JP2020033315A - 歯磨き剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶けた歯を修復しつつ、歯石の形成を抑制し、歯周病を予防することが可能な歯磨き剤を提供する。【解決手段】歯磨き剤であって、塩化マグネシウムを含み、歯磨き剤の総質量に対するマグネシウムの質量が、0質量%より多く、3.0質量%以下である。塩化マグネシウムは天然由来のものである。また、塩化マグネシウムは、粒子状であり、1000μm以下の平均粒子径を有する。歯磨き剤は、さらに、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、又はこれらの混合物を含む。【選択図】なし

Description

本発明は、歯磨き剤に関する。
唾液は、酸により溶けた歯を修復する機能を有する。これは、唾液が歯の脱灰層に浸透し、歯のハイドロキシアパタイト結晶を修復するためである。
このような唾液による歯の修復を期待して、唾液の分泌を促進させる組成物が種々開発されている。
例えば特許文献1に、口腔内に服用されることにより、唾液の分泌を促進させる口腔ケア組成物が開示されている。
特許第5747274号公報
唾液は、歯に付着している歯垢を歯石に変化させる。
そのため、特許文献1に開示された口腔ケア組成物を服用し、唾液の分泌が促進されると、歯石が形成されやすくなる虞がある。
そして、歯石が形成されると、歯肉が炎症を起こし、歯周病にかかる虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、溶けた歯を修復させつつ、歯石の形成を抑制し、歯周病を予防することが可能な歯磨き剤を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の歯磨き剤は、
塩化マグネシウムを含み、
前記歯磨き剤の総質量に対するマグネシウムの含有量が、0質量%より多く、3.0質量%以下である。
例えば、前記塩化マグネシウムは、天然由来のものである。
例えば、前記塩化マグネシウムは、粒子状であり、1000μm以下の平均粒子径を有する。
例えば、さらに、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、又はこれらの混合物を含む。
本発明によれば、溶けた歯を修復しつつ、歯石の形成を抑制し、歯周病を予防することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態に係る歯磨き剤について説明する。
本発明の歯磨き剤は、塩化マグネシウムを含む。
塩化マグネシウムは、水和物又は無水物である。
塩化マグネシウムの水和物としては、例えば、塩化マグネシウム二水和物、塩化マグネシウム四水和物、塩化マグネシウム六水和物、塩化マグネシウム八水和物、塩化マグネシウム十二水和物が挙げられる。
これらの塩化マグネシウムの水和物は、単独で使用されてもよく、また2種以上を組み合わせて使用されてもよい。
塩化マグネシウムは、天然由来のもの、及び/又は合成由来のものが用いられる。ただし、合成由来の塩化マグネシウムよりも、天然由来の塩化マグネシウムの方が体内に吸収されやすので、天然由来の塩化マグネシウムを用いることが好ましい。
天然由来の塩化マグネシウムとしては、例えば、海水に含有される塩化マグネシウムを挙げることができる。
天然由来の塩化マグネシウムを精製する方法は、特に限定されないが、例えば、海水による製塩の際の副産物の苦汁を、蒸発濃縮する方法が挙げられる。
合成由来の塩化マグネシウムは、例えば、マグネサイト、ドロマイト、ブルーサイトなどを塩酸に溶解させることにより製造される。
なお、塩化マグネシウムは、市販の塩化マグネシウムであってもよい。
本発明の歯磨き剤は、塩化マグネシウムを含有することにより、酸により溶けた歯を修復しつつ、歯石の形成を抑制し、歯周病を予防することを可能にする。
ここで、塩化マグネシウムの効能について、以下で具体的に説明する。
塩化マグネシウムは、その水溶液が中性〜弱酸性であるので、口内に投与されると、アルカリ性である唾液のpHを下げる。そして、唾液のpHが下がるほど、歯石が形成されにくくなる。
そして、歯石が形成されにくくなると、歯肉の炎症が予防され、歯周病が予防される。
つまり、塩化マグネシウムは、口内に投与されることで、歯石の形成を抑制し、歯周病を予防する効果を奏する。
また、塩化マグネシウムを形成するマグネシウムは、歯肉に吸収されると、歯肉中の血管の径を拡張させて、歯肉中の血行を改善させる。この血行の改善は、歯肉中のMg/Ca比率が高まることに起因するものと考えられる。
そして、歯肉中の血行が改善されると、血液中の好中球が歯肉に広く行き渡り、歯肉中の歯周病菌が殺菌されやすくなる。
つまり、マグネシウムは、口内に投与されることで、歯周病を予防する効果を奏する。
また、マグネシウムは、以下の実施例で説明する通り、口内に投与されると、唾液の分泌量を促進させる効果を奏する。そして、唾液の分泌が促進されると、溶けた歯が修復されやすくなる。
つまり、マグネシウムは、溶けた歯を修復させる効果を奏する。
