JPWO2007055199A1 - 露光装置及び方法、並びにデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
露光装置(EX)は、それぞれ露光光(EL)が通りかつ基板(P)が対向して配置される複数の光学部材を有する光学システム(PL)と、複数の光学部材のそれぞれと基板(P)との間を液体(LQ)で満たす液浸システム(1)とを備えており、複数の光学部材の少なくとも一部と液体(LQ)とを介して基板(P)を露光する。
Description
本発明は、基板を露光する露光装置及び方法、並びにデバイス製造方法に関するものである。
本願は、2005年11月9日に出願された特願2005−324618号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本願は、2005年11月9日に出願された特願2005−324618号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、下記特許文献に開示されているような、投影光学系と液体とを介して基板を露光する液浸式の露光装置が知られている。
国際公開第99/49504号パンフレット
露光装置においては、使用する露光光の波長が短いほど解像度が向上するため、液浸式の露光装置は、液体中での露光光の波長が液体の屈折率に応じて実質的に短くなることを利用して解像度を向上させている。また、露光装置においては、投影光学系の開口数が大きいほど解像度が向上するが、投影光学系の開口数を大きくする場合、例えば投影光学系の光学部材(レンズ等)が大型化する可能性がある。
本発明は、例えば光学部材の大型化等を抑え、所望の光学特性を維持しつつ解像度を向上することができる露光装置及び方法、並びにその露光装置又は露光方法を用いるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明は実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
本発明の第1の態様に従えば、液体(LQ)を介して露光光(EL)で基板(P)を露光する露光装置において、それぞれ露光光(EL)が通りかつ基板(P)が対向して配置される複数の光学部材(FLa〜FLh)を有する光学システム(PL)と、複数の光学部材(FLa〜FLh)のそれぞれと基板(P)との間を液体(LQ)で満たす液浸システム(10など)と、を備える露光装置(EX)が提供される。
本発明の第1の態様によれば、光学部材の大型化等を抑え、所望の光学特性を維持しつつ、解像度を向上することができる。
本発明の第2の態様に従えば、液体(LQ)を介して露光光(EL)で基板(P)を露光する露光装置において、所定面上で少なくとも第1方向(Y軸方向)に関して露光光の照射領域(50a〜50h)の位置が異なる複数の光学部材(FLa〜FLh)を有する光学システム(PL)と、露光時に複数の照射領域(50a〜50h)と基板とを、第1方向と交差する第2方向(X軸方向)に相対移動する移動システム(4など)と、露光時に露光光が通る複数の光学部材(50a〜50h)の少なくとも一部と基板との間を液体で満たして液浸空間を形成する液浸システム(10など)と、を備える露光装置(EX)が提供される。
本発明の第2の態様によれば、光学部材の大型化等を抑え、基板上に高い解像度でパターンを形成することができる。
本発明の第2の態様によれば、光学部材の大型化等を抑え、基板上に高い解像度でパターンを形成することができる。
本発明の第3の態様に従えば、上記態様の露光装置(EX)を用いるデバイス製造方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、光学部材の大型化が抑えられ、解像度が向上された露光装置を用いてデバイスを製造することができる。
本発明の第4の態様に従えば、液体(LQ)を介して露光光(EL)で基板(P)を露光する露光方法において、それぞれ露光光が通る複数の光学部材(50a〜50h)の少なくとも一部と基板との間に液体(LQ)の液浸空間を形成し、複数の光学部材(50a〜50h)の少なくとも一部及び液浸空間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法が提供される。
本発明の第4の態様によれば、光学部材の大型化等を抑え、基板上に高い解像度でパターンを形成することができる。
本発明の第4の態様によれば、光学部材の大型化等を抑え、基板上に高い解像度でパターンを形成することができる。
本発明の第5の態様に従えば、上記態様の露光方法を用いるデバイス製造方法が提供される。
本発明の第5の態様によれば、デザインルールが微細なデバイスを製造することができる。
本発明の第5の態様によれば、デザインルールが微細なデバイスを製造することができる。
1…液浸システム、7…制御装置、12…供給口、22…回収口、50a〜50h…投影領域、60…板部材、61…下面、70…ノズル部材、71…下面、EL…露光光、EX…露光装置、FLa〜FLh…最終光学素子、LQ…液体、LR…液浸領域、P…基板、PL…投影システム、PLa〜PLh…投影モジュール、Ta〜Th…下面
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係る露光装置EXを示す概略構成図、図2は概略斜視図である。図3は本実施形態に係る要部を上側から見た斜視図、図4は下側から見た斜視図、図5は下側から見た平面図、図6は概略構成を示す側断面図であって、図3のA−A線断面矢視図に相当する。
第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係る露光装置EXを示す概略構成図、図2は概略斜視図である。図3は本実施形態に係る要部を上側から見た斜視図、図4は下側から見た斜視図、図5は下側から見た平面図、図6は概略構成を示す側断面図であって、図3のA−A線断面矢視図に相当する。
図1及び図2に示すように、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ3と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ4と、マスクステージ3に保持されているマスクMを露光光ELで照明する照明システムILと、露光光ELを基板Pに照射するための複数の光学素子を有し、露光光ELで照明されたマスクMのパターン像を基板P上に投影する投影システムPLと、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置7とを備えている。
なお、ここでいう基板は半導体ウエハ等の基材上に感光材(フォトレジスト)が塗布されたものを含み、マスクは基板上に縮小投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。また、本実施形態においては、マスクとして透過型のマスクを用いるが、反射型のマスクを用いてもよい。
投影システムPLは、複数並んで設けられた投影光学系PLa〜PLhを備えている。投影光学系PLa〜PLhのそれぞれは、露光光ELで照明されたマスクMのパターン像を基板P上に投影する。本実施形態においては、投影システムPLは、8つの投影光学系PLa〜PLhを備えている。
以下の説明においては、投影システムPLの8つの投影光学系PLa〜PLhのそれぞれを適宜、第1〜第8投影モジュールPLa〜PLhと称する。また、以下においては、投影モジュールを説明するときに、第1投影モジュールPLaについて主に説明する場合があるが、本実施形態においては、各投影モジュールPLa〜PLhはほぼ同じ構成を有する。
照明システムILも、投影システムPLの複数の投影モジュールPLa〜PLhの数及び配置に応じた複数(8つ)の照明光学系(照明モジュール)を備えている。
本実施形態では、露光装置EXとしてマスクMと基板Pとを走査方向に同期移動しつつマスクMに形成されたパターンの像を基板P上に投影する走査型露光装置を使用する場合を例にして説明する。以下の説明において、水平面内においてマスクMと基板Pとの同期移動方向(走査方向)をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向(非走査方向)、X軸及びY軸方向に垂直で投影モジュールPLa〜PLhそれぞれの光軸と平行な方向をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
第1投影モジュールPLaは、複数の光学素子を有しており、それら複数の光学素子は鏡筒で保持されている。図6等に示すように、第1投影モジュールPLaは、第1投影モジュールPLaの像面に最も近い最終光学素子FLaの下面Taと基板Pとが対向するように配置される。下面Taは、露光光ELが射出される光射出面である。同様に、第2〜第8投影モジュールPLb〜PLhのそれぞれも、基板Pの表面と対向するように配置された下面Tb〜Thを有する最終光学素子FLb〜FLhを備えている。すなわち、投影システムPLは、基板ステージ4に保持された基板Pの表面が対向して配置される下面Ta〜Thをそれぞれ有する複数の最終光学素子FLa〜FLhを備えている。
