JP7056159B2 - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来から、インクと共に、インクに作用する反応液を用いて印刷を行なう印刷装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の印刷装置では、インクと共に、インクの色材を凝集させる反応液を用いて印刷を行なう印刷モードと、かかる反応液を用いずインクのみを用いて印刷を行なう印刷モードとを選択可能に構成されている。
特開2000-190480号公報
しかしながら、特許文献1に記載の印刷装置では、反応液を併用するか併用しないかを、印刷媒体の種類によって選択できるにすぎない。このため、多様な媒体に対しそれぞれ適正な印刷を行なうための、反応液の使用量や使用のタイミング等については、何ら考慮されていなかった。このような問題は、色材を凝集させる反応液に限らず、インクに作用する任意の液体を用いる場合に共通する。また、インクに限らず任意の液体を吐出する印刷装置に共通する。このため、多様な媒体に対して、液体と、かかる液体に作用する他の液体とを用いた適正な印刷を行なうために、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、印刷装置が提供される。この印刷装置は、媒体に画像を印刷する印刷装置であって;前記媒体に第1液体を吐出する第1ノズル群と、前記第1液体に作用する第2液体を吐出する第2ノズル群と、を有するヘッドと;前記媒体に対して前記ヘッドを主走査方向に相対移動させる主走査部と;前記ヘッドに対して前記媒体を前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査部と;前記第1ノズル群からの前記第1液体の吐出と前記第2ノズル群からの前記第2液体の吐出とを制御する制御部と;を備え;前記第2ノズル群は、前記副走査方向において前記第1ノズル群よりも上流側に配置された上流部と、前記副走査方向において前記上流部よりも下流側に位置し、前記主走査方向に見て前記第1ノズル群の少なくとも一部と重複して配置された重複部と、を有し;前記制御部は;吐出される前記第1液体の液量に基づいて、吐出させる前記第2液体の液量を決定し;決定された前記第2液体の液量が閾値以下である場合、前記重複部と前記上流部とのうち、少なくとも前記重複部から前記第2液体を吐出させる。この形態の印刷装置によれば、要求液量が閾値以下である場合に少なくとも重複部から第2液体を吐出させるので、第2液体と第1液体とを同時に吐出でき、第2液体と第1液体とを媒体に同時に浸透させることができる。このため、先に吐出された第2液体が媒体に先に過度に浸透して、後から吐出された第1液体に作用できなくなることを抑制できる。したがって、多様な媒体に対して、液体(第1液体)と液体に作用する他の液体(第2液体)とを用いた印刷を適正化できる。このため、適用可能な媒体の種類を増やすことができる。
(2)上記形態の印刷装置において、前記制御部は、決定された前記第2液体の液量が前記閾値を超える場合、前記重複部と前記上流部との両方から前記第2液体を吐出させてもよい。この形態の印刷装置によれば、要求液量が閾値を超える場合に重複部と上流部との両方から反応液を吐出させるので、重複部から閾値量を超える第2液体が吐出されることを抑制でき、媒体において第2液体と第1液体とが同時に吐出された部分の乾燥が不十分となることを抑制できる。また、第1液体の液量に対して第2液体の液量が不足することを抑制でき、画質の低下を抑制できる。
(3)上記形態の印刷装置において、前記制御部は;前記媒体の種類に関する情報を取得する媒体種類取得部を有し;前記上流部から吐出させる前記第2液体の液量を、前記媒体の種類に応じて決定してもよい。この形態の印刷装置によれば、制御部が上流部から吐出させる第2液体の液量を媒体の種類に応じて決定するので、多様な媒体に対して印刷をより適正化できる。また、反応液の液量の増減を使用者が選択する態様と比較して、使用者の動作を省略できる。
