JP5598363B2 - 記憶装置およびその動作方法 - Google Patents
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Description
1.第1の実施の形態(リセット&ダイレクトベリファイ動作の例)
2.第1の実施の形態の変形例
変形例1(相補読み出し方式の代わりにシングルエンド読み出し方式を用いた例)
変形例2(電圧制御トランジスタをP型のトランジスタとした例)
変形例3(選択トランジスタをP型のトランジスタとした例)
3.第2の実施の形態(セット&ダイレクトベリファイ動作の例)
4.第1,第2の実施の形態に共通の変形例
変形例4,5(記憶素子の他の構成例)
5.その他の変形例
[記憶装置1の構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る記憶装置(記憶装置1)のブロック構成を表すものである。この記憶装置1は、複数のメモリセル20を有するメモリアレイ2と、制御部30と、ワード線駆動部31と、ビット線駆動部・センスアンプ32とを備えている。これらのうち、制御部30、ワード線駆動部31およびビット線駆動部・センスアンプ32が、本発明における「駆動部」の一具体例に対応する。
図2に示したように、各メモリセル20は、1つの記憶素子21と1つの選択トランジスタ221とからなる、いわゆる「1T1R」型の回路構成を有している。各メモリセル20はまた、1つのリファレンス素子23と1つの選択トランジスタ222とからなる、リファレンス用の「1T1R」型の回路構成も有している。すなわち、ここでは1つのメモリセル20内に、1つの記憶素子21と1つのリファレンス素子23とが配設されている。更に、各メモリセル20には、一対のワード線WL,REFWLと、一対のビット線BL,/BLとが接続されている。ここで、ワード線WLは、駆動対象の記憶素子21を選択するためのものであり、ワード線REFWLは、駆動対象のリファレンス素子23を選択するためのものである。また、ビット線BLは、駆動対象の記憶素子21に対して書き込むための信号(データ)、または駆動対象の記憶素子21から読み出した信号を伝達させるためのものである。一方、ビット線/BLは、駆動対象のリファレンス素子23に対して書き込むための信号、または駆動対象のリファレンス素子23から読み出した信号を伝達させるためのものである。なお、これらのビット線BL,/BLは、記憶素子21またはリファレンス素子23に対して直接または間接的に接続されるようになっている(ここでは、選択トランジスタ221,222を介して間接的に接続されている)。
記憶素子21は、印加される電圧の極性に応じて可逆的に抵抗状態が変化する(低抵抗状態と高抵抗状態との間で変化する)ことを利用して、情報の記憶(書き込みおよび消去)を行う素子(いわゆるバイポーラ型の抵抗変化型記憶素子)である。この記憶素子21は、図3に断面図で示したように、下部電極211(第1電極)、記憶層212および上部電極213(第2電極)をこの順に有している。
リファレンス素子23は、例えばダイオードや、酸化膜等によって構成されるトンネル抵抗を用いた素子等からなり、記憶素子21と略同等の抵抗特性(電流I−電圧Vの特性)を示す素子、すなわち、非線形の抵抗特性を示す素子であることが望ましい。ただしこれには限られず、リファレンス素子23として、線形の抵抗特性を示す素子を用いるようにしてもよい。
センスアンプ320は、一対のトランジスタTr11,Tr12(電圧制御トランジスタ)、一対のトランジスタTr21,Tr22、一対のトランジスタTr31,Tr32、一対のトランジスタTr41,Tr42、一対のトランジスタTr51,Tr52、一対のトランジスタTr61,Tr62、一対のトランジスタTr71,Tr72および一対のトランジスタTr81,Tr82を有している。これらのうち、トランジスタTr11,Tr21,Tr31,Tr41,Tr51,Tr61,Tr71,Tr81は、記憶素子21に対応して設けられたトランジスタである。一方、トランジスタTr12,Tr22,Tr32,Tr42,Tr52,Tr62,Tr72,Tr82は、リファレンス素子23に対応して設けられたトランジスタである。また、トランジスタTr11,Tr12,Tr21,Tr22,Tr51,Tr52,Tr61,Tr62はそれぞれ、ここではN型のMOSトランジスタからなる。一方、トランジスタTr31,Tr32,Tr41,Tr42,Tr71,Tr72,Tr81,Tr82はそれぞれ、ここではP型のMOSトランジスタからなる。ただし、これには限られず、他の構造のトランジスタを用いてもよい。
