JP4641991B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子写真プロセスを利用して画像形成動作をおこなう画像形成装置に関する。
本発明は、複写機、ファクシミリ、レーザープリンタ、ダイレクトデジタル製版機等に応用される。
複写機、レーザープリンタなどに応用される電子写真装置で使用される電子写真感光体は、セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機感光体が主流であった時代から、現在では、地球環境への負荷低減、低コスト化、および設計自由度の高さの観点から無機感光体よりも有利な有機感光体(OPC)が広く利用されるようになっている。
この有機感光体は層構成別に分類することができ、例えば、(1)ポリビニルカルバゾ−ル(PVK)に代表される光導電性樹脂やPVK−TNF(2,4,7−トリニトロフルオレノン)に代表される電荷移動錯体を導電性支持体上に設ける均質単層型、(2)フタロシアニンやペリレンなどの顔料を樹脂中に分散させたものを導電性支持体上に設ける分散単層型、(3)導電性支持体上に設ける感光層を、アゾ顔料などの電荷発生物質を含有する電荷発生層(CGL)と、トリフェニルアミンなどの電荷輸送物質を含有する電荷輸送層(CTL)とに機能分離した積層型に分類することができる。
特に上述のように感光層を電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離した積層型は高感度化に有利であり、加えて、高感度化や高耐久化に対する設計上の自由度が高いこともあって、現在、有機感光体の多くがこの層構成を採っている。
これら有機感光体は用いる材料、特に電荷輸送物質によりその特性が大幅に変わる。電荷輸送物質は、正孔(ホール)を輸送する機能を有する正孔輸送物質と、電子を輸送する機能を有する電子輸送物質とに大別される。中でも電子輸送物質は、上記積層構成において正帯電となることから負帯電時に比べてオゾン発生、帯電ムラも少ないことからその要望は高まっている。
しかしながら電子輸送物質は感光体材料として優れたものが極めて少ないのが実状である。単体の材料として優れた電子輸送性を有するものの、細胞に突然変異を起こさせる変異原性を示すなど安全性に問題を有するものも多く、実用化に至らないものが多く存在した。
また安全性では問題無いものの、相溶性や感光層を形成する際の成膜性、耐摩耗性などに問題を有するものが多かった。
有機系の感光体材料は、従来から種々のものが開発されているが、これらの実用化を可能とするには、感度、受容電位、電位保持性、電位安定性、残留電位、分光特性等の電子写真特性、耐摩耗性等の機械的耐久性、熱、光、放電生成物等に対する化学的安定性等、様々な特性が要求される。
とりわけ、電子写真システムの小型化が望まれるに至って、感光体は小径化を余儀なくされ、上述のような感度、受容電位、電位保持性、電位安定性、残留電位、分光特性等の電子写真特性に加え、通紙枚数に応じて進行する感光体の摩耗現象に対してその耐久性を向上させる必要が生じてきた。
電子写真特性は用いる材料によって大きく変わり、特に電荷輸送材料は特性に与える影響が大きい。しかしながら電荷輸送材料が優れていたとしても、耐摩耗性を主とする機械的耐久性を両立することは困難であり、従来の有機系感光体及びこれを用いる電子写真プロセスでは、有機物の耐摩耗性の低さから、充分な耐久性が得られていない現状である。
すなわち、感光体の寿命を決定する原因としては、感光体の感光層の摩耗があり、感光層がある一定量削り取られると、感光体の電子写真特性が変化して、適正な作像プロセスを行えなくなる。この摩擦は、上記作像プロセスで、感光体と他の作像部である現像部や転写部等の接触する部位全てで発生する。
摩耗量を低減させる手段として、従来から感光体表面の摩擦係数を低下させることで、表面の摩耗量が減少し感光体寿命を延ばすことが知られている。
感光体表面の摩擦係数を低減させると、上述のような感光体表面が接触部位との摺擦で発生する摩耗を低減することができ、感光体の寿命を向上させることができる。
さらに、感光体表面の摩擦係数を低減させることで、感光体上に形成されているトナー像を被転写体に転写する時の転写率が向上することが知られている。すなわち、虫食い版画の抑制や、転写後の残トナーの量を低減することができるので、これらに起因する異常画像の発生を低減する効果がある。
これまで感光体表面の低摩擦係数化の方法としては、特許文献1で提案されているように、感光体表面に潤滑剤を供給する機構が備わっている画像形成装置が従来提案され、実用化されている。しかしながら、感光体周辺にこのような機構を備えるために、装置の大型化、複雑化が避けられず、コストアップ、メンテナンス性の悪化などの不具合が発生する。
また感光体の低摩擦係数化の別な方法として、感光体表面層に摩擦係数を低減するような潤滑剤を添加することが提案されており、具体的には、特許文献2〜35などで提案されているものがある。
潤滑材としては、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素原子含有樹脂、球状のアクリル樹脂などの粉末や、酸化ケイ素、酸化アルミニウムなどの金属酸化物粉末などが知られている。特にフッ素原子を多量に含むフッ素原子含有樹脂は、表面エネルギーが著しく小さいので潤滑材としての効果が大きい。この様なフッ素原子含有樹脂は、結晶性の微粒子として用いられ、各種の結着材樹脂中に分散させた後に、感光体の表面層や保護層として成膜される。しかしながらこのような潤滑剤を感光体中に含有させた場合、その電子写真特性が著しく劣化し多くの場合感度低下や残留電位の上昇などの問題を引き起こしてしまう。また初期には特性が良くても繰り返し使用時により、上記特性が劣化してしまい十分な耐久性が得られてはいなかった。
特開昭56−142567号公報 特開昭52−117134号公報 特開昭53−107841号公報 特開昭54−26740号公報 特開昭54−27434号公報 特開昭54−86340号公報 特開昭54−143142号公報 特開昭54−143148号公報 特開昭56−99345号公報 特開昭56−126838号公報 特開昭57−14845号公報 特開昭57−74748号公報 特開昭57−35863号公報 特開昭57−76553号公報 特開昭57−201240号公報 特開昭58−44444号公報 特開昭58−70229号公報 特開昭58−102949号公報 特開昭58−162958号公報 特開昭59−197042号公報 特開昭62−272281号公報 特開昭62−272282号公報 特開昭63−30850号公報 特開昭63−56658号公報 特開昭63−58352号公報 特開昭63−58450号公報 特開昭63−61255号公報 特開昭63−61256号公報 特開昭63−65449号公報 特開昭63−65450号公報 特開昭63−65451号公報 特開昭63−73267号公報 特開昭63−221355号公報 特開昭63−249152号公報 特開昭63−311356号公報
本発明の目的は、長期にわたる繰り返し使用時においても異常画像の発生が無い耐久性及び画質安定性に優れた画像形成装置を提供することにある。
本発明者等は上記課題を達成するために、基本的な電子写真特性を損なうことなく感光体表面摩擦係数を低減し、その低摩擦係数が持続し且つあらゆる使用環境下においても異常画像の発生しない高耐久、高品質な感光層を有する電子写真感光体、およびそれを用いた画像形成装置について鋭意検討した結果、感光体と、この感光体の表面を一様に帯電する帯電装置と、一様帯電後に像露光をおこない静電潜像を形成する像露光装置と、前記静電潜像を現像する現像装置と、現像像を転写する装置とを備える画像形成装置において、前記感光体が導電性基体上に少なくとも電荷発生物質と下記式(2)〜(8)で表される電荷輸送物質の群から選ばれる少なくとも1つの電荷輸送物質を含有する感光層から成り、前記感光層が少なくとも電荷発生物質としてフタロシアニンを含有し、該フタロシアニンがCu−Kα線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2°に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回折ピークとして7.3゜にピークを有し、7.3゜のピークと9.4゜のピークの間にピークを有さない結晶型を有するチタニルフタロシアニンであり、且つ最表層に固体潤滑剤としてポリエチレンワックスを含有することを特徴とする画像形成装置とすることで、上記課題を解決し長期間繰り返し使用しても、クリーニング不良などを発生することなく、良好な画像が出力できる画像形成装置が得られることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は以下に記載する通りの画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供する。
