JP6598360B2 - 衣料用液体洗浄剤 - Google Patents
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Description
しかし、従来の衣料用液体洗浄剤を節水タイプの洗濯機で使用した場合、水の使用量が少なくなることで洗濯液中の汚れ濃度が高まるため、いったん除去された汚れが再度衣類に付着する再汚染を生じるという問題がある。
すなわち本発明は、以下の態様を有する。
[1]下記成分(A)〜成分(C)を含み、
前記成分(A)の含有量が、衣料用液体洗浄剤の総質量に対し、20質量%以上である、衣料用液体洗浄剤。
成分(A):非石鹸系界面活性剤
成分(B):脂肪酸
成分(C):アルコールのプロピレンオキシド付加物
[2]前記成分(B)がヤシ脂肪酸である、[1]に記載の衣料用液体洗浄剤。
[3]前記成分(C)の重量平均分子量が2500〜5500である、[1]又は[2]に記載の衣料用液体洗浄剤。
[4]前記成分(C)が下記式(I)〜(III)で表される化合物のうち少なくとも1種である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の衣料用液体洗浄剤。
式(II)中、b、cはそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を表し、10〜350の数であり、POはオキシプロピレン基を表す。
式(III)中、d、e、fはそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を表し、10〜350の数であり、POはオキシプロピレン基を表す。)
成分(A)は非石鹸系界面活性剤である。「石鹸系界面活性剤」とは、平均炭素数が8〜20の脂肪酸又はその塩を意味する。「非石鹸系界面活性剤」とは石鹸系界面活性剤を含まない界面活性剤を意味する。衣料用液体洗浄剤中、成分(A)の含有量は、衣料用液体洗浄剤の総質量に対し、20質量%以上である。成分(A)は洗浄成分であり、液体洗浄剤において公知の界面活性剤を使用することができる。アニオン界面活性剤を単独で使用してもよいし、アニオン界面活性剤と、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、及び両性界面活性剤からなる群から選択させる少なくとも1種とを組み合わせて使用することもできる。
公知のアニオン界面活性剤としては、例えば以下の(1)〜(12)が挙げられる。
(1)炭素数8〜20の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸のメチル、エチルもしくはプロピルエステル塩。
(2)炭素数8〜18のアルキル基を有する直鎖状又は分岐鎖状のアルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS又はABS)。
(3)炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩。
(4)炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)。
(5)炭素数10〜20のアルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩(AS)。
(6)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩(AES)。
(7)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均3〜30モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル硫酸塩。
(8)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩。
(9)炭素数10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩。
(10)長鎖(炭素数8〜20の)モノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(11)ポリオキシエチレンモノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
アニオン界面活性剤としては、上記(2)又は(6)のものが好ましい。
R40−O−[(EO)m/(PO)n]−SO3 −M+・・・(IV)
(式(IV)中、R40は炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基である。EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。mは、EOの平均繰り返し数を表し、1以上の数である。nは、POの平均繰り返し数を表し、0〜6の数である。M+は対カチオンである。]
