JPWO2007034838A1 - 露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法 Download PDF

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    • G03F7/70341Details of immersion lithography aspects, e.g. exposure media or control of immersion liquid supply

Abstract

露光装置(EX)は、露光光(EL)が射出される凹面を有する光学素子(LS1)と、前記露光光(EL)の光路を囲むように設けられた面(20)とを備える。液浸領域(LR)の液体(LQ)の界面(LG)が、前記露光光(EL)が照射可能な位置に配置された物体(P)と前記面(20)との間に保持される。

Description

本発明は、基板を露光する露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法に関するものである。
本願は、2005年9月21日に出願された特願2005−273738号、及び2005年11月11日に出願された特願2005−327092号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、下記特許文献に開示されているような、光学素子と基板との間の空間を液体で満たし、その液体を介して基板を露光する液浸式の露光装置が知られている。
国際公開第99/49504号パンフレット 国際公開第2005/059617号パンフレット 国際公開第2005/059618号パンフレット
液浸式の露光装置においては、露光光の光路空間を満たす液体の屈折率が高いほど、解像度及び/又は焦点深度を向上できる。そのような高い屈折率を有する液体を使用した場合においても、所望の結像特性を維持し、基板を良好に露光することが重要である。
本発明は、基板を良好に露光することができる露光装置、及びにその露光装置を用いるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明は実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
本発明の第1の態様に従えば、液浸領域(LR)を介して基板(P)を露光する露光装置において、露光光(EL)が射出される凹面(2)を有する光学素子(LS1)と、前記露光光(EL)の光路を囲むように設けられた面(20)であり、前記露光光(EL)が照射可能な位置に配置された物体と前記面(20)との間に前記液浸領域(LR)の液体(LQ)の界面(LG)が保持される前記面(20)と、を備える露光装置が提供される。
本発明の第1の態様によれば、光路空間を満たす液体の流出を抑制し、露光光を基板上まで良好に到達させることができる。
本発明の第2の態様に従えば、物体と光学素子(LS1)の凹面(2)との間の空間を液体(LQ)で満たすように液浸領域(LR)を形成する工程であり、前記物体と対向しかつ露光光(EL)の光路を囲むように設けられた面(20)と前記物体との間に前記液体(LQ)の界面(LG)が位置する前記工程と;前記液浸領域(LR)を介して基板(P)を露光する工程と、を備える露光方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、光路空間を満たす液体の流出を抑制し、露光光を基板上まで良好に到達させることができる。
本発明の第3の態様に従えば、上記態様の露光方法を用いるデバイス製造方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、露光光を基板上まで良好に到達させることができる露光方法を用いてデバイスを製造することができる。
本発明の第4の態様に従えば、基板(P)上に露光光(EL)を照射して前記基板(P)を露光する露光装置において、パターン像を前記基板(P)上に投影する投影光学系(PL)であり、前記露光光(EL)が入射される第1面(1)及び前記露光光(EL)が射出される第2面(2)を有する第1光学素子(LS1)を備える前記投影光学系(PL)を備え、前記第1面(1)と前記第2面(2)とは互いにほぼ同心であり、且つ前記第1面(1)及び前記第2面(2)は球面であり、前記第1光学素子(LS1)は、前記投影光学系(PL)の複数の光学素子のうち、前記投影光学系(PL)の像面に最も近い、露光装置が提供される。
本発明の第4の態様によれば、光学素子の光学特性を維持し、基板を良好に露光することができる。
本発明の第5の態様に従えば、基板(P)上に露光光(EL)を照射して前記基板(P)を露光する露光装置において、前記露光光(EL)が射出される凹面部を有する光学素子(LS1)と、前記凹面部を囲むように設けられた下面(63)と、前記光学素子(LS1)の光軸に対して前記下面(63)よりも外側で、前記光軸を向く側面(84)と、を備えた露光装置(EX)が提供される。
本発明の第5の態様によれば、光学素子の光学特性を維持し、基板を良好に露光することができる。
本発明の第6の態様に従えば、基板(P)上に露光光(EL)を照射して前記基板(P)を露光する露光方法において、前記基板(P)の表面と対向し、前記露光光(EL)が射出される凹面部を有する光学素子(LS1)に前記露光光(EL)を照射し、前記光学素子(LS1)の凹面部と前記基板(P)の表面との間を液体(LQ)で満たした状態で前記露光光(EL)を前記基板(P)に照射し、前記凹面部を囲むように設けられた下面(63)と、前記光学素子(LS1)の光軸に対して前記下面(63)より外側で、前記光軸を向く側面(84)に前記液体(LQ)が接する露光方法が提供される。
本発明の第7の態様に従えば、上記態様の露光方法を用いるデバイス製造方法が提供される。
本発明によれば、露光光の光路空間を満たす液体の流出を抑制し、露光光を基板上まで良好に到達させることができ、基板を良好に露光することができる。
本発明によれば、光学素子の光学特性が維持されるので、所望の結像状態で基板を良好に露光することができ、所望の性能を有するデバイスを製造することができる。
第1実施形態に係る露光装置を示す概略構成図である。 第1実施形態に係る露光装置の要部を示す図である。 第1実施形態に係る露光装置を説明するための図である。 第2実施形態に係る露光装置の要部を示す図である。 第3実施形態に係る露光装置の要部を示す図である。 第4実施形態に係る露光装置の要部を示す図である。 第5実施形態に係る露光装置を示す概略構成図である。 第5実施形態に係る投影光学系の近傍を示す図である。 第1光学素子を示す断面図である。 第1光学素子を示す平面図である。 支持装置に支持された第1光学素子を示す側断面図である。 支持装置に支持された第1光学素子を示す平面図である。 液体の圧力を求めるために行ったシミュレーション結果を示す図である。 第5実施形態に係る液体の圧力を求めるために行ったシミュレーション結果を示す図である。 第6実施形態に係る投影光学系の近傍を示す図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を説明するためのフローチャート図である。
符号の説明
2…凹面、2F…フランジ面、4…基板ステージ、5…鏡筒、6…支持装置、9…調整装置、10…表面、11…入射面、12…光射出面、20…下面、61…第1部材、63…第1下面、70…ノズル部材、84…側面、71…下面、108…第2部材、AX…光軸、C…曲率中心、EL…露光光、EX…露光装置、K…光路空間、LG…界面、LQ…液体、LR…液浸領域、LS1…最終光学素子、LS11…第1光学素子、LS12…第2光学素子、P…基板、PK…鏡筒、PL…投影光学系
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内における所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係る露光装置EXを示す概略構成図である。図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ3と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ4と、マスクステージ3に保持されているマスクMを露光光ELで照明する照明光学系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターン像を基板P上に投影する投影光学系PLと、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置7とを備えている。
なお、ここでいう基板は半導体ウエハ等の基材上に感光材(フォトレジスト)、保護膜などの膜が塗布されたものを含む。マスクは基板上に縮小投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。また、本実施形態においては、マスクとして透過型のマスクを用いるが、反射型のマスクを用いてもよい。
本実施形態の露光装置EXは、露光波長を実質的に短くして解像度を向上するとともに焦点深度を実質的に広くするために液浸法を適用した液浸型の露光装置である。露光装置EXは、投影光学系PLと液体LQとを介して基板P上に露光光ELを照射して基板Pを露光する。投影光学系PLは、複数の光学素子LS1〜LS7を有しており、それら複数の光学素子LS1〜LS7は鏡筒PKで保持されている。液体LQは、投影光学系PLの複数の光学素子LS1〜LS7のうち、投影光学系PLの像面に最も近い最終光学素子LS1と、基板Pとの間に満たされる。また、本実施形態では、投影光学系PLの光軸AXはZ軸方向と平行となっている。
露光装置EXは、少なくとも投影光学系PLを用いてマスクMのパターン像を基板P上に投影している間、投影光学系PLの最終光学素子LS1と基板Pとの間の露光光ELの光路空間Kを液体LQで満たす。露光装置EXは、投影光学系PLと露光光ELの光路空間Kを満たす液体LQとを介してマスクMを通過した露光光ELを基板ステージ4に保持された基板P上に照射することによって、マスクMのパターン像を基板P上に投影して、基板Pを露光する。また、本実施形態の露光装置EXは、最終光学素子LS1と基板Pとの間の露光光ELの光路空間Kに満たされた液体LQが、投影光学系PLの投影領域ARを含む基板P上の一部の領域に、投影領域ARよりも大きく且つ基板Pよりも小さい液浸領域LRを局所的に形成する局所液浸方式を採用している。
