JP4605219B2 - 露光条件の決定方法、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光条件の決定方法、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体を介して基板を露光するときの露光条件の決定方法、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法に関するものである。
本願は、2005年3月30日に出願された特願2005−098047号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
半導体デバイス、液晶表示デバイス等のマイクロデバイス(電子デバイスなど)の製造工程の一つであるフォトリソグラフィ工程では、マスク上に形成されたパターンを感光性の基板上に投影露光する露光装置が用いられる。この露光装置は、マスクを保持して移動可能なマスクステージと、基板を保持して移動可能な基板ステージとを有し、マスクステージ及び基板ステージを逐次移動しながらマスクのパターンを基板に露光するものである。マイクロデバイスの製造においては、デバイスの高密度化のために、基板上に形成されるパターンの微細化が要求されている。この要求に応えるために露光装置の更なる高解像度化が望まれている。その高解像度化を実現するための手段の一つとして、下記特許文献1に開示されているような、基板上に形成された液浸領域の液体を介して基板を露光する液浸露光装置が案出されている。
国際公開第99/49504号パンフレット
液浸露光装置においては、液浸領域を所望状態に形成することが重要である。液浸領域が所望状態に形成されず、例えば基板上に形成された液浸領域の液体が基板上から漏出すると、周辺機器等に影響を与えたり、あるいは露光装置の置かれている環境(湿度、クリーン度等)が変動し、基板上でのパターン重ね合わせ精度等を含む露光精度が劣化したり、あるいは干渉計等を使った各種計測精度が劣化する等の様々な不都合が生じる可能性がある。したがって、そのような不都合を未然に防止するために、液浸領域を所望状態に形成できるような最適な露光条件を予め決定し、その決定された露光条件に基づいて基板を露光することが望ましい。そのため、基板上に形成された液浸領域の液体を介して基板を露光するときの最適な露光条件を決定することができる方法の案出が望まれる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、液浸領域の液体を介して基板を露光するときの露光条件を決定する方法を提供することを目的とする。また、その決定された露光条件に基づいて基板を露光する露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
本発明の第1の態様に従えば、基板(P)上に形成された液浸領域(LR)の液体(LQ)を介して基板(P)上に露光光(EL)を照射して基板(P)を露光するときの露光条件を決定する方法であって、所定の物体(P、64等)の表面に形成される液浸領域(LR)の状態を、物体(P、64等)の移動条件及び液浸領域(LR)を形成するときの液浸条件の少なくとも一方を変えつつ、検出するステップと、検出結果に基づいて露光条件を決定するステップと、を有する露光条件の決定方法が提供される。本発明の第1の態様によれば、液浸領域の液体を介して基板を露光するときの最適な露光条件を決定することができる。
本発明の第2の態様に従えば、上記態様の決定方法で決定された露光条件に基づいて基板(P)を露光する露光方法が提供される。本発明の第2の態様によれば、最適な露光条件に基づいて基板を良好に露光することができる。
本発明の第3の態様に従えば、上記態様の露光方法を用いるデバイス製造方法が提供される。本発明の第3の態様によれば、基板を良好に露光できる露光方法を用いてデバイスを製造することができる。
本発明の第4の態様に従えば、光学部材(PL、LS1)と液体(LQ)とを介して基板(P)を露光する露光装置において、光学部材(PL、LS1)と基板(P)との間の所定空間(K1)を液体(LQ)で満たして液浸領域(LR)を形成する液浸機構(1)と、光学部材(PL、LS1)との間に液浸領域(LR)が形成される物体(P、64等)の移動条件、及び液浸領域(LR)を形成するときの液浸条件の少なくとも一方を変えつつ、液浸領域(LR)の状態を検出する検出装置(30)と、を備える露光装置(EX)が提供される。本発明の第4の態様によれば、移動条件と液浸条件との少なくとも一方を変えて検出される液浸領域の状態から、例えば液体を介して基板を露光するときの最適な露光条件を求めることが可能となる。
本発明の第5の態様に従えば、上記態様の露光装置を用いるデバイス製造方法が提供される。本発明の第5の態様によれば、最適な露光条件を求めることが可能な露光装置を用いてデバイスを製造することができる。
露光装置の一実施形態を示す概略構成図である。 露光条件の決定方法の第1実施形態を説明するための図である。 図2の基板を上方から見た平面図である。 基板の移動条件を説明するための図である。 露光条件の決定方法の第2実施形態を説明するための図である。 露光条件の決定方法の第3実施形態を説明するための図である。 露光条件の決定方法の第4実施形態を説明するための図である。 図7の要部拡大断面図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
1…液浸機構、11…液体供給装置、12…供給口、21…液体回収装置、22…回収口、30…観察装置、31…投光部、32…受光部、40…観察装置、41A〜41H…投光部、42A〜42H…受光部、50…観察装置(撮像素子)、60…観察装置、63…撮像素子、64…透明部材、EL…露光光、K1…光路空間、KST…計測ステージ、La…検出光、LG…エッジ、LQ…液体、LR…液浸領域、LS1…最終光学素子(光学部材)、P…基板、PL…投影光学系、PST…基板ステージ、PSTD…基板ステージ駆動装置
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。
<露光装置>
まず、露光装置の一実施形態について図1を参照しながら説明する。図1は、露光装置EXを示す概略構成図である。図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージMSTと、基板Pを保持する基板ホルダPHを有し、基板Pを保持した基板ホルダPHを移動可能な基板ステージPSTと、マスクステージMSTに保持されているマスクMを露光光ELで照明する照明光学系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板P上に投影する投影光学系PLと、露光装置EX全体の動作を統括制御する制御装置CONTとを備えている。
本実施形態の露光装置EXは、露光波長を実質的に短くして解像度を向上するとともに焦点深度を実質的に広くするために液浸法を適用した液浸露光装置であって、投影光学系PLの像面近傍における露光光ELの光路空間K1を液体LQで満たすための液浸機構1を備えている。液浸機構1は、光路空間K1の近傍に設けられ、液体LQを供給する供給口12及び液体LQを回収する回収口22を有するノズル部材70と、供給管13、及びノズル部材70に設けられた供給口12を介して液体LQを供給する液体供給装置11と、ノズル部材70に設けられた回収口22、及び回収管23を介して液体LQを回収する液体回収装置21とを備えている。ノズル部材70は、投影光学液PLと対向して配置される基板P(基板ステージPST)の上方において、投影光学系PLを構成する複数の光学素子のうち、少なくとも投影光学系PLの像面に最も近い最終光学素子LS1を囲むように環状に形成されている。
また、本実施形態の露光装置EXは、投影光学系PLの投影領域ARを含む基板P上の一部に、投影領域ARよりも大きく且つ基板Pよりも小さい液体LQの液浸領域LRを局所的に形成する局所液浸方式を採用している。露光装置EXは、少なくともマスクMのパターン像を基板Pに転写している間、投影光学系PLの像面に最も近い最終光学素子LS1と、投影光学系PLの像面側に配置された基板Pとの間の露光光ELの光路空間K1を液体LQで満たし、投影光学系PLと光路空間K1に満たされた液体LQとを介してマスクMを通過した露光光ELを基板Pに照射することによって、マスクMのパターン像を基板Pに投影露光する。制御装置CONTは、液浸機構1の液体供給装置11を使って液体LQを所定量供給するとともに、液体回収装置21を使って液体LQを所定量回収することで、光路空間K1を液体LQで満たし、基板P上に液体LQの液浸領域LRを局所的に形成する。
