JP3012768B2 - 高濃度中性液体洗浄剤組成物 - Google Patents

高濃度中性液体洗浄剤組成物

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JP3012768B2
JP3012768B2 JP6137806A JP13780694A JP3012768B2 JP 3012768 B2 JP3012768 B2 JP 3012768B2 JP 6137806 A JP6137806 A JP 6137806A JP 13780694 A JP13780694 A JP 13780694A JP 3012768 B2 JP3012768 B2 JP 3012768B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食器洗い用の中性液体洗
浄剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食器洗い用中性液体洗浄剤は家庭用と飲
食店等で使用される業務用とに大別されるが、家庭用は
界面活性剤濃度16〜22重量%、粘度70〜120セ
ンチポイズであるのに対して、業務用は界面活性剤濃度
10〜20重量%、安物ではアルキルフェノール系ノニ
オン界面活性剤を10〜16重量%配合したものが大半
を占めているが、昨今界面活性剤の生分解性が重要視さ
れてきており、生分解性の良い高級アルコール系ノニオ
ン界面活性剤を配合し界面活性剤濃度15〜22重量%
としたものが高級品とされている。業務用の粘度は10
0〜400センチポイズ、中でも120〜300センチ
ポイズが中心的で、業務用のものは使い過ぎを避けるた
め家庭用のものよりかなり高粘度の液体となっているの
が特徴である。同じ組成でも夏期は気温の上昇に伴い液
温が上昇して粘度が低下し、冬期は液温が低下して粘度
が上昇するので、25℃で測定した粘度では夏期は高め
に、冬期は低めになるように配合を変えて、冬期におけ
る使用感覚と夏期における使用感覚とが大きく異ならな
いように調整することもある。
【0003】家庭用のものは400〜800ml(ミリ
リッター)のプラスチックボトルに充填したもの、又は
最近廃棄物の減量化を計るためポリ袋に充填したものが
上記ボトルへの詰替え用として市販され、一方業務用の
ものは一斗(18リッター)缶に充填して市販されてい
た。使用後家庭用のボトルはゴミとして廃棄され、一方
業務用の一斗缶は、かつては再使用又は鉄くずとして回
収されていたが、人件費の高騰と鉄くず価格の低下のた
め、昨今は空缶となったものの引き取り手がなく、廃棄
処分問題が発生した。
【0004】そこで廃棄物をより少なくすることを目的
として、業務用洗浄剤を製造する各社は通常品の約3倍
の30〜50重量%の高濃度品として容器を小型化し、
4〜6リッターのプラスチック容器入りのものを商品化
した。しかしこのようにしても空となったプラスチック
容器の処分にユーザーが困る状況となってきた。また食
器洗い従業員に高濃度品であることの認識が徹底せず使
い過ぎるため、コスト上昇や手荒れの問題も発生してい
る。
【0005】そこで考えられたのが、界面活性剤を更に
高濃度とする一方、皿洗い現場に予め用意された専用ポ
リ容器(4〜6リッター)に湯又は水を一定量入れ、こ
れに高濃度品を投入溶解し、通常使用濃度とすることで
ある。また家庭用の場合は、手持ち台所洗剤の空となっ
た容器に湯又は水を一定量入れ、これに高濃度品を投入
し溶解して使用することができる。このような方法で包
装資材を著しく減量化することができる。
【0006】しかし界面活性剤を高濃度にするほど液の
粘度が上昇する。食器洗い用中性液体洗浄剤において
は、洗浄力及び泡立ちの点で直鎖アルキルベンゼンスル
ホン酸の水溶性塩、具体的にはナトリウム塩、カリウム
塩又はエタノールアミン塩が不可欠の界面活性剤成分で
あるが、これらアニオン界面活性剤単独の60重量%水
溶液はペースト状で、10重量%のエタノールを加えて
もやはりペースト状なので希釈作業が容易でない。また
ペースト状でなくても、水に投入した時にゲル化するも
のはやはり希釈作業が容易でない。
【0007】高濃度品の希釈作業に支障を来さないため
には、25℃における粘度は1000センチポイズ以
下、好ましくは500センチポイズ以下で、しかも水に
投入した時にゲル化しないものでなければならない。一
方、溶剤を添加するなどして25℃における粘度を10
00センチポイズ以下、好ましくは500センチポイズ
以下に調整した高濃度品を希釈して通常使用濃度にする
と粘度が70センチポイズ未満になってしまい、家庭用