(4)上記形態の印刷装置において、前記閾値は、印刷品質が互いに異なる複数の印刷モード毎に設定されてもよい。この形態の印刷装置によれば、印刷品質が互いに異なる複数の印刷モード毎に閾値が設定されるので、印刷モード毎に閾値を適正化して印刷を適正化できる。
本発明は、印刷装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、印刷方法、かかる印刷方法を実現するためのコンピュータープログラム、かかるコンピュータープログラムを記録した記録媒体等の形態で実現できる。
印刷装置の概略構成を示す説明図である。 印刷装置の概略構成を示すブロック図である。 印刷ヘッドが備えるノズルの配置構成を示す説明図である。 印刷処理の手順を示すフローチャートである。 吐出制御処理の手順を示すフローチャートである。 閾値および吐出制御処理の結果を説明するための説明図である。 第2実施形態における吐出制御処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態における吐出制御処理の結果を説明するための説明図である。
A.第1実施形態:
A-1.装置構成:
図1は、本発明の一実施形態としての印刷装置10の概略構成を示す説明図である。図2は、印刷装置10の概略構成を示すブロック図である。図1では、副走査方向Yを実線の矢印で示している。副走査方向Yは、後述する図3で示す主走査方向Xと直交する方向である。主走査方向Xは、図1の紙面と直交する方向である。なお、副走査方向Yと主走査方向Xとは、直交に限らず、互いに任意の角度で交差する方向であってもよい。
印刷装置10は、図2に示す印刷制御装置200から入力される印刷データに基づいて媒体Mに画像を印刷する。本実施形態において、印刷制御装置200は、印刷装置10用のドライバーソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピューターにより構成されている。印刷制御装置200は、ハードディスクドライブ、CD-ROMおよびメモリーカード等の記録媒体を読み取り可能な、図示しないドライブを有する。印刷制御装置200では、印刷データの生成と、印刷装置10への印刷データの送信が行われる。なお、印刷データの送信は、USB(Universal Serial Bus)、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN等の任意の種類の通信ネットワークを介して実行されてもよい。
印刷装置10は、いわゆるシリアル式のインクジェットプリンターとして構成されている。印刷装置10は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインクとともに、反応液を吐出することにより、媒体M上にドットを形成して画像を印刷する。なお、4色のインクに加えてライトシアンやライトマゼンタ等のインクを用いてもよく、他の任意の種類のインクを用いてもよい。また、本実施形態の媒体Mは、樹脂材料により構成されているが、樹脂材料に代えて、紙や布等の他の任意の印刷媒体で構成されていてもよい。
反応液は、インクに対して作用することにより、自身の発色以外の特徴を発現する。本実施形態において、反応液は、色材を含まない液体により構成され、インクの発色を向上させる機能を有する。なお、反応液は、インクに含まれる色材の凝集を抑制する機能や、インクの定着性を高める機能等の他の任意の機能を有していてもよく、インクに対して作用する任意の液体により構成されていてもよい。
印刷装置10は、移動部20と、印刷ヘッド50と、加熱部60と、制御ユニット90とを備える。
移動部20は、媒体Mに画像を印刷するために、媒体Mおよび印刷ヘッド50の移動を実行する。移動部20は、副走査部40と、主走査部30とを有する。副走査部40は、白抜きの矢印で示す搬送方向に媒体Mを搬送して印刷ヘッド50の近傍と加熱部60の近傍とを通過させる。印刷ヘッド50の近傍を通過する際の媒体Mの搬送方向は、副走査方向Yに相当する。図1に示すように、副走査部40は、繰出部41と、支持部42と、複数の搬送ローラー43と、巻取部44とを有する。繰出部41は、ロール状に巻回された印刷前の媒体Mを、図示しない駆動モーターにより回転させて繰り出す。支持部42は、搬送方向に搬送される媒体Mを支持する。複数の搬送ローラー43は、図示しない駆動モーターにより回転して、支持部42上の媒体Mを搬送方向に搬送する。巻取部44は、印刷後の媒体Mを巻き取る。
