JP4720912B2 - 抵抗変化型メモリデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、印加電圧に応じて抵抗値が変化する記憶素子とアクセストランジスタとを直列接続させて各メモリセルが形成されている抵抗変化型メモリデバイスに関する。
導電性イオンを絶縁膜に注入し、または、絶縁膜から導電性イオンを引く抜くことによって抵抗値が変化する記憶素子をメモリセルごとに有する抵抗変化型メモリデバイスが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
記憶素子は、2つの電極間に上記導電性イオンの供給層と絶縁膜を形成した積層構造を有する。
メモリセルは、記憶素子とアクセストランジスタとをアクティブマトリクス駆動可能な第1および第2共通線間に直列接続させて構成されている。このようなメモリセルは、1つのトランジスタ(T)と1つの(可変)抵抗(R)を持つことから1T1R型のメモリセルと呼ばれる。
この1T1R型メモリセルを有するメモリデバイスは、ReRAMと呼ばれる。
ReRAMでは、抵抗値の大小をデータの書き込みと消去に対応させ、ナノ秒[ns]オーダの短い持続時間のパルスで書き込みや消去の動作が可能である。そのため、ReRAMは、ランダムアクセスメモリ(RAM)並みに高速動作が可能な不揮発性メモリ(NVM)として注目を浴びている。
しかし、現行のFG(Floating Gate)_NAND型のNVM(フラッシュメモリ)を置き換えるために乗り越えるべき障壁が幾つか存在し、そのひとつがメモリセルの書き込み・消去特性が書き換え回数依存性をもつことである。
そのため書き換え回数に応じて、メモリセルに印加する最適な動作条件が変化する。つまり、書き換えの頻度等の使用条件が異なれば、メモリセルにとって必要十分な書き換え電流・電圧ストレスも異なる。過剰な書き換え電流・電圧ストレスは、リークを増大させ、また、書き換え可能な回数を変動させる(低下させる)ため望ましくない。
言い換えると、このタイプの不揮発性メモリデバイスは、その時々に必要十分な書き換え電流・電圧ストレスを与えることを条件に、書き換え回数上限の保証と、データ保持特性の維持との両立が可能となる。
上記必要十分な駆動を行うことを目的として、1回の書き換え時にメモリセルに印加する初期電流または初期電圧を低めにして、パルス印加後に検証読み出し動作(以下、ヴェリファイ動作と言う)を実施する駆動方法が知られている。この駆動方法では、一般に、検証読み出しの結果(ヴェリファイ結果)に応じて、次に印加すべき電流値または電圧値を決定する。
しかし、この駆動方法では、書き込みや消去のたびにヴェリファイ動作を行う必要から、このことが高速動作を阻害する。
ヴェリファイ動作を伴う駆動方法において、高速性を高める工夫が種々提案されている(特許文献1〜3および非特許文献1〜2)。
特許文献1および非特許文献2では、1T1R型メモリセルに印加する電圧(または電流)を、アクセストランジスタのゲート電圧と、アクセストランジスタのドレイン電圧とを制御することが記載または示唆されている。特許文献1および非特許文献2では、ゲート電圧やドレイン電圧を制御することによって、メモリセルに書き換え回数依存性があっても書き込み・消去特性を保証しながら、かつ、高速動作を可能とする。
MONOS型フラッシュメモリにおいても、トランジスタのゲート電圧やドレイン電圧を制御する技術が知られている(例えば、特許文献2および3参照)。
相変化メモリにおいても、ドレイン電圧(ビット線電圧)を制御する技術が知られている(例えば、特許文献4参照)。この技術では、ビット線ドライバを複数設け、これを切り替える構成が開示されている。
特開2008−10035号公報 特開2000−76878号公報 特開2002−319289号公報 特開2006−155700号公報
しかしながら、特許文献1および非特許文献2には、具体的な動作、方法、制御回路が記載されていない。
特許文献1および非特許文献2においてアクセストランジスタのゲート電圧を制御する場合、例えば特許文献2にNAND型フラッシュメモリへの適用において記載されているように、ワード線ドライバを、ワード線ごとに接続させることが適用可能である。
しかし、セル行ごとにアクセストランジスタを共通接続するワード線の1本に対し、1つのワード線ドライバを接続すると、制御回路全体の構成が複雑になる。負荷が大きいワード線の駆動のためにはドライバ能力を高くする必要があり、制御回路は回路規模としても大きい。またドライバ能力をある程度大きくしても負荷が大きいワード線の電位変化確定のための待機時間をある程度大きく見積もる必要があるため、このことが高速動作を阻害する。
特許文献1および非特許文献2においてアクセストランジスタのドレイン電圧(ビット線電圧)を制御する場合、複数のビット線ドライバ(ライトアンプ回路と呼称)を2つのビット線で切り替える構成が採用可能である。この構成は、例えば特許文献4に相変化メモリへの適用において記載されている。
しかし、1本のビット線に対し、複数のビット線ドライバを切り替えて異なる電圧を設定すると、トランジスタの特性バラツキ等に起因して設定電圧に誤差が生じる。
特にReRAMは、印加電圧に応じて抵抗値が漸次変化するため、ビット線の設定電圧のバラツキに対し得られる抵抗値の大きさが敏感にばらつく。そのため、このような複数のビット線ドライバを切り替えて異なる電圧を設定する方法の採用は、ReRAMにおいては余り好ましくない。
また、この方法ではドライバ自体を切り替えるためビット線電圧の安定に時間がかかり、高速化にも不利と予想される。
そして何よりも、複数のビット線を同時制御して記憶データをワード単位あるいはページ単位で読み出す場合、特許文献4に記載の制御回路では回路規模が大きくなる。
本発明は、駆動回路の規模を抑制しつつ、高速動作が可能な動作を実行可能な抵抗変化型メモリデバイスを提供するものである。
本発明に関わる抵抗変化型メモリデバイスは、第1共通線と、第2共通線と、印加電圧に応じて抵抗値が変化する記憶素子とアクセストランジスタを、前記第2共通線と前記第1共通線との間に直列接続させて各々が形成されている複数のメモリセルと、前記第1共通線および前記第2共通線を介して、前記複数のメモリセルを駆動する駆動回路とを備え、前記駆動回路は、前記第1共通線と所定電圧の供給ノードとの間に接続されたN型の共通線パストランジスタと、前記メモリセルの前記記憶素子を低抵抗状態と高抵抗状態の一方の側から他方の側に変化させるときは前記第1共通線を電流駆動し、前記記憶素子の状態を前記他方の側から前記一方の側に逆向きに変化させるときは前記第1共通線を電圧駆動する、前記共通線パストランジスタのゲートドライバ回路と、前記ゲートドライバ回路が前記N型の共通線パストランジスタを電流駆動するときは前記所定電圧を前記第2共通線の電圧より低い値に制御し、前記ゲートドライバ回路が前記N型の共通線パストランジスタを電圧駆動するときは前記所定電圧を前記第2共通線の電圧より高い値に制御する駆動電圧回路と、を有する。
本発明に関わる他の抵抗変化型メモリデバイスは、第1共通線と、第2共通線と、印加電圧に応じて抵抗値が変化する記憶素子とアクセストランジスタを、前記第2共通線と前記第1共通線との間に直列に接続させて各々が形成されている複数のメモリセルと、前記第1共通線および前記第2共通線を介して、前記複数のメモリセルを駆動する駆動回路とを備え、前記駆動回路は、前記第1共通線と所定電圧の供給ノードとの間に接続されたP型の共通線パストランジスタと、前記メモリセルの前記記憶素子を低抵抗状態と高抵抗状態の一方の側から他方の側に変化させるときは前記第1共通線を電流駆動し、前記記憶素子の状態を前記他方の側から前記一方の側に逆向きに変化させるときは前記第1共通線を電圧駆動する、前記共通線パストランジスタのゲートドライバ回路と、前記ゲートドライバ回路が前記P型の共通線パストランジスタを電流駆動するときは前記所定電圧を前記第2共通線の電圧より高い値に制御し、前記ゲートドライバ回路が前記P型の共通線パストランジスタを電圧駆動するときは前記所定電圧を前記第2共通線の電圧より低い値に制御する駆動電圧回路と、を有する。
以上の構成によれば、第1共通線と第2共通線とに印加する電圧の向きに応じて、メモリセルの抵抗値が変化する。この電圧制御は駆動回路が実行する。第1共通線と所定電圧の供給ノードとの間に共通線パストランジスタが接続されている。その制御ノードの電圧は、駆動回路によって制御される。
この構成では、共通線パストランジスタは、第1共通線の負荷が大きい場合でも、その第1共通線の電圧または電流を、第1共通線とは異なる共通線パストランジスタの制御線を介して駆動する。この共通線パストランジスタの制御線を介した駆動によって、メモリセルに対する電圧や電流の駆動が十分となる。
本発明によれば、駆動回路の規模を抑制しつつ、高速動作が可能な動作を実行可能な抵抗変化型メモリデバイスが提供できる。
第1〜第5の実施の形態ならびに変形例に共通なメモリセルの等価回路図 隣接する2つのメモリセル部分のデバイス断面構造図 可変セル抵抗(記憶素子)の断面と動作を示す図 セル抵抗の書き込み電流依存性を示すグラフ 第1の実施の形態に関わる駆動回路のセット時におけるメモリセル接続図 第1の実施の形態に関わる駆動回路のリセット時におけるメモリセル接続図 第2の実施の形態に関わる駆動回路のセット時におけるメモリセル接続図 第2の実施の形態に関わる駆動回路のリセット時におけるメモリセル接続図 第3の実施の形態に関わる駆動回路のセット時におけるメモリセル接続図 第3の実施の形態に関わる駆動回路のリセット時におけるメモリセル接続図 第4の実施の形態に関わる駆動回路のセット時におけるメモリセル接続図 第4の実施の形態に関わる駆動回路のリセット時におけるメモリセル接続図 第5の実施の形態に関わるICチップのブロック図 Xセレクタの回路図 Yセレクタの回路図 WLドライバユニット2つ分の回路図 CSWドライバユニットの回路図 センスアンプの第1構成図 センスアンプの第2構成図(変形例) 第1の実施の形態に対応するVBLDドライバの回路図 第2の実施の形態に対応するVBLDドライバの回路図 第3の実施の形態に対応するVBLDドライバの回路図 第4の実施の形態に対応するVBLDドライバの回路図 第1の実施の形態に対応した書き込み・消去ドライバの構成を含む回路図 プレートドライバの構成を含む回路図 書き込み動作説明に用いる回路図 書き込み動作のタイミングチャート 消去動作説明に用いる回路図 消去動作のタイミングチャート 変形例1に関わるBLドライバ配置図 変形例2に関わるBLドライバ配置図 比較例の説明図 本発明適用による効果説明のための図 変形例3に関わるWLドライバユニットの回路図
