JP4683988B2 - 再石灰化作用を有する液体口腔用組成物 - Google Patents

再石灰化作用を有する液体口腔用組成物 Download PDF

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Description

本発明は、結晶性のリン酸カルシウムが存在すると共存する水溶性のリン酸カルシウムが結晶性のリン酸カルシウムに沈着する現象、すなわち、歯の再石灰化現象を促進する作用を有する液体口腔用組成物に関する。
本発明者らは、すでに特許文献1において、高いCa(カルシウム)可溶化活性を有するリン酸マルトデキストリンやリン酸オリゴ糖、及びそれらの製造法を開示している。なお、本発明では、α−1,4及びα−1,6結合のぶどう糖からなる多糖で、ぶどう糖の重合度が10を越える化合物をマルトデキストリンと称し、10以下の重合度の化合物をオリゴ糖と称する。更に、特許文献2において、リン酸マルトデキストリンやリン酸オリゴ糖の多価金属塩類組成物並びにそれらの製造方法を開示している。これらの発明は水溶性に乏しいリン酸カルシウムを水溶性に維持する作用を有するリン酸マルトデキストリンやリン酸オリゴ糖に関するものである。
また、本発明者らの一部は共同研究により、特許文献3において、馬鈴薯でん粉から得られるリン酸オリゴ糖の抗う蝕機能を有する組成物を開示している。
馬鈴薯でん粉から得られるリン酸オリゴ糖の抗う蝕機能の発明に当たっては、本発明者らとの共同研究者らにより、馬鈴薯でん粉由来リン酸オリゴ糖が従来の石灰化現象の抑制、虫歯菌のミュータンス菌に資化されない、グルカンを生成しない、pH緩衝作用を持つなどの作用(特許文献4に開示)の他に、虫歯を修復する再石灰化作用を有することが見出されて、特許文献3の発明に結びついたものである。
更に特許文献5において馬鈴薯でん粉由来のリン酸オリゴ糖よりも極めて低い濃度で再石灰化促進効果を示すリン酸マルトデキストリン、還元リン酸マルトデキストリン、リン酸オリゴ糖及び/又は還元リン酸オリゴ糖を含む組成物を見出し、しかも、当該組成物に更に有機酸を配合すると、Ca=5mMのような高いCa濃度において、高いCa沈着率を示す条件のあることを見出したことを開示している。またCaなどの金属イオンを可溶性に維持する機能と、歯の初期う蝕を修復する再石灰化作用を促進する機能などの特性を有する物質や組成物を口腔衛生剤、食品、飲料、調味料、味質改善剤、洗剤、金属補給剤、金属吸収促進剤、化粧品、飼料、肥料に利用出来ることも開示している。
また近年、洗口剤(マウスウォッシュ)や液体歯磨き剤が生活習慣の中に定着し、広く使用されるようになった。しかし、これらの目的は有害な細菌の成長を抑制したり、口臭予防をしたりなど口腔内を清潔に保つことであり、本発明に示される再石灰化作用により、積極的に歯の修復、健康に寄与する目的とした洗口剤はないのが現状である。そこで、再石灰化作用を目的にした洗口剤として、特許文献3の実施例26〜30にリン酸化オリゴ糖カルシウムを利用した洗口剤が開示されているが、これらの洗口剤は確かに効果があるものの一般的な洗口剤を対象としたためアルコール(エタノール)含有量が多く(10%)、その効果は必ずしも十分とはいえない。
特開平11−255803号公報 特開2002−145893号公報 特開2002−325556号公報 特開平8−104696号公報 特願2003−193100号
本発明の目的は前記の現状を鑑みてなされたものであり、再石灰化作用が十分に発現し、より積極的な歯の修復と健康に寄与する液体口腔用組成物を提供することにある。
本発明者らは、市販の洗口剤や液体歯磨き剤に再石灰化促進剤を添加しても、使用条件では再石灰化作用を示さない問題のあることから、その原因を調べた。その結果、リン酸マルトデキストリン(以下PMDと称す)、還元リン酸マルトデキストリン(以下還元PMDと称す)、リン酸オリゴ糖(以下POSと称す)、還元リン酸オリゴ糖(以下還元POSと称す)はエタノールなどによってその再石灰化機能が減少してしまう欠点があることが判明した。そこで、前記課題を解決するために、鋭意検討した結果、アルコール濃度や再石灰化促進剤であるPMD、還元PMD,POS、還元POS、リン酸澱粉及び有機酸の組み合わせなど、再石灰化作用を発現する条件を見出し、本発明に至った。
