル(FAE)
のうちの1種または複数種が用いられる。
【0011】ポリオキシアルキレンアルキルエーテル
(AE)は、以下の化学式に示すように、炭素数8〜2
2の飽和または不飽和アルコールに、エチレンオキサイ
ド(EO)、及び/又はプロピレンオキサイド(P
O)、及び/又はブチレンオキサイド(BO)、(TM
O)を付加反応させたものである。
【0012】ここで、エチレンオキサイド(EO)の付
加モル数としては、先にオキシアルキレン(AO)の付
加モル数として示したように、10モル以上とされ、好
ましくは15モル以上、50モル以下、さらに好ましく
は15モル以上、30モル以下とされる。また、エチレ
ンオキサイド(EO)にプロピレンオキサイド(P
O)、及び/又はブチレンオキサイド(BO)、(TM
O)をブロック付加する場合には、エチレンオキサイド
(EO)の付加モル数を10モル以上、30モル以下と
し、プロピレンオキサイド(PO)、ブチレンオキサイ
ド(BO)、ブチレンオキサイド(TMO)の合計付加
モル数を1モル以上、15モル以下とするのが好まし
く、さらにこの合計付加モル数を1モル以上、3モル以
下とするのがより好ましい。
【0013】脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエー
テル(MEE)、脂肪酸ポリオキシアルキレンエーテル
(FAE)は、以下の化学式に示すものである。
【0014】ここで、前記MEE、FAE中のRとして
は、C7〜C21のアルキルまたはアルケニル基とさ
れ、好ましくはC11〜C17のアルキル基、またはC
17のアルケニル基とされる。また、前記MEE、FA
E中のMは、FAEではH(水素)とされ、MEEでは
C1〜C4のアルキル基、好ましくはCH (メチル
基)とされる。このようなMEE、FAEにおける、エ
チレンオキサイド(EO)の付加モル数としては、先に
オキシアルキレン(AO)の付加モル数として示したよ
うに、3モル以上とされ、好ましくは5モル以上、50
モル以下、さらに好ましくは5モル以上、30モル以下
とされる。また、エチレンオキサイド(EO)にプロピ
レンオキサイド(PO)、及び/又はブチレンオキサイ
ド(BO)、(TMO)をブロック付加する場合には、
エチレンオキサイド(EO)の付加モル数を10モル以
上、30モル以下とし、プロピレンオキサイド(P
O)、ブチレンオキサイド(BO)、ブチレンオキサイ
ド(TMO)の合計付加モル数を1モル以上、15モル
以下とするのが好ましく、さらにこの合計付加モル数を
1モル以上、3モル以下とするのがより好ましい。
【0015】また、このような非イオン界面活性剤(ポ
リオキシアルキレンアルキルエーテル(AE)、脂肪酸
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(MEE)、脂
肪酸ポリオキシアルキレンエーテル(FAE))の、衣
料用液体洗浄剤組成物全体に対する配合割合としては、
6質量%以上、50質量%以下とされ、10質量%以
上、30質量%以下とするのが好ましい。非イオン界面
活性剤の割合が6質量%以上になると、脂肪酸塩に起因
する黄ばみや石鹸カス(スカム)発生の抑制効果が十分
に得られるようになるからであり、50質量%以下にな
ると、環境に対する負荷が少なくなるからである。ま
た、10質量%以上、30質量%以下にすれば、黄ばみ
や石鹸カス(スカム)についての抑制効果をより大にす
ることができるとともに、環境への負荷をより減らすこ
とができるからである。
【0016】また、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物で
は、前記の必須成分に加え、洗浄剤として通常用いられ
る成分を、発明の効果を損なわない範囲において任意に
添加することができる。例えば、アニオン界面活性剤、
カチオン界面活性剤、前記以外のノニオン界面活性剤、
両性界面活性剤、半極性界面活性剤等の界面活性剤、エ
タノール、2−プロパノール等のアルコール類、プロピ
レングリコール、グリセリン等のポリオール類、ヒドロ
キシメチルセルロース等の天然あるいは合成高分子類、
モンモリロナイト、ヘクトライト等の天然あるいは合成
粘土鉱物類、スクワラン、シリコーン誘導体等の過脂肪