投影光学系PLの複数の光学素子LS1〜LS7のうち、投影光学系PLの像面に最も近い最終光学素子LS1は、露光光ELが射出される凹面2を有している。基板ステージ4に保持された基板Pの表面10は、鏡筒PKに保持された最終光学素子LS1の凹面2と対向可能である。基板Pの表面10とは、感光材が塗布された露光面である。また、最終光学素子LS1を保持する鏡筒PKは、露光光ELが照射可能な位置、すなわち凹面2と対向する位置に配置された基板Pの表面10と対向するように、且つ露光光ELの光路空間Kを囲むように設けられた下面20を有している。
液体LQは、最終光学素子LS1の凹面2と基板ステージ4に保持された基板Pの表面との間の露光光ELの光路空間Kを満たしている。凹面2及び基板Pの表面10は、光路空間Kを満たす液体LQと接触する。凹面2と基板Pの表面10との間の露光光ELの光路空間Kを液体LQで満たして液浸領域LRを形成したときに、液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGは、液体LQの表面張力により、基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持されるようになっている。露光装置EXは、最終光学素子LS1を含む投影光学系PLと、最終光学素子LS1の凹面2と基板Pの表面との間を満たす液体LQとを介して、基板P上に露光光ELを照射する。
照明光学系ILは、マスクM上の所定の照明領域を均一な照度分布の露光光ELで照明するものである。照明光学系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)などが用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、ArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージ3は、リニアモータ等のアクチュエータを含むマスクステージ駆動装置3Dの駆動により、マスクMを保持した状態で、X軸、Y軸、及びθZ方向に移動可能である。マスクステージ3(ひいてはマスクM)の位置情報は、レーザ干渉計3Lによって計測される。レーザ干渉計3Lは、マスクステージ3上に設けられた移動鏡3Kを用いてマスクステージ3の位置情報を計測する。制御装置7は、レーザ干渉計3Lの計測結果に基づいてマスクステージ駆動装置3Dを駆動し、マスクステージ3に保持されているマスクMの位置制御を行う。
なお、移動鏡3Kは平面鏡のみでなくコーナーキューブ(レトロリフレクタ)を含むものとしてもよいし、移動鏡3Kをマスクステージ3に固設する代わりに、例えばマスクステージ3の端面(側面)を鏡面加工して形成される反射面を用いてもよい。また、マスクステージ3は、例えば特開平8−130179号公報(対応米国特許第6,721,034号)に開示される粗微動可能な構成としてもよい。
基板ステージ4は、基板Pを保持する基板ホルダ4Hを有しており、リニアモータ等のアクチュエータを含む基板ステージ駆動装置4Dの駆動により、基板ホルダ4Hに基板Pを保持した状態で、ベース部材BP上で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。基板ホルダ4Hは、基板ステージ4上に設けられた凹部4Rに配置されている。基板ステージ4のうち凹部4R以外の上面4Fは、基板ホルダ4Hに保持された基板Pの表面とほぼ同じ高さ(面一)になるような平坦面となっている。なお、基板ホルダ4Hに保持された基板Pの表面と、基板ステージ4の上面4Fとの間に段差があってもよい。また、基板ステージ4の上面4Fはその一部、例えば基板Pを囲む所定領域のみ、基板Pの表面とほぼ同じ高さとしてもよい。さらに、基板ホルダ4Hを基板ステージ4の一部と一体に形成してもよいが、本実施形態では基板ホルダ4Hと基板ステージ4とを別々に構成し、例えば真空吸着などによって基板ホルダ4Hを凹部4Rに固定している。
基板ステージ4(ひいては基板P)の位置情報は、レーザ干渉計4Lによって計測される。レーザ干渉計4Lは、基板ステージ4に設けられた移動鏡4Kを用いて、基板ステージ4のX軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報を計測する。また、基板ステージ4に保持されている基板Pの表面の面位置情報(Z軸、θX、及びθY方向に関する位置情報)は、不図示のフォーカス・レベリング検出系によって検出される。制御装置7は、レーザ干渉計4Lの計測結果及びフォーカス・レベリング検出系の検出結果に基づいて、基板ステージ駆動装置4Dを駆動し、基板ステージ4に保持されている基板Pの位置制御を行う。
なお、レーザ干渉計4Lは基板ステージ4のZ軸方向の位置、及びθX、θY方向の回転情報をも計測可能としてよく、その詳細は、例えば特表2001−510577号公報(対応国際公開第1999/28790号パンフレット)に開示されている。さらに、移動鏡4Kを基板ステージ4に固設する代わりに、例えば基板ステージ4の一部(側面など)を鏡面加工して形成される反射面を用いてもよい。
また、フォーカス・レベリング検出系はその複数の計測点でそれぞれ基板PのZ軸方向の位置情報を計測することで、基板PのθX及びθY方向の傾斜情報(回転角)を検出するものであるが、この複数の計測点はその少なくとも一部が液浸領域LR(又は投影領域AR)内に設定されてもよいし、あるいはその全てが液浸領域LRの外側に設定されてもよい。さらに、例えばレーザ干渉計4Lが基板PのZ軸、θX及びθY方向の位置情報を計測可能であるときは、基板Pの露光動作中にそのZ軸方向の位置情報が計測可能となるようにフォーカス・レベリング検出系を設けなくてもよく、少なくとも露光動作中はレーザ干渉計4Lの計測結果を用いてZ軸、θX及びθY方向に関する基板Pの位置制御を行うようにしてもよい。
なお、本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、1/8等の縮小系であり、前述の照明領域と共役な投影領域ARにマスクパターンの縮小像を形成する。なお、投影光学系PLは縮小系、等倍系及び拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
次に、液体LQ及び最終光学素子LS1について説明する。以下の説明においては、簡単のため、液体LQの露光光ELに対する屈折率を、液体LQの屈折率、と適宜称し、最終光学素子LS1の露光光ELに屈折率を、最終光学素子LS1の屈折率、と適宜称する。
本実施形態においては、液体LQの露光光EL(ArFエキシマレーザ光:波長193nm)に対する屈折率は、最終光学素子LS1の露光光ELに対する屈折率よりも高い。光路空間Kは、最終光学素子LS1の屈折率よりも高い屈折率を有する液体LQで満たされる。例えば、最終光学素子LS1が石英で形成される場合には、石英の屈折率は1.5程度なので、液体LQとしてはその屈折率が石英の屈折率よりも高い例えば1.6〜1.8程度のものが使用される。
最終光学素子LS1の+Z側(物体面側、マスク側)の光路空間は気体(例えば窒素)で満たされる。最終光学素子LS1の−Z側(像面側、基板側)の光路空間は液体LQで満たされる。最終光学素子LS1の+Z側(物体面側)の面(以下、第1面と称する)は、投影光学系PLの物体面側(マスク側)に向かって湾曲した凸状の曲面(凸面)を有する。その曲面は、基板Pの表面(像面)に結像するすべての光線が入射するような形状を有する。
最終光学素子LS1の−Z側(像面側)の面(以下、第2面と称する)は、基板Pから離れる方向に向かって湾曲した凹状の曲面(凹面2)を有する。その第2面(凹面2)は、第1面の形状と同様に、基板Pの表面に結像する全ての光線が入射するような形状を有する。
なお、最終光学素子LS1の第1面及び第2面の曲面形状は、投影光学系PLが所望の性能を得られるように適宜決定することができる。第1面及び第2面のそれぞれが、同じ曲率中心を有する球面状でもよいし、非球面形状でもよい。
投影光学系PLの像面側の開口数NAは以下の式で表される。
NA=n・sinθ … (1)
ここで、nは液体LQの屈折率であり、θは収束半角である。また、解像度Ra、及び焦点深度δはそれぞれ以下の式で表される。
Ra=k・λ/NA … (2)
δ=±k・λ/NA … (3)
ここで、λは露光波長、k、kはプロセス係数である。このように、高い屈折率(n)を有する液体LQによって開口数NAを約n倍にすることで、(2)式、(3)式より、解像度及び焦点深度を大幅に向上することができる。
また、最終光学素子LS1の屈折率以上の投影光学系PLの開口数NAを得ようとした場合、最終光学素子LS1の基板Pと対向する第2面が光軸AXとほぼ垂直な平坦面であると、露光光ELの一部が、最終光学素子LS1と液体LQとの界面(すなわち第2面)で全反射して、投影光学系PLの像面まで到達することができない。例えば、最終光学素子LS1の屈折率をn、液体LQの屈折率をn、最終光学素子LS1と液体LQとの界面(第2面)へ入射する露光光ELの最外の光線の光軸AXに対する角度をθ、その界面から射出する(液体LQへ入射する)最外の光線の光軸AXに対する角度をθとすると、スネルの法則により以下の式が成立する。
sinθ=nsinθ … (4)
また、投影光学系PLの開口数NAは、液体LQの屈折率n、液体LQへ入射する最外の光線の光軸AXに対する角度θを使うと次式で表される。
NA=nsinθ … (5)
(4)、(5)式より以下の式が成立する。
sinθ=NA/n … (6)
したがって、(6)式からも明らかなように、最終光学素子LS1と液体LQとの界面(第2面)が光軸AXとほぼ垂直な平坦面であって、投影光学系PLの開口数NAが最終光学素子LS1の屈折率nよりも大きい場合には、露光光ELの一部が液体LQに入射することができない。これに対して、本実施形態の最終光学素子LS1の第2面は凹面2を有しているので、投影光学系PLの開口数NAが、最終光学素子LS1の屈折率nよりも大きい場合であっても、露光光ELの最外の光線は像面まで良好に到達することができる。
液体LQとしては、例えばイソプロパノール及びグリセロールといったC−H結合又はO−H結合を持つ所定液体、ヘキサン、ヘプタン、デカン等の所定液体(有機溶剤)、デカリン、バイサイクロヘクシル等の所定液体が挙げられる。あるいは、これら所定液体のうち任意の2種類以上の液体が混合されたものであってもよいし、純水に上記所定液体が添加(混合)されたものであってもよい。あるいは、液体LQとしては、純水に、H、Cs、K、Cl、SO 2−、PO 2−等の塩基又は酸を添加(混合)したものであってもよい。更には、純水にAl酸化物等の微粒子を添加(混合)したものであってもよい。これら液体LQは、ArFエキシマレーザ光を透過可能である。また、液体LQとしては、光の吸収係数が小さく、温度依存性が少なく、投影光学系PL及び/又は基板Pの表面に塗布されている感光材に対して安定なものであることが好ましい。
