JP2001187900A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JP2001187900A
JP2001187900A JP37713799A JP37713799A JP2001187900A JP 2001187900 A JP2001187900 A JP 2001187900A JP 37713799 A JP37713799 A JP 37713799A JP 37713799 A JP37713799 A JP 37713799A JP 2001187900 A JP2001187900 A JP 2001187900A
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mass
liquid detergent
nonionic surfactant
carbon atoms
ethylene oxide
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Hiroko Watabe
裕子 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣類に塗布した時の浸透性が低温におい
ても良好で、泥汚れ塗布洗浄力に優れた液体洗浄剤組成
物の提供。 【解決手段】 (A)下記の一般式(I)で表わされ
るノニオン界面活性剤の1種以上、 【化1】 R−O−(CHCHO)n−H (I) (式中Rは炭素数10〜18のアルキル基またはアル
ケニル基を示し、nは酸化エチレンの平均付加モル数を
示す。) (a)酸化エチレンの平均付加モル数nが1〜30であ
り、かつ、(b)最も質量の多いノニオン界面活性剤の
平均付加モル数をnMAXとしたとき、nMAX−2
らnMAX+2(nMAX<2の場合は、n=0からn
MAX+2)の範囲に含まれる平均付加モル数のノニオ
ン界面活性剤の合計質量Yiが、ノニオン界面活性剤の
合計質量を基準として55質量%以上であるノニオン界
面活性剤 (B)モノ長鎖アルキル型またはジ長鎖アルキル型のカ
チオン界面活性剤及び(C)1種以上の水溶性のグリコ
ールまたはグリコールエーテル系溶剤を0.5〜20質
量%含有することを特徴とする液体洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類に塗布した時
の浸透性が良好で、泥汚れ塗布洗浄力に優れた液体洗浄
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】衣類に付着する無機質汚れの代表的なも
のとしては、泥汚れが挙げられる。靴下等に付着する泥
汚れは発生頻度も高く、昔から落としにくい汚れの一つ
として問題になってきた汚れである。液体洗浄剤は、粒
状洗浄剤のように使用時に微細粒子が飛散して鼻腔や目
に刺激を与えることもなく、衣類に付着した汚れのひど
い部分に洗浄剤を集中的に塗布して高濃度の界面活性剤
を作用させることにより、優れた洗浄力を得られること
が最大の特長である。
【0003】液体洗浄剤において、泥などの粒状汚れ除
去性を付与するために、ノニオン界面活性剤とカチオン
界面活性剤を組み合わせた組成物が、特開昭54−39
411号公報、特開昭54−39414号公報、特開昭
55−115498号公報に開示されている。また、特
開平7−62387号公報には、酸化エチレン付加モル
数nが0であるノニオン界面活性剤の含有量が全ノニオ
ン界面活性剤中0.1重量%未満で、n=1及び2であ
るノニオン界面活性剤が5重量%以下であるノニオン界
面活性剤とカチオン界面活性剤を含有する液体洗浄剤組
成物が、洗浄力と風合い感の両方を満足させることが記
載されている。しかしながら、これらのノニオン界面活
性剤は水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの通常の
アルカリ触媒を用いて高級アルコールに酸化エチレンを
付加重合反応して得られるアルコールエトキシレートを
用いていたため、組成中に酸化エチレンの平均付加モル
数より酸化エチレンの付加モル数の多いノニオン界面活
性剤が多量に含まれていた。ノニオン界面活性剤の酸化
エチレン付加モル数が多いほど布に付着した汚れへの浸
透性が低下するため、塗布洗浄の場合、上記の組成物で
