JP5776404B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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- B41J2/2117—Ejecting white liquids
Description
本発明に係るインクジェット記録装置の一態様は、
インクを吐出するノズル孔を備えたヘッドと、
複数のモードを実行させる制御部と、
を有し、
前記複数のモードは、
前記ノズル孔から白色系インク組成物を吐出させ、該白色系インク組成物を記録媒体の第1領域および該第1領域とは異なる第2領域に付着させて、画像を記録する第1画像記録モードと、
前記ノズル孔からカラーインク組成物および樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該カラーインク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域の前記白色系インク組成物上で接触させて付着させ、画像を記録し、
かつ、前記ノズル孔から前記樹脂インク組成物を吐出させ、該樹脂インク組成物を前記第2領域の前記白色系インク組成物上に付着させて、画像を記録する第2画像記録モードと、
を含み、
前記白色系インク組成物は、白色系色材を含有し、
前記カラーインク組成物は、樹脂と、前記白色系色材以外の色材と、を含有し、
前記樹脂インク組成物は、樹脂を含有し、色材を実質的に含有しない。
本発明に係るインクジェット記録装置の一態様は、
インクを吐出するノズル孔を備えたヘッドと、
複数のモードを実行させる制御部と、
を有し、
前記複数のモードは、
前記ノズル孔から白色系インク組成物を吐出させ、該白色系インク組成物を記録媒体の第1領域に付着させて、画像を記録し、
かつ、前記ノズル孔から前記白色系インク組成物および樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該白色系インク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域とは異なる前記記録媒体の第2領域で接触させ付着させて、画像を記録する第4画像記録モードと、
前記ノズル孔からカラーインク組成物および前記樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該カラーインク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域の前記白色系インク組成物上で接触させ付着させて、画像を記録する第5画像記録モードと、
を含み、
前記白色系インク組成物は、白色系色材を含有し、
前記カラーインク組成物は、前記白色系色材以外の色材および樹脂を含有し、
前記樹脂インク組成物は、樹脂を含有し、色材を実質的に含有しない。
本発明に係るインクジェット記録装置の一態様は、
インクを吐出するノズル孔を備えたヘッドと、
複数のモードを制御して実行させる制御部と、
を有し、
前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記白色系インク組成物および樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該白色系インク組成物および該樹脂インク組成物を、記録媒体の第1領域および該第1領域とは異なる該記録媒体の第2領域で接触させ付着させて、画像を記録する第7画像記録モードと、
前記ノズル孔からカラーインク組成物および前記樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該カラーインク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域の前記白色系インク組成物および前記樹脂インク組成物上で接触させ付着させて、画像を記録する第8画像記録モードと、
を含み、
前記白色系インク組成物は、白色系色材を含有し、
前記カラーインク組成物は、前記白色系色材以外の色材および樹脂を含有し、
前記樹脂インク組成物は、樹脂を含有し、色材を実質的に含有しない。
適用例1において、
さらに、前記ヘッドを主走査方向に走査させるキャリッジを有し、
前記第2画像記録モードにおいて、前記第1領域への画像の記録と、前記第2領域への画像の記録とは、前記キャリッジの同一走査時に行われることができる。
適用例4において、
さらに、前記白色系インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記主走査方向と交差する副走査方向に複数並べてなる第1ノズル列と、
前記カラーインク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第2ノズル列と、
前記樹脂インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第3ノズル列と、
を有し、
前記第1ノズル列、前記第2ノズル列および前記第3ノズル列は、前記副走査方向に向かって、所定数のノズル孔を含む群毎に分割して用いられ、
前記群は、前記副走査方向の上流側にある第1群と、該第1群よりも前記副走査方向の下流側にある第2群と、を備え、
前記第1画像記録モードは、前記第1ノズル列の前記第1群から前記白色系インク組成物を吐出させることにより行われ、
