JP2005041787A - 歯磨剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】グルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する歯磨剤組成物に、炭素数14〜18のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの付加モル数が3〜8であるポリオキシエチレンアルキルエーテルと、エチレンオキサイドの付加モル数が10〜80であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを混合分散させてなる界面活性剤混合物を配合してなることを特徴とする歯磨剤組成物。
更に、アラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上を含有する上記歯磨剤組成物。
【効果】本発明の歯磨剤組成物は、グルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する口腔用組成物において、ラウリル硫酸ナトリウム由来の良好な泡立ちを確保することができると共に、酵素の安定性を満足に確保できるもので、各種剤型に調製して幅広く使用することができる。
【選択図】 なし
更に、アラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上を含有する上記歯磨剤組成物。
【効果】本発明の歯磨剤組成物は、グルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する口腔用組成物において、ラウリル硫酸ナトリウム由来の良好な泡立ちを確保することができると共に、酵素の安定性を満足に確保できるもので、各種剤型に調製して幅広く使用することができる。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デキストラナーゼ、ムタナーゼ等のグルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する歯磨剤組成物の泡立ちを良好に維持すると共に、酵素の安定性の確保できる歯磨剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
口腔疾患の2大原因であるう蝕、歯周病の原因は歯垢であり、日常の口腔清掃手段として歯ブラシとその補助の目的から歯磨剤が使われている。
【0003】
歯磨剤の基本成分には、基材成分として研磨剤、湿潤剤、粘結剤、発泡剤等が配合されている。発泡剤としては、これまで製剤の口腔での分散性、口中からの液だれ防止、良好な使用感の確保の目的から、ラウリル硫酸ナトリウムが好適に用いられている。なお、基材成分以外には、例えばデキストラナーゼ、ムタナーゼ等のグルカナーゼなどの各種酵素、殺菌剤、抗炎症剤、歯石抑制剤、フッ素化合物等の有効成分が配合され、有用性が認められている。
【0004】
一方、近年、う蝕、歯周病の原因である歯垢を特異的かつ効果的に分解除去する手段として、歯垢分解酵素を歯磨剤に配合し、ブラッシングする方法が提案され、その酵素の歯磨剤への配合手段についても多くの技術が開示されている。
【0005】
しかし、タンパク質である酵素を歯磨剤に配合する場合、発泡剤として好適に用いられるラウリル硫酸ナトリウムを併用すると、ラウリル硫酸ナトリウムのタンパク変性作用のため、酵素の安定性が低下し、歯垢分解作用を著しく低減化させてしまうという問題があった。
【0006】
上記課題の解決策としては、ラウリル硫酸ナトリウムのアニオン基をカチオン性成分等で隠蔽し、タンパク変性作用を低減化させ、酵素の安定性を確保する手段があるが、この場合にはラウリル硫酸ナトリウムの発泡性が著しく劣化し、製剤の口中でのベタツキ、口からの液だれが発生し、歯磨剤の使用感が劣ってしまうという課題が新たに発生した。
【0007】
このように、歯磨剤の基本成分であり、発泡剤として好適なラウリル硫酸ナトリウムであるが、ラウリル硫酸ナトリウムを酵素を配合した歯磨剤に併用する場合、酵素の安定性を確保し、かつ、発泡性を確保することは難しく、よって、酵素安定性と発泡性との両者を同時に兼ね備えた歯磨剤組成物を実現させることが求められてきた。
【0008】
そこで、上記要望を達成する目的から、ラウリル硫酸ナトリウムと各種ノニオン活性剤を併用した技術手段、あるいはラルリル硫酸ナトリウムのタンパク変性作用を低減化する目的で各種成分を併用した技術手段が開示されている。
【0009】
しかしながら、これらの技術手段では、ラウリル硫酸ナトリウムのタンパク変性作用は、ある程度改善される場合もあるものの、本来ラウリル硫酸ナトリウムの有する良好な発泡性が著しく減少し、良好な使用感、製剤の口腔分散性が充分確保されず、酵素の安定化とラウリル硫酸ナトリウム由来の良好な発泡性を同時に維持することは困難であった。
【0010】
また、研磨剤として特定の改質水酸化アルミニウムを用いて得られる、酵素類を安定に配合でき、その効果を有効に発揮させることができる口腔組成物に関する技術が開示されている(特許文献1:特開昭61−15827号公報参照)が、発泡剤の泡立ち性向上に関しては明らかにされていない。
【0011】
更に、酵素を配合した口腔用組成物において、ポリオキシエチレンステアリルエーテルとポリエチレングリコールを配合し、辺縁部歯垢の除去力を向上させたもの(特許文献2:特開平2001−302481号公報)や、酵素の安定性、良好な品質の確保を達成する目的から酵素とノニオン界面活性剤及びポリエチレングリコールを配合した技術手段(特許文献3:特開昭60−130509号公報)が開示されている。
【0012】
しかしながら、上記提案も、ラウリル硫酸ナトリウムの発泡性を確保し、かつ、酵素安定性を満足に発揮させるものではない。
【0013】
従って、酵素及びラウリル硫酸ナトリウムを配合した歯磨剤組成物において、酵素安定性と良好な発泡性とを同時に満足させ得る歯磨剤組成物を実現させることが求められていた。
【0014】
【特許文献1】
特開昭61−15827号公報
【特許文献2】
特開平2001−302481号公報
【特許文献3】
特開昭60−130509号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、グルカナーゼとラウリル硫酸ナトリウムを含有する口腔用組成物において、ラウリル硫酸ナトリウムの良好な発泡性を確保しつつ、酵素安定性を確保することができる歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、デキストラナーゼ、ムタナーゼ等のグルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する歯磨剤組成物に、炭素数14〜18のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの付加モル数が3〜8であるポリオキシエチレンアルキルエーテルと、エチレンオキサイドの付加モル数が10〜80であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを予め混合分散させることにより得られる界面活性剤混合物、好ましくはこれに加えてアラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上を配合することにより、ラウリル硫酸ナトリウムの発泡性が損なわれることがなく、充分な発泡性が発揮され、かつ、酵素安定性の確保された歯磨剤組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
