JP5488096B2 - 口腔用組成物 - Google Patents

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本発明は、飲食物中の酸により歯が溶解する酸蝕症を抑制し、かつ歯へのフッ化物取り込み量を増加させてう蝕の発症を抑制し、酸蝕症とう蝕との両方を効果的に予防できると共に、外観安定性及び使用感も良好な口腔用組成物に関する。
歯を構成するエナメル質や象牙質は、口腔内細菌により産生された酸に晒されるとミネラル成分を失い、う蝕が発症・進行する。しかし、う蝕表層に明確な欠損がなく、う蝕内部のミネラルイオンのみが溶出した初期う蝕の状態であれば、適切な口腔ケアによって初期う蝕内部にミネラルイオンが供給され、再石灰化と呼ばれる反応によって元の状態に改善することが知られている。このう蝕の発症・進行を予防し、再石灰化を促進するためには、一般的に、フッ化物やフッ化物の効果を高める成分を配合した技術開発が行われている。
このような技術として、例えば、フッ素を徐放する歯科材料技術(特許文献1;特開平05−085915号公報)、金属塩を塗布する技術(特許文献2;特開平04−217904号公報)、金属塩を配合した技術(特許文献3;特表平10−511104号公報)、ハイドロキシアパタイトやキシリトールを配合した技術(特許文献4;特開平9−175963号公報、特許文献5;特開2002−97124号公報)、カゼイングリコマクロペプチド化合物を配合した技術(特許文献6;特開2001−517610号公報)、カルシウムイオンを配合した技術(特許文献7;特開平11−106322号公報、特許文献8;特開2003−238372号公報、特許文献9;特開2006−069990号公報)等が提案されている。
一方、近年、口腔内細菌由来の酸だけでなく、口腔内への摂取物、具体的には飲食物等に由来の酸により歯が溶解される酸蝕症が問題となっている。炭酸飲料やワイン、柑橘類系のジュースなどはそのpHが1〜3であり、口腔内細菌による酸性域(pH4〜5)に比べて低く、この場合は、歯にフッ化物が滞留してフッ化カルシウムやフルオロアパタイト等が沈着していても歯が容易に溶解する。従って、う蝕に加えて酸蝕症も予防するためには、う蝕予防に必要なフッ化物滞留能に加え、歯を被覆・吸着処理などして、飲食物由来の酸から歯の溶解を抑制することが望ましい。
歯を被覆する技術としては、リン酸エステル又はポリマーによる歯面コーティング技術(特許文献10;特開平5−320032号公報、特許文献11;特開2005−200345号公報)、茶抽出物による歯質強化技術(特許文献12;特開2005−29496号公報)等が提案されている。しかし、これら技術は、歯面への吸着力や長時間保持の制御が困難であるという課題があった。
また、アルミニウムとフッ化物による歯質保護技術(特許文献13;特開平5−155746号公報、特許文献14;特開平6−298632号公報)や、カゼインフォスホペプチド−アモルファスリン酸カルシウムとフッ化物による耐酸性技術(特許文献15;特開2005−145952号公報)も提案されている。しかし、前述した通り、フッ化物による歯の被覆では酸蝕症予防が十分でない。
従って、口腔内細菌から産生される酸により歯が脱灰するのを抑制し、再石灰化を促進するフッ化物の口腔内滞留能と、飲食物等に由来する酸により歯が溶解する酸蝕症を抑制する効果との両方を兼ね備え、安定かつ使用感の良好な口腔用組成物の開発が望まれる。
特開平5−085915号公報 特開平4−217904号公報 特表平10−511104号公報 特開平9−175963号公報 特開2002−97124号公報 特開2001−517610号公報 特開平11−106322号公報 特開2003−238372号公報 特開2006−069990号公報 特開平5−320032号公報 特開2005−200345号公報 特開2005−29496号公報 特開平5−155746号公報 特開平6−298632号公報 特開2005−145952号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、歯にフッ化物を十分に取り込ませて滞留させ得ると同時に、口腔内へ摂取される飲食物等によって歯が溶解する酸蝕症を有効に抑制して、う蝕と酸蝕症との両方を効果的に抑制でき、製剤安定性及び使用感も良好な口腔用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、(A)アラビトール、(B)水溶性マグネシウム塩、及び(C)モノフルオロリン酸ナトリウムを配合し、(A)及び(B)成分の配合量がそれぞれ特定範囲で、かつ(A)成分/((B)成分中のマグネシウムイオン)のモル比を特定割合とすることにより、う蝕予防の有効成分であるフッ化物を歯に十分に取り込ませ、かつ飲食物等に由来する酸により歯が溶解する酸蝕症の発現や進行を効果的かつ持続的に抑制し、う蝕と酸蝕症とを同時に抑制でき、外観安定性や使用感にも優れる口腔用組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