(1)感光体と、この感光体の表面を一様に帯電する帯電装置と、一様帯電後に像露光をおこない静電潜像を形成する像露光装置と、前記静電潜像を現像する現像装置と、現像像を転写する装置とを備える画像形成装置において、前記感光体が導電性基体と該導電性基体上に形成された少なくとも電荷発生物質と下記式(2)〜(8)で表される電荷輸送物質の群から選ばれる少なくとも1つの電荷輸送物質を含有する感光層とを含み、前記感光層が少なくとも電荷発生物質としてフタロシアニンを含有し、該フタロシアニンがCu−Kα線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2°に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回折ピークとして7.3゜にピークを有し、7.3゜のピークと9.4゜のピークの間にピークを有さない結晶型を有するチタニルフタロシアニンであり、且つ最表層に固体潤滑剤としてポリエチレンワックスを含有することを特徴とする画像形成装置。
Figure 0004641991
(2)前記ポリエチレンワックスが、エチレン−アクリル酸共重合体であることを特徴とする(1)記載の画像形成装置。
(3)前記ポリエチレンワックスが、エチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする(1)記載の画像形成装置。
(4)前記ポリエチレンワックスが、主鎖および/または側鎖が芳香族変性ポリエチレンワックスであることを特徴とする(1)記載の画像形成装置。
)前記画像形成装置が複数の感光体、帯電手段、現像手段、転写手段を有するタンデム型であることを特徴とする(1)〜()記載の画像形成装置。
)前記画像形成装置が感光体上に現像されたトナー画像を中間転写体上に一次転写したのち、前記中間転写体上のトナー画像を記録材上に二次転写する中間転写手段を有する画像形成装置であって、複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、前記カラー画像を記録材上に一括で二次転写することを特徴とする()記載の画像形成装置。
)(1)〜()記載の画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段の少なくとも一つと感光体とを具備してなることを特徴とするプロセスカートリッジ。
本発明により長期にわたる繰り返し使用時においても異常画像の発生が無い耐久性及び画質安定性に優れた画像形成装置を得ることができる。
本発明で用いられる電子写真感光体に用いられる式(I)で表される化合物は優れた電荷輸送能を有することに加え、併用するポリエチレンワックスにより、感度劣化が極めて生じにくいため低摩擦係数を発現するために必要な量を加えても問題がなく、優れた電子写真特性を維持しながら、低摩擦係数を長期にわたって持続するため感光体の摩耗を大幅に抑えることが可能となり耐久性も高くなる。
また含有されるポリエチレンワックスは感光体に接触する部材により適度な摩耗を生ずるため、摩耗が全く生じなくなる場合に生じる副作用である画像流れ(最表面に放電生成物が堆積することにより、高湿環境下などで生ずる)や、トナー樹脂が膜状に付着する、いわゆるトナーフィルミング、及び紙粉などの固着に起因する異常画像が発生することなく、長期間にわたり安定した高画質な画像を得ることが出来る。
即ちその低い摩擦係数を有する感光体に頻繁に発生しがちであった各種の副作用を抑制する効果がある。
このような利点の相乗効果により始めて、長期間の繰り返し使用時においての異常画像の抑制が可能となり、高画質で耐久性の優れた電子写真感光体及び画像形成装置を得ることが可能となった。
また前記ポリエチレンワックスの中でも特に、エチレン−アクリル酸共重合体の構造を持つもの、エチレン−酢酸ビニル共重合体、もしくは、主鎖および/または側鎖が芳香族変性ポリエチレンの構造を持つものが、固有の摩擦係数が低く、且つ前記一般式(I)で表される電荷輸送物質の優れた電子写真特性を阻害することがないうえ、低摩擦係数が繰り返し使用時においても維持でき、且つ環境依存性が少なく摩耗量を適切に制御することが出来る。
また感光層中に用いる電荷発生物質をフタロシアニンとすることで、レーザーダイオードなど比較的長波長領域での光源に対しての感度特性に優れる特性を得ることが出来る。フタロシアニンはその中心金属の有無や結晶構造から多くの種類のものが知られているが、特にチタニルフタロシアニンとすることで応答性の優れた、繰返し使用時にも安定した電位特性が得られ、これにより長期間の使用時においても画質の劣化の少ない画像形成が可能となる。とりわけチタニルフタロシアニンの中でも、CuKα(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有すること、さらにはチタニルフタロシアニンがCuKα線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2°に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回折ピークとして7.3゜にピークを有し、7.3゜のピークと9.4゜のピークの間にピークを有さないものとすることでより安定な画像形成が可能となる。
さらにこれらの画像形成装置を一つのユニットとして複数個具備することで、いわゆるタンデム方式と呼ばれる複数の画像形成群として、ユニット毎に異なるトナー色の画像を形成し一度のサイクルでフルカラー画像を得られる一つの画像形成装置とすることが可能となる。
またこれに加え、前記画像形成装置が、電子写真感光体上に現像されたトナー画像を中間転写体上に一次転写したのち、該中間転写体上のトナー画像を記録材上に二次転写する中間転写手段を有する画像形成装置であって、複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、該カラー画像を記録材上に一括で二次転写することを特徴とする画像形成装置とすることで、転写紙の厚みや現像部からのキャリア付着の影響を受けにくく、さらに安定した画像形成が可能となる。
またこれらの画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、少なくとも、感光体と、帯電手段、現像手段、もしくはクリ−ニング手段より選ばれる一つの手段とを一体に支持したことを特徴とする着脱自在なプロセスカートリッジとすることで容易にメンテナンスをおこなうことが可能となる。
次に本発明の画像形成装置で用いられる感光体について以下に説明する。
本発明の画像形成装置で用いられる感光体では導電性支持体として、導電体あるいは導電処理をした絶縁体、例えばAl、Fe、Cu、Auなどの金属あるいはそれらの合金の他、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ガラス等の絶縁性基体上にAl、Ag、Au等の金属あるいはIn、SnO等の導電材料の薄膜を形成したもの、導電処理をした紙等が使用できる。導電性支持体の形状は特に制約はなくドラム状あるいはベルト状のいずれのものも使用できる。
次に本発明の画像形成装置で用いられる感光体の感光層について説明する。
本発明における感光層は、単層型と積層型とがあげられ、いずれも用いることが出来るが、ここでは説明の都合上、まず感光層が電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離された積層型について述べる。(図7にその例を示す)
はじめに、電荷発生層について説明する。電荷発生層は、電荷発生物質を主成分とする層で、必要に応じて結着樹脂を用いることもある。電荷発生物質としては、公知の材料を用いることが出来る。例えば、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾ−ル骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾ−ル骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾ−ル骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾ−ル骨格を有するアゾ顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系または多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾ−ル系顔料などが挙げられる。これらの電荷発生物質は、単独または2種以上の混合物として用いることが出来る。
その中でも特に中心金属としてチタンを有する下記構造式(1)に示すようなチタニルフタロシアニンとすることによって、特に感度が高い感光層とすることが出来、電子写真装置として小型化と高速化をよりいっそう図ることが可能となる。
Figure 0004641991

(式中、X1、X2、X3、X4は各々独立に各種ハロゲン原子を表わし、n、m、l、kは各々独立的に0〜4の数字を表わす。)
チタニルフタロシアニンの合成法や電子写真特性に関する文献としては、例えば特開昭57−148745号公報、特開昭59−36254号公報、特開昭59−44054号公報、特開昭59−31965号公報、特開昭61−239248号公報、特開昭62−67094号公報などが挙げられる。また、チタニルフタロシアニンには種々の結晶系が知られており、特開昭59−49544号公報、特開昭59−166959号公報、特開昭61−239248号公報、特開昭62−67094号公報、特開昭63−366号公報、特開昭63−116158号公報、特開昭64−17066号公報、特開2001−19871号公報等に各々結晶形の異なるチタニルフタロシアニンが記載されている。