本実施形態の露光装置EXは、露光波長を実質的に短くして解像度を向上するとともに焦点深度を実質的に広くするために液浸法を適用した液浸式の露光装置であって、複数の最終光学素子FLa〜FLhの下面Ta〜Thのそれぞれと基板Pの表面との間を液体LQで満たして液浸空間を形成する液浸システム1を備えている。液体LQは、複数の最終光学素子FLa〜FLhの下面Ta〜Thのそれぞれと基板Pの表面との間に満たされる。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。
露光装置EXは、少なくとも投影システムPLを用いてマスクMのパターン像を基板P上に投影している間、投影システムPLの投影モジュールPLa〜PLhの各最終光学素子FLa〜FLhと基板Pとの間の露光光ELの光路を液体LQで満たす。露光装置EXは、投影システムPLの各投影モジュールPLa〜PLhと液体LQとを介して、マスクMを通過した露光光ELを基板ステージ4に保持された基板P上に照射することによって、マスクMのパターン像を基板P上に投影して、基板Pを露光する。
照明システムILは、マスクM上の所定の照明領域を露光光ELで照明する。上述のように、照明システムILは、投影システムPLの複数の投影モジュールPLa〜PLhの数及び配置に応じた複数(8つ)の照明モジュールを備えている。照明システムILは、複数の照明モジュールのそれぞれから射出される露光光ELを用いて、マスクM上の複数の照明領域を照明する。なお、照明システムILは露光光ELを発生する光源を含むが、この光源の数は1つでも複数(例えば、照明モジュールと同数)でもよい。ここで、照明モジュールと数が異なる複数の光源を設ける場合、照明システムILは、例えば複数の光源からそれぞれ発生される露光光をほぼ同軸に合成した後、その合成した露光光を複数に分岐して各照明モジュールに分配する光学部材(光学系)を有する。また、例えば特開2000−260684号公報(対応米国特許第6,781,672号)などに開示されているように、1つのレーザ光源から発生されるレーザ光を複数に分岐してそれぞれ増幅器で増幅する光源を用いてもよい。この場合、その増幅器を光源ではなく各照明モジュールに設けてもよい。
照明システムILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びF2レーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)などが用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、ArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージ3は、リニアモータ等のアクチュエータを含むマスクステージ駆動装置3Dの駆動により、マスクMを保持した状態で、X軸、Y軸、及びθZ方向に移動可能である。マスクステージ3(ひいてはマスクM)の位置情報は、レーザ干渉計3Lによって計測される。レーザ干渉計3Lは、マスクステージ3上に設けられた移動鏡3Kを用いてマスクステージ3の位置情報を計測する。制御装置7は、レーザ干渉計3Lの計測結果に基づいてマスクステージ駆動装置3Dを駆動し、マスクステージ3に保持されているマスクMの位置制御を行う。
なお、移動鏡3Kは平面鏡のみでなくコーナーキューブ(レトロリフレクタ)を含むものとしてもよいし、移動鏡3Kをマスクステージ3に固設する代わりに、例えばマスクステージ3の端面(側面)を鏡面加工して形成される反射面を用いてもよい。また、マスクステージ3は、例えば特開平8−130179号公報(対応米国特許第6,721,034号)に開示される粗微動可能な構成としてもよい。
基板ステージ4は、基板Pを保持する基板ホルダ4Hを有しており、リニアモータ等のアクチュエータを含む基板ステージ駆動装置4Dの駆動により、基板ホルダ4Hに基板Pを保持した状態で、ベース部材BP上で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。基板ホルダ4Hは、基板ステージ4上に設けられた凹部4Rに配置されており、基板ステージ4のうち凹部4R以外の上面4Fは、基板ホルダ4Hに保持された基板Pの表面とほぼ同じ高さ(面一)になるような平坦面となっている。これは、例えば基板Pの露光動作時、後述する1つ又は複数の液浸領域LRの一部が基板Pの表面からはみ出して上面4Fに形成されるためである。なお、基板ステージ4の上面4Fの一部、例えば基板Pを囲む所定領域(液浸領域LRがはみ出す範囲を含む)のみ、基板Pの表面とほぼ同じ高さとしてもよい。また、投影光学系PLa〜PLhの像面側の光路空間を液体LQで満たし続けることができる(即ち、液浸領域LRを良好に保持できる)ならば、基板ホルダ4Hに保持された基板Pの表面と、基板ステージ4の上面4Fとの間に段差があってもよい。さらに、基板ホルダ4Hを基板ステージ4の一部と一体に形成してもよいが、本実施形態では基板ホルダ4Hと基板ステージ4とを別々に構成し、例えば真空吸着などによって基板ホルダ4Hを凹部4Rに固定している。
基板ステージ4(ひいては基板P)の位置情報はレーザ干渉計4Lによって計測される。レーザ干渉計4Lは、基板ステージ4に設けられた移動鏡4Kを用いて基板ステージ4のX軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報を計測する。また、基板ステージ4に保持されている基板Pの表面の面位置情報(Z軸、θX、及びθY方向に関する位置情報)は、不図示のフォーカス・レベリング検出系によって検出される。制御装置7は、レーザ干渉計4Lの計測結果及びフォーカス・レベリング検出系の検出結果に基づいて基板ステージ駆動装置4Dを駆動し、基板ステージ4に保持されている基板Pの位置制御を行う。
なお、レーザ干渉計4Lは基板ステージ4のZ軸方向の位置、及びθX、θY方向の回転情報をも計測可能としてよく、その詳細は、例えば特表2001−510577号公報(対応国際公開第1999/28790号パンフレット)に開示されている。さらに、移動鏡4Kを基板ステージ4に固設する代わりに、例えば基板ステージ4の一部(側面など)を鏡面加工して形成される反射面を用いてもよい。
また、フォーカス・レベリング検出系はその複数の計測点でそれぞれ基板PのZ軸方向の位置情報を計測することで、基板PのθX及びθY方向の傾斜情報(回転角)を検出するものであるが、この複数の計測点はその少なくとも一部が液浸領域LR(又は投影領域)内に設定されてもよいし、あるいはその全てが液浸領域LRの外側に設定されてもよい。さらに、例えばレーザ干渉計4Lが基板PのZ軸、θX及びθY方向の位置情報を計測可能であるときは、基板Pの露光動作中にそのZ軸方向の位置情報が計測可能となるようにフォーカス・レベリング検出系を設けなくてもよく、少なくとも露光動作中はレーザ干渉計4Lの計測結果を用いてZ軸、θX及びθY方向に関する基板Pの位置制御を行うようにしてもよい。
本実施形態の投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、1/8等の縮小系であり、前述の照明領域と共役な投影領域にマスクパターンの縮小像を形成する。なお、投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれは縮小系、等倍系及び拡大系のいずれでもよい。また、投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
次に、投影システムPL及び液浸システム1について図3〜図6を参照しながら説明する。
投影システムPLは、XY平面上で露光光ELの照射領域(前述の投影領域)がX及びY方向に関して離れて(異なる位置に)配置される複数の投影モジュールPLa〜PLhを備えている。複数の投影モジュールPLa〜PLhは、基板Pの表面とほぼ平行なXY平面のX及びY方向に沿って並んで設けられている。複数の投影モジュールPLa〜PLhのうち、第1群の投影モジュールPLa、PLc、PLe、PLgがY軸方向に沿って列を成して配置され、第2群の投影モジュールPLb、PLd、PLf、PLhがY軸方向に沿って列を成して配置されている。また、第1群の投影モジュールPLa、PLc、PLe、PLgの列と、第2群の投影モジュールPLb、PLd、PLf、PLhの列とは、X軸方向に離れている。第1群の投影モジュールPLa、PLc、PLe、PLgと、第2群の投影モジュールPLb、PLd、PLf、PLhとが、Y軸方向に所定量ずれて配置されており、全体で千鳥状に配置されている。すなわち、第1群の投影モジュールPLa、PLc、PLe、PLgの列と、第2群の投影モジュールPLb、PLd、PLf、PLhの列とは、Y軸方向に沿った基点が互いにずれかつY軸方向に沿ったほぼ同じ配列間隔を有する。なお、複数の投影モジュールPLa〜PLhは上記構成に限られるものでなく、投影領域(露光光の照射領域)がY軸方向に関して所定間隔で配置されていれば、その構成は任意で構わない。