(1.基本動作)
この記憶装置1では、図1に示したように、ワード線駆動部31が、複数個のワード線WL,REFWLに対してそれぞれ、所定の電位(ワード線電位)を印加する。また、それと共に、ビット線駆動・センスアンプ部32が、複数個のビット線BL,/BLに対してそれぞれ、所定の電位(後述するセット電圧またはリセット電圧)を印加する。これにより、メモリアレイ2内の複数のメモリセル20の中から駆動対象となるメモリセル20が選択され、情報の書き込み動作、消去動作、読み出し動作またはベリファイ動作が選択的に行われる。なお、ワード線WLを用いた駆動対象の記憶素子21の選択と、ワード線REFWLを用いた駆動対象のリファレンス素子23の選択とは、相補的に行われるようになっている。
次に、図2および図7を参照して、本発明の特徴的部分の1つである、記憶装置1におけるリセット&ダイレクトベリファイ動作について、比較例と比較しつつ詳細に説明する。
まず、抵抗変化型の記憶素子では一般に、長期的な信頼性を向上させる(記憶素子の抵抗分布の狭帯化を図る)ため、データの保持特性や、上記したセット動作およびリセット動作の繰り返し可能回数を高めることが重要である。このデータの保持特性としては、例えば、セット動作時およびリセット動作時の保持特性が挙げられる。そこで、このような記憶素子では一般に、そのようなセット動作やリセット動作(抵抗変化動作)の後にベリファイ動作が実行されるようになっている。
これに対して本実施の形態の記憶装置1では、例えば図7に示した実施例(実施例1−1)のようにして、上記比較例における問題(特にベリファイ精度低下の問題)を解決している。
この実施例1−1のリセット&ダイレクトベリファイ動作では、最初にタイミングt11以前の期間T11において、初期化状態への設定がなされる。すなわち、まず、ワード線WL,REFWLの電位がいずれも「L」状態となっているため、駆動対象のメモリセル20における記憶素子21およびリファレンス素子23が、いずれも非選択状態となる(図7(A),(B))。また、信号線BLEQの電位が「H」状態(信号線/BLEQの電位が「L」状態)であるため、信号線Vod,/Vodおよびビット線BL,/BLの電位がそれぞれ電源Vssに初期化されると共に、信号線Vo,/Voの電位がそれぞれ電源Vddに初期化される(図7(E),(H),(J))。また、信号線READENの電位が「L」状態であると共に信号線/DVRFENの電位が「H」状態であることから、トランジスタTr31,Tr32,Tr51,Tr52がいずれもオフ状態となる(図7(C),(D))。これにより、前述した定電流負荷(カレントミラー回路)と信号線Vo,/Voとが互いに分離される。なお、この期間T11から以下の期間T12までの期間では、信号線WRTENの電位が「L」状態であることから、書き込みドライバWRTDr1,WRTDr2はハイインピーダンス(HiZ)状態となっている(図7(F))。
次に、タイミングt11〜t12の期間T12では、駆動対象のメモリセル20の選択が開始される。すなわち、ワード線WL,REFWLの電位がいずれも「H」状態となるため、駆動対象のメモリセル20における記憶素子21およびリファレンス素子23が、いずれも選択状態となる(図7(A),(B))。ただし、この時点ではまだ、ビット線BL,/BLの電位がいずれも電源Vssに初期化されていることから、記憶素子21およびリファレンス素子23に印加される電圧は、いずれも0Vとなる。
次いで、タイミングt12〜t13の期間T13では、リセット動作が行われる。具体的には、この期間T13は、期間T13と以下の期間T14とから構成されるリセット&ダイレクトベリファイ動作期間のうちの、リセット動作期間となる。この期間T13では、まず、信号線BLEQの電位が「L」状態(信号線/BLEQの電位が「H」状態)となるため、信号線Vod,/Vod、ビット線BL,/BLの電位および信号線Vo,/Voに対する初期化が、いずれも解除される(図7(E),(H),(J))。
