JP2005220182A - インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光学濃度が充分で、滲みや色間滲みのない画像を、短い乾燥時間で形成でき、且つ、メンテナンスユニット信頼性に優れたインクジェット用インクセット、それを用いたインクジェット記録方法、及び、インクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】 色材、水溶性溶媒、及び水を含有する第1の液体と、pH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第2の液体、第3の液体と、を含み、(a−i)色材がアニオン性、(a−ii)第2の液体のpHが6.5以下、(a−iii)第3の液体のpHが8.0以上で、(a−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以上であるか、又は、(b−i)色材がカチオン性、(b−ii)第2の液体のpHが8.5以上、(b−iii)第3の液体のpHが6.0以下で、(b−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以下であるインクセット。
【選択図】 なし

Description

本発明は、インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置に関するものである。
ノズル、スリット、又は多孔質フィルム等のインク吐出口から、液体又は溶融固体等のインクを吐出する、いわゆるインクジェット方式は、小型で、安価である等の特徴から、多くのプリンターに用いられている。これらインクジェット方式の中でも、圧電素子の変形を利用しインクを吐出させるピエゾインクジェット方式、又は、熱エネルギーによるインクの沸騰現象を利用した熱インクジェット方式等が高解像度、高速印字性などの観点から多く利用されている。また、インクジェットプリンターは、普通紙、インクジェット専用紙等のいわゆる紙に印字されるだけでなく、OHPシート等のフィルム又は布等に対しても印字することができる。
現在、インクジェットプリンターでは高速化及び高画質化が重要な課題の一つとして挙げられている。高速化、高画質化の両立を目的として、カチオン性基を有する化合物を含む液体を記録媒体上に付着させた後、その液体が記録媒体に浸透し、媒体中に存在し、かつ、媒体表面から無くなった直後に、アニオン染料を含むインクを付着させて画像を形成するが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
インク間の滲み防止を目的として、第1のインクと第2のインクで異なるpHを有し、第1のインクと第2のインク接触時にインク構成成分を凝集させるインクセットが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
但し、上記方法において、第1のインクと第2のインクを共通のメンテナンスユニットに保持する構造にした場合、メンテナンスユニット中でインクが凝集してしまい、メンテナンスユニットの信頼性を保つことが出来ない場合が存在した。
上記のように、従来の方法では、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、及び、メンテナンスユニット信頼性を同時に満足することはできなかった。
特許第2667401号明細書 USP5679143号公報
本発明は、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、及び、メンテナンスユニット信頼性に優れたインクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明に係る課題を解決するため鋭意検討を行った結果、本発明の請求範囲を満たすことにより、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、及び、メンテナンスユニットの信頼性を同時に満足するという結論に至った。
即ち、本発明のインクジェット用インクセットは、少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含む第1の液体、及び、少なくともpH調整剤、水溶性溶媒、水を含む第2、第3の液体を少なくとも含むインクジェット用インクセットであって、
(a−i)色材がアニオン性であり、
(a−ii)第2の液体のpHが6.5以下であり、
(a−iii)第3の液体のpHが8.0以上であり、
(a−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以上
である、又は、
(b−i)色材がカチオン性であり、
(b−ii)第2の液体のpHが8.5以上であり、
(b−iii)第3の液体のpHが6.0以下であり、
(b−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以下
であることを特徴とする。
なお、前記第1の態様(色材がアニオン性)においては、第2の液体中に、一般式(I)で表される複素環化合物を含有することが好ましい態様である。
Figure 2005220182
式中、XはO、NH、NR、S又は、SO2を表し、ここでRはアルキル基を表す。nは3から6までの整数を表し、mは0から7までの整数を表す。
以下、本発明のインクジェット用インクセットの好ましい態様を列記する。これらは前記第1の態様(色材がカチオン性)、第2の態様(色材がカチオン性)のいずれにも好適な態様である。
前記本発明のインクセットにおいて、第1の液体と第2の液体との質量比1:1混合液における5μm以上の粗粒数が1000個/μL以上であり、且つ、前記第1液体と、第2の液体と、第3の液体との質量比1:1:1混合液における5μm以上の粗粒数が1000個/μL個以下であることを特徴とする。
また、第1の液体における色材が顔料であり、該顔料が、高分子分散剤により分散されている顔料、自己分散可能な顔料、及び樹脂により被覆された顔料からなる群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする。
第1液体と、第2の液体と、第3の液体との混合液の導電率が5.0S/m以下であることを特徴とする。
第2の液体及び/又は第3の液体には、色材を含有してもよい。
第1の液体の表面張力が、15mN/m以上60mN/m以下であることを特徴とする。
第2の液体、及び第3の液体の表面張力がそれぞれ、15mN/m以上45mN/m以下であることを特徴とする。
第1の液体、第2の液体、及び第3の液体の粘度がそれぞれ、1.2mPa・s以上8.0mPa・s以下であることを特徴とする。
また、請求項3に係る本発明のインクジェット記録装置は、インクジェット用インクセットにおける各液体を噴射するための記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置であって、前記請求項1に係る本発明のインクジェット用インクセットを用いることを特徴とし、請求項4に係る本発明のインクジェット記録装置は、インクジェット用インクセットにおける各液体を噴射するための記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置であって、前記請求項2に係る本発明のインクジェット用インクセットを用いることを特徴とする。
以下、本発明のインクジェット記録装置の好ましい態様を列記する。
本発明のインクジェット記録装置は、メンテナンスユニットを有し、該メンテナンスユニットにおいて前記3種類以上の液体が混合されることを特徴とする。
前記メンテナンスユニット中の液体のpHが5〜9に保たれるように、メンテナンスを行う機構を備えることを特徴とする。
前記メンテナンスユニット中に収容された液体のpHが5〜9に保たれることを特徴とする。
前記メンテナンスユニット中の液体の導電率が5.0S/m以下に保たれるように、メンテナンスを行う機構を備えることを特徴とする。
前記メンテナンスユニット中に収容された液体の導電率が5.0S/m以下に保たれることを特徴とする。
前記3種類以上の液体を熱インクジェット方式又はピエゾインクジェット方式を用いて印字することを特徴とする。
前記3種類以上の液体を1ドロップ当たり25ng以下で記録媒体に付与することを特徴とする。
請求項5に係る本発明のインクジェット記録方法は、インクジェット用インクセットにおける各液体を記録媒体に噴射して記録を行うインクジェット記録方法であって、前記請求項1に記載の本発明のインクジェット用インクセットを用いることを特徴とし、請求項6に係る本発明のインクジェット記録方法は、インクジェット用インクセットにおける各液体を記録媒体に噴射して記録を行うインクジェット記録方法であって、前記請求項2に記載の本発明のインクジェット用インクセットを用いることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録方法においては、前記第1の液体と第2の液体とが接するように記録媒体上に付与された後、第3の液体を記録媒体上に付与し、画像が形成されることが好ましい態様である。
