JP4587069B2 - 水性インク組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、染料または顔料から選択される着色成分と、アルコールと、界面活性剤および/または浸透性有機溶剤と、保湿剤と、樹脂エマルジョンと、水、とを含んでなる水性インク組成物に関する。
発明の背景
インクジェット記録方法は、インクの小滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行なう印刷方法である。この方法は、比較的安価な装置で高解像度、高品位な画像を高速で印刷可能であるという特徴を有する。
インクジェット記録方法に使用されるインク組成物は、水を主成分とし、これに着色成分および目詰まり防止等の目的でグリセリン等の保湿剤を含有したものが一般的である。インクジェット記録用インク組成物に用いられる着色成分としては、色剤の彩度の高さ、利用できる色剤の種類の豊富さ、水への溶解性等の理由から水溶性染料が数多く使用されている。
また、水溶性染料では実現が難しい記録物の耐光性、耐ガス性、耐水性等の耐候性を向上させるため、近年、インクジェット記録用水性インクの着色成分として顔料を用いることが検討されている。
インクジェット記録用の水性インクは、鮮明な画像を得るために、高い発色性や滲みの少ないこと等の印字特性、高速印字に対応できる高い浸透特性、そしてヘッドノズルからの吐出が曲がったりしない吐出安定特性などを同時に満足することが求められる。
しかしながら、インクの浸透性を高めすぎると、記録媒体の中までインクが浸透してしまうため、記録媒体表面にインクが残存しにくくなり、塗りつぶし画像の均一性が損なわれる。また、使用する水溶性有機溶剤や界面活性剤の組み合わせによっては吐出が不安定になる。
このような問題に対して、特開平4−239068号公報(特許文献1)や特開平6−322307号公報(特許文献2)には、アセチレングリコール型界面活性剤を用いることにより、インクの記録媒体への浸透性を制御することが提案されている。また、特開2003−3100号公報(特許文献3)や特開2003−192969号公報(特許文献4)には、記録媒体に対する浸透性を改善するために、一価または二価の特定鎖長を有する分枝のアルコール添加することが提案されている。さらに、特開2003−96345号公報(特許文献5)等には、特定の二価のアルコールと浸透剤とを含む所定粘度のインク組成物が開示されている。
ところで、インクジェット記録方法に用いる水性インク組成物には、着色成分以外にもインクに求められる種々の特性を最適化するために各種の添加剤、特に水溶性有機溶剤が添加される。水溶性有機溶剤として、例えば、乾燥を防ぐための保湿剤、浸透性を抑制するための浸透性有機溶剤や界面活性剤、pHを調整する有機アミン等がインク中に添加される。
しかしながら、一価または二価の特定鎖長を有する分枝のアルコールを用いると、同時に使用される他の有機溶剤や界面活性剤の組み合わせによっては吐出が不安定になる場合があった。また、普通紙での発色性の改善が求められていた。
特開平4−239068号公報 特開平6−322307号公報 特開2003−3100号公報 特開2003−192969号公報 特開2003−96345号公報
発明の概要
本発明者らは今般、特定のアルコールとアセチレングリコール系界面活性剤および/または浸透性有機溶剤と保湿剤とを組み合わせることにより、吐出安定性に優れるとともに、均一に記録媒体に印字できる、との知見を得た。本発明はかかる知見によるものである。
よって、本発明の目的は、吐出安定性に優れるとともに、均一に記録媒体に印字できる水性インク組成物を提供することにある。
そして、本発明による水性インク組成物は、染料または顔料から選択される着色成分、一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、アセチレングリコール系界面活性剤および/または浸透性有機溶剤、保湿剤、ならびに水を少なくとも含んでなり、前記一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、前記アセチレングリコール系界面活性剤および/または浸透性有機溶剤、ならびに前記保湿剤が、互いに相溶する組み合わせから選択されるものである。
本発明によれば、上記の特定のアルコールとアセチレングリコール系界面活性剤および/または浸透性有機溶剤と保湿剤とを組み合わせることにより、吐出安定性に優れるとともに、均一に記録媒体に印字できる水性インクが実現できる。
本発明によれば、インクの各成分である、一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、アセチレングリコール系界面活性剤および/または浸透性有機溶剤、ならびに保湿剤が、互いに完全に溶解することで、インクジェットノズル先端部分に不溶物が出来にくくなり、インク液滴の曲がりや詰まりを防止できる。また、このような互いに相溶する組み合わせの成分からなるインクであれば、ノズル先端に偶発的に残存したインクが乾燥した場合であっても、インクが供給されれば乾燥物を再溶解することができる。そのため、インク液滴の曲がりや詰まりを有効に防止できる。特に、それ自身が溶解しない顔料を着色成分とした場合に、とりわけ有効に、インク液滴の曲がりや詰まりを防止できる。
発明の具体的説明
本発明の水性インク組成物は、着色成分、一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、アセチレングリコール系界面活性剤および/または浸透性有機溶剤、保湿剤、および水を必須の構成成分とし、前記一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、前記アセチレングリコール系界面活性剤および/または浸透性有機溶剤、ならびに前記保湿剤が、互いに相溶する組み合わせから選択されるものである。ここで、「互いに相溶する組み合わせ」とは、インク組成物を構成する各成分の中で、着色成分を除いた成分である、水、一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、アセチレングリコール系界面活性剤および/または浸透性有機溶剤、ならびに、保湿剤の混合物が完全に溶解するような、各材料とそれら各材料の比率との組み合わせを意味する。
以下、本発明による水性インク組成物を構成する各成分について説明する。
一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール
一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコールは、浸透成分として優れた特性を有し、このような特定のアルコールを含む水性インク組成物は、記録媒体の種類によらず、濡れ性および浸透速度を概ね同等とすることができる。
本発明で用いられる一価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコールとしては、2−メチル−1−ブタノール、2−エチル−1−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、tert−ペンチルアルコール、ネオペンチルアルコール、2,3−ジメチル−2−ブタノール、3,3−ジメチル−2−ブタノール、2,4−ジメチル−3−ペンタノール、3−エチル−3−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2,4,4−トリメチル−1−ペンタノール、2,2−ジメチル−3−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、2−エチルヘキサノール、2−メチル−2−ヘキサノール、2−メチル−3−ヘキサノール等が挙げられる。
本発明で用いられる二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコールとしては、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3プロパンジオール、2,2,3−トリメチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3プロパンジオール、3,3−ジメチル−1,2−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2−エチルー1,3−ヘキサンジオール等が挙げられる。
本発明においては、上記のアルコールのなかでも、2−エチルー1,3−ヘキサンジオールが好ましい。2−エチルー1,3−ヘキサンジオールは、インクの乾燥を抑制する保湿剤としての機能も併せ持つ。従って、後述するような保湿剤の添加を必要としなくなるため、インク中の水以外の溶剤使用量を少なくすることができる。その結果、インク中の着色成分の含有量を増加することができ、発色性の高い水性インクを実現できる。
