JP5420811B2 - 口腔用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は炭粉末を含有する口腔用組成物に関する。
炭粉末は吸着剤としてよく知られていて、口腔用組成物の分野でも、炭粉末を配合することで、歯垢、歯石、細菌類を吸着させて歯肉炎、歯槽膿漏の予防や治療、また口臭予防に役立てることが提案されている(特公平8−26862号公報、特開平10−95721号公報、特開2000−128751号公報、特開2000−143467号公報参照)。
しかしながら、このような炭粉末が配合された歯磨剤を使用した後、歯ブラシを洗っても炭粉末が残留して、歯ブラシが黒くなってしまうという不都合がある。また、炭粉末に研磨剤としての作用効果が期待される。炭粉末は歯面に対する研磨効果が緩和なため、使用感の好ましい炭粉末配合口腔用組成物が求められる。さらに、炭粉末を配合した口腔用組成物の製造過程で、炭粉末の分散が容易ではないという問題があり、炭粉末を配合した口腔用組成物において、炭粉末の均一な分散が求められる。
発明が解決しようとする課題
本発明は、使用後の歯ブラシが黒くならない炭粉末配合口腔用組成物を提供することを目的とする。本発明はまた、炭粉末が均一に分散されていて、使用感が好ましい炭粉末配合口腔用組成物を提供することを目的とする。本発明はまた、炭粉末を配合した口腔用組成物の製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
本発明者らは、上記課題を達成するために鋭意検討した結果、口腔用組成物中に特定の基剤と組み合わせて所定の粒度を有する炭粉末を配合することによって、炭粉末の歯ブラシへの付着を抑制することができ、且つ炭粉末の分散均一性が良好で使用感の良い口腔用組成物が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。また、特定の基剤と組み合わせることにより製造過程で炭粉末の均一な分散が容易となり作業性が良いことを見出した。
従って本発明は、平均粒径が0.5〜500μmの範囲にある炭粉末を0.1〜5質量%、及び多価アルコールを30〜80質量%含有することを特徴とする口腔用組成物である。本発明の好ましい実施態様として、平均粒径が0.5〜200μmの範囲にあって全粒子の90質量%以上が150μm以下の粒径を有する炭粉末を0.1〜5質量%含有することを特徴とする上記口腔用組成物がある。
本発明はさらに、アニオン界面活性剤を0.5〜5.0質量%含有することを特徴とする上記口腔用組成物に向けられている。本発明はさらに、L−メントール、ハッカ油、スペアミント油及びユーカリ油からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する上記口腔用組成物に向けられている。
本発明はまた、多価アルコールに、平均粒径が0.5〜500μmの範囲にある炭粉末を分散させ、得られた混合物を、任意に他の成分と混合することを特徴とする口腔用組成物の製造方法に関する。
本明細書中でいう口腔用組成物とは、練歯磨剤、液状歯磨剤及び潤製歯磨剤などの歯磨剤類、クリーム類、軟膏剤、貼付剤、口中清涼剤、洗口剤、チューインガム又はうがい薬などを包含する。
本発明で使用する炭粉末は、黒炭であって、具体的には木炭、活性炭、竹炭、骨炭などから選ばれる少なくとも1種である。木炭、活性炭、竹炭、骨炭などの炭化物は、吸着力に優れており、また、歯のエナメル質に対して適度な高度を持つため研磨効果もあり、歯磨剤として非常に適した材料といえる。口内の細菌や食べ滓などの異物を吸着あるいは研磨除去したり、木炭に含まれる天然ミネラルで口内をアルカリ性にし、細菌の出す老廃物で口内が酸性化するのを防ぐなど様々な効果を持つ。これらの炭化物は天然素材のため、人にやさしく且つ水質汚染もないため環境にやさしい歯磨剤とすることができる。
使用する炭粉末としては、平均粒径が0.5〜500μmの範囲にあるものが適当であり、好ましくは平均粒径が0.5〜200μmの範囲にあるものが使用され、より好ましくは平均粒径が0.5〜100μmの範囲にあるものが使用される。
さらに、上記のような平均粒径を有する炭粉末の中でも、全粒子の90質量%以上が150μm以下の粒径を有する炭粉末が好ましく使用できる。このような粒径の範囲では、炭粉末の吸着能が適当であり、且つ歯ブラシへの吸着を抑制することができて、組成物中で炭粉末の分散性が良好で使用感も良い。
