JP3007238B2 - 高濃度中性液体洗浄剤組成物 - Google Patents
高濃度中性液体洗浄剤組成物Info
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- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D1/00—Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
- C11D1/86—Mixtures of anionic, cationic, and non-ionic compounds
Description
浄剤組成物に関するものである。
食店等で使用される業務用とに大別されるが、家庭用は
界面活性剤濃度16〜22重量%、粘度は25℃で80
〜120センチポイズであるのに対し、業務用は界面活
性剤濃度10〜20重量%、特に高級アルコール系、天
然原料系にあっては15〜18重量%のものが大半を占
めており、粘度は25℃で150〜400センチポイ
ズ、中でも200〜300センチポイズが中心的で、業
務用のものは使い過ぎを避けるため家庭用のものよりか
なり高粘度の液体となっているのが特徴である。
リッター)のプラスチックボトルに充填して市販され、
一方業務用のものは一斗(18リッター)缶に充填して
市販されていた。使用後家庭用のボトルはゴミとして廃
棄され、一方業務用の一斗缶は、かつては再使用又は鉄
くずとして回収されていたが、人件費の高騰と鉄くず価
格の低下のため、昨今は空缶となったものの引き取り手
がなく、廃棄処分問題が発生した。
として、業務用洗浄剤を製造する各社は通常品の約3倍
の30〜50重量%の高濃度品として容器を小型化し、
4〜6リッターのプラスチック容器入りのものを商品化
した。しかしこのようにしても空となったプラスチック
容器の処分にユーザーが困る状況となってきた。また食
器洗い従業員に高濃度品であることの認識が徹底せず、
使い過ぎるため、コスト上昇や手荒れの問題も発生して
いる。
浄剤の生分解性が良く、使用慣習を変えることなくしか
も使い過ぎのないこと、包装資材・廃棄物の減量化、配
送費軽減等が課題になっている。
解性のよい高級アルコール系又は植物系原料よりなるも
のとし、界面活性剤を更に高濃度とする一方、家庭用に
あっては400〜600ミリリッターのペットボトル、
業務用にあっては皿洗い現場に予め用意された専用ポリ
容器(4〜6リッター)にお湯又は水を一定量入れ、こ
れに高濃度品を投入溶解し、通常使用濃度とすることで
ある。
ゲル化又は高粘度化し、稀釈作業に支障を来たす。その
為には高濃度品の粘度は25℃において2000センチ
ポイズが限界で、好ましくは1000センチポイズ以
下、さらに好ましくは800センチポイズ以下が良い。
一方25℃における粘度を2000センチポイズ以下に
調整した高濃度品を稀釈して通常使用濃度(15〜18
重量%)にすると粘度は極端に低下する。現在市販され
ている洗浄剤は家庭用でも通常70センチポイズ以上で
あり、業務用にあっては150〜400センチポイズ、
特に200〜300センチポイズで、これを使用し慣れ
ていることから、食器洗いの際使用し慣れた従来品より
低い粘度の洗浄剤はどうしても使い過ぎるようになり、
洗浄剤の無駄使いによるコスト上昇と手荒れ問題を生ず
ると共に、河川浄化負荷増となり環境悪化を引き起こ
す。
濃度が60重量%を越える高濃度品であっても25℃に
おける粘度が2000センチポイズ以下で、しかも通常
使用濃度(界面活性剤成分15重量%基準)になるよう
に稀釈した水溶液の25℃における粘度が70〜600
センチポイズ、特に家庭用にあっては70〜200セン
チポイズ、業務用にあっては150〜600センチポイ
ズになるようにした高濃度中性液体洗浄剤組成物を提供
し、容器、包装資材の減量を可能にし廃棄物を極端に減
少させると共に、使い過ぎや手荒れを未然に防止すると
共に過剰使用による河川の汚れをより少なくすることを
目的とする。
中性液体洗浄剤組成物は、アルキル硫酸塩、アルキルエ
ーテル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩及
びアルカンスルホン酸塩のうちの少なくとも1種よりな
る陰イオン界面活性剤5〜35重量%、脂肪酸アルカノ
ールアミド23〜60重量%、直鎖高級アルコールのポ