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、炭素数10〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を有し、平均1〜5モルのアルキレンオキシドが付加されたものが好ましい。
アルキル基の炭素数としては、10〜20が好ましく、12〜14がより好ましい。具体的には、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基等が挙げられる。なかでもドデシル基が好ましい。
EOの平均繰り返し数は、1〜5であることが好ましく、1〜3がより好ましい。
POの平均繰り返し数は0〜3であることが好ましい。
上記一般式(IV)におけるm=0、n=0の成分(a0)は、成分(A)全体に対して35〜55質量%含有することが好ましい。
成分(A)中のアニオン界面活性剤の含有量は、成分(A)の総質量に対し、5〜50質量%が好ましく、10〜45質量%がより好ましく、10〜40質量%がさらに好ましい。
上記下限値以上であれば、再汚染防止効果がより向上しやすくなる。上記上限値以下であればすすぎ性及び液安定性がより向上しやすくなる。
公知のノニオン界面活性剤としては、例えば以下の(1)〜(8)が挙げられる。
(1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3〜30モル、好ましくは3〜20モル、さらに好ましくは5〜20モル付加した、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。ここで使用される脂肪族アルコールとしては、第1級アルコール、第2級アルコールが挙げられる。また、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールが好ましい。
(2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル。
(3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキシドが付加した脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
(4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。
(5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。
(6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。
(7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。
(8)グリセリン脂肪酸エステル。
R2−C(=O)O−[(EO)s/(PO)t]−(EO)u−R3・・・(V)
R4− O−[(EO)v/(PO)w]−(EO)x−H・・・(VI)
(式(V)中、R2は炭素数7〜22の炭化水素基であり、R3は炭素数1〜6のアルキル基であり、sはEOの平均繰り返し数を表し、6〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。
式(VI)中、R4は炭素数6〜22の炭化水素であり、vはEOの平均繰り返し数を表し、3〜20の数であり、wはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、xはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。)
R2は、アルキル基、アルケニル基が好ましい。
R2は直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。
洗浄力のさらなる向上を図る観点から、R2は、直鎖もしくは分岐鎖の炭素数7〜22のアルキル基、又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数7〜22のアルケニル基が好ましい。
R3は、炭素数1〜6のアルキル基であり、直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。なかでもメチル基及びエチル基が好ましい。
式(V)中、s、uは、それぞれ独立にEOの平均繰り返し数を表す数である。
s+uは6〜20であることが好ましく、6〜18がより好ましく、11〜18がさらに好ましい。上記下限値以上であれば、液安定性がより向上しやすくなる。上記上限値以下であれば、洗浄力がより向上しやすくなる。
式(V)中、tは、POの平均繰り返し数を表す数である。
tは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。上記上限値以下であれば、液安定性がより向上しやすくなる。
tが1以上である場合、[(EO)s/(PO)t]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。
