JP2006035689A - インクジェット用液体組成物、インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、並びに、インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット用液体組成物、インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、並びに、インクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、長期保存安定性に優れたインクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、及び、インクジェット記録装置を提供すること。そして、これらに用いるインクジェット用液体組成物を提供すること。
【解決手段】 インクジェット用液体組成物を、少なくとも酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸、有機アミン化合物、水溶性溶媒、及び水を含有し、前記有機酸に対する前記有機アミン化合物の添加量の比率が、モル比(有機酸:有機アミン化合物)で1:0.1〜1:0.9の範囲とする。そして、これを、インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置に利用する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、インクジェット用液体組成物、インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、並びに、インクジェット記録装置に関するものである。
ノズル、スリット、多孔質フィルム等により形成されるインク吐出口からインクを吐出するインクジェット方式は、小型で安価である等の理由から多くのプリンターに用いられている。これらインクジェット方式の中でも、圧電素子の変形を利用しインクを吐出させるピエゾインクジェット方式、及び、熱エネルギーによるインクの沸騰現象を利用しインクを吐出する熱インクジェット方式は高解像度、高速印字性に優れるという特徴を有する。
現在、インクジェットプリンターでは普通紙における高速化及び高画質化が重要な課題の一つとして挙げられている。この目標達成に向けて、カチオン性基を有する化合物を含む液体を記録媒体上に付着させた後、その液体が記録媒体に浸透し、媒体中に存在し、かつ、媒体表面から無くなった直後に、アニオン染料を含むインクを付着させて画像を形成する画像形成方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。但し、この方法では、インクの乾燥時間を短くした場合に、画像濃度が不十分となる場合があり、また、少ないドロップ量で印字した場合に、長期噴射性が不十分となる場合が存在した。
また、高速乾燥性、高光学濃度、高画質化を目的として、ブラックインクが水と水溶性溶媒を含み、普通紙における乾燥時間が5秒以下であり、カラーインクは、色剤、水、水溶性溶媒、ブラックインクの成分を凝集させる凝集剤を含み、普通紙における浸透時間が5秒以下であることを特徴とするカラーインクセットが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この方式を用いた場合、カラーインクの色剤に顔料を用いた場合には、光学濃度、滲み、色間滲みでは優れるものの、凝集剤を含むため、長期保存安定性が充分でない場合が存在した。凝集剤として、通常用いられているのは、電解質や多価金属塩であり、これらの凝集剤としての効果が強すぎることも問題であった。
また、噴射特性などの改善を目的に、ピロリドンカルボン酸などの含窒素複素5員環ケト酸又はその塩を含有することを特徴とするインクが提案されている(例えば、特許文献3〜特許文献5参照。)。この方式は、含窒素複素5員環ケト酸の塩による保湿性効果を利用し、噴射性の改善を目的としている。この含窒素複素5員環ケト酸を含有する液体を、本発明のように色材を含有する液体と併用する場合、画質と長期保存安定性の両立を達成できない場合が存在した。
上記のように、従来の方法では、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、長期保存安定性を同時に満足することはできなかった。
特許2667401号明細書 特開2001−294788号公報 特開昭63−265681号公報 特許2711888号明細書 特開2000−109735号公報
従って、本発明は、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、長期保存安定性に優れたインクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、及び、インクジェット記録装置を提供することにある。
また、これらに用いるインクジェット用液体組成物を提供することである。
本発明に係る課題を解決するため鋭意検討を行った結果、本発明の請求範囲を満たすことにより、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、長期保存安定性を同時に満足するという結論に至った。即ち、
本発明のインクジェット用液体組成物は、少なくとも酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸、有機アミン化合物、水溶性溶媒、及び水を含有し、
前記有機酸に対する前記有機アミン化合物の添加量の比率が、モル比(有機酸:有機アミン化合物)で1:0.1〜1:0.9の範囲にある、
ことを特徴としている。
本発明のインクジェット用液体組成物において、前記有機酸が下記一般式(1)で表される化合物であることが好適である。
Figure 2006035689
(式中、Xは、O、CO、NH、NR、S、又はSO2を表し、Rは、アルキル基を表す。Mは、水素原子、アルカリ金属又はアミン類を表す。lは1〜5の整数、mは1又は2、nは、3〜7の整数である。)
本発明のインクジェット用液体組成物において、前記有機アミン化合物の重量平均分子量が、1000以下であることが好適である。
本発明のインクジェット用液体組成物において、前記一般式(1)で表される化合物が、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ビリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、及びこれらの化合物の誘導体、並びに、これらの塩からなる群の中から選択される少なくとも1種であることが好適である。
本発明のインクジェット用液体組成物において、前記液体組成物のpHが、2.5以上7.0以下であることが好適である。
本発明のインクジェット用液体組成物において、前記液体組成物中の前記有機アミン化合物の添加量が液体組成物全量に対して、0.01質量%以上30質量%以下であることが好適である。
本発明のインクジェット用液体組成物において、前記液体組成物中の前記有機酸の添加量が液体組成物全量に対して、0.01質量%以上30質量%以下であることが好適である。
本発明のインクジェット用インクセットは、少なくとも第1の液体及び第2の液体を有し、
第1の液体は、少なくとも、色材、水溶性溶媒、及び水を含有し、
第2の液体は、上記本発明のインクジェット用液体組成物である、
ことを特徴としている。
本発明のインクジェット用インクセットにおいて、前記第1の液体中における色材が顔料であり、該顔料が高分子分散剤により分散されている顔料、自己分散可能な顔料、及び樹脂により被覆された顔料からなる群の中から選択される少なくとも1種であることが好適である。
本発明のインクジェット用インクセットにおいて、前記第1の液体が、カルボン酸基を有する樹脂を含有することが好適である。
本発明のインクジェット用インクセットにおいて、前記第2の液体が、染料、表面にスルホン酸又はスルホン酸塩を有する顔料、自己分散顔料からなる群から選択される少なくとも1種の色材を含有することが好適である。
本発明のインクジェット用インクセットにおいて、前記第1の液体中における前記色材の粒子の体積平均粒子径が、30nm以上250nm以下であることが好適である。
本発明のインクジェット用インクセットにおいて、前記第1の液体の表面張力が、20mN/m以上60mN/m以下であることが好適である。
本発明のインクジェット用インクセットにおいて、前記第2の液体の表面張力が、20mN/m以上45mN/m以下であることが好適である。
本発明のインクジェット用インクセットにおいて、前記第1の液体、及び前記第2の液体の粘度が、1.2mPa・s以上25.0mPa・s以下であることが好適である。
本発明のインクジェット用インクセットにおいて、前記第1の液体と、前記第2の液体との混合液における5μm以上の粒子数が、1,000個/μL以上であることが好適である。
本発明のインクジェット記録方法は、インクジェット用インクセットを用いたインクジェット記録方法であり、
インクジェット用インクセットは、上記本発明のインクジェット用インクセットであり、
前記第1の液体及び第2の液体が互いに接触するように記録媒体上に付与し、画像を形成することを特徴としている。
本発明のインクジェット記録方法において、前記第1の液体、及び第2の液体が、1ドロップ当たり25ng以下で記録媒体に付与されることが好適である。
本発明のインクジェット記録方法において、1画素を形成するために付与される前記第1の液体と第2の液体の付与量が、質量比で1:10〜10:1の範囲であることが好適である。
本発明のインクジェット記録装置は、インクジェット用インクセットにおける各液体を記録媒体に吐出するための記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置であり、
インクジェット用インクセットは、上記本発明のインクジェット用インクセットである、
