JP5539122B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、顔料インクを用いて記録を行なうためのデータを処理する画像処理方法および画像処理装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置には、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板等の記録媒体上に、ドットパターンから成る画像を記録するように構成されているものがある。そのような記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分類される。それらの記録装置の内、インクジェット式(インクジェット記録装置)は、記録ヘッドの吐出口からインク(記録液)滴を吐出させて記録媒体に付着させることによって記録が行われる。インクジェット記録装置では、記録ヘッドからインクを吐出させることによって非接触の記録が可能であるので、幅広い被記録媒体に対しても画像を安定して記録することができる。従って、高速記録、高解像度、高画像品質、低騒音等の要求に応えることのできる記録装置としてインクジェット記録装置が注目されている。
顔料インクや染料インクといったインクが、上記のインクとして用いられる。特に、顔料インクは染料インクよりも耐候性に優れているので、近年、インクジェット記録装置にも用いられている。ここで、耐候性として、耐光性、耐オゾン性、耐水性等が挙げられる。顔料粒子は光やオゾンによって分解されても発色を失いづらいという特徴がある。従って、長期間にわたって光が当てられたりオゾンにさらされても退色しないので、例えば、長期間掲示するための屋外広告や展示物、若しくは、長期間保存されるインクジェット写真等において特に優れた性能を発揮することができる。また、顔料粒子は、水溶性でないので、耐水性が染料インクよりも良い。顔料インクは、一般の印刷物としても広く用いられている。
インクジェット記録装置による写真画質について、暗部における色域が豊かでないと、表現が良いものとならない。ここで、インク打ち込み量を増やすと、黒のOD(Optical Density:光学濃度)は大きくなるが、暗部領域における豊かな彩度が出せない。一方、インク濃度を増やすと、彩度は出るようになるが、吐出特性の信頼性が悪化してしまう。従って、黒のODと暗部領域での色域の改善の両立ができないという問題があった。
特開2002−307755号公報 特開2005−052984号公報
一般的に、顔料インクは、光沢紙に単色で用いた場合に表面に顔料が残る性質がある。従って、光沢紙が顔料に覆われると、顔料自体の光沢が支配的になるので、光の反射が強くなる。ここで、顔料ブラック(Bk)インクの光沢度(光の反射量)が高い傾向にあることに注目する。一般的に、光の反射が弱いほどBkインクのODは高くなるので、Bkインクの光沢度が強いと、黒のODが小さくなってしまう。従って、そのBkインクの光沢度を落とし、光の反射を抑えることが黒のODの改善のために重要である。
特許文献1および2においては、顔料種を含まないインクである透明インク等を用いて、光沢度を制御している。特許文献1においては、有色インクを記録しない領域に透明インクを記録することによって、有色インクを記録する領域と有色インクを記録しない領域での光沢度の不均一性を低減している。特許文献2においては、有色インク量が少ない領域に透明インクを多く記録する。有色インク量が少ない領域は、有色インク量が多い領域に比べて光沢度が低い。そこで、透明インクを、有色インク量が少ない領域に多く記録することによって光沢度を大きくして、同じ画像内での光沢度の不均一性を低減している。
しかしながら、いずれの特許文献においても、Bkインク等の有色インクの付与量の多い領域においては、透明インクの付与量を少なくするか、若しくは、透明インクを付与していない。従って、Bkインクの付与量の多い最暗部付近における光沢度を低くすることができていない。また、Bkインクと透明インクを同時に記録すると、両者のインクドットの重なりが発生し、Bkインクが上で透明インクが下となって重なってしまい、透明インクの光沢度を抑える効果が薄れてしまう場合がある。そのような問題についても特に言及されていない。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解決することにある。上記の点に鑑み、本発明は、透明インクを顔料色材を用いた無彩色インクに重ねることによって、顔料色材を用いた無彩色インクが付与されている領域の光沢度を下げ、黒のODと暗部領域での色域を改善するインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像処理装置は、ラックカーボンを含有する第1インクと、ブラックカーボンの濃度が前記第1インクのブラックカーボンの濃度より低い第2インクとを含む有色インクと、透明インクと、を吐出するための記録ヘッドを用いて画像を記録するために、画像データに基づいて前記第1インク、前記第2インク、および前記透明インクの記録媒体の単位領域への吐出量を決定する決定手段、を備え、前記決定手段は、前記第1インクが前記単位領域へ吐出される場合の前記透明インクの前記吐出量が、前記第1インクが前記単位領域へ吐出されず、前記第2インクが前記単位領域へ吐出される場合の前記透明インクの前記吐出量より大きくなるように、前記透明インクの前記吐出量を決定することを特徴とする。
本発明によると、透明インクを顔料色材を用いた無彩色インクに重ねることによって、顔料色材を用いた無彩色インクが付与されている領域の光沢度を下げ、黒のODと暗部領域での色域を改善することができる。
画像データ処理の流れを説明するための図である。 記録データの構成例を示す図である。 ドット配置パターン化処理において変換する入力レベル0〜8に対する出力パターンを示す図である。 記録ヘッドおよび記録パターンを模式的に示す図である。 適用可能なマスクパターンの一例を示す図である。 インクジェット記録装置の外観を示す斜視図である。 インクジェット記録装置内部を示す斜視図である。 インクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 光沢度とヘイズを説明する図である。 有色インクと透明インクの重なり方の違いによる記録表面の状態の差を示す図である。 光沢度と黒のODの変化を示す図である。 White〜Col〜Bkラインでの透明インクの使い方の一例を説明するための図である。 インク滴を画素に複数発、記録した場合を説明する図である。 6パスで完成するマスクの一例を示す図である。 本実施例におけるヘッド構成の一例を示す図である。 ブラックカーボンを含まない有色インクを用いた場合を説明する図である。 インクの各成分を表すテーブルを示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳しく説明する。尚、以下の実施例は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
まず、本発明に係る実施例において用いられる装置の構成やインク成分構成、画像処理について説明する。
[1.基本構成]
[1.1記録システムの概要]
