JP2002097124A - 歯磨組成物 - Google Patents

歯磨組成物

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Kiminori Atsumi
公則 渥美
Tsutomu Ishizaki
勉 石崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口腔内洗浄が次に行われるまでの時間
が長い場合にも対応可能で、口臭の発生を抑制する時間
が長く、歯の微小傷を修復する再石灰化作用を充分に機
能させる歯磨剤を開発する。 【解決手段】 ハイドロキシアパタイトを組成物全体
の0.1〜25重量%、キシリトールを組成物全体の
0.1〜20重量%及び水溶性フッ素化合物を組成物全
体の0.01〜0.7重量%、それぞれ含有することを
特徴とする歯磨組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯垢沈着の抑制効
果及びう蝕抑制効果に優れた歯磨組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の歯磨においては、一般に歯の清掃
研磨剤として、無水ケイ酸、リン酸カルシウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウムなど
を含む。これらの研磨剤は歯の汚染物質などを除去する
目的で使用され、こうした汚染物質などの除去が虫歯予
防の方法とされてきた。ストレプトコッカスミュータン
ス菌などの口腔内細菌が繁殖する場所は歯垢であり、口
腔内細菌が口内の食物残渣を代謝して生成する酸が歯を
脱灰させる。これが虫歯の原因となる。
【0003】一方、発達した流通機構と加工技術によっ
て、極めて多彩な食品が提供されており、消費者は自分
の都合や好みに応じてその中から自由に選択することが
できる。実際、レストランやファーストフードといった
外食産業が発展していることに加え、コンビニエンス産
業の発展も著しいことが示すように、消費者は自分の都
合や好みに合わせて欲しいものを選ぶことができる。
【0004】歯磨きは、一般に食後30分程度以内に行
うことがよいとされ、歯磨き3分が目安になっている。
しかしながら、食生活が多様化している現在、こうした
オーラルケアを確実に行うことは極めて難しい。実際、
自宅でブラッシングを朝と晩に心懸けるのがやっとで、
自宅外で食事をした直後、歯磨きを行うことのできる人
はほとんどいない。自宅外においては、一般に多忙であ
り、適切な場所があるとも限らない。まして、そのため
の機材を携帯することは精神的に苦痛で、ストレスにな
る。そのため、昼食後はせいぜいうがい程度で、朝夕の
食後あるいは就寝まえの歯磨きを主なオーラルケアの方
法とする人がほとんどである。
【0005】朝食後、歯磨きをしてから夕食後の歯磨き
までの間の飲食によって、口内のpHが5.7以下にな
ると歯の脱灰が生じる。また、デンプンや砂糖などの食
物残渣があるとストレプトコッカスミュータンス菌など
の口腔内細菌がそれらを代謝して多量の酸を生成し、歯
の脱灰が生じる。このような歯の脱灰と、唾液の持つ歯
の再石灰化作用がバランスを失うと虫歯が生じる。
【0006】虫歯とともに、歯垢のもたらす大きな害悪
として、口臭が挙げられる。口腔内細菌は歯垢で繁殖し
ており、この細菌が食物残渣を代謝することによって、
アンモニア、メチルメルカプタンなどが発生して口臭の
もととなっている。口臭は本人にとっても不快である
が、日常生活において人と接する機会の多い場合、身だ
しなみということから、相手に不快を与えないよう気を
配る人はきわめて多い。こうしたことを防ぐために、歯
磨きを行って歯垢の除去をするのは重要であるが、過度
にそれを行うと歯の表面を傷つけてしまい、かえって虫
歯になりやすくなったり、知覚過敏を起こす原因になっ
たりする。老人や病人、身体が健康であってもストレス
などで体力の弱くなっている人は歯の再石灰化作用が低
下しているため、虫歯になりやすい。
【0007】そこで、従来の歯磨剤の効果に加え、歯の
再石灰化を行う効果を持った歯磨剤が開示されている
(「練歯磨組成物」特開昭55−57514号公報)。
この歯磨剤には歯のエナメル質と同じ成分であるハイド
ロキシアパタイトが使用されており、これによって歯の
再石灰化は促進され、歯を白くする効果がある。しか