更に詳述すると、フッ化物と金属塩との併用により歯へのフッ素取り込み量が高まり、う蝕予防として有用であることは知られている。しかし、う蝕は、口腔内細菌が産生する酸により唾液やプラーク中のpHが4〜5程度に低下すると歯が溶解して発症・進行し易くなるが、炭酸飲料やワイン、柑橘類等の飲食物はそれ由来の酸のpHが1〜3程度でより低いため、これらの飲食物等を口腔内に摂取するとフッ素が取り込まれても歯が容易に溶解し易く、このため従来の技術では飲食物等に由来する酸蝕症の発現や進行を満足に抑制することは難しかった。
これに対して、本発明者らは、糖アルコールであるアラビトールに歯へ吸着して酸蝕症を抑制する効果があり、かかるアラビトールにフッ素源としてモノフルオロリン酸ナトリウムと水溶性マグネシウム塩とを併用することで、歯へフッ素が十分に取り込まれると共に、アラビトールに由来する酸蝕症抑制効果が有効に発揮されて製剤を口腔内へ適用直後及び適用後にも経時で認められることを見出した。
本発明では、アラビトールがキシリトールやソルビトール等の他の糖アルコールに比べてキレート力に優れており、このため、アラビトールに上記特定のフッ素源を併用し、かつ水溶性マグネシウム塩を適切に配合することによって、アラビトールが歯へ有効に吸着することが一つの要因となって、酸蝕症を抑制する優れた効果が発揮されると推測される。本発明では、アラビトールに由来する酸蝕症抑制効果が満足に発現し、口腔内へ適用直後のみならず、適用後に数時間、例えば1〜3時間程度経過しても認められ、しかも、同時に歯へフッ素を満足に取り込ませ滞留させることができる。それ故、本発明は、う蝕予防に必要なフッ化物滞留能に加え、飲食物等による酸で歯が溶解するのを抑制する優れた酸蝕症抑制効果を有し、う蝕と酸蝕症との両方を予防又は抑制する有用な技術である。
なお、歯へのフッ素取り込み向上のためフッ素源と水溶性カルシウム塩とを併用する技術は多く提案されているが、アラビトールにフッ素源と水溶性カルシウム塩とを併用しても満足な酸蝕症抑制効果は得られず、かかる技術からアラビトールにモノフルオロリン酸ナトリウムと水溶性マグネシウム塩とを併用することによるう蝕及び酸蝕症抑制効果は予想し難い。
従って、本発明は、下記の口腔用組成物を提供する。
請求項1:
(A)アラビトールと、(B)水溶性マグネシウム塩と、(C)モノフルオロリン酸ナトリウムとを配合してなり、(A)成分を10〜50質量%、(B)成分をマグネシウムイオンとして0.01〜0.3質量%含有し、かつ(A)成分のアラビトール/((B)成分中のマグネシウムイオン)のモル比が10〜400であることを特徴とする口腔用組成物。
請求項2:
(A)成分を20〜40質量%、(B)成分をマグネシウムイオンとして0.02〜0.2質量%、(C)成分を0.2〜1.2質量%含有し、かつ(A)成分/((B)成分中のマグネシウムイオン)のモル比が20〜200である請求項1記載の口腔用組成物。
本発明の口腔用組成物は、適用直後から経時後も酸蝕症抑制効果が高く発揮されると共に、フッ化物の歯への取り込み量も多くフッ化物滞留能に優れ、かつ外観安定性及び使用感も良好である。従って、本発明組成物は、う蝕と酸蝕症との両方を効果的に予防又は抑制することができる。
以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本発明の口腔用組成物は、(A)アラビトールと、(B)水溶性マグネシウム塩と、(C)モノフルオロリン酸ナトリウムとを配合してなる。
(A)アラビトールは、D−アラビノース及びL−リキソースを還元して得られる糖アルコールである。アラビトールには、D(+)−アラビトール及びL(−)−アラビトールがあるが、それぞれを単独で使用しても、2種を組み合わせて使用してもよい。アラビトールとしては市販品、例えば和光純薬工業社製、関東化学社製、シグマ社製のD(+)−アラビトール及びL(−)−アラビトールを使用できる。
(A)成分のアラビトールの配合量は、外観安定性、使用感、適用直後及び経時後の酸蝕症抑制効果の点で、組成物全体の10〜50%(質量%、以下同様。)(モル濃度として65.7〜328.6mmol/100g)であり、好ましくは20〜40%(モル濃度として131.4〜262.9mmol/100g)である。アラビトールの配合量が10%(65.7mmol/100g)未満では、適用直後及び経時後の酸蝕症抑制効果が不十分となる。50%(328.6mmol/100g)を超えると、着色による外観安定性の低下や過剰な甘みによる使用感の低下が生じ、また、経時後の酸蝕症抑制効果が低下する。なお、アラビトールには、D(+)−アラビトール及びL(−)−アラビトールがあるが、それぞれ単独で、又は2種を組み合わせて使用することができる。