リオキシエチレンアルキルエーテル0〜60重量%、両
性界面活性剤0〜3重量%で且つこれらの合計が60〜
95重量%の界面活性剤成分;エタノール、プロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール及びヘキシレング
リコールのうちの少なくとも一種よりなる溶剤成分0〜
20重量%;並びに液を中性に調整する量の酸を含有し
残りが水よりなる液で、25℃における粘度が2000
センチポイズ以下になるように溶剤量が調節され、且つ
界面活性剤成分が15重量%になるように稀釈した水溶
液の25℃における粘度が70〜600センチポイズに
なるように両性界面活性剤量が調節されていることを特
徴とする。なお界面活性剤成分は固形物濃度で示された
値である。
は、アルキル硫酸塩(AS)、アルキルエーテル硫酸エ
ステル塩(AES)、α−オレフィンスルホン酸塩(A
OS)及びアルカンスルホン酸塩(SAS)のうちの少
なくとも1種よりなる陰イオン界面活性剤を5〜35重
量%含有させる。洗浄剤、特に台所用中性洗剤として好
まれる泡立ちの良さを保持し、かつ脂肪酸アルカノール
アミドとの洗浄力の相乗効果を期待するためには陰イオ
ン界面活性剤を少なくとも5重量%含有させる必要があ
る。一方、陰イオン界面活性剤の含有量が35重量%を
越えると、高濃度中性液体洗浄剤組成物を使用濃度にす
るために水で希釈するのが困難になり、例えば60℃の
高温水を用いねばならず、また希釈した液の粘度が低く
なりすぎて従来一般に用いられている台所用中性洗剤と
同等の粘度を維持することができない(表8:試験番号
8−6,8−7参照)。両性界面活性剤を増粘剤として
添加することにより希釈液の粘度を高めることはできる
が、市販の両性界面活性剤は30重量%濃度品がが一般
的取扱い品となっており、両性界面活性剤を多量に配合
することは水を多量に持ち込むことになるので高濃度品
の調合における組成バランス上不適当である。なおAS
及びAOSは粉末、SASはフレーク状、AESは70
重量%の高濃度品(ペースト状)として市販されてい
る。
品として市販され、粘度は常温で約1000センチポイ
ズで、水への溶解性も良いが、水溶液は白濁し粘度も低
くなるので、陰イオン界面活性剤と組み合せる必要があ
る。本発明の中性液体洗浄剤は、界面活性剤濃度60〜
95重量%の高濃度品として調製、販売し、使用時に稀
釈してから用いることに特徴とするものであるが、その
ためには稀釈時に水への溶解が容易であることが欠かせ
ない特性である。その特性を与えてくれる界面活性剤が
脂肪酸アルカノールアミドである。配合量は下限として
23重量%、好ましくは25重量%以上である。脂肪酸
アルカノールアミドの配合量が20重量%又はそれ以下
の高濃度組成物は難溶で、60℃の温水を用いて溶解し
ようとしてもゲル化が強く、実際の使用には適さない
(表1:試験番号1−1参照)。一方、脂肪酸アルカノ
ールアミドの高配合は稀釈時の溶解性を高めるが、洗浄
力の点で60重量%が限度であり、且つそれ以上の高配
合組成物にあっては稀釈液が白濁することがあるので商
品として適さない。
イオン界面活性剤と脂肪酸アルカノールアミドの2成分
系で調製することもできるが、所望により直鎖高級アル
コールのポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE:
非イオン界面活性剤)を配合することもできる。ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルは直鎖高級アルコール
(セカンダリーアルコールを含む)に7〜10モルのエ
チレンオキサイドを付加したものが好ましい。6モル以
下のものは液の分離の傾向があり、12モル以上の場合
はその物を溶解するのに非常に熱量と時間を要し、且つ
冬場等は配合途中で固化する等で取り扱いが不便で好ま
しくない。ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、製
品液性、手荒れの問題を考慮し、任意成分として0〜6
0重量%の範囲で添加する。
分が15重量%になるようにした水溶液の25℃におけ
る粘度が、家庭用にあっては70センチポイズ未満、業
務用にあっては150センチポイズ未満の場合、或は希
釈液の粘度を更に高めたい場合には、増粘剤として両性
界面活性剤を高濃度組成物中に3重量%以内の範囲で添