これらの結晶形のうち、ブラッグ角2θの27.2°に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニンが特に優れた感度特性と、繰返し使用時における電位の安定性を示し、露光部電位の上昇を生じないため良好に使用される。特に、特開2001−19871号公報に記載されている27.2°に最大回析ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回析ピークとして7.3°にピークを有し、該7.3゜のピークと9.4゜のピークの間にピークを有さないチタニルフタロシアニンを用いることで、高感度を失うことなく、繰り返し使用しても帯電性の低下を生ぜず、また露光部電位の上昇を生じない安定した電子写真感光体を得ることができる。
加えて平均粒子サイズが0.60μm以下であるチタニルフタロシアニン結晶であることによって、高感度を失うことなく繰り返し使用によっても帯電性の低下を生じない安定な電子写真感光体を得ることができ、さらに地肌汚れ特性が著しく改善できる。 これは平均粒子サイズが0.60μmより大きくなると接触面積が低下し電荷発生効率が低下するためである。
電荷発生層に必要に応じて用いられる結着樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカ−ボネ−ト、シリコ−ン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラ−ル、ポリビニルホルマ−ル、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾ−ル、ポリアクリルアミドなどが用いられる。これらのバインダ−樹脂は、単独または2種以上の混合物として用いることが出来る。更に必要に応じて後述する電荷輸送物質を添加してもよい。
電荷発生層を形成する方法には、溶液分散系からのキャスティング法が挙げられる。キャスティング法によって電荷発生層を設けるには、上述した電荷発生物質を必要に応じて結着樹脂と共にテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタン、ブタノン等の溶媒を用いてボ−ルミル、アトライタ−、サンドミル等により分散し、分散液を適度に希釈して塗布することにより形成できる。塗布は、浸漬塗工法やスプレ−コ−ト、ビ−ドコ−ト法などを用いて行なうことができる。
以上のようにして設けられる電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.05〜2μmである。
次に、電荷輸送層について説明する。
電荷輸送層は、電荷輸送物質と結着樹脂とともにテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタン、ブタノン等の溶媒を用いて溶解、塗工し成膜することにより形成される。塗工方法としては浸漬塗工法やスプレ−コ−ト、ビ−ドコ−ト法などを用いて行なうことができる。
電荷輸送層とし使用できる結着樹脂としてはフィルム性の良いポリカ−ボネ−ト(ビスフェノ−ルAタイプ、ビスフェノ−ルZタイプ、ビスフェノールCタイプ、あるいはこれら共重合体)、ポリアリレート、ポリスルフォン、ポリエステル、メタクリル樹脂、ポリスチレン、酢酸ビニル、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂などが用いられるが、中でも耐摩耗性の優れるポリカーボネート樹脂がその性質上好ましい。またこれらのバインダ−は、単独または2種以上の混合物として用いることが出来る。
本発明で用いられる電荷輸送物質は前述の一般式(I)で表される。一般式(I)で表される化合物を感光層に含有させることにより、これまでの電子写真装置では不可能であった長期にわたる静電的な安定性、即ち帯電電位と露光部電位の差、所謂静電コントラストを安定に保ち続ける電気的な耐久性を向上させ、その結果長期の繰返し使用においても安定的に高画質な画像を得ることが出来る電子写真装置が実現可能となる。
またこの一般式(I)で表される化合物は、オゾンや窒素酸化物ガスといった活性ガスに対して非常に安定性が高く、帯電器からこのような活性ガスが発生する電子写真装置に用いるには非常に有利となっている。これは分子構造的にN位の塩基性が強いため、上述のようなガスに対して耐性を有するものと考えられる。即ち前述の機械的耐久性、電気的耐久性に加え化学的な耐久性に関しても非常に優れた電子写真装置を得ることが出来る。従って各種電子写真方式画像形成装置を設計する上では大型化や高コスト化を防止でき、安価で設置性の良い機械をユーザーに提供する事が可能となる。
ここで用いる前記一般式(I)で表される化合物の式中、R1、R2は、それぞれ独立に水素原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換又は無置換のアラルキル基からなる群より選ばれる基を表し、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、水酸基、置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換又は無置換のアラルキル基からなる群より選ばれる基を表し、nは繰り返し単位であり、0から100までの整数を表す。
該置換又は無置換のアルキル基としては、炭素数1〜25、好ましくは炭素数1〜10の炭素原子を有するアルキル基、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ペプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基といった直鎖状のもの、i―プロピル基、s−ブチル基、t−ブチル基、メチルプロピル基、ジメチルプロピル基、エチルプロピル基、ジエチルプロピル基、メチルブチル基、ジメチルブチル基、メチルペンチル基、ジメチルペンチル基、メチルヘキシル基、ジメチルヘキシル基等の分岐状のもの、アルコキシアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルカノイルオキシアルキル基、アミノアルキル基、エステル化されていてもよいカルボキシル基で置換されたアルキル基、シアノ基で置換されたアルキル基等が例示できる。なお、これらの置換基の置換位置については特に限定されず、上記置換又は無置換のアルキル基の炭素原子の一部がヘテロ原子(N、O、S等)に置換された基も置換されたアルキル基に含まれる。
該置換又は無置換のシクロアルキル基としては、炭素数3〜25、好ましくは炭素数3〜10の炭素原子を有するシクロアルキル環、具体的には、シクロプロパンからシクロデカンまでの同属環、メチルシクロペンタン、ジメチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、トリメチルシクロヘキサン、テトラメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジエチルシクロヘキサン、t−ブチルシクロヘキサン等のアルキル置換基を有するもの、アルコキシアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルカノイルオキシアルキル基、アミノアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、シアノ基等で置換されたシクロアルキル基等が例示できる。なお、これらの置換基の置換位置については特に限定されず、上記置換又は無置換のシクロアルキル基の炭素原子の一部がヘテロ原子(N、O、S等)に置換された基も置換されたシクロアルキル基に含まれる。
置換または無置換のアラルキル基としては、上述の置換または無置換のアルキル基に芳香族環が置換した基が挙げられ、炭素数6〜14のアラルキル基が好ましい。より具体的には、ベンジル基、ペルフルオロフェニルエチル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、ターフェニルエチル基、ジメチルフェニルエチル基、ジエチルフェニルエチル基、t−ブチルフェニルエチル基、3−フェニルプロピル基、4−フェニルブチル基、5−フェニルペンチル基、6−フェニルヘキシル基、ベンズヒドリル基、トリチル基などが例示できる。
該ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
一般式(I)で表わされる電荷輸送物質の製造方法としては、下記の2通りの合成方法によって例示できる。
(nは繰り返し単位であり、0から100までの整数を表す。)
Figure 0004641991

更に具体的には一般式(1)で表される電荷輸送物質としては具体的に以下の化合物が例示できる
(ただし、いずれも式中、両端の末端基Meはメチル基を表す。)
Figure 0004641991
