JP4668121B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子写真プロセスを利用して画像形成動作をおこなう画像形成装置に関する。
本発明は、複写機、ファクシミリ、レーザープリンタ、ダイレクトデジタル製版機等に応用される。
複写機、レーザープリンタなどに応用される電子写真装置で使用される電子写真感光体は、セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機感光体が主流であった時代から、現在では、地球環境への負荷低減、低コスト化、および設計自由度の高さの観点から無機感光体よりも有利な有機感光体(OPC)が広く利用されるようになっている。
この有機感光体は層構成別に分類することができ、例えば、(1)ポリビニルカルバゾ−ル(PVK)に代表される光導電性樹脂やPVK−TNF(2,4,7−トリニトロフルオレノン)に代表される電荷移動錯体を導電性支持体上に設ける均質単層型、(2)フタロシアニンやペリレンなどの顔料を樹脂中に分散させたものを導電性支持体上に設ける分散単層型、(3)導電性支持体上に設ける感光層を、電荷発生物質を含有する電荷発生層(CGL)と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層(CTL)とに機能分離した積層型に分類することができる。
特に上述のように感光層を電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離した積層型は高感度化に有利であり、加えて、高感度化や高耐久化に対する設計上の自由度が高いこともあって、現在、有機感光体の多くがこの層構成を採っている。
これら有機感光体は用いる材料、特に電荷輸送物質によりその特性が大幅に変わる。電荷輸送物質は、正孔(ホール)を輸送する機能を有する正孔輸送物質と、電子を輸送する機能を有する電子輸送物質とに大別される。中でも電子輸送物質は、上記積層構成において正帯電となることから負帯電時に比べてオゾン発生、帯電ムラも少ないことからその要望は高まっている。
しかしながら電子輸送物質は感光体材料として優れたものが極めて少ないのが実状である。単体の材料として優れた電子輸送性を有するものの、細胞に突然変異を起こさせる変異原性を示すなど安全性に問題を有するものも多く、実用化に至らないものが多く存在した。
また安全性では問題無いものの、電子輸送物質は感光層の形成後の安定性に問題を有するものが多かった。具体的には感光体として要求される暗所での帯電と電位保持能、及び露光時の速やかな光減衰特性が徐々に失われてしまい、経時で分解し特性が悪化したりするなどの問題が生じていた。このため繰り返し使用により必要な電気特性が大幅に劣化し画像品質が低下するという問題が生じていた。
このため従来は、初期的には優れた画質が得られても長期間の使用には耐えられないという課題があった。このため感光体の層中に各種の添加剤を添加する等の技術が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、これら添加剤の添加により、電子輸送物質自体が本来有する電子輸送能を阻害し、その結果感度特性の劣化などの副作用を生じていた。また添加量を多くすることによりバインダー樹脂に対して脆化をもたらし、強度低下による耐摩耗性の低下を引き起こしており、現在まで長期間の繰り返し特性を持続する安定した画像品質を得られる画像形成装置は見いだされていなかった。
特開平1−134364号公報
本発明の目的は、長期間の繰り返し使用時においても感光体の電気特性の悪化を抑制し、また機械的耐久性に優れ、耐久性及び画質安定性に優れた画像形成装置を提供することにある。
本発明者らは、これら問題を解決するために鋭意検討したところ、下記式(2)〜(6)で表される特定の電荷輸送物質を電荷輸送物質に用いた感光体を用い、且つ前記感光体の像露光をおこなう際に光源から発せられる光の波長が600nm以上であり、且つ画像形成装置内において600nmより波長の短い光が前記感光体上に照射されることがないようにした画像形成装置を用いることによって上記課題を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
Figure 0004668121
すなわち本発明は以下に記載するとおりの画像形成装置である。
(1)感光体と、この感光体の表面を一様に帯電する帯電装置と、一様帯電後に像露光をおこない静電潜像を形成する像露光装置と、前記静電潜像を現像する現像装置と、現像像を転写する転写装置とを備える画像形成装置において、前記感光体の感光層が導電性基体上に形成された少なくとも電荷発生層と電荷輸送層とから構成され、且つ前記電荷輸送層中に、下記式(2)〜(6)で表される電荷輸送物質の群から選ばれる少なくとも1つの電荷輸送物質を含み、且つ前記像露光装置の光源の波長が600nm以上であり、且つ画像形成装置内において600nmより波長の短い光が前記感光体上に照射されることがないようにしたことを特徴とする画像形成装置。
Figure 0004668121
(2)前記転写装置と前記帯電装置との間において、光源から波長が600nm以上の光を感光体表面上に一様に照射することを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記像露光装置の光源が、波長600nm以上である半導体レーザー(LD)もしくは発光ダイオード(LED)であることを特徴とする前記(1)、(2)記載の画像形成装置。
(4)前記電荷発生層中に含まれる電荷発生物質がフタロシアニンであることを特徴とする前記(1)〜(3)記載の画像形成装置。
(5)前記フタロシアニンがチタニルフタロシアニンであることを特徴とする前記(4)記載の画像形成装置。
(6)前記チタニルフタロシアニンが、CuKα(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有することを特徴とする前記(5)記載の画像形成装置。
(7)前記チタニルフタロシアニンがCuKα線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2°に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回折ピークとして7.3゜にピークを有し、7.3゜のピークと9.4゜のピークの間にピークを有さないことを特徴とする前記(6)に記載の画像形成装置。
(8)前記感光層にポリカーボネート樹脂を含むことを特徴とする前記(1)〜(7)に記載の画像形成装置。
(9)前記画像形成装置が、前記感光体上に現像されたトナー画像を中間転写体上に一次転写したのち、該中間転写体上のトナー画像を記録材上に二次転写する中間転写手段を有する画像形成装置であって、複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、該カラー画像を記録材上に一括で二次転写することを特徴とする(1)〜(8)に記載の画像形成装置。
(10)前記(1)(9)に記載の画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、少なくとも、前記感光体と、帯電手段、現像手段、もしくはクリ−ニング手段より選ばれる一つの手段とを一体に支持したことを特徴とする着脱自在なプロセスカートリッジ。
(11)前記(10)記載のプロセスカートリッジを複数個具備することを特徴とする画像形成装置。
本発明の画像形成装置は、前記式(2)〜(6)で表される電荷輸送物質を含み、且つ前記像露光装置の光源の波長を600nm以上とすると共に、画像形成装置内において600nmより波長の短い光が前記感光体上に照射されることがないようにすることにより、長期間の繰り返し使用時においても感光体の電気特性の悪化を抑制し、また機械的耐久性に優れ、耐久性及び画質安定性に優れるという効果を奏する。