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
以下、次の順で説明を行う。
1.第1の実施の形態:N型(共通線パストランジスタ)PTをソースの接地状態で駆動(図5,6)
2.第2の実施の形態:N型PTをドレインのVdd接続状態で駆動(図7,8)
3.第3の実施の形態:P型PTをドレインの接地状態で駆動(図9,10)
4.第4の実施の形態:P型PTをソースのVdd接続状態で駆動(図11,12)
5.第5の実施の形態:具体的IC構成と制御例(図13〜29)
6.変形例1:BLドライバ配置例1(図30)
7.変形例2:BLドライバ配置例2(図31)
8.変形例3:WLドライバ構成例(図34)
<1.第1の実施の形態>
[メモリセル構成]
図1(A)と図1(B)に、本発明の実施の形態に共通なメモリセルの等価回路図を示す。なお、図1(A)は書き込み電流、図1(B)は消去電流について、その向きを示すが、メモリセル構成自体は両図で共通する。
図1に図解するメモリセルMCは、「記憶素子」としての1つの可変セル抵抗Rcellと、1つのアクセストランジスタATとを有する。
可変セル抵抗Rcellの一端がプレート線PLに接続され、他端がアクセストランジスタATのソースに接続され、アクセストランジスタATのドレインがビット線BLに、ゲートが“アクセス線”としてのワード線WLに、それぞれ接続されている。
ここでビット線BLが“第1共通線”の一例に該当し、プレート線PLが“第2共通線”の一例に該当する。なお、ビット線BLとプレート線PLが図1では直交しているが、ビット線BLとプレート線PLを平行に配置してもよい。
図2に、隣接する2つのメモリセルMCに対応する部分のデバイス構造を示す。図2は模式断面図であり、斜線を付していない。また、特に言及しない図2の空白部分は絶縁膜で充填され、あるいは他の構成部分の一部を構成する。
図2に図解されているメモリセルMCにおいて、そのアクセストランジスタATが半導体基板100に形成されている。
より詳細には、アクセストランジスタATのソースSとドレインDとなる2つの不純物領域が半導体基板100に形成され、その間の基板領域上にゲート絶縁膜を介在させてポリシリコン等からなるゲート電極が形成されている。ここではゲート電極がワード線WL1またはWL2を構成する。
ドレインDは2つのメモリセルMCで共有され、第1配線層(1M)により形成されたビット線BLに接続されている。
ソースS上に、プラグ104とランディングパッド105(配線層から形成)とが繰り返し積み上げられ、その上に可変セル抵抗Rcellが形成されている。可変セル抵抗Rcellを多層配線構造の何層目に形成するかは任意であるが、ここではおおよそ4〜5層目に可変セル抵抗Rcellが形成されている。
可変セル抵抗Rcellは、下部電極101と、プレート線PLとなる上部電極との間に、絶縁体膜102と導体膜103を持つ膜構成になっている。ここで図2の断面は、図1(A)に示すメモリセルMCと、不図示の他のメモリセルとが同じビット線BLに接続されている箇所の模式断面図である。この場合、行方向にプレート線PLが配線され、当該プレート線PLが行方向のメモリセル対に共通接続されている。
なお、後述のように複数のプレート線PLをメモリセルアレイの縁部や外部で短絡してもよいし、各々のプレート線PLを独立に電圧制御してもよい。
絶縁体膜102の材料としては、例えば、SiN,SiO,Gd等の絶縁体が挙げられる。
導体膜103の材料としては、例えば、Cu,Ag,Znから選ばれる少なくとも1つの金属元素を含有する金属膜、合金膜(例えばCuTe合金膜)、金属化合物膜等が挙げられる。なお、イオン化しやすい性質を有するならば、Cu,Ag,Zn以外の金属元素を用いてもよい。導体膜103は、“導電性イオンの供給層”として形成されている。
図3に、可変セル抵抗Rcellの拡大図に、電流の向きおよび印加電圧値の例を添えて示す。
図3は、一例として、絶縁体膜102がSiOから形成され、導体膜103がCuTe合金ベースの合金化合物(Cu-Te based)から形成されている場合を示している。
図3(A)では、絶縁体膜102側を陰極側、導体膜103側を正極側とする電圧を下部電極101と上部電極(プレート線PL)とに印加する。例えば、ビット線BLを0[V]で接地し、プレート線PLに+3[V]を印加する。
すると、導体膜103に含まれるCu,Ag,Znが、イオン化して陰極側に引き寄せられる性質を持つようになる。これら金属の導電性イオンが絶縁体膜102に注入される。そのため、絶縁体膜102の絶縁性が低下し、その低下とともに導電性を持つようになる。その結果、図3(A)に示す向きの書き込み電流Iwが流れる。この動作を書き込み(動作)またはセット(動作)と言う。
これとは逆に図3(B)では、絶縁体膜102側を正極側、導体膜103側を陰極側とする電圧を下部電極101と上部電極(プレート線PL)とに印加する。例えば、プレート線PLを0[V]で接地し、ビット線BLに+1.7[V]を印加する。
すると、絶縁体膜102に注入されていた導電性イオンが導体膜103に戻され、書き込み前の抵抗値が高い状態にリセットされる。この動作を消去(動作)またはリセット(動作)と言う。リセットでは、図3(A)に示す向きの消去電流Ieが流れる。
なお、一般に、セットは“導電性イオンを絶縁体膜に十分注入すること”を言い、リセットは“導電性イオンを絶縁体膜から十分に引き抜くこと”を言う。
これに対し、どの状態(セットまたはリセット)をデータの書き込み状態とし、消去状態とするかは、任意に定義される。
以下の説明では、絶縁体膜102の絶縁性が低下して可変セル抵抗Rcell全体の抵抗値が十分なレベルまで下がった場合をデータの“書き込み”(セット)に対応させる。逆に、絶縁体膜102の絶縁性が本来の初期状態に戻され可変セル抵抗Rcell全体の抵抗値が十分なレベルまで上がった場合をデータの“消去”(リセット)に対応させる。以上より、絶縁体膜102が“抵抗変化層”の実施例に該当する。
ここで、図1に示す可変セル抵抗Rcellの回路シンボルの矢印は、通常、セット時(ここでは書き込み時)の電流と同じ向きとなっている。
図4に示すように、書き込み電流Iwの値によって可変セル抵抗Rcell全体の抵抗値(以下、セル抵抗Rc)の値が変化する。この変化にある程度の線形性があるため、書き込み電流Iwを制御することで多値記憶(3値以上の記憶)も可能である。
上述したセットとリセットを繰り返すことにより、可変セル抵抗Rcellの抵抗値を、高抵抗状態と低抵抗状態との間で可逆的に変化させる2値メモリが実現される。しかも、電圧の印加を止めてもデータは保持されるため不揮発性メモリとして機能する。
なお、セット時に実際には、絶縁体膜102中の金属イオンの量によって、絶縁体膜102の抵抗値が変化していることから、絶縁体膜102を、データが記憶され保持される“記憶層”とみなすことができる。
この可変セル抵抗Rcellを用いてメモリセルを構成し、メモリセルを多数設けることにより、抵抗変化型メモリのメモリセルアレイを構成することができる。抵抗変化型メモリは、このメモリセルアレイと、その駆動回路(周辺回路)とから構成される。
ところで、図1〜図3に示した構成の可変セル抵抗Rcellに対して、書き込み及び消去を多数回繰り返していくと、書き込み後の低抵抗状態の抵抗値が、想定レベルより低くにまで変化していくことがある。
本実施の形態では、このようなデータ書き換えに伴う抵抗値の意図しない変化を補償するように、メモリセルに印加するバイアスを微調整することが可能なビット線の駆動回路構成を提案する。
[ビット線駆動回路]
図5と図6に、第1の実施の形態に関わるビット線の駆動回路をメモリセルMCとともに示す。
図5および図6に図解する駆動回路は、1つのトランジスタ(以下、共通線パストランジスタPT)と、共通線パストランジスタPTの駆動ゲート電圧VBLDの制御回路(以下、VBLDドライバ5)と、を有する。また、駆動回路は、BLドライバ10Aとプレートドライバ12とを含む。
共通線パストランジスタPTは、そのドレインがビット線BLに接続され、ソースがBLドライバ10Aに接続されている。
ここでBLドライバ10Aは、ビット線電圧を細かい幾つもの電圧に駆動するドライバでなく、単に、電源電圧Vddと接地電圧GNDといったハイレベルとローレベルを切り替える2電源スイッチとしての役目がある。その点、特許文献4に記載されたビット線ドライバとは、回路規模も役目も異なる。
一方、プレート線PLにプレートドライバ12が接続されている。
プレートドライバ12も、BLドライバ10Aと同様、電源電圧Vddと接地電圧GNDといったハイレベルとローレベルを切り替える2電源スイッチとしての役目がある。
ただし、プレートドライバ12は、BLドライバ10Aがビット線BLの電圧を制御するときと逆位相でプレート線PLの電圧を制御する。
このようなBLドライバ10Aとプレートドライバ12の動作によって、メモリセルMCに書き込み時と消去時では逆向きの電流を流すことができる。
プレートドライバ12とBLドライバ10Aが、“駆動電圧回路”の具体例に該当する。VBLDドライバ5は、本発明の“ゲートドライバ回路”の具体例に該当する。
VBLDドライバ5は、大別すると、ここでは書き込み時に用いられる電流制御型のゲート制御回路5Aと、ここでは消去時に用いられる電圧制御型のゲート制御回路5Bと、両ゲート制御回路の出力を切り替える2つのスイッチSwA,SwBとから構成されている。
スイッチSwAの一方端は電流制御型のゲート制御回路5Aの出力に接続され、スイッチSwBの一方端は電圧制御型のゲート制御回路5Bの出力に接続されている。
スイッチSwAとSwBの2つの他方端は、共に、共通線パストランジスタPTのゲートに接続されている。
スイッチSwAは書き込み時にオン、消去時にオフし、スイッチSwBは書き込み時にオフ、消去時にオンする。
電流制御型のゲート制御回路5Aと電圧制御型のゲート制御回路5Bは、共通線パストランジスタPTが駆動電流を流すビット線BLに対しては、カレントミラー型の駆動回路として働くように構成されている。
より詳細に、電流制御型のゲート制御回路5Aは、スイッチと電流源の直列接続回路が正電源に対し並列に複数、接続された、書き込み基準電流Iwrtの発生回路(以下、基準電流発生部51)を有する。基準電流発生部51は、複数の電流源で異なる基準電流値を発生させ、その一の基準電流Iwrtを出力するように複数のスイッチが制御される。スイッチの制御は、不図示の制御部が行う。