投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Thはそれぞれほぼ同じ高さ(面一)となっている。下面Ta〜Thのそれぞれは、基板Pの表面が対向して配置される。投影モジュールPLa〜PLhの物体面側(マスクM側)から入射した露光光ELは、投影モジュールPLa〜PLhを通過する。最終光学素子FLa〜FLhの下面Ta〜Thのそれぞれから射出された露光光ELが、基板P上に照射される。複数の最終光学素子FLa〜FLhのそれぞれは、所定の照射領域に露光光ELを照射する。
図7は、基板P上において投影モジュールPLa〜PLhにより露光光ELが照射される照射領域(投影領域)50a〜50hを示す平面図である。投影領域50a〜50hは、各投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれの投影領域に対応する。
各投影領域50a〜50hは、所定の形状(本実施形態では台形状)に設定される。複数の投影領域50a〜50hのうち、第1群の投影領域50a、50c、50e、50gがY軸方向に沿って列を成して配置され、第2群の投影領域50b、50d、50f、50hがY軸方向に沿って列を成して配置されている。第1群の投影領域50a、50c、50e、50gの列と、第2群の投影領域50b、50d、50f、50hの列とは、X軸方向に離れている。走査露光時において、投影領域50a〜50hのうち、Y軸方向に関して隣り合う投影領域の端の領域51a〜51nどうし(51aと51b、51cと51d、51eと51f、51gと51h、51iと51j、51kと51l、51mと51n)が二点鎖線で示すように基板上で重なり合い、重複領域(継ぎ領域)52a〜52gを形成する。すなわち、第1群の1つの投影領域の一端(例えば51a)と、その投影領域の一端と対をなす第2群の1つの投影領域の一端(例えば51b)とによって、基板上の同一領域が走査露光される。
このように、本実施形態においては、複数の投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれの最終光学素子FLa〜FLhは、Y軸方向に隣り合う投影領域50a〜50hの端の領域51a〜51nが重複するように配置されている。すなわち、最終光学素子FLa〜FLhはそれぞれ、Y軸方向に関して投影領域がその端部で隣接する最終光学素子の投影領域の一端と重なる位置に配置されている。また、最終光学素子FLa〜FLhは、Y軸方向に隣り合う投影領域がX軸方向に離れるように配置されている。
こうすることにより、投影モジュールPLa〜PLhと基板PとをX軸方向に相対的に移動しつつ基板Pを露光したときに、基板P上の走査露光範囲(ショット領域)内の各位置での積算露光量が等しくなる。投影モジュールPLa〜PLhは投影領域50a〜50hが上記配置となっているので、重複領域52a〜52gにおける光学収差の変化及び照度変化を滑らかにすることができる。
図3〜図6に戻って、液浸システム1は、投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Thと基板Pの表面との間に液体LQを供給するための供給口12と、液体LQを回収するための回収口22とを備えている。本実施形態においては、供給口12は、複数の投影モジュールPLa〜PLhの間に配置されている。また、本実施形態においては、供給口12は、複数(8つ)の投影モジュールPLa〜PLhに対応するように複数(8つ)設けられている。また、回収口22は、複数の投影モジュールPLa〜PLh、及び複数の供給口12の全体を囲むように配置されている。
具体的に、液浸システム1は、供給口12をそれぞれ有する複数の第1部材10と、回収口22を有する第2部材20と、液体供給装置11と、液体回収装置21とを備える。複数の第1部材10の各供給口12は、XY平面内で複数の投影モジュールPLa〜PLhの間に配置され、複数の投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Thと基板Pの表面との間の露光光ELの光路空間に液体LQを供給する。回収口22は、複数の投影モジュールPLa〜PLhを囲むように設けられ、複数の投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Thと基板Pの表面との間の露光光ELの光路空間から液体LQを回収する。液体供給装置11は、供給管13、及び第1部材10の内部に形成された供給流路を介して供給口12に液体LQを供給する。液体回収装置21は、第2部材20の回収口22、第2部材20の内部に形成された回収流路24、及び回収管23を介して液体LQを回収する。供給口12と供給管13とは供給流路を介して接続されている。回収口22と回収管23とは回収流路24を介して接続されている。
本実施形態においては、第1部材10は、投影モジュールPLa〜PLhに対応するように千鳥状に複数配置されている。供給口12は、第1部材10における基板Pの表面と対向する下面に設けられている。
第2部材20は、複数の投影モジュールPLa〜PLh及び複数の第1部材10を囲むように環状に設けられている。液体LQを回収する回収口22は、第2部材20における基板Pの表面と対向する下面に設けられている。本実施形態においては、回収口22には多孔部材(メッシュ)25が配置されている。
なお、本実施形態においては、投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Thのそれぞれと、第1部材10の下面と、第2部材20の下面とはほぼ同じ高さ(面一)となっている。
なお、下面Ta〜Thと第1部材10の下面と第2部材20の下面とは、必ずしも同じ高さでなくてもよく、例えば、下面Ta〜Thを第1部材10及び第2部材20の下面より高い位置(基板Pの表面から離れた位置)に配置してもよいし、あるいは第2部材20の下面を下面Ta〜Th及び第1部材10の下面よりも低い位置に配置してもよい。また、多孔部材25は、必ずしも回収口22に配置しなくてもよく、例えば第2部材20の回収流路の途中に配置してもよい。
液体供給装置11は、供給する液体LQの温度を調整する温度調整装置、液体LQ中の気体成分を低減する脱気装置、及び液体LQ中の異物を取り除くフィルタユニット等を備えており、清浄で温度調整された液体LQを送出可能である。液体回収装置21は、真空系等を備えており、液体LQを回収可能である。
次に、上述の構成を有する露光装置EXを用いて基板Pを露光する方法について説明する。
液体供給装置11及び液体回収装置21を含む液浸システム1の動作は、制御装置7に制御される。制御装置7は、液浸システム1を用いて、基板P上に液体LQの液浸領域LRを形成する。図6に示すように、液体供給装置11から送出された液体LQは、供給管13、及び第1部材10の供給流路を流れた後、供給口12より基板P上に供給される。供給口12より基板P上に供給された液体LQは、投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Thと基板Pの表面との間の露光光ELの光路空間に供給される。供給口12から供給された液体LQは、基板P上において、投影モジュールPLa〜PLhの間に濡れ拡がり、複数の投影領域50a〜50hを覆うように、基板P上に1つの液浸領域LRを形成する。
基板P上の液体LQは、液体回収装置21を駆動することにより、回収口22によって回収される。回収口22からの液体LQは、第2部材20の回収流路24を流れた後、回収管23を介して液体回収装置21に回収される。制御装置7は、液浸システム1を制御して、液体供給装置11による液体供給動作と液体回収装置21による液体回収動作とを並行して行う。これにより、投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Thと基板Pの表面との間の露光光ELの光路空間が液体LQで満たされかつ回収口22の外側に液体LQが漏れないように、基板P上に1つの液浸領域LRが形成される。以下では、投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Thと基板Pとの間の、液体LQで満たされた空間(露光光ELの光路空間を含む)を液浸空間とも呼ぶ。
本実施形態においては、液浸システム1は、投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Thのそれぞれと基板Pの表面との間が液体LQで満たされるように、基板P上に1つの液浸領域LRを形成する。液浸領域LRは、複数の投影領域50a〜50hを覆うように、基板P上の一部の領域に局所的に形成される。