では70〜120センチポイズ、業務用では100〜4
00センチポイズ、多くの場合120〜300センチポ
イズの従来品を使用し慣れた消費者(家庭の主婦又は食
器洗い従業員)はどうしても使い過ぎるるようになり、
洗浄剤コストの上昇と手荒れの問題を生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、界面活性剤
濃度が50重量%以上の高濃度品であってもペースト状
であったり、水に投入した時にゲル化したりすることが
なく、25℃における粘度が1000センチポイズ以
下、好ましくは500センチポイズ以下と希釈が容易
で、しかも通常使用濃度になるように希釈した水溶液の
粘度を70〜600センチポイズ、好ましくは70〜4
00センチポイズになるようにした高濃度中性液体洗浄
剤組成物を提供し、空容器の減量を可能にすると共に、
使いすぎや手荒れを未然に防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる高濃度
液体洗浄剤組成物は、界面活性剤成分(但し両性界面活
性剤を除く)として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カ
リウム10〜45重量%脂肪酸アルカノールアミド5
〜60重量%のみを含有し、これらの合計50〜75重
量%で、且つエタノール、プロピレングリコール及びポ
リエチレングリコールの中の少なくとも一種よりなる減
粘剤成分8〜18重量%並びに塩化ナトリウム及びベタ
イン型両性界面活性剤の中の少なくとも一種よりなる粘
度調整剤成分を界面活性剤成分合計量に対して10重量
%以下含有するものであるか、あるいは、界面活性剤成
分(但し両性界面活性剤を除く)として直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸カリウム5〜45重量%、脂肪酸アル
カノールアミド5〜60重量%及び高級アルコールのエ
チレンオキサイド付加物であるノニオン界面活性剤10
〜50重量%のみを含有し、これらの合計50〜90重
量%で、且つエタノール、プロピレングリコール及びポ
リエチレングリコールの中の少なくとも一種よりなる減
粘剤成分2〜18重量%、並びに塩化ナトリウム及びベ
タイン型両性界面活性剤のうのち少なくとも一種よりな
る粘度調整剤成分を界面活性剤成分合計量に対して10
重量%以下含有するものである。
【0010】本発明者らが先に提案した直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸エタノールアミン塩と脂肪酸アルカノ
ールアミドをベースとするもの(特願平5−28417
0)の場合は25℃における粘度が500センチポイズ
以上のものは水に投入した時にゲル化して希釈が困難で
あったが、LAKと脂肪酸アルカノールアミドをベース
とするものは、粘度1000センチポイズのものまでは
水に投入した時にゲル化せず、希釈可能であることが見
いだされた。
【0011】以下本発明の構成を実施例を引用しながら
具体的に説明する。なお希釈液の粘度は界面活性剤成分
が15重量%の状態で測定した。これは現在市販されて
いる業務用皿洗い洗剤の大半の濃度が高級アルコール系
では13〜18重量%であることからその中間の濃度と
して、及びJIS規格が15重量%以上であることから
定めたものである。また粘度の測定はすべて25℃で行
った。
【0012】
【実施例1〜8,比較例1〜2】LAKは従来から食器
洗い用中性液体洗浄剤の有効成分として一般的に使用さ
れている界面活性剤であるが、その60重量%水溶液は
ペースト状であるため希釈が容易でない。LAKに減粘
剤としてエタノールを10重量%添加してもやはりペー
スト状である。しかし、LAKと脂肪酸アルカノールア
ミド(食器洗い用中性液体洗浄剤に手荒れ防止剤として
少量添加することは知られている)を組み合わせた界面
活性剤合計50重量%以上の配合物にエタノール、プロ
ピレングリコール及びポリエチレングリコールの中の少
なくとも一種よりなる減粘剤成分を8〜18重量%配合
することにより、高濃度原液の25℃における粘度が1
000センチポイズ以下となり、しかも水に投入した場
合ゲル化することがないので希釈が容易になる。更に特
筆すべきことは、このような配合系では、例えば界面活
性剤合計濃度50重量%の場合、表1及び図1に示す実
施例1〜3のように原液の粘度はLAK量の増加と共に
増加するが、界面活性剤濃度15重量%に希釈した液の
濃度はLAK量の増加と共にまず上昇してLAK25〜
30重量%(脂肪酸アルカノールアミド25〜20重量
