JP2018188600A - 液体洗浄剤 - Google Patents

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志穂 岡崎
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貴行 黒川
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智貴 石塚
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Abstract

【課題】再汚染防止性および酵素安定性に優れる液体洗浄剤の提供。【解決手段】アニオン界面活性剤(ただし、高級脂肪酸塩を除く。)(A)と、下記一般式(b)で表される化合物(B)と、酵素(C)とを含有し、液体洗浄剤の総質量に対して、(A)成分の含有量が5質量%超であり、(A)成分/(B)成分で表される質量比が2.5〜6である、液体洗浄剤。式中、R1〜R3は、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R4は、水素原子又はアセチル基である。[化1]【選択図】なし

Description

本発明は液体洗浄剤に関する。
液体洗浄剤においては、ノニオン界面活性剤を主たる界面活性剤として配合されているものも多い。また粘度や使用性等を良好にするために、通常は有機溶媒が配合されており、コストの観点から一般的にエタノールが用いられている。また、汚れの除去性能を高める酵素を配合した液体洗浄剤も知られている。
例えば、特許文献1には、ノニオン界面活性剤を主たる界面活性剤として含有し、さらに少量のアニオン界面活性剤、酵素、およびエタノール等が配合された液体洗浄剤が記載されている。
特許第5953297号公報
近年、環境意識の高まりから節水型の洗濯機が主流になっている。水が少なくなると洗浄液中の汚れ濃度が高まるため、再汚染の抑制が課題となる。再汚染とは、洗浄中に被洗物から洗浄液中に移行した汚れが再び被洗物に付着することを意味する。再汚染の抑制のためには、アニオン界面活性剤を増やすことが有利となる。
しかしながら、アニオン界面活性剤はタンパク変性作用を有するため、アニオン界面活性剤を増量すると酵素性能の低下が懸念される。また、エタノールもタンパク変性作用を有するため、増量させたアニオン界面活性剤とエタノールとを組み合わせると、充分な酵素安定性を確保できないおそれがある。酵素安定性が良いとは液体洗浄剤の保存における酵素活性が低下し難いことを意味する。
本発明は、再汚染防止性および酵素安定性に優れる液体洗浄剤の提供を目的とする。
本発明者等は、アニオン界面活性剤(ただし、高級脂肪酸塩を除く。)(A)および酵素(C)を含む液体洗浄剤に、有機溶剤として特定の(B)成分を特定の割合で含有させることにより、酵素安定性が向上することを見出して本発明に至った。
本発明は以下の態様を有する。
[1] アニオン界面活性剤(ただし、高級脂肪酸塩を除く。)(A)と、下記一般式(b)で表される化合物(B)と、酵素(C)とを含有し、液体洗浄剤の総質量に対して、前記(A)成分の含有量が5質量%超であり、前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が2.5〜6である、液体洗浄剤。式(b)中、R〜Rは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、Rは、水素原子又はアセチル基である。
Figure 2018188600
[2] ノニオン界面活性剤(D)を含む、[1]の液体洗浄剤。
[3] 炭素数2〜3の1価アルコール及び炭素数2〜4の多価アルコールから選択される少なくとも1種のアルコール(E)を含む、[1]または[2]の液体洗浄剤。
[4] 前記(A)成分と、前記(B)成分と、前記(C)成分と、前記(D)成分と水とを含み、液体洗浄剤の総質量に対して、(A)成分が5質量%を超え50質量%以下、(B)成分が1〜30質量%、(C)成分が0.1〜3質量%、(D)成分が10〜60質量%である、[2]の液体洗浄剤。
[5] 前記(A)成分と、前記(B)成分と、前記(C)成分と、前記(D)成分と、前記(E)成分と、水とを含み、液体洗浄剤の総質量に対して、(A)成分が5質量%を超え50質量%以下、(B)成分が1〜30質量%、(C)成分が0.1〜3質量%、(D)成分が10〜60質量%、(E)成分が0.5〜15質量%である、[3]の液体洗浄剤。
[6] 液体洗浄剤の総質量に対して、(B)成分と(E)成分の合計の含有量が1〜30質量%である、[5]の液体洗浄剤。
[7] 液体洗浄剤の総質量に対して、界面活性剤の合計の含有量が15〜80質量%である、[1]〜[6]のいずれかの液体洗浄剤。
[8] 前記(A)成分が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(A1)と、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩(A2)とを含み、(A1)成分/(A2)成分の質量比が1/9〜9/1である、[1]〜[7]のいずれかの液体洗浄剤。
本発明の液体洗浄剤は、再汚染防止性および酵素安定性に優れる。
(液体洗浄剤)
本発明の液体洗浄剤は、(A)成分、(B)成分、および(C)成分を含有する組成物である。さらに(D)成分と(E)成分の一方または両方を含むことが好ましい。
<(A)成分>
(A)成分はアニオン界面活性剤(ただし、高級脂肪酸塩を除く。)である。
アニオン界面活性剤としては、従来、繊維製品用などの液体洗浄剤に用いられているアニオン界面活性剤を用いることができる。例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩;α−オレフィンスルホン酸又はその塩;直鎖状又は分岐鎖状のアルキル硫酸エステル又はその塩;ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩;ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩;アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩;α−スルホ脂肪酸エステル又はその塩;アルキルエーテルカルボン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸又はその塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アルケニルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アシルアミノカルボン酸又はその塩等のカルボン酸型アニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル又はその塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル又はその塩等のリン酸エステル型アニオン界面活性剤などが挙げられる。
