JP2011201151A - 印刷装置、印刷方法、印刷制御方法およびコンピュータープログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、印刷制御方法およびコンピュータープログラム Download PDF

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Abstract

【課題】メタリックインクとカラーインクとで光透過性シートに印刷を行なう場合、メタ
リックインクを増やさないと遮光性が確保できなかった。
【解決手段】遮光用インクとしての白色インク、特殊光沢インク、カラーインクを付与可
能な印刷ヘッドを用意し、この印刷ヘッドを制御して、印刷媒体上に、視認可能な側から
最も遠い側から、白色インク、特殊光沢インク、カラーインクの順となるよう、前記各イ
ンクを付与する。印刷媒体が透明シートの場合、透明シート側から見ると、カラーインク
層、メタリックインク層の背後に白色インク層が形成され、遮光性を確保することができ
る。その分、メタリックインクの量を低減できるので、カラーインクの発現も十分なもの
とすることができる。他方、黒色シート上などに印刷する場合には、白色インクのインク
層の上にメタリックインクとカラーインクの層が形成されるので、十分な明るさと光沢感
とを得ることができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数のインクを用いて印刷を行なう印刷技術に関し、詳しくは、遮光用イン
ク、特殊光沢インク、カラーインクを用いて行なう印刷に関するものである。
近年、印刷装置、特にコンピューターにより処理された画像データを印刷するプリンタ
ーなどの印刷技術は、単なるカラー印刷の枠を越えて多様化する兆しを見せている。例え
ば、印刷される媒体の地色やテクスチャに拠らず、画像を再現するために、予め白色イン
クを印刷媒体に付与し、その上にカラー印刷する技術(下記特許文献1)や、透明な印刷
媒体上に印刷を行なうために遮光層を形成する技術(下記特許文献2)、あるいはメタリ
ック感などの特殊光沢を発現する印刷を行なう技術(下記特許文献3と)などが知られて
いる。
しかしながら、カラーインク以外の複数のインクを組み合わせた場合の印刷技術につい
ての検討は十分には行なわれておらず、また印刷媒体が光透過性を有する場合や、光散乱
性を有する場合の印刷手法の違いなども十分には検討されていなかった。例えば、光透過
性を有する印刷媒体である透明シートに印刷する場合、透明シート側からカラー印刷が見
えるように印刷したいという場合が存在する。こうした場合には、背後からの光を遮断す
るためにメタリックインクを大量に用いることが考えられる。ところが、メタリックイン
クは金属顔料を用いるために一般に高価になりやすいこと、しかもメタリックインクは、
インク量を増やしてある程度以上は光沢感の増加には寄与せず、カラー印刷の明度を低下
させるだけであること、などの課題があった。
特開2007−282205号公報 特開2001−1560号公報 特開2006−50347号公報
本発明は、上述した従来の課題の一部を解決するためになされたものであり、遮光用イ
ンク、特殊光沢インクおよびカラーインクによる印刷を好適に行なう技術を提供すること
を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を
取ることが可能である。
[適用例1]
複数のインクを用いて印刷を行なう印刷装置であって、
少なくとも遮光用インク、特殊光沢インク、カラーインクを付与可能な印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドを制御して、印刷媒体上に、視認可能な側から最も遠い側から、前記遮
光用インク、前記特殊光沢インク、前記カラーインクの順となるよう、前記各インクを付
与する制御部と
を備えた印刷装置。
この印刷装置によれば、印刷媒体上に、視認可能な側から最も遠い側から、遮光用イン
ク、特殊光沢インク、カラーインクの順となるよう、各インクを付与するので、特殊光沢
インクの装飾性とカラーインクによる多彩な表現とを、印刷媒体に拠らず、両立させるこ
とができる。
[適用例2]
前記特殊光沢インクは、予め定めた所定の割合を上限として、前記印刷媒体上に付与さ
れる
適用例1記載の印刷装置。
かかる印刷装置では、特殊光沢インクの無駄な使用を回避することができる。特殊光沢
インクは、一定以上のインクを付与すると、それ以上付与量を増加しても、特殊光沢イン
クの効果は頭打ちになる場合があるからである。
[適用例3]
前記特殊光沢インクは、所定の質感を発現する顔料を含有する質感発現インクである
適用例1または適用例2記載の印刷装置。
[適用例4]
前記特殊光沢インクは、媒体表面に印刷されたインクの光学的特性が反射角依存性を有
するインク、またはメタリック感を発現する顔料を含有するメタリックインクである
適用例3記載の印刷装置。
かかる印刷装置では、印刷媒体上に、所定質感、例えばメタリック感を発現させること
ができる。
本願に云うところの特殊光沢を呈する特殊光沢インクは、印刷を経た印刷媒体表面にお
いて特殊光沢を呈するインクであり、所定の質感を発現する顔料を含有する質感発現イン
クとできる。こうした特殊光沢インクの一例であるメタリックインクは、印刷媒体表面へ
の定着後にメタリック感を発現する金属顔料を含有する。この他、特殊光沢インクを、媒
体表面への定着後に真珠光沢感を発現する顔料、例えば天然真珠のように真珠色を有する
薄膜層を複数層重ねたような顔料を含有する真珠光沢インクや、媒体表面への定着後に乱
反射を起こしていわゆるラメ感やなし地感を発現するよう微小凹凸を有する顔料を含有す
るラメインクやなし地インクなども含まれる。そして、本願に云うところの特殊光沢イン
クの一つであるメタリックインクは、金属的な光沢を有するインクであり、この金属光沢
は、メタリックインクが含有する金属顔料により発現する。このようなメタリックインク
としては、金属顔料を、適当な溶媒、例えば水性溶媒や油性の溶媒などに分散させてもの
を用いることができる。後者は、溶媒として有機溶剤と樹脂とを用いた油性インク組成物
である。金属的な光沢感を効果的に生じさせるためには、前述の金属顔料は、平板状の粒
子であることが好ましく、この平板状粒子の平面上の長径をX、短径をY、厚みをZとし
た場合、平板状粒子のX−Y平面の面積より求めた円相当径の50%平均粒子径R50が
0.5〜3μmであり、かつ、R50/Z>5の条件を満たすことが好ましい。このよう
な金属顔料は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金によって形成することができ、
また、金属蒸着膜を破砕して作成することも可能である。メタリックインクに含まれる金
属顔料の濃度は、例えば、0.1〜 10.0重量%とすることができる。もちろん、メ
タリックインクはこのような組成に限らず、金属光沢が生じる組成であれば他の組成を適
宜採用することが可能である。
また、特殊光沢インクを、媒体表面に印刷されたインクの光学的特性が反射角依存性を
有するインクとすることもでき、これら特殊光沢インクの一例であるメタリックインクの
メタリック感を光学的特性の観点から述べると、次のようになる。メタリック感は、反射