前記第2画像記録モードは、前記第2ノズル列の前記第2群から前記カラーインク組成物を吐出させ、かつ、前記第3ノズル列の前記第2群から前記樹脂インク組成物を吐出させることにより行われることができる。
適用例1、適用例4、適用例5のいずれか1例において、
さらに、前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記カラーインク組成物を吐出させ、該カラーインク組成物を前記第1領域の前記白色系インク組成物上に付着させて、画像を記録し、
かつ、前記ノズル孔から前記樹脂インク組成物を吐出させ、該樹脂インク組成物を前記第2領域の前記白色系インク組成物上に付着させて、画像を記録する第3画像記録モードを含み、
前記第1領域に付着させる前記カラーインク組成物中の前記樹脂の量が0.03mg/inch2以上の場合において、前記第3画像記録モードは、前記第2画像記録モードに代えて行われることができる。
適用例2において、
さらに、前記ヘッドを主走査方向に走査させるキャリッジを有し、
前記第4画像記録モードにおいて、前記第1領域への画像の記録と、前記第2領域への画像の記録とは、前記キャリッジの同一走査時に行われることができる。
適用例7において、
さらに、前記白色系インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記主走査方向と交差する副走査方向に複数並べてなる第1ノズル列と、
前記カラーインク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第2ノズル列と、
前記樹脂インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第3ノズル列と、
を有し、
前記第1ノズル列、前記第2ノズル列および前記第3ノズル列は、前記副走査方向に向かって、所定数のノズル孔を含む群毎に分割して用いられ、
前記群は、前記副走査方向の上流側にある第1群と、該第1群よりも前記副走査方向の下流側にある第2群と、を備え、
前記第4画像記録モードは、前記第1ノズル列の前記第1群から前記白色系インク組成物を吐出させ、かつ、前記第3ノズル列の前記第1群から前記樹脂インク組成物を吐出させることにより行われ、
前記第5画像記録モードは、前記第2ノズル列の前記第2群から前記カラーインク組成物を吐出させ、かつ、前記第3ノズル列の前記第2群から前記樹脂インク組成物を吐出させることにより行われることができる。
適用例2、適用例7、適用例8のいずれか1例において、
さらに、前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記カラーインク組成物を吐出させ、該カラーインク組成物を前記第1領域の前記白色系インク組成物上に付着させて、画像を記録する第6画像記録モードを含み、
前記第1領域に付着させる前記カラーインク組成物中の前記樹脂の量が0.03mg/inch2以上の場合において、前記第6画像記録モードは、前記第5画像記録モードに代えて行われることができる。
適用例3において、
さらに、前記ヘッドを主走査方向に走査させるキャリッジと、
前記白色系インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記主走査方向と交差する副走査方向に複数並べてなる第1ノズル列と、
前記カラーインク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第2ノズル列と、
前記樹脂インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第3ノズル列と、
を有し、
前記第1ノズル列、前記第2ノズル列および前記第3ノズル列は、前記副走査方向に向かって、所定数のノズル孔を含む群毎に分割して用いられ、
前記群は、前記副走査方向の上流側にある第1群と、該第1群よりも前記副走査方向の下流側にある第2群と、を備え、
前記第7画像記録モードは、前記第1ノズル列の前記第1群から前記白色系インク組成物を吐出させ、かつ、前記第3ノズル列の前記第1群から前記樹脂インク組成物を吐出させることにより行われ、
前記第8画像記録モードは、前記第2ノズル列の前記第2群から前記カラーインク組成物を吐出させ、かつ、前記第3ノズル列の前記第2群から前記樹脂インク組成物を吐出させることにより行われることができる。
適用例3または適用例10において、
さらに、前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記カラーインク組成物を吐出させ、該カラーインク組成物を前記第1領域の前記白色系インク組成物および前記樹脂インク組成物上に付着させて、画像を記録する第9画像記録モードを含み、
前記第1領域に付着させる前記カラーインク組成物中の前記樹脂の量が0.03mg/inch2以上の場合において、前記第9画像記録モードは、前記第8画像記録モードに代えて行われることができる。
本実施形態に係るインクジェット記録装置は、インクを吐出するノズル孔を備えたヘッドと、複数のモードを実行させる制御部と、を有する。
本実施形態に係るインクジェット記録装置について、図1〜図2を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、インクジェット記録装置としてインクジェットプリンター(以下、単に「プリンター」という。)を例示する。なお、後に詳細に記載するが、本発明はこの装置構成に限定されるわけではない。