なお、本明細書において平均繰り返し数は、ガスクロマトグラフィー等によって測定することができる。
式(V)中のEO又はPOの分布は、製造する際の反応方法によって変動する。例えば、一般的なアルカリ触媒である水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを原料に付加した場合には、s又はtの分布は、比較的広くなる。特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いてエチレンオキシドやプロピレンオキシドを原料に付加した場合には、s又はtの分布は、比較的狭くなる。
式(VI)において、R4の炭素数は、洗浄力のさらなる向上を図る観点から、10〜22が好ましく、10〜20がより好ましく、10〜18がさらに好ましい。
R4は、直鎖又は分岐鎖であってもよい。
好ましいR4−O−としては、下記一般式(VII)で表される基が挙げられる。
(R101)(R102)CH−O−・・・(VII)
(式(VII)中、R101及びR102は、それぞれ独立して水素原子、又は鎖状の炭化水素基を表し、R101とR102の合計の炭素数は5〜21である。)
R101とR102との合計の炭素数は、9〜21が好ましく、9〜19より好ましく、9〜17がさらに好ましい。
R101及びR102は直鎖又は分岐鎖であってもよい。
R4としては、具体的には、炭素数12〜14の第2級アルコール由来のアルキル基が好ましい。
式(VI)中、v、xは、それぞれ独立にEOの平均繰り返し数を表す数である。
v+xは3〜20であることが好ましく、5〜18がより好ましく、6〜18がさらに好ましく、11〜18が特に好ましい。上記下限値以上であれば、液安定性がより向上しやすくなる。上記上限値以下であれば、洗浄力がより向上しやすくなる。
式(VI)中、wは、POの平均繰り返し数を表す数である。
wは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。上記上限値以下であれば、液安定性がより向上しやすくなる。
wが1以上である場合、[(EO)v/(PO)w]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。
式(VI)中のEO又はPOの分布は、製造する際の反応方法によって変動する。例えば、一般的なアルカリ触媒である水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを原料に付加した場合には、v又はwの分布は、比較的広くなる。特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いてエチレンオキシドやプロピレンオキシドを原料に付加した場合には、v又はwの分布は、比較的狭くなる。
本発明の衣料用液体洗浄剤は、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを含有することにより、水への溶解性に優れ、高い洗浄力がより得られやすくなる。また、高濃度で界面活性剤を含有しても、粘度の著しい増大(ゲル化)が生じにくく、良好な流動性を有する液安定性により優れた濃縮タイプの衣料用液体洗浄剤とすることができる。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル(中でも特にMEE)は、水溶液系中で分子同士の配向性が弱く、ミセルが不安定なノニオン界面活性剤であるため、高濃度領域でゲル化等を生じず、1種単独で多量に衣料用液体洗浄剤中に配合できる。また、水への溶解性が良好である。さらに、高濃度であっても良好な流動性を有する。したがって、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルは、洗濯機槽内の水中へ投入された後、洗濯液中で速やかに均一となる。これにより、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを用いた場合、洗浄初期から所定の濃度で被洗物と接することができるため、高い洗浄力が得られる。
また、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルとしては、EOの付加モル数が2以下であるエチレンオキシド付加体の含有割合が、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル全体に対して0.5質量%以下であるものが好ましく、0.2質量%以下であるものがより好ましい。かかる合計の含有割合が0.5質量%以下であると、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル由来の原料臭気がより低い衣料用液体洗浄剤が得られやすくなる。
式(V)で表されるノニオン界面活性剤を常法により製造した場合、生成物中には、式(V)で表されるノニオン界面活性剤とともに、洗浄力に寄与しない成分、例えば式(V)で表されるノニオン界面活性剤の原料である脂肪酸エステルや、式(V)で表されるノニオン界面活性剤のsが1または2であるエチレンオキシド付加体が共存し、ナロー率を低下させる。そのためナロー率が高いと、共存する成分が充分に少なく、洗浄力の低下、原料臭気の問題が生じにくくなる。式(VI)で表されるノニオン界面活性剤の場合も同様である。