アニオン界面活性剤の塩の形態としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。
上記のうち、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩が好ましく、直鎖アルキル基の炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩が特に好ましい。
アルキル基の炭素数が上記範囲内であれば、再汚染防止性により優れる。アルキル基としては、例えば、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基が挙げられる。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、市販品を用いてもよいし、公知の合成方法で製造してもよい。公知の製造方法としては、アルキルベンゼンを無水硫酸でスルホン化する方法により製造することができる。
α−オレフィンスルホン酸又はその塩としては、炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸又はその塩が好ましい。
アルキル硫酸エステル又はその塩としては、炭素数10〜20のアルキル硫酸エステル又はその塩が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩としては、炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(すなわち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩)が好ましい。また、炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比がエチレンオキシド/プロピレンオキシド=0.1/9.9〜9.9/0.1)を平均0.5〜10モル付加した、炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を有するアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩として、炭素数10〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を有し、平均1〜10モル(より好ましくは平均1〜5モル)のアルキレンオキシドが付加されたものがより好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩は、例えば下記一般式(a1)で表される。
21−O−[(EO)/(PO)]−SO ・・・(a1)
式(a1)中、R21は炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表し、aはEOの平均繰り返し数を表し、0以上の数であり、bはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、0<a+bである。Mは対カチオンである。
21の炭素数は、8〜20であり、10〜20が好ましく、12〜14がより好ましい。R21としては、例えば、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基等が挙げられる。これらの中でもドデシル基が好ましい。
EOの平均繰り返し数は、0以上であり、0.5以上が好ましく、1以上がより好ましい。また、10以下が好ましく、5以下がより好ましく、3以下がさらに好ましく、1.5以下が特に好ましい。
POの平均繰り返し数は0〜3が好ましく、0がより好ましい。
としては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミンから誘導されるカチオン等が挙げられる。
(EO)/(PO)において、EOとPOはランダム付加であってもよくブロック付加であってもよい。
(A)成分としてポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩を用いることにより、液体洗浄剤中でのアニオン界面活性剤による酵素の変性を抑制することができる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩としては、市販品を用いてもよいし、公知の合成方法で製造してもよい。公知の製造方法としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルに、無水硫酸を反応させるか、クロルスルホン酸を反応させる方法により製造することができる。
ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩としては、炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩(すなわち、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩)が好ましい。また、炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比がエチレンオキシド/プロピレンオキシド=0.1/9.9〜9.9/0.1)を平均0.5〜10モル付加した、炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基を有するアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩が好ましい。
アルカンスルホン酸又はその塩としては、炭素数は10〜20のアルカンスルホン酸又はその塩が挙げられ、炭素数14〜17のアルカンスルホン酸又はその塩が好ましく、第2級アルカンスルホン酸又はその塩が特に好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル又はその塩としては、炭素数10〜20のα−スルホ脂肪酸エステル塩が好ましい。