本実施形態では、露光装置EXとしてマスクMと基板Pとをそれぞれの走査方向に同期移動しつつマスクMに形成されたパターンを基板Pに露光する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)を使用する場合を例にして説明する。以下の説明において、水平面内においてマスクMと基板Pとの同期移動方向(走査方向)をY軸方向、水平面内においてY軸方向と直交する方向(本例では投影光学系PLの光軸AXと平行な方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。なお、ここでいう「基板」は半導体ウエハ等の基材上に感光材(レジスト)、保護膜などの膜を塗布したものを含む。「マスク」は基板上に縮小投影されるデバイスパターンを形成されたレチクルを含む。
照明光学系ILは、露光用光源、露光用光源から射出された光束の照度を均一化するオプティカルインテグレータ、オプティカルインテグレータからの露光光ELを集光するコンデンサレンズ、リレーレンズ系、及び露光光ELによるマスクM上の照明領域を設定する視野絞り等を有している。マスクM上の所定の照明領域は照明光学系ILにより均一な照度分布の露光光ELで照明される。照明光学系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)などが用いられる。本実施形態においてはArFエキシマレーザ光が用いられる。
本実施形態においては、液体LQとして純水が用いられている。純水は、ArFエキシマレーザ光のみならず、例えば、水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)も透過可能である。
マスクステージMSTは、マスクMを保持して移動可能である。マスクステージMSTは、マスクMを真空吸着(又は静電吸着)により保持する。マスクステージMSTは、制御装置CONTにより制御されるリニアモータ等を含むマスクステージ駆動装置MSTDの駆動により、マスクMを保持した状態で、投影光学系PLの光軸AXに垂直な平面内、すなわちXY平面内で2次元移動可能及びθZ方向に微少回転可能である。マスクステージMST上には移動鏡91が設けられている。また、移動鏡91に対向する位置にはレーザ干渉計92が設けられている。マスクステージMST上のマスクMの2次元方向の位置、及びθZ方向の回転角(場合によってはθX、θY方向の回転角も含む)はレーザ干渉計92によりリアルタイムで計測される。レーザ干渉計92の計測結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CONTは、レーザ干渉計92の計測結果に基づいてマスクステージ駆動装置MSTDを駆動し、マスクステージMSTに保持されているマスクMの位置制御を行う。
なお、レーザ干渉計92はその一部(例えば、光学系)のみ、移動鏡91に対向して設けるようにしてもよい。また、移動鏡91は平面鏡のみでなくコーナーキューブ(レトロリフレクタ)を含むものとしてもよいし、移動鏡91を固設する代わりに、例えばマスクステージMSTの端面(側面)を鏡面加工して形成される反射面を用いてもよい。さらにマスクステージMSTは、例えば特開平8−130179号公報(対応米国特許第6,721,034号)に開示される粗微動可能な構成としてもよい。
投影光学系PLは、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率βで基板Pに投影するものであって、複数の光学素子で構成されており、それら光学素子は鏡筒PKで保持されている。本実施形態において、投影光学系PLは、投影倍率βが例えば1/4、1/5、あるいは1/8の縮小系であり、前述の照明領域と共役な投影領域ARにマスクMのパターンの縮小像を形成する。なお、投影光学系PLは縮小系、等倍系及び拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、本実施形態においては、投影光学系PLを構成する複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い最終光学素子LS1は鏡筒PKより露出している。
基板ステージPSTは、基板Pを保持する基板ホルダPHを有し、投影光学系PLの像面側において、ベース部材BP上で移動可能である。基板ホルダPHは、例えば真空吸着等により基板Pを保持する。基板ステージPST上には凹部96が設けられており、基板Pを保持するための基板ホルダPHは凹部96に配置されている。そして、基板ステージPSTのうち凹部96以外の上面97は、基板ホルダPHに保持された基板Pの表面とほぼ同じ高さ(面一)になるような平坦面となっている。これは、基板Pの露光動作時、前述の液浸領域LRの一部が基板Pの表面からはみ出して上面97に形成されるためである。なお、基板ステージPSTの上面97の一部、例えば基板Pを囲む所定領域(液浸領域LRがはみ出す範囲を含む)のみ、基板Pの表面とほぼ同じ高さとしてもよい。また、投影光学系PLの像面側の光路空間K1を液体LQで満たし続けることができる(即ち、液浸領域LRを良好に保持できる)ならば、基板ステージPSTの上面97と基板ホルダPHに保持された基板Pの表面とに段差があってもよい。さらに、基板ホルダPHを基板ステージPSTの一部と一体に形成してもよいが、本実施形態では基板ホルダPHと基板ステージPSTとを別々に構成し、例えば真空吸着などによって基板ホルダPHを凹部96内に固定している。
基板ステージPSTは、制御装置CONTにより制御されるリニアモータ等を含む基板ステージ駆動装置PSTDの駆動により、基板Pを基板ホルダPHを介して保持した状態で、ベース部材BP上でXY平面内で2次元移動可能及びθZ方向に微小回転可能である。更に基板ステージPSTは、Z軸方向、θX方向、及びθY方向にも移動可能である。したがって、基板ステージPSTに支持された基板Pの上面は、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。制御装置CONTは、基板ステージ駆動装置PSTDを制御することにより、基板ステージPSTの移動速度、移動距離、及び移動方向を調整可能である。
基板ステージPSTの側面には移動鏡93が設けられている。また、移動鏡93に対向する位置にはレーザ干渉計94が設けられている。基板ステージPST上の基板Pの2次元方向の位置、及び回転角はレーザ干渉計94によりリアルタイムで計測される。また、図1には示されていないが、露光装置EXは、基板ステージPSTに支持されている基板Pの表面の面位置情報を検出するフォーカス・レベリング検出系を備えている。フォーカス・レベリング検出系は、基板Pの上面の面位置情報(Z軸方向の位置情報、及びθX及びθY方向の傾斜情報)を検出する。レーザ干渉計94の計測結果は制御装置CONTに出力される。フォーカス・レベリング検出系の検出結果も制御装置CONTに出力される。制御装置CONTは、フォーカス・レベリング検出系の検出結果に基づいて、基板ステージ駆動装置PSTDを駆動し、基板Pのフォーカス位置(Z位置)及び傾斜角(θX、θY)を制御して基板Pの表面を投影光学系PLの像面に合わせ込むとともに、レーザ干渉計94の計測結果に基づいて、基板PのX軸方向、Y軸方向、及びθZ方向における位置制御を行う。
なお、レーザ干渉計94はその一部(例えば、光学系)のみを移動鏡93に対向して設けてもよいし、基板ステージPSTのZ軸方向の位置、及びθX、θY方向の回転情報をも計測可能としてよい。基板ステージPSTのZ軸方向の位置を計測可能なレーザ干渉計を備えた露光装置の詳細は、例えば特表2001−510577号公報(対応国際公開第1999/28790号パンフレット)に開示されている。さらに、移動鏡93を基板ステージPSTに固設する代わりに、例えば基板ステージPSTの一部(側面など)を鏡面加工して形成される反射面を用いてもよい。
また、フォーカス・レベリング検出系はその複数の計測点でそれぞれ基板PのZ軸方向の位置情報を計測することで、基板PのθX及びθY方向の傾斜情報(回転角)を検出するものであるが、この複数の計測点はその少なくとも一部が液浸領域LR(又は投影領域AR)内に設定されてもよいし、あるいはその全てが液浸領域LRの外側に設定されてもよい。さらに、例えばレーザ干渉計94が基板PのZ軸、θX及びθY方向の位置情報を計測可能であるときは、基板Pの露光動作中にそのZ軸方向の位置情報が計測可能となるようにフォーカス・レべリング検出系を設けなくてもよく、少なくとも露光動作中はレーザ干渉計94の計測結果を用いてZ軸、θX及びθY方向に関する基板Pの位置制御を行うようにしてもよい。
次に、液浸機構1について説明する。液浸機構1の液体供給装置11は、液体LQを収容するタンク、加圧ポンプ、供給する液体LQの温度を調整する温度調整装置、及び液体LQ中の異物を取り除くフィルタユニット等を備えている。液体供給装置11には供給管13の一端部が接続されており、供給管13の他端部はノズル部材70に接続されている。液体供給装置11の液体供給動作は制御装置CONTにより制御される。制御装置CONTは、液体供給装置11を制御することで、供給口12からの単位時間当たりの液体供給量を調整可能である。なお、液体供給装置11のタンク、加圧ポンプ、温度調整機構、フィルタユニット等は、その全てを露光装置EXが備えている必要はなく、露光装置EXが設置される工場等の設備を代用してもよい。
