JP7102139B2 - 練歯磨剤 - Google Patents

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Description

本発明は、練歯磨剤に関する。より具体的には、本発明は、炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒を含んでいながらも、外観性に優れた練歯磨剤に関する。
炭粉末は吸着剤としてよく知られており、口腔用組成物の分野でも、炭粉末を配合することで、歯垢、歯石、細菌類を吸着させて歯肉炎、歯槽膿漏の予防や治療、また口臭予防に役立てることが提案されている。例えば、特許文献1には、歯磨剤において、木炭粉末を主材料とし、これに湿潤剤及び粘結剤、その他要すれば添加物と水とを混合して均一に練り上げることにより、歯垢、歯石、着色層など歯に付着した異物を容易に除去し得ると共に、歯磨時に歯のほうろう質を傷つけない処方が開示されている。また、特許文献2には、口腔用組成物において、平均粒径が0.5~500μmの範囲にある炭粉末を0.1~5質量%、及び多価アルコールを30~80質量%含有させることによって、使用後の歯ブラシが黒くならない処方が開示されている。
また、口中での触知性を高めて使用感を向上させたり、汚れ落ち効果の認識を容易にしたりするために、歯磨剤に顆粒を含有させることが知られている。こうした顆粒として、例えば、特許文献3に、一次粒子径が0.01~0.5μmである炭酸カルシウム微粒子を結合した顆粒が開示され、特許文献4に、平均粒子径が100~300μm並びに特定の形状及び変形率を満たすシリカ顆粒が開示されている。
特開平10-095721号公報 特開2003-104858号公報 特開2002-275041号公報 特開2010-275260号公報
近年の口腔用組成物に対する要求性能のさらなる高まりを受け、本発明者は、炭粉末が有する特性と顆粒が有する特性とを併せ持つ、炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒を、練歯磨剤に配合することに着目した。しかしながら、これらの顆粒は、黒色を呈し且つ粒子径が大きいため、練歯磨剤に練り込むことで、練歯磨剤の外観が極めて不良となる課題が生じることに直面した。この外観不良性は、1つ1つの輪郭が明瞭に視認できる程度の大きさの粒が、同様の大きさで大量に集合している外観が、心理的に嫌悪感を生じさせやすいことに起因すると考えられる。
そこで本発明は、炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒を含んでいながらも、外観性に優れた練歯磨剤を提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討の結果、炭粉末を加えることによって、炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒の輪郭の明瞭性が良好に低減され、外観が向上することを見出した。本発明は、この知見に基づいてさらに検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒と(B)炭粉末とを含む練歯磨剤。
項2. (C)水不溶性白色紛体及び/又はシリカをさらに含む、項1に記載の練歯磨剤。
項3. 前記(B)成分の含有量が0.1~1重量%である、項1又は2に記載の練歯磨剤。
項4. (A)炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒を含む練歯磨剤において、前記(A)成分と共に、(B)炭粉末を配合することを特徴とする、当該練歯磨剤の外観向上方法。
本発明練歯磨剤によれば、炭粉末を加えることによって、炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒の輪郭の明瞭性が低減されるため、炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒を含みながらも優れた外観性を得ることができる。
1.練歯磨剤
本発明の練歯磨剤は、(A)炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒((A)成分と表記することもある)と(B)炭粉末((B)成分と表記することもある)とを含むことを特徴とする。以下、本発明の練歯磨剤について詳述する。
(A)炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒
本発明の練歯磨剤は、(A)成分として、炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒を含む。これらの顆粒は、炭素成分により黒色を呈する比較的大きい粒子であり、練歯磨剤に配合されることによって極めて不良な外観を生じさせるが、本発明の練歯磨剤は、このような成分を含みながらも、優れた外観性を得ることができる。