ことを特徴としている。
本発明のインクジェット記録装置において、記録媒体に、前記第1の液体、及び前記第2の液体を、1ドロップ当たり25ng以下で付与することが好適である。
本発明のインクジェット記録装置において、1画素を形成するために付与される前記第1の液体及び前記第2の液体の付与量が、質量比で1:10〜10:1であることが好適である。
以上説明したように、本発明に係るインクジェット用液体組成物、インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、並びに、インクジェット記録装置は、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、長期保存安定性に優れるものである。
以下、本発明について、詳細に説明する。
(インクジェト用インクセット、インクジェット用液体組成物)
本発明のインクジェット用インクセットは、第1の液体と、この第1の液体を凝集させる作用を持たせた2の液体とを含むように構成させたものである。そして、第2の液体として、酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸と有機アミン化合物とを、特定の比率で含ませたインクジェット用液体組成物(本発明のインクジェット用液体組成物)を使用する。
この第1の液体と、第2の液体とを互いに接触するように印字することで、光学濃度、滲み、色間滲みを改善することが可能となる。そのメカニズムは明らかとはなっていないが、酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸には、第1の液体を凝集させる作用があり、記録媒体上でこの2種類の液体が互いに接触するように印字されることによって、色材を記録媒体表面で高密度に留めることができるためであると考えている。
この酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸が、第1の液体を凝集させる材料として適している理由について、主として、以下の三つの理由が存在すると推測している。
<1> 酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸は酸性基の解離度が大きく、酸性を示す。従って、第1の液体に表面官能基がアニオン性の色材を用いた場合、二液が接触した際に、第1液の色材表面官能基の解離を阻害する作用が働き、色材が凝集する。
<2> 酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸は、pH緩衝材としての作用を有すると考えられる。そのため、酸性の特定pH範囲内において水素イオン濃度によるpH変動が少ないという特徴を持つ。この結果、第1の液体及び第2の液体が混合されたときに、酸性側でpHが維持され、第1の液体の色材を効果的に凝集させることができると考えられる。
<3> 酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸、電解質としての作用も有する。従って、第1の液体の色材に顔料を使用した場合、顔料間の静電的反発力を弱め、凝集を促進させると考えられる。
一方、酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸を部分中和状態で使用した場合、水に対する溶解度が充分でなく、高濃度に添加することが出来ないという問題も存在した。
そこで、この有機酸と共に、有機酸を溶解するアルカリ剤として有機アミン化合物を使用することで、低中和度状態においても有機酸の水への溶解性を高めることが出来、液体組成物の信頼性と、画質を両立させることが可能となった。このメカニズムは明らかとはなっていないが、有機酸、有機アミン化合物は伴に炭化水素系骨格を有し、疎水性相互作用等により、親和性が高まっているためであると考えている。
まず、第1の液体について説明する。第1の液体は、少なくとも、色材、水溶性溶媒、水を含有する。
第1の液体に使用される色材は、染料、顔料どちらでも構わないが、特に顔料が好ましい。これは、染料に比べて顔料の方が、第2の液体との混合時に凝集が生じやすいためであると考えている。顔料の中でも、顔料が高分子分散剤により分散されている顔料、自己分散可能な顔料、樹脂により被覆された顔料が好ましい。
本発明において使用される顔料としては、有機顔料、無機顔料のいずれも使用でき、黒色顔料では、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料等が挙げられる。黒色とシアン、マゼンタ、イエローの3原色顔料のほか、赤、緑、青、茶、白等の特定色顔料や、金、銀色等の金属光沢顔料、無色又は淡色の体質顔料、プラスチックピグメント等を使用しても良い。また、シリカ、アルミナ、又は、ポリマービード等をコアとして、その表面に染料又は顔料を固着させた粒子、染料の不溶レーキ化物、着色エマルション、着色ラテックス等も顔料として使用することも可能である。更には、本発明のために、新規に合成した顔料でも構わない。
本発明で使用される顔料の具体例としては、Raven7000,Raven5750,Raven5250,Raven5000 ULTRAII,Raven 3500,Raven2000,Raven1500,Raven1250,Raven1200,Raven1190 ULTRAII,Raven1170,Raven1255,Raven1080,Raven1060(以上コロンビアン・カーボン社製)、Regal 400R,Regal 330R,Regal 660R,Mogul L,Black Pearls L,Monarch 700,Monarch 800,Monarch 880,Monarch 900,Monarch 1000,Monarch 1100,Monarch 1300,Monarch 1400(以上キャボット社製)、Color Black FW1, Color Black FW2,Color Black FW2V,Color Black 18,Color Black FW200,Color Black S150,Color Black S160,Color Black S170,Printex35,Printex U,Printex V,Printex140U,Printex140V,Special Black 6,Special Black 5,Special Black 4A,Special Black4(以上デグッサ社製)、No.25,No.33,No.40,No.47,No.52,No.900,No.2300,MCF−88,MA600,MA7,MA8,MA100(以上三菱化学社製)等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
シアン色にはC.I.Pigment Blue−1,−2,−3,−15,−15:1,−15:2,−15:3,−15:4,−16,−22,−60等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
マゼンタ色は、C.I.Pigment Red−5,−7,−12,−48,−48:1,−57,−112,−122,−123,−146,−168,−184,−202等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
黄色は、C.I.Pigment Yellow−1,−2,−3,−12,−13,−14,−16,−17,−73,−74,−75,−83,−93,−95,−97,−98,−114,−128,−129,−138,−151,−154,−155,−180等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明において使用される水に自己分散可能な顔料とは、顔料表面に水に対する可溶化基を数多く有し、高分子分散剤が存在しなくとも水中で安定に分散する顔料のことを指す。具体的には、通常のいわゆる顔料に対して酸・塩基処理、カップリング剤処理、ポリマーグラフト処理、プラズマ処理、酸化/還元処理等の表面改質処理等を施すことにより、水に自己分散可能な顔料が得られる。
また、水に自己分散可能な顔料としては、上記顔料に対して表面改質処理を施した顔料の他、キャボット社製のCab−o−jet−200、Cab−o−jet−250、Cab−o−jet−260、Cab−o−jet−270、Cab−o−jet−300、IJX−444、IJX−55、オリエント化学社製のMicrojet Black CW−1、CW−2等の市販の自己分散顔料等も使用できる。
第1の液体に使用される色材であって、自己分散顔料であるものとしては、その表面に官能基にカルボン酸基を含有する色材であることが好ましい。カルボン酸はその解離度が小さいため、酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸によりカルボン酸の解離を抑制することができ、凝集が促進されるためであると推測している。
第1の液体に使用される色材が、その表面にスルホン酸基を有する色材である場合、色材の他にカルボン酸基を有する高分子化合物(カルボン酸基を有する樹脂)を添加することが好ましい。その表面にスルホン酸基を有する色材は、凝集し難いため、光学濃度、滲み、色間滲みが改善されない傾向にある。一方、カルボン酸基を有する高分子化合物を添加させた場合、二液が混合されたときに、高分子化合物の不溶化が生じる。この際、顔料が高分子化合物に取り込まれて凝集するため、光学濃度、滲み、色間滲みが改善すると推測している。
更に、色材として樹脂により被覆された顔料等を使用することもできる。これは、マイクロカプセル顔料と呼ばれ、大日本インキ化学工業社製、東洋インキ社製などの市販のイクロカプセル顔料だけでなく、本発明のために試作されたマイクロカプセル顔料等を使用することもできる。