液浸機構1の液体回収装置21は、真空ポンプ等の真空系、回収された液体LQと気体とを分離する気液分離器、及び回収した液体LQを収容するタンク等を備えている。液体回収装置21には回収管23の一端部が接続されており、回収管23の他端部はノズル部材70に接続されている。液体回収装置21の液体回収動作は制御装置CONTにより制御される。制御装置CONTは、液体回収装置21を制御することで、回収口22を介した単位時間当たりの液体回収量を調整可能である。なお、液体回収装置21の真空系、気液分離器、タンク等は、その全てを露光装置EXが備えている必要はなく、露光装置EXが設置される工場等の設備を代用してもよい。
液体LQを供給する供給口12及び液体LQを回収する回収口22はノズル部材70の下面70Aに形成されている。ノズル部材70の下面70Aは、XY平面と実質的に平行に設定され、投影光学系PL(最終光学素子LS1)と対向して基板ステージPSTが配置されるときにその上面97及び/又は基板Pの表面との間に所定のギャップが形成されるようにその位置が設定されている。ノズル部材70は、少なくとも最終光学素子LS1の側面を囲むように設けられた環状部材であって、供給口12は、ノズル部材70の下面70Aにおいて、投影光学系PLの最終光学素子LS1(投影光学系PLの光軸AX)を囲むように複数設けられている。また、回収口22は、ノズル部材70の下面70Aにおいて、最終光学素子LS1に対して供給口12よりも外側に設けられており、最終光学素子LS1及び供給口12を囲むように設けられている。
なお、ノズル部材(ノズル機構)の形態は、上述のものに限られず、例えば国際公開第2004/086468号パンフレット(対応米国公開2005/0280791A1)、特開2004−289126号公報(対応米国特許第6,962,253号)などに開示されているノズル部材(ノズル機構)を用いてもよい。具体的には、本実施形態ではノズル部材70の下面70Aが投影光学系PLの下端面(射出面)とほぼ同じ高さ(Z位置)に設定されているが、例えばノズル部材70の下面70Aを投影光学系PLの下端面よりも像面側(基板側)に設定してもよい。この場合、ノズル部材70の一部(下端部)を、露光光ELを遮らないように投影光学系PL(最終光学素子LS1)の下側まで潜り込ませて設けてもよい。また、本実施形態ではノズル部材70の下面70Aに供給口12を設けているが、例えば投影光学系PLの最終光学素子LS1の側面と対向するノズル部材70の内側面(傾斜面)に供給口12を設けてもよい。
そして、制御装置CONTは、液体供給装置11を使って基板P上に液体LQを所定量供給するとともに、液体回収装置21を使って基板P上の液体LQを所定量回収することで、投影光学系PLと基板Pとの間の露光光ELの光路空間K1を液体LQで満たし、基板P上に液体LQの液浸領域LRを局所的に形成する。液体LQの液浸領域LRを形成する際、制御装置CONTは、液体供給装置11及び液体回収装置21のそれぞれを駆動する。制御装置CONTの制御のもとで液体供給装置11から液体LQが送出されると、その液体供給装置11から送出された液体LQは、供給管13を流れた後、ノズル部材70の供給流路を介して、供給口12より投影光学系PLの像面側の光路空間K1に供給される。また、制御装置CONTのもとで液体回収装置21が駆動されると、投影光学系PLの像面側の液体LQは回収口22を介してノズル部材70の回収流路に流入し、回収管23を流れた後、液体回収装置21に回収される。
<露光条件の決定方法の第1実施形態>
次に、基板P上に形成された液浸領域LRの液体LQを介して基板P上に露光光ELを照射して基板Pを露光するときの露光条件を決定する方法について説明する。本実施形態においては、制御装置CONTが露光条件を決定する場合を例にして説明する。露光条件を決定する際には、制御装置CONTは、所定の物体(例えば、基板Pなど)の表面に液浸領域LRを形成した状態でその物体を移動しつつ液浸領域LRの状態を検出(観察)し、その検出結果(観察結果)に基づいて露光条件を決定する。液浸領域LRの状態を検出(観察)する際には、制御装置CONTは、物体を移動するときの移動条件及び液浸領域LRを形成するときの液浸条件の少なくとも一方を変えつつ、所定の検出装置(以下では観察装置とも呼ぶ)を用いて液浸領域LRの状態を検出(観察)する。さらに制御装置CONTは、検出装置による液浸領域LRの検出結果を、その検出時における移動条件及び/又は液浸条件と対応付けて、露光装置EX内または外部の不図示のメモリ(記憶装置)に格納する。また、制御装置CONTは不図示の表示装置(ディスプレイ)上にその検出結果あるいはその収納された情報を表示可能となっている。
図2は、観察装置30を用いて液浸領域LRの状態を観察している状態を示す図である。観察装置30は、所定の物体の表面に形成された液浸領域LRの状態を観察するものであって、本実施形態においては、デバイスを製造するための基板Pの表面に形成された液浸領域LRの状態を観察する。液浸領域LRの状態を観察する際、制御装置CONTは、基板ステージPST(基板ホルダPH)に基板Pを保持させ、その基板ステージPSTに保持された基板Pの表面に液浸機構1を用いて液体LQの液浸領域LRを形成する。液浸機構1は、基板Pとその基板Pの表面に対向し、露光光ELが通過する最終光学素子LS1との間の光路空間K1を液体LQで満たすことによって、基板P上に液浸領域LRを形成する。そして、制御装置CONTは、基板Pの表面に液浸領域LRを形成した状態で、基板ステージPSTを駆動することによって基板Pを移動しつつ、観察装置30を用いて液浸領域LRの状態を観察する。
図2において、観察装置30は、検出光Laを射出する投光部31と、投光部31から射出された検出光Laに対して所定の位置に設けられ、検出光Laを受光可能な受光部32とを備えている。投光部31は、検出光Laを、基板Pの表面に対して斜め方向から照射するようになっている。受光部32は、投光部31によって基板Pの表面に照射された検出光Laの反射光を受光可能な位置に設けられている。
図3は、液浸領域LRの状態が観察されているときの基板Pの表面の平面図である。図3に示すように、検出光Laは、基板Pの表面の複数の所定位置のそれぞれに照射される。本実施形態においては、投光部31から射出された複数の検出光Laは、基板P上に形成された液浸領域LRのエッジ(端部)LG近傍に照射される。投光部31は、液浸領域LRを囲むように、基板Pの表面における液浸領域LRのエッジLG近傍の複数位置のそれぞれに検出光Laを照射する。すなわち、投光部31から射出された複数の検出光Laの光路は、液浸領域LRを囲むように設定されている。なお本実施形態においては、図3に示すように、基板Pの表面に照射された検出光Laの平面視における形状はスリット状となっている。
制御装置CONTは、投光部31より検出光Laを射出した状態で、基板Pの表面に液浸領域LRを形成する。ここで、基板P上の液浸領域LRが所望状態(所望の大きさ及び形状)であるとき、複数の検出光Laのそれぞれは、基板Pの表面のうち液浸領域LRのエッジLGより外側に所定距離離れた位置に照射されるようになっている。すなわち、液浸領域LRが所望状態で形成されているとき、投光部31より射出された複数の検出光Laのそれぞれは、液浸領域LRの液体LQに照射されず、液体LQを介さないで受光部32に到達するように設けられている。つまり、予め設定されている液浸領域LRの目標形状又は大きさに応じて、液浸領域LRのエッジLG近傍に照射される複数の検出光Laの光路(基板P上での照射位置)のそれぞれが設定されている。
したがって、最終光学素子LS1と基板Pとの間に液体LQを保持できず、光路空間K1に満たされた液体LQが漏れたり、液浸領域LRが予め設定されている所定(所望)の大きさ以上になって光路空間K1に対する液浸領域LRのエッジLGの位置が変動した場合、検出光Laの光路上に液体LQが介在してしまう。検出光Laが液体LQに照射される状態と照射されない状態とでは、受光部32の受光状態が異なる。例えば、検出光Laが液体LQに照射されると、受光部32で受光できなかったり、受光部32での受光位置が大きく異なったりする。したがって、観察装置30は、投光部31と受光部32とを用いて、光路空間K1に対する液浸領域LRの状態を観察することができる。そして、制御装置CONTは、観察装置30を用いて光路空間K1に対する液浸領域LRのエッジLGの位置を観察することによって、光路空間K1から液体LQが漏れたか否かを判断することができる。このように、制御装置CONTは、投光部31によって液浸領域LRのエッジLG近傍に検出光Laを照射したときの受光部32の受光結果に基づいて、光路空間K1に満たされた液体LQの漏れを含む液浸領域LRの状態を観察することができる。
また、本実施形態においては、複数の検出光Laは液浸領域LRを囲むように照射されるため、制御装置CONTは、受光部32の受光結果に基づいて、光路空間K1から漏れる液体LQの方向を観察することができる。なお、本実施形態では基板P上で複数の検出光Laを矩形状に分布させるものとしているが、これに限らず、例えば液浸領域LRの外形とほぼ同一形状(図3では円形状)に検出光Laを分布させてもよい。また、基板P上での検出光Laの形状をスリット状としているが、これに限らず、例えば、円形状など他の形状でもよい。