上述のように、本実施形態の露光装置EXは、投影モジュールPLa〜PLhと基板PとをX軸方向に相対的に移動しつつ基板Pを露光する走査型の露光装置である。制御装置7は、図8の模式図に示すように、複数の投影領域50a〜50hを覆うように、基板P上の一部の領域に1つの液浸領域LRを形成した状態で、基板PをX軸方向に移動しつつ、基板P上に設定されているショット領域(フィールド領域)SHを露光する。同様に、制御装置7は、基板P上の複数のショット領域SHを順次露光する。
なお、1つのショット領域SHのY軸方向の大きさが、投影領域50aの+Y側の端と投影領域50hの−Y側の端との距離(以下では、Y軸方向の投影幅とも呼ぶ)よりも大きい場合には、例えば、図9の模式図に示すように、複数回(本例では2回)の走査露光によって基板P上で複数(2つ)のパターン像を合成することで、1つのショット領域SHを露光することができる。図9のようにショット領域SHを露光する際には、ショット領域SHの大きさに応じて複数の投影領域50a〜50hの幅を調整する。図9では、複数の投影領域50a〜50hのうち、所定の投影領域に対応する光路を、例えばシャッタで遮光し、複数回の走査露光において投影領域の端どうしが重複するように露光する。具体的には、図9に示すように、一回目の走査露光における投影領域50gの−Y側の端の領域51mと、二回目の走査露光における投影領域50bの+Y側の端の領域51bとが基板上で重複するように露光される。このとき、一回目の走査露光においては投影領域50hが遮光され、二回目の走査露光においては投影領域50aが遮光される。
一方、1つのショット領域SHのY軸方向の大きさが上記Y軸方向の投影幅よりも小さい場合、例えば視野絞りなどにより複数の投影領域50a〜50hの少なくとも1つのY軸方向の幅を調整する、及び/又は、例えばシャッタなどにより複数の投影領域50a〜50hの一部で露光光の照射を行わないことによって、ショット領域SHの大きさに応じて複数の投影領域50a〜50hの幅を調整(ここでは狭く)すればよい。この場合、露光光の照射が行われない一部の投影領域に対応する少なくとも1つの投影モジュールではその下面と基板Pとの間に液浸空間を形成しなくてもよい、すなわち液浸領域LRがその一部の投影領域を覆わなくてもよいが、本実施形態ではその一部の投影領域を含めて投影領域50a〜50hの全体が1つの液浸領域LRで覆われる。
以上説明したように、本実施形態では、露光光ELを基板Pに照射するための複数の投影モジュールPLa〜PLhを備えた投影システムPLを設け、複数の投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Thのそれぞれと基板Pの表面との間を液体LQで満たした状態で基板Pを露光するようにしたので、各投影モジュールPLa〜PLhの光学素子の大型化を抑え、投影モジュールPLa〜PLhの光学特性を良好に維持しつつ、解像度を向上することができる。
所定の大きさを有するショット領域SHを1つの投影光学系で露光する場合、解像度の向上を図るために投影光学系の開口数を大きくすると、投影光学系の光学素子の大型化を招く可能性がある。大型な光学素子は、製造が困難であったり、製造コストが上昇する可能性がある。一方、光学素子を大型化することなく、開口数を大きくしようとすると、1つの投影光学系(投影モジュール)による投影領域が小さくなり、1回の走査露光で露光できるショット領域の大きさも小さくなる。本実施形態においては、複数の投影モジュールPLa〜PLhを並べて設け、各投影モジュールPLa〜PLhを用いて基板Pの所定のショット領域SHを液浸露光するので、各投影モジュールPLa〜PLhの光学素子の大型化を抑えつつ、高い解像度で所望の大きさを有するショット領域SHを露光することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態について図10を参照して説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。第2実施形態は、前述の第1実施形態との差異が液浸システム1の構成であるので、以下ではその差異を中心に説明を行う。
第2実施形態について図10を参照して説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。第2実施形態は、前述の第1実施形態との差異が液浸システム1の構成であるので、以下ではその差異を中心に説明を行う。
本実施形態に係る露光装置EXは、複数の投影モジュールPLa〜PLhの間に基板Pの表面と対向するように配置され、基板Pの表面との間で液体LQを保持可能な下面61を有する板部材60を備えている。板部材60の下面61は、親液性であり、供給口12から供給された液体LQと接触する。また、板部材60の下面61は、基板Pの表面(XY平面)とほぼ平行に設けられている。板部材60には、複数の投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれを配置可能な穴62が設けられている。投影モジュールPLa〜PLhは、板部材60に遮られることなく、穴62を介して基板P上に露光光ELを照射可能である。また、板部材60には、複数の第1部材10のそれぞれを配置可能な穴63が設けられている。第1部材10の下面に設けられた供給口12は、板部材60に妨げられることなく、穴63を介して基板P上に液体LQを供給可能である。
本実施形態においては、投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Th、第1部材10の下面、第2部材20の下面(メッシュ部材25の下面)、及び板部材60の下面61は、ほぼ同じ高さ(面一)となっている。なお、下面Ta〜Thと第1部材10の下面、第2部材20の下面、及び下面61は同じ高さでなくてもよく、例えば下面Ta〜Thを第1部材10の下面、第2部材20の下面、及び下面61よりも高い位置に設定してもよいし、あるいは第1部材10の下面及び下面61を、下面Ta〜Th及び第2部材20の下面よりも高い位置に設定してもよい。
供給口12からの液体LQは、投影モジュールPLa〜PLhの下面Ta〜Thと基板Pの表面との間の露光光ELの光路空間、及び基板Pの表面と板部材60の下面61との間に供給される。供給口12からの液体LQは、基板P上において、投影モジュールPLa〜PLhの間に濡れ拡がり、複数の投影領域50a〜50hを覆うように、基板P上に液浸領域LRを形成する。液浸領域LRを形成する液体LQは、回収口22の外側に漏れ出さないように、回収口22によって回収される。
このように、供給口12からの液体LQの供給と回収口22からの液体LQの回収とを並行して行うことによって、基板P上に1つの液浸領域LRが形成される。
以上説明したように、本実施形態では、投影モジュールPLa〜PLhの間に、基板Pの表面との間で液体LQを保持可能な板部材60の下面61を設けることにより、液浸領域LRを形成する液体LQを安定して保持することができる。また、液体LQ中に気体部分(気泡を含む)が形成されることを抑えることができる。
なお、第2実施形態において、板部材60は複数に分割されていてもよい。また、板部材60は液浸領域LRのほぼ全域(投影モジュールPLa〜PLh(最終光学素子FLa〜FLh)を除く)を覆うものとしたが、例えば投影モジュール毎にその最終光学素子を囲む所定領域のみを覆うものとしてもよい。この場合、各投影モジュールの板部材に供給口12を設けてもよいし、第2部材20(回収口22)の代わりに、あるいはそれと組み合わせて、各投影モジュールの板部材に、例えば最終光学素子を囲む回収口を設けてもよい。
なお、上述の第1、第2実施形態において、第1部材10(供給口12)の数、及び配置は、上述のものに限られず、液浸領域LRが良好に保持可能であれば、各種形態を適用することができる。
また、上述の第1、第2実施形態において、回収口22は矩形の環状でなくてもよく、例えば円形の環状であってもよい。また、液体LQの漏れ出しがないように液浸領域LRが維持可能であれば、露光光の光路(複数の投影領域の全体)を囲むように複数の回収口22を離散的に配置してもよい。
また、回収口22の周囲の少なくとも一部に、例えば特開2004−289126号(対応米国特許公開2004/0165159号公報)に開示されているように、所定のガス(空気又は窒素)を吹き出すガスシール機構(ガスカーテン機構)を配置して、回収口22の外側(周囲)への液体LQの流出を更に確実に抑制するようにしてもよい。
<第3実施形態>
第3実施形態について図11〜図13を参照しながら説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。この第3実施形態は、前述の実施形態との差異が液浸システム1の構成であるので、以下ではその差異を中心に説明を行う。本実施形態に係る液浸システム1は、複数の投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれに対応する複数の供給口12と、複数の投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれに対応する複数の回収口22とを有している。供給口12及び回収口22はノズル部材70に設けられている。ノズル部材70は、各投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれに対応するように、最終光学素子FLa〜FLhと基板Pとの間のそれぞれの露光光ELの光路の近傍に設けられている。