具体的には再石灰化促進剤としてPMD、還元PMD、POS、還元POS、リン酸澱粉のみを用いる時は再石灰化剤となるカルシウム塩及びリン酸塩を併用利用し、アルコール含有量を0〜3v/v%にすることで十分な再石灰化作用が発現することを見出した。また、再石灰化促進剤として、有機酸を単独で、又は有機酸とPMD、還元PMD、POS、還元POSとを併用する時はカルシウム塩及びリン酸塩を併用利用することでアルコール含有量を20v/v%まで上げられることを見出した。またこれらに加えて糖アルコール、フッ素化合物を併用することでより再石灰化作用を向上させることができることも見出した。これにより、本発明の再石灰化作用が十分に発現する液体口腔用組成物が完成した。
すなわち、本発明は以下の発明を包含する。
(1)再石灰化促進剤、並びに再石灰化剤であるカルシウム塩及びリン酸塩を含み、下記の再石灰化試験測定法において、カルシウム沈着率が5%以上となる作用を有する液体口腔用組成物。
再石灰化試験測定法:
(i) 再石灰化促進剤試料液の調製
再石灰化促進剤試料液は、最終濃度の調整直前に、希NaOH溶液又は希HCl溶液で試料液のpHを6.5〜7.0に調整する。調製した試料液は反応当日に使用して、ヒドロキシアパタイト無添加反応とヒドロキシアパタイト添加反応を同時進行で行う。なお、水は全て精製水を使用する。
(ii) ヒドロキシアパタイト無添加反応
JIS検定に合格した標準温度計で正確に36℃を表示し、温度変化が±0.3℃以内となる恒温槽を用意する。ガラス製の反応用バイアル瓶(容量13.5mL)に、再石灰化促進剤、並びに再石灰化剤であるカルシウム塩及びリン酸塩を除いて最終濃度の2倍に調製した液体口腔用組成物5mL、HEPES緩衝液(200mM,pH7.0)1mL、最終濃度の10倍濃度に調製したリン酸塩溶液1mL、最終濃度の10倍濃度に調製した再石灰化促進剤試料液1mLの順に入れる。このバイアル瓶を前記恒温槽に10分間以上静置してから、反応液のpHを7.00±0.02に調整する。pH調整に用いる希NaOH溶液又は希HCl溶液の添加量は100μL以内とする。pHの調整を終えた反応液は前記恒温槽に戻して10分間以上静置する。次いで、反応液に水1mLを投入してから直ちに最終濃度の10倍濃度に調製したカルシウム塩溶液1mLを投入し、前記恒温槽に静置して24時間反応する。反応終了後、反応液の一部を採取して、12,000rpm、3分間遠心分離した後、上清を回収して、可溶性のカルシウム濃度を測定する。可溶性のカルシウム濃度はカルシウム測定キットで測定し、ppm単位で表示する。
(iii) ヒドロキシアパタイト添加反応
最終濃度の10倍濃度に調製したカルシウム塩溶液1mLを投入する前に、水1mLの代わりにヒドロキシアパタイト(5mg/mL)溶液1mLを加えることを除いて、(ii)のヒドロキシアパタイト無添加反応の場合と同様に、反応を行い、可溶性のカルシウム濃度を測定する。
(iv) カルシウム可溶化率の算出
ヒドロキシアパタイト無添加の24時間反応終了液における可溶性のカルシウム濃度を測定し、下記式からCa可溶化率を求める。
カルシウム可溶化率(%)=[ヒドロキシアパタイト無添加反応終了液上清の可溶性カルシウム(ppm)/反応液に添加したカルシウム(ppm)]×100
(v) カルシウム沈着率の算出
反応系に存在するヒドロキシアパタイトに対する、ヒドロキシアパタイト無添加の24時間反応終了液における可溶性のカルシウム濃度からヒドロキシアパタイト添加の24時間反応終了液における可溶性のカルシウム濃度を差し引いた値の比率をカルシウム沈着率と設定し、下記式で求める。
カルシウム沈着率(%)={[ヒドロキシアパタイト無添加反応終了液上清の可溶性カルシウム(ppm)−ヒドロキシアパタイト添加反応終了液上清の可溶性カルシウム(ppm)]/反応液に添加したヒドロキシアパタイト(500ppm)}×100
(2)再石灰化促進剤がリン酸マルトデキストリン、還元リン酸マルトデキストリン、リン酸オリゴ糖、還元リン酸オリゴ糖、リン酸澱粉及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種であり、アルコール含有量が0〜3v/v%である前記(1)に記載の液体口腔用組成物。
(3)再石灰化促進剤が有機酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種であり、アルコール含有量が0〜20v/v%である前記(1)に記載の液体口腔用組成物。
(4)再石灰化促進剤が、リン酸マルトデキストリン、還元リン酸マルトデキストリン、リン酸オリゴ糖、還元リン酸オリゴ糖、リン酸澱粉及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種、並びに有機酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種であり、アルコール含有量が0〜20v/v%である前記(1)に記載の液体口腔用組成物。