光を見た感覚であることから、光学的特性において反射角依存性を備え、このメタリック
感を表す指標が種々提案されている。よって、この指標を持ってして、メタリック感を発
現するメタリックインクを規定することもできる。例えば、次式(1)で表される公知の
メタリック感指標値In1を用いてもよい。このメタリック感指標値In1は、−45度
の角度から被測定物(メタリック感発現印刷物)を照射したときに、式(1)に規定する
異なる3箇所での反射光の明度を測定し、この3箇所で得られた明度の関係から定めるこ
とができる。よって、このメタリック感指標値In1により、上記したメタリック感発現
のための金属顔料と同じようにして、メタリックインクを規定することもできる。
この他、メタリック感指標値In1を規定する上での3箇所の明度を用いて次式(2)
で表されるメタリック感指標値In2や、次式(3)で表されるメタリック感指標値In
3などを、メタリック感の指標として用いてもよい。
上記数式で示されるいずれの指標値も反射角に依存した数値として定まることから、こ
れら指標値で特殊光沢インクを規定することができる。
また、本願に云うところのカラーインクは、黒色インクを含む概念であり、シアン、マ
ゼンタ、イエロに限らず、レッド、オレンジ、グリーン、ブルーなどの色相の一以上のイ
ンクを意味する。こうしたカラーインクとしては、印刷媒体のインク吸収層に浸透して、
当該インク吸収層にて発色する染料性のインクや、顔料を溶媒中に分散させた顔料性のイ
ンクなどが知られている。染料性のカラーインクは、有機色素としての染料を含むインク
であり、その含有する有機色素で規定される色を発色する。染料としては天然染料、合成
染料のいずれでもよく、カラー印刷に用いる色を例示してその色の染料性のインクを例示
すると次のようになる。
例えば、シアン、マゼンタ、イエロと、ブラックの常用の4色のインク以外に、ライト
シアンとライトマゼンタを例に上げ説明すると、シアンインクは、シアン色を発する染料
の一例であるダイレクトブルー99を、粘度調整用の例えばジエチレングリコールと水と
を混合した溶媒に溶解させたインクである。ライトシアンインクは、シアン色を発する上
記の染料の含有量を控えた上で、この染料を上記の溶媒に溶解させたインクである。マゼ
ンタインクは、マゼンタ色を発する染料の一例であるアシッドレッド289を、上記の溶
媒に溶解させたインクである。ライトマゼンタインクは、マゼンタ色を発する上記染料の
含有量を控えた上で、この染料を上記の溶媒に溶解させたインクである。イエロインクは
、イエロ色を発する染料の一例であるダイレクトイエロ86を、上記の溶媒に溶解させた
インクである。ブラックインクは、黒色を発する染料の一例であるフードブラック2を、
上記の溶媒に溶解させたインクである。こうした染料性のカラーインクは、染料の含有量
や、粘度調整用のジエチレングリコールや水の含有量がそれぞれ調整された上で、粘度調
整もされている。
なお、遮光用インクや特殊光沢インクが油性あるいは水性であれば、カラーインクもこ
れに対応して同じ油性あるいは水性とした方が印刷時のなじみが良いが、印刷のタイミン
グをずらし、先行して付与されたインクが乾いてから次のインクを付与するのであれば、
一方が水性、他方が油性という関係であっても差し支えない。
[適用例5]
適用例1ないし適用例4のいずれか記載の印刷装置であって、
前記印刷ヘッドを、前記印刷媒体の幅方向に亘って移動する主走査手段を備え、
前記印刷ヘッドには、前記移動方向に交叉する方向に、前記各インクを吐出する複数の
ノズルを、前記各インク毎に配列し、
前記各インク用のノズルを、前記印刷ヘッドの前記移動方向の先頭から順に、前記遮光
用インク、前記特殊光沢インク、前記カラーインクの順に配置した
印刷装置。
この印刷装置では、ノズルを備えた印刷ヘッドを用いて印刷を行なうことができ、各イ
ンク用のノズルを、印刷ヘッドの前記主走査の一方への移動方向の先頭から順に、遮光用
インク、特殊光沢インク、カラーインクの順に配置していることから、これらのノズルか
らインクの吐出を制御すれば、印刷ヘッドの主走査の一方への移動により、印刷媒体上に
、印刷媒体の側から遮光用インク、特殊光沢インク、カラーインクの順に、各インク層を
形成することができる。また、この印刷ヘッドの逆方向への移動のみ用いて印刷を行なえ
ば、印刷媒体上に、印刷媒体の側からカラーインク、特殊光沢インク、遮光用インクの順
に、各インク層を形成することができる。
[適用例6]
適用例1ないし適用例5のいずれか記載の印刷装置であって、
前記印刷媒体は、光透過性を有する透過性印刷媒体であり、
前記制御部は、前記透過性印刷媒体上に、前記カラーインク、前記特殊光沢インク、前
記遮光用インクの順に、前記各インクを付与する
印刷装置。
かかる印刷装置では、光透過性印刷媒体の側から、カラーの印刷を視認することができ
る。しかもカラーインクの背後に特殊光沢インクの領域と遮光用インクの領域とが形成さ
れるので、カラーインクの視認性は極めて高いものとなる。
[適用例7]
前記制御部は、前記遮光用インク、前記特殊光沢インクの少なくとも一方は、印刷する
画像によらず、一定量を前記カラーインクの付与範囲を含む所定の範囲に付与する
適用例1ないし適用例6のいずれか記載の印刷装置。
かかる印刷装置では、遮光用インク、特殊光沢インクの少なくとも一方は、印刷する画
像によらず、一定量をカラー印刷媒体上に、カラーインクの付与範囲を含む所定の範囲に
付与するので、両インクの使用量を制限することができる。
[適用例8]
適用例1ないし適用例5のいずれか記載の印刷装置であって、
前記印刷媒体は、光散乱性を有する散乱性印刷媒体であり、
前記制御部は、前記散乱性印刷媒体上に、前記遮光用インク、前記特殊光沢インク、前
記カラーインクの順に、前記各インクを付与する
印刷装置。
かかる印刷装置では、光散乱性を有する印刷媒体上に、印刷媒体の側から遮光用インク
、特殊光沢インク、カラーインクの順で、画像が形成されるので、光散乱性、つまり不透
明な印刷媒体に対して印刷された側から、画像を容易に認識することができる。しかもカ
ラーインクの背後に特殊光沢インクの領域と遮光用インクの領域とが形成されるので、カ
ラーインクの視認性は極めて高いものとなる。
[適用例9]
適用例8記載の印刷装置であって、
前記散乱性印刷媒体は、黒色または前記カラーインクが実現しうる印刷濃度より明度の
低い色であり、
前記制御部は、前記散乱性印刷媒体上に付与された前記遮光用インクを、該遮光用イン
クが付与された領域の明度指数L*が、値70以上となるように付与する
印刷装置。
かかる印刷装置では、印刷媒体の地色が、黒色またはカラーインクが実現しうる印刷濃
度より明度の低い色である場合でも、カラーインクを本来の色に近い色で発現をさせるこ
とができる。
[適用例10]
前記各インクの付与は、各インクのインク滴を前記印刷媒体に向けて吐出することによ
り行なわれる
適用例1ないし適用例9のいずれか記載の印刷装置。
インクを印刷媒体に付与する手法は種々考えられるが、印刷ヘッドからインクを吐出す
ることにより実現することが簡便である。もとより、トナーを潜像にそって写し取り、印
刷媒体に転写するものとしても良い。あるいはインクリボンなどの形態で用意したインク