なお、検出光Laは、必ずしも液浸領域LRを囲むように照射する必要はなく、例えば走査方向(Y方向)に関して液浸領域LRの両側だけに照射するようにしてもよい。
制御装置CONTは、露光条件を決定するために、液浸機構1を用いて基板Pの表面に液浸領域LRを形成した状態で、基板ステージPSTを駆動して基板Pを移動しつつ、観察装置30を用いて液浸領域LRの状態を観察する。このとき、制御装置CONTは、基板Pを移動するときの移動条件、及び液浸領域LRを形成するときの液浸条件の少なくとも一方を変えつつ、観察装置30を用いて液浸領域LRを観察する。ここで、基板Pの移動条件とは、基板Pの移動速度、移動距離、及び移動方向の少なくとも1つを含む。また、液浸条件とは、基板P上(光路空間K1)に対する供給口12からの単位時間当たりの液体供給量、及び回収口22を介した単位時間当たりの液体回収量の少なくとも一方を含む。制御装置CONTは、基板ステージ駆動装置PSTDを制御することによって基板ステージPSTに保持された基板Pの移動条件を変えることができ、液浸機構1を制御することによって液浸領域LRを形成するときの液浸条件を変えることができる。
図4は、露光条件を決定するために、基板Pの表面に液浸領域LRを形成した状態で基板Pを移動したときの投影光学系PL及び液浸領域LRと基板Pとの位置関係を模式的に示した図である。制御装置CONTは、図4中、例えば矢印y1で示すように、投影光学系PLの光軸AX(投影領域AR)と基板Pとを相対的に移動しつつ、観察装置30を用いて液浸領域LRの状態を観察する。
制御装置CONTは、露光条件を決定するために、図4の矢印y1で示す移動軌跡のもとで、例えば基板P(基板ステージPST)をY軸方向に移動するときの移動速度と、液浸領域LRを形成するときの供給口12からの単位時間当たりの液体供給量とのそれぞれを変えつつ、観察装置30を用いて液浸領域LRの状態を観察する。制御装置CONTは、基板ステージ駆動装置PSTDを制御して、基板P(基板ステージPST)の移動速度を、例えば400、450、500、550、600、650、700mm/sec.のそれぞれに設定するとともに、液浸機構1を制御して、供給口12からの単位時間当たりの液体供給量を、例えば200、250、300、350、400、450、500ml/min.のそれぞれに設定しつつ、それぞれの移動速度条件及び液体供給量条件のもとで、液浸領域LRの状態を観察する。
ここで、図4の矢印y1で示す基板P(基板ステージPST)の移動軌跡は、デバイスを製造するために基板Pを移動するときの移動軌跡の一例であって、基板Pの露光動作時には、基板P上にマトリクス状に設定された複数のショット領域S1〜S21のそれぞれが露光される。すなわち、本実施形態においては、露光条件を決定するために液浸領域LRを観察するときには、制御装置CONTは、デバイスを製造するために基板Pを露光するときの移動軌跡と同じ移動軌跡で基板Pを移動し、そのときの移動速度及び単位時間当たりの液体供給量のそれぞれを変えつつ、液浸領域LRを観察する。
液浸領域LRの状態は、基板P(基板ステージPST)の移動速度に応じて変化する可能性がある。例えば、投影光学系PLと基板Pとの間の光路空間K1を液体LQで満たして基板P上に液浸領域LRを形成した状態において、基板P(基板ステージPST)の移動速度を高めると、液浸領域LRの液体LQが、移動する基板Pに引っ張られて光路空間K1より漏れる可能性がある。また、移動速度によっては、光路空間K1に気体部分が形成される状態(以下、適宜「液切れ状態」と称する)が生じる可能性もある。また、移動速度によっては、液体LQ中に気泡が生成される可能性もある。一方で、デバイス生産性向上などの観点から、基板P(基板ステージPST)の移動速度は高いほうが望ましい。そこで、制御装置CONTは、基板P(基板ステージPST)の移動速度を変えつつ、液浸領域LRの状態を観察装置30を用いて観察することによって、例えば液体LQの漏れ、液切れ等の不都合が生じない範囲において可能な限り高い移動速度、すなわち最適な移動速度を決定することができる。
また、液浸領域LRの状態は、供給口12からの単位時間当たりの液体供給量に応じて変化する可能性がある。例えば、単位時間当たりの液体供給量を過剰に高めると、液体LQが光路空間K1より漏れる可能性がある。一方、単位時間当たりの液体供給量が少ないと、液切れ状態等が生じる可能性がある。そこで、制御装置CONTは、供給口12からの単位時間当たりの液体供給量を変えつつ、液浸領域LRの状態を観察装置30を用いて観察することによって、液体LQの漏れ、液切れ等の不都合が生じないような最適な単位時間当たりの液体供給量を決定することができる。
なお本実施形態のように、液浸領域LRのエッジLG近傍に検出光Laを照射する構成においては、液切れ状態が生じたか否かを判断することは困難であるが、本実施形態においてはデバイスを製造するための基板Pの表面に液浸領域LRを形成しているため、マスクステージMSTに所定のパターンを有するマスクMを保持し、マスクMを露光光ELで照明してマスクMのパターン像を投影光学系PL及び液浸領域LRの液体LQを介して基板P上に投影し、その基板Pを現象処理した後、基板P上に形成されたパターン形状を観察することによって、液切れ状態が生じたか否かを判断することができる。
また、観察装置30が、液浸領域LRが形成されている物体(基板P)上にも液体LQを介して検出光Laを照射して、液浸領域LRの液切れ状態を検出するようにしてもよい。この場合、液浸領域LRを囲むように照射されている検出光Laと異なり、液浸領域LRに液切れが生じると、液体LQを介して受光部32で検出光Laを受光できなくなることを利用して、液浸領域LRの状態を検知することができる。
またここでは、基板P(基板ステージPST)の移動速度及び単位時間当たりの液体供給量の両方を変えつつ、液浸領域LRの観察を行っているが、基板P(基板ステージPST)の移動速度及び単位時間当たりの液体供給量のいずれか一方を変えつつ、液浸領域LRの観察を行い、その観察結果に基づいて、基板P(基板ステージPST)の移動速度及び単位時間当たりの液体供給量のいずれか一方を決定するようにしてもよい。
また、上述のように、基板P(基板ステージPST)の移動条件には、基板P(基板ステージPST)の移動距離も含まれる。そして、基板P(基板ステージPST)の移動距離に応じて、液浸領域LRの状態が変化する可能性がある。例えば、投影光学系PLと基板Pとの間の光路空間K1を液体LQで満たして基板P上に液浸領域LRを形成した状態において、光路空間K1に対して所定方向(Y軸方向)に基板P(基板ステージPST)を移動する場合、所定方向(Y軸方向)に関する基板P(基板ステージPST)の移動距離が長いほうが、移動距離が短い場合に比べて、投影光学系PLと基板Pとの間に液体LQを保持しておくことが困難となり、液体LQが光路空間K1より漏れる可能性が高くなる。そこで、制御装置CONTは、基板P(基板ステージPST)の所定方向(Y軸方向)に関する移動距離を変えつつ、液浸領域LRの状態を観察装置30を用いて観察することによって、液体LQの漏れ等の不都合が生じないような最適な移動距離条件(例えば、最大移動可能距離)を決定することができる。
また、上述のように、基板P(基板ステージPST)の移動条件には、基板P(基板ステージPST)の移動方向も含まれる。そして、基板P(基板ステージPST)の移動方向に応じて、液浸領域LRの状態が変化する可能性がある。図4の矢印y1で示すように、制御装置CONTは、投影光学系PLに対して基板P(基板ステージPST)を、X軸方向、Y軸方向、及びX軸(Y軸)に対して傾斜方向のそれぞれの方向に移動するが、基板P(基板ステージPST)の移動方向(移動軌跡)によっては、液体LQが漏れたり、液切れ状態が生じたり、あるいは液体LQ中に気泡が生成される可能性がある。また、基板P(基板ステージPST)の移動方向(移動軌跡)に応じて、光路空間K1に対して液体LQが漏れる方向が変化する可能性がある。そこで、制御装置CONTは、基板P(基板ステージPST)の移動方向(移動軌跡)を変えつつ、液浸領域LRの状態を観察装置30を用いて観察することによって、液体LQの漏れ等の不都合が生じないような基板P(基板ステージPST)の最適な移動方向(移動軌跡)を決定することができる。
また、上述のように、液浸領域LRを形成するときの液浸条件には、回収口22を介した単位時間当たりの液体回収量も含まれる。そして、単位時間当たりの液体回収量に応じて、液浸領域LRの状態が変化する可能性がある。例えば、単位時間当たりの液体回収量を過剰に高めると、液切れ等の不都合が生じる可能性がある。一方、単位時間当たりの液体回収量が少ないと、液体LQが光路空間K1より漏れる可能性がある。そこで、制御装置CONTは、回収口22を介した単位時間当たりの液体回収量を変えつつ、液浸領域LRの状態を観察装置30を用いて観察することによって、最適な単位時間当たりの液体回収量を決定することができる。