(5)(a)リン酸マルトデキストリン、還元リン酸マルトデキストリン及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.00001〜1w/w%、又はリン酸オリゴ糖、還元リン酸オリゴ糖、リン酸澱粉及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.001〜5w/w%、
(b)リン酸塩1〜7mM、並びに
(c)リン酸塩の1〜2倍molのカルシウム塩
を含み、使用時のアルコール含有量が0〜3v/v%である液体口腔用組成物。
(6)(a)有機酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種0.005〜5w/w%、
(b)リン酸塩1〜15mM、好ましくは1〜7mM、並びに
(c)リン酸塩の1〜2倍molのカルシウム塩
を含み、使用時のアルコール含有量が0〜20v/v%である液体口腔用組成物。
(7)更に、リン酸マルトデキストリン、還元リン酸マルトデキストリン及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.00001〜1w/w%、又はリン酸オリゴ糖、還元リン酸オリゴ糖、リン酸澱粉及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.001〜5w/w%を含む前記(6)に記載の液体口腔用組成物。
(8)更に、糖アルコール及びフッ素化合物から選ばれる少なくとも1種を含む前記(2)〜(7)のいずれかに記載の液体口腔用組成物。
(9)前記(1)〜(8)のいずれかに記載の液体口腔用組成物を含む洗口剤。
(10)エタノール、グリセリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、サッカリンナトリウム及び塩化セチルピリジニウムから選ばれる少なくとも1種を含む基本処方に、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の液体口腔用組成物を配合してなる洗口剤。
(11)前記(1)〜(8)のいずれかに記載の液体口腔用組成物を含む液体歯磨き剤。
(12)エタノール、グリセリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、サッカリンナトリウム及び塩化セチルピリジニウムから選ばれる少なくとも1種を含む基本処方に、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の液体口腔用組成物を配合してなる液体歯磨き剤。
本発明によれば、より積極的に歯の修復と健康を増進する効果を十分に示す再石灰化作用を有する液体口腔用組成物を提供することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明において、第一に重要な機能はリン酸カルシウムを可溶性に維持する機能である。本発明者らは特許文献5において極めて高いCa可溶化活性を示すPMD、POSなどを開示している。次に重要な機能は歯の結晶成分であるヒドロキシアパタイトの結晶にリン酸カルシウムが沈着する再石灰化作用である。この作用についても特許文献5においてCa沈着率が高いPMD、POSなどを開示している。
すなわち、0.1%以下という低濃度でもリン酸イオンとカルシウムイオンが共存する系においてリン酸カルシウムが結晶となって沈殿することを防ぐCa可溶化作用と、同時に同じ系内に歯のリン酸カルシウムの結晶成分であるヒドロキシアパタイトが存在すると、結晶のヒドロキシアパタイトにリン酸カルシウムを沈着させる再石灰化作用の二つの作用を有する物質に関する発明を開示している。
本発明は、より積極的に歯の修復と健康に寄与する再石灰化作用を発現する高機能を持つPMD、POSなどの実用的な利用技術である液体口腔用組成物に関するものである。本発明の液体口腔用組成物の具体例としては、洗口剤、液体歯磨き剤等が挙げられる。なお、本発明において、「アルコール含有量」とはエタノール含有量をいう。
本発明に用いる再石灰化促進剤としては、再石灰化剤であるカルシウム塩及びリン酸塩と併用することにより、前記の再石灰化試験測定法において、カルシウム沈着率が5%以上となる作用を有する液体口腔用組成物を与えるものであれば、特に制限はないが、好ましくはPMD、還元PMD、POS、還元POS、リン酸澱粉又はそれらの塩、有機酸又はその塩が挙げられる。なおリン酸澱粉とは澱粉にリン酸基が結合した酸性多糖のことで、リン酸基が結合したすべての澱粉を指す。