以下、本発明について詳細に説明する。
前記一般式(A)で表される特定の電荷輸送物質は優れた電子輸送能を有し、有機溶媒に希釈して塗工し成膜して感光体を設けた場合、初期特性的には非常に優れた特性を示す。しかしながら、画像形成装置内での使用を長期にわたり繰り返すと徐々に残留電位が上昇してくるという問題が生じてくることが判明した。このように感光体の残留電位の上昇が生じると露光部電位(ポジ−ポジ現像では地肌部電位、ネガ−ポジ現像では画像部電位)の上昇につながり、これは出力画像としては異常な画像となってしまう。
本発明者らは、これらの問題を解決するために多くの検討をおこなった結果、特定の波長の光源を用い、上述のように像露光をおこなう際に光源から発せられる光の波長を600nm以上とし、且つ画像形成装置内において600nmより波長の短い光が前記感光体上に照射されることがないようにした画像形成装置を用いることで上記課題を達成できることを見出した。
すなわち上述の一般式(A)で表される化合物を用いた場合においての優れた初期特性を長期間にわたり維持するために感光体の構成材料のみならず、像露光に用いる光源の波長を制限することにより、はじめて特異な効果を発現し画像形成装置として長期の繰り返し使用が可能となる。
一般式(A)で表される化合物を用いた電荷輸送層の吸収領域が450nm以短であり、光源として白色光のような可視光を像露光に用いる光源としても、その光の透過を大幅に阻害するものではなく、電荷発生物質の含まれる電荷発生層に必要な光が到達するために画像形成装置用の感光体としては十分に機能する。しかしながら繰り返し使用をおこなうと残留電位の上昇が避けられないという問題が生じた。通常紫外線領域に近い高エネルギー光が感光体表面に照射されると、感光層中に含まれる有機化合物が分解、もしくは他化合物へ変化してしまう現象がみられるため概ね480nm以下の短波長をカットして使用するなどの方策をとる場合がある。しかしながら一般式(A)で表される化合物を用いた場合にはこのような高エネルギー領域の波長の光をカットすることでは長期にわたる繰り返し使用時における特性の改善がみられず、静電的な負荷を全く加えずに光照射のみで残留電位が上昇するということが明らかになった。一般式(A)で表される化合物を用いた電荷輸送層においてこのような現象が生じる要因は明らかになっていないが、光照射の際に成膜の際に必須となるバインダー樹脂、残留溶媒、界面で接触する電荷発生材料などとに生じる相互作用によるものと考えられる。
このようなことから電子写真プロセスにおいて、静電潜像を形成する像露光装置以外に、転写装置から帯電装置の間に、作像過程終了後の感光体表面の電位を均一化する目的で照射する光(一般に除電光と呼ばれる)を照射する装置が適宜設けられる場合についても上述のような理由から照射する光の波長を考慮しないと繰り返し使用時において残留電位の上昇が生じてしまう。このため除電光を照射する場合においても照射する光の波長を600nm以上とすることにより、除電光を照射するシステムを設けた場合もおいても長期にわたる繰り返し使用が可能になる。
また本発明においてはまた電荷発生層中に用いる電荷発生物質をフタロシアニンとすることで、中でも特にフタロシアニンをチタニルフタロシアニンとすることでより繰返し使用時にも安定した電位特性が得られ、これにより繰返し使用時においても画質の劣化の少ない画像形成が可能となる。とりわけチタニルフタロシアニンの中でも、CuKα(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有すること、さらにはチタニルフタロシアニンがCuKα線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2°に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回折ピークとして7.3゜にピークを有し、7.3゜のピークと9.4゜のピークの間にピークを有さないものとすることでより安定な画像形成が可能となる。
加えて感光層に用いるバインダー樹脂をポリカーボネート樹脂とすることで本発明の画像形成装置の感光体が持つ優れた電子写真特性を損なうことなく耐久性が向上する。
またこれらの画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、少なくとも、感光体と、帯電手段、現像手段、もしくはクリ−ニング手段より選ばれる一つの手段とを一体に支持したことを特徴とする着脱自在なプロセスカートリッジとすることで容易にメンテナンスをおこなうことが可能となる。さらにこれらのプロセスカートリッジを複数個具備することで、いわゆるタンデム方式と呼ばれる複数の画像形成ユニットを有し、ユニット毎に異なるトナー色の画像を形成し一度のサイクルでフルカラー画像を得られる画像形成装置とすることが可能となる。またこれに加え、前記画像形成装置が、電子写真感光体上に現像されたトナー画像を中間転写体上に一次転写したのち、該中間転写体上のトナー画像を記録材上に二次転写する中間転写手段を有する画像形成装置であって、複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、該カラー画像を記録材上に一括で二次転写することを特徴とする画像形成装置とすることで、転写紙の厚みや現像部からのキャリア付着の影響を受けにくく、さらに安定した画像形成が可能となる。
まず、本発明の画像形成装置で用いられる感光体について以下に説明する。
本発明の画像形成装置で用いられる感光体では導電性支持体として、導電体あるいは導電処理をした絶縁体、例えばAl、Fe、Cu、Auなどの金属あるいはそれらの合金の他、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ガラス等の絶縁性基体上にAl、Ag、Au等の金属あるいはIn、SnO等の導電材料の薄膜を形成したもの、導電処理をした紙等が使用できる。導電性支持体の形状は特に制約はなくドラム状あるいはベルト状のいずれのものも使用できる。
次に本発明の画像形成装置で用いられる感光体の感光層について説明する。
本発明における感光層は、感光層が電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離された一般に積層型と称される構成である。はじめに、電荷発生層について説明する。電荷発生層は、電荷発生物質を主成分とする層で、必要に応じて結着樹脂を用いることもある。電荷発生物質としては、公知の材料を用いることが出来る。例えば、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾ−ル骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾ−ル骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾ−ル骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾ−ル骨格を有するアゾ顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系または多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾ−ル系顔料などが挙げられる。これらの電荷発生物質は、単独または2種以上の混合物として用いることが出来る。
その中でも特に中心金属としてチタンを有する下記式(1)に示すようなチタニルフタロシアニンとすることによって、特に感度が高い感光層とすることが出来、電子写真装置として小型化と高速化をよりいっそうはかることが可能となる。