【0017】
なお、本発明におけるラウリル硫酸ナトリウムの良好な発泡性と酵素の安定化の確保は、炭素数14〜18のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの付加モル数が3〜8であるポリオキシエチレンアルキルエーテルとエチレンオキサイドの付加モル数が10〜80であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを混合分散させた界面活性剤混合物の複合ミセル中で、特に好ましくはアラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上の存在下、ラウリル硫酸ナトリウムの安定性、配向性が改善されたためと推定され、本発明によれば、上記特定成分を組み合わせて配合することにより、上記したような優れた酵素安定性及び発泡性を確保でき、グルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを配合した歯磨剤組成物の上記課題を解決し得るものである。
【0018】
従って、本発明は、グルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する歯磨剤組成物に、炭素数14〜18のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの付加モル数が3〜8であるポリオキシエチレンアルキルエーテルと、エチレンオキサイドの付加モル数が10〜80であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを混合分散させてなる界面活性剤混合物を配合してなることを特徴とする歯磨剤組成物を提供する。この場合、更にアラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。
【0019】
以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本発明の歯磨剤組成物は、練歯磨、液状歯磨、液体歯磨等の歯磨類等として調製できるもので、グルカナーゼ、ラウリル硫酸ナトリウムを含有し、特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルと特定のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油との界面活性剤混合物、及び、好ましくはアラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上を配合してなるものである。
【0020】
本発明で使用されるグルカナーゼとしては、口腔用組成物に慣用のもの、一般的には、多糖類の加水分解酵素が用いられ、その内でも特にデキストラナーゼ、ムタナーゼが好適に使用される。これらは単独でも複数の組み合わせでも使用可能である。
【0021】
前記デキストラナーゼとしては、ケトミウム属、ペニシリウム属、アスペルギルス属、スピカリア属、ラクトバチルス属、セルビブリオ属等に属する公知のデキストラナーゼ生成菌により公知の方法により得られるデキストラナーゼはもちろん、他の微生物により生産されるデキストラナーゼも使用することができる。
【0022】
デキストラナーゼの配合量は、通常歯磨剤組成物1g当たり0.5〜500単位(ここで、1単位とはデキストランを基質として反応を行った場合、1分当たりグルコース1μmolに相当する遊離還元糖を生じる酵素量という。)、特に1.5〜200単位が好適である。配合量が上記単位に満たないと、満足な歯垢形成抑制効果が得られない場合があり、上記単位を超えると歯垢形成抑制効果は殆んど変化がなくなる場合がある。
【0023】
前記ムタナーゼとしては、例えばシュードモナス・エス・ピー、トリコデルマ・ハルジアヌム、ストレプトマイセス・ヴェレンシス、アスペルギルス・ニードランス、フラボバクテリウム・エス・ピー、バシラス・エス・ピー等の公知のムタナーゼ生成菌より公知の方法により得られるムタナーゼはもちろん、他の微生物により生産されるムタナーゼも使用することができる。
【0024】
ムタナーゼの配合量は、歯磨剤組成物1g当たり1〜20単位が好適であり、より好ましくは2〜10単位であり、配合量が少なすぎると、満足な歯垢形成抑制効果が得られない場合があり、多すぎると歯垢形成抑制効果は殆んど変化がなくなる場合がある。なお、ここで、ムタナーゼ1単位とは、ムタンを基質として反応を行った場合に、1分間当たりグルコース1μgに相当する遊離還元糖を生じる酵素量をいう。
【0025】
但し、ここでいうムタンは、次のようにして調製したものを使用することができる。即ち、ストレプトコッカス・ミュータンス菌の産出する不溶性グルカンに高単位のデキストラン分解酵素(市販品)を加え、40℃で不溶性グルカン中のα−1,6−グルコシド結合を切断させる。反応液中の還元力の増加がなくなるまで反応させた後、反応液中の沈殿物を水洗し、上清中に還元力がなくなるまで水洗と遠心分離とを繰り返し行い、還元力のなくなった時点で沈殿物を遠心分離して回収し、これを上述のムタンとする。
【0026】
本発明の歯磨剤組成物において、ラウリル硫酸ナトリウムの配合量は、組成物全体の0.4〜3%(質量%、以下同様)、特に0.6〜2%の範囲であることが望ましく、配合量が少なすぎると充分な発泡性が得られない場合があり、多すぎると独特の異味が発現し、また酵素の安定性が劣る場合がある。
【0027】
本発明の歯磨剤組成物に配合されるポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、下記式(1)
R−O−(EO)nH (1)
(但し、Rは炭素数14〜18のアルキル基、nは3〜8、EOは酸化エチレンを表す。)
で示されるものが使用される。
【0028】
上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、炭素数14〜18、好ましくは炭素数16〜18のアルキル基を有するもので、アルキル基の炭素数が14未満では充分な発泡性が得られず、またアルキル基の炭素数が18を超える場合には歯磨使用中に独特の異味・油っぽさが生じる問題がある。
【0029】
また、上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルのエチレンオキシド平均付加モル数は3〜8モル、好ましくは5〜8モルの範囲である。平均付加モル数が3モルより低い場合には、歯磨製剤中に液分離が生じ、8モルを超えると独特の油っぽさ・香味発現の劣化がおこり、使用感に劣るものとなってしまう。
