JP2011051110A - 印刷装置 - Google Patents

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JP2011051110A
JP2011051110A JP2009199469A JP2009199469A JP2011051110A JP 2011051110 A JP2011051110 A JP 2011051110A JP 2009199469 A JP2009199469 A JP 2009199469A JP 2009199469 A JP2009199469 A JP 2009199469A JP 2011051110 A JP2011051110 A JP 2011051110A
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Takeshi Tanoue
剛 田之上
Bunji Ishimoto
文治 石本
Mitsuaki Yoshizawa
光昭 吉沢
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Abstract

【課題】メモリー容量を出来る限り少なくすること。
【解決手段】移動機構によって第1ノズル列を移動方向に移動させながら、第1ノズル列
の中の所定方向の下流側に位置する一部のノズルである第1ノズルからインクを噴射させ
る画像形成動作と搬送機構によって媒体を所定方向に所定の搬送量を搬送させる搬送動作
とを繰り返して画像を印刷する第1モードと、第1ノズルと第2ノズル列に属するノズル
であって第1ノズルよりも所定方向の上流側に位置するノズルである第2ノズルからイン
クを噴射させる画像形成動作と搬送機構によって媒体を所定方向に所定の搬送量を搬送さ
せる搬送動作とを繰り返し、第2のインクによる画像上に第1のインクによる画像を印刷
する第2モードと、の何れかを選択し、前記第1モードにて画像を印刷する画像データの
中の前記第1ノズルに関する画像データと、前記第2モードにて画像を印刷する画像デー
タの中の前記第1ノズルに関する画像データとを、共通の前記補正値に基づいて、前記列
領域に対応するデータごとに補正する印刷装置。
【選択図】図14

Description

本発明は、印刷装置に関する。
印刷装置の1つとして、紙や布、フィルムなどの各種媒体にノズルからインク(流体)
を噴射して印刷を行うインクジェットプリンター(以下、プリンター)がある。このよう
なプリンターでは、ノズルの加工精度の問題(インク噴射量のバラツキなど)により濃度
むらが発生する場合がある。また、例えば、あるノズルからのインク滴が飛行曲がりする
場合、そのノズルによって形成される画像片だけでなく、その画像片と隣接する画像片の
濃度にも影響を及ぼす。そのため、単にノズルに対応付けた補正値では濃度むらを抑制す
ることができない。
そこで、画像片が形成される媒体上の領域(以下、列領域)ごとに補正値を設定する方
法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−1141号公報
ところで、シアン、マゼンタ、イエロー等のカラーインクの他に、白色のインクを使用
するプリンターがある。このようなプリンターでは、媒体上に直接にカラー画像を印刷す
るモードや、媒体上に白インクの背景画像を先に印刷し、その背景画像上にカラー画像を
印刷するモード(表刷りモード)や、媒体上にカラー画像を先に印刷し、そのカラー画像
上に背景画像を印刷し、媒体側から画像を見る印刷物を印刷するモード(裏刷りモード)
を、実行することが可能である。ただし、全てのモードに対する補正値をプリンターのメ
モリーに記憶させると、メモリー容量が多くなってしまう。
そこで、本発明はメモリー容量を出来る限り少なくすることを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、(A)第1のインクを噴射するノズルが所定方
向に並んだ第1ノズル列と、(B)第2のインクを噴射するノズルが前記所定方向に並ん
だ第2ノズル列と、(C)前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を媒体に対して前記所
定方向と交差する移動方向に移動する移動機構と、(D)前記第1ノズル列及び前記第2
ノズル列に対して媒体を前記所定方向に搬送する搬送機構と、(E)前記移動方向に沿う
ドット列を形成する媒体上の領域である列領域ごとに設定された補正値を記憶する記憶部
と、(F)前記移動機構によって前記第1ノズル列を前記移動方向に移動させながら、前
記第1ノズル列の中の前記所定方向の下流側に位置する一部のノズルである第1ノズルか
らインクを噴射させる画像形成動作と、前記搬送機構によって媒体を前記所定方向に所定
の搬送量を搬送させる搬送動作と、を繰り返して画像を印刷する第1モードと、前記移動
機構によって前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を前記移動方向に移動させながら、
前記第1ノズルと、前記第2ノズル列に属するノズルであって前記第1ノズルよりも前記
所定方向の上流側に位置するノズルである第2ノズルからインクを噴射させる画像形成動
作と、前記搬送機構によって媒体を前記所定方向に前記所定の搬送量を搬送させる搬送動
作と、を繰り返し、前記第2のインクによる画像上に前記第1のインクによる画像を印刷
する第2モードと、の何れかを選択して、実行する制御部であって、前記第1モードにて
画像を印刷する画像データの中の前記第1ノズルに関する画像データと、前記第2モード
にて画像を印刷する画像データの中の前記第1ノズルに関する画像データとを、共通の前
記補正値に基づいて、前記列領域に対応するデータごとに補正する制御部と、(G)を有
することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
プリンターの全体構成ブロック図である。 プリンターの斜視図である。 ヘッドの下面のノズル配列を示す図である。 通常カラーモードの印刷の様子を説明する図である。 通常カラーモードの印刷の様子を説明する図である。 表刷りモードの印刷の様子を説明する図である。 裏刷りモードの印刷の様子を説明する図である。 濃度むらを示す図である。 シアンのテストパターンを示す図である。 シアンのテストパターンをスキャナーで読み取った結果である。 図11A及び図11Bは濃度むら補正値Hの具体的な算出方法を示す図である。 補正値テーブルを示す図である。 各階調値に対応した補正値を算出する様子を示す図である。 印刷モードによって濃度むら補正値を共通化する様子を示す図である。 通常カラーモードの比較例の印刷方法を示す図である。 図16Aは印刷モードの違いによるカラー画像の下地の違いを示し、図16Bは下地が異なることを考慮して共通化した濃度むら補正値を示す表である。 補正値に対する媒体の種類に応じた補正係数を示す図である。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、(A)第1のインクを噴射するノズルが所定方向に並んだ第1ノズル列と、(B
)第2のインクを噴射するノズルが前記所定方向に並んだ第2ノズル列と、(C)前記第
1ノズル列及び前記第2ノズル列を媒体に対して前記所定方向と交差する移動方向に移動
する移動機構と、(D)前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列に対して媒体を前記所定
方向に搬送する搬送機構と、(E)前記移動方向に沿うドット列を形成する媒体上の領域
である列領域ごとに設定された補正値を記憶する記憶部と、(F)前記移動機構によって
前記第1ノズル列を前記移動方向に移動させながら、前記第1ノズル列の中の前記所定方
向の下流側に位置する一部のノズルである第1ノズルからインクを噴射させる画像形成動
作と、前記搬送機構によって媒体を前記所定方向に所定の搬送量を搬送させる搬送動作と
、を繰り返して画像を印刷する第1モードと、前記移動機構によって前記第1ノズル列及
び前記第2ノズル列を前記移動方向に移動させながら、前記第1ノズルと、前記第2ノズ
ル列に属するノズルであって前記第1ノズルよりも前記所定方向の上流側に位置するノズ
ルである第2ノズルからインクを噴射させる画像形成動作と、前記搬送機構によって媒体
を前記所定方向に前記所定の搬送量を搬送させる搬送動作と、を繰り返し、前記第2のイ
ンクによる画像上に前記第1のインクによる画像を印刷する第2モードと、の何れかを選
択して、実行する制御部であって、前記第1モードにて画像を印刷する画像データの中の
前記第1ノズルに関する画像データと、前記第2モードにて画像を印刷する画像データの
中の前記第1ノズルに関する画像データとを、共通の前記補正値に基づいて、前記列領域
に対応するデータごとに補正する制御部と、(G)を有することを特徴とする印刷装置で
ある。
このような印刷装置によれば、記憶部に記憶する補正値の数を少なくすることができ、
記憶部の容量を少なくすることができる。
かかる印刷装置であって、前記第1モードにて画像を印刷する画像データの中の前記第
1ノズルに関する画像データを補正する前記補正値に、第1係数を乗算した補正値によっ
て、前記第2モードにて画像を印刷する画像データの中の前記第1ノズルに関する画像デ
ータを補正すること。
