JP4655332B2 - 露光装置、露光装置の調整方法、およびマイクロデバイスの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光装置、露光装置の製造方法、およびマイクロデバイスの製造方法に関し、特に複数の反射屈折型の投影光学モジュールからなる投影光学系に対してマスクと感光性基板とを移動させつつマスクのパターンを感光性基板上に投影露光するマルチ走査型投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ワープロやパソコンやテレビ等の表示素子として、液晶表示パネルが多用されるようになっている。液晶表示パネルは、プレート上に透明薄膜電極をフォトリソグラフィの手法で所望の形状にパターニングすることによって製造される。このフォトリソグラフィ工程のための装置として、マスク上に形成された原画パターンを投影光学系を介してプレート上のフォトレジスト層に投影露光する投影露光装置が用いられている。
【0003】
なお、最近では、液晶表示パネルの大面積化の要求が高まっており、その要求に伴ってこの種の投影露光装置においても露光領域の拡大が望まれている。そこで、露光領域を拡大するために、いわゆるマルチ走査型投影露光装置が提案されている。マルチ走査型投影露光装置では、複数の投影光学モジュールからなる投影光学系に対してマスクとプレートとを移動させつつ、マスクのパターンをプレート上に投影露光する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように構成されたマルチ走査型投影露光装置では、照明光学系から供給された光が、マスクを介して、各投影光学モジュールに入射する。各投影光学モジュールに入射した光は、各投影光学モジュールのレンズを透過した後に、プレートに達する。プレートの表面で反射された一部の光は、戻り光となって、各投影光学モジュールのレンズを再び透過する。
【0005】
このように、マスクの透過光およびプレートの反射光が各投影光学モジュールのレンズを通過する際に、一部の光がレンズに吸収される。その結果、各投影光学モジュールを構成するレンズの光吸収による熱変形に起因して、各投影光学モジュールの光学特性、たとえばその像面の合焦方向に沿った位置が変動することが考えられる。
【0006】
この場合、図1を参照して後に詳述するように、各投影光学モジュールの像面は、実際には平坦ではなく像面湾曲によって湾曲している。そして、光照射によるレンズの熱変形に起因して、各投影光学モジュールの像面位置だけでなく像面湾曲も変動する。したがって、たとえば各投影光学モジュールの像面の中心位置や平均位置が同じ高さになるように調整しても、互いに隣合った投影光学モジュールの像面における一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士は合焦方向において離間することになり、良好な重複露光を行うことができない。
【0007】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、たとえばレンズの熱変形に起因して各投影光学モジュールの像面の位置が変動しても、互いに隣合った投影光学モジュールの像面における一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士を合焦方向においてほぼ同じ位置に設定して良好な重複露光を行うことのできる、露光装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、たとえばレンズの熱変形に起因して各投影光学モジュールの光学特性が変動しても、変動した光学特性を調整するとともに、この調整によって悪化する別の光学特性を補正して良好な露光を行うことのできる、露光装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
さらに、本発明は、上述の露光装置を用いた良好な露光により大面積で良好なマイクロデバイス(半導体素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することのできるマイクロデバイス製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の第1発明では、一部重複露光領域を感光性基板上に形成するために所定方向に沿って配列された複数の投影光学モジュールを有する投影光学系と、所定のパターンが形成されたマスクを照明する照明光学系とを備え、前記投影光学系を用いて前記マスクのパターン像を前記感光性基板へ投影露光する露光装置において、
前記感光性基板に対して前記各投影光学モジュールの像面を合焦方向へそれぞれ整合させる合焦調整手段を配置し、
前記合焦調整手段は、互いに隣合った投影光学モジュールの像面における前記一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士を前記合焦方向においてほぼ同じ位置に設定すること特徴とする露光装置を提供する。
【0011】
第1発明の好ましい態様によれば、前記複数の投影光学モジュールの内の少なくとも1つの投影光学モジュールの像面の合焦方向に沿った位置の変化を計測するために前記少なくとも1つの投影光学モジュールの像面へ向かう光の一部を計測する計測手段と、前記計測手段の計測情報に基づいて前記各投影光学モジュールの像面湾曲量に応じた補正量をそれぞれ求める算出手段とをさらに配置し、前記合焦調整手段は、前記算出手段からの出力に基づいて前記各投影光学モジュールの像面の位置を調整する。
【0012】
この場合、前記算出手段は、前記計測手段の計測情報に基づいて前記各投影光学モジュールの像面の位置をそれぞれ決定する像面位置決定部と、前記各投影光学モジュールの像面湾曲量に応じた各補正値を用いて前記像面位置決定部にて定められた前記各投影光学モジュールの像面の位置をそれぞれ補正する補正部とを有することが好ましい。
【0013】
さらにこの場合、前記算出手段は、前記複数の投影光学モジュールの内の少なくとも1つの投影光学モジュールの像面の合焦方向に沿った位置の変化と前記計測手段にて計測される光量変化との相関関係を記億する記憶部をさらに有し、前記像面位置決定部は、前記記憶部の情報および前記計測手段の計測情報を用いて、前記各投影光学モジュールの像面の位置をそれぞれ決定することが好ましい。
【0014】
また、第1発明の好ましい態様によれば、前記算出手段は、前記各投影光学モジュールの像面湾曲量に応じた補正値をそれぞれ記憶する補正値記憶部をさらに有し、前記補正部は、前記補正値記憶部の記憶情報を用いて前記像面位置決定部にて定められた前記各投影光学モジュールの像面の位置をそれぞれ補正する。あるいは、前記算出手段は、前記計測手段の計測情報に基づいて前記各投影光学モジュールの像面湾曲の変化に応じた補正値をそれぞれ算出する補正値算出部をさらに有し、前記補正部は、前記補正値算出部にて得られた各補正値に基づいて前記像面位置決定部にて定められた前記各投影光学モジュールの像面の位置をそれぞれ補正することが好ましい。
【0015】
さらに、第1発明の好ましい態様によれば、前記算出手段は、前記複数の投影光学モジュールの内の少なくとも1つの投影光学モジュールの像面における前記一部重複露光領域の形成に寄与する部分での合焦方向に沿った位置の変化と前記計測手段にて計測される光量変化との相関関係を記憶する記憶部をさらに有し、前記像面位置決定部は、前記記憶部の情報および前記計測手段の計測情報を用いて、前記各投影光学モジュールの像面の位置をそれぞれ決定する。
【0016】
本発明の第2発明では、所定方向に沿って配列された複数の投影光学モジュールを有する投影光学系と、所定のパターンが形成されたマスクを照明する照明光学系とを備え、前記投影光学系を用いて前記マスクのパターン像を前記感光性基板へ投影露光する露光装置において、前記複数の投影光学モジュールの内の少なくとも1つの投影光学モジュールの第1光学特性の経時的変化を補正する第1調整手段と、前記第1調整手段により悪化する前記第1光学特性とは異なる第2光学特性を補正する第2調整手段とを有することを特徴とする露光装置を提供する。
【0017】
本発明の第3発明では、所定方向に沿って配列された複数の投影光学モジュールを有する投影光学系と、所定のパターンが形成されたマスクを照明する照明光学系とを備え、前記投影光学系を用いて前記マスクのパターン像を前記感光性基板へ投影露光する露光装置において、前記各投影光学モジュールに含まれる少なくとも1つの光学部材の熱変形に起因する前記各投影光学モジュールの光学特性の変化を補正する第1調整手段と、前記各投影光学モジュールに含まれる少なくとも1つの偏向部材の熱変形に起因する前記各投影光学モジュールの光学特性の変化を補正する第2調整手段とを有することを特徴とする露光装置を提供する。
【0018】
本発明の第4発明では、第1発明〜第3発明の露光装置を用いて前記マスクのパターンを前記感光性基板へ露光する露光工程と、前記露光された基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とするマイクロデバイスの製造方法を提供する。
【0019】