本発明の一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコールの添加量は、インク全量に対して0.1〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5重量%である。添加量が0.1重量%未満であると、水性インク組成物の浸透性・乾燥性が乏しくなってしまい、鮮明な画像が得られにくい。一方、10重量%より多く添加すると、インク中で安定に溶解せず、インクの保存安定性、インクジェットのノズルの目詰まりや、吐出の不安定を起こす等の信頼性に不具合が生じる場合がある。
アセチレングリコール系界面活性剤
本発明による水性インク組成物は、上記の一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコールに加えて、アセチレングリコール系界面活性剤を含む。アセチレングリコール系界面活性剤は、以下に説明する浸透性有機溶剤と同様に、記録媒体へのインク浸透性を向上させるための添加剤である。また、アセチレングリコール系界面活性剤のなかでも、アセチレングリコール系ノニオン性界面活性剤は、起泡性が少ないかまたは無いという特性を有するため、水性インク組成物をインクジェット記録方法に適用する際に特に有用である。本発明における好ましいアセチレングリコール系ノニオン性界面活性剤の具体例としては、Air Products and Chemicals. Inc.社製のサーフィノール61、82、104、440、465、485、またはTG、日信化学工業株式会社製のオルフィンSTG、オルフィンE1010等が挙げられる。
このアセチレングリコール系ノニオン性界面活性剤の添加量は、所望のインク乾燥時間により適宜決定されてよいが、インク全量に対して0.01重量%〜10重量%が好ましい。
本発明においては、水溶性の低いアセチレングリコール系界面活性剤であっても、他のインク成分と互いに相溶することから、インク中の添加量を増やすことができる。
またこれらアセチレングリコール系界面活性剤は、一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコールと併用することにより、記録媒体の種類によらずインクの濡れ性や浸透速度が向上するため、浸透性や乾燥性がとりわけ優れるという特徴を有する。
浸透性有機溶剤
本発明による水性インク組成物は、上記の一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコールに加えて、浸透性有機溶剤を含む。ここで、「浸透性有機溶剤」とは、記録媒体へのインク浸透性を速めるための添加剤を意味し、このような浸透性有機溶剤は、所望のインク乾燥時間を考慮して適宜選択することができる。
浸透性有機溶剤としては、多価アルコールのグリコールモノエーテル誘導体、1,2−アルキルジオール類から選択されるものであることが好ましく、このような浸透性有機溶剤は水性インク組成物の表面張力を低下させる機能を有するが、本発明においては、上記の特定のアルコールおよびアセチレングリコール系界面活性剤と、この浸透性有機溶媒とを併用することにより、記録媒体の種類によらずインクの濡れ性や浸透速度が向上するため、浸透性や乾燥性がとりわけ優れるという特徴を有する。また、これらの三成分を組み合わせることにより、着色成分の種類によらずに発色性の高い鮮明な画像を実現できる。
1,2−アルキルジオール類としては、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール等の炭素数が4〜8の1,2−アルキルジオールが好ましい。炭素数6〜8の1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオールは、記録媒体への浸透性が強く、特に好ましい。これら1,2−アルキルジオールの添加量は、水性インク組成物全量に対して0.25重量%〜5重量%の範囲で添加することが好ましい。
多価アルコールのグリコールモノエーテル誘導体としては、特にアルキルの炭素数は3以上の多価アルコールの誘導体が好ましい。具体的には、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル等が挙げられる。
多価アルコールのグリコールモノエーテル誘導体の添加量は、インク全量に対して0.5〜15重量%の範囲であるのが好ましい。
また、浸透性有機溶剤の好ましい他の例としては、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、2,2−ジメチル−1−プロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、iso−ブタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、n−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、tert−ペンタノール等の水可溶性の一価アルコール類が挙げられる。これら一価アルコールの添加量はインク全量に対して0.5〜10重量%の範囲であるのが好ましい。
上記した浸透性有機溶剤は単独で用いてもよく、また複数を混合して用いてもよい。特に、異なる構造を有する浸透溶剤を複数併用することにより、異なる浸透性・発色性を示す種々の記録媒体に対しても同様の画質を得ることができるため、記録媒体種対応性の観点から好ましい。なお、乾燥時間が比較的長い水性インク組成物とする場合は、後述するような表面張力の比較的小さい保湿剤を、浸透性有機溶剤の代用として用いることもできる。この場合、上記の浸透性有機溶剤を添加せずに水性インク組成物を構成してもよい。
保湿剤
本発明による水性インク組成物に使用される保湿剤は、インクの乾燥を抑制するために添加されるものである。保湿剤を添加することにより、プリンタヘッドノズル先端の乾燥による水分蒸発を抑制し、水性インクの凝集・固化を抑制することができる。
本発明においては、少なくとも上記した一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、アセチレングリコール系界面活性剤、および浸透性有機溶剤と相溶する保湿剤を少なくとも一種類含む。このような保湿剤としては、特に融点が30℃以上の1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール等のジオール類、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等、ε−カプロラクタム等のラクタム類、尿素、チオ尿素、エチレン尿素等の尿素誘導体から選択されるものであることが好ましい。融点が30℃以上の水溶性保湿剤を用いることにより、一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、アセチレングリコール系界面活性剤、および浸透性有機溶剤が互いに相溶し易くなる。
さらに、その他の保湿剤を、融点が30℃以上の水溶性保湿剤の保湿能力を補助する目的で複数の保湿剤を併用して用いてもよい。
その他の保湿剤としては、グリセリンやエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1、2、6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等のポリオール類、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、アルドン酸、グルシトール、(ソルビット)、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオース等の単糖類、二糖類、オリゴ糖類および多糖類およびこれらの糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖、酸化糖、アミノ酸、チオ糖等が挙げられる。
これら保湿剤の添加量はインク全量に対して、1〜40重量%であることが好ましく、より好ましくは1〜30重量%である。
これらの保湿剤は、他のインク成分を含むインク組成物とした場合に、25℃でのインク粘度が25cPs以下、好ましくは5〜20cPsとなるように、適宜添加量を調製することが好ましい。
樹脂エマルジョン
本発明による水性インク組成物は、樹脂エマルジョンを含んでなることが好ましい。上記成分、すなわち、着色成分、一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、アセチレングリコール系界面活性剤および/または浸透性有機溶剤、保湿剤、ならびに水を含む水性インクに、樹脂エマルジョンを添加することにより、着色剤の定着性が向上するだけでなく、普通紙でのベタ均一性や発色性も格段に向上する。すなわち、上記した各成分と樹脂エマルジョンとを組み合わせることにより、吐出安定性に優れるとともに、均一に記録媒体に印字でき、かつ普通紙での印字品質、とりわけ発色性と定着性とに優れる水性インクが実現できる。ここで、樹脂エマルジョンとは、連続相が水であり、分散相が次のような樹脂成分であるエマルジョンを意味する。
本発明においては、樹脂エマルジョンのガラス転移温度は、20℃以上であることが好ましい。このようなガラス転移温度を有する樹脂エマルジョンを用いることにより、発色性がさらに向上する。