繰り返し単位nは、重量平均分子量(Mw)から求められる。すなわち化合物は分子量に分布をもった状態で存在する。nが100をこえると化合物の分子量が大きくなり、各種溶媒に対する溶解性が落ちるため、100以下が好ましい。繰り返し単位nは、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により測定した標準ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)を、繰り返し単位の分子量で割ることで求めることができる。
一方例えばnが1の場合はナフタレンカルボン酸の三量体であるが、R1、R2の置換基を適切に選択することにより、オリゴマーでも優れた電子移動特性が得られる。このように繰り返し単位nの数により、オリゴマーからポリマーまで幅広い範囲のナフタレンカルボン酸誘導体が合成される。
オリゴマー領域の分子量が小さい範囲では、段階的に合成することで、単分散の化合物を得ることができる。分子量が大きい化合物の場合は、分子量に分布をもった化合物が得られる。
電子写真特性においては上記式(2)乃至式(6)で表される電荷輸送物質が、繰返し使用時の帯電電位、及び露光部電位の安定性の面から特に好ましい。
尚、上述の式(2)で表される電荷輸送物質は、下記の方法により製造した。
(第一工程)
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.0g(18.6mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノヘプタン2.14g(18.6mmol)とDMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、モノイミド体A 2.14g(収率31.5%)を得た。
(第二工程)
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体A2.0g(5.47mmol)と、ヒドラジン一水和物0.137g(2.73mmol)、p−トルエンスルホン酸10mg、トルエン50mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、式(2)で表される化合物 0.668g(収率33.7%)を得た。
尚、上述の式(3)で表される電荷輸送物質は、下記の方法により製造した。
(第一工程)
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物10g(37.3mmol)とヒドラジン一水和物0.931g(18.6mmol)、p−トルエンスルホン酸20mg、トルエン100mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、二量体C 2.84g(収率28.7%)を得た。
(第二工程)
100ml4つ口フラスコに、二両体C2.5g(4.67mmol)、DMF30mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノプロパン0.278g(4.67mmol)とDMF10mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、モノイミド体C 0.556g(収率38.5%)を得た。
(第三工程)
50ml4つ口フラスコに、モノイミド体C0.50g(1.62mmol)、DMF10mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノヘプタン0.186g(1.62mmol)とDMF5mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、上記式(3)で表される化合物0.243g(収率22.4%)を得た。
尚、上述の式(4)で表される電荷輸送物質は、下記の方法により製造した。
(第一工程)
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.0g(18.6mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノプロパン1.10g(18.6mmol)とDMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、モノイミド体B 2.08g(収率36.1%)を得た。
(第二工程)
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体B2.0g(6.47mmol)と、ヒドラジン一水和物0.162g(3.23mmol)、p−トルエンスルホン酸10mg、トルエン50mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、式(4)で表される電荷輸送物質 0.810g(収率37.4%)を得た。
尚、上述の式(5)で表される電荷輸送物質は、下記の方法により製造した。
(第一工程)
200ml4つ口フラスコに、上述した二量体C5.0g(9.39mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノヘプタン 1.08g(9.39mmol)DMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、モノイミド体D 1.66g(収率28.1%)を得た。
(第二工程)
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体D1.5g(2.38mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノオクタン0.308g(2.38mmol)とDMF10mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、式(5)で表される電荷輸送物質 0.328g(収率18.6%)を得た。
尚、上述の式(6)で表される電荷輸送物質は、下記の方法により製造した。
(第一工程)
200ml4つ口フラスコに、上述した二量体C5.0g(9.39mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノヘプタン 1.08g(9.39mmol)DMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、モノイミド体D 1.66g(収率28.1%)を得た。
(第二工程)
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体D1.5g(2.38mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、6−アミノウンデカン0.408g(2.38mmol)とDMF10mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、上述した式(6)で表される電荷輸送物質 0.276g(収率14.8%)を得た。
これら一般式(I)で表される電荷輸送物質の含有率は、電荷輸送層全体の総固形分に対して好ましくは10wt%〜70wt%、より好ましくは30wt%〜60wt%である。添加量が多すぎると、耐摩耗性の低下や耐電電位の低下、及び暗減衰の上昇などの問題が現れることがあり、添加量が少なすぎると十分な静電コントラストを得られなかったり、異常画像抑制効果が十分に発揮されなくなったりするなどの問題が生じる場合がある。
次に本発明で用いられるポリエチレンワックスであるが、基本的にポリエチレン構造を有する樹脂を全てを用いることが可能であり、分子量や主鎖と側鎖の割合に起因する密度、融点などで特に限定されるものではないが、中でも特に、エチレン−アクリル酸共重合体の構造を持つもの、エチレン−酢酸ビニル共重合体、もしくは、主鎖および/または側鎖が芳香族変性ポリエチレンの構造を持つものが、固有の摩擦係数が低く、且つ前記一般式(I)で表される電荷輸送物質の優れた電子写真特性を阻害することがないうえ、低摩擦係数が繰り返し使用時においても維持でき、且つ環境依存性が少なく摩耗量を適切に制御することが出来る。
前記前記ポリエチレン樹脂の感光層に占める割合は感光層全固形分重量のうち2重量%以上50重量%以下であることが好ましい。さらに好ましくは5重量%以上40重量%以下である。2重量%未満であると上記の効果の発現が小さく、50重量%より多くなると膜強度が弱くなり機械的耐久性に問題が生じる。
以上のようにして設けられる電荷輸送層の膜厚は5〜100μmが適当であり、好ましくは10〜35μmである。
なお本発明の画像形成装置で用いられる感光体には導電性支持体と感光層との間に適宜中間層(下引き層と称する場合もある)を設けることも出来る。(図8にその例を示す)
用いることの出来る中間層であるが、中間層は一般に樹脂を主成分とするものが用いられたりするが、これらの樹脂はその上に感光層を、溶剤を用いて塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶解性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン、等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂などが挙げられる。
また、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物、あるいは金属硫化物、金属窒化物などの微粉末を中間層中のフィラーとして加えることにより、さらに安定した帯電性を保持することが出来る。これらの中間層は、適当な溶媒、塗工法を用いて形成することが出来、膜厚としては0.1〜20、好ましくは0.5〜10μmが適当である。
また本発明の電子写真感光体には、感光層保護、耐刷性の向上などの目的で、感光層とは異なる組成物、組成比である保護層が感光層の上に設けられることもある。(図9にその例を示す)
なお保護層が設けられる場合、この保護層が感光体の最表層となり接触部材に当接するのでこの保護層に固体潤滑剤であるポリエチレンワックス化合物を加えることとなる。この場合のポリエチレンワックス化合物の好ましい比率は前述のとおりである。
保護層に使用される材料としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。また保護層には上述の電荷輸送物質を加えることも可能である。保護層には酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム、アルミナ等の無機材料を分散したもの等を添加することができる。保護層の形成法としては通常の塗布法が採用される。なお保護層の厚さは0.1〜20μm程度が適当であり、好ましくは1〜7μm程度である。
次に単層型の感光層について述べる。
キャスティング法等で単層の感光層を設ける場合、前述した電荷発生物質ならびに、前記一般式(I)で表される電荷輸送物質、及び前述のバインダー樹脂等の材料を用いて単層構成とすればよい。(図6にその例を示す)単層構成の場合は前記一般式(I)で表される電荷輸送物質が基本的に電子輸送性物質であるため、正孔を輸送するために正孔輸送性物質を併用することが好ましい。正孔輸送性物質としては公知のものをいずれも使用出来るが、特にオキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体(特開昭52−139065、52−139066号公報に記載)イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体(特願平1−77839号公報に記載)、ベンジジン誘導体(特公昭58−32372号公報に記載)、α−フェニルスチルベン誘導体(特開昭57−73075号に記載)、ヒドラゾン誘導体(特開昭55−154955、55−156954、55−52063、56−81850などの公報に記載)、トリフェニルメタン誘導体(特公昭51−10983号に記載)、アントラセン誘導体(特開昭51−94829号公報に記載)、スチリル誘導体(特開昭56−29245、58−198043号公報に記載)、カルバゾール誘導体(特開昭58−58552号公報に記載)、ピレン誘導体(特願平2−94812号公報に記載)などが好ましい。単層の感光層の膜厚は、5〜100μm程度が適当であり、好ましくは、10〜30μm程度が適当である。
また、本発明においては感光層中にレベリング剤を添加してもよい。レベリング剤としては、ジメチルシリコ−ンオイル、メチルフェニルシリコ−ンオイル等のシリコ−ンオイル類や、側鎖にパ−フルオロアルキル基を有するポリマ−あるいはオリゴマ−が使用され、その使用量は、バインダ−樹脂100重量部に対して0〜1重量部程度が適当である。
また、感光層が単層構成の場合においても積層構成の場合と全く同様に、中間層(下引き層)、及び保護層を感光層の上に設けることもできる。
次に図面に沿って本発明で用いられる画像形成装置を説明する。なおいずれの図面においても感光体は本発明の要件を満たす感光体である。
図1は、本発明における画像形成装置の画像形成要素の一例を説明するための概略図であり、後述するような変形例も本発明の範疇に属するものである。
図1において、感光体11は、本発明の要件を満たす感光体である。
感光体11はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであっても良い。
帯電手段12は、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)、帯電ローラを始めとする公知の手段が用いられる。
転写手段16には、一般に上記の帯電器を使用できるが、転写チャージャーと分離チャージャーを併用したものが効果的である。
また、13は露光手段を表し、半導体レーザー(LD)、発光ダイオード(LED)などを用いることが出来る。また場合によっては所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
1Aは除電手段であり必要性に応じて用いられる。光源としては蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を挙げることができる。
現像手段14により感光体上に現像されたトナー15は、受像媒体18に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体上に残存するトナーも生ずる。このようなトナーは、クリーニング手段17により、感光体より除去される。クリーニング手段は、ゴム製のクリーニングブレードやファーブラシ、マグファーブラシ等のブラシ等を用いることができる。
電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画像露光を行なうと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が形成される。これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られるし、また正(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。かかる現像手段には、公知の方法が適用され、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
本発明では図1に示すような画像形成要素を複数具備しても良く、その場合これらの画像形成要素を水平、もしくは斜めに複数並べ装置化して用いる。
図2には、本発明における画像形成装置の別の一例を説明するための例を示す。図2において、感光体11は、本発明の要件を満たす電子写真感光体であり、エンドレスベルト状のものである。
駆動手段1Cにより駆動され、帯電手段12による帯電、露光手段13による像露光、現像(図示せず)、転写手段16による転写、クリーニング前露光手段1Bによるクリーニング前露光、クリーニング手段17によるクリーニング、除電手段1Aによる除電が繰返し行なわれる。図2においては、感光体(この場合は支持体が透光性である)の支持体側よりクリーニング前露光の光照射が行なわれる。
図2の露光手段13においても、光源として半導体レーザー(LD)、発光ダイオード(LED)などを用いることが出来る。また場合によっては所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
本発明では図2に示すような画像形成装置を複数具備しても良く、この場合これらの画像形成装置を水平、もしくは斜めに複数並べて用いる。
以上の画像形成装置は、本発明における実施形態を例示するものであって、もちろん他の実施形態も可能である。例えば、図2において支持体側よりクリーニング前露光を行っているが、これは感光層側から行ってもよいし、また、像露光、除電光の照射を支持体側から行ってもよい。一方、光照射工程は、像露光、クリーニング前露光、除電露光が図示されているが、他に転写前露光、像露光のプレ露光、およびその他公知の光照射工程を設けて、感光体に光照射を行なうこともできる。
また、以上に示すような画像形成装置は、複写機、ファクシミリ、プリンター内に固定して組み込まれていてもよいが、プロセスカートリッジの形でそれら装置内に組み込まれてもよい。プロセスカートリッジとは、感光体を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段を含んだ1つの装置(部品)である。プロセスカートリッジの形状等は多く挙げられるが、一般的な例として、図3に示すものが挙げられる。
これらのプロセスカートリッジは着脱自在でありメンテナンスが容易となる特徴がある。
本発明では図3に示すようなプロセスカートリッジ形態の画像形成要素を複数具備しても良く、その場合これらの画像形成装置を水平、もしくは斜めに複数並べて用いる。
図4、図5には本発明によるフルカラーに対応した画像形成装置の全体の例を示す。この画像形成装置は、トナーとしてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色を用いるタイプとされ、各色毎に画像形成部が配設されている。また、各色毎の感光体(11Y,11M,11C,11Bk)が設けられている。この電子写真装置に用いられる感光体11は、本発明の要件を満たす電子写真感光体である。各感光体11Y,11M,11C,11Bkの周りには、同様に帯電手段12、露光手段13、現像手段14、クリーニング手段17等が配設されている。
