JP2022106071A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温安定性に優れる液体洗浄剤組成物の提供。【解決手段】(A)成分:下記一般式(I)で表されるノニオン界面活性剤R1-C(=O)O-[(EO)s/(PO)t]-(EO)u-R2・・・(I)(式(I)中、R1は炭素数17のアルキル基またはアルケニル基であり、R2は炭素数1~6のアルキル基であり、sはEOの平均繰り返し数を表し、6~20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0~6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0~20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。tが1以上である場合、[(EO)s/(PO)t]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。)と、(B)成分:ポリアルキレングリコール、アルコキシ基の炭素数が1~6であるモノアルコキシポリアルキレングリコール、アルコキシ基の炭素数が1~6であるジアルコキシポリアルキレングリコールからなる群から選ばれる1種以上、を含有し、前記(B)成分の含有量に対する前記(A)成分の含有量で表される質量比((A)/(B)比)が10以下である、液体洗浄剤組成物。

Description

本発明は、液体洗浄剤組成物に関する。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルは優れた洗浄力を有することから、液体洗浄剤に配合されている(例えば特許文献1の実施例に記載のA-1(MEE)を含有する液体洗浄剤)。しかし、後述する一般式(I)で表されるポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルは低温での外観安定性に課題があった。
特開2018-188785号公報
本発明者らは、特定のポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを合成時に生じる副生成物等を適切に調整することで、低温での外観安定性の課題を解決することを見出した。本発明は、低温安定性に優れる液体洗浄剤組成物の提供を目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]
(A)成分:下記一般式(I)で表されるノニオン界面活性剤
-C(=O)O-[(EO)/(PO)]-(EO)-R・・・(I)
(式(I)中、Rは炭素数17のアルキル基またはアルケニル基であり、Rは炭素数1~6のアルキル基であり、sはEOの平均繰り返し数を表し、6~20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0~6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0~20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。tが1以上である場合、[(EO)s/(PO)t]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。)
と、
(B)成分:ポリアルキレングリコール、アルコキシ基の炭素数が1~6であるモノアルコキシポリアルキレングリコール、アルコキシ基の炭素数が1~6であるジアルコキシポリアルキレングリコールからなる群から選ばれる1種以上、
を含有し、
前記(B)成分の含有量に対する前記(A)成分の含有量で表される質量比((A)/(B)比)が10以下である、液体洗浄剤組成物。
本発明は、低温安定性に優れる液体洗浄剤組成物の提供を目的とする。
<(A)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(A)成分および(B)成分を含む。
(A)成分は、下記一般式(I)で表されるノニオン界面活性剤である。
なお、下記一般式(I)で表される化合物は、化合物(I)ともいう。
-C(=O)O-[(EO)/(PO)]-(EO)-R・・・(I)
式(I)中、Rは炭素数17のアルキル基またはアルケニル基であり、Rは炭素数1~6のアルキル基であり、sはEOの平均繰り返し数を表し、6~20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0~6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0~20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。tが1以上である場合、[(EO)s/(PO)t]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。
なお、平均繰り返し数は、ガスクロマトグラフィー等によって測定することができる。
前記一般式(I)中のRは原料である脂肪酸アルキルエステルに由来する。
脂肪酸アルキルエステルとしては、例えば、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル等の炭素数18の飽和又は不飽和脂肪酸アルキルエステル、又は、これらの混合物であるパーム油、パーム核油、ヤシ油もしくは大豆油由来の脂肪酸アルキルエステル混合物などが挙げられる。
これらの中でも、パーム油、パーム核油もしくはヤシ油のオレイン酸、リノール酸など炭素数18留分由来の脂肪酸メチルエステル混合物、又はそれらの2以上の混合物が好ましく、炭素数18留分の割合が多く入手しやすい点で、パーム油の炭素数18留分由来の脂肪酸メチルエステル混合物がより好ましい。
前記炭素数18留分由来の脂肪酸メチルエステル混合物はオレイン酸メチル、リノール酸メチルなど不飽和分を多く含み、これらは水添されて使用される場合もあるが、本発明においては不飽和分を多く含むことが好ましく、未水添のパーム油、パーム核油、ヤシ油の炭素数18留分由来の脂肪酸メチルエステル混合物、又はそれらの2以上の混合物が好ましい。
これらの脂肪酸メチルエステルは、公知の製造方法により得られるものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。例えば、ライオンケミカル株式会社製のパステルM182(商品名)(パーム油由来の炭素数18留分由来の脂肪酸メチルエステル混合物[ステアリン酸メチル(C16):オレイン酸メチル(C18:1):リノール酸メチル(C18:2):パルミチン酸メチル(C18:0)およびその他の微量成分=10:70:18:2の混合物(質量比)]。Cの後の数値は脂肪酸残基の炭素数を示す。「C18:X」の「X」は、脂肪酸残基中の二重結合の数を示す。)が好ましい。
一般式(I)中、Rは炭素数17のアルキル基またはアルケニル基であり、Rは炭素数1~6のアルキル基であり、sはEOの平均繰り返し数を表し、3~20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0~20の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0~20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。tが1以上である場合、[(EO)s/(PO)t]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。
なお、平均繰り返し数は、ガスクロマトグラフィー等によって測定することができる。
一般式(I)において、Rの炭素数は17である。Rは直鎖であってもよく、分岐鎖であってもよい。また、アルキル基またはアルケニル基であってもよい。
の炭素数は1~6が好ましく、1~3がより好ましい。
sは3~25であり、5~20が好ましく、7~18がより好ましく、7~15がさらに好ましく、7~12が特に好ましい。
tは0~6であり、0~3が好ましい。
uは0~20であり、0~15が好ましく、0~10がより好ましい。
s+u、すなわち一般式(I)の総EO平均付加モル数は3~25であり、5~20が好ましく、7~18であることがより好ましく、7~15がさらに好ましく、7~12が特に好ましい。
tが0でない場合、つまり一般式(I)が、EOとPOを有する場合、EOとPOの分布(配列順)に特に限定はなく、ブロック状に配列していてもよく、ランダム状に配列していてもよい。ブロック重合の場合、3つ以上のブロックが配列していてもよい。また、ランダム状の配列とブロック状の配列の組み合わせでもよい。
EOとPOとをブロック状に配列させる方法としては、例えば、エチレンオキシドを導入した後にプロピレンオキシドを導入する方法、プロピレンオキシドを導入した後にエチレンオキシドを導入する方法、エチレンオキシドを導入した後にプロピレンオキシドを導入し、さらに、エチレンオキシドを導入する方法等が挙げられる。
液体洗浄剤組成物の総質量に対して、(A)成分の含有量は10~60質量%が好ましく、10~50質量%がより好ましく、10~40質量%がさらに好ましく、10~35質量%が特に好ましい。(A)成分の含有量が上記範囲内であることで、良好な洗浄力が得られる。