一方、本発明において使用される染料としては、水溶性染料、分散染料のいずれでも構わない。水溶性染料の具体例としては、C.I.Direct Black−2,−4,−9,−11,−17,−19,−22,−32,−80,−151,−154,−168,−171,−194,−195、C.I.Direct Blue−1,−2,−6,−8,−22,−34,−70,−71,−76,−78,−86,−112,−142,−165,−199,−200,−201,−202,−203,−207,−218,−236,−287,−307,C.I.Direct Red−1,−2,−4,−8,−9,−11,−13,−15,−20,−28,−31,−33,−37,−39,−51,−59,−62,−63,−73,−75,−80,−81,−83,−87,−90,−94,−95,−99,−101,−110,−189,−227、C.I.Direct Yellow−1,−2,−4,−8,−11,−12,−26,−27,−28,−33,−34,−41,−44,−48,−58,−86,−87,−88,−132,−135,−142,−144,−173、C.I.Food Black−1,−2、C.I.Acid Black−1,−2,−7,−16,−24,−26,−28,−31,−48,−52,−63,−107,−112,−118,−119,−121,−156,−172,−194,−208、C.I.Acid Blue−1,−7,−9,−15,−22,−23,−27,−29,−40,−43,−55,−59,−62,−78,−80,−81,−83,−90,−102,−104,−111,−185,−249,−254、C.I.Acid Red−1,−4,−8,−13,−14,−15,−18,−21,−26,−35,−37,−52,−110,−144,−180,−249,−257,−289、C.I.Acid Yellow−1,−3,−4,−7,−11,−12,−13,−14,−18,−19,−23,−25,−34,−38,−41,−42,−44,−53,−55,−61,−71,−76,−78,−79,−122などが挙げられる。
分散染料の具体例としては、C.I.Disperse Yellow‐3、‐5、‐7、‐8、‐42、‐54、‐64、‐79、‐82、‐83、‐93、‐100、‐119、‐122、‐126、‐160、‐184:1、‐186、‐198、‐204、‐224、C.I.Disperse Orange‐13、‐29、‐31:1、‐33、‐49、‐54、‐66、‐73、‐119、‐163、C.I.Disperse Red‐1、‐4、‐11、‐17、‐19、‐54、‐60、‐72、‐73、‐86、‐92、‐93、‐126、‐127、‐135、‐145、‐154、‐164、‐167:1、‐177、‐181、‐207、‐239、‐240、‐258、‐278、‐283、‐311、‐343、‐348、‐356、‐362、C.I.Disperse Violet‐33、C.I.Disperse Blue‐14、‐26、‐56、‐60、‐73、‐87、‐128、‐143、‐154、‐165、‐165:1、‐176、‐183、‐185、‐201、‐214、‐224、‐257、‐287、‐354、‐365、‐368、C.I.Disperse Green‐6:1、‐9などが挙げられる。
本発明に用いられる色材は、第1の液体全質量に対し0.1質量%以上20質量%以下、好ましくは1質量%以上10質量%以下の範囲で使用される。液体中の色材量が0.1質量%未満の場合には、十分な光学濃度が得られない場合が存在し、色材量が20質量%よりも多い場合には、液体の噴射特性が不安定となる場合が存在した。
本発明においては、第1の液体に、顔料を分散させるために高分子分散剤を使用することもできる。一方、水に自己分散可能な顔料を用いた場合でも、高分子分散剤を併用することもできる。高分子分散剤としては、ノニオン性化合物、アニオン性化合物、カチオン性化合物、両性化合物等が使用できる。
例えば、α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの共重合体等が挙げられる。α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホン化ビニルナフタレン、ビニルアルコール、アクリルアミド、メタクリロキシエチルホスフェート、ビスメタクリロキシエチルホスフェート、メタクリロキシエチルフェニルアシドホスフェート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体、ビニルシクロヘキサン、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸アルキルエステル、アクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸シクロアルキルエステル、クロトン酸アルキルエステル、イタコン酸ジアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル等が挙げられる。
上記α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの単独若しくは複数を共重合して得られる共重合体が高分子分散剤として使用される。具体的には、スチレン−スチレンスルホン酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−メタクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸、スチレン−メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸シクロヘキシルエステル−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。
第1の液体において使用される高分子分散剤は、重量平均分子量で2,000〜50,000のものが好ましい。高分子分散剤の分子量が2,000未満の場合、顔料が安定に分散しない場合が存在し、一方、分子量が50,000を超える場合には、液体の粘度が高くなり、吐出性が悪化する場合が存在した。より好ましい重量平均分子量は、3,500〜20,000である。
第1液体中に添加する高分子分散剤は、0.01質量%以上3質量%以下の範囲で使用される。添加量が3質量%を超える場合には、液体粘度が高くなり、液体の噴射特性が不安定となる場合が存在した。一方、添加量が0.01質量%未満の場合には、顔料の分散安定性が低下する場合が存在した。高分子分散剤添加量としては、0.05質量%以上2.5質量%以下がより好ましく、更に好ましくは、0.1質量%以上2質量%以下である。
第1の液体中における色材の粒子の体積平均粒子径は30nm以上250nm以下であることが好ましい。色材の粒子の体積平均粒子径とは、色材そのものの粒子径、又は色材に分散剤等の添加物が付着している場合には、添加物が付着した粒子径をいう。本発明において、体積平均粒子径の測定装置には、マイクロトラックUPA粒度分析計9340(Leeds&Northrup社製)を用いた。その測定は、インク4mlを測定セルに入れ、所定の測定方法に従って行った。尚、即提示に入力するパラメーターとしては、粘度にはインク粘度を、分散粒子の密度には顔料の密度を用いた。より好ましい体積平均粒子径は、50nm以上200nm以下であり、更に好ましくは75nm以上175nm以下である。液体中の粒子の体積平均粒子径が30nm未満である場合には、光学濃度が低くなる場合が存在し、一方、250nmを超える場合には、保存安定性が確保できない場合が存在した。
第1の液体に用いられる水溶性有機溶媒としては、多価アルコール類、多価アルコール類誘導体、含窒素溶媒、アルコール類、含硫黄溶媒等が使用される。具体例としては、多価アルコール類では、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1、5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン等が挙げられる。多価アルコール誘導体としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジグリセリンのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。含窒素溶媒としては、ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノールアミン等が、アルコール類としてはエタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類が、含硫黄溶媒としては、チオジエタノール、チオジグリセロール、スルフォラン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。その他、炭酸プロピレン、炭酸エチレン等を用いることもできる。
第1の液体に使用される水溶性有機溶媒は、単独で使用しても、2種類以上混合して使用しても構わない。水溶性有機溶媒の含有量としては、1質量%以上60質量%以下、好ましくは、5質量%以上40質量%以下で使用される。液体中の水溶性有機溶媒量が1質量%よりも少ない場合には、十分な光学濃度が得られない場合が存在し、逆に、60質量%よりも多い場合には、液体の粘度が大きくなり、液体の噴射特性が不安定になる場合が存在した。
第1の液体中には、水溶性樹脂又は水不溶性樹脂を含有させることが好ましい。これは、酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸が、水溶性樹脂又は水不溶性樹脂を凝集させる効果があるためである。当該樹脂が凝集する際、色材も同時に取り込まれると考えられる。従って、色材の凝集効果が高まり、光学濃度、滲み、色間滲みが改善される傾向がある。