炭粉末を含有する顆粒は、具体的には、炭粉末を含む材料の造粒物である。炭粉末は、吸着剤として公知の成分である。炭粉末としては、黒炭であれば特に限定されず、具体的には、木炭、活性炭、竹炭、骨炭などが挙げられ、好ましくはそれらの活性炭が挙げられる。これらの炭粉末は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。炭粉末を含有する顆粒中の炭粉末の含有量としては特に限定されず、付与する特性に応じて当業者が適宜決定することができるが、当該顆粒が単独で黒色を呈する含有量、例えば1重量%以上、好ましくは2重量%以上、より好ましくは5重量%以上である場合に、本発明による外観向上効果をより有効に得られる点で好ましい。炭粉末を含有する顆粒中の炭粉末の含有量は、その上限において特に限定されるものではなく、例えば炭粉末100%であることも許容されるが、好ましい使用感が得られるという観点から、好ましくは、30重量%以下、より好ましくは20量%以下、さらに好ましくは15重量%が挙げられる。
炭粉末を含有する顆粒において炭粉末以外の成分を含む場合、当該炭粉末以外の成分としては特に限定されないが、例えば水不溶性無機材料及び結合剤が挙げられる。水不溶性無機材料としては、シリカ(二酸化ケイ素);ゼオライト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、ケイ酸チタニウム等のケイ酸塩化合物;酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム等の、研磨剤として公知の成分が挙げられる。これらの水不溶性無機材料は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
水不溶性無機材料の中でもシリカは、当該顆粒に、口腔内における消臭効果を生じさせる点で好ましい。シリカとしては、無水ケイ酸及び含水ケイ酸等が挙げられる。当該水不溶性無機材料としてシリカを含む場合、炭粉末を含有する顆粒におけるシリカの含有量は特に限定されないが、例えば50~99重量%が挙げられる。口腔内における消臭効果をより良好に得る観点からは、炭粉末を含有する顆粒におけるシリカの含有量は、好ましくは70~99重量%、より好ましくは80~98重量%、さらに好ましくは85~95重量%が挙げられる。
結合剤としては、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の水溶性結合剤;ワックス、エチルセルロース等の水不溶性結合剤が挙げられる。これらの結合剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
炭粉末を含有する顆粒は、上述の炭粉末、並びに必要に応じ加えられる他の成分を含む材料を、好ましくは湿式法で造粒することによって得ることができる。湿式法としては、ゲル法及び沈降法が挙げられるが、分級による粒子径のコントロールが容易である点で、ゲル法が好ましく挙げられる。
炭顆粒は、炭のみからなる顆粒であり、炭塊の破砕物であって炭粉末の造粒物ではない点で上述の炭粉末を含有する顆粒と区別される。炭顆粒を構成する炭としては、黒炭であれば特に限定されず、具体的には、木炭、活性炭、竹炭、骨炭などが挙げられ、好ましくはそれらの活性炭が挙げられる。これらの炭顆粒は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明においては、(A)成分として、上述の炭粉末を含有する顆粒及び炭顆粒なる群から選択される少なくとも1種または2種以上を用いることができるが、好ましい外観と使用感が得られるという観点から、(A)成分として炭粉末を含有する顆粒を用いることが好ましい。
(A)成分の粒子径は、付与すべき特性に応じて当業者が適宜決定することができるが、顆粒の1粒1粒が視認可能な粒子径であって比較的粒子径のばらつきが小さい場合、つまり練歯磨剤に配合された場合に外観が本来的に心理的に嫌悪感を生じさせやすい場合に、本発明による外観向上効果をより有効に得られる点で好ましい。そのような観点で、(A)成分の中位粒子径は、例えば100~700μm、好ましくは105~500μm、より好ましくは200~500μm、さらに好ましくは225~375μmが挙げられる。中位粒子径は、乾式篩分け法(JIS Z8815)で求められる値であり、具体的には、シリカを含有する顆粒100gを秤量し、JIS標準篩(JIS Z8801)を使用して篩分けした後に篩毎に秤量し、その結果に基づいて積算質量が50%になる値である。
同様の観点で、(A)成分は、粒子径の範囲が、上限粒子径及び下限粒子径との差が、上限粒子径の90%以下、好ましくは80%以下、より好ましくは50%以下となる範囲で分級されたものが挙げられる。これらの粒子径の範囲の顆粒は、JIS標準篩(JIS Z8801)を用いた篩い分け法により分級することによって得られる。
練歯磨剤中の(A)成分の含有量は特に限定されず、付与すべき特性に応じて当業者が適宜決定することができるが、上述の顆粒が練歯磨剤に配合された場合に外観が本来的に心理的に嫌悪感を生じさせやすい量である場合に、本発明による外観向上効果をより有効に得られる点で好ましい。そのような観点で、練歯磨剤中の(A)成分の含有量は、例えば0.1重量%以上、好ましくは0.5重量%以上、より好ましくは1重量%以上、さらに好ましくは1.5重量%以上が挙げられ、例えば15重量%以下、好ましくは10重量%以下が挙げられる。