本発明の第5発明では、一部重複露光領域を感光性基板上に形成するために所定方向に沿って配列された複数の投影光学モジュールを有する投影光学系と、所定のパターンが形成されたマスクを照明する照明光学系とを用いて、前記マスクのパターンを前記感光性基板へ露光する露光装置の製造方法において、前記複数の投影光学モジュールの像面の合焦方向に沿った位置を計測する計測工程と、前記計測工程にて得られた計測情報を用いて、互いに隣合った投影光学モジュールの像面における前記一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士を前記合焦方向においてほぼ同じ位置となるように調整する調整工程とを含むことを特徴とする露光装置の製造方法を提供する。
【0020】
本発明の第6発明では、所定方向に沿って配列された複数の投影光学モジェールを有する投影光学系と、所定のパターンが形成されたマスクを照明する照明光学系とを用いて、前記マスクのパターンを感光性基板へ露光する露光装置の製造方法において、前記複数の投影光学モジュールの結像面の合焦方向に沿った最大の変位量を予め算出する算出工程と、前記算出工程の算出結果に基づいて、前記複数の投影光学モジュールの初期の基準結像面をそれぞれ設定する設定工程とを含むことを特徴とする露光装置の製造方法を提供する。
【0021】
第6発明の好ましい態様によれば、前記設定工程は、互いに隣合った投影光学モジュールの結像面における一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士を前記合焦方向においてほぼ同じ位置となるように調整する調整工程を含む。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の典型的な実施形態にかかるマルチ走査型投影露光装置における基本的な発明概念を説明する図である。本発明の典型的な実施形態にかかるマルチ走査型投影露光装置では、図1(a)で示すように、矢印F1で示す走査方向と直交する方向(以下、「走査直交方向」という)に沿って千鳥状に配置された複数の投影光学モジュール(不図示)の台形状の像面Ia〜Ieが形成される。ここで、各像面Ia〜Ieの中央の矩形状部分は一部重複露光領域の形成に寄与しない部分であり、各像面Ia〜Ieの両端の三角形状部分は一部重複露光領域の形成に寄与する部分である。
【0023】
ところで、図1(b)に示すように、各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieは、実際には平坦ではなく、像面湾曲によって湾曲している。そして、たとえば光照射によるレンズの熱変形に起因して、各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieの合焦方向に沿った位置だけでなく、その像面湾曲も変化する。したがって、図1(b)に示すように、各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieの中心位置Ca〜Ceが同じ高さになるように調整しても、互いに隣合った投影光学モジュールの像面における一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士は合焦方向において離間することになり、良好な重複露光を行うことができない。
【0024】
なお、図示を省略しているが、各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieにおいてその合焦方向に沿った平均的な位置で規定される平均的な像面(以下、「ベストフォーカス面」ともいう)が同じ高さになるように調整しても、中心位置Ca〜Ceを同じ高さに調整するのと同様の不都合が発生する。すなわち、この場合も、互いに隣合った投影光学モジュールの像面における一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士は、合焦方向において離間することになり、良好な重複露光を行うことができない。
【0025】
そこで、本発明では、図1(c)に示すように、互いに隣合った投影光学モジュールの像面Ia〜Ieにおける一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士を合焦方向においてほぼ同じ位置に設定するために、各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieを合焦方向へそれぞれ整合させる。その結果、たとえばレンズの熱変形に起因して各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieの位置が変動しても、各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieが走査直交方向に沿ってほぼ連続的になるように調整して、良好な重複露光を行うことが可能となる。
【0026】
以下、本発明における各投影光学モジュールの像面位置の調整手法について説明する。本発明の第1調整手法では、各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieのベストフォーカス面(平均的な像面:平面)の光吸収による位置変動を計測する。ここで、たとえば各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieへ向かう光の一部を計測することによって、各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieのベストフォーカス面の位置の変化を計測する。さらに具体的には、計測される光量変化と各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieのベストフォーカス面の位置の変化との相関関係を予め記憶しておき、その記憶された相関関係と実際に計測された光量変化とに基づいて、各投影光学モジュールのベストフォーカス面の位置の変化を求める。
【0027】
しかしながら、上述したように、各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieは実際には像面湾曲によって湾曲しているため、各投影光学モジュールの像面湾曲量に応じた補正値を用いて、計測により得られる各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieのベストフォーカス面の位置の変動値を補正する。このとき、第1調整手法では、たとえば各投影光学モジュール毎に実験的に求めた補正値を予め記憶しておき、その記憶された各補正値を用いて、計測により得られる各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieのベストフォーカス面の位置の変動値を補正する。
【0028】
したがって、第1調整手法は、各投影光学モジュール毎に像面湾曲量は異なるが(すなわち補正値は異なるが)、各投影光学モジュールの像面湾曲量の光吸収による変化が合焦調整(フォーカス調整)に影響することがほとんどなく、したがって各投影光学モジュールの像面湾曲量の光吸収による変化を実質的に考慮する必要のない場合に特に有効である。
【0029】
一方、本発明の第2調整手法においても、第1調整手法と同様に、各投影光学モジュールの像面湾曲量に応じた補正値を用いて、計測により得られる各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieのベストフォーカス面の位置の変動値を補正する。しかしながら、第2調整手法では、第1調整手法とは異なり、たとえば各投影光学モジュール毎の像面湾曲量の変化に応じた補正値を計測手段の計測結果(すなわち計測された光量変化)に基づいて算出し、その算出された各補正値を用いて、計測により得られる各投影光学モジュールの像面Ia〜Ieのベストフォーカス面の位置の変動値を補正する。
【0030】
したがって、第2調整手法は、各投影光学モジュール毎に像面湾曲量が異なり(すなわち補正値が異なり)、しかも各投影光学モジュールの像面湾曲量の光吸収による変化が合焦調整に影響するため、各投影光学モジュールの像面湾曲量の光吸収による変化を実質的に考慮する必要のある場合に特に有効である。
【0031】
さらに、本発明の第3調整手法では、各投影光学モジュールの湾曲像面Ia〜Ieにおける一部重複露光領域の形成に寄与する部分の合焦方向に沿った位置の変化と計測される光量変化との相関関係を予め記憶しておき、その記憶された相関関係と実際に計測された光量変化とに基づいて、各投影光学モジュールの湾曲像面Ia〜Ieにおける一部重複露光領域の形成に寄与する部分の合焦方向に沿った位置の変化を直接的に求める。そして、互いに隣合った投影光学モジュールの像面Ia〜Ieにおける一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士を合焦方向においてほぼ同じ位置に設定する。
【0032】