を熱溶融や昇華させることにより、印刷媒体に転写するものとしても良い。インクを印刷
媒体に吐出するタイプの印刷装置では、インク滴を必要に応じて吐出するオンデマンド方
式が近年主流となっているが、連続吐出方式などでも利用可能である。また、印刷ヘッド
は、印刷媒体幅方向に往復動するいわゆるシリアルプリンターのみならず、印刷媒体幅方
向にノズルを多数配列したラインプリンターの校正を採用することも可能である。
[適用例11]
上述した印刷装置の発明は、印刷方法としても把握可能である。つまり、
複数のインクを用いて印刷を行なう印刷方法であって、
少なくとも遮光用インク、特殊光沢インク、カラーインクを付与可能な印刷ヘッドを、
印刷媒体に対して、相対的に移動しつつ、
前記印刷ヘッドを制御して、印刷媒体上に、視認可能な側から最も遠い側から、前記遮
光用インク、前記特殊光沢インク、前記カラーインクの順となるよう、前記各インクを付
与する
印刷方法として実現することができる。
[適用例12]
また、実際の印刷では、インクを印刷媒体に付与する機器と、この機器に印刷用のデー
タを出力するコンピューターなどの機器とに分けて印刷を行なうことがある。従って、本
発明は、複数のインクを用いて印刷を行なう印刷制御方法として把握することも可能であ
る。この印刷制御方法は、
印刷しようとする画像の画像データを受け取り、
前記画像データに基づいて、遮光用インクの付与範囲、特殊光沢インクの付与範囲。カ
ラーインクの付与範囲を決定し、
前記遮光用インクの付与は範囲と前記特殊光沢インクの付与範囲における遮光用インク
及び特殊光沢インクの付与量を決定し、
前記カラーインクの付与範囲における前記カラーインクの付与量を前記画像データの階
調値に基づいて決定し、
前記印刷媒体に前記各インクを付与する印刷ヘッドを制御して、印刷媒体上に、視認可
能な側から最も遠い側から、前記遮光用インク、前記特殊光沢インク、前記カラーインク
の順となるよう、前記各インクを付与する
印刷制御方法として実現することができる。
もとより、本発明は、かかる印刷制御方法を、コンピューターにより実現するプログラ
ムや、そのプログラムを記録した記録媒体として把握することも可能である。
本発明の実施形態としての印刷システム10の概略構成図である。 印刷制御装置としてのコンピューター100の構成図である。 プリンター200の概略構成を示すブロック図である。 印刷ヘッド250におけるノズルの利用範囲とノズルグループについて説明する説明図である。 印刷処理の概要を示すフローチャートである。 メタリック領域とカラー発色領域の関係を示す説明図である。 第1の印刷モードによる印刷結果を説明するための説明図である。 第2の印刷モードによる印刷結果を説明するための説明図である。 印刷ヘッドの他の構成例を示す説明図である。
本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施形態としての印刷システム
10の概略構成図である。図示するように、本実施例の印刷システム10は、印刷制御装
置としてのコンピューター100と、コンピューター100の制御の下で実際に画像を印
刷するプリンター200などから構成されている。印刷システム10は、全体が一体とな
って広義の印刷装置として機能する。
A.ハードウェア構成:
本実施例のプリンター200には、カラーインクとして、シアンインク(C)と、マゼ
ンタインク(M)と、イエロインク(Y)と、ブラックインク(K)とが備えられており
、更に、含有する金属顔料により金属光沢を呈するメタリックインク(S)と、遮光用イ
ンクとして用いる白色の顔料を含んだ白色インク(W)とが、印刷可能に備えられている
。なお、本明細書では、「カラーインク」という場合には、ブラックインクも含む意味で
用いるが、プリンター200は、カラーインクとしてブラックインクを含まない校正とす
ることも差し支えない。この場合、黒色は、シアン,マゼンタ,イエロの各インクを用い
た、いわゆるコンポジットブラックとして表現すればよい。各インクの構成については、
プリンター200の構成と共に、後で説明する。
このプリンター200に対して、印刷用のデータを用意し供給するコンピューター10
0の構成について説明する。コンピューター100には、所定のオペレーティングシステ
ムがインストールされており、このオペレーティングシステムの下で、アプリケーション
プログラム20が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバー22
やプリンタードライバー24が組み込まれている。アプリケーションプログラム20は、
例えば、周辺機器インタフェース108を通じて、デジタルカメラ120から画像データ
ORGを入力する。すると、アプリケーションプログラム20は、ビデオドライバー22
を介して、この画像データORGによって表される画像をディスプレイ114に表示する
。また、アプリケーションプログラム20は、プリンタードライバー24を介して、画像
データORGをプリンター200に出力する。
本実施例において、アプリケーションプログラム20がデジタルカメラ120から入力
する画像データORGは、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分
からなるデータと共に、必要に応じて、白色インク(W)のデータおよびメタリックイン
ク(S)のデータを含んでいる。つまり、アプリケーションプログラム20は、画像デー
タORG内の任意の領域に対して、R,G,Bの色成分からなる領域(以下、「カラー発
色領域」という)と、メタリックインクを印刷した領域(以下、「メタリック領域」とい
う)を指定することができ、これらのカラー発色領域とメタリック領域との指定に伴い、
白色インクを印刷媒体に付与する領域(以下、「白色領域」という)を自動的に設定する
。メタリック領域とカラー発色領域の一部は重畳することになり、その重畳した領域では
、メタリックインクの金属顔料が呈する金属光沢を背景色として、その上にカラー画像が
形成されることになる。つまり、この重畳領域がメタリックカラー領域となる。また、メ
タリックインクを用いただけのメタリック領域(メタリック単独領域)となるようにする
こともできる。このようにメタリック領域を指定する場合、予め当該領域を指定するほか
、例えば、特定の図形形状の印刷領域をメタリック領域とするようアプリケーションプロ
グラム20にてプログラムしたり、特定の色での印刷領域をメタリック領域とするようア
プリケーションプログラム20にてプログラムしておくこともできる。
他方、白色領域は、本実施例では、カラー発色領域とメタリック領域に重畳する領域と
して、自動的に生成される。これは後述するように、白色領域が、他のインクによる表現
をバックアップする、いわば白地色として用いられているからである。各領域の発生の様
子については、後で詳しく説明する。
アプリケーションプログラム20から画像データを受け取って、これをプリンター20
0に出力しうるデータに変換するプリンタードライバー24の内部には、色変換を行なう
色変換モジュール42、この色変換モジュール42が色変換の際に参照する色変換テーブ
ルLUT、色返還後の画像データの多値化を行なうハーフトーンモジュール44、多値化
後のデータを各色インクのドットデータに変換する印刷制御モジュール45、印刷制御モ