Figure 0004668121

(式中、X1、X2、X3、X4は各々独立に各種ハロゲン原子を表わし、n、m、l、kは各々独立的に0〜4の数字を表わす。)
チタニルフタロシアニンの合成法や電子写真特性に関する文献としては、例えば特開昭57−148745号公報、特開昭59−36254号公報、特開昭59−44054号公報、特開昭59−31965号公報、特開昭61−239248号公報、特開昭62−67094号公報などが挙げられる。また、チタニルフタロシアニンには種々の結晶系が知られており、特開昭59−49544号公報、特開昭59−166959号公報、特開昭61−239248号公報、特開昭62−67094号公報、特開昭63−366号公報、特開昭63−116158号公報、特開昭64−17066号公報、特開2001−19871号公報等に各々結晶形の異なるチタニルフタロシアニンが記載されている。
これらの結晶形のうち、ブラッグ角2θの27.2°に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニンが特に優れた感度特性と、繰返し使用時における電位の安定性を示し、露光部電位の上昇を生じないため良好に使用される。特に、特開2001−19871号公報に記載されている27.2°に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回折ピークとして7.3°にピークを有し、該7.4゜のピークと9.4゜のピークの間にピークを有さないチタニルフタロシアニンを用いることで、高感度を失うことなく、繰り返し使用しても帯電性の低下を生ぜず、また露光部電位の上昇を生じない安定した電子写真感光体を得ることができる。
加えて平均粒子サイズが0.60μm以下であるチタニルフタロシアニン結晶であることによって、高感度を失うことなく繰り返し使用によっても帯電性の低下を生じない安定な電子写真感光体を得ることができ、さらに地肌汚れ特性が著しく改善できる。これは平均粒子サイズが0.60μmより大きくなると接触面積が低下し電荷発生効率が低下するためである。
電荷発生層に必要に応じて用いられる結着樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカ−ボネ−ト、シリコ−ン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラ−ル、ポリビニルホルマ−ル、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾ−ル、ポリアクリルアミドなどが用いられる。これらのバインダ−樹脂は、単独で、または2種以上の混合物として用いることが出来る。更に必要に応じて後述する電荷輸送物質を添加してもよい。
電荷発生層を形成する方法としては、溶液分散系からのキャスティング法が挙げられる。キャスティング法によって電荷発生層を設けるには、上述した電荷発生物質を必要に応じて結着樹脂と共にテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタン、ブタノン等の溶媒を用いてボ−ルミル、アトライタ−、サンドミル等により分散し、分散液を適度に希釈して塗布することにより形成できる。塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート法などを用いて行なうことができる。
以上のようにして設けられる電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.05〜2μmである。
次に、電荷輸送層について説明する。
電荷輸送層は、電荷輸送物質及び結着樹脂をテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタン、ブタノン等の溶媒を用いて溶解、塗工し成膜することにより形成される。塗工方法としては浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート法などを用いて行なうことができる。
電荷輸送層として使用できる結着樹脂としてはフィルム性の良いポリカーボネート(ビスフェノ−ルAタイプ、ビスフェノ−ルZタイプ、ビスフェノールCタイプ、あるいはこれら共重合体)、ポリアリレート、ポリスルフォン、ポリエステル、メタクリル樹脂、ポリスチレン、酢酸ビニル、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂などがあるが、中でも耐摩耗性の優れるポリカーボネート樹脂がその性質上好ましい。またこれらのバインダ−は、単独または2種以上の混合物として用いることが出来る。
本発明で用いられる電荷輸送物質は前述の一般式(A)で表される化合物である。
一般式(A)で表される化合物を感光層に含有させることにより、これまでの電子写真装置では不可能であった速やかな電子輸送性、即ち明確な帯電電位と露光部電位の差が発現し高画質な画像を得ることが出来る電子写真装置が実現可能となる。またこの一般式(A)で表される化合物は、オゾンや窒素酸化物ガスといった活性ガスに対して非常に安定性が高く、帯電器からこのような活性ガスが発生する電子写真装置に用いるには非常に有利となっている。これは分子構造的にN位の塩基性が強いため、上述のようなガスに対して耐性を有するものと考えられる。即ち前述の機械的耐久性、電気的耐久性に加え化学的な耐久性に関しても非常に優れた電子写真装置を得ることが出来る。従って各種電子写真方式画像形成装置を設計する上では大型化や高コスト化を防止でき、安価で設置性の良い機械をユーザーに提供する事が可能となる。
ここで用いる前記一般式(A)で表される化合物の式中、R1、R2は、それぞれ独立に水素原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換又は無置換のアラルキル基からなる群より選ばれる基を表し、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、水酸基、置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換又は無置換のアラルキル基からなる群より選ばれる基を表す。該ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子があげられる。
該置換又は無置換のアルキル基としては、炭素数1〜25、好ましくは炭素数1〜10の炭素原子を有するアルキル基、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ペプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基といった直鎖状のもの、i―プロピル基、s−ブチル基、t−ブチル基、メチルプロピル基、ジメチルプロピル基、エチルプロピル基、ジエチルプロピル基、メチルブチル基、ジメチルブチル基、メチルペンチル基、ジメチルペンチル基、メチルヘキシル基、ジメチルヘキシル基等の分岐状のもの、アルコキシアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルカノイルオキシアルキル基、アミノアルキル基、エステル化されていてもよいカルボキシル基で置換されたアルキル基、シアノ基で置換されたアルキル基等が例示できる。なお、これらの置換基の置換位置については特に限定されず、上記置換又は無置換のアルキル基の炭素原子の一部がヘテロ原子(N、O、S等)に置換された基も置換されたアルキル基に含まれる。