該ナロー率の上限値としては特に限定されないが、実質的には80質量%以下であることが好ましい。
該ナロー率としては、液安定性と溶解性が向上するため、20〜50質量%であることがより好ましく、30〜45質量%がさらに好ましい。
ここで、本明細書において「ナロー率」とは、EOの付加モル数が異なるエチレンオキシド付加体の分布の割合を示し、下記の数式(S)で表される。
かかる方法に用いられる表面改質された複合金属酸化物触媒の好適なものとしては、具体的には、金属水酸化物等により表面改質された金属イオン(Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等)が添加された酸化マグネシウム等の複合金属酸化物触媒や金属水酸化物および/または金属アルコキシド等により表面改質されたハイドロタルサイトの焼成物触媒が挙げられる。
前記複合金属酸化物触媒を用いた表面改質においては、複合金属酸化物と、金属水酸化物および/または金属アルコキシドとを併用することが好ましい。この場合、複合金属酸化物100質量部に対して、金属水酸化物及び/または金属アルコキシドの割合を0.5〜10質量部とすることが好ましく、1〜5質量部とすることがより好ましい。
成分(A)中のノニオン界面活性剤の含有量は、成分(A)の総質量に対し、10〜80質量%が好ましく、15〜75質量%がより好ましく、20〜70質量%がさらに好ましい。
上記下限値以上であれば、再汚染防止効果がより向上しやすくなる。上記上限値以下であればすすぎ性及び液安定性がより向上しやすくなる。
上記下限値以上であれば、再汚染防止効果がより向上しやすくなる。上記上限値以下であれば、すすぎ性がより向上しやすくなる。
公知のカチオン界面活性剤としては、例えばアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩の陽イオン性界面活性剤等が挙げられる。これらの塩としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンなどのアルカノールアミン塩などが挙げられる。
成分(A)中のカチオン界面活性剤の含有量は、成分(A)の総質量に対し、0〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
上記下限値以上であれば、再汚染防止効果がより向上しやすくなる。上記上限値以下であればすすぎ性及び液安定性がより向上しやすくなる。
公知の両性界面活性剤としては、例えばアルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型、リン酸型両性界面活性剤等が挙げられる。
成分(A)中の両性界面活性剤の含有量は、成分(A)の総質量に対し、0〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
上記下限値以上であれば、再汚染防止効果がより向上しやすくなる。上記上限値以下であればすすぎ性及び液安定性がより向上しやすくなる。
上記下限値以上であれば、再汚染防止効果がより向上しやすくなる。上記上限値以下であればすすぎ性及び液安定性がより向上しやすくなる。
界面活性剤の合計は、成分(A)の総質量に対して100質量%を超えない。
成分(B)は脂肪酸である。成分(B)を配合することにより、すすぎ性がより向上しやすくなる。
脂肪酸の炭素数は、8〜20であることが好ましく、12〜14であることがより好ましい。
脂肪酸の炭素鎖は直鎖であってもよく分岐鎖であってもよい。
成分(B)としては、ラウリン酸(ドデカン酸)、トリデシル酸、ミリスチン酸(テトラデカン酸)が好ましい。
衣料用液体洗浄剤中の成分(B)の含有量は、衣料用液体洗浄剤の総質量に対し、1〜5質量%が好ましく、1.5〜3.5質量%がより好ましく、1.75〜2質量%がさらに好ましい。
上記下限値以上であれば、再汚染防止効果がより向上しやすくなる。上記上限値以下であれば、すすぎ性がより向上しやすくなる。
成分(C)はアルコールのプロピレンオキシド付加物である。
アルコールのプロピレンオキシド付加物は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール等のモノアルコール;エタンジオール等のジオール、グリセリン等のトリオール、エリスリトール等のテトラオール、ソルビトール等のヘキサオール等の多価アルコールにプロピレンオキシドを付加させたものである。具体的には、ポリオキシプロピレンメチルエーテル、ポリオキシプロピレンエチルエーテル、ポリオキシプロピレンプロピルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシプロピレンペンチルエーテル、ポリオキシプロピレンヘキシルエーテル、ポリオキシプロピレンヘプチルエーテル、ポリオキシプロピレンオクチルエーテル、ポリオキシプロピレンエチレングリコールエーテル、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンペンタエリスリトールエーテル、ポリオキシプロピレンソルビット等が挙げられる。なかでも、以下の式(I)〜(III)で表されるものが好ましい。