なお、合焦調整の精度の向上のためには、上述のように、各投影光学モジュール毎に光量変化を計測し、各投影光学モジュール毎に独立的に合焦調整することが望ましい。また、マスクのパターン構造(マスクの各照明領域でのパターンの密度やパターンの透過率など)の影響を軽減するためにも、各投影光学モジュール毎に光量変化を計測し、各投影光学モジュール毎に独立的に合焦調整することが望ましい。しかしながら、本発明においては、少なくとも1つの投影光学モジュールに対する光量変化を計測し、各投影光学モジュールを独立にあるいは一律に合焦調整する手法も、本発明の範囲を逸脱しない。
【0033】
こうして、本発明の露光装置では、たとえばレンズの熱変形に起因して各投影光学モジュールの像面の位置が変動しても、互いに隣合った投影光学モジュールの像面における一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士を合焦方向においてほぼ同じ位置に設定して、良好な重複露光を行うことができる。また、本発明により構成された露光装置を用いた良好な露光により、大面積で良好なマイクロデバイスとして、たとえば高精度な液晶表示素子などを製造することができる。
【0034】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の実施形態にかかる露光装置の全体構成を概略的に示す斜視図である。また、図3は、図2の露光装置における照明系の構成を概略的に示す図である。さらに、図4は、図2の露光装置において投影光学系を構成する各投影光学モジュールの構成を概略的に示す図である。
【0035】
本実施形態では、複数の反射屈折型の投影光学モジュールからなる投影光学系に対してマスクとプレートとを移動させつつマスクのパターンをプレート上に投影露光するマルチ走査型投影露光装置に本発明を適用している。なお、図2〜図4では、所定の回路パターンが形成されたマスクおよびレジストが塗布されたプレートを移動させる方向(走査方向)に沿ってX軸を設定している。また、マスクの平面内でX軸と直交する方向に沿ってY軸を、プレートの法線方向に沿ってZ軸を設定している。
【0036】
本実施形態の露光装置は、マスクステージ(図2では不図示)MS上においてマスクホルダ(不図示)を介してXY平面に平行に支持されたマスクMを均一に照明するための照明系ILを備えている。図2および図3を参照すると、照明系ILは、たとえば超高圧水銀ランプからなる光源1を備えている。光源1は、回転楕円面からなる反射面を有する楕円鏡2の第1焦点位置に位置決めされている。したがって、光源1から射出された照明光束は、反射鏡(平面鏡)3を介して、楕円鏡2の第2焦点位置に光源像を形成する。この第2焦点位置には、シャッター(不図示)が配置されている。
【0037】
楕円鏡2の第2焦点位置に形成された光源像からの発散光束は、リレーレンズ系4を介して再び結像する。リレーレンズ系4の瞳面の近傍には、所望の波長域の光束のみを透過させる波長選択フィルター5(図2では不図示)が配置されている。波長選択フィルター5では、g線(436nm)の光とh線(405nm)とi線(365nm)の光とが露光光として同時に選択される。なお、波長選択フィルター5では、たとえばg線の光とh線の光とを同時に選択することもできるし、h線の光とi線の光とを同時に選択することもできるし、さらにi線の光だけを選択することもできる。
【0038】
リレーレンズ系4による光源像の形成位置の近傍に、ライトガイド6の入射端6aが配置されている。ライトガイド6は、多数のファイバ素線をランダムに束ねて構成されたランダムライトガイドファイバであって、光源1の数(図2では1つ)と同じ数の入射端6aと、投影光学系PLを構成する投影光学モジュールの数(図2では5つ)と同じ数の射出端6b〜6f(図3では射出端6bだけを示す)とを備えている。こうして、ライトガイド6の入射端6aへ入射した光は、その内部を伝播した後、5つの射出端6b〜6fから射出される。
【0039】
ライトガイド6の射出端6bから射出された発散光束は、コリメートレンズ7b(図2では不図示)によりほぼ平行な光束に変換された後、フライアイ・インテグレーター(オプティカルインテグレータ)8bに入射する。フライアイ・インテグレーター8bは、多数の正レンズエレメントをその中心軸線が光軸AXに沿って延びるように縦横に且つ稠密に配列することによって構成されている。したがって、フライアイ・インテグレーター8bに入射した光束は、多数のレンズエレメントにより波面分割され、その後側焦点面(すなわち射出面の近傍)にレンズエレメントの数と同数の光源像からなる二次光源を形成する。すなわち、フライアイ・インテグレーター8bの後側焦点面には、実質的な面光源が形成される。なお、オプティカルインテグレータ(8b〜8f)は、フライアイ・インテグレーターに限らず、回折光学素子、微小レンズ要素の集合体で構成されるマイクロフライアイレンズ、あるいは内面反射型のロッド状インテグレーター(中空パイプまたは光パイプ、棒状ガラスロッドなど)を含む構成としてもよい。このことは、以下に述べる例においても同様である。
【0040】
二次光源からの光束は、フライアイ・インテグレーター8bの後側焦点面の近傍に配置された開口絞り9b(図2では不図示)により制限された後、コンデンサーレンズ系10bに入射する。なお、開口絞り9bは、対応する投影光学モジュールPM1の瞳面と光学的にほぼ共役な位置に配置され、照明に寄与する二次光源の範囲を規定するための可変開口部を有する。開口絞り9bは、この可変開口部の開口径を変化させることにより、照明条件を決定するσ値(投影光学系PLを構成する各投影光学モジュールPM1〜PM5の瞳面の開口径に対するその瞳面上での二次光源像の口径の比)を所望の値に設定する。
【0041】
コンデンサーレンズ系10bを介した光束は、所定の転写パターンが形成されたマスクMを重畳的に照明する。同様に、ライトガイド6の他の射出端6c〜6fから射出された発散光束も、コリメートレンズ7c〜7f、フライアイ・インテグレーター8c〜8f、開口絞り9c〜9f、およびコンデンサーレンズ系10c〜10fを介して、マスクMを重畳的にそれぞれ照明する。すなわち、照明系ILは、マスクM上においてY方向に並んだ複数(図2では合計で5つ)の台形状の領域を照明する。
【0042】
なお、上述の例では、照明系ILにおいて、1つの光源1からの照明光をライトガイド6を介して5つの照明光に等分割しているが、光源の数および投影光学モジュールの数に限定されることなく、様々な変形例が可能である。すなわち、必要に応じて2つ以上の光源を設け、これら2つ以上の光源からの照明光をランダム性の良好なライトガイドを介して所要数(投影光学モジュールの数)の照明光に等分割することもできる。この場合、ライトガイドは、光源の数と同数の入射端を有し、投影光学モジュールの数と同数の射出端を有することになる。
【0043】
マスクM上の各照明領域からの光は、各照明領域に対応するようにY方向に沿って配列された複数(図2では合計で5つ)の投影光学モジュールPM1〜PM5からなる投影光学系PLに入射する。ここで、各投影光学モジュールPM1〜PM5の構成は、互いに同じである。以下、図4を参照して、各投影光学モジュールの構成について説明する。
【0044】
図4に示す投影光学モジュールは、マスクMからの光に基づいてマスクパターンの一次像を形成する第1結像光学系K1と、この一次像からの光に基づいてマスクパターンの正立正像(二次像)をプレートP上に形成する第2結像光学系K2とを有する。なお、マスクパターンの一次像の形成位置の近傍には、マスクM上における投影光学モジュールの視野領域(照明領域)およびプレートP上における投影光学モジュールの投影領域(露光領域)を規定する視野絞りFSが設けられている。
【0045】
第1結像光学系K1は、マスクMから−Z方向に沿って入射する光を−X方向に反射するようにマスク面(XY平面)に対して45°の角度で斜設された第1反射面を有する第1直角プリズムPR1を備えている。また、第1結像光学系K1は、第1直角プリズムPR1側から順に、正の屈折力を有する第1屈折光学系G1Pと、第1直角プリズムPR1側に凹面を向けた第1凹面反射鏡M1とを備えている。第1屈折光学系G1Pおよび第1凹面反射鏡M1はX方向に沿って配置され、全体として第1反射屈折光学系HK1を構成している。第1反射屈折光学系HK1から+X方向に沿って第1直角プリズムPR1に入射した光は、マスク面(XY平面)に対して45°の角度で斜設された第2反射面によって−Z方向に反射される。
【0046】
一方、第2結像光学系K2は、第1直角プリズムPR1の第2反射面から−Z方向に沿って入射する光を−X方向に反射するようにプレート面(XY平面)に対して45°の角度で斜設された第1反射面を有する第2直角プリズムPR2を備えている。また、第2結像光学系K2は、第2直角プリズムPR2側から順に、正の屈折力を有する第2屈折光学系G2Pと、第2直角プリズムPR2側に凹面を向けた第2凹面反射鏡M2とを備えている。第2屈折光学系G2Pおよび第2凹面反射鏡M2はX方向に沿って配置され、全体として第2反射屈折光学系HK2を構成している。第2反射屈折光学系HK2から+X方向に沿って第2直角プリズムPR2に入射した光は、プレート面(XY平面面)に対して45°の角度で斜設された第2反射面によって−Z方向に反射される。