第3実施形態について図11〜図13を参照しながら説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。この第3実施形態は、前述の実施形態との差異が液浸システム1の構成であるので、以下ではその差異を中心に説明を行う。本実施形態に係る液浸システム1は、複数の投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれに対応する複数の供給口12と、複数の投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれに対応する複数の回収口22とを有している。供給口12及び回収口22はノズル部材70に設けられている。ノズル部材70は、各投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれに対応するように、最終光学素子FLa〜FLhと基板Pとの間のそれぞれの露光光ELの光路の近傍に設けられている。
本実施形態の液浸システム1は、複数の投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれと、基板Pとの間が液体LQで満たされるように、基板P上に複数の液浸領域LRを形成する。
図12は第1投影モジュールPLaに対応するように設けられたノズル部材70を示す図である。図12において、ノズル部材70は、露光光ELの光路を囲むように環状に設けられている。液体LQを供給する供給口12は、ノズル部材70における露光光ELの光路を向く内側面(少なくとも一部が最終光学素子の側面と対向するスロープ面)に設けられている。液体LQを回収する回収口22は、ノズル部材70における基板Pの表面(XY平面)と対向する下面に設けられている。また、回収口22にはメッシュ部材(多孔部材)25が配置されている。
本実施形態においては、ノズル部材70は、最終光学素子FLaの下面Taと基板Pの表面との間に配置される底板72を有している。底板72は、最終光学素子及び基板Pのそれぞれと接触しないように設けられている。また、底板72には、露光光ELを通過させるための開口73が設けられている。
ノズル部材70の下面71は、底板72の下面とメッシュ部材25の下面とを含む。底板72の下面及びメッシュ部材25の下面を含むノズル部材70の下面71は、基板Pの表面(XY平面)と対向するように配置されており、基板Pの表面との間で液体LQを保持可能である。
ノズル部材70の内部には、供給口12と供給管13とを接続する供給流路14が形成されている。また、ノズル部材70の内部には、回収口22と回収管23とを接続する回収流路24が形成されている。
液体供給装置11から送出された液体LQは、供給管13、及びノズル部材70の供給流路14を流れた後、供給口12より、最終光学素子FLaの下面Taと底板72の上面との間を介して、露光光ELの光路(空間)に供給される。また、液体回収装置21を駆動することにより回収口22から液体LQが回収される。回収口22からの液体LQは、ノズル部材70の回収流路24を流れた後、回収管23を介して液体回収装置21に回収される。制御装置7は、液浸システム1を制御して、液体供給装置11による液体供給動作と液体回収装置21による液体回収動作とを並行して行う。これにより、最終光学素子FLaと基板Pとの間の露光光ELの光路を液体LQで満たすように、基板P上の一部の領域に液体LQの液浸領域LRが局所的に形成される(最終光学素子FLaと基板Pとの間に液体LQで満たされる液浸空間(露光光ELの光路空間を含む)が形成される)。
図12に示したノズル部材70は、各投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれに対応して設けられている。液浸システム1は、各ノズル部材70を用いて、複数の投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれと基板Pとの間が液体LQで満たされるように、基板P上に複数の液浸領域LRを形成する。
図13の模式図に示すように、液浸システム1は、複数の投影領域50a〜50hのそれぞれを別々に覆うように、基板P上に複数(8つ)の液浸領域LRを形成した状態で、基板PをX軸方向に移動しつつ、基板P上に設定されているショット領域(フィールド領域)SHを露光する。
以上説明したように、本実施形態では、複数の投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれに対応するように、複数の液浸領域LRを形成しているので、複数の投影領域50a〜50hを液体LQで覆うために使用される液体LQの量を少なくすることができる。
なお、各ノズル部材70の構成は、図12に示したものに限られず、各種の構成を採用することができる。例えば、欧州特許公開第1,420,298号公報、国際公開第2004/055803号パンフレット、国際公開第2004/057590号パンフレット、国際公開第2005/029559号パンフレット、国際公開第2004/086468号パンフレット(対応米国公開2005/0280791A1)、特開2004−289126号公報(対応米国特許第6,952,253号)などに開示されるノズル部材(液浸システム)を用いてもよい。一例として、ノズル部材70(液浸システム1)は、例えば特開2004−289126号(対応米国特許公開2004/0165159号公報)に開示されているように、所定のガス(空気又は窒素)を吹き出すガスシール機構(ガスカーテン機構)を備えていてもよい。また、ノズル部材70(液浸システム1)は、投影モジュールの最終光学素子の入射面側にも液体LQを供給し、最終光学素子と対向して配置される光学素子との間も液浸空間としてもよい。なお、上述の第1及び第2実施形態でも、最終光学素子の射出面側だけでなく入射面側にも液浸空間を形成する液浸システムを採用してもよい。
また、本実施形態において、第1実施形態に示されているような回収口22を複数の投影モジュールPLa〜PLhを囲むように配置して、各ノズル部材70で回収できなかった液体LQを回収するようにしてもよい。
なお、本実施形態では複数の投影モジュールPLa〜PLhでそれぞれ液浸領域LRを形成するものとしたが、例えば複数の投影モジュールPLa〜PLhの一部を露光時に使用しない場合には、その一部の投影モジュールでは液浸領域を形成しなくてもよい。すなわち、露光時に使用する(露光光ILが通る)複数の投影モジュールPLa〜PLhの少なくとも一部で液浸領域を形成すればよい。
なお、本実施形態では複数の投影モジュールPLa〜PLhでそれぞれ液浸領域LRを形成するものとしたが、例えば複数の投影モジュールPLa〜PLhの一部を露光時に使用しない場合には、その一部の投影モジュールでは液浸領域を形成しなくてもよい。すなわち、露光時に使用する(露光光ILが通る)複数の投影モジュールPLa〜PLhの少なくとも一部で液浸領域を形成すればよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。上述の第1〜第3実施形態においては、液体LQとして水(純水)を用いたが、露光光ELに対する屈折率が、純水(屈折率は1.44程度)よりも高い、例えば1.5以上の液体LQを用いてもよい。本実施形態では、このような高い屈折率を有する液体LQを用いることにより、解像度をより向上させることができる。なお、本実施形態に係る露光装置は、上述の第1〜第3実施形態の露光装置のいずれでもよい。
次に、第4実施形態について説明する。上述の第1〜第3実施形態においては、液体LQとして水(純水)を用いたが、露光光ELに対する屈折率が、純水(屈折率は1.44程度)よりも高い、例えば1.5以上の液体LQを用いてもよい。本実施形態では、このような高い屈折率を有する液体LQを用いることにより、解像度をより向上させることができる。なお、本実施形態に係る露光装置は、上述の第1〜第3実施形態の露光装置のいずれでもよい。
以下の説明においては、簡単のため、露光光ELに対する最終光学素子の屈折率を、最終光学素子の屈折率n1、と適宜称し、露光光ELに対する液体LQの屈折率を、液体LQの屈折率n2、と適宜称する。
露光光EL(ArFエキシマレーザ光:波長193nm)に対する液体LQの屈折率n2が、最終光学素子の露光光ELに対する屈折率n1よりも高く、かつ投影モジュールの開口数NAが、最終光学素子の屈折率n1以上の場合、すなわち、
n2 > NA ≧ n1 …(1)