式(II)中、b、cはそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を表し、10〜350の数であり、POはオキシプロピレン基を表す。
式(III)中、d、e、fはそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を表し、10〜350の数であり、POはオキシプロピレン基を表す。
R1としては、アルキル基、アルキレン基が挙げられる。
R1としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられる。
式(I)中、aはPOの平均繰り返し数を表し、10〜350の数である。
式(II)中、b、cはそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を表し、10〜350の数である。
式(III)中、d、e、fはそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を表し、10〜350の数である。
上記下限値以上であれば、再汚染防止効果がより向上しやすくなる。上記上限値以下であれば、すすぎ性がより向上しやすくなる。
本明細書において重量平均分子量は、ポリプロピレングリコール(重量平均分子量:800、1,200、2,000、4,000)を標準としたGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)で得られる分子量分布より求められる。
付加重合させるプロピレンオキシドの供給量を調節することにより、所望の重量平均分子量を有するプロピレンオキシド付加物を製造することができる。
衣料用液体洗浄剤中の成分(C)の含有量は、衣料用液体洗浄剤の総質量に対し、0.5〜5質量%が好ましく、0.75〜3質量%がより好ましい。
上記下限値以上であれば、すすぎ性がより向上しやすくなる。上記上限値以下であれば、液安定性がより向上しやすくなる。
成分(A)〜(C)成分の合計は、衣料用液体洗浄剤に対して100質量%を超えない。
本願の衣料用液体洗浄剤には、水等の溶媒、プロテアーゼ(例えばアルカラーゼ、コロナーゼ等)等の酵素、エタノール等の水混和性有機溶媒、モノエタノールアミン等のアルカリ剤、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、安息香酸ナトリウム等の防腐剤、塩化カルシウム、乳酸ナトリウム等の酵素安定化剤、香料、色素等を含んでいてもよい。
衣料用液体洗浄剤のpHは、必要に応じて、pH調整剤を配合することにより調整できる。pH調整剤としては、本発明の効果を損なわない限りにおいて随意であるが、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン等が好ましい。
pHは、JIS Z8802:2011によって25℃において測定した値である。
本発明の衣料用液体洗浄剤は、成分(A)〜(C)を含有し、成分(A)の含有量が衣料用液体洗浄剤の総質量に対して20質量%以上であり、成分(A)がアニオン界面活性剤、及びノニオン界面活性剤を含むことが好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤は、成分(A)〜(C)を含有し、成分(A)の含有量が衣料用液体洗浄剤の総質量に対して20質量%以上であり、成分(A)がアニオン界面活性剤、及びノニオン界面活性剤を含み、アニオン界面活性剤がAES又はLASであることが好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤は、成分(A)〜(C)を含有し、成分(A)の含有量が衣料用液体洗浄剤の総質量に対して20質量%以上であり、成分(A)がアニオン界面活性剤、及びノニオン界面活性剤を含み、アニオン界面活性剤がAES又はLASであり、成分(B)がヤシ脂肪酸であることが好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤は、成分(A)〜(C)を含有し、成分(A)の含有量が衣料用液体洗浄剤の総質量に対して20質量%以上であり、成分(A)がアニオン界面活性剤、及びノニオン界面活性剤を含み、アニオン界面活性剤がAES又はLASであり、成分(B)がヤシ脂肪酸であり、成分(C)が式(I)〜(III)で表される化合物のうち少なくとも1種であることが好ましい。
各例の衣料用液体洗浄剤の組成を表1に示した。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
