JPH06219930A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH06219930A
JPH06219930A JP2980293A JP2980293A JPH06219930A JP H06219930 A JPH06219930 A JP H06219930A JP 2980293 A JP2980293 A JP 2980293A JP 2980293 A JP2980293 A JP 2980293A JP H06219930 A JPH06219930 A JP H06219930A
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JP
Japan
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sea water
composition
oral cavity
dried
sodium
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Pending
Application number
JP2980293A
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English (en)
Inventor
Masahito Saito
雅人 齋藤
Kyotaro Hasunuma
喬太郎 蓮沼
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 海水乾燥物を含有することを特徴とする口腔
用組成物。 【効果】 本発明の新規な口腔用組成物には歯茎の発
赤、腫脹、出血等に対する改善効果が認められ、歯槽膿
漏、歯肉炎の予防が期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯茎の発赤、腫脹、出
血等の炎症に対し、改善効果を示す歯槽膿漏、歯肉炎等
の予防に優れた新規な口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、う蝕すなわち虫歯の原因については、一般に口内に
存在するショ糖、口腔内細菌、歯の質の3つの条件が重
なることにより、発生すると言われておりそのメカニズ
ムは、次の様に考えられている。飲食物中に含まれてい
るショ糖が歯面に付着した或種の口腔内細菌の分泌する
酵素であるグルコシルトランスフェラーゼの作用を受け
て粘着性・不溶性の多糖類であるグルカンを生じ、細菌
の巣たる歯垢を形成すると共に、歯垢中で細菌は糖類を
分解して酸を生成し、この酸が歯のエナメル表面を脱灰
させてう蝕を進行させる。また、近年の高齢化社会の急
速な進化によりいわゆる歯周病の疾患率も増大し、その
予防は急務であるのも現状である。
【0003】歯周病は、歯の周りの組織に起こる病気の
すべてをいい、歯磨等の手入れをしっかりと行わない
と、炎症が慢性的になり、歯を支持する組織が崩され、
最終的には歯を失うことになる。病状の進行度や患者の
年齢に応じて現れるさまざまな病型を含む。歯周病のま
ず最初は、歯の生え際の表面に歯垢や歯石が付着して、
歯を取り巻く歯茎が腫れて赤くなるすなわち炎症を起こ
す。この炎症が長く続くと歯と歯茎の間にすきまがで
き、いわゆる歯周ポケットができて、さらに進むとその
底にある歯槽骨がしだいに消失してしまう。歯周病は、
痛みがともなわず自覚症状がないままに病状が進んでい
く慢性の炎症であるが、歯茎からの出血、歯茎の腫れ、
口臭などを伴うことが多い。
【0004】従来は、このような抗炎症などに効果的な
ものとして、グリチルリチン、ε−アミノカプロン酸、
ビタミンE類、アラントイン、ヒノキチオール等の抗炎
症剤を口腔用組成物として歯磨等に配合しているが、抗
炎症作用は不十分なものであり、上記問題を解決するに
は至っていない。本発明の目的は、歯茎の発赤、腫脹、
出血等の炎症に対し、改善効果を示す歯槽膿漏、歯肉炎
等の予防に優れた新規な口腔用組成物を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】現在このような症状に対
して、一般に用いられている歯磨剤等の口腔用組成物
に、塩化ナトリウムすなわち食塩を配合することにより
歯茎に対し、薬効を有する口腔用組成物が多数上市され
ている。
【0006】本発明者らは、このような状況に鑑み鋭意
研究を重ねた結果、海水乾燥物を口腔用組成物に配合
し、これを用いてブラッシングすることにより、歯茎か
らの出血、歯茎の腫れ等の口腔内の抗炎症作用に対し優
れた効果を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、海水乾燥物を含有す
ることを特徴とする新規な口腔用組成物に関する。
【0008】以下、本発明の構成の詳細について説明す
る。海水中に溶存する塩類を構成している主な成分は、
塩素、硫酸、重炭酸、臭素の各陰イオンとナトリウム、
マグネシウム、カルシウム、カリウムの各陽イオンの8