このような効能は、歯磨き剤に塩化マグネシウムが含有されていれば、得ることができる。ただし、歯磨き時において、歯磨き剤中のマグネシウムに起因する臭い及び苦味を軽減するために、歯磨き剤に含まれるマグネシウムの含有量は、歯磨き剤の総質量に対して、0質量%より多く、3.0質量%以下になるように調整される。
なお、例えば本発明の歯磨き剤に含有されるマグネシウムが、塩化マグネシウム六水和物として含有される場合、歯磨き剤の総質量に対する塩化マグネシウム六水和物の含有量が25.0質量%であれば、歯磨き剤の総質量に対するマグネシウムの含有量が3.0質量%になる。
そして、歯磨き剤の総質量に対する塩化マグネシウムの含有量が多い程、マグネシウムによる高い効能を得ることができると考えられる。
具体的には、歯磨き剤の総質量に基づくマグネシウムの含有量が1.8質量%以上であれば、歯周病により既に損傷を受けた歯肉であっても、歯肉の血行を改善することが可能になると考えられる。
そして、同程度のマグネシウムを含有する塩化マグネシウムが、歯磨き剤に含まれていれば、歯石が一層形成されにくくなる程度に、唾液のpHを下げることができると考えられる。
なお、例えば本発明の歯磨き剤に含有される塩化マグネシウムが、塩化マグネシウム六水和物である場合、歯磨き剤の総質量に対する塩化マグネシウム六水和物の含有量が15質量%以上であれば、歯磨き剤の総質量に対するマグネシウムの含有量が1.8質量%以上になる。
歯磨き剤の総質量に対するマグネシウムの含有量は、0質量%より多く、3.0質量%以下であれば、特に限定されない。
例えば、歯磨き剤の総質量に対するマグネシウムの含有量は、0.2質量%以上であってもよく、0.4質量%以上であってもよく、0.6質量%以上であってもよく、0.8質量%以上であってもよく、1.0質量%以上であってもよく、1.2質量%以上であってもよく、1.4質量%以上であってもよく、1.6質量%以上であってもよく、2.0質量%以上であってもよく、2.2質量%以上であってもよく、2.4質量%以上であってもよく、2.6質量%以上であってもよく、2.8質量%以上であってもよい。
また、歯磨き剤の総質量に対するマグネシウムの含有量は、2.8質量%以下であってもよく、2.6質量%以下であってもよく、2.4質量%以下であってもよく、2.2質量%以下であってもよく、2.0質量%以下であってもよく、1.6質量%以下であってもよく、1.4質量%以下であってもよく、1.2質量%以下であってもよく、1.0質量%以下であってもよく、0.8質量%以下であってもよく、0.6質量%以下であってもよく、0.4質量%以下であってもよく、0.2質量%以下であってもよい。
本発明の歯磨き剤中の塩化マグネシウムの結晶構造は、特に限定されないが、例えば、粒子状、フレーク状、液状などである。ここで、塩化マグネシウムの結晶構造が粒子状やフレーク状であれば、塩化マグネシウムは研磨剤としての役割も果たすことが可能である。
塩化マグネシウムの結晶構造が粒子状の場合、塩化マグネシウムの平均粒子径は、特に限定されないが、塩化マグネシウムが歯間に挟まりにくくなるとの観点から、1000μm以下であることが好ましい。
本発明の歯磨き剤には、塩化マグネシウムの他に、潤滑剤、発泡剤、清掃剤(研磨剤)、香味剤、粘結剤、可溶化剤、浸透剤、防腐剤、薬効成分などが含まれていてもよい。
潤滑剤は、特に限定されないが、例えば、グリセリン、ソルビット、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチット、乳酸ナトリウム、1,3−ブチレングリコール、ラクチット、トレハロースである。
本発明の歯磨き剤には、必要に応じて、これらの潤滑剤の1以上が含有されてもよい。
発泡剤は、特に限定されないが、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、塩化ベンザコニウム、アルキルスルホコハク酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸モノグリセリンスルホ酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ジエタノールアミドである。
本発明の歯磨き剤には、必要に応じて、これらの発泡剤の1以上が含有されてもよい。
清掃剤は、特に限定されないが、例えば、水酸化アルミニウム、沈降性シリカ、ゼオライト、シリカゲル、ラウリン酸ポリグリセリル−10、アルミノシリケート、ジルコノシリケート、ケイ酸ジルコニウム、ピロリン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、炭酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、ゼオライト、合成樹脂系清掃剤である。
本発明の歯磨き剤には、必要に応じて、これらの清掃剤の1以上が含有されてもよい。
香味剤は、特に限定されないが、例えば、ペパーミント油、スペアミント油、キパワーソルト、オシメン、キシリトール、n−アミルアルコール、ハッカ油、レモングラス油、ローズマリー油、グレープフルーツ果皮油、セージ油、セイヨウハッカ油、シソ油、ニオイテンジクアオイ油、ユーカリ油、マンダリンオレンジ果皮油、ライム油、レモン果皮油である。