・A−1:AES、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムとポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウムとの混合物、EOの平均付加モル数1.0)、一般式(IV)におけるR40=炭素数12及び14の直鎖状のアルキル基、mの平均値=1.0、n=0、M=ナトリウム;A−1全体に対するm=0、n=0の化合物(成分(a0))の割合=43質量%。
[A−1の調製例]
容量4Lのオートクレーブ中に、原料アルコールとしてP&G社製の商品名CO127
0アルコール(炭素数12のアルコールと炭素数14のアルコールとの質量比75/25
の混合物)400gと、反応用触媒として水酸化カリウム触媒0.8gとを仕込み、該オ
ートクレーブ内を窒素で置換した後、攪拌しながら昇温した。続いて、温度を180℃、
圧力を0.3MPa以下に維持しながらエチレンオキシド91gを導入し、反応させるこ
とによりアルコールエトキシレートを得た。
ガスクロマトグラフ質量分析計:Hewlett−Packard社製のGC−589
0と、検出器:水素炎イオン化型検出器(FID)と、カラム:Ultra−1(HP社
製、L25m×φ0.2mm×T0.11μm)とを用いて分析した結果、得られたアル
コールエトキシレートは、エチレンオキシドの平均付加モル数が1.0であった。また、
エチレンオキシドが付加していない化合物(最終的に成分(a0)となるもの)の量が、
得られたアルコールエトキシレート全体に対して43質量%であった。
次に、上記で得たアルコールエトキシレート237gを、攪拌装置付の500mLフラ
スコに採り、窒素で置換した後、液体無水硫酸(サルファン)96gを、反応温度40℃
に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、1時間攪拌を続け(硫酸化反応)、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得た。次いで、これを水酸化ナトリウム水溶液で
中和することによりA−1を得た。
・A−3:MEE(ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル)、ヤシ脂肪酸メチル(質量比でラウリン酸メチル/ミリスチン酸メチル=8/2の混合物)に対して、アルコキシル化触媒を用いて、15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。上記一般式(V)中、R2=炭素数11のアルキル基及び炭素数13のアルキル基、R3=メチル基、s=15、t=0、u=0。下記合成方法により合成されたもの。
[A−3の合成方法]
特開2000−144179号公報に記載の合成方法に準じて合成した。
組成が2.5MgO・Al2O3・wH2Oである水酸化アルミナ・マグネシウム(キョーワード300(商品名)、協和化学工業株式会社製)を600℃で1時間、窒素雰囲気下で焼成して、焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒を得た。焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒2.2gと、0.5N水酸化カリウムエタノール溶液2.9mLと、ラウリン酸メチルエステル280gと、ミリスチン酸メチルエステル70gとを4Lオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置換した後、温度を180℃、圧力を0.3MPaに維持しつつ、エチレンオキシド1052gを導入し、撹拌しながら反応させた。
得られた反応液を80℃に冷却し、水159gと、濾過助剤として活性白土及び珪藻土をそれぞれ5gとを添加し混合した後、触媒を濾別してA−3を得た。
[A−4の合成方法]
A−4を以下の合成方法に準じて合成した。
500mLビーカーに、2−エチルヘキサノール(一級試薬、関東化学株式会社製)137gと、酢酸カルシウム一水和物(特級試薬、関東化学株式会社製)41.7gを入れ、パドル攪拌翼により室温(25℃)で混合して分散物を得た(分散工程)。前記分散物を攪拌しながら、滴下ロートによって、硫酸(特級試薬、関東化学株式会社製)20.9gを10分間かけて添加し混合した(混合工程)。混合工程では硫酸の添加で発熱するので、ビーカーを水浴して冷却し、反応温度を30〜50℃に制御した。硫酸を添加した後、50℃に保ちながら、さらに2時間攪拌し(触媒熟成工程)、アルコキシル化触媒を得た。
オートクレーブに、上記アルコキシル化触媒12.5gと、ラウリン酸メチル(パステルM12、ライオンケミカル株式会社製)462gと、ミリスチン酸メチル(パステルM14、ライオンケミカル株式会社製)166gとを入れ、攪拌した。攪拌しながら、オートクレーブ内を窒素置換し、100℃に昇温し、1.3kPa以下の減圧条件で30分間、脱水を行った。次いで、160℃に昇温し、0.1〜0.5MPaの条件で、エチレンオキシド(EO)1876g(ラウリン酸メチルとミリスチン酸メチルとの合計の15倍モル)を導入して攪拌した(付加反応工程)。さらに、付加反応温度で0.5時間攪拌した(熟成工程)後、80℃に冷却し、反応粗製物(脂肪酸メチルエステルエトキシレート(MEE)、EO平均付加モル数=15)2516gを得た。前記反応粗製物をろ過して触媒を除去したものをA−4とした。