【0047】
なお、本実施形態では、第1反射屈折光学系HK1と第1直角プリズムPR1の第2反射面との間の光路中にマスク側倍率補正光学系Gmが付設され、第2反射屈折光学系HK2と第2直角プリズムPR2の第2反射面との間の光路中にプレート側倍率補正光学系Gpが付設されている。また、第2直角プリズムPR2の第2反射面とプレートPとの間の光路中に、フォーカス補正光学系Gfが付設されている。さらに、第2凹面反射鏡M2の後側には、第2凹面反射鏡M2を透過した照明光(露光光)を検出するための光検出器PDが設けられている。なお、光検出器PDを第1凹面反射鏡M1の後側に配置してもよい。
【0048】
図5は、図4のマスク側倍率補正光学系Gmおよびプレート側倍率補正光学系Gpの構成を概略的に示す図である。また、図6は、図4のフォーカス補正光学系Gfの構成を概略的に示す図である。以下、マスク側倍率補正光学系Gm、プレート側倍率補正光学系Gp、およびフォーカス補正光学系Gfの構成および作用について説明する。
【0049】
まず、図4を参照すると、第1反射屈折光学系HK1の光軸をAX1で表し、第2反射屈折光学系HK2の光軸をAX2で表している。また、視野絞りFSで規定されるマスクM上の照明領域の中心から−Z方向に進行し、視野絞りFSの中心を通り、同じく視野絞りFSで規定されるプレートP上の露光領域の中心に達する光線の経路を視野中心軸線AX0で表している。
【0050】
マスク側倍率補正光学系Gmは、第1屈折光学系G1Pと第1直角プリズムPR1の第2反射面との光路中において、軸線AX0に沿って第1屈折光学系G1Pから順に、第1屈折光学系G1P側に平面を向けた平凸レンズ51と、第1直角プリズムPR1の第2反射面側に平面を向けた平凹レンズ52とから構成されている。すなわち、マスク側倍率補正光学系Gmの光軸は軸線AX0と一致し、平凸レンズ51の凸面と平凹レンズ52の凹面とはほぼ同じ大きさの曲率を有し、間隔を隔てて対向している。
【0051】
また、プレート側倍率補正光学系Gpは、第2屈折光学系G2Pと第2直角プリズムPR2の第2反射面との光路中において、軸線AX0に沿って第2屈折光学系G2Pから順に、第2屈折光学系G2P側に平面を向けた平凹レンズ53と、第2直角プリズムPR2の第2反射面側に平面を向けた平凸レンズ54とから構成されている。すなわち、プレート側倍率補正光学系Gpの光軸も軸線AX0と一致し、平凹レンズ53の凹面と平凸レンズ54の凸面とはほぼ同じ大きさの曲率を有し、間隔を隔てて対向している。
【0052】
さらに詳細には、マスク側倍率補正光学系Gmとプレート側倍率補正光学系Gpとは、軸線AX0に沿って向きを変えただけで、互いに同様の構成を有する。そして、マスク側倍率補正光学系Gmを構成する平凸レンズ51と平凹レンズ52との間隔およびプレート側倍率補正光学系Gpを構成する平凹レンズ53と平凸レンズ54との間隔のうち、少なくともいずれか一方の間隔を微小量だけ変化させると、投影光学モジュールの投影倍率が微小量だけ変化するとともに、その像面の合焦方向に沿った(軸線AX0に沿った)位置も微小量だけ変化する。なお、マスク側倍率補正光学系Gmは第1駆動部Dmによって駆動され、プレート側倍率補正光学系Gpは第2駆動部Dpによって駆動されるように構成されている。
【0053】
一方、フォーカス補正光学系Gfは、第2直角プリズムPR2の第2反射面とプレートPとの光路中において、軸線AX0に沿って第2直角プリズムPR2の第2反射面から順に、第2直角プリズムPR2の第2反射面側に平面を向けた平凸レンズ61と、両凹レンズ62と、プレートP側に平面を向けた平凸レンズ63とから構成されている。すなわち、フォーカス補正光学系Gfの光軸も軸線AX0と一致し、平凸レンズ61の凸面と両凹レンズ62の凹面と平凸レンズ63の凸面とはほぼ同じ大きさの曲率を有し、互いに間隔を隔てて対向している。
【0054】
フォーカス補正光学系Gfを構成する平凸レンズ61と両凹レンズ62との間隔および両凹レンズ62と平凸レンズ63との間隔のうち、少なくともいずれか一方の間隔を微小量だけ変化させると、投影光学モジュールの像面の合焦方向に沿った位置が微小量だけ変化するとともに、その投影倍率も微小量だけ変化する。フォーカス補正光学系Gfは、第3駆動部Dfによって駆動されるように構成されている。以下、各投影光学モジュールの基本的な構成の説明を簡略化するために、まずマスク側倍率補正光学系Gm、プレート側倍率補正光学系Gp、およびフォーカス補正光学系Gfが付設されていない状態について説明する。
【0055】
前述したように、マスクM上に形成されたパターンは、照明系ILからの照明光(露光光)により、ほぼ均一の照度で照明される。マスクM上の各照明領域に形成されたマスクパターンから−Z方向に沿って進行した光は、第1直角プリズムPR1の第1反射面により90°だけ偏向された後、−X方向に沿って第1反射屈折光学系HK1に入射する。
【0056】
第1反射屈折光学系HK1に入射した光は、第1屈折光学系G1Pを介して、第1凹面反射鏡M1に達する。第1凹面反射鏡M1で反射された光は、再び第1屈折光学系G1Pを介して、+X方向に沿って第1直角プリズムPR1の第2反射面に入射する。第1直角プリズムPR1の第2反射面で90°だけ偏向されて−Z方向に沿って進行した光は、視野絞りFSの近傍にマスクパターンの一次像を形成する。なお、一次像のX方向における横倍率は+1倍であり、Y方向おける横倍率は−1倍である。
【0057】
マスクパターンの一次像から−Z方向に沿って進行した光は、第2直角プリズムPR2の第1反射面により90°だけ偏向された後、−X方向に沿って第2反射屈折光学系HK2に入射する。第2反射屈折光学系HK2に入射した光は、第2屈折光学系G2Pを介して、第2凹面反射鏡M2に達する。このとき、入射光の一部が第2凹面反射鏡M2を透過し、その後側に配置された光検出器PDによって検出される。各投影光学モジュールPM1〜PM5の光検出器PD1〜PD5の出力は、各投影光学モジュールPM1〜PM5に共通の1つの制御部CTにそれぞれ供給される。制御部CTは、第1駆動部Dmを介してマスク側倍率補正光学系Gmを駆動制御し、第2駆動部Dpを介してプレート側倍率補正光学系Gpを駆動制御し、第3駆動部Dfを介してフォーカス補正光学系Gfを駆動制御する。
【0058】
第2凹面反射鏡M2で反射された光は、再び第2屈折光学系G2Pを介して、+X方向に沿って第2直角プリズムPR2の第2反射面に入射する。第2直角プリズムPR2の第2反射面で90°だけ偏向されて−Z方向に沿って進行した光は、プレートP上において対応する露光領域にマスクパターンの二次像を形成する。ここで、二次像のX方向における横倍率およびY方向における横倍率はともに+1倍である。すなわち、各投影光学モジュールを介してプレートP上に形成されるマスクパターン像は等倍の正立正像であり、各投影光学モジュールは等倍正立系を構成している。
【0059】
なお、プレートPで反射された一部の光は、第2屈折光学系G2Pおよび第2凹面反射鏡M2を介して、光検出器PDによって検出される。また、上述の第1反射屈折光学系HK1では、第1屈折光学系G1Pの後側焦点位置の近傍に第1凹面反射鏡M1が配置されているため、マスクM側および視野絞りFS側においてほぼテレセントリックとなる。また、第2反射屈折光学系HK2においても、第2屈折光学系G2Pの後側焦点位置の近傍に第2凹面反射鏡M2が配置されているため、視野絞りFS側およびプレートP側においてほぼテレセントリックとなる。その結果、各投影光学モジュールは、ほぼ両側(マスクM側およびプレートP側)にテレセントリックな光学系である。
【0060】
こうして、複数の投影光学モジュールPM1〜PM5から構成された投影光学系PLを介した光は、プレートステージ(図2では不図示)PS上においてプレートホルダを介してXY平面に平行に支持されたプレートP上にマスクパターン像を形成する。すなわち、上述したように、各投影光学モジュールPM1〜PM5は等倍正立系として構成されているので、感光性基板であるプレートP上において各照明領域に対応するようにY方向に並んだ複数の台形状の露光領域には、マスクパターンの等倍正立像が形成される。
【0061】
ところで、マスクステージMSには、このステージを走査方向であるX方向に沿って移動させるための長いストロークを有する走査駆動系(不図示)が設けられている。また、マスクステージMSを走査直交方向であるY方向に沿って微小量だけ移動させるとともにZ軸廻りに微小量だけ回転させるための一対のアライメント駆動系(不図示)が設けられている。そして、マスクステージMSの位置座標が移動鏡を用いたレーザー干渉計MIFによって計測され且つ位置制御されるように構成されている。
【0062】
同様の駆動系が、プレートステージPSにも設けられている。すなわち、プレートステージPSを走査方向であるX方向に沿って移動させるための長いストロークを有する走査駆動系(不図示)、プレートステージPSを走査直交方向であるY方向に沿って微小量だけ移動させるとともにZ軸廻りに微小量だけ回転させるための一対のアライメント駆動系(不図示)が設けられている。そして、プレートステージPSの位置座標が移動鏡を用いたレーザー干渉計PIFによって計測され且つ位置制御されるように構成されている。