基準電流発生部51により選択された基準電流Iwrtが出力されるノードにNMOSトランジスタ52のドレインが接続されている。NMOSトランジスタ52のソースは接地され、ゲートとドレインが共通接続されている。
NMOSトランジスタ52のドレインがドライバとしてのオペアンプOP1の非反転入力「+」に接続されている。オペアンプOP1の反転入力「−」と出力が短絡されている。オペアンプOP1の出力電圧(書き込み制御電圧VGW)がスイッチSwAを介して、共通線パストランジスタPTのゲートに印加可能になっている。
オペアンプOP1は、基準電流発生部51が選択した基準電流Iwrtとほぼ同じ大きさの電流が、書き込み電流Iwとしてビット線BLに流れるように、共通線パストランジスタPTのゲートに印加する書き込み制御電圧VGWを制御する。
電圧制御型のゲート制御回路5Bは、複数のスイッチの各々が、消去基準電圧VE1〜VE4の入力経路に接続されて構成された基準電圧発生部53を有する。消去基準電圧VE1〜VE4は、不図示の制御回路または電源発生回路から与えられる。基準電圧発生部53は、消去基準電圧VE1〜VE4の何れか一の基準電圧(以下、消去基準電圧VEと表記)を出力するように複数のスイッチが制御される。スイッチの制御は、不図示の制御部が行う。
基準電圧発生部53により選択された基準電圧が印加されるノードにNMOSトランジスタ55のソースが接続されている。NMOSトランジスタ55のドレインと、正の電源電圧との間に消去基準電流Iersを流す電流源54が接続されている。NMOSトランジスタ55のドレインとゲートが共通接続されている。
NMOSトランジスタ55のドレインがドライバとしてのオペアンプOP2の非反転入力「+」に接続されている。オペアンプOP2の反転入力「−」と出力が短絡されている。オペアンプOP2の出力電圧は、消去基準電圧VEに、NMOSトランジスタ55の閾値電圧Vtnを加えた電圧である。この消去制御電圧(VE+Vtn)がスイッチSwBを介して、共通線パストランジスタPTのゲートに印加可能になっている。
オペアンプOP2は、消去基準電流Iersの大きさ如何にかかわらず、基準電圧発生部53で選択された消去基準電圧VEにNMOSトランジスタ55の閾値電圧Vtnを加えた上記消去制御電圧(VE+Vtn)を出力する。
図5および図6において、符号“Icell”は、図1および図3に示す書き込み電流Iwまたは消去電流Ieを指し、以下“セル電流”と呼ぶ。また、符号Vmは、セル電流Icellが流れたときのビット線BLの電圧を指し、以下“ビット線動作電圧”と呼ぶ。
[ビット線の駆動動作]
以下、図5に示す書き込み動作、図6に示す消去動作を、この順に説明する。
図5に示すように、書き込み時にプレートドライバ12がプレート線PLをハイレベルの電圧、例えば正の電源電圧に接続する。また、BLドライバ10Aが共通線パストランジスタPTのソースをローレベルの電圧、例えば接地電圧に接続する。
ワード線WLが活性化されると、図5に示す向きにセル電流Icell(書き込み電流Iw)が流れる。このセル電流Icellは、オン状態のスイッチSwAを介して電流制御型のゲート制御回路5Aから与えられる書き込み制御電圧VGWの大きさに応じて決まり、書き込み基準電流Iwrtのミラー電流(大きさがほぼ等しい電流)となる。このとき共通線パストランジスタPTは、所望の電流値を流すことができるようにドレインフォロア動作する。
図6に示すように、消去時にプレートドライバ12がプレート線PLをローレベルの電圧、例えば接地電圧に接続する。また、BLドライバ10Aが共通線パストランジスタPTのソースをハイレベルの電圧、例えば正の電源電圧に接続する。
ワード線WLが活性化されると、図6に示すように書き込み時とは逆の向きにセル電流Icell(消去電流Ie)が流れる。このセル電流Icellは、オン状態のスイッチSwBを介して電圧制御型のゲート制御回路5Bから与えられる消去制御電圧(VE+Vtn)の大きさに応じて決まる。
ここでNMOSトランジスタ55と共通線パストランジスタPTは同じIC内の近接した2つのNMOSトランジスタであるため、両者の閾値電圧はほぼ等しいことが普通である。この場合、ビット線動作電圧Vmは、共通線パストランジスタPTの閾値電圧がキャンセルされ、消去基準電圧VEとほぼ等しく制御される。
このとき共通線パストランジスタPTは、所望の電圧値をビット線BLに設定可能にソースフォロア動作する。
書き込み時のセル電流Icell(書き込み電流Iw)の値を変化させたい場合は、不図示の制御回路が基準電流発生部51のスイッチを切り替えて、所望の電流値を流す電流源を選択する。また、消去時にビット線動作電圧Vmを変化させたい場合は、不図示の制御回路が基準電圧発生部53のスイッチを切り替えて、入力される消去基準電圧VEを変更する。
このようなビット線BLの電流や電圧を細かく制御できる構成を有する場合、ワード線WLは、図5や図6に示す1つのインバータで構成されるWLドライバユニット4Aで駆動することができる。WLドライバユニット4Aは“アクセス制御回路”の実施例に該当する。
WLドライバユニット4Aは、正の電源電圧と接地電圧といったハイレベルとローレベルの2値電圧駆動で済むため、簡単な構成でよい。ワード線WLはトランジスのゲートを多数接続するため配線負荷(主として配線容量)が大きい。そのため、このような2値電圧駆動は、ワード線WLの大きな配線容量を充放電するときに要する時間的、エネルギー的な節約に寄与する。
以上の第1の実施の形態によれば、以下の利益が受けられる。
書き込み時は共通線パストランジスタPTがドレインフォロア動作するためメモリセル印加電流を制御し、消去時は共通線パストランジスタPTがソースフォロア動作するためメモリセル印加電圧を制御している。このため、所望の電流や電圧の設定が容易で、高精度な駆動が可能である。
メモリセルに印加する電流や電圧の大きさは、共通線パストランジスタPTのゲート電圧(駆動ゲート電圧VBLD)によって制御する。言い換えると、駆動ゲート電圧VBLDは、書き込み基準電流Iwrt、消去基準電圧VEの切り替えによって制御される。
このとき書き込み基準電流Iwrt、消去基準電圧VEをそれぞれ発生する電流制御型のゲート制御回路5Aと電圧制御型のゲート制御回路5Bの配線負荷は、ビット線BL自体の配線負荷より格段に小さくできる。したがって、高速に書き込み基準電流Iwrt、消去基準電圧VE切り替えが可能である。
駆動ゲート電圧VBLDはドライバ(オペアンプOP1,OP2)の出力で制御されるため、ビット線BLを出力の負荷とする共通線パストランジスタPTは、高速で出力を切り替えることが可能である。
また、本実施の形態では、電源電圧線自体の電圧レベルが細かく制御されない。
一般的に、電源電圧線はインピーダンスを下げるため配線負荷が大きくなる。よって高速な電圧遷移ができない。
本方式では、共通線パストランジスタPTのゲート電圧の高速制御によってビット線BLの電圧を制御する。本方式において、ワード線WLの駆動電圧(電源電圧)の値は変えずに、電源電圧を印加するか否かをアクセストランジスタATを、そのゲート電圧制御によるスイッチング動作させる構成が採用可能である。
よって、ビット線BL駆動、ワード線WL駆動の双方で高速動作が可能となっている。
しかも、アクセストランジスタATが単なるスイッチとして作用するため、WLドライバユニット4Aをインバータ構成として簡素にできる。
<2.第2の実施の形態>
図7と図8に、第2の実施の形態に関わるビット線の駆動回路をメモリセルMCとともに示す。図7が書き込み時、図8が消去時に対応する。
図7を図5と比較すると、BLドライバ10Aとプレートドライバ12の電圧関係が逆転し、そのためセル電流Icellの向きも反対となっている。同様に、図8を図6と比較すると、BLドライバ10Aとプレートドライバ12の電圧関係が逆転し、そのためセル電流Icellの向きも反対となっている。
このことに対応して、図7の書き込み時にはスイッチSwBがオン、スイッチSwAがオフとなって、電圧制御型のゲート制御回路5Bが駆動ゲート電圧VBLDの発生に寄与している。
これとは逆に、図8の消去時にはスイッチSwAがオン、スイッチSwBがオフとなって、電流制御型のゲート制御回路5Aが駆動ゲート電圧VBLDの発生に寄与している。
名称の変更であるが、図7および図8においては、基準電流発生部51内の電流源が消去基準電流Iersを流し、電流源54が書き込み基準電流Iwrtを流すとしている。オペアンプOP1が消去制御電圧VGEを出力し、オペアンプOP2が書き込み制御電圧(VW+Vtn)を出力する。
以上より、第2の実施の形態においては、共通線パストランジスタPTのドレインフォロア動作およびソースフォロア動作と、セット(書き込み)およびリセット(消去)との対応関係が、第1の実施の形態の場合と逆になっている。
つまり、本実施の形態においては、書き込み時にソースフォロア動作が実行され、消去時にドレインフォロア動作が実行される。
その他の構成、動作および得られる利益は、第1の実施の形態と同様である。
<3.第3の実施の形態>
図9と図10に、第3の実施の形態に関わるビット線の駆動回路をメモリセルMCとともに示す。図9が書き込み時、図10が消去時に対応する。
図9を図5、図10と図6とをそれぞれ比較すると、共通線パストランジスタPTがNMOS型からPMOS型に変更されている。また、VBLDドライバ5もPMOS駆動のために構成が変更されている。
より詳細には、NMOSトランジスタ52と55が、それぞれ、PMOSトランジスタ56と57に変更されている。また、基準電流発生部51内の電流源の向きがトランジスタ(PMOSトランジスタ56)から消去基準電流Iersを吸い出す向きに変更されている。同様に、電流源54の向きがトランジスタ(PMOSトランジスタ57)から書き込み基準電流Iwrtを吸い出す向きに変更されている。
また、図9の書き込み時にはスイッチSwBがオン、スイッチSwAがオフとなって、電圧制御型のゲート制御回路5Bが駆動ゲート電圧VBLDの発生に寄与している。
これとは逆に、図10の消去時にはスイッチSwAがオン、スイッチSwBがオフとなって、電流制御型のゲート制御回路5Aが駆動ゲート電圧VBLDの発生に寄与している。
名称の変更であるが、図9および図10においては、基準電流発生部51内の電流源が消去基準電流Iersを流し、電流源54が書き込み基準電流Iwrtを流すとしている。オペアンプOP1が消去制御電圧VGEを出力し、オペアンプOP2が書き込み制御電圧(VW+Vtp)を出力する。ここで符号“Vtp”はPMOSトランジスタの閾値電圧を表す。