また、最終光学素子LS1は、例えば石英(シリカ)で形成することができる。あるいは、フッ化カルシウム(蛍石)、フッ化バリウム、フッ化ストロンチウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、及びBaLiF等のフッ化化合物の単結晶材料で形成されてもよい。更に、最終光学素子LS1は、ルテチウムアルミニウムガーネット(LuAG)で形成されてもよい。また、光学素子LS2〜LS7を、上述の材料で形成することができる。また、例えば光学素子LS2〜LS7を蛍石で形成し、光学素子LS1を石英で形成してもよいし、光学素子LS2〜LS7を石英で形成し、光学素子LS1を蛍石で形成してもよいし、光学素子LS1〜LS5の全てを石英(あるいは蛍石)で形成してもよい。また、最終光学素子LS1を含む投影光学系PLの光学素子として、石英及び蛍石よりも屈折率が高い(例えば1.6以上)材料を用いてもよい。例えば、国際公開第2005/059617号パンフレットに開示されているような、サファイア、二酸化ゲルマニウム等を用いて投影光学系の光学素子を形成することができる。あるいは、国際公開第2005/059618号パンフレットに開示されているような、塩化カリウム(屈折率約1.75)等を用いて、投影光学系の光学素子を形成することができる。
図2は最終光学素子LS1近傍を示す図である。最終光学素子LS1を保持する鏡筒PKは、露光光ELが照射可能な位置、すなわち凹面2と対向する位置に配置された基板ステージ4上の基板Pの表面10と対向するように、且つ露光光ELの光路空間Kを囲むように設けられた下面20を有している。本実施形態において、下面20は、光路空間K及び凹面2を囲み、基板ステージ4に保持された基板Pの表面10(XY平面)とほぼ平行に設けられている。また、本実施形態においては、鏡筒PKの下面20は、投影光学系PLのうち、基板ステージ4に保持された基板Pの表面10に最も近くに配置された面である。
本実施形態においては、最終光学素子LS1の凹面2と、基板ステージ4に保持された基板Pの表面10との間の露光光ELの光路空間Kを液体LQで満たして液浸領域LRを形成したときに、液体LQの表面張力で、液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGが、基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に保持及び維持される。界面LGは、光路空間Kを満たす液体LQとその外側の気体空間との境界面を言う。
本実施形態においては、液体LQの表面張力で、液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に保持及び維持されるように、液浸領域LRを形成するための液浸条件、及び鏡筒PKの下面20の条件の少なくとも一方が設定されている。液浸条件、及び鏡筒PKの下面20の条件の少なくとも一方は、基板Pの表面10の条件に応じて設定される。
ここで、液浸条件とは、液浸領域LRを形成する液体LQの密度、及び液体LQの量の少なくとも一方に関する条件を含む。液体LQの量に関する条件は、凹面2のうち基板Pの表面10に対して最も遠い位置と基板Pの表面との距離条件、及び液浸領域LRの径方向の大きさに関する条件の少なくとも一方を含む。
また、鏡筒PKの下面20の条件とは、基板Pの表面10との距離条件、及び鏡筒PKの下面20における液体LQの接触角条件の少なくとも一方を含む。
また、基板Pの表面10の条件とは、基板Pの表面10における液体LQの接触角条件を含む。
具体的には、ρ×g×h < (γ×(cosθ+cosθ)/d)+(γ/R)+P …(7)の条件を満足するように、基板Pの表面10の条件に応じて、液浸条件、及び鏡筒PKの下面20の条件の少なくとも一方が設定されている。
但し、
ρ:液体LQの密度、
g:重力加速度、
h:凹面2のうち基板Pの表面10に対して最も遠い位置とその表面10との距離、
γ:液体LQの表面張力、
θ:基板Pの表面10の液体LQに対する接触角、
θ:鏡筒PLの下面20の液体LQに対する接触角、
d:基板Pの表面10と鏡筒PLの下面20との距離、
R:液浸領域の半径、
:液浸領域の周囲の圧力、である。
ここで、液浸領域LRは、XY方向においてほぼ円形状に形成されるものとする。半径Rは、液浸領域LRの中心(光軸AX)と液浸領域LRのエッジとのXY方向における距離をいう。
(7)式の左項(ρ×g×h)は、露光光ELの光路空間Kを満たす液体LQがその液体LQの重み(静液圧)により外側へ拡がろうとする力(以下、第1の力F1、と称する)を表す。(7)式の右項(γ×(cosθ+cosθ)/d+γ/R)は、液体LQの界面LGでの表面張力に起因して光路空間Kを満たす液体LQの外側への拡がりを押さえ込もうとする力(以下、第2の力F2、と称する)を表している。
したがって、第2の力F2が第1の力F1よりも大きくなるように、すなわち(7)式の条件を満足するように、基板Pの表面10の条件に応じて、液浸領域LRを形成するための液浸条件、及び鏡筒PKの下面20の条件の少なくとも一方を設定することにより、液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGを、基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持することができる。液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGを、基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持することで、光路空間Kを満たす液体LQの流出を抑制することができ、液体LQを凹面2の内側で良好に保持し、液体LQと凹面2とを密着させることができる。したがって、光路空間K上(例えば凹面2と液体LQとの界面など)に気体部分が生成される等の不具合の発生が抑制される。したがって、露光光ELを基板P上まで良好に到達させることができる。
(7)式の条件を満足するためには、接触角θ、θは可能な限り大きい方が望ましい。すなわち、基板Pの表面10及び鏡筒PKの下面20は液体LQに対して撥液性を有することが望ましい。また、液体LQの表面張力γは可能な限り大きい方が望ましく、液体LQの密度ρは小さい方が望ましい。また、基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との距離dは可能な限り小さい方が望ましい。また、液浸領域LRの半径Rは可能な限り小さい方が望ましく、凹面2のうち基板Pの表面10に対して最も遠い位置と基板Pの表面10との距離hも小さい方が望ましい。すなわち、液浸領域LRを形成する液体LQの量は可能な限り少ない方が望ましい。
例えば、基板Pの表面10の条件に応じて、鏡筒PKの下面20の条件を設定することができる。上述のように、基板Pの表面10の条件は、基板Pの表面10における液体LQの接触角条件を含む。例えば、基板Pの表面10が、感光材からなる膜(以下、感光材膜、と称する)、その感光材膜を液体LQから保護するために感光材膜上に設けられる撥液性を有する膜(以下、トップコート膜、と称する)、あるいは反射防止膜など、所定の材料膜で形成される場合、その膜の種類(材料特性)に応じて、基板Pの表面10における液体LQの接触角θが変化する可能性がある。そこで、基板Pの表面10を形成する膜の種類(接触角θ)に応じて、界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持されるように((7)式の条件を満足するように)、鏡筒PKの下面20における液体LQの接触角θを設定することができる。鏡筒PKの下面20に表面処理を施したり、鏡筒PKを形成する材料を適宜選択することで、界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持されるような((7)式の条件を満足するような)、鏡筒PKの下面20における液体LQの接触角θを得ることができる。
また、界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持されるように((7)式の条件を満足するように)、液体LQの種類を適宜変更したり、あるいは液体LQの材料特性(密度、表面張力)を適宜調整するようにしてもよい。すなわち、液体LQの種類を適宜変更したり、液体LQの材料特性を適宜調整することで、界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持されるような密度ρ、表面張力γ、接触角θ、θを有する液体LQで光路空間Kを満たすことができる。例えば、(7)式の条件を満足するような所望の密度ρが得られるように、液体LQに添加物を添加したり、複数種類の液体を混合するなどして、液体LQの材料特性を調整することで、(7)式の条件を満足することができる。
また、図2に示す例では、半径Rは、光路空間Kを満たすために光路空間Kに供給された液体LQの量に応じて決定されるため、液体LQの供給量を調整することで、半径Rを調整することができる。また、半径Rが、光路空間Kを満たす液体LQに接触する部材の構造(例えば、後述するノズル部材70の構造)に応じて決定される場合には、界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持されるように((7)式の条件を満足するように)、その部材の構造を最適化すればよい。
また、距離d及び距離hが露光装置EXの設計時において決定される場合には、その設計時に、界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持されるように((7)式を満足するように)、距離d、距離hを決定すればよい。
また、圧力Pは、液浸領域LRの界面LGが接触する液浸領域LRの周囲の気体空間の圧力であって、本実施形態において大気圧(1気圧)である。なお、特開2004−289126号公報(対応米国特許公開第2004/0207824号公報)に開示されているように、液浸領域LRの周囲でガスを吹き出して液浸領域LRの拡がりを抑えるガスシール機構を採用する場合には、そのガスの吹き出しを考慮して液浸領域LRの周囲の圧力Pを決定すればよい。
次に、上述の構成を有する露光装置EXを用いて基板Pを露光する方法について説明する。本実施形態においては、露光装置EXが、基板Pの表面10の条件に応じて、液浸条件のうち、液浸領域LRを形成する液体LQの密度ρを調整する場合を例にして説明する。