加すれば良い。この範囲で両性界面活性剤を添加して
も、高濃度組成物の粘度を著しく上昇させて希釈困難に
する恐れはない。両性界面活性剤は通常30重量%濃度
品として市販されているので、両性界面活性剤を純分で
3重量%を越えて添加することは多量の水分を同伴する
ことになり高濃度化の点で不利である。
酸アルカノールアミド23〜60重量%、直鎖高級アル
コールのポリオキシエチレンアルキルエーテル0〜60
重量%及び両性界面活性剤0〜3重量よりなる界面活性
剤成分の合計量は60〜95重量%とする。界面活性剤
成分の合計量が60重量%未満では濃縮による容器、包
装資材、廃棄物の減量効果が不十分である。一方、原料
には水分を含有するものがあり、またpH調整剤、溶剤
等を添加する場合があるので、95重量%を越える界面
活性剤成分を配合するのは困難である。
00センチポイズを越えている場合には、減粘剤として
エタノール、プロピレングリコール(PG)、ポリエチ
レングリコール)PEG)及びヘキシレングリコール
(HG)のうちの少なくとも一種よりなる溶剤成分を2
0重量%以内の範囲で添加すれば良い。減粘剤としてこ
れらを選び、かつ20重量%以下のの範囲であれば、希
釈水溶液の粘度を著しく低下させる恐れはない。
上げるために使える酸は、硝酸、塩酸、ヒドロキシ酢
酸、酢酸、ギ酸、乳酸、スルファミン酸のうちの少なく
とも1種であることが好ましい。添加量は、液を中性と
なし得る範囲で添加する。
面活性剤濃度が60〜95重量%であるので、4〜6
倍、或はそれ以上に稀釈して使用することができる。例
えば前記のように、業務用であっては皿洗い現場に予め
4〜6リッターの専用ポリ容器を用意した場合は、稀釈
用の高濃度洗浄剤原液は0.6〜1リッター程度でよい
ので、例えばマヨネーズ容器のような薄手のポリ容器、
ポリ袋型容器、又は紙パック型容器とすることができ、
極端に廃棄物を減少させることができる。
は生分解性がよく、特に天然型組成物において好ましい
性状のものが得られることから家庭用台所洗浄剤として
好ましい。例えば手持ちのペットボトル600mL空容
器(キャップ込み約40g)に対する詰め替え用の商品
形態としては、例えば細長ポリ袋へ本発明の高濃度中性
液体洗浄剤組成物100〜150グラム充填したもので
あれば良く、これをペットボトルに移して稀釈するだけ
で良い。100〜150グラムの高濃度中性液体洗浄剤
組成物のために使用するポリ袋の重さは2〜3gとペッ
トボトルの十分の1以下となり家庭からゴミとして廃棄
される廃棄物量を極端に減少させることができる。
は、必要に応じて防腐剤、香料、着色料等を配合しても
良い。
るが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。なお稀釈液の粘度は、界面活性剤成分が15重量%
の状態で測定した。これは現在、天然型として市販され
ている家庭用の台所洗剤の界面活性剤濃度は16重量%
位であり、JISにおいては15重量%以上となってい
る点を考慮して定め測定したものである。また粘度の測
定はすべて25℃で行った。
した。陰イオン界面活性剤の代表的なものであるアルキ
ルエーテル硫酸エステル塩(AES:ヘンケル白水株式
会社製テキサポンN70)を用い、高濃度中性液体洗浄
剤組成物として適当な配合量の上限、下限につき検討し
た結果表1に示した通りとなり、陰イオン界面活性剤配
合量は5重量%〜35重量%(試験番号1−1〜1−
5)が適当であることがわかった。陰イオン界面活性剤
の配合量の下限を5重量%としたのは、洗浄剤、特に台
所用中性洗剤として泡立ちの良いことが好まれること
と、脂肪酸アルカノールアミドとの洗浄力の相乗効果を
期待されるからである。一方配合量の上限に関しては、
本発明の高濃度組成物は4〜6倍に希釈して用いるもの
であることから、希釈が容易で、しかも希釈液が一般に
用いられている台所用中性洗剤と同等の粘度を持つ必要
があり、これ等の特徴を満足させる配合量として35重
量%が限度であることを見出した。40重量%配合した
場合(表1の試験番号1−6,1−7)、稀釈の際60
℃という高温水を用いねばならず、更に、両性界面活性
剤を高配合しないと稀釈液の粘度が低い。両性界面活性
剤は30重量%が一般的取扱い品となっており、このこ
とから高配合は高濃度品の組成バランス上不適当であ
る。なお脂肪酸アルカノールアミドとしてはヤシ脂肪酸
アルカノールアミド(川研ファインケミカル株式会社製