PMD、還元PMD、POS、還元POS及びリン酸澱粉の塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、鉄塩、亜鉛塩、アルミニウム塩が挙げられる。
有機酸としては、例えばクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、フマル酸、コハク酸、酢酸、乳酸、アジピン酸、イタコン酸、フィチン酸、安息香酸、アスコルビン酸、グルコノデルタラクトン、酸性アミノ酸が挙げられ、それらの塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、鉄塩、亜鉛塩、アルミニウム塩が挙げられる。
本発明に用いるカルシウム塩としては、水溶性カルシウム塩であれば特に制限はなく、例えば塩化カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、第一リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウムなどが挙げられる。
本発明に用いるリン酸塩としては、例えば、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウムなどのリン酸ナトリウム塩;リン酸一カリウム、リン酸二カリウムなどのリン酸カリウム塩;リン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウムなどのリン酸アンモニウム塩;リン酸水素マグネシウム、リン酸マグネシウムなどのリン酸マグネシウム塩;リン酸カルシウムが挙げられる。
再石灰化促進剤としてPMD、還元PMD、POS、還元POS、リン酸澱粉のみを用いるアルコール含有量0〜3v/v%の液体口腔用組成物(ノンアルコールを含む)においては、PMD及び還元PMDの配合量は0.00001〜1w/w%とするのが好ましく、特に0.0001〜0.1w/w%とするとより高い機能を発揮する。POS、還元POS及びリン酸澱粉の配合量は0.001〜5w/w%とするのが好ましく、特に0.005〜1w/w%とするとより高い機能を発揮する。再石灰化剤であるリン酸塩(リン酸カルシウムを含む)は液体口腔用組成物中に1〜7mM存在することが好ましく、2種以上組み合わせることもできる。カルシウム塩(リン酸カルシウムを含む)はリン酸塩の1〜2倍mol存在することが望ましく、2種以上組み合わせることもできる。
リン酸カルシウムは、本発明において、再石灰化剤であるカルシウム塩及びリン酸塩の両者の機能を発揮するものであり、本発明の組成物にリン酸カルシウムを配合する場合、リン酸イオンとカルシウムイオンを別々に考え、他のリン酸塩またはカルシウム塩を組み合わせて各々の設定濃度になるように配合する。
糖アルコール、例えばキシリトール、ソルビトール、マルチトール、パラチニット、還元水あめ、エリスリトール、ラクチトール、マンニトールを併用する場合はその併用効果を発現させるためには、通常0.1w/w%以上、好ましくは1〜15w/w%配合する。またフッ素化合物、例えばフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フッ化スズ、フッ化カルシウム、フッ化亜鉛、モノフルオロリン酸ナトリウム、を併用する場合は1〜500ppm配合することが望ましい。
再石灰化促進剤として有機酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種、又はこれらと、PMD、還元PMD、POS、還元POS、リン酸澱粉及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種との組み合わせを用いるアルコール含有量0〜20v/v%の液体口腔用組成物(ノンアルコールを含む)においてはPMD、還元PMD及びそれらの塩の配合量は0.00001〜1w/w%とするのが好ましく、特に0.0001〜0.1w/w%にするとより高い機能を発揮する。POS、還元POS、リン酸澱粉及びそれらの塩の配合量は0.001〜5w/w%とするのが好ましく、特に0.01〜1w/w%にするとより高い機能を発揮する。また有機酸は、その種類によって異なるが、0.005〜5w/w%とするのが好ましく、例えば乳酸の場合、0.05〜2w/w%とするのが特に好ましい。再石灰化剤であるリン酸塩は液体口腔用組成物中に好ましくは1〜15mM、更に好ましくは1〜7mM配合し、2種以上組み合わせることもできる。カルシウム塩はリン酸塩の1〜2倍mol存在することが望ましく、2種以上組み合わせることもできる。また有機酸カルシウムを配合する場合、有機酸イオンとカルシウムイオンを別々に考え、他の有機酸またはカルシウム塩を組み合わせて各々の設定濃度になるように配合する。糖アルコールを併用する場合はその併用効果を発現させるためには、通常0.1w/w%以上、好ましくは1〜15w/w%配合する。またフッ素化合物を併用する場合は1〜500ppm配合することが望ましい。
