JP2009529034A - 口腔用亜鉛組成物 - Google Patents
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Abstract
本発明は、口腔に許容可能なキャリア中に、0.1%〜5%の酸化亜鉛、およびアルカリ金属およびアンモニウムの炭酸塩類および重炭酸塩類から選択される0.1%〜5%の炭酸イオン源を含む、口腔用組成物に関する。炭酸イオンと亜鉛イオンとのモル比は0.05:1〜1:1である。組成物は良好な抗歯垢効果および味を有する。好ましい組成物は練り歯磨きである。
Description
本発明は、抗歯垢剤として酸化亜鉛を含む口腔用組成物に関する。
亜鉛の抗菌特性に由来する抗歯垢効果を提供するために亜鉛化合物を口腔ケア製品に組み込むことは、先行技術において周知である。こうした化合物の渋みについても周知であり、この渋みは口の中で不快な味を生じ、および大衆に受け入れられる製品中でのそれらの使用の妨げとなっている。このことはまた、亜鉛を含有する口腔用組成物中で問題なく使用できる着香料に対してもいくらかの制限を与えている。
塩化亜鉛および硝酸亜鉛のような溶解性の高い亜鉛塩類は一般に、酸化亜鉛およびクエン酸亜鉛二水和物のような溶解性の低い亜鉛塩類よりもまずい味を生ずるということが以前から認識されてきた。また、亜鉛は、細菌および歯垢に対して有効であるために可溶性の形態である必要があるということも一般に考えられてきた。従って、有効性と味とは両立しない。口腔組成物、特に歯磨組成物中での亜鉛の渋みを低減するために多くの試みがなされており、および特許文献中に記載されている。非包括的なリストを以下の開示に挙げる。
PCT国際公開特許WO94/14406およびWO94/14407は、亜鉛イオン源、好ましくは酸化亜鉛または硝酸亜鉛をクエン酸イオン源およびピロリン酸イオン源と共に、定義された比率で処方することについて記載している。
PCT国際公開特許WO94/26244およびWO94/26245は、不溶性酸化亜鉛を含む口腔ケア組成物から、更には重炭酸ナトリウムの添加により約7.5〜9.5のpHを有する組成物からの、驚くべき抗歯垢効果について報告している。この組成物はまた亜鉛の金属的なおよび渋い味がない。PCT国際公開特許WO94/26244は、歯垢中に捕捉された酸化亜鉛上での歯垢酸類の酸性作用による亜鉛イオンの放出を通して抗歯垢活性が生ずると仮定している。
WO95/34274はPCT国際公開特許WO94/26244の教示を容認し更に進めて、重炭酸ナトリウム自身がクエン酸亜鉛または塩化亜鉛などの、酸化物以外の亜鉛種の渋みを低減することを開示している。
PCT国際公開特許WO96/25913は、可溶性亜鉛塩とアルカリ金属炭酸塩との反応による単相のヒドロキシ炭酸亜鉛の調製について記載している。PCT国際公開特許WO96/25913は更に、ヒドロキシ炭酸亜鉛が研磨剤を有する練り歯磨き中で相乗的な抗菌活性を示すこと、および口中で発生した乳酸が亜鉛イオンの放出を誘発するということを開示している。
PCT国際公開特許96/37183は、保湿剤と塩、例えばナトリウムまたはカリウムの塩化物塩、炭酸塩、または重炭酸塩との組み合わせが、塩化亜鉛、サリチル酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、硝酸銀、およびグルコン酸銀の味のような渋い味をマスキングすることができるということを開示している。
PCT国際公開特許WO98/37859もまた塩の手法について助言を与えており、塩化ナトリウムまたは塩化アンモニウム並びにアルカリ、アルカリ土類、またはアンモニウムの炭酸塩が、容易に可溶である亜鉛塩類、特に塩化物塩、硫酸塩、乳酸塩、および酢酸塩の味をマスキングするということを教示している。
別の手法がPCT国際公開特許WO99/20238により提案されており、この発明では塩化亜鉛、硫酸亜鉛、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、およびチオシアン酸亜鉛の渋みをマスキングするために非イオン性ポリマーが採用されている。
PCT国際公開特許WO00/28952の発明は、酸化物、クエン酸塩、塩化物、酢酸塩、水酸化物、フルオロケイ酸塩、フルオロジルコン酸塩、酢酸塩、グルコン酸塩のようなイオン化可能な亜鉛化合物の望ましくない味を、着香油およびラウリルアルコールの相乗的な香味の組み合わせでマスキングするとしている。
EP 1 072 253 A1は、酸化亜鉛の粒径を減少させおよびそれによって表面積を増大させることによってその渋みは低減され、それをパルチニット(Palatinit)(イソマルト)と組み合わせることによって更なる味の向上が得られるということを報告している。
米国特許第2003/0202945号は、亜鉛の味の問題のために、その亜鉛塩類、特にクエン酸亜鉛二水和物をその口腔用製品中に比較的大きなビーズの形態で組み込むとうい物理的手法を使用している。
前述した開示は主に亜鉛の味をマスキングすることを企図しているが、PCT国際公開特許WO00/61092は、歯磨剤を3〜5.5のpHに緩衝することで亜鉛の歯磨剤における生物学的利用能を増大させ、それによって量を減らすことを可能にしている。