は所期の洗浄効果が得られないという欠点があった。こ
の欠点を解決する手段として、特開平9−255990
号公報には、酸化エチレン付加モル数分布が狭いため
に、酸化エチレン付加モル数が多いノニオン界面活性剤
の含有量が少ないノニオン界面活性剤とカチオン界面活
性剤を含有した組成物が開示されている。しかしなが
ら、低温では、この組成物は増粘あるいはゲル化するた
め、衣類に付着した汚れに液体洗浄剤組成物の原液を直
接塗布する場合、汚れへの浸透性が劣り、所期の洗浄効
果が得られないという欠点を有していた。また、特開平
8−231997には、ノニオン界面活性剤とカチオン
界面活性剤にオキシアルキレン付加型の芳香族化合物を
添加することにより低温の流動性が良好となる組成物が
開示されているが、この技術においてもアルカリ触媒を
用いて酸化エチレンを付加重合反応して得られるアルコ
ールエトキシレート型ノニオン界面活性剤を用いている
ため、組成中に酸化エチレン付加モル数の多いノニオン
界面活性剤が多量に含まれており、塗布洗浄力において
不充分であった。よって、現状では衣類に塗布した時の
浸透性が低温においても良好で、泥汚れ塗布洗浄力に優
れた液体洗浄剤組成物が得られていないのが現状であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、衣類に塗布
した時の浸透性が低温においても良好で、泥汚れ塗布洗
浄力に優れた液体洗浄剤組成物を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、1種以上の特定のノニオン界面活性剤、
特定のカチオン界面活性剤、かつ1種以上の水溶性のグ
リコールまたはグリコールエーテル系溶剤を0.5〜2
0質量%組み合わせた液体洗浄剤組成物が前記課題を解
決することを見出し、本発明を完成するに至った。すな
わち、本発明は、(A)下記の一般式(I)で表わされ
るノニオン界面活性剤の1種以上、(B)下記の一般式
(II)で表わされるカチオン界面活性剤及び(C)1
種以上の水溶性のグリコールまたはグリコールエーテル
系溶剤を0.5〜20質量%含有することを特徴とする
液体洗浄剤組成物に関する。
【化1】 R−O−(CHCHO)n−H (I) (式中Rは炭素数10〜18のアルキル基またはアル
ケニル基を示し、nは酸化エチレンの平均付加モル数を
示す。) (a)酸化エチレンの平均付加モル数nが1〜30であ
り、かつ、 (b)最も質量の多いノニオン界面活性剤の平均付加モ
ル数をnMAXとしたとき、nMAX−2からn
MAX+2(nMAX<2の場合は、n=0からn
MAX+2)の範囲に含まれる平均付加モル数のノニオ
ン界面活性剤の合計質量Yiが、ノニオン界面活性剤の
合計質量を基準として55質量%以上であるノニオン界
面活性剤
【化2】 (式中、Rは炭素数10〜20の炭化水素基、R
炭素数1〜20のアルキル基またはアルケニル基、R
〜Rはそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基またはアル
ケニル基、Xはハロゲンを示す)
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分は、上記の一
般式(I)で表わされるノニオン界面活性剤である。上
記の一般式(I)で表わされるノニオン界面活性剤にお
いて、Rは炭素数10〜18のアルキル基またはアル
ケニル基である。Rは直鎖であっても分岐鎖であって
も良い。具体的なアルキル基としては、例えば、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基、ペンタデシル基、ヘキサデイル基等が挙げら
れる。また、アルケニル基としては、例えば、デセニル
基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、
テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル
基等が挙げられる。これらの中でも、炭素数11〜14
の範囲のものが好ましい。nは酸化エチレンの平均付加
モル数であり、酸化エチレンの平均付加モル数nは1〜
30の範囲が好ましく、より好ましくは3〜20であ
る。ここでnは、使用するアルコール1モルに対して反