該置換又は無置換のシクロアルキル基としては、炭素数3〜25、好ましくは炭素数3〜10の炭素原子を有するシクロアルキル環、具体的には、シクロプロパンからシクロデカンまでの同属環、メチルシクロペンタン、ジメチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、トリメチルシクロヘキサン、テトラメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジエチルシクロヘキサン、t−ブチルシクロヘキサン等のアルキル置換基を有するもの、アルコキシアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルカノイルオキシアルキル基、アミノアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、シアノ基等で置換されたシクロアルキル基等が例示できる。なお、これらの置換基の置換位置については特に限定されず、上記置換又は無置換のシクロアルキル基の炭素原子の一部がヘテロ原子(N、O、S等)に置換された基も置換されたシクロアルキル基に含まれる。
置換または無置換のアラルキル基としては、上述の置換または無置換のアルキル基に芳香族環が置換した基が挙げられ、炭素数6〜14のアラルキル基が好ましい。より具体的には、ベンジル基、ペルフルオロフェニルエチル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、ターフェニルエチル基、ジメチルフェニルエチル基、ジエチルフェニルエチル基、t−ブチルフェニルエチル基、3−フェニルプロピル基、4−フェニルブチル基、5−フェニルペンチル基、6−フェニルヘキシル基、ベンズヒドリル基、トリチル基などが例示できる。
更に具体的には、下記式(2)〜(6)で表される電荷輸送物質が、繰返し使用時の帯電電位、及び露光部電位の安定性の面から特に好ましい。尚、式中Meはメチル基を示す。
Figure 0004668121
具体的に該一般式(A)で表される電荷輸送物質の合成、製造方法としては、下記の方法が例示できる。
なお、下記の方法で原料として用いるナフタレンカルボン酸は公知の合成方法(例えば、米国特許第6794102号明細書、Industrial Organic Pigments 2nd edition, VCH, 485 (1997) など)に従い、下記反応式より合成される。
Figure 0004668121
本発明に用いる一般式(A)で表される電荷輸送物質は、上記のナフタレンカルボン酸若しくはその無水物をアミン類と反応させ、モノイミド化する方法、ナフタレンカルボン酸若しくはその無水物を緩衝液によりpH調整してジアミン類と反応させる方法等により得られる。モノイミド化は無溶媒、若しくは溶媒存在下でおこなう。溶媒としては特に制限はないが、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロナフタレン、酢酸、ピリジン、メチルピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルエチレンウレア、ジメチルスルホキサイド等原料や生成物と反応せず50℃〜250℃の温度で反応させられるものを用いるとよい。pH調整には水酸化リチウム、水酸化カリウム等の塩基性水溶液をリン酸等の酸との混合により作製した緩衝液を用いる。カルボン酸とアミン類やジアミン類とを反応させて得られたカルボン酸誘導体脱水反応は無溶媒、若しくは溶媒存在下でおこなう。溶媒としては特に制限は無いがベンゼン、トルエン、クロロナフタレン、ブロモナフタレン、無水酢酸等原料や生成物と反応せず50℃〜250℃の温度で反応させられるものを用いるとよい。いずれの反応も、無触媒若しくは触媒存在下でおこなってよく、特に限定されないが例えばモレキュラーシーブスやベンゼンスルホン酸やp-トルエンスルホン酸等を脱水剤として用いることが例示できる。
尚、前記の式(2)〜(6)で表される電荷輸送物質は、それぞれ下記の方法により製造した。
<式(2)で表される電荷輸送物質>
(第一工程)
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.0g(18.6mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノヘプタン2.14g(18.6mmol)とDMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、モノイミド体A 2.14g(収率31.5%)を得た。
(第二工程)
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体A 2.0g(5.47mmol)と、ヒドラジン一水和物0.137g(2.73mmol)、p−トルエンスルホン酸10mg、トルエン50mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、式(2)で表される化合物 0.668g(収率33.7%)を得た。
<式(3)で表される電荷輸送物質>
(第一工程)
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物10g(37.3mmol)とヒドラジン一水和物0.931g(18.6mmol)、p−トルエンスルホン酸20mg、トルエン100mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、二量体C 2.84g(収率28.7%)を得た。
(第二工程)
100ml4つ口フラスコに、二量体C 2.5g(4.67mmol)、DMF30mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノプロパン0.278g(4.67mmol)とDMF10mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、モノイミド体C 0.556g(収率38.5%)を得た。
(第三工程)
50ml4つ口フラスコに、モノイミド体C 0.50g(1.62mmol)、DMF10mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノヘプタン0.186g(1.62mmol)とDMF5mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、上記式(3)で表される化合物 0.243g(収率22.4%)を得た。
<式(4)で表される電荷輸送物質>
(第一工程)
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.0g(18.6mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノプロパン1.10g(18.6mmol)とDMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、モノイミド体B 2.08g(収率36.1%)を得た。
(第二工程)
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体B 2.0g(6.47mmol)と、ヒドラジン一水和物0.162g(3.23mmol)、p−トルエンスルホン酸10mg、トルエン50mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、式(4)で表される電荷輸送物質 0.810g(収率37.4%)を得た。
<式(5)で表される電荷輸送物質>
(第一工程)
200ml4つ口フラスコに、上述した二量体C 5.0g(9.39mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノヘプタン 1.08g(9.39mmol)DMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、モノイミド体D 1.66g(収率28.1%)を得た。