このような印刷装置によれば、インク上(第2のインクによる画像上)に画像を形成す
る場合にも、媒体上に画像を形成する場合と同様に補正効果を得ることができる。
かかる印刷装置であって、前記第1ノズルに関する画像データを補正する共通の前記補
正値は、前記第1モードの前記第1ノズルによって媒体上に形成されたパターンと、前記
第2モードの前記第1ノズルによって前記第2のインクによる画像上に形成されたパター
ンと、に基づいて算出された補正値であること。
このような印刷装置によれば、インク上(第2のインクによる画像上)に画像を形成す
る場合にも、媒体上に画像を形成する場合にも、同等の補正効果を得ることができる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、前記第1モードと、前記第2モードと、前記
移動機構によって前記第1ノズル列を前記移動方向に移動させながら、前記第1ノズル列
の中の前記所定方向の上流側に位置する一部のノズルである第3ノズルからインクを噴射
させる画像形成動作と、前記搬送機構によって媒体を前記所定方向に所定の搬送量を搬送
させる搬送動作と、を繰り返して画像を印刷する第3モードと、前記移動機構によって前
記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を前記移動方向に移動させながら、前記第3ノズル
と、前記第2ノズル列に属するノズルであって前記第3ノズルよりも前記所定方向の下流
側に位置するノズルである第4ノズルからインクを噴射させる画像形成動作と、前記搬送
機構によって媒体を前記所定方向に前記所定の搬送量を搬送させる搬送動作と、を繰り返
し、前記第1のインクによる画像上に前記第2のインクによる画像を印刷する第4モード
と、の何れかを選択して、実行し、前記第3モードにて画像を印刷する画像データの中の
前記第3ノズルに関する画像データと、前記第4モードにて画像を印刷する画像データの
中の前記第3ノズルに関する画像データとを、共通の前記補正値に基づいて、前記列領域
に対応するデータごとに補正すること。
このような印刷装置によれば、記憶部に記憶する補正値の数を少なくすることができ、
より記憶部の容量を少なくすることができる。
かかる印刷装置であって、前記画像を形成する媒体の種類に応じた第2係数を前記補正
値に乗算し、前記第2係数を乗算した補正値によって前記画像データを補正すること。
このような印刷装置によれば、媒体の種類に関係なく、補正効果を得られる。
かかる印刷装置であって、前記記憶部は、前記画像データの示す複数の階調値にそれぞ
れ対応した前記補正値を記憶すること。
このような印刷装置によれば、階調値ごとの補正値を多く記憶する場合であっても、記
憶部の容量を出来る限り抑えることができ、また、補正効果が高くなる。
また、(A)第1のインクを噴射するノズルが所定方向に並んだ第1ノズル列と、(B
)第2のインクを噴射するノズルが前記所定方向に並んだ第2ノズル列と、(C)前記第
1ノズル列及び前記第2ノズル列を媒体に対して前記所定方向と交差する移動方向に移動
する移動機構と、(D)前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列に対して媒体を前記所定
方向に搬送する搬送機構と、(E)前記移動方向に沿うドット列を形成する媒体上の領域
である列領域ごとに設定された補正値を記憶する記憶部と、(F)前記移動機構によって
前記第1ノズル列を前記移動方向に移動させながら、前記第1ノズル列の中の前記所定方
向の上流側に位置する一部のノズルである第3ノズルからインクを噴射させる画像形成動
作と、前記搬送機構によって媒体を前記所定方向に所定の搬送量を搬送させる搬送動作と
、を繰り返して画像を印刷する第3モードと、前記移動機構によって前記第1ノズル列及
び前記第2ノズル列を前記移動方向に移動させながら、前記第3ノズルと、前記第2ノズ
ル列に属するノズルであって前記第3ノズルよりも前記所定方向の下流側に位置するノズ
ルである第4ノズルからインクを噴射させる画像形成動作と、前記搬送機構によって媒体
を前記所定方向に前記所定の搬送量を搬送させる搬送動作と、を繰り返し、前記第1のイ
ンクによる画像上に前記第2のインクによる画像を印刷する第4モードと、の何れかを選
択して、実行する制御部であって、前記第3モードにて画像を印刷する画像データの中の
前記第3ノズルに関する画像データと、前記第4モードにて画像を印刷する画像データの
中の前記第3ノズルに関する画像データとを、共通の前記補正値に基づいて、前記列領域
に対応するデータごとに補正する制御部と、(G)を有することを特徴とする印刷装置で
ある。
このような印刷装置によれば、記憶部に記憶する補正値の数を少なくすることができ、
記憶部の容量を少なくすることができる。
===印刷システムについて===
以下、インクジェットプリンター(以下、プリンター1)とコンピューター60が接続
された印刷システムを例に挙げて実施形態を説明する。
図1は、プリンター1の全体構成ブロック図である。図2は、プリンター1の斜視図で
ある。外部装置であるコンピューター60から印刷データを受信したプリンター1は、コ
ントローラー10により、各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘ
ッドユニット40)を制御し、媒体S(用紙やフィルムなど)に画像を形成する。また、
プリンター1内の状況を検出器群50が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラ
ー10は各ユニットを制御する。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。インタ
ーフェース部11は、外部装置であるコンピューター60とプリンター1との間でデータ
の送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンター1全体の制御を行うための
演算処理装置である。メモリー13(記憶部)は、CPU12のプログラムを格納する領
域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12は、メモリー13に格納されて
いるプログラムに従ったユニット制御回路14により各ユニットを制御する。
搬送ユニット20(搬送機構に相当)は、媒体Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時
には搬送方向(所定方向)に所定の搬送量で媒体Sを搬送させるものである。
キャリッジユニット30(移動機構に相当)は、ヘッド41を搬送方向と交差する方向
(以下、移動方向)に移動させるためのものであり、キャリッジ31を有する。
ヘッドユニット40は、媒体Sにインクを噴射するためのものであり、ヘッド41を有
する。ヘッド41はキャリッジ31によって移動方向に移動する。ヘッド41の下面には
、インク噴射部であるノズルが複数設けられ、各ノズルには、インクが入ったインク室(
不図示)が設けられている。
図3は、ヘッド41の下面のノズル配列を示す図である。ヘッド41の下面には、18
0個のノズルが搬送方向(所定方向)に所定の間隔(ノズルピッチd)で並んだノズル列
が5列形成されている。図示するように、ブラックインクを噴射するブラックノズル列K
・シアンインクを噴射するシアンノズル列C・マゼンタインクを噴射するマゼンタノズル
列M・イエローインクを噴射するイエローノズル列Y・白インクを噴射するホワイトノズ
ル列Wが、移動方向に並んでいる。なお、各ノズル列が有する180個のノズルに対して
、搬送方向の下流側のノズルから順に小さい番号を付す(#1〜#180)。
このようなプリンター1では、移動方向に沿って移動するヘッド41からインク滴を断
続的に噴射させて媒体上にドットを形成するドット形成処理(画像形成動作に相当)と、
媒体をヘッド41に対して搬送方向に搬送する搬送処理(搬送動作に相当)とを繰り返す
。そうすることで、先のドット形成処理により形成されたドットの位置とは異なる媒体上
の位置にドットを形成することができ、媒体上に2次元の画像を印刷することができる。
なお、ヘッド41がインク滴を噴射しながら移動方向に1回移動する動作(1回のドット
形成処理)を「パス」と呼ぶ。
===印刷モードについて===
本実施形態のプリンター1は3種類の印刷物を印刷可能とする。1つ目の印刷物は、媒
体上に直接に4色のインク(YMCK)によってカラー画像を印刷する印刷物である。2
つ目の印刷物は、まず媒体上に白インク(W)によって背景画像を印刷し、その後、背景
画像上に4色のインク(YMCK)によってカラー画像を印刷する印刷物であり、印刷面
側から画像を見る印刷物である。3つ目の印刷物は、まず透明の媒体上に4色のインク(
YMCK)によってカラー画像を印刷し、カラー画像上に白インク(W)によって背景画
像を印刷する印刷物であり、媒体側から画像を見る印刷物である。2つ目や3つ目の印刷
物のように、カラー画像の背面に白色の背景画像を設けると、発色性の良い画像を印刷す
ることができる。また、透明フィルム上にカラー画像を印刷する場合であっても、印刷物
の反対側が透けてしまうことを防止できる。
図4および図5は、媒体上に直接にカラー画像を印刷する「通常カラーモード」の印刷
の様子を説明する図である。図中では、説明の簡略のため、1ノズル列が有するノズル数
を減らして描く(#1〜#18)。また、4色のノズル列(YMCK)をまとめて「カラ