まず、図3に示すように、塗布装置8によって、基板Pの基材(半導体ウエハなど)上に所定の材料を塗布する処理が行われる。基材上には所定の材料膜(感光材膜、トップコート膜、反射防止膜など)が形成される。そして、その所定の材料膜によって形成された表面10を有する基板Pが基板ステージ4にロードされる。
制御装置7には、基板ステージ4にロードされる基板Pの表面10の情報、すなわち塗布装置8で形成された材料膜の情報が予め入力される。例えば、塗布装置8と制御装置7との間で信号(情報)を通信可能な通信装置によって、塗布装置8で形成された材料膜の情報が制御装置7に送信される。
露光装置EXは、凹面2と基板Pの表面10との間に供給する液体LQの密度ρを調整する調整装置9を備えており、制御装置7は、基板Pの表面10の条件に応じて、光路空間Kを満たすための液体LQの密度ρを調整装置9を用いて調整する。
制御装置7は、(7)式の条件を満足させるために、調整装置9を用いて、光路空間Kを満たすための液体LQの密度ρを調整する。調整装置9は、例えば添加物を添加したり、複数種類の液体を混合するなどして、光路空間Kを満たすための液体LQの密度ρを調整する。そして、制御装置7は、その密度ρが調整された液体LQで、最終光学素子LS1の凹面2と基板Pの表面10との間の光路空間Kを満たす。
なお、互いに異なる密度ρを有する複数種類の液体LQを用意しておき、制御装置7は、基板Pの表面10の条件に応じて、複数種類の液体LQのうち、(7)式の条件を満足させるような液体LQを選択し、その液体LQで光路空間Kを満たすようにしてもよい。
(7)式の条件を満足することで、液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGは、液体LQの表面張力により、基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に形成され、液体LQは、光路空間Kから流出することなく、凹面2と良好に接触(密着)することができる。
制御装置7は、最終光学素子LS1を含む投影光学系PLと、最終光学素子LS1の凹面2と基板Pの表面10との間を満たす液体LQとを介して、基板P上に露光光ELを照射して、その基板Pを露光する。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向(X軸方向又はY軸方向)に同期移動しつつマスクMに形成されたパターンを基板Pに露光する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。制御装置7は、凹面2の内側の空間を含む露光光ELの光路空間Kを液体LQで満たした状態で、マスクステージ3と基板ステージ4とを走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターン像を投影光学系PL及び液体LQを介して基板P上に投影する。
基板Pを移動しつつ露光する場合にも、液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGは、液体LQの表面張力により、基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持される。したがって、露光装置EXは、液体LQを光路空間Kから流出させることなく、凹面2と良好に接触(密着)させた状態で、基板Pを露光することができる。
以上説明したように、最終光学素子LS1の凹面2と基板Pの表面10との間の露光光ELの光路空間Kを液体LQで満たして液浸領域LRを形成したときに、液体LQの表面張力で液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGを基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持することで、光路空間Kを満たす液体LQの流出を抑制しつつ、凹面2と液体LQとを密着させることができる。したがって、露光装置EXは、凹面2と基板Pの表面10との間の光路空間Kに気体部分が生成されてしまうなどといった不具合の発生を抑制することができ、光路空間Kを液体LQで良好に満たした状態で、基板Pを露光することができる。
なお、本実施形態においては、基板Pの表面10の条件に応じて、液浸領域LRを形成するための液浸条件(液体LQの密度)を調整しているが、鏡筒PKの下面20の条件を調整してもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について図4を参照しながら説明する。第2実施形態において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
上述の第1実施形態においては、光路空間Kを満たす液体LQの界面LGは、基板ステージ4に保持された基板Pの表面10と、投影光学系PLのうち基板Pの表面10に対して最も近くに配置されている最終光学素子LS1を保持する鏡筒PKの下面20との間に形成されるが、例えば、図4に示すように、界面LGは、基板ステージ4に保持された基板Pの表面10と、最終光学素子LS1の一部との間に形成されてもよい。図4において、最終光学素子LS1は、基板Pの表面10と対向するフランジ面2Fを有している。フランジ面2Fは、投影光学系PLのうち、基板Pの表面10に対して最も近くに配置されている。界面LGが基板Pの表面10と最終光学素子LS1のフランジ面2Fとの間に維持されることにより、液体LQが流出したり、光路空間Kに気体部分が生成される等の不具合の発生が抑制され、露光装置EXは基板Pを良好に露光することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について図5を参照しながら説明する。第3実施形態において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図5において、露光装置EXは、最終光学素子LS1を囲むように設けられ、光路空間Kに対して液体LQを供給する供給口72及び液体LQを回収する回収口73を有するノズル部材70を備えている。ノズル部材70は、基板ステージ4に保持された基板Pの表面10と対向するように、且つ露光光ELの光路空間Kを囲むように設けられた下面71を有している。液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGは、基板ステージ4に保持された基板Pの表面10とノズル部材70の下面71との間に維持される。界面LGが基板Pの表面10とノズル部材70の下面71との間に維持されることにより、液体LQが流出したり、光路空間Kに気体部分が生成される等の不具合の発生が抑制され、露光装置EXは基板Pを良好に露光することができる。
なお、ノズル部材70は、供給口及び回収口の両方を備えている必要はなく、供給口及び回収口のいずれか一方を備えたものであってもよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について図6を参照しながら説明する。第4実施形態において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
上述の第1〜第3実施形態においては、液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGが、露光光ELが照射可能な位置に配置された基板Pの表面10と、その基板Pの表面10と対向するように、且つ露光光ELの光路空間Kを囲むように設けられ、基板Pの表面10に対して最も近い面との間に形成される場合を例にして説明したが、図6に示すように、界面LGは、基板Pの表面10と、その基板Pの表面10と対向するように、且つ露光光ELの光路空間Kを囲むように設けられ、基板Pの表面10に対して最も近いフランジ面2Fよりも遠い鏡筒PKの下面20との間に形成されてもよい。界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に維持されることにより、液体LQが流出したり、光路空間Kに気体部分が生成される等の不具合の発生が抑制され、露光装置EXは基板Pを良好に露光することができる。
なお、上述の各実施形態においては、液浸領域LRが、XY方向においてほぼ円形状に形成される場合を例にして説明したが、液浸領域LRのXY方向における形状が円形以外である場合には、例えば実験あるいはシミュレーションなどによって、界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20等との間に維持されるように、液浸領域LRの大きさ(光路空間Kを満たす液体LQの量)を決定すればよい。
なお、上述の各実施形態においては、鏡筒PKの下面20、最終光学素子LS1のフランジ面2F、ノズル部材70の下面71等は、基板ステージ4に保持された基板Pの表面10(XY平面)とほぼ平行であるが、基板Pの表面10に対して傾斜していてもよい。
また、上述の各実施形態においては、基板Pの表面10の条件に応じて、界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20等との間に形成されるように((7)式の条件を満足するように)、液浸領域LRを形成するための液浸条件、及び鏡筒PKの下面20等の条件の少なくとも一方(露光装置EXの条件)を設定しているが、露光装置EXの条件(液浸条件、鏡筒PKの下面20等の条件)に応じて、基板Pの表面10の条件を設定するようにしてもよい。すなわち、使用する液体LQの種類、光路空間Kを満たす液体LQの量(半径R、距離h)、基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20等との距離d、鏡筒PKの下面20等における液体LQの接触角条件等を含む露光装置EXの条件が決定されている場合には、界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20等との間に形成されるように((7)式の条件を満足するように)、露光装置EXの条件に応じて、基板Pの表面10の条件を設定する。例えば、制御装置7は、基板Pの表面に材料膜を塗布するための塗布装置8に、露光装置EXの条件(情報)を入力する。塗布装置8は、露光装置EXの条件に応じて、界面LGが基板Pの表面10と鏡筒PKの下面20との間に形成されるような((7)式の条件を満足するような)、材料膜を基板P上に形成することができる。