・A−6:LMAO、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、炭素数12及び14の天然アルコール(第1級アルコール)に15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(LMAO)。上記一般式(VI)中、R4=炭素数12の直鎖のアルキル基及び炭素数14の直鎖のアルキル基、v=15、w=0、x=0。下記合成方法により合成されたもの。
[LMAO合成方法]
プロクター・アンド・ギャンブル社製のCO−1214(商品名)861.2gと、30質量%NaOH水溶液2.0gとを耐圧型反応容器内に仕込み、該反応容器内を窒素置換した。次に、温度100℃、圧力2.0kPa以下で30分間脱水した後、温度を160℃まで昇温した。次いで、反応液を撹拌しながら、エチレンオキシド(ガス状)760.6gを反応液中に徐々に加えた。この時、反応温度が180℃を超えないように添加速度を調節しながら、エチレンオキシドを吹き込み管で加えた。
エチレンオキシドの添加終了後、温度180℃、圧力0.3MPa以下で30分間熟成した後、温度180℃、圧力6.0kPa以下で10分間、未反応のエチレンオキシドを留去した。
次に、温度を100℃以下まで冷却した後、反応物の1質量%水溶液のpHが約7になるように、70質量%p−トルエンスルホン酸を加えて中和し、LMAOを得た。
・ヤシ脂肪酸:商品名「ヤシ脂肪酸」、(日油株式会社製)。
<成分(C)>
・C−1:ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、T−4000(商品名)、三井化学株式会社製、重量平均分子量4000。
・C−2:ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、T−3000(商品名)、三井化学株式会社製、重量平均分子量3000。
・C−3:ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、T−5000(商品名)、三井化学株式会社製、重量平均分子量5000。
・C−4:ポリオキシプロピレンエチレングリコールエーテル、式(II)で表される化合物、D−4000(商品名)、三井化学株式会社製、重量平均分子量4000。
・C−5:ポリオキシプロピレンメチルエーテル、PPG−4000、一般式(I)中のR1がメチル基、aが69、重量平均分子量が4,000の化合物。
・C−6:ポリエチレングリコール、PEG#1000−L60(商品名)、株式会社ライオンケミカル社製、重合度20。
・水:蒸留水、関東化学社製。
・アルカラーゼ:アルカラーゼ2.5L(商品名)、ノボザイムズ社製。
・コロナーゼ:コロナーゼ48L(商品名)、ノボザイムズ社製。
・MEA:モノエタノールアミン(アルカリ剤)、商品名「モノエタノールアミン」、株式会社日本触媒製。
・BHT:ジブチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤)、商品名「SUMILZER BHT−R」、住友化学株式会社製。
・エタノール:水混和性有機溶媒、商品名「特定アルコール95度合成」、日本アルコール販売株式会社製。
・安息香酸ナトリウム:防腐剤、商品名「安息香酸ナトリウム」、(東亞合成)。
・塩化カルシウム:酵素安定化剤、商品名「塩化カルシウム」、(関東化学)。
・乳酸ナトリウム:酵素安定化剤、商品名「乳酸ナトリウム」、(関東化学)。
・香料:着香剤、特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A。
・色素:着色剤、商品名「緑色3号」、癸巳化成株式会社製。
表1に示す組成に従い、水に、成分(A)〜(C)及びその他任意成分を添加し混合して、各例の衣料用液体洗浄剤を得た。
得られた各例の衣料用液体洗浄剤の組成(配合成分、含有量(質量%))を表1に示す。尚、特に断りがない限り質量%は純分を示す。
表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。
各例の衣料用液体洗浄剤について、すすぎ性、再汚染防止効果、液安定性を以下のように評価した。
評価結果を、表1に示す。
各衣料用液体洗浄剤0.3gを、25℃の3°硬水900mLに溶解して洗浄液を調製した。この洗浄液を20mLを100mL容量のエプトン管に入れ、20秒で20回震とうして泡立てた後、3分静置した。その後の泡の高さ(泡と洗浄液との境界から、泡の上端面までの長さ)を測定した。測定した泡の高さ(単位:mm)を表中に示す。
各例の液体洗浄剤を用いて、以下に示す洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程をこの順序で3回繰り返す洗濯処理を行った。