分散相の樹脂成分としては、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリルアミド系樹脂、エポキシ系樹脂からなる群より選択される1種または2種以上であることが好ましい。これらの樹脂はホモポリマーとして使用されても良く、またコポリマーして使用されても良い。
本発明において使用される樹脂エマルジョンは、分散相としての樹脂が微粒子の形態であることが好ましい。
樹脂微粒子としては、単粒子構造のものを用いてもよく、また、コア部とそれを囲むシェル部とからなるコア・シェル構造を有する樹脂微粒子を用いてもよい。ここで「コア・シェル構造」とは、組成の異なる2種以上のポリマーが粒子中に相分離して存在する形態を意味する。従って、シェル部がコア部を完全に被覆している形態のみならず、コア部の一部を被覆しているものであっても良い。また、シェル部ポリマーの一部がコア粒子内にドメインなどを形成しているものであっても良い。さらに、コア部とシェル部の中間にさらにもう一層以上、組成の異なる層を含む3層以上の多層構造を持つものであっても良い。
本発明において用いられる樹脂エマルジョンは、公知の乳化重合によって得ることができる。すなわち、不飽和ビニル単量体(不飽和ビニルモノマー)を重合開始剤および乳化剤を存在させた水中において乳化重合することによって得ることができる。
不飽和ビニル単量体としては、一般的に乳化重合で使用されるアクリル酸エステル単量体類、メタクリル酸エステル単量体類、芳香族ビニル単量体類、ビニルエステル単量体類、ビニルシアン化合物単量体類、ハロゲン化単量体類、オレフィン単量体類、ジエン単量体類等が挙げられる。
具体例としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、イソアミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレート、グリシジルアクリレート等のアクリル酸エステル類;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、イソアミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、グリシジルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類;および酢酸ビニル等のビニルエステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルシアン化合物類;塩化ビニリデン、塩化ビニル等のハロゲン化単量体類;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、クロルスチレン、ビニルアニソール、ビニルナフタレン等の芳香族ビニル単量体類;エチレン、プロピレン等のオレフィン類;ブタジエン、クロロプレン等のジエン類;ビニルエーテル、ビニルケトン、ビニルピロリドン等のビニル単量体類;アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマール酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸類;アクリルアミドおよびN,N’−ジメチルアクリルアミド等のアクリルアミド類;2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、および2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等の水酸基含有単量体類が挙げられる。
また本発明においては、上記モノマー由来の分子として、重合可能な二重結合を二つ以上有する架橋性単量体によって架橋された構造を有するものを使用することができる。重合可能な二重結合を二つ以上有する架橋性単量体としては、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、2,2’−ビス(4−アクリロキシプロピロキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン等のジアクリレート化合物、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート等のトリアクリレート化合物、ジトリメチロールテトラアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等のテトラアクリレート化合物、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等のヘキサアクリレート化合物、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、ポリブチレングリコールジメタクリレート、2,2’−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン等のジメタクリレート化合物、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート等のトリメタクリレート化合物、メチレンビスアクリルアミド、ジビニルベンゼンが挙げられ、これらを単独または2種以上混合して使用する事ができる。
また、コア・シェル構造の樹脂微粒子は、公知の手法により、一般的には多段階の乳化重合などによって製造される。例えば、特開平4−76004号公報で開示されている方法によって製造することができる。重合に用いられる不飽和ビニル単量体の例としては、上記したものが同様に挙げられる。
また、上記のコア部へのエポキシ基の導入は、エポキシ基を有する不飽和ビニル単量体として、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル等を他の不飽和ビニル単量体と共重合する方法、あるいは一種以上の不飽和ビニル単量体を重合してコア粒子を調製する際にエポキシ化合物を同時に添加し、複合化させる方法を挙げることができる。重合の容易さや重合安定性等の点から前者の方法が好ましい。
また、乳化重合の際に使用される重合開始剤、乳化剤、分子量調整剤は常法に準じて使用する。
重合開始剤としては、通常のラジカル重合に用いられるものと同様のものが用いられ、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、アゾビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、過酸化ジブチル、過酢酸、クメンヒドロパーオキシド、t−ブチルヒドロキシパーオキシド、パラメンタンヒドロキシパーオキシド等が挙げられる。特に、前述の如く、重合反応を水中で行う場合には、水溶性の重合開始剤が好ましい。
乳化剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウムの他、一般にアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤または両性界面活性剤として用いられているもの、およびこれらの混合物が挙げられ、これらを単独または2種以上混合して使用することができる。
樹脂エマルジョンを乳化重合により製造する場合、特にアニオン性の樹脂微粒子から構成される樹脂エマルジョンを乳化重合により製造する場合は、樹脂微粒子表面にはカルボキシル基やスルホン酸基のような負の極性基が存在するためpHが酸性側に傾き、粘度上昇や凝集が起こりやすい。そこで通常は塩基性物質による中和が行われる。この塩基性物質としては、アンモニア、有機アミン類、無機水酸化物等を用いることができる。ポリマーエマルジョンおよび水性インク組成物の長期保存安定性、吐出安定性の観点から、この中でも特に一価の無機水酸化物(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム)が好ましい。上記中和剤の添加量は、ポリマーエマルジョンのpHが7.5〜9.5の範囲、好ましくは7.5〜8.5の範囲となるように適宜決定される。
本発明において、樹脂エマルジョンは微粒子粉末として水性インク組成物中の他の成分と混合されても良いが、樹脂微粒子を水媒体に分散させて、樹脂エマルジョンの形態とした後、水性インク組成物の他の成分と混合することがより好ましい。
インク組成物の長期保存安定性、吐出安定性の観点から、本発明に好ましい樹脂微粒子の粒径は5〜400nmの範囲であり、より好ましくは50〜200nmの範囲である。
本発明において、上記樹脂は水性インク組成物全量に対して0.1〜30重量%の範囲で含まれることが好ましく、0.3〜15重量%の範囲で含まれることがより好ましい。0.1重量%未満であるときには所望される定着性が不充分である場合があり、30重量%よりも多いときには急激な粘度上昇、吐出不安定等の不具合が発生する恐れがある。
着色成分
着色成分としては、染料、または、水溶性樹脂により分散された顔料、もしくは表面改質された樹脂なしに分散する表面処理顔料が挙げられる。