そして、観察装置30による観察結果に基づいて、移動条件及び液浸条件を含む最適な露光条件を決定した後、制御装置CONTは、決定された露光条件に基づいて、デバイスを製造するための基板Pを露光する。制御装置CONTは、決定された液浸条件に基づいて基板P上に液浸領域LRを形成するとともに、決定された移動条件に基づいて基板Pを移動しつつ、投影光学系PLと液浸領域LRの液体LQとを介して基板P上に露光光ELを照射することによって、基板Pを露光する。
以上説明したように、基板Pの移動条件及び/又は液浸領域LRを形成するときの液浸条件に応じて、液体LQの漏れ及び/又は液切れ等を含む液浸領域LRの状態が変化する可能性があるが、基板Pの移動条件及び/又は液浸領域LRを形成するときの液浸条件を変えつつ液浸領域LRの状態を観察装置30を使って観察し、その観察結果に基づいて、基板Pの移動条件及び液浸条件を含む露光条件を決定するようにしたので、その決定された露光条件に基づいて基板Pを露光することにより、液体LQの漏れ、液切れ等の不都合の発生を抑制しつつ、基板Pを良好に露光することができる。
なお、本実施形態の観察装置30を、基板Pの表面の面位置情報を検出する斜入射方式のフォーカス・レベリング検出系として用いることができる。換言すれば、露光条件を決定するために液浸領域LRを観察するときに、斜入射方式のフォーカス・レベリング検出系を用いることができる。
<露光条件の決定方法の第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態では観察装置の構成が上述の実施形態と異なるので、以下では観察装置のみ説明するとともに、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分についてはその説明を簡略若しくは省略する。
図5は第2実施形態を示す斜視図である。図5に示すように、観察装置40は、基板ステージPSTの外側に設けられた複数の投光部41A〜41H、及びそれら投光部41A〜41Hに対応するように設けられた複数の受光部42A〜42Hを備えている。これら投光部41A〜41H、及び受光部42A〜42Hは基板ステージPSTとは離れた位置に設けられた所定の固定部材などに固定されている。
観察装置40は、投光部41A〜41Hのそれぞれより、XY平面にほぼ平行、すなわち基板Pの表面及び基板ステージPSTの上面97とほぼ平行な検出光Laを射出する。投光部41A〜41Hのそれぞれから射出された複数の検出光Laは、基板P上に形成された液体LQの液浸領域LRのエッジLG近傍に照射される。観察装置40は、これら投光部41A〜41Hによって、互いに異なる複数の方向から、液浸領域LRのエッジLG近傍の複数位置のそれぞれに検出光Laを照射している。具体的には、複数設けられた投光部41A〜41Hのうち、投光部41A、41BはX軸方向にほぼ平行な方向から液浸領域LRのエッジLG近傍に対して検出光Laを照射し、投光部41E、41FはY軸方向にほぼ平行な方向から検出光Laを照射する。また、投光部41C、41Dは、X軸(Y軸)方向に対して傾斜方向から液浸領域LRのエッジLGに対して検出光Laを照射し、投光部41G、41Hは、投光部41C、41Dから射出された検出光Laとは異なる傾斜方向から検出光Laを照射する。すなわち、各投光部41A〜41Hから射出される複数の検出光Laの光路は、液浸領域LRの周りを囲むように設定されている。
また、投光部41A、41Bのそれぞれから射出された2つの検出光Laは、液浸領域LRを挟んでその液浸領域LRの両側のエッジLG近傍のそれぞれに照射されるように設けられている。同様に、投光部41C、41Dのそれぞれから射出された2つの検出光Laは、液浸領域LRの両側のエッジLG近傍のそれぞれに照射され、投光部41E、41Fのそれぞれから射出された2つの検出光Laは、液浸領域LRの両側のエッジLG近傍のそれぞれに照射され、投光部41G、41Hのそれぞれから射出された2つの検出光Laは、液浸領域LRの両側のエッジLG近傍のそれぞれに照射されるように設けられている。
基板P上の液浸領域LRが所望状態(所望の大きさ及び形状)であるとき、検出光Laの光路は、液浸領域LRのエッジLGより外側に所定距離離れた位置に設定されている。すなわち、液浸領域LRが所望状態で形成されているとき、投光部41A〜41Hのそれぞれより射出された検出光Laは、液浸領域LRの液体LQに照射されず、液体LQを介さないで受光部42A〜42Hに到達するように設けられている。
また、複数の検出光Laのうち同一方向から照射される一対(2つ)の検出光Laは、液浸領域LRの両側のエッジLG近傍のそれぞれに照射されており、本実施形態においては、液浸領域LRを囲むように複数の検出光Laの光路が設定されているので、液浸領域LRから流出する液体LQの方向を検出することもできる。
制御装置CONTは、受光部42A〜42Hの受光結果に基づいて、液体LQの漏れを含む液浸領域LRの状態を観察することができる。制御装置CONTは、基板P(基板ステージPST)を移動するときの移動条件及び液浸領域LRを形成するときの液浸条件の少なくとも一方を変えつつ、観察装置40を用いて液浸領域LRを観察し、その観察結果に基づいて、最適な露光条件を決定することができる。
なお本実施形態のように、液浸領域LRのエッジLG近傍に検出光Laを照射する構成においては、液切れ状態が生じたか否かを判断することは困難であるが、例えば前述した複数の検出光Laと異なる少なくとも1つの検出光Laあるいはその複数の検出光Laの一部を、投影光学系PLと基板Pとの間の光路空間K1に対して基板Pの表面とほぼ平行に照射することにより、その検出光Laに対応して設けられた受光部の受光結果に基づいて、液切れが生じたか否かを観察することができる。また、本実施形態ではX軸及びY軸方向を含む異なる4つの方向からそれぞれ一対の検出光Laを基板P上に照射するものとしたが、これに限らず、3つ以下、又は5つ以上の方向からそれぞれ検出光Laを照射してもよいし、その方向がX軸又はY軸方向を含まなくてもよい。さらに、同一方向から照射する検出光Laは2つに限られるものでなく、1つ又は3つ以上でもよい。
<露光条件の決定方法の第3実施形態>
次に、第3実施形態について図6を参照しながら説明する。なお、本実施形態では観察装置の構成が上述の各実施形態と異なるので、以下では観察装置のみ説明するとともに、上述の各実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略する。図6において、ノズル部材70の側面には、観察装置としての撮像素子50が設けられている。撮像素子50は、基板Pと対向するように設けられており、光路空間K1に対する液浸領域LRのエッジLGの位置を観察することができる。撮像素子50は、ノズル部材70の側面の周方向に複数並んで設けられている。
制御装置CONTは、撮像素子50の撮像結果に基づいて、液体LQの漏れを含む液浸領域LRの状態を観察することができる。制御装置CONTは、基板P(基板ステージPST)を移動するときの移動条件、及び液浸領域LRを形成するときの液浸条件の少なくとも一方を変えつつ、撮像素子50を用いて液浸領域LRを撮像し、その撮像結果に基づいて、液浸領域LRの状態を観察することができる。そして、制御装置CONTは、その観察結果に基づいて、最適な露光条件を決定することができる。
なお、撮像素子50はノズル部材70に固定されているが、これに限られず、例えば投影光学系PLを支持する支持部材などの他の部材に固定されていてもよい。
また、第1〜第3実施形態においては、露光条件を決定するときに、デバイスを製造するための基板P上に液浸領域LRを形成している。液浸領域LRが形成される物体の表面条件に応じて、液浸領域LRの状態が変化する可能性がある。ここで、物体の表面条件とは、物体の表面の液体LQに対する接触角条件を含む。露光条件を決定するときに液浸領域LRが形成される物体の表面条件と、デバイスを製造するための露光を行うときに液浸領域LRが形成される基板Pの表面条件とが異なる場合、決定された露光条件に基づいて基板Pを液浸露光しても、基板Pの液浸露光中における液浸領域LRの状態を所望状態に維持できない可能性がある。そこで、露光条件を決定するときには、デバイスを製造するための基板P(あるいは同等の表面条件を有する基板)上に液浸領域LRを形成し、その液浸領域LRを観察したときの観察結果に基づいて露光条件を決定することで、最適な露光条件を決定することができる。