上記のような平均粒径を有する炭粉末は市場で入手することができる。また、篩を使って粒度を調整することができる。
本発明の口腔用組成物において、上記の炭粉末の含有量は口腔用組成物の全質量に基づいて0.1〜5.0質量%が適当であり、好ましくは0.1〜3.0質量%、より好ましくは0.1〜1.0質量%の範囲である。
本発明の口腔用組成物には、さらに多価アルコールを30〜80質量%含有させる。本発明の口腔用組成物では、上述の特定の粒径範囲の炭粉末と多価アルコールとを所定量で配合することで、炭粉末の良好な分散性が達成される。
本発明で使用する多価アルコールとしては、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど、及びソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、ラクチトールなどの糖アルコールが挙げられ、これらのうちから少なくとも1種を使用することができる。
中でも、三価アルコールであるグリセリン、並びに糖アルコールであるソルビトール及びキシリトールの中から1種又は2種以上を組み合わせて配合するのが好ましい。
本発明の口腔用組成物における多価アルコールの配合量は、口腔用組成物の全質量に基づいて30〜80質量%が適当であり、好ましくは35〜70質量%、より好ましくは40〜60質量%である。
本発明の口腔用組成物の製法は特に限定されるものでなく、常法に準じて製造できる。好ましい製造方法として、口腔用組成物に配合する多価アルコールの少なくとも一部又は全部に炭粉末を混合して分散させ、その混合物を任意に他の成分、例えば残りの多価アルコール、及び下記に説明するような任意の添加剤と混合することが適当である。例えば練歯磨剤であれば、炭粉末と多価アルコールを混合して多価アルコール中に炭粉末を分散させた後、他の成分、例えば基剤、湿潤剤、粘結剤、水などと混練して、次いで香料といった油溶性成分を添加した後、真空攪拌して製造することができる。
このような製法により、口腔用組成物中に炭粉末を容易に均一に分散させることができる。
本発明の口腔用組成物の実施態様として、アニオン界面活性剤を配合することが好ましい。
アニオン界面活性剤として公知のものが使用され、例えばラウリル硫酸ナトリウムといった炭素数8〜20の高級アルキル硫酸エステルの水溶性塩が特に有効に使用される他、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムといったアルキルベンゼンスルホン酸水溶性塩、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウムなどのアミノ酸系界面活性剤などが挙げられる。
アニオン界面活性剤の配合量は、口腔用組成物の全質量に基づいて0.5〜5質量%が適当であり、好ましくは1〜3質量%である。その配合量が5質量%を超えると口腔用組成物の香味や口腔内細菌の抑制効果に悪影響を与える場合がある。
また、本発明の口腔用組成物には、L−メントール、ハッカ油、スペアミント油及びユーカリ油からなる群から選ばれる少なくとも1種の清涼剤を含有させるのが好ましい。口腔用組成物におけるこれらの清涼剤の配合量は、口腔用組成物の全質量に基づいて0.01〜5質量%が適当であり、好ましくは0.1〜1質量%である。
本発明の口腔用組成物にはさらに、口腔用組成物に通常使用される添加剤を配合することができる。以下にその具体例を挙げる。
<基剤>
基剤としては無水ケイ酸、シリカゲル、沈降性シリカ、火成性シリカ、含水ケイ酸、アルミノシリケート、ジルコノシリケートのシリカ系研磨剤、第二リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム無水和物、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウム、第3リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、カルシウム欠損アパタイト、第4リン酸カルシウム、第8リン酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤などが挙げられる。これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。これらの配合量は、組成物全体に対して1〜60質量%が好ましく、より好ましくは5〜40質量%である。