本発明のインクジェット用インクセットによれば、形成された画像の光学濃度、滲み、色間滲みに優れ、乾燥時間が短く、且つ、メンテナンスユニット信頼性に優れるという効果を奏する。また、本発明のインクジェット用インクセットを用いたインクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置によれば、光学濃度、滲み、色間滲みに優れた画像を、短乾燥時間で形成することができ、且つ、メンテナンスユニット信頼性に優れるという効果を奏する。
本発明のインクジェット用インクセットは、(1)色材、水溶性溶媒、及び水を含有する第1の液体、(2)pH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第2の液体、(3)pH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第3の液体という、少なくとも3種の液体を含み、4種以上の液体を含むものであってもよい。
以下、これらインクジェット用インクセットを構成する各液体に用いられる材料について順次説明する。
(色材)
本発明における色材としては、顔料、染料のいずれも使用できるが、第1の液体の色材は、凝集した際の画質濃度向上の観点から、顔料であることが好ましい。
本発明において使用される顔料としては、有機顔料、無機顔料のいずれも使用でき、黒色顔料では、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料等が挙げられる。黒色とシアン、マゼンタ、イエローの3原色顔料のほか、赤、緑、青、茶、白等の特定色顔料や、金、銀色等の金属光沢顔料、無色または淡色の体質顔料、プラスチックピグメント等を使用しても良い。また、本発明のために、新規に合成した顔料でも構わない。
黒色顔料の具体例としては、Raven7000,Raven5750,Raven5250,Raven5000 ULTRAII,Raven 3500,Raven2000,Raven1500,Raven1250,Raven1200,Raven1190 ULTRAII,Raven1170,Raven1255,Raven1080,Raven1060(以上コロンビアン・カーボン社製)、Regal400R,Regal330R,Regal660R,Mogul L,Black Pearls L,Monarch 700,Monarch 800,Monarch 880,Monarch 900,Monarch 1000,Monarch 1100,Monarch 1300,Monarch 1400(以上キャボット社製)、Color Black FW1,Color Black FW2,Color Black FW2V,Color Black 18,Color Black FW200,Color Black S150,Color Black S160,Color Black S170,Printex35,Printex U,Printex V,Printex140U,Printex140V,Special Black 6 ,Special Black 5,Special Black 4A,Special Black 4(以上デグッサ社製)、No.25,No.33,No.40,No.47,No.52,No.900,No.2300,MCF−88,MA600,MA7,MA8,MA100(以上三菱化学社製)等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
シアン色顔料の具体例としては、C.I.Pigment Blue−1,−2,−3,−15,−15:1,−15:2,−15:3,−15:4,−16,−22,−60等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
マゼンタ色顔料の具体例としては、C.I.Pigment Red −5,−7,−12,−48,−48:1,−57,−112,−122,−123,−146,−168,−184,−202等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
黄色顔料の具体例としては、C.I.Pigment Yellow −1,−2,−3,−12,−13,−14,−16,−17,−73,−74,−75,−83,−93,−95,−97,−98,−114,−128,−129,−138,−151,−154,−180等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、本発明においては、顔料として水に自己分散可能な顔料を用いることもできる。水に自己分散可能な顔料とは、顔料表面に水に対する可溶化基を数多く有し、高分子分散剤が存在しなくとも水中で安定に分散する顔料のことを指す。具体的には、通常のいわゆる顔料に対して酸・塩基処理、カップリング剤処理、ポリマーグラフト処理、プラズマ処理、酸化/還元処理等の表面改質処理等を施すことにより、水に自己分散可能な顔料が得られる。
また、水に自己分散可能な顔料としては、上記顔料に対して表面改質処理を施した顔料の他、キャボット社製のCab−o−jet−200、Cab−o−jet−250、Cab−o−jet−260、Cab−o−jet−270、Cab−o−jet−300、IJX−444、IJX−56、オリエント化学社製のMicrojet Black CW−1、CW−2、CW−3等の市販の自己分散顔料等も使用できる。
顔料として水に自己分散可能な顔料を使用する場合には、液体中に高分子物質を含有することもできる。
更に、色材として樹脂により被覆された顔料等を使用することもできる。これは、マイクロカプセル顔料と呼ばれ、市販品としては、大日本インキ化学工業社製、東洋インキ社製などからマイクロカプセル顔料として入手可能であるが、これに限定されず、本発明のために試作されたマイクロカプセル顔料等をも使用することもできる。
一方、本発明において色材として使用される染料としては、水溶性染料、分散染料のいずれでも構わない。
水溶性染料の具体例としては、C.I.Direct Black −2,−4,−9,−11,−17,−19,−22,−32,−80,−151,−154,−168,−171,−194,−195、C.I.Direct Blue −1,−2,−6,−8,−22,−34,−70,−71,−76,−78,−86,−112,−142,−165,−199,−200,−201,−202,−203,−207,−218,−236,−287,−307,C.I.Direct Red −1,−2,−4,−8,−9,−11,−13,−15,−20,−28,−31,−33,−37,−39,−51,−59,−62,−63,−73,−75,−80,−81,−83,−87,−90,−94,−95,−99,−101,−110,−189,−227、C.I.Direct Yellow −1,−2,−4,−8,−11,−12,−26,−27,−28,−33,−34,−41,−44,−48,−58,−86,−87,−88,−132,−135,−142,−144,−173、C.I.Food Black −1,−2、C.I.Acid Black −1,−2,−7,−16,−24,−26,−28,−31,−48,−52,−63,−107,−112,−118,−119,−121,−156,−172,−194,−208、C.I.Acid Blue −1,−7,−9,−15,−22,−23,−27,−29,−40,−43,−55,−59,−62,−78,−80,−81,−83,−90,−102,−104,−111,−185,−249,−254、C.I.Acid Red −1,−4,−8,−13,−14,−15,−18,−21,−26,−35,−37,−52,−110,−144,−180,−249,−257,−289、C.I.Acid Yellow −1,−3,−4,−7,−11,−12,−13,−14,−18,−19,−23,−25,−34,−38,−41,−42,−44,−53,−55,−61,−71,−76,−78,−79,−122などが挙げられる。