本実施形態に係るインクジェット記録装置は、制御部からの命令に基づいて、複数のモードを実行する。本発明におけるモードとは、インクジェット記録装置を用いて記録媒体上に所望の画像を記録するための態様をいう。なお、本発明において「画像」とは、ドット群から形成される印字パターンを示し、テキスト印字、ベタ印字も含める。
第1実施形態は、第1画像記録モードと、第2画像記録モードと、を実行して、記録媒体上に所定の画像を記録する態様である。なお、本発明において、クリア画像とは、樹脂インクによって形成される画像のことをいう。
第1画像記録モードは、ノズル孔から後述する白色系インクを吐出させ、該白色系インクを記録媒体の第1領域および第2領域に付着させて、画像を記録する態様である。
第2画像記録モードは、ノズル孔からカラーインクおよび樹脂インクを実質的に同一時に吐出させ、該カラーインクおよび該樹脂インクを、前記第1領域の前記白色系インク上で接触させ付着させて、画像を記録し、かつ、ノズル孔から樹脂インクを吐出させ、該樹脂インクを前記第2領域の前記白色系インク上に付着させて、画像を記録する態様である。
(式中、「実吐出ドット数」は単位面積当たりの実吐出ドット数であり、「縦解像度」および「横解像度」はそれぞれ単位面積当たりの解像度である。)
上記の画像記録モードにおいて、ノズル列を所定数のノズル孔を含む群毎に分割する態様を好ましく用いることができる。
第1実施形態では、第1領域に付着させるカラーインク中の樹脂の量が0.03mg/inch2以上となる場合には、第2画像記録モードに代えて、第3画像記録モードが実行されてもよい。
第2実施形態は、第4画像記録モードと、第5画像記録モードと、を実行して、記録媒体上に所定の画像を記録する態様である。
第4画像記録モードでは、ノズル孔から白色系インクを吐出させ、該白色系インクを記録媒体の第1領域に付着させて、画像を記録し、かつ、ノズル孔から前記白色系インクおよび樹脂インクを実質的に同一時に吐出させ、該白色系インク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域とは異なる前記記録媒体の第2領域で接触させ付着させて、画像を記録する態様である。
第5画像記録モードは、ノズル孔からカラーインク組成物および樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該カラーインク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域の前記白色系インク組成物上で接触させ付着させて、画像を記録する態様である。
上記の画像記録モードにおいて、ノズル列を所定数のノズル孔を含む群毎に分割して用いることができる。
第2実施形態では、第1領域に付着させるカラーインク中の樹脂の量が0.03mg/inch2以上となる場合には、第5画像記録モードに代えて、第6画像記録モードが実行されてもよい。
第3実施形態は、第7画像記録モードと、第8画像記録モードと、を実行して、記録媒体上に所定の画像を記録する態様である。
第7画像記録モードは、ノズル孔から白色系インクおよび樹脂インクを実質的に同一時に吐出させ、該白色系インクおよび該樹脂インクを、記録媒体の第1領域および該第1領域とは異なる該記録媒体の第2領域で接触させ付着させて、画像を記録する態様である。
第8画像記録モードは、ノズル孔からカラーインク組成物および前記樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該カラーインク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域の前記白色系インク組成物および前記樹脂インク組成物上で接触させ付着させて、画像を記録する態様である。
上記の画像記録モードにおいて、ノズル列を所定数のノズル孔を含む群毎に分割して用いることができる。
第3実施形態では、第1領域に付着させるカラーインク中の樹脂の量が0.03mg/inch2以上となる場合には、第8画像記録モードに代えて、第9画像記録モードが実行されてもよい。
本実施形態に係るインクジェット記録装置に使用するインク組成物は、白色系インク組成物、カラーインク組成物および樹脂インク組成物からなる。以下、各インク組成物に含まれる成分について説明する。
「白色系インク」とは、社会通念上「白」と呼称される色を記録できるインク(インキ)であり、微量着色されているものも含む。また、その顔料を含有するインク(インキ)が「白色インク(インキ)、ホワイトインク(インキ)」などといった名称で呼称、販売されるインク(インキ)を含む。さらに、例えば、インク(インキ)が、エプソン純正写真用紙<光沢>(セイコーエプソン社製)に100%duty以上又は写真用紙の表面が十分に被覆される量で記録された場合に、インクの明度(L*)および色度(a*、b*)が、分光測光器Spectrolino(商品名、GretagMacbeth社製)を用いて、測定条件をD50光源、観測視野を2°、濃度をDIN NB、白色基準をAbs、フィルターをNo、測定モードをReflectance、として設定して計測した場合に、70≦L*≦100、−4.5≦a*≦2、−6≦b*≦2.5、の範囲を示す、インク(インキ)を含む。