主走査部30は、媒体Mに対して印刷ヘッド50を主走査方向Xに移動させる。主走査部30は、ガイド軸31と、キャリッジ32とを有する。ガイド軸31は、2本の棒状部材で構成され、長手方向が主走査方向Xと平行に配置されている。ガイド軸31は、キャリッジ32を移動可能に支持している。キャリッジ32は、図示しないキャリッジモーターによって駆動され、ガイド軸31に沿って主走査方向Xに往復移動する。
印刷ヘッド50は、キャリッジ32に搭載され、媒体Mと対向している。このため、印刷ヘッド50は、キャリッジ32の往復動作に伴い、主走査方向Xに往復移動する。なお、印刷ヘッド50の主走査方向Xへの移動を「主走査」および「パス」とも呼び、1回の主走査を「主走査パス」とも呼ぶ。印刷ヘッド50のうち媒体Mと対向する面には、インクおよび反応液を吐出するための複数のノズルが形成されている。
図3は、印刷ヘッド50が備えるノズルの配置構成を示す説明図である。図3では、媒体M側から見た印刷ヘッド50の構成を示している。印刷ヘッド50は、各色(C、M、Y、K)のインクを吐出する第1ノズル群51と、反応液を吐出する第2ノズル群56とを有する。
第1ノズル群51は、副走査方向Yと平行に配置された各色に対応する4つのノズル列52を有する。各ノズル列52は、副走査方向Yに連なる第1ノズルチップ53および第2ノズルチップ54により、それぞれ形成されている。第1ノズルチップ53は、第2ノズルチップ54の上流側に位置する。各ノズルチップ53、54には、それぞれ所定のノズルピッチdpで副走査方向Yに並んだ複数のノズルNzからなるノズル列が形成されている。
第2ノズル群56は、副走査方向Yに連なる2つのノズルチップである、上流部57と重複部58とにより形成されている。上流部57は、副走査方向Yにおいて第1ノズル群51よりも上流側に配置されている。重複部58は、副走査方向Yにおいて上流部57の下流側に連なって配置され、主走査方向Xに見て第2ノズルチップ54と重複して配置されている。上流部57と重複部58には、それぞれ所定のノズルピッチdpで副走査方向Yに並んだ複数のノズルNzからなるノズル列が形成されている。
以降の説明では、第1ノズルチップ53、第2ノズルチップ54、上流部57および重複部58を、それぞれ単に「ノズルチップ」とも呼ぶ。「ノズルチップ」とは、インク吐出のための構造、例えばノズルNzやピエゾ素子やインク室が、半導体製造技術(いわゆるMEMS)により集積して製造された部品を意味する。
各ノズルチップの副走査方向Yに沿った長さは、1回の副走査における媒体Mの搬送量に相当する長さとそれぞれ等しい。なお、各ノズルチップの副走査方向Yに沿った長さは、1回の副走査における媒体Mの搬送量に相当する長さよりも長くてもよい。本実施形態において、「1回の副走査」とは、連続する2回の主走査パスの間に搬送される、媒体Mの移動を意味する。
第1ノズルチップ53における副走査方向Yの下流側端部のノズルNzと、第2ノズルチップ54における副走査方向Yの上流側端部のノズルNzとの間隔は、各ノズルチップにおけるノズルピッチdpと等しい。また、上流部57における副走査方向Yの下流側端部のノズルNzと、重複部58における副走査方向Yの上流側端部のノズルNzとの間隔は、各ノズルチップにおけるノズルピッチdpと等しい。本実施形態において、各ノズルチップには、それぞれ200個のノズルNzが形成されているが、図3では、一部のノズルNzを省略して示している。なお、各ノズルチップに形成されるノズルNzの数は、他の任意の数であってもよい。各ノズルNzには、図示しないインク室とピエゾ素子とが設けられており、ピエゾ素子の駆動によってインク室が伸縮することにより、各ノズルNzからインクの液滴または反応液の液滴が吐出される。なお、液滴の吐出方式は、ピエゾ素子を用いるピエゾ方式に代えて、サーマル方式等の他の任意の方式であってもよい。
第1ノズル群51からのインクの吐出と、第2ノズル群56からの反応液の吐出との制御については、後述する。