図1は、本実施例における記録システムにおける画像データ処理の流れを説明するための図である。この記録システムJ0011は、PC等のホスト装置J0012と記録装置J0013とを含む。ホスト装置J0012は、記録すべき画像を示す画像データの生成や、そのデータ生成のためのUI(ユーザインタフェース)の設定等を行う。記録装置J0013は、ホスト装置J0012において生成された画像データに基づいて、記録媒体に記録を行う。
本例の記録装置J0013は、シアン(C)、ライトシアン(Lc)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(Lm)、イエロー(Y)、レッド(R)、第1ブラック(K1)、第2ブラック(K2)、グレー(Gray)、透明インク(CL)の10色インクによって記録を行う。本実施例においては、これら計10色のインクを吐出する記録ヘッドH1001が用いられる。
ホスト装置J0012のオペレーティングシステムにおいて動作するプログラムとして、アプリケーションやプリンタドライバがある。アプリケーションJ0001は、記録装置における記録のための画像データの作成処理を実行する。この画像データもしくはその編集等がなされる前のデータは、種々の媒体を介してホスト装置J0012に取り込まれる。ホスト装置J0012は、デジタルカメラによって撮像した例えばJPEG形式の画像データをCFカードを介して取り込む。また、ホスト装置J0012は、スキャナによって読み取った例えばTIFF形式の画像データおよびCD−ROMに格納される画像データを取り込む。さらに、ホスト装置J0012は、インターネットを介してウェブ上のデータを取り込む。これらの取り込まれたデータは、ホスト装置J0012のモニタに表示され、そしてアプリケーションJ0001を介した編集、加工等の処理が行われて、例えばsRGB規格の画像データR、G、Bが作成される。ホスト装置J0012のモニタに表示されるUI画面において、ユーザは、記録に使用する記録媒体の種類や記録の品位等の設定を行うと共に記録指示を出す。この記録指示に応じて、画像データR、G、Bがプリンタドライバに渡される。
プリンタドライバにおける処理は、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正処理J0004、ハーフトーン処理J0005および記録データ作成処理J0006を含む。以下、プリンタドライバにおいて行われる各処理J0002〜J0006について簡単に説明する。
(A)前段処理J0002
前段処理J0002では、色域(Gamut)のマッピングが行われる。本実施例では、sRGB規格の画像データR、G、Bによって再現される色域を、記録装置J0013によって再現される色域内に写像するためのデータ変換が行われる。具体的には、R、G、Bのそれぞれが8ビットで表現された256階調の画像データR、G、B(入力画像データRGB)が、3次元LUTを用いることにより、記録装置J0013の色域内の8ビットデータR、G、Bに変換される。
(B)後段処理J0003
処後段処理J0003では、色域のマッピングがなされた8ビットデータR、G、Bに基づき、このデータが表す色を再現するインクの組み合わせに対応した8ビット/10色の色分解データ(インク色データ)Y、M、Lm、C、Lc、K1、K2、R、Gray、CLを求める。ここで、CLは透明インクであり、各色の色分解データ(インク色データ)の値はインクの使用量に相当する。本実施例においては、前段処理J0002と同様に、3次元LUTに補間演算を併用して色分解データが求められる。
(C)γ補正処理J0004
γ補正処理J0004では、後段処理J0003によって求められた色分解データの各色のデータ毎に、その濃度値(階調値)変換が行われる。具体的には、記録装置J0013における各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、色分解データがプリンタの階調特性に線形的に対応付けられるような変換が行われる。
(D)ハーフトーン処理J0005
ハーフトーンJ0005では、γ補正処理J0004がなされた8ビットの色分解データY、M、Lm、C、Lc、K1、K2、R、Gray、CL(透明インク)のそれぞれについて、4ビットのデータに変換する量子化を行う。本実施例においては、誤差拡散法を用いて256階調の8ビットデータを9階調の4ビットデータに変換する。この4ビットデータは、記録装置におけるドット配置のパターン化処理において、配置パターンを示すためのインデックスとなる。
(E)記録データ作成処理J0006
プリンタドライバで行う処理の最後として、記録データ作成処理J0006では、上記4ビットのインデックスデータを内容とする記録画像データに、記録制御情報を加えた記録データが作成される。
図2は、記録データの構成例を示す図である。記録データは、記録の制御を司る記録制御情報、および記録すべき画像を示す記録画像情報(上述の4ビットのインデックスデータ)によって構成される。記録制御情報は、「記録媒体情報」、「記録品位情報」、および給紙方法等のような「その他制御情報」を含む。記録媒体情報には、記録の対象となる記録媒体の種類が記述されており、普通紙、光沢紙、はがき、プリンタブルディスクなどの内、いずれか1種類の記録媒体が規定されている。記録品位情報には、記録の品位が記述されており、「きれい」、「標準」、「はやい」等の内、いずれか1種の品位が規定されている。これらの記録制御情報は、ホスト装置J0012のモニタに表示されるUI画面において、ユーザが指定した内容に基づいて形成される。また、記録画像情報には、前述のハーフトーン処理J0005によって生成された画像データが記述されている。以上のようにして生成された記録データが、ホスト装置J0012から記録装置J0013へ供給される。
記録装置J0013は、ホスト装置J0012から供給された記録データに対して、後述するドット配置パターン化処理J0007およびマスクデータ変換処理J0008が行われる。
(F)ドット配置パターン化処理J0007
ハーフトーン処理J0005では、256値の多値濃度情報(8ビットデータ)の階調レベル数が、9値の階調値情報(4ビットデータ)まで下げられる。しかしながら、実際に記録装置J0013が記録できるデータは、インクドットを記録するか否かの2値データ(1ビットデータ)である。そこで、ドット配置パターン化処理J0007では、ハーフトーン処理J0005からの出力値である階調レベル0〜8の4ビットデータで表現される各画素毎に、その画素の階調値(レベル0〜8)に対応したドット配置パターンを割当てている。これにより、1画素内の複数のエリア各々にインクドットの記録の有無(ドットのオン/オフ)を定義し、1画素内の各エリア毎に、「1」または「0」の1ビットの2値データを配置する。ここで、「1」はドットの記録を示す2値データであり、「0」は非記録を示す2値データである。
図3は、本例のドット配置パターン化処理J0007において変換する、入力レベル0〜8に対する出力パターンを示している。図の左に示した各レベル値は、ホスト装置J0012側のハーフトーン処理J0005からの出力値であるレベル0〜レベル8に相当する。右側に配列した縦2エリア×横4エリアで構成される領域は、ハーフトーン処理J0005で出力される1画素の領域に対応するものである。また、1画素内の各エリアは、ドットのオン/オフが定義される最小単位に相当するものである。なお、本明細書において「画素」とは、階調表現可能な最小単位のことであり、複数ビットの多値データの画像処理(前段処理J0002〜ハーフトーン処理J0005等の処理)の対象となる最小単位である。