(第二工程)
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体D 1.5g(2.38mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノオクタン0.308g(2.38mmol)とDMF10mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、式(5)で表される電荷輸送物質 0.328g(収率18.6%)を得た。
<式(6)で表される電荷輸送物質>
(第一工程)
200ml4つ口フラスコに、上述した二量体C 5.0g(9.39mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノヘプタン 1.08g(9.39mmol)DMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、モノイミド体D 1.66g(収率28.1%)を得た。
(第二工程)
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体D 1.5g(2.38mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、6−アミノウンデカン0.408g(2.38mmol)とDMF10mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、上述した式(6)で表される電荷輸送物質 0.276g(収率14.8%)を得た。
これら一般式(A)で表される電荷輸送物質の含有率は、電荷輸送層全体の総固形分に対して好ましくは10wt%〜70wt%、より好ましくは30wt%〜60wt%である。添加量が多すぎると、耐摩耗性の低下や耐電電位の低下、及び暗減衰の上昇などの問題が現れることがあり、添加量が少なすぎると十分な静電コントラストを得られなかったり、異常画像抑制効果が十分に発揮されなくなったりするなどの問題が生じる場合がある。
以上のようにして設けられる電荷輸送層の膜厚は5〜100μmが適当であり、好ましくは10〜35μmである。
また、本発明においては感光層中にレベリング剤を添加してもよい。レベリング剤としては、ジメチルシリコ−ンオイル、メチルフェニルシリコ−ンオイル等のシリコ−ンオイル類や、側鎖にパ−フルオロアルキル基を有するポリマ−あるいはオリゴマ−が使用され、その使用量は、バインダ−樹脂100重量部に対して0〜1重量部程度が適当である。
また、本発明においては、耐環境性の改善のため、とりわけ、感度低下、残留電位の上昇を防止する目的で、酸化防止剤を添加することができる。酸化防止剤は、有機物を含む層ならばいずれに添加してもよいが、電荷輸送物質を含む層に添加すると良好な結果が得られる。
本発明に用いることができる酸化防止剤として、下記のものが挙げられる。
(モノフェノ−ル系化合物)
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ−ル、ブチル化ヒドロキシアニソ−ル、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノ−ル、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−トなど。
(ビスフェノ−ル系化合物)
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノ−ル)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノ−ル)、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノ−ル)、4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノ−ル)など。
(高分子フェノ−ル系化合物)
1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト]メタン、ビス[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアッシド]グリコ−ルエステル、トコフェノ−ル類など。
(パラフェニレンジアミン類)
N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミンなど。
(ハイドロキノン類)
2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
(有機硫黄化合物類)
ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネ−ト、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネ−ト、ジテトラデシル−3,3’−チオジプロピオネ−トなど。
(有機燐化合物類)
トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィンなど。
これら化合物は、ゴム、プラスチック、油脂類などの酸化防止剤として知られており、市販品を容易に入手できる。本発明における酸化防止剤の添加量は、電荷輸送物質100重量部に対して0.1〜100重量部、好ましくは2〜30重量部である。
なお本発明の画像形成装置の感光体には、導電性支持体と感光層との間に適宜中間層を設けることも出来る。用いることの出来る中間層であるが、中間層は一般に樹脂を主成分とするものが用いられたりするが、これらの樹脂はその上に感光層を、溶剤を用いて塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶解性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン、等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂などが挙げられる。また、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物、あるいは金属硫化物、金属窒化物などの微粉末を中間層中のフィラーとして加えることにより、さらに安定した帯電性を保持することが出来る。これらの中間層は、適当な溶媒、塗工法を用いて形成することが出来、膜厚としては0.1〜20、好ましくは0.5〜10μmが適当である。
次に図面に沿って本発明で用いられる画像形成装置を説明する。なおいずれの図面においても感光体は本発明の要件を満たす感光体である。
図1は、本発明における画像形成装置の画像形成装置の一例を説明するための概略図であり、後述するような変形例も本発明の範疇に属するものである。
図1において、感光体11は、本発明の要件を満たす感光体である。
感光体11はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであっても良い。
帯電手段12は、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)、帯電ローラを始めとする公知の手段が用いられる。
転写手段16には、一般に上記の帯電器を使用できるが、転写チャージャーと分離チャージャーを併用したものが効果的である。
また、13は露光手段を表し、本発明の画像形成装置においては波長600nm以上の光源を有するものであればいずれも使用できる。一般の光源に600nm以上の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを単独、もしくは組み合わせて用いることができる。中でも半導体レーザー(LD)、発光ダイオード(LED)などを用いることが光源波長の安定性の面からより好ましい。