応させた酸化エチレン基のモル数を意味する。nがこの
範囲にあれば、浸透性が良好であり、泥汚れに対して良
好な塗布洗浄力が得られるので好ましい。Yiは、本発
明の組成物中に含まれる式(I)のノニオン界面活性剤
の合計質量に対して、nMAX−2からnMAX+2
(nMAX<2の場合は、n=0からnMAX+2)の
範囲に含まれるノニオン界面活性剤の合計質量を表す。
この値は、55質量%以上が好ましく、より好ましくは
60質量%以上である。このYi値が55質量%未満に
なると、布に付着した汚れへの浸透性が劣化する。
【0007】本発明で使用するYiが55質量%以上の
(A)成分のノニオン界面活性剤は、基本的には公知の
方法により製造することができる。例えば、市販または
常法により製造したノニオン界面活性剤を蒸留して、所
定の留分のみを取得することができる。あるいは、特定
のアルコキシル化触媒を使用して脂肪族アルコール等に
酸化エチレンを付加反応させることによって容易に得る
ことができる。ここで、ノニオン界面活性剤の疎水基原
料として、Diadol(炭素数13;三菱化学社製)
等のオキソ法によって得られる合成アルコールや、Co
nol(炭素数12;新日本理化社製)等の天然アルコ
ールを使用することができる。原料のアルコールは混合
して用いることができ、例えば、2種以上のアルコール
の混合物に酸化エチレンを付加させてもよい。また、ア
ルコキシル化触媒としては、例えば、特公平6−150
38号公報に記載されているアルコキシル化触媒を使用
することができる。具体的には、Al3+、Ga3+
In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+
Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等
を使用することができる。なお、上記(A)成分のノニ
オン界面活性剤における酸化エチレン付加モル数分布
は、例えば、カラムにZOROBAX C8(デュポン
社製)、移動相にアセトニトリルと水との混合溶媒を用
いた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって
容易に測定することができる。本発明においては、
(A)成分のノニオン界面活性剤は、単独で使用しても
2種以上併用しても良い。(A)成分のノニオン界面活
性剤の配合量は、液体洗浄剤組成物の質量に基づいて、
5〜50質量%であるのが好ましく、より好ましくは1
0〜45質量%、特に好ましくは15〜40質量%の量
で配合される。この範囲内では泥汚れ塗布洗浄力が向上
するので好ましい。
【0008】本発明の(B)成分は、上記の一般式(I
I)で表わされるカチオン界面活性剤である。上記の一
般式(II)で表わされるカチオン界面活性剤におい
て、Rは10〜20個の炭素原子を有する炭化水素基
である。炭化水素基Rは直鎖であっても分岐であって
も良く、飽和であっても不飽和であっても良い。具体的
には、Rとしては炭素数10〜20のアルキル基、ア
ルケニル基が挙げられ、これらの中でも炭素数12〜1
8の範囲のものが特に好ましい。Rは炭素数1〜20
個のアルキル基またはアルケニル基が好ましい。R
としては、平均炭素数1〜4のアルキル基またはア
ルケニル基が好ましく、Xとしては、塩素などのハロゲ
ンが好ましい。本発明において好ましいカチオン界面活
性剤は、モノ長鎖アルキル(炭素数12〜18)トリメ
チルアンモニウムクロライド、ジオレイルジメチルアン
モニウムクロライドである。(B)成分のカチオン界面
活性剤の配合量は、液体洗浄剤組成物の質量に基づい
て、0.5〜20質量%であるのが好ましく、より好ま
しくは1〜10質量%の量で配合される。この範囲内で
は泥汚れ塗布洗浄力が向上するので好ましい。
【0009】本発明においては、(C)成分の水溶性の
グリコールまたはグリコールエーテル系溶剤は、単独で
使用しても2種以上併用しても良い。本発明のグリコー
ル系溶剤の具体例としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、2−メチル−2,4−ペンタンジオ
ール、ポリエチレングリコールが挙げられる。グリコー
ルエーテル系溶剤の具体例としては、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、イ
