JP4264710B2 - 衣料用液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、酵素の安定性に優れ、特にエリ・袖口等ひどい汚れに対して高い洗浄力を発揮する衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
衣料用洗浄剤としては、粉末型及び液体型の両方が存在するが、溶け残りの懸念がないことや塗布使用が可能なこと等から、世界的に液体洗剤の使用割合が高まっている。これら衣料用液体洗剤においては、ノニオン界面活性剤とプロテアーゼ酵素の組み合わせが広く一般的に用いられている。この組み合わせは、洗濯水が低温であったり、硬度が高い等の厳しい洗濯条件においても、エリ・袖口等の落としにくい汚れを有効に洗浄することができるうえ、液体洗剤としての低温での貯蔵安定性等に優れている。
【0003】
このような例としては、C12〜13アルコールの平均エチレンオキサイド(EO)15モル付加物30質量%、タンパク分解酵素0.5質量%、エタノール8質量%を含む液体洗剤組成物が提案されている(例えば特許文献1:特開昭58−80397号公報参照)。しかしながら、そのノニオン界面活性剤の配合量は少なく、C12アルコールとC13アルコールの混合比率も明示されていない。さらにカルシウム塩の配合も行なわれていない。また、分岐型C13アルコールの平均EO15モル付加物30質量%(但しEO付加分布の狭いもの)、分岐型C13アルコールの平均EO12モル、平均PO3モル付加物10質量%、ポリエチレングリコール7質量%、ジエタノールアミン5質量%、プロテアーゼ酵素0.4質量%を含む液体洗剤組成物が提案されている(特許文献2:特開平11−256186号公報)。しかし、本発明とは使用されているノニオンの構成が異なるうえ、カルシウム塩の配合も行なわれていない。さらに、分岐型C13アルコールの平均15モル付加物(但しEO付加分布の狭いもの)40質量%、アルキルベンゼンスルホン酸塩3%、塩化カルシウム0.01%、プロテアーゼ酵素0.5%を含む液体洗剤組成物が提案されている(特許文献3:特開平9−279181号公報)。この例でも使用されているノニオンの構成が本発明とは異なるものである。一方、分岐型アルコールのEO付加物を含むノニオン活性剤系を利用した液体洗剤組成物が提案されているが(特許文献4:国際公開99/19450号パンフレット)、本発明の構成を具体的に記述してはいない。
【0004】
しかしながら、液体洗剤においては酵素の活性を長期間安定的に維持することが粉末洗剤に較べて難しく、高い洗浄効果を維持することが困難であるという問題点があった。上記の組成物のいずれもこの問題点を十分に解決するには至っておらず、さらなる酵素安定性が望まれていた。
【0005】
この問題点を解決するために、組成物中にホウ酸系の化合物とプロピレングリコール等の多価アルコールを加える方法が提案されている(特許文献5:特開昭53−57209号公報参照)。この方法によれば、ある程度プロテアーゼの活性を維持することが可能であるが、ホウ酸系化合物は環境に対する影響が懸念されており、今後の使用は難しい。一方、Ca等の多価金属イオンを添加して活性安定性を向上する方法(特許文献6:特表2000−503700号公報参照)や、同様にCa塩と蟻酸塩を組み合わせて用いる方法(特許文献7:特公昭58−11196号公報)が提案されているが、効果が十分でないばかりか酵素自身が、この多価金属イオンと結合して低温で析出を起こしたり、組成物pHが9以上の場合には低温でCaの水酸化物の析出が起こる等の問題点があった。
【0006】
【特許文献1】
特開昭58−80397号公報
【特許文献2】
特開平11−256186号公報
【特許文献3】
特開平9−279181号公報
【特許文献4】
国際公開99/19450号パンフレット
【特許文献5】
特開昭53−57209号公報(第2頁)
【特許文献6】
特表2000−503700号公報(第27頁)
【特許文献7】
特公昭58−11196号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、酵素の安定性に優れ、エリ・袖口等のひどい汚れに対して高い洗浄力を発揮する衣料用液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、特定の比である特定の2種のノニオン界面活性剤、プロテアーゼ及び塩化カルシウムをそれぞれ特定量で含有する液体洗浄剤組成物とすることにより、上記目的を達成できることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0009】
従って、本発明は下記衣料用液体洗浄剤組成物を提供する。
[1].(A)下記(A−1)及び(A−2)からなり、(A−1)、(A−2)成分のそれぞれが、分岐の一価炭化水素基を有するアルコールのエチレンオキサイド平均12〜20モル付加物を、それぞれ(A−1)成分中、(A−2)成分中に40質量%以上含有し、その質量比が(A−1)/(A−2)=0.3〜3であるノニオン界面活性剤