前述の全てのものにも関わらず、亜鉛の口腔用組成物への処方において、抗歯垢効果と許容可能な味との組み合わせを送達するためには更なる改善が必要である。
今般驚くべきことに、カーボネートの濃度が亜鉛と比較して相対的に低い場合、炭酸イオンが亜鉛の作用を明らかに高めるが、しかし最も良好な審美性が得られるということが見出された。理論に束縛されるものではないが、炭酸イオンが亜鉛イオンを抗歯垢効果という点で生物学的に利用可能にするように作用し、それを必要に応じて放出し、および潜在的な亜鉛イオンの貯蔵槽として不溶性の酸化亜鉛を利用すると考えられる。炭酸亜鉛自身が比較的不溶性であることを考えると、このことは幾分驚くべきことである。多すぎるカーボネートが使用されると、製品の味に影響しおよび亜鉛の味がより目立つようになるということを本発明者らは見出した。これは多すぎる亜鉛イオンが利用可能になされるためであると考えられる。
本発明は、口腔に許容可能なキャリア中に、0.1%〜5%の酸化亜鉛;アルカリ金属およびアンモニウムの炭酸塩類および重炭酸塩類から選択される0.1%〜5%の炭酸イオン源を含む、口腔用組成物に関する。炭酸イオンと亜鉛イオンとのモル比は0.05:1〜1:1である。組成物は良好な抗歯垢効果および味を有する。好ましい組成物は練り歯磨きである。
特に指示がない限り、本明細書のすべての百分率および比率は、合計組成物の重量により、およびすべての測定は25℃で行われる。
本明細書の口腔用組成物は、歯磨剤、残留型口腔ジェル、口内洗浄剤、キャンディー、薬用キャンディー、およびチューインガムの形態を取ることができる。好ましい形態は、練り歯磨き、口内洗浄剤、および残留型口腔ジェル、特に練り歯磨きである。
用語「口腔で許容可能なキャリア」とは、本明細書で使用するとき、本発明の組成物に使用するためのあらゆる安全且つ有効な物質を包含する。このような物質には、フッ化物イオン源類、抗結石または抗歯石剤類、減感剤類、過酸化物源類などの歯白色化剤類、シリカなどの研磨剤類、薬草剤類、キレート化類、緩衝剤類、抗染み剤類、アルカリ金属重炭酸塩類、増粘物質類、保湿剤類、水、界面活性剤類、着香料系、甘味剤類、着色剤類、およびこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない、口腔ケア組成物中の従来の添加剤類が包含される。
本明細書で使用するとき、用語「歯磨剤」は、歯を洗浄する物質を意味し、歯ブラシによる適用に適しおよび使用後すすぎ落とされる。特に指示がない限り、それは、粉末、ペースト、ゲル、または液体の処方であることができる。本明細書の歯磨組成物は、単一相、複相、または多相の調製品であることができる。単一相は、例えば歯科用研磨剤のような1以上の不溶性粒子が中に均質にまたは均等に分散された液体キャリアを含んでもよい。
残留型口腔ジェルは、歯または歯肉への適用を意図した製品であり、歯科充填材または恒久的な歯科用コーティングとは異なり一時的な適用のみを意図したものではあるが、唾液の通常の作用による以外には適用後すぐにはすすぎ落とされない。それらは、オーバーナイトの使用が意図されているPCT国際公開特許WO2004/017933に記載される製品のように、局部的に適用されてもまたは歯若しくは歯肉のまわりに行き渡らせてもよい。「うがい薬」または「口内洗浄剤」は、口の中に摂取またはスプレーされ、口中に行き渡るようにされ、それから吐き出される、液体製品を意味する。
本明細書の組成物は、抗歯垢に有効な量の酸化亜鉛粒子を含む。酸化亜鉛は、亜鉛を組み込むための重量効率の高い方法を提供し、および高純度で安価に製造できるため、口腔用組成物のための特に有用な亜鉛源である。それは比較的不溶性であるため、他の成分がない場合には、強い不快な味を生ずることはない。しかし、その固有の溶解度の低さは高い抗歯垢活性には役立たない。しかしながら、組成物の残部の適切な処方を通して、0.1重量%〜5重量%、好ましくは0.4重量%〜1.2重量%の酸化亜鉛の濃度から良好な抗歯垢効果を得ることができるということが見出された。
酸化亜鉛粒子は好ましくは約0.05〜約0.5ミクロンの平均粒径を有する。
本発明の更に本質的な特徴は、アルカリ金属およびアンモニウムの炭酸塩類および重炭酸塩類から選択される炭酸イオン源である。アルカリ金属炭酸塩類および重炭酸塩類が好ましく、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムがより好ましく、および炭酸カリウムが最も好ましく、それは、炭酸カリウムがナトリウム塩の使用に比べて組成物の美味性の更なる改善を与えることが見出されたためである。
組成物の抗歯垢効果のためには炭酸イオン源を存在させることが好ましいが、上述したように多すぎるカーボネートが存在すると不快な亜鉛の味が再出現する可能性があるということが見出された。従って、亜鉛に対するカーボネートの量の更なる制限を設けることが好ましい。一般に、炭酸イオンと亜鉛イオンとのモル比は、約0.05:1〜約1:1、好ましくは約0.1:1〜約0.7:1の範囲、および特には約0.15:1〜約0.45:1の範囲とすべきである。炭酸イオン源は、組成物中に完全に若しくは部分的に溶解されてもよく、または懸濁された粒子の形態となされてもよい。