また濃縮タイプの液体口腔用組成物の場合は実際に使用する濃度に希釈した時のアルコール濃度に依存するので2倍濃縮タイプならアルコール濃度40v/v%まで使用可能である。
本発明の液体口腔用組成物としては、例えば以下に示すものが挙げられる。
(組成物A)
(a)PMD、還元PMD及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.00001〜1w/w%、又はPOS、還元POS、リン酸澱粉及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.001〜5w/w%、
(b)リン酸塩1〜7mM、並びに
(c)リン酸塩の1〜2倍molのカルシウム塩
を含み、使用時のアルコール含有量が0〜3v/v%である液体口腔用組成物。
(組成物B)
(a)有機酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種0.005〜5w/w%、
(b)リン酸塩1〜15mM、好ましくは1〜7mM、並びに
(c)リン酸塩の1〜2倍molのカルシウム塩
を含み、使用時のアルコール含有量が0〜20v/v%である液体口腔用組成物。
(組成物C)
前記組成物Bに、更に、PMD、還元PMD及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.00001〜1w/w%、又はPOS、還元POS、リン酸澱粉及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.001〜5w/w%を配合した液体口腔用組成物。
前記のPMD、還元PMD、POS、還元POS、リン酸澱粉及びそれらの塩、有機酸及びその塩、カルシウム塩、リン酸塩、糖アルコール、フッ素化合物以外の成分は本発明の効果(前記再石灰化試験におけるCa沈着率5%以上)を阻害しなければ、水(精製水)及びエタノール等の溶媒と、この分野で使用される各種成分、例えば湿潤剤、分散剤、界面活性剤、緩衝剤、pH調整剤、防腐剤、殺菌剤、香料、香味剤、色素、その他有効成分を配合することができる。なお、液体口腔用組成物のpHは5.5〜9.0とするのが好ましく、6.0〜8.0とするのが更に好ましい。
具体的には湿潤剤としてグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、エリスリトール、パラチノース、その他糖アルコール類等が挙げられる。分散剤としてはカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、アラビヤガム、カラギーナン、キサンタンガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ジェランガム等のガム類、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子、その他ペクチン、アルギン酸ナトリウムなどが挙げられる。界面活性剤としてはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンコポリマー、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリプロピレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートなどのノニオン系界面活性剤、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、アルキルエーテルカルボン酸塩等のアニオン系界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド等のカチオン系界面活性剤等が挙げられる。防腐剤、殺菌剤としては安息香酸及びその塩、サリチル酸及びその塩、パラベン類、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸ヘキシジン、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、ヒノキチオール、ソルビン酸カリウム等が挙げられる。