本発明の歯磨き剤には、必要に応じて、これらの香味剤の1以上が含有されてもよい。
粘結剤は、特に限定されないが、例えば、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、ポリビニルピロリドン、キサンタンガム、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、カーボポール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキプロピルセルロース、ペクチン、アルミニウムシリカゲル、トラガントガム、アラビアガム、グアーガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、タマリンドガム、サイリウムシードガム、ポリビニルアルコール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース(CMC)である。
本発明の歯磨き剤には、必要に応じて、これらの粘結剤の1以上が含有されてもよい。
可溶化剤としては、特に限定されないが、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリグリセリン脂肪酸エステル、カプリル酸グリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、N−アシルザルコシン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラウリル硫酸ナトリウム、モノラウリン酸ポリグリセリルである。
本発明の歯磨き剤には、必要に応じて、これらの可溶化剤の1以上が含有されてもよい。
防腐剤は、特に限定されないが、例えば、ソルビン酸カリウム、ベンジルアルコール、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール、ポリアミノプロピル、エチレンジアミン四酢酸塩である。
本発明の歯磨き剤には、必要に応じて、これらの防腐剤の1以上が含有されてもよい。
薬効成分は、特に限定されないが、例えば、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、塩化セチルピリジニウム、塩化ストロンチウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、縮合リン酸塩、エタンヒドロキシジホスフォネート、グルコン酸クロルヘキシジン、クロルヘキシジン、ベンゼトニウムクロライド、ベンザルコニウムクロライド、アルカリ金属モノフルオロリン酸塩、フッ化ナトリウム、フッ化スズ、硝酸カリウム、乳酸アルミニウムである。
本発明の歯磨き剤には、必要に応じて、これらの薬効成分の1以上が含有されてもよい。
この発明は、上記の実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、本発明の歯磨き剤は、塩化マグネシウムを含有するが、さらに硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、リン酸マグネシウムなどを含有してもよい。
具体的には、歯磨き剤の総質量に対するマグネシウムの含有量を、0質量%よりも多く、3.0質量%以下にするために、塩化マグネシウムに加えて、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、リン酸マグネシウム及びこれらの混合物などが使用されてもよい。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。
特に、マグネシウムの、唾液の分泌を促進させる効能について説明する。
(実施例1)
まず、塩化マグネシウム六水和物及び色素を、水、ソルビトール液及びグリセリンの混合液に溶解し、溶解液を作製した。そして、この溶解液に、ポリエチレングリコールと、粘結剤であるCMC及びカラギーナンと、を溶解した後、粘結剤を膨潤させて冷却し、ゲル状の粘液を得た。
このゲル状の粘液に、ラウリル硫酸ナトリウム、無水ケイ酸、及び粒状エリスリトールを添加して混合した後、バドルミキサーで分散し、歯磨き剤を得た。
この歯磨き剤の総質量に対する塩化マグネシウム六水和物の含有量を、5質量%とした。
(実施例2)
歯磨き剤の総質量に対する塩化マグネシウム六水和物の含有量が10質量%となるように、塩化マグネシウム六水和物を添加したこと以外は、実施例1と同様にして歯磨き剤を作製した。
(比較例1)
塩化マグネシウム六水和物を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして歯磨き剤を作製した。
そして、被験者7名(A〜G)を用意し、各被験者に、実施例1、実施例2及び比較例1で作製した歯磨き剤のいずれかで、1日1回、歯磨き剤1gを用いて3分間ブラッシングさせ、その直後の口内の唾液量を測定した。
ここで、被験者Aについては、実施例1、実施例2及び比較例1で作製した歯磨き剤でのブラッシングを、それぞれ3日間、5日間及び5日間行った。