分散染料の具体例としては、C.I.Disperse Yellow−3、‐5、‐7、‐8、‐42、‐54、‐64、‐79、‐82、‐83、‐93、‐100、‐119、‐122、‐126、‐160、‐184:1、‐186、‐198、‐204、‐224、C.I.Disperse Orange‐13、‐29、‐31:1、‐33、‐49、‐54、‐66、‐73、‐119、‐163、C.I.Disperse Red‐1、‐4、‐11、‐17、‐19、‐54、‐60、‐72、‐73、‐86、‐92、‐93、‐126、‐127、‐135、‐145、‐154、‐164、‐167:1、‐177、‐181、‐207、‐239、‐240、‐258、‐278、‐283、‐311、‐343、‐348、‐356、‐362、C.I.Disperse Violet‐33、C.I.Disperse Blue‐14、‐26、‐56、‐60、‐73、‐87、‐128、‐143、‐154、‐165、‐165:1、‐176、‐183、‐185、‐201、‐214、‐224、‐257、‐287、‐354、‐365、‐368、C.I.Disperse Green ‐6:1、‐9などが挙げられる。
本発明のインクジェット用インクセットに用いられる液体のうち、第1の液体は色材を含有することを要する。本発明に用いられる色材は、第1の液体に対し固形分換算で0.5質量%以上20質量%以下含有されることが、十分な光学濃度の達成と、液体の噴射特性の安定性の観点から好ましく、さらに好ましくは1質量%以上10質量%以下の範囲で使用される。
(色材と併用される添加剤)
本発明においては、液体中に顔料を分散させるために高分子分散剤を含有することができる。高分子分散剤として、又は、水に自己分散可能な顔料の凝集を促進するためのpH感応性樹脂として、高分子化合物を添加することもできる。高分子化合物としては、ノニオン性化合物、アニオン性化合物、カチオン性化合物、両性化合物等が使用でき、例えば、α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの共重合体等が使用できる。この共重合体は、ランダム、ブロック、グラフト共重合体等のいずれの構造であっても構わない。
具体的には、アニオン性化合物として、α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホン化ビニルナフタレン、ビニルアルコール、アクリルアミド、メタクリロキシエチルホスフェート、ビスメタクリロキシエチルホスフェート、メタクリロキシエチルフェニルアシドホスフェート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体、ビニルシクロヘキサン、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸アルキルエステル、アクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸シクロアルキルエステル、クロトン酸アルキルエステル、イタコン酸ジアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル等が挙げられる。
上記α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの単独若しくは複数を共重合して得られる共重合体が高分子化合物として使用される。具体的には、スチレン−スチレンスルホン酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−メタクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸、スチレン−メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸シクロヘキシルエステル−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。
ノニオン性化合物の高分子化合物としては、ポリオキシエチレンアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等が挙げられる。
カチオン性化合物の高分子分散剤としては、N,N−ジメチルアミノエチルメタクイレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノメタアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノアクリルアミド、N−ビニルピロール、N−ビニルプリジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾール等の共重合体、更には、モノアルキルアミン、モノアルキルジメチルアミン、アルキルプロピルジアミン、アルキルジプロピルトリアミン、アルキルトリプロピルテトラミン、ポリオキシエチレンアルキルメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルアミンアセテート、テトラアルキルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
両性化合物の高分子化合物としては、ベタイン型化合物等が挙げられる。
本発明において使用される高分子化合物は質量平均分子量で2000以上15000以下のものが好ましい。高分子化合物の分子量が2000未満の場合、顔料が安定に分散しない場合が存在し、一方、分子量が15000を超える場合には、液体の粘度が高くなり、吐出性が悪化する場合が存在した。より好ましい質量平均分子量は、3500以上10000以下である。
また、高分子化合物のpH感応性については、酸価、又は、水酸基価を指標として用いることも可能である。
顔料が含まれる液体中に添加する高分子化合物は、0.1質量%以上5質量%以下の範囲で使用される。添加量が5質量%を超える場合には、液体粘度が高くなり、液体の噴射特性が不安定となる場合が存在した。一方、添加量が0.1質量%未満の場合には、顔料の分散安定性が低下する場合が存在した。高分子化合物添加量としては、0.15質量%以上3質量%以下がより好ましく、更に好ましくは、0.2質量%以上2質量%以下である。
色材は、先に述べたように第1の液体には必須の存在であるが、第2の液体及び第3の液体に含有させることもできる。第2の液体及び第3の液体に含有させる場合においても、上記の色材を同様に用いることができる。
また、第1〜第3の液体の各々において、色材を2種類以上併用することも可能であるが、各液体では単一の色材のみを使用し、同一の液体に複数の色材を併用しないことがより好ましい。第1の液体〜第3の液体に使用する色材の色調は特に限定されないが、第1の液体の色材は、ブラックであることが好ましく、第2の液体及び第3の液体の色材は、黒色以外のカラー色材であることが好ましい。
(水溶性溶媒)
本発明に用いられる水溶性有機溶媒としては、水に0.1質量%以上溶解するものであれば適宜使用できるが、多価アルコール類、多価アルコール類誘導体、含窒素溶媒、アルコール類、含硫黄溶媒等が好ましく使用される。
具体例としては、多価アルコール類では、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1、5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン等が挙げられる。
多価アルコール誘導体としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジグリセリンのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
含窒素溶媒としては、ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノールアミン等が、アルコール類としてはエタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類が、含硫黄溶媒としては、チオジエタノール、チオジグリセロール、スルホラン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。その他、炭酸プロピレン、炭酸エチレン等を用いることもできる。
本発明に使用される水溶性有機溶媒は、少なくとも1種類以上使用することが好ましい。水溶性有機溶媒の含有量としては、第1の液体〜第3の液体のいずれにおいても、1質量%以上60質量%以下、好ましくは、5質量%以上40質量%以下で使用される。液体中の水溶性有機溶媒量が1質量%よりも少ない場合には、十分な光学濃度が得られない場合が存在し、逆に、60質量%よりも多い場合には、液体の粘度が大きくなり、液体の噴射特性が不安定になる場合が存在した。
(界面活性剤)
本発明においては、各液体中に界面活性剤を添加することもできる。本発明における界面活性剤としては、分子内に親水部と疎水部を合わせ持つ構造を有する化合物であれば有効に使用することができ、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤のいずれも使用することができる。更には、上述した高分子化合物を使用することもできる。
アニオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩およびスルホン酸塩、高級アルキルスルホコハク酸塩、高級アルキルリン酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加物のリン酸エステル塩等が使用でき、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ケリルベンゼンスルホン酸塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸塩、モノブチルフェニルフェノールモノスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、ジブチルフェニルフェノールジスルホン酸塩等も有効に使用される。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アセチレングリコール、アセチレングリコールのオキシエチレン付加物、脂肪族アルカノールアミド、グリセリンエステル、ソルビタンエステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、ベンザルコニウム塩、アルキルピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられ、例えば、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、2−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチルイミダゾリン、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルピリジニウムクロライド、ステアラミドメチルピリジウムクロライド等が挙げられる。
その他、スピクリスポール酸やラムノリピド、リゾレシチン等のバイオサーファクタント等も使用できる。
本発明において液体中に添加する界面活性剤量は、10質量%未満であることが好ましく、より好ましくは0.01質量%以上5質量%以下、更に好ましくは0.01質量%以上3質量%以下の範囲で使用される。添加量が10質量%以上の場合には、光学濃度、及び、顔料インクの保存安定性が悪化する場合が存在した。
本発明のインクジェット用インクセットにおいては、第2の液体に前記一般式(I)で表される複素環化合物を添加することが好ましい。
前記一般式(I)において、XはO、NH、NR、S又は、SO2を表し、ここでRはアルキル基を表す。またnは3から6までの整数を表す。このことは、この複素環化合物において関係性に関わる炭素原子が3個から6個であることを意味する。また、mは0から7までの整数を表すが、これは、この複素環化合物が置換基として7個までのアルキル基を有しうることを意味する。
本発明で用いることが可能な前記一般式(I)で表される複素環化合物は、カルボン酸基を有する複素環化合物であれば、環を構成する炭素原子数、あるいは、導入しうる置換基が前記一般式(I)に包含される限り、どのような構造を有するものであってもよい。具体的には、フラン、ピロール、ピロリン、ピロリドン、ピロン、ピロール、チオフェン、インドール、ピリジン、キノリン構造を有し、更に官能基としてカルボキシル基を有する化合物を示す。具体的には、2−ピロリドン−5−カルボン酸、4−メチル−4−ペンタノリド−3−カルボン酸、フランカルボン酸、2−ベンゾフランカルボン酸、5−メチル−2−フランカルボン酸、2,5−ジメチル−3−フランカルボン酸、2,5−フランジカルボン酸、4−ブタノリド−3−カルボン酸、3−ヒドロキシ−4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、2−ピロン−6−カルボン酸、4−ピロン−2−カルボン酸、5−ヒドロキシ−4−ピロン−5−カルボン酸、4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、3−ヒドロキシ−4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、チオフェンカルボン酸、2−ピロールカルボン酸、2,3−ジメチルピロール−4−カルボン酸、2,4,5−トリメチルピロール−3−プロピオン酸、3−ヒドロキシ−2−インドールカルボン酸、2,5−ジオキソ−4−メチル−3−ピロリン−3−プロピオン酸、2−ピロリジンカルボン酸、4−ヒドロキシプロリン、1−メチルピロリジン−2−カルボン酸、5−カルボキシ−1−メチルピロリジン−2−酢酸、2−ピリジンカルボン酸、3−ピリジンカルボン酸、4−ピリジンカルボン酸、ピリジンジカルボン酸、ピリジントリカルボン酸、ピリジンペンタカルボン酸、1,2,5,6−テトラヒドロ−1−メチルニコチン酸、2−キノリンカルボン酸、4−キノリンカルボン酸、2−フェニル−4−キノリンカルボン酸、4−ヒドロキシ−2−キノリンカルボン酸、6−メトキシ−4−キノリンカルボン酸等の化合物が挙げられる。
このような複素環式化合物は、第2の液体中、0.01〜20質量%含まれることが好ましく、より好ましくは0.1〜12質量%の範囲である。
また、本発明においては、第2の液体、第3の液体中にpH調整剤を含有することを要する。本発明に好適に用いられるpH調整剤としては、導電率やpHを調整しうる、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属類の化合物、水酸化アンモニウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等の含窒素化合物、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属類の化合物、硫酸、塩酸、硝酸等の酸、硫酸アンモニウム等の強酸と弱アルカリの塩等が挙げられる。
なお、本発明におけるpH及び導電率とは、温度23±0.5℃、湿度55±5%R.H環境下において、pH/導電率計(メトラー・トレド社製MPC227)により測定した値を用いるものとする。
このようなpH調整剤は、第2の液体、第3の液体のそれぞれを、前記したpH条件に適合するように適宜添加される。以下に詳述するように、第1の液体に含まれる色材がアニオン性であるかカチオン性であるかにより、それぞれ第2の液体のpH及び第3の液体のpHが決定され、それに応じた種類と添加量とが選択されるものである。
(その他の添加剤)
その他、吐出性改善等の特性制御を目的とし、第1の液体〜第3の液体の各々に、ポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、多糖類及びその誘導体、その他水溶性ポリマー、アクリル系ポリマーエマルション、ポリウレタン系エマルション等のポリマーエマルション、シクロデキストリン、大環状アミン類、デンドリマー、クラウンエーテル類、尿素及びその誘導体、アセトアミド、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等を用いることができる。
その他必要に応じ、pH緩衝剤、酸化防止剤、防カビ剤、粘度調整剤、導電剤、紫外線吸収剤、及びキレート化剤等も添加することができる。
(第1の液体〜第3の液体を含むインクセット)
従来、2種類の液体混合時に凝集を起こさせるインク設計とすることで、光学濃度、滲みなどの画質を向上させる方法が提案されている。但し、このような方法を用いた場合、廃インクタンク内において異なるインクが混合されると、凝集が生じるため、凝集するインクを別々の廃インクタンクに収納する必要があり、メンテナンスユニットのサイズが大きくなること、並びに、コストが高くなること等の不具合が存在した。
本発明においては、インクジェット用インクセットの構成として、凝集の発生を抑制しうる以下の如き組み合わせを選択することでこの問題を解決したものである。
少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含有する第1の液体と、少なくともpH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第2の液体並びに第3の液体と、を含むインクジェット用インクセットであって、
(a−i)色材がアニオン性であり、
(a−ii)第2の液体のpHが6.5以下であり
(a−iii)第3の液体のpHが8.0以上であり
(a−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以上
である組み合わせ、あるいは、
(b−i)色材がカチオン性であり、
(b−ii)第2の液体のpHが8.5以上であり
(b−iii)第3の液体のpHが6.0以下であり
(b−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以下
である構成を選択した。