し、先に述べたように現代人の食生活やライフスタイル
により適合するには、効果作用がより長い歯磨剤が必要
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現代人の多くは、朝と
夜(あるいは夕食後)の2回を口腔内洗浄の主な手段と
している。そのため、この2回の口腔内洗浄によって歯
垢の除去および口臭防止、虫歯予防が確実に行わなけれ
ばならない。本発明の目的は、口腔内洗浄が次に行われ
るまでの時間が長いのに対応した歯磨剤の提供を目的と
している。すなわち、従来の歯磨剤の機能を満足すると
ともに、口臭の発生を抑制する効果が従来の歯磨剤に比
較して長く、さらに歯の微少傷を修復する再石灰化作用
を有した歯磨剤を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、ハイドロキシア
パタイトとキシリトールを歯磨剤に併用することによっ
て、歯牙表面の再石灰化の促進効果がハイドロキシアパ
タイト単独或いはキシリトール単独で使用した場合に比
較して高いことがわかった。本発明に使用するハイドロ
キシアパタイトには先に述べたような効果があるが、キ
シリトールにも歯の再石灰化作用があることが知られて
いる。歯磨剤の甘味料として、サッカリンナトリウムが
使用されているが、この甘味料は後味に不快感があるほ
か、人体に悪影響があるといわれている。甘味料をサッ
カリンナトリウムからキシリトールに代用することによ
って、身体に対する安全性が高く、しかも歯垢除去能に
加え、虫歯予防、抑制、更には治癒の効果を持ち、歯垢
の沈着抑制の効果が高い歯磨剤が得られる。歯垢の沈着
抑制の効果が高いため、口腔内細菌の繁殖を抑制できる
ことによって口臭の抑制効果を得られる。
【0010】自然界、そして人間をはじめとするほ乳類
の体内でも代謝産物として存在する五炭糖キシリトール
が初期う蝕予防に有効な甘味料であることは、フィンラ
ンドで行われた Turku Sugar Studies の研究報告から
確信されている。キシリトールは非酸産生の甘味料とい
うだけでなく、抗う蝕効果も確認されている。プラーク
pHがキシリトールでは全く低下しないだけでなく、酸
産生を効果的に防いでいる。また、唾液分泌量を増加さ
せ、プラーク中のカルシウム含有量の増加と酸産生能の
減少、そしてpHの低下をきたさないことから初期う蝕
の再石灰化が助長される。さらに、習慣的な摂取によ
り、プラーク量とプラークの歯面への付着性を減少さ
せ、う蝕原性 mutans streptococci 数を減少させてい
る。ただし、キシリトールは mutans streptococci を
殺すのではなく、代謝を困難として成長を抑制し結果的
に死滅させている。
【0011】一方、mutans streptococci のなかでもキ
シリトールに順応するいわゆるキシリトール順応性 mut
ans streptococci も確認されているが、順応性 mutans
streptococci はキシリトールから酸を生成することは
なく、また歯面への付着性が低いと考えられている。す
なわちキシリトールのう蝕原生菌に対する効果は、他の
甘味料とは異なることが示唆されている。このキシリト
ールが持つ mutans streptococci への成長抑制効果
は、摂取頻度と濃度が関係していることも明らかになっ
ている。キシリトールも微生物の細胞内に取り込まれる
がストレプトコッカスミュータンス菌などの酸生成力が
高い口腔内細菌は、五炭糖構造を代謝できない性質があ
り、キシリトールは代謝されず全く酸も生成されない。
【0012】WHOがフィンランドで行った実験効果か
ら、キシリトールを継続的にある一定期間摂取すると、
口腔内の環境が変化し極めてう蝕の発生しにくい体質と
なり摂取を中止した後もその効果は継続してゆくことが
確かめられている。その他キシリトールの長所として次
の点が挙げられる。
【0013】1.血糖値に影響を与えない。キシリトー
ルはインシュリンに関係なく代謝されるので糖尿病患者
も安心して摂取できる。 2.安定性 1)化学的安定性 キシリトールは化学的に非活性物質と考えられており、
アミノ酸などとともに加熱してもメイラード反応を起こ
さない。 2)pH安定性 キシリトールはpHの影響を受けないので幅の広い範囲
で使用できる。 3)熱安定性 キシリトールは、120℃および180℃で24時間熱