これらのアニオン界面活性剤は、市場において容易に入手することができる。また、公知の方法により合成したものを用いてもよい。
(A)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(A)成分としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、及びα−オレフィンスルホン酸又はその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
これらの中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩、及び直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種がより好ましく、2種以上を併用することがさらに好ましい。
液体洗浄剤の総質量に対して、(A)成分の含有量は5質量%を超え、50質量%が好ましく、6〜40質量%がより好ましく、10〜30質量%がさらに好ましい。下限値以上であると洗浄性能がより優れ、特に再汚染防止性がより優れる。上限値以下であると酵素安定性、ゲル化抑制および液安定性がより優れる。
液安定性が良いとは液体洗浄剤の保存中に固化や析出が生じ難いことを意味する。
また、有機溶媒として従来のエタノールを使用した場合にも(A)成分の含有量が5質量%以下であれば、酵素安定性への影響はほとんど問題にならなかった。5質量%を超えると液体洗剤の保存において酵素性能が低下しやすくなる。
(A)成分が、少なくともポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(A1)と、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩(A2)とを含むことが好ましい。
(A)成分が(A1)成分と(A2)成分を含む場合、(A1)成分/(A2)成分の質量比は1/9〜9/1が好ましく、2/8〜8/2がより好ましく、3/7〜7/3がさらに好ましい。下限値以上であると酵素安定性により優れ、上限値以下であると液安定性により優れる。
(A)成分の総質量に対して、(A1)成分と(A2)成分の合計の含有量が50質量%以上であることが好ましく、65質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましい。100質量%でもよい。下限値以上であると洗浄性能により優れる。
<(B)成分>
(B)成分は下記一般式(b)で表される化合物である。(B)成分は有機溶剤であり、ゲル化を抑制するとともに、酵素安定性に寄与する。
Figure 2018188600
[式中、R〜Rは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、Rは、水素原子又はアセチル基である。]
(B)成分としては、3−メトキシブタノ−ル、3−メトキシ−3−メチルブタノ−ル、3−メトキシ−3−エチルブタノ−ル、3−メトキシ−3−プロピルブタノ−ル、3−メトキシ−2−メチルブタノ−ル、3−メトキシ−2−エチルブタノ−ル、3−メトキシ−2−プロピルブタノ−ル、3−メトキシ−1−メチルブタノ−ル、3−メトキシ−1−エチルブタノ−ル、3−メトキシ−1−プロピルブタノ−ル、3−メトキシブチルアセテート、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−2−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−1−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−プロピルブチルアセテートが挙げられる。
これらの中でも、3−メトキシブタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−メトキシ−2メチルブタノール、3−メトキシ−1−メチルブタノール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテートが好ましく、3−メトキシ−3−メチルブタノールがより好ましい。
液体洗浄剤の総質量に対し、(B)成分の含有量は、1〜30質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましく、2〜10質量%がさらに好ましい。下限値以上であると酵素安定性により優れ、またゲル化抑制により優れる。上限値以下であると液安定性がより優れ、使用性もより優れる。
(A)成分/(B)成分の質量比は、2.5〜6であり、2.5〜5が好ましく、2.5〜4がより好ましい。下限値以上であると再汚染防止性に優れ、上限値以下であると酵素安定性に優れる。
<(C)成分>
(C)成分は酵素である。
酵素として、例えば、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、マンナナーゼ、セルラーゼ等が挙げられる。
酵素は、一般に、酵素製剤として市販されている。液体洗浄剤を調製する際、通常、酵素は酵素製剤の形態で配合される。本明細書において「酵素((C)成分)」は酵素製剤のことを示す。
プロテアーゼとしては、セリンプロテアーゼのように、分子内にセリン、ヒスチジン、及びアスパラギン酸を有するプロテアーゼが好ましい。
プロテアーゼ製剤としては、例えば、ノボザイムズ社から入手できる商品名Savinase16L、Savinase Ultra 16L、Savinase Ultra 16XL、Everlase 16L TypeEX、Everlase Ultra 16L、Esperase 8L、Alcalase 2.5L、Alcalase Ultra 2.5L、Liquanase 2.5L、Liquanase Ultra 2.5L、Liquanase Ultra 2.5XL、Coronase 48L;ジェネンコア社から入手できる商品名Purafect L、Purafect OX、Properase Lなどが挙げられる。
アミラーゼ製剤としては、例えば、ノボザイムズ社から入手できる商品名Termamyl 300L、Termamyl Ultra 300L、Duramyl 300L、Stainzyme 12L、Stainzyme Plus 12L;ジェネンコア社から入手できる商品名Maxamyl;天野エンザイム株式会社から入手できる商品名プルラナーゼアマノ;生化学工業株式会社から入手できる商品名DB−250などが挙げられる。