1Aは除電手段であり必要性に応じて用いられる。用いる場合は光源としては露光手段同様波長600nm以上の光源を有するものであればいずれも使用できる。ハロゲンランプなどの一般の光源に600nm以上の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを単独、もしくは組み合わせて用いることができる。中でも半導体レーザー(LD)、発光ダイオード(LED)などを用いることが光源波長の安定性の面からより好ましい点は露光手段と同様である。
現像手段14により感光体上に現像されたトナー15は、受像媒体18に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体上に残存するトナーも生ずる。このようなトナーは、クリーニング手段17により、感光体より除去される。クリーニング手段は、ゴム製のクリーニングブレードやファーブラシ、マグファーブラシ等のブラシ等を用いることができる。
電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画像露光を行なうと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が形成される。これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られるし、また正(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。かかる現像手段には、公知の方法が適用され、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
本発明では図1に示すような画像形成要素を複数具備しても良く、その場合これらの画像形成要素を水平、もしくは斜めに複数並べ装置化して用いる。
図2には、本発明における画像形成装置の別の一例を説明するための例を示す。図2において、感光体11は、本発明の要件を満たす電子写真感光体であり、エンドレスベルト状のものである。
駆動手段1Cにより駆動され、帯電手段12による帯電、露光手段13による像露光、現像(図示せず)、転写手段16による転写、クリーニング前露光手段1Bによるクリーニング前露光、クリーニング手段17によるクリーニング、除電手段1Aによる除電が繰返し行なわれる。図2においては、感光体(この場合は支持体が透光性である)の支持体側よりクリーニング前露光の光照射が行なわれる。
図2の露光手段13においても、光源として600nm以上の半導体レーザー(LD)、発光ダイオード(LED)などを用いることが出来る。また場合によっては所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
本発明では図2に示すような画像形成装置を複数具備しても良く、この場合これらの画像形成装置を水平、もしくは斜めに複数並べて用いる。
以上の画像形成装置は、本発明における実施形態を例示するものであって、もちろん他の実施形態も可能である。例えば、図2において支持体側よりクリーニング前露光を行っているが、これは光源として600nm以上の波長の光であれば感光層側から行ってもよいし、また、像露光、除電光の照射を支持体側から行ってもよい。(ただし除電光の波長も600nm以上である必要がある。)
一方、本発明においては光照射工程は、像露光、クリーニング前露光、除電露光が図示されているが、他に転写前露光、像露光のプレ露光、およびその他公知の光照射工程を設けて、感光体に光照射を行なうこともできるがいずれも600nm以上の波長の光である必要がある。このように露光や除電などの光照射をおこなう過程で600nm以下の光を照射しないことにより繰り返し特性が格段に良くなる。
また、以上に示すような画像形成装置は、複写機、ファクシミリ、プリンター内に固定して組み込まれていてもよいが、プロセスカートリッジの形でそれら装置内に組み込まれてもよい。プロセスカートリッジとは、感光体を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段を含んだ1つの装置(部品)である。プロセスカートリッジの形状等は多く挙げられるが、一般的な例として、図3に示すものが挙げられる。
これらのプロセスカートリッジは着脱自在でありメンテナンスが容易となる特徴がある。
本発明では図3に示すようなプロセスカートリッジ形態の画像形成要素を複数具備しても良く、その場合これらの画像形成装置を水平、もしくは斜めに複数並べて用いる。
図4、図5には本発明によるフルカラーに対応した画像形成装置の全体の例を示す。この画像形成装置は、トナーとしてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色を用いるタイプとされ、各色毎に画像形成部が配設されている。また、各色毎の感光体(11Y,11M,11C,11Bk)が設けられている。この電子写真装置に用いられる感光体11は、本発明の要件を満たす電子写真感光体である。各感光体11Y,11M,11C,11Bkの周りには、同様に帯電手段12、露光手段13、現像手段14、クリーニング手段17等が配設されている。
なお露光手段13(13Y,13M,13C,13Bk、図5における13Y,13M,13C,13Bkも同様)は前述のように光源としては前述同様に本発明においては光源として波長600nm以上の光源を有するものであればいずれも使用できる。ハロゲンランプなどの一般の光源に600nm以上の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを単独、もしくは組み合わせて用いることができる。中でも半導体レーザー(LD)、発光ダイオード(LED)などを用いることが光源波長の安定性の面からより好ましい。
また、直線上に配設された各感光体11Y,11M,11C,11Bkの各転写位置に接離する転写材担持体としての搬送転写ベルト1Gが駆動手段1Cにて掛け渡されている。この搬送転写ベルト1Gを挟んで各感光体1Y,1M,1C,1Bkに対向する転写位置には転写手段16が配設されている。
図4、図5の形態のような画像形成装置においても、各色毎の画像形成要素に前述のような着脱自在なプロセスカートリッジを用いることが可能である。
次に、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。尚、実施例中で使用する部は、すべて重量部を表わす。
まず実施例1で用いる感光体を以下のようにして作製した。
<実施例1用感光体>
各層塗工用の塗工液を以下に示すような方法で調製した。
(中間層用塗工液)
下記に示す樹脂等をボールミル装置(メディアとしてφ5mmのアルミナボールを使用)にて5日間ボールミルをおこない混合し下引き層用塗工液とした。
アルキッド樹脂 11重量部
(ベッコライト M-6401-50,大日本インキ化学工業製)
メラミン樹脂 6重量部
(スーパーベッカミン G−821-60,大日本インキ化学工業製)
酸化チタン 48重量部
(CR−EL 石原産業社製)
メチルエチルケトン 186重量部
(電荷発生層用塗工液)
下記に示す樹脂等をビーズミル分散機(メディアとしてφ0.5mmのPSZボールを使用)にて120分間ボールミルをおこない混合し電荷発生層用塗工液とした。
無金属フタロシア二ン顔料 12重量部
(大日本インキ工業株式会社:Fastogen Blue8120B)
ポリビニルブチラール 9重量部
(積水化学製:BL-1)
シクロヘキサノン 270重量部
(電荷輸送層用塗工液)
下記に示す樹脂等を撹拌、溶解せしめ電荷輸送層用塗工液とした。
前記の方法で合成した式(2)で表される電荷輸送物質 10重量部
ポリカーボネート樹脂 10重量部
(Zポリカ、粘度平均分子量;5.0万、帝人化成社製)