図3において、丸印を記入したエリアがドットの記録を行うエリアを示しており、レベル数が上がるにしたがって、記録するドット数も1つずつ増加している。本実施例においては、最終的に、このような形でオリジナル画像の濃度情報が反映される。図3に示す「(4n)」〜「(4n+3)」は、nに1以上の整数を代入することにより、記録すべき画像データの左端からの横方向の画素位置を示す。その「(4n)」〜「(4n+3)」の下に示した各パターンは、同一の入力レベルにおいても画素位置に応じて互いに異なる複数のパターンが用意されていることを示す。即ち、同一のレベルが入力された場合にも、記録媒体上では、「(4n)」〜「(4n+3)」に示した4種類のドット配置パターンが巡回されて割り当てられる。
図3においては、縦方向を記録ヘッドの吐出口が配列する方向、横方向を記録ヘッドの走査方向としている。このように同一レベルに対して、複数の異なるドット配置を用いて記録する構成は、ドット配置パターンの上段に位置するノズルとその下段に位置するノズルとにおいて、インクの吐出回数を分散させる効果がある。さらに、記録装置J0013特有の様々なノイズを分散させるという効果もある。ドット配置パターン化処理J0007を終了した段階において、記録媒体に対するドットの配置パターンが全て決定される。
(G)マスクデータ変換処理J0008
ドット配置パターン化処理J0007により、記録媒体上の各エリアに対するドットの有無が決定される。従って、そのドットの配置を示す2値データを記録ヘッドH1001の駆動回路J0009に入力すれば、所望の画像を記録することができる。この場合、記録媒体上の同一の走査領域に対する記録を1回の走査によって完成させれば、いわゆる1パス記録を実行することができる。しかしながら、ここでは、記録媒体上の同一の走査領域に対する記録を複数回の走査によって完成させる、いわゆるマルチパス記録の例として説明する。
図4は、マルチパス記録方法を説明するために、記録ヘッドおよび記録パターンを模式的に示したものである。本実施例における記録ヘッドH1001は、実際には768個のノズルを含んだノズル列を有するが、ここでは説明の簡略化のために、16個のノズルを有するものとして説明する。ノズルは、図4のように第1〜第4の4つのノズル群に分割され、各ノズル群には、4つずつのノズルが含まれている。マスクパターンP0002は、第1〜第4のマスクパターンP0002a〜P0002dで構成される。第1〜第4のマスクパターンP0002a〜P0002dは、それぞれ、第1〜第4のノズル群が記録可能なエリアを定義している。マスクパターンにおける黒塗りエリアは記録許容エリアを示し、白塗りエリアは非記録エリアを示している。第1〜第4のマスクパターンP0002a〜P0002dは互いに補完の関係にあり、これら4つのマスクパターンを重ね合わせると、4×4のエリアに対応した領域の記録が完成される。
P0003〜P0006で示した各パターンは、記録走査を重ねていくことによって画像が完成されていく様子を示す。各記録走査が終了する度に、記録媒体は、図の矢印方向にノズル群の幅分(図4では4ノズル分)ずつ搬送される。よって、記録媒体の同一領域(各ノズル群の幅に対応する領域)は、4回の記録走査によって初めて画像が完成される。以上のように、記録媒体の各同一画像領域を複数回の走査でかつ複数のノズル群によって形成することは、ノズル特有のばらつきや記録媒体の搬送精度のばらつき等を低減させる効果がある。
図5は、本実施例において実際に適用可能なマスクパターンの一例を示したものである。本例において適用する記録ヘッドH1001は768個のノズルを有しており、4つのノズル群には、それぞれ192個ずつのノズルが属している。マスクパターンの大きさは、縦方向がノズル数と同等の768エリア、横方向は256エリアとなっており、4つのノズル群それぞれに対応する4つのマスクパターンで互いに補完の関係を保つような構成とされている。
ところで、インクジェット記録ヘッドから多数の小液滴を高周波数で吐出するには、記録動作時に記録部近傍に気流が生じ、それが特に記録ヘッドの端部に位置するノズルにおけるインクの吐出方向に影響を与えることが知られている。よって、本実施例のマスクパターンは、図5からも分かるように、各ノズル群または同一のノズル群の中でも領域によっては、記録許容率の分布に偏りを持たせている。図5に示すように、端部のノズルの記録許容率を中央部の記録許容率よりも小さくした構成のマスクパターンを適用することにより、端部のノズルにより吐出されるインク滴の着弾位置ずれによる弊害を目立たなくすることが可能となる。
マスクパターンで定められる記録許容率は、記録許容エリア(図4のマスクパターンP0002の黒塗りエリア)と非記録許容エリア(図4のマスクパターンP0002の白塗りエリア)とによって表わされる。即ち、記録許容率は、マスクパターンを構成する記録許容エリアと非記録許容エリアの合計数に対する記録許容エリアの数の割合を、百分率で表したものである。具体的には、マスクパターンの記録許容エリアをM個、非記録許容エリアをN個とすると、そのマスクパターンの記録許容率(%)は、M÷(M+N)×100となる。
本実施例においては、図5に示したようなマスクデータが記録装置本体内のメモリに格納されている。マスクデータ変換処理J0008では、そのマスクデータと、上述したドット配置パターン化処理J0007で得られた2値データとの間にてAND処理をかけることにより、各記録走査での記録対象となる2値データが決定される。そして、その2値データがヘッド駆動処理J0009へ送られる。これにより、記録ヘッドH1001が駆動され、2値データに従ってインクが吐出される。尚、マルチパス印刷において、複数回走査に対応する記録データの生成方法は、上記したマスクパターンによってデータを分割する形態に限定されるものではない。例えば、ドットパターンにインクの吐出、非吐出を定める機能だけでだけでなく、吐出するインクを何走査目で記録するかを指定する機能まで持たせることで、ドット配置パターン化処理J0007において複数回走査に対応する記録データを生成するようにしてもよい。
なお、図1においては、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正処理J0004、ハーフトーン処理J0005および記録データ作成処理J0006がホスト装置J0012において実行される。また、ドット配置パターン化処理J0007およびマスクデータ変換処理J0008が記録装置J0013において実行される。しかしながら、例えば、ホスト装置J0012で実行している処理J0002〜J0005の一部を記録装置J0013において実行しても良いし、全てをホスト装置J0012において実行しても良い。あるいは、処理J0002〜J0008を記録装置J0013において実行するようにしても良い。
[1.2装置構成]
図6は、本実施例におけるインクジェット記録装置の外観を示す斜視図であり、図7は、インクジェット記録装置内部を示す斜視図である。
本実施例においては、給紙トレイ12から図6の矢印で示す方向に記録媒体を挿入後、間欠的に搬送して画像形成し、排紙トレイM3160から排紙する。