%)付近で最大になり、その後はLAK量の増加と共に
粘度は減少し、LAK40重量%の辺り(脂肪酸アルカ
ノールアミド10重量%の辺り)までは希釈液の粘度の
方が原液の粘度より高いという特異な現象を示している
ことである。またLAK10重量%(実施例1)〜45
重量%(実施例3)の範囲で希釈液の粘度は80cPを
上回っている。このような新規な知見に基づいて本発明
は完成されたものである。LAKの配合量を10〜45
重量%とする理由は、表2に示すように配合量が5重量
%(比較例1)では希釈液が白濁し、配合量が50重量
%(比較例2)以上の場合は原液がペースト状となり、
いずれも好ましくないからである。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】脂肪酸アルカノールアミドとしては、ラウ
リン酸又はヤシ脂肪酸1モルとジエタノールアミン2モ
ルを脱水縮合させた1:2モル型脂肪酸アルカノールア
ミド(アミゾールFD:実施例20)或はラウリン酸メ
チル又はヤシ脂肪酸メチル1モルとジエタノールアミン
1モルを脱メタノール縮合させた1:1モル型脂肪酸ア
ルカノールアミド(アミゾールFDE:実施例19ほ
か)などが知られているが、これらはいずれも使用でき
る。脂肪酸アルカノールアミドの配合量の下限は5重量
%(実施例3)、上限は60重量%(実施例6)とす
る。界面活性剤成分の合計は50〜75重量%とする。
これらは実施例1〜3(界面活性剤成分合計50重量
%)、実施例4(界面活性剤成分合計65重量%)、実
施例5(界面活性剤成分合計75重量%)により実証さ
れている。
【0016】
【実施例9〜11,比較例3〜4】ペースト状の高濃度
界面活性剤組成物の粘度を下げて1000センチポイズ
以下、好ましくは500センチポイズ以下とし常温の水
による希釈を容易にするための減粘剤成分としては、表
2に示したようにエタノール(実施例2ほか)、プロピ
レングリコール(実施例7)、ポリエチレングリコール
(実施例8)、又はこれらの混合物を使用する。減粘剤
としてこれらを選び且つ表3〜表1に示したように8重
量%(実施例9、実施例11)〜18重量%(実施例
4、実施例5)の範囲であれば、希釈水溶液の粘度を著
しく低下させる恐れはない。減粘剤成分を18重量%以
上とする配合もあり得るが、高濃度化という目的からは
好ましくない。配合量の下限を8重量%とするのは、5
重量%では希釈液が白濁(比較例3)したり、原液がペ
ースト状(比較例4)になったりするからである。
【0017】
【表3】
【0018】
【実施例12〜20】本発明の高濃度液体洗浄剤組成物
の希釈液の粘度を消費者の希望に応じて調整するため、
表4に示した塩化ナトリウム(実施例12〜15)及び
表5に示したベタイン型両性界面活性剤(実施例16〜
20)の中の少なくとも一種よりなる粘度調整剤成分を
界面活性剤成分合計量に対して10重量%以下添加する
こともできる。界面活性剤成分合計量に対しての数値と
して規定するのは、上記実施例から明らかなように、粘
度調整剤は界面活性剤成分を一定濃度、例えば15重量
%になるように希釈した液の粘度に対して大きく影響を
与えるものであり、高濃度原液の粘度に対する影響は小
さいからである。基本的には、実施例1〜11に見るよ
うに、LAK、脂肪酸アルカノールアミド及び減粘剤成
分の配合比率を調整することにより、界面活性剤成分が
15重量%になるように希釈した水溶液の25℃におけ
る粘度が70〜600センチポイズとなるようにするこ
とが可能なので、粘度調整剤は微調整のために使用すれ
ば良い。
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】上記の界面活性剤成分(但し両性界面活性
剤を除く)としてLAK及び脂肪酸アルカノールアミド
のみよりなる2元系高濃度液体洗浄剤組成物は、LAK
及び脂肪酸アルカノールアミドの一部を高級アルコール
系ノニオン界面活性剤で置き換えることができる。LA
K、高級アルコール系ノニオン界面活性剤及び脂肪酸ア
ルカノールアミドとのみよりなる三元系の洗浄剤組成物
は、原料となる高級アルコールが(A)炭素数が奇数の
ものを含む第1級高級アルコールであるか、(B)第2
級高級アルコールであるか、或は(C)炭素数が偶数の
第1級高級アルコールである。
【0022】
【実施例25〜34】炭素数が奇数のものを含む第1級
高級アルコール系のノニオン界面活性剤を使用する場合
の高濃度液体洗浄剤組成物は、表に示すようにLAK
10重量%(実施例25)〜45重量%、脂肪酸アルカ
ノールアミド5重量%(実施例27)〜60重量%、及