好ましくは、水溶性樹脂又は水不溶性樹脂としてカルボン酸基を含有する化合物が使用される。これは、カルボン酸基の解離度が小さいため、酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸により、凝集が促進されるためであると推測している。特に、色材に、スルホン酸基を含有する化合物を使用した場合には、カルボン酸基を含有する水溶性樹脂又は水不溶性樹脂を添加することが好ましい。このような化合物として好ましくは、
スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸アルキル共重合体などが挙げられる。
水溶性樹脂又は水不溶性樹脂の好ましい添加量は、第1の液体全体に対して、0.01質量%以上10質量%以下であり、より好ましくは、0.1質量%以上3質量%以下である。
第1の液体の表面張力は、20mN/m以上60mN/m以下であることが好ましい。より好ましくは、20mN以上45mN/m以下であり、更に好ましくは、20mN/m以上35mN/m以下である。表面張力が20mN/m未満となるとノズル面に液体が溢れ出し、正常に印字できない場合がある。一方、60mN/mを超えると浸透性が遅くなり、乾燥時間が遅くなる場合がある。
第1の液体の粘度は、1.2mPa・s以上25.0mPa・s以下であることが好ましく、より好ましくは1.5mPa・s以上10.0mPa・s未満、更に好ましくは1.8mPa・s以上5.0mPa・s未満である。第1の液体の粘度が25.0mPa・sより大きい場合には、吐出性が低下する場合が存在した。一方、1.2mPa・sより小さい場合には、噴射性が悪化する場合が存在した。
上記の表面張力及び粘度となる範囲で、水が添加される。水の添加量は特に制限は無いが、好ましくは、第1の液体全体に対して、10質量%以上99質量%以下であり、より好ましくは、30質量%以上80質量%以下である。
次に、第2の液体(インクジェット用液体組成物)について説明する。第2の液体は、酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸、水溶性溶媒、水を含有する。
酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸として、下記一般式(1)で表される化合物を用いることも可能である。
Figure 2006035689
一般式(1)
ここで、式中、Xは、O、CO、NH、NR、S、又はSO2を表し、Rは、アルキル基を表す。Rとして好ましくは、CH3、C25、C24OHである。Xとして好ましくは、CO、NH、NR,Oであり、より好ましくは、CO、NH、Oである。Mは、水素原子、アルカリ金属又はアミン類を表す。Mとして好ましくは、H、Li、Na、K、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等であり、より好ましくは、H、Na,Kであり、更に好ましくは、水素原子である。nは、3〜7の整数である。nとして好ましくは、複素環が6員環又は5員環となる場合であり、より好ましくは、5員環の場合である。mは、1又は2である。一般式(1)で表される化合物は、複素環であれば、飽和環であっても不飽和環であってもよい。lは、1〜5の整数である。
酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸としては、具体的にはアルギニン酸、クエン酸、グリシン、グルタミン酸、コハク酸、酒石酸、システイン、シュウ酸、フマル酸、フタル酸、マレイン酸、マロン酸、リシン、リンゴ酸、及び、一般式(1)で表される化合物、これら化合物の誘導体などが挙げられる。
一般式(1)で表される化合物としては、具体的には、フラン、ピロール、ピロリン、ピロリドン、ピロン、ピロール、チオフェン、インドール、ピリジン、キノリン構造を有し、更に官能基としてカルボキシル基を有する化合物が挙げられる。具体的には、2−ピロリドン−5−カルボン酸、4−メチル−4−ペンタノリド−3−カルボン酸、フランカルボン酸、2−ベンゾフランカルボン酸、5−メチル−2−フランカルボン酸、2,5−ジメチル−3−フランカルボン酸、2,5−フランジカルボン酸、4−ブタノリド−3−カルボン酸、3−ヒドロキシ−4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、2−ピロン−6−カルボン酸、4−ピロン−2−カルボン酸、5−ヒドロキシ−4−ピロン−5−カルボン酸、4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、3−ヒドロキシ−4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、チオフェンカルボン酸、2−ピロールカルボン酸、2,3−ジメチルピロール−4−カルボン酸、2,4,5−トリメチルピロール−3−プロピオン酸、3−ヒドロキシ−2−インドールカルボン酸、2,5−ジオキソ−4−メチル−3−ピロリン−3−プロピオン酸、2−ピロリジンカルボン酸、4−ヒドロキシプロリン、1−メチルピロリジン−2−カルボン酸、5−カルボキシ−1−メチルピロリジン−2−酢酸、2−ピリジンカルボン酸、3−ピリジンカルボン酸、4−ピリジンカルボン酸、ピリジンジカルボン酸、ピリジントリカルボン酸、ピリジンペンタカルボン酸、1,2,5,6−テトラヒドロ−1−メチルニコチン酸、2−キノリンカルボン酸、4−キノリンカルボン酸、2−フェニル−4−キノリンカルボン酸、4−ヒドロキシ−2−キノリンカルボン酸、6−メトキシ−4−キノリンカルボン酸等の化合物が挙げられる。
酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸としては、好ましくは、クエン酸、グリシン、グルタミン酸、コハク酸、酒石酸、フタル酸、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ビリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、若しくはこれらの化合物の誘導体、又はこれらの塩である。より好ましくは、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ビリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、若しくはこれらの化合物の誘導体、又はこれらの塩である。さらに好ましくは、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、フランカルボン酸、クマリン酸、若しくは、これらの化合物誘導体、又は、これらの塩である。
酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸としては、1種類を用いても、2種類以上を併用してもよい。
ここで、酸解離定数は、20℃の酸−塩基滴定曲線より求めた。即ち、添加量が判明している有機酸溶液、水酸化ナトリウム溶液を作成し、有機酸溶液中に水酸化ナトリウム溶液を添加する。この際、添加した水酸化ナトリウム量と、その際の有機酸溶液のpHを測定する。このようにして得られたデータを基に、理論曲線との最適化を行い、酸解離定数を求めた。
例えば3価の酸を用いた場合の理論曲線を以下に示す。
Figure 2006035689
ここで、VAは酸水溶液量、VBは、アルカリ水溶液の滴定量、CAは酸水溶液の濃度、CBはアルカリ水溶液の濃度、K1、K2、及び、K3はそれぞれ第1段、第2段、第3段の酸解離定数、[H+]は水溶液中の水素イオン濃度、[OH-]は水溶液中の水酸化物イオン濃度を示す。
酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸の添加量は、液体全量に対して0.01質量%以上30質量%以下であることが好ましい。より好ましくは、0.1質量%以上15質量%以下であり、更に好ましくは、0.25質量%以上10質量%以下である。第2の液体中における酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸の添加量が0.01質量%未満の場合には、第1の液体接触時において色材の凝集が不充分となり、光学濃度、滲み、色間滲みが悪化する場合が存在し、一方、添加量が30質量%を超える場合には、噴射特性が低下し、液体が正常に噴射しない場合が存在した。
このような酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸を含む第2の液体のpHは、2.5以上7.0以下であることが好ましい。更に好ましくは、2.75以上6.0以下であり、より好ましくは3.0以上4.5以下である。第2の液体のpHが2.5未満の場合には、プリントヘッドのインク流路構成部分を溶解し、プリントヘッドを故障させる場合が存在した。一方、第2の液体のpHが7.0を超える場合には、第1の液体接触時において色材の凝集が不充分となり、光学濃度、滲み、色間滲みが悪化する場合が存在した。