なお露光手段13(13Y,13M,13C,13Bk、図5における13Y,13M,13C,13Bkも同様)は前述のように光源としては前述同様に本発明においては光源として半導体レーザー(LD)、発光ダイオード(LED)などを用いることができる。また場合によっては所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
また、直線上に配設された各感光体11Y,11M,11C,11Bkの各転写位置に接離する転写材担持体としての搬送転写ベルト1Gが駆動手段1Cにて掛け渡されている。この搬送転写ベルト1Gを挟んで各感光体1Y,1M,1C,1Bkに対向する転写位置には転写手段16が配設されている。
図4、図5の形態のような画像形成装置においても、各色毎の画像形成要素に前述のような着脱自在なプロセスカートリッジを用いることが可能である。
以下、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明が実施例により制約を受けるものではない。なお、部はすべて重量部である。
まず以下のように実施例で用いる電子写真感光体を作製した。
<実施例1用感光体の作製>
直径30mm、長さ256mmのアルミニウムシリンダー上に下記組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、および電荷輸送層塗工液を、浸漬塗工によって順次塗布、乾燥し、3.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、22μmの電荷輸送層を形成した。
(下引き層塗工液)
下記に示す材料をボールミル装置(メディアとしてφ10mmのアルミナボールを使用)にて5日間ボールミルをおこない混合し下引き層用塗工液とした。
二酸化チタン粉末(石原産業製CR-EL):410部
メラミン樹脂(大日本インキ工業製スーパーベッカミンJ-820-60): 70部
アルキッド樹脂:(大日本インキ工業製ベッコライトM-6402-50): 110部
2−ブタノン: 400部
(電荷発生層塗工液)
下記に示す樹脂等をボールミル装置(メディアとしてφ0.5mmのPSZボールを使用)で120分間ボールミルをおこない混合し電荷発生層用塗工液とした。
X型無金属フタロシニン(大日本インキ工業製FastogenBlue8120BS):12部
ポリビニルブチラール(積水化学工業製エスレックBL-1): 5部
2−ブタノン: 200部
シクロヘキサノン: 400部
(電荷輸送層塗工液)
下記に示す樹脂等を撹拌、溶解せしめ電荷輸送層用塗工液とした。
ポリカーボネート: 8部
(Z型ポリカーボネート(粘度平均分子量;4.0万)、帝人化成製)
上記式(2)の電荷輸送物質: 10部
テトラヒドロフラン: 100部
電荷輸送層上にさらに、下記組成の保護層塗工液を高速液衝突分散装置(装置名:アルティマイザーHJP−25005 スギノマシン社製)において、100MPa圧力下、30min循環し、その後、超音波を10分間照射して調整し、スプレー塗工[スプレーガン:ピースコンPC308 オリンポス社製、エア圧:2kgf/cm]を行い、145℃30分間乾燥して約5μmの保護層を形成し、実施例1用感光体を作製した。
(保護層塗工液)
ポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製) : 2.4部
ポリカーボネート: 2.0部
(Z型ポリカーボネート(粘度平均分子量;4.0万) 帝人化成製)
テトラヒドロフラン: 200部
シクロヘキサノン : 60部
<実施例2用感光体の作製>
実施例1用感光体において、保護層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、エチレン−無水マレイン酸共重合タイプのポリエチレンワックス(A-C575A:ハネウェル製)を用いた以外は実施例1用感光体と同様にして、実施例2用感光体を作製した。
<実施例3用感光体の作製>
実施例1用感光体において、保護層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、微粉末タイプのポリエチレンワックス(Acumist B-6:ハネウェル製)を用いた以外は実施例1用感光体と同様にして、実施例3用感光体を作製した。
<実施例4用感光体の作製>
実施例1用感光体において、保護層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、エチレン−アクリル酸共重合タイプのポリエチレンワックス(A-C5120:ハネウェル製)を用いた以外は実施例1用感光体と同様にして、実施例4用感光体を作製した。
<実施例5用感光体の作製>
実施例1用感光体において、保護層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、エチレン−酢酸ビニル共重合タイプのポリエチレンワックス(A-C400:ハネウェル製)を用いた以外は実施例1用感光体と同様にして、実施例5用感光体を作製した。
<実施例6用感光体の作製>
実施例1用感光体において、保護層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、主鎖及び側鎖が芳香族変性であるポリエチレンワックス(1140H:三井化学製)を用いた以外は実施例1用感光体と同様にして、実施例6用感光体を作製した。
<実施例7用感光体の作製>
実施例1用感光体において、電荷輸送層塗工液を下記組成に変更し、29μmの電荷輸送層を形成し、保護層を形成しなかった以外は実施例1用感光体と同様にして、実施例7用感光体を作製した。
(電荷輸送層塗工液)
ポリカーボネート(Z型ポリカーボネート、帝人化成製): 8部
上記式(2)の電荷輸送物質: 6.5部
ポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製): 1.8部
テトラヒドロフラン: 100部
シリコーンオイル(KF50-100CS信越化学工業社製) 0.1部
<実施例8用感光体の作製>
実施例7用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、エチレン−無水マレイン酸共重合タイプのポリエチレンワックス(A-C575A:ハネウェル製)を用いた以外は実施例7用感光体と同様にして、実施例8用感光体を作製した。
<実施例9用感光体の作製>
実施例7用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、微粉末タイプのポリエチレンワックス(Acumist B-6:ハネウェル製)を用いた以外は実施例7用感光体と同様にして、実施例9用感光体を作製した。
<実施例10用感光体の作製>
実施例7用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、エチレン−アクリル酸共重合タイプのポリエチレンワックス(A-C5120:ハネウェル製)を用いた以外は実施例7用感光体と同様にして、実施例10用感光体を作製した。
<実施例11用感光体の作製>
実施例7用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、エチレン−酢酸ビニル共重合タイプのポリエチレンワックス(A-C400:ハネウェル製)を用いた以外は実施例7用感光体と同様にして、実施例11用感光体を作製した。
<実施例12用感光体の作製>
実施例7用感光体において、感光層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、主鎖及び側鎖が芳香族変性であるポリエチレンワックス(1140H:三井化学製)を用いた以外は実施例7用感光体と同様にして、実施例12用感光体を作製した。
<実施例13用感光体の作製>
実施例13で用いる感光体を以下のように作製した。
まず以下に示すように感光層用塗工液を作製した。
(感光層塗工液)
下記に示す手順で感光層用塗工液を作製した。
電荷発生物質としてX型無金属フタロシアニン(FastogenBlue8120BS)29重量部をシクロヘキサンノン966重量部とともにボールミル装置にて120分間分散せしめ、電荷発生物質分散液とした。これとは別にテトラヒドロフラン340重量部に、ポリカーボネート樹脂(Z型ポリカーボネート、粘度平均分子量;4.0万、帝人化成社製) 49重量部、前述の方法で合成した式(2)の電荷輸送物質21重量部、下記構造式(A)で表される電荷輸送物質28重量部、ポリエチレンワックス(A−C617A:ハネウェル製)を9重量部及びシリコーンオイル(KF50−100CS信越化学工業社製)0.1重量部を溶解せしめ、これに前述の電荷発生物質分散液66.6重量部を添加し撹拌して感光層塗工液とした。
Figure 0004641991
次いで、φ30mm、長さ256mmのアルミニウムドラム上に、上記感光層用塗工液を浸漬塗工法にて塗工し成膜して、120℃で20分乾燥した。なお感光層は28.8μmとなるような昇降速度条件で作製し実施例13用感光体を作製した。