本明細書の組成物のpHは、一般に約6〜約9.5、より好ましくは約7.5〜約8.5の範囲である。歯磨組成物のpHは、3:1の歯磨剤の水性スラリー、即ち3部の水対1部の歯磨剤で測定される。
口腔で許容可能なキャリア物質
口腔で許容可能なキャリアは、局所口腔投与に好適な1つ以上の混和性のある固体若しくは液体賦形剤若しくは希釈剤を含む。本明細書で使用するとき、「混和性のある」とは、組成物の構成成分が、組成物の安定性および/または効果を実質的に減少させるような様式で相互作用することなしに混和され得ることを意味する。
口腔で許容可能なキャリアは、局所口腔投与に好適な1つ以上の混和性のある固体若しくは液体賦形剤若しくは希釈剤を含む。本明細書で使用するとき、「混和性のある」とは、組成物の構成成分が、組成物の安定性および/または効果を実質的に減少させるような様式で相互作用することなしに混和され得ることを意味する。
本発明のキャリアまたは賦形剤は、以下により詳細に記載する歯磨剤、非研磨剤ジェル、歯肉縁下用ゲル、うがい薬または口内洗浄剤、口内スプレー、チューインガム、薬用キャンディー、および口臭予防ミントの通常のおよび従来の構成成分を包含することができる。
使用すべきキャリアの選択は、基本的に、組成物を口腔内に導入すべき方法によって決定される。練り歯磨き、歯磨ジェル等のためのキャリア物質としては、例えば米国特許第3,988,433号(ベネディクト(Benedict))に開示されている研磨剤物質類、起泡剤類、結合剤類、保湿剤類、着香剤類および甘味剤類等が挙げられる。二相性の歯磨剤処方のためのキャリア物質については、米国特許第5,213,790号(1993年5月23日発行)、同第5,145,666号(1992年9月8日発行)、および同第5,281,410号(1994年1月25日発行)(全てルカコビック(Lukacovic)他)および米国特許第4,849,213号および同第4,528,180号(シェーファー(Schaeffer))に開示されている。うがい薬、口内洗浄剤、または口内スプレーキャリア物質は典型的には、例えば米国特許第3,988,433号(ベネディクト(Benedict))に開示されているように、水、香味および甘味剤類等を包含する。薬用キャンディーキャリア物質は典型的に、キャンディーベースを包含し;チューインガムキャリア物質は、例えば、米国特許第4,083,955号(グラベンシュテッター(Grabenstetter)他)のようにガムベース、香味および甘味剤類を包含する。サッシェ用キャリア物質は典型的に、サッシェバッグ、香味および甘味剤類を包含する。活性物質の歯周ポケット内または歯周ポケットの周りへの送達のために使用される歯肉縁下用ゲルのためには、米国特許第5,198,220号および同第5,242,910号(共にダマニ(Damani)、それぞれ1993年3月30日および1993年9月7日発行)に開示されているような「歯肉縁下用ゲルキャリア」が選択される。本発明の組成物の調製に好適なキャリアは、当該技術分野において周知である。それらの選択は、味、価格、および貯蔵安定性等の二次的な検討事項によって左右される。
本発明の組成物は、残留型口腔ジェルの形態であってもよく、これは水性であってもまたは非水性であってもよい。水性ゲル類は一般に、増粘剤(約0.1%〜約20%)、保湿剤(約10%〜約55%)、着香料、甘味料類、および所望に応じて着色剤(colour)、並びに残部の水を包含する。その組成物は、抗カリエス剤(フッ化物イオンとして約0.05%〜約0.3%)、および抗結石剤(約0.1%〜約13%)を含んでもよい。
好ましい実施形態では、本発明の組成物は、練り歯磨き、歯磨きジェル、および歯磨き粉のような歯磨剤の形態である。こうした練り歯磨きおよび歯磨きジェルの構成成分は一般に、歯科用研磨剤(約6%〜約50%)、界面活性剤(約0.1〜約2.5%)、増粘剤(約0.1%〜約5%)、保湿剤(約15%〜約45%)、着香剤(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、着色剤(約0.01%〜約0.5%)、および水(約2%〜約45%)の1つ以上を包含する。このような練り歯磨きまたは歯磨きジェルはまた、抗カリエス剤(フッ化物イオンとして約0.05%〜約0.3%)、および抗結石剤(約0.1%〜約13%)の1つ以上を包含してもよい。歯磨き粉はもちろん、実質的にすべての非液体の構成成分を含有する。
本発明の他の実施形態は、うがい薬または口内洗浄剤および口内スプレーである。そのようなうがい薬および口内スプレーの構成成分は、典型的には、水(約45%〜約95%)、エタノール(約0%〜約25%)、保湿剤(約0%〜約50%)、界面活性剤(約0.01%〜約7%)、着香剤(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、および着色剤(約0.001%〜約0.5%)の1つ以上を包含する。このようなうがい薬および口内スプレーはまた、抗カリエス剤(フッ化物イオンとして約0.05%〜約0.3%)、および抗結石剤(約0.1%〜約3%)の1つ以上を包含してもよい。