即ち、本発明のインクセットでは、3種類の液体が混合された場合に、混合液のpHが中性近傍に調節される。このため、第1のインク中の色材、pH感応性樹脂などが第2の液体中の凝集剤により凝集することが効果的に抑制される。
凝集が抑制されることで、廃インクタンク内で3種類の液体を収容しても凝集が生じることがなく、廃インクタンクを単独とすることが可能となる。この結果、メンテナンスユニットのサイズが小さくなり、コストも低減することが可能となるという利点を有する。
すなわち本発明では、第1の液体と第2の液体が混合した際には凝集を起こさせるインク設計とすることで、光学濃度、滲みなどの画質を向上させた。一方、第1の液体〜第3の液体の3種が混合した廃インクタンク内では、構成成分の凝集を阻害するように設計し、メンテナンスユニットの小サイズ化及びメンテナンスユニットの長寿命化に成功した。
具体的な凝集の度合いの判断として、第1の液体及び第2の液体混合液中における5μm以上粗粒数は、1,000個/μL以上であることが好ましく、より好ましくは2,500個/μL以上であり、更に好ましくは5,000個/μL以上である。第1の液体及び第2の液体混合液中における5μm以上粗粒数が1,000個/μL未満の場合には、光学濃度が低下する場合が存在した。
本発明において、第1の液体、及び、第2の液体混合液中の5μm以上粗粒数は、二つの液体を質量比で1:1の割合で混合し、撹拌しながら2μLを採取し、Accusizer TM770 Optical Particle Sizer (Particle Sizing Systems社製)を用いて測定した。尚、測定時のパラメータとして、分散粒子の密度には顔料の密度を入力した。この顔料の密度は、顔料分散液を加熱、乾燥させることによって得られた顔料紛体を比重計、または比重ビン等を用いて測定することにより求めることができる。
第1、第2、及び第3の液体混合液中における5μm以上粗粒数は、1,000個/μL未満であることが好ましく、より好ましくは500個/μL未満であり、更に好ましくは100個/μL未満である。第1、第2及び第3の液体混合液中における5μm以上粗粒数が1,000個/μL以上の場合に、メンテナンスユニットの寿命が低下する場合が存在した。
本発明において、第1、第2、及び、第3の液体混合液中の5μm以上粗粒数は、3種類の液体を質量比で1:1:1の割合で混合し、撹拌しながら2μLを採取し、Accusizer TM770 Optical Particle Sizer (Particle Sizing Systems社製)を用いて測定した。
本発明の記録材料は、通常のインクジェット記録装置は勿論、インクのドライングを制御するためのヒーター等を搭載した記録装置、または、中間体転写機構を搭載し、中間体に記録材料を印字した後、紙等の記録媒体に転写する記録装置等においても用いることもできる。
また、このようなインクジェット用インクセットを用いて記録を行うと、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間に優れた画像が得られ、メンテナンスユニット信頼性に優れる。また、本発明のインクジェット用インクセットを用いたインクジェット記録装置においては、前記の如き優れた画像が形成できるのみならず、メンテナンスユニット信頼性に優れ、廃インクタンクの低体積化も可能となる。
本発明のインクジェット記録方法は、インクジェット用インクセットにおける各液体を記録媒体に噴射して記録を行うインクジェット記録方法であって、前記インクジェット用インクセットが、少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含有する第1の液体と、少なくともpH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第2の液体並びに第3の液体と、を含み、以下の条件を満たすことを特徴とする。
(a−i)色材がアニオン性であり、
(a−ii)第2の液体のpHが6.5以下であり
(a−iii)第3の液体のpHが8.0以上であり
(a−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以上
又は、
(b−i)色材がカチオン性であり、
(b−ii)第2の液体のpHが8.5以上であり
(b−iii)第3の液体のpHが6.0以下であり
(b−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以下。
本発明のインクジェット記録装置は、インクジェット用インクセットにおける各液体を噴射するための記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置であって、前記インクジェット用インクセットが、少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含有する第1の液体と、少なくともpH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第2の液体並びに第3の液体と、を含み、前記条件を満たすことを特徴とするものである。
以下、図面を参照しながら本発明のインクジェット記録装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明のインクジェット記録装置の好適な一実施形態の外観の構成を示す斜視図である。図2は、図1のインクジェット記録装置(以下、画像形成装置と称する)における内部の基本構成を示す斜視図である。本実施形態の画像形成装置100は、前述の本発明のインクジェット記録方法に基づいて作動し画像を形成する構成を有している。すなわち、図1及び図2に示すように、画像形成装置100は、主として、外部カバー6と、普通紙などの記録媒体1を所定量載置可能なトレイ7と、記録媒体1を画像形成装置100内部に1枚毎に搬送するための搬送ローラ(搬送手段)2と、記録媒体1の面にインク及び液体組成物を吐出して画像を形成する画像形成部8(画像形成手段)とから構成されている。
搬送ローラ2は画像形成装置100内に回転可能に配設された一対のローラであり、トレイ7にセットされた記録媒体1を挟持するとともに、所定量の記録媒体1を所定のタイミングで1枚毎に装置100内部に搬送する。
画像形成部8は記録媒体1の面上にインクによる画像を形成する。画像形成部8は、主として記録ヘッド3と、インクタンク5と、給電信号ケーブル9と、キャリッジ10と、ガイドロッド11と、タイミングベルト12と、駆動プーリ13と、メンテナンスユニット14とから構成されている。
インクタンク5はそれぞれ異なる色のインク又は液体組成物が吐出可能に格納されたインクタンク52,54,56,58を有している。
これらインクタンクに、本発明に係る第1の液体、第2の液体、及び第3の液体が、納められている。
さらに、図2に示すように、記録ヘッド3には給電信号ケーブル9とインクタンク5が接続されており、給電信号ケーブル9から外部の画像記録情報が記録ヘッド3に入力されると、記録ヘッド3はこの画像記録情報に基づき各インクタンクから所定量のインクを吸引して記録媒体の面上に吐出する。なお、給電信号ケーブル9は画像記録情報の他に記録ヘッド3を駆動するために必要な電力を記録ヘッド3に供給する役割も担っている。
また、この記録ヘッド3はキャリッジ10上に配置されて保持されており、キャリッジ10はガイドロッド11、駆動プーリ13に接続されたタイミングベルト12が接続されている。このような構成により、記録ヘッド3はガイドロッド11に沿うようにして、記録媒体1の面と平行でありかつ記録媒体1の搬送方向X(副走査方向)に対して垂直な方向Y(主走査方向)にも移動可能となる。
画像形成装置100には、画像記録情報に基づいて記録ヘッド3の駆動タイミングとキャリッジ10の駆動タイミングとを調製する制御手段(図示せず)が備えられている。これにより、搬送方向Xにそって、所定の速度で搬送される記録媒体1の面の所定領域に画像記録情報に基づく画像を連続的に形成することができる。
メンテナンスユニット14は、チューブを介して減圧装置(図示せず)に接続されている。更にこのメンテナンスユニット14は、記録ヘッド3のノズル部分に接続されており、記録ヘッド3のノズル内を減圧状態にすることにより記録ヘッド3のノズルからインクを吸引する機能を有している。このメンテナンスユニット14を設けておくことにより、必要に応じて画像形成装置100が作動中にノズルに付着した余分なインクを除去したり、作動停止状態のときにノズルからのインクの蒸発を抑制することができる。
図3は、前記インクタンク5の記録ヘッド3ノズル部分に接続されたメンテナンスユニット14の一態様の外観を示す概略斜視図である。