<湿潤剤>
ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコールなどの1種または2種以上を使用することができる。
<粘結剤>
カラギーナン(ι、λ、κ)、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルシウム含有アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸アンモニウム等のアルギン酸塩及びその誘導体、キサンタンガム、グァーガム、ゼラチン、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、グルコマンナンなどが挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。
<発泡剤>
ヤシ油脂肪酸モノグリセリンスルホン酸ナトリウム、α-オレフィンスルホン酸ナトリウム、N-アシルグルタメート等のN-アシルアミノ酸塩、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、マルチトール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。
<pH調整剤>
クエン酸及びその塩、リン酸及びその塩、リンゴ酸及びその塩、アスパラギン酸及びその塩、コハク酸及びその塩、グルクロン酸及びその塩、フマル酸及びその塩、グルタミン酸及びその塩、アジピン酸及びその塩、塩酸、フッ化水素酸、水酸化アルカリ金属等を挙げることができ、これらは単独または2種以上を組み合わせて使用することができる。
<甘味剤>
サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン等。
<防腐剤>
メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等。
<香料成分>
アネトール、メントン、シネオール、リモネン、カルボン、メチルサリシレート、エチルブチレート、オイゲノール、チモール、シンナミックアルデヒド、トランス-2-ヘキセナールなどの中から1種または2種以上を併用して用いることができる。これらの成分は単品で配合してもよいが、これらを含有する精油等を配合してもよい。
また、上記香料成分に加え、脂肪族アルコールやそのエステル、テルペン系炭化水素、フェノールエーテル、アルデヒド、ケトン、ラクトン等の香料成分、精油を本発明の効果を妨げない範囲で配合してもよい。上記香料の配合量は、組成物全体に対して0.02〜2質量%とすることが好ましい。
<有効成分>
塩化リゾチーム、モノフルオロホスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ゼオライト、ヒノキチオール、アスコルビン酸、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、酢酸トコフェロール、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸、アルミニウムヒドロキシルアラントイン、乳酸アルミニウム、ジヒドロコレステロール、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸塩類、銅クロロフィリン塩、塩化ナトリウム、グァイアズレンスルホン酸塩、デキストラナーゼ、塩酸ピリドキシン、薬用ハイドロキシアパタイトなどを1種または2種以上を配合することができる。
<その他>
青色1号等の色素、酸化チタン等の顔料、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、エデト酸塩等のキレート剤、チャエキス、チャ乾留液、プロポリスエキス、グルタミン酸ナトリウム等の矯味剤など。
<溶剤>
水、エタノール
本発明の練歯磨剤といった口腔用組成物は、アルミニウムチューブ、ラミネートチューブ、ガラス蒸着チューブ、透明チューブ、プラスチックチューブ、プラスチックボトル、エアゾール容器等に充填して使用することができる。
発明の効果
本発明の炭粉末を配合した口腔用組成物によれば、炭粉末の歯ブラシへの付着を抑制することができ、歯ブラシが黒くなるのを防ぐことができる。本発明の炭粉末を配合した口腔用組成物はまた、炭粉末が均一に分散されているものである。また、本発明の口腔用組成物は、使用感が良いものである。さらに、本発明の口腔用組成物の製造方法によれば、作業性よく口腔用組成物中へ炭粉末の均一な分散を容易に達成できて、好ましい炭粉末配合口腔用組成物を得ることができる。