(B)炭粉末
本発明の練歯磨剤は、(B)成分として炭粉末を含む。炭粉末は、(A)成分の顆粒と顆粒との間の空間に混ざり込むことで顆粒の輪郭の明瞭性を低減させて当該空間となじませ、顆粒の存在感を和らげる。これによって、(A)成分による外観不良を改善し、良好な外観を得ることができる。
炭粉末はそれ自体が粒子であるため、炭粉末の含有量及び/又は後述の(C)成分の含有量を制御すれば、(A)成分の輪郭をなじませ過ぎて存在感を消失させることなく、視認できる程度の存在感を残すことも容易である。(A)成分を視認できる程度に存在感を残すことは、(A)成分の視覚的効果に連動させた満足感を与え、使用実感を効果的にもたらす点で好ましい。このように(A)成分による外観の不良を改善しつつもその視認性は温存する調整が可能となる効果は、炭粉末の粒子としての側面によってもたらされるものであり、一般的に色によるマスキング作用を有する黒色顔料では達成することができない。
炭粉末としては、黒炭であれば特に限定されず、具体的には、木炭、活性炭、竹炭、骨炭などが挙げられ、好ましくはそれらの活性炭が挙げられる。これらの炭粉末は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(B)成分の平均粒子径は特に限定されないが、外観向上の観点からは、例えば100μm以下、好ましくは60μm以下、より好ましくは40μm以下が挙げられる。(B)成分の平均粒子径は、その下限において特に限定されるものではないが、(A)成分を視認できる程度に存在感を残して視覚的に(A)成分の使用実感を与える観点からは、例えば5μm以上、好ましくは10μm以上、より好ましくは15μm以上が挙げられる。なお、平均粒子径は、レーザ回折・散乱法粒子径分布測定の体積基準の積算分率における50%径D50として得られる値である。
本発明の練歯磨剤中の(B)成分の含有量は特に限定されないが、外観向上の観点からは、例えば0.1重量%以上、好ましくは0.2重量%以上、より好ましくは0.3重量%以上が挙げられる。練歯磨剤中の(B)成分の含有量は、その上限において特に限定されるものではないが、(A)成分を視認できる程度に存在感を残して視覚的に(A)成分の使用実感を与える観点からは、例えば1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下が挙げられる。
本発明の練歯磨剤中において、(A)成分に対する(B)成分の比率は、(A)成分及び(B)成分それぞれの量に応じて決まるが、外観向上の観点からは、(A)成分1重量部に対し(B)成分が例えば0.0007重量部以上、好ましくは0.01重量部以上、より好ましくは0.05重量部以上、さらに好ましくは0.1重量部以上が挙げられる。(A)成分1重量部に対する(B)成分の比率は、その上限において特に限定されるものではないが、(A)成分を視認できる程度に存在感を残して視覚的に(A)成分の使用実感を与える観点からは、例えば10重量部以下、好ましくは1重量部以下、より好ましくは0.25重量部以下が挙げられる。
(C)水不溶性白色紛体及び/又はシリカ
本発明の練歯磨剤は、(C)成分として水不溶性白色紛体及び/又はシリカをさらに含んでよい。水不溶性白色紛体はそれ自体が白色であり、シリカは散乱光透過により見た目に白色を呈することにより、練歯磨剤の基材を白色化により不透化する。このため、(C)成分を有する白色ベースの練歯磨剤に黒色成分の(A)成分を配合すると、(A)成分の黒色との対比をより際立たせ、(A)成分の外観が本来的に与える心理的嫌悪感をより生じさせ易くする。本発明の練歯磨剤は、(B)成分を配合することによって、(C)成分を含む場合の外観向上効果をより効果的に得ることができる。
水不溶性白色紛体としては、二酸化チタン、ステアリン酸カルシウム、タルク、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、ケイ酸ジルコニウム等の無機塩が挙げられる。これらの水不溶性白色紛体は、単独で又は2種以上を組み合せて用いられる。
シリカ(二酸化ケイ素)としては、含水ケイ酸及び無水ケイ酸等が挙げられる。また、シリカとしては、研磨性シリカ及び増粘性シリカ等の微粉末状シリカが挙げられるが、この中でも、見た目の白色性を呈しやすい点で少なくとも研磨性シリカを用いることが好ましい。
(C)成分の平均粒子径としては特に限定されないが、練歯磨剤の基材を効果的に不透化する観点から、例えば0.01~10μmが挙げられ、好ましくは0.05~5μmが挙げられる。なお、平均粒子径は、レーザ回折・散乱法粒子径分布測定の体積基準の積算分率における50%径D50として得られる値である。
本発明の練歯磨剤における(C)成分の含有量も特に限定されないが、練歯磨剤の基材を効果的に不透化する観点から、水不溶性白色紛体にあっては、0.05~2重量%、好ましくは0.1~1重量%が挙げられ、シリカにあっては、10~35重量%、好ましくは15~30重量%が挙げられる。