被洗物として、下記の綿布、ポリエステル(PE)布、湿式人工汚染布及び肌シャツを用いた。
綿布:再汚染判定布として綿メリヤス(谷頭商店製)5cm×5cmを5枚。
ポリエステル(PE)布:再汚染判定布としてポリエステルトロピカル(谷頭商店製)5cm×5cmを5枚。
湿式人工汚染布:財団法人洗濯科学協会製の汚染布(オレイン酸28.3%、トリオレイン15.6%、コレステロールオレート12.2%、流動パラフィン2.5%、スクアレン2.5%、コレステロール1.6%、ゼラチン7.0%、泥29.8%、カーボンブラック0.5%(質量比)の組成の汚れが付着した布)を20枚。
肌シャツ:肌シャツ(LLサイズ、DVD社製)を細かく(3cm×3cm程度)裁断したもの。
Terg−o−tometer(UNITED STATES TESTING社製)内に、25℃の3°DH硬水900mLを入れ、ここに液体洗浄剤0.6gを加え、次いで、前記被洗物を入れた。その後、3°DH硬水を加えて浴比を20倍に調整し、120rpm、25℃で10分間洗浄した。
洗浄後の被洗物を、1分間脱水した後、25℃の3°DH硬水900mLを入れ、120rpm、25℃で3分間すすいだ。この操作(脱水、すすぎ)を2回繰り返した。2回目には、25℃の3°DH硬水900mLに、所定量の柔軟剤を添加してすすぎを行った。柔軟剤には、部屋干しソフラン(ライオン株式会社製)を用いた。
すすいだ被洗物を1分間脱水した後、再汚染判定布(綿布、PE布)のみを取り出し、濾紙に挟み、アイロンで乾燥した。
ΔZ=(洗濯処理前のZ値)−(洗濯処理後のZ値)
綿布、PE布のそれぞれの再汚染判定布におけるΔZについて、5枚の平均値を求めた。そして、この平均値を指標とした下記判定基準に従い、液体洗浄剤による綿布、PE布への再汚染防止効果を評価した。下記判定基準において、◎及び○を合格とした。評価結果を表1〜2に示す。
◎:△Zが5未満。
○:△Zが5以上7未満。
△:△Zが7以上9未満。
×:△Zが9以上。
◎:△Zが3未満。
○:△Zが3以上4未満。
△:△Zが4以上5未満。
×:△Zが5以上。
透明のガラス瓶(広口規格びん、PS−NO.11)に、衣料用液体洗浄剤100mLを充填し、蓋を閉めて密封した。この状態で5℃(又は25℃)の恒温槽内に7日間静置して保存した。
かかる保存の後、液の外観を目視で観察し、下記評価基準に従って、衣料用液体洗浄剤の外観安定性を評価した。この評価結果が◎、○を合格とした。
評価基準
◎:ガラス瓶の底部に沈殿物質が認められず、液の流動性がある。
○:ガラス瓶の底部に沈殿物質が認められず、一部にゲル化が認められるが、室温下で3時間静置するとゲル化した部分は見られず、液全体が流動するようになる。
△:ガラス瓶の底部に沈殿物質が認められるが、ガラス瓶を軽く振ると、その沈殿物質は消失(溶解)する。
×:ガラス瓶の底部に沈殿物質が認められ、ガラス瓶を軽く振ってもその沈殿物質は消失しない、又は、衣料用液体洗浄剤の製造直後にゲル化もしくは白濁した。
かかる評価結果を、表1の液安定性(25℃)、液安定性(5℃)の欄にそれぞれ示す。
一方、成分(B)を含まない衣料用液体洗浄剤(比較例1)、成分(C)を含まない衣料用液体洗浄剤(比較例2)、成分(A)の含有量が20質量%未満である衣料用液体洗浄剤(比較例3)、及び(C)成分としてPEGを使用した衣料用液体洗浄剤(比較例4)では、充分なすすぎ性が得られなかった。
以上の結果から、本発明を適用した衣料用液体洗浄剤は、液安定性に優れ、かつ、再汚染防止効果、及びすすぎ性も良好であることが確認できた。
Claims (3)
- 下記成分(A)〜成分(C)を含み、
前記成分(A)の含有量が、衣料用液体洗浄剤の総質量に対し、20質量%以上であり、
前記成分(A)は、アニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤を含有し、
前記アニオン界面活性剤と前記ノニオン界面活性剤との質量比((アニオン/ノニオン)質量比)が0.3〜0.7である、衣料用液体洗浄剤。
成分(A):非石鹸系界面活性剤
成分(B):脂肪酸
成分(C):下記式(I)〜(III)で表される化合物のうち少なくとも1種であるアルコールのプロピレンオキシド付加物
式(II)中、b、cはそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を表し、10〜350の数であり、POはオキシプロピレン基を表す。
式(III)中、d、e、fはそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を表し、10〜350の数であり、POはオキシプロピレン基を表す。 - 前記成分(B)がヤシ脂肪酸である、請求項1に記載の衣料用液体洗浄剤。
- 前記成分(C)の重量平均分子量が2500〜5500である、請求項1又は2に記載の衣料用液体洗浄剤。
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