酸剤、パール化剤、香料、着色剤、防腐剤、酸化防止
剤、粘度調製剤、殺菌剤、消炎剤、薬効成分等を配合す
ることができる。
【0017】また、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物で
は、これらの成分が適宜に添加され液状に形成される
際、得られた組成物が、これに水が加えられて標準使用
濃度(該組成物20gを30Lの水に溶解あるいは分散
させたときの濃度)に調製された際の洗浄液のpHが、
好ましくは6〜8の範囲内となるように調製される。p
Hをこのような範囲にするためには、前記の脂肪酸の中
和に用いられるアルカリとして、特にモノエタノ−ルア
ン、ジエタノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミンを用い
るのが好ましい。また、pH調整剤として、クエン酸、
リン酸、クエン酸塩、ホウ酸塩のうちの一種または二種
以上を組み合わせて使用し、洗濯1回あたりの標準使用
量(20g)における洗濯液(衣料用液体洗浄剤組成物
20gを30Lの水に溶解あるいは分散させてなる洗浄
液)のpHが前記したように6〜8となるようにするの
が好ましく、pH6.5〜7.5になるようにするのが
より好ましい。
【0018】このような衣料用液体洗浄剤組成物にあっ
ては、脂肪酸塩と、前記の特定の非イオン界面活性剤と
をそれぞれ所定の範囲の量で含有してなるものであるか
ら、脂肪酸塩、すなわち石鹸を含有することによって環
境に対する負荷を抑えることができる。また、低温、高
硬度水で石鹸カス(スカム)が析出するといった石鹸の
欠点を、非イオン界面活性剤によって抑えることができ
ることから、洗濯1回あたりの使用量が少なくても高い
洗浄性能を発揮することができる。
【0019】また、この組成物を、前記した標準使用濃
度に調製される洗浄液のpHが6〜8の範囲内となるよ
うにすれば、このような範囲で洗浄を行えることによ
り、繊維の退色、劣化を抑制する機能が更に付与された
ものとなり、おしゃれ着、ウール等のデリケ−ト衣料の
洗濯にまでその使用が可能になる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明する。弱アルカリ系の衣料用液体洗浄剤組成物とし
て、表1、表2、表3に示す配合のもの(実施例1〜1
8)と、表4に示す配合のもの(比較例1〜6)を製造
した。用いた主成分については、以下に示すものとし
た。 (a)石鹸 (略号:RCOOM Mは中和イオンを示
す) 脂肪酸メチルエステルである、パステルM181[ライ
オンオレオケミカル(株)製])を定法により加水分解
し、水酸化カリウム、またはモノエタノ−ルアミン、ジ
エタノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミンで中和した。
(それぞれ、カリウム塩、モノエタノ−ルアミン塩、ジ
エタノ−ルアミン塩、トリエタノ−ルアミン塩として、
表1、表2、表3中に記す。) (b)非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤) 「高級アルコ−ルエトキシレ−ト(商品名;ダイヤド−
ル13[三菱化学(株)製]をライオン(株)実験室に
て定法によりEOを付加したもの)」(略号:AEnと
して、表1、表2、表3、表4中に記す。ただし、nは
平均EO付加モル数) 「パステルM181メチルエステル[ライオンオレオケ
ミカル(株)製]をライオン(株)実験室にて定法によ
りEOを付加したもの」(略号:MEEnとして、表
1、表2、表3、表4中に記す。ただし、nは平均EO
付加モル数) それぞれ、nで示す平均エチレンオキサイト付加モル数
として、実施例ではn=5〜30のものを使用した。な
お、「パステルM181」のアルキル分布は以下に示す
通りである。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】表1、表2、表3に示した実施例1〜1
8、および表4に示した比較例1〜6の組成物につい
て、「冷水中での溶解性の評価」と「洗浄率の測定」と
を以下のようにして行った。得られた結果を前記の各表
中に併記する。なお、実施例1〜18の、標準使用濃度