<(B)成分>
(B)成分は、ポリアルキレングリコール、アルコキシ基の炭素数が1~6であるモノアルコキシポリアルキレングリコール、アルコキシ基の炭素数が1~6であるジアルコキシポリアルキレングリコールからなる群から選ばれる1種以上である。
(B)成分は、(A)成分の合成時に生じる副生成物であってもよいし、別の原料として配合してもよい。
ポリアルキレングリコールは、具体的には炭素数2~6の多価アルコールのオキシアルキレン付加物である。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどが挙げられる。
オキシアルキレン基としては、エチレンオキサイド(EO)、プロピレンオキサイド(PO)であり、EOとPOは混在していてもよい。EO及びPO基が混在している場合、ブロック状に混在していてもよく、ランダム状に混在していてもよい。
オキシアルキレン基の平均繰り返し数は、3~30が好ましく、3~20がより好ましい。EOの平均繰り返し数は、3~30が好ましく、3~20がより好ましい。POの平均繰り返し数は、0~30が好ましい。
アルコキシ基の炭素数が1~6であるモノアルコキシポリアルキレングリコール、およびアルコキシ基の炭素数が1~6であるジアルコキシポリアルキレングリコールのオキシアルキレン基は、オキシアルキレン基としては、エチレンオキサイド(EO)、プロピレンオキサイド(PO)であり、EOとPOは混在していてもよい。EO及びPO基が混在している場合、ブロック状に混在していてもよく、ランダム状に混在していてもよい。
オキシアルキレン基の平均繰り返し数は、3~30が好ましく、3~20がより好ましい。EOの平均繰り返し数は、3~30が好ましく、3~20がより好ましい。POの平均繰り返し数は、0~30が好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物中、(B)成分の含有量は、1~15質量%が好ましく、1~10質量%がより好ましく、1.2~8質量%がさらに好ましく、1.5~6質量%が特に好ましい。上記範囲内であることで、(A)成分の低温での外観安定性を良好に保つことができる。
(B)成分の含有量に対する(A)成分の含有量で表される質量比((A)/(B)比)は、1~10が好ましく、2~9がより好ましく、3~8がさらに好ましい。上記範囲内であることで、(A)成分の低温での外観安定性を良好に保つことができる。
その他の界面活性剤として、(A)成分以外のノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、半極性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。以下に具体例を例示する。

((A)成分以外のノニオン界面活性剤)
(A)成分以外のノニオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、アルキルフェノール、高級アミン等のアルキレンオキシド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、糖脂肪酸エステル、N-アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド等が挙げられる。
上記の中でも、皮脂汚れの洗浄力に優れる点で、下記一般式(II)-1、下記一般式(II)-2で表されるポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤(以下、化合物(II)-1、化合物(II)-2ともいう。)が好ましい。
-O-[(EO)/(AO)]-(EO)-H・・・(II)-1
-C(=O)O-[(EO)/(AO)]-(EO)-R・・・(II)-2
式(II)-1中、Rは炭素数8~22のアルキル基であり、vはEOの平均繰り返し数を表し、3~20の数であり、wはAOの平均繰り返し数を表し、0~20の数であり、xはEOの平均繰り返し数を表し、0~20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、AOはPO(オキシプロピレン基)またはオキシブチレン基(以下、BOともいう。)の少なくとも一方を表す。wが1以上である場合、[(EO)v/(AO)w]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基またはオキシエチレン基とオキシブチレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。
なお、平均繰り返し数は、ガスクロマトグラフィー等によって測定することができる。
一般式(II)-1において、Rの炭素数は10~22が好ましく、10~20がより好ましく、10~18がさらに好ましい。
一般式(II)-1において、Rは直鎖のアルキル基であってもよく、分岐鎖の第1級のアルキル基及び直鎖の第2級アルキル基から選ばれる基であってもよい。
一般式(II)-1において、Rが直鎖のアルキル基の場合、v+xは3~30が好ましく、5~18がより好ましく、6~18がさらに好ましく、10~18が特に好ましい。wは0~6の数であり、0~3が好ましい。
一般式(II)-1において、Rが分岐鎖の第1級のアルキル基及び直鎖の第2級アルキル基から選ばれる基である場合、v+xは3~10が特に好ましく、wは0が好ましい。
一般式(II)-1において、v+w+xは3~40が好ましく、10~25がより好ましく、10~20がさらに好ましく、10~18が特に好ましい。
式(II)-2中、Rは炭素数7~21(ただし17を除く)のアルキル基またはアルケニル基であり、Rは炭素数1~6のアルキル基であり、eはEOの平均繰り返し数を表し、3~20の数であり、fはAOの平均繰り返し数を表し、0~20の数であり、gはEOの平均繰り返し数を表し、0~20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、AOはPO(オキシプロピレン基)またはオキシブチレン基(以下、BOともいう。)の少なくとも一方を表す。eが1以上である場合、[(EO)e/(AO)f]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基またはオキシエチレン基とオキシブチレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。
なお、平均繰り返し数は、ガスクロマトグラフィー等によって測定することができる。
一般式(II)-2において、Rの炭素数は9~21(ただし17を除く)が好ましく、9~19(ただし17を除く)がより好ましく、10~15がさらに好ましい。Rは直鎖のアルキル基であってもよく、分岐鎖のアルキル基であってもよい。
一般式(II)-2において、Rの炭素数は1~6が好ましく、1~3がより好ましい。
一般式(II)-2において、e+gは3~25が好ましく、5~18がより好ましく、6~18がさらに好ましく、10~18が特に好ましい。fは0~6の数であり、0~3が好ましい。
(A)成分以外のノニオン界面活性剤は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、1~60質量%が好ましい。く、1~50質量%がより好ましく、1~40質量%がさらに好ましい。
(A)成分を含むノニオン界面活性剤の総含有量に対する(A)成分の含有量で表される質量比((A)/総ノニオン比)は、0.2~1が好ましく、0.3~0.9が好ましく、0.3~0.7がより好ましい。
(A)成分以外のノニオン界面活性剤を含む場合、(A)成分の含有量に対する(A)成分以外のノニオン界面活性剤の総含有量で表される質量比((A)以外のノニオン/(A)比)は、0.2~1が好ましく、0.4~1が好ましく、0.6~1がより好ましい。