テトラヒドロフラン 120重量部
1%シリコーンオイルテトラヒドロフラン溶液 0.2重量部
(シリコーンオイル=KF50-100CS:信越化学工業社製)
次いで、直径30mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上に、前記組成の中間層用塗工液、電荷発生層用塗工液及び電荷輸送層用塗工液の各塗工液を順次、浸漬塗工法にて塗工し成膜して、それぞれ135℃で20分、110℃で15分、120℃で20分乾燥した。なお下引き層は4.5μmの厚さとなるような、電荷発生層は0.15μmの厚さとなるような、また、電荷輸送層は27.8μmの厚さとなるような昇降速度条件で作製した。
[実施例1]
前記のようにして作製した実施例1用の電子写真感光体を実装用とした後、デジタル複合機imagioMF2230[(株)リコ−製]をベースとしてパワーパックを変更し帯電極性を正帯電に改造した画像形成装置を用いて評価をおこなった。
なお本画像形成装置の像露光部(書込光照射部)には780nmのLDを使用し、転写装置後から帯電装置前までの間の除電目的の光照射装置(以下除電装置と簡略表記する)には660nmのLEDを使用した。
このような画像形成装置を用いて、通紙コピー試験を実施し、初期と1万枚印刷後に以下の項目について評価をおこなった。
〔露光部電位〕
初期の感光体表面電位(帯電電位)を800Vとしたときの全ベタ画像書込時の露光部電位について評価した。
〔画像品質〕
出力された画像について黒ベタ部分の画像濃度、黒ポチ、白ポチ、黒スジ、白スジなどの異常画像の有無等を総合的に評価した。
これらの評価結果を以下の表1に示す。
Figure 0004668121
<実施例2用感光体>
実施例1用感光体において、電荷発生層用塗工液に用いる無金属フタロシアニン顔料に代えて下記に示す合成例1の方法に従って作製したチタニルフタロシアニン顔料に変更した以外は実施例1と全く同様にして実施例2用感光体を作製した。
(実施例2用感光体に用いるチタニルフタロシアニンの合成例1)
特開2001−19871号公報に準じて、顔料を作製した。すなわち、1,3−ジイミノイソインドリン29.2gとスルホラン200mlを混合し、窒素気流下でチタニウムテトラブトキシド20.4gを滴下する。滴下終了後、徐々に180℃まで昇温し、反応温度を170℃〜180℃の間に保ちながら5時間撹拌して反応を行なった。反応終了後、放冷した後析出物を濾過し、クロロホルムで粉体が青色になるまで洗浄し、つぎにメタノールで数回洗浄し、更に80℃の熱水で数回洗浄した後乾燥し、粗チタニルフタロシアニンを得た。粗チタニルフタロシアニンを20倍量の濃硫酸に溶解し、100倍量の氷水に撹拌しながら滴下し、析出した結晶を濾過、ついで洗浄液が中性になるまで水洗いを繰り返し(洗浄後のイオン交換水のpH値は6.8であった)、チタニルフタロシアニン顔料のウェットケーキ(水ペースト)を得た。得られたこのウェットケーキ(水ペースト)40gをテトラヒドロフラン200gに投入し、4時間攪拌を行なった後、濾過を行い、乾燥して、チタニルフタロシアニン粉末を得た。これを[顔料1]とする。
上記ウェットケーキの固形分濃度は、15wt%であった。結晶変換溶媒のウェットケーキに対する重量比は33倍である。得られたチタニルフタロシアニン粉末を、下記の条件によりX線回折スペクトル測定したところ、Cu−Kαの特性X線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θが27.2±0.2°に最大ピークと最低角7.3±0.2°にピークを有し、かつ7.3°のピークと9.4°のピークの間にピークを有しないチタニルフタロシアニン粉末であった。そのX線回折の結果を図6に示す。
なおこのチタニルフタロシアニンを用いた電荷発生層用塗工液中での平均粒子サイズを堀場製作所製CAPA−700で測定したところ0.29μmであった。
(X線回折スペクトル測定条件)
X線管球:Cu
電圧:50kV
電流:30mA
走査速度:2°/分
走査範囲:3°〜40°
時定数:2秒
<実施例3用感光体>
実施例2用感光体において、電荷輸送層用塗工液に用いる式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、前述の方法に従って合成した式(3)で表される電荷輸送物質に変更した以外は全く同様にして実施例3用感光体を作製した。
<実施例4用感光体>
実施例2用感光体において、電荷輸送層用塗工液に用いる式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、前述の方法に従って合成した式(4)で表される電荷輸送物質に変更した以外は全く同様にして実施例4用感光体を作製した。
<実施例5用感光体>
実施例2用感光体において、電荷輸送層用塗工液に用いる式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、前述の方法に従って合成した式(5)で表される電荷輸送物質に変更した以外は全く同様にして実施例5用感光体を作製した。
<実施例6用感光体>
実施例2用感光体において、電荷輸送層用塗工液に用いる式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、前述の方法に従って合成した式(6)で表される電荷輸送物質に変更した以外は全く同様にして実施例6用感光体を作製した。
<比較例1用感光体>
実施例2用感光体において、電荷輸送層用塗工液に用いる式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、下記構造式(B)で表される電荷輸送物質に変更した以外は全く同様にして比較例1用感光体を作製した。
Figure 0004668121
<比較例2用感光体>
実施例2用感光体において、電荷輸送層用塗工液に用いる式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、下記構造式(C)で表される電荷輸送物質に変更した以外は全く同様にして比較例2用感光体を作製した。
Figure 0004668121
<比較例3用感光体>
実施例4用感光体において、電荷輸送層用塗工液に用いる式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、下記構造式(D)で表される電荷輸送物質に変更した以外は全く同様にして比較例3用感光体を作製した。
Figure 0004668121
[実施例2〜6、及び比較例1〜3]
このようにして作製した実施例2〜6用、及び比較例1〜3用の電子写真感光体を実装用とした後、デジタル複合機imagioMF2230[(株)リコ−製]をベースとしてパワーパックを変更し帯電極性を正帯電に改造した画像形成装置を用いて評価をおこなった。
なお本画像形成装置の像露光部(書込光照射部)には780nmのLDを使用し、転写装置後から帯電装置前までの間の除電目的の光照射装置(以下除電装置と簡略表記する)には660nmのLEDを使用した。
このような画像形成装置を用いて、それぞれの感光体で通紙コピー試験を実施し、初期と1万枚印刷後に以下の項目について評価をおこない、それぞれ実施例2〜6、及び比較例1〜3とした。
(ただし初期画像より異常をきたしているものについては通紙コピー試験による評価を中止した。)
〔露光部電位〕
初期の感光体表面電位(帯電電位)を800Vとしたときの全ベタ画像書込時の露光部電位について評価した。
〔画像品質〕
出力された画像について黒ベタ部分の画像濃度、黒ポチ、白ポチ、黒スジ、白スジなどの異常画像の有無等を総合的に評価した。
これら実施例2〜6、及び比較例1〜3の評価結果を以下の表2に示す。
Figure 0004668121
[実施例7]