ーノズル列Co(第1ノズル列)」と呼び、カラーノズル列Coに属するノズルを「カラ
ーノズル」と呼び、ホワイトノズル列W(第2ノズル列)に属するノズルを「白ノズル」
と呼ぶ。カラーノズル列Coのノズルを丸で示し、ホワイトノズル列Wのノズルを三角で
示す。通常カラーモードでは、白ノズルを使用しないため、全白ノズルを点線で示す。本
実施形態の通常カラーモードでは、カラーノズル列Coに属する全ノズルは使用せず、一
部のカラーノズルを使用する。そのため、図示するように、使用しないカラーノズルは点
線で示し、使用するノズルは黒丸(●)で示す。使用するノズルとは、画像を形成するた
めにインク滴を噴射するノズルであり、以下、「噴射ノズル」とも呼ぶ。また、図中の右
図は、各パスにおける噴射ノズルの位置関係を示す図であり、ノズル内の数字はノズルの
番号(#1〜#18)である。
本実施形態では、通常カラーモードを実行する際に、カラーノズル列Coに属するノズ
ル(#1〜#18)のうちの半分のノズルだけを使用する。また、2種類の通常カラーモ
ード(第1通常カラーモード・第2通常カラーモード)を実行する。図4に示す「第1通
常カラーモード」では、カラーノズル列Coの搬送方向上流側の半分のノズル(#10〜
#18・第3ノズルに相当)を使用してカラー画像を印刷し、下流側半分のノズル(#1
〜#9・第1ノズルに相当)は使用しない。一方、図5に示す「第2通常カラーモード」
では、カラーノズル列Coの搬送方向下流側の半分のノズル(#1〜#9)を使用してカ
ラー画像を印刷し、上流側半分のノズル(#10〜#18)は使用しない。
また、ここでは、プリンター1が「オーバーラップ印刷」を実施するとした。オーバー
ラップ印刷とは、1つのラスターライン(移動方向に沿うドット列)を複数のパス(即ち
、複数のノズル)で形成する印刷方法である。そのため、各ノズルの特性の影響を小さく
でき、高画質な画像を印刷することができる。
そして、カラー画像を構成する各ラスターラインは、3種類のノズル(3回のパス)に
よって形成されるとした。図4の右図や図5の右図において、移動方向に並ぶノズルが、
1つのラスターラインを形成するためのノズルである。この図からも、1つのラスターラ
インを形成するノズル数が3個であることが分かる。そして、図4,図5に示す通常カラ
ーモードでは、カラー画像を形成するノズル数(噴射ノズル数)が「9個」であるため、
1回の搬送動作における媒体の搬送量は、3個のノズルにより形成される画像幅、即ち、
ノズルピッチdの3倍の長さ「3d」となる。なお、図中の1マス(ノズルが納まってい
るマス目)の搬送方向の長さはノズルピッチ「d」に相当する。ゆえに、図4の右図およ
び図5の右図では、あるパスのノズル位置と次のパスのノズル位置が3マスずつずれてい
る。
つまり、通常カラーモードでは、カラーノズル列Coの半分のノズル(上流側ノズル又
は下流側ノズル)が移動方向に移動しながら画像を形成する動作(パス)と、媒体が搬送
方向に「搬送量3d」を搬送される動作と、が交互に繰り返され、媒体上にカラー画像が
形成される。
2種類の通常カラーモードについて具体的に説明するため、媒体上にて搬送方向下流側
に形成されるラスターラインLから順に小さい番号を付す。また、各ラスターラインが形
成される媒体上の領域(移動方向に沿う領域)を「列領域」と呼ぶ。例えば、搬送方向の
最下流側のラスターラインL1を形成する列領域を「1番目の列領域」と呼ぶ。
第1通常カラーモード(図4・第3モードに相当)では、パス1のノズル#16による
ドット位置が印刷開始位置となる。媒体上の或る領域は、最初に、噴射ノズル(#10〜
#18)のうちの搬送方向上流側のノズル(例えば#16〜#18)と対向し、カラー画
像を構成するドットを形成する。次の搬送動作によって、媒体上の或る領域は、噴射ノズ
ルのうちの中央のノズル(例えば#13〜#15)と対向し、ドットが形成され、更に次
の搬送動作によって、媒体上の或る領域は、噴射ノズルのうちの搬送方向下流側のノズル
(例えば#10〜#12)と対向し、ドットが形成される。こうすることで、媒体上の或
る領域には3回のパスでカラー画像が印刷される。
そして、図4の右図の太枠に示すように、3個の列領域ごとに、ラスターラインを形成
するノズルに規則性が生じている。例えば、1番目の列領域に形成されるラスターライン
L1はパス1のノズル#16とパス2のノズル#13とパス3のノズル#10によって完
成し、2番目の列領域に形成されるラスターラインL2はノズル#17,#14,#11
によって完成し、3番目の列領域に形成されるラスターラインL3はノズル#18,#1
5,#12によって完成する。
この1〜3番目の列領域にそれぞれ割り当てられたノズルが、4番目以降の列領域に対
しても、3個の列領域ごとに割り当てられる。例えば、4番目の列領域には1番目の列領
域と同じノズル(#16,#13,#10)が割り当てられ、5番目の列領域には2番目
の列領域と同じノズル(#17,#14,#11)が割り当てられ、6番目の列領域には
3番目の列領域と同じノズル(#18,#15,#12)が割り当てられる。なお、図中
ではノズル数を減らして説明しているため、規則性の生じる列領域の数が3個と少ないが
、実際の印刷では規則性の生じる列領域の数がもっと多くなる。
また、規則性が生じているということは、列領域にラスターラインを形成するノズルが
同じであり、その列領域と隣接する列領域にラスターラインを形成するノズルも同じにな
るということである。例えば、図4の2番目の列領域と5番目の列領域は、同じノズル(
#17,#14,#11)によりラスターラインが形成されている。更に、2番目、5番
目の列領域にそれぞれ下流側に隣接する列領域(1番目、4番目の列領域)にラスターラ
インを形成するノズル(#16,#13,#10)も同じであり、2番目、5番目の列領
域にそれぞれ上流側に隣接する列領域(3番目、6番目の列領域)にラスターラインを形
成するノズル(#18,#15,#12)も同じである。
一方、第2通常カラーモード(図5・第1モードに相当)では、パス1のノズル#7に
よるドット位置が印刷開始位置となる。媒体上の或る領域は、最初に、噴射ノズル(#1
〜#9)のうちの搬送方向上流側のノズル(例えば#7〜#9)と対向し、次の搬送動作
によって噴射ノズルのうちの中央のノズル(例えば#4〜#6)と対向し、更に次の搬送
動作によって噴射ノズルのうちの搬送方向下流側のノズル(例えば#1〜#3)と対向す
る。ゆえに、第2通常カラーモードにおいても、媒体上の或る領域に対して3回のパスで
カラー画像の印刷が完成する。そして、3個の列領域ごとに、ラスターラインを形成する
ノズルに規則性が生じる。図5の右図に示すように、ノズル#7,#4,#1が割り当て
られる列領域(例:L1、L4…)と、ノズル#8,#5,#2が割り当てられる列領域
(例:L2、L5…)と、ノズル#9,#6,#3が割り当てられる列領域(例:L3、
L6…)が、順に並ぶことになる。
図6は、「表刷りモード」の印刷の様子を説明する図である。表刷りモード(第2モー
ドに相当)では、媒体上の或る領域に対して、まず背景画像を印刷し、その背景画像上に
後の異なるパスにてカラー画像を印刷する。そのため、表刷りモードでは、ホワイトノズ
ル列Wのうちの搬送方向上流側の半分のノズル(#10〜#18・第2ノズルに相当)を
噴射ノズル(▲)に設定し、カラーノズル列Coのうちの搬送方向下流側の半分のノズル
(#1〜#9・第1ノズルに相当)を噴射ノズル(●)に設定する。なお、図中の右図で
は、ホワイトノズル列Wの噴射ノズルと、カラーノズル列Coの噴射ノズルを同じ1つの
ノズル列に記載し、各パスにおける噴射ノズルの位置関係を示す。
また、表刷りモードにおいても、オーバーラップ印刷を実施し、背景画像およびカラー
画像をそれぞれ構成するラスターラインを、3回のパス(3種類のノズル)によって形成
する。各画像を形成するノズル数は「9個」であるため、1回の搬送動作における媒体の
搬送量はノズルピッチdの3倍の長さ「3d」となる。即ち、通常カラーモード(図4,
図5)の搬送量3dと表刷りモードの搬送量3dが等しい。
以上をまとめると、表刷りモードでは、ホワイトノズル列Wの上流側半分のノズルとカ
ラーノズル列Coの下流側半分のノズルによって画像を形成する動作と、媒体を搬送方向
に搬送量3dだけ搬送する動作と、が交互に繰り返される。その結果、媒体上の或る領域
はホワイトノズル列Wの上流側の噴射ノズル(#10〜#18)と3回のパスに亘って対
向し、背景画像が印刷される。その後、媒体上の或る領域は、搬送動作によって下流側に
搬送され、カラーノズル列Coの下流側の噴射ノズル(#1〜#9)と3回のパスに亘っ
て対向し、背景画像上にカラー画像を印刷することができる。
そのため、表刷りモードにおいても、通常カラーモードと同様に、図4の右図の太枠に
示すように、3個の列領域ごとに、ラスターラインを形成するノズルに規則性が生じてい
る。なお、ここでは、カラー画像を構成するラスターラインに着目する。例えば、1番目
の列領域には、パス1〜パス3で白ノズルにより背景画像用のラスターラインが形成され
た後、パス4のカラーノズル#7とパス5のカラーノズル#4とパス6のカラーノズル#
1によりカラー画像用のラスターラインが形成される。2番目の列領域には3つのカラー
ノズル#8,#5,#2によりカラー画像用のラスターラインが形成され、3番目の列領
域には3つのカラーノズル#9,#6,#3によりカラー画像用のラスターラインが形成