(B)成分の水溶性マグネシウム塩としては、例えば塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム等の無機酸のマグネシウム塩やその水和物、乳酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、ギ酸マグネシウム等の有機酸のマグネシウム塩やその水和物が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を併用して使用できる。中でも、易溶解性及び汎用性の点で、特に塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、及びその水和物がより好適に用いられる。
本発明において「水溶性」とは、25℃の水100gに対して、少なくとも0.1gの溶解度を有することを意味する。
(B)成分の水溶性マグネシウム塩の配合量は、歯へのフッ素取り込み量、適用直後及び経時後の酸蝕症抑制効果、使用感の点で、マグネシウムイオンとして組成物全体の0.01〜0.3%(モル濃度として0.4〜12.3mmol/100g)であり、好ましくは0.02〜0.2%(モル濃度として0.8〜8.2mmol/100g)である。配合量が0.01%(0.4mmol/100g)未満では、歯へのフッ素取り込み量が減少すると共に、経時後の酸蝕症抑制効果も低下する。0.3%(12.3mmol/100g)を超えると、適用直後及び経時後の酸蝕症抑制効果が低下すると共に、苦味が発生して使用感に劣る。
(A)アラビトールと(B)水溶性マグネシウム塩の配合割合は、(A)アラビトールと(B)水溶性マグネシウム塩中のマグネシウムイオンとの割合((A)成分/(B成分中のマグネシウムイオン))が、適用直後及び経時後の酸蝕症抑制効果の点で、モル比で10〜400であり、好ましくは20〜200である。モル比が10未満では、適用直後及び経時後の酸蝕症抑制効果が低下し、400を超えると、経時後の酸蝕症抑制効果が低下する。
本発明で使用するモル数は、アラビトールの分子量を152.15、マグネシウムイオンの原子量を24.31として算出するものとする。
本発明では、フッ素源として(C)成分のモノフルオロリン酸ナトリウムを配合する。なお、モノフルオロリン酸ナトリウムの代わりに、フッ素源としてフッ化ナトリウムやフッ化スズなどの水に溶解してフッ化物イオンを放出するフッ化物を用いても、本発明の目的は達成できない。
(C)成分のモノフルオロリン酸ナトリウムの配合量は、歯へのフッ素取り込み量及び経時後の酸蝕症抑制効果の点で、好ましくは組成物全体の0.1〜4%、より好ましくは0.2〜1.2%である。配合量が0.1%未満では、歯に十分量のフッ素が取り込まれない場合や、経時後の酸蝕症抑制効果が不十分となる場合がある。4%を超えるとマグネシウムイオンと反応して沈殿物が発生し外観の安定性に劣る場合や、経時後の酸蝕症抑制効果が低下する場合がある。
本発明の口腔用組成物は、液体、液状、ペースト状などの形態として調製され、練歯磨、液体歯磨、液状歯磨、潤製歯磨等の歯磨剤、洗口剤などに調製できる。
本発明組成物は、剤型に応じて、本発明の効果を妨げない範囲で公知の任意成分を適宜配合できる。具体的には、上記各成分に加えて、歯磨剤の場合は、例えば研磨剤、粘結剤、(A)アラビトール以外の粘稠剤、界面活性剤、甘味剤、防腐剤、香料、(B)水溶性マグネシウム塩や(C)モノフルオロリン酸ナトリウム以外の有効成分、水等の溶媒、pH調整剤などを安定性及び有効性を損なわない範囲で配合し得る。また、洗口剤の場合は、例えば(A)アラビトール以外の湿潤剤、界面活性剤、溶剤、緩衝剤、防腐剤、殺菌剤、香料、甘味剤、色素、(B)水溶性マグネシウム塩や(C)モノフルオロリン酸ナトリウム以外の有効成分などを配合できる。
なお、本発明組成物は、製剤中に水溶性カルシウム塩を含まないことが望ましい。水溶性カルシウム塩が製剤中に存在すると、アラビトールの歯への吸着効果が低下して酸蝕症抑制効果が低下し、本発明効果が有効に発現しない場合がある。
以下に任意成分の具体例を示すが、本発明の組成物に配合可能な成分はこれらに制限されるものではない。
研磨剤としては、結晶性シリカ、非晶性シリカ、シリカゲル、アルミノシリケート等のシリカ系研磨剤、ゼオライト、リン酸水素カルシウム無水和物、リン酸水素カルシウム2水和物、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ケイ酸ジルコニウム、第3リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、第4リン酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。
これらの研磨剤の配合量は、歯磨剤では組成物全体の2〜40%、特に5〜20%とすることが好ましい。洗口剤では、配合しなくてもよく、組成物全体の0〜10%、特に0〜5%が好ましい。
粘結剤としては、例えば、プルラン、ゼラチン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ポリアクリル酸ナトリウム、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。これら粘結剤は、1種を単独で、もしくは2種以上を組み合わせて使用することができ、通常、組成物全体に対して0.01〜3%配合することができる。