本発明の練歯磨剤において、(B)成分に対する(C)成分の比率は、上述の(B)成分の含有量及び(C)成分の含有量に応じて決定されるが、特に(C)成分が水不溶性白色紛体である場合は(A)成分の視認性を温存する等の観点から、(B)成分1重量部に対し(C)成分が、例えば0.05~20重量部、好ましくは0.2~10重量部、より好ましくは0.3~10重量部、さらに好ましくは1.5~2重量部が挙げられる。
その他の成分
本発明の練歯磨剤は、前述する成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、練歯磨剤の製剤形態に応じて、当該技術分野で通常使用される成分を含有していてもよい。このような成分としては、例えば、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、消炎剤、研磨剤、グルコシルトランスフェラーゼ(GTase)阻害剤、プラーク抑制剤、知覚過敏抑制剤、歯石予防剤、歯質強化/再石灰化剤、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤、血行促進剤、増粘剤、湿潤剤、賦形剤、香料、甘味剤、清涼化剤、色素、消臭剤、界面活性剤、溶剤、pH調整剤等が挙げられる。
防腐剤、殺菌剤、抗菌剤としては、例えば、ヒノキチオール、安息香酸類、サリチル酸類、ソルビン酸類、パラベン類、塩化デカリニウム、塩化クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、塩化リゾチーム、塩酸クロルヘキシジン、ヨウ化カリウム等が挙げられる。
消炎剤としては、例えば、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸メチル、グリチルリチン酸ステアリル、グリチルレチン酸ピリドキシン、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリセリル、グリチルレチン酸モノグルクロニド、アラントイン、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アズレン、塩化ナトリウム、ビタミン類等が挙げられる。
研磨剤としては、上述の(A)成分及び(C)成分以外であればよく、例えば、結晶セルロース、ポリエチレン末等が挙げられる。
GTase阻害剤としては、例えば、アカバナ科マツヨイグサ属植物の抽出物、ブドウ科ブドウ属植物の抽出物、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、タステイン、タンニン類、エラグ酸、ポリフェノール、ウーロン茶抽出物、緑茶抽出物、センブリ、タイソウ、ウイキョウ、芍薬、ゲンチアナ、センソ、龍胆、黄連等が挙げられる。
プラーク抑制剤としては、例えばクエン酸亜鉛やグルコン酸等が挙げられる。
知覚過敏抑制剤としては、例えば、硝酸カリウム、塩化ストロンチウム等が挙げられる。
歯石予防剤としては、例えば、ポリリン酸塩類、ゼオライト、エタンヒドロキシジホスフォネート等が挙げられる。
歯質強化/再石灰化剤としては、例えば、フッ素、フッ化ナトリウム、フルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ等が挙げられる。
抗ヒスタミン剤としては、例えば、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン等が挙げられる。
局所麻酔剤としては、例えば、プロカイン、テトラカイン、ブピパカイン、メピパカイン、クロロプロカイン、プロパラカイン、メプリルカイン又はこれらの塩、オルソカイン、オキセサゼイン、オキシポリエントキシデカン、ロートエキス、ペルカミンパーゼ、テシットデシチン等が挙げられる。
血行促進剤としては、例えば、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、カプサイシン、トウガラシエキス等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、プルラン、プルラン誘導体、デンプン等の多糖類;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩類(カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカリウム等)、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩(ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・アクリル酸オクチルエステル共重合体等)、メタアクリル酸類の共重合体(メタアクリル酸とアクリル酸 