第3の実施の形態においては、共通線パストランジスタPTがPMOS型に変更され、セット(書き込み)がソースフォロア動作、リセット(消去)がドレインフォロア動作で行われ、このこと自体は第1の実施の形態の場合と異なる。
その他の構成、動作および得られる利益は、第1の実施の形態と同様である。
<4.第4の実施の形態>
図11と図12に、第4の実施の形態に関わるビット線の駆動回路をメモリセルMCとともに示す。図11が書き込み時、図12が消去時に対応する。
図11を図9と比較すると、BLドライバ10Aとプレートドライバ12の電圧関係が逆転し、そのためセル電流Icellの向きも反対となっている。同様に、図12を図10と比較すると、BLドライバ10Aとプレートドライバ12の電圧関係が逆転し、そのためセル電流Icellの向きも反対となっている。
このことに対応して、図11の書き込み時にはスイッチSwAがオン、スイッチSwBがオフとなって、電流制御型のゲート制御回路5Aが駆動ゲート電圧VBLDの発生に寄与している。
これとは逆に、図12の消去時にはスイッチSwBがオン、スイッチSwAがオフとなって、電圧制御型のゲート制御回路5Bが駆動ゲート電圧VBLDの発生に寄与している。
名称の変更であるが、図11および図12においては、基準電流発生部51内の電流源が書き込み基準電流Iwrtを流し、電流源54が消去基準電流Iersを流すとしている。オペアンプOP1が書き込み制御電圧VGWを出力し、オペアンプOP2が消去制御電圧(VE+Vtp)を出力する。
第4の実施の形態においては、共通線パストランジスタPTがPMOS型に変更されているが、セット(書き込み)がドレインフォロア動作、リセット(消去)がソースフォロア動作で行われ、このこと自体は第1の実施の形態の場合と同じである。
その他の構成、動作および得られる利益は、第1の実施の形態と同様である。
<5.第5の実施の形態>
第5の実施の形態は、より詳細なメモリデバイスのICチップ構成を例示する。ここでは、第1の実施の形態をより詳細にすることを説明し、その後、第2〜第4の実施の形態に関する変形を述べる。
[ICチップ構成]
図13に、第5実施の形態に関わるICチップのブロック図を示す。
図解されている半導体メモリデバイスは、図1〜図3に示すメモリセルMCをマトリクス状に行(ロウ)方向に(N+1)個、列(カラム)方向に(M+1)個配置しているメモリセルアレイ1と、その周辺回路とを有する。ここで“N”と“M”は比較的大きな自然数であり、その具体的値は任意に設定される。
メモリセルアレイ1において、ロウ方向に並ぶ(N+1)個のメモリセルMCでアクセストランジスタATのゲート同士をそれぞれ共通接続する(N+1)本のワード線WL<0>〜WL<N>が、カラム方向に所定間隔で配置されている。また、カラム方向に並ぶ(N+1)個のメモリセルMCでアクセストランジスタATのドレイン同士をそれぞれ共通接続する(N+1)本のビット線BL<0>〜BL<N>が、ロウ方向に所定間隔で配置されている。
可変セル抵抗RcellのアクセストランジスタATと反対側のノードを、ロウ方向に共通接続するプレート線PLが(N+1)本、カラム方向に所定間隔で配置されている。(N+1)本のプレート線PLは、その一方端が共通化され、メモリセルアレイ1の外部に引き出されている。
なお、プレート線PLはカラム方向に長く配置して、その本数を(M+1)本としてもよい。
周辺回路は、図13に示すように、X(アドレス)デコーダ(X Decoder)2、Y(アドレス)デコーダを兼ねるプリデコーダ(Pre Decoder)3、WLドライバ4、VBLDドライバ5、CSWドライバ6を含む。周辺回路は、センスアンプ(Sense Amp)7、カラムスイッチ(Column Switch)8、I/Oバッファ(Input/Output Buffer)9、書き込み・消去(Write・Erase Driver)ドライバ10、制御回路11、および、プレートドライバ(PLATE Driver)12を含む。
Xデコーダ2は、Xセレクタ20を基本単位として構成されている。Xデコーダ2は、プリデコーダ3から入力するXアドレス信号をデコードし、そのデコードの結果に基づいて、選択されたXセレクト信号X_SELをWLドライバ4に送る回路である。Xセレクタ20の詳細は後述する。
プリデコーダ3は、入力されるアドレス信号(Address)をXアドレス信号とYアドレス信号とに分離する。Xアドレス信号はXデコーダ2に送り、Yアドレス信号をYデコード部によりデコードする。
プリデコーダ3のYデコード部は、Yセレクタ30を基本単位として構成されている。プリデコーダ3は、入力するYアドレス信号をデコードし、そのデコードの結果に基づいて、選択されたYセレクト信号Y_SELをCSWドライバ6に送る回路である。Yセレクタ30の詳細は後述する。
WLドライバ4は、ワード線WLごとのWLドライバユニット4Aを(N+1)個含む。各WLドライバユニット4Aの出力に、(N+1)本のワード線WL<0>〜WL<N>のうち、対応する1本のワード線が接続されている。Xデコーダ2から入力されるXセレクト信号X_SELに応じて、WLドライバユニット4Aの1つが選択される。WLドライバユニット4Aは、選択されたときに、その出力に接続されているワード線WLに所定電圧を印加する回路である。WLドライバユニット4Aの詳細は後述する。
CSWドライバ6は、CSWドライバユニット6Aを基本単位として構成されている。CSWドライバ6は、カラムスイッチ8を制御するための信号として、Yスイッチ信号YSW(および、必要に応じて、その反転信号)を、入力されるYセレクト信号Y_SELに応じて発生する回路である。CSWドライバユニット6Aの詳細は後述する。
カラムスイッチ8は、NMOSトランジスタ単独で構成されるスイッチの集合である。あるいは、カラムスイッチ8は、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとをソース同士、ドレイン同士で接続しているトランスミッションゲート(TG)の集合である。各スイッチはビット線BLごとに接続され、全部で(N+1)個のスイッチが形成されている。
カラムスイッチ8の1本の出力線を、“共通ビット線CBL”と呼ぶ。
共通ビット線CBLには、センスアンプ7と書き込み・消去ドライバ10が接続されている。センスアンプ7および書き込み・消去ドライバ10の構成例は後述する。センスアンプ7と書き込み・消去ドライバ10はI/Oバッファ9に接続され、外部からのデータをI/Oバッファ9、書き込み・消去ドライバ10を経由して書き込み、センスアンプ7で読み出したデータをI/Oバッファ9を介して外部に排出可能となっている。
VBLDドライバ5は、第1〜第4の実施の形態で図解した回路であり、さらに現実的な回路例は後述する。
制御回路11は、書き込み信号WRT、消去信号ERS、データ読み出し信号RDを入力し、これらの3つの信号に基づいて動作する。
制御回路11には、以下の4つの機能を備える。
(1)センスアンプ7を制御する読み出し制御の機能
(2)書き込み時にプレートドライバ12および書き込み・消去ドライバ10を制御する書き込み制御の機能
(3)書き込みおよび読み出し時にWLドライバ4を制御するワード線制御の機能
(4)書き込みおよび読み出し時にCSWドライバ6を介してカラムスイッチ8を制御するカラムスイッチ制御の機能
なお、この制御回路11により出力される各種制御信号は、符号のみ図13で示し、詳細は後述する。
電源電圧から各種電圧を発生する回路、クロック信号の発生制御回路等は図示を省略している。
[制御系回路]
つぎに、Xデコーダ2の基本構成であるXセレクタ20と、プリデコーダ3のYダコーダ機能の基本構成であるYセレクタ30とを説明する。続いて、WLドライバ4の基本構成であるWLドライバユニット4Aと、CSWドライバ6の基本構成であるCSWドライバユニット6Aを説明する。
図14に、Xセレクタ20の回路例を示す。
図14に図解されているXセレクタ20は、初段の4つのインバータINV0〜INV3、中段の4つのナンド回路NAND0〜NAND3、後段に接続されている他の4つのインバータINV4〜INV7から構成されている。
Xセレクタ20は、XアドレスビットX0,X1を入力し、そのデコード結果に応じて、Xセレクト信号X_SEL0〜X_SEL3のいずれかを活性化する(たとえばハイレベルにする)回路である。
図14は2ビットデコードの例であるが、Xデコーダ2は、その入力されるXアドレス信号のビット数に応じて、図13の構成を拡張または多段展開することで、入力が2ビット以外でも対応可能に実現される。
図15に、Yセレクタ30の回路例を示す。
図解されているYセレクタ30は、初段の4つのインバータINV8〜INV11、中段の4つのナンド回路NAND4〜NAND7、後段に接続されている他の4つのインバータINV12〜INV15から構成されている。
Yセレクタ30は、YアドレスビットY0,Y1を入力し、そのデコード結果に応じて、Yセレクト信号Y_SEL0〜Y_SEL3のいずれかを活性化する(たとえばハイレベルにする)回路である。
図15は2ビットデコードの例であるが、プリデコーダ3は、その入力されるYアドレス信号のビット数に応じて、図15の構成を拡張または多段展開することで、入力が2ビット以外でも対応可能に実現される。
図16は、WLドライバユニット4Aの2つ分を示す回路図である。
図解されているWLドライバユニット4Aは、WLドライバ4内にカラム方向のセル数(N+1)だけ設けられている(図13参照)。
この(N+1)個のWLドライバユニット4Aは、図14に示すXセレクタ20等によって選択(活性化)された1つのXセレクト信号X_SEL0またはX_SEL1によって動作する。WLドライバユニット4Aは、Xセレクト信号X_SEL0またはX_SEL1に応じた1本のワード線WL<0>またはWL<1>を活性化する。
図16に図解しているWLドライバユニット4Aは、ナンド回路NAND8とインバータINV16から構成されている。
ナンド回路NAND8の一方入力にWL選択イネーブル信号WLENが入力され、他方入力にXセレクト信号X_SEL0またはX_SEL1が入力され、ナンド回路NAND8の出力がインバータINV16の入力に接続されている。インバータINV16の出力に接続されたワード線WL<0>またはWL<1>が活性化または非活性となる。
図17に、CSWドライバユニット6Aの回路例を示す。
図解されているCSWドライバユニット6Aは、ナンド回路NAND12と、その出力に接続されているインバータINV21とからなる。