図7において、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド1は、矢印A1、A2方向にガイドレール4に沿って往復移動しながらノズルからインクを吐出し、記録媒体S2上に画像を形成する。記録ヘッド1は、例えば、それぞれ異なった色のインクと画質向上液に対応した複数のノズル列を有している。例えば、1種類以上の、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック1(K1)、ブラック2(K2)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、レッド(R)、グレー(Gray)、透明(CL)とを吐出するためのノズル列群である。これら各色のインクと画質向上液は、インクタンク(不図示)に貯留され、そのインクタンクを介して記録ヘッド1に供給される。
本実施例においては、インクタンクと記録ヘッド1とは一体となってヘッドカートリッジ6を構成し、ヘッドカートリッジ6がキャリッジ5に搭載される構成となっている。また、キャリッジモータ11の駆動力をタイミングベルト17によってキャリッジ5に伝えることにより、キャリッジ5を矢印A1、A2方向(主走査方向)にガイド軸3とガイドレール4に沿って往復移動させる。このキャリッジ移動の際に、キャリッジ位置は、キャリッジ5に設けられたエンコーダセンサ21によりキャリッジの移動方向に沿って備えられたリニアスケール19を読み取ることにより検出される。そして、この往復移動により記録媒体上への記録が開始される。この時、記録媒体S2は、給紙トレイ12より供給され、搬送ローラ16とピンチローラ15とにより挟持され、プラテン2まで搬送される。
次に、キャリッジ5がA1方向に1走査分の記録を行うと、搬送モータ13によってリニアホイール20を介して搬送ローラ16が駆動される。そして、記録媒体S2が副走査方向である矢印B方向に所定量搬送される。その後、キャリッジ5がA2方向に走査しながら、記録媒体S2に記録が行なわれる。ホームポジションには、ヘッドキャップ10と回復ユニット14が備えられ、必要に応じて間欠的に記録ヘッド1の回復処理が行われる。上記説明した動作を繰り返すことにより、記録媒体の1枚分の記録が終了すると、記録媒体は排紙され、1枚分の記録が完了する。
図8は、本実施例におけるインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図を示す。コントローラ100は主制御部であり、例えばマイクロ・コンピュータ形態のASIC101、ROM103、RAM105を含む。ROM103は、ドット配置パターン、マスクパターン、その他の固定データを格納している。RAM105は、画像データを展開する領域や作業用の領域等を有する。ASIC101は、ROM103からプログラムを読み出して画像データを記録媒体へ記録するまでの一連の処理を実行する。詳しくは、インク打ち込み量に対応する情報からマスクパターンを選択して画像データを分割し、各パスの記録データを生成する。ホスト装置110は、後述する画像データの供給源(印刷する画像データ等の作成、処理等を行うコンピュータとする他、画像読み取り用のリーダ部等の形態であってもよい)である。画像データ、その他のコマンド、ステータス信号等は、インタフェース(I/F)112を介してコントローラ100と送受信される。ヘッドドライバ140は、印刷データ等に応じて記録ヘッド1を駆動するドライバである。モータドライバ150は、キャリッジモータ11を駆動し、モータドライバ160は、搬送モータ13を駆動する。
[1.3光沢度と写像性の関係]
<光沢度と写像性の評価方法>
本実施例において、画像内の光沢均一性を評価するための基準となる記録媒体表面の光沢度と写像性について説明する。記録媒体や画像の光沢感を評価する指標には、光沢度と写像性がある。以下に、光沢度と写像性の評価方法、及びこれらと写像性の関係を説明する。
図9(a)〜(d)は、この光沢度とヘイズを説明する図である。図9(a)に示すように、20°鏡面光沢度(以下、光沢度という)およびヘイズは、印刷物表面で反射した反射光を一般的な検出器によって検出することにより、それらの値を求めることができる。反射光は、その正反射光の軸を中心にある角度で分布しており、図9(d)に示すように、光沢度は、例えば検出器中心の開口幅1.8°で検出され、ヘイズは、その外側の例えば±2.7°までの範囲で検出される。即ち、反射光が観察される場合、その分布の中心軸をなす正反射光の入射光に対する反射率が光沢度と定義される。また、反射光の分布において正反射光の近傍に生じている散乱光を測定したものがヘイズもしくはヘイズ値と定義される。なお、上記検出器により測定される光沢度およびヘイズの単位は無次元で、光沢度はJIS規格のK5600に、ヘイズはISO規格のDIS13803に準拠している。写像性は、例えば、JIS H8686「アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の写像性測定方法」やJIS J7105「プラスチックの光学的特性試験方法」を用いて測定され、記録媒体に映り込んだ像の鮮明さを表す。例えば、記録媒体に映り込んだ照明像がぼやけている場合は、写像性の値が低いといえる。
図9(b)および(c)は、印刷画像表面の粗さに応じて反射光の量や向きが異なることを示す図である。これらの図に示されるように、一般に、表面が粗くなるほど反射光が拡散し正反射光の量が減るため、写像性と光沢度がより小さく測定される。以下、本実施例においては、目標の写像性に対して、測定した写像性の測定値が小さいことを、写像性が低いという。また、目標の光沢度に対して、測定した光沢度の測定値が小さいことを、光沢度が低いという。
<インク構成>
ここで、この実施形態のインクジェット記録装置で使用される顔料色材を含む有色インク(以下インクと記載する)と画質向上液について説明する。
まずは、インクを構成する各成分について説明する。
(水性媒体)
本発明で使用するインクには、水及び水溶性有機溶剤を含有する水性媒体を用いることが好ましい。インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として3.0質量%以上50.0質量%以下とすることが好ましい。又、インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として50.0質量%以上95.0質量%以下とすることが好ましい。
水溶性有機溶剤は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。メタノール、エタノール、プロパノール、プロパンジオール、ブタノール、ブタンジオール、ペンタノール、ペンタンジオール、ヘキサノール、ヘキサンジオール、等の炭素数1〜6のアルキルアルコール類。ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類。アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類。テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の平均分子量200、300、400、600、及び1,000等のポリアルキレングリコール類。エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の炭素数2〜6のアルキレン基を持つアルキレングリコール類。ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート。グリセリン。エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類。N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等。又、水は、脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。