【0030】
このようなポリオキシエチレンアルキルエーテルとして具体的には、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等が挙げられ、特にポリオキシエチレンステアリルエーテルが好適である。
【0031】
上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルの配合量は、組成物全体の0.4〜5%、特に0.6〜2.5%が好適であり、配合量が少なすぎると使用直後の泡立ちが抑制される傾向にあり、また配合量が多すぎると独特のベタツキが発生し、使用感に問題が生じる場合がある。
【0032】
次に、本発明において、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、エチレンオキサイドの付加モル数が10〜80、好ましくは20〜60のものを使用する。付加モル数が10モル未満では製剤の低温での肌荒れが生じ、外観が劣化する場合があり、また、付加モル数が80を超えると、油溶性成分の可溶化能が劣化し、親油成分が遊離する場合がある。
【0033】
上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、組成物全体の0.5〜5%、特に0.6〜2%とすることが好適である。配合量が少なすぎると酵素安定性が低下する場合があり、多すぎると独特の苦味が発現し、使用感に問題が生じる場合がある。
【0034】
更に、本発明では、上記したポリオキシエチレンアルキルエーテルとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油との配合比を質量比で1:9〜9:1、特に3:7〜7:3の範囲とすることが望ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテルとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油との配合比が1:9より小さいと、充分な酵素安定性が確保されない場合があり、配合比が9:1より大きいと充分な発泡性が得られない場合がある。
【0035】
本発明においては、更にアラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。アラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上の配合量は、組成物全体の0.05〜2%、特に0.1〜1%とすることが好適である。配合量が少なすぎると酵素安定性が劣化する場合があり、多すぎると製剤色が黄変する場合があり、外観が劣化するおそれがある。
【0036】
本発明の歯磨剤組成物は、その剤型に応じ、上記必須成分に加えて任意成分としてその他の添加剤を配合できる。
【0037】
練歯磨の場合は、例えば研磨剤、湿潤剤、粘結剤、上記以外の界面活性剤、甘味剤、防腐剤、グルカナーゼ以外の各種有効成分、着色剤、香料等を配合でき、これら成分と水とを混合して製造することができる。
【0038】
ここで、研磨剤としては、シリカゲル、沈降シリカ、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム2水和物及び無水和物、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウム、第3リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、第4リン酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤等が挙げられるが、特に沈降シリカ、水酸化アルミニウム等が好適に使用される。これらの研磨剤の配合量は、組成物全体の2〜60%、特に8〜45%とすることが好ましい。
【0039】
湿潤剤としては、ソルビット、グリセリン、プロピレングリコ−ル、キシリット、マルチット、ラクチット等、粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナン、カーボポール、グアガム、アルギン酸ナトリウム、カチオン化セルロース、モンモリロナイト、ゼラチン等が挙げられる。
【0040】
界面活性剤としては、本発明の必須成分であるラルリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油以外のノニオン界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等を本発明の効果を妨げない範囲で配合し得る。具体的には、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−アシルサルコシネート、N−アシルグルタメート、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N−アシルタウレート、ショ糖脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、プルロニック等が挙げられる。
【0041】
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルヒドロカルコン、ペリラルチン等、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
【0042】
グルカナーゼ以外の各種有効成分としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第一錫、フッ化ストロンチウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、正リン酸のカリウム塩、ナトリウム塩等の水溶性リン酸化合物、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、ヒノキチオール、アスコルビン酸、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸及びその塩類、塩化ナトリウム、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、酢酸dl−トコフェノール、α−ビサボロール、イソプロピルメチルフェノール、クロロヘキシジン塩類、塩化セチルピリジニウム、アズレン、グリチルレチン酸、銅クロロフィリンナトリウム、グルコン酸銅等の銅化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ベルベリン、ヒドロキサム酸及びその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、アミラーゼ、メトキシエチレン、無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、エピジヒドロコレステリン、塩化ベンゼトニウム、ジヒドロコレステロール、トリクロロカルバニリド、クエン酸亜鉛、トウキ軟エキス、オウバクエキス、チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベニバナ等の抽出物が挙げられる。なお、上記有効成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量配合することができる。