染料としては、特にその種類を限定することなく、水に可溶な有機性有色物質であり、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接染料、反応性染料、可溶性建染染料または食品用色素に分類されているものを好適に使用できる。また、中性の水に不溶であってもアルカリ水に可溶であれば、カラーインデックスにおいて油溶染料、塩基性染料に分類される着色剤を用いることもできる。
具体的には、黄色系染料として、C.I.アシッドイエロー1、3、11、17、19、23、25、29、36、38、40、42、44、49、59、61、70、72、75、76、78、79、98、99、110、111、127、131、135、142、162、164、165、C.I.ダイレクトイエロー1、8、11、12、24、26、27、33、39、44、50、58、85、86、87、88、89、98、110、132、142、144、C.I.リアクティブイエロー1、2、3、4、6、7、11、12、13、14、15、16、17、18、22、23、24、25、26、27、37、42、C.I.フードイエロー3、4、C.I.ソルベントイエロー15、19、21、30、109等が挙げられる。
また、赤色系染料として、C.I.アシッドレッド1、6、8、9、13、14、18、26、27、32、35、37、42、51、52、57、75、77、80、82、85、87、88、89、92、94、97、106、111、114、115、117、118、119、129、130、131、133、134、138、143、145、154、155、158、168、180、183、184、186、194、198、209、211、215、219、249、252、254、262、265、274、282、289、303、317、320、321、322、C.I.ダイレクトレッド1、2、4、9、11、13、17、20、23、24、28、31、33、37、39、44、46、62、63、75、79、80、81、83、84、89、95、99、113、197、201、218、220、224、225、226、227228、229、230、231、C.I.リアクティブレッド1、2、3、4、5、6、7、8、11、12、13、15、16、17、19、20、21、22、23、24、28、29、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、45、46、49、50、58、59、63、64、C.I.ソルビライズレッド1、C.I.フードレッド7、9、14等が挙げられる。
また、青色系染料として、C.I.アシッドブルー1、7、9、15、22、23、25、27、29、40、41、43、45、54、59、60、62、72、74、78、80、82、83、90、92、93、100、102、103、104、112、113、117、120、126、127、129、130、131、138、140、142、143、151、154、158、161、166、167、168、170、171、182、183、184、187、192、199、203、204、205、229、234、236、249、C.I.ダイレクトブルー1、2、6、15、22、25、41、71、76、77、78、80、86、87、90、98、106、108、120、123、158、160、163、165、168、192、193、194、195、196、199、200、201、202、203、207、225、226、236、237、246、248、249、C.I.リアクティブブルー1、2、3、4、5、7、8、9、13、14、15、17、18、19、20、21、25、26、27、28、29、31、32、33、34、37、38、39、40、41、43、44、46、C.I.ソルビライズバットブルー1、5、41、C.I.バットブルー29、C.I.フードブルー1、2、C.I.ベイシックブルー9、25、28、29、44等が挙げられる。
さらに、黒色系染料として、C.I.アシッドブラック1、2、7、24、26、29、31、48、50、51、52、58、60、62、63、64、67、72、76、77、94、107、108、09、110、112、115、118、119、121、122、131、132、139、140、155、156、157、158、159、191、C.I.ダイレクトブラック17、19、22、32、38、51、56、62、71、74、75、77、94、105、106、107、108、112、113、117、118、132、133、146、154、168、C.I.リアクティブブラック1、3、4、5、6、8、9、10、12、13、14、18、C.I.ソルビライズバットブラック1C.I.フードブラック2等が挙げられる。
これらの染料は一種または二種以上の混合物として用いてよい。また、これらの染料はインク全量に対して0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%の範囲で添加されるのが好ましい。染料の含有量を上記の範囲とすることにより、インクジェット記録方法により印刷した印刷物は充分な光学濃度を有するとともに、インクジェット記録方法に適した粘度に調整し易い。なお、本発明に用いることが可能な着色剤は、ここに記載したものに限定されるものでなく、本発明の目的の範囲内において、他の着色剤を使用することができる。
水溶性樹脂により分散された顔料、または表面改質され樹脂なしに分散する表面処理顔料としては、具体的には、カーボンブラックや有機顔料等を挙げることができる。
本発明において好適なカーボンブラックの具体例としては、三菱化学株式会社製のカーボンブラックとして、No.2300、900、MCF88、No.20B、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No2200B等が挙げられる。デグサ社製のカーボンブラックとして、カラーブラックFW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリテックス35、U、V、140U、スペシャルブラック6、5、4A、4、250等が挙げられる。コロンビアカーボン社製のカーボンブラックとして、コンダクテックスSC、ラーベン1255、5750、5250、5000、3500、1255、700等が挙げられる。キャボット社製のカーボンブラックとして、キャボット社製のリガール400R、330R、660R、モグルL、モナーク700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、エルフテックス12等が挙げられる。なお、これらは本発明に好適なカーボンブラックの一例の記載であり、これらによって本発明が限定されるものではない。これらのカーボンブラックは一種または二種以上の混合物として用いてよい。また、これらの顔料はインク全量に対して0.5〜15重量%、好ましくは1〜10重量%の範囲で添加されるのが好ましい。
本発明において好適な有機顔料としては、キナクリドン系顔料、キナクリドンキノン系顔料、ジオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料、アントラピリミジン系顔料、アンサンスロン系顔料、インダンスロン系顔料、フラバンスロン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリノン系顔料、キノフタロン系顔料、アントラキノン系顔料、チオインジゴ系顔料、ベンツイミダゾロン系顔料、イソインドリノン系顔料、アゾメチン系顔料またはアゾ系顔料等が挙げられる。具体的には、以下のような顔料を好適に使用できる。
シアンインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15:3、15:4、15:34、16、22、60等;C.I.バットブルー4、60等が挙げられ、好ましくは、C.I.ピグメントブルー15:3、15:4、および60からなる群から選択される一種または二種以上の混合物があげられる。また、顔料はインクに対して0.5〜15重量%含まれることが好ましく、1〜10重量%がより好ましい。
マゼンタインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122、123、168、184、202、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられ、好ましくはC.I.ピグメントレッド122、202、および209、C.I.ピグメントバイオレット19からなる群から選択される一種または二種以上の混合物が挙げられる。また、これらの顔料はインクに対して0.5〜15重量%程度含まれることが好ましく、1〜10重量%程度がより好ましい。
イエローインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14C、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、119、110、114、128、129、138、150、151、154、155、180、185、等が挙げられ、好ましくはC.I.ピグメントイエロー74、109、110、128、および138からなる群から選択される一種または二種以上の混合物が挙げられる。また、これらの顔料はインクに対して0.5〜15重量%程度含まれることが好ましく、1〜10重量%程度がより好ましい。
オレンジインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ36もしくは43またはこれらの混合物が挙げられる。また、これらの顔料はインクに対して0.5〜15重量%程度含まれることが好ましく、1〜10重量%程度がより好ましい。
グリーンインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントグリーン7または36、もしくはこれらの混合物が挙げられる。また、これらの顔料はインクに対して0.5〜15重量%程度含まれることが好ましく、1〜10重量%程度がより好ましい。
水溶性樹脂により分散された顔料とは、アニオン性基を有する水溶性樹脂により顔料を分散させた分散体を意味する。アニオン性基を有する水溶性樹脂とは、水に対して自己分散能または溶解能を有するアニオン性基を有する高分子の化合物である。アニオン性基を有する水溶性樹脂としては、カルボキシル基、スルホン酸基、またはホスホン酸基等のアニオン性基を導入された水溶性樹脂から選択される樹脂を好適に使用できる。これらの水溶性樹脂は、例えば有機アミンや無機アリカリを用いて、上記アニオン性基との塩を形成することにより、水に対して自己分散または溶解する。このような水溶性樹脂を用いることによりにより、顔料は水性インク中でも安定的に分散することができる。
上記水溶性樹脂としては、アニオン性アクリル系分散樹脂が好ましい。アニオン性アクリル系水溶性樹脂としては、例えば、アニオン性基を有するアクリルモノマー(以下、アニオン性基含有アクリルモノマーという)を重合したものであっても、または、アニオン性基含有アクリルモノマーと、このモノマーと共重合し得る他のモノマーとを溶媒中で共重合したものであってもよい。アニオン性基含有アクリルモノマーとしては、例えば、カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホン基からなる群から選択される1個以上のアニオン性基を含有するアクリルモノマーが挙げられ、これらの中でもカルボキシル基を有するアクリルモノマーが特に好ましい。
カルボキシキル基を有するアクリルモノマーの具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、エタアクリル酸、プロピルアクリル酸、イソプロピルアクリル酸、イタコン酸、フマール酸、マレイン酸などが挙げられる。これらの中でもアクリル酸またはメタクリル酸、マレイン酸が好ましい。
スルホン酸基を有するアクリルモノマーの具体例としては、スルホエチルメタクリレート、ブチルアクリルアミドスルホン酸等が挙げられる。
ホスホン基を有するアクリルモノマーの具体例としては、ホスホエチルメタクリレート等が挙げられる。
アニオン性基含有アクリルモノマーと共重合し得る他のモノマーの具体例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸−n−プロピル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−t−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸−n−オクチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ベンジル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸−n−プロピル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸−t−ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸−n−オクチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸トリデシル、メタクリル酸ベンジル等のような(メタ)アクリル酸エステル;ステアリン酸とグリシジルメタクリレートの付加反応物等のような油脂肪酸とオキシラン構造を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーとの付加反応物;炭素原子数3以上のアルキル基を含むオキシラン化合物と(メタ)アクリル酸との付加反応物;スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン等のようなスチレン系モノマー;イタコン酸ベンジル等のようなイタコン酸エステル;マレイン酸ジメチル等のようなマレイン酸エステル;フマール酸ジメチル等のようなフマール酸エステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸イソボルニル、アクリル酸アミノエチル、アクリル酸アミノプロピル、アクリル酸メチルアミノエチル、アクリル酸メチルアミノプロピル、アクリル酸エチルアミノエチル、アクリル酸エチルアミノプロピル、アクリル酸アミノエチルアミド、アクリル酸アミノプロピルアミド、アクリル酸メチルアミノエチルアミド、アクリル酸メチルアミノプロピルアミド、アクリル酸エチルアミノエチルアミド、アクリル酸エチルアミノプロピルアミド、メタクリル酸アミド、メタクリル酸アミノエチル、メタクリル酸アミノプロピル、メタクリル酸メチルアミノエチル、メタクリル酸メチルアミノプロピル、メタクリル酸エチルアミノエチル、メタクリル酸エチルアミノプロピル、メタクリル酸アミノエチルアミド、メタクリル酸アミノプロピルアミド、メタクリル酸メチルアミノエチルアミド、メタクリル酸メチルアミノプロピルアミド、メタクリル酸エチルアミノエチルアミド、メタクリル酸エチルアミノプロピルアミド、アクリル酸ヒドロキシメチル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシメチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、N−メチロールアクリルアミド、アリルアルコール等が挙げられる。
これらの水溶性樹脂は、数平均分子量が1,000〜100,000の範囲程度のものが好ましく、3,000〜50,000の範囲程度のものが特に好ましい。また、上記水溶性樹脂は、アルカリ中和していないものは有機溶剤(例えば、アセトンやメチルエチルケトン等の親水性有機溶剤が好ましく用いられる)に可溶であることが好ましい。水溶性樹脂の数平均分子量がこの範囲であることにより、顔料における被覆膜、または水性インクにおける塗膜、としての機能を十分に発揮することができる。
これらのモノマーを重合した水溶性樹脂は、アルカリ金属や有機アミンとの塩の形で水性インクに使用されることが好ましい。塩形態にある水溶性樹脂を用いた場合、再分散性および信頼性に優れる。水溶性樹脂とアルカリ金属との塩の具体例としては、リチウム、ナトリウム、カリウムの塩が、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属の塩、より好ましくは水酸化カリウムとの塩が挙げられる。
また水溶性樹脂と有機アミンとの塩の具体例としては、アンモニア、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジメチルエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、モルホリンのような揮発性アミン化合物との塩、または、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミンなどの揮発しにくい高沸点の有機アミン等の塩が挙げられる。
アニオン基を有する水溶性樹脂中のアニオン性基の量は、酸価が30KOHmg/g程度以上が好ましく、50〜250KOHmg/g程度の範囲がより好ましい。水溶性樹脂の酸価がこの範囲にあれば、塗膜化した記録画像の耐水性が向上し、水性インク中における顔料分散体の貯蔵安定性が向上する。
本発明における着色成分としての分散体は、顔料と水溶性分散樹脂の比率は重量比で10:1〜1:10が好ましく、4:1〜1:3がより好ましい。また、分散時の分散体の粒径は分散安定性の観点から5μm以下が好ましく、より好ましくは0.3μm以下(300nm以下)、より好ましくは0.01〜0.15μm(10〜150nm)の範囲である。
本発明において好適に用いられる表面処理顔料は、顔料表面に、カルボキシル基およびその塩、スルホン酸基およびその塩等が、直接および/またはアルキル基、アルキルエーテル基、アリール基を介して間接的に、結合するような表面処理を行うことにより、水溶性樹脂なしに水に分散および/または溶解することができるものである。具体的には、真空プラズマなどの物理的処理や次亜塩素酸ナトリウムやオゾン等の酸化剤を用いた化学的処理により、官能基または官能基を含んだ分子を顔料表面にグラフトさせることによって得ることができる。