ソプロピレングリコールモノメチルエーテル、イソプロ
ピレングリコールエチルエーテル、3−メトキシブタノ
ール、3−メチル−3−メトキシブタノール、トリアル
キルグリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリ
コールフェニルエーテルなどが挙げられる。本発明にお
いて好ましい化合物は、プロピレングリコール、2−メ
チル−2,4−ペンタンジオール、分子量400〜50
00のポリエチレングリコール、トリエチレングリコー
ルフェニルエーテル、トリアルキルグリコールモノブチ
ルエーテルである。本発明の(C)成分の配合量は、液
体洗浄剤組成物の質量に基づいて、その合計量が0.5
〜20質量%、好ましくは3〜18質量%、特に好まし
くは5〜15質量%である。この範囲内では、低温にお
ける流動性が良好となり浸透性が向上するので好まし
い。
【0010】本発明の液体洗浄剤組成物には、前記成分
を必須成分とするが、必要に応じて水や以下のような任
意成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合すること
ができる。本発明においては、液体洗浄剤組成物の洗浄
力を向上させるために、アルカノールアミン等のアルカ
リ剤を配合することができる。アルカノールアミンとし
ては、例えば、下記の一般式(III)で表わされるア
ルカノールアミンを好適に用いることができる。
【化3】 (HO−R−NH(3−P) (III) (Rは、アルキレン基を示し、pは、1〜3の整数を
示す。) 上記式において、Rとしてのアルキレン基としては、
炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基が好適
に使用することができる。アルキレン基としては、分岐
を有するものでもよい。具体的には、好ましいアルキレ
ン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロ
ピレン基等が挙げられる。具体的なアルカノールアミン
の例としては、好ましくは、モノメタノールアミン、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン等を使用することができる。アルカノールア
ミンの配合量は、液体洗浄剤組成物の質量に基づいて、
通常、その合計量が1〜10質量%、好ましくは2〜7
質量%が良い。この範囲内で洗浄力向上効果が得られる
と同時に、洗浄液中の次亜塩素酸イオンを捕捉して酵素
の失活を防ぐので好ましい。
【0011】本発明においては、血液やミルクココア等
の蛋白質と着色成分を多く含む汚れの洗浄力を向上する
ためにアルカリプロテアーゼ酵素を配合することができ
る。アルカリプロテアーゼ酵素としては、従来より液体
洗浄剤組成物に使用されているアルカリプロテアーゼで
あれば、特に限定されることなく各種のアルカリプロテ
アーゼ酵素を用いることができる。好ましいアルカリプ
ロテアーゼ酵素としては、例えば、アルカラーゼ(Al
calase)(商標)、サビナーゼ(Savinas
e)(商標)、デュラザイム(Durazym)(商
標)、エバラーゼ(Everlase)(商標)、マキ
サターゼ(Maxatase)(商標)、マキサペム
(Maxapem)(商標)等を挙げることができる。
このようなアルカリプロテアーゼ酵素は、液体洗浄剤組
成物の質量に基づいて、通常、その合計量が0.1〜3
質量%、好ましくは0.2〜1質量%の量で使用するこ
とが好ましい。
【0012】本発明で使用される酵素安定化剤として
は、従来より液体洗浄剤組成物に使用されている酵素安
定化剤としては、例えば、ホウ酸や、硼砂、蟻酸、塩化
カルシウム・炭酸カルシウム・硫酸カルシウムなどのカ
ルシウム塩類等や、またこれらの組み合わせ等を挙げる
ことができる。
【0013】本発明の液体洗浄剤組成物には、上記成分
の他に、従来より液体洗浄剤組成物において使用されて
いる各種の添加剤を特に制限されることなく、配合する
ことができる。このような添加剤としては、例えば、以
下のものを挙げることができる。 (1)炭素数8〜16の疎水鎖を有する直鎖または分岐
鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜20