n-ブチルの重合体、メタアクリル酸とメタアクリル酸メチルの重合体及びメタアクリル酸とアクリル酸エチルの重合体等)等のセルロース系高分子物質;カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の合成高分子物質;レクチン、アルギン酸、アルギン酸塩(アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸マグネシウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸トリエタノールアミン、アルギン酸トリイソプロパノールアミン、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸ブチルアミン、アルギン酸ジアミルアミン等)、コンドロイチン硫酸ナトリウム、寒天、キトサン、カラギーナン等の天然系高分子物質;コラーゲン、ゼラチン等のアミノ酸系高分子物質;アラビアガム、カラヤガム、トラガカントガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアガム、タマリンドガム、ジェランガム等のゴム系高分子物質等が挙げられる。
湿潤剤としては、例えば、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクトール、エリスリトール等が挙げられる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、マンニトール、デンプン、デキストリン、結晶セルロース、シリカ(上述のシリカを含有する顆粒以外のシリカであり、例えば軽質無水ケイ酸等)等が挙げられる。
香料としては、例えば、天然香料(ウイキョウ油等)、合成香料、これらの調合香料等が挙げられる。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ステビアエキス、アスパルテーム、キシリトール、水飴、蜂蜜、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、糖類(乳糖、白糖、果糖、ブドウ糖等)等が挙げられる。
清涼化剤としては、例えば、メントール、エリスリトール、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、これらを含む精油等が挙げられる。
色素としては、例えば、天然色素、合成色素、これらの混合物が挙げられる。
消臭剤としては、例えば、塩化亜鉛、銅クロロフィリンナトリウム、コーヒー生豆抽出物、ゴボウパウダー、緑茶、焙煎米糠エキス等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、N-ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、N-ミリストリルサルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α-オレフィンスルホン酸ナトリウム、N-パルミトイルグルタルミン酸ナトリウム、N-メチル-N-アシルタウリンナトリウム等の陰イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミンオキシド、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N-ラウリルジアミノエチルグリシン、N-ミリスチルジアミノエチルグリシン、N-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等の両性界面活性剤;塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤が挙げられる。
溶剤としては、例えば、水、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、イソプロパノール等の1価アルコール等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、酢酸、塩酸、硫酸、硝酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、リン酸、安息香酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸水素ナトリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カルシウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
本発明の練歯磨剤において、これらの成分を含有させる場合、その含有量については、当該技術分野で通常使用される範囲で適宜設定すればよい。
pH
また、本発明の練歯磨剤のpHについては、口腔内への適用が許容される範囲で適宜設定すればよいが、例えば、4~8、好ましくは5~7.5、更に好ましくは6~7が挙げられる。ここで、pHとは、25℃の温度条件下で測定される値である。
製造方法
本発明の練歯磨剤は、前述した(A)成分及び(B)成分、並びに必要に応じて配合される他の成分を配合して、その練歯磨剤に応じた所定の形状に調製することによって製造できる。
2.練歯磨剤の外観向上方法