第2の液体に使用する有機アミン化合物としては、1級、2級、3級及び4級アミン及びそれらの塩のいずれであっても構わない。具体例としては、テトラアルキルアンモニウム、アルキルアミン、ベンザルコニウム、アルキルピリジウム、イミダゾリウム、ポリアミン、及び、それらの誘導体、又は、塩等が挙げられる。具体的には、アミルアミン、ブチルアミン、プロパノールアミン、プロピルアミン、エタノールアミン、エチルエタノールアミン、2−エチルヘキシルアミン、エチルメチルアミン、エチルベンジルアミン、エチレンジアミン、オクチルアミン、オレイルアミン、シクロオクチルアミン、シクロブチルアミン、シクロプロピルアミン、シクロヘキシルアミン、ジイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジ2−エチルヘキシルアミン、ジエチレントリアミン、ジフェニルアミン、ジブチルアミン、ジプロピルアミン、ジヘキシルアミン、ジペンチルアミン、3−(ジメチルアミノ)プロピルアミン、ジメチルエチルアミン、ジメチルエチレンジアミン、ジメチルオクチルアミン、1,3−ジメチルブチルアミン、ジメチル−1,3−プロパンジアミン、ジメチルヘキシルアミン、アミノ−ブタノール、アミノ−プロパノール、アミノ−プロパンジオール、N−アセチルアミノエタノール、2−(2−アミノエチルアミノ)−エタノール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチルアミン、セチルアミン、トリイソプロパノールアミン、トリイソペンチルアミン、トリエタノールアミン、トリオクチルアミン、トリチルアミン、ビス(2−アミノエチル)1,3−プロパンジアミン、ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン、ビス(3−アミノプロピル)1,3−プロパンジアミン、ビス(3−アミノプロピル)メチルアミン、ビス(2−エチルヘキシル)アミン、ビス(トリメチルシリル)アミン、ブチルアミン、ブチルイソプロピルアミン、プロパンジアミン、プロピルジアミン、ヘキシルアミン、ペンチルアミン、2−メチル−シクロヘキシルアミン、メチル−プロピルアミン、メチルベンジルアミン、モノエタノールアミン、ラウリルアミン、ノニルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルプロピルアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレシジアミン、テトラエチレンペンタミン、ジエチルエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、2−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチルイミダゾリン、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルピリジニウムク口ライド、ステアラミドメチルビリジウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合体、ジアリルアミン重合体、モノアリルアミン重合体等が挙げられる。
より好ましくは、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、エタノールアミン、プロパンジアミン、プロピルアミンなどが使用される。
有機アミン化合物としては、重量平均分子量が1000以下の化合物であることが好ましい。より好ましくは500以下、更に好ましくは250以下である。有機アミン化合物の分子量が1000を超える場合、水への溶解性が低くなり、酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸の溶解性が充分に保てない場合が存在した。
有機アミン化合物の添加量は、液体全量に対して0.01質量%以上30質量%以下であることが好ましい。より好ましくは、0.1質量%以上15質量%以下であり、更に好ましくは、0.25質量%以上10質量%以下である。第2の液体中における有機アミン化合物が0.01質量%未満の場合には、有機酸の溶解性が不十分となり、長期保存安定性が低下する場合が存在し、一方、添加量が30質量%を超える場合には、インクと混合させた場合の凝集性が低下し、画像品位が充分でない場合が存在した。
第2の液体においては、有機酸に対する有機アミン化合物の添加量のモル比(有機酸:有機アミン化合物)が、1:0.1〜1:0.9の範囲内にあることが必要である。より好ましくは、1:0.15〜1:0.75の範囲内であり、更に好ましくは、1:0.2〜1:0.5の範囲内である。有機酸に対する有機アミン化合物の添加量のモル比が、1:0.1未満の場合(即ち有機アミン化合物が少なすぎる場合)には、有機酸が溶解しない。一方、有機酸に対する有機アミン化合物の添加量のモル比が、1:0.9を超える場合(即ち有機アミン化合物が多すぎる場合)には、第1の液体との混合時に色材の凝集が不十分となり、画質が向上しない。
第2の液体中に色材を含有させることも可能である。第2の液体に含有させる色材としては、染料、表面にスルホン酸又はスルホン酸塩を有する顔料、自己分散顔料が好ましい。これら色材は、酸性領域において凝集しにくい傾向にあり、酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸による凝集を抑制することが可能であるためと考えられる。このような色材を使用することにより、第2の液体の保存安定性が良化する。染料、表面にスルホン酸又はスルホン酸塩を有する顔料、及び自己分散顔料は、第1の液体の色材として説明したものと同様のものが使用できる。
第2の液体に顔料を用いる場合には、顔料の粒子の体積平均粒子径は、30nm以上250nm以下であることが好ましい。より好ましくは、50nm以上200nm以下であり、更に好ましくは75nm以上175nm以下である。液体中の粒子の体積平均粒子径が30nm未満である場合には、光学濃度が低くなる場合が存在し、一方、250nmを超える場合には、保存安定性が確保できない場合が存在した。
第2の液体は、第1の液体と同様の水溶性有機溶媒を使用することができる。水溶性有機溶媒の含有量は、1質量%以上60質量%以下、好ましくは、5質量%以上40質量%以下で使用される。液体中の水溶性有機溶媒量が1質量%よりも少ない場合には、十分な光学濃度が得られない場合が存在し、逆に、60質量%よりも多い場合には、液体の粘度が大きくなり、液体の噴射特性が不安定になる場合が存在した。
その他、第1の液体に用いた高分子分散剤を第2の液体に添加することも可能である。
第2の液体の表面張力は、20mN/m以上45mN/m以下であることが好ましい。より好ましくは、20mN以上39mN/m以下であり、更に好ましくは、20mN/m以上35mN/m以下である。表面張力が20mN/m未満となるとノズル面に液体が溢れ出し、正常に印字できない場合がある。一方、45mN/mを超えると浸透性が遅くなり、乾燥時間が遅くなる場合がある。
第2の液体の粘度は、1.2mPa・s以上25.0mPa・s以下であることが好ましく、より好ましくは1.5mPa・s以上10.0mPa・s未満、更に好ましくは1.8mPa・s以上5.0mPa・s未満である。第1及び第2の液体の粘度が25.0mPa・sより大きい場合には、吐出性が低下する場合が存在した。一方、1.2mPa・sより小さい場合には、長期保存安定性が悪化する場合が存在した。
上記の表面張力及び粘度となる範囲で、水が添加される。水の添加量は特に制限は無いが、好ましくは、インクジェット用液体組成物又は第2の液体全体に対して、10質量%以上99質量%以下であり、より好ましくは、30質量%以上80質量%以下である。
第2の液体中に、第1の液体構成成分を凝集させる凝集剤を添加することも可能である。
例えば、凝集剤としては、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン及び、アルミニウムイオン、バリウムイオン、カルシウムイオン、銅イオン、鉄イオン、マグネシウムイオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、スズイオン、チタンイオン、亜鉛イオン等の多価金属イオンと、塩酸、臭酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、チオシアン酸、及び、酢酸、蓚酸、乳酸、フマル酸、フマル酸、クエン酸、サリチル酸、安息香酸等の有機カルボン酸及び、有機スルホン酸の塩等が挙げられる。
具体例としては、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、酢酸ナトリウム、蓚酸カリウム、クエン酸ナトリウム、安息香酸カリウム等のアルカリ金属類の塩、及び、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸ナトリウムアルミニウム、硫酸カリウムアルミニウム、酢酸アルミニウム、塩化バリウム、臭化バリウム、ヨウ化バリウム、酸化バリウム、硝酸バリウム、チオシアン酸バリウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム、亜硝酸カルシウム、硝酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、チオシアン酸カルシウム、安息香酸カルシウム、酢酸カルシウム、サリチル酸カルシウム、酒石酸カルシウム、乳酸カルシウム、フマル酸カルシウム、クエン酸カルシウム、塩化銅、臭化銅、硫酸銅、硝酸銅、酢酸銅、塩化鉄、臭化鉄、ヨウ化鉄、硫酸鉄、硝酸鉄、蓚酸鉄、乳酸鉄、フマル酸鉄、クエン酸鉄、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、塩化マンガン、硫酸マンガン、硝酸マンガン、リン酸二水素マンガン、酢酸マンガン、サリチル酸マンガン、安息香酸マンガン、乳酸マンガン、塩化ニッケル、臭化ニッケル、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル、酢酸ニッケル、硫酸スズ、塩化チタン、塩化亜鉛、臭化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、チオシアン酸亜鉛、酢酸亜鉛等の多価金属類の塩等が挙げられる。
凝集剤としては、多価金属塩を使用することが特に好ましい。これは、第1の液体中の構成成分を凝集させる効果が大きく、光学濃度、滲み、色間滲みの改善効果が大きいためである。
上記化合物は単独で使用しても、あるいは2種類以上を混合して使用しても構わない。また、本発明液体中における凝集剤の含有量としては、0.01〜15質量%、好ましくは、0.1〜10質量%で使用される。