【0063】
さらに、マスクMとプレートPとをXY平面に沿って相対的に位置合わせするための手段として、一対のアライメント系ALがマスクMの上方に配置されている。アライメント系ALとして、たとえばマスクM上に形成されたマスクアライメントマークとプレートP上に形成されたプレートアライメントマークとの相対位置を画像処理により求める方式のアライメント系を用いることができる。
【0064】
こうして、マスクステージMS側の走査駆動系およびプレートステージPS側の走査駆動系の作用により、複数の投影光学モジュールPM1〜PM5からなる投影光学系PLに対してマスクMとプレートPとを一体的に同一方向(X方向)に沿って移動させることによって、マスクP上のパターン領域の全体がプレートP上の露光領域の全体に転写(走査露光)される。なお、複数の台形状の露光領域の形状および配置、ひいては複数の台形状の照明領域の形状および配置については、たとえば特開平7−183212号公報などに詳細な説明が記載されており重複する説明は省略する。
【0065】
図7は、図4の制御部CTの内部構成を概略的に示す図である。以下、本実施形態における合焦調整(像面の合焦方向に沿った位置の調整)について説明する。本実施形態では、上述のように、各投影光学モジュールPM1〜PM5に設けられた光検出器PD1〜PD5が、各投影光学モジュールPM1〜PM5へ照射される光量の経時的変化をそれぞれ計測する。光検出器PD1〜PD5でそれぞれ計測された光量変化情報は、制御部CTの像面位置決定部71および補正値算出部72に供給される。
【0066】
また、制御部CTには、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの合焦方向に沿った位置(たとえばそのベストフォーカス面の合焦方向に沿った位置)の変化と、各光検出器PD1〜PD5で計測される光量変化との相関関係を記憶している記憶部73が設けられている。こうして、像面位置決定部71では、光検出器PD1〜PD5で計測された光量変化情報と記憶部73に記憶された相関関係情報とに基づいて、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの位置の変動値を求める。求められた像面位置の変動情報は、補正部74に供給される。
【0067】
一方、補正値算出部72では、光検出器PD1〜PD5で計測された光量変化情報に基づいて、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの像面湾曲量の変化に応じた各補正値を算出する。ここで、各補正値は、たとえば各投影光学モジュールPM1〜PM5の実験データなどに基づいて算出される補正値である。算出された各補正値は、補正部74に供給される。補正部74では、補正値算出部72から供給された各投影光学モジュールPM1〜PM5の補正値に基づいて、像面位置決定部71から供給された各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの位置の変動値をそれぞれ補正する。制御部CTは、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの位置の補正された変動値に基づいて、各投影光学モジュールPM1〜PM5の第3駆動部Dfに制御指令を供給する。
【0068】
こうして、各投影光学モジュールPM1〜PM5では、第3駆動部Dfを介して、フォーカス補正光学系Gfが駆動される。その結果、光照射によるレンズの熱変形に起因して各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの位置およびその像面湾曲量が変動しても、図1(c)に示すように、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieが走査直交方向に沿ってほぼ連続的になるように調整される。すなわち、互いに隣合った投影光学モジュールの像面における一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士が、合焦方向においてほぼ同じ位置に設定される。
【0069】
しかしながら、上述したように、フォーカス補正光学系Gfのレンズ間隔を微小量だけ変化させると、その投影倍率も微小量だけ変化する。換言すると、各投影光学モジュールPM1〜PM5において、フォーカス補正光学系Gfによる合焦調整に伴って、別の光学特性である投影倍率が補正すべき程度まで悪化する場合がある。この場合、各投影光学モジュールPM1〜PM5では、マスク側倍率補正光学系Gmおよびプレート側倍率補正光学系Gpの内の少なくとも一方のレンズ間隔を微小量だけ変化させて、合焦調整により悪化する投影倍率の変動を補正する。
【0070】
図8は、変形例にかかる制御部CTの内部構成を概略的に示す図である。図8に示す変形例においても図7に示す実施形態と同様に、各投影光学モジュールPM1〜PM5に設けられた光検出器PD1〜PD5が光量変化を計測する。制御部CTには、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの位置の変化と、各光検出器PD1〜PD5で計測される光量変化との相関関係を記憶している記憶部82が設けられている。こうして、像面位置決定部81では、光検出器PD1〜PD5で計測された光量変化情報と記憶部82に記憶された相関関係情報とに基づいて、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの位置の変動値を求める。求められた像面位置の変動情報は、光検出器PD1〜PD5で計測された光量変化情報とともに、補正部83に供給される。
【0071】
しかしながら、図8に示す変形例では、図7に示す実施形態とは異なり、補正値算出部に代えて補正値記憶部84が設けられている。補正値記憶部84では、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの像面湾曲量に応じた補正値をそれぞれ記憶している。ここで、各補正値は、たとえば各投影光学モジュールPM1〜PM5毎に実験的に求めた補正値である。補正部83では、計測された光量変化情報に応じて補正値記憶部84から得られた各補正値に基づいて、像面位置決定部81から供給された各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの位置の変動値をそれぞれ補正する。以下、合焦調整動作および倍率変動の補正動作は、図7の実施形態と同様である。図8に示す変形例は、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面湾曲量の光吸収による変化が合焦調整に影響することがほとんどない場合に特に有効である。
【0072】
また、さらに別の変形例によれば、制御部CTが、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面Ia〜Ieにおける一部重複露光領域の形成に寄与する部分(図1において台形状の像面における両端の三角形状部分)での合焦方向に沿った位置の変化と、各光検出器PD1〜PD5で計測される光量変化との相関関係を記憶する記憶部を備えている。そして、この記憶部の相関関係情報と計測された光量変化情報とに基づいて、各投影光学モジュールのPM1〜PM5の像面Ia〜Ieにおける一部重複露光領域の形成に寄与する部分の位置の変化を直接的に求める。この場合も、合焦調整動作および倍率変動の補正動作は、図7の実施形態および図8に示す変形例と同様である。
【0073】
なお、上述の説明では、各投影光学モジュールのPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの合焦方向に沿った位置をそれぞれ調整しているが、たとえばプレートP(またはマスクM)の合焦方向に沿った位置の調整と各投影光学モジュールのPM1〜PM5の像面Ia〜Ieの合焦方向に沿った位置の調整とを組み合わせて合焦調整を行うこともできる。具体的には、特定の1つの投影光学モジュールの像面位置の変動に対してプレートPの位置を整合させ、このプレートPの位置に対して他の投影光学モジュールの像面位置を整合させる。あるいは、プレートPの位置を変化させることによって粗精度で合焦調整を行った後に、各投影光学モジュールのPM1〜PM5の像面位置を変化させることによって細精度で合焦調整を行う。
【0074】
また、上述の説明では、合焦調整(フォーカス調整)に着目しているが、光照射によるレンズの熱変形により、各投影光学モジュールPM1〜PM5において主に投影倍率が変動する場合がある。この場合、マスク側倍率補正光学系Gmおよびプレート側倍率補正光学系Gpの内の少なくとも一方のレンズ間隔を微小量だけ変化させて、投影倍率の変動を調整する。このとき、倍率変動の調整に伴って、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面位置が補正すべき程度まで悪化する場合がある。そこで、フォーカス補正光学系Gfのレンズ間隔を微小量だけ変化させて、倍率変動の調整に伴って悪化する像面位置の変動を補正する。