の疎水鎖を有するアルキル硫酸塩またはアルケニル硫酸
塩、炭素数10〜20の疎水鎖を有するオレフィンスル
ホン酸塩、炭素数10〜20の疎水鎖を有するアルカン
スルホン酸塩、炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖の
アルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均0.5〜
8モルのエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチ
レンオキシドまたはエチレンオキシド/プロピレンオキ
シド=0.1/9.9〜9.9/0.1の比率で付加し
たアルキルエーテル硫酸塩、またはアルケニルエーテル
硫酸塩、炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキ
ル基もしくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8モル
のエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオ
キシドまたはエチレンオキシド/プロピレンオキシド=
0.1/9.9〜9.9/0.1の比率で付加したアル
キルエーテルカルボン酸塩、またはアルケニルエーテル
カルボン酸塩、炭素数10〜20のアルキルグリセリル
エーテルスルホン酸塩のようなアルキル多価アルコール
エーテル硫酸塩、炭素数10〜20の高級脂肪酸塩、炭
素数8〜20の飽和または不飽和α−スルホ脂肪酸塩ま
たはそのメチル、エチルもしくはプロピルエステル、ア
ミノ酸型界面活性剤、アシルザルコシン酸塩等のN−ア
シルアミノ酸型界面活性剤などのアニオン界面活性剤。 (2)炭素数8〜16の疎水鎖を有するアルキルジメチ
ルアミノ酢酸ベタイン、ジメチルヘキサデシルカルボキ
シメチルアンモニウムベタイン、ジメチルヘキサデシル
スルホプロピレンアンモニウムベタインなどの両性界面
活性剤。 (3)短鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、低級アルコ
ール、多価アルコールなどのハイドロトロープ剤。 (4)プロテアーゼ以外のアミラーゼ、セルラーゼ、リ
パーゼなどの酵素類。 (5)シリコーンなどの泡コントロール剤。 (6)蛍光剤、香料、色素、酸化防止剤、抗菌剤、再汚
染防止剤、粘度低下剤、移染防止剤、ソイルリリース剤
等。
【0014】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定される
ものではない。以下に実施例及び比較例を示して、本発
明を具体的に説明するが、これに先だって実施例及び比
較例で採用した評価方法を示す。
【0015】(1)泥汚れ塗布洗浄力の評価方法 三方が原泥(赤土)をとり、イオン交換水500g中に
ホモジナイザー(ポリトロン)を用いて分散させ、10
cm×25cmに裁断した綿メリヤスニット布15枚を
浸した。布を手で良く揉み、全体が均一に泥分散液を含
んでから、ローラーを用いて軽く絞り、乾燥させた後、
表面をポリッシングして余分な泥粒子を落としたものを
4cm角に裁断し、泥汚れ汚染布として使用した。次い
で、米国Testing社のTerg−O−Tomet
erを洗浄試験器として用い、上記の汚染布3枚に、1
枚につき表1及び表2の液体洗浄剤組成物を、汚れの中
心部分に各々0.1mLを塗布し、5分放置後、浴比3
0倍、各々の液体洗浄剤組成物の洗剤濃度を合計833
ppmに合わせるように、残りの液体洗浄剤組成物を洗
浄液中に溶解させ、120rpm、25℃で10分間洗
浄し、1分間流水すすぎを行った。使用水としては3°
DH硬水を用いた。日本電色製色差計Z−90により測
定したZ値を反射率として、以下の数1の数式(1)に
よって、各液体洗浄剤組成物の泥汚れ塗布洗浄力を算出
した。なお、泥汚れ塗布洗浄力の値は、汚染布3枚の平
均値で示した。
【数1】 泥汚れ塗布洗浄力(%)=(汚染布の反射率−洗浄布の反射率)/(汚染布の 反射率−未汚染布の反射率)×100 (1)
【0016】(2)低温での浸透性の評価方法 表1及び表2の液体洗浄剤組成物を恒温槽で5℃にした
後、(1)の泥汚れ塗布洗浄力の評価布を用いて、0.