される。
そして、この1〜3番目の列領域にそれぞれ割り当てられたノズルが、4番目以降の列
領域に対しても、3個の列領域ごとに割り当てられる。即ち、カラーノズル#7,#4,
#1により形成されたカラー画像用のラスターラインと、カラーノズル#8,#5,#2
により形成されたカラー画像用のラスターラインと、カラーノズル#9,#6,#3によ
り形成されたカラー画像用のラスターラインが、搬送方向に並ぶことになる。
図7は、「裏刷りモード」の印刷の様子を説明する図である。裏刷りモード(第4モー
ドに相当)では、媒体上の或る領域に対して、先にカラー画像を印刷し、そのカラー画像
上に後の異なるパスにて背景画像を印刷する。そのため、裏刷りモードでは、ホワイトノ
ズル列Wのうちの搬送方向下流側の半分のノズル(#1〜#9・第4ノズルに相当)を噴
射ノズル(▲)に設定し、カラーノズル列Coのうちの搬送方向上流側の半分のノズル(
#10〜#18・第3ノズルに相当)を噴射ノズル(●)に設定する。
また、裏刷りモードにおいても、オーバーラップ印刷を実施し、カラー画像および背景
画像をそれぞれ構成するラスターラインを、3回のパス(3種類のノズル)によって形成
する。各画像を形成するノズル数は「9個」であるため、1回の搬送動作における媒体の
搬送量はノズルピッチdの3倍の長さ「3d」となる。即ち、全てのモードの搬送量3d
が等しい。
裏刷りモードでは、ホワイトノズル列Wの下流側半分のノズルとカラーノズル列Coの
上流側半分のノズルによって画像を形成する動作と、媒体を搬送方向に搬送量3dだけ搬
送する動作と、が交互に繰り返される。その結果、媒体上の或る領域はまずカラーノズル
列Coの上流側の噴射ノズル(#10〜#18)と3回のパスに亘って対向し、カラー画
像が印刷される。その後、媒体上の或る領域は、搬送動作によって下流側に搬送され、ホ
ワイトノズル列Wの下流側の噴射ノズル(#1〜#9)と3回のパスに亘って対向し、カ
ラー画像上に背景画像を印刷することができる。
そのため、裏刷りモードにおいても、図7の右図の太枠に示すように、3個の列領域ご
とに、背景画像用のラスターラインを形成するカラーノズルに規則性が生じている。例え
ば、1番目の列領域には、パス1のカラーノズル#16とパス2のカラーノズル#13と
パス3のカラーノズル#10によりカラー画像用のラスターラインが形成された後、パス
4〜パス6にて白ノズルにより背景画像が形成される。2番目の列領域には3つのカラー
ノズル#17,#14,#11によりカラー画像用のラスターラインが形成され、3番目
の列領域には3つのカラーノズル#18,#15,#12によりカラー画像用のラスター
ラインが形成される。
そして、この1〜3番目の列領域にそれぞれ割り当てられたノズルが、4番目以降の列
領域に対しても、3個の列領域ごとに割り当てられる。即ち、カラーノズル#16,#1
3,#10により形成されたカラー画像用のラスターラインと、カラーノズル#17,#
14,#11により形成されたカラー画像用のラスターラインと、カラーノズル#18,
#15,#12により形成されたカラー画像用のラスターラインが、搬送方向に並ぶこと
になる。
このように、本実施形態のプリンター1では、図4〜図7に示すように、全ての印刷モ
ードにおいて、カラーノズル列Coに属するノズルのうちの半分のノズルを使用してカラ
ー画像を印刷する。
ところで、カラー画像と共に背景画像を印刷するモード(表刷りモード・裏刷りモード
)では、カラーノズル列Coに属するノズルのうち、下流側半分のノズル(#1〜#9)
を使用するか、または、上流側半分のノズル(#10〜#18)を使用するかが、決定し
てしまう。これに対して、媒体にカラー画像のみを印刷する場合には、カラーノズル列C
oの下流側半分のノズルを使用するか、それとも上流側半分のノズルを使用するかを、選
択することができる。即ち、第1通常カラーモードと第2通常カラーモードを選択するこ
とができる。
そこで、不良ノズル検査(インクを噴射するように指令を出しても正常にインクが噴射
されない不良ノズルの有無を調べる検査)を行った結果、例えば、カラーノズル列Coの
上流側のノズルが不良ノズルとして検出されたとする。このとき、下流側のノズルを使用
する第2通常カラーモードを選択することで、クリーニングを行わずに印刷を開始するこ
とができ、印刷時間を短縮できる。
その他、カラーノズル列Coに属するノズルの使用頻度を均等にして、ノズル寿命を長
くするために、例えば、表刷りモード(図6)が多く実施されている場合には、即ち、カ
ラーノズル列Coの下流側半分のノズルが多く使用されている場合には、カラー画像のみ
を印刷する際に、カラーノズル列Coの上流側ノズルを使用する第1通常カラーモード(
図4)を選択するようにしてもよい。逆に、裏刷りモードが多く実施されている場合(カ
ラーノズル列Coの上流側半分のノズルが多く使用されている場合)、カラーノズル列C
oの下流側ノズルを使用する第2通常カラーモードを選択してもよい。このように、カラ
ーノズル列Coに属するノズルの使用頻度を均等にすることで、ノズル寿命を長くするこ
とができ、また、長時間放置されるノズルがなくなるため、ノズル周辺のインクの増粘も
防止できる。
===濃度むら補正値について===
<濃度むらについて>
図8は、或るラスターラインが隣のラスターラインの濃度に影響を及ぼす例を示す図で
ある。ノズルの加工精度の問題によって、ノズルからのインク噴射量にばらつきが生じた
り、ノズルからのインク滴が飛行曲がりして理想的な位置に着弾しなかったりする場合、
画像に濃度むらが発生する。
例えば、図8では、2番目の列領域に形成されたラスターライン(ドット)は、ノズル
から噴射されたインク滴の飛行曲がりにより、3番目の列領域に寄って形成される。その
結果、2番目の列領域は淡く視認され、3番目の列領域は濃く視認される。一方、5番目
の列領域に噴射されたインク滴のインク量は規定量よりも少なく、5番目の列領域に形成
されるドットが小さくなっている。その結果、5番目の列領域は淡くなる。これが画像上
において濃度むらとなって現れる。そのため、淡く印刷される列領域は濃く印刷されるよ
うに補正し、濃く印刷される列領域は淡く印刷されるように補正することで、濃度むらを
抑制できる。
ただし、3番目の列領域が濃くなる理由は、3番目の列領域に割り当てられたノズルの
影響によるものではなく、隣接する2番目の列領域に割り当てられたノズルの影響による
ものである。このため、3番目の列領域に割り当てられたノズルが別の列領域にラスター
ラインを形成する場合、その列領域に形成される画像片が濃くなるとは限らない。つまり
、同じノズルにより形成された画像片であっても、隣接する画像片を形成するノズルが異
なれば、濃度が異なる場合がある。このような場合、単にノズルに対応付けた補正値では
、濃度むらを抑制することができない。そこで、本実施形態では、列領域ごとに濃度むら
補正値Hを設定する。
<補正値Hの算出方法について>
次に、列領域ごとの濃度むら補正値Hの算出方法について説明する。なお、補正値Hは
、プリンター1の製造工程やメンテナンス時に、プリンター1ごとに算出するとよい。こ
こでは、プリンター1に接続されたコンピューター60にインストールされている補正値
取得プログラムに従って補正値Hが算出されるとする。また、画像データ上において移動
方向に対応する方向(X方向)に並ぶ画素の列「画素列」と、媒体上の「列領域」が対応
する。
図9は、シアンのテストパターンを示す図である。以下、第1通常カラーモード(図4
)のカラーノズル列Co(=YMCK)に関する補正値Hの算出例を示す。まず、補正値
取得プログラムは、プリンター1に、第1通常カラーモードにより、4色インクの各ノズ
ル列YMCK(=カラーノズル列Co)の搬送方向上流側の半分のノズルを使用して、テ
ストパターンを印刷させる。図9は、4色インクのノズル列YMCKの中のシアンノズル
列Cによって形成されたテストパターンを示す図である。図9ではシアンのテストパター
ンだけを示すが、他のノズル列(YMK)に関してもそれぞれテストパターンを印刷する
。即ち、色ごと(ノズル列ごと)に、列領域ごとの補正値Hを算出する。
テストパターンは3種類の濃度の帯状パターンから構成される。帯状パターンはそれぞ
れ一定の階調値の画像データから生成されたものである。帯状パターンを形成するための
階調値を指令階調値と呼び、濃度30%の帯状パターンの指令階調値をSa(76)、濃
度50%の帯状パターンの指令階調値をSb(128)、濃度70%の帯状パターンの指
令階調値をSc(179)と表す。
ところで、第1通常カラーモードでは、図4に示すように、3つの列領域ごとに規則性
が表れるので、列領域ごとの補正値Hを3個算出することになる。ゆえに、例えば、1つ
の補正値HにつきN個の列領域の結果に基づいて補正値Hを算出しようとする場合、テス
トパターンは3×N個のラスターライン(列領域)から構成されることになる。そのため
に、N回のパスでテストパターンを印刷する。
図10は、シアンのテストパターンをスキャナーで読み取った結果である。以下、シア
ンの読取データを例に説明する。テストパターンを印刷した後、スキャナーにテストパタ
ーンを読み取らせる。そして、補正値取得プログラムは、スキャナーがテストパターンを
読み取った結果を取得する。次に、補正値取得プログラムは、読取データ上における画素
列と、テストパターンが形成された列領域とを、一対一で対応させる。その後、補正値取