アミゾールFDE)、直鎖高級アルコールのポリオキシ
エチレンアルキルエーテル(AE)としてはシェル化学
株式会社製ノニデット12008、両性界面活性剤とし
てはヘンケル白水株式会社製デヒトンAB30を用い
た。
塩(AS:ヘンケル白水株式会社製テキサポンK1
2)、アルキルエーテル硫酸エステル塩(AES:実施
例1で用いたのと同じもの)、α−オレフィンスルホン
酸塩(AOS:ライオン株式会社製リポランPB80
0)及びアルカンスルホン酸塩(SAS:ヘキスト株式
会社製SAS95)のそれぞれについて検討した結果を
表2に示す。AS、AOS、SASのいずれも実施例1
で用いたAES(試験番号1−1=2−2)と同様な効
果を示した。なお脂肪酸アルカノールアミド及びAEは
実施例1で用いたのと同じものを用いた。
て検討した。結果を表3に示す。本発明の高濃度中性液
体洗浄剤は、使用時に稀釈してから用いるところに特徴
があるものであり、稀釈時に水への溶解が容易であるこ
とが欠かせない特性である。その特性を与えてくれる界
面活性剤は脂肪酸アルカノールアミドであることが分か
り、配合量は下限として23重量%(試験番号3−2)
である。脂肪酸アルカノールアミドの配合量が20重量
の場合(試験番号3−1)の高濃度組成物を50℃の温
水にて溶解しようとしてもゲル化が強く、難溶で、実際
の使用には適さない。また、脂肪酸アルカノールアミド
の高配合は稀釈時の溶解性等を良くするものであるが、
目的の洗浄剤組成物から見て60重量%(試験番号3−
3)が限度であり、それ以上の高配合組成物にあっては
稀釈液が白濁することもあり、商品として適さない。な
お陰イオン界面活性剤としてはアルキルエーテル硫酸エ
ステル塩(AES:ヘンケル白水株式会社製テキサポン
N70)、脂肪酸アルカノールアミドとしてはヤシ脂肪
酸アルカノールアミド(川研ファインケミカル株式会社
製アミゾールFDE)、AEとしてはシェル化学株式会
社製ノニデット12008、両性界面活性剤としてはヘ
ンケル白水株式会社製デヒトンAB30を用いた。
キルエーテル(AE)の種類及び配合量について検討し
た。結果を表4に示す。表4においてノニデット120
08はC12直鎖1級アルコール(ラウリルアルコール)
の8EO(エチレンオキサイド)付加物(シェル化学
製)、ノニデットLE8TはC9 〜C11のオキソアルコ
ール(直鎖1級アルコールと分岐1級アルコールの混合
物)の8EO付加物(シェル化学製)、レオコールSC
−90はセカンダリーアルコールの9EO付加物(ライ
オン株式会社製)である。高級アルコールとして直鎖1
級アルコールを用いた場合(試験番号4−1,4−2)
及び直鎖2級アルコールを用いた場合(試験番号4−
5,4−6)は所望の高濃度中性液体洗浄剤組成物が得
られたが、分岐1級アルコールを含むノニデットLE8
Tを用いた場合(試験番号4−3,4−4)は原液、希
釈液共に液が濁り、また希釈液の粘度が著しく低く、不
可であった。なお陰イオン界面活性剤としてはアルキル
エーテル硫酸エステル塩(AES:ライオン株式会社製
サンノール70)、脂肪酸アルカノールアミドとしては
ヤシ脂肪酸アルカノールアミド(川研ファインケミカル
株式会社製アミゾールFDE)、両性界面活性剤として
はヘンケル白水株式会社製デヒトンAB30を用いた。
エチレンアルキルエーテル(AE)について検討した結
果を表5に示す。表5においてレオックスCC−70は
直鎖1級アルコール(C12,C14主体)の7EO付加
物、レオックスCC−90は同じく9EO付加物(いず
れもライオン株式会社製)、エマルミンNL−90は直
鎖1級アルコール(C12)の9EO付加物、エマルミン
NL−100は同じく10EO付加物(いずれも三洋化
成工業株式会社製)、ノニデット12008はC12直鎖
1級アルコール(ラウリルアルコール)の8EO付加物
(シェル化学製)である。EO付加モル数は7〜10が
好ましく、これ等を混合して使用することもできる。液
体中性洗剤の洗浄性能で見た場合も、一般にEO付加モ
ル数はやはり7〜10程度が好ましい。また作業性から
見ても、EO付加モル数の高いものは固結温度が高くな
り、熱溶融が困難となり好ましくない。なお陰イオン界
面活性剤としてはアルキルエーテル硫酸エステル塩(A
ES:ヘンケル白水株式会社製テキサポンN70)、脂
肪酸アルカノールアミドとしてはヤシ脂肪酸アルカノー
ルアミド(川研ファインケミカル株式会社製アミゾール