び炭素数が奇数のものを含む第1級高級アルコールのエ
チレンオキサイド付加物であるノニオン界面活性剤15
重量%(実施例25)〜50重量%(実施例29)より
なり且つこれらの合計が50重量%(実施例28)〜9
0重量%(実施例29)の界面活性剤成分と、エタノー
ル、プロピレングリコール及びポリエチレングリコール
の中の少なくとも一種よりなる減粘剤成分2重量%(実
施例29)〜18重量%、並びに表に示すように塩化
ナトリウム及びベタイン型両性界面活性剤のうのち少な
くとも一種よりなる粘度調整剤成分を界面活性剤成分合
計量に対して10重量%以下(実施例30〜34)含有
するものである。
【0023】
【表6】
【0024】
【表7】
【0025】
【実施例35〜51】第2級高級アルコール系のノニオ
ン界面活性剤を使用する場合の高濃度液体洗浄剤組成物
は、表に示すようにLAK5重量%(実施例35)〜
45重量%、脂肪酸アルカノールアミド5重量%(実施
例38)〜60重量%及び第2級高級アルコールのエチ
レンオキサイド付加物であるノニオン界面活性剤10重
量%〜50重量%(実施例35、36、39)よりなり
且つこれらの合計が50重量%(実施例37ほか)〜9
0重量%(実施例39)の界面活性剤成分と、エタノー
ル、プロピレングリコール及びポリエチレングリコール
の中の少なくとも一種よりなる減粘剤成分3重量%(実
施例39)〜18重量%、並びに表10に示すよう
に塩化ナトリウム及びベタイン型両性界面活性剤の中の
少なくとも一種よりなる粘度調整剤成分を界面活性剤成
分合計量に対して10重量%以下(実施例40〜51)
含有するものである。
【0026】
【表8】
【0027】
【表9】
【0028】
【表10】
【0029】
【実施例52〜70】炭素数が偶数の第1級高級アルコ
ール系のノニオン界面活性剤を使用する場合の高濃度液
体洗浄剤組成物は、表1114に示すように、LAK
5重量%(実施例54〜56)〜45重量%、脂肪酸ア
ルカノールアミド5重量%(実施例68)〜60重量%
(実施例57)及び炭素数が偶数の第1級高級アルコー
ルのエチレンオキサイド付加物であるノニオン界面活性
剤10重量%〜60重量%(実施例56)よりなり且つ
これらの合計が50重量%(実施例68)〜90重量%
(実施例56)の界面活性剤成分と、エタノール、プロ
ピレングリコール及びポリエチレングリコールの中の少
なくとも一種よりなる減粘剤成分4重量%(実施例5
7)〜18重量%、並びに塩化ナトリウム及びベタイン
型両性界面活性剤の中の少なくとも一種よりなる粘度調
整剤成分を界面活性剤成分合計量に対して10重量%以
下(実施例58〜67)含有するものである。
【0030】
【表11】
【0031】
【表12】
【0032】
【表13】
【0033】
【表14】
【0034】本発明の高濃度液体洗浄剤組成物は相溶性
を有する。従ってノニオン界面活性剤として、(A)炭
素数が奇数のものを含む第1級高級アルコールのエチレ
ンオキサイド付加物、(B)第2級高級アルコールのエ
チレンオキサイド付加物及び(C)炭素数が偶数の第1
級高級アルコールのエチレンオキサイド付加物のうちの
2種又は3種を混合して使用することもできる。その場
合はそれぞれについて上記の配合条件を満たすようにす
れば良い。即ち、LAK及び脂肪酸アルカノールアミド
よりなる2元系組成物及びそれに上記各種の高級アルコ
ールのエチレンオキサイド付加物を添加した3元系組成
物のうちから選ばれる2種以上の組成物の混合物に相当
する組成を有する高濃度液体洗浄剤組成物(実施例6
7)とすれば良い。
【0035】高級アルコールのエチレンオキサイド付加
物であるノニオン界面活性剤は5〜10モルのエチレン
オキサイドを付加したものが好ましい。5モル以下のも
のは液が濁る傾向があり、12モル以上の場合はその物
が常温で固化しており取り扱いに不便なので好ましくな
い。異なるモル数のエチレンオキサイド付加物を混合し
て使用する場合は平均付加モル数が上記の範囲であれば
差し支えなく当業者の常識の範囲で選択できる。
【0036】本発明の高濃度中性液体洗浄剤組成物は界
面活性剤濃度が50〜90重量%であるので、3〜6
倍、或はそれ以上に希釈して使用することができる。例
えば前記のように皿洗い現場に予め4〜6リッターの専
用ポリ容器を用意した場合は、希釈用の高濃度洗浄剤原
液は0.6〜1リッター程度で良いので、例えばマヨネ
ーズ容器のような薄肉のポリ容器、ポリ袋型容器又は紙
パック型容器とすることができ、廃棄物を著しく減少さ
せることができる。
【0037】以上、業務用洗浄剤を例として説明した