なお、露光条件を決定するときに液浸領域LRが形成される物体の表面条件と、デバイスを製造するための露光を行うときに液浸領域LRが形成される基板Pの表面条件とがほぼ同等であれば、その物体の表面に形成された液浸領域LRの状態の観察結果に基づいて最適な露光条件を決定することができる。したがって、基板Pの表面条件とほぼ同等の表面条件を有する物体の表面に形成された液浸領域LRの状態を観察したときの観察結果に基づいて、最適な露光条件を決定することができる。そのような物体としては、例えば基板Pの表面条件とほぼ等しい表面条件に設定され、基板ステージPST(基板ホルダPH)に保持可能なダミー基板が挙げられる。あるいは、基板ステージPSTの上面97の一部を基板Pの表面とほぼ同等の表面条件に設定し、その上面97上に形成された液浸領域LRを観察するようにしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では液浸領域LRの状態を検出するとき、図4中に矢印y1で示される移動軌跡となるように、表面に液浸領域LRが形成される物体(基板Pなど)を移動している途中で、その基板Pの移動条件、及び液浸領域LRを形成するときの液浸条件の少なくとも一方を変更してもよいが、その移動軌跡で基板Pを移動した後に移動条件と液浸条件との少なくとも一方を変更し、この変更後の条件のもとで再度その移動軌跡で基板Pを移動することとしてもよい。これは、基板P上の位置(ショット領域)に応じて最適な露光条件が異なり得るためである。この場合、その移動軌跡の全域にわたって液浸領域LRの状態を検出してもよいが、例えば最適な露光条件が異なると予想される移動軌跡の一部(ショット領域S1〜S21の一部)のみで液浸領域LRの状態を検出することとしてもよい。また、液浸領域LRの状態を検出するとき、必ずしもその移動軌跡で基板Pを移動しなくてもよく、例えば基板Pの中央付近のショット領域と、液浸領域LRの一部が基板外にはみ出る外周付近のショット領域とがそれぞれ投影領域AR(液浸領域LR)と相対移動されるように基板Pを移動することとしてもよい。
さらに、上記第1〜第3実施形態では表面に液浸領域LRが形成される物体(基板P、ダミー基板など)を基板ステージPSTに載置するものとしたが、基板ステージPSTとは異なる可動部材(例えば、後述の計測ステージなど)にその物体を載置して液浸領域LRの状態を検出することとしてもよい。また、上記第1〜第3実施形態では複数の検出光La又は撮像素子50を用いるものとしたが、その数は上述に限られるものではなく任意でよいし、その数を1つとしてもよい。
<露光条件の決定方法の第4実施形態>
次に、第4実施形態について図7を参照しながら説明する。なお、本実施形態では基板ステージPSTとは別の計測ステージKSTに観察装置を設ける点が上述の各実施形態と異なるので、以下では観察装置のみ説明するとともに、上述の各実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略する。図7に示す露光装置EXは、基板Pを保持する基板ステージPSTと、露光処理に関する計測を行う計測器を搭載し、基板ステージPSTとは独立して移動可能な計測ステージKSTとを備えている。計測ステージKSTには、基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサが搭載されている。そして、計測ステージKSTには、液浸領域LRの状態を観察可能な観察装置60が設けられている。観察装置60は計測ステージKSTの内部に設けられている。なお、計測ステージKSTの詳細は、例えば特開平11−135400号公報(対応国際公開第1999/23692号)、特開2000−164504号公報(対応米国特許第6,897,963号)等に開示されている。
図8は観察装置60近傍を示す断面図である。図8において、計測ステージKST上には開口部64Kが形成されており、その開口部64Kには透明部材64が配置されている。透明部材64は例えばガラス板によって構成されている。透明部材64の上面65は平坦面である。また、計測ステージKST上のうち開口部64K以外の上面98も平坦面である。そして、計測ステージKSTの上面98と、開口部64Kに配置された透明部材64の上面65とはほぼ同じ高さ(面一)になるように設けられており、計測ステージKSTの上面98は透明部材64の上面65を含んだ構成となっている。そして、計測ステージKSTの上面98及び透明部材64の上面65は、基板Pとほぼ同等の表面条件(接触角)となっている。なお、計測ステージKSTの上面98の一部、例えば透明部材64を囲む所定領域(液浸領域LRの形成範囲を含む)のみ、透明部材64の表面65とほぼ同じ高さとしてもよい。また、透明部材64の表面65とほぼ同じ高さとなる、計測ステージKSTの上面98の少なくとも一部を、基板Pとほぼ同等の表面条件としなくてもよい。この場合、表面65が基板Pとほぼ同等の表面条件となる透明部材64を、液浸領域LRと同程度以上の大きさとすることとしてもよい。
また、透明部材64の上面65を含む計測ステージKSTの上面98と、基板ステージPSTの上面97とは、ほぼ同じ高さ位置(Z位置)となるように配置できる。図示していないが、計測ステージKSTの6自由度方向(X軸、Y軸、Z軸、θX、θY及びθZ方向)の位置情報は、例えばレーザ干渉計によって計測可能となっている。
計測ステージKSTには、開口部64Kに接続する内部空間66が形成されている。観察装置60は、計測ステージKSTの内部空間66に配置されている。観察装置60は、透明部材64の下側に配置された光学系61と、CCD等によって構成されている撮像素子63とを備えている。撮像素子63は、液浸領域LRの光学像(画像)を透明部材64及び光学系61を介して取得可能である。撮像素子63は、取得した画像を電気信号に変換し、その信号(画像情報)を制御装置CONTに出力する。また、観察装置60は、光学系61の焦点位置を調整可能な調整機構62を有している。また、観察装置60は、液浸領域LRの全体を観察可能な視野を有している。このように、観察装置60は、液浸領域LRの状態を、透明部材64を介して、液浸領域LRの下方から観察可能である。なお観察装置60の全部が計測ステージKSTの内部に配置されていてもよいが、例えば光学系61を構成する複数の光学素子のうち一部の光学素子及び/又は撮像素子63等が計測ステージKSTの外側に配置されていてもよい。また、調整機構62が省略された構成であってもよい。
制御装置CONTは、透明部材64の上面65に液浸領域LRを形成した状態で、透明部材64(計測ステージKST)を移動しつつ、観察装置60を使って液浸領域LRの状態を観察する。例えば、計測ステージKSTに擬似的にスキャン動作を行わせつつ、観察装置60で液浸領域LRの状態を観察する。本実施形態においては、観察装置60は、液浸領域LRの状態を、透明部材64を介して下方から観察しており、液体LQの漏れ、液切れ、及び液体LQ中に生成された気泡のそれぞれを観察可能である。制御装置CONTは、透明部材64(計測ステージKST)を移動するときの移動条件、及び液浸領域LRを形成するときの液浸条件の少なくとも一方を変えつつ、撮像素子63を用いて液浸領域LRを撮像し、その撮像結果に基づいて、液浸領域LRの状態を観察することができる。そして、制御装置CONTは、その観察結果に基づいて、最適な露光条件を決定することができる。
なお、本実施形態では液浸領域LRの状態の検出に先立ち、基板ステージPSTとの交換で計測ステージKSTを投影光学系PLと対向して配置した後で、液浸機構1によって最終光学素子LS1と透明部材64との間の光路空間K1を液体LQで満たして液浸領域LRを形成してもよいし、あるいは、上面97(基板Pの表面を含む)上に液浸領域LRが形成された基板ステージPSTと、計測ステージKSTとを接触(又は接近)させた状態で所定方向に駆動して、液浸領域LRを投影光学系PLの最終光学素子LS1(及びノズル部材70)との間に維持(保持)しつつ基板ステージPSTから計測ステージKSTに移動することとしてもよい。後者では、基板ステージPSTと計測ステージKSTとでその上面97、98をほぼ同じ高さ(Z位置)に設定した状態で液浸領域LRの移動を行うことが好ましい。
また、本実施形態では観察装置60が撮像方式に限られるものではない。さらに、本実施形態では観察装置60を計測ステージKSTに搭載しないで、計測ステージKSTの上面98の少なくとも一部を基板Pとほぼ同等の表面条件とするだけでもよい。この場合、投影光学系PLと対向して計測ステージKSTを配置してその上面98に液浸領域LRを形成し、例えば上述の第1〜第3実施形態のいずれか1つに開示された観察装置を用いてその液浸領域LRの状態を観察すればよい。さらに、計測ステージKSTの上面98に表面条件が異なる複数の領域を設定することとしてもよい。また、計測ステージKSTの上面98にコーティングを施す、あるいは、前述のダミー基板又は透明部材64を計測ステージKSTに設けることで、計測ステージKSTの上面98の少なくとも一部を基板Pとほぼ同等の表面条件とすればよい。
なお、観察装置60を基板ステージPSTに設けてもよい。また、上述したように、液浸領域LRが形成される物体表面における液体LQの接触角に応じて液浸領域LRの状態が変化する可能性があるので、透明部材64を交換して、透明部材表面の液体LQとの接触角を変えつつ、液浸領域LRの状態を観察するようにしてもよい。これは、表面条件が異なる基板Pをそれぞれ露光するときに有効であり、その露光動作に先立つ最適な露光条件の決定のために、その異なる基板Pとそれぞれ表面条件がほぼ同等の透明部材64を交換して用いて液浸領域LRの状態を検出すればよい。