下記表1の組成(単位:質量%)にて実施例1〜3及び比較例1〜3の練歯磨剤組成物を調製した。
調製手順:平均粒径約68μmの薬用炭(活性炭)(全粒子の90質量%以上が150μm以下の粒径を有する)を多価アルコール類に分散させた後、その分散液を他の成分と混合した。
(炭粉末の歯ブラシへの吸着の観察)
得られた各種練歯磨剤組成物を市販の歯ブラシに1.5g乗せて、水平法、垂直法を取り混ぜながら、3分間、口腔内を磨いた。その後、磨き終わった歯ブラシを水道水につけて、約30秒間洗い流した。歯ブラシへの炭粉末の吸着を目視により観察した。その評価は次のとおりである。
○…まったく残っていない。
△…やや残っている(黒いものが少しでも確認できる)。
×…かなり残っている(黒いものがはっきりと確認できる)。
(口腔用組成物における炭粉末の分散性の観察)
得られた各種練歯磨剤組成物をチューブに充填し、ガラス板の上に1〜3cmほど取り出す。ガラス板上の練歯磨剤組成物を薄くのばし、炭粉末の均一に分散されているか否かを目視にて確認した。その評価は次のとおりである。
○…分散性がよい。
△…やや分散性が悪い。
×…分散性が悪い。
結果を表1に併せて示す。
Figure 0005420811
* 比較例3は練歯磨剤として充分な保形性がなかった。
下記の基本処方に平均粒径の異なる薬用炭(活性炭)を配合した練歯磨剤を調製し、使用後の歯ブラシへの炭粉末の吸着、及び使用感の評価を行った。
[基本処方](全量で100質量%とする)
炭酸カルシウム 30.0(質量%)
炭粉末(平均粒径は表2に示すとおり) 3.0
無水ケイ酸 7.0
グリセリン 30.0
ソルビット液(70%) 5.0
キシリトール 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 2.0
サッカリンナトリウム 0.05
パラベン 0.1
1-メントール 0.05
香料 1.0
精製水 適量
これらの各種練歯磨剤を市販の歯ブラシに1.5g乗せて、水平法、垂直法を取り混ぜながら、3分間、口腔内を磨いた。その後、磨き終わった歯ブラシを水道水につけて、約30秒間洗い流した。歯ブラシへの炭粉末の吸着を目視により観察した。また、磨いているときの炭の使用感(口腔内における分散性及び磨き心地)も評価した。結果を表2に示す。
炭粉末の歯ブラシへの吸着の評価
○…まったく残っていない。
△…やや残っている(黒いものが少しでも確認できる)。
×…かなり残っている(黒いものがはっきりと確認できる)。
使用感の評価
○…口腔内への分散性が良く、程良い磨き心地を有する。
△…分散性は良いが、磨き心地が物足りない。
×…分散性も悪く、磨き心地が悪い。
ここで「磨き心地」とは、炭粉末の歯面に対する感触を示し、ザラツキのない、程良い感触を評価する。粒径が細かいと実質感がなく、逆に粗いとザラツキが生じる。
Figure 0005420811
<炭粉末の添加方法の違いによる歯磨剤に製造における炭粉末の分散性の評価>
歯磨剤の調製において、炭粉末を以下の態様a〜dで、粉末、湿潤剤、粘結剤及び水を混合した中間製剤中へ添加し、ミキサー混練した後、香料(油溶成分)を添加して真空攪拌後、歯磨剤とした。
a:炭粉末をグリセリンに分散させた後に中間製剤へ添加する。
b:炭粉末をソルビット液(70%)に分散させた後に中間製剤へ添加する。
c:炭粉末を水に分散させた後に中間製剤中へ添加する。
d:炭粉末を直接、中間製剤へ添加する。
なお、使用した炭粉末は、平均粒径約68μmの薬用炭(活性炭)で、全粒子の90質量%以上が150μm以下の粒径を有するものであり、グリセリン、ソルビット又は水と炭粉末との配合比率(質量比)を変動させた。なお、歯磨剤組成物における炭粉末と多価アルコールの含有量はそれぞれ、0.1〜5質量%、及び多価アルコールを30〜80質量%とした。
分散性の評価
得られた歯磨剤をプラスチック製の白版に薄くのばし、炭粉末の分散性を下記のように評価した。結果を以下の表3に示す。
○…分散性が良い
△…部分的に分散性の悪いところがある
×…分散性が悪い
Figure 0005420811
以下の処方(単位:質量%)にて各種練歯磨剤を調製した。使用した薬用炭(活性炭)は、平均粒径約68μmで全粒子の90質量%以上が150μm以下の粒径を有するものであった。
実施例4
