JP7117844B2 - 口腔用組成物 - Google Patents
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Description
項1. シリカを含有する顆粒、並びに、ポリビニルピロリドン及びその誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種を含む、口腔用組成物。
項2. 前記顆粒がさらに炭粉末を含む、項1に記載の口腔用組成物。
項3. 前記顆粒の含有量が0.1~15重量%である、項1又は2に記載の口腔用組成物。
項4. 練歯磨剤である、項1~3のいずれかに記載の口腔用組成物。
項5. シリカを含有する顆粒を含む口腔用組成物に、ポリビニルピロリドン及びその誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種を配合することを特徴とする、当該口腔用組成物の口腔内での消臭力を向上させる方法。
本発明の口腔用組成物は、シリカを含有する顆粒、並びに、ポリビニルピロリドン及びその誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする。以下、本発明の口腔用組成物について詳述する。
本発明の口腔用組成物は、シリカを含有する顆粒を含む。シリカを含有する顆粒は、歯垢等の汚れの除去性能を高めるための研磨剤として公知である。本発明の口腔用組成物において、シリカを含有する顆粒は、口腔内における消臭能を発揮する。
本発明の口腔用組成物は、ポリビニルピロリドン及びその誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する。本発明口腔用組成物において、ポリビニルピロリドン及び/又はその誘導体は、シリカを含有する顆粒による消臭効果を増強させる役割を果たす。
本発明の口腔用組成物は、前述する成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、口腔用組成物の製剤形態に応じて、当該技術分野で通常使用される成分を含有していてもよい。このような成分としては、例えば、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、消炎剤、研磨剤、グルコシルトランスフェラーゼ(GTase)阻害剤、プラーク抑制剤、知覚過敏抑制剤、歯石予防剤、歯質強化/再石灰化剤、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤、血行促進剤、増粘剤、湿潤剤、賦形剤、香料、甘味剤、清涼化剤、色素、消臭剤、界面活性剤、溶剤、pH調整剤等が挙げられる。
また、本発明の口腔用組成物のpHについては、口腔内への適用が許容される範囲で適宜設定すればよいが、例えば、4~8、好ましくは5~7.5、更に好ましくは6~7が挙げられる。ここで、pHとは、25℃の温度条件下で測定される値である。
本発明の口腔用組成物の形状については、特に制限されず、液状、固形状、半固形状(ゲル状、軟膏状、ペースト状)等のいずれであってもよい。
本発明の口腔用組成物は、前述したシリカを含有する顆粒、及び必要に応じて配合される他の成分を配合して、その製剤形態に応じた所定の形状に調製することによって製造できる。
本発明の口腔用組成物は、口腔内の消臭用途に好適に用いることができる。本発明の口腔用組成物は、口腔内における臭いの中でも、特に臭気の強いタバコ臭(中でも、タバコ臭として支配的な成分である2-メトキシフェノール)に対してさえ有効な消臭効果を発揮する。具体的には、口腔内に含ませて口腔内で一定時間滞留させることによって、口腔内に付着した臭い成分を消臭することができる。特に、歯磨時に口腔内に含ませて用いることが、消臭作用を有効に得る点で好ましい。
更に、本発明は、シリカを含有する顆粒を含む口腔用組成物の、口腔内での消臭力を向上させる方法を提供する。具体的には、本発明の口腔内での消臭力を向上させる方法は、口腔用組成物において、シリカを含有する顆粒と共に、ポリビニルピロリドン及び/又はその誘導体を配合することを特徴とする。口腔内での消臭力の向上とは、ポリビニルピロリドン及び/又はその誘導体を含まないことを除いて同じ条件の口腔用組成物に比べて、口腔内での消臭力が向上していることをいう。本発明の口腔内での消臭力を向上させる方法において、使用される成分の種類や配合量、口腔用組成物の製剤形態等については、前記「1.口腔用組成物」の欄に記載の通りである。