インクタンク5の記録ヘッド3のノズル部分に接続されたメンテナンスユニット14には、減圧装置20が配置され、記録ヘッド3のノズル内を減圧状態にすることにノズルからインクを吸引する機能を有している。吸引された余分なインクは、廃インクタンク22に収容される。本発明のインクジェット用インクセットを用いた場合、前述のように、第1の液体、第2の液体、及び第3の液体を混合しても色材の凝集の発生が抑制されるため、前記メンテナンスユニット14に接続して設けられる廃インクタンク20を1つとすることができ、全ての廃インクをここに収容することができるため、メンテナンスユニット14の体積を小さくすることができる。
図4及び図5は本発明のインクジェット記録装置に配置されるメンテナンスユニット24、26の別の態様を示す概略図である。図4に示すように、複数ある記録ヘッド3にそれぞれ接続する部材を設け、そこに連続して設けられたチューブをひとつの減圧装置20で吸引してインクを廃インクタンク22に誘導する態様であってもよく、図5に示すように、複数ある記録ヘッド3にそれぞれ接続する部材を設け、そこに連続して設けられたチューブの各々に減圧装置20を設けて吸引し、インクを廃インクタンク22に誘導する態様であってもよい。いずれの場合にも、廃インクタンク22は1つでよいため、いずれの態様においても、メンテナンスユニット14の体積は従来のものよりも小さくなる。
本発明のインクジェット記録装置においては、前記メンテナンスユニット中の液体のpHが5〜9に保たれるように、メンテナンスを行う機構を備えることが好ましい。一方、該液体の導電率は5.0S/m以下に保たれるように、メンテナンスを行う機構を備えることが好ましく、より好ましくは導電率が4.0S/m、更に好ましくは、0.5S/mに保たれるようにメンテナンスを行う機構を備えることが好ましい。このような機構としては、例えば、メンテナンスユニット14の廃インクタンク22にpHメーター又は導電率計を配し、メンテナンスユニット中の廃インク測定データに伴って必要とされる液体を廃インクタンクに供給する機構などが挙げられる。
本発明において第1の液体の表面張力は、15mN/m以上60mN/m以下であることが好ましい。より好ましくは、15mN以上45mN/m以下であり、更に好ましくは、20mN/m以上35mN/m以下である。
表面張力が15mN/m未満となるとノズル面に液体が溢れ出し、正常に印字できない場合がある。一方、60mN/mを超えると浸透性が遅くなり、乾燥時間が遅くなる場合がある。
本発明において第2及び第3の液体の表面張力は、15mN/m以上45mN/m以下であることが好ましい。より好ましくは、19mN以上39mN/m以下であり、更に好ましくは、20mN/m以上30mN/m以下である。
表面張力が15mN/m未満となるとノズル面に液体が溢れ出し、正常に印字できない場合がある。一方、45mN/mを超えると浸透性が遅くなり、乾燥時間が遅くなる場合がある。
本発明において第1、第2、及び、第3の液体の粘度は、1.2mPa・s以上8.0mPa・s以下であることが好ましく、より好ましくは1.5mPa・s以上4.5mPa・s未満、更に好ましくは1.8mPa・s以上4.0mPa・s未満である。第1及び第2の液体の粘度が8.0mPa・sより大きい場合には、吐出性が低下する場合が存在した。一方、1.2mPa・sより小さい場合には、長期信頼性が悪化する場合が存在した。
本発明において、1ドロップ当たりの液体質量は25ng以下であることが好ましい。より好ましくは、0.5ng以上20ng以下であり、更に好ましくは、2ng以上8ng以下である。1ドロップ当たりの液体質量が25ngを超える場合には、滲みが悪化する場合が存在した。これは、第1の液体及び第2の液体の記録媒体に対する接触角がドロップ量に依存して変化するためであり、ドロップ量が増えるにつれてドロップが紙表面方向に広がりやすい傾向があるためと考えている。
但し、一つのノズルから複数の体積のドロップを噴射することが可能であるインクジェット装置においては、上記ドロップ量とは、印字可能な最小ドロップのドロップ量を用いることとする。
記録媒体上にインクを付与する場合、第1の液体と第2の液体とが接することが好ましい。第1の液体と第2の液体が接することで、凝集剤の作用によりインクが凝集し、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間に優れる記録方法となるからである。
また、記録媒体へのインクの付与の順番は、第3の液体が最後であれば、特に制限はない。
また、滲み及び色間滲みの改善効果という観点から熱インクジェット記録方式、又は、ピエゾインクジェット記録方式を採用することが好ましい。この原因は明らかとはなっていないが、熱インクジェット記録方式の場合、吐出時にインクが加熱され、低粘度となっているが、記録媒体上でインクの温度が低下するため、粘度が急激に大きくなる。このため、滲み及び色間滲みに改善効果があると考えられる。一方、ピエゾインクジェット方式の場合、高粘度の液体を吐出することが可能であり、高粘度の液体は記録媒体上での紙表面方向への広がりを抑制することが可能となるため、滲み、及び、色間滲みに改善効果があるものと推測している。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
<顔料処理方法1>
スルファニル酸水溶液を加温し、撹拌しながら顔料100gを加えた。この混合物を撹拌しながら室温まで冷やし、14gの濃硝酸を滴下した。この溶液にNaNO2水溶液10gを添加し、反応が終了するまで撹拌した。この顔料に対し、脱塩処理を行なった。得られた表面処理顔料を顔料濃度が12wt%となるようにイオン交換水を加え、pHを7.5に調整した後、超音波ホモジナイザーを用いて分散を行なった。この分散液を遠心分離装置で、遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、残渣部分(全量に対して20%)を除去した
<顔料処理方法2>
顔料に次亜塩素酸ナトリウムで表面酸化処理を施した後、脱塩処理を行なった。このようにして得られた表面処理顔料を顔料濃度が20質量%となるようにイオン交換水中に加え、pHを7.5に調整した後、超音波ホモジナイザーを用いて分散を行なった。この分散液を遠心分離装置で、遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、残渣部分(全量に対して20質量%)を除去した
<液体作成方法>
所定の組成となるように色材溶液、水溶性有機溶媒、界面活性剤、イオン交換水等を適量加え、混合液を、混合、攪拌した。得られた液体を、2μmフィルターを通過させることにより、所望の液体を得た。
(液体A)
・Cabojet−300 4.5質量%
(表面処理顔料/アニオン性/キャボット社製)
・スチレン−アクリル酸−
アクリル酸ナトリウム共重合体(アニオン性) 0.5質量%
・ジエチレングリコール 25質量%
・ポリオキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル 0.75質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は3.1mPa・s、表面張力は34mN/m、pHは7.9、導電率は0.05S/mであった。
(液体B)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を所定の方法によりインク化した。
・C.I.Pigment Blue 15:3 3質量%
(表面処理顔料/アニオン性)
・ピロリドンカルボン酸 5.0質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・グリセリン 5質量%
・ブチルカルビトール 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1質量%
・水酸化ナトリウム 0.63質量%
・イオン交換水 残部
この液体の粘度は2.7mPa・s、表面張力は30mN/m、pH3.9、導電率は0.44S/mであった。
(液体C)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を所定の方法によりインク化した。
・C.I.Pigment Red 122 4.5質量%
(表面処理顔料/アニオン性)
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 10質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1質量%
・ホウ酸 0.31質量%
・塩化カリウム 0.37質量%
・水酸化ナトリウム 0.14質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は2.6mPa・s、表面張力は32mN/m、pHは9.6、導電率は0.08S/mであった。
(液体D)
顔料処理方法2に従って処理した顔料を所定の方法によりインク化した。
・Black Pearls L(表面処理顔料/アニオン性) 5質量%