が、本発明の高濃度中性液体洗浄剤組成物は家庭用食器
洗い洗浄剤としても使用することができ、家庭からゴミ
として廃棄されるプラスチック容器の減量にも有効であ
る。
【0038】本発明の高濃度中性液体洗浄剤組成物に、
通常の液体洗浄剤組成物に添加される防腐料、着色料、
香料等を添加することは自由である。
【0039】以上のごとく本発明により開示された基本
的知見、及び各種の実施例に示された具体的知見に基づ
いて、市場及び顧客の要望に応じた高濃度中性液体洗浄
剤組成物を任意に設計することができる。
【0040】なお参考のため、脂肪酸アルカノールアミ
ド単独、2級高級アルコールのエチレンオキサイド付加
物であるノニオン界面活性剤単独、又は炭素数が偶数の
第1級高級アルコールのエチレンオキサイド付加物であ
るノニオン界面活性剤単独の高濃度液及び希釈液の粘度
及び正常を表15に、実施例及び比較例で使用した原料
の一覧表を表16に示す。
【0041】
【表15】
【0042】
【表16】
【0043】
【発明の効果】界面活性剤濃度が50重量%以上の高濃
度品であってもペースト状であったり水に投入した時に
ゲル化したりすることがなく、25℃における粘度が1
000センチポイズ以下、好ましくは500センチポイ
ズ以下と希釈が容易で、しかも通常使用濃度である界面
活性剤成分が15重量%になるように希釈した水溶液で
あっても25℃における粘度が70〜600センチポイ
ズ、好ましくは70〜400センチポイズと、使用者が
使い慣れた食器洗い用洗浄剤の粘度を維持し使いすぎや
手荒れを未然に防止すると共に、商品包装をコンパクト
にして、空容器の減量を可能にする高濃度液体洗浄剤組
成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エタノール15重量%を添加した界面活性剤
濃度50重量%のLAK/脂肪酸アルカノールアミド2
元系高濃度中性液体洗浄剤組成物の原液について、LA
K濃度の変化に伴う原液及び界面活性剤濃度15重量%
に希釈した液の粘度変化を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 17/08 C11D 17/08 (72)発明者 上原 利晴 大阪府大阪市住吉区我孫子東1丁目3− 3−107 (56)参考文献 特開 平5−320698(JP,A) 特開 昭64−66298(JP,A) 特開 平2−113100(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/83 C11D 1/12 C11D 1/52 C11D 3/20 C11D 3/37 C11D 17/08 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤成分(但し両性界面活性剤を
    除く)として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カリウム
    10〜45重量%脂肪酸アルカノールアミド5〜60
    重量%のみを含有し、これらの合計が50〜75重量%
    で、且つエタノール、プロピレングリコール及びポリエ
    チレングリコールの中の少なくとも一種よりなる減粘剤
    成分8〜18重量%並びに塩化ナトリウム及びベタイン
    型両性界面活性剤の中の少なくとも一種よりなる粘度調
    整剤成分を界面活性剤成分合計量に対して10重量%以
    下含有することを特徴とする高濃度液体洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 界面活性剤成分(但し両性界面活性剤を
    除く)として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カリウム
    5〜45重量%、脂肪酸アルカノールアミド5〜60重
    量%及び高級アルコールのエチレンオキサイド付加物で
    あるノニオン界面活性剤10〜50重量%のみを含有
    し、これらの合計が50〜90重量%で、且つエタノー
    ル、プロピレングリコール及びポリエチレングリコール
    の中の少なくとも一種よりなる減粘剤成分2〜18重量
    %並びに塩化ナトリウム及びベタイン型両性界面活性剤
    のうのち少なくとも一種よりなる粘度調整剤成分を界面
    活性剤成分合計量に対して10重量%以下含有すること
    を特徴とする高濃度液体洗浄剤組成物。
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