次に、タイミングt13〜t14の期間T14では、ベリファイ動作(ダイレクトベリファイ動作)が行われる。具体的には、この期間T14は、上記したリセット&ダイレクトベリファイ動作期間のうちの、ダイレクトベリファイ動作期間となる。この期間T14では、信号線WRTENの電位が再び「L」状態となるため、書き込みドライバWRTDr1,WRTDr2がそれぞれ再び動作を停止し、ハイインピーダンス(HiZ)状態となる(図7(F))。これにより、信号線Vod,/Vodおよび信号線Vo,/Voにはそれぞれ、実質的には定電流負荷のみが(電気的に)接続されることになる。
次いで、タイミングt14〜t15の期間T15は、上記したダイレクトベリファイ動作の終了後の期間となる。すなわち、この期間T15では、まず、信号線/DVRFENの電位が再び「H」状態となることから、トランジスタTr51,Tr52がいずれもオフ状態となる(図7(D))。これにより、定電流負荷と信号線Vo,/Voとが、再び互いに分離される。また、信号線BLEQの電位が再び「H」状態(信号線/BLEQの電位が再び「L」状態)となる。これにより、信号線Vod,/Vodおよびビット線BL,/BLの電位がそれぞれ、再び電源Vssに初期化されると共に、信号線Vo,/Voの電位がそれぞれ、再び電源Vddに初期化される(図7(E),(H),(J))。
なお、その後の期間T16(タイミングt15以降)では、ワード線WL,REFWLの電位がそれぞれ、再び「L」状態となる。このため、駆動対象のメモリセル20における記憶素子21およびリファレンス素子23がそれぞれ、再び非選択状態となる(図7(A),(B))。これにより、前述した期間T11と等価な状態となる。
なお、本実施の形態に係るリード動作は、例えば図8に示した実施例1−2のようにしてなされる。この図8は、実施例1−2に係るリード動作の一例をタイミング波形図で表わしたものである。図8において、(A)〜(H),(J)に示した各信号線の種類は、上記した図7(A)〜(H),(J)の各信号線の種類と同一であり、図8(I)は、信号線VBIASの電位を示す。
続いて、上記第1の実施の形態の変形例(変形例1〜3)について説明する。なお、第1の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図9は、変形例1に係るセンスアンプ(センスアンプ320A1)、VREF生成部(VREF生成部320A2)およびメモリセル(メモリセル20A)の回路構成例を表したものである。本変形例では、上記第1の実施の形態のセンスアンプ320において用いられた相補読み出し方式の代わりに、以下詳述するシングルエンド読み出し方式が用いられている。
各メモリセル20Aは、1つの記憶素子21と1つの選択トランジスタ221とからなる、「1T1R」型の回路構成のみを有している。すなわち、メモリセル20Aは、第1の実施の形態のメモリセル20において、リファレンス用の素子(リファレンス素子23および選択トランジスタ222)を省いた構成となっている。したがって、メモリセル20Aにはメモリセル20とは異なり、ワード線REFWLおよびビット線/BLが接続されていない。
センスアンプ320A1は、基本的には、第1の実施の形態のセンスアンプ320において、ビット線/BL側に対応する各素子(トランジスタTr12,Tr22,Tr32,Tr42,Tr52,Tr62,Tr72,Tr82および書き込みドライバWRTDr2)を省いた構成となっている。すなわち、このセンスアンプ320Aは、上記したシングルエンド読み出し方式を用いた回路構成となっている。ただし、センスアンプ320A1ではセンスアンプ320とは異なり、トランジスタTr81のゲートおよび差動アンプAmpの正極入力端子にはそれぞれ、以下説明するVREF生成部320A2から出力される信号線VREFと接続されている。
VREF生成部320A2は、定電流負荷(後述するカレントミラー回路)を利用して、所定の固定電圧である電圧VREFを生成するものであり、センスアンプ320A1とともにビット線駆動部・センスアンプ32内に設けられている。具体的には、ビット線駆動部・センスアンプ32内において、複数のセンスアンプ320A1に対して1つのVREF生成部320A2が対応付けて設けられている。換言すると、複数のセンスアンプ320A1に対して、1つのVREF生成部320A2が共通接続されている。