ジュール45に対する設定を行なう印刷モード設定部49等が備えられている。このうち
印刷制御モジュール45の内部には、白色ドット形成モジュール46とメタリックドット
形成モジュール47とカラー印刷モジュール48とが設けられている。
色変換モジュール42は、アプリケーションプログラム20からRGB形式の画像デー
タORGを受け取り、予め用意された色変換テーブルLUTを参照して、画像データOR
G中のカラー発色領域について、その色成分R,G,Bをプリンター200が表現可能な
色成分(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の各色)に変換
する。
ハーフトーンモジュール44は、色変換モジュール42によって色変換された画像デー
タの階調をドットの分布によって表すハーフトーン処理を行う。本実施例では、このハー
フトーン処理として、周知の組織的ディザ法を用いる。なお、ハーフトーン処理としては
、組織的ディザ法以外にも、誤差拡散法や濃度パターン法その他のハーフトーン技術を利
用することができる。
印刷制御モジュール45は、ハーフトーン処理されたデータを用いて、各インクのドッ
トの形成をプリンター200に指示する信号に変換する。メタリックドット形成モジュー
ル47は、アプリケーションプログラム20によって指定されたメタリック領域に、所定
サイズのメタリックドットを形成する。本実施例では、メタリックドットのドットサイズ
を変更することで、メタリック領域における例えば単位面積当たりの金属顔料分布量を規
定することができる。例えば、メタリック感を増すには金属顔料分布量を増やし、メタリ
ック感を控えるには金属顔料分布量を少なくすればよい。カラー印刷モジュール48は、
ハーフトーン処理された画像、即ち、カラー発色領域の画像について、上記各色のカラー
インクによるドット形成を行う。白色ドット形成モジュール46は、これらメタリック領
域およびカラー発色領域と同じ領域に白色のドットを形成する。なお、印刷制御モジュー
ル45は、印刷モード設定部49の設定を参照する制御や、印刷開始コマンドや印刷終了
コマンドなどの種々のコマンドをプリンター200に出力することで、プリンター200
を動作させる制御なども行っている。
印刷モード設定部49は、印刷処理の開始前に、光拡散性の印刷媒体、例えば黒色のシ
ートに印刷する第1の印刷モードを実行するのか、光透過性の印刷媒体、例えば透明シー
ト印刷する第2の印刷モードを実行するのかの指示をユーザーから受け付けるとともに、
受け付けた指示に基づいて印刷モードを設定する。印刷モードの指定は、コンピューター
100のディスプレイ114に、設定画面を表示し、ユーザーによる指定を受け付けるこ
とにより行なう。第1,第2の印刷モードによる印刷の詳細については後述する。
次に、印刷制御装置としてのコンピューター100の具体的な構成について説明する。
図2は、コンピューター100の概略構成図である。コンピューター100は、CPU1
02を中心に、ROM104やRAM106などを、バス116で互いに接続する周知の
構成を備えている。
コンピューター100には、フレキシブルディスク124やコンパクトディスク126
等のデータを読み込むためのディスクコントローラ109や、周辺機器とデータの授受を
行うための周辺機器インタフェース108、ディスプレイ114を駆動するためのビデオ
インターフェース112が接続されている。周辺機器インタフェース108には、プリン
ター200や、ハードディスク118が接続されている。また、デジタルカメラ120や
カラースキャナ122を周辺機器インタフェース108に接続すれば、デジタルカメラ1
20やカラースキャナ122で取り込んだ画像に対して画像処理を施すことも可能である
。また、ネットワークインターフェースカード110を装着すれば、コンピューター10
0を通信回線300に接続して、通信回線に接続された記憶装置310に記憶されている
データを取得することもできる。コンピューター100は、印刷しようとする画像データ
を取得すると、上述したプリンタードライバー24の働きにより、プリンター200を制
御して、この画像データの印刷を行う。
次に、プリンター200の構成について説明する。図3はプリンター200の概略構成
を示すブロック図である。この図3に示すように、プリンター200は、紙送りモータ2
35によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモータ230によってキャリッジ
240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ240に搭載された
印刷ヘッド250を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、これらの紙送
りモータ235,キャリッジモータ230,印刷ヘッド250および操作パネル256と
の信号のやり取りを司る制御回路260とから構成されている。
キャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構は、プラテン236の
軸と並行に架設されキャリッジ240を摺動可能に保持する摺動軸233と、キャリッジ
モータ230との間に無端の駆動ベルト231を張設するプーリ232と、キャリッジ2
40の原点位置を検出する位置検出センサ234等から構成されている。
キャリッジ240には、カラーインクとして、シアンインク(C)と、マゼンタインク
(M)と、イエロインク(Y)と、ブラックインク(K)とをそれぞれ収容したカラーイ
ンク用カートリッジ241が搭載される。また、キャリッジ240には、メタリックイン
ク(S)を収容したメタリックインク用カートリッジ242と、白色インク(W)を収容
した白色インク用カートリッジ243も搭載される。キャリッジ240の下部の印刷ヘッ
ド250には、これらの各色に対応する計6種類のインク吐出用ヘッド244ないし24
9が形成されている。キャリッジ240にこれらのインクカートリッジ241,242,
243を上方から装着すると、各カートリッジからインク吐出用ヘッド244ないし24
9へのインクの供給が可能となる。
B.インクシステム:
カラーインク用カートリッジ241に収容された各色カラーインクは、CMYKの各色
で発色する有機色素としての染料を含む染料性のカラーインクである。シアンインク(C
)は、シアン色を発する染料であるダイレクトブルー99を3.6重量パーセント含有し
、この染料を、30重量パーセントの粘度調整用のジエチレングリコールと、1重量パー
セントのサーフィノール465と、65.4重量パーセントの水とを混合した溶媒に溶解
させたインクである。マゼンタインク(M)は、マゼンタ色を発する染料であるアシッド
レッド289を2.8重量パーセント含有し、この染料を、20重量パーセントの粘度調
整用のジエチレングリコールと、1重量パーセントのサーフィノール465と、76.2
重量パーセントの水とを混合した溶媒に溶解させたインクである。
イエロインク(Y)は、イエロ色を発する染料であるダイレクトイエロ86を1.8重
量パーセント含有し、この染料を、30重量パーセントの粘度調整用のジエチレングリコ
ールと、1重量パーセントのサーフィノール465と、67.2重量パーセントの水とを