本実施形態に係る白色系インクは、白色系色材を含有する。白色系色材としては、例えば金属酸化物、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。金属酸化物としては、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム等が挙げられる。また、白色系色材には、中空構造を有する粒子を含み、中空構造を有する粒子としては、特に限定されるものではなく、公知のものを用いることができる。中空構造を有する粒子としては、例えば、米国特許第4,880,465号などの明細書に記載されている粒子を好ましく用いることができる。本実施形態の白色系インクに含有される白色系色材としては、これらの中でも、白色度および耐擦性の観点から、二酸化チタンが好ましい。
(樹脂)
白色系インクは、樹脂を含有することができる。樹脂の機能の一つとしては、白色系インクを記録媒体に定着させることが挙げられる。樹脂の含有量(固形分量)は、白色系インクの全質量に対して、好ましくは1質量%以上7質量%以下であり、より好ましくは1質量%以上5質量%以下である。白色系インクに含まれる樹脂の含有量が上記範囲にあることで、白色系インクのノズル詰まりを好ましく防止できる。また、白色系インクに含まれる樹脂の含有量が上記範囲、とりわけ上限を超えずにあることで、白色画像のヒビ割れや、白色画像上に形成されるカラー画像のヒビ割れ等の発生を低減できる場合がある。
白色系インクは、有機溶媒を含有することができる。白色系インクには、複数種の有機溶媒が含有されていてもよい。白色系インクに用いる有機溶媒としては、1,2−アルカンジオール類、多価アルコール類、ピロリドン誘導体等が挙げられる。
白色系インクは、界面活性剤を含有することができる。界面活性剤としては、シリコン系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤等が挙げられる。
白色系インクは、水を50%以上含有する、いわゆる水系インクであってもよい。水系インクは、非水系(溶剤系)インク(例えば、記録物に用いるインクとしては米国特許出願公開第2007/0044684号明細書に記載されたインクを参照)に比べて、記録ヘッドに用いられているピエゾ素子や、被記録媒体に含まれる有機バインダー等への反応性が弱いので、これらを溶かしたり、腐食させたりすることを低減できる場合がある。また、水系インクは、高沸点・低粘度の溶剤を多く含有する非水系インクに比べて、乾燥性に優れた画像を形成することができる場合がある。さらに、水系インクは、溶剤系インクに比べて、臭気も抑えられており、かつ、その組成の50%以上が水であるので環境にも良いという利点がある。
本実施形態に係る白色系インクは、さらに、pH調整剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート化剤等を含有することができる。本実施形態に係る白色系インクは、これらの化合物を含有していると、その特性がさらに向上する場合がある。
本実施形態に係るカラーインク組成物(以下、単に「カラーインク」ともいう。)は、前述の白色系色材以外の色材(以下、単に「色材」ともいう。)と、樹脂と、を含有する。
色材としては、例えば、染料、顔料等が挙げられる。色材の含有量は、カラーインク全質量に対して、好ましくは1質量%以上20質量%以下であり、より好ましくは1質量%以上15質量%以下である。
カラーインクは、樹脂を含有する。樹脂の機能としては、例えば、カラーインクを記録媒体に定着させたり、カラーインク中の色材の分散性を向上させたりすることが挙げられる。
カラーインクは、上記以外の成分を含有することができる。カラーインクに使用可能な成分としては、上記「1.3.1.(2)その他の成分」で挙げた成分と同様であるので、その説明を省略する。
本実施形態に係る樹脂インク組成物(以下、単に「樹脂インク」ともいう。)は、樹脂を含有し、色材を実質的に含有しない。本実施形態に係る樹脂インクは、色材を実質的に含有していないので、無色透明または無色半透明の液体である。なお、「色材を実質的に含有せず」とは、例えばインク中の色材の含有量が0.5質量%未満であること、より好ましくは0.1質量%未満であること、一層好ましくは0.01質量%未満、最も好ましくは0.005質量%未満であることをいう。
樹脂インクは、樹脂を含有する。樹脂の機能の一つとしては、樹脂インクを記録媒体に定着させることが挙げられる。
樹脂インクは、上記以外の成分を含有することができる。樹脂インクに使用可能な成分としては、上記「1.3.1.(2)その他の成分」で挙げた成分と同様であるので、その説明を省略する。
白色系インク、カラーインクおよび樹脂インク(以下、単に「インク」ともいう。)の20℃における粘度は、2mPa・s以上10mPa・s以下であることが好ましく、3mPa・s以上6mPa・s以下であることがより好ましい。インクは、20℃における粘度が上記範囲内にあると、ノズルから適量吐出され、飛行曲がりを起こすことや飛散することを一層低減できるので、インクジェット記録装置に好適に使用することができる。インクの粘度は、振動式粘度計VM−100AL(山一電機株式会社製)を用いて、インクの温度を20℃に保持することで測定できる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