本発明の組成物は、歯科用溶液および洗浄用流体(irrigation fluids)の形態であってもよい。そのような歯科用溶液の構成成分は、一般に、水(約90%〜約99%)、防腐剤(約0.01%〜約0.5%)、増粘剤(0%〜約5%)、着香剤(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、および界面活性剤(0%〜約5%)の1つ以上を包含する。
チューインガム組成物は、典型的には、ガムベース(約50%〜約99%)、着香剤(約0.4%〜約2%)、および甘味剤(約0.01%〜約20%)の1つ以上を包含する。
用語「薬用キャンディー」とは、本明細書で使用するとき、口臭予防ミント、トローチ、香錠、微小カプセル、および凍結乾燥形態を含めた即溶性の固体形態(ケーキ、ウエファース、薄膜、錠剤)および圧縮錠を包含する。本明細書で使用するとき、用語「即溶性の固体形態」とは、固形剤形を口腔に入れた後、約60秒未満、好ましくは約15秒未満でその固形剤形が溶解することを意味する。即溶性の固体形態については、同一出願人によるPCT国際公開特許WO95/33446およびPCT国際公開特許WO95/11671、米国特許第4,642,903号、米国特許第4,946,684号、米国特許第4,305,502号、米国特許第4,371,516号、米国特許第5,188,825号、米国特許第5,215,756号、米国特許第5,298,261号、米国特許第4,687,662号に開示されている。
薬用キャンディーには、香味を付けた基剤中に治療薬を含む円板形状の固体が包含される。その基剤は、硬いシュガーキャンディー、グリセリンゼラチン、または糖と形を与えるのに十分な粘液との組み合わせであってもよい。これらの剤形については、概して、レミントン(Remington)の、製薬学の科学と実際(The Science and Practice of Pharmacy)、第19版(1995年)、第II巻、第92章に記載されている。薬用キャンディー組成物(圧縮錠剤型)は、典型的には、1つ以上の充填剤類(圧縮性糖)、着香剤類、および潤滑剤類を包含する。本明細書において企図される微小カプセルの種類については、米国特許第5,370,864号(ピーターソン(Peterson)ら、1994年12月6日発行)に開示されている。
更に別の態様では、本発明は、本組成物を含浸させた歯科用器具を提供する。歯科用器具は、歯および口腔内のその他の組織に接触させるための器具を含み、前記器具には、本組成物が含浸されている。歯科用器具は、デンタルフロスまたはテープ、チップ、ストリップ、フィルム、およびポリマー繊維を含めた、含浸された繊維であることができる。
本発明の組成物に包含されていてもよい口腔に許容可能なキャリアまたは賦形剤の種類は、具体的な非限定例と共に、次の項で述べられている。
水は口腔用組成物におけるキャリア物質として普通に使用される。それは加工助剤として有用であり、口に対して害が無く、および練り歯磨きの迅速な発泡を助ける。水はそれ自体で一成分として加えられてもよく、またはソルビトールおよびラウリル硫酸ナトリウムのような他の一般的な原料中のキャリアとして存在してもよい。用語「合計の水」とは本明細書で使用するとき、別個に加えられたか或いは他の原料のための溶媒若しくはキャリアとしての、組成物中に存在する水の総量を意味するが、特定の無機塩類の結晶水として存在し得るものを除く。存在する水の量は典型的には組成物の特定の形態に左右され、および広く変化してよい。本明細書の好ましい練り歯磨き組成物は、合計の水を20%〜65%、より好ましくは30%〜55%含む。
保湿剤は本明細書の組成物の任意であるが好ましい構成成分である。保湿剤は、歯磨剤が空気に曝されて硬化しないようにしたり、口に潤い感を与えたり、特定の保湿剤については着香料の所望の甘さを付与する役目をする。保湿剤は、純粋な保湿剤ベースで、一般に組成物の約5重量%〜約70重量%、好ましくは約15重量%〜約45重量%を構成する。好適な保湿剤には、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、およびプロピレングリコールのような食用多価アルコール類、特にソルビトールおよびグリセリンが挙げられる。
本発明の歯磨組成物は一般に界面活性剤を包含する。有用な界面活性剤の種類としては、アニオン性、非イオン性、カチオン性、およびベタイン界面活性剤類が挙げられる。アニオン性界面活性剤類は、洗浄性および発泡性を提供するために包含されることができ、および典型的には約0.1重量%〜約2.5重量%、好ましくは約0.3重量%〜約2.5重量%、および最も好ましくは約0.5重量%〜約2.0重量%の量で使用される。カチオン性界面活性剤類も使用されることができるが、他の成分とそれらの適合性について注意をする必要がある。それらは典型的に、追加のアニオン性界面活性剤類と同様のレベルで使用され、ベタイン界面活性剤類も同じように使用される。いくつかの非イオン性界面活性剤類は、それらをリンギングゲル(ringing gel)を形成するために使用することが所望される場合、20%までといった、実質的により高い濃度で有用であることができる。