【0043】
着色剤としては、青色1号、黄色4号、二酸化チタン等を通常量で配合することができる。
【0044】
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料など、口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができる。
【0045】
また、香料の配合量も特に限定されないが、上記の香料素材は、製剤組成中に0.000001〜1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料は、製剤組成中に0.1〜2.0%使用するのが好ましい。
【0046】
本発明の歯磨剤組成物は、上記グルカナーゼ、ラウリル硫酸ナトリウム、上記特定炭素数及びエチレンオキサイドの付加モル数を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル、特定のエチレンオキサイドの付加モル数を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を必須に含有するものであるが、本発明では、上記特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルと特定のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを予め混合分散させて界面活性剤混合物を調製し、この界面活性剤混合物と、グルカナーゼ、ラウリル硫酸ナトリウム、更には他成分を用いて、常法により調製することができる。上記界面活性剤混合物を予め調製することなくポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合した場合は、著しく泡立ちが抑えられたり、製剤中に不溶性ツブが発生し、外観が劣化する場合がある。
【0047】
なお、上記特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルと特定のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油との混合は、40〜80℃で加熱することで均一な混合物として調製でき、室温ではろう状の固形物として保管できる。
【0048】
本発明の歯磨剤組成物を収容する容器の材質は特に制限されず、通常、歯磨剤組成物に使用される容器を使用できる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等のプラスチック容器等が使用できる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の歯磨剤組成物は、グルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する口腔用組成物において、ラウリル硫酸ナトリウム由来の良好な泡立ちを確保することができると共に、酵素の安定性を満足に確保できるもので、各種剤型に調製して幅広く使用することができる。
【0050】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、各例中の%はいずれも質量%である。
【0051】
〔実施例、比較例〕
下記表1〜3に示す組成の歯磨剤組成物を常法により調製した。なお、下記例においては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を予め所定量秤量し、40〜80℃で加温して混合分散させ、得られた界面活性剤混合物と、他成分とを用いて常法により調製した。
【0052】
得られた歯磨剤組成物について、10名の被験者により、適量を歯刷子にとって約3分間ブラッシングさせた。歯磨使用直後に各被験者が泡性能(泡量、泡質)を以下の基準で官能評価した結果の平均値を求めた。なお、泡性能は下記組成の標準歯磨剤を基準とし、これと比較して評価した。結果を表1〜3に示す。
【0053】
標準歯磨組成:
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5%
シリカ 18
アルギン酸ナトリウム 0.3
キサンタンガム 0.4
ポリアクリル酸ナトリウム 0.3
プロピレングリコール 3.0
70%ソルビット 40
サッカリンナトリウム 0.1
香料 1.1
精製水 残
計 100.0%
泡量:
(評価基準)
3点:泡立ちが多い。
2点:泡立ちが普通。
1点:泡立ちが少ない。
(評点)
○ 泡立ち平均値 2点以上
△ 泡立ち平均値 1.5点以上〜2点未満
× 泡立ち平均値 1点以上〜1.5点未満
泡質:
(評価基準)
3点:泡が軽い。
2点:普通。
1点:泡が重い。
(評点)
○ 泡質平均値 2点以上
△ 泡質平均値 1.5点以上〜2点未満
× 泡質平均値 1点以上〜1.5点未満
【0054】
また、表1〜3に示した歯磨剤組成物をポリエチレン製のチューブに充填し、40℃で1ヵ月保存試験を実施し、酵素の残存活性を下記方法により測定した。結果を表1〜3に示す。
酵素の残存活性測定方法
歯磨1.0gを採取し、10mMリン酸緩衝液(pH7)25mlを加え、混合分散し、遠心上清1mlを酵素反応液とした。デキストラナーゼ測定の場合は、2%デキストラン溶液2mlを、ムタナーゼ測定の場合は2%ムタン2mlを酵素基質とし、40℃で20分間反応を行い、分解した還元当量をソモギーネルソン法にて測定した。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
表1,2の結果から明らかなように、本発明にかかわるグルカナーゼ、ラウリル硫酸ナトリウム、特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルと特定のポリエチレン硬化ヒマシ油とを混合分散させた界面活性剤混合物を配合した歯磨剤組成物(実施例)は、酵素の安定性が確保されると共に、高い泡量、軽い泡質も確保されることがわかった。これに対して、本発明にかかわる特定のポリオキシエチレンアルキルエーテル、特定のポリオキシエチレングリコールの少なくとも1つを含まない組成(比較例)では、酵素の安定性及び発泡性能に対して、充分な効果が発揮されないことが確認された。また、本発明にかかわる上記以外の界面活性剤を配合しても、酵素の安定性と良好な発泡性は達成できなかった。
【0058】
【表3】
【0059】