(顔料)
顔料は、カーボンブラックや有機顔料を用いることが好ましい。インク中の顔料の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上15.0質量%以下とすることが好ましい。
ブラックインクは、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラックを顔料として用いることが好ましい。具体的には、例えば、以下の市販品等を用いることができる。レイヴァン:7000、5750、5250、5000ULTRA、3500、2000、1500、1250、1200、1190ULTRA−II、1170、1255(以上、コロンビア製)。ブラックパールズL、リーガル:330R、400R、660R、モウグルL、モナク:700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、2000、ヴァルカンXC−72R(以上、キャボット製)。カラーブラック:FW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリンテックス:35、U、V、140U、140V、スペシャルブラック:6、5、4A、4(以上、デグッサ製)。No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上、三菱化学製)。又、本発明のために新たに調製したカーボンブラックを用いることもできる。勿論、本発明はこれらに限定されるものではなく、従来のカーボンブラックを何れも用いることができる。又、カーボンブラックに限定されず、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子や、チタンブラック等を顔料として用いてもよい。
有機顔料は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、ピラゾロンレッド等の水不溶性アゾ顔料。リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の水溶性アゾ顔料。アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体。フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料。キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系顔料。ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系顔料。イソインドリノンイエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系顔料。ベンズイミダゾロンイエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料。ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系顔料。インジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、チオインジゴ系顔料、ジケトピロロピロール系顔料。フラバンスロンイエロー、アシルアミドイエロー、キノフタロンイエロー、ニッケルアゾイエロー、銅アゾメチンイエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等。勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。
又、有機顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバーで示すと、例えば、以下のものを用いることができる。C.I.ピグメントイエロー:12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、97、109、110、117、120、125、128、137、138、147、148、150、151、153、154、166、168、180、185等。C.I.ピグメントオレンジ:16、36、43、51、55、59、61、71等。C.I.ピグメントレッド:9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、175、176、177、180、192等。同、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、254、255、272等。C.I.ピグメントバイオレット:19、23、29、30、37、40、50等。C.I.ピグメントブルー:15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64等。C.I.ピグメントグリーン:7、36等。C.I.ピグメントブラウン:23、25、26等。勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。
(分散剤)
上記したような顔料を水性媒体に分散するための分散剤は、水溶性を有する樹脂であれば何れのものも用いることができる。中でも特に、分散剤の重量平均分子量が1,000以上30,000以下、更には3,000以上15,000以下のものが好ましい。インク中の分散剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上5.0質量%以下とすることが好ましい。
分散剤は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。スチレン、ビニルナフタレン、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマール酸、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、アクリルアミド、又はこれらの誘導体等を単量体とするポリマー。尚、ポリマーを構成する単量体のうち1つ以上は親水性単量体であることが好ましく、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体、又はこれらの塩等を用いても良い。又は、ロジン、シェラック、デンプン等の天然樹脂を用いることもできる。これらの樹脂は、塩基を溶解した水溶液に可溶である、即ち、アルカリ可溶型であることが好ましい。
(界面活性剤)
