JPH09175963A - 歯磨組成物 - Google Patents

歯磨組成物

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JPH09175963A
JPH09175963A JP35083195A JP35083195A JPH09175963A JP H09175963 A JPH09175963 A JP H09175963A JP 35083195 A JP35083195 A JP 35083195A JP 35083195 A JP35083195 A JP 35083195A JP H09175963 A JPH09175963 A JP H09175963A
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xylitol
effect
hydroxyapatite
plaque
teeth
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Kiminori Atsumi
公則 渥美
Tsutomu Ishizaki
勉 石崎
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Sangi Co Ltd
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Sangi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 歯の再石灰化効果が高く、歯垢の抑制効果が
高い歯磨剤を提供する。 【解決手段】 歯磨組成物に対し、ハイドロキシアパタ
イトを1.0〜25%、キシリトールを0.1〜10%配合
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯垢沈着の抑制効
果及びう蝕抑制効果に優れた歯磨組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の歯磨においては、一般に歯の清掃
研磨剤として、無水ケイ酸、リン酸カルシウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウムなど
を含む。これらの研磨剤は歯の汚染物質などを除去する
目的で使用され、こうした汚染物質などの除去が虫歯予
防の方法とされてきた。ストレプトコッカスミュータン
ス菌などの口腔内細菌が繁殖する場所は歯垢であり、口
腔内細菌が口内の食物残渣を代謝して生成する酸が歯を
脱灰させる。これが虫歯の原因となる。一方、発達した
流通機構と加工技術によって、極めて多彩な食品が提供
されており、消費者は自分の都合や好みに応じてその中
から自由に選択することができる。実際、レストランや
ファーストフードといった外食産業が発展していること
に加え、コンビニエンス産業の発展も著しいことが示す
ように、消費者は自分の都合や好みに合わせて欲しいも
のを選ぶことができる。歯磨きは、一般に食後30分程
度以内に行うことがよいとされ、歯磨き3分が目安にな
っている。しかしながら、食生活が多様化している現
在、こうしたオーラルケアを確実に行うことは極めて難
しい。実際、自宅でブラッシングを朝と晩に心懸けるの
がやっとで、自宅外で食事をした直後、歯磨きを行うこ
とのできる人はほとんどいない。自宅外においては、一
般に多忙であり、適切な場所があるとも限らない。まし
て、そのための機材を携帯することは精神的に苦痛で、
ストレスになる。そのため、昼食後はせいぜいうがい程
度で、朝夕の食後あるいは就寝まえの歯磨きを主なオー
ラルケアの方法とする人がほとんどである。朝食後、歯
磨きをしてから夕食後の歯磨きまでの間の飲食によっ
て、口内のPHが5.7以下になると歯の脱灰が生じる。ま
た、デンプンや砂糖などの食物残渣があるとストレプト
コッカスミュータンス菌などの口腔内細菌がそれらを代
謝して多量の酸を生成し、歯の脱灰が生じる。このよう
な歯の脱灰と、唾液の持つ歯の再石灰化作用がバランス
を失うと虫歯が生じる。虫歯とともに、歯垢のもたらす
大きな害悪として、口臭が挙げられる。口腔内細菌は歯
垢で繁殖しており、この細菌が食物残渣を代謝すること
によって、アンモニア、メチルメルカプタンなどが発生
して口臭のもととなっている。口臭は本人にとっても不
快であるが、日常生活において人と接する機会の多い場
合、身だしなみということから、相手に不快を与えない
よう気を配る人はきわめて多い。こうしたことを防ぐた
めに、歯磨きを行って歯垢の除去をするのは重要である
が、過度にそれを行うと歯の表面を傷つけてしまい、か
えって虫歯になりやすくなったり、知覚過敏を起こす原
因になったりする。老人や病人、身体が健康であっても
ストレスなどで体力の弱くなっている人は歯の再石灰化
作用が低下しているため、虫歯になりやすい。そこで、
従来の歯磨剤の効果に加え、歯の再石灰化を行う効果を
持った歯磨剤が開示されている(「練歯磨組成物」特開
昭55−57514号公報)。この歯磨剤には歯のエナ
メル質と同じ成分であるハイドロキシアパタイトが使用
されており、これによって歯の再石灰化は促進され、歯
を白くする効果がある。しかし、先に述べたように現代
人の食生活やライフスタイルにより適合するには、効果
作用がより長い歯磨剤が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現代人の多くは、朝と