得プログラムは、帯状パターンごとに、各列領域の濃度(読取階調値)を算出する。具体
的には、或る列領域に対応する画素列に属する画素のうち、或る指令階調値の帯状パター
ンに対応する画素の示す読取階調値を平均値化し、その平均値を或る列領域の或る指令階
調値の読取階調値とする。図10のグラフでは、横軸を列領域番号とし、縦軸を各列領域
の読取階調値とする。
各帯状パターンは、それぞれの指令階調値で一様に形成されたにも関わらず、図10に
示すように列領域ごとに読取階調値にばらつきが生じる。例えば、図10のグラフにおい
て、i列領域の読取階調値Cbiは他の列領域の読取階調値よりも比較的に低く、j列領
域の読取階調値Cbjは他の列領域の読取階調値よりも比較的に高い。即ち、i列領域は
淡く視認され、j列領域は濃く視認される。このような各列領域の読取階調値のばらつき
が、印刷画像に発生する濃度むらである。
各列領域の読取階調値を一定の値に近づけることで、重複領域画像の淡さやノズルの加
工精度による濃度むらを改善できる。そこで、同一の指令階調値(例えばSb・濃度50
%)において、全列領域の読取階調値の平均値Cbtを、「目標値Cbt」として設定す
る。そして、指令階調値Sbにおける各列領域の読取階調値を目標値Cbtに近づけるよ
うに、各列領域に対応する画素列のデータ(階調値)を補正する。
具体的には、目標値Cbtよりも読取階調値の低い列領域iに対応する画素列の示す階
調値を、指令階調値Sbよりも濃い階調値に補正する。一方、目標値Cbtよりも読取階
調値の高い列領域jに対応する画素列の示す階調値を、指令階調値Sbよりも淡い階調値
に補正する。つまり、補正値取得プログラムは、同一の階調値に対して、全列領域の濃度
が一定の値に近づくように、各列領域に対応する画素列のデータ(階調値)を補正する補
正値Hを算出する。
図11A及び図11Bは、濃度むら補正値Hの具体的な算出方法を示す図である。まず
、図11Aは目標値Cbtよりも読取階調値の低いi列領域において、指令階調値(Sb
)における目標指令階調値(Sbt)を算出する様子を示す。横軸が階調値を示し、縦軸
がテストパターン結果における読取階調値を示す。グラフ上には、指令階調値(Sa,S
b,Sc)に対する読取階調値(Cai,Cbi,Cci)がプロットされている。指令
階調値Sbに対してi列領域が目標値Cbtにて表されるための目標指令階調値Sbtは
次式(直線BCに基づく線形補間)により算出される。
Sbt=Sb+{(Sc−Sb)×(Cbt−Cbi)/(Cci−Cbi)}
同様に、図11Bに示すように、目標値Cbtよりも読取階調値の高いj列領域におい
て、指令階調値Sbに対してj列領域が目標値Cbtにて表されるための目標指令階調値
Sbtは次式(直線ABに基づく線形補間)により算出される。
Sbt=Sa+{(Sb−Sa)×(Cbt−Caj)/(Cbj−Caj)}
こうして、指令階調値Sbに対する各列領域の目標指令階調値Sbtが算出される。そ
の後、補正値取得プログラムは、次式により、各列領域の指令階調値Sbに対するシアン
の補正値Hbを算出する。同様にして、補正値取得プログラムは、他の指令階調値(Sa
,Sc)に対する補正値、及び、他の色(イエロー,マゼンタ,ブラック)に対する補正
値も算出する。
Hb=(Sbt−Sb)/Sb
図12は、補正値テーブルを示す図である。上述のように算出した補正値Hを、補正値
取得プログラムは補正値テーブルにまとめる。補正値テーブルでは、列領域ごとに、3つ
の指令階調値(Sa,Sb,Sc)にそれぞれ対応する補正値(Ha,Hb,Hc)が設
定されている。最後に、補正値取得プログラムは、作成した補正値テーブルをプリンター
1のメモリー13に記憶させる。その後、プリンター1はユーザーのもとへ出荷される。
なお、図示する補正値テーブルは、第1通常カラーモード(図4)に関する補正値テー
ブルである。そのため、第1通常カラーモードが実施される際に、例えば、列領域1に対
応する補正値Hは、図4の1,4,7番目…の列領域に形成されるラスターライン(L1
,L4,L7…)に対して使用され、列領域2に対応する補正値Hは、2,5,8番目…
の列領域に形成されるラスターライン(L2,L5,L8…)に対して使用され、列領域
3に対応する補正値Hは、3,6,9番目…の列領域に形成されるラスターライン(L3
,L6,L9…)に対して使用される。
<濃度補正処理について>
ユーザーは、プリンター1の使用開始時に、プリンター1に接続するコンピューター6
0にプリンタードライバーをインストールする。そうすると、プリンタードライバーはプ
リンター1に対してメモリー13に記憶されている補正値テーブルをコンピューター60
に送信するように要求する。プリンタードライバーは、プリンター1から送信された補正
値テーブルをコンピューター60内のメモリーに記憶する。
プリンタードライバーは、各種アプリケーションプログラムから印刷指令および画像デ
ータを受信すると、プリンター1が印刷を実施するための印刷データを作成する。まず、
プリンタードライバーは、解像度変換処理により、アプリケーションプログラムからの画
像データの解像度を、印刷解像度に変換する。次に、プリンタードライバーは、色変換処
理により、RGBデータである画像データを、印刷に使用するインクの色に対応したYM
CKデータに変換する。その後、プリンタードライバーは、列領域ごと、色ごと、指令階
調値ごとの補正値Hにより、各画素の示す階調値(例えば256階調値)を補正する。
画素の示す補正前の階調値S_inが指令階調値のいずれかSa,Sb,Scと同じであ
れば、補正値テーブルの補正値Ha,Hb,Hcをそのまま用いることができる。例えば、
補正前の階調値S_in=Scであれば、補正後の階調値S_outは次式により求められ
る。
S_out=Sc×(1+Hc)
図13は、シアンのn番目の列領域に関して各階調値に対応した補正値Hを算出する様
子を示す図である。横軸は補正前の階調値S_inを示し、縦軸は補正前の階調値S_in
に対応する補正値H_outを示す。プリンタードライバーは、補正前の階調値S_inが
指令階調値と異なる場合、補正前の階調値S_inに応じた補正値H_outを算出する。

例えば、図13に示すように補正前の階調値S_inが指令階調値SaとSbの間であ
るとき、プリンタードライバーは、指令階調値Saの補正値Haと指令階調値Sbの補正
値Hbの線形補間によって次式により補正値H_outを算出する。
H_out=Ha+{(Hb−Ha)×(S_in−Sa)/(Sb−Sa)}
S_out=S_in×(1+H_out)
なお、補正前の階調値S_inが指令階調値Saよりも小さい場合には、最低階調値0
と指令階調値Saの線形補間により補正値H_outを算出し、補正前の階調値S_inが
指令階調値Scよりも大きい場合には、最高階調値255と指令階調値Scの線形補間に
よって補正値H_outを算出する。
こうして、プリンタードライバーは、色(YMCK)ごと、列領域ごと、階調値ごとに
設定される補正値Hによって、画像データを構成する各画素の示す階調値S_in(25
6階調データ)を補正する。そうすることで、濃度が淡く視認される列領域に対応する画
素の階調値S_inは濃い階調値S_outに補正され、濃度が濃く視認される列領域に対
応する画素の示す階調値S_inは淡い階調値S_outに補正される。
このような濃度補正処理後、プリンタードライバーは、ハーフトーン処理によって、高
い階調数(256階調)のデータを、プリンター1が形成可能な低い階調数のデータ(ド
ットのON・OFFを示すデータ)に変換する。最後に、プリンタードライバーは、ラス
タライズ処理にて、マトリクス状の画像データをプリンター1に転送すべき順にデータご
とに並べ替える。プリンタードライバーは、これらの処理を経た印刷データを、コマンド
データ(印刷指令、印刷モードなど)と共に、プリンター1に送信する。プリンター1は
、受信した印刷データに基づいて、印刷を実行する。
===表刷りモードと裏刷りモードの補正値Hについて===
<実施例1>
図14は、印刷モードによって濃度むら補正値を共通化する様子を示す図である。前述
の補正値算出方法によって、図12に示すように第1通常カラーモードに関する補正値テ
ーブルが作成される。同様に、本実施形態では、第2通常カラーモードに関する補正値テ
ーブルも作成する。図9では第1通常カラーモードによりカラーノズル列Co(シアンノ
ズル列C)の搬送方向上流側の半分のノズルによってテストパターンを形成している。こ
れに対して、第2通常カラーモードに関する補正値Hを算出するためには、第2通常カラ
ーモードによりカラーノズル列Coの搬送方向下流側の半分のノズルによってテストパタ
ーンを形成する。なお、第2通常カラーモードにおいても、図5に示すように、3つの列
領域ごとに規則性が表れるので、列領域ごとの補正値Hを3個算出することになる。
ここで、以下の説明のため、第1通常カラーモードにより算出した補正値、即ち、カラ
ーノズル列Coの搬送方向上流側の半分のノズルに関する補正値を、「第1補正値H(1
)」と呼び、第2通常カラーモードにより算出した補正値、即ち、カラーノズル列Coの
搬送方向下流側の半分のノズルに関する補正値を、「第2補正値H(2)」と呼ぶ。
本実施形態のプリンター1は、2つの通常カラーモードの他に、表刷りモードと裏刷り
モードを実施することができる。ここまで、第1通常カラーモードに関する第1補正値H