【0075】
また、各投影光学モジュールPM1〜PM5において主に非点収差が発生する場合には、たとえば第2凹面反射鏡M2(または第1凹面反射鏡M1)や、その近傍に配置されたレンズL1、L2の内の少なくとも1つの光学部材を光軸AX2に沿って微動させて、非点収差を補正する。このとき、非点収差の補正に伴って、像面位置やディストーションが補正すべき程度まで悪化する場合がある。そこで、フォーカス補正光学系Gfのレンズ間隔を微小量だけ変化させて、非点収差の補正に伴って悪化する像面位置の変動を補正する。また、ディストーションに有効なレンズをその光軸に沿って微動させて、非点収差の補正に伴って悪化するディストーション変動を補正する。
【0076】
図9は、変形例にかかる投影光学モジュールの構成を概略的に示す図である。
図9に示す変形例の投影光学モジュールは、図4に示す実施形態の投影光学モジュールと類似の構成を有する。しかしながら、図9に示す変形例では、図4に示す実施形態のフォーカス補正光学系Gfに代えてレンズコントロール室LCが設けられている点が基本的に相違している。以下、図4に示す実施形態との相違点に着目して、図9に示す変形例を説明する。
【0077】
図9の変形例では、第2凹面反射鏡M2の近傍に配置された(すなわち投影光学モジュールの瞳面の近傍に配置された)一対のレンズL1とL2との間の空間を密閉状態で包囲するレンズコントロール室LCが設けられている。このレンズコントロール室LCの密閉空間の圧力は、制御部CTの指令にしたがって作動する圧力調整部Dcによって調整可能に構成されている。レンズコントロール室LCの密閉空間の圧力を微小量だけ変化させると、投影光学モジュールの像面の合焦方向に沿った位置が微小量だけ変化するとともに、ディストーションが微小量だけ発生する。
【0078】
したがって、図9の変形例において、たとえば光照射によるレンズの熱変形によりフォーカス変動が発生する場合、レンズコントロール室LCの密閉空間の圧力を微小量だけ変化させて、合焦調整を行う。このとき、合焦調整に伴って、ディストーションが補正すべき程度まで悪化する場合がある。この場合、ディストーションに有効なレンズをその光軸に沿って微動させて、合焦調整に伴って悪化するディストーション変動を補正する。なお、第1凹面反射鏡M1の近傍に配置された複数のレンズ間の空間を包囲するようにレンズコントロール室を設けることもできる。また、第1凹面反射鏡M1や第2凹面反射鏡M2と隣接する光学部材(レンズ)との間にレンズコントロール室を設けることもできる。
【0079】
ところで、フォーカス補正光学系Gfやレンズコントロール室LCを設けない場合においても、図10に示すように、第2反射屈折光学系HK2の光軸AX2に沿って第2直角プリズムPR2を微動させることにより、各投影光学モジュールの像面位置を調整することができる。なお、第1反射屈折光学系HK1の光軸AX1に沿って第1直角プリズムPR1を微動させても、各投影光学モジュールのフォーカス調整が可能である。
【0080】
また、たとえば第2直角プリズムPR2とプレートPとの間の光路中に、厚さの異なる複数の平行平面板から選択された少なくとも1つの平行平面板を挿入することによって、各投影光学モジュールの像面位置を調整することができる。この場合、いわゆるターレット方式またはスライド方式にしたがって、平行平面板を切り換えることができる。さらに、たとえば第2直角プリズムPR2とプレートPとの間の光路中に一対のくさび状プリズムを配置し、この一対のくさび状プリズムのうちの少なくとも一方を軸線AX0と直交する方向に微動させることによって、各投影光学モジュールの像面位置を調整することもできる。
【0081】
図11は、各投影光学モジュールにおける光量変化を照明系において計測する変形例の要部構成を概略的に示す図である。以下、投影光学モジュールPM1における光量変化の計測について説明する。図11では、投影光学モジュールPM1へ入射する光の一部を検出するための光検出器111が設けられている。また、投影光学モジュールPM1を介してプレートPで反射された戻り光の一部を検出するための光検出器112が設けられている。
【0082】
すなわち、フライアイ・インテグレーター8bの後側焦点面の近傍に形成された二次光源からの光の一部は、ビームスプリッタ113で反射され、レンズ114を介して光検出器111で検出される。一方、プレートPからの戻り光の一部は、ビームスプリッタ113で反射され、レンズ115を介して光検出器112で検出される。こうして、光検出器111の検出結果と光検出器112の検出結果とマスクMの透過率情報とに基づいて、投影光学モジュールPM1へ照射される光量の変化を計測することができる。また、同様の構成に基づいて、他の投影光学モジュールPM2〜PM5へ照射される光量の変化も計測することができる。
【0083】
なお、マスクMの透過率情報は、投影光学モジュールPM1を介してプレートP上の露光領域へ入射する照明光をセンサで実際に検出することによって得られる。あるいは、マスクMのパターンが類似する場合には、検出によりすでに得られた透過率情報から類推して求めることもできる。あるいは、マスクMのパターンに基づいて、マスクMの透過率情報を算出してもよい。なお、図11の変形例では、光検出器112により戻り光を検出しているが、光検出器112の設置を省略し、光検出器111の検出結果とマスクMの透過率情報とプレートPの反射率情報とに基づいて、投影光学モジュールPM1へ照射される光量の変化を計測することもできる。
【0084】
なお、上述の実施形態では、各投影光学モジュールPM1〜PM5へ光照射する予定時間などの情報に基づいて、その結像面の合焦方向に沿った最大変位量を予め算出する。そして、算出した最大変位量が各投影光学モジュールPM1〜PM5の焦点深度の1/2よりも小さい場合には、各投影光学モジュールPM1〜PM5の結像面の変動範囲の中間位置に、各投影光学モジュールPM1〜PM5の結像面を初期設定する。この場合、互いに隣合った投影光学モジュールの像面における一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士を合焦方向においてほぼ同じ位置に設定することはいうまでもない。こうして、各投影光学モジュールPM1〜PM5の結像面の変動(フォーカス位置の変動)の悪影響を実質的に受けることなく、走査露光を繰り返すことができる。
【0085】
また、上述の説明では、各投影光学モジュールPM1〜PM5の像面位置の変動、倍率変動、非点収差やディストーションのような収差変動などに着目して本発明を説明しているが、他の収差変動についても同様に本発明を適用することができる。さらに、像シフトや像回転などの光学特性の変動についても、本発明を適用することができる。
【0086】
具体的には、露光における光照射により、各投影光学モジュールPM1〜PM5を構成するレンズの熱変形だけでなく、各投影光学モジュールPM1〜PM5を構成する直角プリズムのような偏向部材の熱変形(プリズムを保持する部材の熱変形を含む)により、プレートP上に形成される像がXY平面に沿って移動(像シフト)したり、Z軸廻りに回転(像回転)したりする。また、すべての投影光学モジュールPM1〜PM5を包囲しているチャンバ内における温度勾配などの環境要因により、像シフトや像回転が起こることがある。
【0087】
図12は、像シフトの典型的な調整方法を説明する図である。図12に示すように、光量変化情報および温度勾配情報などに基づいて、視野中心軸線AX0に沿って第2直角プリズムPR2を微動させることにより、各投影光学モジュールの像シフトを調整することができる。なお、視野中心軸線AX0に沿って第1直角プリズムPR1を微動させても、像シフトの調整が可能である。また、各投影光学モジュールの往復光路以外の光路中、たとえば第2直角プリズムPR2とプレートPとの間の光路中に平行平面板を配置し、この平行平面板を軸線AX0に対して傾けることによって、像シフトを調整することができる。あるいは、各投影光学モジュールの往復光路以外の光路中、たとえば第2直角プリズムPR2とプレートPとの間の光路中に一対のくさび状プリズムを配置し、この一対のくさび状プリズムのうちの少なくとも一方を軸線AX0に沿って微動させることによって、像シフトの調整を行うこともできる。
【0088】
図13は、像回転の典型的な調整方法を説明する図である。図13に示すように、光量変化情報および温度勾配情報などに基づいて、視野中心軸線AX0廻りに第2直角プリズムPR2を微小回転させることにより、各投影光学モジュールの像回転を調整することができる。なお、視野中心軸線AX0廻りに第1直角プリズムPR1を微小回転させても、像回転の調整が可能である。また、各投影光学モジュールの往復光路以外の光路中、たとえば第2直角プリズムPR2とプレートPとの間の光路中にイメージローテータを配置し、このイメージローテータの作用により像回転を調整することもできる。
【0089】