36〜70質量%
(A−1)炭素数12の一価炭化水素基を有するアルコールのエチレンオキサイド平均12〜20モル付加物
(A−2)炭素数13又は14の一価炭化水素基を有するアルコールのエチレンオキサイド平均12〜20モル付加物
(B)エバラーゼ16L(商標) 0.1〜2質量%
(C)塩化カルシウム 0.0001〜0.01質量%
を含有することを特徴とする衣料用液体洗浄剤組成物。
[2].エリ・袖口用である[1]記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
【0010】
以下、本発明につきさらに詳しく説明する。
本発明の(A)成分は、下記(A−1)及び(A−2)からなり、その質量比が(A−1)/(A−2)=0.1〜4であるノニオン界面活性剤である。
(A−1)炭素数12の一価炭化水素基を有するアルコールのエチレンオキサイド平均10〜20モル付加物
(A−2)炭素数13又は14の一価炭化水素基を有するアルコールのエチレンオキサイド平均10〜20モル付加物
【0011】
(A−1)は、炭素数12の一価炭化水素基を有するアルコールに、エチレンオキサイド平均10〜20モル付加させたものである。
【0012】
炭素数12の一価炭化水素基を有するアルコールとしては、特に限定されないが、ヤシ油やパーム核油を原料として得られる直鎖1級アルコール、エチレンを重合した後、不均化反応を施すことによって得られる炭素数11のオレフィンからオキソ反応によって得られる分岐1級アルコールと直鎖1級アルコールの混合物等が挙げられる。これらの中でも、より良好な洗浄力が得られるという点から、分岐の一価炭化水素基を有する1級アルコールのエチレンオキサイド平均10〜20モル付加物を、(A−1)成分中に40質量%以上、特に40〜95質量%含有することが好ましい。
【0013】
(A−1)成分に用いられる、炭素数12の一価炭化水素基を有するアルコールとして、工業的に製造され販売が行なわれているものは、ライコール12(ライオン(株)製)等が挙げられる。(A−1)成分としては、1種を単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0014】
アルコールへのエチレンオキサイドの付加は、一般に工業的に用いられている方法でよく、特に限定されないが、通常水酸化カリウムや水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒の存在下、温度160〜200℃でアルコールを撹拌しながらガス状のエチレンオキサイドの所定量を、アルコール中にゆっくりと吹き込むことによって製造することができる。このとき平均分子量200〜20000程度のポリエチレングリコールがアルコールのエチレンオキサイド付加物に対し0.01〜2質量%程度副生するのが一般的であり、本発明でもこうして副生したポリエチレングリコールを含有した形態でのノニオン界面活性剤を使用することができる。
【0015】
(A−2)成分は、炭素数13又は14の一価炭化水素基を有するアルコールのエチレンオキサイド平均10〜20モル付加物である。ここで、エチレンオキサイドの平均付加モル数は、ノニオン界面活性剤自身の洗浄力と、酵素の安定性をより高めるという点から、平均10〜20モルであり、平均12〜18モル、特に平均15〜18モル付加させたものが好ましい。
【0016】
(A−2)成分としては、特に限定されないが、炭素数13の一価炭化水素基を有するアルコールとしては、エチレン、プロピレン、ブテンを重合して得られた炭素数12のオレフィンからオキソ反応によって得られる分岐1級アルコールと直鎖1級アルコールの混合物が例示される。また、炭素数14の一価炭化水素基を有するアルコールとしては、ヤシ油やパーム核油を原料として得られる直鎖1級アルコール、エチレンを重合した後、不均化反応を施すことによって得られる炭素数13のオレフィンからオキソ反応によって得られる分岐1級アルコールと直鎖1級アルコールの混合物等が例示される。これらの中でも、より良好な洗浄力が得られるという点から、分岐の一価炭化水素基を有する1級アルコールのエチレンオキサイド平均10〜20モル付加物を、(A−2)成分中に40質量%以上、特に40〜95質量%含有することが好ましい。
【0017】
(A−2)成分に用いられる、炭素数13又は14の一価炭化水素基を有するアルコールとして、工業的に製造され販売が行なわれているものは、ダイヤドール13(三菱化学(株)製)や、ライコール14(ライオン(株)製)等が挙げられる。(A−2)成分としては、1種を単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0018】