本明細書で有用なアニオン性界面活性剤には、アルキルラジカル中に10〜18個の炭素原子を有するアルキル硫酸類の水溶性塩類、および10〜18個の炭素原子を有する脂肪酸類のスルホン化モノグリセリド類の水溶性塩類が挙げられる。ラウリル硫酸ナトリウムおよびココナツモノグリセリドスルホン酸ナトリウム類は、この種類のアニオン性界面活性剤の例である。サルコシネート界面活性剤類、イセチオネート界面活性剤類、およびタウレート界面活性剤類、例えばラウロイルサルコシネート、ミリストイルサルコシネート、パルミトイルサルコシネート、ステアロイルサルコシネート、およびオレオイルサルコシネートもまた本明細書で有用である。上記のすべては、一般にそれらのアルカリ金属またはアンモニウム塩類として使用される。
ナトリウムラウリルスルホアセテートおよびジエチルヘキシルナトリウムスルホアセテートのような特定のアルキルスルホアセテート界面活性剤類もまた、亜鉛含有組成物の渋みを低減するのに有効であることができることが更に見出された。スルホアセテート類はこの目的のために他のアニオン性界面活性剤類に加えて使用することができる。
好適な非イオン性界面活性剤の例としては、ポロキサマー類、アルキルフェノール類のポリエチレンオキシド縮合体類、長鎖第三級アミンオキシド類、長鎖三級ホスフィンオキシド類、長鎖ジアルキルスルホキシド類、およびこのような物質の混合物が挙げられる。好ましいベタイン界面活性剤としては、ココアミドエチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン等が挙げられる。
本発明に有用な好ましいカチオン性界面活性剤としては、約8〜18個の炭素原子を含有する1つのアルキル長鎖を有する脂肪族四級アンモニウム化合物の誘導体を包含し、例えばラウリルトリメチルアンモニウムクロリド;セチルピリジニウムクロリド;セチルトリメチルアンモニウムブロミド;ジ−イソブチルフェノキシエチル−ジメチルベンジルアンモニウムクロリド;セチルピリジニウムフルオリド;等が挙げられる。これらのカチオン性界面活性剤の幾つかはまた、抗菌剤としても有用である。
練り歯磨きまたはジェルの調製においては、増粘剤または結合剤を添加して組成物の所望の粘稠度を提供し、使用の際の所望の活性物質放出特性を提供し、貯蔵安定性を提供し、および組成物の安定性を提供することなどが多くの場合必要である。増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー類、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロース等の非イオン性セルロース誘導体類、およびカルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース誘導体類の水溶性塩類を挙げることができる。だが、カルボキシビニルポリマー類等のアニオン性ポリマー類は、亜鉛の有効性を減らす形で亜鉛イオンと互いに作用し合う可能性があり、そして、その相互作用がまた、組成物のレオロジーに望ましくない影響を有する場合もあるということを認識すべきである。ガムカラヤ、キサンタンガム、アラビアゴム、およびトラガカントガム等の天然のゴム類も本明細書で使用することができる。キサンタンガムが好ましい。キサンタンガムとヒドロキシエチルセルロースの混合物を含み、糸ひき(stringiness)の無い増粘組成物を提供することのできる増粘剤系もまた好ましい。好適な増粘剤の濃度は約0.1〜約5%の範囲および必要に応じてそれより高くすることができる。
歯磨剤、より詳細には練り歯磨きのために本明細書で好ましい成分は、歯科用研磨剤である。研磨剤は、歯を磨き、および/または表面の付着物を除去するように作用する。本明細書での使用が企図される研磨剤物質は、歯の象牙質を過度に研磨しないあらゆる物質とすることができる。好適な研磨剤としては、不溶性ホスフェート研磨剤類(種々のリン酸カルシウム類を包含し、例えばリン酸二カルシウム、リン酸三カルシウム、ピロリン酸カルシウム、β相ピロリン酸カルシウム、リン酸二カルシウム二水和物、無水リン酸カルシウム、不溶性のメタリン酸ナトリウムなど)が挙げられる。チョーク型研磨剤、例えば炭酸カルシウムおよび炭酸マグネシウム、キセロゲル類、ヒドロゲル類、エアロゲル類および沈殿物類を包含するシリカ類、アルミナおよびそれらの水和物類、例えばαアルミナ三水和物、アルミノケイ酸塩類、例えば焼成ケイ酸アルミニウムおよびケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウムおよびケイ酸ジルコニウム、例えば三ケイ酸マグネシウム、および熱硬化性重合樹脂類、例えば尿素とホルムアルデヒドとの粒子状縮合生成物類、ポリメチルメタクリレート、粉末化ポリエチレン、並びに米国特許第3,070,510号(US−A−3,070,510)(1962年12月25日)に開示されているようなその他のものもまた好適である。研磨剤の混合物もまた使用できる。様々な種類のシリカ歯科用研磨剤は、歯のエナメル質または象牙質を過度に研磨しない優れた歯の洗浄および艶出性能という独特の効果があるので好ましい。砥粒研磨物質は、一般に約0.1〜約30ミクロン、好ましくは約5〜15ミクロンの平均粒子サイズを有する。