更に、本発明は、炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒を含む練歯磨剤の外観向上方法を提供する。具体的には、本発明の練歯磨剤の外観向上方法は、練歯磨剤において、炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒と共に、炭粉末を配合することを特徴とする。本発明の練歯磨剤の外観向上とは、炭粉末を含まないことを除いて同じ条件の練歯磨剤に比べて、顆粒の輪郭の明瞭性が低減することで基材と馴染み、顆粒の存在感が和らげられることをいう。本発明の練歯磨剤の外観向上方法において、使用される成分の種類や配合量等については、前記「1.練歯磨剤」の欄に記載の通りである。
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試験例1
(練歯磨剤の調製)
表1に示す組成の練歯磨剤を調製した。表1に示す成分の詳細は下記の通りである。また、表中の各成分の量を示す数値の単位は、gである。
(A)成分
・炭粉末含有顆粒:含水ケイ酸90重量%及び活性炭10重量%の混合材料の湿式造粒物を、JIS標準篩(目開き:710μm、500μm、355μm、300μm、180μm、180μm、106μm)により分級し、粒子径300~500μmの範囲のものを集めた。中位粒子径(中位径)は375μmであった。
(B)成分
・粉末活性炭:太平化学産業株式会社製、商品名梅蜂Y印活性炭を用いた。平均粒子径は、27.5μmであった。
(C)成分
・二酸化チタン:石原産業株式会社製、商品名タイペークA-100を用いた。平均粒子径は、0.15μmであった。
・研磨性シリカ:PQ Corporation製、商品名AC23を用いた。平均粒子径は、2.5μmであった。
・増粘性シリカ:PQ Corporation社製、商品名Sorbosil TC15を用いた。
なお、中位粒子径は、炭粉末含有顆粒100gを秤量し、JIS標準篩(JIS Z8801)を使用して篩分けした後に篩毎に秤量し、その結果に基づいた積算質量が50%になる値である。また、平均粒子径は、レーザ回折・散乱法粒子径分布測定の体積基準の積算分率における50%径としての値である。
(外観評価)
10人のモニター者により、以下の基準に基づいて練歯磨剤の外観を評価した。
(1)炭粉末含有顆粒による外観不良の改善
10点:顆粒が基材とよく馴染んでおり、顆粒による外観の不良が改善
1点:顆粒が基材と馴染んでおらず、顆粒による外観が不良
視覚的評価スケール(VAS)法を用いて採点し10人の得点を平均(四捨五入)し、以下の+++~--で評価した。
+++:平均点が8点以上
++:平均点が6点以上8点未満
+:平均点が4点以上6点未満
-:平均点が2点以上4点未満
--:平均点が2点未満
(2)炭粉末含有顆粒の視認性の温存
3点:顆粒の存在を容易に視認できる
2点:顆粒の存在を認識できる
1点:顆粒の存在を認識しにくい
0点:顆粒の存在を認識できない
10人の得点を平均(四捨五入)し、以下の++~-で評価した。
++:平均点が2点以上
+:平均点が1点以上2点未満
-:平均点が1点未満
(3)総合評価
上記(1)及び(2)の評価で獲得した+数と-数とを総合的に勘案し、炭粉末含有顆粒による外観不良の改善と炭粉末含有顆粒の存在感の温存との両立性を評価した。
Figure 0007102139000001
比較例1に示すように、炭粉末含有顆粒を含む練歯磨剤は、当該顆粒による外観不良が生じる。比較例2に示すように、水不溶性白色紛体である二酸化チタンを含む場合は、その外観不良がより悪化した。これに対して、実施例1~7に示すように、炭粉末含有顆粒を含む練歯磨剤に粉末活性炭を配合することによって、外観不良が改善された。比較例1よりも比較例2の方で外観不良の程度が大きいことに鑑みると、実施例1及び実施例2に示すように、粉末活性炭が同じ量であっても、粉末活性炭を配合することによる外観不良の改善能は、水不溶性白色紛体である二酸化チタンを含む場合(実施例2)においてより発揮されることが示された。この中でも、実施例2~4の練歯磨剤は、外観不良が改善されただけでなく、炭粉末含有顆粒の視認性も温存された。特に、実施例2及び4の練歯磨剤は、外観不良の改善と炭粉末含有顆粒の視認性の温存との両方の観点から総合的に良好な外観を呈した。
処方例
表2に示す処方の練歯磨剤を調製した。表2において、各成分の含有量を示す数値の単位はgである。これらの練歯磨剤はいずれも、良好な外観を有するものであった。
Figure 0007102139000002

Claims (4)

  1. (A)中位粒子径100~500μmの炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒と(B)平均粒子径60μm以下の炭粉末とを含む練歯磨剤。
  2. (C)水不溶性白色紛体及び/又はシリカをさらに含む、請求項1に記載の練歯磨剤。
  3. 前記(B)成分の含有量が0.1~1重量%である、請求項1又は2に記載の練歯磨剤。
  4. (A)中位粒子径100~500μmの炭粉末を含有する顆粒及び/又は炭顆粒を含む練歯磨剤において、前記(A)成分と共に、(B)平均粒子径60μm以下の炭粉末を配合することを特徴とする、当該練歯磨剤の外観向上方法。
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