本変形例では、例えば図10に示した実施例2−1のようにして、リセット&ダイレクトベリファイ動作がなされる。この図10は、実施例2−1に係るリセット&ダイレクトベリファイ動作の一例を、タイミング波形図で表わしたものである。図10において、(A)はワード線WLの電位、(B)は信号線READENの電位、(C)は/DVRFENの電位、(D)は信号線BLEQの電位、(E)は信号線WRTENの電位、(F)はVCOMMONの電位、(G)は信号線Voの電位、(H)は信号線VREFの電位、(I)はビット線BLの電位、をそれぞれ示す。
なお、本変形例に係る読み出し動作(リード動作)は、例えば図11に示した実施例2−2のようにしてなされる。この図11は、実施例2−2に係るリード動作の一例をタイミング波形図で表わしたものである。図11において、(A)〜(H),(J)に示した各信号線の種類は、上記した図10(A)〜(H),(J)の各信号線の種類と同一であり、図11(I)は、信号線VBIASの電位を示す。
図12は、変形例2に係るセンスアンプ(センスアンプ320B)の回路構成例を、メモリセル20の回路構成とともに表したものである。
本変形例のセンスアンプ320Bは、第1の実施の形態のセンスアンプ320において、トランジスタTr11,Tr12(電圧制御トランジスタ)がそれぞれ、N型ではなくP型のMOSトランジスタにより構成されている。また、それと共に、トランジスタTr21,Tr22,Tr51,Tr52,Tr61,Tr62がそれぞれ、N型ではなくP型のMOSトランジスタにより構成され、逆にトランジスタTr31,Tr32,Tr41,Tr42,Tr71,Tr72,Tr81,Tr82がそれぞれ、P型ではなくN型のMOSトランジスタにより構成されている。そして、センスアンプ320B内の電源Vdd,VCOMMONの配置関係が、センスアンプ320内における配置関係と互いに逆となっている。なお、センスアンプ320Bにおける他の構成は、センスアンプ320と同様である。
本変形例では、例えば図13に示した実施例3−1のようにして、リセット&ダイレクトベリファイ動作がなされる。この図13は、実施例3−1に係るリセット&ダイレクトベリファイ動作の一例を、タイミング波形図で表わしたものである。図13において、(A)はワード線WLの電位、(B)はワード線REFWLの電位、(C)は信号線READENの電位、(D)は/DVRFENの電位、(E)は信号線BLEQの電位、(F)は信号線WRTENの電位、(G)はVCOMMONの電位、(H)はビット線BL,/BLの電位、(I)は信号線VGRSTの電位、(J)は信号線Vo,/Voの電位、をそれぞれ示す。
なお、本変形例に係る読み出し動作(リード動作)は、例えば図14に示した実施例3−2のようにしてなされる。この図14は、実施例3−2に係るリード動作の一例をタイミング波形図で表わしたものである。図14において、(A)〜(H),(J)に示した各信号線の種類は、上記した図13(A)〜(H),(J)の各信号線の種類と同一であり、図14(I)は、信号線VBIASの電位を示す。
図15は、変形例3に係るメモリセル(メモリセル20C)の回路構成例を、センスアンプ320の回路構成とともに表したものである。
本変形例のメモリセル20Cは、第1の実施の形態のメモリセル20において、選択トランジスタ221,222をそれぞれ、N型ではなくP型のMOSトランジスタにより構成したものであり、他の構成は同様となっている。
本変形例では、例えば図16に示した実施例4−1のようにして、リセット&ダイレクトベリファイ動作がなされる。この図16は、実施例4−1に係るリセット&ダイレクトベリファイ動作の一例を、タイミング波形図で表わしたものである。図16において、(A)はワード線WLの電位、(B)はワード線REFWLの電位、(C)は信号線READENの電位、(D)は/DVRFENの電位、(E)は信号線BLEQの電位、(F)は信号線WRTENの電位、(G)はVCOMMONの電位、(H)は信号線Vo,/Voの電位、(I)は信号線VGRSTの電位、(J)はビット線BL,/BLの電位、をそれぞれ示す。
なお、本変形例に係る読み出し動作(リード動作)は、例えば図17に示した実施例4−2のようにしてなされる。この図17は、実施例4−2に係るリード動作の一例をタイミング波形図で表わしたものである。図17において、(A)〜(H),(J)に示した各信号線の種類は、上記した図16(A)〜(H),(J)の各信号線の種類と同一であり、図17(I)は、信号線VBIASの電位を示す。