図1に示すように、加熱部60は、媒体Mの搬送方向において印刷ヘッド50の下流側に配置されている。加熱部60は、印刷ヘッド50を通過した後の媒体Mを加熱し、媒体M上のインクおよび反応液の溶媒成分を蒸発させて乾燥させる。
加熱部60は、内部に図示しない発熱体を有し、加熱された空気を送風するとともに、赤外線を放射することにより媒体Mを加熱する。なお、加熱された空気の送風と赤外線の放射とのうちの一方を省略してもよく、他の任意の方式の加熱装置を加熱部60として用いてもよい。また、加熱部60の主走査方向Xに沿った長さは、媒体Mの主走査方向Xに沿った長さと一致していてもよく、媒体Mの主走査方向Xに沿った長さよりも長くてもよい。
図2に示す制御ユニット90は、印刷装置10の全体的な制御を行う。制御ユニット90は、マイクロコンピューターにより構成されており、インターフェイス部91と、メモリー92と、CPU93とを備えている。
インターフェイス部91は、印刷制御装置200との間で印刷データ等の送受信を行なう。メモリー92は、RAM、ROMおよびEEPROM等の記録媒体で構成され、印刷装置10の動作を制御する制御プログラム95と、閾値テーブル96とを格納している。閾値テーブル96の詳細については、後述する。CPU93は、制御プログラム95を展開して実行することにより、制御部97として機能する。
制御部97は、印刷制御装置200から入力される印刷データに基づく印刷を統合制御する。制御部97は、第1ノズル群51からのインクの吐出と、第2ノズル群56からの反応液の吐出とを制御する。制御部97は、第1ノズル群51および第2ノズル群56を駆動させるための信号を生成し、印刷ヘッド50に送信する。また、制御部97は、副走査部40を制御して媒体Mの搬送を行なわせ、主走査部30を制御してキャリッジ32の往復動作を行なわせ、加熱部60を制御して加熱を行なわせる。また、制御部97は、媒体種類取得部98を有する。媒体種類取得部98は、印刷制御装置200から送信される印刷データから、媒体Mの材質や構成等の種類に関する情報を取得する。かかる情報は、使用者によって予め印刷制御装置200に設定されている。
以上の構成により、印刷装置10は、主走査部30によって印刷ヘッド50を主走査方向Xに往復移動させながら印刷ヘッド50からインクおよび反応液を吐出させるパス動作と、副走査部40によって副走査方向Yに媒体Mを移動させる搬送動作とを繰り返すことにより、媒体Mに画像を印刷する。
本実施形態において、インクは、課題を解決するための手段における第1液体の下位概念に、反応液は、課題を解決するための手段における第2液体の下位概念に、印刷ヘッド50は、課題を解決するための手段におけるヘッドの下位概念に、それぞれ相当する。
A-2.印刷処理:
図4は、印刷処理の手順を示すフローチャートである。使用者が印刷制御装置200において印刷対象の画像を指定して印刷実行を指示すると、印刷制御装置200および印刷装置10において印刷処理が実行される。
印刷制御装置200は、使用者により指定された画像の画像データを読み込む(ステップS210)。ステップS210では、例えば、ハードディスクドライブ、CD-ROMおよびメモリーカード等の記録媒体に記憶されている画像データが読み込まれる。画像データは、R(赤)、G(緑)およびB(青)の色成分の階調値(0~255)を有する。
印刷制御装置200は、読み込まれた画像データに対して、解像度変換処理を実行する(ステップS220)。具体的には、印刷制御装置200は、画像データの解像度を、媒体Mに印刷される際の解像度に変換する。
印刷制御装置200は、色変換処理を実行する(ステップS230)。具体的には、印刷制御装置200は、図示しないメモリーに格納された図示しない色変換テーブルを参照して、RGBデータを印刷装置10のインク色CMYKの色空間により表される256階調のCMYKデータに変換する。