である場合、図14に示すように、最終光学素子FLa〜FLhの+Z側(物体面側)の面の形状を、投影光学系PL(投影モジュールPLa〜PLh)の物体面側(マスク側)に向かって膨らむような凸状の曲面形状とし、最終光学素子FLa〜FLhの−Z側(像面側)の面の形状を、基板Pから離れるように凹んだ凹面2とすることが望ましい。なお、最終光学素子の曲面形状は、投影モジュールが所望の性能を得られるように適宜決定することができ、球面状でもよいし、非球面形状でもよい。
n2 > NA ≧ n1 …(1)
である場合、図14に示すように、最終光学素子FLa〜FLhの+Z側(物体面側)の面の形状を、投影光学系PL(投影モジュールPLa〜PLh)の物体面側(マスク側)に向かって膨らむような凸状の曲面形状とし、最終光学素子FLa〜FLhの−Z側(像面側)の面の形状を、基板Pから離れるように凹んだ凹面2とすることが望ましい。なお、最終光学素子の曲面形状は、投影モジュールが所望の性能を得られるように適宜決定することができ、球面状でもよいし、非球面形状でもよい。
液体LQの露光光ELに対する屈折率n2が、最終光学素子の露光光ELに対する屈折率n1よりも高く、投影光学系PL(投影モジュールPLa〜PLh)の開口数NAが、最終光学素子の露光光ELに対する屈折率n1よりも高い場合において、最終光学素子に凹面2を設けることにより、露光光ELを基板P上まで良好に到達させることができる。
液体LQとしては、例えば、屈折率が約1.50のイソプロパノール、屈折率が約1.61のグリセロール(グリセリン)といったC−H結合あるいはO−H結合を持つ所定液体、ヘキサン、ヘプタン、デカン等の所定液体(有機溶剤)が挙げられる。あるいは、これら所定液体のうち任意の2種類以上の液体が混合されたものであってもよいし、純水に上記所定液体が添加(混合)されたものであってもよい。あるいは、液体LQとしては、純水に、H+、Cs+、K+、Cl−、SO4 2−、PO4 2−等の塩基又は酸を添加(混合)したものであってもよい。更には、純水にAl酸化物等の微粒子を添加(混合)したものであってもよい。これら液体LQは、ArFエキシマレーザ光を透過可能である。また、液体LQとしては、光の吸収係数が小さく、温度依存性が少なく、投影モジュールPLa〜PLh、及び/又は基板Pの表面に塗布されている感光材(又は保護膜(トップコート膜)あるいは反射防止膜など)に対して安定なものであることが好ましい。
また、最終光学素子は、例えば石英(シリカ)で形成することができる。あるいは、フッ化カルシウム(蛍石)、フッ化バリウム、フッ化ストロンチウム、フッ化リチウム、及びフッ化ナトリウム等のフッ化化合物の単結晶材料で形成されてもよい。また、光学素子を、上述の材料で形成することができる。また、例えば、投影モジュールの複数の光学素子のうち最終光学素子以外の光学素子の一部又は全部を蛍石で形成し、最終光学素子を石英で形成してもよいし、最終光学素子以外の光学素子の一部又は全部を石英で形成し、最終光学素子を蛍石で形成してもよいし、投影モジュールの光学素子の全てを石英(あるいは蛍石)で形成してもよい。
例えば、最終光学素子が石英(合成石英)で形成される場合には、石英の屈折率は約1.5程度なので、液体LQとしてはその屈折率が石英の屈折率よりも高い、例えば1.6〜1.8程度のものが使用される。
また、各投影モジュールの少なくとも1つの光学素子を、石英及び/又は蛍石よりも屈折率が高い材料で形成してもよい。例えば、露光光ELに対する屈折率が1.6以上の最終光学素子を有する投影モジュール(投影光学系)を用いてもよい。最終光学素子などを形成するための、屈折率が1.6以上の材料としては、例えば、国際公開第2005/059617号パンフレットに開示されているような、サファイア、二酸化ゲルマニウム等、あるいは、国際公開第2005/059618号パンフレットに開示されているような、塩化カリウム(屈折率約1.75)等を用いることができる。
高い屈折率を有する最終光学素子を用いることで、液体LQの屈折率n2を、投影モジュールの開口数NAよりも大きくし、且つ、最終光学素子の屈折率n1を、液体LQの屈折率n2よりも大きくすることができる。すなわち、
n1 > n2 > NA …(2)
とすることができる。
n1 > n2 > NA …(2)
とすることができる。
そして、例えば、屈折率が1.5以上の液体LQを用い、屈折率が1.6以上の最終光学素子を用いることによって、解像度の向上と、投影モジュール(投影光学系)のコンパクト化とを実現することができる。
また、(2)式が成り立つ場合、最終光学素子が凹面を有していなくても、基板P上に露光光ELを到達させることができる。そして、高い屈折率を有する最終光学素子及び高い屈折率を有する液体LQを用いることによって、図8等において、例えばY軸方向の幅が30mm程度の所定のショット領域SHを露光する場合において、最終光学素子の直径を、例えば5mm程度にコンパクト化することができる。また、回収口22のY軸方向のサイズも30mm程度にすることができる。
なお、上述の各実施形態では、複数の投影モジュールPLa〜PLhの投影領域50a〜50hを第1群と第2群とに分け、その群毎に複数の投影領域をXY平面上でY軸方向と平行に一列に配置するものとしたが、複数の投影領域の配置はこれに限られるものではない。例えば、投影領域50a〜50hを3つ以上の群に分け、この3つ以上の群をX軸方向に離して配置してもよい。この場合、上記各実施形態と同様に、全ての投影領域のY軸方向の位置を異ならせることが好ましい。また、各群の複数の投影領域の列はY軸方向と交差してもよく、要はX軸方向と交差する方向と平行であればよい。さらに、各群の複数の投影領域を一列に配置しなくてもよく、例えば上記列がY軸方向と平行である場合は、上記列をなす複数の投影領域の一部又は全部についてX軸方向の位置を異ならせてもよい。要は、複数の投影領域がY軸方向に関して所定間隔で配置されていればよい。また、複数の投影モジュールの投影領域を複数の群に分けず、複数の投影領域をY軸方向に関して所定間隔で配置する、例えばY軸方向と平行に一列に配置してもよい。この場合、少なくとも2回の走査露光によって、基板上の1つのショット領域の全体が露光されることになる。例えば、複数の投影領域のY軸方向の間隔を、1つの投影領域のY軸方向の幅と等しく設定する場合、+X軸方向に基板を移動する第1走査露光と、−X軸方向に基板を移動する第2走査露光とによって、基板上の1つのショット領域の全体が露光される。ここで、基板は第1走査露光の終了後かつ第2走査露光の開始前に、投影領域の間隔に応じた距離だけY軸方向に移動される。
また、上述の各実施形態では投影モジュールの投影領域が台形状であるものとしたが、例えば平行四辺形、菱形、あるいは長方形など他の形状としてもよい。ここで、投影領域を長方形状とする場合、投影領域でのY軸方向に関する露光光の強度分布が両端にそれぞれスロープ部を持つように、投影領域の端部で露光光の強度が徐々に変化させることが好ましい。
さらに、上述の各実施形態では露光装置が前述した液浸システム1の全てを備えるものとしたが、液浸システム1の一部(例えば、液体供給装置11及び/又は液体回収装置21を構成する部材)は、露光装置が備えている必要はなく、例えば露光装置が設置される工場等の設備を代用してもよい。
さらに、上述の各実施形態では露光装置が前述した液浸システム1の全てを備えるものとしたが、液浸システム1の一部(例えば、液体供給装置11及び/又は液体回収装置21を構成する部材)は、露光装置が備えている必要はなく、例えば露光装置が設置される工場等の設備を代用してもよい。
なお、上記各実施形態では、例えば自重に起因して生じるマスクの撓みなどによって、マスクのパターン像が生成される投影面(結像面)のZ軸方向の位置及び/又は傾斜が複数の投影モジュールの少なくとも一部で異なる。そこで、走査露光中、複数の投影モジュールの像面情報(結像面のZ位置及び傾斜情報)、及び基板の面情報(表面のZ位置及び傾斜情報)に基づき、Z軸、θx及びθy方向の少なくとも1つに関して複数の投影モジュールの少なくとも1つの結像面と基板との相対的な位置関係を調整する。これにより、走査露光中、各投影モジュールの投影領域内で、その結像面と基板の表面とがほぼ一致する(その焦点深度の範囲内に基板の表面が設定される)。
ここで、投影モジュールの結像面及び/又は基板の移動(傾斜を含む)によって結像面と基板との位置関係が調整される。結像面の移動は、例えば、(1)投影モジュールの少なくとも1つの光学素子の移動、(2)露光光の波長及び/又はスペクトル幅(半値全幅(FWHM)、あるいはE95%幅など)の変更、及び(3)露光光が通る所定空間内での、露光光に対する媒質(流体)の屈折率の変更の少なくとも1つによって行われる。また、基板の移動は、例えば基板ステージによって行われる。
なお、上記(3)の媒質(流体)は、大気(空気)、あるいは露光光の減衰が少ない気体(例えば窒素、ヘリウムなどのパージガス)などでもよいが、上記各実施形態では液浸用の液体(LQ)でもよい。この場合、前述の液浸空間内で、例えば液体の温度、圧力、あるいは組成(種類、組み合わせ)などを変更して、その液体の屈折率を調整する。前述の如く最終光学素子の射出面側、及び入射面側の両方にそれぞれ液浸空間を形成する場合、その2つの液浸空間の一方又は両方で液体の屈折率を調整することとしてもよい。