(A−1)、(A−2)成分の質量比は、洗浄力の点から(A−1)/(A−2)=0.1〜4であり、0.3〜3の範囲であることが好ましい。このような混合比を満たすように、あらかじめ炭素数12の一価炭化水素基を有するアルコールと、炭素数13及び/又は14の一価炭化水素基を有するアルコールを混合したアルコールにエチレンオキサイドを平均で10〜20モル付加してもよい。このような例として、シェルケミカルズ社製のNeodol23アルコールや、サソール社製のSafol23アルコール、エコグリーン社製のEcorol24アルコールにエチレンオキサイドを平均で10〜20モル付加させたもの等が挙げられる。
【0019】
(A−1)成分と(A−2)成分の合計含有量は、組成物中に36〜70質量%であり、36〜55質量%が好ましい。含有量が36質量%未満では、洗浄力が十分でないばかりか、酵素の安定性も劣る。一方、70質量%を超えると組成物の粘度が極端に高くなり、使用性に悪影響がある。
【0020】
上記(A−1)、(A−2)成分以外のノニオン界面活性剤の使用は特に制限されないが、ノニオン界面活性剤全体として、平均した特性を損なわない点から、その含有量は、組成物中に1質量%以下にすることが好ましい。
【0021】
ノニオン界面活性剤以外の界面活性剤は、アルコールエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等のアニオン界面活性剤、モノアルキル4級塩型のカチオン界面活性剤等が使用可能であるが、酵素安定性の点から、ノニオン界面活性剤以外の界面活性剤は含有しないほうが好ましい。
【0022】
本発明の(B)成分は、プロテアーゼであり、プロテアーゼ活性を示すものであれば特に限定されないが、工業的に製造され販売されているものの例として、ノボザイムズ社製エバラーゼ16L、エスペラーゼ16L、サビナーゼ16L、デュラザイム16L、アルカラーゼ16L(以上、商標)等を挙げることができる。この中でもエバラーゼ16Lが好ましい。
【0023】
(B)成分の含有量は、組成物中に0.1〜2質量%の範囲であり、0.2〜1質量%が好ましい。含有量が0.1質量%未満では、洗浄力向上効果が不十分であり、2質量%を超えると組成物の原料費が高くなりすぎ、経済的に現実的ではない。
【0024】
本発明の(C)成分は、塩化カルシウムであり、どのような形態で添加されてもよいが、塩化カルシウム2水和塩で組成物に添加されるのが好ましい。塩化カルシウムの含有量は、0.0001〜0.01質量%であり、含有量が0.0001質量%未満では酵素の安定化効果が不十分なものとなり、0.01質量%を超えると低温で酵素と結合して不溶化するため好ましくない。
【0025】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は水系、非水系を問わないが、コスト、使用性の点から水系であることが好ましい。
【0026】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内で、以下に示すその他の成分を添加することができる。
【0027】
皮膜形成防止を目的として、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリアルキレングリコールブチルエーテル、ポリアルキレングリコールフェニルエーテル等のグリコール系溶剤を配合することができる。グリコール系溶剤の含有量は、組成物中に0〜20質量%、特に1〜10質量%が好ましい。
【0028】
低温安定化を目的として、パラトルエンスルホン酸ナトリウムやキュメンスルホン酸ナトリウム、エタノール等のハイドロトロープ剤を配合することができる。その含有量は、組成物中に0〜20質量%、特に1〜10質量%が好ましい。
【0029】
再汚染防止を目的として、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレンイミン誘導体等の再汚染防止剤を0〜5質量%、皮脂汚れ以外の洗浄力向上を目的としてリパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ等の酵素製剤を0〜5質量%、風合い向上を目的としてジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等のシリコーンを0〜5質量%、白色衣料の白度向上を目的としてジスチリルビフェニル型等の蛍光剤を0〜1質量%、香気安定化を目的としてジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤を0〜1質量%、防腐性を目的としてケーソンCG/ICP等の抗菌剤を0〜1質量%(上記任意成分の含有量は組成物中)配合することができる。また、芳香のための香料としては、特開2002−146399号公報記載の、香料成分、溶剤及び安定化剤を含有する香料組成物等が挙げられ、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物中に0.01〜1質量%配合することができる。
【0030】