(アニオン界面活性剤)
アニオン界面活性剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩(LAS)、α-オレフィンスルホン酸又はその塩(AOS)、内部オレフィンスルホン酸又はその塩(IOS)、ヒドロキシアルカンスルホン酸又はその塩、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(AES)、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩、α-スルホ脂肪酸エステル又はその塩(MES)、アルキルエーテルカルボン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸又はその塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アルケニルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アシルアミノカルボン酸又はその塩等のカルボン酸型アニオン界面活性剤、アルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル又はその塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル又はその塩等のリン酸エステル型アニオン界面活性剤、高級脂肪酸又はその塩等が挙げられる。
塩としては、ナトリウム、カリウム等とのアルカリ金属塩、マグネシウム等とのアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等とのアルカノールアミン塩等が挙げられる。
アニオン界面活性剤は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、1~60質量%が好ましい。く、1~50質量%がより好ましく、1~40質量%がさらに好ましい。
(A)成分と前述のアニオン界面活性剤のいずれか1種との併用が好ましく、(A)成分とLAS、または(A)成分と後述の一般式(III)の化合物との併用がより好ましく、(A)成分とLASと一般式(III)との併用がさらに好ましい。
(A)成分の含有量に対するアニオン界面活性剤の総含有量で表される質量比(総アニオン界面活性剤/(A)比)は、0.1~1.5が好ましく、0.2~1.2がより好ましく、0.5~1がさらに好ましい。

ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はそれらの塩としては、下記式(III)で表される化合物(以下、「化合物(III)」という。)が挙げられる。
21-O-[(EO)/(PO)]-SOM ・・・(III)
式(III)中、R21は炭素数8~20の直鎖状もしく分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8~20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基であり、kはEOの平均繰り返し数を表し0以上の数であり、nはPOの平均繰り返し数を表し0~6の数であり、Mは水素原子又は対カチオンである。
21は、炭素数10~20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、炭素数12~14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基がより好ましい。
式(III)におけるk=0、n=0の成分の含有量は、総質量に対して35~55質量%であることが好ましい。
kは0~5が好ましく、0.1~3がより好ましく、0.5~3がさらに好ましく、0.5~2.5が特に好ましい。
nは0~3が好ましく、0がより好ましい。
k+nは0超の数が好ましく、1~5がより好ましい。
k及びnがそれぞれ0ではない場合、つまり化合物(III)がEOとPOとの両方を有する場合、EOとPOとは、ブロック状に付加されていてもよく、ランダム状に付加されていてもよい。EOとPOとをブロック状に付加する方法としては、例えば、エチレンオキシドを導入した後にプロピレンオキシドを導入する方法、プロピレンオキシドを導入した後にエチレンオキシドを導入する方法が挙げられる。エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加モル数分布は特に限定されない。
Mの対カチオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン等が挙げられる。式(III)成分は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1~50質量%が好ましく、1~40質量%がより好ましく、1~20質量%がさらに好ましい。

(カチオン界面活性剤)
カチオン界面活性剤としては、例えばアルキルアミドアミンが挙げられる。液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1~20質量%が好ましく、1~10質量%がより好ましい。

(両性界面活性剤)
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型、リン酸型等が挙げられる。液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1~20質量%が好ましく、1~10質量%がより好ましい。

(半極性界面活性剤)
半極性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1~20質量%が好ましく、1~10質量%がより好ましい。

総界面活性剤は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、10~80質量%が好ましく、10~70質量%がより好ましく、20~60質量%がさらに好ましい。

総界面活性剤に対する(A)成分を含むノニオン界面活性剤の総含有量の質量比(総ノニオン界面活性剤/総界面活性剤)は、0.01~1が好ましく、0.05~0.9がより好ましく、0.1~0.8がさらに好ましい。

総界面活性剤に対するアニオン界面活性剤の総含有量の質量比(総アニオン界面活性剤/総界面活性剤)は、0.01~0.6が好ましく、0.05~0.5がより好ましく、0.1~0.5がさらに好ましい。

ノニオン界面活性剤の総含有量に対するアニオン界面活性剤の総含有量で表される質量比(総アニオン界面活性剤/総ノニオン界面活性剤)は、0.1~1が好ましく、0.2~0.9がより好ましく、0.3~0.7がさらに好ましい。

<水>
液体洗浄剤組成物は、水を含むことができる。水の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、1~90質量%が好ましく、5~80質量%がより好ましく、5~50質量%がさらに好ましく、5~40質量%が特に好ましい。

<その他の任意成分>
液体洗浄剤組成物は、上記の成分以外に、繊維製品用の液体洗浄剤組成物において公知の任意成分を、本発明の効果を損なわない範囲で含んでもよい。
任意成分としては、例えば有機溶媒、安定化剤、漂白剤、蛍光増白剤、ソイルリリース剤 、ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体等の高分子(P)、分散剤、消泡剤、pH調整剤、酵素、キレート剤、アルカリ剤、風合い向上剤、抗菌剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、色素などが挙げられる。

有機溶媒(但し、(B)成分以外)としては、例えば、炭素数2~4の1価アルコール、フェニル基を有するアルコール等が挙げられる。
炭素数2~4の1価アルコールとしては、例えば、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノールなどが挙げられる。
フェニル基を有するアルコールとしては、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノールなどが挙げられる。
これらの溶剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
液体洗浄剤組成物の総質量に対して1~30質量%が好ましい。

安定化剤としては、芳香族スルホン酸又はその塩などが挙げられる。芳香族スルホン酸としては、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸、置換もしくは非置換ナフタレンスルホン酸などが挙げられる。芳香族スルホン酸の塩の形態としては、例えばアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(マグネシウム塩等)、アルカノールアミン塩(モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩等)などが挙げられる。これらの芳香族スルホン酸又はその塩は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01~10質量%が好ましい。

漂白剤としては、酸素系の漂白剤が挙げられる。酸素系の漂白剤としては、例えば過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、モノ過硫酸ナトリウム、過酸化水素などが挙げられる。これらの漂白剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01~10質量%が好ましい。