・スチレン−メタクリル酸−
メタクリル酸ナトリウム共重合体(アニオン性) 0.5質量%
・ジエチレングリコール 20質量%
・トリエチレングリコール 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 0.3質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は3.2mPa・s、表面張力は31mN/m、pHは8.1、導電率は0.05S/mであった。
(液体E)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を所定の方法によりインク化した。
・C.I.Pigment Blue 15:4 3質量%
(表面処理顔料/アニオン性)
・フランカルボン酸 7.5質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・スルホラン 5質量%
・ブチルカルビトール 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1質量%
・水酸化ナトリウム 0.94質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は2.6mPa・s、表面張力は31mN/m、pHは4.1、導電率は0.64S/mであった。
(液体F)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を所定の方法によりインク化した。
・C.I.Pigment Red 122 4質量%
(表面処理顔料/アニオン性)
・スチレン−メタクリル酸−
メタクリル酸ナトリウム共重合体(アニオン性) 0.3質量%
・ジエチレングリコール 20質量%
・トリエチレングリコール 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1質量%
・ホウ酸 0.31質量%
・塩化カリウム 0.37質量%
・水酸化ナトリウム 0.14質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は2.8mPa・s、表面張力は33mN/m、pHは9.6、導電率は0.04S/mであった。
(液体G)
顔料処理方法2に従って処理した顔料を所定の方法によりインク化した。
・C.I.Pigment Yellow 128 4質量%
(表面処理顔料/アニオン性)
・スチレン−メタクリル酸−
メタクリル酸ナトリウム共重合体(アニオン性) 0.3質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・エチレングリコール 5質量%
・トリエチレングリコール 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1質量%
・ホウ酸 0.31質量%
・塩化カリウム 0.37質量%
・水酸化ナトリウム 0.14質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は2.7mPa・s、表面張力は32mN/m、pHは9.7、導電率は0.04S/mであった。
(液体H)
顔料処理方法2に従って処理した顔料を所定の方法によりインク化した。
・C.I.Pigment Red 122 4質量%
( 表面処理顔料/アニオン性)
・スチレン−アクリル酸−
アクリル酸ナトリウム共重合体(アニオン性) 0.75質量%
・ジエチレングリコール 20質量%
・トリエチレングリコール 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は3.4mPa・s、表面張力は33mN/m、pHは7.9、導電率は0.06S/mであった。
(液体I)
顔料処理方法2に従って処理した顔料を所定の方法によりインク化した。
・C.I.Pigment Yellow 128 4質量%
(表面処理顔料/アニオン性)
・スチレン−アクリル酸−
アクリル酸ナトリウム共重合体(アニオン性) 0.8質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・グリセリン 10質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は3.3mPa・s、表面張力は32mN/m、pHは8.1、導電率は0.06S/mであった。
(液体J)
・Regal 330(顔料/キャボット社製) 4.5質量%
・N−オレイル−1,3−ジアミノプロパン(カチオン性分散剤) 0.5質量%
・ジエチレングリコール 20質量%
・N−メチルピロリドン 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 0.25質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は3.1mPa・s、表面張力は32mN/m、pHは4.6、導電率は0.05S/mであった。
(液体K)
・Cabojet−260 4質量%
(表面処理顔料/アニオン性/キャボット社製)
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体 0.5質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・エチレングリコール 5質量%
・プロピレングリコール 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1質量%
・ホウ酸 0.31質量%
・塩化カリウム 0.37質量%
・水酸化ナトリウム 0.14質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は3.0mPa・s、表面張力は32mN/m、pHは8.8、導電率は0.05S/mであった。
(液体L)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を所定の方法によりインク化した。
・C.I.Pigment Blue 15:3 4質量%
(表面処理顔料/アニオン性)
・フランカルボン酸 5.0質量%
・ジエチレングリコール 20質量%
・チオジエタノール 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1質量%
・水酸化ナトリウム 0.63質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は2.8mPa・s、表面張力は32mN/m、pHは4.1、導電率は0.42S/mであった。
(液体M)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を所定の方法によりインク化した。
・C.I.Pigment Blue 15:3 4質量%
(表面処理顔料/アニオン性)
・ジエチレングリコール 20質量%
・チオジエタノール 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1質量%
・イオン交換水 残部
このインクの粘度は2.7mPa・s、表面張力は32mN/m、pHは7.8、導電率は0.02S/mであった。
<印字による評価方法>
800dpi、256ノズルの複数の試作プリントヘッド、及び、複数のインクを単独で収納するメンテナンスユニットを有する試作プリンターを用いた。C2紙(富士ゼロックス社製)に、表1に示す組み合わせで、第1、第2、及び第4の液体を印字した後、第3の液体を印字した。また、以下特に記載が無い場合、印字は一般環境下(温度23±0.5℃、湿度55±5%R.H)で行い、評価は印字後24時間一般環境下に放置したサンプルに対して行った。
(光学濃度)
印字部分をエックスライト404(エックスライト社製)を用いて光学濃度を測定した。
−評価基準(黒インク)−
○・・・光学濃度が1.4以上
△・・・光学濃度が1.3以上1.4未満
×・・・光学濃度が1.3未満
−評価基準(カラーインク)−
○・・・光学濃度が1.1以上
△・・・光学濃度が1.0以上1.1未満
×・・・光学濃度が1.0未満
(色間滲み)
色間滲みの評価は、異なる色が隣接するパターンを印字し、境界部分の滲み度合いを予め定めておいた限度見本に照合し、官能評価を行なった。
−評価基準−
○・・・滲みが少ないもの
△・・・滲みは発生しているが、許容レベルのもの
×・・・滲みが激しく、許容範囲外のもの
(滲み)
細線パターンを印字し、印字部の滲み度合いを限度見本に照合し、官能評価を行なった。
−評価基準−
○・・・滲みが少ないもの
△・・・滲みは発生しているが、許容レベルのもの
×・・・滲みが激しく、許容範囲外のもの
(乾燥時間)
100%カバレッジパターンを印字してから所定の時間経過後に印字パターン上に別のFX−P紙を1.9×104N/m2の荷重で押し当てる。この時、押し当てたFX−P紙側にインクが転写されなくなる時間を乾燥時間とした。