インクセットを構成するインクの表面張力を調整するためには、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤等の界面活性剤を用いることが好ましい。具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノール類、アセチレングリコール化合物、アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物等を用いることができる。
(その他の成分)
インクセットを構成するインクは、上記の成分の他に、保湿性維持のために、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン、及びトリメチロールエタン等の保湿性固形分を含有してもよい。インク中の保湿性固形分の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上20.0質量%以下、更には3.0質量%以上10.0質量%以下とすることが好ましい。又、インクセットを構成するインクは、上記の成分以外にも必要に応じて、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、及び蒸発促進剤等の種々の添加剤を含有してもよい。
次に、本実施形態で用いるインクをより具体的に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、下記実施例によって限定されるものではない。尚、文中「部」、及び「%」とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
[顔料分散液1〜4の調製]
以下に示す手順により、顔料分散液1〜4を調製した。尚、以下の記載において、分散剤とは、酸価200、重量平均分子量10,000のスチレン−アクリル酸共重合体を、10質量%水酸化ナトリウム水溶液で中和することにより得られた水溶液のことである。
<C.I.ピグメントレッド122を含む顔料分散液1の調製>
顔料(C.I.ピグメントレッド122)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液1を得る。
<C.I.ピグメントブルー15:3を含む顔料分散液2の調製>
顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて5時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液2を得る。
<C.I.ピグメントイエロー74を含む顔料分散液3の調製>
顔料(C.I.ピグメントイエロー74)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて1時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液3を得る。
<C.I.ピグメントブラック7を含む顔料分散液4の調製>
カーボンブラック顔料(C.I.ピグメントブラック7)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散する。尚、分散する際の周速は、顔料分散液1を調製する際の2倍とした。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去する。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液4を得る。
<C.I.ピグメントレッド149を含む顔料分散液5の調製>
顔料(C.I.ピグメントレッド149)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液1を得る。
(インクの調製)
図17に示した各成分を混合し、十分攪拌した後、ポアサイズ0.8μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過を行い、インク1〜11を調製する。
次に、本実施形態で用いる透明インクを説明する。
(透明インクの調整)
ラジカル開始剤を用いた溶液重合法により合成したスチレン(St)−アクリル酸(AA)共重合体A(St/AA=70/30(質量%)、分子量:10500、実測酸価:203)を用いて、下記組成の液体組成物Aを作成する。なお、塩基性物質としては水酸化カリウムを用い、液体組成物のpHが8.0となるように添加量は調整する。
・スチレン−アクリル酸共重合体A 2部
・グリセリン 7部
・ジエチレングリコール 5部
・水 86部
上記調整により得られる透明インクは、少なくても光沢感を制御するための液である。同様の効果が得られる限り、透明インクは、上記実施例によって限定されるものではない。
<光沢度と写像性の関係>
有彩色インクや無彩色インクと共に透明インクを同時に記録すると、これらの重なり方に応じて、さらに写像性や光沢度が変化する。図10は、透明インクの重なり方の違いによる記録表面の状態の差を示す図である。図10(a)は、有彩色インクのみが記録され、透明インクが記録されない場合を示す。図10(b)(c)は、それぞれ、後述する同時記録とオーバーコート記録で、透明インクを記録する場合を示す。
比較的ランダムな記録方法(以後、同時記録という)では、有彩色インクと透明インクが同時に記録される。その際、記録のタイミングがランダムなため、有彩色インクの上に透明インクが記録される場合と、透明インクの上に有彩色インクが記録される場合とが発生し、記録表面の凹凸が増加してしまう。その結果、写像性と光沢度が下がりやすい傾向にある(図10(b))。
また、有彩色インク及び無彩色インクと透明インクとの記録のタイミングが分かれている記録方法では、写像性は低下しにくく、光沢度のみが透明インクの量に応じて大きく変化する傾向がある(図10(c))。特に、透明インクを後に塗布する記録方法は(以下、オーバーコート記録という)、画像の光沢度が効率的に変化する。つまり、光沢度が低い領域の上に透明インクを記録すると、その透明インクの量に応じて光沢度は上がる。また、図11(a)に示すように、Bkインクの記録Dutyの高い部分では、光沢度が高い。この領域に透明インクをオーバーコート記録すると、透明インクの付与量によって、光沢度が下がる。これは、顔料色材を用いたBkインクよりも屈折率の低い透明インクをオーバーコートすることにより、図10(c)に示すように、透明インクの層が顔料色材を用いたBkインク層の上にでき、最表面における光の反射を減らしているためである。図11(b)は、透明インクの付与量を増やすと光沢度がより下がっていく様子を示す図である。これにより、光沢度つまり光の反射が減るため、透明インクを付与したパッチを、一般的な測色器によって測定すると、図11(c)に示すように黒のODが改善していることが示される。
また、ブラックカーボンを含まない有彩色インク(例えば、Cyan、Magenta)を用いて、最大彩度が出るまで階調を作成し、透明インクを付与した場合(透明インクの記録Duty=40%)と、付与しなかった場合のパッチを測色器により測定した。その結果が、図16である。図16において、縦軸を明度(L*)、横軸を彩度(c*)としている。これから分かるように、図16(a)に示すCyanの場合でも、図16(b)に示すMagentaの場合でも、透明インクを付与してもしなくても、彩度の変化は大きく見られない。