蛍光増白剤としては、4,4’-ビス(2-スルホスチリル)ビフェニ ルジナトリウム塩などのビフェニル型の蛍光増白剤、4,4’-ビス((4-アミノ-6-モルホリノ-1,3,5-トリアジニル-2)アミノ)スチルベン-2,2’-ジスルホン酸塩などのスチルベン型の蛍光増白剤が挙げられる。これらの蛍光増白剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01~10質量%が好ましい。

ソイルリリース剤としては、アルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位からなる群より選択される少なくとも一種の繰り返し単位、並びにオキシアルキレン単位を有するポリマーが挙げられる。このようなポリマーとしては、例えば国際公開第2017/142012号に記載されているものが挙げられる。SR剤の市販品としては、例えばクラリアント社製の商品名「TexCare SRN -170」などが挙げられる。
また、ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体等の高分子(P)が挙げられる。ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体としては、下記式(p)で表される側鎖をアルキレンアミン主鎖及びアルキレンアミン主鎖の窒素原子に結合したものが挙げられる。
-(EO)a(PO)b ・・・式(p)
式(p)中、EOはオキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基であり、aはEOの平均繰り返し数を表す3~60の数であり、bはPOの平均繰り返し数を表す0~60の数である。このような高分子(P)としては、例えば国際公開第2017/142012号や特表
2017-514967号公報に記載されているものが挙げられる。高分子(P)としては、例えばBASF社製の商品名「Sokalan HP20」などが挙げられる。
また、特開2019-90057号公報に記載されているカチオン化セルロースが挙げられる。
これらは液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.1~20質量%が好ましい。

分散剤としては、例えばポリアクリル酸及びその塩、ポリメタクリル酸及びその塩、高分子ポリカルボン酸またはそれらの塩等が挙げられる。
これらは液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01~5質量%が好ましい。

消泡剤としては、例えばアルコールのプロピレンオキシド付加物(但し、(B)成分を除く)、脂肪酸エステル(但し、(A)成分、前述の(A)成分以外のノニオン界面活性剤を除く)等が挙げられる。
アルコールのプロピレンオキシド付加物としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール等のモノアルコールにプロピレンオキシドを付加させたもの等が挙げられる。アルコールのプロピレンオキシド付加物の重量平均分子量は、2500~5500が好ましく、3000~5000がより好ましい。本明細書において重量平均分子量は、ポリプロピレングリコール(重量平均分子量:800、1,200、2,000、4,000)を標準としたGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)で得られる分子量分布より求められる。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.1~10質量%が好ましい。
脂肪酸エステルとしては、例えば、下記式(IV)で表されるものが挙げられる。
21-COO-Y21 ・・・(IV)
式中、X21は、炭素数5~21の分岐鎖状アルキル基又は炭素数5~21の直鎖状アルキル基である。X21が直鎖状アルキル基である場合、式(IV)中のカルボニル基の炭素原子に結合する炭素原子は第2級炭素原子である。Y21は、炭素数3~16のアルキル基である。脂肪酸エステルとして具体的には、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル(別称:イソオクチル酸2-エチルヘキシル、2H08)等が挙げられる。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01~5質量%が好ましい。

pH調整剤としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン、アンモニア等が挙げられる。これらのpH調整剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。

酵素としては、例えばプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、マンナナーゼなどが挙げられる。ここで、「酵素」とは、酵素製剤のことを意味する。
プロテアーゼとしては、プロテアーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できる、Pr ogress Uno(登録商標)100L、Medley(登録商標) Core210L、Savinase(登録商標)16L、Savinase Ultra 16L、Savinase Ultra 16XL、Savinase Evity 16L、Everlase(登録商標) 16L TypeEX、Everlase 16L、Everlase Ultra 16L、Esperase(登録商標) 8L、Alcalase(登録商標) 2.5L、Alcalase Ultra 2.5L、Liquanase(登録商標) 2.5L、Liquanase Ultra 2.5L、Liquanase Ultra 2.5XL、Coronase(登録商標) 48L(いずれも商品名)、ジェネンコア社から入手できるPurafect(登録商標) L、Purafect OX、Properase L(いずれも商品名)などが挙げられる。
アミラーゼとしては、アミラーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できる、Termamyl(登録商標) 300L、Termamyl Ultra 300L、Duramyl(登録商標) 300L、Stainzyme(登録商標) 12L、Stainzyme Plus 12L、Amplify 12L(登録商標)、Amplify Prime 100L、Medley(登録商標) Core210L(いずれも商品名)、ジェネンコア社から入手できる、Maxamyl(商品名)、天野製薬株式会社から入手できるプルラナーゼアマノ(商品名)、生化学工業株式会社から入手できるDB-250(商品名)などが挙げられる。
リパーゼとしては、リパーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できるLipex(登録商標) 100L、Lipex Evity 100L、Lipolase(登録商標) 100L(いずれも商品名)などが挙げられる。
セルラーゼとしては、セルラーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できる、Endolase(登録商標) 5000L、Celluzyme(登録商標) 0.4L、Carzyme(登録商標) 4500L(いずれも商品名)等が挙げられる。
マンナナーゼとしては、マンナナーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できるMannaway(登録商標) 4L(商品名)などが挙げられる。
プロテアーゼとしては、上記の中でも、Savinase 16L、Savinase Ultra 16L、Savinase Ultra 16XL、Savinase Evity 16L、Everlase 16L、Everlase Ultra 16L、Alcalase 2.5L、Alcalase Ultra 2.5L、Liquanase 2.5L、Liquanase Ultra 2.5L、Liquanase Ultra 2.5XL、Coronase 48L、Progress Unoが好ましく、Alcalase 2.5L、Everlase 16L、Savinase 16L、Savinase Evity 16L、Coronase 48L、Pro gress Unoが特に好ましい。これらの酵素は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
これらの酵素は液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.1~10質量%が好ましい。

アルカリ剤としては、例えばアルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等)などが挙げられる。これらのアルカリ剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.1~5質量%が好ましい。

風合い向上剤としては、例えばジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等のシリコーンが挙げられる。これらのシリコーンとしては、例えば、オイル型、オイルコンパウンド型、溶液型、エマルション型、自己乳化型等が挙げられる。これらの風合い向上剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.1~20質量%が好ましい。

