JP3269748B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
液体洗浄剤組成物Info
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Description
に関し、さらに詳しくは、少量で高い洗浄性能を有し、
特に一般家庭における洗浄条件においても高い洗浄性能
を有する液体洗浄剤組成物に関する。
庭における衣類の洗浄には弱アルカリ性の洗剤を用いて
洗濯が繰り返されるが、Yシャツ等の衿や袖口部分等の
頑固な汚れに対しては、液体洗剤や石鹸を直接汚れのつ
いた部分に塗布して洗濯が行われている。しかしなが
ら、この様な洗浄方法を行っても衣類、特に白い肌着等
が徐々に黄色く変色していく現象は日常よく経験するこ
とである。これは人体の皮脂成分が木綿繊維内部に浸透
し、通常の洗濯では十分に除去されず徐々に蓄積し、酸
化されたために黄色く変色する原因となるからである。
これらの変性皮脂汚れ除去には液体洗剤や石鹸を塗布し
て洗浄したり、専門のクリーニング業者へ依頼するなど
の方法がとられているが、労力やコストを考慮すると十
分満足のいくものではなかった。
ン界面活性剤とエタノールアミンとを含有するクリーン
ルーム用の防塵衣料用の液体洗剤組成物が開示されてい
る。該発明はクリーンルームでの粉塵の少ない衣料を提
供するために、洗濯後、粉塵を発生しない成分からなる
組成物であり、洗濯液もイオン交換水を用いることを前
提とするものである。しかしながら、本発明者等は、多
量のアルカリ剤を含む場合、一般家庭で行われる水道水
を用いるような洗浄条件では逆に洗浄力が低下するとい
う問題点を見出した。
た結果、驚くべきことに高濃度の特定2種の非イオン界
面活性剤とアルカリ剤とを含有した衣料用の液体洗浄剤
において、組成物の 0.1%水溶液の20℃におけるpHを
9.0〜10.5にすることにより、上記目的を達成し、一般
家庭における洗浄条件で高い洗浄性能を有する液体洗浄
剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
コール由来の非イオン界面活性剤及び(b)第2級アル
コールからなるポリオキシエチレンアルキルエーテルを
必須とする非イオン界面活性剤30〜50重量%と(B)ア
ルカリ剤1〜20重量%とを含有し、かつ組成物の0.1%
水溶液の20℃におけるpHが9.0〜10.5を示す衣料用液体
洗浄剤組成物を提供するものである。また、本発明は、
(A)非イオン界面活性剤30〜50重量%と(B)アルカ
リ剤1〜20重量%と(C)下記一般式(I)で表される
化合物0.1〜30重量%を含有し、かつ組成物の0.1%水溶
液の20℃におけるpHが9.0〜10.5を示す衣料用液体洗浄
剤組成物を提供するものである。
メチル基、xは1〜10の数を示す。)
関して詳細に説明する。
としては、(a)第1級アルコール由来のものや(b)
第2級アルコール由来のものが好ましく使用される。特
に、後述の(C)成分を配合しない場合は、(A)成分
の非イオン界面活性剤としては、(a)第1級アルコー
ル由来のものと(b)第2級アルコール由来のものを必
須とするものが使用される。
は、第1級アルコールからなるポリオキシエチレンアル
キルエーテルが挙げられ、好ましくは炭素数が8〜16の
第1級アルコールにエチレンオキサイド(以下、EOと略
記する)を平均で5〜15モル付加させたもの、好ましく
は炭素数10〜14の第1級アルコールにEOを平均で7〜12
モル付加させたポリオキシエチレンアルキルエーテルで
ある。アルキル基の炭素数が16を超えると、洗浄力低下
を生じ、また8未満であると洗浄力低下を生じる。ま
た、EOの平均付加モル数が15を超えると組成物の低温安
定性を劣力させるばかりでなく、洗浄力も低下する。ま
たEOの平均付加モル数が5未満であると十分な洗浄性能
を示さない。
は、第2級アルコールからなるポリオキシエチレンアル
キルエーテルが挙げられ、好ましくは炭素数が8〜16の
第2級アルコールにEOを平均で5〜15モル付加させたも
の、好ましくは炭素数10〜14の第2級アルコールにEOを
平均で7〜12モル付加させたポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルである。この範囲を外れると前記と同様の問
題が生じる。
種の非イオン界面活性剤を併用することが特に好まし
い。
性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル類、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、
ポリオキシプロピレンアルケニルエーテル類、ポリオキ
シブチレンアルキルエーテル類、ポリオキシブチレンア
ルケニルエーテル類、蔗糖脂肪酸エステル類、脂肪酸グ
リセリンモノエステル類、高級脂肪酸アルカノールアミ
ド類、ポリオキシエチレン高級脂肪酸アルカノールアミ
ド類、アミンオキサイド類及びアルキルグルコシド類、
好ましくは下記一般式(II)で表されるアルキルグルコ
シド類等が挙げられる。 R3(OR4)xGy (II) (式中、R3は直鎖又は分岐鎖の平均炭素数8〜18のアル