粘稠剤(湿潤剤)としては、例えば、ソルビトール等のアラビトール以外の糖アルコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等の多価アルコールなどが挙げられる。これらは、本発明の効果を妨げない範囲で配合することが好ましく、通常、アラビトールとの合計で組成物全体に対して10〜60%配合できる。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤等の界面活性剤を配合することができる。界面活性剤としては、例えば、N−アシルアミノ酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、グリセリン脂肪酸エステルの硫酸塩などのアニオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキロールアミドなどのノニオン界面活性剤などを使用できる。これら界面活性剤は、1種を単独でもしくは2種以上を組み合わせて使用することができ、通常、組成物全体に対して、0〜10%、特に0.01〜5%配合することができる。
甘味剤としては、例えば、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジンヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、p−メトキシシンナミックアルデヒド、ソーマチン等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル、エチレンジアミン四酢酸塩、塩化ベンザルコニウムなどが配合できる。
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、グレープフルーツ油、スウィーティー油、柚油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、l−メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を組み合わせて使用することができる。
有効成分(薬用成分)として、クロロヘキシジン、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、グルコン酸亜鉛、クエン酸亜鉛等の殺菌又は抗菌剤、縮合リン酸塩、エタンヒドロキシジホスフォネート等の歯石予防剤、トラネキサム酸、グリチルリチン2カリウム塩等の抗炎症剤、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド等のコーティング剤、デキストラナーゼ、ムタナーゼ等の酵素剤、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アスコルビン酸、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸及びその塩類、塩化ナトリウム、乳酸アルミニウム等の収斂剤、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム等の知覚過敏抑制剤などを、薬剤学的に許容できる範囲で使用することができる。
また、溶剤としてエタノール、水等を配合し得る。
本発明組成物のpHは、口腔内及び人体に安全性上問題ない範囲であれば、特に限定されるものではないが、通常、pH5〜8の範囲が汎用的である。pH調整剤としては、酢酸、塩酸、硫酸、硝酸、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、グルコン酸、マレイン酸、コハク酸、グルタミン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム等の酸やアルカリ、緩衝剤を適量配合し得る。
なお、これら任意成分の配合量は本発明の効果を損なわない範囲とすることができる。
以下、実験例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。下記例中の%はいずれも質量百分率を示す。
なお、使用した主原料は、D(+)−アラビトール(和光純薬工業社製、シグマ社製)、L(−)−アラビトール(関東化学社製、純正化学社製)、塩化マグネシウム6水和物(MgCl2・6H2O、和光純薬工業社製)、硫酸マグネシウム7水和物(MgSO4・7H2O、和光純薬工業社製)、乳酸マグネシウム3水和物(Mg(CH3CH(OH)COO)2・3H2O)、モノフルオロリン酸ナトリウム(ローディア日華社製)、キシリトール(ロケット・フルーレ社製)、パラチニット(三井製糖社製)、エリスリトール(三菱化学フーズ社製)、ソルビトール(東和化成工業社製)、フッ化ナトリウム(ステラケミファ社製)、塩化カルシウム2水和物(CaCl2・2H2O、和光純薬工業社製)である。