キレート剤としては、例えば酢酸、アジピン酸、グリコール酸、ジグリコール酸、モノクロル酢酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等の酸又はその塩のカルボン酸類;エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、トリエチレンテトラ酢酸(TTHA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、1,3-プロパン-2-ジアミン四酢酸(PDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸(HEDTA)、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸(HIDA)、ヒドロキシイミノジコハク酸(HIDS)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、プロピレンジアミンテトラ酢酸、トリエチレンテトラアミンヘキサ酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酸、シクロヘキサン-1,2-ジアミンテトラ酢酸、イミノジコハク酸、アスパラギン酸ジ酢酸、β-アラニンジ酢酸、ヒドロキシイミノジコハク酸等の酸又はその塩のアミノカルボン酸類;1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸(HEDP)、N,N,N’,N’-テトラキス(ホスホノメチル)エチレンジアミン(EDTMP)等の酸又はその塩 の有機ホスホン酸類などが挙げられる。 キレート剤の塩の形態としては、例えばナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。これらのキレート剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.001~10質量%が好ましい。

抗菌剤としては、例えばダイクロサン(4,4’-ジクロロ-2-ヒドロキシジフェニルエーテル)、トリクロサン(5-クロロ-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)フェノール)などのジフェニルエーテル抗菌剤、四級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩)等の陽イオン殺菌剤、ビス-(2-ピリジルチオ-1-オキシド)亜鉛、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩、8-オキシキノリン、ポリリジンなどが挙げられる。これらの抗菌剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.001~10質量%が好ましい。

防腐剤としては、ダウ・ケミカル社製「ケーソンCG」(商品名)、ソー・ジャパン社製「アクチサイドMBS」(商品名)、クラリアント社製「NIPACIDE BIT 20」(商品名)等が挙げられる。防腐剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.001~1質量%が好ましい。

酸化防止剤としては、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、ビタミンE(トコフェロール)、エリソルビン酸ナトリウム、メトキシフェノール、二酸化硫黄、コーヒー豆抽出物(クロロゲン酸)、緑茶抽出物(カテキン)、ローズマリー抽出物等が挙げられる。酸化防止剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01~3質量%が好ましい。

香料としては、香料原料単体、又は、香料原料と香料用溶剤と香料安定化剤等とからなる香料組成物を含むものが挙げられ、液体洗浄剤組成物に通常用いられる香料を配合することができる。また、カプセル香料を配合しても良い。液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01~5質量%が好ましい。

着色剤としては、キノン系色素、トリフェニルメタン系色素、キサンテン系色素、キノリン系色素、ピレン系色素等が挙げられる。本明細書において、「C.I.」は、カラーインデックスの略である。
各色素の構造は「法定色素ハンドブック」(日本化粧品工業連絡会編)、染料便覧(有機合成化学協会編)に記載されている。
キノン系色素としては、例えばC.I.Solvent Blue 63(C.I.ソルベント ブルー 63、青色403号)、C.I.Solvent Violet 13(C.I.ソルベント バイオレット 13、紫色201号)、C.I.Acid Green 25(C.I.アシッド グリーン 25、緑色201号)、C.I.Acid Blue 112、C.I.Solvent Green 3(緑色202号)、C.I.Vat Blue 6(C.I.バット ブルー 6、青色204号)、C.I.Solvent Blue 11、C.I.Solvent Blue 12、C.I.Solvent Blue 36、C.I.Acid Violet 43(紫色401号)、C.I.Acid Blue 41、C.I.Acid Blue 62、C.I.Acid Blue 78、C.I.Direct Green 28(C.I.ダイレクト グリーン 28)、C.I.Acid Violet 34、C.I.Acid Vioret 41、C.I.Acid Vioret 51、C.I.Acid Blue 23、C.I.Acid Blue 25、C.I.Acid Blue 27、C.I.Acid Blue 40、C.I.Acid Blue 43、C.I.Acid Blue 45、C.I.Acid Blue 80、C.I.Acid Blue 126、C.I.Acid Blue 127、C.I.Acid Blue 129、C.I.Acid Blue 138、C.I.Acid Blue 143、C.I.Acid Blue 182、C.I.Acid Blue 183、C.I.Acid Blue 203、C.I.Acid Blue 204、C.I.Acid Blue 205、C.I.Acid Green 36、C.I.Acid Green 40、C.I.Acid Green 41、C.I.Acid Green 44、C.I.Acid Brown 27(C.I.アシッド ブラウン 27)、C.I.Acid Black 48(C.I.アシッド ブラック 48)、C.I.Acid Black 50、C.I.Disperse Red 9(C.I.ディスパース レッド 9)、C.I.Solvent Violet 14、C.I.Disperse Violet 1、C.I.Acid Green 27等が挙げられる。また、上記のなかでSolvent系(油溶性)色素に対して、発色団の構造の末端にポリエチレングリコールやポリプロピレングリコールなどの水溶性高分子を化学的に修飾して水溶性を増すようにしたものでもよい。具体的には、ミリケン社製のLiquitint Blue HP、Liquitint Blue BL、Liquitint Blue MC等の商品名が挙げられる。
トリフェニルメタン系色素としては、例えば緑色3号(C.I.42053)等が挙げられる。
キサンテン系色素としては、例えば赤色106号(C.I.Acid Red 52)、赤色3号(C.I.Acid Red 51)、赤色214号(C.I.Solvent Red 49)、赤色215号(C.I.Solvent Red 49)、赤色218号(C.I.Solvent Red 48)、赤色223号(C.I.Solvent Red 43)、だいだい色201号(C.I.Solvent Red 72)、だいだい色206号(C.I.Solvent Red 73)、赤色104号の(1)(C.I.Acid Red 92)、赤色105号の(1)(C.I.Acid Red 94)、赤色213号(C.I.Basic Violet 10)、赤色230号の(1)(C.I.Acid Red 87)、赤色230号の(2)(C.I.Acid Red 87)、赤色231号(C.I.Acid Red 92)、赤色232号(C.I.Acid Red 94)、だいだい色207号(C.I.Acid Red 95)、黄色201号(C.I.Acid Yellow 73)、黄色202号の(1)(C.I.Acid Yellow 73)、黄色202号の(2)(C.I.Acid Yellow 73)、赤色401号(C.I.Acid Violet 9)が挙げられる。 ここで「C.I.」とは、「カラーインデックス」の略である。
キノリン系色素としては、例えば黄色203号(C.I.Acid Yellow 3)、黄色204号(C.I.Solvent Yellow 33)が挙げられる。
ピレン系色素としては、例えば緑色204号(C.I.Solvent Green 7)が挙げられる。
液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.1~100質量ppmが好ましい。