更に、表3の結果から明らかなように、ポリオキシエチレンステアリルエーテルのE.O.付加モル数が10のもの及びポリオキシエチレンアルキルエーテルのアルキル基の炭素数が12のもの、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のE.O.付加モル数が5のもの、100のものを配合した場合は、酵素の安定性及び泡性能が充分確保されなかった。また、活性剤を個別に投入した場合、酵素の安定性及び泡性能は充分に確保されなかった。
【発明の属する技術分野】
本発明は、デキストラナーゼ、ムタナーゼ等のグルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する歯磨剤組成物の泡立ちを良好に維持すると共に、酵素の安定性の確保できる歯磨剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
口腔疾患の2大原因であるう蝕、歯周病の原因は歯垢であり、日常の口腔清掃手段として歯ブラシとその補助の目的から歯磨剤が使われている。
【0003】
歯磨剤の基本成分には、基材成分として研磨剤、湿潤剤、粘結剤、発泡剤等が配合されている。発泡剤としては、これまで製剤の口腔での分散性、口中からの液だれ防止、良好な使用感の確保の目的から、ラウリル硫酸ナトリウムが好適に用いられている。なお、基材成分以外には、例えばデキストラナーゼ、ムタナーゼ等のグルカナーゼなどの各種酵素、殺菌剤、抗炎症剤、歯石抑制剤、フッ素化合物等の有効成分が配合され、有用性が認められている。
【0004】
一方、近年、う蝕、歯周病の原因である歯垢を特異的かつ効果的に分解除去する手段として、歯垢分解酵素を歯磨剤に配合し、ブラッシングする方法が提案され、その酵素の歯磨剤への配合手段についても多くの技術が開示されている。
【0005】
しかし、タンパク質である酵素を歯磨剤に配合する場合、発泡剤として好適に用いられるラウリル硫酸ナトリウムを併用すると、ラウリル硫酸ナトリウムのタンパク変性作用のため、酵素の安定性が低下し、歯垢分解作用を著しく低減化させてしまうという問題があった。
【0006】
上記課題の解決策としては、ラウリル硫酸ナトリウムのアニオン基をカチオン性成分等で隠蔽し、タンパク変性作用を低減化させ、酵素の安定性を確保する手段があるが、この場合にはラウリル硫酸ナトリウムの発泡性が著しく劣化し、製剤の口中でのベタツキ、口からの液だれが発生し、歯磨剤の使用感が劣ってしまうという課題が新たに発生した。
【0007】
このように、歯磨剤の基本成分であり、発泡剤として好適なラウリル硫酸ナトリウムであるが、ラウリル硫酸ナトリウムを酵素を配合した歯磨剤に併用する場合、酵素の安定性を確保し、かつ、発泡性を確保することは難しく、よって、酵素安定性と発泡性との両者を同時に兼ね備えた歯磨剤組成物を実現させることが求められてきた。
【0008】
そこで、上記要望を達成する目的から、ラウリル硫酸ナトリウムと各種ノニオン活性剤を併用した技術手段、あるいはラルリル硫酸ナトリウムのタンパク変性作用を低減化する目的で各種成分を併用した技術手段が開示されている。
【0009】
しかしながら、これらの技術手段では、ラウリル硫酸ナトリウムのタンパク変性作用は、ある程度改善される場合もあるものの、本来ラウリル硫酸ナトリウムの有する良好な発泡性が著しく減少し、良好な使用感、製剤の口腔分散性が充分確保されず、酵素の安定化とラウリル硫酸ナトリウム由来の良好な発泡性を同時に維持することは困難であった。
【0010】
また、研磨剤として特定の改質水酸化アルミニウムを用いて得られる、酵素類を安定に配合でき、その効果を有効に発揮させることができる口腔組成物に関する技術が開示されている(特許文献1:特開昭61−15827号公報参照)が、発泡剤の泡立ち性向上に関しては明らかにされていない。
【0011】
更に、酵素を配合した口腔用組成物において、ポリオキシエチレンステアリルエーテルとポリエチレングリコールを配合し、辺縁部歯垢の除去力を向上させたもの(特許文献2:特開平2001−302481号公報)や、酵素の安定性、良好な品質の確保を達成する目的から酵素とノニオン界面活性剤及びポリエチレングリコールを配合した技術手段(特許文献3:特開昭60−130509号公報)が開示されている。
【0012】
しかしながら、上記提案も、ラウリル硫酸ナトリウムの発泡性を確保し、かつ、酵素安定性を満足に発揮させるものではない。
【0013】
従って、酵素及びラウリル硫酸ナトリウムを配合した歯磨剤組成物において、酵素安定性と良好な発泡性とを同時に満足させ得る歯磨剤組成物を実現させることが求められていた。
【0014】
【特許文献1】
特開昭61−15827号公報
【特許文献2】
特開平2001−302481号公報
【特許文献3】
特開昭60−130509号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、グルカナーゼとラウリル硫酸ナトリウムを含有する口腔用組成物において、ラウリル硫酸ナトリウムの良好な発泡性を確保しつつ、酵素安定性を確保することができる歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、デキストラナーゼ、ムタナーゼ等のグルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する歯磨剤組成物に、炭素数14〜18のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの付加モル数が3〜8であるポリオキシエチレンアルキルエーテルと、エチレンオキサイドの付加モル数が10〜80であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを予め混合分散させることにより得られる界面活性剤混合物、好ましくはこれに加えてアラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上を配合することにより、ラウリル硫酸ナトリウムの発泡性が損なわれることがなく、充分な発泡性が発揮され、かつ、酵素安定性の確保された歯磨剤組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
【0017】
なお、本発明におけるラウリル硫酸ナトリウムの良好な発泡性と酵素の安定化の確保は、炭素数14〜18のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの付加モル数が3〜8であるポリオキシエチレンアルキルエーテルとエチレンオキサイドの付加モル数が10〜80であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを混合分散させた界面活性剤混合物の複合ミセル中で、特に好ましくはアラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上の存在下、ラウリル硫酸ナトリウムの安定性、配向性が改善されたためと推定され、本発明によれば、上記特定成分を組み合わせて配合することにより、上記したような優れた酵素安定性及び発泡性を確保でき、グルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを配合した歯磨剤組成物の上記課題を解決し得るものである。
