JP3317813B2 - 衣料用塗布型液体洗浄剤組成物 - Google Patents
衣料用塗布型液体洗浄剤組成物Info
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Description
に関し、さらに詳しくは、洗濯水の硬度にかかわらず優
れた洗浄力を示し、特に衣料の汚れた部分に直接塗布し
た場合に汚れ除去効果が高く、粘度が低く使い勝手の優
れた衣料の洗浄に適した液体洗浄剤組成物に関する。
庭における衣類の洗浄には弱アルカリ性の洗剤を用いて
洗濯が繰り返されるが、Yシャツ等の衿や袖口部分等の
頑固な汚れに対しては、液体洗剤や石鹸を直接汚れのつ
いた部分に塗布して洗濯が行われている。しかしなが
ら、この様な洗浄方法を行っても衣類、特に白い肌着等
が徐々に黄色く変色していく現象は日常よく経験するこ
とである。これは人体の皮脂成分が木綿繊維内部に浸透
し、通常の洗濯では十分に除去されず徐々に蓄積し、酸
化されたために黄色く変色する原因となるからである。
これらの変性皮脂汚れ除去には液体洗剤や石鹸を塗布し
て洗浄したり、専門のクリーニング業者へ依頼するなど
の方法がとられているが、労力やコストを考慮すると十
分満足のいくものではなかった。
9 号公報にはアルキルエーテル硫酸塩とポリオキシエチ
レンアルキルエーテルを特定の比率で配合し、更に低級
アルキルベンゼンスルホン酸塩と低分子のポリエチレン
グリコールを配合することにより、繊維への浸透性に優
れた塗布用の衣料用液体洗剤が得られる旨、開示されて
いるが、衿、袖汚れ等の洗浄においては未だ不充分であ
った。
優れ、衿、袖汚れ等のいわゆる部分汚れに対してより洗
浄力の高い衣料用液体洗剤組成物を提供することにあ
る。
た結果、驚くべきことに第1級アルコールからなるポリ
オキシエチレンアルキルエーテルと第2級アルコールか
らなるポリオキシエチレンアルキルエーテルとを特定の
混合比で配合し、且つ比較的低分子量のポリエチレング
リコールを併用することにより、上記目的を達成し、か
つ使い勝手の優れた液体洗浄剤組成物が得られることを
見出し、本発明を完成するに至った。
由来するアルキル基を有するポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルと、(b)第2級アルコールに由来するアル
キル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルを
含有し、(a)/(b)重量比が10/1〜1/10であっ
て、更に(c)平均分子量が 200〜5000のポリエチレン
グリコールを 0.1〜20重量%含有することを特徴とする
液体洗浄剤組成物を提供するものである。以下、本発明
の衣料用液体洗浄剤組成物に関して詳細に説明する。
剤は、第1級アルコール由来のものであり、好ましくは
炭素数が8〜16の第1級アルコールにエチレンオキサイ
ド(以下、EOと略記する)を平均で5〜15モル付加させ
たもの、好ましくは炭素数10〜14の第1級アルコールに
EOを平均で7〜12モル付加させたポリオキシエチレンア
ルキルエーテルである。アルキル基の炭素数が16を超え
ると、洗浄力低下を生じ、また8未満であると洗浄力低
下を生じる。また、EOの平均付加モル数が15を超えると
組成物の低温安定性を劣力させるばかりでなく、洗浄力
も低下する。またEOの平均付加モル数が5未満であると
十分な洗浄性能を示さない。
面活性剤は、第2級アルコール由来のものであり、好ま
しくは炭素数が8〜16の第2級アルコールにEOを平均で
5〜15モル付加させたもの、好ましくは炭素数10〜14の
第2級アルコールにEOを平均で7〜12モル付加させたポ
リオキシエチレンアルキルエーテルである。この範囲を
外れると前記と同様の問題が生じる。
種の非イオン性界面活性剤の重量比は、(a)/(b)
=10/1〜1/10、好ましくは3/1〜1/5である。
かかる重量比が10/1を超えると、粘度が増加し使い勝
手が悪くなり、また、1/10未満の場合は洗浄力が低下
する。
成物中に20〜60重量%、好ましくは30〜60重量%配合さ
れる。本発明の液体洗浄剤組成物には、更に(c)成分
として平均分子量 200〜5000、好ましくは平均分子量 2
00〜2000のポリエチレングリコールを含有する。ポリエ
チレングリコールの平均分子量が5000を超えると、皮脂
汚れに対する洗浄力が低下するばかりでなく、組成物の
安定性が悪くなる。かかるポリエチレングリコールは組
成物中に 0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%配合
される。ポリエチレングリコールの配合量が 0.1重量%
未満では本発明の効果が得られず、また20重量%を超え
ると洗浄力が低下する。
面活性剤を配合することもできる。非イオン性界面活性
剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル類、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポ
リオキシプロピレンアルケニルエーテル類、ポリオキシ
ブチレンアルキルエーテル類、ポリオキシブチレンアル
ケニルエーテル類、蔗糖脂肪酸エステル類、脂肪酸グリ
セリンモノエステル類、高級脂肪酸アルカノールアミド
類、ポリオキシエチレン高級脂肪酸アルカノールアミド
類、アミンオキサイド類及びアルキルグリコシド類、好
ましくは下記一般式(II)で表されるアルキルグリコシ
ド類等が挙げられる。 R3(OR4)xGy (II) (式中、R3は直鎖又は分岐鎖の平均炭素数8〜18のアル
キル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基、R4は平
均炭素数2〜4のアルキレン基、 Gは炭素数5又は6の
還元糖に由来する残基、xは平均0〜6の数、yは平均
1〜10の数を示す。) また、陰イオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩類、アルキレンオキサイド付加アルキル
またはアルケニルエーテル硫酸塩、脂肪酸塩、オレフィ
ンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩類等が挙げられ
る。特にアルキル基の平均炭素数8〜20のアルキルベン
ゼンスルホン酸塩、アルキル基の平均炭素数8〜20のア
ルキルエーテル硫酸塩、及びアルキル基の平均炭素数8
〜20で平均エチレンオキサイド付加モル数1〜6のポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、平均炭素数10
〜18の脂肪酸塩が好ましく、これらの陰イオン界面活性
剤の塩を構成する対イオンとしては、ナトリウム、カリ
ウム等のアルカリ金属イオン又はアンモニア若しくはモ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン等のアルカノールアミンが挙げられる。上記
陰イオン界面活性剤は1種又は2種以上を混合して用い
ることができる。
により柔軟性を付与することが可能になる。陽イオン界
面活性剤は本効果を阻害しない限り配合しても良いが、
通常0.1 〜5重量%である。
ルキルカルボベタイン、アルキルスルホベタイン、アル
キルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロ
キシスルホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイ
ン、アルキルイミダゾリン型ベタイン等の両性界面活性
剤等を効果を阻害しない限り配合可能である。
剤が配合される。配合されるアルカリ剤としては、特に
限定されるものではないが、モノ、ジ若しくはトリエタ
ノールアミン等のアルカノールアミン、アンモニア、N
−アルキルアルカノール、N−アミノアルキルアルカノ
ールアミン、ジアルキレントリアミン等が挙げられ、こ
れらのうちアルカノールアミン、アンモニアが好まし
く、特にモノエタノールアミン、ジエタノールアミン及
びトリエタノールアミンが洗浄力の点から好ましい。こ
れらのアルカリ剤は1種又は2種以上を混合して使用す
ることができる。これらのアルカリ剤は組成物のpHが
6〜12、特に好ましくは7〜11となるように1〜20重量
%配合される。
液体洗浄剤組成物の減粘剤として用いられているアルコ
ール類やグリコール類を本洗浄力を阻害しない限り添加
してもよい。
能を有する有機多価カルボン酸として、ニトリロ三酢酸
塩、エチレンジアミン四酢酸塩、イミノ二酢酸塩、ジエ
チレントリアミン五酢酸塩、グリコールエーテルジアミ
ン四酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸塩、トリエ
チレンテトラミン六酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩、ポリ
アクリル酸、ポリマレイン酸、マロン酸、コハク酸、ジ
グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等の塩が挙
げられるが、より好ましくはクエン酸のナトリウム塩も
しくはモノエタノールアミン塩である。その他再汚染防
止能を有するポリビニルピロリドン、平均分子量5000を
超えるポリエチレングリコール、無水マレイン酸−ジイ
ソブチレン共重合体、無水マレイン酸−メチルビニルエ
ーテル共重合体、無水マレイン酸−イソブチレン共重合
体、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、及びナフタ
レンスルホン酸塩ホルマリン縮合物などの高分子化合物
の塩等のポリマーも本組成物の性能を妨げない範囲で配
合することができる。また、プロテアーゼ、リパーゼ、
セルラーゼ等の酵素、塩化カルシウムや硫酸マグネシウ
ム等の酵素安定化剤、チノパールCBS(チバガイギー
社製)等の蛍光染料、一般に液体洗浄剤中で安定な通常
知られている香料等を配合してもよい。
常の洗浄方法による洗浄力は勿論のこと、塗布洗浄した