混合した溶媒に溶解させたインクである。ブラックインク(K)は、黒色を発する染料で
あるフードブラック2を4.8重量パーセント含有し、この染料を、35重量パーセント
の粘度調整用のジエチレングリコールと、1重量パーセントのサーフィノール465と、
69.2重量パーセントの水とを混合した溶媒に溶解させたインクである。いずれのイン
クも、吐出ヘッドからの吐出に支障がないよう、例えば、粘度がおよそ3[mPa・s]
程度に調整されている。
なお、上記したカラーインクに加え、他のインクを用いることも可能である。粒状性の
改善を目的とする場合には、ライトシアンやライトマゼンタのインクを加えれば良い。こ
の場合には、シアンインク、マゼンタインクの染料濃度を1/4程度としたインクを用い
ればよい。また、レッド、オレンジ、グリーン、ブルーなどの特色インクを一つ以上併用
することも可能である。こうした特色インクは、プリンター200における色の再現範囲
を拡大し、例えば記憶色などを的確に表現する際に有用である。
メタリックインク用カートリッジ242に収容されたメタリックインク(S)としては
、本実施例では、金属顔料を水性溶媒に分散させたものを用いた。金属顔料については、
以下のように規定されたものを含有する。例えば、平板状粒子の金属顔料とした上で、こ
の平板状粒子の平面上の長径をX、短径をY、厚みをZとした場合、平板状粒子のX−Y
平面の面積より求めた円相当径の50%平均粒子径R50が0.5〜3μmであり、かつ
、R50/Z>5の条件を満たすものを採用した。この場合、アルミニウムやアルミニウ
ム合金によって形成した金属顔料としたり、金属蒸着膜を破砕して作成した金属顔料とす
ることも可能である。本実施例では、アルミニウムから形成した金属顔料を採用した。メ
タリックインク(S)に含まれる金属顔料の濃度としても、例えば、0.1〜10.0重
量%とすることができ、本実施例では、1.5重量%のものを用いた。
白色インク用カートリッジ243に収容された白色インク(W)としては、顔料として
二酸化チタンを用い、二酸化チタンを、適量の有機溶媒と共に、水に分散させたものを用
いた。白色を呈する顔料としては、二酸化チタンの他、亜鉛、鉛、バリウム、チタン、ア
ンチモン等の酸化物、硫酸塩、炭酸塩などの白色無機顔料などを用いることができる。な
お、分散性向上のため、上記着色剤の粒径を、好ましくは2.0μm以下、さらに好まし
くは、0.2μm以下とすることも好適である。顔料の添加量は、1〜50重量%程度の
範囲から、必要に応じて適宜定めればよい。顔料は、そのまま水などの溶媒に分散させて
も良いが、分散剤又は界面活性剤で水性媒体中に分散させて得られた顔料分散液として添
加しても良い。こうした分散剤としては、一般的に顔料分散の分散剤として既に利用され
ているものが知られている。
白色インク(W)に含有される有機溶媒としては、低沸点有機溶媒の中から、例えば、
メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−
ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、iso−ブタノール、ペンタ
ノール等を適宜採用可能である。含有量は、0.1〜10重量%程度の範囲から、インク
としての諸特性に鑑み、適宜選択すればよい。
白色インク(W)には、この他、記録ヘッドのノズルの目詰まりを防止させるために湿
潤剤や、浸透剤などを含ませることができる。湿潤剤としては、ジエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなど、あるいはセルロースなど自然
界に広く存在する物質を用いることができる。湿潤剤の添加量は、インク中に0.5〜4
0重量%、好ましくは2〜20重量%の範囲とすることができる。更に、浸透剤としては
、多価アルコールのアルキルエーテル誘導体などを用いることができる。具体例としては
、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−
ブチルエーテル、およびプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテルから選ばれた一
種または二種以上の混合物を挙げることができる。これら多価アルコールのアルキルエー
テル誘導体の添加量は、製造される分散体に対して0.5〜20重量%程度が好ましく、
より好ましくは3〜15重量%の範囲とすることができる。
C.ノズルグループ:
次に、印刷ヘッド250について説明する。図4は印刷ヘッド250を構成するインク
吐出用ヘッドのノズル配置を概略的に示す説明図である。白色インク(W)、メタリック
インク(S)、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエロインク(Y)、ブラ
ックインク(K)の各色について、それぞれ、96個のノズルが用意されているが、図4
では、図示の都合上、各色10個のノズルを記載した。以下、各色のノズルは10個とし
て説明するが、ノズル数は、プリンター200の仕様により決定される。各色のインクを
吐出するノズルは、印刷ヘッド250の下面に副走査方向に沿って配列されている。各ノ
ズルは、副走査方向に、ラスタ2列おきに、つまり2ドット間隔で配置されている。図中
、下方が、副走査方向(紙送り方向)を示しているため、印刷時には、最も上方に示した
ノズルから、印刷媒体Pの印刷箇所が通過することになる。
図4に示した各ノズル内には、ピエゾ素子が組み込まれている。ピエゾ素子は、周知の
ように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行
う素子である。本実施例では、ピエゾ素子に所定の電圧信号(駆動信号)を印加すること
により、ノズル内のインク通路の一側壁を変形させることで、インク滴をノズルから吐出
させる。なお、本実施例では、このように、ピエゾ素子を用いてインクを吐出させている
が、気泡(バブル)をノズル内に発生させることで、インクを吐出させる方式を採用して
もよい。
本実施例の印刷装置10では、白色インク、メタリックインク、カラーインクを印刷媒
体Pに付与する際、インク間の付与のタイミングに時間差を与えるために、片方向印刷と
すると共に、印刷ヘッド250に用意された各インク吐出用ノズルのうち、インク毎に使
用するノズルをM個(本実施例では、M=32)に制限している。第1の印刷モードでは
、印刷ヘッド250に用意された各色吐出用ヘッド244ないし249のうち、白色イン
クのインク吐出用ヘッド249については、全96個のノズルのうち、先に印刷媒体Pが
通過する側、つまり副走査方向先頭側からM個のノズル(第1番から第M番のノズル)を
使用し、残りのノズルは使用しない。図4では、第1番から第3番のノズルとしてこれを
示した。以下、図4については同様に例示している。メタリックインクのインク吐出用ヘ
ッド248については、96個のノズルのうち、第M+1番から第2M番のM個のノズル
を使用し、残りのノズルは使用しない。また、カラーインク(C,M,Y,K)のノズル
列をなすインク吐出用ヘッド244〜247の各々については、96個のノズルのうち、
第2M+1番から96番のM個のノズルを使用し、残りのノズルを使用しない。