ナンド回路NAND12の一方入力にYスイッチ・イネーブル信号YSWENが入力され、他方入力に図15に示すYセレクタ30により選択(活性化)された1つのYセレクト信号Y_SEL0またはY_SEL1が入力される。このYセレクト信号Y_SEL0またはY_SEL1とYスイッチ・イネーブル信号YSWENがともに活性(ハイレベル)のときに、ナンド回路NAND12の出力がローレベルとなる。そのため、インバータINV21の出力に接続されたカラム選択線CSW<0>またはCSW<1>が活性レベル(本例ではハイレベル)に遷移する。
カラム選択線CSW<0>,CSW<1>,…は、図13では“CSW<M:0>と表記されカラムスイッチ8に入力されている。
図16に示すWL選択イネーブル信号WLENと図17に示すYスイッチ・イネーブル信号YSWENは、図13の制御回路11で発生され、それぞれロウデコーダ4とCSWドライバ6に与えられる。
制御回路11は、書き込み信号WRT、消去信号ERS、データ読み出し信号RDを入力し、WL選択イネーブル信号WLENやYスイッチ・イネーブル信号YSWENの他に、種々の制御信号を発生する。
[センスアンプ]
図18に、センスアンプ7の第1の構成例を示す。
図18に図解するセンスアンプ7は、正の電源電圧と共通ビット線CBLとの間に基準電流IRefを流す電流源71、NMOSトランジスタ72,73を直列接続させている。
また、センスアンプ7は、電流源71とNMOSトランジスタ72との接続ノードの電位を電圧センスするセンス部74と、NMOSトランジスタ72のゲート電圧を制御するオペアンプ75とを有する。
オペアンプ75は、その非反転入力「+」にクランプ電圧VClamp(不図示のキャパシタの保持電圧等)が入力される。このクランプ電圧VClampは変更可能に保持される。オペアンプ75は、その反転入力「−」がNMOSトランジスタ72のソースに接続され、その出力がNMOSトランジスタ72のゲートに接続されることにより、ボルテージフォロア型の負帰還アンプを形成する。
なお、図18において、メモリセルMCに接続されたプレート線PLには符号“VPLATE”により示すプレート電圧が与えられる。プレート電圧VPLATEは、図13に示すようにプレートドライバ12で発生して全てのプレート線PLに同時に供給される。
図18に示す回路では、プレート電圧VPLATEとして基準電圧Vss(例えば接地電圧)がプレート線PLに与えられる。
図18に示す回路の読み出し動作では、メモリセルMCに対し、センスアンプ7から電流が流し込まれる。本動作では消去電流Ieと同一の向きの電流がメモリセルMCに流れる。このため、メモリセルMCのデータが消去されない程度の弱い電圧印加によって、当該読み出し動作を実施する必要がある。
メモリセルMCへの印加電圧は、共通ビット線CBLの電位(SABL電位)を制御することで決定される。
図18に図示したとおり、NMOSトランジスタ72とオペアンプ75がボルテージフォロア型の負帰還回路を形成し、SABL電位をVclamp電位に制限する。このとき、メモリセル抵抗をRcellとすると、セル読み出し電流は“Vclamp/Rcell”で決まる。
このとき、センスアンプ7から基準電流IRefをメモリセルMCに流すように電流源71が動作する。しかし、メモリセルMCにはVclamp/Rcellで決まるセル読み出し電流しか流れない。そのため、セル読み出し電流と基準電流IRefにアンバランスが生じ、そのアンバランスがNMOSトランジスタ72のドレイン電位(センスノード電位SA1OUT)の変化となって生じる。NMOSトランジスタ72のドレイン電位変化は、インバータ等のセンス部74で増幅される。この増幅後の電位変化(信号)は、図13に示すI/Oバッファ9を介して外部に出力される。この増幅後の読み出し信号を以下、SA出力信号SAOUTと呼ぶ。
図18に示すセンスアンプ7およびその動作は、図19に示す変更が可能である。
図19に示すように、プレート電圧VPLATEを正の電源電圧、例えば電源電圧Vddとし、電流源71をセンスノードと基準電圧(例えば接地電圧)間に接続する。またNMOSトランジスタ72をPMOS構成に変更し、オペアンプ75の入力の接続を図18の場合と逆にする。
これによりメモリセルMCには書き込み電流Iwと同じ向きの読み出しセル電流が流れるが、記憶データが書き換わらないように書き込みを防止する程度に弱いセル印加電圧とする必要がある。
このようなバイアス印加の向きでもメモリセルMCのセル抵抗Rcに応じた読み出しデータを得ることができる。
[VBLDドライバ]
図20に、第1の実施の形態に対応する、より具体的なVBLDドライバ回路の例を示す。また、図21〜図23に、第2〜第4の実施の形態に対応する、より具体的なVBLDドライバ回路の例を示す。
図20〜図23において、図5〜図12と同じ構成は同一符号を付している。
図20〜図23の1つの回路を説明すれば、第1〜第4の実施の形態における記載から他の回路の構成や動作は容易に類推可能である。代表して第1の実施の形態に対応した図20の構成と動作を、つぎに説明する。
図20に図解するVBLDドライバ5は、基準電流発生部51および基準電圧発生部53が、4段階に書き込み基準電流Iwrt、消去制御電圧VEを切り替える方式を採用している。この制御段階数の大きさに限定はなく、任意に4段階以外も採用できる。
基準電流発生部51において、書き込み基準電流Iwrtは、図13の制御回路11で発生し与えられる選択信号/Iwsel1〜/Iwsel4に基づく、4つのPMOSスイッチの切り替えにより決定される。具体的に、4つのPMOSスイッチの各々に対応した4つの電流源が書き込み基準電流Iwrt1〜Iwrt4を流すように設定され、選択信号/Iwsel1〜/Iwsel4に基づいて1つのPMOSスイッチがオンする。これにより、オンしたPMOSスイッチを流れる基準電流が、書き込み基準電流Iwrtとして選択される。
基準電流発生部51は、書き込み基準電流Iwrtによって決まるバイアス電流値をNMOSトランジスタ52に流し、NMOSトランジスタ52のドレイン(およびゲート)に発生した電圧をドライバ(オペアンプOP1)でバッファして、書き込み制御電圧VGWを発生させている。
基準電圧発生部53において、消去基準電流Iersは、図13の制御回路11で発生し与えられる選択信号Vesel1〜Vesel4とその反転信号(/Vesel1〜Vesel4)に基づく、4つのTGスイッチの切り替えにより決定される。具体的に、4つの入力電圧(消去消去基準電圧VE1〜VE4)の1つが、選択信号/Iesel1〜/Iesel4とその反転信号(/Vesel1〜Vesel4)に基づいてオンするTGスイッチを介して入力される。これにより、消去基準電圧VEが選択され、NMOSトランジスタ55のソースに印加される。
基準電圧発生部53は、電流源54で発生した消去基準電流Iersによって決まるバイアス電流値をNMOSトランジスタ55に流す。そのときNMOSトランジスタ55のソース(およびゲート)に発生した電圧をドライバ(オペアンプOP2)でバッファすると、消去制御電圧(VE+Vtn)が発生する。
ドライバ(オペアンプOP1)の出力がTGスイッチ(SwA)に入力される。TGスイッチ(SwA)は、図13の制御回路11から与えられる書き込みイネーブル信号WEと、そのインバータ反転信号により制御される。
ドライバ(オペアンプOP2)の出力がTGスイッチ(SwB)に入力される。TGスイッチ(SwB)は、図13の制御回路11から与えられる消去イネーブル信号ERSEと、そのインバータ反転信号により制御される。
TGスイッチ(SwA)と(SwB)は何れか一方が選択されるか、または、両方選択されない。TGスイッチ(SwA)と(SwB)の出力が合流したノードに駆動ゲート電圧VBLDが発生する。
本回路構成では、駆動ゲート電圧VBLDを発生するために電流または電圧を変化させる電流経路が、基準電流発生部51とNMOSトランジスタ52、あるいは、電流源54とNMOSトランジスタ55と基準電圧発生部53といった、負荷が軽い小さな回路で形成されている。この負荷の軽い電流経路の途中に設けたノードの電位を、流す電流や与える電圧を制御信号によって切り替えて発生させるため、ノード電位の切り替えが高速である。
一方、ビット線BLに共通線パストランジスタPTが接続されており、多数の共通線パストランジスタPTを同時に駆動する場合、共通線パストランジスタPTのゲート線は比較的大きな負荷となる。
本回路構成では、比較的大きな負荷をもつ共通線パストランジスタPTのゲート線を駆動する際に、上記負荷の軽い電流経路途中のノード電位を、一旦バッファリングして強いドライブ能力を持たせた上で出力するため、共通線パストランジスタPTの制御も高速である。
[書き込み・消去ドライバ]
図24に、第1の実施の形態に対応した書き込み・消去ドライバ10の構成を示す。
第1の実施の形態に対応するため、共通線パストランジスタPTがNMOS構成であり、そのソースが接地されている。また、プレート線PLのプレート電圧VPLATEが正の電源電圧、例えばVddで保持されている。
書き込み・消去ドライバ10は、BLドライバ10Aと、VBLD接続制御部10Bとに大別される。
VBLD接続制御部10Bは、書き込みや消去のときのみ駆動ゲート電圧VBLDを共通線パストランジスタPTのゲートに接続し、それ以外の、例えば読み出し時にはビット線BLをフローティングとするための回路である。
具体的にVBLD接続制御部10Bは、ノア回路NOR1、インバータINV17、トランスファゲート回路TG1、NMOSトランジスタN1を1つずつ有する。
駆動ゲート電圧VBLDの入力ノードと接地電位との間にトランスファゲート回路TG1とNMOSトランジスタN1が直列接続されている。トランスファゲート回路TG1とNMOSトランジスタN1の接続中点が、共通線パストランジスタPTのゲートに接続されている。共通線パストランジスタPTのゲート電圧を、以下、“制御MOSゲート電圧VWEG”と呼ぶ。
2入力のノア回路NOR1には、書き込みイネーブル信号WEと消去イネーブル信号ERSEが、図13の制御回路11から入力されている。ノア回路NOR1の出力はトランスファゲート回路TG1のPMOS側に接続されるとともに、インバータINV17を介してトランスファゲート回路TG1のNMOS側とNMOSトランジスタN1のゲートに入力されている。
このような構成のVBLD接続制御部10Bにおいて、書き込み時または消去時に書き込みイネーブル信号WEまたは消去イネーブル信号ERSEが“H”となる。すると、制御MOSゲート電圧VWEGが駆動ゲート電圧VBLDに接続するため、共通線パストランジスタPTによるBL駆動がアクティブとなる。