〔実験例1〕 外観安定性・使用感の評価
表に示す組成の口腔用組成物(実施例1〜20、比較例1〜15)を調製後、PET製の容器に注入した。調製は、アラビトールを含む精製水中に水溶性成分(モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、水溶性カルシウム塩、水溶性マグネシウム塩、pH調整剤など)を常温で完全に溶解させた後、プロピレングリコールに香料を添加した油溶液を混合し、スリーワンモーターと回転羽根を有する撹拌機で撹拌し、均一液とし口腔用組成物を得た。
組成物を恒温室(50℃)で1ヶ月静置した後の外観安定性及び使用感を下記基準で評価した。外観安定性及び使用感ともにn=10で実施し、その平均値を算出した。なお、外観安定性評価において、外観による変色評価は、4℃で1ヶ月の保存品を比較品として相対評価し、沈殿物の有無は50℃、1ヶ月保存品を絶対評価した。また、使用感の評価は、口腔用組成物1gをヒト口腔内に1分間適用し、5gの蒸留水で1回うがい洗浄した後の使用感を官能評価した。
これらの結果を表1〜6に示す。
〈外観安定性評価基準〉
○:着色や沈殿物が発生しない。
△:着色及び/又は沈殿物の発生が認められる。
×:着色及び/又は沈殿物の発生が顕著に認められる。
〈使用感評価基準〉
4点:苦味がなく、かつ甘味が過剰でなく、使用感が良い。
3点:苦味がなく、かつ甘味が過剰でなく、使用感に問題はない。
2点:苦味及び/又は過剰な甘味が認められ、使用感が悪い。
1点:苦味及び/又は過剰な甘味が認められ、使用感が顕著に悪い。
〔使用感判定基準〕
◎:平均が3.5点以上 4点以下
○:平均が3点以上 3.5点未満
△:平均が2点以上 3点未満
×:平均が1点以上 2点未満
〔実験例2〕 酸蝕症抑制効果の評価
ヒトエナメル質サンプルの調製
カーボランダム(HP13;株式会社松風製)、ペーパーコーン(SHARP−MINI;大木化学工業株式会社製)で研磨したヒト抜去歯のエナメル部分を約5mm角に切断した。2×2mmのウィンドウ部を除いてマニキュアで被覆し、脱灰液(12mmol/L Ca、10mmol/L KH2PO4、50mmol/L 乳酸、100mmol/L 酢酸、100mmol/L NaCl、pH4.5)に浸漬してウィンドウ部に浅い初期う蝕を形成させた。この浅い初期う蝕の程度は、歯の蛍光強度変化を測定することにより初期う蝕の定量が可能なQLF(Quantitative Light−induced Fluorescence;Inspektor Research Systems BV)システムを用いて、ウィンドウ部のΔF値(健全部と比較した時の平均蛍光強度減少量)が約−10%になるようにし、同時にウィンドウ部の面積を測定し、これをヒトエナメル質サンプルとした。
ヒトエナメル質サンプルの酸蝕症抑制評価(適用直後)
作製したヒトエナメル質サンプルをヒト吐出唾液中に10分浸漬してエナメル表面をペリクルコートした。その後、実施例又は比較例に示す組成物(実施例1〜20、比較例1〜15;恒温室(50℃)で1ヶ月静置後の組成物)を人工唾液(1.5mmol/L Ca、5mmol/L KH2PO4、100mmol/L 酢酸、100mmol/L NaCl、20ppmカゼイン、1U/mLフォスファターゼ、pH6.5)で3倍に希釈(口腔内での希釈を想定)し、その希釈液中にサンプルを5分浸漬して処置を行った。処置後、サンプルを蒸留水で洗浄し、酸性飲食物を想定した酸蝕液(1%クエン酸、pH2.5)1mL中に1分浸漬した。酸蝕液中に溶出した初期う蝕単位面積当たりのカルシウムイオン量を原子吸光度計(Z−5310、株式会社日立ハイテクノロジーズ製)により測定し、n=5で行い、平均値を算出した。この値を以下の基準で評価した。結果を表1〜6に示す。
〈酸蝕症抑制効果の評価基準(適用直後)〉
酸蝕液中に溶出したカルシウムイオン量(μmol/mm2
◎:0以上 1未満
○:1以上 2未満
△:2以上 4未満
×:4以上 8未満
ヒトエナメル質サンプルの経時後の酸蝕症抑制評価(3時間経過後)
同様に、作製したヒトエナメル質サンプルをヒト吐出唾液中に10分浸漬してエナメル表面をペリクルコートした。その後、実施例又は比較例に示す組成物(実施例1〜20、比較例1〜15;恒温室(50℃)で1ヶ月静置後の組成物)を人工唾液(1.5mmol/L Ca、5mmol/L KH2PO4、100mmol/L 酢酸、100mmol/L NaCl、20ppmカゼイン、1U/mLフォスファターゼ、pH6.5)で3倍に希釈(口腔内での希釈を想定)し、その希釈液中にサンプルを5分浸漬して処置を行った。処置後、サンプルを蒸留水で洗浄し、人工唾液(1.5mmol/L Ca、5mmol/L KH2PO4、100mmol/L 酢酸、100mmol/L NaCl、20ppmカゼイン、1U/mLフォスファターゼ、pH6.5)に浸漬した。浸漬3時間後、サンプルを酸蝕液(1%クエン酸、pH2.5)1mL中に1分浸漬した。酸蝕液中に溶出した初期う蝕単位面積当たりのカルシウムイオン量を原子吸光度計(Z−5310、株式会社日立ハイテクノロジーズ製)により測定し、n=5で行い、平均値を算出した。この値を以下の基準で評価した。結果を表1〜6に示す。