従って、本実施例においては、特にブラックカーボンインクを使用する画像データにおける、光沢度の上昇を抑えることに着目する。その場合に、透明インクのオーバーコート記録を行い、顔料色材を用いたBkインクの表面における余計な光の反射を抑えることにより、黒のODを改善すると共に暗部(L*<40)における色域を改善させる。なお、本実施例において、透明インクは、ユーザによって透明インクを用いることが指定されたときや光沢紙または半光沢紙などを用いる一部の記録モードのみで用いるようにしてもよい。
[第1の実施例]
次に、本発明に係る第1の実施例について説明する。図12(a)は、光沢紙の、ある色相におけるWhite〜Col〜Bkラインでの透明インクの使い方の一例を説明するための図である。実際には、複数色のColインク(有彩色インク)を持つので、より複雑な色の使い方になるが、本実施例においては、説明上、Colは、1色のみとして説明する。
通常、White〜Colにおいては、Colインクで階調を作り、最大彩度が出るまでColのインク付与量(記録Duty)を増やしていく。本実施例においては、3.5plのインクを記録媒体上の単位面積としての600dpi×600dpiの画素内の異なるエリアに8発記録した場合を100%とする。そして、Col〜Bkにつなぐために明度を下げていく必要があるので、一般的に、顔料色材を用いた無彩色インク(Gray、Bk等)が使われる。本実施例では、黒の入りだしの粒状感を考慮し、まず、グレーを最初に使い、さらに、Bkを使って明度を下げる。
ここで、図11(a)は、Bkの記録Dutyによる光沢度の変化を示すグラフである。図11(a)に示すように、記録媒体自身の光沢度は低い。図13(a)に示すように、約3.5plのインク滴を600dpi×600dpiの画素に1発(単位面積当り12.5%Duty、ドット直径が約30μm)記録した場合は、まだ、非記録部が多く、記録媒体自体の光沢度が支配的であるので、光沢度は低い。しかし、図13(b)のように、3.5plのインクを600dpi×600dpiの画素に2発記録(25%Duty)した場合には、記録媒体の単位画素における記録部が半分を占めるので、記録媒体自体の光沢度ではなく、顔料自体の光沢度が支配的となる。従って、図11(a)に示すように、25%Duty付近の光沢度が急激に高くなる。さらに、図13(c)、図13(d)に示すように、記録Dutyを増やしていくと、ほとんど非記録部がなくなっていくので、記録媒体自体の光沢度が高くなる。これは、グレーについても、同様に光沢度が高くなる傾向がある。
図12に示すように、White〜Col〜Bkラインの色相においては、グレーインクの使い始めにおいては、Colインクがまだ支配的であるので、光沢度はそれ程大きくならない。しかしながら、グレーラインについては、顔料色材を用いた無彩色インクが支配的となるので、光沢度が上がってしまう。
従って、少なくとも、ブラックカーボンインクが使用される色、つまり図13(a)のように、グレーインクが使用され始める画像データ(R、G、B)値に付与される透明インクの付与量(使用量)は、グレーインクが使用され始める前の画像データ(R、G、B)値に付与する透明インクの使用量以上とする。これにより、ブラックカーボンインクを含むインクが支配的になることで上がった光沢度を下げることが出来る。また、記録媒体の最大インク付与可能量にもよるが、光沢度を落とすためには、透明インクの使用量は20%以上にすることが好ましいと考えられる。また、本例では、透明インクの付与量を途中から一定にしているが、これに限定されものではなく、単調に増加させていっても良い。
[第2の実施例]
次に、第2の実施例について説明する。図12(b)は、ある色相におけるWhite〜Col〜Bkラインでの透明インクの使い方の一例を説明するための図である。実際には、複数色のColインクを持つので、より複雑な色の使い方になるが、本実施例においては、説明上、Colは1色のみとして説明する。
通常、White〜Colにかけては、Colインクで階調を作り、最大彩度が出るまでColのインク吐出量(記録Duty)を増やしていく。そして、Col〜Bkにつなぐために、明度を下げていく必要があるので、顔料色材を用いた無彩色インクが使われる。本実施例において、黒の入りだしの粒状感を考慮し、まず、グレーインクを最初に使い出して、さらに、Bkを使って明度を下げる。
ここで、顔料色材を用いた無彩色インクの光沢度は高い傾向がある。Colインクの最暗部付近においては、顔料濃度が最も高いBkインクが支配的に使われている。最暗部付近においては、Bkインクの吐出量が有彩色インクより多くなっているので、Bkインクの光沢度が支配的となる。よって、黒のODを改善するためには、少なくとも、無彩色インクやブラックカーボンインクを含むインクの中で、最も濃度の高いインクが使用されている部分での光沢度を抑えることが重要である。
即ち、図12(b)に示すように、顔料濃度が一番高いBkインクが使用され始める透明インクの吐出量は、Bkインクが使用され始める前の透明インクの吐出量よりも多くする。本例では、透明インクの吐出量を途中から一定にしているが、これに限定されるものではなく、単調に増加させていっても良い。
第1の実施例、第2の実施例を実施する場合、オーバーコートすることにより、図10(c)のように、できるだけ透明インクを最表面に重寝ることにより、透明インクによる光沢度抑制効果を高くできる。また、オーバーコート印刷を行うと、写像性が低下し難い効果も得られる。写像性が低くなると、表面が荒れるため、表面で反射する光が、乱反射するため、表面がくもったようになる。このため、黒のODも低く見えてしまう傾向がある。よって、写像性を低下させず、光沢度のみを有色インクと透明インクの量に応じて大きく変化させられるようなオーバーコートが望ましい。
この透明インクのオーバーコート印刷を実現するために、図14に示すような実質的に6パスで完成するマスクを一例として用意する。少なくとも無彩色インク(GrayやBk)を含んで透明インクを含まないインクグループと、少なくとも透明インクを含むインクグループとにインクを分ける。そして、インクグループ毎に、図14に示すようなマスクを選択する。図14(a)は、先に印刷をするためのマスクで、6パス中、前半の3パスで印刷を完成させる。図14(b)は、オーバーコートするためのマスクで、6パス中、後半の3パスで印刷を完成させる。こうすることで、図10(c)のように、有彩色インクの印刷完成後にクリアインクをオーバーコートすることができる。
また、一例として6パスマスクを例に挙げたが、このパスに限定されることはない。また、例えば、有色インクのマルチパス印刷におけるパス数とオーバーコートする透明インクのマルチパス印刷のパス数を異ならせても良い。上記で紹介した例では、有色インクのマルチパス印刷も、透明インクのマルチパス印刷も同じ3パスであり、合計6パスの印刷であった。しかしながら、有色インクの3パスでの印刷は、インクジェットプリンタ本体メカ機構の部品ばらつきや搬送精度のばらつき等によるドットの着弾乱れが発生する可能性もあり、それが局所的な濃度変動となってスジやムラといった画像弊害が発生しやすい。それを回避する手段としては、マルチパスの印刷のパス数を増やすことが最も効果があるが、その分印刷速度の低下につながる。