もちろん、露光装置EX及び塗布装置8とは別の装置を使って、露光装置EXの条件に応じた材料膜を選定するようにしてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、液浸領域LRを形成する界面LGは、基板Pの表面10と、その表面10と対向するように、且つ露光光ELの光路空間Kを囲むように設けられた下面20等との間に維持されるように説明したが、界面LGは、露光光ELが照射可能な位置に配置された基板P以外の物体の表面と、その表面と対向する面との間に形成されてもよい。例えば、界面LGは、基板ステージ4の上面4Fと、鏡筒PKの下面20との間に形成されてもよい。
また、上述の各実施形態においては、最終光学素子LS1の凹面2とその凹面2に対向する基板Pとの間に液体LQが満たされる場合を例にして説明したが、露光装置EXは、投影光学系PLの像面側において、最終光学素子LS1の凹面2と、その凹面2に対向する例えば基板ステージ4の一部との間に液体LQを満たすことができる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について図7を参照しながら説明する。図7は第5実施形態に係る露光装置を示す概略構成図である。上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
本実施形態では、露光装置EXとしてマスクMと基板Pとを走査方向に同期移動しつつマスクMに形成されたパターンを基板Pに露光する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)を使用する場合を例にして説明する。以下の説明において、水平面内においてマスクMと基板Pとの同期移動方向(走査方向)をY軸方向、水平面内においてY軸方向と直交する方向をX軸方向(非走査方向)、X軸及びY軸方向に垂直で投影光学系PLの光軸AXと平行な方向をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
本実施形態の露光装置EXは、上記各実施形態と同様に、露光波長を実質的に短くして解像度を向上するとともに焦点深度を実質的に広くするために液浸法を適用した液浸式の露光装置であって、投影光学系PLと液体LQとを介して基板P上に露光光ELを照射して基板Pを露光する。液体LQは、投影光学系PLの複数の光学素子LS11〜LS17のうち、投影光学系PLの像面に最も近い第1光学素子LS11と、基板Pとの間に満たされる。
露光装置EXは、少なくとも投影光学系PLを用いてマスクMのパターン像を基板P上に投影している間、第1光学素子LS11と基板Pとの間の露光光ELの光路空間Kを含む所定空間を液体LQで満たす。露光装置EXは、投影光学系PLと露光光ELの光路空間Kを満たす液体LQとを介してマスクMを通過した露光光ELを基板ステージ4に保持された基板P上に照射することによって、マスクMのパターン像を基板P上に投影して、基板Pを露光する。また、本実施形態の露光装置EXは、第1光学素子LS11と基板Pとの間の露光光ELの光路空間Kに満たされた液体LQが、投影光学系PLの投影領域ARを含む基板P上の一部の領域に、投影領域ARよりも大きく且つ基板Pよりも小さい液浸領域LRを局所的に形成する局所液浸方式を採用している。
露光装置EXは、床面上に設けられたベースBPと、そのベースBP上に設置されたメインフレーム102とを備えている。照明系ILは、メインフレーム102の上部に固定されたサブフレーム102Fにより支持される。マスクステージ3は、エアベアリング3Aによりマスクステージ定盤3Bの上面(ガイド面)に対して非接触支持されている。マスクステージ定盤3Bは、メインフレーム102の内側に向かって突出する上側支持部102Aに防振装置3Sを介して支持されている。基板ステージ4は、基板Pを保持する基板ホルダ4Hを有しており、リニアモータ等のアクチュエータを含む基板ステージ駆動装置4Dの駆動により、基板ホルダ4Hに基板Pを保持した状態で、基板ステージ定盤4B上で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。基板ステージ4は、エアベアリング4Aにより基板ステージ定盤4Bの上面(ガイド面)に対して非接触支持されている。基板ステージ定盤4Bは、ベースBPに防振装置4Sを介して支持されている。
次に、本実施形態の投影光学系PLについて図7〜図11を参照して説明する。図8は投影光学系PLの近傍を示す図である。図9Aは第1光学素子LS11を示す側断面図、図9Bは平面図である。図10は鏡筒5に支持されている第1光学素子LS11を示す側断面図、図11は鏡筒5に支持されている第1光学素子LS11を示す平面図である。
図7において、投影光学系PLは、マスクMのパターン像を所定の投影倍率で基板Pに投影するものであって、複数の光学素子LS11〜LS17を有している。光学素子LS11〜LS17は鏡筒5で保持されている。本実施形態においては、第1光学素子LS11を含む投影光学系PLの光軸AXとZ軸方向とは平行となっている。鏡筒5はフランジ5Fを有しており、投影光学系PLはフランジ5Fを介して鏡筒定盤(メインコラム)5Bに支持されている。メインコラム5Bは、メインフレーム102の内側に向かって突出する下側支持部102Bに防振装置5Sを介して支持されている。
図8〜図11に示すように、第1光学素子LS11は、露光光ELが入射される入射面11及び露光光ELが射出される光射出面12を有している。第1光学素子LS11の入射面11と光射出面12とは互いにほぼ同心である。入射面11は凸の球面を有し、光射出面12は凹の球面を有する。すなわち、第1光学素子LS11は、凸面11と凹面12とを有する。図9A及び9Bに示すように、入射面11の曲率中心と光射出面12の曲率中心とは一致している。曲率中心Cと入射面11との距離(曲率半径)をr1とし、曲率中心Cと光射出面12との距離(曲率半径)をr2とする。
露光装置EXは、第1光学素子LS11の光射出面12と基板Pの表面とを対向させ、第1光学素子LS11の光射出面12と基板Pの表面との間の露光光ELの光路空間Kを含む所定空間を液体LQで満たした状態で、露光光ELを基板P上に照射する。ここで、基板Pの表面とは、感光材が塗布された露光面である。光射出面12及び基板Pの表面は、光路空間Kを満たす液体LQと接触する。
図10及び図11に示すように、本実施形態においては、第1光学素子LS11は、鏡筒5の下端に設けられた支持装置6で支持される。支持装置6は、入射面11及び光射出面12の曲率中心Cを回転中心として、第1光学素子LS11を回転可能に支持する。本実施形態においては、露光装置EXは、第1光学素子LS11の光射出面12と基板Pの表面との間を液体LQで満たした状態で、第1光学素子LS11と基板PとをY軸方向に相対的に移動しつつ基板Pを露光する。支持装置6は、曲率中心Cを通り、Y軸方向と交差するX軸方向と平行な軸G周りに、すなわち軸Gを回転中心としてθX方向に、第1光学素子LS11を回転可能に支持する(図10の矢印Kx参照)。
支持装置6は、第1光学素子LS11の下端面13を支持する支持面60を有する第1部材61と、第1部材61のX軸方向両側の端面と鏡筒5の下端とを接続する接続部材62とを含む。接続部材62は、鏡筒5に対して第1部材61をθX方向に回転(傾斜)可能に支持する。第1部材61と鏡筒5との間にはスリット64が形成されている。第1部材61は鏡筒5に対して回転可能である。接続部材62は、第1光学素子LS11が軸G周りに回転可能なように、その第1光学素子LS11を支持する支持面60を有する第1部材61を回転可能に支持する。
なお、本実施形態においては、例えば放電加工を用いて、鏡筒5の下端の一部に、例えば0.5mm以下の幅(スリット幅)を有するスリット64を形成することによって、第1部材61及び接続部材62が形成されている。
露光装置EXは、基板Pの表面と対向するように、且つ第1光学素子LS11の光軸AXに対して光射出面12の外側に設けられた第1下面63を有している。本実施形態においては、第1下面63は、第1光学素子LS11を支持する第1部材61の下面及び鏡筒5の下面を含む。本実施形態において、第1部材61は、第1光学素子LS11の外形に応じて環状に形成されている。具体的には、第1下面63は、光射出面12を取り囲むように環状に形成されている。また、第1下面63は、第1光学素子LS11の光軸AXに対してほぼ垂直に形成されている。すなわち、第1下面63は、XY平面(水平面)とほぼ平行に形成されている。
また、露光装置EXは、第1光学素子LS11の光軸AXに対して第1下面63よりも外側で、且つ第1下面63よりも基板Pの表面に近い位置に設けられ、光軸AXを向く側面84を備えている。本実施形態においては、メインフレーム102の下側支持部102Bに、鏡筒5及び第1部材61とは別の第2部材108が接続されており、側面84は、その第2部材108に形成されている。第2部材108は、投影光学系PLの光軸AXに対して鏡筒5の外側に配置されており、鏡筒5を取り囲むように形成されている。側面84は、第1光学素子LS11の光軸AXに対して第1下面63よりも外側で、光軸AXを取り囲むように環状に形成されている。また、側面84は、光軸AXとほぼ平行に、すなわち、Z軸方向とほぼ平行に形成されている。
本実施形態においては、第1下面63を有する第1部材61(鏡筒5)と、側面84を形成する第2部材108とは僅かに離れている。なお、第1下面63を有する第1部材61(鏡筒5)と、側面84を形成する第2部材108とは接触していてもよい。
側面84は、第1光学素子LS11の光射出面12に作用する液体LQの力を低減するために設けられ、光射出面12に作用する液体LQの圧力が第1下面63に作用する液体LQの圧力よりも小さくなるように設けられている。具体的には、側面84は、光射出面12に作用する第1光学素子LS11のXY方向への液体LQの圧力が小さくなるように配置され、光射出面12に作用する第1光学素子LS11のXY方向への液体LQの圧力が、第1下面63に作用するZ軸方向への液体LQの圧力よりも小さくなるように配置される。
また、第2部材108は、基板Pの表面と対向するように、且つ第1光学素子LS11の光軸AXに対して第1下面63及び側面84の外側に設けられた第2下面83を有している。第2部材108は、第1部材61及び鏡筒5を取り囲むように形成されており、第2下面83は、光射出面12、側面84、及び第1下面63を取り囲むように環状に形成されている。また、第2下面83は、XY平面(水平面)とほぼ平行に形成されている。