また、pH調整剤として、硫酸、水酸化ナトリウム等の無機酸及び無機塩基を配合することができる。本発明の衣料用液体洗浄剤組成物のpHとしては、皮脂汚れ洗浄力、プロテアーゼの保存安定性及び安全性の点から、7.0〜11.0が好ましく、9.0〜10.0がより好ましい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、酵素の安定性に優れ、エリ・袖口等のひどい汚れに対して高い洗浄力を発揮する衣料用液体洗浄剤組成物を得ることができる。
【0032】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%を示し、表中の各成分の量は、香料組成物以外は純分としての配合量を示し、香料組成物は組成物としての配合量である。
【0033】
[実施例1〜24、参考例1〜23、比較例1〜10]
表2〜7に示す組成の液体洗浄剤組成物を常法に基づいて調製し、下記に示す試験方法により、皮脂汚れ洗浄力、プロテアーゼの保存安定性を評価した。結果を表2〜7に併記する。
【0034】
(1)洗浄処理方法
10cm角に裁断した100番手の綿平織り布(未汚染布)に、顔面の皮脂汚れを擦りつけて作製した皮脂汚れ布(汚染布)10枚、市販のTシャツ(綿100%、B.V.D社製)2kgを、松下電気産業(株)製、全自動洗濯機(NA−F802P)に入れ、浴比20倍に合わせ、20℃の水道水(硬度3°DH)40Lに液体洗浄剤組成物28gを溶かし、洗浄時間10分、脱水1分、その後ためすすぎ(各5分)、脱水1分を1工程とした洗濯操作を行った。
(2)洗浄力の評価方法
(1)の洗濯操作1工程を終えた皮脂汚れ布(洗浄布)の反射率を、日本電色(株)製の色差計(SE200型)で測定し、洗浄率(%)を以下の式で算出した。
【0035】
【数1】
(式中、K/S=(1−R/100)2/(2R/100)、ただし、Rは反射率(%)である。)
【0036】
(3)プロテアーゼの保存安定性の評価方法
液体洗浄剤組成物50mLを、50mL容のスクリューキャップ付きガラス瓶中に収納密閉し、35℃の恒温室中で1ヵ月間保存した。保存前後及びブランク(プロテアーゼ製剤のみ未配合)の液体洗浄剤組成物中のプロテアーゼ活性を、下記のミルク・カゼインを基質とした方法で測定し、以下の式で算出される活性残存率によってプロテアーゼの保存安定性を評価した。
【0037】
【数2】
【0038】
<プロテアーゼ活性測定方法>
37℃に加温した0.6%のミルク・カゼイン(CALBIOCHEM社製)を含む0.04mol/Lのホウ酸水溶液(水酸化ナトリウムでpH10.5に調整)5mLに、液体洗浄剤組成物2%水溶液1mLを添加し、37℃で30分間保持した後、0.45mol/Lのトリクロロ酢酸水溶液5mLを添加し、37℃で30分間保持した。次いで、この溶液をろ紙(No.131)を用いてろ過して得られたろ液0.5mLに、0.8mol/L水酸化ナトリウム水溶液0.5mLを添加し、さらに、アルカリ性銅水溶液(硫酸銅5水塩0.1%、酒石酸カリウムナトリウム4水塩0.1%、炭酸ナトリウム3.8%、イオン交換水96%)1mLを添加し、35℃で10分間保持した。次いで、ローリー法フェノール試薬溶液(0.2N、和光純薬工業株式会社製)1mLを添加し、35℃で10分間保持した後、分光光度計を用いて、740nmの吸光度(abs.)を測定した。
【0039】
表1に(A),(B)成分を示す。
なお、表中における分岐率(%)とは、(A−1)、(A−2)各々の成分の全質量に占める、一価炭化水素基中に分岐構造を有する成分の質量の割合を示す。
【0040】
【表1】
【0041】
(a−1)〜(a−13)の製造方法を下記に示す。
(a−2)Neodol23アルコール224.4g、30%NaOH水溶液2.0gを耐圧型反応容器中にとり、容器内を窒素置換した。次に温度100℃、圧力2.0kPa以下で30分間脱水してから、温度を160℃まで昇温した。アルコールを撹拌しながらガス状のエチレンオキサイド763.6gを、吹き込み管を使って、反応温度が180℃を超えないように添加速度を調節しながらアルコールの液中に徐々に加えた。エチレンオキサイドの添加終了後、温度180℃、圧力0.3MPa以下で30分間熟成した後、温度180℃、圧力6.0kPa以下で10分間未反応のエチレンオキサイドを留去した。次に温度を100℃以下まで冷却したのち反応物の1%水溶液のpHが約7になるように、70%p−トルエンスルホン酸を加えて中和して、(a−2)のノニオン界面活性剤を得た。
(a−1)Neodol23アルコールを265.5g、30%NaOH水溶液を2.5g、エチレンオキサイドを723.4gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
(a−3)Neodol23アルコールを178.5g、30%NaOH水溶液を1.5g、エチレンオキサイドを809.5gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