−評価基準−
○・・・乾燥時間が3秒未満
△・・・乾燥時間が3秒以上10秒未満
×・・・乾燥時間が10秒以上
(メンテナンスユニット信頼性)
メンテナンスユニット信頼性についてはメンテナンス動作を30回実施した。メンテナンスユニット14は、図2に示すようにチューブを介して減圧装置に接続され、かつ、記録ヘッド3のノズル部分にも接続される。記録ヘッド3のノズル内を減圧状態にすることにより記録ヘッド3のノズルからインクを吸引する機能を有している。メンテナンス動作とは、減圧装置により、減圧状態とすることをいう。
メンテナンス動作を30回実施した後、マシンを1週間放置した。放置後での初期立ち上げ動作時に通常メンテナンスを実施し、ヘッドの吐出状態を観察した。
−評価基準−
○・・全ノズル吐出
△・・初期では不吐出ノズルが発生するが、メンテナンス動作3回以内で全ノズル吐出
×・・メンテナンス動作3回後も不吐出ノズルが存在
<粗粒数の評価方法>
第1の液体、及び第2の液体混合液中の粗粒数は、二つの液体を質量比で1:1の割合で混合し、撹拌しながら2μLを採取し、5μm以上の粗粒数を、Accusizer TM770 Optical Particle Sizer (Particle Sizing Systems社製)を用いて測定した。尚、測定時のパラメータとして、分散粒子の密度には顔料の密度を入力した。
第1、第2、及び、第3の液体混合液中の粗粒数は、3種類の液体を質量比で1:1:1の割合で混合し、撹拌しながら2μLを採取し、5μm以上の粗粒数を、Accusizer TM770 Optical Particle Sizer (Particle Sizing Systems社製)を用いて測定した。
印字による評価結果、及び、粗粒数による評価結果を表1にまとめた。
Figure 2005220182
表1に示すように、本発明にかかる実施例1〜3においては、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、及び、メンテナンスユニットの信頼性に優れるものとなった。一方、本発明にかかる液体の組み合わせにおいては、第1の液体と第2の液体とを混合した場合、5μm以上の粗粒数が、1000個/μL以上となり、第1〜3の液体を混合した場合には、1000個/μL未満となった。
本発明に係るインクジェット記録装置の好適な一実施形態の外観の構成を示す斜視図である。 図1のインクジェット記録装置における内部の基本構成を示す斜視図である。 本発明のインクジェット記録装置おいて、インクタンクの記録ヘッドノズル部分に接続されたメンテナンスユニットの一態様の外観を示す概略斜視図である。 本発明のインクジェット記録装置に設けられたメンテナンスユニットの別の態様を示す概略斜視図である。 本発明のインクジェット記録装置に設けられたメンテナンスユニットの複数の減圧装置を有する態様を示す概略斜視図である。
符号の説明
1 記録媒体
2 搬送ローラ
3 記録ヘッド
5 インクタンク
6 外部カバー
7 トレイ
8 画像形成部
9 給電信号ケーブル
10 キャリッジ
11 ガイドロッド
12 タイミングベルト
13 駆動プーリ
14 メンテナンスユニット
15 チューブ
16 バキュームポンプ
20 減圧装置
22 廃インクタンク
24、26 メンテナンスユニット

Claims (6)

  1. 少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含有する第1の液体と、少なくともpH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第2の液体並びに第3の液体と、を含むインクジェット用インクセットであって、
    (a−i)色材がアニオン性であり、
    (a−ii)第2の液体のpHが6.5以下であり、
    (a−iii)第3の液体のpHが8.0以上であり、
    (a−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以上
    であることを特徴とするインクジェット用インクセット。
  2. 少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含有する第1の液体と、少なくともpH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第2の液体並びに第3の液体と、を含むインクジェット用インクセットであって、
    (b−i)色材がカチオン性であり、
    (b−ii)第2の液体のpHが8.5以上であり、
    (b−iii)第3の液体のpHが6.0以下であり、
    (b−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以下
    であることを特徴とするインクジェット用インクセット。
  3. インクジェット用インクセットにおける各液体を噴射するための記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記インクジェット用インクセットが、少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含有する第1の液体と、少なくともpH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第2の液体並びに第3の液体と、を含み、
    (a−i)色材がアニオン性であり、
    (a−ii)第2の液体のpHが6.5以下であり、
    (a−iii)第3の液体のpHが8.0以上であり、
    (a−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以上
    であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. インクジェット用インクセットにおける各液体を噴射するための記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記インクジェット用インクセットが、少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含有する第1の液体と、少なくともpH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第2の液体並びに第3の液体と、を含み、
    (b−i)色材がカチオン性であり、
    (b−ii)第2の液体のpHが8.5以上であり、
    (b−iii)第3の液体のpHが6.0以下であり、
    (b−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以下
    であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. インクジェット用インクセットにおける各液体を記録媒体に噴射して記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記インクジェット用インクセットが、少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含有する第1の液体と、少なくともpH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第2の液体並びに第3の液体と、を含み、
    (a−i)色材がアニオン性であり、
    (a−ii)第2の液体のpHが6.5以下であり、
    (a−iii)第3の液体のpHが8.0以上であり、
    (a−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以上
    であることを特徴とするインクジェット記録方法。
  6. インクジェット用インクセットにおける各液体を記録媒体に噴射して記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記インクジェット用インクセットが、少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含有する第1の液体と、少なくともpH調整剤、水溶性溶媒、水を含有する第2の液体並びに第3の液体と、を含み、
    (b−i)色材がカチオン性であり、
    (b−ii)第2の液体のpHが8.5以上であり、
    (b−iii)第3の液体のpHが6.0以下であり、
    (b−iv)第2、第3の液体の質量比1:1混合液のpHが7以下
    であることを特徴とするインクジェット記録方法。
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