処理しても全く変化しない。 4)耐酵素性 キシリトールは非発酵性である。
【0014】このように甘味料として優れた効果を持つ
キシリトールとハイドロキシアパタイトを共存させるこ
とにより、相乗効果によって歯の再石灰化が促進される
とともに、歯垢の成長を抑制する効果の高い歯磨組成物
を提供することができる。歯垢の成長が抑制されること
によって、口臭を抑制する効果が得られる。
【0015】本発明では、ハイドロキシアパタイトの配
合量は、効果の点から、組成物全体に対して重量比0.
1〜25%の範囲内とし、キシリトールの配合量は効果
及び味覚の点から0.1〜20%の範囲内で配合するも
のとする。
【0016】本発明の歯磨組成物は、歯磨剤組成物に通
常使用される添加剤、湿潤剤、発泡剤、香料、防腐剤及
び各種有効成分などを含有することができる。これらの
成分の具体例を下記に示す。
【0017】研磨剤;炭酸カルシウム、リン酸カルシウ
ム、リン酸水素カルシウム、ピロリン酸カルシウム、第
2リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、ハイドロ
キシアパタイト。 湿潤剤;グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、マルチトールなど。 発泡剤;ラウリル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサル
コシンナトリウム、非イオン性界面活性剤など。 増粘剤;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースナトリウム、カラギーナン、カルボキシビ
ニルポリマー、キタンサンガムなど。 防腐剤;パラオキシ安息香酸エステル、塩酸アルキルジ
アミノエチルグリシン、メチルパラペン、エチルパラペ
ン、ブチルパラペン、安息香酸ナトリウムなど。 香料;メントール、スペアミント油、レモン油、丁字
油、ユーカリ油など。その他の成分;ビタミン類、薬効
成分など。 なお、これら任意成分の配合量は、本発明の効果を妨げ
ず、薬剤学的に許容できる範囲で適宜使用される。な
お、これら口腔用組成物は常法に従って調製することが
できる。
【0018】本発明によれば、ハイドロキシアパタイト
を組成物全体の0.1〜25重量%、キシリトールを組
成物全体の0.1〜20重量%及び水溶性フッ素化合物
を組成物全体の0.01〜0.7重量%、それぞれ含有
することを特徴とする歯磨組成物が提供される。
【0019】
【発明の実施形態】以下、実施例1〜13に本発明の実
施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下
記実施例に制限されるものではない。なお、各例中の%
はいずれも重量%である。
【0020】 〔実施例1〕練歯磨剤組成物 炭酸カルシウム 29.0% ハイドロキシアパタイト 1.0 リン酸カルシウム 15.0 グリセリン 25.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 キシリトール(60%濃度) 0.2 メチルパラペン 0.1 メントール 0.5 水 27.7 計 100.0
【0021】 〔実施例2〕練歯磨剤組成物 リン酸水素カルシウム 35.0 ハイドロキシアパタイト 5.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 キシリトール(60%濃度) 1.7 メチルパラペン 0.1 メントール 0.8 水 25.9 計 100.0
【0022】 〔実施例3〕練歯磨剤組成物 ピロリン酸カルシウム 20.0 ハイドロキシアパタイト 10.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 10.0 ポリエチレングリコール 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.8 ヒドロキシエチルセルロース 0.5 キタンサンガム 0.5 メチルパラペン 0.1 キシリトール(60%濃度) 3.3 水 29.8 計 100.0