印刷制御装置200は、ハーフトーン処理を実行する(ステップS240)。具体的には、印刷制御装置200は、図示しないメモリーに格納された図示しないディザマスク等を参照して、CMYKデータの256階調の階調値を、印刷装置10で表現可能な4段階の階調値(2ビットデータ)に変換したドットデータを生成する。4段階とは、大きさが異なる2種類のドット(大ドットおよび小ドット)の単独使用、組み合わせ使用、および不使用により表わされる4つの段階を意味する。
印刷制御装置200は、ラスタライズ処理を実行する(ステップS250)。具体的には、印刷制御装置200は、ハーフトーン処理で生成されたドットデータを、主走査パス毎のドットデータに分割する。
印刷制御装置200は、ラスタライズ処理後のデータ(以下、「ラスターデータ」とも呼ぶ)に印刷制御コマンドを付加して印刷データを生成し、印刷装置10に対して出力する(ステップS260)。印刷制御コマンドには、例えば、媒体Mの種類に関する情報や、1回の副走査における媒体Mの副走査方向Yへの搬送量や速度に関する搬送データ等が含まれる。なお、媒体Mの種類に関する情報は、印刷制御コマンドとは別に、印刷装置10に出力されてもよい。
印刷装置10の制御部97は、出力された印刷データに基づいて、吐出制御処理を実行する(ステップS300)。
図5は、吐出制御処理の手順を示すフローチャートである。制御部97は、ラスターデータに基づいて、第1ノズル群51から吐出されるインクの液量を算出し、算出されたインクの液量に基づいて、第2ノズル群56から吐出させる反応液の液量(以下、「要求液量」とも呼ぶ)を決定する(ステップS310)。以下の説明では、特に断らない限り、インクの液量とは各色のインクの液量を合算した総量を意味する。要求液量は、インクの液量に比例する。このため、制御部97は、インクの液量から要求液量を算出して決定できる。また、制御部97は、インクの液量に対して予め対応付けられているテーブルを参照して、要求液量を決定してもよい。かかるテーブルでは、例えば、反応液の種類、インクの種類および媒体Mの種類等に応じた適切な量の要求液量が設定されていてもよい。
制御部97は、第1ノズル群51から吐出されるインクの液量と、ステップS310で決定された要求液量とを合算することにより、合計液量を算出する(ステップS320)。制御部97は、第2ノズル群56から吐出させる反応液の液量の閾値を特定する(ステップS330)。ステップS330において、制御部97は、予め作成されてメモリー92に格納されている閾値テーブル96を参照することにより、閾値を特定する。なお、制御部97は、閾値テーブル96を参照して予め定められた閾値を特定することに代えて、1回の副走査における媒体Mの副走査方向Yへの搬送量等に基づいて、閾値を算出して特定してもよい。
図6は、閾値および吐出制御処理の結果を説明するための説明図である。図6において、縦軸は、反応液の液量を示し、横軸は、主走査パスで第1ノズル群51から吐出されるインクの液量を示している。また、直線L1は、乾燥限界液量を示し、破線で示す直線L2は、要求液量を示し、太線で示す線L3は、重複部58から吐出させる反応液の液量を示し、太線で示す線L4は、上流部57から吐出させる反応液の液量を示している。なお、直線L2と線L3とは、いずれも原点Oから伸びており、それぞれの一部が互いに重なっている。また、図6では、縦軸と横軸と直線L1とで囲まれる領域を、同時吐出可能領域としてハッチングで示している。
乾燥限界液量とは、吐出された液体を十分乾燥できるという条件で定められた液量であって、主走査パスにおいて吐出可能な最大の液量を意味する。かかる液量は、インクの液量と反応液の液量との合計値である。印刷ヘッド50から媒体Mへと吐出されたインクおよび反応液は、搬送方向下流側に配置された加熱部60において加熱されて乾燥される。ここで、主走査パスで吐出されたインクおよび反応液が加熱部60において加熱される時間は、1回の副走査における媒体Mの搬送時間に基づく固定時間である。このため、インクの液量と反応液の液量との合計値が多過ぎると、加熱部60での乾燥が不十分となるおそれがある。そこで、印刷装置10では、乾燥限界液量が予め設定されている。乾燥限界液量は、1回の副走査における媒体Mの副走査方向Yへの搬送量、搬送速度、加熱部60における加熱条件等に応じて設定される。インクの液量と反応液の液量との合計値を乾燥限界液量以下とするために、吐出されるインクと同じ主走査パスで同時に吐出される反応液の液量は、同時吐出可能領域内に設定される。