ときにも優れた皮脂汚れ除去効果を示し、使い勝手にも
優れるという特徴を有する。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
し、下記の試験を行なった。その結果を表1に示す。
し、金巾#2003布を浸漬して付着させた後、パーク
レンを乾燥除去し、人工汚染布とした。
当たり 0.2gの洗浄剤組成物を2cm×2cmの面積に塗布
し、5枚1組をターゴトメータにて100rpmで、次の条件
で洗浄した。<洗浄条件> 洗浄時間 10分間 水の硬度 4° すすぎ 水道水で5分間 洗浄後、汚染布の洗浄剤組成物を塗布した部分を2cm×
2cmに正確に切り取り、5枚1組をクロロホルムを溶媒
とし12時間ソックスレー抽出を行った。また、未洗浄の
人工汚染布も同様に2cm×2cmに切り取り、同様に抽出
を行った。抽出液をエバポレーターを用いクロロホルム
を除去し、抽出トリオレイン量を求めた。次式により脱
脂率を求めた。
のEO付加物(平均付加モル数8) 非イオン界面活性剤b1 ;炭素数12〜14直鎖2級アルコ
ールのEO付加物(平均付加モル数7) PEG 200 ;ポリエチレングリコール 平均分子量 2
00 PEG 2000 ;ポリエチレングリコール 平均分子量 2
000 PEG 4000 ;ポリエチレングリコール 平均分子量 4
000 PEG 20000;ポリエチレングリコール 平均分子量 2
0000 アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム;アルキル基は
炭素数12〜14の直鎖アルキル基である。
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)第1級アルコールに由来するアル
キル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル
と、(b)第2級アルコールに由来するアルキル基を有
するポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有し、
(a)成分と(b)成分の合計量が20〜60重量%であ
り、且つ(a)/(b)重量比が10/1〜1/10であって、
更に(c)平均分子量が200〜5000のポリエチレングリ
コールを0.1〜20重量%及びアルカリ剤を含有すること
を特徴とする衣料用塗布型液体洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 (a)成分が、炭素数8〜16の第1級ア
ルコールにエチレンオキサイドを平均5〜15モル付加し
たポリオキシエチレンアルキルエーテルである請求項1
記載の衣料用塗布型液体洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 (b)成分が、炭素数8〜16の第2級ア
ルコールにエチレンオキサイドを平均5〜15モル付加し
たポリオキシエチレンアルキルエーテルである請求項1
又は2記載の衣料用塗布型液体洗浄剤組成物。 - 【請求項4】 (a)成分と(b)成分の組成物中の合
計量が30〜60重量%である請求項1〜3の何れか1項記
載の衣料用塗布型液体洗浄剤組成物。 - 【請求項5】 アルカリ剤が、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンから選ば
れる1種又は2種以上である請求項1〜4の何れか1項
記載の衣料用塗布型液体洗浄剤組成物。
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JPS61157589A (ja) * | 1984-12-29 | 1986-07-17 | 新日本理化株式会社 | 液体洗剤組成物 |
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JP3012770B2 (ja) * | 1994-06-27 | 2000-02-28 | 株式会社テシマ化研 | 高濃度中性液体洗浄剤組成物 |
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JP3269748B2 (ja) * | 1995-02-28 | 2002-04-02 | 花王株式会社 | 液体洗浄剤組成物 |
-
1995
- 1995-04-18 JP JP09266495A patent/JP3317813B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
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化学大辞典編集委員会,化学大辞典8(縮刷版),日本,共立出版株式会社,1964年 2月15日,p.742−743 |
奥山晴彦(外1名),洗剤・洗浄の事典,日本,株式会社朝倉書店,1990年11月25日,初版,p.92−93 |
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