<実施例14用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、エチレン−無水マレイン酸共重合タイプのポリエチレンワックス(A-C575A:ハネウェル製)を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例14用感光体を作製した。
<実施例15用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、微粉末タイプのポリエチレンワックス(Acumist B-6:ハネウェル製)を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例15用感光体を作製した。
<実施例16用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、エチレン−アクリル酸共重合タイプのポリエチレンワックス(A-C5120:ハネウェル製)を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例16用感光体を作製した。
<実施例17用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、エチレン−酢酸ビニル共重合タイプのポリエチレンワックス(A-C400:ハネウェル製)を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例17用感光体を作製した。
<実施例18用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いたホモポリマータイプのポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えて、主鎖及び側鎖が芳香族変性であるポリエチレンワックス(1140H:三井化学製)を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例18用感光体を作製した。
<実施例19用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、式(3)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例19用感光体を作製した。
<実施例20用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、式(4)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例20用感光体を作製した。
<実施例21用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、式(5)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例21用感光体を作製した。
<実施例22用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、式(6)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例22用感光体を作製した。
<実施例23用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、式(7)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例23用感光体を作製した。
<実施例24用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、式(8)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例24用感光体を作製した。
<実施例25用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた電荷発生物質であるX型無金属フタロシアニンに代えて、下記構造式(B)で表されるビスアゾ顔料を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例25用感光体を作製した。
Figure 0004641991
<実施例26用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた電荷発生物質であるX型無金属フタロシアニンに代えて、チタニルフタロシニンを用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、実施例26用感光体を作製した。
<実施例27用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた電荷発生物質であるX型無金属フタロシアニン顔料に代えて下記に示す合成例1の方法に従って作製したチタニルフタロシアニン顔料を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして実施例27用感光体を作製した。
(実施例27に用いるチタニルフタロシアニンの合成例1)
特開2001−19871号公報に準じて、顔料を作製した。すなわち、1,3−ジイミノイソインドリン29.2gとスルホラン200mlを混合し、窒素気流下でチタニウムテトラブトキシド20.4gを滴下する。滴下終了後、徐々に180℃まで昇温し、反応温度を170℃〜180℃の間に保ちながら5時間撹拌して反応を行なった。反応終了後、放冷した後析出物を濾過し、クロロホルムで粉体が青色になるまで洗浄し、つぎにメタノールで数回洗浄し、更に80℃の熱水で数回洗浄した後乾燥し、粗チタニルフタロシアニンを得た。粗チタニルフタロシアニンを20倍量の濃硫酸に溶解し、100倍量の氷水に撹拌しながら滴下し、析出した結晶を濾過、ついで洗浄液が中性になるまで水洗いを繰り返し(洗浄後のイオン交換水のpH値は6.8であった)、チタニルフタロシアニン顔料のウェットケーキ(水ペースト)を得た。得られたこのウェットケーキ(水ペースト)40gをテトラヒドロフラン200gに投入し、4時間攪拌を行なった後、濾過を行い、乾燥して、チタニルフタロシアニン粉末を得た。これを顔料1とする。
上記ウェットケーキの固形分濃度は、15wt%であった。結晶変換溶媒のウェットケーキに対する重量比は33倍である。得られたチタニルフタロシアニン粉末を、下記の条件によりX線回折スペクトル測定したところ、Cu−Kαの特性X線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θが27.2±0.2°に最大ピークと最低角7.3±0.2°にピークを有し、かつ7.3°のピークと9.4°のピークの間にピークを有さず、かつ26.3°にピークを有さないチタニルフタロシアニン粉末を得られた。そのX線回折の結果を図11に示す。
(X線回折スペクトル測定条件)
X線管球:Cu
電圧:50kV
電流:30mA
走査速度:2°/分
走査範囲:3°〜40°
時定数:2秒
なおこのチタニルフタロシアニンを用いた電荷発生層用塗工液中での平均粒子サイズを堀場製作所製CAPA-700で測定したところ0.29μmであった。
<比較例1用感光体の作製>
実施例1用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、下記構造式(C)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例1用感光体と同様にして、比較例1用感光体を作製した。
Figure 0004641991
<比較例2用感光体の作製>
実施例1用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、下記構造式(D)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例1用感光体と同様にして、比較例2用感光体を作製した。
Figure 0004641991
<比較例3用感光体の作製>
実施例1用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、下記構造式(E)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例1用感光体と同様にして、比較例3用感光体を作製した。
Figure 0004641991
<比較例4用感光体の作製>
実施例7用感光体において、保護層塗工液に用いたポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)を添加しなかった以外は実施例1用感光体と同様にして、比較例4用感光体を作製した。
<比較例5用感光体の作製>
実施例1用感光体において、保護層塗工液に用いたポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えてポリテトラフルオロエチレン樹脂(Fluon:旭硝子製)を用いた以外は実施例1用感光体と同様にして、比較例5用感光体を作製した。
<比較例6用感光体の作製>
実施例7用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、前記構造式(C)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例7用感光体と同様にして、比較例6用感光体を作製した。