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、上記第1の実施の形態(および各変形例1〜3)における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。本実施の形態では、これまで説明したリセット&ダイレクトベリファイ動作の代わりに、以下説明するセット&ダイレクトベリファイ動作を行うようにしたものとなっている。すなわち、本実施の形態では特に、制御部30による制御によって、セット動作に続けてダイレクトベリファイ動作を連続的に実行する(「セット&ダイレクトベリファイ動作」)ようになっている。
本実施の形態のメモリセル20Dは、第1の実施の形態のメモリセル20において、選択トランジスタ221と記憶素子21との配置関係、および選択トランジスタ222とリファレンス素子23との配置関係を、それぞれ逆にしたものとなっており、他の構成は同様となっている。すなわち、本実施の形態では、ビット線BL,/BLは、記憶素子21またはリファレンス素子23に対して直接接続されるようになっている。ただし、本実施の形態では、第1の実施の形態で説明した信号線VGRSTの代わりに、信号線VGSETが用いられている。この信号線VGSETは、ダイレクトベリファイ動作の際に、一対のトランジスタTr11,Tr12(電圧制御トランジスタ)を介してビット線BL,/BLへセット電圧を供給するための信号線である。すなわち、信号線VGSETは、これまで説明した信号線VGRSTと同様の役割を果たす信号線である。
本変形例では、例えば図19に示した実施例5のようにして、セット&ダイレクトベリファイ動作がなされる。この図19は、実施例5に係るセット&ダイレクトベリファイ動作の一例を、タイミング波形図で表わしたものである。図19において、(A)はワード線WLの電位、(B)はワード線REFWLの電位、(C)は信号線READENの電位、(D)は/DVRFENの電位、(E)は信号線BLEQの電位、(F)は信号線WRTENの電位、(G)はVCOMMONの電位、(H)は信号線Vo,/Voの電位、(I)は信号線VGSETの電位、(J)はビット線BL,/BLの電位、をそれぞれ示す。
続いて、上記第1および第2の実施の形態(ならびに各変形例1〜3)に共通の変形例(変形例4,5)について説明する。なお、これらの実施の形態等における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図20は、変形例4に係る記憶素子(記憶素子21A)の断面構成を表したものである。本変形例の記憶素子21Aは、PCM(Phase Change Memory:相変化型メモリ)により構成されている。
図21は、変形例5に係る記憶素子(記憶素子21B)の断面構成を表したものである。本変形例の記憶素子21Bは、ReRAM(Resistive Random Access Memory:抵抗変化型メモリ)により構成されている。
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
Claims (15)
- 印加される電圧に応じて抵抗状態が変化する複数の記憶素子と、
前記記憶素子に接続されたビット線と、
前記記憶素子の抵抗状態を変化させることによって情報の書き込みまたは消去を行う抵抗変化動作と、前記記憶素子から情報を読み出す読み出し動作とを行う駆動部と
を備え、
前記駆動部は、
前記読み出し動作の際の読み出し信号を出力する増幅器と、
定電流負荷と、
前記ビット線を駆動するための書き込みドライバと、
前記記憶素子に対して、前記抵抗変化動作と、情報の書き込みまたは消去が正常に行われたか否かを確認するための前記読み出し動作を前記抵抗変化動作に続けて行うダイレクトベリファイ動作と、を実行する制御部と
を有し、
前記制御部は、
前記ダイレクトベリファイ動作を行う期間では、前記定電流負荷が前記増幅器の負荷として機能すると共に、前記記憶素子に流れる電流と前記定電流負荷の電流とに基づいて前記読み出し信号が出力されるように制御し、
前記抵抗変化動作を行う期間および前記ダイレクトベリファイ動作を行う期間においてそれぞれ、前記定電流負荷が前記ビット線に接続されるように制御する
記憶装置。 - 前記定電流負荷に接続されたリファレンス素子を備え、
前記増幅器は、前記記憶素子に流れる電流と前記リファレンス素子に流れる電流とに基づいて差動増幅を行うことにより、前記読み出し信号を出力する