5mL滴下し、低温での浸透性を評価した。また、低温
の浸透性は粘度に大きく影響することから、併せて表1
及び表2の液体洗浄剤組成物300mLを300mLト
ールビーカーに取り、恒温槽にて5℃にした後、米国B
rookfield社製B型粘度計を用い、No.1〜
3ローター、30rpmまたは60rpmで測定した。
そして、下記の評価基準に従って評価した。 ○:5℃の粘度が10〜1000mPa・sで浸透性が
良好。 △:5℃の粘度が1000〜2000mPa・sで、ほ
とんど浸透しない。 ×:5℃の粘度が2000mPa・sを超え、ゲル化が
生じ浸透しない。
【0017】実施例1〜9、比較例1〜5 表1及び表2に示した液体洗浄剤組成物を調製し、上記
に示す試験方法により、泥汚れ塗布洗浄力及び低温での
浸透性を評価した。その結果を表1、表2に示す。な
お、表中の配合量は質量%である。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】なお、表1及び表2中の成分の略記号を下
記に示す。(A)成分のノニオン界面活性剤 a−1:炭素数13を主成分とする分岐鎖含有高級アル
コール(三菱化学(株)製、ダイアドール13、直鎖率
60%)に、5モルの酸化エチレンを付加させたノニオ
ン界面活性剤(Yi=93%) a−2:炭素数13を主成分とする分岐鎖含有高級アル
コール(三菱化学(株)製、ダイアドール13、直鎖率
60%)に、15モルの酸化エチレンを付加させたノニ
オン界面活性剤(Yi=69%) a−3:炭素数13を主成分とする分岐鎖含有高級アル
コール(三菱化学(株)製、ダイアドール13、直鎖率
60%)に、18モルの酸化エチレンを付加させたノニ
オン界面活性剤(Yi=58%) a−4(比較用):炭素数13を主成分とする分岐鎖含
有高級アルコール(三菱化学(株)製、ダイアドール1
3、直鎖率60%)に、15モルの酸化エチレンを付加
させたノニオン界面活性剤(Yi=33%)
【0021】(B)成分のカチオン界面活性剤 b−1:モノ長鎖アルキル(C18)トリメチルアンモ
ニウムクロライド(重量平均分子量(以下、Mwと略す
る)Mw348) b−2:ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド
(Mw585) b−3:モノ長鎖アルキル(C12)トリメチルアンモ
ニウムクロライド(Mw263)
【0022】(C)成分のグリコールまたはグリコール
エーテル系溶剤 c−1:ポリエチレングリコール#1000(重合度;
23) c−2:プロピレングリコール c−3:2−メチル−2,4−ペンタンジオール c−4:トリエチレングリコールフェニルエーテル c−5:トリアルキルグリコールモノブチルエーテル
【0023】その他の界面活性剤(任意成分) d−1:オレイン酸ナトリウム d−2:アルキル(C1014)ベンゼンスルホン酸
ナトリウム(Mw344) d−3:ポリオキシエチレンアルキル(C13)エーテ
ル硫酸ナトリウム(酸化エチレン平均付加モル数=3、
Mw436)
【0024】任意成分 e−1:ヒドロキシエタンジホスホン酸(Mw206) e−2:クエン酸3ナトリウム2水塩 e−3:Everlase 16L(NOVO Nor
disk製)
【0025】表1及び表2から明らかなように、本発明
の液体洗浄剤組成物(実施例1〜9)は、泥汚れ塗布洗
浄力及び低温での浸透性に優れる。これらのうちいずれ
かを欠く場合(比較例1〜5)は良好な洗浄力または低
温での浸透性が得られないことがわかる。
【0026】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、衣類に塗
布した時の浸透性が低温においても良好で、泥汚れ塗布
洗浄力に優れるという特徴を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記の一般式(I)で表わされ
    るノニオン界面活性剤の1種以上、(B)下記の一般式
    (II)で表わされるカチオン界面活性剤及び(C)1
    種以上の水溶性のグリコールまたはグリコールエーテル
    系溶剤を0.5〜20質量%含有することを特徴とする
    液体洗浄剤組成物。 【化1】 R−O−(CHCHO)n−H (I) (式中Rは炭素数10〜18のアルキル基またはアル
    ケニル基を示し、nは酸化エチレンの平均付加モル数を
    示す。) (a)酸化エチレンの平均付加モル数nが1〜30であ
    り、かつ、(b)最も質量の多いノニオン界面活性剤の
    平均付加モル数をnMAXとしたとき、nMAX−2
    らnMAX+2(nMAX<2の場合は、n=0からn
    MAX+2)の範囲に含まれる平均付加モル数のノニオ
    ン界面活性剤の合計質量Yが、ノニオン界面活性剤の
    合計質量を基準として55質量%以上であるノニオン界
    面活性剤 【化2】 (式中、Rは炭素数10〜20の炭化水素基、R
    炭素数1〜20のアルキル基またはアルケニル基、R
    〜Rはそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基またはアル
    ケニル基、Xはハロゲンを示す)
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