一方、書き込み時、消去時以外では、オン状態のNMOSトランジスタN1によって制御MOSゲート電圧VWEGが基準電圧Vssに接続され、共通線パストランジスタPTがオフしてビット線BLをフローティング可能にする。
BLドライバ10Aは、書き込みパルスと消去パルスの印加に応じて、共通線パストランジスタPTのソースをハイレベルとローレベルで切り替える制御を行う回路である。この切り替え制御については、図5と図6を参照できる。
BLドライバ10Aは、共通線パストランジスタPTのソースと接地電位(ローレベル)との間にNMOSトランジスタNWを有し、共通線パストランジスタPTのソースと電源電圧Vdd(ハイレベル)との間にPMOSトランジスタPEを有している。
BLドライバ10Aは、こられ2つのトランジスタ対を差動制御する回路を有し、当該回路が、2つのインバータINV18,INV19と、2つのナンド回路NAND9,NAND10とを有する。
2入力のナンド回路NAND9には、入力データDINと書き込みイネーブル信号WEとが入力される。ナンド回路NAND9の出力がインバータINV18を介してNMOSトランジスタNWのゲートを制御する。このため、書き込みイネーブル信号WEが“H”でアクティブの期間に入力データDINの論理が“H”のときにNMOSトランジスタNWがオンする。NMOSトランジスタNWがオンすると、オン状態の共通線パストランジスタPTを介して接地電圧が共通ビット線CBLに伝達される。
一方、2入力のナンド回路NAND10の一方入力に入力データDINが入力され、他方入力に消去イネーブル信号ERSEが入力される。ナンド回路NAND10の出力がPMOSトランジスタPEのゲートに接続される。このため、消去イネーブル信号ERSEが“H”のアクティブの期間に入力データDINの論理が“L”のときにPMOSトランジスタPEがオンする。PMOSトランジスタPEがオンすると、オン状態の共通線パストランジスタPTを介して電源電圧Vddを共通ビット線CBLに伝達される。
なお特に図示しないが、入力データDINは、例えば、図13に制御回路11から出力される駆動ネーブル信号DRVEとの論理積(NANDとINVの直列回路による論理制御)がとられてから、図24の書き込み・消去ドライバ10に入力される。
入力データDINの論理と書き込み、消去の論理の対応関係が異なる場合、つまり、“DIN=L”が書き込み、“DIN=H”が消去の場合は、それに応じてインバータINV19の接続位置を変更可能である。
NMOSトランジスタNWが共通ビット線CBLを接地電圧に接続している期間は、共通線パストランジスタPTのゲートバイアスが駆動ゲート電圧VBLDに制御されて、そのときのセル電流Icellの大きさが制限される。このことは、PMOSトランジスタPEが共通ビット線CBLを電源電圧Vddに接続している期間においても同様である。
[PLドライバ構成]
図25に、プレートドライバ12の構成例を示す。図25は、書き込み時に“VPLATE=Vdd”とし、消去時と読み出し時は“VPLATE=Vss”で動作させる場合を例にしている。
図25に図解するプレートドライバ12は、2段のインバータINV21,INV22を有している。図25では、後段のインバータ22のみ詳細な回路図を示している。
この回路は、後段のインバータINV22によって、書き込みイネーブル信号WEが“H”のときに“VPLATE=Vdd”で全プレート線PLを電源電圧Vddにプルアップする。また、書き込みイネーブル信号WEが“L”のとき、つまり消去時と読み出し時では全プレート線PLを“VPLATE=Vss”にプルダウンする。
[書き込み動作]
次に、第1実施の形態の動作方法において、書き込み動作例を図26と図27を用いて説明する。
図26は、図19、図20および図24の各回路を接続した図である。図27は、書き込み動作波形図(タイミングチャート)である。
図27(A)に示す読み出しイネーブル信号RDEは、図19および図26に示すNMOSトランジスタ73のゲートに与えられる。読み出しイネーブル信号RDEが活性化(“H”)のときのみNMOSトランジスタ73がオンする。
図27(J)に示すプリチャージ信号PREは、図13には特に図示していないプリチャージ回路を活性化するための信号で、活性レベルは“H”である。
図27のうち、その他の信号や電圧、電流は既に説明した。
図27に示す時間T0より前の期間では、ワード線WL、カラム選択線CSW等の選択信号(WLEN,YSWEN)は全て基準電圧Vssレベルで、非活性となっている(図13参照)。
書き込みイネーブル信号WEが“L”なので、図25に示す回路で“VPLATE=Vss”となっている(図27(D))。
プリチャージ信号PREが“H”であるため、共通ビット線CBLの電位も“VPLATE=Vss”になっている(図27(J))。
書き込みイネーブル信号WEが“L”であるため、共通線パストランジスタPTのゲート電圧(制御MOSゲート電圧VWEG)がVssレベルで非活性となっている(図27(H))。
時間T0にて、書き込みのために、書き込みイネーブル信号WEが“H”となる(図27(C))。
すると、プレート電圧VPLATEが電源電圧Vddにプルアップされる(図27(D),(J))。
同時にカラム選択線CSWを開く(図27(E))。このときプリチャージ信号PREが活性レベルであるため、ビット線BLの電位が共通ビット線CBL経由でプレート電圧VPLATEにプリチャージされる。
以上のプリチャージは、後にワード線WLを開いたときに過渡電流が流れることによる、ビット線BLの意図しない電位変動起因の誤動作(ディスターブ)を回避するために行う。
時間T0で“WE=H”となると、図26に示すVBLD接続制御部10Bの動作により、駆動ゲート電圧VBLDは書き込み制御電圧VGWと接続される。ここで書き込み制御電圧VGWは、基準電流発生部51が選択する書き込み基準電流Iwrt1〜4の何れかによって決まる。
図27では書き込み基準電流Iwrt1を選択している状態から始まっている(図27(I)で“1”と表記)。このときの駆動ゲート電圧VBLDの値を、図27(H)では符号“VBLD1”により表す。図27(H)では、時間T0を境に制御MOSゲート電圧VWEGが基準電圧Vssより高い“VBLD1”レベルに変化している。この時点でワード線WLの電位は接地電位(=0V)なので(図27(G))、セル電流Icellは流れない(図27(L))。また、この時点で入力データDINを非活性(=0V)としているため(図27(M))、読み出しも行われない。
時間T1にて、プリチャージ信号PREを“L”に遷移させてプリチャージをオフする(図27(F))。これによりビット線BL、共通ビット線CBLの電位がフローティングとなる。
時間T1でほぼ同時に、ワード線WL電位を立ち上げる(図27(G))。この時点では書き込みが開始されていないため、プレート電圧VPLATEにプリチャージされたビット線BL電位がフローティングのまま変化しないため(図27(D)と(K))、セル電流Icellは流れない(図27(L))。
また、入力データDINは“L”(=0V)なので、仮にデータがビット線BLに入力されたとしてもセル電流Icellは流れない。
時間T2にて、入力データDINを“H”に活性化する(図27(M))。すると、図26のBLドライバ10Aにおいて、NMOSトランジスタNWがオンするため、電流パスが形成され、メモリセルMCに可変セル抵抗Rcellに応じたセル電流Icell(書き込み電流Iw)が流れる(図27(L))。このときのセル電流値は、制御MOSゲート電圧VWEGの大きさ(VBLD1)に応じた値に制限され、この値を図27(L)では符号“Iwrite1”で表す。
時間T3にて、入力データDINを“L”とすることで、書き込み電流Iwの印加は終了する。
時間T3にて再度、プリチャージ信号PREを活性化してプリチャージ動作を実行する(図27(F))。そのため、ビット線BLおよび共通ビット線CBLの電位がハイレベルのプレート電圧VPLATEと同等レベルに遷移する(図27(J),(K))。
続いて、時間T4にてプリチャージを終了するとともに、読み出しイネーブル信号RDEを“H”に活性化する。これにより図26に示すNMOSトランジスタ73がオンし、ヴェリファイ読み出しが開始される。このとき、図26に示すNMOSトランジスタ72とオペアンプ75の作用により、ビット線BL電位はクランプ電圧VClampに制限される。クランプ電圧VClampは、メモリセルMCに印加されるストレスを、書き込み・消去ディスターブが発生しない程度の弱電流ストレスに制限する値に予め決められている。
このときセル電流は、図27(L)にも記載するように、“(Vdd−VClamp)/Rcell”に制限される。
この制限されたセル電流が、図26に示すセンスノード電位SA1OUTに変換されて、この電位がセンス部74で増幅されて読み出される。時間T5で読み出しイネーブル信号RDEを非活性に戻すと(図27(A))、1回目のヴェリファイ読み出し動作が完了する。
なお、図27ではヴェリファイ読み出し時の電流の向きを、メモリセルの書き込み方向(可変セル抵抗Rcellの回路記号に含まれる矢印の向き)と同じとする。
これに対し、プレート電圧VPLATEを“L”に下げて、消去方向(上記回路記号に含まれる矢印と逆の向き)に電流が流れるようなヴェリファイ読み出しも可能である。
この場合、図26において、図19に対応するセンスアンプ7の構成を、図18に示す構成と置き換えることで回路構成として対応可能となる。
SA出力信号SAOUTに基づく合否(フェイルまたはパス)の判定を、IC内のCPUまたは書き込み・消去ドライバ10内の機能として実現できる。
この判定結果を受けて、追加書き込みパルスを印加する場合は、再度パルス印加する。その場合の動作について説明する。
ヴェリファイ読み出しに失敗すると次の追加書き込みパルス電流を強くして再度、書き込み動作とヴェリファイ読み出し動作を実行する。
図27における時間T5〜T10は、基本的に、時間T0〜T5までの動作の繰り返しとなる。ただし、時間T6でプリチャージが終了するまえの時点で、選択信号/Iwsel1〜/Iwsel4を/Iwsel2の活性状態に切り替える。すると書き込み制御電圧VGW電位が変化し、図27(H)に示すように、制御MOSゲート電圧VWEGの値が“VBLD1”から、より大きい“VBLD2”に遷移する。
よって、時間T7から始まる2回目の書き込み動作において、そのセル電流Icell(書き込み電流Iw)の値が“Iwrite1”から、より大きな“Iwrite2”に切り替わる。