本発明において、一つの顔料粒子にグラフトされる官能基は単一でも複数種であってもよい。グラフトされる官能基の種類およびその程度は、インク中での分散安定性、色濃度、およびインクジェットヘッド前面での乾燥性等を考慮しながら適宜決定されてよい。
本発明において用いられる上記表面処理顔料は、例えば特開平8−3498号公報記載の方法によって得ることができる。
また、これらの顔料は、水性インク組成物の保存安定性やノズルの目詰まり防止等の観点から、その平均粒子径は50〜250nmの範囲であることが好ましい。
水およびその他の成分
本発明による水性インク組成物に使用される水としては、イオン性の不純物を極力低減することを目的として、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることができる。
また、紫外線照射、または過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、水性インク組成物を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができるので好適である。
本発明の水性インク組成物は、上記した各成分を含むことにより、吐出安定性に優れるとともに、均一に記録媒体に印字でき、かつ普通紙での印字品質、とりわけ発色性と顔料の定着性に優れる水性インクが実現できるものであるが、必要に応じて、以下の成分をさらに含むことにより、種々の特性をさらに向上させることができる。
本発明による水性インク組成物は、必要に応じてインクジェット記録用インクに通常用いられる添加物を加えることもできる。
必要に応じて加える添加物としては、酸化防止剤・紫外線吸収剤、防腐剤・防かび剤等が挙げられる。
酸化防止剤・紫外線吸収剤としては、アロハネート、メチルアロハネート等のアロハネート類、ビウレット、ジメチルビウレット、テトラメチルビウレット等のビウレット類等、L−アスコルビン酸およびその塩等、チバガイギー社製のTinuvin328、900、1130、384、292、123、144、622、770、292、Irgacor252、153、Irganox1010、1076、1035、MD1024等、あるいはランタニドの酸化物等が用いられる。
防腐剤・防かび剤としては、例えば安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソチアゾリン−3−オン等の中から選択することができる。
着色成分の分散方法
本発明において、着色成分のうちカーボンブラックまたは有機顔料を水溶性樹脂により分散させる好適な方法を説明する。先ず、アニオン性基を含有する水溶性樹脂を有機アミンやアルカリ金属塩化合物等のアルカリ性化合物を含有するアルカリ水に溶解、あるいは分散させる。次いで、この液と顔料とを混合し、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテーターミル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、ジェットミル、オングミル等の分散機を用いて分散することにより顔料分散液を得ることができる。より好ましくは、顔料と水溶性樹脂とをより強固に接着して分散安定するために、特開平9−151342号公報、特開平10−140065号公報、特開平11−209672号公報、特開平11−172180号公報、特開平10−25440号公報、特開平11−43636号公報、または、特開2001−247810号公報の各公報に開示されている方法によって製造することもできる。
以下に、着色成分分散液の製造方法の一例を説明する。
特開2001−247810号公報、特開平9−151342号公報、および特開平10−140065号公報には、顔料分散液の製造方法として「転相法」と「酸析法」とが開示されている。
a)「転相法」
本発明において、「転相法」とは、基本的には、自己分散能または溶解能を有する水溶性樹脂と顔料との混合溶融物を水に分散させる、自己分散(転相乳化)化方法をいう。ここで、混合溶融物とは、溶解せず混合した状態、また溶解して混合した状態、またはこれら両者のいずれの状態をも含むものをいう。
一つの具体例として、
(1)分散樹脂前駆体(前記したアニオン性基を含有する水溶性樹脂等)/溶剤溶液に、顔料、中和剤、少量の水を加えて、溶剤ベースのスラリーを作製する工程、(2)スラリーを多量の水に加えながら分散し、水ベースのスラリーを作製する工程、(3)水ベースのスラリーから、水溶性樹脂を溶解するのに用いた溶剤を除去して、水分散樹脂で顔料を包含した顔料含有樹脂粒子分散体を作製する工程を含んでなるものである。
b)「酸析法」
本発明において、「酸析法」とは、水溶性樹脂と顔料とからなる含水ケーキを用意し、その含水ケーキ中の、水溶性樹脂が含有してなる未中和基の一部を中和剤で中和することによって、顔料を製造する方法をいう。
未中和基がアニオン性の酸基であり、中和剤が塩基性化合物である場合には、具体的には、例えば、
(1)水溶性樹脂と顔料とをアルカリ性水性媒体中に分散し、また、必要に応じて加熱処理を行なって水溶性樹脂のゲル化を図る工程、(2)pHを中性または酸性にすることによって水溶性樹脂を疎水化して、水溶性樹脂を顔料に強く固着する工程と、(3)必要に応じて、濾過および水洗を行なって、含水ケーキを得る工程と、(4)含水ケーキを中の、水溶性樹脂が含有してなるアニオン性基の一部または全部を塩基性化合物にて中和し、その後、水性媒体中に再分散する工程と、(5)必要に応じて加熱処理を行ない水溶性樹脂のゲル化を図る工程とを含んでなるものである。
上記した「転相法」および「酸析法」のより具体的な製造方法は、特開平9−151342号公報および特開平10−140065号公報に開示されているものと同様であってよい。
さらに、特開平11−209672号公報、および特開平11−172180号公報には、着色成分の製造方法が開示されている。この製法の概要は、基本的には次の製造工程からなる。
(1)アニオン性基を有する樹脂またはそれを有機溶剤に溶解した溶液と塩基性化合物とを混合して中和することと、(2)この混合液に顔料を混合して懸濁液とした後に、分散機等で顔料を分散して顔料分散液を得ることと、(3)必要に応じて、溶剤を蒸留して除くことと、(4)酸性化合物を加えてアニオン性基を有する水溶性樹脂を析出させることによって、顔料をアニオン性基を有する水溶性樹脂で被覆することと、(5)必要に応じて、濾過および水洗を行なうことと、(6)塩基性化合物を加えてアニオン性基を有する水溶性樹脂のアニオン性基を中和して水性媒体中に分散させて水性分散体を得ること、とを含んでなるものである。
また、本発明で、カーボンブラックまたは有機顔料を表面処理により分散させる方法として、親水性の分散性付与基である上記官能基あるいはその塩を、顔料粒子の表面に直接あるいは多価の基を介して、導入させる表面処理手段が好ましく、種々の公知の表面処理手段を適用することができる。
例えば、
(a)市販の酸化カーボンブラックにオゾンや次亜塩素酸ソーダ溶液を作用し、カーボンブラックをさらに酸化処理して、その表面をより親水化処理する手段(例えば、特開平7−258578号公報,特開平8−3498号公報,特開平10−120958号公報,特開平10−195331号公報,特開平10−237349号公報)、
(b)カーボンブラックを3−アミノ−N−アルキル置換ピリジウムブロマイドで処理する手段(例えば、特開平10−195360号公報,特開平10−330665号公報)、
(c)有機顔料が不溶あるいは難溶である溶剤中に有機顔料を分散させ、スルホン化剤により、顔料粒子表面にスルホン基を導入する手段(例えば、特開平8−283596号公報,特開平10−110110号公報,特開平10−110111号公報)、
(d)三酸化硫黄と錯体を形成する塩基性溶剤中に有機顔料を分散させ、三酸化硫黄を添加することにより有機顔料の表面を処理し、スルホン基あるいはスルホンアミノ基を導入する手段(例えば、特開平10−110114号公報)、
(e)アゾカップリング反応によりカーボンブラックに結合させたフェニレン基を介することで、水可溶化官能基と水溶性樹脂を顔料表面に導入する手段(例えば、特開2000−53902号公報)等が挙げられる。
しかしながら、本発明で用いられる表面処理顔料の作製手段は、上記(a)〜(e)の手段に限定されるものではない。
水性インク組成物の製造方法
上記のようにして得られた着色成分に、一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、保湿剤、浸透性有機溶剤および/またはアセチレングリコール系界面活性剤、および水、さらに必要に応じてその他の成分を添加することによって、水性インク組成物を好適に製造できる。
このようにして得られた水性インク組成物は、25℃におけるインク粘度が、5〜20cPsであることが好ましく、6〜15cPsであることがより好ましい。従来のインクジェット記録用インクは、25℃でのインク粘度が3cPs程度であり、このような低粘度のインクの水分率は70%程度である。本発明においては、インク粘度を上記の範囲とすることにより、インク中の水分率を50%以下にすることができるため、インク滴が記録媒体上に着弾するときの水分蒸発率が従来のインクと比較して2〜3倍高い。この結果、高濃度の顔料が記録媒体上で速やかに凝集するため、発色性に優れた画像を実現できる。