<繊維製品の使用方法>
使用方法は、本発明にかかる上記液体洗浄剤を繊維製品の汚れに塗布し、30分以上放置した後に、水と接触させて洗濯処理を行うことが好ましい。
液体洗浄剤を繊維製品に塗布することにより、繊維製品の汚れ部分に液体洗浄剤を含浸させ、汚れと液体洗浄剤とを効率よく接触させることができる。
液体洗浄剤を繊維製品に塗布する際は、液体洗浄剤の濃度を保った状態で汚れと接触させることが好ましく、そのために、繊維製品を水に浸漬させることなく、汚れに液体洗浄剤を直接塗布する。塗布量は、汚れの付着部分の全体に液体洗浄剤が浸透する量以上とする。
塗布後の放置時間(以下、塗布時間ともいう。)は30分~24時間が好ましく、12~24時間がより好ましい。
洗濯処理の際の使用方法は、液体洗浄剤が塗布された繊維製品を、少なくとも水と接触させて、繊維製品に付着している汚れと液体洗浄剤を水中に移行させて除去する方法であればよく、特に限定されない。通常の洗濯処理は、洗浄処理とすすぎ処理を含む。すすぎ処理は、洗浄処理後に、残留している液体洗浄剤を取り除くための処理である。すすぎ処理後は乾燥等を行い、被洗物(繊維製品)から水分を除去する。
洗浄処理では、水と液体洗浄剤とを含む洗浄液中で、好ましくは被洗物に外力を加えて汚れを洗浄液中に移行させた後、脱水等を行って、被洗物を洗浄液から分離する。
すすぎ処理では、洗浄処理を行った後に、液体洗浄剤を含まないすすぎ水中で、好ましくは被洗物に外力を加えて、残留している液体洗浄剤をすすぎ水中に移行させた後、脱水等を行って、被洗物をすすぎ水から分離する。
洗浄処理は通常1回行う。すすぎ処理は1回でもよく、2回以上繰り返してもよい。すすぎ処理が1回ですむと、すすぎ水の使用を節約でき、洗濯時間も短縮できるため好ましい。
被洗物に外力を加える方法は、例えば洗濯機により機械力を加える方法でもよく、もみ洗い、押し洗い、たたき洗い、つかみ洗い、つまみ洗い、または振り洗い等の手洗いによる方法でもよい。
洗濯処理(洗浄処理)の開始時に、繊維製品に接触させるのは水のみでもよく、水と液体洗浄剤とを含む洗浄液でもよい。水のみを接触させると、繊維製品に塗布された液体洗浄剤が水中に分散されて洗浄液となる。水と液体洗浄剤とを含む洗浄液を接触させると、繊維製品に塗布された液体洗浄剤が洗浄液中に分散され、洗浄液中の液体洗浄剤の濃度が増す。
洗濯処理における被洗物は、液体洗浄剤が塗布された繊維製品だけでなく、液体洗浄剤が塗布されていない他の繊維製品を含んでよい。
洗浄処理において使用される液体洗浄剤の量は、被洗物の合計質量(布量)/液体洗浄剤の合計質量の比が、10~500が好ましく、10~300がさらに好ましく、10~100がさらに好ましい。下限値以上であると長時間塗布した際のすすぎ性に優れ、上限値以下であると液体洗浄剤が塗布されていない他の繊維製品の洗浄力により優れる。
洗濯処理において使用される液体洗浄剤の全部を、繊維製品の汚れへの塗布に使用してもよく、一部を繊維製品の汚れに塗布し、残りを洗濯処理時に追加してもよい。
洗浄処理において使用される水量は、洗浄処理において使用される液体洗浄剤の量の30倍以上が好ましく、30~5000倍が好ましく、30~3500倍がより好ましい。下限値以上であるとすすぎ性がより優れる。上限値以下であると洗浄性能がより優れる。
前述の使用方法のように、繊維製品に付着した汚れに特定の液体洗浄剤を長時間接触させた後に洗濯処理を行うことによって優れた洗浄力が発揮される。
繊維製品としては、例えば衣料、布巾、シーツ、カーテンなどが挙げられる。繊維製品の素材は特に限定されず、綿、絹、羊毛等の天然繊維、ポリエステル、ポリアミド等の化学繊維等のいずれでもよい。特に従来の洗濯方法では落ちにくい汚れに対して適用することが好ましい。例えば、インク、ファンデーション、口紅、皮脂、固体脂、食べ物こぼし(カレー、ケチャップ、ソース)、血液、黄ばみ等による汚れの除去に好適である。
<pH>
液体洗浄剤の25℃におけるpHは、4~10が好ましく、5~9がより好ましく、6~8がさらに好ましい。
<粘度>
液体洗浄剤の25℃における粘度は、5~400mPa・sが好ましい。
粘度は、B型(ブルックフィールド型)粘度計を用いて測定される値である。
液体洗浄剤の原料は下記のものを使用した。
表1に示す組成で、各成分を水に加え、混合して各例の液体洗浄剤を調製した。
表中の配合量は純分換算値である。
表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。
pH調整剤の含有量「適量」は、各例の液体組成物の25℃におけるpHを7に調整するのに要した量である。
水の含有量「バランス」は、液体組成物(α)に含まれる全成分の合計が100質量%となるように加えられる残部を意味する。