<比較例7用感光体の作製>
実施例7用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、前記構造式(D)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例7用感光体と同様にして、比較例7用感光体を作製した。
<比較例8用感光体の作製>
実施例7用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、前記構造式(E)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例7用感光体と同様にして、比較例8用感光体を作製した。
<比較例9用感光体の作製>
実施例7用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いたポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)を添加しなかった以外は実施例7用感光体と同様にして、比較例9用感光体を作製した。
<比較例10用感光体の作製>
実施例7用感光体において、電荷輸送層塗工液に用いたポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えてポリテトラフルオロエチレン樹脂(Fluon:旭硝子製)を用いた以外は実施例7用感光体と同様にして、比較例10用感光体を作製した。
<比較例11用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、前記構造式(C)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、比較例11用感光体を作製した。
<比較例12用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、前記構造式(D)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、比較例12用感光体を作製した。
<比較例13用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いた式(2)で表される電荷輸送物質に代えて、前記構造式(E)で表される電荷輸送物質を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、比較例13用感光体を作製した。
<比較例14用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いたポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)を添加しなかった以外は実施例13用感光体と同様にして、比較例14用感光体を作製した。
<比較例15用感光体の作製>
実施例13用感光体において、感光層塗工液に用いたポリエチレンワックス(A-C617A:ハネウェル製)に代えてポリテトラフルオロエチレン樹脂(Fluon:旭硝子製)を用いた以外は実施例13用感光体と同様にして、比較例15用感光体を作製した。
〔実施例1〜27、及び比較例1〜15〕
このようにして作製した実施例1〜27用、及び比較例1〜15用の電子写真感光体を実装用にした後、タンデム機構を有し、且つ中間転写ベルト方式を採用するフルカラープリンターであるイプシオ CX400[(株)リコー製]をベースとして、パワーパックを変更し帯電極性を正帯電に改造し、トナー極性も正帯電に変更した画像形成装置に装着した。
このような画像形成装置を用いて、画像面積率がブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色がそれぞれ5%となるようなA4サイズ(縦)のテストチャートを連続で5万枚印刷(プリント)した。
初期(印刷スタート時)と5万枚印刷後において以下に示すように、感光体表面摩擦係数、感光体露光部電位について評価した。
<感光体表面摩擦係数>
得られた実施例用感光体1〜27、及び比較例1〜15用の電子写真感光体について、特開平9−166919号公報等にて開示されているオイラー・ベルト方式を用い表面摩擦係数を評価した。ここでいうベルトとは、中厚の上質紙で、紙すきが長手方向になるようにして、図10に示すように、感光体の円周1/4に張架し、ベルトの一方にW=100gの荷重を掛け、他方にフォースゲージ(バネ秤)を設置し、フォースゲージを徐々に引っ張りながらベルトの移動を観察し、移動が開始した時点での荷重を読み取って以下の式にて計算する。なお、図10では、荷重:100g分銅と、ベルト:Type6200/T目/A4用紙/30mm幅(すき目方向にカット)と、ダブルクリップ2個が使用される。また、式におけるμは摩擦係数を、Fは引っ張り力を、Wは荷重を表す。
μ=2/π × ln(F/W) W=100g
<感光体露光部電位>
初期の感光体表面電位(帯電電位)を+600Vとしたときの全ベタ画像書込時の現像部での露光部電位について評価した。
<出力画像品質>
初期と5万枚印刷後の出力された画像について黒ベタ部分の画像濃度の変化、文字部などカスレの有無、像流れなどの有無等を総合的に評価した。
これらの評価結果を以下の表2に示す。
Figure 0004641991
本発明に係る電子写真装置の例を示す模式断面図である。 本発明に係る電子写真装置の別の例を示す模式断面図である。 本発明に係る電子写真装置の更に別の例を示す模式断面図である。 本発明に係る電子写真装置の更に別の例を示す模式断面図である。 本発明に係る電子写真装置の更に別の例を示す模式断面図である。 本発明に係る電子写真感光体層構成の例を示す断面図である。 本発明に係る電子写真感光体層構成の別の例を示す断面図である。 本発明に係る電子写真感光体層構成の更に別の例を示す断面図である。 本発明に係る電子写真感光体層構成の更に別の例を示す断面図である。 感光体の表面摩擦係数を評価するための装置の概略図である。 実施例27で用いたチタニルフタロシアニン粉末のX線回折図である。
符号の説明
11・・・電子写真感光体
12・・・帯電手段
13・・・露光手段
14・・・現像手段
15・・・トナー
16・・・転写手段
17・・・クリーニング手段
18・・・受像媒体
19・・・定着手段
1A・・・除電手段
1B・・・クリーニング前露光手段
1C・・・駆動手段
1D・・・第1の転写手段
1E・・・第2の転写手段
1F・・・中間転写体
1G・・・受像媒体担持体

Claims (7)

  1. 感光体と、この感光体の表面を一様に帯電する帯電装置と、一様帯電後に像露光をおこない静電潜像を形成する像露光装置と、前記静電潜像を現像する現像装置と、現像像を転写する装置とを備える画像形成装置において、前記感光体が導電性基体と該導電性基体上に形成された少なくとも電荷発生物質と下記式(2)〜(8)で表される電荷輸送物質の群から選ばれる少なくとも1つの電荷輸送物質を含有する感光層とを含み、前記感光層が少なくとも電荷発生物質としてフタロシアニンを含有し、該フタロシアニンがCu−Kα線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2°に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回折ピークとして7.3゜にピークを有し、7.3゜のピークと9.4゜のピークの間にピークを有さない結晶型を有するチタニルフタロシアニンであり、且つ最表層に固体潤滑剤としてポリエチレンワックスを含有することを特徴とする画像形成装置。
    Figure 0004641991

  2. 前記ポリエチレンワックスが、エチレン−アクリル酸共重合体であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記ポリエチレンワックスが、エチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記ポリエチレンワックスが、主鎖および/または側鎖が芳香族変性ポリエチレンであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置が複数の感光体、帯電手段、現像手段、転写手段を有するタンデム型であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置が感光体上に現像されたトナー画像を中間転写体上に一次転写したのち、前記中間転写体上のトナー画像を記録材上に二次転写する中間転写手段を有する画像形成装置であって、複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、前記カラー画像を記録材上に一括で二次転写することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段の少なくとも一つと感光体とを具備してなることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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