インクジェット記録方法および記録物
本発明のインクジェット記録方法は、上記の水性インク組成物を微細なノズルより液滴として吐出して、その液滴を記録媒体に付着させる方式であればいかなる方法も使用することができる。例えば、静電吸引方式が挙げられ、この方式はノズルとノズルの前方に置いた加速電極の間に強電界を印可し、ノズルから水性インク組成物を液滴状で連続的に噴射させ、インク滴が偏向電極間を飛翔する間に印刷情報信号を偏向電極に与えて記録するか、あるいはインク滴を偏向させることなく印刷情報信号に対応して噴射させる方式である。
他の方法としては、小型ポンプでインク液に圧力を加え、ノズルを水晶振動子等で機械的に振動させることにより、強制的にインク滴を噴射させる方式である。噴射したインク滴は噴射と同時に帯電させ、インク滴が偏向電極間を飛翔する間に印刷情報信号を偏向電極に与えて記録する。
また、他の方法としては、圧電素子を用いる方式があり、これはインク液に圧電素子で圧力と印刷情報信号を同時に加え、インク滴を噴射・記録させる方式である。
さらに他の方式としては、熱エネルギーの作用によりインク液を急激に体積膨張させる方式であり、これはインク液を印刷情報信号に従って微小電極で加熱発泡させ、インク滴を噴射・記録させる方式である。
以上のような種々のインクジェット記録方式のなかでも、特に10m/s以下の比較的低速のインク吐出速度で印刷する方法と、本発明の水性インク組成物とを組み合わせることにより、吐出ノズルへの水性インク組成物付着を防止して安定にインクジェット記録を行なうことができる。
また、本発明の記録物は、上記した水性インク組成物をインクジェット記録方法にて印刷して得られる。
以下、実施例により本発明の内容をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲がこれら実施例に限定されるものではない。
<分散液の作製>
(1)分散液K1
カーボンブラックとしてMA100(商品名、三菱化学株式会社製) 75g、アニオン性基としてカルボン酸基を有するスチレン−アクリル酸系水溶性樹脂としてジョンクリル611(商品名、ジョンソンポリマー株式会社、平均分子量8,100、酸価53KOHmg/g) 25g、水酸化カリウム 1.40g、イオン交換法と逆浸透法により精製した超純水 250gを混合して、ジルコニアビーズによるボールミルにて10時間分散を行った。得られた分散原液を孔径約8μmのメンブランフィルタ(商品名、日本ミリポア・リミテッド製)で濾過して粗大粒子を除き、超純水で顔料濃度15重量%まで希釈して水溶性樹脂で分散した分散液1を調製した。
(2)分散液C1
分散液K1に対して、カーボンブラックを有機顔料のC.I.ピグメントブルー 15:3 65gに、水溶性樹脂の添加量を35gに、水酸化カリウムの添加量を1.90gに代える以外は同様な方法で分散液を作製した。これを分散液C1とする。
(3)分散液Y1
分散液K1に対して、カーボンブラックを有機顔料のC.I.ピグメントイエロー 74 75gに水溶性樹脂の添加量を25gに、水酸化カリウムの添加量を1.40gに代える以外は同様な方法で分散液を作製した。これを分散液Y1とする。
(4)分散液M1
分散液K1に対して、カーボンブラックを有機顔料のC.I.ピグメントレッド 122 80gに、水溶性樹脂の添加量を20g、水酸化カリウムの添加量を1.10gに代える以外は同様な方法で分散液を作製した。これを分散液M1とする。
(5)分散液K2
カーボンブラックとしてMA100(商品名、三菱化学株式会社製) 75g、アニオン性基としてカルボン酸基を有するスチレン−アクリル酸系水溶性樹脂としてジョンクリル678(商品名、ジョンソンポリマー株式会社、平均分子量8,500、酸価215KOHmg/g) 25g、水酸化カリウム 5.40g、イオン交換法と逆浸透法により精製した超純水 250gを混合して、ジルコニアビーズによるボールミルにて10時間分散を行った。得られた分散原液を孔径約8μmのメンブランフィルタ(商品名、日本ミリポア・リミテッド製)で濾過して粗大粒子を除き、超純水で顔料濃度15重量%まで希釈して水溶性樹脂で分散した分散液K2を調製した。
(6)分散液C2
分散液K2に対して、カーボンブラックを有機顔料のC.I.ピグメントブルー 15:4 40gに、水溶性樹脂の添加量を40g、水酸化カリウムの添加量を9.0gに代える以外は同様な方法で分散液を作製した。これを分散液C2とする。
(7)分散液Y2
分散液K2に対して、カーボンブラックを有機顔料のC.I.ピグメントイエロー 74 60gに、水溶性樹脂の添加量を20g、水酸化カリウムの添加量を1.10gに代える以外は同様な方法で分散液を作製した。これを分散液Y2とする。
(8)分散液M2
分散液K2に対して、カーボンブラックを有機顔料のC.I.ピグメントレッド 122 64gに、水溶性樹脂の添加量を16g、水酸化カリウムの添加量を0.9gに代える以外は同様な方法で分散液を作製した。これを分散液M2とする。
(9)分散液K3
カーボンブラックMA−7(三菱化学社製)12重量部を5%の次亜塩素酸ナトリウム溶液600重量部と混合し、80〜95℃で加熱還流を10時間行った。その後、水洗と遠心分離を繰り返した後、塩酸を加えてpHを1に調整し、逆浸透膜にて脱塩処理した。得られた原液を孔径約8μmのメンブランフィルタ(商品名、日本ミリポア・リミテッド製)で濾過して粗大粒子を除き、トリエタノールアミンを加えてpHを8に調整し、顔料濃度15重量%の表面処理カーボンブラック分散液を得た。
(10)分散液C3
5〜10℃の発煙硫酸(SO3濃度25%品)100重量部中にフタロシアニン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)3重量部を攪拌しながら15分かけて添加した。得られた混合物を70〜90℃で数時間攪拌した後、氷水中に注入した。生じた懸濁液を濾過洗浄後、トリエタノールアミンを加えてpH8.2に調整し、18重量%のスルホン化処理フタロシアニン顔料分散液を得た。
<樹脂エマルジョンの調製>
(1)樹脂エマルジョンA
イオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3g、アクリルアミド20g、スチレン500g、ブチルアクリレート410g、メタクリル酸30gおよびエチレングリコールジメタクリレート2gを攪拌して混合し、乳化物Aを調製した。また、攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水900gおよびラウリル硫酸ナトリウム3gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予め調製した乳化物Aを連続的に4時間かけて反応容器内に滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水とアンモニア水とを添加して、固形分40重量%、pH8.0に調整し、樹脂エマルジョンAを得た。得られた樹脂エマルジョンAのガラス転移温度を示差走査熱量計(DSC6220:セイコーインスツルメンツ株式会社製)により測定したところ、−15℃であった。
(2)樹脂エマルジョンB
イオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3g、アクリルアミド20g、メチルアクリレート675g、ブチルアクリレート235g、メタクリル酸30gを攪拌して混合し、乳化物Bを調製した。また、攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水900gおよびラウリル硫酸ナトリウム3gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予め調製した乳化物Bを連続的に4時間かけて反応容器内に滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水と5%水酸化ナトリウム水溶液とを添加して、固形分40重量%、pH8.0に調整し、樹脂エマルジョンBを得た。得られた樹脂エマルジョンBのガラス転移温度を上記と同様にして測定したところ50℃であった。
(3)樹脂エマルジョンC
イオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3g、アクリルアミド20g、メチルメタクリレート810g、ブチルアクリレート235gおよびメタクリル酸30gを攪拌して混合し、乳化物Cを調製した。また、攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水900gおよびラウリル硫酸ナトリウム3gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予め調製した乳化物Bを連続的に4時間かけて反応容器内に滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水とアンモニア水とを添加して、固形分40重量%、pH8.0に調整し、樹脂エマルジョンCを得た。得られた樹脂エマルジョンCのガラス転移温度を上記と同様にして測定したところ26℃であった。