リパーゼ製剤としては、例えば、ノボザイムズ社から入手できる商品名Lipex 100L、Lipolase 100Lなどが挙げられる。
セルラーゼ製剤としては、例えば、ケアザイム4500L(商品名、ノボザイムズ社製)、ケアザイムプレミアム4500L(商品名、ノボザイムズ社製)、エンドラーゼ5000L(商品名、ノボザイムズ社製)、セルクリーン4500T(商品名、ノボザイムズ社製)などが挙げられる。
マンナナーゼ製剤としては、例えば、ノボザイムズ社から入手できる商品名Mannaway 4L等が挙げられる。
酵素は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
液体洗浄剤の総質量に対し、(C)成分の含有量は、0.1〜3質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましく、0.1〜1質量%がさらに好ましい。下限値以上であると洗浄性能がより優れ、上限値以下であると液安定性がより優れる。
(A)成分/(C)成分の質量比は、3〜200が好ましく、5〜150がより好ましく、5〜100がさらに好ましい。下限値以上であると洗浄性能がより優れ、上限値以下であると酵素安定性がより優れる。
(B)成分/(C)成分の質量比は、1〜200が好ましく、1〜150がより好ましく、3〜100がさらに好ましく、3〜30が特に好ましい。下限値以上であると酵素安定性がより優れ、上限値以下であると洗浄性能がより優れる。
<(D)成分>
(D)成分はノニオン界面活性剤である。
ノニオン界面活性剤としては、従来、繊維製品用などの液体洗浄剤に用いられているノニオン界面活性剤を用いることができる。例えば、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、アルキルフェノール、高級アミン等のアルキレンオキシド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキル(又はアルケニル)アミンオキシド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、糖脂肪酸エステル、N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシドなどが挙げられる。これらのノニオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(D)成分としては、上記の中でも、粘度及び液安定性の点で、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤が好ましい。
ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤としては、例えば、下記一般式(d1)で表される化合物(脂肪酸アルキル(アルケニル)エステル以下、「化合物(d1)」ということがある。)、下記一般式(d2)で表される化合物(アルコール型ノニオン界面活性剤、以下、「化合物(d2)」ということがある。)が挙げられる。
11−C(=O)O−[(EO)/(PO)]−(EO)−R12・・・(d1)
13−O−[(EO)/(PO)]−(EO)−H・・・(d2)
式(d1)中、R11は炭素数7〜22の炭化水素基であり、R12は炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表し、sはEOの平均繰り返し数を表し、3〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数である。tが1以上である場合、[(EO)/(PO)]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。
式(d2)中、R13は炭素数7〜22の炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表し、vはEOの平均繰り返し数を表し、3〜20の数であり、wはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、xはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数である。wが1以上である場合、[(EO)/(PO)]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。
なお、平均繰り返し数は、ガスクロマトグラフィー等によって測定することができる。
一般式(d2)において、R13の炭素数は10〜22が好ましく、10〜20がより好ましく、10〜18がさらに好ましい。
13は直鎖の炭化水素基であってもよく、分岐鎖の第1級の炭化水素基及び直鎖の第2級炭化水素基から選ばれる基であってもよい。
13が直鎖の炭化水素基である場合、v+xは3〜20が好ましく、5〜18がより好ましく、6〜18がさらに好ましく、11〜18が特に好ましい。wは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。
13が分岐鎖の第1級の炭化水素基及び直鎖の第2級炭化水素基から選ばれる基である場合、v+xは3〜8が特に好ましく、wは0が好ましい。
一般式(d1)において、R11の炭化水素基の炭素数は、8〜22が好ましく、9〜21が好ましく、10〜21がより好ましく、11〜18がさらに好ましい。R11の炭化水素基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、不飽和結合を有していても有していなくてもよい。
12におけるアルキル基の炭素数は、1〜6であり、1〜3が好ましい。
12におけるアルケニル基の炭素数は、2〜6であり、2〜3が好ましい。
s+uは3〜20が好ましく、5〜18がより好ましい。上記上限値超では、HLB値が高くなりすぎて皮脂に対する洗浄力が低下するおそれがある。上記下限値未満では、(D)成分自体の原料臭気の劣化を生じるおそれがある。
tは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。上記上限値超では、液体洗浄剤の高温下での液安定性が低下する傾向にある。
エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの付加モル数分布は特に限定されない。