〈経時後の酸蝕症抑制効果の評価基準(3時間経過後)〉
酸蝕液中に溶出したカルシウムイオン量(μmol/mm2
◎:0以上 1未満
○:1以上 2未満
△:2以上 4未満
×:4以上 8未満
〔実験例3〕 フッ素取り込み量の評価
ヒトエナメル質サンプルの調製
カーボランダム(HP13;株式会社松風製)、ペーパーコーン(SHARP−MINI;大木化学工業株式会社製)で研磨したヒト抜去歯のエナメル部分を約6mm角に切断した。3×3mmのウィンドウ部を除いてマニキュアで被覆し、脱灰液(12mmol/L Ca、10mmol/L KH2PO4、50mmol/L 乳酸、100mmol/L 酢酸、100mmol/L NaCl、pH4.5)に浸漬してウィンドウ部に初期う蝕を形成させた。この初期う蝕の程度は、QLFシステムを用いて、ウィンドウ部のΔF値が約−25%になるようにし、同時にウィンドウ部の面積を測定し、これをヒトエナメル質サンプルとした。
ヒトエナメル質サンプルへのフッ素取り込み量評価
ヒトエナメル質サンプルをヒト吐出唾液中に10分浸漬してエナメル表面をペリクルコートした。その後、実施例又は比較例に示す組成物(実施例1〜20、比較例1〜15;恒温室(50℃)で1ヶ月静置後の組成物)を人工唾液(1.5mmol/L Ca、5mmol/L KH2PO4、100mmol/L 酢酸、100mmol/L NaCl、20ppmカゼイン、1U/mLフォスファターゼ、pH6.5)で3倍に希釈(口腔内での希釈を想定)し、その希釈液中にサンプルを5分浸漬して処置を行った。サンプルを蒸留水で洗浄後、酸抽出液(100mmol/L HCl、100mmol/L NaCl)100μL中に2分浸漬し、サンプルに取り込まれたフッ素を抽出した。フッ素イオン電極(9409BN、オリオン社)及びイオンメーター(EA920、オリオンリサーチ社製)により酸抽出液中のフッ素濃度を測定し、n=5で行い、平均値を算出した。この値を以下の基準で評価した。結果を表1〜6に示す。
〈フッ素取り込み量の評価基準〉
ヒトエナメル質に取り込まれたフッ素量(pmol/mm2
◎:50以上 100未満
○:30以上 50未満
△:10以上 30未満
×: 0以上 10未満
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実験例1〜3の結果から、(A)〜(C)成分を適切に配合した口腔用組成物(実施例)は、適用直後及び経時後の酸蝕症抑制効果に優れ、う蝕予防の有効成分であるフッ素が歯に多く取り込まれること、しかも、外観安定性が高く使用感も良いことが確認された。
これに対して、本発明の必須要件のいずれかを欠く場合(比較例)、即ち、(A)成分や(B)成分の配合量、(A)成分/((B)成分中のマグネシウムイオン)のモル比が不適切な場合、(A)アラビトールの代わりにソルビトール等の他の糖アルコールを用いた場合、(B)水溶性マグネシウム塩の代わりにカルシウム塩を用いた場合、あるいは(C)モノフルオロリン酸ナトリウムの代わりに、溶解直後にフッ化物イオンを放出するフッ化ナトリウムを用いた場合は、いずれかの効果に劣り、特に適用から数時間経過後は酸蝕症抑制効果がほとんど認められないことがわかった。
次に、下記組成の口腔用組成物を下記方法で調製し、上記実験例と同様の評価を行った。その結果、いずれの効果にも優れることが確認された。
なお、使用した主原料は、D(+)−アラビトール(和光純薬工業社製、シグマ社製)、L(−)−アラビトール(関東化学社製、純正化学社製)、塩化マグネシウム6水和物(MgCl2・6H2O、和光純薬工業社製)、硫酸マグネシウム7水和物(MgSO4・7H2O、和光純薬工業社製)、乳酸マグネシウム3水和物(Mg(CH3CH(OH)COO)2・3H2O)、モノフルオロリン酸ナトリウム(ローディア日華社製)である。
また、下記組成において、アラビトール/マグネシウムイオンのモル比は、アラビトール/(水溶性マグネシウム塩中のマグネシウムイオン)のモル比を示す。
歯磨剤の調製方法は、以下の通りである。まず、アラビトール等の湿潤剤を含む精製水中に水溶性成分(モノフルオロリン酸ナトリウム、水溶性マグネシウム塩、pH調整剤など)を常温で混合後、更に粘結剤、保存料、着色剤などを混合し、ディスパーで分散させた。ニーダー中に分散液、香味剤、研磨剤などを入れて混合後、界面活性剤を加えた。ニーダー内を4kPaまで減圧して脱泡を行い、更に混合を続けて歯磨剤を得た。
洗口剤の調製方法は、以下の通りである。アラビトール等の湿潤剤を含む精製水中に水溶性成分(モノフルオロリン酸ナトリウム、水溶性マグネシウム塩、pH調整剤など)を常温で完全に溶解させた。更に粘結剤、界面活性剤、保存料、着色剤、エタノールなどを混合し、スリーワンモーターと回転羽根を有する撹拌機で撹拌し、均一液として洗口剤を得た。