ここで、第1の液体と第2の液体との混合液における5μm以上の粗粒数は、1,000個/μL以上であることが好ましい。より好ましくは2,500個/μL以上であり、更に好ましくは5,000個/μL以上である。第1の液体と第2の液体との混合液における5μm以上粗粒数が、1,000個/μL未満の場合には、光学濃度が低下する場合が存在した。
なお、第1の液体と第2の液体との混合液における5μm以上粗粒数は、二つの液体を質量比で1:1の割合で混合し、撹拌しながら2μLを採取し、Accusizer TM770 Optical Particle Sizer (Particle Sizing Systems社製)を用いて測定した。尚、測定時のパラメーターとして、分散粒子の密度には顔料の密度を入力した。この顔料の密度は、顔料分散液を加熱、乾燥させることによって得られた顔料紛体を比重計、又は比重ビン等を用いて測定することにより求めることができる。
以下、第1の液体及び第2の液体(インクジェット用液体組成物)に適宜用いることのできる添加剤について説明する。
第1の液体及び第2の液体は、界面活性剤を用いることもできる。本発明における界面活性剤としては、分子内に親水部と疎水部を合わせ持つ構造を有する化合物等が有効に使用することができ、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤のいずれも使用することができる。更には、上記高分子分散剤を使用することもできる。
アニオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩及びスルホン酸塩、高級アルキルスルホコハク酸塩、高級アルキルリン酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加物のリン酸エステル塩等が使用でき、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ケリルベンゼンスルホン酸塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸塩、モノブチルフェニルフェノールモノスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、ジブチルフェニルフェノールジスルホン酸塩等も有効に使用される。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アセチレングリコール、アセチレングリコールのオキシエチレン付加物、脂肪族アルカノールアミド、グリセリンエステル、ソルビタンエステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、ベンザルコニウム塩、アルキルピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられ、例えば、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、2−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチルイミダゾリン、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルピリジニウムクロライド、ステアラミドメチルピリジウムクロライド等が挙げられる。
その他、スピクリスポール酸やラムノリピド、リゾレシチン等のバイオサーファクタント等も使用できる。
第1の液体及び第2の液体に添加する界面活性剤量は、10質量%未満であることが好ましく、より好ましくは0.01〜5質量%、更に好ましくは0.01〜3質量%の範囲で使用される。添加量が10質量%以上の場合には、光学濃度、及び、顔料インクの保存安定性が悪化する場合が存在した。
その他、吐出性改善等の特性制御を目的とし、ポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、多糖類及びその誘導体、その他水溶性ポリマー、アクリル系ポリマーエマルション、ポリウレタン系エマルション、親水性ラテックス等のポリマーエマルション、親水性ポリマーゲル、シクロデキストリン、大環状アミン類、デンドリマー、クラウンエーテル類、尿素及びその誘導体、アセトアミド、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等を用いることができる。また、導電率、pHを調整するため、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属類の化合物、水酸化アンモニウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等の含窒素化合物、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属類の化合物、硫酸、塩酸、硝酸等の酸、硫酸アンモニウム等の強酸と弱アルカリの塩等を使用することができる。
その他必要に応じ、pH緩衝剤、酸化防止剤、防カビ剤、粘度調整剤、導電剤、紫外線吸収剤、等も添加することができる。
(インクジェット記録方法、インクジェット記録装置)
本発明のインクジェット記録方法は、上記本発明のインクジェット用インクセットを用い、第1の液体と第2の液体とを互いに接触させるように印字するものである。また、本発明のインクジェット記録装置は、上記本発明のインクジェット用インクセットの各液体を記録媒体に吐出する記録ヘッドを備えるものである。これらは、通常のインクジェット記録装置は勿論、インクのドライングを制御するためのヒーター等を搭載した記録装置、又は、中間体転写機構を搭載し、中間体に記録材料を印字した後、紙等の記録媒体に転写する記録装置等を適用することができる。
本発明のインクジェット記録方法(装置)において、第1の液体及び第2の液体ともに、1ドロップ当たりの液体質量は25ng以下であることが好ましい。より好ましくは、0.5ng以上20ng以下であり、更に好ましくは、2ng以上8ng以下である。1ドロップ当たりの液体質量が25ngを超える場合には、滲みが悪化する場合が存在した。これは、第1の液体及び第2の液体の記録媒体に対する接触角がドロップ量に依存して変化するためであり、ドロップ量が増えるにつれてドロップが紙表面方向に広がりやすい傾向があるためと考えている。
但し、一つのノズルから複数の体積のドロップを噴射することが可能であるインクジェット装置において、上記ドロップ量とは、印字可能な最小ドロップのドロップ量を指すこととする。
また、第1の液体と第2の液体とは互いに接触するように、記録媒体上に付与されるが、第1の液体及び第2の液体とが互いに接触することで、凝集剤の作用によりインクが凝集し、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間に優れる記録方法となるからである。接触していれば、互いに隣接するよう付与されても、覆い被さるように付与されても、どちらでもよい。
また、記録媒体への付与の順番は、第2の液体を付与した後、第1の液体を付与する。第2の液体を先に付与することで、第1の液体中の構成成分を効果的に凝集させることが可能となるからである。第2の液を付与した後であれば、いかなる時期に第1の液体を付与してもかまわない。好ましくは、第2の液体を付与してから0.1秒以下である。
本発明のインクジェット記録方法(装置)において、1画素を形成するために要する第1の液体付与量と第2の液体付与量との質量比は、1:20〜20:1であることが好ましい。より好ましくは1:10〜10:1であり、さらに好ましくは、1:5〜5:1である。第1のインク付与量が第2のインク付与量に対して少なすぎたり、多すぎたり場合には、凝集が不充分となり、光学濃度の低下、滲みの悪化、色間滲みの悪化が生じる場合が存在した。ここで、画素とは、所望の画像を主走査方向、及び、服装作法工に対してインクを付与可能な最小距離で分割した際に構成される格子点であり、夫々の画素に対して適切なインクセットを付与することで、色及び画像濃度が調整され、画像が形成される。
本発明のインクジェット記録方法(装置)は、滲み及び色間滲みの改善効果という観点から熱インクジェット記録方式、又は、ピエゾインクジェット記録方式を採用することが好ましい。この原因は明らかとはなっていないが、熱インクジェット記録方式の場合、吐出時にインクが加熱され、低粘度となっているが、記録媒体上でインクの温度が低下するため、粘度が急激に大きくなる。このため、滲み及び色間滲みに改善効果があると考えられる。一方、ピエゾインクジェット方式の場合、高粘度の液体を吐出することが可能であり、高粘度の液体は記録媒体上での紙表面方向への広がりを抑制することが可能となるため、滲み、及び、色間滲みに改善効果があるものと推測している。
以下、図面を参照しながら本発明のインクジェット記録装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、実質的に同様の機能を有する部材については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明のインクジェット記録装置の好適な一実施形態の外観の構成を示す斜視図である。図2は、図1のインクジェット記録装置(以下、画像形成装置と称する)における内部の基本構成を示す斜視図である。本実施形態の画像形成装置100は、前述の本発明のインクジェット記録方法に基づいて作動し画像を形成する構成を有している。すなわち、図1及び図2に示すように、画像形成装置100は、主として、外部カバー6と、普通紙などの記録媒体1を所定量載置可能なトレイ7と、記録媒体1を画像形成装置100内部に1枚毎に搬送するための搬送ローラ(搬送手段)2と、記録媒体1の面にインク及び液体組成物を吐出して画像を形成する画像形成部8(画像形成手段)とから構成されている。