なお、上述の各実施形態においては、前述のメモリに格納された観察装置の観察結果に基づいて、制御装置CONTが最適な露光条件を決定しているが、観察装置の観察結果に基づいて、例えばオペレータが最適な露光条件を決定するようにしてもよい。例えば、観察装置の観察結果を表示装置に表示し、その表示結果に基づいて、オペレータが最適な露光条件を決定するようにしてもよい。
さらに、制御装置CONTは最適な露光条件を決定できない、あるいは、その決定した最適な露光条件が異常であるとき、例えば表示装置に警告を表示することとしてもよい。また、上記各実施形態において前述の移動条件、特に基板Pの移動速度(走査露光時における基板の走査速度)を変えながら液浸領域LRの状態を検出して最適な露光条件を決定するとき、その決定された露光条件(走査速度を含む)が制御装置CONT内に設定されている初期値と異なる可能性がある。この場合は、その決定された露光条件(特に走査速度)に基づいて露光光ELの強度、発振周波数、及び走査方向(Y軸方向)に関する投影領域ARの幅の少なくとも1つを調整して、走査露光による基板上の各ショット領域の露光量が最適となるように露光量制御を行うことが好ましい。
なお、上記各実施形態では液浸領域LRの状態として、光路空間K1に満たされる液体LQの漏れ(即ち、液体LQの漏出の有無、及び/又は漏れ方向)、液切れ、及び液体LQ中の気泡の少なくとも1つに関連する情報を検出するものとしているが、これに限らず、例えば液浸領域LRの位置、大きさ、及び形状の少なくとも1つを、その情報の代わりに、あるいはその情報と一緒に検出するようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態では前述の移動条件として加速度を含むものとしてもよいし、前述の液浸条件として供給時及び/又は回収時の液体LQの流速、圧力などを含むものとしてもよい。
また、上述の第1〜第4の各実施形態において、例えば特開2004−289126号公報(対応米国特許第6,952,253号)などに開示されているように、液体LQの漏れだしを抑えるための気体噴射機構(ガスシール機構)が搭載されている場合には、液浸条件として噴射される気体の流量及び/又は流速を変えつつ液浸領域LRの状態を観察装置で観察するようにしてもよい。
上述したように、上記各実施形態における液体LQは純水である。純水は、半導体製造工場等で容易に大量に入手できるとともに、基板P上のフォトレジスト、光学素子(レンズ)等に対する悪影響がない利点がある。また、純水は環境に対する悪影響がないとともに、不純物の含有量が極めて低いため、基板Pの表面、及び投影光学系PLの先端面に設けられている光学素子の表面を洗浄する作用も期待できる。なお工場等から供給される純水の純度が低い場合には、露光装置が超純水製造器を持つようにしてもよい。
そして、波長が193nm程度の露光光ELに対する純水(水)の屈折率nはほぼ1.44と言われており、露光光ELの光源としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)を用いた場合、基板P上では1/n、すなわち約134nmに短波長化されて高い解像度が得られる。更に、焦点深度は空気中に比べて約n倍、すなわち約1.44倍に拡大されるため、空気中で使用する場合と同程度の焦点深度が確保できればよい場合には、投影光学系PLの開口数をより増加させることができ、この点でも解像度が向上する。
上記各実施形態では、投影光学系PLの先端に光学素子LS1が取り付けられており、このレンズにより投影光学系PLの光学特性、例えば収差(球面収差、コマ収差等)の調整を行うことができる。なお、投影光学系PLの先端に取り付ける光学素子としては、投影光学系PLの光学特性の調整に用いる光学プレート(カバープレートなど)であってもよい。あるいは露光光ELを透過可能な平行平面板であってもよい。
なお、液体LQの流れによって生じる投影光学系PLの先端の光学素子と基板Pとの間の圧力が大きい場合には、その光学素子を交換可能とするのではなく、その圧力によって光学素子が動かないように堅固に固定してもよい。なお、ノズル部材70を含む液浸機構1の構造は、上述の構造に限られず、例えば、欧州特許公開第1420298号公報、国際公開第2004/055803号公報、国際公開第2004/057590号公報、国際公開第2005/029559号公報に記載されているもの用いることができる。
なお、上記各実施形態では、投影光学系PLと基板P表面との間は液体LQで満たされているが、例えば基板Pの表面に平行平面板からなるカバーガラスを取り付けた状態で少なくともその表面との間に液体LQを満たしてもよい。
また、上述の実施形態の投影光学系は、先端の光学素子(LS1)の像面側の光路空間を液体で満たしているが、国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されているように、先端の光学素子のマスク側の光路空間も液体で満たす投影光学系を採用することもできる。
なお、上記各実施形態の液体LQは水(純水)であるが、水以外の液体であってもよい、例えば、露光光ELの光源がFレーザである場合、このFレーザ光は水を透過しないので、液体LQとしてはFレーザ光を透過可能な例えば、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フッ素系オイル等のフッ素系流体であってもよい。この場合、液体LQと接触する部分には、例えばフッ素を含む極性の小さい分子構造の物質で薄膜を形成することで親液化処理する。また、液体LQとしては、その他にも、露光光ELに対する透過性があってできるだけ屈折率が高く、投影光学系PL及び基板P表面に塗布されているフォトレジストに対して安定なもの(例えばセダー油)を用いることも可能である。
また、液体LQとしては、屈折率が1.6〜1.8程度のものを使用してもよい。更に、石英あるいは蛍石よりも屈折率が高い(例えば1.6以上)材料で光学素子LS1を形成してもよい。液体LQとして、種々の液体、例えば、超臨界流体を用いることも可能である。また、上記各実施形態では基板Pの温度とほぼ同じ温度の液体LQを供給して液浸領域LRを形成することとしてもよい。これにより、液体LQとの温度差による基板Pの熱変形などを防止することができる。
なお、上記各実施形態では干渉計システム(92、94など)を用いてマスクステージMST、基板ステージPST、及び計測ステージKSTの各位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。この場合、干渉計システムとエンコーダシステムの両方を備えるハイブリッドシステムとし、干渉計システムの計測結果を用いてエンコーダシステムの計測結果の較正(キャリブレーション)を行うことが好ましい。また、干渉計システムとエンコーダシステムとを切り替えて用いる、あるいはその両方を用いて、ステージの位置制御を行うようにしてもよい。
なお、上記各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
また、露光装置EXとしては、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で第1パターンの縮小像を投影光学系(例えば1/8縮小倍率で反射素子を含まない屈折型投影光学系)を用いて基板P上に一括露光する方式の露光装置にも適用できる。この場合、更にその後に、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で第2パターンの縮小像をその投影光学系を用いて、第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光するスティッチ方式の一括露光装置にも適用できる。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。これらの方式の露光装置においても本発明に従って液浸露光の際の最適な露光条件を有効に求めることができる。
また、上記各実施形態では投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法を本発明に適用することができる。このように投影光学系PLを用いない場合であっても、露光光はマスク又はレンズなどの光学部材を介して基板に照射され、そのような光学部材と基板との間の所定空間に液浸領域が形成される。