本発明の歯磨組成物中の研磨剤の合計量は、典型的には約6重量%〜約70重量%であり、練り歯磨きは、好ましくは組成物の約10重量%〜約50重量%の研磨剤を含有する。本発明の歯科用溶液、口内スプレー、うがい薬、および非研磨ジェル組成物は典型的には研磨剤をほとんどまたは全く含有しない。
他の好ましい成分は、水溶性フッ化物化合物で、組成物中に約0.05重量%〜約0.5重量%のフッ化物イオン濃度を与えるのに十分な量が使用され、抗カリエスの有効性を提供する。多種多様なフッ化物イオン生成物質が、本組成物中の可溶性フッ化物の供給源として使用され得る。代表的なフッ化物イオン源には、フッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、およびその他多くが挙げられる。フッ化第一スズおよびフッ化ナトリウムは、これらの混合物と同様に特に好ましい。しかしながら、フッ化ナトリウムを長鎖ポリホスフェート類との組み合わせで使用する場合には、それは別個の相に保持されるのが好ましい。
本組成物の他の任意構成成分には、ニトレート、クロライド、フルオライド、ホスフェート類、ピロホスフェート、ポリホスフェート、シトレート、オキサラート、およびサルフェートを包含する、カリウム、カルシウム、ストロンチウム、およびスズの塩類などの、過敏症を抑制するための歯科用減感剤がある。
他の抗菌剤類もまた使用されてよい。非水溶性非カチオン性抗菌剤類、例えばハロゲン化ジフェニルエーテル類、特にトリクロサン、およびチモールのような精油類がこうした剤の中に包含される。水溶性抗菌剤には、塩化セチルピリジニウムのような第四級アンモニウム塩類が挙げられる。酵素類は、本組成物に使用されてもよい別の種類の活性物質である。有用な酵素には、プロテアーゼ、溶菌酵素、歯垢基質阻害物質、およびオキシダーゼの分類に属するものが挙げられる。オキシダーゼ類はまた、抗菌特性に加えて、白色化活性/洗浄活性も有する。こうした剤は、米国特許第2,946,725号(ノリス(Norris)ら、1960年7月26日)、および米国特許第4,051,234号(ギースキー(Gieske)ら、1977年9月27日)に開示されている。
他の好ましい任意の剤は、可溶性ポリホスフェート、ポリホスホネート、またはピロホスフェート等の抗結石剤である。本組成物に使用されるピロホスフェート類は、アルカリ金属ピロリン酸塩類のいずれであることもできる。具体的な塩には、四アルカリ金属ピロリン酸塩類、二アルカリ金属二酸ピロリン酸塩類、三アルカリ金属一酸ピロリン酸塩類、およびこれらの混合物が挙げられ、その際アルカリ金属は、好ましくはナトリウムまたはカリウムである。これらの塩は、それらの水和形態および非水和形態の両方において有用である。本組成物中に有用なピロリン酸塩の有効量は、一般に少なくとも1.0%のピロリン酸イオン、好ましくは約1.5%〜約6%、より好ましくは約3.5%〜約6%のこうしたイオンを提供するのに十分である。ピロリン酸イオンの濃度は、組成物に提供され得るもの(即ち適切なpHでの理論量)であること、および最終製品のpHが確立されたときに、P2O7 −4以外のピロホスフェートの形態(例えば(HP2O7 −3))が存在してもよいことが理解されるべきである。ピロリン酸塩類は、カーク・オスマー(Kirk & Othmer)、工業化学百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)、第3版、第17巻、ワイリー−インターサイエンス・パブリッシャーズ(Wiley-Interscience Publishers)(1982年)に、より詳細に記載されている。トリポリリン酸ナトリウムおよびヘキサメタリン酸ナトリウムのような溶解性ポリホスフェート類もまた有用である。この種類の他の長鎖抗結石剤類は、PCT国際公開特許WO98/22079に記載されている。本明細書で使用するのに特に好ましいのは、約15〜約25個のリン酸単位を含有するポリリン酸ナトリウム塩である。
着香剤および甘味剤も好ましくは本組成物に包含される。広範囲の着香成分を使用できることが本発明の利点である。好適な着香剤類および甘味剤は、当該技術分野において周知である。本明細書の本口腔用組成物の好適な着香料レベルは、0.1重量%〜5.0重量%、より好ましくは0.5重量%〜2.0重量%、および最も好ましくは約0.7重量%〜約1.8重量%である。広範囲の人々に受け入れられるバランスのとれた風味を提供するため、通常、着香油は、別々の工程で製造され、そして天然および/または合成由来の多数の構成成分を含む。着香料構成成分は、ミント、香辛料、果物、柑橘類、香草の、薬用のおよび常用の食物着香料の種類(例えば、チョコレート)から選択することができる。