【0018】
従って、本発明は、グルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する歯磨剤組成物に、炭素数14〜18のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの付加モル数が3〜8であるポリオキシエチレンアルキルエーテルと、エチレンオキサイドの付加モル数が10〜80であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを混合分散させてなる界面活性剤混合物を配合してなることを特徴とする歯磨剤組成物を提供する。この場合、更にアラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。
【0019】
以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本発明の歯磨剤組成物は、練歯磨、液状歯磨、液体歯磨等の歯磨類等として調製できるもので、グルカナーゼ、ラウリル硫酸ナトリウムを含有し、特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルと特定のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油との界面活性剤混合物、及び、好ましくはアラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上を配合してなるものである。
【0020】
本発明で使用されるグルカナーゼとしては、口腔用組成物に慣用のもの、一般的には、多糖類の加水分解酵素が用いられ、その内でも特にデキストラナーゼ、ムタナーゼが好適に使用される。これらは単独でも複数の組み合わせでも使用可能である。
【0021】
前記デキストラナーゼとしては、ケトミウム属、ペニシリウム属、アスペルギルス属、スピカリア属、ラクトバチルス属、セルビブリオ属等に属する公知のデキストラナーゼ生成菌により公知の方法により得られるデキストラナーゼはもちろん、他の微生物により生産されるデキストラナーゼも使用することができる。
【0022】
デキストラナーゼの配合量は、通常歯磨剤組成物1g当たり0.5〜500単位(ここで、1単位とはデキストランを基質として反応を行った場合、1分当たりグルコース1μmolに相当する遊離還元糖を生じる酵素量という。)、特に1.5〜200単位が好適である。配合量が上記単位に満たないと、満足な歯垢形成抑制効果が得られない場合があり、上記単位を超えると歯垢形成抑制効果は殆んど変化がなくなる場合がある。
【0023】
前記ムタナーゼとしては、例えばシュードモナス・エス・ピー、トリコデルマ・ハルジアヌム、ストレプトマイセス・ヴェレンシス、アスペルギルス・ニードランス、フラボバクテリウム・エス・ピー、バシラス・エス・ピー等の公知のムタナーゼ生成菌より公知の方法により得られるムタナーゼはもちろん、他の微生物により生産されるムタナーゼも使用することができる。
【0024】
ムタナーゼの配合量は、歯磨剤組成物1g当たり1〜20単位が好適であり、より好ましくは2〜10単位であり、配合量が少なすぎると、満足な歯垢形成抑制効果が得られない場合があり、多すぎると歯垢形成抑制効果は殆んど変化がなくなる場合がある。なお、ここで、ムタナーゼ1単位とは、ムタンを基質として反応を行った場合に、1分間当たりグルコース1μgに相当する遊離還元糖を生じる酵素量をいう。
【0025】
但し、ここでいうムタンは、次のようにして調製したものを使用することができる。即ち、ストレプトコッカス・ミュータンス菌の産出する不溶性グルカンに高単位のデキストラン分解酵素(市販品)を加え、40℃で不溶性グルカン中のα−1,6−グルコシド結合を切断させる。反応液中の還元力の増加がなくなるまで反応させた後、反応液中の沈殿物を水洗し、上清中に還元力がなくなるまで水洗と遠心分離とを繰り返し行い、還元力のなくなった時点で沈殿物を遠心分離して回収し、これを上述のムタンとする。
【0026】
本発明の歯磨剤組成物において、ラウリル硫酸ナトリウムの配合量は、組成物全体の0.4〜3%(質量%、以下同様)、特に0.6〜2%の範囲であることが望ましく、配合量が少なすぎると充分な発泡性が得られない場合があり、多すぎると独特の異味が発現し、また酵素の安定性が劣る場合がある。
【0027】
本発明の歯磨剤組成物に配合されるポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、下記式(1)
R−O−(EO)nH (1)
(但し、Rは炭素数14〜18のアルキル基、nは3〜8、EOは酸化エチレンを表す。)
で示されるものが使用される。
【0028】
上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、炭素数14〜18、好ましくは炭素数16〜18のアルキル基を有するもので、アルキル基の炭素数が14未満では充分な発泡性が得られず、またアルキル基の炭素数が18を超える場合には歯磨使用中に独特の異味・油っぽさが生じる問題がある。
【0029】
また、上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルのエチレンオキシド平均付加モル数は3〜8モル、好ましくは5〜8モルの範囲である。平均付加モル数が3モルより低い場合には、歯磨製剤中に液分離が生じ、8モルを超えると独特の油っぽさ・香味発現の劣化がおこり、使用感に劣るものとなってしまう。
【0030】
このようなポリオキシエチレンアルキルエーテルとして具体的には、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等が挙げられ、特にポリオキシエチレンステアリルエーテルが好適である。
【0031】
上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルの配合量は、組成物全体の0.4〜5%、特に0.6〜2.5%が好適であり、配合量が少なすぎると使用直後の泡立ちが抑制される傾向にあり、また配合量が多すぎると独特のベタツキが発生し、使用感に問題が生じる場合がある。
【0032】
次に、本発明において、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、エチレンオキサイドの付加モル数が10〜80、好ましくは20〜60のものを使用する。付加モル数が10モル未満では製剤の低温での肌荒れが生じ、外観が劣化する場合があり、また、付加モル数が80を超えると、油溶性成分の可溶化能が劣化し、親油成分が遊離する場合がある。
【0033】
上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、組成物全体の0.5〜5%、特に0.6〜2%とすることが好適である。配合量が少なすぎると酵素安定性が低下する場合があり、多すぎると独特の苦味が発現し、使用感に問題が生じる場合がある。
【0034】