表1〜表2に示す配合量で、色材、樹脂成分、1,2−ヘキサンジオール、2−ピロリドン、プロピレングリコール、界面活性剤およびイオン交換水を混合撹拌し、孔径5μmの金属フィルターにてろ過、真空ポンプを用いて脱気処理をして、以下の評価に用いる白色系インク(Wインク)、カラーインク(Coインク)および樹脂インク(Clインク)を調製した。
(色材)
・二酸化チタン顔料(シーアイ化成株式会社製、商品名「NanoTek(R) Slurry」、平均粒子径300nmの二酸化チタン粒子を固形分濃度15%の割合で含むスラリー)
・シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)
(樹脂)
・ポリエステル系樹脂(ユニチカ株式会社製、商品名「KT−8803」)
・スチレンアクリル系樹脂(BASFジャパン株式会社製、商品名「ジョンクリル62J」)
・ポリエチレン系ワックス(ビックケミー・ジャパン株式会社製、商品名「AQUACER513」、平均粒子径150nm)
(その他の成分)
・界面活性剤(ビックケミー・ジャパン株式会社製、商品名「BYK−348」、シリコン系界面活性剤)
・1,2−ヘキサンジオール
・2−ピロリドン
・プロピレングリコール
・イオン交換水
以下の評価試験には、インクジェット記録装置として、インクジェットプリンターPX−G930(商品名、セイコーエプソン株式会社製、ノズル解像度:180dpi)の紙案内部に温度が可変できるヒーターを取り付けて改造したものを用いた。
実施例および比較例の評価試験用サンプルの作成にあたって、画像の記録条件を以下のように設定した。
条件aは、上述した第1実施形態を実行するものである。
条件bは、上述した第1実施形態の第2画像記録モードに代えて、第3画像記録モードを実施する以外は、上述した第1実施形態と同様にするものである。
条件cは、上述した第2実施形態を実行するものである。
条件dは、上述した第2実施形態の第5画像記録モードに代えて、第6画像記録モードを実施する以外は、上述した第2実施形態と同様にするものである。
条件eは、上述した第3実施形態を実行するものである。
条件fは、上述した第1画像記録モードを実行した後、第6画像記録モードを実行させるものである。つまり、条件fでは、第2領域に記録された白色画像上には、いずれの画像も記録されない。
条件gは、上述した第1画像記録モードを実行した後、第6画像記録モードを実行し、これにより記録された第1領域および第2領域の画像上に、樹脂インクを付着させて、クリア画像を印刷するものである。
実施例1の評価サンプルは、条件aによって作製した。
カラーインク:解像度1440×720dpi、10%Duty
樹脂インク:解像度1440×720dpi、20%Duty
なお、記録媒体には、ルミラー(R) S10−100μm(東レ株式会社製、透明PETフィルム)を用いた。
実施例2の評価サンプルは、条件bによって作製した。
カラーインク:解像度1440×720dpi、10%Duty
樹脂インク:解像度1440×720dpi、20%Duty
なお、記録媒体は、実施例1と同様のものを用いた。
実施例3の評価サンプルの作製は、カラーインクのDutyを50%にした以外は、実施例2と同様にした。これにより、実施例3の評価サンプルを得た。
実施例4の評価サンプルの作製は、カラーインクのDutyを60%にした以外は、実施例2と同様にした。これにより、実施例4の評価サンプルを得た。
実施例5の評価サンプルの作製は、カラーインクのDutyを100%にした以外は、実施例2と同様にした。これにより、実施例5の評価サンプルを得た。
実施例6の評価サンプルは、条件cによって作製した。
カラーインク:解像度1440×720dpi、10%Duty
樹脂インク:解像度1440×720dpi、20%Duty
なお、記録媒体は、実施例1と同様のものを用いた。
実施例7の評価サンプルは、条件dによって作製した。
カラーインク:解像度1440×720dpi、100%Duty
樹脂インク:解像度1440×720dpi、20%Duty
なお、記録媒体は、実施例1と同様のものを用いた。
実施例8の評価サンプルは、条件eによって作製した。
カラーインク:解像度1440×720dpi、10%Duty
樹脂インク:解像度1440×720dpi、20%Duty
記録媒体は、実施例1と同様のものを用いた。
比較例1の評価サンプルは、条件fによって作製した。
カラーインク:解像度1440×720dpi、10%Duty
記録媒体は、実施例1と同様のものを用いた。
比較例2の評価サンプルの作製は、カラーインクのDutyを100%にした以外は、比較例1と同様にした。これにより、比較例2の評価サンプルを得た。
比較例3の評価サンプルは、条件gによって作製した。
カラーインク:解像度1440×720dpi、10%Duty
樹脂インク:解像度1440×720dpi、20%Duty
記録媒体は、実施例1と同様のものを用いた。
比較例4の評価サンプルの作製は、カラーインクのDutyを80%にした以外は、比較例3と同様にした。これにより、比較例4の評価サンプルを得た。
比較例5の評価サンプルの作製は、カラーインクのDutyを5%にした以外は、実施例2と同様にした。これにより、比較例5の評価サンプルを得た。
2.4.1.第1領域の耐擦性評価