第2ノズル群56から吐出させる反応液の液量の閾値は、乾燥限界液量の直線L1と、要求液量の直線L2との交点Pに相当する、反応液の液量として設定されている。換言すると、閾値は、反応液の要求液量のうち同時吐出可能領域内での最大値として設定されている。閾値は、1回の副走査における媒体Mの搬送量、画質、走査の回数および重ね塗りの回数等に応じた、印刷品質が互いに異なる複数の印刷モード毎に予め定められている。なお、閾値は、複数の印刷モード毎に都度算出されてもよい。図6に示す線L3と線L4とについての詳細な説明は、後述する。
制御部97は、ステップS310で決定された要求液量が、ステップS330で特定された閾値以下であるか否かを判定する(ステップS340)。要求液量が閾値以下であると判定された場合(ステップS340:YES)、制御部97は、第2ノズル群56が有する重複部58と上流部57とのうち、重複部58から要求液量の全量を吐出させるように決定する(ステップS350)。ステップS350の後、吐出制御処理を終了して図4に示す印刷処理に戻る。
他方、要求液量が閾値以下でないと判定された場合、すなわち、要求液量が閾値を超える場合(ステップS340:NO)、制御部97は、要求液量のうち閾値を超える超過量を算出する(ステップS360)。制御部97は、第2ノズル群56が有する重複部58と上流部57とのうち、重複部58から閾値量の反応液を吐出させ、上流部57から超過量の反応液を吐出させるように決定する(ステップS370)。ステップS370の後、吐出制御処理を終了して図4に示す印刷処理に戻る。
吐出制御処理の結果、図6において破線の直線L2で示す要求液量は、線L3で示す重複部58から吐出させる液量と、線L4で示す上流部57から吐出させる液量とに分配される。
インクの液量が、直線L1と直線L2との交点Pに相当する液量A以下である場合、要求液量が閾値以下となる。要求液量が閾値以下の場合、反応液を重複部58からのみ吐出させ、上流部57からは吐出させない。したがって、インクの液量と比例して重複部58からの吐出量が増加する。このように、要求液量が閾値以下の場合に、上流部57からの吐出に比べて重複部58からの吐出を優先して実行し、反応液を重複部58からのみ吐出させるのは、以下の理由による。反応液をインクに作用させるためには、反応液をインクと同時に吐出することが好ましい。先に反応液を吐出し、時間を置いて後からインクを吐出した場合、先に吐出された反応液が媒体Mに過度に浸透し、後から吐出されたインクに作用できなくなるおそれがある。そこで、印刷装置10では、インクと同時に反応液を吐出可能な重複部58からの吐出を、上流部57からの吐出よりも優先して実行している。
他方、インクの液量が液量Aを超える場合、要求液量が閾値を超えることとなる。要求液量が閾値を超える場合、重複部58からの吐出量は閾値量で固定値とし、上流部57からの吐出量がインクの液量と比例して増加するように設定されている。このように、要求液量が閾値を超える場合に、重複部58から閾値量の反応液を吐出させ、上流部57から超過量の反応液を吐出させるのは、以下の理由による。重複部58から閾値量の反応液を吐出させることにより、乾燥限界液量の範囲において反応液とインクとを同時に吐出できる。このため、重複部58から閾値量を超える反応液が吐出されることを抑制できるので、媒体Mにおいて反応液とインクとが同時に吐出された部分の、加熱部60での乾燥が不十分となることを抑制できる。加えて、重複部58から吐出させる反応液を閾値量未満に減少させる構成と比較して、画質を安定させることができる。また、上流部57から超過量の反応液を吐出させることにより、インクの液量に対する要求液量を満たすことができる。このため、インクの液量に対して反応液の液量が不足することを抑制でき、画質の低下を抑制できる。
図4に示す印刷処理において、制御部97は、吐出制御処理の結果に基づいて駆動信号を生成し、印刷ヘッド50と移動部20とを制御し、印刷ヘッド50の各ノズル群51、56から反応液とインクとを吐出させ、印刷を実行する(ステップS270)。