香料、香味剤としてはl−メントール、スペアミントオイル、ペパーミントオイル、アネトール、オイゲノール、リモネン、レモンオイル、オレンジオイル、ローズマリーオイル、ユーカリオイル、セージオイル、丁子油、チモール、メチルオイゲノール、シオネール、ウインターグリーンオイル、サリチル酸メチル、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン、スクラロース、ステビオサイド、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、フルクトース、デキストリン、オリゴ糖類等が挙げられる。色素としては赤色3号、赤色105号、黄色4号、黄色203号、青色1号、青色2号、緑色3号、緑色201号等の法定色素、酸化チタン、グンジョウ等の顔料等が挙げられる。その他有効成分としてはデキストラナーゼ、グリチルリチン酸塩及びその誘導体、トラネキサム酸、アルキルグリシン、イプシロンアミノカプロン酸、ムタナーゼ、塩化リゾチーム、アズレン、アラントイン、ビタミン及びその誘導体、サイクロデキストリン、オウバクエキス、銅クロロフィリンナトリウム等が挙げられる。また前記した成分は湿潤剤と香味剤のように二つ以上の目的を持って配合することも可能である。
本発明は上述のようにアルコール濃度によって再石灰化促進剤であるPMD、還元PMD、POS、還元POS、リン酸澱粉及びそれらの塩、有機酸及びその塩の組み合わせを変え、再石灰化剤であるリン酸塩とカルシウム塩の併用、また必要に応じて糖アルコール、フッ素化合物を用いることによって、より積極的に歯の修復と健康を増進する効果を十分に示す再石灰化作用を有する液体口腔用組成物とすることができる。
以下、実験例及び実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例により、その技術的範囲が限定されるものではない。試験に使用したPMD、POS、還元PMD、還元POS、リン酸澱粉は以下の方法で調製し、その平均重合度と結合リン量を表1に示した。
(試験材料の調製)
<リン酸澱粉>
コーンスターチ(王子コーンスターチ株式会社製、水分13重量%)1200kgを一定の流速でタービュライザに導入し、同時に第一リン酸ナトリウム・2水塩176kgと無水第二リン酸ナトリウム32kgを水に溶解して全量655kgのリン酸溶液(溶液中のリン含量6.4重量%、pH6.0)を一定の流速で添加して均一に混合した。このリン酸混合澱粉をフラッシュ・ドライヤーで水分6重量%となるまで乾燥し、得られたリン酸含浸澱粉(リン含量3.5重量%、pH5.6)750kgを流動層加熱機(王子コーンスターチ株式会社製)に投入した。加熱した熱風を供給して流動加熱し、排気される熱風は流動層の系外に排出した。加熱開始後、30分で175℃まで昇温し、熱風の排気はそのまま系外に排出し続けて、175℃で120分加熱反応した。加熱反応終了後、送風を冷風に切り替え、更に熱風の排気を系外に排出し続けて、品温を100℃以下にまで冷却した。回収されたリン酸エステル澱粉は700kgであり、その結合リン含量は2.8重量%、リン酸化率は81%であった。
<PMD>
70℃の水71Lに塩化カルシウム二水和物34gを溶解した後、攪拌しながら前述のリン酸澱粉8kgを徐々に添加しながら溶解した。水酸化ナトリウムでpH6.0とした後、超耐熱性α−アミラーゼ(ターマミル クラッシック、ノボザイムズ社製)を対澱粉0.05重量%添加し、5分間保持した。粘度が下がり始めるとリン酸澱粉45kgを徐々に追加添加した。水酸化ナトリウムでpH6.0に再調整後、追加した澱粉に対してターマミル クラッシックを0.05重量%添加して10分保持した。次に、調製したリン酸澱粉分散液をジェットクッカーにて入口温度110℃、滞留時間5分の条件で処理した。ジェットクッカー処理した液をタンクに集め、ターマミル クラッシックを対澱粉0.05重量%追加添加し、60℃、3時間反応させた。酵素反応は塩酸でpH3.5に調整し、終了とした。
酵素処理液の精製は比較例と同様に行い、セラミック濾過に8時間を要した。その後、比較例と同様にしてスプレードライで粉末化し、36.2kgのPMDを得た。
<還元PMD>