そして、被験者B〜Gについては、実施例1、実施例2及び比較例1で作製した歯磨き剤でのブラッシングを、それぞれ3日間、3日間及び1日行った。
そして、各被験者について、実施例1、実施例2及び比較例1で作製した歯磨き剤でブラッシングした後の唾液量について、それぞれ1日あたりの平均値(ml/日)を計算した。なお、比較例1で作製した歯磨き剤でのブラッシングについては、1日しか行っていない被験者があるが、この場合の唾液量の平均値(ml/日)は、その1日での唾液量の値とした。
得られた結果について、以下で説明する。
表1は、被験者7名について、ブラッシング直後の唾液量の1日あたりの平均値(ml/日)に関するデータを示す。
表1に示す通り、実施例1及び実施例2で作製された歯磨き剤で歯磨きをした場合の、被験者7名のブラッシング直後の唾液量の平均値は、それぞれ7.995714ml/日及び8.73ml/日であった。一方、比較例1で作製された歯磨き剤で歯磨きをした場合の、被験者7名のブラッシング直後の唾液量の平均値は、6.942857ml/日であった。
つまり、塩化マグネシウム六水和物を含む歯磨き剤で歯磨きをすると、塩化マグネシウム六水和物を含まない歯磨き剤で歯磨きをした場合と比較して、被験者7名の唾液量の平均値が増加した。
これにより、マグネシウムは、唾液の分泌を促進させる効果を奏することが分かった。
また、5質量%の塩化マグネシウム六水和物を含有する歯磨き剤で歯磨きをするよりも、10質量%の塩化マグネシウム六水和物を含有する歯磨き剤で歯磨きをする方が、被験者7名のブラッシング直後の唾液量の平均値が増加した。
これにより、歯磨き剤に含まれるマグネシウムの含有量が多いほど、唾液の分泌を促進させる効果を奏すると考えられる。
また、実施例1、実施例2、及び比較例1で作成した歯磨き剤で歯磨きをした場合の、歯磨き時の臭い、歯磨き時の苦味(えぐみ)、歯磨き時の痛み、口すすぎ後の収斂性(引き締まる感覚、舌や歯茎が乾く感覚)、及び口すすぎ後の爽快感について、被験者8名(A〜H)に官能テストを行った。
この官能テストでは、1〜5の5段階で評価を行い、比較例1を基準として5段階評価の3とし、1が最も弱く感じたことを示し、5が最も強く感じたことを示す。例えば、歯磨き時の苦味の官能テストにおいて、1が最も弱く苦味を感じ、5が最も強く苦味を感じたことを示す。
下記の表2〜表9は、それぞれ被験者A〜Hの官能テストの結果を示す。
表2〜9に示す通り、実施例1及び実施例2で作製した歯磨き剤で歯磨きをすると、比較例1で作製した歯磨き剤で歯磨きをした場合と比較して、歯磨き時の臭い及び苦味がやや強く感じられる場合があることが分かった。
この臭い及び苦味は、歯磨き剤に含まれるマグネシウムに起因するものと考えられる。
この結果を考慮すると、歯磨き時の臭い及び苦味をなるべく軽減する為に、歯磨き剤に含まれるマグネシウムの含有量は、歯磨き剤の総質量に対して3.0質量%以下にすると良いと考えられる。
以下では、参考に、上記の官能テスト及び唾液の分泌量に関するテストの結果について、より詳細なデータを示す。
まず、下記の表10は、実施例1の歯磨き剤で歯磨きをした場合について、官能テストの詳細なデータを示す。なお、表10に記載の平均値とは、官能テストの結果の1日あたりの平均値を示す。
次に、下記の表11は、実施例2の歯磨き剤で歯磨きをした場合について、官能テストの詳細なデータを示す。なお、表11に記載の平均値とは、官能テストの結果の1日あたりの平均値を示す。
次に、下記の表12に、比較例1で作製した歯磨き剤で歯磨きをした場合の、ブラッシング直後の被験者Aの唾液量(ml)を、1日ごとに示す。
次に、下記の表13に、実施例1及び実施例2で作製した歯磨き剤で歯磨きをした場合の、ブラッシング直後の被験者7名(A〜G)の唾液量(ml)を、1日ごとに示す。
次に、下記の表14及び表15に、比較例1、実施例1及び実施例2で作製した歯磨き剤で歯磨きをした場合の、被験者Aのブラッシング直後の唾液量について、分散がひとしくないと仮定した2標本の検定の結果、及び等分散を仮定した2標本による検定の結果を示す。
次に、下記の表16に、比較例1、実施例1及び実施例2で作製した歯磨き剤で歯磨きをした場合の、被験者7名(A〜G)のブラッシング直後の唾液分泌量について、分散がひとしくないと仮定した2標本の検定の結果を示す。

Claims (4)

  1. 歯磨き剤であって、
    塩化マグネシウムを含み、
    前記歯磨き剤の総質量に対するマグネシウムの含有量が、0質量%より多く、3.0質量%以下である、
    歯磨き剤。
  2. 前記塩化マグネシウムは、天然由来のものである、
    請求項1に記載の歯磨き剤。
  3. 前記塩化マグネシウムは、粒子状であり、1000μm以下の平均粒子径を有する、
    請求項1又は2に記載の歯磨き剤。
  4. さらに、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、又はこれらの混合物を含む、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯磨き剤。
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