付加モル数分布は、ノニオン界面活性剤を製造する際の反応方法によって変動しやすい。例えば、一般的な水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ触媒を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを疎水性原料に付加させた際には、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの付加モル数分布が比較的広い分布となる傾向にある。また、特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを疎水基原料に付加させた際には、エチレンオキシドやプロピレンオキシドの付加モル数分布が比較的狭い分布となる傾向にある。
化合物(d1)として、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルが好ましく、特に、式(d1)におけるR12がメチル基であるポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(以下、MEEということがある)がより好ましい。
ノニオン界面活性剤としてポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを用いることで、液体洗浄剤の水への溶解性が高まり、洗浄力が向上する。加えて、液体洗浄剤中の(A)成分の含有量を高めても粘度の著しい増大(ゲル化)が抑制される。
(D)成分が、少なくともMEEを含むことが好ましい。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルにおいて、エチレンオキシドの付加モル数が異なる化合物の分布(付加モル数分布)を示すナロー率は、20質量%以上が好ましい。ナロー率の上限値は実質的に80質量%以下が好ましい。ナロー率は、20〜60質量%がより好ましい。ナロー率が高いほど良好な洗浄力が得られるが、高すぎると低温での液安定性が低下するおそれがあることから、ナロー率は25〜40質量%がさらに好ましい。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル等のポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤のナロー率は、下記の数式(S)で求められる値である。
Figure 2018188600
式(S)において、Smaxは、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤中に最も多く存在するアルキレンオキシド付加体におけるアルキレンオキシドの付加モル数(式(d1)中のs+tの値)を示す。
iはアルキレンオキシドの付加モル数を示す。
Yiは、式(S)で表される成分全体の中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiであるアルキレンオキシド付加体の割合(質量%)を示す。
液体洗浄剤に(D)成分を配合する場合、液体洗浄剤の総質量に対し、(D)成分の含有量は、10〜60質量%が好ましく、15〜50質量%がより好ましく、30〜45質量%がさらに好ましい。下限値以上であると洗浄性能がより優れる。また酵素安定性がより向上する。上限値以下であるとゲル化の抑制がより優れる。
(D)成分が、少なくとも化合物(d1)を含むことが好ましく、化合物(d1)と化合物(d2)を含むことがより好ましい。
(D)成分の総質量に対して、化合物(d1)と化合物(d2)の合計の含有量が50質量%以上であることが好ましく、65質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましい。100質量%でもよい。下限値以上であると洗浄性能により優れる。
化合物(d1)/化合物(d2)の質量比は、3/7〜(10未満)/(0超)が好ましく、4/6〜(10未満)/(0超)がより好ましく、5/5〜(10未満)/(0超)がさらに好ましい。下限値以上であるとゲル化抑制がより優れる。
特に、化合物(d1)がMEEであり、化合物(d2)が「一般式(d2)においてR13が炭素数12のアルキル基および炭素数14のアルキル基であり、vが15、wが0、xが0である化合物(AE(15EO))」であることが好ましい。
(D)成分/(A)成分の質量比は、0.5〜30が好ましく、0.5〜20がより好ましく、0.5〜10がさらに好ましく、0.5〜3が特に好ましい。下限値以上であるとゲル化抑制がより優れ、上限値以下であると再汚染防止性がより優れる。
液体洗浄剤の総質量に対し、(A)成分と(D)成分の合計の含有量は、15〜80質量%が好ましく、15〜75質量%がより好ましく、30〜60質量%がさらに好ましい。下限値以上であると洗浄性能がより優れる。また、濃縮タイプの液体洗浄剤として商品の差別化を図ることができる。上限値以下であるとすすぎ性がより優れる。
(B)成分/(D)成分の質量比は、0.04〜1が好ましく、0.04〜0.8がより好ましく、0.04〜0.5がさらに好ましい。下限値以上であるとゲル化抑制がより優れ、上限値以下であると洗浄性能がより優れる。
<(E)成分>
(E)成分は、炭素数2〜3の1価アルコール及び炭素数2〜4の多価アルコールから選択される少なくとも1種のアルコールである。
炭素数2〜3の1価アルコールとしては、例えば、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールが挙げられる。
炭素数2〜4の多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
これらのアルコールの中でも、エタノールが好ましい。
(E)成分は、1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
液体洗浄剤に(E)成分を配合する場合、液体洗浄剤の総質量に対し、(E)成分の含有量は、0.5〜15質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましく、0.5〜5質量%がさらに好ましい。下限値以上であると、ゲル化抑制がより優れ、上限値以下であると、酵素安定性がより優れ、使用性もより優れる。
(E)成分/(B)成分の質量比は、0〜3が好ましく、0〜1がより好ましく、0〜0.8がさらに好ましい。上限値以下であると酵素安定性がより優れる。