また、複数の投影モジュールの少なくとも一部でその結像面のZ位置及び/又は傾斜が大きく異なる、あるいは所定の許容範囲を超える場合、露光に先立ち、少なくとも1つの投影モジュールの結像面のZ位置及び/又は傾斜を調整し、複数の投影モジュールでその結像面のZ位置及び/又は傾斜をほぼ揃えておく(所定の許容範囲内に抑えておく)ことが好ましい。この場合、例えばマスクの撓み情報に応じて、複数の投影モジュールの少なくとも1つで、前述の液浸空間内での液体の屈折率を変更して、その結像面のZ位置及び/又は傾斜を調整することとしてもよい。液浸用の液体の屈折率は、温度調整、又は組成の変更などによって変更されるが、その組成変更は、例えば、液浸用の液体を別の種類の液体(所定物体が添加された液体も含む)に変更すること、及び液浸用の液体が2種類以上の液体を混合した液体である場合は、液体の組み合わせ、及び/又は混合比の変更なども含む。
ここで、投影モジュールの結像面及び/又は基板の移動(傾斜を含む)によって結像面と基板との位置関係が調整される。結像面の移動は、例えば、(1)投影モジュールの少なくとも1つの光学素子の移動、(2)露光光の波長及び/又はスペクトル幅(半値全幅(FWHM)、あるいはE95%幅など)の変更、及び(3)露光光が通る所定空間内での、露光光に対する媒質(流体)の屈折率の変更の少なくとも1つによって行われる。また、基板の移動は、例えば基板ステージによって行われる。
なお、上記(3)の媒質(流体)は、大気(空気)、あるいは露光光の減衰が少ない気体(例えば窒素、ヘリウムなどのパージガス)などでもよいが、上記各実施形態では液浸用の液体(LQ)でもよい。この場合、前述の液浸空間内で、例えば液体の温度、圧力、あるいは組成(種類、組み合わせ)などを変更して、その液体の屈折率を調整する。前述の如く最終光学素子の射出面側、及び入射面側の両方にそれぞれ液浸空間を形成する場合、その2つの液浸空間の一方又は両方で液体の屈折率を調整することとしてもよい。
また、複数の投影モジュールの少なくとも一部でその結像面のZ位置及び/又は傾斜が大きく異なる、あるいは所定の許容範囲を超える場合、露光に先立ち、少なくとも1つの投影モジュールの結像面のZ位置及び/又は傾斜を調整し、複数の投影モジュールでその結像面のZ位置及び/又は傾斜をほぼ揃えておく(所定の許容範囲内に抑えておく)ことが好ましい。この場合、例えばマスクの撓み情報に応じて、複数の投影モジュールの少なくとも1つで、前述の液浸空間内での液体の屈折率を変更して、その結像面のZ位置及び/又は傾斜を調整することとしてもよい。液浸用の液体の屈折率は、温度調整、又は組成の変更などによって変更されるが、その組成変更は、例えば、液浸用の液体を別の種類の液体(所定物体が添加された液体も含む)に変更すること、及び液浸用の液体が2種類以上の液体を混合した液体である場合は、液体の組み合わせ、及び/又は混合比の変更なども含む。
また、上記各実施形態における露光装置は、投影光学系(複数の投影モジュール)に対してその上方(+Z側)にマスクが配置され、その下方(−Z側)に基板が配置されるものとしたが、例えば国際公開第2004/090956号パンフレット(対応米国公開2006/0023188A1)に開示されているように、図1中で鉛直方向(Z軸方向)に関して投影光学系(複数の投影モジュール)を上下反転させて設け、その上方(+Z側)に基板を配置し、その下方(−Z側)にマスクを配置するようにしてもよい。
なお、上記各実施形態では干渉計システムを用いてマスクステージ及び基板ステージの位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば基板ステージの上面に設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。この場合、干渉計システムとエンコーダシステムの両方を備えるハイブリッドシステムとし、干渉計システムの計測結果を用いてエンコーダシステムの計測結果の較正(キャリブレーション)を行うことが好ましい。また、干渉計システムとエンコーダシステムとを切り替えて用いる、あるいはその両方を用いて、基板ステージの位置制御を行うようにしてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、露光光ELとしてArFエキシマレーザ光を用いるものとしているが、上述したように、F2レーザ光などの各種露光光(露光ビーム)を採用することができる。ここで、ArFエキシマレーザの代わりに、例えば国際公開第1999/46835号パンフレット(対応米国特許7,023,610号)に開示されているように、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザなどの固体レーザ光源、ファイバーアンプなどを有する光増幅部、及び波長変換部などを含み、波長193nmのパルス光を出力する高調波発生装置を用いてもよい。また、光路を満たす液体LQは、露光光(露光ビーム)ELの波長、投影光学系PL(投影モジュールPLa〜PLh)の開口数、最終光学素子の露光光ELに対する屈折率などに応じて最適なものを適宜使用することができる。
なお、上記各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。また、基板はその形状が円形に限られるものでなく、矩形など他の形状でもよい。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
また、露光装置EXとしては、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で第1パターンの縮小像を投影光学系(例えば1/8縮小倍率で反射素子を含まない屈折型投影光学系)を用いて基板P上に一括露光する方式の露光装置にも適用できる。この場合、更にその後に、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で第2パターンの縮小像をその投影光学系を用いて、第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光するスティッチ方式の一括露光装置にも適用できる。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、上記各実施形態では投影光学系を備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系を用いない露光装置及び露光方法に本発明を適用することができる。投影光学系を用いない場合であっても、露光光はマスク又はレンズなどの光学部材を介して基板に照射され、そのような光学部材と基板との間の所定空間に液浸領域が形成される。
また、本発明は、例えば特開平10−163099号公報及び特開平10−214783号公報(対応米国特許第6,590,634号)、特表2000−505958号公報(対応米国特許第5,969,441号)、米国特許第6,208,407号などに開示されているような複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
更に、例えば特開平11−135400号公報(対応国際公開1999/23692)、及び特開2000−164504号公報(対応米国特許第6,897,963号)等に開示されているように、基板を保持する基板ステージと、基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも本発明を適用することができる。
また、上述の実施形態においては、投影光学系PL(複数の投影モジュールPLa〜PLh)と基板Pとの間に満たされた液体は、基板Pの表面の局所的な領域を覆っているが、本発明は、例えば特開平6−124873号公報、特開平10−303114号公報、米国特許第5,825,043号などに開示されているような露光対象の基板の表面全体が液体中に浸かっている状態で露光を行う液浸露光装置にも適用可能である。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6,778,257号公報に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスクとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いてもよい。
例えば、DMD等の反射素子を用いてパターンを形成することにより、マスクを使用することなく、所定のパターンを基板上に形成することができ、マスクの製造コストを削減することができる。なお、DMDを使用する場合には、投影モジュールPLa〜PLhのそれぞれの投影倍率を例えば1/100にしてもよい。また、DMDを使用する露光装置では、走査露光時に基板のみを移動することとしてもよい。