以下、白色インクを吐出するノズルを第1ノズルグループG1と呼び、メタリックイン
クを吐出するノズルを、第2ノズルグループG2と呼び、カラーインクを吐出するノズル
を第3ノズルグループG3と呼ぶ。印刷時に各インクの吐出動時に行なわれるが、印刷ヘ
ッド250が一回主走査方向に往復すると、印刷媒体Pが副走査方向に所定量だけ搬送さ
れるから、印刷媒体Pからみれば、一つのラスタには、最初に第1ノズルグループG1か
ら吐出される白色インクが付与され、次に第2ノズルグループG2から吐出されるメタリ
ックインクが付与され、最後に第3ノズルグループG3から吐出されるカラーインクが付
与されることになる。
他方、第2の印刷モードでは、使用されるノズルは、第1の印刷モードとは全く逆にな
る。つまり、印刷ヘッド250に用意された各色吐出用ヘッド244ないし249のうち
、カラーインクのノズル列をなすインク吐出用ノズル244〜247については、全96
個のノズルのうち、副走査方向先頭側からM個のノズルを使用し、残りのノズルは使用し
ない。メタリックインクのインク吐出用ヘッド248については、96個のノズルのうち
、第M+1番から第2M番のM個のノズルを使用し、残りのノズルは使用しない。また、
白色インクのインク吐出用ヘッド249については、96個のノズルのうち、第2M+1
番から96番のM個のノズルを使用し、残りのノズルを使用しない。この結果、第2の印
刷モードでは、印刷媒体Pから見れば、一つのラスタには、最初に第3ノズルグループG
3から吐出されるカラーインクが付与され、次に第2ノズルグループG2から吐出される
メタリックインクが付与され、最後に第1ノズルグループG1から吐出される白色インク
が付与されることになる。
以上説明した印刷ヘッド250の制御は、図3に示したプリンター200の制御回路2
60により行なわれる。制御回路260は、CPUや、ROM、RAM、PIF(周辺機
器インタフェース)等がバスで相互に接続されて構成されており、キャリッジモータ23
0および紙送りモータ235の動作を制御することによってキャリッジ240の主走査動
作および副走査動作の制御を行う。また、PIFを介してコンピューター100から出力
された印刷データを受け取ると、キャリッジ240が主走査方向往動あるいは主走査方向
復動する際に、印刷データに応じた駆動信号をインク吐出用ヘッド244ないし249に
供給することによって、インクの吐出を制御して、所定のラスタの印刷を行なう。インク
の吐出を伴う往動または復動を印刷媒体Pの幅方向の終端まで行なうと、制御回路260
は、印刷媒体Pを副走査方向に搬送し、次のラスタの印刷に備える。この操作を繰り返す
ことにより、プリンター200は、第1または第2の印刷モードでの印刷を完了する。
なお、本実施例のプリンター200は、印刷媒体Pに向けてインク滴を吐出することに
より、インクドットを形成するいわゆるインクジェットプリンターであるものとして説明
するが、他の手法を用いて印刷媒体にインクを付与するプリンターとすることも差し支え
ない。例えば、インク滴を吐出する代わりに、静電気を利用して各色のトナー粉を印刷媒
体上に付着させることでインクを付与するプリンターや、熱転写型プリンター、あるいは
昇華型プリンターとしても実施することも可能である。
D.印刷処理:
図5は実施例における印刷処理のフローチャートである。この実施例では、コンピュー
ター100は、メタリックインクを用いたメタリック領域を判別し、このメタリック領域
以外の領域については、メタリックインクの使用を制限してカラーインクだけによる印刷
を図る処理を行う。なお、印刷モード設定部49は、印刷処理の開始前に、第1の印刷モ
ードを実行するのか、第2の印刷モードを実行するのかの指示をユーザーから受け付ける
とともに、受け付けた指示に基づいて印刷モードを設定する。
印刷処理を開始すると、コンピューター100は、まず、RGB形式の画像データを入
力する(ステップS100)。画像データを入力すると、コンピューター100は、アプ
リケーションプログラム20にて定めた各領域を判別する(ステップS102)。この領
域判別処理では、アプリケーションプログラムが例えば図6(A)に示したように、金色
や銀色などの領域MLRと、カラーで表現した領域CLRとを作成し、これを印刷使用と
すると、領域判別処理では、各領域を判断し、図6(B)に示したように、メタリックイ
ンク(S)のドットを形成するメタリック領域MLRと、メタリックインク(S)とカラ
ーインク(CMYK)とが形成されるカラー発色領域CLR1と、カラーインク(CMY
K)のみが形成されるカラー発色領域CLR2とを判別し、各領域毎にデータを分離する
。更に、図6(C)に示したように、メタリック領域MLRとカラー発色領域CLRとの
論理和に相当する領域を、白色領域WHTとして定める処理を行なう。カラー発色領域を
2つに分けているのは、メタリックインクと重畳される領域CLR1では、カラーインク
の割合を調整し、メタリックインクと重畳されない領域CLR2との視認上の差異を小さ
くしているからである。もとより、メタリックインクの有無によってカラーインクの発色
の状態が変わることが、印刷上許容もしくは積極的に利用されている場合には、こうした
調整を行なう必要はなく、カラー発色領域を一つの領域として判別することも差し支えな
い。
ステップS102で各領域を判別する処理を行なうと、続いて、コンピューター100
は、色変換モジュール42を用いて、ステップS100で入力したRGB形式の画像デー
タを、各領域について、CMYK形式の画像データに変換する(ステップS104)。C
MYK形式の画像データが得られると、コンピューター100は、ハーフトーンモジュー
ル44を用いてハーフトーン処理を行い、プリンター200に転送可能なデータを生成す
る(ステップS106)。ハーフトーン処理では、カラーインクのみならず、メタリック
インク(S)および白色インク(W)についても2値化の処理が行なわれる。メタリック
インク(S)については、上述したメタリック領域MLRについて、一様に、ドット記録
率が30%となるようにハーフトーン処理を行なう。メタリックインク(S)は、ドット
記録率を30%程度までは、インク量(記録率)に応じて光沢感を増すが、30%を超え
ると、光沢感の増加はほとんど見られない。従って、本実施例では、ドット記録率が30
%となるようにハーフトーン処理を行なっている。また、白色インク(W)については、
上述したカラー発色領域CLRとメタリック領域MLRとの論理和の領域WHTに、白色
インクのドットを形成するものとして、メタリックインク同様、一様に、記録率80%と
なるようハーフトーン処理を行なう。白色インクは、第1の印刷モードではメタリックイ
ンクとカラーインクとの発現を補助するために付与される。例えば、白色インクが付与さ
れた領域の明度指数L*が、値70以上となるように付与すれば、カラーインク等の発現
は十分に確保される。白色インクが付与された領域の明度指数L*を値70以上とするに
は、ドット記録率で80〜90%とすれば良い。また、第2の印刷モードではメタリック
インクによる遮光性を補助するために付与されるため、ドットゲインを考慮して、白色イ
ンクのインク滴が、重なり合う程度以上の記録率とすれば良い。
ハーフトーン処理が終了すると、コンピューター100は、印刷制御モジュール45を