液体洗浄剤の総質量に対し、(B)成分と(E)成分の合計の含有量は、1〜30質量%が好ましく、2〜25質量%がより好ましく、2〜20質量%がさらに好ましい。下限値以上であるとゲル化抑制がより優れ、上限値以下であると使用性がより優れる。
<水>
液体洗浄剤は水を含むことが好ましい。液体洗浄剤の総質量に対して、水の含有量は15〜80質量%が好ましく、20〜70質量%がより好ましく、20〜50質量%がさらに好ましい。下限値以上であると製造時のハンドリングのし易さ、使用する際の水への溶解性がより優れ、上限値以下であると洗浄性能がより優れる。
なお、液体洗浄剤に含まれる全ての成分の含有量の合計が、100質量%となるものとする。
<その他の任意成分>
液体洗浄剤は、上記の成分以外に、繊維製品用の液体洗浄剤において公知の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で含んでもよい。
例えば、(A)成分および(D)成分以外の界面活性剤(例えば、高級脂肪酸又はその塩、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤など)、キレート剤、ハイドロトロープ剤(例えば、ポリエチレングリコール、芳香族スルホン酸又はその塩など)、洗浄性ビルダー、安定化剤、アルカリ剤(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン等)、抗菌剤、シリコーン等の風合い向上剤、防腐剤、蛍光剤、移染防止剤、パール剤、酸化防止剤、着色剤として汎用の色素又は顔料、乳濁化剤、香料、pH調整剤などが挙げられる。
「高級脂肪酸」とは、炭素数8〜22の脂肪酸を意味する。
液体洗浄剤が、その他の任意成分として、(A)成分および(D)成分以外の界面活性剤を含む場合、液体洗浄剤の総質量に対して、界面活性剤の合計の含有量は、15〜80質量%が好ましく、15〜75質量%がより好ましく、30〜60質量%がさらに好ましい。下限値以上であると洗浄性能がより優れる。また、濃縮タイプの液体洗浄剤として商品の差別化を図ることができる。上限値以下であるとすすぎ性がより優れる。
<液体洗浄剤の製造方法>
本発明の液体洗浄剤は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、および必要に応じて配合される成分を混合して得られる。
例えば(B)成分以外の配合成分を水に加えて混合してpH4〜10の混合液とし、該混合液に(B)成分を添加し混合して液体洗浄剤を得ることができる。(B)成分が添加される混合液のpHが上記範囲内であると(B)成分の分解を防止できる点で好ましい。前記混合液の温度は15〜40℃が好ましい。
最終的に得られる液体洗浄剤の25℃におけるpHは5〜9が好ましく、6〜8がより好ましい。
本明細書におけるpHは、pHメーター(HM−30G、東亜ディーケーケー社製)等により測定される値を示す。
<液体洗浄剤の使用方法>
液体洗浄剤の使用方法は、例えば、液体洗浄剤を洗濯時に被洗物と一緒に水に投入する方法(通常洗浄)、液体洗浄剤を予め水に溶解して調製される液体洗浄剤水溶液に被洗物を浸漬する方法等が挙げられる。また液体洗浄剤を被洗物に直接塗布して一定時間放置し、その後、通常の洗濯を行ってもよい(塗布洗浄)。
被洗物の例としては、例えば、衣類、布巾、タオル類、シーツ等の繊維製品が挙げられる。本発明の液体洗浄剤は、繊維製品用の液体洗浄剤として好適である。
液体洗浄剤を水に溶解して使用する場合、例えば、5〜5000倍(体積基準)に希釈することが好ましい。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
(使用原料)
<(A)成分>
A−1:AES、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(天然アルコール(P&G社製の商品名「CO−1270」)に1モル相当のEOを付加した化合物)(ライオン(株)社製)。式(a1)において、R21=炭素数12のアルキル基および炭素数14のアルキル基、a=1、b=0、M=Na。
A−2:LAS、炭素数10〜14のアルキル基を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(ライオン(株)社製、商品名:ライポン(登録商標)LH−200)。
A−3:AEPS、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステルのモノエタノールアミン塩(1−ドデカノールに平均付加モル数1.0モルのプロピレンオキシドと、平均付加モル数2.0モルのエチレンオキシドをこの順に付加したのち、これを硫酸化したモノエタノールアミンで中和することにより製造したもの)。式(a1)において、R21=炭素数12のアルキル基、a=2、b=1、M=モノエタノールアミン。
<(B)成分>
B−1:3−メトキシ−3−メチルブタノール(クラレ社製、商品名「ソルフィット(ファイングレード)。一般式(b)中のRがメトキシ基、R、RおよびRがそれぞれ水素原子である化合物。)。
<(C)成分>
C−1:Alcalase 2.5L(商品名、ノボザイムズ社製、プロテアーゼ製剤)。
C−2:Coronase 48L(商品名、ノボザイムズ社製、プロテアーゼ製剤)。
<(D)成分>
D−1:MEE、脂肪酸メチルエステルエトキシレート(脂肪酸の炭素数12〜14、EOの平均付加モル数15)、上記一般式(d1)中、R11=炭素数11のアルキル基および炭素数13のアルキル基、R12=メチル基、s=15、t=0、u=0。下記合成方法により合成されたもの。ナロー率30%。
D−2:AE(15EO)、天然アルコールに15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。上記一般式(d2)中、R13=炭素数12のアルキル基および炭素数14のアルキル基、v=15、w=0、x=0。下記合成方法により合成されたもの。
D−3:AE(7EO)、天然アルコールに7モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。上記一般式(d2)中、R13=炭素数12のアルキル基および炭素数14のアルキル基、v=7、w=0、x=0。下記合成方法により合成されたもの。
D−4:EO/POノニオン、天然アルコール(質量比で炭素数12アルコール/炭素数14アルコール=7/3)に、8モル相当のエチレンオキシド、2モル相当のプロピレンオキシド、8モル相当のエチレンオキシドを、この順にブロック付加したもの。上記一般式(d2)中、R13=炭素数12のアルキル基および炭素数14のアルキル基、v=8、w=2、x=6。