しかしながら、無色透明のインクのマルチパス印刷においては、有色インクで発生するような画像濃度の変動としては認識され難いため、有色インクのマルチパス印刷パス数に比較して相対的に少ないパス数でも画像弊害が起こり難い。そこで、画像弊害が起こった場合は、有色インクのマルチパス数を4パス、オーバーコートするための透明インクのマルチパス数を2パスとして、合計6パスとし、総パス数を増やさないで画像弊害に対応する場合の方法である。
さらに、上記した実施例では、有色インクの記録が完了した後に透明インクを記録するようにしているが、一部のパスで有色インクと透明インクの両方が記録される形態であってもよい。
さらに、図14は、2つのインクグループに分けているが、3つ以上のインクグループに分けて、透明インクを含むインクが最後に印刷されるように、それぞれのインクグループを順番に印刷するようにしても良い。つまり、3つのインクグループに分けるのであれば、マスクを3分割して印刷を行えば良い。
また、図15のように、ヘッド構成の工夫によっても、オーバーコート印刷が可能である。図15(a)に示すように、ライン記録ヘッドの最後に印刷されるインク(つまり、走査方向の最も下流に位置するノズル列)を透明インクにするようにしても良い。また、図15(b)に示すように、ノズルの印刷方向側に透明インクのノズルをずらすことによって、図9(c)のように有色インクの印刷完成後にクリアインクをオーバーコートするようにしても良い。
以上のように、本実施例においては、顔料色材を用いたBkインクの光沢度を落とすために、透明インクをオーバーコートすることによって光沢度を下げる。Bkインクの光沢度を落とすことにより、Bkインクによる余計な光の反射を減らし、黒のODを改善することができる。その結果、暗部における色域が明度が低い方向へ増えるので、再現可能な色体積も改善することができる。

Claims (19)

  1. ラックカーボンを含有する第1インクと、ブラックカーボンの濃度が前記第1インクのブラックカーボンの濃度より低い第2インクとを含む有色インクと、透明インクと、を吐出するための記録ヘッドを用いて画像を記録するために、画像データに基づいて前記第1インク、前記第2インク、および前記透明インクの記録媒体の単位領域への吐出量を決定する決定手段、を備え、
    前記決定手段は、前記第1インクが前記単位領域へ吐出される場合の前記透明インクの前記吐出量が、前記第1インクが前記単位領域へ吐出されず、前記第2インクが前記単位領域へ吐出される場合の前記透明インクの前記吐出量より大きくなるように、前記透明インクの前記吐出量を決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2インクは、ブラックカーボンを含有しないことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2インクはブラックカーボンを含有し、前記第1インクは、前記記録ヘッドが吐出可能なインクの中で、ブラックカーボンの濃度が最も高いことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記透明インクは、前記単位領域に付与された前記第1インクを覆うように前記単位領域に吐出されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記記録媒体と前記記録ヘッドとの相対的な走査を行いながら、前記第1インク、前記第2インク、及び前記透明インクを吐出し、前記単位領域に対して複数回の前記走査を行うことにより記録が行われることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記透明インクは、前記第1インクが吐出される前記走査において、前記単位領域に吐出されることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記透明インクは、前記第1インクが吐出される前記走査より後に行われる前記走査において、前記単位領域に吐出されることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 前記透明インクにより前記記録媒体上に形成される層の屈折率は、前記第1インクにより前記記録媒体上に形成される層の屈折率より低いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを前記記録媒体に対して相対的に走査する走査手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像データは、グレーラインの画像を形成するための画像データであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. ブラックカーボンを含有する第1インクと、ブラックカーボンの濃度が前記第1インクのブラックカーボンの濃度より低い第2インクとを含む有色インクと、透明インクと、を吐出するための記録ヘッドを用いて画像を記録するために、画像データに基づいて前記第1インク、前記第2インク、および前記透明インクの記録媒体の単位領域への吐出量を決定する決定工程、を有し、
    前記決定工程において、前記第1インクが前記単位領域へ吐出される場合の前記透明インクの前記吐出量が、前記第1インクが前記単位領域へ吐出されず、前記第2インクが前記単位領域へ吐出される場合の前記透明インクの前記吐出量より大きくなるように、前記透明インクの前記吐出量を決定することを特徴とする画像処理方法。
  12. 前記第2インクは、ブラックカーボンを含有しないことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 前記第2インクはブラックカーボンを含有し、前記第1インクは、前記記録ヘッドが吐出可能なインクの中で、ブラックカーボンの濃度が最も高いことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  14. 前記透明インクは、前記単位領域に付与された前記第1インクを覆うように前記単位領域に吐出されることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  15. 前記記録媒体と前記記録ヘッドとの相対的な走査を行いながら、前記第1インク、前記第2インク、及び前記透明インクを吐出し、前記単位領域に対して複数回の前記走査を行うことにより記録が行われることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  16. 前記透明インクは、前記第1インクが吐出される前記走査において、前記単位領域に吐出されることを特徴とする請求項15に記載の画像処理方法。
  17. 前記透明インクは、前記第1インクが吐出される前記走査より後に行われる前記走査において、前記単位領域に吐出されることを特徴とする請求項15に記載の画像処理方法。
  18. 前記透明インクにより前記記録媒体上に形成される層の屈折率は、前記第1インクにより前記記録媒体上に形成される層の屈折率より低いことを特徴とする請求項11乃至17のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  19. 前記画像データは、グレーラインの画像を形成するための画像データであることを特徴とする請求項11乃至18のいずれか1項に記載の画像処理方法。
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