請求項1に記載の記憶装置。 - 前記リファレンス素子は、前記記憶素子と略同等の抵抗特性を示す素子である
請求項2に記載の記憶装置。 - 前記略同等の抵抗特性は、非線形の抵抗特性である
請求項3に記載の記憶装置。 - 複数のメモリセルを備え、
1つの記憶素子と1つのリファレンス素子とが、1つのメモリセル内に配設されている
請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の記憶装置。 - 前記駆動部は、前記定電流負荷を利用して所定の定電圧を生成する定電圧生成部を有し、
前記増幅器は、前記記憶素子に流れる電流に対応する電圧と前記定電圧とに基づいて差動増幅を行うことにより、前記読み出し信号を出力する
請求項1に記載の記憶装置。 - 複数の増幅器に対して1つの定電圧生成部が共通接続されている
請求項6に記載の記憶装置。 - 前記制御部は、前記抵抗変化動作を行う期間では、前記書き込みドライバが前記定電流負荷よりも低インピーダンス状態となるように制御する
請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の記憶装置。 - 前記駆動部は、ソースが前記ビット線に接続された電圧制御トランジスタを有し、
前記電圧制御トランジスタのゲートに印加される電圧によって、前記抵抗変化動作の際に前記記憶素子に印加される電圧が制御される
請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の記憶装置。 - 前記定電流負荷が、カレントミラー回路を用いて構成されている
請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の記憶装置。 - 前記記憶素子は、第1電極、記憶層および第2電極をこの順に有し、
前記記憶層では、前記第1電極と前記第2電極との間に印加される電圧の極性に応じて、可逆的に抵抗状態が変化する
請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の記憶装置。 - 前記記憶層は、
前記第1電極側に設けられた抵抗変化層と、
前記第2電極側に設けられたイオン源層と
を有する請求項11に記載の記憶装置。 - 前記記憶素子では、
前記第1電極側に負電位が印加されると共に前記第2電極側に正電位が印加されると、前記イオン源層中のイオンが前記第1電極側に移動して前記抵抗変化層が低抵抗化することにより、その抵抗状態を高抵抗状態から低抵抗状態へと変化させる、前記抵抗変化動作としてのセット動作が行われ、
前記第1電極側に正電位が印加されると共に前記第2電極側に負電位が印加されると、前記イオン源層中のイオンが前記第2電極側に移動して前記抵抗変化層が高抵抗化することにより、前記低抵抗状態から前記高抵抗状態へと変化させる、前記抵抗変化動作としてのリセット動作が行われる
請求項12に記載の記憶装置。 - 前記制御部は、前記記憶素子の抵抗状態を低抵抗状態から高抵抗状態へと変化させる、前記抵抗変化動作としてのリセット動作に続けて、前記ダイレクトベリファイ動作を実行する
請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の記憶装置。 - 印加される電圧に応じて抵抗状態が変化する複数の記憶素子と、前記記憶素子に接続されたビット線と、前記記憶素子から情報を読み出す読み出し動作の際の読み出し信号を出力する増幅器と、定電流負荷と、前記ビット線を駆動するための書き込みドライバとを備えた記憶装置を動作させる際に、
前記記憶素子に対して、その抵抗状態を変化させることによって情報の書き込みまたは消去を行う抵抗変化動作と、情報の書き込みまたは消去が正常に行われたか否かを確認するための前記読み出し動作を前記抵抗変化動作に続けて行うダイレクトベリファイ動作と、を実行すると共に、
前記ダイレクトベリファイ動作行う期間では、前記定電流負荷が前記増幅器の負荷として機能すると共に、前記記憶素子に流れる電流と前記定電流負荷の電流とに基づいて前記読み出し信号が出力されるように制御し、
前記抵抗変化動作を行う期間および前記ダイレクトベリファイ動作を行う期間においてそれぞれ、前記定電流負荷が前記ビット線に接続されるように制御する
記憶装置の動作方法。
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