(a−4)Safol23アルコールを265.5g、30%NaOH水溶液を2.5g、エチレンオキサイドを723.4gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
(a−5)Safol23アルコールを224.4g、30%NaOH水溶液を1.5g、エチレンオキサイドを763.6gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
(a−6)Safol23アルコールを178.5g、30%NaOH水溶液を1.5g、エチレンオキサイドを809.5gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
(a−7)Diadol13アルコールとライコール12アルコールをそれぞれ111.8gずつ、30%NaOH水溶液を1.5g、エチレンオキサイドを764.3gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
(a−8)Diadol13アルコール170.0gとライコール12アルコールを56.7g、30%NaOH水溶液を1.5g、エチレンオキサイドを761.6gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
(a−9)Ecorol24アルコールを224.4g、30%NaOH水溶液を1.5g、エチレンオキサイドを763.6gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
(a−10)CO12−14アルコールを195.2g、30%NaOH水溶液を1.5g、エチレンオキサイドを792.8gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
(a−11)Diadol13アルコールを229.8g、30%NaOH水溶液を1.5g、エチレンオキサイドを758.3gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
(a−12)Neodol23アルコールを381.8g、30%NaOH水溶液を2.5g、エチレンオキサイドを606.1gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
(a−13)ライコール12アルコールを257.4g、30%NaOH水溶液を2.5g、エチレンオキサイドを730.8gとした他は(a−2)の製造例と同様にして製造した。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【表7】
【0048】
なお、表中の成分を下記に、及び香料A〜Cを表7〜15に示す。
塩化カルシウム(2水塩を使用。関東化学株式会社製試薬1級)
色素:Acid Green 1(緑色401号、癸巳化成株式会社製)
安息香酸ナトリウム(株式会社伏見製薬所製)
PEG:ポリエチレングリコール(PEG#1000、日本油脂株式会社製)
PG:1,2−プロパンジオール(プロピレングリコール、昭和電工株式会社製)
エタノール:試薬1級エタノール(甘糟化学産業株式会社製)
ジエタノールアミン(株式会社日本触媒製)
モノエタノールアミン(株式会社日本触媒製)
クエン酸3ナトリウム(扶桑化学工業株式会社製)
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】
【表11】
【0053】
【表12】
【0054】
【表13】
【0055】
【表14】
【0056】
【表15】
【0057】
【表16】
*1:[Flower oils and Floral CompoundsIn Perfumery] Danute Lajaujis Anonis,Allured Pub.Co.
Claims (2)
- (A)下記(A−1)及び(A−2)からなり、(A−1)、(A−2)成分のそれぞれが、分岐の一価炭化水素基を有するアルコールのエチレンオキサイド平均12〜20モル付加物を、それぞれ(A−1)成分中、(A−2)成分中に40質量%以上含有し、その質量比が(A−1)/(A−2)=0.3〜3であるノニオン界面活性剤 36〜70質量%
(A−1)炭素数12の一価炭化水素基を有するアルコールのエチレンオキサイド平均12〜20モル付加物
(A−2)炭素数13又は14の一価炭化水素基を有するアルコールのエチレンオキサイド平均12〜20モル付加物
(B)エバラーゼ16L(商標) 0.1〜2質量%
(C)塩化カルシウム 0.0001〜0.01質量%
を含有することを特徴とする衣料用液体洗浄剤組成物。 - エリ・袖口用である請求項1記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
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