夜(あるいは夕食後)の2回を口腔内洗浄の主な手段と
している。そのため、この2回の口腔内洗浄によって歯
垢の除去および口臭防止、虫歯予防が確実に行わなけれ
ばならない。本発明の目的は、口腔内洗浄が次に行われ
るまでの時間が長いのに対応した歯磨剤の提供を目的と
している。すなわち、従来の歯磨剤の機能を満足すると
ともに、口臭の発生を抑制する効果が従来の歯磨剤に比
較して長く、さらに歯の微少傷を修復する再石灰化作用
を有した歯磨剤を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、ハイドロキシア
パタイトとキシリトールを歯磨剤に併用することによっ
て、歯牙表面の再石灰化の促進効果がハイドロキシアパ
タイト単独或いはキシリトール単独で使用した場合に比
較して高いことがわかった。本発明に使用するハイドロ
キシアパタイトには先に述べたような効果があるが、キ
シリトールにも歯の再石灰化作用があることが知られて
いる。歯磨剤の甘味料として、サッカリンナトリウムが
使用されているが、この甘味料は後味に不快感があるほ
か、人体に悪影響があるといわれている。甘味料をサッ
カリンナトリウムからキシリトールに代用することによ
って、身体に対する安全性が高く、しかも歯垢除去能に
加え、虫歯予防、抑制、更には治癒の効果を持ち、歯垢
の沈着抑制の効果が高い歯磨剤が得られる。歯垢の沈着
抑制の効果が高いため、口腔内細菌の繁殖を抑制できる
ことによって口臭の抑制効果を得られる。自然界、そし
て人間をはじめとするほ乳類の体内でも代謝産物として
存在する五炭糖キシリトールが初期う蝕予防に有効な甘
味料であることは、フィンランドで行われた Turku Sug
ar Studiesの研究報告から確信されている。キシリトー
ルは非酸産生の甘味料というだけでなく、抗う蝕効果も
確認されている。プラーク pH がキシリトールでは全く
低下しないだけでなく、酸産生を効果的に防いでいる。
また、唾液分泌量を増加させ、プラーク中のカルシウム
含有量の増加と酸産生能の減少、そして pH の低下をき
たさないことから初期う蝕の再石灰化が助長される。さ
らに、習慣的な摂取により、プラーク量とプラークの歯
面への付着性を減少させ、う蝕原性mutans streptococc
i 数を減少させている。ただし、キシリトールはmutans
streptococci を殺すのではなく、代謝を困難として成
長を抑制し結果的に死滅させている。一方、mutans str
eptococci のなかでもキシリトールに順応するいわゆる
キシリトール順応性mutans streptococci も確認されて
いるが、順応性mutans streptococci はキシリトールか
ら酸を生成することはなく、また歯面への付着性が低い
と考えられている。すなわちキシリトールのう蝕原生菌
に対する効果は、他の甘味料とは異なることが示唆され
ている。このキシリトールが持つmutans streptococci
への成長抑制効果は、摂取頻度と濃度が関係しているこ
とも明らかになっている。キシリトールも微生物の細胞
内に取り込まれるがストレプトコッカスミュータンス菌
などの酸生成力が高い口腔内細菌は、五炭糖構造を代謝
できない性質があり、キシリトールは代謝されず全く酸
も生成されない。WHOがフィンランドで行った実験効
果から、キシリトールを継続的にある一定期間摂取する
と、口腔内の環境が変化し極めてう蝕の発生しにくい体
質となり摂取を中止した後もその効果は継続してゆくこ
とが確かめられている。その他キシリトールの長所とし
て次の点が挙げられる。 1.血糖値に影響を与えない。キシリトールはインシュ
リンに関係なく代謝されるので糖尿病患者も安心して摂
取できる。 2.安定性 1)化学的安定性 キシリトールは化学的に非活性物質と考えられており、
アミノ酸などとともに加熱してもメイラード反応を起こ
さない。 2) pH 安定性 キシリトールは pH の影響を受けないので幅の広い範囲
で使用できる。 3)熱安定性 キシリトールは、120℃および180℃で24時間熱
処理しても全く変化しない。 4)耐酵素性 キシリトールは非発酵性である。 このように甘味料として優れた効果を持つキシリトール
とハイドロキシアパタイトを共存させることにより、相
乗効果によって歯の再石灰化が促進されるとともに、歯
垢の成長を抑制する効果の高い歯磨組成物を提供するこ
とができる。歯垢の成長が抑制されることによって、口
臭を抑制する効果が得られる。本発明では、ハイドロキ
シアパタイトの配合量は、効果の点から、組成物全体に
対して重量比0.1〜25%の範囲内とし、キシリトール
の配合量は効果及び味覚の点から0.1〜20%の範囲内
で配合するものとする。
【0005】本発明の歯磨組成物は、歯磨剤組成物に通
常使用される添加剤、湿潤剤、発泡剤、香料、防腐剤及
び各種有効成分などを含有することができる。これらの
成分の具体例を下記に示す。 研磨剤;炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸水
素カルシウム、ピロリン酸カルシウム、第2リン酸カル
シウム、第3リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイ
ト。 湿潤剤;グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、マルチトールなど。 発泡剤;ラウリル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサル
コシンナトリウム、非イオン性界面活性剤など。 増粘剤;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースナトリウム、カラギーナン、カルボキシビ
ニルポリマー、キタンサンガムなど。 防腐剤;パラオキシ安息香酸エステル、塩酸アルキルジ
アミノエチルグリシン、メチルパラペン、エチルパラペ
ン、ブチルパラペン、安息香酸ナトリウムなど。 香料;メントール、スペアミント油、レモン油、丁字
油、ユーカリ油など。 その他の成分;ビタミン類、薬効成分など。 なお、これら任意成分の配合量は、本発明の効果を妨げ
ず、薬剤学的に許容できる範囲で適宜使用される。な
お、これら口腔用組成物は常法に従って調製することが
できる。
【0006】
【発明の実施形態】以下、実施例1〜13に本発明の実
施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下
記実施例に制限されるものではない。なお、各例中の%
はいずれも重量%である。
【0007】 〔実施例1〕練歯磨剤組成物 炭酸カルシウム 29.0% ハイドロキシアパタイト 1.0 リン酸カルシウム 15.0 グリセリン 25.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 キシリトール(60%濃度) 0.2 メチルパラペン 0.1 メントール 0.5 水 27.7 計 100.0
【0008】 〔実施例2〕練歯磨剤組成物 リン酸水素カルシウム 35.0 ハイドロキシアパタイト 5.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 キシリトール(60%濃度) 1.7 メチルパラペン 0.1 メントール 0.8 水 25.9 計 100.0
【0009】 〔実施例3〕練歯磨剤組成物 ピロリン酸カルシウム 20.0 ハイドロキシアパタイト 10.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 10.0 ポリエチレングリコール 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.8 ヒドロキシエチルセルロース 0.5 キタンサンガム 0.5 メチルパラペン 0.1 キシリトール(60%濃度) 3.3 水 29.8 計 100.0
【0010】 〔実施例4〕練歯磨剤組成物 水酸化アルミニウム 35.0 ハイドロキシアパタイト 0.1 グリセリン 20.9 プロピレングリコール 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カラギナン 1.0 安息香酸ナトリウム 0.1 キシリトール(60%濃度) 13.4 水 23.5 計 100.0
【0011】 〔実施例5〕練歯磨剤組成物 水酸化アルミニウム 22.0 ハイドロキシアパタイト 14.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 カラギナン 1.0 ブチルパラペン 0.2 キシリトール(60%濃度) 5.0 水 26.1 計 100.0
【0012】 〔実施例6〕練歯磨剤組成物 リン酸三カルシウム 20.0 ハイドロキシアパタイト 15.0 グリセリン 27.0 ポリエチレングリコール 3.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 キタンサンガム 1.0 メチルパラペン 0.1 メントール 0.5 キシリトール(60%濃度) 15.0 水 17.4 計 100.0
【0013】 〔実施例7〕練歯磨剤組成物 炭酸カルシウム 35.0 ハイドロキシアパタイト 0.1 グリセリン 30.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 パラオキシ安息香酸エステル 0.1 スペアミント 0.5 キシリトール(60%濃度) 6.7 水 25.6 計 100.0
【0014】 〔実施例8〕練歯磨剤組成物 リン酸水素カルシウム 16.0 ハイドロキシアパタイト 20.0 グリセリン 24.0 プロピレングリコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カラギナン 1.0 パラオキシ安息香酸エステル 0.1 スペアミント 0.6 キシリトール(60%濃度) 8.4 水 18.9 計 100.0
【0015】 〔実施例9〕練歯磨剤組成物 リン酸三カルシウム 14.0 ハイドロキシアパタイト 22.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カラギナン 1.0 メチルパラペン 0.1 メントール 0.6 キシリトール(60%濃度) 2.0 水 29.3 計 100.0
【0016】 〔実施例10〕練歯磨剤組成物 無水ケイ酸 20.0 ハイドロキシアパタイト 25.0 グリセリン 23.0 プロピレングリコール 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カルボキシメチルセルロース 1.2 カラギナン 1.0 メチルパラペン 0.1 メントール 0.6 キシリトール(60%濃度) 16.7 水 9.4 計 100.0