キル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基、R4は平
均炭素数2〜4のアルキレン基、 Gは炭素数5又は6の
還元糖に由来する残基、xは平均0〜6の数、yは平均
1〜10の数を示す。)。
組成物中に30〜50重量%、好ましくは30〜40重量%配合
される。上記の配合量が30重量%以上において良好な洗
浄力を得ることができるが、50重量%を超えるとゲル化
や増粘を起こすため好ましくない。
ルカリ剤が配合される。配合されるアルカリ剤として
は、特に限定されるものではないが、モノ、ジ若しくは
トリエタノールアミン等のアルカノールアミン、アンモ
ニア、N−アルキルアルカノール、N−アミノアルキル
アルカノールアミン、ジアルキレントリアミン等が挙げ
られ、これらのうちアルカノールアミン、アンモニアが
好ましく、特にモノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン及びトリエタノールアミンが洗浄力の点から好まし
い。これらのアルカリ剤は1種又は2種以上を混合して
使用することができる。これらのアルカリ剤は組成物の
pHが 9.0〜10.5となるように1〜20重量%配合される。
本発明では特にpHの範囲が洗浄力の上で重要な因子であ
り、この範囲においてのみ、最も効果的な洗浄力を得る
ことができる。
(C)成分として下記式一般式(I)
R2は水素又はメチル基、xはEOの平均付加モル数であ
り、1〜10の数を示す。)。
る。(C)成分は組成物中に 0.1〜30重量%、好ましく
は1〜30重量%配合するのが好ましい。(C)成分を配
合することにより、より洗浄力に優れ、且つ使い勝手の
よい液体洗浄剤を得ることができる。更に、皮脂汚れ洗
浄性能の上で、R1がフェニル基、R2が Hが好ましい。
としては、特に制限されるものではないが、一般式
(I)において、xが1〜3のもの及びxが4〜10のも
の、好ましくはxが4〜6のものの中からそれぞれ任意
に選び出し、それらを上記数的条件を満足するような割
合で混合する方法、あるいはベンジルアルコールもしく
はフェノールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イド等のオキシアルキレン化合物を水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ触媒の存在下で反応させる
方法等が挙げられる。
カルボン酸を配合することが洗浄力の上で好ましい。有
機多価カルボン酸としては、ニトリロ三酢酸、エチレン
ジアミン四酢酸、イミノ二酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキ
シエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸
等のアミノポリ酢酸、ポリアクリル酸、ポリマレイン
酸、マロン酸、コハク酸、ジグリコール酸、リンゴ酸、
酒石酸、クエン酸等が挙げられるが、これらの中でもク
エン酸が好ましい。有機酸は組成物中に 0.5〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%配合するのが好ましい。
尚、組成物中、有機多価カルボン酸は(B)成分のアル
カリ剤との塩の形で存在しても良いが配合量は酸形態で
の値である。
外の界面活性剤を配合することもできる。陰イオン界面
活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、ア
ルキレンオキサイド付加アルキルまたはアルケニルエー
テル硫酸塩、脂肪酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アル
カンスルホン酸塩類等が挙げられる。特にアルキル基の
平均炭素数8〜20のアルキルベンゼンスルホン酸塩、ア
ルキル基の平均炭素数8〜20のアルキルエーテル硫酸
塩、及びアルキル基の平均炭素数8〜20で平均エチレン
オキサイド付加モル数1〜6のポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩、平均炭素数10〜18の脂肪酸塩が好
ましく、これらの陰イオン界面活性剤の塩を構成する対
イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属イオン又はアンモニア若しくはモノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のア
ルカノールアミンが挙げられる。上記陰イオン界面活性
剤は1種又は2種以上を混合して用いることができる。
陰イオン界面活性剤は洗浄力を向上させるために0〜10
重量%配合しても良い。
柔軟性を付与することが可能になる。陽イオン界面活性
剤は本効果を阻害しない限り配合しても良いが、通常
0.1〜5重量%である。
ルキルカルボベタイン、アルキルスルホベタイン、アル
キルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロ
キシスルホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイ
ン、アルキルイミダゾリン型ベタイン等の両性界面活性
剤等を効果を阻害しない限り配合可能である。
量%の範囲であることが安定性の上で好ましい。また、
一般の液体洗浄剤組成物の減粘剤として用いられている
エタノール等のアルコール類やエチレングリコール、分
子量 200以上のポリエチレングリコール、プロピレング
リコール等のグリコール類及びパラトルエンスルホン酸
等を本洗浄力を阻害しない限り添加してもよい。
を有するポリビニルピロリドン、平均分子量5000以上の
ポリエチレングリコール、無水マレイン酸−ジイソブチ
レン共重合体、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル
共重合体、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体、無
水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、及びナフタレンス
ルホン酸塩ホルマリン縮合物などの高分子化合物の塩等
のポリマーも本組成物の性能を妨げない範囲で配合する
ことができる。また、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラ
ーゼ等の酵素、塩化カルシウムや硫酸マグネシウム等の
酵素安定化剤、チノパールCBS(チバガイギー社製)
等の蛍光染料、一般に液体洗浄剤中で安定な通常知られ
ている香料等を配合してもよい。
庭における洗浄条件においても高い洗浄性能を有する液
体洗浄剤組成物が得られる。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
す)を調製し、以下に示す方法で洗浄液のpHを測定し、
以下に示す洗浄試験を行った。結果を表1及び表2に示
す。
た。 水の硬度 :4°DH 水の温度 :20℃ 洗浄剤濃度: 0.1% pH計 :株式会社堀場製作所製 ガラス電極式水素
イオン濃度計D-14型 (2)洗浄試験法 〈皮脂汚れ汚染布〉使用した皮脂汚れ汚染布(人工汚染
布)は、10×10cm木綿布に2gの下記組成よりなるモデ
ル皮脂汚れを均一に塗布したものである。
ルに10×10cmの皮脂汚れ汚染布(人工汚染布)を5枚入
れ、ターゴトメーターにて100rpmで次の条件で洗浄し
た。洗浄条件は次の通りである。
における反射率を自記色彩計(日本電色(株)製Z-300
A)にて測定し次式によって洗浄率(%)を求めた。
(表には5枚の測定平均洗浄率を示す。)
EOを平均7モル付加させたもの ・ノニオンb;炭素数10〜14の直鎖第2級アルコールに
EOを平均7モル付加させたもの ・化合物c ;ポリオキシエチレンモノフェニルエーテ
ル(EOの平均付加モル数=3) ・LAS ;炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼン硫
酸ナトリウム ・ES ;ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸ナトリウム(EOの平均付加モル数=2.5 、アルキル基
の炭素数10〜14)
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)(a)第1級アルコール由来の非
イオン界面活性剤及び(b)第2級アルコールからなる
ポリオキシエチレンアルキルエーテルを必須とする非イ
オン界面活性剤30〜50重量%と(B)アルカリ剤1〜20
重量%とを含有し、かつ組成物の0.1%水溶液の20℃に
おけるpHが9.0〜10.5を示す衣料用液体洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 (C)下記一般式(I)で表される化合
物0.1〜30重量%を含有する請求項1記載の衣料用液体
洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1はベンジル基又はフェニル基、R2は水素又は
メチル基、xは1〜10の数を示す。) - 【請求項3】 有機多価カルボン酸0.5〜10重量%を含
有する請求項1又は2記載の衣料用液体洗浄剤組成物。 - 【請求項4】 アルカリ剤がモノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン及びトリエタノールアミンの中から選
ばれる1種又は2種以上の混合物である請求項1〜3の
何れか1項記載の衣料用液体洗浄剤組成物。 - 【請求項5】 アルキルベンゼンスルホン酸塩及び/又
はポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩を含有す
る請求項1〜4の何れか1項記載の衣料用液体洗浄剤組
成物。 - 【請求項6】 (A)非イオン界面活性剤30〜50重量%
と(B)アルカリ剤1〜20重量%と(C)下記一般式
(I)で表される化合物0.1〜30重量%を含有し、かつ
組成物の0.1%水溶液の20℃におけるpHが9.0〜10.5を示
す衣料用液体洗浄剤組成物。 【化2】 (式中、R 1 はベンジル基又はフェニル基、R 2 は水素又は
メチル基、xは1〜10の数を示す。)
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