その結果、大きな書き込みパルス電流によって書き込みが実行され、その後、1回目と同様にしてヴェリファイ動作が実行される。
ここでヴェリファイ読み出しの判定をパスした場合を説明する。
ヴェリファイ読み出しの判定をパスした場合、不図示の判定回路の制御によって書き込みイネーブル信号WEが“L”となる(図27の時間TE)。これにより、プレート電圧VPLATEも“L”に下がる。同時にワード線WL、カラム選択線CSWが立ち下がり、プリチャージ信号PREが活性レベル“H”にあるため、共通ビット線CBLがプリチャージされる。制御MOSゲート電圧VWEGは、“WE=L”によりVssレベルの非活性となる。
以上の動作は、書き込みパルスの印加回数やパルスの波高値を、ヴェリファイ読み出しの結果に応じて制御するために、必要な回数だけ繰り返される。
[消去動作]
次に、第1実施の形態の動作方法において、消去動作例を図28と図29を用いて説明する。
図28は、図18、図20および図24の各回路を接続した図である。図29は、消去動作波形図(タイミングチャート)である。
図29において図27と同じ信号や電圧、電流は同一符号を付して重複記載を省略する。
図29に示す時間T0より前の期間では、ワード線WL、カラム選択線CSW等の選択信号(WLEN,YSWEN)は全て基準電圧Vssレベルで、非活性となっている(図13参照)。
書き込みイネーブル信号WEが“L”なので、図25に示す回路で“VPLATE=Vss”となっている(図29(D))。
プリチャージ信号PREが“H”であるため、共通ビット線CBLの電位も“VPLATE=Vss”になっている(図29(J))。
書き込みイネーブル信号WEが“L”であるため、共通線パストランジスタPTのゲート電圧(制御MOSゲート電圧VWEG)がVssレベルで非活性となっている(図29(H))。
時間T0にて、消去のために、消去イネーブル信号ERSEが“H”となる(図29(C))。
このとき書き込みイネーブル信号WEが“L”であるため、プレート電圧VPLATEが基準電圧Vssを維持する(図29(D),(J))。
同時にカラム選択線CSWを開く(図29(E))。このときプリチャージ信号PREが活性レベルであるため、ビット線BLの電位が、共通ビット線CBL経由でプレート電圧VPLATEのローレベルの電位に固定される。
以上のプリチャージ(ローレベル固定)は、後にワード線WLを開いたときに過渡電流が流れることによる、ビット線BLの意図しない電位変動起因の誤動作(ディスターブ)を回避するために行う。
時間T0で“ERSE=H”となると、図28に示すVBLD接続制御部10Bの動作により、駆動ゲート電圧VBLDは消去制御電圧(VE+Vtn)と接続される。ここで消去基準電圧VEは、基準電圧発生部53が選択する消去基準電圧VE1〜4の何れかが選択される。
図29では消去基準電圧VE1を選択している状態から始まっている(図29(I)で“1”と表記)。このときの駆動ゲート電圧VBLDの値を、図29(H)では符号“VBLD1”により表す。図29(H)では、時間T0を境に制御MOSゲート電圧VWEGが基準電圧Vssより高い“VBLD1”レベルに変化している。この時点でワード線WLの電位は接地電位(=0V)なので(図29(G))、セル電流Icellは流れない(図29(L))。また、この時点で入力データDINを非活性(=Vdd)としているため(図29(M))、読み出しも行われない。
時間T1にて、プリチャージ信号PREを“L”に遷移させてプリチャージをオフする(図29(F))。これによりビット線BL、共通ビット線CBLの電位がフローティングとなる。
時間T1でほぼ同時に、ワード線WL電位を立ち上げる(図29(G))。この時点では消去が開始されていないため、プレート電圧VPLATEにプリチャージされたビット線BL電位がフローティング“L”状態のまま変化しないため(図29(D)と(K))、セル電流Icellは流れない(図29(L))。
また、入力データDINは“H”(=Vdd)なので、仮にデータがビット線BLに入力されたとしてもセル電流Icellは流れない。
時間T2にて、入力データDINを“L”に活性化する(図29(M))。すると、図28のBLドライバ10Aにおいて、PMOSトランジスタPEがオンするため、電流パスが形成され、メモリセルMCに可変セル抵抗Rcellに応じたセル電流Icell(消去電流Ie)が流れる(図29(L))。このときのビット線BLに実際に印加される電圧値は、制御MOSゲート電圧VWEGの大きさ(VBLD1)に応じた値に制限され、この値を図29(L)では符号“VE1”で表す。
時間T3にて、入力データDINを“H”とすることで、消去基準電圧VEの印加は終了する。
時間T3にて再度、プリチャージ信号PREを活性化してプリチャージ動作を実行する(図29(F))。そのため、ビット線BLおよび共通ビット線CBLの電位がハイレベルのプレート電圧VPLATEと同等レベルに遷移する(図29(J),(K))。
続いて、時間T4にてプリチャージを終了するとともに、読み出しイネーブル信号RDEを“H”に活性化する。これにより図28に示すNMOSトランジスタ73がオンし、ヴェリファイ読み出しが開始される。このとき、図28に示すNMOSトランジスタ72とオペアンプ75の作用により、ビット線BL電位はクランプ電圧VClampに制限される。クランプ電圧VClampは、メモリセルMCに印加されるストレスを、書き込み・消去ディスターブが発生しない程度の弱電流ストレスに制限する値に予め決められている。
このときセル電流は、図29(L)にも記載するように、“(Vdd−VClamp)/Rcell”に制限される。
この制限されたセル電流が、図28に示すセンスノード電位SA1OUTに変換されて、この電位がセンス部74で増幅されて読み出される。時間T5で読み出しイネーブル信号RDEを非活性に戻すと(図29(A))、1回目のヴェリファイ読み出し動作が完了する。
なお、図29ではヴェリファイ読み出し時の電流の向きを、メモリセルの消去方向と同じとする。
これに対し、プレート電圧VPLATEを“H”に上げて、書き込み方向に電流が流れるようなヴェリファイ読み出しも可能である。
この場合、図28において、図18に対応するセンスアンプ7の構成を、図19に示す構成と置き換えることで回路構成として対応可能となる。
SA出力信号SAOUTに基づく合否(フェイルまたはパス)の判定を、IC内のCPUまたは書き込み・消去ドライバ10内の機能として実現できる。
この判定結果を受けて、追加消去パルスを印加する場合は、再度パルス印加する。その場合の動作について説明する。
ヴェリファイ読み出しに失敗すると次の追加消去パルス電流を強くして再度、書き込み動作とヴェリファイ読み出し動作を実行する。
図29における時間T5〜T10は、基本的に、時間T0〜T5までの動作の繰り返しとなる。ただし、時間T6でプリチャージが終了するまえの時点で、選択信号Iesel1〜Iesel4をIesel2の活性状態に切り替える。すると消去基準電圧VEが変化し、図29(H)に示すように、制御MOSゲート電圧VWEGの値が“VBLD1”から、より大きい“VBLD2”に遷移する。
よって、時間T7から始まる2回目の消去動作において、そのセル電流Icell(消去電流Ie)を流すためのビット線BL(共通ビット線CBL)の電位の値が“VE1”から、より大きな“VE2”に切り替わる。
その結果、大きな消去パルス電流によって消去が実行され、その後、1回目と同様にしてヴェリファイ動作が実行される。
ここでヴェリファイ読み出しの判定をパスした場合を説明する。
ヴェリファイ読み出しの判定をパスした場合、不図示の判定回路の制御によって消去イネーブル信号ERSEが“L”となる(図29の時間TE)。これにより、ワード線WL、カラム選択線CSWの電位が立ち下がり、プリチャージ信号PREが活性レベル“H”にあるため、共通ビット線CBLが“L”にプリチャージ(より正確にはディスチャージ)される。制御MOSゲート電圧VWEGは、“ERSE=L”によりVssレベルの非活性となる。
以上の動作は、消去パルスの印加回数やパルスの波高値を、ヴェリファイ読み出しの結果に応じて制御するために、必要な回数だけ繰り返される。
以上の第1〜第5の実施の形態では種々の変形が可能である。
<6.変形例1>
変形例1は、BLドライバ配置に関する。変形例1は、第1〜第5の実施の形態の何れに対しても適用できるが、ここでは一例として、第1の実施の形態に適用した場合を説明する。
図30は、変形例1に関わるBLドライバ配置を示す。図30は、上下のメモリセルブロック(メモリサブアレイMSA)でVBLDドライバ5を共有する例である。VBLDドライバ5そのものの構成は第1の実施の形態に関わる図5や図6と共通する。
VBLDドライバ5の出力は、上側のメモリサブアレイMSA1に対応するVBLD接続制御部10Bに入力されるとともに、下側のメモリサブアレイMSA2に対応する他のVBLD接続制御部10Bにも入力される。BLドライバ10Aがビット線BLごとに接続されている。
BLドライバ10A、VBLD接続制御部10Bの構成は図30のように簡単な構成でもよい。ただし、図24等のように各種制御信号によってBLドライバ10AやVBLD接続制御部10Bが制御されてよい。
書き込み・消去ドライバ10は、異なる2つのメモリサブアレイMSAで独自のヴェリファイ読み出し判定を行う場合、異なる駆動ゲート電圧VBLDを同時に出力することができない。
その場合、選択信号/BLIDE、/BLIUEにより上下のメモリサブアレイMSA1とMSA2を選択させるとよい。この場合、共通線パストランジスタPTが図13に示すカラムスイッチ8の機能(サブアレイ選択)を一部担うように動作するとともに、駆動ゲート電圧VBLD電圧に基づくメモリセルMCへの印加電流・電圧の大きさの制御も実行できる。
共通線パストランジスタPTがカラムスイッチ8と共用できることは、変形例1に限定されず、第1〜第5の実施の形態や変形例2、3との併用も可能である。
<7.変形例2>
変形例2では、VBLDドライバ5配置の他の例を示す。変形例2は、第1〜第5の実施の形態の何れに対しても適用できる。
図31は、変形例2に関わるBLドライバ配置を示す。
メモリセルアレイ1(図7)を、メモリサブアレイMSAに分割している。ここではメモリサブアレイMSAを4×4の16分割を例とする。