【0017】 〔実施例11〕洗口液 ハイドロキシアパタイト 0.1 エチルアルコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 グリセリン 10.0 メントール 0.4 キシリトール 16.7 水 61.8 計 100.0
【0018】 〔実施例12〕練歯磨剤組成物 無水ケイ酸 20.0 ハイドロキシアパタイト 25.0 グリセリン 23.0 プロピレングリコール 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カルボキシメチルセルロース 1.2 カラギナン 1.0 メチルパラペン 0.1 メントール 0.6 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.1 キシリトール(60%濃度) 16.7 水 9.3 計 100.0
【0019】〔実施例13〕歯垢成長抑制効果試験 本発明の口内洗剤組成物の歯におけるプラーク成長阻害
に対する有効性は、次のプラーク成長の測定の標準的方
法に従って決定した。プラーク成長測定方法は歯肉境界
に隣接する歯の上のプラーク量を評価する方法を与える
Journal of Clinical Periodontology,1974,1,
166−174に記載の方法に準じて行う。 その方法は次の通りである:午後遅く各被験者は、単純
な非活性歯磨き(プラセボー)で歯を磨く。このとき、
使用するプラセボーの量および歯磨きの方法は問わな
い。次いで、歯垢を中性赤(0.5%W/W)水溶液で染
色する。過剰の染色を水ですすぎ取り除き、歯肉境界に
隣接する歯のプラーク長を測定し、歯肉境界の長さに対
する割合(以下プラーク指数)を求める。16本の歯
(各4分の1区に対して3〜6の数)のそれぞれに対し
て頬側のプラーク指数を記録し、初期値をP0 とする。
その後、歯ブラシに歯磨剤を2.5cm付着し、1分間歯磨
きする。18時間後、プラーク指数をP0 と同様に評価
し、これをP18とするが、この間口内を洗浄することは
許されない。各々の歯に対するP0 とP18の値を平均化
し口毎にP0 値およびP18値を得る。各テストで被験者
に対して、P0 値とP18値の差を求め、これをプラーク
成長値とする。次いでプラーク成長阻害(PGI)を、
プラセボーとの比較において阻害(%)で表すことによ
り、各テスト処理に対して計算する。 但し、PGp1=プラセボーのプラーク成長値及びPG t
=テスト組成物のプラーク成長値とする。この実験を、
15人の被験者に対して実施例1〜12の歯磨剤に関し
て行い、PGIをそれぞれに対して求めた。各歯磨剤に
対する実験において、プラセボーは各歯磨剤からハイド
ロキシアパタイトとキシリトールを除いた成分とした。
【0020】
【表1】
【0021】〔実施例14〕う蝕抑制効果 次に、本発明の口腔内組成物のう蝕抑制効果に関する動
物実験の方法及び結果について説明する。 材料及び方法:56匹のゴールデンハムスターを雄7
匹、雌7匹の計14匹ずつの4群に分類した。実験開始
は15週齢とし、各群ともに15週齢より実験終了の2
3週齢まで Dier #2000 と週1回の Vegetable puree
(20g/匹)を投与した。第1群をコントロールと
し、ハイドロキシアパタイトとキシリトールを含まな
い、その他の成分組成比は実施例10と同じ歯磨剤を、
1日おきに1回下顎右側の舌側に1分間塗布した。第2
群は、ハイドロキシアパタイトのみ含まない、その他の
成分組成比は実施例10と同じ歯磨剤を、1日おきに1
回下顎右側の舌側に1分間塗布した。第3群は、キシリ
トールのみ含まない、その他の成分組成比は実施例10
と同じ歯磨剤を、1日おきに1回下顎右側の舌側に1分
間塗布した。第4群は、実施例10の歯磨剤を1日おき
に1回下顎右側の舌側に1分間塗布した。第5群は、実
施例12の歯磨剤を1日おきに1回下顎右側の舌側に1
分間塗布した。実施の回数は計28回で、ケタラール
(登録商標)麻酔下で実施し、22週齢までとし、23
週齢にすべての動物を屠殺した。実験終了後、下顎を摘
出し、下顎右側第1臼歯におけるう蝕の評価を行った。
その結果を下記表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】
【発明の効果】キシリトールとハイドロキシアパタイト
を併用することによって、又キシリトール、ハイドロキ
シアパタイト及びフッ素化合物を併用することによっ
て、それぞれの成分の持つ再石灰化効果が高められ、か
つ歯垢沈着を抑制する効果を高めることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイドロキシアパタイト、及びキシリト
    ールを含有することを特徴とする歯磨組成物。
  2. 【請求項2】 ハイドロキシアパタイト、キシリトー
    ル、及びフッ素化合物を含有することを特徴とする歯磨
    組成物。
  3. 【請求項3】 フッ素化合物がモノフルオロリン酸ナト
    リウムであることを特徴とする請求項2記載の歯磨組成
    物。
  4. 【請求項4】 ハイドロキシアパタイトの含有量が、0.
    1〜25重量%の請求項1乃至3記載の歯磨組成物。
  5. 【請求項5】 キシリトールの含有量が、0.1〜10重
    量%の請求項1乃至3記載の歯磨組成物。
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