更に、本発明では、上記したポリオキシエチレンアルキルエーテルとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油との配合比を質量比で1:9〜9:1、特に3:7〜7:3の範囲とすることが望ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテルとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油との配合比が1:9より小さいと、充分な酵素安定性が確保されない場合があり、配合比が9:1より大きいと充分な発泡性が得られない場合がある。
【0035】
本発明においては、更にアラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。アラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上の配合量は、組成物全体の0.05〜2%、特に0.1〜1%とすることが好適である。配合量が少なすぎると酵素安定性が劣化する場合があり、多すぎると製剤色が黄変する場合があり、外観が劣化するおそれがある。
【0036】
本発明の歯磨剤組成物は、その剤型に応じ、上記必須成分に加えて任意成分としてその他の添加剤を配合できる。
【0037】
練歯磨の場合は、例えば研磨剤、湿潤剤、粘結剤、上記以外の界面活性剤、甘味剤、防腐剤、グルカナーゼ以外の各種有効成分、着色剤、香料等を配合でき、これら成分と水とを混合して製造することができる。
【0038】
ここで、研磨剤としては、シリカゲル、沈降シリカ、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム2水和物及び無水和物、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウム、第3リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、第4リン酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤等が挙げられるが、特に沈降シリカ、水酸化アルミニウム等が好適に使用される。これらの研磨剤の配合量は、組成物全体の2〜60%、特に8〜45%とすることが好ましい。
【0039】
湿潤剤としては、ソルビット、グリセリン、プロピレングリコ−ル、キシリット、マルチット、ラクチット等、粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナン、カーボポール、グアガム、アルギン酸ナトリウム、カチオン化セルロース、モンモリロナイト、ゼラチン等が挙げられる。
【0040】
界面活性剤としては、本発明の必須成分であるラルリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油以外のノニオン界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等を本発明の効果を妨げない範囲で配合し得る。具体的には、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−アシルサルコシネート、N−アシルグルタメート、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N−アシルタウレート、ショ糖脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、プルロニック等が挙げられる。
【0041】
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルヒドロカルコン、ペリラルチン等、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
【0042】
グルカナーゼ以外の各種有効成分としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第一錫、フッ化ストロンチウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、正リン酸のカリウム塩、ナトリウム塩等の水溶性リン酸化合物、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、ヒノキチオール、アスコルビン酸、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸及びその塩類、塩化ナトリウム、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、酢酸dl−トコフェノール、α−ビサボロール、イソプロピルメチルフェノール、クロロヘキシジン塩類、塩化セチルピリジニウム、アズレン、グリチルレチン酸、銅クロロフィリンナトリウム、グルコン酸銅等の銅化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ベルベリン、ヒドロキサム酸及びその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、アミラーゼ、メトキシエチレン、無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、エピジヒドロコレステリン、塩化ベンゼトニウム、ジヒドロコレステロール、トリクロロカルバニリド、クエン酸亜鉛、トウキ軟エキス、オウバクエキス、チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベニバナ等の抽出物が挙げられる。なお、上記有効成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量配合することができる。
【0043】
着色剤としては、青色1号、黄色4号、二酸化チタン等を通常量で配合することができる。
【0044】
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料など、口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができる。
【0045】
また、香料の配合量も特に限定されないが、上記の香料素材は、製剤組成中に0.000001〜1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料は、製剤組成中に0.1〜2.0%使用するのが好ましい。
【0046】