「20g/30L」に調製した洗浄液のpHは、いずれ
も8.5〜11の範囲内であった。
【0026】「冷水中での溶解性評価方法」 (1)水への分散性 まず、二槽式洗濯機(三菱電機(株)CW−C30A1
−H)に、水温15℃、硬度5°DH(イオン交換水に
塩化カルシウムを添加し調製)に調製した水30Lを満
たした。次に、実施例1〜18の洗剤(組成物)および
比較例1〜6の洗剤(組成物)をそれぞれ標準使用量
(20g)添加した。このように各洗剤(組成物)を添
加した後、添加した洗剤が速やかに冷水に分散した場合
を○とし、洗剤が冷水と接触した際にゲルを形成して速
やかに分散しない場合を×として、評価した。
【0027】(2)石鹸の溶解性 前記の洗剤添加後、弱水流で5分間攪拌し、洗浄液の1
00mlを採取した。続いて、採取した洗浄液を0.4
5μmのクロマトディスクで濾過した。次いで、得られ
たろ過液20mlにブロムクレゾ−ルグリ−ン25ml
を加え、4mMカチオン界面活性剤標準液で滴定した。
また、同様の操作を未ろ過液でも行なった。このように
して得られた両者の滴定値の比率より、冷水中での石鹸
の溶解率を次式から算出した。 冷水中での石鹸の溶解率={ろ過液の滴定値(ml)/
未ろ過液の滴定値(ml)}×100(%) ・判定基準;溶解率70%以上 ○、 溶解率30%以上70%未満 △、 溶解率30%未満 ×、とした。
【0028】「洗浄率の測定及び毛羽立ちの評価」ま
ず、二槽式洗濯機(三菱電機(株)CW−C30A1−
H)に、水温15℃、硬度5°DH(イオン交換水に塩
化カルシウムを添加し調製)に調製した水30Lを満た
した。次に、実施例19〜24の洗剤(組成物)をそれ
ぞれ標準使用量(20g)添加した。同時に、予め5×
5cmに裁断した湿式人工汚染布(平野油脂(株))1
0枚と濃紺ウールサージ10枚とをそれぞれ縫い付けた
綿肌シャツ1kgを槽内に入れた。次いで、標準水流で
10分間洗浄し、脱水した。続いて、水温15℃、硬度
5°DHの水30Lで1分間すすいだ。その後、湿式人
工汚染布を肌シャツから取り外し、アイロンで乾燥し
た。このようにして得られた湿式人工汚染布の、洗浄前
後の反射率を色差計(形式Σ90;日本電色(株)製)
で測定し、以下の式から洗浄率を算出した。 洗浄率(%)=(A/B)×100 ここで、A=洗濯前の汚染布のK/S−洗浄布のK/
S、 B=洗濯前の汚染布のK/S−清浄布のK/S、 K/S=(1−R) /2R R;色差計で測定し
た反射率
【0029】また、濃紺ウールサージについては、その
毛羽立ち/外観変化を、目視で洗浄前後の布を比較する
ことによって判定した。 ・毛羽立ち/外観変化の判定基準; ◎:洗浄前の布と変化無し ○:洗濯前の布より毛羽立ちがわずかに認められる。 △:洗濯前の布より毛羽立ちが認められる。 ×:洗濯前の布より毛羽立ち、変色が明らかに認められ
る。 外観変化が○以上の物を、ウール等のデリケート衣料の
洗濯が可能な洗剤とした。
【0030】中性系の衣料用液体洗浄剤組成物として、
表5に示す配合のもの(実施例19〜24)を製造し
た。また、比較のため、表6に示す配合のもの(比較例
7〜10)も製造した。用いた主成分については、以下
に示すものとした。 (a)石鹸 (略号:RCOOM Mは中和イオンを示
す) 脂肪酸メチルエステルである、パステルM181[ライ
オンオレオケミカル(株)製])を定法により加水分解
し、モノエタノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、トリ
エタノ−ルアミンで中和した。(それぞれ、モノエタノ
−ルアミン塩、ジエタノ−ルアミン塩、トリエタノ−ル
アミン塩として、表5中に記す。) (b)非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤) 「高級アルコ−ルエトキシレ−ト(商品名;ダイヤド−
ル13[三菱化学(株)製]をライオン(株)実験室に
て定法によりEOを付加したもの)」(略号:AEnと
して、表5、表6中に記す。ただし、nは平均EO付加
モル数) 「パステルM181メチルエステル[ライオンオレオケ
ミカル(株)製]をライオン(株)実験室にて定法によ
りEOを付加したもの」(略号:MEEnとして、表