【0023】 〔実施例4〕練歯磨剤組成物 水酸化アルミニウム 35.0 ハイドロキシアパタイト 0.1 グリセリン 20.9 プロピレングリコール 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カラギナン 1.0 安息香酸ナトリウム 0.1 キシリトール(60%濃度) 13.4 水 23.5 計 100.0
【0024】 〔実施例5〕練歯磨剤組成物 水酸化アルミニウム 22.0 ハイドロキシアパタイト 14.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 カラギナン 1.0 ブチルパラペン 0.2 キシリトール(60%濃度) 5.0 水 26.1 計 100.0
【0025】 〔実施例6〕練歯磨剤組成物 リン酸三カルシウム 20.0 ハイドロキシアパタイト 15.0 グリセリン 27.0 ポリエチレングリコール 3.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 キタンサンガム 1.0 メチルパラペン 0.1 メントール 0.5 キシリトール(60%濃度) 15.0 水 17.4 計 100.0
【0026】 〔実施例7〕練歯磨剤組成物 炭酸カルシウム 35.0 ハイドロキシアパタイト 0.1 グリセリン 30.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 パラオキシ安息香酸エステル 0.1 スペアミント 0.5 キシリトール(60%濃度) 6.7 水 25.6 計 100.0
【0027】 〔実施例8〕練歯磨剤組成物 リン酸水素カルシウム 16.0 ハイドロキシアパタイト 20.0 グリセリン 24.0 プロピレングリコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カラギナン 1.0 パラオキシ安息香酸エステル 0.1 スペアミント 0.6 キシリトール(60%濃度) 8.4 水 18.9 計 100.0
【0028】 〔実施例9〕練歯磨剤組成物 リン酸三カルシウム 14.0 ハイドロキシアパタイト 22.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カラギナン 1.0 メチルパラペン 0.1 メントール 0.6 キシリトール(60%濃度) 2.0 水 29.3 計 100.0
【0029】 〔実施例10〕練歯磨剤組成物 無水ケイ酸 20.0 ハイドロキシアパタイト 25.0 グリセリン 23.0 プロピレングリコール 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カルボキシメチルセルロース 1.2 カラギナン 1.0 メチルパラペン 0.1 メントール 0.6 キシリトール(60%濃度) 16.7 水 9.4 計 100.0
【0030】 〔実施例11〕洗口液 ハイドロキシアパタイト 0.1 エチルアルコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 グリセリン 10.0 メントール 0.4 キシリトール 16.7 水 61.8 計 100.0
【0031】 〔実施例12〕練歯磨剤組成物 無水ケイ酸 20.0 ハイドロキシアパタイト 25.0 グリセリン 23.0 プロピレングリコール 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カルボキシメチルセルロース 1.2 カラギナン 1.0 メチルパラペン 0.1 メントール 0.6 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.1 キシリトール(60%濃度) 16.7 水 9.3 計 100.0
【0032】〔実施例13〕歯垢成長抑制効果試験 本発明の口内洗剤組成物の歯におけるプラーク成長阻害
に対する有効性は、次のプラーク成長の測定の標準的方
法に従って決定した。プラーク成長測定方法は歯肉境界
に隣接する歯の上のプラーク量を評価する方法を与える
Journal of Clinical Periodontology , 1974, 1, 166
−174 に記載の方法に準じて行う。
【0033】その方法は次の通りである:午後遅く各被
験者は、単純な非活性歯磨き(プラセボー)で歯を磨
く。このとき、使用するプラセボーの量および歯磨きの
方法は問わない。次いで、歯垢を中性赤(0.5%W/
W)水溶液で染色する。過剰の染色を水ですすぎ取り除