表1に示す組成の口腔用組成物を調製した。表1に示す成分の詳細は下記の通りである。また、表中の各成分の量を示す数値の単位は、gである。
・シリカ含有顆粒#1:含水ケイ酸100%の湿式造粒物を、JIS標準篩(目開き:710μm、500μm、355μm、300μm、180μm、180μm、106μm)により分級した。中位粒子径(中位径)は225μmであった。
・シリカ含有顆粒#2:含水ケイ酸100%の湿式造粒物を、JIS標準篩(目開き:710μm、500μm、355μm、300μm、180μm、180μm、106μm)により分級した。中位粒子径(中位径)は360μmであった。
・炭粉末含有顆粒#1:含水ケイ酸90重量%及び活性炭10重量%の混合材料の湿式造粒物を、JIS標準篩(目開き:710μm、500μm、355μm、300μm、180μm、180μm、106μm)により分級した。中位粒子径(中位径)は375μmであった。
・炭粉末含有顆粒#1:含水ケイ酸90重量%及び活性炭10重量%の混合材料の湿式造粒物を、JIS標準篩(目開き:710μm、500μm、355μm、300μm、180μm、180μm、106μm)により分級した。中位粒子径(中位径)は270μmであった。
なお、中位粒子径の測定では、シリカ含有顆粒100gを秤量し、JIS標準篩(目開き:JIS Z8801)を使用して篩分けした後に篩毎に秤量し、その結果に基づいて積算質量が50%になる値を求めた。
PQ Corporation製、商品名AC23を用いた。平均粒子径は2.5μmであった。なお、平均粒子径は、レーザ回折・散乱法粒子径分布測定の体積基準の積算分率における50%径D50として得られる値である。
・ポリビニルピロリドン#1:アシュランド・ジャパン株式会社製、商品名Plasdone K-29/32を用いた。平均分子量は58000であった。
・ポリビニルピロリドン#2:第一工業製薬株式会社製、商品名クリージャスK-90を用いた。平均分子量は1200000であった。
なお、平均分子量の測定においては、ゲルろ過クロマトグラフィー/多角度光散乱光度計(GPC/MALLS)によって重量平均分子量を求めた。
表3に示す練歯磨剤を調製し、試験例1と同様に消臭率を算出した。表3に示す練歯磨剤にも優れた消臭能が認められた。
表4に示す処方の練歯磨剤を調製した。表4において、各成分の含有量を示す数値の単位はgである。これらの練歯磨剤はいずれも、優れた消臭能を有するものであった。
Claims (9)
- シリカを含有する顆粒、並びに、ポリビニルピロリドン及びその誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種を含む、口腔用組成物(但し、ゼオライト粒子を含む場合及び炭酸カルシウムを40~60質量%含む場合を除く)。
- 前記顆粒がさらに炭粉末を含む、請求項1に記載の口腔用組成物。
- 前記顆粒の含有量が0.1~15重量%である、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
- 練歯磨剤である、請求項1~3のいずれかに記載の口腔用組成物。
- シリカを含有する顆粒を含む口腔用組成物(但し、ゼオライト粒子を含む場合及び炭酸カルシウムを40~60質量%含む場合を除く)に、ポリビニルピロリドン及びその誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種を配合することを特徴とする、当該口腔用組成物の口腔内での消臭力を向上させる方法。
- シリカを含有する顆粒、並びに、ポリビニルピロリドン及びその誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種を含む、口腔用組成物(但し、歯磨剤組成物を除く)。
- 前記顆粒がさらに炭粉末を含む、請求項6に記載の口腔用組成物。
- 前記顆粒の含有量が0.1~15重量%である、請求項6又は7に記載の口腔用組成物。
- シリカを含有する顆粒を含む口腔用組成物(但し、歯磨剤組成物を除く)に、ポリビニルピロリドン及びその誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種を配合することを特徴とする、当該口腔用組成物の口腔内での消臭力を向上させる方法。
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