(1)と、第2通常カラーモードに関する第2補正値H(2)を算出すると説明している
。仮に、表刷りモード、及び、裏刷りモードによって、それぞれテストパターンを印刷し
、表刷りモードに関する補正値、及び、裏刷りモードに関する補正値を算出したとする。
そして、全印刷モード(4種類)に関する補正値Hをプリンター1のメモリー13に記憶
させるとすると、メモリー容量が多くなってしまう。
そこで、本実施形態では、複数の印刷モードを実施するプリンターであっても、濃度む
ら補正値Hを記憶するメモリー容量を出来る限り少なくすることを目的とする。そのため
に、実施例1では、2つの通常カラーモードに関する補正値H(1),H(2)と、表刷
りモードおよび裏刷りモードに関する補正値を共通化する。
図14に示すように、第1通常カラーモードにより算出した第1補正値H(1)を、第
1通常カラーモードにてカラー画像を印刷する画像データにも適用し、裏刷りモードにて
カラー画像を印刷する画像データにも適用する。これは、図示するように、第1通常カラ
ーモードにおいても、裏刷りモードにおいても、カラーノズル列Coの搬送方向上流側の
半分の同じノズル(#10〜#18)を用いて、カラー画像を印刷するからである。
更に、図4及び図7に示すように、第1通常カラーモードにおいても裏刷りモードにお
いても、1回の搬送動作における搬送量3dが一定である。このように、印刷モードが異
なったとしても、同じカラーノズル列Coの同じノズル(同じ位置・同じ数のノズル)を
使用し、同じ搬送量で媒体を搬送することで、規則性のある列領域の数(ここでは3個)
、及び、規則性のある列領域にそれぞれ割り当てられたノズルが等しくなる。即ち、第1
通常カラーモードと裏刷りモードにおいて、ある列領域に割り当てられたノズル、及び、
その列領域と隣接する列領域に割り当てられたノズルが等しくなる。つまり、濃度むらの
原因となるノズル(列領域自身、及び、隣接する列領域に各々割り当てられたノズル)の
規則性が等しいため、第1通常カラーモードと裏刷りモードにおいて、列領域ごとの濃度
むら補正値Hを共通化しても問題はない。
具体的には、第1通常カラーモードにおいても、裏刷りモードにおいても、図4及び図
7に示すように、カラーノズル列Coのノズル#16,#13,#10が割り当てられる
列領域と、ノズル#17,#14,#11が割り当てられる列領域と、ノズル#18,#
15,#12が割り当てられる列領域と、が搬送方向に順に並ぶ。ゆえに、第1通常カラ
ーモードと裏刷りモードにおいて、列領域ごとの濃度むら補正値Hを共通化する。
同様に、図14に示すように、第2通常カラーモードにより算出した第2補正値H(2
)を、第2通常カラーモードにてカラー画像を印刷する画像データにも適用し、表刷りモ
ードにてカラー画像を印刷する画像データにも適用する。まず、図14に示すように、第
2通常カラーモードにおいても、表刷りモードにおいても、カラーノズル列Coの搬送方
向下流側の半分の同じノズル(#1〜#9)を用いて、カラー画像を印刷する。更に、図
5及び図6に示すように、第2通常カラーモードにおいても表刷りモードにおいても、1
回の搬送動作における搬送量3dが一定である。
そのため、第2通常カラーモードにおいても表刷りモードにおいても、規則性のある列
領域の数(ここでは3個)、及び、規則性のある列領域にそれぞれ割り当てられたノズル
が等しくなる。具体的には、第2通常カラーモードにおいても、表刷りモードにおいても
、図5及び図6に示すように、カラーノズル列Coのノズル#7,#4,#1が割り当て
られる列領域と、ノズル#8,#5,#2が割り当てられる列領域と、ノズル#9,#6
,#3が割り当てられる列領域と、が搬送方向に順に並ぶ。ゆえに、第2通常カラーモー
ドと表刷りモードにおいて、列領域ごとの濃度むら補正値Hを共通化しても問題はない。
図15は、通常カラーモードの比較例の印刷方法を示す図である。媒体上にカラー画像
のみを印刷する場合(通常カラーモードにおいて)、図示するように、カラーノズル列C
oに属する全ノズル(#1〜#18)を使用して画像を印刷することは可能である。この
比較例の印刷方法においても、オーバーラップ印刷を実施し、1つのラスターラインが3
回のパス(3種類のノズル)で完成するとした。そうすると、比較例では、カラー画像を
形成するノズル数が18個となるため、1回の搬送動作における搬送量はノズルピッチd
の6倍の長さ6dとなる。
その結果、本実施形態の表刷りモード(図6)及び裏刷りモード(図7)では、3個の
列領域ごとに周期性が発生するのに対して、比較例の印刷方法では、6個の列領域ごとに
周期性が発生する。また、比較例の印刷方法では、表刷りモード又は裏刷りモードにおけ
る或る列領域に割り当てられるノズルと同じノズルが割り当てられる列領域は存在しない
。例えば、表刷りモードの1番目の列領域には(図6)、カラーノズル#7,#4,#1
が割り当てられるが、比較例の印刷方法において(図15)、カラーノズル#7,#4,
#1が割り当てられる列領域は存在しない。そのため、比較例の印刷方法と、表刷りモー
ド又は裏刷りモードとにおいて、列領域ごとの補正値Hを共通化することは出来ない。
このように、比較例の印刷方法と、表刷りモード又は裏刷りモードとでは、カラーノズ
ル列Coの噴射ノズル数(噴射ノズルの位置)が異なり、また、1回の搬送動作における
搬送量が異なる。そのため、同じノズルが割り当てられる列領域が存在せず、列領域ごと
の補正値Hを共通化することができない。
また、カラー画像のみを印刷する通常カラーモードと、表刷りモード又は裏刷りモード
とにおいて、噴射ノズル数および噴射ノズルの位置が等しくとも、1回の搬送動作におけ
る搬送量が異なると(不図示)、通常モードと表刷りモード又は裏刷りモードとにおいて
、同じノズルが割り当てられる列領域が存在しないため、列領域ごとの補正値を共通化す
ることができない。
つまり、通常カラーモード(媒体上にカラー画像のみを印刷するモード)と、カラー画
像と共に背景画像を印刷するモードと、において、カラーノズル列Coの同じノズル(同
じ位置・同じ数のノズル)を使用し、且つ、1回の搬送動作における搬送量(所定の搬送
量に相当)を同じにすることによって、列領域ごとの濃度むら補正値Hを共通化すること
ができる。
そうすることで、全印刷モード(4種類)に関する濃度むら補正値Hをプリンター1の
メモリー13に記憶する場合に比べて、メモリー容量を少なくすることができる。また、
プリンターの製造工程やメンテナンス時に、全印刷モードに関する補正値Hを算出する必
要が無くなるため、補正値算出処理の時間を短縮することができる。
また、通常カラーモードでは、カラーノズル列Coに属する全ノズルを使用することは
可能であるが、表刷りモード及び裏刷りモードと同様に半分のノズルしか使用しないこと
で、通常カラーモードと表刷りモード又は裏刷りモードとにおいて、列領域ごとの濃度む
ら補正値Hを共通化することができる。更に、前述のように、通常カラーモードにおいて
、カラーノズル列Coに属する半分のノズルだけを使用することで、カラーノズル列Co
に属するノズルを均等に使用することができ、ノズル周辺のインク増粘も防止できる。
なお、ホワイトノズル列Wに関しても、列領域ごと、階調値ごとの濃度むら補正値Hを
算出するとよい。また、ここまで、カラー画像を4色のインク(YMCK)で形成すると
しているが、これに限らず、色再現性を高めるために4色のインク(YMCK)に白イン
ク(W)を加えて、カラー画像を印刷してもよい。このとき、ホワイトノズル列Wに関し
ても、図4に示す第1通常カラーモードによって算出した補正値(上流側ノズル(#10
〜#18)用の補正値)を、図6の表刷りモードの補正値と共通化し、図5に示す第2通
常カラーモードによって算出した補正値(下流側ノズル(#1〜#9)用の補正値)を、
図7の裏刷りモードの補正値と共通化してもよい。
なお、本実施形態では、プリンター1に接続されたコンピューター60内のプリンター
ドライバーが画像データの補正処理を実施するため、プリンタードライバーがインストー
ルされたコンピューター60とプリンター1が接続された印刷システムが印刷装置に相当
し、コンピューター60とプリンター1のコントローラー10が制御部に相当する。ただ
し、これに限らず、プリンター1のコントローラー10が画像データの補正処理を実施す
る場合もあり、この場合にはプリンター1単体が印刷装置に相当し、コントローラー10
が制御部に相当する。
<実施例2>
図16Aは、印刷モードの違いによるカラー画像の下地の違いを説明する図であり、図
16Bは、下地が異なることを考慮して共通化した濃度むら補正値Hを示す表である。図
16Aに示すように、通常カラーモード(第1通常カラーモード・第2通常カラーモード
)では、媒体上にカラー画像のみを印刷するため、カラー画像の下地は「媒体」となる。
同様に、裏刷りモードでは、媒体上に、まず、カラー画像を印刷し、カラー画像上に背景
画像を印刷するため、カラー画像の下地は「媒体」となる。一方、表刷りモードでは、媒
体上に、まず、背景画像を印刷し、背景画像上にカラー画像を印刷するため、カラー画像
の下地は「インク(背景画像)」となる。このように、印刷モードによって、カラー画像
を形成する際の下地が異なる。媒体上にカラー画像を印刷した場合と、インク上(画像上
)にカラー画像を印刷した場合とでは、インクの滲み方などの違いが影響し、濃度むら補
正値Hによる補正効果も若干異なってくる。