搬送ローラ2は画像形成装置100内に回転可能に配設された一対のローラで構成された紙送り機構であり、トレイ7にセットされた記録媒体1を挟持するとともに、所定量の記録媒体1を所定のタイミングで1枚毎に装置100内部に搬送する。
画像形成部8は記録媒体1の面上にインクによる画像を形成する。画像形成部8は、主として記録ヘッド3と、インクタンク5と、給電信号ケーブル9と、キャリッジ10と、ガイドロッド11と、タイミングベルト12と、駆動プーリ13と、メンテナンスユニット14とから構成されている。
インクタンク5はそれぞれ異なる色のインク又は液体組成物が吐出可能に格納されたインクタンク51、52、53、54、55を有している。これらには、例えば、第1の液体として、ブラックインク(K)、イエローインク(Y)、マゼンタインク(M)、シアンインク(C)が、第2の液体として、処理液が納められている。無論、第2の液体が色材を含有する場合は、別途、処理液用のインクタンクを設ける必要はない。
さらに、図2に示すように、記録ヘッド3には給電信号ケーブル9とインクタンク5が接続されており、給電信号ケーブル9から外部の画像記録情報が記録ヘッド3に入力されると、記録ヘッド3はこの画像記録情報に基づき各インクタンクから所定量のインクを吸引して記録媒体の面上に吐出する。なお、給電信号ケーブル9は画像記録情報の他に記録ヘッド3を駆動するために必要な電力を記録ヘッド3に供給する役割も担っている。
また、この記録ヘッド3はキャリッジ10上に配置されて保持されており、キャリッジ10はガイドロッド11、駆動プーリ13に接続されたタイミングベルト12が接続されている。このような構成により、記録ヘッド3はガイドロッド11に沿うようにして、記録媒体1の面と平行でありかつ記録媒体1の搬送方向X(副走査方向)に対して垂直な方向Y(主走査方向)にも移動可能となる。
画像形成装置100には、画像記録情報に基づいて記録ヘッド3の駆動タイミングとキャリッジ10の駆動タイミングとを調製する制御手段(図示せず)が備えられている。これにより、搬送方向Xにそって、所定の速度で搬送される記録媒体1の面の所定領域に画像記録情報に基づく画像を連続的に形成することができる。
メンテナンスユニット14は、チューブを介して減圧装置(図示せず)に接続されている。更にこのメンテナンスユニット14は、記録ヘッド3のノズル部分に接続されており、記録ヘッド3のノズル内を減圧状態にすることにより記録ヘッド3のノズルからインクを吸引する機能を有している。このメンテナンスユニット14を設けておくことにより、必要に応じて画像形成装置100が作動中にノズルに付着した余分なインクを除去したり、作動停止状態のときにノズルからのインクの蒸発を抑制することができる。
図3は本発明のインクジェット記録装置の好適な他の一実施形態の外観の構成を示す斜視図である。図4は、図3のインクジェット記録装置(以下、画像形成装置と称する)における内部の基本構成を示す斜視図である。本実施形態の画像形成装置101は、前述の本発明のインクジェット記録方法に基づいて作動し画像を形成する構成を有している。
図3及び図4に示す画像形成装置101は、記録ヘッド3の幅が記録媒体1幅と同じ又はそれ以上であり、キャリッジ機構を持たず、副走査方向(記録媒体1の搬送方向:矢印X方向)の紙送り機構(本実施形態では搬送ローラ2を示しているが、例えばベルト式の紙送り機構でもよい)で構成されている。記録ヘッド3は、図示しないが、インクタンク51〜55を副走査方向(記録媒体1の搬送方向:矢印X方向)に順次配列させるのと同様に、各色(処理液も含む)を吐出するノズル群も副走査方向に配列させている。これ以外の構成は、図1及び2に示す画像形成装置100と同様なので説明を省略する。
図3及び図4に示す画像形成装置101では、記録媒体1の幅方向(主走査方向)の印字を記録ヘッド3により一括で行うため、キャリッジ機構を持つ方式に比べ、装置の構成が簡易であり、印字速度も速くなる。
以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制限するものではない。
<顔料処理方法1>
市販の顔料分散液に対して、超音波ホモジナイザーを掛ける。その後、分散液に遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、残渣部分(初期投入量に対して20%)を除去することで、顔料分散液を得た。
<顔料処理方法2>
所定量のイオン交換水中に、顔料10質量%、分散剤1.5質量%を添加し、攪拌する。この混合液体に超音波ホモジナイザーを掛け、顔料を分散させる。更に、この分散液に遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、残渣部分(初期投入量に対して20%)を除去することで、顔料分散液を得た。
<顔料処理方法3>
スルファニル酸水溶液を加温し、撹拌しながら顔料100gを加えた。この混合物を撹拌しながら室温まで冷やし、14gの濃硝酸を滴下した。この溶液にNaNO2水溶液10gを添加し、反応が終了するまで撹拌した。この顔料に対し、脱塩処理を行なった。得られた表面処理顔料を顔料濃度が12wt%となるようにイオン交換水を加え、pHを7.5に調整した後、超音波ホモジナイザーを用いて分散を行なった。この分散液を遠心分離装置で、遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、残渣部分(全量に対して20%)を除去することで、顔料分散液を得た。
<液体作製方法>
所定の組成となるように色材溶液、水溶性有機溶媒、界面活性剤、イオン交換水等を適量加え、混合液を、混合、攪拌した。得られた液体を、5μmフィルターを通過させることにより、所望の液体を得た。
(液体A)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・Cabojet−300(キャボット社製)(自己分散顔料/カルボン酸基):4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体:1質量%
・ジエチレングリコール:20質量%
・グリセリン:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:0.5質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは8.5、体積平均粒子径は93nm、表面張力は31mN/m、粘度は3.3mPa・sであった。
(液体B)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・Cabojet−200(キャボット社製)(自己分散顔料/スルホン酸基):4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体:1質量%
・ジエチレングリコール:20質量%
・グリセリン:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは8.6、体積平均粒子径は102nm、表面張力は31mN/m、粘度は3.2mPa・sであった。
(液体C)
顔料処理方法2に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・Mogul L(キャボット社製)(顔料/表面官能基無し) 4質量
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合:0.6質量%
・ジエチレングリコール:15質量%
・ジグリセリンエチレンオキサイド付加物:5質量%
・ポリオキシエチレン−2−エチルヘキシルエーテル:0.75質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは8.2、体積平均粒子径は120nm、表面張力は32mN/m、粘度は3.3mPa・sであった。
(液体D)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・Cabojet−200(キャボット社製)(自己分散顔料/スルホン酸基):4質量%
・ジエチレングリコール:20質量%
・グリセリン:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水・残部
この液体の20℃におけるpHは8.9、体積平均粒子径は96nm、表面張力は31mN/m、粘度は3.1mPa・sであった。
(液体E)
―組成―
・ジエチレングリコール:30質量%
・2−フランカルボン酸(pKa=2.41):7.5質量%
・トリエタノールアミン:3質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは3.6、表面張力は31mN/m、粘度は2.9mPa・sであった。
(液体F)
―組成―
・ジエチレングリコール:30質量%
・ニコチン酸(pKa=2.05):7.5質量%
・トリイソプロパノールアミン:4.5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは4.0、表面張力は31mN/m、粘度は2.8mPa・sであった。
(液体G)
―組成―
・ジエチレングリコール:30質量%
・酢酸(pKa=4.56):6質量%
・水酸化ナトリウム:2質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは5.5、表面張力は31mN/m、粘度は2.6mPa・sであった。
(液体H)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・Cabojet−250(キャボット社製)(自己分散顔料/スルホン酸基):4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸カリウム共重合体:1質量%
・ジエチレングリコール:20質量%
・プロピレングリコール:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは7.8、体積平均粒子径は86nm、表面張力は30mN/m、粘度は3.3mPa・sであった。