用いてプリンター200を制御し、印刷を開始する(ステップS108)。印刷を開始す
ると、プリンター200は、各インクのドットを形成する処理を行なう(ステップS10
0)。各インクのドットを形成する処理は、印刷媒体Pに画像を形成する全範囲に亘って
、次のように行なわれる。
[第1の印刷モードでのドット形成]
印刷モード設定部49により印刷開始時に、第1の印刷モードが設定されている場合に
は、各インクのドットは次のように形成される。第1の印刷モードとは、光拡散性の印刷
媒体に印刷を行なう印刷モードであり、本実施例では、黒色のシートに印刷を行なう場合
を想定している。第1の印刷モードか指定されていると、制御回路260は、キャリッジ
の往復動に合わせて、各インク吐出用ヘッド244〜249を制御して、各インクの吐出
を行なわせる。しかも、上述したように、複数のノズルのうち、各インク毎に一部のノズ
ルのみを用いて印刷を行なう。従って、一つのラスタについて見れば、
(1)最初に第1ノズルグループG1から吐出される白色インクが印刷媒体Pに付与され

(2)次に第2ノズルグループG2から吐出されるメタリックインクが印刷媒体Pに付与
され、
(3)最後に第3ノズルグループG3から吐出されるカラーインクが付与される
ことになる。
この結果、光拡散性の印刷媒体である黒色シートBKSの上に、メタリック領域であり
かつカラー発色領域が形成される場合には、図7に示したように、まず白色インク(W)
が付与されて、白色のインク層WHTが形成され、その上に、メタリックインク(S)が
付与されて、メタリック領域MLRが形成され、更にその上に、各色のカラーインク(C
、M、Y、K)が付与されて、カラー発色領域CLRが形成されることになる。この結果
、印刷された黒色シートBKSを、印刷面側PSから見ると、メタリック領域MLRとカ
ラー発色領域CLRとは、白色インクのインク層WHT上に形成されるので、黒色シート
BKS上でありながら、印刷領域の明度が確保でき、メタリックインクによる光沢感も十
分に得ることができる。またカラーインクによる色の発現も十分に引き出すことができる
。な、上記実施例では、光拡散性の印刷媒体として黒色のシートを用いたが、地色の濃い
不透明のシートであれば、同様の効果を得ることができる。
[第2の印刷モードでのドット形成]
他方、印刷モード設定部49により印刷開始時に、第2の印刷モードが設定されている
場合には、各インクのドットは次のように形成される。第2の印刷モードとは、光透過性
の印刷媒体に印刷を行なう印刷モードであり、本実施例では、透明シートに印刷を行なう
場合を想定している。本実施例で用いる透明シートは、その印刷面に水性インクを定着さ
せるための透明な浸透層が形成された合成樹脂のシートである。第2の印刷モードか指定
されていると、制御回路260は、キャリッジの往復動に合わせて、各インク吐出用ヘッ
ド244〜249を制御して、各インクの吐出を行なわせる。しかも、上述したように、
複数のノズルのうち、各インク毎に一部のノズルのみを用いて印刷を行なう。従って、一
つのラスタについて見れば、
(A)最初に第3ノズルグループG3′から吐出されるカラーインクが印刷媒体Pに付与
され、
(B)次に第2ノズルグループG2′から吐出されるメタリックインクが印刷媒体Pに付
与され、
(C)最後に第1ノズルグループG1′から吐出される白色インクが印刷媒体Pに付与さ
れることになる。
この結果、光透過性の印刷媒体である透明シートTRSの上に、メタリック領域であり
かつカラー発色領域が形成される場合には、図8に示したように、まず各色のカラーイン
ク(C、M、Y、K)が付与されて、カラー発色領域CLRが形成され、その上に、メタ
リックインク(S)が付与されて、メタリック領域MLRが形成され、更にその上に、白
色インク(W)が付与されて、白色のインク層WHTが形成されることになる。この結果
、印刷された透明シートTRSを、透明シートの側RSから見ると、透明シートTRS側
にカラー発色領域CLRが形成され、その背後に白色インクのインク層WHTが形成され
るので、透明シートTRSでありながら、少量のメタリックインクを用いるだけで、遮光
性を十分に確保することができる。また、メタリックインクによる光沢感も十分に得るこ
とができる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で、種々の態様で実施し得ることはもちろん
である。例えば、図9に示したように、各インクの吐出用ヘッド344〜349を最初か
ら副走査方向にずらして配置した構成のプリンターを用いても良い。もとより、各インク
吐出用のヘッドは同じ位置に配置し、第1の印刷モードであれば、白色インクのみを用い
た印刷を印刷媒体Pに対してまず行ない、印刷媒体Pを副走査方向に用紙の長さ分だけ搬
送し、その後、印刷媒体Pを印刷開始位置まで戻して、メタリックインクによる印刷、カ
ラーインクによる印刷の順に、印刷処理を繰り返すものとしても良い。
あるいは、上記実施例では、メタリックインクとカラーインクとは、異なるタイミング
で印刷媒体の同じラスタに吐出されるものとして説明したが、同じラスタに対する印刷時
に同時に吐出するものとしても良い。同じ水性インクのメタリックインクとカラーインク
とをほぼ同時に吐出すると、両インクはある程度混じり、白色インク層あるいは印刷媒体
Pの表面の吸収層の化学的な性質の違いおよびメタリックインクに分散された金属顔料の
比重などにより、第1の印刷モードでは、カラーインクがメタリックインクの上側に現わ
れ、第2の印刷モードではメタリックインクの下側に潜り込むようにすることができる。
結果的に、印刷媒体上に、視認可能な側から最も遠い側から、白色インク、特殊光沢イン
ク、カラーインクの順となればよく、各インクの付与の順序は問わない。
また、上記実施例では、メタリックインクのドットの記録率や白色インクのドットの記
録率は一定としたが、画像データに依存するものとしても良い。例えば、カラーインクの
ドットの記録率に応じてメタリックインクのドットの記録率を調整する用にしても良い。
この場合、遮光性の観点から、白色インクの記録率とメタリックインクの記録率の総和が
一定になるように、白色インクのドットの記録率を補正しても良い。あるいは、印刷媒体
のインクデューティにより、最後に付与されるインクの記録率を制限するものとしても良
い。
また、遮光用インクとしては、本実施例では、酸化チタンを用いた白色インクを採用し
たが、遮光性を有するものであれば、利用可能である。もとより、遮光性インクとして、
白色インクなど、明度の高いインクを用いれば、カラーインクの発現上有利である。こう
した白色インクとしては、単なる白色顔料を用いるのではなく、パール光沢などを有する
白色インクを用いても良い。カラーインクとしては、上記実施例では、染料系のインクを
用いたが、顔料系のインクを用いても差し支えない。また、本実施例では、各インクは、
水性としたが、すべて油性のインクを用いるものとしても良い。また印刷の時間的なズレ
を十分に確保するのであれば、水性、油性のインクを混用しても良い。
10…印刷システム
20…アプリケーションプログラム
22…ビデオドライバー
24…プリンタードライバー
42…色変換モジュール
44…ハーフトーンモジュール
45…印刷制御モジュール
46…白色ドット形成モジュール