また、例えば、国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
さらに、例えば特表2004−519850号公報(対応米国特許第6,611,316号)に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回のスキャン露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも本発明を適用することができる。
なお、本国際出願で指定又は選択された国の法令で許容される限りにおいて、上記各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
以上のように、本願実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図15に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置EXによりマスクのパターンを基板に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などの基板処理プロセスを含むステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
本発明によれば、光学部材の大型化等を抑え、解像度を向上することができ、基板を良好に露光することができる。
Claims (42)
- 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置において、
それぞれ前記露光光が通りかつ前記基板が対向して配置される複数の光学部材を有する光学システムと、
前記複数の光学部材のそれぞれと前記基板との間を前記液体で満たす液浸システムと、を備える露光装置。 - 前記液浸システムは、前記液体を供給する供給口を有する請求項1記載の露光装置。
- 前記液浸システムは、前記複数の光学部材のそれぞれに対応する複数の供給口を有する請求項2記載の露光装置。
- 前記供給口は、前記複数の光学部材の間に配置される請求項2又は3記載の露光装置。
- 前記液浸システムは、前記液体を回収する回収口を有する請求項1〜4のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記液浸システムは、前記複数の光学部材のそれぞれに対応する複数の回収口を有する請求項5記載の露光装置。
- 前記回収口が、前記複数の光学部材を囲むように配置された請求項5又は6記載の露光装置。
- 前記液浸システムは、前記複数の光学部材のそれぞれと前記基板との間が液体で満たされるように、前記基板上に1つの液浸領域を形成する請求項1〜7のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記液浸システムは、前記複数の光学部材のそれぞれと前記基板との間が液体で満たされるように、前記基板上に複数の液浸領域を形成する請求項1〜7のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記複数の光学部材の間に配置され、前記基板との間で液体を保持可能な液体接触面を備えた請求項1〜9のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記露光光に対する前記光学部材の屈折率は、前記露光光に対する前記液体の屈折率よりも大きい請求項1〜10のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記液体の屈折率は1.5程度以上である請求項1〜11のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記光学部材の屈折率は1.6程度以上である請求項1〜12のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記複数の光学部材は、前記露光光の照射領域が所定面上で少なくとも第1方向に関して異なる位置に配置され、前記複数の照射領域と前記基板とは前記露光時、前記所定面と平行な方向に相対的に移動される請求項1〜13のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記複数の光学部材はそれぞれ、前記第1方向に関して前記照射領域がその端部で隣接する光学部材の照射領域と重なる位置に配置される請求項14記載の露光装置。
- 前記複数の光学部材は、前記第1方向に関して前記照射領域が離れて配置される請求項14又は15記載の露光装置。
- 前記複数の光学部材はそれぞれ、前記第1方向と交差する第2方向に関して前記照射領域が隣接する光学部材の照射領域と異なる位置に配置される請求項14〜16のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記複数の照射領域と前記基板とは前記露光時、前記第1方向と交差する第2方向に相対移動される請求項14〜17のいずれか一項記載の露光装置。
- 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置において、
所定面上で少なくとも第1方向に関して前記露光光の照射領域の位置が異なる複数の光学部材を有する光学システムと、
前記露光時に前記複数の照射領域と前記基板とを、前記第1方向と交差する第2方向に相対移動する移動システムと、
前記露光時に前記露光光が通る前記複数の光学部材の少なくとも一部と前記基板との間を前記液体で満たして液浸空間を形成する液浸システムとを備える露光装置。 - 前記光学部材はその屈折率が合成石英又は蛍石よりも大きい請求項19記載の露光装置。
- 前記光学部材はその屈折率が1.6程度以上である請求項19又は20記載の露光装置。
- 前記光学部材はその光射出面が前記所定面に対して凹状である請求項19記載の露光装置。
- 前記液体はその屈折率が純水よりも大きい請求項19〜22のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記液体はその屈折率が1.5程度以上である請求項19〜23のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記光学部材はその屈折率が前記液体よりも大きい請求項19〜24のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記液浸システムは、前記光学部材ごとに前記液浸空間を形成可能である請求項19〜25のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記液浸システムは、前記光学部材ごとに前記液体を供給する供給口と前記液体を回収する回収口とを有する請求項26記載の露光装置。
- 前記液浸システムは、前記露光時に前記露光光が通る前記複数の光学部材の少なくとも一部で1つの液浸領域を形成する請求項19〜25のいずれか一項に記載の露光装置。
- 前記液浸システムは、前記液体を供給する複数の供給口と前記液体を回収する回収口とを有する請求項28記載の露光装置。
- 前記複数の光学部材のそれぞれは、パターン像を前記基板上に投影する投影光学系の少なくとも一部である請求項1〜29のいずれか一項記載の露光装置。
- 前記基板は半導体ウエハを含む請求項1〜30のいずれか一項記載の露光装置。
- 請求項1〜請求項31のいずれか一項記載の露光装置を用いるデバイス製造方法。
- 液体を介して露光光で基板を露光する露光方法において、
それぞれ前記露光光が通る複数の光学部材の少なくとも一部と前記基板との間に前記液体の液浸空間を形成し、
前記複数の光学部材の少なくとも一部及び前記液浸空間の液体を介して前記露光光で前記基板を露光する露光方法。 - 前記複数の光学部材の前記露光光の照射領域は所定面上で少なくとも第1方向に関する位置が異なり、前記露光時に前記複数の照射領域と前記基板とを前記所定面と平行な方向に相対移動する請求項33記載の露光方法。
- 前記複数の照射領域の少なくとも一部は前記第1方向と交差する第2方向に関する位置が異なる請求項34記載の露光方法。
- 前記露光時、前記複数の照射領域と前記基板とは前記第1方向と交差する第2方向に相対移動される請求項34又は35記載の露光方法。
- 前記光学部材はその屈折率が1.6程度以上である請求項33〜36のいずれか一項記載の露光方法。
- 前記光学部材はその光射出面が前記所定面に対して凹状である請求項33〜36のいずれか一項記載の露光方法。
- 前記液体はその屈折率が1.5程度以上である請求項33〜38のいずれか一項記載の露光方法。
- 前記光学部材はその屈折率が前記液体よりも大きい請求項33〜39のいずれか一項記載の露光方法。
- 前記基板は半導体ウエハを含む請求項33〜40のいずれか一項記載の露光方法。
- 請求項33〜請求項41のいずれか一項記載の露光方法を用いるデバイス製造方法。
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