(液体I)
顔料処理方法3に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・C.I.Pigment Red 122(自己分散顔料/スルホン酸基):4質量%
・スチレン−メタアクリル酸−メタアクリル酸カリウム共重合体:1質量%
・ジエチレングリコール:15質量%
・N−メチル−2−ピロリドン:5質量%
・スルフォラン:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは8.0、体積平均粒子径は103nm、表面張力は30mN/m、粘度は3.1mPa・sであった。
(液体J)
顔料処理方法3に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・C.I.Pigment Yellow 128 (自己分散顔料/スルホン酸基):4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸カリウム共重合体:1質量%
・ジエチレングリコール:20質量%
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは7.9、体積平均粒子径は130nm、表面張力は30mN/m、粘度は3.1mPa・sであった。
(液体K)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・Cabojet−250(キャボット社製)(自己分散顔料/スルホン酸基):4質量%
・グリセリン:15質量%
・エチレングリコール:5質量%
・プロピレングリコール:5質量%
・グルタミン酸(pKa=2.18):6質量%
・トリイソプロパノールアミン:3.5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは4.6、体積平均粒子径は95nm、表面張力は31mN/m、粘度は3.2mPa・sであった。
(液体L)
―組成―
・ジエチレングリコール:30質量%
・2−フランカルボン酸(pKa=2.41):7.5質量%
・トリエタノールアミン:0.9質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは3.2、表面張力は31mN/m、粘度は2.6mPa・sであった
(液体M)
―組成―
・ジエチレングリコール:30質量%
・2−フランカルボン酸(pKa=2.41):7.5質量%
・トリエタノールアミン:10.98質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは7.3、表面張力は31mN/m、粘度は3.3mPa・sであった
(液体N)
―組成―
・ジエチレングリコール:30質量%
・2−フランカルボン酸(pKa=2.41):7.5質量%
・ポリアリルアミン(PAA−01(重量平均分子量1100):日東紡績社製):6.5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体の20℃におけるpHは7.8、表面張力は32mN/m、粘度は4.2mPa・sであった
(実施例1〜5、比較例1〜5)
表1〜2に従ったインクセットを用いて、印字を行った。印字は、800dpi、256ノズルの試作プリントヘッド(ドロップ量14ng)を用い、FX−P紙(富士ゼロックス社製)に対して第2の液体(インクジェット用液体組成物)を吐出し、その上から第1の液体(表に従って液体1〜4)を吐出する方法で行った。印字は一般環境下(温度23±0.5℃、湿度55±5%R.H)でおこない、1画素を形成するための第1の液体と第2の液体との付与量の質量比を1:0.2とした。評価は図5〜7に示す印字パターンA〜Cをもとに、印字後24時間一般環境下に放置したサンプルに対して行った(但し、乾燥時間と長期保存安定性は除く)。
《光学濃度》
印字部分をエックスライト404(エックスライト社製)を用いて上記印字パターンそれぞれの印字部で光学濃度を測定した。印字パターンのいずれかの印字部において、基準に満たない場合には、下位の評価とした(例えば、いずれかの印字部分で△であり、他の印字部分は○である場合には、当該サンプルの評価は、△とした。)。以下いずれの評価方法においても、同様の評価基準である。
−評価基準(黒インク)−
○…光学濃度が1.4以上
△… 光学濃度が1.3以上1.4未満
×… 光学濃度が1.3未満
−評価基準(カラーインク)−
○…光学濃度が1.1以上
△…光学濃度が1.0以上1.1未満
×…光学濃度が1.0未満
《色間滲み》
色間滲みの評価は、異なる色が隣接するパターンを印字し、境界部分の滲み度合いを予め定めておいた限度見本に照合し、官能評価を行なった。
−評価基準−
○…滲みが少ないもの
△…滲みは発生しているが、許容レベルのもの
×…滲みが激しく、許容範囲外のもの
《滲み》
細線パターンを印字し、印字部の滲み度合いを限度見本に照合し、官能評価を行なった。
−評価基準−
○…滲みが少ないもの
△…滲みは発生しているが、許容レベルのもの
×…滲みが激しく、許容範囲外のもの
《乾燥時間》
100%カバレッジパターンを印字してから所定の時間経過後に印字パターン上に別のFX−P紙を1.9×104N/m2の荷重で押し当てる。この時、押し当てたFX−P紙側に液体が転写されなくなる時間を乾燥時間とした。
−評価基準−
○…乾燥時間が3秒未満
△…乾燥時間が3秒以上10秒未満
×…乾燥時間が10秒以上
《長期保存安定性》
長期保存安定性については、評価環境下に第1の液体及び液体組成物を3年間放置し、初期と放置後でインク粘度及びインク表面張力を比較した。
−評価基準−
○…初期特性値に対して放置後特性値の変化率が5%未満
△…初期特性値に対して放置後特性値の変化率が5%以上15%未満
×…初期特性値に対して放置後特性値の変化率が15%以上
<評価結果まとめ>
評価結果を表3〜4にまとめた。表3〜4に示したように、酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸及び有機アミン化合物を含み、第1の液体と液体組成物とを接触するように記録媒体に付与された実施例1〜5では、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、長期保存安定性に優れていた。
Figure 2006035689
Figure 2006035689
Figure 2006035689
Figure 2006035689
本発明のインクジェット記録装置の好適な一実施形態の外観の構成を示す斜視図である。 図1のインクジェット記録装置における内部の基本構成を示す斜視図である。 本発明のインクジェット記録装置の好適な他の一実施形態の外観の構成を示す斜視図である。 図3のインクジェット記録装置における内部の基本構成を示す斜視図である。 実施例における評価のための印字パターンを示す図である。 実施例における評価のための印字パターンを示す図である。 実施例における評価のための印字パターンを示す図である。
符号の説明
1 記録媒体
2 搬送ローラ
3 記録ヘッド
5 インクタンク
6 外部カバー
7 トレイ
8 画像形成部
9 給電信号ケーブル
10 キャリッジ
11 ガイドロッド
12 タイミングベルト
13 駆動プーリ
14 メンテナンスユニット

Claims (6)

  1. 少なくとも酸解離定数pKaが4.5以下である有機酸、有機アミン化合物、水溶性溶媒、及び水を含有し、
    前記有機酸に対する前記有機アミン化合物の添加量の比率が、モル比(有機酸:有機アミン化合物)で1:0.1〜1:0.9の範囲にある、
    ことを特徴とするインクジェット用液体組成物。
  2. 前記有機酸が下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用液体組成物。
    Figure 2006035689
    (式中、Xは、O、CO、NH、NR、S、又はSO2を表し、Rは、アルキル基を表す。Mは、水素原子、アルカリ金属又はアミン類を表す。lは1〜5の整数、mは1又は2、nは、3〜7の整数である。)
  3. 少なくとも第1の液体及び第2の液体を有するインクジェット用インクセットであって、
    第1の液体は、少なくとも、色材、水溶性溶媒、及び水を含有し、
    第2の液体は、請求項1〜2いずれか1項に記載のインクジェット用液体組成物である、
    ことを特徴とするインクジェット用インクセット。
  4. 前記第1の液体中における色材が顔料であり、該顔料が高分子分散剤により分散されている顔料、自己分散可能な顔料、及び樹脂により被覆された顔料からなる群の中から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット用インクセット。
  5. インクジェット用インクセットを用いたインクジェット記録方法であって、
    インクジェット用インクセットは、請求項3〜4のいずれか1項に記載のインクジェット用インクセットであり、
    前記第1の液体及び第2の液体が互いに接触するように記録媒体上に付与し、画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
  6. インクジェット用インクセットにおける各液体を記録媒体に吐出するための記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置であって、
    インクジェット用インクセットは、請求項3〜4のいずれか1項に記載のインクジェット用インクセットである、
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
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