図2に示す本実施形態における各光学部材及び各ステージ等を前述したような機能を達成するように、電気的、機械的または光学的に連結することで、本実施形態にかかる露光装置を組み上げることができる。そして、照明系ILによってマスクを照明し(照明工程)、投影光学モジュールPM1〜PM5からなる投影光学系PLを用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に走査露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、図2に示す本実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウエハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図14のフローチャートを参照して説明する。
【0090】
先ず、図14のステップ301において、1ロットのウエハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、そのlロットのウエハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、図2に示す露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系(投影光学モジュール)を介して、その1ロットのウエハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップ304において、その1ロットのウエハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウエハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウエハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。
【0091】
また、図2に示す露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図15のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図15において、パターン形成工程401では、本実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レチクル剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルター形成工程402へ移行する。
【0092】
次に、カラーフィルター形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
【0093】
その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
【0094】
なお、上述の実施形態では、各投影光学モジュールが一対の結像光学系を有するマルチ走査型投影露光装置について本発明を適用しているが、各投影光学モジュールが1つまたは3つ以上の結像光学系を有する型式のマルチ走査型投影露光装置に対しても本発明を適用することができる。
【0095】
また、上述の実施形態では、各投影光学モジュールが反射屈折型の結像光学系を有するマルチ走査型投影露光装置について本発明を適用しているが、これに限定されることなく、たとえば屈折型の結像光学系を有する型式のマルチ走査型投影露光装置に対しても本発明を適用することができる。
【0096】
さらに、上述の実施形態では、光源として超高圧水銀ランプを用いているが、これに限定されることなく、他の適当な光源を用いることができる。すなわち、本発明において、露光波長は、g線、h線、i線などに特に限定されるものではない。
【0097】
また、上述の実施形態では、複数の投影光学モジュールから構成された投影光学系に対してマスクおよび感光性基板を移動させながら走査露光を行うマルチ走査型投影露光装置について本発明を説明している。しかしながら、複数の投影光学モジュールから構成された投影光学系に対してマスクおよび感光性基板を移動させることなく一括的な露光を行う投影露光装置についても本発明を適用することができる。また、デバイスパターンにより各投影光学モジュールを通る光量が異なる場合でも、重複部分の合焦位置で調整することが可能となる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、たとえばレンズの熱変形に起因して各投影光学モジュールの像面の位置が変動しても、互いに隣合った投影光学モジュールの像面における一部重複露光領域の形成に寄与する部分同士を合焦方向においてほぼ同じ位置に設定して、良好な重複露光を行うことのできる露光装置を実現することができる。
【0099】
また、本発明によれば、たとえばレンズの熱変形に起因して各投影光学モジュールの光学特性が変動しても、変動した光学特性を調整するとともに、この調整によって悪化する別の光学特性を補正して良好な露光を行うことのできる、露光装置を実現することができる。
【0100】
さらに、本発明にしたがって構成された露光装置を用いた良好な露光により、大面積で良好なマイクロデバイスとして、たとえば高精度な液晶表示素子などを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の典型的な実施形態にかかるマルチ走査型投影露光装置における基本的な発明概念を説明する図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる露光装置の全体構成を概略的に示す斜視図である。
【図3】図2の露光装置における照明系の構成を概略的に示す図である。
【図4】図2の露光装置において投影光学系を構成する各投影光学モジュールの構成を概略的に示す図である。
【図5】図4のマスク側倍率補正光学系Gmおよびプレート側倍率補正光学系Gpの構成を概略的に示す図である。
【図6】図4のフォーカス補正光学系Gfの構成を概略的に示す図である。
【図7】図4の制御部CTの内部構成を概略的に示す図である。
【図8】変形例にかかる制御部CTの内部構成を概略的に示す図である。
【図9】変形例にかかる投影光学モジュールの構成を概略的に示す図である。
【図10】直角プリズムの微動により各投影光学モジュールの像面位置の調整方法を説明する図である。
【図11】各投影光学モジュールにおける光量変化を照明系において計測する変形例の要部構成を概略的に示す図である。
【図12】像シフトの典型的な調整方法を説明する図である。
【図13】像回転の典型的な調整方法を説明する図である。
【図14】本実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウエハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフローチャートである。
【図15】本実施形態の露光装置を用いてプレート上に所定のパターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチャートである。
【符号の説明】
1 光源
2 楕円鏡
3 反射鏡
4 リレーレンズ系
6 ライトガイド
8 フライアイ・インテグレータ
9 開口絞り
10 コンデンサーレンズ系
M マスク
PL 投影光学系
PM1〜PM5 投影光学モジュール
P プレート
Gm,Gp 倍率補正光学系
Gf フォーカス補正光学系
LC レンズコントロール室
Claims (27)
- パターンに露光光を照射し、前記パターンを介した前記露光光によって前記パターンの像を基板に投影露光する露光装置において、
互いに隣り合わせに配列され、それぞれ所定領域に規定される像面の端部同士を所定方向に関して重複させて該像面に前記パターンの像を形成する第1及び第2投影光学モジュールと、
前記露光光の一部を検出して該露光光の一部の光量の経時的変化に関する光量変化情報を計測する計測手段と、
前記計測手段の計測情報に対応する前記第1及び第2投影光学モジュールのそれぞれの像面湾曲量の変化に応じた補正値を取得し、該補正値と前記計測情報とに基づいて、前記第1及び第2投影光学モジュールのそれぞれの前記像面の端部の合焦方向に沿った位置の変動に関する情報を求める算出手段と、
前記合焦方向に沿った位置の変動に関する情報に基づいて、前記第1及び第2投影光学モジュールの前記像面の端部の前記合焦方向に沿った位置を互いに同じ位置になるように調整する合焦調整手段と、
を備えることを特徴とする露光装置。 - 前記算出手段は、
前記計測情報に基づいて、前記第1投影光学モジュールの前記像面の前記合焦方向に沿った平均的な位置の変動に関する第1変動値、及び前記第2投影光学モジュールの前記像面の前記合焦方向に沿った平均的な位置の変動に関する第2変動値を求める像面位置決定部と、
前記第1投影光学モジュールの像面湾曲量の前記計測情報に対応する変化に応じた第1補正値、及び前記第2投影光学モジュールの像面湾曲量の前記計測情報に対応する変化に応じた第2補正値を取得し、前記第1及び第2変動値と前記第1及び第2補正値とに基づいて、前記合焦方向に沿った位置の変動に関する情報を求める補正部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。 - 前記算出手段は、前記光量変化情報と前記第1及び第2変動値との相関関係情報を記憶する記憶部を有し、