得られた評価サンプルを50℃の恒温槽で10分乾燥した。その後、学振型摩擦堅牢試験機AB−301(テスター産業株式会社製)を用いて、荷重200g,摩擦回数10回の条件で、摩擦用白綿布(カナキン3号)を取り付けた摩擦子と、記録媒体の第1領域とを擦り合わせ、画像の表面状態を目視にて観察した。なお、評価基準は以下の通りである。
A:印刷面に傷および剥がれがない
B:印刷面に傷は認められるが、剥がれはない
C:印刷面に傷および剥がれが認められる
第1領域の耐擦性の評価と同様の条件で、記録媒体の第2領域の耐擦性の評価試験を行った。なお、評価基準は以下の通りである。
A:印刷面に傷および剥がれがない
B:印刷面に傷は認められるが、剥がれはない
C:印刷面に傷および剥がれが認められる
印刷スピードの評価は、記録媒体を通紙した回数をカウントすることにより行った。評価基準は以下の通りである。
A:通紙回数が1回
B:通紙回数が2回
C:通紙回数が3回
以上の評価結果を表1〜表2に併せて示す。
Claims (11)
- インクを吐出するノズル孔を備えたヘッドと、
複数のモードを実行させる制御部と、
を有し、
前記複数のモードは、
前記ノズル孔から白色系インク組成物を吐出させ、該白色系インク組成物を記録媒体の第1領域および該第1領域とは異なる第2領域に付着させて、画像を記録する第1画像記録モードと、
前記ノズル孔からカラーインク組成物および樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該カラーインク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域の前記白色系インク組成物上で接触させて付着させ、画像を記録し、かつ、前記ノズル孔から前記樹脂インク組成物を吐出させ、該樹脂インク組成物を前記第2領域の前記白色系インク組成物上に付着させて、画像を記録する第2画像記録モードと、
を含み、
前記白色系インク組成物は、白色系色材を含有し、
前記カラーインク組成物は、樹脂と、前記白色系色材以外の色材と、を含有し、
前記樹脂インク組成物は、樹脂を含有し、色材を実質的に含有しない、インクジェット記録装置であって、
さらに、前記ヘッドを少なくとも主走査方向に走査させるキャリッジを有し、
前記第2画像記録モードにおいて、前記第1領域への画像の記録と、前記第2領域への画像の記録とは、前記キャリッジの同一走査時に行われる、インクジェット記録装置。 - 請求項1において、
さらに、前記白色系インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記主走査方向と交差する副走査方向に複数並べてなる第1ノズル列と、
前記カラーインク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第2ノズル列と、
前記樹脂インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第3ノズル列と、を有し、
前記第1ノズル列、前記第2ノズル列および前記第3ノズル列は、前記副走査方向に向かって、所定数のノズル孔を含む群毎に分割して用いられ、
前記群は、前記副走査方向の上流側にある第1群と、該第1群よりも前記副走査方向の下流側にある第2群と、を備え、
前記第1画像記録モードは、前記第1ノズル列の前記第1群から前記白色系インク組成物を吐出させることにより行われ、
前記第2画像記録モードは、前記第2ノズル列の前記第2群から前記カラーインク組成物を吐出させ、かつ、前記第3ノズル列の前記第2群から前記樹脂インク組成物を吐出させることにより行われる、インクジェット記録装置。 - 請求項1、請求項2のいずれか1項において、
さらに、前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記カラーインク組成物を吐出させ、該カラーインク組成物を前記第1領域の前記白色系インク組成物上に付着させて、画像を記録し、
かつ、前記ノズル孔から前記樹脂インク組成物を吐出させ、該樹脂インク組成物を前記第2領域の前記白色系インク組成物上に付着させて、画像を記録する第3画像記録モードを
含み、
前記第1領域に付着させる前記カラーインク組成物中の前記樹脂の量が0.03mg/inch2以上の場合において、前記第3画像記録モードは、前記第2画像記録モードに代えて行われる、インクジェット記録装置。 - インクを吐出するノズル孔を備えたヘッドと、
複数のモードを実行させる制御部と、
を有し、
前記複数のモードは、
前記ノズル孔から白色系インク組成物を吐出させ、該白色系インク組成物を記録媒体の第1領域に付着させて、画像を記録し、
かつ、前記ノズル孔から前記白色系インク組成物および樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該白色系インク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域とは異なる前記記録媒体の第2領域で接触させ付着させて、画像を記録する第4画像記録モードと、
前記ノズル孔からカラーインク組成物および前記樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該カラーインク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域の前記白色系インク組成物上で接触させ付着させて、画像を記録する第5画像記録モードと、
を含み、
前記白色系インク組成物は、白色系色材を含有し、