還元デキストリン100kg(東和化成(株)製PO−10)とリン酸ナトリウム溶液(リン酸1ナトリウム・2水塩15kgとリン酸2ナトリウム2.7kgを水400kgに溶解したものをスプレードライヤーで乾燥粉末化した。これを流動層に投入し、170℃まで昇温後2時間焙焼し、得られた試料を20%水溶液とし粉末活性炭を対固形分10重量%添加し、60℃、2時間攪拌保持した。その後、セラミック濾過機で残渣と活性炭を除去した。濾過供給液が減少したら純水を添加して透過液のBrixが1以下になるまで濾過を行った。NF膜で脱塩・濃縮処理を行い、さらに10重量%の水酸化ナトリウムでpH6.2に調整した。0.45μmのポリスルフォンのメンブレンフィルターで濾過後、スプレードライヤーで乾燥粉末化し還元PMDを得た。
<POS>
特開2002−325556号公報の実施例1の方法に準じてPOSを得た。
<還元POS>
上記で得たPOSを出発物質として特開2002−325556号公報の実施例10の方法に準じて還元POSを得た。
Figure 0004683988
(実験例)
以下の基本処方洗口剤を調製した。
基本処方洗口剤
グリセリン10.0g
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油1g
サッカリンナトリウム0.01g
塩化セチルピリジニウム0.02g
精製水(蒸留水の脱塩精製水をMILLIPORE社製MILLI-Q Labo で再精製した水) 残
計50.0mL(最終濃度の2倍に調製)
この基本処方洗口剤5mLを利用して前記の再石灰化試験測定法に則り、再石灰化剤である18mMKHPO(リン酸塩)溶液を1mL、30mMCaCl(カルシウム塩)溶液1mLと再石灰化促進剤等の溶液を添加し、合計10mLとして再石灰化試験を行い、Ca沈着率を測定することで洗口剤の再石灰化作用を評価した。なおカルシウムの測定にはカルシウム測定キット(和光純薬製カルシウムCテストワコー)を使用した。Ca沈着率と再石灰化作用の有無の結果を表2と表3に示した。なお、Ca沈着率5%以上を再石灰化作用ありとした。また特別の表記がない限り%はw/v%である。
(試験1:ブランク)
再石灰化剤であるKHPO、CaCl、再石灰化促進剤等を何も加えず洗口剤のみで再石灰化作用を評価した。
(試験2)
再石灰化剤である18mMKHPO溶液1mLと30mMCaCl溶液1mLのみを添加し、再石灰化促進剤等は何も加えず洗口剤の再石灰化作用を評価した。
(試験3)
再石灰化剤である18mMKHPO溶液1mLと30mMCaCl溶液1mLと再石灰化促進剤である0.002%PMD溶液1mLを加え、洗口剤の再石灰化作用を評価した。
(試験4)
0.002%PMD溶液を0.2%POS溶液に換えた以外は試験3と同様に洗口剤の再石灰化作用を評価した。
(試験5)
0.002%PMD溶液を0.002%還元PMD溶液に換えた以外は試験3と同様に洗口剤の再石灰化作用を評価した。
(試験6)
0.002%PMD溶液を0.2%還元POS溶液に換えた以外は試験3と同様に洗口剤の再石灰化作用を評価した。
(試験7)
0.002%PMD溶液を10%リン酸澱粉溶液に換えた以外は試験3と同様に洗口剤の再石灰化作用を評価した。
(試験8)
再石灰化剤である18mMKHPO溶液1mLと30mMCaCl溶液1mLと再石灰化促進剤である0.004%PMD溶液0.5mLと4%乳酸溶液0.5mLを加え、洗口剤の再石灰化作用を評価した。
(試験9)
4%乳酸溶液を40%キシリトール溶液に換えた以外は試験8と同様に洗口剤の再石灰化作用を評価した。
(試験10)
4%乳酸溶液を0.02%フッ化ナトリウム溶液に換えた以外は試験8と同様に洗口剤の再石灰化作用を評価した。
(試験11)
再石灰化剤である18mMKHPO溶液1mLと30mMCaCl溶液1mLと再石灰化促進剤である0.008%PMD溶液0.25mL、40%キシリトール溶液0.5mL及び8%乳酸溶液0.25mLを加え、洗口剤の再石灰化作用を評価した。
Figure 0004683988
Figure 0004683988
実験例の結果から分かるように洗口剤そのものには再石灰化作用は全くなく、再石灰化剤であるKHPOとCaClだけを添加しても再石灰化作用は発現しないが、PMD、還元PMD、POS及び還元POSを添加することで再石灰化作用が発現するようになる。また糖アルコールやフッ素化合物を併用することで更に再石灰化作用が向上する(Ca沈着率が高くなる)ことが確認できた。
次に本発明の組成物の処方例を示す。また処方例の組成物8mLを利用して前記の再石灰化試験測定法に則りCa沈着率を測定し、再石灰化作用を評価した。ただし再石灰化剤と再石灰化促進剤等はすべて添加されているので、HEPES緩衝液1mLと水1mL(ヒドロキシアパタイト無添加反応)又はヒドロキシアパタイト溶液1mL(ヒドロキシアパタイト添加反応)のみを添加して合計10mLとして再石灰化試験を行った。なお、実施例1〜11、実施例13〜17、実施例19〜23及び比較例1〜5は洗口剤の処方例であり、実施例12、実施例18、実施例24及び比較例6は液体歯磨き剤の処方例である。