図10等に示すように、基板P上に液浸領域LRを形成する液体LQは、光射出面12と基板Pの表面との間、及び第1下面63の少なくとも一部と基板Pの表面との間に保持される。本実施形態においては、光射出面12と基板Pの表面との間の露光光ELの光路空間Kを液体LQで満たして液浸領域LRを形成したときに、液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGは、液体LQの表面張力により、基板Pの表面と第2下面83との間に維持される。界面LGは、光路空間Kを満たす液体LQとその外側の気体空間との境界面を言う。露光装置EXは、第1光学素子LS11を含む投影光学系PLと、第1光学素子LS11の光射出面12と基板Pの表面との間を満たす液体LQとを介して、基板P上に露光光ELを照射する。
本実施形態においては、液体LQの表面張力で、液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGが基板Pの表面と第2下面83との間に維持されるように、液浸領域LRを形成するための液浸条件、及び第2下面83の条件の少なくとも一方が設定されている。液浸条件、及び第2下面83の条件の少なくとも一方は、基板Pの表面の条件に応じて設定される。ここで、液浸条件とは、液浸領域LRを形成する液体LQの密度、及び液体LQの量の少なくとも一方に関する条件を含む。液体LQの量に関する条件は、光射出面12のうち基板Pの表面に対して最も遠い位置と基板Pの表面との距離条件、及び液浸領域LRの径方向の大きさに関する条件の少なくとも一方を含む。また、第2下面83の条件とは、基板Pの表面との距離条件、及び第2下面83における液体LQの接触角条件の少なくとも一方を含む。また、基板Pの表面の条件とは、基板Pの表面における液体LQの接触角条件を含む。これら各条件を最適化することで、基板Pの表面と第2下面83との間に界面LGを維持することができ、第1光学素子LS11の光射出面12と基板Pの表面との間を液体LQで満たした状態で第1光学素子LS11と基板Pとを相対的に移動した場合でも、液体LQの流出を抑えることができる。
次に、液体LQ及び第1光学素子LS11について説明する。以下の説明においては、簡単のため、液体LQの露光光ELに対する屈折率を、液体LQの屈折率、と適宜称し、第1光学素子LS11の露光光ELに屈折率を、第1光学素子LS11の屈折率、と適宜称する。
本実施形態においては、液体LQの露光光EL(ArFエキシマレーザ光:波長193nm)に対する屈折率は、第1光学素子LS11の露光光ELに対する屈折率よりも高い。光路空間Kは、第1光学素子LS11の屈折率よりも高い屈折率を有する液体LQで満たされる。例えば、第1光学素子LS11が石英で形成される場合には、石英の屈折率は1.5程度なので、液体LQとしてはその屈折率が石英の屈折率よりも高い例えば1.6〜2.0程度のものを使用することができる。
第1光学素子LS11の+Z側(物体面側、マスク側)の光路空間は気体(例えば窒素)で満たされ、第1光学素子LS11の−Z側(像面側、基板側)の光路空間は液体LQで満たされる。前述したように、第1光学素子LS11は、凸状の入射面11と凹状の光射出面12とを有する凹凸レンズを有する。すなわち、第1光学素子LS11の+Z側の入射面11及び−Z側の光射出面12はそれぞれ、基板Pの表面から離れる方向に向かって湾曲した曲面(球面)を有し、基板Pの表面(像面)に結像すべき全ての光線が入射するような形状となっている。
前述した(1)〜(6)式からも明らかなように、第1光学素子LS11と液体LQとの界面(光射出面12)が光軸AXとほぼ垂直な平坦面であって、投影光学系PLの開口数NAが第1光学素子LS11の屈折率nよりも大きい場合には、露光光ELの一部が液体LQに入射することができない。これに対して、本実施形態の第1光学素子LS11の光射出面12は曲面(球面)なので、投影光学系PLの開口数NAが第1光学素子LS11の屈折率nよりも大きい場合であっても、第1光学素子LS11と液体LQとの界面に入射する光線の入射角が小さいので、露光光ELの最外の光線は像面まで良好に到達することができる。
このように、液体LQの露光光ELに対する屈折率が、第1光学素子LS11の露光光ELに対する屈折率よりも高く、投影光学系PLの開口数NAが、第1光学素子LS11の露光光ELに対する屈折率よりも大きい場合において、第1光学素子LS11の光射出面12を、基板Pの表面から離れる方向に向かって湾曲した曲面(球面、凹面)とすることにより、露光光ELを基板P上まで良好に到達させることができる。
次に、上述の構成を有する露光装置EXを用いて基板Pを露光する方法について説明する。
第1光学素子LS11の光射出面12と基板Pの表面との間の光路空間Kを含む空間が液体LQで満たされた後、制御装置7は、基板Pの露光を開始する。上述したように、本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向(本実施形態ではY軸方向)に同期移動しつつマスクMに形成されたパターンを基板Pに露光する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。制御装置7は、第1光学素子LS11の光射出面12と基板Pの表面との間を液体LQで満たした状態で、マスクステージ3と基板ステージ4とを走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターン像を投影光学系PL及び液体LQを介して基板P上に投影する。
第1光学素子LS11の光射出面12と基板Pの表面との間を液体LQで満たした状態で第1光学素子LS11に対して基板Pと移動した場合、例えば、光射出面12に液体LQの力(圧力)が作用し、光射出面12が僅かに変形したり、あるいは第1光学素子LS11が動いてしまう可能性がある。
図12は、第1光学素子LS11の光射出面12と基板Pの表面との間を液体LQで満たした状態で第1光学素子LS11に対して基板Pと移動したときの液体LQの圧力(圧力分布)のシミュレーション結果を示す図である。図12は、側面84が設けられていない場合のシミュレーション結果である。また、図においては、液体LQの圧力が高い領域が濃い色で示され、液体LQの圧力が低い領域が薄い色で示されている。
第1光学素子LS11に対して、基板Pを−Y方向に移動した場合、図12に示すように、光射出面12に作用する−Y方向への液体LQの圧力が大きくなる。すなわち、基板Pを−Y方向に移動することによって、光射出面12の周縁の領域に、−Y方向への大きな液体LQの力−Fyが作用する。基板Pの移動方向への液体LQの力−Fyが発生した場合、第1光学素子LS11の光射出面12が変形したり、第1光学素子LS11がY軸方向へ動く可能性があり、第1光学素子LS11の光学特性が劣化する可能性がある。
図13は、光軸AXに対して光射出面12の外側に、第1下面63及び側面84を設けた場合のシミュレーション結果を示す図である。第1光学素子LS11に対して、基板Pを−Y方向に移動した場合、図13に示すように、側面84に作用する−Y方向への液体LQの圧力が大きくなる。すなわち、基板Pを−Y方向に移動することによって、側面84に、−Y方向への大きな液体LQの力−Fyが作用する。一方、第1光学素子LS11の光射出面12に作用する−Y方向への液体LQの圧力は低減される。このように、側面84を設けることにより、光射出面12に作用する−Y方向への液体LQの圧力を小さくすることができ、光射出面12に作用する液体LQの力を低減することができる。液体LQの力−Fyを受ける側面84は、第1光学素子LS11を支持する第1部材61とは別の第2部材108なので、第1光学素子LS11をY軸方向に動かしたり、変形させてしまうといった不都合の発生を抑制することができる。
また、側面84を設けることによって、基板Pを−Y方向に移動したときに、光軸AXに対して−Y側の第1下面63と側面84と基板Pの表面とで囲まれた空間51の圧力が上昇する。空間51の圧力が上昇した場合、第2部材108の側面84に対して−Y方向に作用する力−Fyと、第1下面63に対して+Z方向に作用する力+Fzとが発生する。一方、基板Pを−Y方向に移動したときに、光軸AXに対して+Y側の第1下面63と側面84と基板Pの表面とで囲まれた空間52の圧力が低下し、その第2部材108の側面84に対して−Y方向に作用する力−Fyと、第1下面63に対して−Z方向に作用する力−Fzとが発生する。光軸AXに対して−Y側の第1下面63に+Z方向の力+Fzが作用し、+Y側の第1下面63に−Z方向の力−Fzが作用することにより、第1光学素子LS11には、θX方向への力が作用する。第1光学素子LS11は、支持装置6によって、入射面11及び光射出面12の曲率中心Cを通る軸G周りの方向(θX方向)に回転可能に支持されているので、第1下面63に+Fz、−Fzの力が作用することにより、第1光学素子LS11は、曲率中心Cを回転中心として回転する(矢印Kx参照)。
本実施形態においては、第1光学素子LS11の入射面11と光射出面12とは同心な球面であり、支持装置6によって、曲率中心Cを回転中心として回転するようになっている。したがって、第1光学素子LS11が曲率中心Cを回転中心として回転しても、露光光ELに対する光学特性はほぼ変化しない。
また、光射出面12に作用するY軸方向への液体LQの圧力が第1下面63に作用するZ軸方向への液体LQの圧力よりも小さくなるように側面84を配置することで、第1光学素子LS11に作用するY軸方向への液体LQの圧力を低減でき、曲率中心Cを回転中心として第1光学素子LS11を円滑に回転させることができる。
なおここでは、基板Pが−Y方向に移動する場合を例にして説明したが、+Y方向に移動する場合も同様である。
以上説明したように、第1光学素子LS11の入射面11と光射出面12とを互いにほぼ同心とし、入射面11及び光射出面12を基板Pから離れる方向に向かって湾曲した球面とすることで、第1光学素子LS11の光学特性を維持し、基板Pを良好に露光することができる。
また、光射出面12を囲むように第1下面63を設けるとともに、光軸AXに対して第1下面63よりも外側で、且つ第1下面63よりも基板Pの表面に近い位置に、光軸AXを向く側面84を設けたことで、第1光学素子LS11の光射出面12に作用する所定方向の力を低減することができる。したがって、第1光学素子LS11の光学特性を維持し、基板Pを良好に露光することができる。
第1光学素子LS11が曲面を有する場合においては、第1光学素子LS11の光学特性を維持するために、第1光学素子LS11を高精度で位置決めする必要が生じたり、あるいは第1光学素子LS11の位置決めされた状態を維持することが困難となる可能性があるが、本実施形態においては、第1光学素子LS11の光学特性を良好に維持することができる。
<第6実施形態>