FDE)、両性界面活性剤としてはヘンケル白水株式会
社製デヒトンAB30を用いた。
キルエーテル(AE)の配合量について検討した結果を
表6に示す。高濃度中性液体洗浄剤組成物としては0〜
60重量%が望ましい(試験番号6−1,6−2,6−
3)。60重量%を越えた場合(試験番号6−4)は希
釈液の粘度が低下するので好ましくない。なお陰イオン
界面活性剤としてはアルキルエーテル硫酸エステル塩
(AES:ヘンケル白水株式会社製テキサポンN7
0)、脂肪酸アルカノールアミドとしてはヤシ脂肪酸ア
ルカノールアミド(川研ファインケミカル株式会社製ア
ミゾールFDE)、AEとしてはシェル化学株式会社製
ノニデット12008、両性界面活性剤としてはヘンケ
ル白水株式会社製デヒトンAB30を用いた。
も液は透明であることが望ましく、また本品の特性を出
す重要な一成分である脂肪酸アルカノールアミド自体が
弱アルカリ性であるため、そのままでは製品が弱アルカ
リ性となり、中性液となし得ない。よってpH調整剤を
必ず用いることとなるが、高濃度品を透明となし得る酸
は限られており、それは硝酸、塩酸、ヒドロキシ酢酸、
酢酸、ギ酸、乳酸、スルファミン酸、ジカルボン酸であ
る。例えば、クエン酸、リンゴ酸等で調整したものは細
かい折出物が発生し、沈降、濁り等で商品として好まし
くないものとなる。ジカルボン酸を用いた場合(試験番
号7−7)は希釈液の粘度が不十分なことがあるが、原
液に両性活性剤を配合すること(試験番号7−8)で目
的の稀釈液粘度を得ることが出来、使用し得ることが分
かった。なお陰イオン界面活性剤としてはアルキルエー
テル硫酸エステル塩(AES:ヘンケル白水株式会社製
テキサポンN70)、脂肪酸アルカノールアミドとして
はヤシ脂肪酸アルカノールアミド(川研ファインケミカ
ル株式会社製アミゾールFDE)、AEとしてはシェル
化学株式会社製ノニデット12008、両性界面活性剤
としてはヘンケル白水株式会社製デヒトンAB30を用
いた。
釈して用いるものであるから、高濃度製品の粘度が高過
ぎて容器から取り出しにくいものであってはならない。
そこで必要に応じて溶剤を添加し、25℃における原液
の粘度が2000センチポイズ以下になるように溶剤量
を調節する。溶剤としてはエタノール、プロピレングリ
コール(PG)、ポリエチレングリコールPEG)及び
ヘキシレングリコール(HG)のうちの少なくとも一種
よりなる溶剤成分0〜20重量%を用いる。それぞれの
溶剤の原液粘度低下効果について測定した結果を表8に
示す。減粘剤としてこれらを選び、かつ20重量%以下
のの範囲であれば、希釈水溶液の粘度を著しく低下させ
る恐れはない。なお陰イオン界面活性剤としてはアルキ
ルエーテル硫酸エステル塩(AES:ヘンケル白水株式
会社製テキサポンN70)、脂肪酸アルカノールアミド
としてはヤシ脂肪酸アルカノールアミド(川研ファイン
ケミカル株式会社製アミゾールFDE)、AEとしては
シェル化学株式会社製ノニデット12008を用いた。
そのまま使用するものでなく稀釈して用いるところに特
徴があるものであることから、稀釈した液が透明で且つ
その液が通常使用しているものと同じような液性、つま
り粘度を持つことが必要である。一般に液体洗浄剤の粘
度調整剤としては、無機の電解質、例えばNaCl、N
a2 SO4 等が用いられているが、本組成物は高濃度品
であることから、それら無機電解質の溶解が困難で製造
上非常に問題である。本発明者らは高濃度液に容易に溶
解し、しかも希釈液の粘度を上昇させることができる増
粘剤として、両性界面活性剤が優れていることを発見し
た。また両性界面活性剤を配合したものは、食器等を洗
浄した際、洗い上がりのぬめり感がなく、すっきりと洗
い上がる良さがあり、且つ皮膚保護作用があるので好ま
しい配合成分である。両性界面活性剤の配合量を増減す
ることで、稀釈液の粘度をコントロールすることが出
来、このことは使用者の要望する液性に容易に対応する
ことが可能である。両性界面活性剤の種類及び配合量を
変えて試験した結果を表9に示す。表9において、デヒ
トンKはヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢
酸ベタイン(ヘンケル白水株式会社製)、レボン200
0はココアミドプロピルベタイン(三洋化成工業株式会
社製)、レボン101Hは2−ウンデシル−N−カルボ
キシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベ
タイン(三洋化成工業株式会社製)、レボン105は2
−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエ
チルイミダゾリニウムベタイン(三洋化成工業株式会社
製)、レボン15はナトリウムアルキルジ(アミノエー
テル)グリシン(三洋化成工業株式会社製)、デヒトン
AB30はラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ヘン
ケル白水株式会社製)である。表9から明らかなよう
に、原液中に3重量%の両性界面活性剤を配合すること
により、希釈液の粘度を未配合の場合の3倍程度にまで
上昇させることができる。これ以上希釈液の粘度を高め
ることは、寒冷時に粘度が高すぎて却って使用に不便と
なる。なお本実施例においては試験の便宜上、両性界面
活性剤を配合しない原液を調製し、その15重量%希釈
液に所定量の両性界面活性剤を添加したものについて性
状を観察し粘度を測定した。デヒトンAB30を2.7
重量%配合した原液の粘度は800cP/25℃で、未
添加の場合のやはり3倍程度になったが、20℃の水に
容易に溶解した。陰イオン界面活性剤としてはアルキル
エーテル硫酸エステル塩(AES:ヘンケル白水株式会
社製テキサポンN70)、脂肪酸アルカノールアミドと
してはヤシ脂肪酸アルカノールアミド(川研ファインケ
ミカル株式会社製アミゾールFDE)、AEとしてはシ
ェル化学株式会社製ノニデット12008を用いた。
度であっても25℃(室温)における粘度が2000セ
ンチポイズ以下で、且つ通常使用濃度である界面活性剤
成分が15重量%になるよう稀釈する際容易に溶解し、
且つその希釈液の25℃における粘度が家庭用にあって
は70〜200センチポイズ、業務用にあっては150
〜600センチポイズと、使用者が使い慣れた食器洗い
用洗浄剤の粘度を維持し使いすぎや手荒れを未然に防止
すると共に、生分解性のよい界面活性剤を用いることに
より河川への影響を少なくすると共に、商品包装をコン
パクトにして、空容器を含め包装資材の減量化を可能に
し、配送コストも軽減化、置き場面積をも減じすことが
出来る高濃度中性液体洗浄剤組成物が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸
エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩及びアルカン
スルホン酸塩のうちの少なくとも1種よりなる陰イオン
界面活性剤5〜35重量%、脂肪酸アルカノールアミド
23〜60重量%、直鎖高級アルコールのポリオキシエ
チレンアルキルエーテル0〜60重量%、両性界面活性
剤0〜3重量%で且つこれらの合計が60〜95重量%
の界面活性剤成分;エタノール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール及びヘキシレングリコール
のうちの少なくとも一種よりなる溶剤成分0〜20重量
%;並びに液を中性に調整する量の酸を含有し残りが水
よりなる液で、25℃における粘度が2000センチポ
イズ以下になるように溶剤量が調節され、且つ界面活性
剤成分が15重量%になるように稀釈した水溶液の25
℃における粘度が70〜600センチポイズになるよう
に両性界面活性剤量が調節されていることを特徴とする
高濃度中性液体洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 液を中性に調整する酸が、硝酸、塩酸、
ヒドロキシ酢酸、酢酸、ギ酸、乳酸、スルファミン酸、
ジカルボン酸のうちの少なくとも1種である請求項1記
載の高濃度中性液体洗浄剤組成物。
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JP4712793A JP3007238B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 高濃度中性液体洗浄剤組成物 |
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Family Applications (1)
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