要求液量が閾値以下の場合、上流部57からの反応液の吐出は行なわれず、各主走査パスにおいて、第1ノズル群51からのインクの吐出と、重複部58からの反応液の吐出とが同時に行なわれる。他方、要求液量が閾値を超える場合、1回目の主走査パスでは、上流部57から超過量の反応液が吐出される。媒体Mが副走査方向Yに搬送された後の2回目の主走査パスでは、第1ノズル群51からインクが吐出されるとともに、重複部58から閾値量の反応液が吐出される。このように、2回の主走査パスによって、第1ノズル群51から吐出されるインクに対して必要とされる量の反応液が吐出される。なお、1回目の主走査パスにおいて上流部57から吐出された反応液は、2回目の主走査パスのタイミングまでに、ある程度乾燥する。このため、上流部57から吐出された反応液によっては、乾燥限界液量を超えない。加えて、2回目の主走査パスでは、3回目の主走査パスにおいて第1ノズル群51から吐出されるインクに対する超過量の反応液が、上流部57から吐出される。すなわち、n回目の主走査パスでは、インクが吐出されるとともに、閾値量の反応液が重複部58から吐出され、(n+1)回目の主走査パスにおいて吐出されるインクに対する超過量の反応液が上流部57から吐出される。なお、nは1以上の整数である。媒体Mに吐出されたインクおよび反応液は、加熱部60で乾燥される。以上を繰り返すことにより、印刷処理は終了する。
以上説明した本実施形態の印刷装置10によれば、要求液量が閾値以下である場合に重複部58から反応液を吐出させるので、反応液とインクとを同じ主走査パスで同時に吐出でき、反応液とインクとを媒体Mに同時に浸透させることができる。このため、先に吐出された反応液が媒体Mに先に過度に浸透して後から吐出されたインクに作用できなくなることを抑制できる。したがって、多様な媒体に対して、インクとインクに作用する反応液とを用いた印刷を適正化できる。このため、適用可能な媒体の種類を増やすことができる。
他方、要求液量が閾値を超える場合、重複部58と上流部57との両方から反応液を吐出させる。このとき、重複部58から閾値量の反応液を吐出させ、超過量の反応液を上流部57から先に吐出させるので、乾燥限界液量の範囲において反応液とインクとを同時に吐出しつつ、要求液量を満たすことができる。このため、重複部58から閾値量を超える反応液が吐出されることを抑制できるので、媒体Mにおいて反応液とインクとが同時に吐出された部分の、加熱部60での乾燥が不十分となることを抑制できる。また、インクの液量に対して反応液の液量が不足することを抑制でき、画質の低下を抑制できる。また、要求液量が閾値を超える場合に、重複部58から閾値量の反応液を吐出させるので、重複部58から吐出させる反応液を閾値量未満に減少させる構成と比較して、画質を安定させることができる。
また、印刷品質が互いに異なる複数の印刷モード毎に閾値が予め定められているので、印刷モード毎に閾値を適正化して印刷を適正化できる。また、予め作成された閾値テーブル96を参照して閾値を特定するので、閾値の算出を省略でき、制御部97の処理負荷が増加することを抑制できる。また、媒体Mの種類によって反応液の浸透速度が異なる場合に、媒体Mの種類に応じて閾値を適正化でき、媒体Mに対して印刷をより適正化できる。また、超過量の反応液を上流部57から吐出させるので、インクと同時に吐出すべき反応液の液量を減らすことができる。このため、同一乾燥条件において反応液と同時に吐出できるインクの量を相対的に増加でき、画質を向上できる。また、主走査パスにおいて重複部58と上流部57との両方から反応液を吐出させるので、ノズル領域を有効に活用でき、上流部57のノズル使用効率を向上でき、印刷ヘッド50の寿命が短くなることを抑制できる。
B.第2実施形態:
図7は、第2実施形態における吐出制御処理の手順を示すフローチャートである。第2実施形態における吐出制御処理では、図5に示すステップS370に代えて、ステップS470とステップS480とが実行される点において、第1実施形態における吐出制御処理と異なる。印刷装置10の構成を含めたその他の構成は第1実施形態と同じであるので、同一の構成には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