〔実施例21〕(歯磨剤)
D(+)−アラビトール 30.0
(197.2mmol/100g)
乳酸マグネシウム3水和物 0.63
(マグネシウムイオンとして、2.5mmol/100g)
モノフルオロリン酸ナトリウム 1.14
炭酸カルシウム 20.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
ポリオキシエチレンステアリルエーテル 0.5
プロピレングリコール 5.0
ポリアクリル酸ナトリウム(レオジック250H;日本純薬株式会社製)0.4
キサンタンガム(モナートガムDA;CPケルコ社製) 0.6
サッカリンナトリウム 0.1
香料 0.8
安息香酸ナトリウム 0.2
リン酸水素ナトリウム(pH調整剤) 適量
精製水 残
計 100.0%
pH6.2
アラビトール/マグネシウムイオンのモル比; 80
〔実施例22〕(歯磨剤)
L(−)−アラビトール 40.0
(262.9mmol/100g)
塩化マグネシウム6水和物 2.26
(マグネシウムイオンとして、11.1mmol/100g)
モノフルオロリン酸ナトリウム 2.27
水酸化アルミニウム 35.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
プロピレングリコール 3.0
ポリエチレングリコール 1.5
アルギン酸ナトリウム(I−1;株式会社キミカ製) 0.5
カラギーナン(GENUVISCO PJ−JPE;CPケルコ社製) 0.8
デキストラナーゼ 0.2
サッカリンナトリウム 0.3
香料 1.2
メチルパラベン 0.1
リン酸水素二ナトリウム(pH調整剤) 適量
精製水 残
計 100.0%
pH7.4
アラビトール/マグネシウムイオンのモル比; 24
〔実施例23〕(歯磨剤)
D(+)−アラビトール 30.0
(197.2mmol/100g)
硫酸マグネシウム7水和物 0.30
(マグネシウムイオンとして、1.2mmol/100g)
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.72
無水ケイ酸 15.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
プロピレングリコール 4.0
キサンタンガム(サンエースB−S;三栄源エフエフアイ株式会社製) 0.2
ポリアクリル酸ナトリウム(レオジック250H;日本純薬株式会社製)0.15
85%グリセリン 5.0
トリクロサン 0.1
サッカリンナトリウム 0.15
香料 0.6
メチルパラベン 0.1
硫酸ナトリウム(pH調整剤) 適量
精製水 残
計 100.0%
pH5.9
アラビトール/マグネシウムイオンのモル比; 164
〔実施例24〕(歯磨剤)
D(+)−アラビトール 30.0
(197.2mmol/100g)
塩化マグネシウム6水和物 1.00
(マグネシウムイオンとして、4.9mmol/100g)
モノフルオロリン酸ナトリウム 3.5
無水ケイ酸 20.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
プロピレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
(1220;ダイセル化学工業株式会社製)
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5
(サンローズF10LC;日本製紙株式会社製)
塩化セチルピリジニウム 0.02
サッカリンナトリウム 0.2
香料 0.5
安息香酸ナトリウム 0.4
水酸化ナトリウム(pH調整剤) 適量
精製水 残
計 100.0%
pH8.0
アラビトール/マグネシウムイオンのモル比; 40
〔実施例25〕(歯磨剤)
D(+)−アラビトール 40.0
(262.9mmol/100g)
塩化マグネシウム6水和物 0.50
(マグネシウムイオンとして、2.5mmol/100g)
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.72
無水ケイ酸 20.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
ポリオキシエチレン(平均付加EO 20モル)硬化ヒマシ油 0.5
プロピレングリコール 3.0
アルギン酸ナトリウム(I−1;株式会社キミカ製) 0.5
カラギーナン(GENUVISCO PJ−JPE;CPケルコ社製) 0.2
サッカリンナトリウム 0.2
香料 0.8
安息香酸ナトリウム 0.5
リン酸水素二ナトリウム 適量
精製水 残
計 100.0%
pH7.0
アラビトール/マグネシウムイオンのモル比; 107
〔実施例26〕(歯磨剤)
L(−)−アラビトール 30.0
(197.2mmol/100g)
塩化マグネシウム6水和物 0.50
(マグネシウムイオンとして、2.5mmol/100g)