そこで、実施例2では、図16Bに示すように、カラー画像の下地に応じて、共通化す
る濃度むら補正値Hに「係数Ci(第1係数)」を乗じて、濃度補正処理を行う。第1通
常カラーモードと裏刷りモードでは、カラー画像の下地が共に「媒体」であるため、係数
Ciを乗じることなく、同じ第1補正値H(1)によって、濃度補正処理を行う。これに
対して、第2通常カラーモードと表刷りモードではカラー画像の下地が異なるため係数C
iを用いる。本実施形態では、第2通常カラーモードによって第2補正値H(2)を算出
するとしている。即ち、媒体上に形成されたテストパターンにより算出した第2補正値H
(2)を、下地がインクである表刷りモードのカラー画像に対しても適用しようとしてい
る。そのため、図16Bに示すように、第2通常カラーモードにて印刷するカラー画像の
データは、第2補正値H(2)をそのまま利用し、表刷りモードにて印刷するカラー画像
のデータは、第2補正値H(2)に係数Ciを乗じた補正値「Ci×H(2)」を利用す
る。そうすることで、カラー画像の下地に関係なく、濃度むらの補正効果が得られる。
なお、第2通常カラーモードと表刷りモードではカラー画像の下地が異なるが、前述の
第1実施例では、第2通常カラーモードと表刷りモードの補正値を共通化している(その
まま適用している)。その結果、メモリーの記憶容量を少なくしている。ただし、カラー
画像が背景画像上に形成されるのか、媒体上に形成されるのかによって、補正効果が異な
ってくる。そこで、実施例1のように画像の下地に関係なく同じ補正値を使用する場合に
は、例えば、第2通常カラーモードによるテストパターンに基づく補正値と、表刷りモー
ドによるテストパターンに基づく補正値の平均値を、共通の補正値として、プリンターに
記憶させてもよい。第2通常カラーモードによるテストパターンは媒体上に形成したテス
トパターンであり、表刷りモードによるテストパターンは白インクの背景画像上に形成し
たテストパターンである。こうすることで、一方の印刷モード(例:下地が媒体の印刷モ
ード)の補正効果は高いが、他方の印刷モード(例:下地がインクの印刷モード)の補正
効果が低くなってしまうことを防止できる。
また、実施例2においても、第2通常カラーモードによるテストパターンに基づく補正
値と、表刷りモードによるテストパターンに基づく補正値の平均値を、共通の補正値とし
てもよく、その補正値に更に係数Ciを乗算することによって、より補正効果を得ること
が出来る。
<実施例3>
図17は、媒体の種類に応じた濃度むら補正値Hに対する補正係数Csを示す図である
。本実施形態のプリンター1では、媒体として、フィルム、普通紙、光沢紙、マット紙を
使用可能とした。前述の実施例2において、カラー画像の下地がインクであるか媒体であ
るかによって、補正値Hの補正効果が若干異なってくると説明した。また、媒体の種類に
よっても、インクの吸収性や地色などの違いによって、補正効果が若干異なってくる。
そこで、実施例3では、図17に示すように、カラー画像を印刷する媒体の種類に応じ
て、濃度むら補正値Hに「補正係数Cs(第2係数に相当)」を乗じて、濃度補正処理を
行う。例えば、図9に示すテストパターンをフィルムで形成したとする。その場合、カラ
ー画像を形成する媒体がフィルムである場合には、濃度むら補正値Hをそのまま使用する
。ゆえに、フィルムに対する補正係数Csは「1」となる。これに対して、フィルム以外
の媒体である普通紙、光沢紙、マット紙にカラー画像を形成する場合には、濃度むら補正
値Hに補正係数Cs(1)〜Cs(3)をそれぞれ乗算した補正値「Cs×H」を使用す
る。その結果、媒体の種類に関係なく濃度むら補正効果が得られる。
そのために、媒体に応じた補正係数Csの表(図17)を、プリンター1のメモリー1
3などに記憶させておくとよい。そして、プリンタードライバーは、印刷データ作成中の
濃度補正処理に際し、まず、カラー画像を、媒体上に形成するのか、それとも、背景画像
上(インク上)に形成するのか、を判断する。プリンタードライバーは、カラー画像を媒
体上に形成すると判断すると(即ち、通常カラーモード又は裏刷りモードであれば)、媒
体の種類に応じて補正係数Csを乗算した補正値「Cs×H」によって、画像データ(2
56階調値)を補正する。一方、プリンタードライバーは、背景画像上にカラー画像を印
刷すると判断すると(即ち、表刷りモードであれば)、図16Bに示す係数Ci(下地が
インクであるときの係数Ci)を乗算した補正値「Ci×H」によって、画像データを補
正する。ただし、これに限らず、表刷りモードの際に、下地がインクであるときの係数C
iと、媒体の種類に応じた補正係数Csの両方を、補正値Hに乗算してもよい。
<変形例>
前述の実施例では、媒体にカラー画像のみを形成する「通常カラーモード」に関して、
搬送方向上流側のノズルを使用する第1通常カラーモード(図4)と、搬送方向下流側の
ノズルを使用する第2通常カラーモード(図5)を、選択して実行するとしているが、こ
れに限らず、どちらか一方の通常カラーモードだけを実施できるプリンターであってもよ
い。
例えば、第1通常カラーモードだけを実施するプリンターでは、第1通常カラーモード
と裏刷りモードの補正値Hを共通化できる。この場合、2種類の補正値を記憶すればよく
、3種類の全ての印刷モード(第1通常カラーモード、表刷りモード、裏刷りモード)に
関して補正値Hをメモリーさせる場合に比べて、メモリー容量を少なくすることができる
。逆に、第2通常カラーモードだけを実施するプリンターでは、第2通常カラーモードと
表刷りモードの補正値Hを共通化できる。
また、いずれか一方の通常カラーモードだけを実施する場合、第1通常カラーモードを
実施するようにすると、裏刷りモードの補正値Hと共通化でき、カラー画像の下地を共に
媒体にすることができる。そして、表刷りモードは専用の補正値Hとなるため、背景画像
上にテストパターン(図9)を形成し、補正値Hを算出するとよい。そうすると、補正値
Hに係数Ci(下地がインクであるときの係数)を乗じる必要がなくなる。
前述の実施例では、通常カラーモードでテストパターンを形成して算出した補正値Hを
、表刷りモードまたは裏刷りモードに適用しているが、これに限らない。逆に、表刷りモ
ード及び裏刷りモードで形成したテストパターン(背景画像と共に形成されたテストパタ
ーン)により算出した補正値Hを、通常カラーモードに適用してもよい。表刷りモードと
第2通常カラーモードでは媒体の下地が異なるため、この場合には、表刷りモードで算出
した補正値に係数を乗算した補正値を、第2通常カラーモードにて適用するとよい。また
、通常カラーモードで形成したテストパターンにより算出した補正値Hと、裏刷りモード
又は表刷りモードで形成したテストパターンにより算出した補正値Hとの平均値を、共通
の補正値Hとしてもよい。
前述の実施例では、図13に示すように階調値ごと(インクの打ち込み量ごと)の補正
値Hにて濃度補正処理を行うために、図9に示すように3種類の濃度の帯状パターンから
構成されるテストパターンを形成し、3種類の階調値に応じた3種類の補正値Ha,Hb
,Hcを算出しているが、これに限らない。例えば、階調値に関係なく、1つの列領域に
対して共通の補正値Hを使用するようにしてもよい。この場合、1つの帯状パターンをテ
ストパターンとして形成すればよい。また、本実施形態によれば、複数の階調値に応じた
補正値を記憶するとしても、通常カラーモードと、表刷りモード又は裏刷りモードと、に
おいて補正値を共通化できるため、メモリー容量を出来る限り抑えることができる。
===その他の実施の形態===
上記の各実施形態は、主としてインクジェットプリンターを有する印刷システムについ
て記載されているが、濃度むら補正方法等の開示が含まれている。また、上記の実施形態
は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのもの
ではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明
にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であって
も、本発明に含まれるものである。
<端部処理について>
前述の実施形態では、例えば、図4〜図7に示すように印刷の開始時において(不図示
であるが印刷終了時においても)、通常印刷時と同様に、カラーノズル列Coの噴射ノズ
ルを固定しているが(搬送方向上流側または下流側の半分のノズルを使用しているが)、
これに限らない。例えば、通常印刷時には搬送方向上流側の半分のカラーノズルを使用す
るが(図4・図7)、印刷開始時には下流側のカラーノズルを使用してもよい。逆に、通
常印刷時には搬送方向下流側の半分のカラーノズルを使用するが(図5・図6)、印刷終
了時には上流側のカラーノズルを使用してもよい。このように、媒体端部の印刷時に噴射
ノズルを変動させる場合には、端部処理を施したテストパターンを印刷し、通常印刷時の
補正値Hとは別に、上端印刷時および下端印刷時の補正値Hを算出するとよい。端部の補
正値Hに関しても、異なる印刷モードにおいて共通化できる場合には、共通化するとよい
<印刷方法について>
前述の実施形態では、オーバーラップ印刷を例に挙げているがこれに限らない。他の印
刷方法、例えば、インターレース印刷のようにノズルピッチ間隔で並ぶラスターラインの
間に異なるパスにて複数のラスターラインを形成する印刷方法や、バンド印刷などであっ
てもよい。