<(E)成分>
E−1:エタノール、日本アルコール販売社製、商品名「特定アルコール95度合成」。
<水>
・精製水:関東化学社製。
<その他の任意成分>
・モノエタノールアミン:日本触媒社製、商品名「モノエタノールアミン」。
・安息香酸ナトリウム:東亞合成社製、商品名「安息香酸ナトリウム」。
・乳酸ナトリウム:関東化学社製、商品名「乳酸ナトリウム」。
・MGDA:メチルグリシン2酢酸3ナトリウム、BASF社製、商品名「Trilon M Liquid」。
・塩化カルシウム:関東化学社製、商品名「塩化カルシウム」。
・ヤシ脂肪酸:日油株式会社製、商品名「椰子脂肪酸」。
・パラトルエンスルホン酸:協和発酵工業社製、商品名「PTS酸」。
・PPG4000:3価アルコールのプロピレンオキシド付加物(ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、三井化学社製、商品名「アクトコールT−4000」、質量平均分子量4000。
・ソイルリリースポリマー:クラリアントジャパン社製、商品名「TexCare SRN−170C」、質量平均分子量=2000〜3000、pH(20℃の5質量%水溶液)=4、粘度(20℃)=300mPa・s)。TexCare SRN−170Cは、商品名:TexCare SRN−100(クラリアントジャパン社製、質量平均分子量:2000〜3000)の70質量%水溶液である。
・HP−20:ポリエチレンイミンのエチレンオキシド付加体、BASF社製、商品名「Sokalan HP20」。
・ダイクロサン:4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル(BASF社製、商品名「Tinosan HP100」)。
・色素:癸巳化成社製、商品名「緑色3号」。
・香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A。
・pH調整剤:水酸化ナトリウム、鶴見曹達社製、商品名「水酸化ナトリウム」。
<MEEの合成>
特開2000−144179号公報に記載の合成方法に準じて合成した。
組成が2.5MgO・Al・zHOである水酸化アルミナ・マグネシウム(協和化学工業社製、商品名「キョーワード300」)を600℃で1時間、窒素雰囲気下で焼成して、焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒を得た。焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒2.2gと、0.5N水酸化カリウムエタノール溶液2.9mLと、ラウリン酸メチルエステル280gと、ミリスチン酸メチルエステル70gとを4Lオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置換した後、温度を180℃、圧力を0.3MPaに維持しつつ、エチレンオキシド1052gを導入し、撹拌しながら反応させた。
得られた反応液を80℃に冷却し、水159gと、濾過助剤として活性白土および珪藻土をそれぞれ5gとを添加し混合した後、触媒を濾別してMEEを得た。
<AE(15EO)の合成>
プロクター・アンド・ギャンブル社製のCO−1214(商品名)224.4gと、30質量%NaOH水溶液2.0gとを耐圧型反応容器内に仕込み、該反応容器内を窒素置換した。次に、温度100℃、圧力2.0kPa以下で30分間脱水した後、温度を160℃まで昇温した。次いで、反応液を撹拌しながら、エチレンオキシド(ガス状)760.6gを反応液中に徐々に加えた。この時、反応温度が180℃を超えないように添加速度を調節しながら、エチレンオキシドを吹き込み管で加えた。エチレンオキシドの添加終了後、温度180℃、圧力0.3MPa以下で30分間熟成した後、温度180℃、圧力6.0kPa以下で10分間、未反応のエチレンオキシドを留去した。
次に、温度を100℃以下まで冷却した後、反応物の1質量%水溶液のpHが約7になるように、70質量%p−トルエンスルホン酸を加えて中和し、AE(15EO)を得た。
<AE(7EO)の合成>
エチレンオキシド(ガス状)の使用量を760.6gから355.0gに変更した以外は、AE(15EO)と同様にしてAE(7EO)を得た。
[実施例1〜16、比較例1〜3]
表1〜3の組成に従い、(A)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、およびその他の任意成分を水に加えて混合し、得られた混合液に(B)成分を添加して液体洗浄剤を得た。前記混合液の温度は25℃であり、(B)成分を添加する前の混合液のpHが7となるようにpH調整剤を適量添加した。
得られた液体洗浄剤について下記評価法により、酵素安定性、再汚染防止性、液安定性を評価した。結果を表に示す。
なお、表中の含有量の単位は「質量%」であり、純分換算量を示す。「バランス」は、各例の組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように水が配合されていることを意味する。表中の空欄はその成分が配合されていないことを意味する。
<酵素安定性の評価方法>
(1)酵素活性の測定方法
(プロテアーゼ活性の測定)
ミルクカゼイン(Casein、Bovine Milk、Carbohydrate and Fatty AcId Free/Calbiochem(登録商標))を1N水酸化ナトリウム(1mol/L水酸化ナトリウム溶液(1N)、関東化学社製)に溶解し、pHを10.5とし、0.05Mホウ酸(ホウ酸(特級)、関東化学社製)水溶液でミルクカゼインの濃度が0.6%になるよう希釈し、プロテアーゼ基質とした。
評価対象の液体洗浄剤1gを、塩化カルシウム(塩化カルシウム(特級)、関東化学社製)3°DH硬水で25倍希釈した溶液をサンプル溶液とした。
サンプル溶液1gに上記プロテアーゼ基質5gを添加し、ボルテックスミキサーで10秒間攪拌した後、37℃、30分間静置して酵素反応を進めた。その後、酵素反応停止剤であるTCA(トリクロロ酢酸(特級)、関東化学社製)の0.44M水溶液5gを添加し、ボルテックスミキサーで10秒間攪拌した。その後、得られた溶液を20℃、30分間静置して、析出する未反応基質を0.45μmフィルターで除去し、ろ液を回収した。