成分を中心にフッ素、ホウ素なども含まれている。海水
中に溶存する元素で存在量が確認されているものは70
数種に及ぶ。本発明で用いる海水乾燥物は、海水を原料
にしてそのまま凍結乾燥しても良いが、べたつきの原因
になる塩類を減少させるためいわゆる逆浸透膜などで脱
塩を行い、凍結乾燥した海水が特に好ましい。
【0009】この脱塩した海水乾燥物は、そのまま海水
を凍結乾燥したものと比較して塩素、ナトリウムが減少
しているほかは、マグネシウム、カリウム、リン等のい
わゆる微量元素はのきなみ豊富に含まれている。また、
製品に配合する場合の作業性あるいは安定性の上でも脱
塩装置や逆浸透膜などで脱塩したものの方が好ましい。
これらの微量成分を配合した口腔用組成物が口腔内の歯
茎の炎症に効果的に作用する。表1に海水をそのまま乾
燥した海水乾燥物と脱塩(日東電工製逆浸透膜 スパイ
ラル型膜モジュールNTR型)してから乾燥させた海水
乾燥物との成分を比較した例を表す。
【0010】
【表1】
【0011】本発明における海水乾燥物としての含有量
は、組成物の総量に対し、0.05(重量%以下同じ)
〜50%、好ましくは0.5〜30%、更に好ましくは
3.5〜20%である。
【0012】この海水乾燥物は、口腔組成物に使用され
るその他の成分を適宜組み合わせて使用することが出来
る。例えば、練歯磨の場合は、一般に研磨剤として使用
されている、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、第2
リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、リン酸マグ
ネシウム、シリカ、ゼオライト、メタリン酸ナトリウ
ム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ピロリ
ン酸カルシウム、ベンガラ、硫酸カルシウム等が挙げら
れる。
【0013】又、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸塩、カラ
ギーナン、アラビアガム、ポリビニルアルコール、メチ
ルセルロース、酸化マグネシウム、アルミナゾル、ケイ
酸カルシウム、ペクチン、グアガム、カオリン等の粘結
剤、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、ラウロイルスルホ酢酸ナトリウム、N
−ラウリルスルホン酸ナトリウム、N−ラウロイルザル
コシン酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン、アルキロールアミド等の発泡剤
が使用される。
【0014】更に、サッカリンナトリウム、ステビオサ
イト、グリチルリチン、甘草エキス、油溶性甘草エキ
ス、カルコン、ジヒドロカルコン等の甘味料、グリセリ
ン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、キリシトール、ジプロピレングリコー
ル、乳酸ナトリウム、マルチトール等の保湿剤、パラオ
キシ安息香酸等の防腐剤、ペパーミント、スペアミント
精油、 l−メントール等の香料、その他乳酸アルミニウ
ム、エデト酸塩、色素、BHT等が使用され、必要に応
じてその他の有効成分として塩化リゾチーム、デキスト
ラーゼ、溶菌酵素、ムタナーゼ、ソルビン酸、アレキシ
ジン、セチルピリジニウムクロライド、アルキルグリシ
ン、塩化ナトリウム、アラントイン、ε−アミノカプロ
ン酸、トラネキサム酸、アズレン、フッ化ナトリウム、
モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、イソプロ
ピルメチルフェノール、ポリエチレングリコール、ポリ
ビニルピロリドン、グリチルリチン、グリチルリチン
酸、ヒノキチオール、ビタミンE等も使用できる。
【0015】これらの成分と水とを混合し、常法に従い
製造する。また、マウスウオッシュ、トローチ、チュー
イングガムその他においても製品の性状に応じた成分が
適宜配合される。
【0016】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づき本発明を詳
細に説明する。
【0017】実施例1 海水1Kgを1時間加熱し漂白剤を少量加え、15分攪
拌後濾過し不純物を取り除いた後、冷却する。これを凍
結乾燥し、生成した固形物を粉砕し海水乾燥物約30g
(試料1)を得た。これを表2に示す実施例1の様に配
合し、通常の製法に準じて練り歯磨を試作した。同様に
して海水乾燥物を配合しないものを比較例1とし、これ
らを用い口腔用組成物の連用テストを行い、歯茎の発
赤、腫脹、歯茎の出血の点から、歯槽膿漏、歯茎炎症の
改善を観察した。
【0018】上顎前歯上部及び下顎前歯下部に歯周疾患
のあるもの20名に対して、4週間の連用テストを行っ
た。10名に対し1日2回約1g実施例1(試料A)を
ハブラシに塗布し、残り10名には比較例1(試料B)
を同様に使用させた。使用に際し、20名同じハブラシ
を使用し、ブラッシィングの方法も説明し、なるべく同