<背景画像とカラー画像について>
前述の実施形態では、白インクのみによって背景画像を印刷するとしているが、これに
限らない。背景画像の色味を変えるために、白インクにカラーインク(例えばシアンイン
ク)を混ぜて背景画像を印刷してもよい。この場合、例えば、図6に示す表刷りモードで
は、カラーノズル列Coの搬送方向下流側のノズル(#1〜#9)はカラー画像の印刷に
使用され、搬送方向上流側のノズル(#10〜#18)は背景画像の色味を変えるために
使用される。このとき、カラー画像のデータを第2通常カラーモード(図5)の補正値H
により補正し、背景画像の調色用データを第1通常カラーモード(図4)の補正値Hによ
り補正するとよい。
<印刷装置について>
インクの噴射方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて、インク室を膨張・収縮
させることにより流体を噴射するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気
泡を発生させ、その気泡によって液体を噴射させるサーマル方式でもよい。
また、ヘッド41から噴射するインクは、紫外線を照射すると硬化する紫外線硬化型イ
ンクであってもよい。この場合、紫外線硬化型インクを噴射するヘッドと紫外線硬化型イ
ンクに紫外線を照射する照射器をキャリッジ31に搭載するとよい。
1 プリンター、10 コントローラー、11 インターフェース部、
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラー、22 搬送ローラー、23 排出ローラー、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、60 コンピューター

Claims (7)

  1. (A)第1のインクを噴射するノズルが所定方向に並んだ第1ノズル列と、
    (B)第2のインクを噴射するノズルが前記所定方向に並んだ第2ノズル列と、
    (C)前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を媒体に対して前記所定方向と交差する移
    動方向に移動する移動機構と、
    (D)前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列に対して媒体を前記所定方向に搬送する搬
    送機構と、
    (E)前記移動方向に沿うドット列を形成する媒体上の領域である列領域ごとに設定され
    た補正値を記憶する記憶部と、
    (F)前記移動機構によって前記第1ノズル列を前記移動方向に移動させながら、前記第
    1ノズル列の中の前記所定方向の下流側に位置する一部のノズルである第1ノズルからイ
    ンクを噴射させる画像形成動作と、前記搬送機構によって媒体を前記所定方向に所定の搬
    送量を搬送させる搬送動作と、を繰り返して画像を印刷する第1モードと、
    前記移動機構によって前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を前記移動方向に移
    動させながら、前記第1ノズルと、前記第2ノズル列に属するノズルであって前記第1ノ
    ズルよりも前記所定方向の上流側に位置するノズルである第2ノズルからインクを噴射さ
    せる画像形成動作と、前記搬送機構によって媒体を前記所定方向に前記所定の搬送量を搬
    送させる搬送動作と、を繰り返し、前記第2のインクによる画像上に前記第1のインクに
    よる画像を印刷する第2モードと、の何れかを選択して、実行する制御部であって、
    前記第1モードにて画像を印刷する画像データの中の前記第1ノズルに関する画像
    データと、前記第2モードにて画像を印刷する画像データの中の前記第1ノズルに関する
    画像データとを、共通の前記補正値に基づいて、前記列領域に対応するデータごとに補正
    する制御部と、
    (G)を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記第1モードにて画像を印刷する画像データの中の前記第1ノズルに関する画像デー
    タを補正する前記補正値に、第1係数を乗算した補正値によって、前記第2モードにて画
    像を印刷する画像データの中の前記第1ノズルに関する画像データを補正する、
    印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記第1ノズルに関する画像データを補正する共通の前記補正値は、前記第1モードの
    前記第1ノズルによって媒体上に形成されたパターンと、前記第2モードの前記第1ノズ
    ルによって前記第2のインクによる画像上に形成されたパターンと、に基づいて算出され
    た補正値である、
    印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1モードと、
    前記第2モードと、
    前記移動機構によって前記第1ノズル列を前記移動方向に移動させながら、前記第1
    ノズル列の中の前記所定方向の上流側に位置する一部のノズルである第3ノズルからイン
    クを噴射させる画像形成動作と、前記搬送機構によって媒体を前記所定方向に所定の搬送
    量を搬送させる搬送動作と、を繰り返して画像を印刷する第3モードと、
    前記移動機構によって前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を前記移動方向に移動
    させながら、前記第3ノズルと、前記第2ノズル列に属するノズルであって前記第3ノズ
    ルよりも前記所定方向の下流側に位置するノズルである第4ノズルからインクを噴射させ
    る画像形成動作と、前記搬送機構によって媒体を前記所定方向に前記所定の搬送量を搬送
    させる搬送動作と、を繰り返し、前記第1のインクによる画像上に前記第2のインクによ
    る画像を印刷する第4モードと、
    の何れかを選択して、実行し、
    前記第3モードにて画像を印刷する画像データの中の前記第3ノズルに関する画像デ
    ータと、前記第4モードにて画像を印刷する画像データの中の前記第3ノズルに関する画
    像データとを、共通の前記補正値に基づいて、前記列領域に対応するデータごとに補正す
    る、
    印刷装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記画像を形成する媒体の種類に応じた第2係数を前記補正値に乗算し、
    前記第2係数を乗算した補正値によって前記画像データを補正する、
    印刷装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記記憶部は、前記画像データの示す複数の階調値にそれぞれ対応した前記補正値を記
    憶する、
    印刷装置。
  7. (A)第1のインクを噴射するノズルが所定方向に並んだ第1ノズル列と、
    (B)第2のインクを噴射するノズルが前記所定方向に並んだ第2ノズル列と、
    (C)前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を媒体に対して前記所定方向と交差する移
    動方向に移動する移動機構と、
    (D)前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列に対して媒体を前記所定方向に搬送する搬
    送機構と、
    (E)前記移動方向に沿うドット列を形成する媒体上の領域である列領域ごとに設定され
    た補正値を記憶する記憶部と、
    (F)前記移動機構によって前記第1ノズル列を前記移動方向に移動させながら、前記第
    1ノズル列の中の前記所定方向の上流側に位置する一部のノズルである第3ノズルからイ
    ンクを噴射させる画像形成動作と、前記搬送機構によって媒体を前記所定方向に所定の搬
    送量を搬送させる搬送動作と、を繰り返して画像を印刷する第3モードと、
    前記移動機構によって前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を前記移動方向に移動
    させながら、前記第3ノズルと、前記第2ノズル列に属するノズルであって前記第3ノズ
    ルよりも前記所定方向の下流側に位置するノズルである第4ノズルからインクを噴射させ
    る画像形成動作と、前記搬送機構によって媒体を前記所定方向に前記所定の搬送量を搬送
    させる搬送動作と、を繰り返し、前記第1のインクによる画像上に前記第2のインクによ
    る画像を印刷する第4モードと、の何れかを選択して、実行する制御部であって、
    前記第3モードにて画像を印刷する画像データの中の前記第3ノズルに関する画像デ
    ータと、前記第4モードにて画像を印刷する画像データの中の前記第3ノズルに関する画
    像データとを、共通の前記補正値に基づいて、前記列領域に対応するデータごとに補正す
    る制御部と、
    (G)を有することを特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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