塩化セチルピリジニウム 0.05
薬用炭 0.5
重質炭酸カルシルム 20.0
無水ケイ酸 5.0
濃グリセリン 10.0
ソルビット液(70%) 30.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
サッカリンナトリウム 0.1
安息香酸ナトリウム 0.1
酢酸トコフェロール 0.1
香料 1.0
精製水 適量
計 100.0
実施例5
塩酸クロルヘキシジン 0.001
薬用炭 3.0
水酸化アルミニウム 35.0
無水ケイ酸 5.0
濃グリセリン 35.0
カラギーナン 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
キシリトール 3.0
ステビアエキス 0.05
安息香酸ナトリウム 0.1
β−グリチルレチン酸 0.05
香料 1.0
精製水 適量
計 100.0
実施例6
塩化デカリニウム 0.01
薬用炭 1.0
重質炭酸カルシウム 25.0
無水ケイ酸 7.0
プロピレングリコール 15.0
ソルビット液(70%) 25.0
キサンタンガム 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
サッカリンナトリウム 0.03
パラベン 0.1
β−グリチルレチン酸 0.05
酢酸トコフェロール 0.1
香料 1.0
精製水 適量
計 100.0
実施例7
グルコン酸クロルヘキシジン 0.05
薬用炭 5.0
ピロリン酸カルシウム 15.0
無水ケイ酸 7.0
濃グリセリン 40.0
カラギーナン 0.5
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.8
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
ステビアエキス 0.1
パラベン 0.1
塩化リゾチーム 0.4
ε−アミノカプロン酸 0.1
香料 1.0
精製水 適量
計 100.0
実施例8
塩酸クロルヘキシジン 0.02
塩化セチルピリジニウム 0.01
薬用炭 3.0
無水ケイ酸 10.0
濃グリセリン 15.0
ソルビット液(70%) 25.0
カラギーナン 1.0
ラルリル硫酸ナトリウム 0.8
マルチトール 5.0
ステビアエキス 0.05
パラベン 0.1
トラネキサム酸 0.1
香料 1.0
精製水 適量
計 100.0

Claims (9)

  1. 平均粒径が0.5〜500μmの範囲にある炭粉末を0.1〜5質量%、及び多価アルコールを30〜80質量%含有する口腔用組成物であって、先ず多価アルコールに、炭粉末を分散させ、得られた混合物を、任意に他の成分と混合することを含む製造方法により調製された口腔用組成物。
  2. 平均粒径が0.5〜200μmの範囲にあって全粒子の90質量%以上が150μm以下の粒径を有する炭粉末を0.1〜5質量%含有することを特徴とする請求項1記載の口腔用組成物。
  3. 炭粉末が黒炭である、請求項1又は2記載の口腔用組成物。
  4. 多価アルコールがグリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール及びラクチトールから選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  5. 先ず多価アルコールに、平均粒径0.5〜500μmの範囲にある炭粉末を分散させ、得られた混合物を、任意に他の成分と混合することを特徴とする口腔用組成物の製造方法。
  6. 平均粒径が0.5〜500μmの範囲にある炭粉末を0.1〜5質量%、及び多価アルコールを30〜80質量%含有する口腔用組成物を製造する、請求項5記載の口腔用組成物の製造方法。
  7. 炭粉末が、平均粒径が0.5〜200μmの範囲にあって全粒子の90質量%以上が150μm以下の粒径を有する炭粉末である、請求項5又は6記載の口腔用組成物の製造方法。
  8. 炭粉末が黒炭である、請求項5〜7のいずれか1項記載の口腔用組成物の製造方法。
  9. 多価アルコールがグリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール及びラクチトールから選ばれる少なくとも1種である、請求項5〜8のいずれか1項記載の口腔用組成物の製造方法。
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