(実施例1〜6)
Figure 0004683988
(実施例7〜12)
Figure 0004683988
(実施例13〜18)
Figure 0004683988
(比較例1〜6)
Figure 0004683988
(実施例19〜24)
Figure 0004683988

Claims (8)

  1. (a)リン酸マルトデキストリン、還元リン酸マルトデキストリン及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.00001〜1w/w%、又はリン酸オリゴ糖、還元リン酸オリゴ糖、リン酸澱粉及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.001〜5w/w%、
    (b)リン酸塩1〜7mM、並びに
    (c)リン酸塩の1〜2倍molのカルシウム塩
    を含み、使用時のエタノール含有量が0〜3v/v%であり、
    前記リン酸塩がリン酸ナトリウム塩、リン酸カリウム塩、リン酸アンモニウム塩及びリン酸マグネシウム塩から選ばれ、
    前記カルシウム塩が塩化カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、第一リン酸水素カルシウム及びグリセロリン酸カルシウムから選ばれる液体口腔用組成物。
  2. (a)有機酸及びそのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、鉄塩、亜鉛塩又はアルミニウム塩から選ばれる少なくとも1種0.005〜5w/w%、
    (b)リン酸塩1〜15mM
    (c)リン酸塩の1〜2倍molのカルシウム塩、並びに
    (d)リン酸マルトデキストリン、還元リン酸マルトデキストリン及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.00001〜1w/w%、又はリン酸オリゴ糖、還元リン酸オリゴ糖、リン酸澱粉及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種0.001〜5w/w%
    を含み、使用時のエタノール含有量が0〜20v/v%であり、
    前記リン酸塩がリン酸ナトリウム塩、リン酸カリウム塩、リン酸アンモニウム塩及びリン酸マグネシウム塩から選ばれ、
    前記カルシウム塩が塩化カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、第一リン酸水素カルシウム及びグリセロリン酸カルシウムから選ばれる液体口腔用組成物。
  3. 更に、糖アルコール及びフッ素化合物から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1又は2に記載の液体口腔用組成物。
  4. 前記リン酸塩がリン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウム、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸水素マグネシウム及びリン酸マグネシウムから選ばれる請求項1〜のいずれか1項に記載の液体口腔用組成物。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の液体口腔用組成物を含む洗口剤。
  6. エタノール、グリセリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、サッカリンナトリウム及び塩化セチルピリジニウムから選ばれる少なくとも1種を含む基本処方に、請求項1〜のいずれか1項に記載の液体口腔用組成物を配合してなる洗口剤。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の液体口腔用組成物を含む液体歯磨き剤。
  8. エタノール、グリセリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、サッカリンナトリウム及び塩化セチルピリジニウムから選ばれる少なくとも1種を含む基本処方に、請求項1〜のいずれか1項に記載の液体口腔用組成物を配合してなる液体歯磨き剤。
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