前記カラーインク組成物は、前記白色系色材以外の色材および樹脂を含有し、
前記樹脂インク組成物は、樹脂を含有し、色材を実質的に含有しない、インクジェット記録装置であって、
さらに、前記ヘッドを少なくとも主走査方向に走査させるキャリッジを有し、
前記第4画像記録モードにおいて、前記第1領域への画像の記録と、前記第2領域への画像の記録とは、前記キャリッジの同一走査時に行われる、インクジェット記録装置。 - 請求項4において、
さらに、前記白色系インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記主走査方向と交差する副走査方向に複数並べてなる第1ノズル列と、
前記カラーインク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第2ノズル列と、
前記樹脂インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第3ノズル列と、
を有し、
前記第1ノズル列、前記第2ノズル列および前記第3ノズル列は、前記副走査方向に向かって、所定数のノズル孔を含む群毎に分割して用いられ、
前記群は、前記副走査方向の上流側にある第1群と、該第1群よりも前記副走査方向の
下流側にある第2群と、を備え、
前記第4画像記録モードは、前記第1ノズル列の前記第1群から前記白色系インク組成
物を吐出させ、かつ、前記第3ノズル列の前記第1群から前記樹脂インク組成物を吐出さ
せることにより行われ、
前記第5画像記録モードは、前記第2ノズル列の前記第2群から前記カラーインク組成物を吐出させ、かつ、前記第3ノズル列の前記第2群から前記樹脂インク組成物を吐出させることにより行われる、インクジェット記録装置。 - 請求項4、請求項5のいずれか1項において、
さらに、前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記カラーインク組成物を吐出させ、該カラーインク組成物を前記第1領域の前記白色系インク組成物上に付着させて、画像を記録する第6画像記録モードを
含み、
前記第1領域に付着させる前記カラーインク組成物中の前記樹脂の量が0.03mg/inch2以上の場合において、前記第6画像記録モードは、前記第5画像記録モードに代えて行われる、インクジェット記録装置。 - インクを吐出するノズル孔を備えたヘッドと、
複数のモードを制御して実行させる制御部と、
を有し、
前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記白色系インク組成物および樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該白色系インク組成物および該樹脂インク組成物を、記録媒体の第1領域および該第1領域とは異なる該記録媒体の第2領域で接触させ付着させて、画像を記録する第7画像記録モードと、
前記ノズル孔からカラーインク組成物および前記樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該カラーインク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域の前記白色系インク組成物および前記樹脂インク組成物上で接触させ付着させて、画像を記録する第8画像記録モードと、
を含み、
前記白色系インク組成物は、白色系色材を含有し、
前記カラーインク組成物は、前記白色系色材以外の色材および樹脂を含有し、
前記樹脂インク組成物は、樹脂を含有し、色材を実質的に含有しない、インクジェット記録装置であって、
さらに、前記ヘッドを少なくとも主走査方向に走査させるキャリッジと、
前記白色系インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記主走査方向と交差する副走査方向に複数並べてなる第1ノズル列と、
前記カラーインク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第2ノズル列と、
前記樹脂インク組成物を吐出するための前記ノズル孔を、前記副走査方向に複数並べてなる第3ノズル列と、
を有し、
前記第1ノズル列、前記第2ノズル列および前記第3ノズル列は、前記副走査方向に向かって、所定数のノズル孔を含む群毎に分割して用いられ、
前記群は、前記副走査方向の上流側にある第1群と、該第1群よりも前記副走査方向の下流側にある第2群と、を備え、
前記第7画像記録モードは、前記第1ノズル列の前記第1群から前記白色系インク組成物を吐出させ、かつ、前記第3ノズル列の前記第1群から前記樹脂インク組成物を吐出させることにより行われ、
前記第8画像記録モードは、前記第2ノズル列の前記第2群から前記カラーインク組成物を吐出させ、かつ、前記第3ノズル列の前記第2群から前記樹脂インク組成物を吐出させることにより行われる、インクジェット記録装置。 - 請求項7において、
さらに、前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記カラーインク組成物を吐出させ、該カラーインク組成物を前記第1領域の前記白色系インク組成物および前記樹脂インク組成物上に付着させて、画像を記録する第9画像記録モードを含み、