前記像面位置決定部は、前記計測情報と前記相関関係情報とに基づいて、前記第1及び第2変動値を求めることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。 - 前記算出手段は、前記光量変化情報に対応して前記第1及び第2補正値を記憶する補正値記憶部を有し、
前記補正部は、前記計測情報に基づいて前記補正値記憶部から前記第1及び第2補正値を取得し、該第1及び第2補正値に基づいて、前記像面位置決定部が求めた前記第1及び第2変動値を補正して前記合焦方向に沿った位置の変動に関する情報を求めることを特徴とする請求項2または3に記載の露光装置。 - 前記補正部は、前記計測情報に基づいて前記第1及び第2補正値を算出する補正値算出部を有し、該補正値算出部が算出した前記第1及び第2補正値に基づいて、前記像面位置決定部が求めた前記第1及び第2変動値を補正して前記合焦方向に沿った位置の変動に関する情報を求めることを特徴とする請求項2または3に記載の露光装置。
- 前記計測手段は、前記第1及び第2投影光学モジュールの少なくとも一方に入射した前記露光光の一部を検出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の露光装置。
- 前記計測手段は、前記第1及び第2投影光学モジュールの少なくとも一方の瞳面の近傍に配置されて前記露光光の一部を検出する光検出器を有することを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
- 前記第1及び第2投影光学モジュールは、それぞれ瞳面の近傍に配置された反射鏡を有し、
前記光検出器は、前記反射鏡が透過させる前記露光光の一部を検出することを特徴とする請求項7に記載の露光装置。 - 前記計測手段は、前記第1及び第2投影光学モジュールの少なくとも一方に対応して前記パターンに照射される前記露光光の一部を検出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の露光装置。
- 前記パターンに前記露光光を照射する照明光学系を備え、
前記計測手段は、前記照明光学系内の位置であって前記第1及び第2投影光学モジュールの少なくとも一方の瞳面と光学的に共役な位置の近傍に配置されて前記露光光の一部を検出する光検出器を有することを特徴とする請求項9に記載の露光装置。 - 前記第1及び第2投影光学モジュールとともに前記所定方向に沿って配列され、前記パターンの像を形成する第3投影光学モジュールを備え、
前記計測手段は、前記第3投影光学モジュールに入射した前記露光光の一部を検出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の露光装置。 - 前記合焦調整手段は、前記合焦方向に沿った位置の変動に関する情報に基づいて、前記所定方向に関して重複する前記第1投影光学モジュールの前記像面の端部と前記第2投影光学モジュールの前記像面の端部との前記合焦方向に沿った位置を同じ位置に設定することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の露光装置。
- 前記合焦調整手段は、前記第1投影光学モジュールの一部の光学部材と前記第2投影光学モジュールの一部の光学部材とをそれぞれ移動させる駆動部を有し、前記像面位置情報に基づいて前記駆動部によって前記第1及び第2投影光学モジュールの少なくとも一方の前記一部の光学部材を移動させて、前記第1及び第2投影光学モジュールの前記像面の端部の前記合焦方向に沿った位置をそれぞれ調整することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の露光装置。
- 前記所定領域は、前記所定方向の端部に三角形状部分が設けられた台形状領域であり、
前記第1及び第2投影光学モジュールは、互いに前記三角形状部分を前記所定方向に関して重複させることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の露光装置。 - パターンに露光光を照射し、前記パターンを介した前記露光光によって前記パターンの像を基板に投影露光する露光装置の調整方法において、
前記露光光の一部を検出して該露光光の一部の光量の経時変化に関する光量変化情報を計測する計測工程と、
互いに隣り合わせに配列され、それぞれ所定領域に規定される像面の端部同士を所定方向に関して重複させて該像面に前記パターンの像を形成する第1及び第2投影光学モジュールのそれぞれの前記像面の端部の合焦方向に沿った位置の変動に関する情報を、前記計測工程の計測情報と、該計測情報に対応して取得する前記第1及び第2投影光学モジュールのそれぞれの像面湾曲量の変化に応じた補正値とに基づいて求める算出工程と、
前記合焦方向に沿った位置の変動に関する情報に基づいて、前記第1及び第2投影光学モジュールの前記像面の端部の前記合焦方向に沿った位置を互いに同じ位置になるように調整する合焦調整工程と、
を含むことを特徴とする露光装置の調整方法。 - 前記算出工程は、
前記計測情報に基づいて、前記第1投影光学モジュールの前記像面の前記合焦方向に沿った平均的な位置の変動に関する第1変動値、及び前記第2投影光学モジュールの前記像面の前記合焦方向に沿った平均的な位置の変動に関する第2変動値を求める像面位置決定工程と、
前記計測情報に対応する前記第1投影光学モジュールの像面湾曲量の変化に応じた第1補正値、及び前記計測情報に対応する前記第2投影光学モジュールの像面湾曲量の変化に応じた第2補正値を取得し、前記第1及び第2変動値と前記第1及び第2補正値とに基づいて、前記合焦方向に沿った位置の変動に関する情報を求める補正工程と、
を含むことを特徴とする請求項15に記載の露光装置の調整方法。 - 前記算出工程は、前記光量変化情報と前記第1及び第2変動値との相関関係情報が記憶された記憶部から該相関関係情報を取得する相関情報取得工程を含み、
前記像面位置決定工程は、前記計測情報と前記相関関係情報とに基づいて、前記第1及び第2変動値を求めることを特徴とする請求項16に記載の露光装置の調整方法。 - 前記補正工程は、前記光量変化情報に対応して前記第1及び第2補正値が記憶された補正値記憶部から前記計測情報に基づいて前記第1及び第2補正値を取得し、該第1及び第2補正値に基づいて、前記像面位置決定工程によって求められた前記第1及び第2変動値を補正して前記合焦方向に沿った位置の変動に関する情報を求めることを特徴とする請求項16または17に記載の露光装置の調整方法。
- 前記補正工程は、前記計測情報に基づいて前記第1及び第2補正値を算出する補正値算出工程を含み、該補正値算出工程によって算出された前記第1及び第2補正値に基づいて、前記像面位置決定工程によって求められた前記第1及び第2変動値を補正して前記合焦方向に沿った位置の変動に関する情報を求めることを特徴とする請求項16または17に記載の露光装置の調整方法。
- 前記計測工程は、前記第1及び第2投影光学モジュールの少なくとも一方の瞳面の近傍で前記露光光の一部を検出することを特徴とする請求項15乃至19のいずれか一項に記載の露光装置の調整方法。
- 前記計測工程は、前記瞳面の近傍に配置された反射鏡が透過させる前記露光光の一部を検出することを特徴とする請求項20に記載の露光装置の調整方法。
- 前記計測工程は、前記パターンに前記露光光を照射する照明光学系内の位置であって前記第1及び第2投影光学モジュールの少なくとも一方の瞳面と光学的に共役な位置の近傍で前記露光光の一部を検出することを特徴とする請求項15乃至19のいずれか一項に記載の露光装置の調整方法。
- 前記合焦調整工程は、前記合焦方向に沿った位置の変動に関する情報に基づいて、前記所定方向に関して重複する前記第1投影光学モジュールの前記像面の端部と前記第2投影光学モジュールの前記像面の端部との前記合焦方向に沿った位置を同じ位置に設定することを特徴とする請求項15乃至22のいずれか一項に記載の露光装置の調整方法。
- 前記合焦調整工程は、前記合焦方向に沿った位置の変動に関する情報に基づいて前記第1及び第2投影光学モジュールの少なくとも一方の一部の光学部材を移動させて、前記第1及び第2投影光学モジュールの前記像面の端部の前記合焦方向に沿った位置をそれぞれ調整することを特徴とする請求項15乃至23のいずれか一項に記載の露光装置の調整方法。
- 前記所定領域は、前記所定方向の端部に三角形状部分が設けられた台形状領域であり、
前記第1及び第2投影光学モジュールは、互いに前記三角形状部分を前記所定方向に関して重複させることを特徴とする請求項15乃至24のいずれか一項に記載の露光装置の調整方法。 - 請求項15乃至25のいずれか一項に記載の露光装置の調整方法によって調整されたことを特徴とする露光装置。
- 請求項1乃至14および26のいずれか一項に記載の露光装置を用いて前記パターンの像を基板に投影露光する露光工程と、
前記パターンの像が投影露光された前記基板を現像する現像工程と、
を含むことを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。
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