き、歯肉境界に隣接する歯のプラーク長を測定し、歯肉
境界の長さに対する割合(以下プラーク指数)を求め
る。16本の歯(各4分の1区に対して3〜6の数)の
それぞれに対して頬側のプラーク指数を記録し、初期値
をP0 とする。その後、歯ブラシに歯磨剤を2.5cm付
着し、1分間歯磨きする。18時間後、プラーク指数を
0 と同様に評価し、これをP18とするが、この間口内
を洗浄することは許されない。
【0034】各々の歯に対するP0 とP18の値を平均化
し口毎にP0 値およびP18値を得る。各テストで被験者
に対して、P0 値とP18値の差を求め、これをプラーク
成長値とする。次いでプラーク成長阻害(PGI)を、
プラセボーとの比較において阻害(%)で表すことによ
り、各テスト処理に対して計算する。
【数1】 但し、PGp1=プラセボーのプラーク成長値及びPGt
=テスト組成物のプラーク成長値とする。
【0035】この実験を、15人の被験者に対して実施
例1〜12の歯磨剤に関して行い、PGIをそれぞれに
対して求めた。各歯磨剤に対する実験において、プラセ
ボーは各歯磨剤からハイドロキシアパタイトとキシリト
ールを除いた成分とした。
【0036】
【表1】
【0037】〔実施例14〕う蝕抑制効果 次に、本発明の口腔内組成物のう蝕抑制効果に関する動
物実験の方法及び結果について説明する。 材料及び方法:56匹のゴールデンハムスターを雄7
匹、雌7匹の計14匹ずつの4群に分類した。実験開始
は15週齢とし、各群ともに15週齢より実験終了の2
3週齢まで Dier #2000 と週1回の Vegetable puree
(20g/匹)を投与した。第1群をコントロールと
し、ハイドロキシアパタイトとキシリトールを含まな
い、その他の成分組成比は実施例10と同じ歯磨剤を、
1日おきに1回下顎右側の舌側に1分間塗布した。第2
群は、ハイドロキシアパタイトのみ含まない、その他の
成分組成比は実施例10と同じ歯磨剤を、1日おきに1
回下顎右側の舌側に1分間塗布した。第3群は、キシリ
トールのみ含まない、その他の成分組成比は実施例10
と同じ歯磨剤を、1日おきに1回下顎右側の舌側に1分
間塗布した。第4群は、実施例10の歯磨剤を1日おき
に1回下顎右側の舌側に1分間塗布した。第5群は、実
施例12の歯磨剤を1日おきに1回下顎右側の舌側に1
分間塗布した。実施の回数は計28回で、ケタラール
(登録商標)麻酔下で実施し、22週齢までとし、23
週齢にすべての動物を屠殺した。実験終了後、下顎を摘
出し、下顎右側第1臼歯におけるう蝕の評価を行った。
その結果を下記表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】キシリトールとハイドロキシアパタイト
を併用することによって、又キシリトール、ハイドロキ
シアパタイト及びフッ素化合物を併用することによっ
て、それぞれの成分の持つ再石灰化効果が高められ、か
つ歯垢沈着を抑制する効果を高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AB052 AB172 AB222 AB291 AB292 AB322 AB471 AB472 AC122 AC131 AC132 AC312 AC482 AC782 AD042 AD282 AD352 AD532 BB55 CC41 DD22 EE32 EE34 EE36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイドロキシアパタイトを組成物全体の
    0.1〜25重量%、キシリトールを組成物全体の0.
    1〜20重量%及び水溶性フッ素化合物を組成物全体の
    0.01〜0.7重量%、それぞれ含有することを特徴
    とする歯磨組成物。
  2. 【請求項2】 水溶性フッ素化合物としてモノフルオロ
    リン酸ナトリウムを使用したことを特徴とする請求項1
    記載の歯磨組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512379A (ja) * 2003-12-01 2007-05-17 アルラ・フーズ・エイ・エム・ビィ・エイ 歯科用製剤におけるオステオポンチンの使用
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