<(A)成分>
・A-1:下記合成方法により合成された脂肪酸メチルエステルエトキシレート。
前記式(I)において、Rが炭素数17のアルキル基、Rが炭素数1のアルキル基、s=9、t=0、u=0である化合物。
((A-1)成分の合成方法)
[触媒の製造]
耐酸性の容器に酢酸カルシウム一水和物(カルフレッシュ(商品名)、大東化学株式会社製)150gとイソプロピルアルコール(特級試薬、関東化学株式会社製)450gとを入れ、攪拌機により45℃で20分間混合して、イソプロピルアルコール中に、酢酸カルシウム一水和物を分散させて分散液を調製した。
<反応工程>
分散液を攪拌しながら、ポンプによって、硫酸(特級試薬、関東化学株式会社製、濃度95質量%)81.6gを約80分間かけて滴下し、酢酸カルシウム一水和物と硫酸とを反応させて、これらの反応物を生成した。
<熟成工程>
分散液に対する硫酸の滴下が終了した後、分散液を45℃に保ちながら、さらに、攪拌機で12時間攪拌し、スラリーを得た。
<分離工程>
得られたスラリーを、ろ過器とろ布を用いて0.1MPaで加圧ろ過し、スラリーから硫酸を除去して、ろ過ケークを得た。
<洗浄工程>
その後、ろ過ケーク100質量部に対し20質量部のイソプロピルアルコールをろ過器上部より注ぎ、再度、ろ過ケークのろ過を行い、洗浄ケークを得た。
<乾燥工程>
イソプロピルアルコールと分離した洗浄ケークを減圧加熱乾燥し、触媒を得た。乾燥工程において、例えば、ロータリーエバポレーターを用い、70℃で0.005MPaに減圧し、回転させながら加熱乾燥した。
[EO付加反応]
その後、マックスブレンド翼を備えた4Lオートクレーブに、C18脂肪酸メチルエステル(質量比 ステアリン酸メチル:オレイン酸メチル:リノール酸メチル:パルミチン酸メチルおよびその他の微量成分=10:70:18:2の混合物)648gと、触媒2.13gと、反応促進剤としてプロピレングリコール(特級試薬、関東化学株式会社製)63.8gとを加えた。
これらをマックスブレンド翼により回転数420rpmで攪拌し、窒素置換を行った後、160℃まで昇温した。系内圧力が0.5MPa以下になるように制御しながら、オートクレーブ内にエチレンオキシドを導入し、160℃にて付加反応させることにより、反応粗製物を約2500g得た。このとき、初期は一定の供給速度(2g/min)でエチレンオキシドを導入した。付加反応が開始し系内圧力の低下が観察された後は、一定の加速度でEOフィード速度を加算しながら供給を行い、9g/minをEO供給の最大速度とした。
[反応粗製物の凝集分離工程]
1Lのセパラブルフラスコに反応粗製物550gを入れ、ここに水9質量%(対反応粗製物100質量%)を添加し、70℃で30分、パドル攪拌翼を用いて470rpmで混合した。その後、硫酸アルミニウム14~18水和物0.1質量%(対反応粗製物100質量%)を添加し、70℃で45分混合することにより凝集物を生成させ、混合液を得た。次いで、得られた混合物を50℃に冷却し、30%水酸化ナトリウム溶液0.07質量%(対反応粗製物100質量%)を添加して、混合物を中和した。この後、遠心分離機(AS ONE社製 AS185)を用いて(A)成分と凝集物とを分離し、(A)成分の精製品を得た。

・A-2:従来の合成方法(特開2016―124972号報記載の製造方法)により合成された脂肪酸メチルエステルエトキシレート。前記式(I)において、Rが炭素数17のアルキル基、Rが炭素数1のアルキル基、s=7、t=0、u=0である化合物。

・A-3:従来の合成方法(特開2016―124972号報記載の製造方法)により合成された脂肪酸メチルエステルエトキシレート。前記式(I)において、Rが炭素数17のアルキル基、Rが炭素数1のアルキル基、s=12、t=0、u=0である化合物。

<(B)成分>
・B-1:(A)成分を合成した際に得られた(A)成分中の(B)成分の割合は、液体クロマトグラフィー(LC法)を用いて求めることができる。具体的には、(A)成分をLC法により測定し、(B)に相当するピークと、別に測定するポリエチレングリコール標準品(日本乳化剤製、15モル相当)とのピーク強度比より算出して求めた。測定条件は以下で行った。

(A)成分反応粗製物中の(B)成分濃度は、液体クロマトグラフィー(LC法)を用いて求めることが可能である。例えば、(A)成分をLC法により測定し、(B)に相当するピークと、別に測定するポリエチレングリコール標準品(日本乳化剤製 15モル相当)とのピーク強度比より算出する。LC法での測定法を以下に示す。[測定条件]
・カラム:ODS ガードカラム+Shodex Asahipak GF-510HQ (7.5×300mm)
・カラム温度:30℃
・検出器:示差屈折率検出器(RI)
・移動相:蒸留水、0.6mL/min
・試料注入量:200μL
・測定機器:島津製作所(株) LC-20AD
・B-2:ポリエチレングリコール(ライオン社製、商品名「PEG#1000-L60」、質量平均分子量1000)
・B-3:商品名「CARBOWAX Methoxypolyethylene Glycol 750」、(ダウ・ケミカル日本社製)

<その他の界面活性剤>
<ノニオン界面活性剤>
・AE(15EO):ポリオキシエチレンアルキルエーテル(15EO)、天然アルコールに15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。前記式(II)-1において、Rが炭素数12のアルキル基および炭素数14のアルキル基、v=15、w=0、x=0である化合物。
・AE(12EO):ポリオキシエチレンアルキルエーテル(12EO)、天然アルコールに12モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。前記式(II)-1において、Rが炭素数12のアルキル基および炭素数14のアルキル基、v=12、w=0、x=0である化合物。

<アニオン界面活性剤>
・LAS:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ライオン社製、商品名「ライポンLH-200」)。
・AES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩。前記一般式(III)中、R21が炭素数12の直鎖状のアルキル基及び炭素数14の直鎖状のアルキル基であり、kが1であり、nが0であり、Mがナトリウムであり、AES全体に対するmが0かつnが0である化合物の割合が43質量%である化合物。
・AEPS:ポリオキシエチレンポリオキシプロパン-1,2-ジイルアルキルエーテル硫酸エステルのモノエタノールアミン塩。下記合成例で合成されたもの。
(AEPSの合成)
撹拌装置、温度制御装置および自動導入装置を備えたオートクレーブ内に、炭素数12の直鎖の第1級アルコール(東京化成工業株式会社製、商品名「1-ドデカノール」、分子量186.33、純度>99%)の640gと、KOHの1.0gとを仕込み、110℃、1.3kPaにて30分間脱水を行った。脱水後、窒素置換を行い、120℃まで昇温した後、プロパン-1,2-ジイルオキシドの199gを仕込んだ。次いで、120℃にて付加反応・熟成を行った後、145℃に昇温し、エチレンオキシドの303gを仕込んだ。次いで、145℃にて付加反応・熟成を行った後、80℃まで冷却し、4.0kPaで未反応のエチレンオキシドを除去した。未反応のエチレンオキシドを除去した後、酢酸の1.0gをオートクレーブ内に加え、80℃で30分間撹拌した後、抜き出しを行い、アルキル基がドデシル基、POの平均付加モル数が1.0、EOの平均付加モル数が2.0であるアルコキシレートを得た。得られたアルコキシレートを、SO3ガスを用いて下降薄膜式反応器により硫酸化した。得られた硫酸化物をモノエタノールアミンにて中和し、ポリオキシエチレンポリオキシプロパン-1,2-ジイルアルキルエーテル硫酸エステルのモノエタノールアミン塩(AEPS)を含む組成物を得た。
・AOS:α-オレフィンスルホン酸ナトリウム、ライオン社製、商品名「リポランLB-840」。
・椰子脂肪酸:日油株式会社製、商品名「ヤシ脂肪酸」。