このような構成成分の例証となるが非限定的な例としては、リモネン、カリオフィレン、ミルセン、およびフムレン等の炭化水素類;メントール、リナロール、3−デカノール、およびピノカーベオール(pinocarveol)等のアルコール類;ピペリトン(piperitone)、メントン、スピカトン(spicatone)、およびl−カルボン等のケトン類;アセトアルデヒド、3−ヘキサナール、またはn−オクタナール等のアルデヒド類;メントフラン、ピペリトン(piperitone)オキシド、またはカルビルアセテート−7,7(carvyl acetate-7,7)オキシド等のオキシド類;酢酸およびオセニック酸(ocenoic)等の酸類;およびジメチルスルフィド等の硫化物類が挙げられる。構成成分としてまた、メンチルアセテート、ベンジルイソブチレート、および3−オクチルアセテートのようなエステル類も挙げられる。着香料構成成分としてまた、例えば、メンタピペリタ(piperita)およびメンタアベンシス(arvensis)からのペパーミント油等の芳香油類;メンタカーディアカ(cardiaca)およびメンタスピカタ(spicata)からのもの等のスペアミント油類;セージオイル、オランダセリ油、マジョラム油、カッシア油、クローブ芽油、桂皮油、オレンジ油、ライム油、ユーカリ油、およびアニス油も挙げてよい。他の好適な構成成分は、ケイ皮アルデヒド、オイゲノール、イオノン、アネトール、ユーカリプトール、チモール、サリチル酸メチル、バニリン、エチルバニリン、およびバニラ抽出物類であ
る。着香料選択により大きい柔軟性を提供することは、本発明の利点であるが、米国特許第6,306,372号およびPCT国際公開特許WO00/28952に記載されているもののような、特に亜鉛処方に好適な、当該技術分野に記載のこれら着香系ももちろん使用することができる。着香料構成成分は、着香成分のフェナロリのハンドブック(Fenaroli’s Handbook of Flavor Ingredients)、第3編、第1巻&第2巻、CRCプレス社(CRC Press,Inc.)(1995)、並びにステフェンアルクタンダーの香料および着香化学物質(Steffen Arctander’s Perfume and Flavour Chemicals)、第1巻&第2巻(1969)に更に詳細に述べられている。生理学的冷却剤もまた着香油に組み入れることができる。冷却剤は、多種多様な物質のいずれかであることができる。カルボキサミド類、メントール、アセタール類、ケタール類、ジオール類、およびこれらの混合物がこのような物質に包含される。本明細書に好ましい冷却剤としては、(「WS−3」として商業的に既知である)N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、およびこれらの混合物、並びに(「MGA」として商業的に既知である)メントングリセリンアセタールなどの、p−メンタンカルボキサミド剤類が挙げられる。本発明に好適な更なる冷却剤が、PCT国際公開特許WO97/06695に開示されている。
る。着香料選択により大きい柔軟性を提供することは、本発明の利点であるが、米国特許第6,306,372号およびPCT国際公開特許WO00/28952に記載されているもののような、特に亜鉛処方に好適な、当該技術分野に記載のこれら着香系ももちろん使用することができる。着香料構成成分は、着香成分のフェナロリのハンドブック(Fenaroli’s Handbook of Flavor Ingredients)、第3編、第1巻&第2巻、CRCプレス社(CRC Press,Inc.)(1995)、並びにステフェンアルクタンダーの香料および着香化学物質(Steffen Arctander’s Perfume and Flavour Chemicals)、第1巻&第2巻(1969)に更に詳細に述べられている。生理学的冷却剤もまた着香油に組み入れることができる。冷却剤は、多種多様な物質のいずれかであることができる。カルボキサミド類、メントール、アセタール類、ケタール類、ジオール類、およびこれらの混合物がこのような物質に包含される。本明細書に好ましい冷却剤としては、(「WS−3」として商業的に既知である)N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、およびこれらの混合物、並びに(「MGA」として商業的に既知である)メントングリセリンアセタールなどの、p−メンタンカルボキサミド剤類が挙げられる。本発明に好適な更なる冷却剤が、PCT国際公開特許WO97/06695に開示されている。
本明細書の組成物は、カモミール、オーク樹皮、メリッサ、ローズマリー、およびサルビアの抽出物のような香草成分を更に包含することができる。これら、および上述の香草由来の着香構成成分の幾つか(チモールなど)は、香味に寄与するのに丁度十分な濃度で包含させることができ、またはそれらはより高い治療効果を提供するために1%以上などのより高い濃度で添加されることができる。