回収したろ液の波長275nmにおける吸光度(吸光度A)を、島津製作所社製の紫外可視分光光度計UV−160(商品名)を用いて測定した。吸光度Aが大きいほど、ろ液中に存在するチロシン(プロテアーゼがプロテアーゼ基質を分解することにより産生)の量が多かったことを示す。
目的成分以外の吸収の影響を除くため、別途、各サンプル溶液1gに、酵素反応停止剤であるTCA5gを添加し、ボルテックスミキサーで10秒間攪拌した後、プロテアーゼ基質を5g添加し、ボルテックスミキサーで10秒間攪拌し、0.45μmフィルターで除去してろ液を回収した。その後、前記ろ液の波長275nmの吸光度(吸光度B)を、UV−160を用いて測定した。
(2)酵素活性の保存安定性(酵素安定性)の評価方法
製造後、37℃で4週間保存した液体洗浄剤(37℃保存品)および4℃で4週間保存した液体洗浄剤(4℃保存品)について上記プロテアーゼ活性の測定を行い、それらの測定結果から、下記式により、プロテアーゼ活性残存率(%)を求めた。
なお、下式に代入した各試料の275nmにおける吸光度の値は、気泡等の散乱光を吸光度から除外するため、同時に測定した600nmの吸光度値を除し用いた。
プロテアーゼ活性残存率=(35℃保存品の吸光度A−35℃保存品の吸光度B)/(4℃保存品の吸光度A−4℃保存品の吸光度B)×100
求めたプロテアーゼ活性残存率(%)から、プロテアーゼ活性の保存安定性を以下の評価基準で評価した。下記評価基準に基づき○以上を合格とした。
◎:80%以上。
○:70%以上80%未満。
×:70%未満。
<再汚染防止性の評価方法>
評価対象の液体洗浄剤を用いて、以下に示す洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程をこの順序で3回繰り返す洗濯処理を行った。
(1)洗浄工程:
被洗物として、下記の綿布、ポリエステル(PE)布、湿式人工汚染布及び肌シャツを用いた。
綿布:再汚染判定布として綿メリヤス(谷頭商店製)5cm×5cmを5枚。
ポリエステル(PE)布:再汚染判定布としてポリエステルトロピカル(谷頭商店製)5cm×5cmを5枚。
湿式人工汚染布:財団法人洗濯科学協会製の汚染布(オレイン酸28.3%、トリオレイン15.6%、コレステロールオレート12.2%、流動パラフィン2.5%、スクアレン2.5%、コレステロール1.6%、ゼラチン7.0%、泥29.8%、カーボンブラック0.5%(質量比)の組成の汚れが付着した布)を20枚。
肌シャツ:肌シャツ(LLサイズ、DVD社製)を細かく(3cm×3cm程度)裁断したもの。
洗浄工程は、Terg−o−tometer(UNITED STATES TESTING社製)内に、25℃の3°DH硬水900mLを入れ、ここに液体洗浄剤0.6gを加え、次いで、前記被洗物を入れた。その後、3°DH硬水を加えて浴比を20倍に調整し、120rpm、25℃で10分間洗浄した。
(2)すすぎ工程:
洗浄後の被洗物を、1分間脱水した後、25℃の3°DH硬水900mLを入れ、120rpm、25℃で3分間すすいだ。この操作(脱水、すすぎ)を2回繰り返した。2回目には、25℃の3°DH硬水900mLに、所定量の柔軟剤を添加してすすぎを行った。柔軟剤には、部屋干しソフラン(ライオン社製)を用いた。
(3)乾燥工程:
すすいだ被洗物を1分間脱水した後、再汚染判定布(綿布、PE布)のみを取り出し、濾紙に挟み、アイロンで乾燥した。
(4)ΔZの測定
反射率計(分光式色差計SE2000(商品名)、日本電色工業社製)を用い、洗濯処理前後の再汚染判定布の反射率(Z値)を測定し、下式よりΔZを求めた。
ΔZ=(洗濯処理前のZ値)−(洗濯処理後のZ値)
綿布、PE布のそれぞれの再汚染判定布におけるΔZについて、5枚の平均値を求めた。そして、この平均値を指標とした下記判定基準に従い、液体洗浄剤による綿布、PE布への再汚染防止性を評価した。下記判定基準において、◎及び○を合格とした。
<綿布における判定基準>
◎:△Zが5未満。
○:△Zが5以上7未満。
△:△Zが7以上9未満。
×:△Zが9以上。
<PE布における判定基準>
◎:△Zが3未満。
○:△Zが3以上4未満。
△:△Zが4以上5未満。
×:△Zが5以上。
<液安定性の評価方法>
液体洗浄剤30mLを、円筒ガラス瓶に取り、蓋を閉めて密閉した。この状態で40℃の恒温槽中に放置し、1ヶ月間保存した。
その後、恒温槽より取り出し、液体洗浄剤の外観を目視で観察し、下記基準に基づいて液体洗浄剤の液安定性を評価した。下記評価基準に基づき○を合格とした。
○:固化および析出のいずれも認められない。
×:固化又は析出が認められた。
Figure 2018188600
Figure 2018188600
Figure 2018188600
表1〜3に示されるように、実施例1〜16では再汚染防止性および酵素安定性の両方に優れ、液安定性も良好な液体洗浄剤が得られた。
これに対して、(B)成分を配合せず、その代わりに(E)成分を増量した比較例1は、酵素安定性が不充分であった。
また(A)成分/(B)成分の質量比が、低すぎる比較例2および高すぎる比較例3は、酵素安定性が不充分であった。比較例2は再汚染防止性および液安定性も不充分であった。
さらに、実施例1において、(B)成分の代わりにプロピレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量1000)、またはグリセリンを配合したところ、液体洗浄剤の粘度が高くなり、ボトルからキャップに液体洗浄剤を注ぐ際の使用性が劣るものとなった。

Claims (3)

  1. アニオン界面活性剤(ただし、高級脂肪酸塩を除く。)(A)と、下記一般式(b)で表される化合物(B)と、酵素(C)とを含有し、液体洗浄剤の総質量に対して、前記(A)成分の含有量が5質量%超であり、前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が2.5〜6である、液体洗浄剤。
    Figure 2018188600
    [式中、R〜Rは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、Rは、水素原子又はアセチル基である。]
  2. ノニオン界面活性剤(D)を含む、請求項1に記載の液体洗浄剤。
  3. 炭素数2〜3の1価アルコール及び炭素数2〜4の多価アルコールから選択される少なくとも1種のアルコール(E)を含む、請求項1または2に記載の液体洗浄剤。
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