<半極性界面活性剤>
・AX:ドデシルジメチルアミンオキシド、ライオン社製、商品名「カデナックスDM12D-W」。

<共通成分>
・ソイルリリース剤:クラリアントジャパン社製、商品名「TexCare SRN-170C」、質量平均分子量=2000~3000、pH(20℃の5質量%水溶液)=4、粘度(20℃)=300mPa・s。TexCare SRN-170Cは、商品名:TexCare SRN-100(クラリアントジャパン社製、質量平均分子量:2000~3000)の70質量%水溶液である。
・高分子化合物(1):BASF社製、商品名「Sokalan HP20」、ポリエチレンイミンのエチレン付加体。
・高分子化合物(2):オレフィンとマレイン酸との共重合体ナトリウム塩、BASF社製、商品名「Sokalan CP9」。
・香料:特開2002-146399号公報の表11~18に記載の香料組成物A。
・酵素:商品名「Medley(登録商標)Core210L」、ノボザイムズ社製。
・乳酸ナトリウム:関東化学社製、商品名「乳酸ナトリウム」。
・溶剤(1):エタノール、日本アルコール販売社製、商品名「特定アルコール95度合成」。
・溶剤(2):3-メトキシ-3-メチルブタノール、商品名「ソルフィット」、クラレ社製。
・安息香酸ナトリウム東亞合成社製、商品名「安息香酸ナトリウム」。
・MEA:日本触媒社製、商品名「モノエタノールアミン」。
・pH調整剤(NaOH):鶴見曹達社製、商品名「水酸化ナトリウム」。
・クエン酸:扶桑化学工業製、「無水クエン酸」。
・抗菌剤:ダイクロサン(4,4’-ジクロロ-2-ヒドロキシジフェニルエーテル)(BASF社製、商品名「TINOSAN HP100」)。
・色素:Blue HP:ミリケン社製、商品名「LIQUITINT Blue HP」。

<低温安定性の評価>
透明のガラス瓶(広口規格びんPS-No.11)に、各例の液体洗浄剤組成物100mLを加え、蓋を閉めて密封した。この状態で5℃の恒温槽中に1ヶ月間静置した後、液の外観を目視で観察し、下記基準により評価した。◎、〇を合格とした。
◎:流動性があり、液体洗剤全体が透明である。
○:流動性があり、液体洗剤全体がわずかに濁るが、室温25℃に戻すと6時間以内に濁りが消失する。
×:流動性がなく、液体洗剤全体が濁り、室温25℃に戻しても濁りが解消されない。
Figure 2022106071000001
表1の評価結果に示すように、本発明を適用した実施例では、優れた低温安定性を確認した。

Claims (13)

  1. (A)成分:
    下記一般式(I)で表されるノニオン界面活性剤
    -C(=O)O-[(EO)/(PO)]-(EO)-R・・・(I)
    (式(I)中、Rは炭素数17のアルキル基またはアルケニル基であり、Rは炭素数1~6のアルキル基であり、sはEOの平均繰り返し数を表し、6~20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0~6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0~20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。tが1以上である場合、[(EO)s/(PO)t]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。)
    と、
    (B)成分:ポリアルキレングリコール、アルコキシ基の炭素数が1~6であるモノアルコキシポリアルキレングリコール、アルコキシ基の炭素数が1~6であるジアルコキシポリアルキレングリコールからなる群から選ばれる1種以上、
    を含有し、
    前記(B)成分の含有量に対する前記(A)成分の含有量で表される質量比((A)/(B)比)が10以下である、液体洗浄剤組成物。
  2. 前記(A)成分の含有量は、10~60質量%、
    前記(B)成分の含有量は、1~15質量%、
    である、請求項1に記載の液体洗浄剤組成物
  3. さらに、アニオン界面活性剤を含有する、請求項1または2のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  4. 前記アニオン界面活性剤は、α-オレフィンスルホン酸又はその塩(AOS)、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル硫酸エステル又はその塩(AS)、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩、α-スルホ脂肪酸エステル又はその塩、内部オレフィンスルホン酸又はその塩(IOS)、ヒドロキシアルカンスルホン酸又はその塩(HAS)、アルキルエーテルカルボン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸又はその塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アルケニルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、高級脂肪酸又はその塩からなる群から選ばれる1種以上を含有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  5. さらに、前記(A)以外のノニオン界面活性剤を含有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  6. 前記(A)成分を含むノニオン界面活性剤の総含有量に対する前記(A)成分の含有量で表される質量比((A)/総ノニオン比)は、0.2~1である、請求項1~5のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  7. 前記(A)成分の含有量に対する前記(A)成分以外のノニオン界面活性剤の総含有量で表される質量比((A)以外のノニオン/(A)比)は、0.2~1である、請求項1~6のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  8. 前記(A)成分の含有量に対する前記アニオン界面活性剤の総含有量で表される質量比(総アニオン界面活性剤/(A)比)は、0.1~1.5である、請求項1~7のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  9. 総界面活性剤に対する前記(A)成分を含むノニオン界面活性剤の総含有量の質量比(総ノニオン界面活性剤/総界面活性剤)は、0.01~1である、請求項1~8のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  10. 前記総界面活性剤に対するアニオン界面活性剤の総含有量の質量比(総アニオン界面活性剤/総界面活性剤)は、0.01~0.6である、請求項1~9のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  11. ノニオン界面活性剤の総含有量に対するアニオン界面活性剤の総含有量で表される質量比(総アニオン界面活性剤/総ノニオン界面活性剤)は、0.1~1である、請求項1~10のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  12. さらに、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上を含有する、請求項1~11のいずれか1項に記載の液体洗浄剤組成物。
  13. さらに、(B)成分以外の有機溶剤、安定化剤、漂白剤、蛍光増白剤、ソイルリリース剤 分散剤、消泡剤、pH調整剤、酵素、アルカリ剤、風合い向上剤、キレート剤、抗菌剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、着色剤からなる群から選ばれるいずれか1種以上を含有する、請求項1~12のいずれか1項に記載の液体洗浄剤組成物。




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