使用できる甘味剤としては、スクロース、グルコース、サッカリン、スクラロース、デキストロース、果糖、ラクトース、マンニトール、ソルビトール、フルクトース、マルトース、キシリトール、サッカリン塩類、タウマチン、アスパルテーム、D−トリプトファン、ジヒドロカルコン類、アセスルファムおよびシクラメート塩類、特にシクラミン酸ナトリウム、サッカリンスクロースおよびサッカリンナトリウム、並びにこれらの混合物が挙げられる。組成物は好ましくは、約0.1%〜約3%、より好ましくは約0.1%〜約1%のこのような剤を含有する。
組成物は、通常の顔料類、染料類、および二酸化チタンのような不透明化剤類を更に包含してもよい。
上記のリストから構成成分を選択する場合、その選択される構成成分は互いに化学的および物理的に適合性でなければならないということが理解される。
本発明の性質は、以下の非限定的な実施例を参照して理解される。
酸化亜鉛は精製水に添加しそして分散させた。フッ化ナトリウムおよびサッカリンナトリウムを混合し、そしてその後真空下で完全に混合することにより、前記分散液中に溶解させ、そして次に以下の成分の組みを加えた:(i)ソルビトールおよびグリセリン;(ii)水和非晶質シリカ(hydrated amorphous silica)、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、および炭酸ナトリウム−滑らかなペーストが形成されるまで混合を続けた;(iii)ラウリル硫酸ナトリウムおよび着香油。
口内洗浄剤は以下のように調製する:
精製水(全体の約5%)に、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、クエン酸、および着色剤類(colours)を加える。完全に混合しおよび溶解して染料プレミックスを形成する。
精製水(全体の約5%)に、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、クエン酸、および着色剤類(colours)を加える。完全に混合しおよび溶解して染料プレミックスを形成する。
水(全体の約55%)、エタノール、およびグリセリンを共に混合し、そしてその後ナトロゾル(Natrosol)250M(ヒドロキシエチルセルロース)、着香料、炭酸ナトリウム、およびサッカリンナトリウムを加える。固体が全て溶解されるまで完全に混合する。前記染料プレミックスおよび酸化亜鉛を加える。残りの水(全体の約40%)を加えそして完全に混合する。
実施例5は本発明によるチューインガム処方である。それはカーボネート(イオン)の亜鉛に対するモル比が0.25でありおよび以下のように調製される:
ガムベースをその軟化点57℃(±5°)まで加熱し、温度を確実に70℃未満に保持する。ソルビトール、キシリトール、リカシン(lycasin)、マンニトール、グリセリン、酸化亜鉛、炭酸カリウム、二酸化チタン、着香料、メントール、スクラロース、アセスルファムK、およびヘキサメタリン酸ナトリウムを加える。
ガムベースをその軟化点57℃(±5°)まで加熱し、温度を確実に70℃未満に保持する。ソルビトール、キシリトール、リカシン(lycasin)、マンニトール、グリセリン、酸化亜鉛、炭酸カリウム、二酸化チタン、着香料、メントール、スクラロース、アセスルファムK、およびヘキサメタリン酸ナトリウムを加える。
Claims (10)
- 口腔用組成物であって、
a)0.1%〜5%の酸化亜鉛、
b)0.1%〜5%の、アルカリ金属およびアンモニウムの炭酸塩類および重炭酸塩類から選択される炭酸イオン源、並びに、
c)口腔で許容可能なキャリア
を含み、
炭酸イオンと亜鉛イオンとのモル比が0.05:1〜1:1であることを特徴とする、口腔用組成物。 - 6〜9.5のpHを有する水性練り歯磨きの形態である、請求項1に記載の口腔用組成物。
- 前記炭酸イオン源が、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムから選択される、請求項1または請求項2に記載の口腔用組成物。
- 前記炭酸イオン源が、炭酸カリウムである、請求項3に記載の口腔用組成物。
- 0.4〜1.2重量%の酸化亜鉛を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
- 炭酸イオンと亜鉛イオンとの前記モル比が、0.1:1〜0.7:1である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
- 炭酸イオンと亜鉛イオンとの前記モル比が、0.15:1〜0.45:1である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
- 前記組成物が、7.5〜8.5のpHを有する、請求項の1〜7のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
- 練り歯磨きの形態であり、かつ合計の水を20%〜65%含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
- 合計の水を30%〜55%含む、請求項8に記載の口腔用組成物。
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