じ条件になるようにした。試験開始前後の歯茎の発赤、
歯茎の腫脹、歯茎の出血について観察すると共に使用感
について評価した。その結果を表3に示す。
【0019】
【表2】
【0020】本発明の組成物は、表3(4週間後の効
果)の如く、比較例と比べ諸特性の全てにわたり優れて
いることが明らかである。
【0021】
【表3】
【0022】以上の結果から明らかのように、実施例1
は比較例1と比べ、すべての面で、優れていることがわ
かった。
【0023】実施例2 海水10Kgを逆浸透法(逆浸透膜)にて調整した試料
を凍結乾燥機にて凍結乾燥し、生成した固形物を粉砕し
海水乾燥物約300g(試料2)を得た。海水乾燥物を
配合した練り歯磨きを表4に示す実施例2の配合にて通
常の方法にて練り歯磨を作成し、同成分を塩化ナトリウ
ムに替えた比較例2を作成した。評価については、実施
例1と同様に行い歯周疾患のあるもの20名に対して、
4週間の連用テストを行った。10名に対し1日2回約
1g実施例2(試料C)をハブラシに塗布し、残り10
名には比較例2(試料D)を同様に使用させた。使用に
際し、20名同じハブラシを使用し、ブラッシィングの
方法も説明し、なるべく同じ条件になるようにした。試
験開始前後の歯茎の発赤、歯茎の腫脹、歯茎の出血につ
いて観察すると共に使用感について評価した。その結果
を表5に示す。
【0024】
【表4】
【0025】本発明の組成物は、表5(4週間後の効
果)の如く、比較例と比べ諸特性の全てにわたり優れて
いることが明らかである。
【0026】
【表5】
【0027】以上の結果から明らかのように、実施例2
は比較例2と比べ、すべての面で、優れていることがわ
かった。
【0028】実施例3 練り歯磨き 表6の組成物を常法により調製した。
【0029】
【表6】
【0030】実施例4 洗口液 表7の組成物を常法により調製した。
【0031】
【表7】
【0032】実施例5 口中清涼剤 表8の組成物を常法により調製した。
【0033】
【表8】
【0034】上記実施例3〜6の海水乾燥物を配合して
なる口腔用組成物を各々10名の被験者が1ケ月間利用
した結果、歯茎の発赤、歯茎の腫脹、歯茎の出血等に対
する改善効果がみられた。また、利用中に苦み等の不快
感も感じなかった。
【0035】
【発明の効果】以上より、本発明が歯茎の発赤、腫脹、
出血等の炎症に対し、改善効果が認められ、歯槽膿漏、
歯肉炎等の予防に優れた有用な口腔用組成物を提供する
ことは明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海水乾燥物を含有することを特徴とする
    口腔用組成物。
JP2980293A 1993-01-25 1993-01-25 口腔用組成物 Pending JPH06219930A (ja)

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JP2980293A JPH06219930A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 口腔用組成物

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JPH06219930A true JPH06219930A (ja) 1994-08-09

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2794023A1 (fr) * 1999-05-28 2000-12-01 Codif Internat Sa Composition cosmetique destinee a renforcer l'efficacite des principes actifs d'autres compositions cosmetiques
JP2001048738A (ja) * 1999-08-03 2001-02-20 Ako Kasei Co Ltd 海水乾燥物及び海水由来ミネラルを配合した化粧料
JP2001106622A (ja) * 1999-10-04 2001-04-17 Marine Bio Kk コーラルサンドおよび海水(表層水又は深層水)を使用した化粧品類
JP2002241252A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Kanebo Ltd 海洋深層水を利用した歯磨き組成物
JP2020033315A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社 ニュー・サイエンス 歯磨き剤

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JP2001048738A (ja) * 1999-08-03 2001-02-20 Ako Kasei Co Ltd 海水乾燥物及び海水由来ミネラルを配合した化粧料
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