47…メタリックドット形成モジュール
48…カラー印刷モジュール
49…印刷モード設定部
100…コンピューター
102…CPU
104…ROM
106…RAM
108…周辺機器インタフェース
109…ディスクコントローラ
110…ネットワークインターフェースカード
112…ビデオインターフェース
114…ディスプレイ
116…バス
118…ハードディスク
120…デジタルカメラ
122…カラースキャナ
124…フレキシブルディスク
126…コンパクトディスク
200…プリンター
230…キャリッジモータ
231…駆動ベルト
232…プーリ
233…摺動軸
234…位置検出センサ
235…紙送りモータ
236…プラテン
240…キャリッジ
241…カラーインク用カートリッジ
242…メタリックインク用カートリッジ
243…白色インク用カートリッジ
244〜247…カラーインク吐出用ヘッド
248…メタリックインク吐出用ヘッド
249…白色インク吐出用ヘッド
250…印刷ヘッド
256…操作パネル
260…制御回路
300…通信回線
310…記憶装置
344〜349…各インクの吐出用ヘッド
BKS…黒色シート
CLR…カラー発色領域
G1…第1ノズルグループ
G2…第2ノズルグループ
G3…第3ノズルグループ
LUT…色変換テーブル
MLR…メタリック領域
ORG…画像データ
P…印刷媒体
TRS…透明シート
WHT…白色領域

Claims (13)

  1. 複数のインクを用いて印刷を行なう印刷装置であって、
    少なくとも白色インク、特殊光沢インク、カラーインクを付与可能な印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドを制御して、印刷媒体上に、視認可能な側から最も遠い側から、前記遮
    光用インク、前記特殊光沢インク、前記カラーインクの順となるよう、前記各インクを付
    与する制御部と
    を備えた印刷装置。
  2. 前記特殊光沢インクは、予め定めた所定の割合を上限として、前記印刷媒体上に付与さ
    れる
    請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記特殊光沢インクは、所定の質感を発現する顔料を含有する質感発現インクである
    請求項1または請求項2記載の印刷装置。
  4. 前記特殊光沢インクは、媒体表面に印刷されたインクの光学的特性が反射角依存性を有
    するインク、またはメタリック感を発現する顔料を含有するメタリックインクである
    請求項3記載の印刷装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか記載の印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドを、前記印刷媒体の幅方向に亘って移動する主走査手段を備え、
    前記印刷ヘッドには、前記移動方向に交叉する方向に、前記各インクを吐出する複数の
    ノズルを、前記各インク毎に配列し、
    前記各インク用のノズルを、前記印刷ヘッドの前記移動方向の先頭から順に、前記遮光
    用インク、前記特殊光沢インク、前記カラーインクの順に配置した
    印刷装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか記載の印刷装置であって、
    前記印刷媒体は、光透過性を有する透過性印刷媒体であり、
    前記制御部は、前記透過性印刷媒体上に、前記カラーインク、前記特殊光沢インク、前
    記遮光用インクの順に、前記各インクを付与する
    印刷装置。
  7. 前記制御部は、前記遮光用インク、前記特殊光沢インクの少なくとも一方は、印刷する
    画像によらず、一定量を前記カラーインクの付与範囲を含む所定の範囲に付与する
    請求項1ないし請求項6のいずれか記載の印刷装置。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれか記載の印刷装置であって、
    前記印刷媒体は、光散乱性を有する散乱性印刷媒体であり、
    前記制御部は、前記散乱性印刷媒体上に、前記遮光用インク、前記特殊光沢インク、前
    記カラーインクの順に、前記各インクを付与する
    印刷装置。
  9. 請求項8記載の印刷装置であって、
    前記散乱性印刷媒体は、黒色または前記カラーインクが実現しうる印刷濃度より明度低
    い色であり、
    前記制御部は、前記前記散乱性印刷媒体上に付与された前記遮光用インクを、該遮光用
    インクが付与された領域の明度指数L*が、値70以上となるように付与する
    印刷装置。
  10. 前記各インクの付与は、各インクのインク滴を前記印刷媒体に向けて吐出することによ
    り行なわれる
    請求項1ないし請求項9のいずれか記載の印刷装置。
  11. 複数のインクを用いて印刷を行なう印刷方法であって、
    少なくとも遮光用インク、特殊光沢インク、カラーインクを付与可能な印刷ヘッドを、
    印刷媒体に対して、相対的に移動しつつ、
    前記印刷ヘッドを制御して、印刷媒体上に、視認可能な側から最も遠い側から、前記遮
    光用インク、前記特殊光沢インク、前記カラーインクの順となるよう、前記各インクを付
    与する
    印刷方法。
  12. 複数のインクを用いて印刷を行なう印刷制御方法であって、
    印刷しようとする画像の画像データを受け取り、
    前記画像データに基づいて、遮光用インクの付与範囲、特殊光沢インクの付与範囲。カ
    ラーインクの付与範囲を決定し、
    前記遮光用インクの付与は範囲と前記特殊光沢インクの付与範囲における遮光用インク
    及び特殊光沢インクの付与量を決定し、
    前記カラーインクの付与範囲における前記カラーインクの付与量を前記画像データの階
    調値に基づいて決定し、
    前記印刷媒体に前記各インクを付与する印刷ヘッドを制御して、印刷媒体上に、視認可
    能な側から最も遠い側から、前記遮光用インク、前記特殊光沢インク、前記カラーインク
    の順となるよう、前記各インクを付与する
    印刷制御方法。
  13. 複数のインクを用いて印刷を行なう印刷制御方法をコンピューターにより実現するプロ
    グラムであって、
    印刷しようとする画像の画像データに基づいて、遮光用インクの付与範囲、特殊光沢イ
    ンクの付与範囲、カラーインクの付与範囲を決定する機能と、
    前記遮光用インクの付与は範囲と前記特殊光沢インクの付与範囲における遮光用インク
    及び特殊光沢インクの付与量を決定する機能と、
    前記カラーインクの付与範囲における前記カラーインクの付与量を前記画像データの階
    調値に基づいて決定する機能と、
    前記印刷媒体に前記各インクを付与する印刷ヘッドを制御して、印刷媒体上に、視認可
    能な側から最も遠い側から、前記遮光用インク、前記特殊光沢インク、前記カラーインク
    の順となるよう、前記各インクを付与する機能と
    をコンピューターにより実現させるプログラム。
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