また、本発明は、特開平10−163099号公報及び特開平10−214783号公報(対応米国特許第6,590,634号)、特表2000−505958号公報(対応米国特許第5,969,441号)あるいは米国特許第6,208,407号などに開示されているような複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。この場合、複数の基板ステージをそれぞれ用いて液浸領域の状態を検出して最適な露光条件を求めるようにしてもよいし、複数の基板ステージの一部のみを用いて液浸領域の状態を検出して最適な露光条件を求めるようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、投影光学系PLと基板Pとの間に局所的に液体を満たす露光装置を採用しているが、本発明は、特開平6−124873号公報、特開平10−303114号公報、米国特許第5,825,043号などに開示されているような露光対象の基板の表面全体が液体中に浸かっている状態で露光を行う液浸露光装置にも適用可能である。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6,778,257号公報に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスクとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いてもよい。
また、国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
さらに、例えば特表2004−519850号公報(対応米国特許第6,611,316号)に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回のスキャン露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも本発明を適用することができる。
なお、本国際出願で指定又は選択された国の法令で許容される限りにおいて、上記各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
以上のように、本願実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図9に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置EXによりマスクのパターンを基板に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などの基板処理プロセスを含むステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
本発明によれば、液浸領域の液体を介して基板を露光するときの最適な露光条件を決定することができ、決定された露光条件に基づいて基板を良好に露光することができる。それゆえ、本発明は、例えば半導体素子、液晶表示素子又はディスプレイ、薄膜磁気ヘッド、CCD、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、レチクル(マスク)のような広範囲な製品を製造するための露光方法及び装置に極めて有用となる。

Claims (30)

  1. 基板上に形成された液浸領域の液体を介して前記基板上に露光光を照射して前記基板を露光するときの露光条件を決定する方法であって、
    所定の物体の表面に形成される液浸領域の状態を、前記物体の移動条件及び前記液浸領域を形成するときの液浸条件の少なくとも一方を変えつつ、検出するステップと、
    前記検出結果に基づいて露光条件を決定するステップとを有し、
    前記液浸領域の状態は、前記液浸領域の大きさ、前記液浸領域のエッジの位置、及び前記液浸領域内部における気体部分の有無のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする露光条件の決定方法。
  2. 前記物体は、前記基板である又は前記基板とほぼ同等の表面条件を有する請求項1記載の決定方法。
  3. 基板上に形成された液浸領域の液体と光学部材とを介して前記基板上に露光光を照射して前記基板を露光するときの露光条件を決定する方法であって、
    所定の物体の表面に形成される液浸領域の状態を、前記物体の移動条件及び前記液浸領域を形成するときの液浸条件の少なくとも一方を変えつつ、検出するステップと、
    前記検出結果に基づいて露光条件を決定するステップとを有し、
    前記液浸領域は、前記物体と該物体の表面に対向し前記露光光が通過する光学部材との間の所定空間を液体で満たすことによって前記物体上に液浸領域が形成され、
    前記液浸領域の状態は、前記所定空間に満たされた液体の漏れを含むことを特徴とする露光条件の決定方法。
  4. 前記液浸領域の端部を検出して前記液体の漏出の有無を判断する請求項3記載の決定方法。
  5. 前記液浸領域の位置、大きさ及び形状の少なくとも1つに関連する情報を検出して前記液体の漏出の有無を判断する請求項3又は4記載の決定方法。
  6. 前記所定空間に対する前記液浸領域のエッジの位置を検出することによって前記液体の漏出の有無を判断する請求項3〜5のいずれか一項記載の決定方法。
  7. 前記液浸領域を介して検出光を受光することによって前記液浸領域の状態を検出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の決定方法。
  8. 前記液浸領域のエッジ近傍に検出光を照射し、該検出光に対して所定の位置に設けられた受光部の受光結果に基づいて前記液浸領域の状態を検出する請求項1〜7のいずれか一項記載の決定方法。
  9. 前記検出光を前記物体の表面に照射する請求項7又は8記載の決定方法。
  10. 前記検出光を前記物体の表面とほぼ平行に照射する請求項7又は8記載の決定方法。
  11. 前記液浸領域を撮像し、該撮像結果に基づいて前記液浸領域の状態を検出する請求項1〜10のいずれか一項記載の決定方法。
  12. 前記液浸領域の状態は、少なくとも前記液浸領域に対して前記物体側から検出される請求項1〜11のいずれか一項記載の決定方法。
  13. 前記物体はその表面の少なくとも一部に光透過部を有し、前記液浸領域の状態は、前記光透過部を介して検出される請求項1〜12のいずれか一項記載の決定方法。
  14. 前記液浸領域の状態は、少なくとも前記物体の移動中に検出されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項記載の決定方法。
  15. 前記物体の移動条件は、該物体の移動速度、移動距離、及び移動方向の少なくとも1つを含む請求項1〜14のいずれか一項記載の決定方法。
  16. 前記液浸条件は、単位時間当たりの液体供給量及び液体回収量の少なくとも一方を含む請求項1〜15のいずれか一項記載の決定方法。
  17. 請求項1〜請求項16のいずれか一項記載の決定方法で決定された露光条件に基づいて前記基板を露光する露光方法。
  18. 請求項17記載の露光方法を用いるデバイス製造方法。
  19. 光学部材と液体とを介して基板を露光する露光装置において、
    前記光学部材と前記基板との間の所定空間を液体で満たして液浸領域を形成する液浸機構と、
    前記光学部材との間に前記液浸領域が形成される物体の移動条件、及び前記液浸領域を形成するときの液浸条件の少なくとも一方を変えつつ、前記液浸領域の大きさ、前記液浸領域のエッジの位置、及び前記液浸領域内部における気体部分の有無のうちの少なくとも一つを含む前記液浸領域の状態を検出する検出装置と、を備える露光装置。
  20. 前記検出結果を格納するメモリをさらに備えることを特徴とする請求項19記載の露光装置。
  21. 前記検出結果に基づいて、前記液体を介して前記基板を露光するときの露光条件を決定する制御装置をさらに備えることを特徴とする請求項19又は20記載の露光装置。
  22. 前記物体は、前記基板である又は前記基板とほぼ同等の表面条件を有することを特徴とする請求項19〜21のいずれか一項記載の露光装置。
  23. 前記検出装置は、前記所定空間に満たされる液体の漏れに関連する情報を検出することを特徴とする請求項19〜22のいずれか一項記載の露光装置。
  24. 前記検出装置は、前記液浸領域を介して検出光を受光することを特徴とする請求項19〜23のいずれか一項記載の露光装置。
  25. 前記検出装置は、前記液浸領域を撮像することを特徴とする請求項19〜24のいずれか一項記載の露光装置。
  26. 前記検出装置は、少なくとも前記液浸領域に対して前記物体側からその状態を検出することを特徴とする請求項19〜25のいずれか一項記載の露光装置。
  27. 前記検出装置は、少なくとも前記物体の移動中に前記液浸領域の状態を検出することを特徴とする請求項19〜26のいずれか一項記載の露光装置。
  28. 前記物体の移動条件は、前記物体の移動速度、移動距離、及び移動方法の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項19〜27のいずれか一項記載の露光装置。
  29. 前記液浸条件は、単位時間当たりの液体供給量及液体回収量の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項19〜28のいずれか一項記載の露光装置。
  30. 請求項19〜請求項29のいずれか一項記載の露光装置を用いるデバイス製造方法。
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