実施例2において、評価用画像形成装置の像露光用光源を780nmから655nmの波長のLDユニットに変更した以外は実施例2と全く同様にして評価をおこない実施例7とした。
[実施例8]
実施例2において、評価用画像形成装置の像露光用光源を780nmから637nmの波長のLDユニットに変更した以外は実施例2と全く同様にして評価をおこない実施例8とした。
[実施例9]
実施例2において、評価用画像形成装置の像露光用光源を780nmから740nmの波長のLDユニットに変更した以外は実施例2と全く同様にして評価をおこない実施例9とした。
[実施例10]
実施例2において、評価用画像形成装置の像露光用光源の波長を780nmから760nmのLDユニットに変更した以外は実施例2と全く同様にして評価をおこない実施例10とした。
[実施例11]
実施例2において、評価用画像形成装置の除電装置の光源を波長660nmのLEDから、波長610nmのLEDに変更した以外は実施例2と全く同様にして評価をおこない実施例11とした。
[実施例12]
実施例2において、評価用画像形成装置の除電装置の光源を波長660nmのLEDから、波長760nmのLEDに変更した以外は実施例2と全く同様にして評価をおこない実施例12とした。
[比較例4]
実施例2において、評価用画像形成装置の除電装置の光源を波長660nmのLEDから、ハロゲンランプ(白色光)によるスリット光照射方式に変更した以外は実施例2と全く同様にして評価をおこない比較例4とした。
[比較例5]
比較例4において、評価用画像形成装置の除電装置のハロゲンランプにフィルターを用いて波長を540±10nm(ピーク波長の半値幅における値)とした以外は比較例4と全く同様にして評価をおこない比較例5とした。
[比較例6]
比較例4において、評価用画像形成装置の除電装置のハロゲンランプにフィルターを用いて波長を590±10nm(ピーク波長の半値幅における値)とした以外は比較例4と全く同様にして評価をおこない比較例6とした。
[比較例7]
実施例2において、評価用画像形成装置をアナログ複写機であるSpirio1510[(株)リコ−製]をベースとしてパワーパックを変更し帯電極性を正帯電に改造した画像形成装置に変更した。
なお本画像形成装置の像露光部(書込光照射部)にはハロゲンランプによるスリット露光を使用し、除電装置には660nmのLEDを使用した。
このような画像形成装置を用いて、通紙コピー試験を実施し、初期と1万枚印刷後に以下の項目について評価をおこなった。
〔露光部電位〕
初期の感光体表面電位(帯電電位)を800Vとしたときの露光部電位(白部(地肌部分))について評価した。
〔画像品質〕
出力された画像について黒ベタ部分の画像濃度、黒ポチ、白ポチ、黒スジ、白スジなどの異常画像の有無等を総合的に評価し比較例7とした。
これら実施例7〜12、及び比較例4〜7の評価結果を以下の表3に示す。
Figure 0004668121
以上の結果より本発明の条件を満たした画像形成装置の場合においてはいずれも高画質で且つ高耐久な結果となるが、本発明の要件を満たしていない比較例の場合は初期、もしくは繰返し使用時において画像品質が不良となり十分な耐久性が得られないことがわかる。
本発明の画像形成装置は繰返し使用時においても安定した画像を形成し、かつ高い耐久性を有するので、複写機、ファクシミリ、レーザープリンタ、ダイレクトデジタル製版機等の電子写真プロセスを利用して画像形成動作をおこなう機器の画像形成装置として好適に使用することができる。
本発明に係る画像形成装置の例を示す模式断面図である。 本発明に係る画像形成装置の別の例を示す模式断面図である。 本発明のプロセスカートリッジの例を示す模式断面図である。 本発明のフルカラーに対応した画像形成装置の例を示す模式断面図である。 発明のフルカラーに対応した画像形成装置の別の例を示す模式断面図である。 本発明で用いるチタニルフタロシアニン粉末のX線回折の結果を示す図である。
符号の説明
11・・・電子写真感光体
12・・・帯電手段
13・・・露光手段
14・・・現像手段
15・・・トナー
16・・・転写手段
17・・・クリーニング手段
18・・・受像媒体
19・・・定着手段
20・・・現像ローラ
1A・・・除電手段
1B・・・クリーニング前露光手段
1C・・・駆動手段
1D・・・第1の転写手段
1E・・・第2の転写手段
1F・・・中間転写体
1G・・・受像媒体担持体

Claims (11)

  1. 感光体と、この感光体の表面を一様に帯電する帯電装置と、一様帯電後に像露光をおこない静電潜像を形成する像露光装置と、前記静電潜像を現像する現像装置と、現像像を転写する転写装置とを備える画像形成装置において、前記感光体の感光層が導電性基体上に形成された少なくとも電荷発生層と電荷輸送層とから構成され、前記電荷輸送層中に、下記式(2)〜(6)で表される電荷輸送物質の群から選ばれる少なくとも1つの電荷輸送物質を含み、前記像露光装置の光源の波長が600nm以上であり、且つ画像形成装置内において600nmより波長の短い光が前記感光体上に照射されることがないようにしたことを特徴とする画像形成装置。
    Figure 0004668121
  2. 前記転写装置と前記帯電装置との間において、光源から波長が600nm以上の光を感光体表面上に一様に照射することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記像露光装置の光源が、波長600nm以上である半導体レーザー(LD)もしくは発光ダイオード(LED)であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記電荷発生層中に含まれる電荷発生物質がフタロシアニンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記フタロシアニンがチタニルフタロシアニンであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記チタニルフタロシアニンが、CuKα(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記チタニルフタロシアニンがCuKα線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2°に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回折ピークとして7.3゜にピークを有し、7.3゜のピークと9.4゜のピークの間にピークを有さないことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記感光層にポリカーボネート樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜7に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成装置が、前記感光体上に現像されたトナー画像を中間転写体上に一次転写したのち、該中間転写体上のトナー画像を記録材上に二次転写する中間転写手段を有する画像形成装置であって、複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、該カラー画像を記録材上に一括で二次転写することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、少なくとも、前記感光体と、帯電手段、現像手段、もしくはクリ−ニング手段より選ばれる一つの手段とを一体に支持したことを特徴とする着脱自在なプロセスカートリッジ。
  11. 請求項10記載のプロセスカートリッジを複数個具備することを特徴とする画像形成装置。
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