第6実施形態について図14を参照しながら説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図14において、液体LQは、第1光学素子LS11の光射出面12と基板Pの表面との間に満たされているとともに、第1光学素子LS11と、第1光学素子LS11に次いで投影光学系PLの像面に近い第2光学素子LS12との間にも満たされている。第1光学素子LS11の光射出面12と基板Pの表面との間を満たす液体LQの種類と、第1光学素子LS11と第2光学素子LS12との間を満たす液体LQの種類とは、同じでもよいし、異なっていてもよい。
このように、第1光学素子LS11と第2光学素子LS12との間の露光光ELの光路空間も液体LQで満たすことができる。また、第1光学素子LS11と第2光学素子LS12との間を液体LQで満たすことにより、例えば、第1光学素子LS11の入射面11の面精度が比較的低くても許容できる。すなわち、第1光学素子LS11と第2光学素子LS12との間を満たす媒体が気体である場合、その媒体(気体)の露光光ELに対する屈折率と、第1光学素子LS11の露光光ELに対する屈折率との差が大きくなる可能性があるが、第1光学素子LS11と第2光学素子LS12との間を満たす媒体を液体LQにすることにより、その媒体(液体LQ)の露光光ELに対する屈折率と、第1光学素子LS11の露光光ELに対する屈折率との差を小さくすることができる。したがって、第1光学素子LS11の入射面11の面精度はある程度低くても許容できる。
なお、上述の第5、第6実施形態においては、第1下面63は、第1光学素子LS11の光射出面12を囲むように環状に形成されているが、光軸AXに対して、第1光学素子LS11の回転を許容する方向(上述の実施形態ではY軸方向)のみに設けられていてもよい。また、側面84も、基板Pの移動方向に平行な方向のみに設けられていてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、側面84は、Z軸方向と平行に形成されているが、Z軸方向に対して僅かに傾斜していてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、第1下面63は、第1部材61等、第1光学素子LS11を支持する部材に形成されているように説明したが、第1下面63は、第1光学素子LS11に形成されていてもよい。例えば、第1光学素子LS11の下端面13を、第1下面63としてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、側面84は、第1光学素子LS11及び第1部材61とは別の第2部材108に形成されているが、例えば第1部材61に側面84を形成してもよい。また、側面84を第1光学素子LS11に形成してもよい。この場合、例えば、側面84に作用する液体LQの力を低減する機構(緩衝機構、防振機構など)を設けることで、第1光学素子LS11に与える影響を低減することができる。
なお、上述の各実施形態においては、第1光学素子LS11の入射面11及び光射出面12は同じ曲率中心Cを有する球面であるが、第1光学素子LS11が回転したときの光学特性の変動が許容範囲内であれば、入射面11及び光射出面12は完全な同心球面でなくてもよい。
また、上述の各実施形態において、第1光学素子LS11の回転可能量を大きくすることによって、空間51、52における液体LQの圧力変化を低減することができ、第1光学素子LS11と対向する物体(例えば基板P)にかかる力を小さくすることができる。
また、上述の各実施形態において、第1光学素子LS11をアクチュエータ等の駆動機構を用いて回転させるようにしてもよい。この場合、第1光学素子LS11に対向する物体の移動情報(例えば移動方向)に応じて第1光学素子LS11の回転をフィードフォワード又はフィードバック制御することができる。第1光学素子LS11に対向する物体の移動情報は、基板ステージ4の位置情報を取得するレーザ干渉計4Lの出力、基板ステージ4の移動を制御するための制御装置7の指令情報等を使うことができる。
なお、上述の各実施形態においては、基板P上に液浸領域LRを形成する液体LQの界面LGは、第2下面83と基板Pの表面との間に維持されているが、第1下面63と基板Pの表面との間に維持されていてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、第1光学素子LS11と基板Pとの間に液体LQを保持した状態で露光を行っているが、光路空間Kの近傍に、液体LQを供給可能な供給口と液体LQを回収可能な回収口とを設け、供給口による液体供給動作と回収口による液体回収動作とを並行して行い、光路空間Kを満たす液体LQを交換しつつ、基板Pを露光するようにしてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、液体LQの液浸領域LRは基板P上に形成されているが、液浸領域LRは、例えば基板ステージ4の上面4F等、第1光学素子LS11の光射出面12と対向可能な物体上に形成することができる。
なお、上述の各実施形態においては、露光光ELとしてArFエキシマレーザを用いているが、上述したように、Fレーザなどの各種露光光を採用することができ、光路空間Kを満たす液体LQは、露光光EL、投影光学系PLの開口数、第1光学素子LS11の露光光ELに対する屈折率などに応じて最適なものを適宜使用することができる。
また、上述の実施形態においては、露光光ELに対する屈折率が第1光学素子LS11よりも高い液体LQを用いているが、第1光学素子LS11と同程度、あるいは第1光学素子LS11よりも低い屈折率を有する液体LQを用いてもよい。上述の実施形態に記載したような入射面11と光射出面12とが同じ曲率中心を有する球面である第1光学素子LS11は、第1光学素子LS11よりも高い屈折率を有する液体LQを用いる場合に有効であるが、第1光学素子LS11と同程度、あるいは第1光学素子LS11よりも低い屈折率を有する液体LQを用いる場合に適用してもよい。
なお、上述の各実施形態においては、露光光ELの光路空間を液体LQで満たす液浸式の露光装置を例にして説明したが、露光光ELの光路空間が気体のみで満たされた、通常のドライ式の露光装置にも適用できる。
なお、上記各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
また、露光装置EXとしては、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で第1パターンの縮小像を投影光学系(例えば1/8縮小倍率で反射素子を含まない屈折型投影光学系)を用いて基板P上に一括露光する方式の露光装置にも適用できる。この場合、更にその後に、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で第2パターンの縮小像をその投影光学系を用いて、第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光するスティッチ方式の一括露光装置にも適用できる。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、上記各実施形態では投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に本発明を適用することができる。投影光学系を用いない場合であっても、露光光はマスク又はレンズなどの光学部材を介して基板に照射され、そのような光学部材と基板との間の所定空間に液浸領域が形成される。
また、本発明は、例えば特開平10−163099号公報及び特開平10−214783号公報(対応米国特許第6,590,634号)、特表2000−505958号公報(対応米国特許第5,969,441号)、米国特許第6,208,407号などに開示されているような複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
更に、例えば特開平11−135400号公報(対応国際公開1999/23692)、及び特開2000−164504号公報(対応米国特許第6,897,963号)に開示されているように、基板を保持する基板ステージと基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも本発明を適用することができる。
また、上述の実施形態においては、投影光学系PLと基板Pとの間に満たされた液体は、基板Pの表面の局所的な領域を覆っているが、本発明は、特開平6−124873号公報、特開平10−303114号公報、米国特許第5,825,043号などに開示されているような露光対象の基板の表面全体が液体中に浸かっている状態で露光を行う液浸露光装置にも適用可能である。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上記各実施形態では干渉計システム(3L、4L)を用いてマスクステージ3、及び基板ステージ4の各位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。この場合、干渉計システムとエンコーダシステムの両方を備えるハイブリッドシステムとし、干渉計システムの計測結果を用いてエンコーダシステムの計測結果の較正(キャリブレーション)を行うことが好ましい。また、干渉計システムとエンコーダシステムとを切り替えて用いる、あるいはその両方を用いて、ステージの位置制御を行うようにしてもよい。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6,778,257号公報に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスクとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いてもよい。
また、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
さらに、例えば特表2004−519850号公報(対応米国特許第6,611,316号)に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回のスキャン露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも本発明を適用することができる。
なお、本国際出願で指定又は選択された国の法令で許容される限りにおいて、上記各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