前記第1領域に付着させる前記カラーインク組成物中の前記樹脂の量が0.03mg/inch2以上の場合において、前記第9画像記録モードは、前記第8画像記録モードに代えて行われる、インクジェット記録装置。 - インクを吐出するノズル孔を備えたヘッドと、
複数のモードを実行させる制御部と、
を有し、
前記複数のモードは、
前記ノズル孔から白色系インク組成物を吐出させ、該白色系インク組成物を記録媒体の第1領域および該第1領域とは異なる第2領域に付着させて、画像を記録する第1画像記録モードと、
前記ノズル孔からカラーインク組成物および樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該カラーインク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域の前記白色系インク組成物上で接触させて付着させ、画像を記録し、かつ、前記ノズル孔から前記樹脂インク組成物を吐出させ、該樹脂インク組成物を前記第2領域の前記白色系インク組成物上に付着させて、画像を記録する第2画像記録モードと、
を含み、
前記白色系インク組成物は、白色系色材を含有し、
前記カラーインク組成物は、樹脂と、前記白色系色材以外の色材と、を含有し、
前記樹脂インク組成物は、樹脂を含有し、色材を実質的に含有しない、インクジェット記録装置であって、
さらに、前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記カラーインク組成物を吐出させ、該カラーインク組成物を前記第1領域の前記白色系インク組成物上に付着させて、画像を記録する第6画像記録モードを
含み、
前記第1領域に付着させる前記カラーインク組成物中の前記樹脂の量が0.03mg/inch2以上の場合において、前記第6画像記録モードは、前記第5画像記録モードに代えて行われる、インクジェット記録装置。 - インクを吐出するノズル孔を備えたヘッドと、
複数のモードを実行させる制御部と、
を有し、
前記複数のモードは、
前記ノズル孔から白色系インク組成物を吐出させ、該白色系インク組成物を記録媒体の第1領域に付着させて、画像を記録し、
かつ、前記ノズル孔から前記白色系インク組成物および樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該白色系インク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域とは異なる前記記録媒体の第2領域で接触させ付着させて、画像を記録する第4画像記録モードと、
前記ノズル孔からカラーインク組成物および前記樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該カラーインク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域の前記白色系インク組成物上で接触させ付着させて、画像を記録する第5画像記録モードと、
を含み、
前記白色系インク組成物は、白色系色材を含有し、
前記カラーインク組成物は、前記白色系色材以外の色材および樹脂を含有し、
前記樹脂インク組成物は、樹脂を含有し、色材を実質的に含有しない、インクジェット記録装置であって、
さらに、前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記カラーインク組成物を吐出させ、該カラーインク組成物を前記第1領域の前記白色系インク組成物上に付着させて、画像を記録する第6画像記録モードを
含み、
前記第1領域に付着させる前記カラーインク組成物中の前記樹脂の量が0.03mg/inch2以上の場合において、前記第6画像記録モードは、前記第5画像記録モードに代えて行われる、インクジェット記録装置。 - インクを吐出するノズル孔を備えたヘッドと、
複数のモードを制御して実行させる制御部と、
を有し、
前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記白色系インク組成物および樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該白色系インク組成物および該樹脂インク組成物を、記録媒体の第1領域および該第1領域とは異なる該記録媒体の第2領域で接触させ付着させて、画像を記録する第7画像記録モードと、
前記ノズル孔からカラーインク組成物および前記樹脂インク組成物を実質的に同一時に吐出させ、該カラーインク組成物および該樹脂インク組成物を、前記第1領域の前記白色系インク組成物および前記樹脂インク組成物上で接触させ付着させて、画像を記録する第8画像記録モードと、
を含み、
前記白色系インク組成物は、白色系色材を含有し、
前記カラーインク組成物は、前記白色系色材以外の色材および樹脂を含有し、
前記樹脂インク組成物は、樹脂を含有し、色材を実質的に含有しない、インクジェット記録装置であって、
さらに、前記複数のモードは、
前記ノズル孔から前記カラーインク組成物を吐出させ、該カラーインク組成物を前記第1領域の前記白色系インク組成物および前記樹脂インク組成物上に付着させて、画像を記録する第9画像記録モードを含み、
前記第1領域に付着させる前記カラーインク組成物中の前記樹脂の量が0.03mg/inch2以上の場合において、前記第9画像記録モードは、前記第8画像記録モードに代えて行われる、インクジェット記録装置。
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