5、表6中に記す。ただし、nは平均EO付加モル数) それぞれ、nで示す平均エチレンオキサイト付加モル数
として、実施例ではn=5〜30のものを使用した。な
お、「パステルM181」のアルキル分布は前記実施例
1〜18のものと同じとした。 (c)pH調整剤(緩衝液) クエン酸、リン酸、クエン酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩、炭
酸水素塩、の一種または二種以上を組み合わせて使用し
た。
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】表5、表6に示した実施例19〜24、比
較例7〜10の組成物について、「冷水中での溶解性の
評価」、及び「洗浄率の測定及び毛羽立ちの評価」を先
の例と同様にして行った。得られた結果を前記の各表中
に併記する。
【0034】表1、表2、表3及び表5に示した結果よ
り、実施例1〜24のものは、いずれも「水への分散
性」、「石鹸の溶解性」が共に良好(○)であり、また
「洗浄率」も59%以上と良好であることが確認され
た。一方、表4、表6に示した結果より、比較例1〜1
0のものでは、いずれも「水への分散性」、「石鹸の溶
解性」、あるいは「洗浄率」に難があった。また、特に
表5に示した結果より、洗浄液のpHを6〜8に調製し
た実施例19〜24のものは、いずれも「水への分散
性」、「石鹸の溶解性」、「洗浄率」に加え、ウールサ
ージの毛羽立ちに関しても良好な結果が得られ、これに
よりデリケート衣料の洗濯にも対応できることが確認さ
れた。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の衣料用液体
洗浄剤組成物は、脂肪酸塩と、前記の特定の非イオン界
面活性剤とをそれぞれ所定の範囲の量で含有してなるも
のであるから、脂肪酸塩、すなわち石鹸を含有すること
によって環境に対する負荷を抑えることができる。ま
た、低温、高硬度水で石鹸カス(スカム)が析出すると
いった石鹸の欠点を、非イオン界面活性剤によって抑え
ることができることから、洗濯1回あたりの使用量が少
なくても高い洗浄性能を発揮することができる。
【0036】また、この組成物を、標準使用濃度に調製
される洗浄液のpHが6〜8の範囲内となるようにすれ
ば、このような範囲で洗浄を行えることにより、繊維の
退色、劣化を抑制する機能が更に付与されたものとな
り、おしゃれ着、ウール等のデリケ−ト衣料の洗濯にま
でその使用が可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H003 AB03 AB44 AB46 AC08 AC12 BA12 DA01 EA16 EB04 FA21 FA26 FA32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪酸塩と、オキシアルキレンの付加モ
    ル数が10以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテ
    ル、及び/又はオキシアルキレンの付加モル数が3以上
    の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、及び
    /又はオキシアルキレンの付加モル数が3以上の脂肪酸
    ポリオキシアルキレンエーテルとを含有してなり、前記
    脂肪酸塩が10質量%を越えかつ50質量%以下となる
    ように配合され、前記ポリオキシアルキレンアルキルエ
    ーテル、及び/又は脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキ
    ルエーテル、及び/又は脂肪酸ポリオキシアルキレンエ
    ーテルが6質量%以上、50質量%以下となるように配
    合されてなる衣料用液体洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 標準使用濃度に調製される洗浄液のpH
    が6〜8の範囲内となる請求項1記載の衣料用液体洗浄
    剤組成物。
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