以上のように、本願実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図15に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置EXによりマスクのパターンを基板に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などの基板処理プロセスを含むステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。

Claims (46)

  1. 液浸領域を介して基板を露光する露光装置において、
    露光光が射出される凹面を有する光学素子と、
    前記露光光の光路を囲むように設けられた面であり、前記露光光が照射可能な位置に配置された物体と前記面との間に前記液浸領域の液体の界面が保持される前記面と、を備える露光装置。
  2. 前記液体の表面張力によって前記液体の界面が前記物体と前記面との間に保持されるように、前記液浸領域を形成するための液浸条件と前記面の条件との少なくとも一方が設定されている請求項1記載の露光装置。
  3. 前記物体の表面の条件に応じて、前記液浸条件と前記面の条件との少なくとも一方が設定される請求項2記載の露光装置。
  4. 前記物体の前記表面の条件は、前記物体の前記表面における前記液体の接触角条件を含む請求項3記載の露光装置。
  5. 前記面の条件は、前記物体と前記面との距離条件、及び前記面における前記液体の接触角条件の少なくとも一方を含む請求項2〜4のいずれか一項記載の露光装置。
  6. 前記液浸条件は、前記液体の密度、及び前記液体の量の少なくとも一方に関する条件を含む請求項2〜5のいずれか一項記載の露光装置。
  7. 前記液体の量に関する条件は、前記凹面のうち前記物体に対して最も遠い位置と前記物体との距離条件、及び前記液浸領域の径方向の大きさに関する条件の少なくとも一方を含む請求項6記載の露光装置。
  8. 前記凹面と前記物体との間に供給される前記液体の密度を調整する調整装置をさらに備える請求項1〜7のいずれか一項記載の露光装置。
  9. ρ×g×h < (γ×(cosθ+cosθ)/d)+(γ/R)+Pの条件を満足する請求項1〜8のいずれか一項記載の露光装置。
    但し、
    ρ:前記液体の密度、
    g:重力加速度、
    h:前記凹面のうち前記物体に対して最も遠い位置と前記物体との距離、
    γ:前記液体の表面張力、
    θ:前記物体の表面の前記液体に対する接触角、
    θ:前記面の前記液体に対する接触角、
    d:前記物体と前記面との距離、
    R:前記液浸領域の半径、
    :前記液浸領域の周囲の圧力、である。
  10. 前記物体は前記基板を含む請求項1〜9のいずれか一項記載の露光装置。
  11. 前記面は、前記液体を供給する供給口及び前記液体を回収する回収口の少なくとも一方を有するノズル部材の一部である請求項1〜10のいずれか一項記載の露光装置。
  12. 前記面は、前記光学素子を保持する保持部材の一部である請求項1〜11のいずれか一項記載の露光装置。
  13. 前記面は、前記光学素子の一部である請求項1〜12のいずれか一項記載の露光装置。
  14. 前記液体の前記露光光に対する屈折率は、前記光学素子の前記露光光に対する屈折率よりも高い請求項1〜13のいずれか一項記載の露光装置。
  15. パターン像を前記基板上に投影する投影光学系をさらに備え、
    前記凹面を有する前記光学素子は、前記投影光学系の複数の光学素子のうち、前記投影光学系の像面に最も近い請求項1〜14のいずれか一項記載の露光装置。
  16. 物体と光学素子の凹面との間の空間を液体で満たすように液浸領域を形成する工程であり、前記物体と対向しかつ露光光の光路を囲むように設けられた面と前記物体との間に前記液体の界面が位置する前記工程と、
    前記液浸領域を介して基板を露光する工程と、を備える露光方法。
  17. 前記液体の表面張力によって前記液体の界面が前記物体と前記面との間に位置するように、前記物体の表面の条件と前記面の条件と前記液浸領域を形成するための液浸条件との少なくとも一つが設定される請求項16記載の露光方法。
  18. ρ×g×h < (γ×(cosθ+cosθ)/d)+(γ/R)+Pの条件を満足する請求項16又は17記載の露光方法。
    但し、
    ρ:前記液体の密度、
    g:重力加速度、
    h:前記凹面のうち前記物体に対して最も遠い位置と前記物体との距離、
    γ:前記液体の表面張力、
    θ:前記物体の表面の前記液体に対する接触角、
    θ:前記面の前記液体に対する接触角、
    d:前記物体と前記面との距離、
    R:前記液浸領域の半径、
    :前記液浸領域の周囲の圧力、である。
  19. 前記物体は前記基板を含む請求項16〜18のいずれか一項記載の露光方法。
  20. 請求項16〜請求項19のいずれか一項記載の露光方法を用いるデバイス製造方法。
  21. 基板上に露光光を照射して前記基板を露光する露光装置において、
    パターン像を前記基板上に投影する投影光学系であり、前記露光光が入射される第1面及び前記露光光が射出される第2面を有する第1光学素子を備える前記投影光学系を備え、
    前記第1面と前記第2面とは互いにほぼ同心であり、且つ前記第1面及び前記第2面は球面であり、
    前記第1光学素子は、前記投影光学系の複数の光学素子のうち、前記投影光学系の像面に最も近い、露光装置。
  22. 前記第1面及び前記第2面の曲率中心を回転中心として前記第1光学素子を回転可能に支持する支持装置をさらに備えた請求項21記載の露光装置。
  23. 前記第1光学素子の前記第2面と前記基板との間が、前記露光光が通る液体で満たされる請求項21記載の露光装置。
  24. 前記液体の前記露光光に対する屈折率は、前記第1光学素子の前記露光光に対する屈折率よりも高い請求項23記載の露光装置。
  25. 前記投影光学系の開口数は、前記第1光学素子の前記露光光に対する屈折率よりも大きい請求項23又は24記載の露光装置。
  26. 前記第1光学素子と、前記第1光学素子に次いで前記像面に近い第2光学素子との間も液体で満たされる請求項23〜25のいずれか一項記載の露光装置。
  27. 前記第1光学素子の第2面と前記基板との間を前記液体で満たした状態で前記第1光学素子と前記基板とを相対的に移動しつつ前記基板が露光される請求項23〜26のいずれか一項記載の露光装置。
  28. 前記第1光学素子の前記第1面及び前記第2面の曲率中心を回転中心として前記第1光学素子を回転可能に支持する支持装置を備えた請求項23〜27のいずれか一項記載の露光装置。
  29. 前記第1光学素子と前記基板とを第1の方向に相対的に移動しつつ前記基板が露光され、
    前記支持装置は、前記曲率中心を通り、前記第1の方向と交差する第2の方向と平行な軸周りに、前記第1光学素子を回転可能に支持する請求項28記載の露光装置。
  30. 前記第1光学素子の光軸に対して前記第2面の外側に配置された第3面をさらに備え、
    前記液体は、前記第2面と前記基板との間、及び前記第3面の少なくとも一部と前記基板との間に保持される請求項23〜29のいずれか一項記載の露光装置。
  31. 前記第3面は、前記基板の表面と対向するように設けられている請求項30記載の露光装置。
  32. 前記第3面は、前記第1光学素子の前記光軸に対してほぼ垂直に、且つ前記第2面を囲むように形成される請求項30又は31記載の露光装置。
  33. 前記第1光学素子の前記光軸に対して前記第3面よりも外側に設けられ、前記光軸を向く第4面をさらに備えた請求項30〜32のいずれか一項記載の露光装置。
  34. 前記第4面は、前記第3面よりも前記基板表面に近い位置に設けられた請求項33記載の露光装置。
  35. 前記第4面は、前記第1光学素子の前記第2面に作用する前記液体の力を低減するために設けられている請求項33又は34記載の露光装置。
  36. 前記第4面は、前記第1光学素子の前記第2面に作用する前記液体の圧力が前記第3面に作用する前記液体の圧力よりも小さくなるように設けられている請求項33〜35のいずれか一項記載の露光装置。
  37. 前記第4面を有する部材は、前記第3面を有する部材とは別の部材である請求項33〜36のいずれか一項記載の露光装置。
  38. 前記第3面を有する部材は、前記第1光学素子を支持する部材を含む請求項30〜37のいずれか一項記載の露光装置。
  39. 基板上に露光光を照射して前記基板を露光する露光装置において、
    前記露光光が射出される凹面部を有する光学素子と、
    前記凹面部を囲むように設けられた下面と、
    前記光学素子の光軸に対して前記下面よりも外側で、前記光軸を向く側面と、を備えた露光装置。
  40. 前記光学素子の前記凹面部は、前記基板から離れる方向に凸状の曲面であり、
    前記凹面部と前記基板との間が液体で満たされ、
    前記側面は、前記凹面部に作用する前記光学素子の光軸方向と交差する方向への前記液体の圧力が小さくなるように設けられる請求項39記載の露光装置。
  41. 前記側面は、前記凹面部に作用する前記光学素子の前記光軸方向と交差する方向への前記液体の圧力が前記下面に作用する前記光学素子の前記光軸方向への前記液体の圧力よりも小さくなるように設けられる請求項40記載の露光装置。
  42. 前記光学素子を支持する支持部材を更に備え、
    前記下面は、前記光学素子又は前記支持部材に形成されている請求項39〜41のいずれか一項記載の露光装置。
  43. 前記側面を有する部材は、前記光学素子及び前記支持部材とは別の部材である請求項42記載の露光装置。
  44. 基板上に露光光を照射して前記基板を露光する露光方法において、
    前記基板の表面と対向し、前記露光光が射出される凹面部を有する光学素子に前記露光光を照射し、
    前記光学素子の凹面部と前記基板の表面との間を液体で満たした状態で前記露光光を前記基板に照射し、
    前記凹面部を囲むように設けられた下面と、前記光学素子の光軸に対して前記下面より外側で、前記光軸を向く側面に前記液体が接する露光方法。
  45. 前記光学素子の前記凹面部は、前記基板から離れる方向に凸状の曲面であり、
    前記側面は、前記凹面部に作用する前記光学素子の光軸方向と交差する方向への前記液体の圧力が小さくなるように配置される請求項44記載の露光方法。
  46. 請求項44又は45記載の露光方法を用いるデバイス製造方法。
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