<水性インク組成物の調製>
上記で得られた分散液および樹脂エマルジョンを、下記表1に示した組成となるように加えて全量を100gとし、2時間攪拌、孔径約1.2μmのメンブランフィルタ(商品名、日本ミリポア・リミテッド製)にて濾過することにより水性インク1〜45(実施例1〜45)および水性インク46〜48(比較例1〜3)を調製した。
上記水性インクの各組成を表1に示す。
Figure 0004587069
Figure 0004587069
Figure 0004587069
Figure 0004587069
インク成分の溶解性を確認するため、着色成分、または着色成分と樹脂エマルジョンを添加しなかった以外は、実施例1〜45、および比較例1〜3の各水性インクと同様の組成の混合溶液を作製した。実施例1〜45に対応する混合溶液は透明で各成分が完全に溶解していることを目視により確認した。これに対して、比較例1〜3に対応する混合溶液は白濁していることを目視により確認した。
<評価>
(1)吐出安定性の評価
実施例1〜45および比較例1〜3の水性インクをインクジェットプリンタ(PX−V700:セイコーエプソン株式会社製)に搭載した。印刷用紙にA4版のXerox P(商品名、富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製)を用い、20〜25℃/40〜60%RHの環境下で文字・塗りつぶしが混在する画像を連続的に印刷して、印刷中の画像に飛行曲がりや抜け等の不具合の有無を目視にて測定した。評価基準は以下の通りとした。
AA:200枚まで連続印刷しても、飛行曲がり・抜けが発生しない
A:100枚までの連続印刷で、飛行曲がり・抜けが発生しない
B:100枚までの連続印刷で、飛行曲がり・抜けが発生したが10箇所未満である
C:100枚までの連続印刷時に、飛行曲がり・抜けが10箇所以上発生する
結果は、下記の表2に示される通りであった。
(2)普通紙・再生紙上での印刷品質の評価
実施例1〜45および比較例1〜3の水性インクをインクジェットプリンタ(PX−V700:セイコーエプソン株式会社製)に搭載した。印刷設定を「用紙種類;普通紙、印刷品質;ファイン」にして、5%から100%まで5%刻みで塗りつぶし密度を変えた画像を印刷して、その印刷物の濃淡ムラによる印刷品質(塗りつぶし画像品質)を評価した。この評価においては、普通紙として、Xerox Premium Multipurpose 4024(商品名、Xerox Corporation製)、Xerox P(商品名、富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製)、Hammermill Copy Plus(商品名、International Paper社製)を、再生紙として、Xerox R(商品名、富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製)を用いた。塗りつぶし画像品質の評価は目視により行なった。評価基準は以下の通りとした。
AA:全ての塗りつぶし画像において、ほとんど濃淡ムラが認められない
A:塗りつぶし密度100%画像でわずかに濃淡ムラが認められるが、実用上問題ないレベル
B:塗りつぶし密度50%以上の画像で濃淡ムラが認められる
C:全ての塗りつぶし画像で濃淡ムラが認められる
結果は、下記の表2に示される通りであった。
(3)発色性の評価
実施例1〜45および比較例1〜3の水性インクをインクジェットプリンタ(PX−V700:セイコーエプソン株式会社製)に搭載した。印刷設定を「用紙種類;普通紙、印刷品質;ファイン」にして、100%の塗りつぶし密度の画像を印刷して、印刷品質(O.D.値)を評価した。この評価では、普通紙としてXerox Premium Multipurpose 4024(商品名、Xerox Corporation製)、Xerox P(商品名、富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製)、Hammermill Copy Plus(商品名、International Paper社製)を、再生紙としてXerox R(商品名、富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製)を用いた。画像品質の評価についてはグレタグ濃度計(グレタグマクベス社製)を用いた。評価基準は以下の通りとした。
AA:O.D.値 1.0以上の場合
A:O.D.値 0.95以上 1.0未満の場合
B:O.D.値 0.90以上 0.95未満の場合
C:O.D.値 0.90未満の場合
結果は、下記の表2に示される通りであった。
Figure 0004587069
Figure 0004587069
上記の結果からも明らかなように、実施例1〜45の全ての水性インクにおいては、100枚以上連続印字を行なっても飛行曲がり・抜け等の不具合が発生せず安定しており、特に、特定のアルコールと浸透溶剤とアセチレングリコール系界面活性剤と保湿剤とを併用した水性インクについては、200枚連続印字を行なっても飛行曲がり・抜け等の不具合が発生せず、吐出安定性に優れるものである。
また、実施例1〜45の全ての水性インクは、記録媒体の種類によらずいずれも、塗りつぶし画像品質が良好である。これに対し、比較例1〜3の水性インクは、文字品質・塗りつぶし画像品質ともに滲みが多く、濃淡ムラを有するものである。
さらに、樹脂エマルジョンを含有する実施例41〜45の水性インクは、とりわけO.D.値が高いという顕著な効果を有する。

Claims (11)

  1. 染料または顔料から選択される着色成分、一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、アセチレングリコール系界面活性剤浸透性有機溶剤、保湿剤、樹脂エマルジョン、および水を少なくとも含んでなり、前記一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコール、前記アセチレングリコール系界面活性剤浸透性有機溶剤、および前記保湿剤が、互いに相溶する組み合わせから選択されるものであり、
    前記一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコールが、2−エチルー1,3−ヘキサンジオール、2−メチル−1−ブタノール、およびネオペンチルアルコールから選択されるものであり、
    前記浸透性有機溶剤が、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、iso−プロピルアルコール、および2−ブタノールから選択されるものであり、
    前記保湿剤が、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリメチロールプロパン、2−ピロリドン、1,2−ヘキサンジオール、および1,2−オクタンジオールから選択されるものであり、
    前記一価または二価のC5〜C10の鎖長を有する分枝のアルコールが、インク全重量に対して2〜5重量%含まれ、前記アセチレングリコール系界面活性剤が、インク全重量に対して0.5〜1.5重量%含まれ、前記浸透性有機溶剤が、インク全重量に対して2〜5重量%含まれ、前記保湿剤が、インク全重量に対して11〜16重量%含まれる、水性インク組成物。
  2. 前記樹脂エマルジョンのガラス転移温度が20℃以上である、請求項に記載の水性インク組成物。
  3. 25℃におけるインクの粘度が5〜20cPsである、請求項1または2に記載の水性インク組成物。
  4. 前記染料が、酸性染料、直接染料、反応性染料、および塩基性染料から選択されるものである、請求項1〜いずれか一項に記載の水性インク組成物。
  5. 前記顔料が、水溶性樹脂により分散されたカーボンブラックである、請求項1〜のいずれか一項に記載の水性インク組成物。
  6. 前記顔料が、水溶性樹脂により分散された有機顔料である、請求項1〜のいずれか一項に記載の水性インク組成物。
  7. 前記顔料が、表面改質され、分散剤なしにインク中に分散することができる表面処理顔料である、請求項1〜のいずれか一項に記載の水性インク組成物。
  8. 前記表面処理顔料が、カーボンブラックを表面処理したものである、請求項に記載の水性インク組成物。
  9. 前記表面処理顔料が、有機顔料を表面処理したものである、請求項に記載の水性インク組成物。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載の水性インク組成物の液滴を吐出して、前記液滴を記録媒体に付着させて記録を行なうインクジェット記録方法。
  11. 請求項1〜のいずれか一項に記載の水性インク組成物をインクジェット記録方法にて印刷した記録物。
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