モノフルオロリン酸ナトリウム 1.14
無水ケイ酸 20.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.3
ポリオキシエチレン(平均付加EO 20モル)硬化ヒマシ油 1.2
プロピレングリコール 2.0
アルギン酸ナトリウム(ULV−3;株式会社キミカ製) 0.2
ポリアクリル酸ナトリウム(レオジック250H;日本純薬株式会社製)0.4
キサンタンガム(モナートガムDA;CPケルコ社製) 0.6
デキストラナーゼ 0.3
サッカリンナトリウム 0.15
香料 0.8
安息香酸ナトリウム 0.5
リン酸水素二ナトリウム 適量
精製水 残
計 100.0%
pH5.5
アラビトール/マグネシウムイオンのモル比; 80
〔実施例27〕(洗口剤)
D(+)−アラビトール 30.0
(197.2mmol/100g)
塩化マグネシウム6水和物 1.00
(マグネシウムイオンとして、4.9mmol/100g)
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.72
カラギーナン(GENUVISCO PJ−JPE;CPケルコ社製) 0.4
ポリオキシエチレン(平均付加EO 60モル)硬化ヒマシ油 0.4
クエン酸 0.05
クエン酸3ナトリウム 0.3
塩化ベンザルコニウム 0.02
サッカリンナトリウム 0.1
85%グリセリン 7.0
エタノール 2.0
安息香酸ナトリウム 0.3
香料 0.3
精製水 残
計 100.0%
pH6.5
アラビトール/マグネシウムイオンのモル比; 40
〔実施例28〕(洗口剤)
L(−)−アラビトール 50.0
(328.6mmol/100g)
乳酸マグネシウム3水和物 0.63
(マグネシウムイオンとして、2.5mmol/100g)
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.38
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
(サンローズF10LC;日本製紙株式会社製)
ポリオキシエチレン(平均付加EO 60モル)硬化ヒマシ油 0.2
クエン酸 0.01
クエン酸3ナトリウム 0.3
サッカリンナトリウム 0.1
プロピレングリコール 5.0
デキストラナーゼ 0.2
安息香酸ナトリウム 0.3
香料 0.3
精製水 残
計 100.0%
pH5.5
アラビトール/マグネシウムイオンのモル比; 133
〔実施例29〕(洗口剤)
D(+)−アラビトール 40.0
(262.9mmol/100g)
塩化マグネシウム6水和物 0.33
(マグネシウムイオンとして、1.6mmol/100g)
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.72
ポリアクリル酸ナトリウム(レオジック250H;日本純薬株式会社製)0.05
ポリオキシエチレン(平均付加EO 60モル)硬化ヒマシ油 0.4
リン酸水素二ナトリウム 0.3
グリチルリチン酸 0.2
サッカリンナトリウム 0.1
85%グリセリン 4.0
エタノール 5.0
安息香酸ナトリウム 0.4
香料 0.3
精製水 残
計 100.0%
pH6.5
アラビトール/マグネシウムイオンのモル比; 160
〔実施例30〕(洗口剤)
D(+)−アラビトール 30.0
(197.2mmol/100g)
塩化マグネシウム6水和物 0.50
(マグネシウムイオンとして、2.5mmol/100g)
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.38
アルギン酸ナトリウム(ULV−3;株式会社キミカ製) 0.3
ポリオキシエチレン(平均付加EO 60モル)硬化ヒマシ油 0.3
クエン酸 0.01
クエン酸3ナトリウム 0.3
サッカリンナトリウム 0.05
イソプロピルメチルフェノール 0.05
プロピレングリコール 3.0
デキストラナーゼ 0.2
安息香酸ナトリウム 0.3
香料 0.3
精製水 残
計 100.0%
pH6.0
アラビトール/マグネシウムイオンのモル比; 80

Claims (2)

  1. (A)アラビトールと、(B)水溶性マグネシウム塩と、(C)モノフルオロリン酸ナトリウムとを配合してなり、(A)成分を10〜50質量%、(B)成分をマグネシウムイオンとして0.01〜0.3質量%含有し、かつ(A)成分のアラビトール/((B)成分中のマグネシウムイオン)のモル比が10〜400であることを特徴とする口腔用組成物。
  2. (A)成分を20〜40質量%、(B)成分をマグネシウムイオンとして0.02〜0.2質量%、(C)成分を0.2〜1.2質量%含有し、かつ(A)成分/((B)成分中のマグネシウムイオン)のモル比が20〜200である請求項1記載の口腔用組成物。
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