カラム方向(図31の上下の方向)に隣接する2つのメモリサブアレイMSA間で、センスアンプ7(S.Aと表記)の配列(SAライン7L)と、BLドライバ10A(例えば図24参照)のライン(BLDRライン10AL)とを2段に平行配置させている。そして、1対のSAライン7LとBLDRライン10ALごとにVBLDドライバ5とVBLD接続制御部10B(例えば図24参照)とを配置している。VBLDドライバ5とVBLD接続制御部10Bの対の集合は、VBLDRカラム5Cとして、メモリセルアレイ1のカラム方向辺の一方に沿って配置している。
このドライバ配置では、BLドライバを分散配置することで駆動ゲート電圧VBLD負荷を分散し、高速動作が可能である。また、メモリセルアレイ1の外にVBLDドライバ5等を配置することでメモリセルアレイ1のレイアウト密度を向上させることができる。メモリセルアレイ1のレイアウト密度向上は、配線負荷の低減に寄与するため、それ自体で、さらに動作速度の向上が見込める。
[発明適用の効果]
つぎに、以上の第1〜第5の実施の形態ならびに変形例1、2による効果を、比較例と対比して述べる。
図32は比較例の説明図、図33は本発明が適用された例の説明図である。
図32において符号5Xは、メモリセルMCのビット線BLの電源電圧そのものを制御するドライバを表す。このドライバを、BL電源ドライバ5Xと呼ぶ。このBL電源ドライバ5Xは、ビット線BLを電源電圧振幅で直接、充放電するドライバである点で、MOSゲート電圧を制御する、本発明が適用された上記VBLDドライバ5とは異なることに注意を要する。
図32では全てのビット線BLとBL電源線が接続した例を示しているが、実際は所定数の本数のビット線BLを単位として駆動する。なお、全てのビット線BLを同時に駆動してもよい。
いずれにしても、選択したビット線BL分のビット線負荷と非選択ビット線BLのスイッチMOSトランジスタとのとの接合容量も含めてビット線BLの電位を制御する必要がある。ビット線BL自体の負荷が大きい上、高転送レートを実現するために並列動作させるビット線数を増やすとBL電源線の電位を変動させるときの遅延(論理変化の待機時間)が大きくなり、結果として、高速動作が実現できなくなる。
また、図32に示す構成では、BL電源駆動とは個別に、あるいは、重複適用してワード線WLの電源電圧を制御する構成も備える。つまり、図32は、BL電源駆動のみ適用、WL電源駆動のみ適用、両方適用を含めて示す包括的な図である。
この構成では、WLドライバ4の電源電圧を細かく制御するWL電源ドライバ4Yが設けられている。WL電源ドライバ4Yの制御により、書き換え印加電流の値を制御することができる。その際、ロウデコーダが選択したワード線WLの負荷と、非選択ワード線WLのスイッチMOSトランジスタとの接合容量も含めてワード線電位を制御する必要がある。ワード線WL自体の負荷が元々大きい上、WL電源線の電位を変動させるときの遅延(論理確定のための待機時間)が大きくなり、その結果、高速動作が実現できなくなる。
以上の比較例に対し、本発明の実施の形態および変形例では、ビット線BLごとに共通線パストランジスタPTを設け、VBLDドライバ5が共通線パストランジスタPTのゲート電圧を制御する。
この制御では、負荷が大きいBL電源、WL電源としては、基準電圧Vss、電源電圧Vdd等の固定電源供給線を用いている。また、VBLDドライバ5内の低インピーダンス内部配線を電圧制御または電流制御する。また、電源電圧Vdd駆動のドライバを介して、共通線パストランジスタPTのゲート電圧を制御する。共通線パストランジスタPTのゲート負荷は、ビット線BLやワード線WLの負荷に比べると無視できるくらい小さい。多数の共通線パストランジスタPTを同時駆動する変形例2(図31)のような場合であっても、共通線パストランジスタPTのゲートはドライバ(オペアンプOP1,OP2)の出力で駆動する。このため、変形例2(図31)のような場合であっても、同時制御すべき共通線パストランジスタPTの個数に応じてドライバ能力を調整できる。よって、共通線パストランジスタPTを多数、例えばメモリセルアレイ1の行方向のメモリセル数と同じだけ同時駆動しても、高速動作が可能である。
つぎに、WL駆動の変形例にも言及する。
<8.変形例3>
書き込み時、消去時電流を稼ぐため、アクセストランジスタATのオン抵抗を下げる目的で、WL電源電圧を電源電圧Vdd以上に昇圧する構成も可能である。
また、セル電流読出し時の非選択メモリセルリークによる誤差を低減するためにWL電源電圧を基準電圧Vss(例えば接地電圧)未満に降圧する構成も可能である。
図34に、図16に示す構成と置き換え可能な、WLドライバユニット4Aの構成図を示す。
図34に示すWLドライバユニット4Aは、電源電圧Vdd〜Vss振幅の電源電圧を、VPP(>Vdd)〜Vss振幅の第1昇圧電源電圧に変換可能な第1昇圧段4Bを有する。また、WLドライバユニット4Aは、第1段の昇圧電源電圧を、VPP〜VNWL(<Vss)のさらに大きな振幅の第2昇圧電源電圧に変換可能な第2昇圧段4Cを有する。
第2昇圧段4CのみスルーさせてVPP〜Vss電源電圧を出力させる、第1昇圧段4Bと第2昇圧段4Cの両方をスルーさせてVdd〜Vssの素の電源電圧を出力させることも選択できる。その選択は、各段に設けたスルー用のインバータINV30,INV31を活性する、しないにより制御可能である。
VBLDドライバ5によるビット線BL駆動に補助する目的であれば、図34に示す構成のWLドライバユニット4Aも有用である。つまり、図34に示すWLドライバユニット4Aは、負荷が大きいワード線WLの直接駆動であるが、その制御ステップが電源電圧レベル程度に少なくしておいて、VBLDドライバ5による駆動ゲート電圧VBLDの駆動と併用することも可能である。
1…メモリセルアレイ、4…ロウデコーダ、4A…WLドライバユニット、7…センスアンプ、8…カラムスイッチ、10…書き込み・消去ドライバ、10A…BLドライバ、10B…VBLD接続制御部、11…制御回路、12…プレートドライバ、101…下部電極、102…絶縁体膜、103…導体膜、Rcell…可変セル抵抗、MC…メモリセル、BL…ビット線、CBL…共通ビット線、WL…ワード線、SL…ソース線、AT…アクセストランジスタ、PT…共通線パストランジスタ

Claims (8)

  1. 第1共通線と、
    第2共通線と、
    印加電圧に応じて抵抗値が変化する記憶素子とアクセストランジスタを、前記第2共通線と前記第1共通線との間に直列接続させて各々が形成されている複数のメモリセルと、
    前記第1共通線および前記第2共通線を介して、前記複数のメモリセルを駆動する駆動回路と
    備え、
    前記駆動回路は、
    前記第1共通線と所定電圧の供給ノードとの間に接続されたN型の共通線パストランジスタと、
    前記メモリセルの前記記憶素子を低抵抗状態と高抵抗状態の一方の側から他方の側に変化させるときは前記第1共通線を電流駆動し、前記記憶素子の状態を前記他方の側から前記一方の側に逆向きに変化させるときは前記第1共通線を電圧駆動する、前記共通線パストランジスタのゲートドライバ回路と、
    前記ゲートドライバ回路が前記N型の共通線パストランジスタを電流駆動するときは前記所定電圧を前記第2共通線の電圧より低い値に制御し、前記ゲートドライバ回路が前記N型の共通線パストランジスタを電圧駆動するときは前記所定電圧を前記第2共通線の電圧より高い値に制御する駆動電圧回路と、
    を有する抵抗変化型メモリデバイス。
  2. 第1共通線と、
    第2共通線と、
    印加電圧に応じて抵抗値が変化する記憶素子とアクセストランジスタを、前記第2共通線と前記第1共通線との間に直列接続させて各々が形成されている複数のメモリセルと、
    前記第1共通線および前記第2共通線を介して、前記複数のメモリセルを駆動する駆動回路と
    備え、
    前記駆動回路は、
    前記第1共通線と所定電圧の供給ノードとの間に接続されたP型の共通線パストランジスタと、
    前記メモリセルの前記記憶素子を低抵抗状態と高抵抗状態の一方の側から他方の側に変化させるときは前記第1共通線を電流駆動し、前記記憶素子の状態を前記他方の側から前記一方の側に逆向きに変化させるときは前記第1共通線を電圧駆動する、前記共通線パストランジスタのゲートドライバ回路と、
    前記ゲートドライバ回路が前記P型の共通線パストランジスタを電流駆動するときは前記所定電圧を前記第2共通線の電圧より高い値に制御し、前記ゲートドライバ回路が前記P型の共通線パストランジスタを電圧駆動するときは前記所定電圧を前記第2共通線の電圧より低い値に制御する駆動電圧回路と、
    を有する抵抗変化型メモリデバイス。
  3. 前記アクセストランジスタの制御電圧を制御するアクセス線が複数設けられ、複数の前記アクセス線に、アクセス対象のメモリセル内で前記アクセストランジスタのオンとオフを制御する2値電圧駆動のアクセス制御回路が接続されている
    請求項1または2に記載の抵抗変化型メモリデバイス。
  4. 前記第1共通線ごとに前記複数のメモリセルと前記共通線パストランジスタとが接続されたメモリセルアレイのカラム構成部を、複数列配置してメモリセルアレイが形成され、
    前記第2共通線が、複数の前記カラム構成部に対し共通に接続されている
    請求項に記載の抵抗変化型メモリデバイス。
  5. 前記カラム構成部が、前記メモリセルの並びと同じ方向内で対をなして配置され、
    対をなす2つのカラム構成部に対し、1つの前記共通線パストランジスタが共通に接続されている
    請求項に記載の抵抗変化型メモリデバイス。
  6. 記共通線パストランジスタは、第1共通線と、データの書き込み、消去および読み出しのためのドライバとを接続するカラムスイッチを兼ねる
    請求項1または2に記載の抵抗変化型メモリデバイス。
  7. 前記駆動回路は、前記複数のメモリセルの各メモリセルに対し、前記記憶素子を高抵抗状態と低抵抗状態の一方から他方に遷移させるときと、他方から一方に遷移させるときの各々で、前記共通線パストランジスタがオンする時間だけ持続するパルスの印加回数を、当該パルスの印加ごとに行う検証読み出しの結果に応じて制御する
    請求項1または2に記載の抵抗変化型メモリデバイス。
  8. 前記メモリセルは、
    2つの電極間に導電性イオンの供給層と、
    当該導電性イオンの供給層に接し、前記2つの電極間の印加電圧に応じて、前記導電性イオンの供給層から前記導電性イオンが注入され、あるいは、注入された導電性イオンが前記供給層へ戻される抵抗変化層と
    を有する抵抗変化型メモリセルである
    請求項1〜7の何れか一項に記載の抵抗変化型メモリデバイス。
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