本発明の歯磨剤組成物は、上記グルカナーゼ、ラウリル硫酸ナトリウム、上記特定炭素数及びエチレンオキサイドの付加モル数を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル、特定のエチレンオキサイドの付加モル数を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を必須に含有するものであるが、本発明では、上記特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルと特定のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを予め混合分散させて界面活性剤混合物を調製し、この界面活性剤混合物と、グルカナーゼ、ラウリル硫酸ナトリウム、更には他成分を用いて、常法により調製することができる。上記界面活性剤混合物を予め調製することなくポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合した場合は、著しく泡立ちが抑えられたり、製剤中に不溶性ツブが発生し、外観が劣化する場合がある。
【0047】
なお、上記特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルと特定のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油との混合は、40〜80℃で加熱することで均一な混合物として調製でき、室温ではろう状の固形物として保管できる。
【0048】
本発明の歯磨剤組成物を収容する容器の材質は特に制限されず、通常、歯磨剤組成物に使用される容器を使用できる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等のプラスチック容器等が使用できる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の歯磨剤組成物は、グルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する口腔用組成物において、ラウリル硫酸ナトリウム由来の良好な泡立ちを確保することができると共に、酵素の安定性を満足に確保できるもので、各種剤型に調製して幅広く使用することができる。
【0050】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、各例中の%はいずれも質量%である。
【0051】
〔実施例、比較例〕
下記表1〜3に示す組成の歯磨剤組成物を常法により調製した。なお、下記例においては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を予め所定量秤量し、40〜80℃で加温して混合分散させ、得られた界面活性剤混合物と、他成分とを用いて常法により調製した。
【0052】
得られた歯磨剤組成物について、10名の被験者により、適量を歯刷子にとって約3分間ブラッシングさせた。歯磨使用直後に各被験者が泡性能(泡量、泡質)を以下の基準で官能評価した結果の平均値を求めた。なお、泡性能は下記組成の標準歯磨剤を基準とし、これと比較して評価した。結果を表1〜3に示す。
【0053】
標準歯磨組成:
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5%
シリカ 18
アルギン酸ナトリウム 0.3
キサンタンガム 0.4
ポリアクリル酸ナトリウム 0.3
プロピレングリコール 3.0
70%ソルビット 40
サッカリンナトリウム 0.1
香料 1.1
精製水 残
計 100.0%
泡量:
(評価基準)
3点:泡立ちが多い。
2点:泡立ちが普通。
1点:泡立ちが少ない。
(評点)
○ 泡立ち平均値 2点以上
△ 泡立ち平均値 1.5点以上〜2点未満
× 泡立ち平均値 1点以上〜1.5点未満
泡質:
(評価基準)
3点:泡が軽い。
2点:普通。
1点:泡が重い。
(評点)
○ 泡質平均値 2点以上
△ 泡質平均値 1.5点以上〜2点未満
× 泡質平均値 1点以上〜1.5点未満
【0054】
また、表1〜3に示した歯磨剤組成物をポリエチレン製のチューブに充填し、40℃で1ヵ月保存試験を実施し、酵素の残存活性を下記方法により測定した。結果を表1〜3に示す。
酵素の残存活性測定方法
歯磨1.0gを採取し、10mMリン酸緩衝液(pH7)25mlを加え、混合分散し、遠心上清1mlを酵素反応液とした。デキストラナーゼ測定の場合は、2%デキストラン溶液2mlを、ムタナーゼ測定の場合は2%ムタン2mlを酵素基質とし、40℃で20分間反応を行い、分解した還元当量をソモギーネルソン法にて測定した。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
表1,2の結果から明らかなように、本発明にかかわるグルカナーゼ、ラウリル硫酸ナトリウム、特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルと特定のポリエチレン硬化ヒマシ油とを混合分散させた界面活性剤混合物を配合した歯磨剤組成物(実施例)は、酵素の安定性が確保されると共に、高い泡量、軽い泡質も確保されることがわかった。これに対して、本発明にかかわる特定のポリオキシエチレンアルキルエーテル、特定のポリオキシエチレングリコールの少なくとも1つを含まない組成(比較例)では、酵素の安定性及び発泡性能に対して、充分な効果が発揮されないことが確認された。また、本発明にかかわる上記以外の界面活性剤を配合しても、酵素の安定性と良好な発泡性は達成できなかった。
【0058】
【表3】
【0059】
更に、表3の結果から明らかなように、ポリオキシエチレンステアリルエーテルのE.O.付加モル数が10のもの及びポリオキシエチレンアルキルエーテルのアルキル基の炭素数が12のもの、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のE.O.付加モル数が5のもの、100のものを配合した場合は、酵素の安定性及び泡性能が充分確保されなかった。また、活性剤を個別に投入した場合、酵素の安定性及び泡性能は充分に確保されなかった。
Claims (3)
- グルカナーゼ及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する歯磨剤組成物に、炭素数14〜18のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの付加モル数が3〜8であるポリオキシエチレンアルキルエーテルと、エチレンオキサイドの付加モル数が10〜80であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを混合分散させてなる界面活性剤混合物を配合してなることを特徴とする歯磨剤組成物。
- グルカナーゼが、デキストラナーゼ及び/又はムタナーゼである請求項1記載の歯磨剤組成物。
- 更に、アラニン、グリシン、セリン、トレオニンから選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1又は2記載の歯磨剤組成物。
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- 2003-07-23 JP JP2003200492A patent/JP2005041787A/ja active Pending
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