第2実施形態における吐出制御処理では、ステップS360の実行後、制御部97は、媒体種類取得部98によって取得された媒体Mの種類に関する情報を参照する(ステップS470)。
制御部97は、第2ノズル群56が有する重複部58と上流部57とのうち、重複部58から閾値量の反応液を吐出させ、媒体Mの種類に応じた係数を超過量に対して適用した反応液の液量を、上流部57から吐出させるように決定する(ステップS480)。かかる係数は、予めメモリー92に格納されていてもよく、媒体Mの種類に応じて計算されてもよい。また、制御部97は、かかる係数を超過量に対して加算してもよく、減算してもよく、乗算してもよい。すなわち、制御部97は、上流部57から吐出させる反応液の液量を、媒体Mの種類に応じて超過量に対して増減させて決定する。
図8は、第2実施形態における吐出制御処理の結果を説明するための説明図である。図8では、図6に示す線L4を参考のために二点鎖線で示し、上流部57から吐出させる反応液の液量を実線の線L5で示している。吐出制御処理の結果、要求液量が閾値を超える場合、すなわち、インクの液量が液量Aを超える場合、重複部58から閾値量の反応液を吐出させるとともに、上流部57から、媒体Mの種類に応じて決定された反応液を吐出させる。図8に示す例では、上流部57から吐出させる反応液の液量が、超過量よりも増加されている。
以上説明した第2実施形態における吐出制御処理によれば、第1実施形態における吐出制御処理と同様な効果を奏する。加えて、制御部97が、上流部57から吐出させる反応液の液量を、媒体Mの種類に応じて決定するので、例えば、浸透速度の速い媒体Mに対して反応液の液量を増加でき、浸透速度の遅い媒体Mに対して反応液の液量を減少できる。したがって、多様な媒体に対して印刷をより適正化できる。また、反応液の液量の増減を使用者が選択する態様と比較して、使用者の動作を省略できる。
C.他の実施形態:
(1)上記実施形態における印刷ヘッド50の構成は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、第1ノズル群51と第2ノズル群56とは、副走査方向Yに連なる2つのノズルチップをそれぞれ有していたが、1つや3つ以上の他の任意の数のノズルチップにより構成されていてもよい。また、例えば、第2ノズル群56の重複部58は、主走査方向Xに見て、第1ノズル群51の副走査方向Yの全長に亘って重複して配置されていてもよい。また、例えば、第2ノズル群56は、副走査方向Yにおいて第1ノズル群51よりも下流側に配置されるノズルNzをさらに有していてもよい。また、例えば、第2ノズル群56が複数のノズル列を有し、複数の反応液を吐出できる構成であってもよい。すなわち一般には、第2ノズル群56は、副走査方向Yにおいて第1ノズル群51よりも上流側に配置された上流部57と、副走査方向Yにおいて上流部57よりも下流側に位置し、主走査方向Xに見て第1ノズル群51の少なくとも一部と重複して配置された重複部58とを有していてもよい。かかる構成によっても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(2)上記実施形態における吐出制御処理は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、ステップS310において、制御部97は、要求液量をインクの液量に基づいて決定していたが、インク色毎に必要な反応液量をそれぞれ算出し、それらを合算することにより要求液量を決定してもよい。また、例えば、ステップS350において、制御部97は、本発明の効果が得られる範囲内において、要求液量の一部を上流部57から吐出させるように決定してもよい。また、例えば、ステップS370において、制御部97は、本発明の効果が得られる範囲内において、重複部58から吐出させる反応液を閾値量未満に減少させ、減少させた分の反応液と超過量の反応液とを、上流部57から吐出させるように決定してもよい。また、例えば、第2実施形態において、制御部97は、上流部57から吐出させる反応液の液量を、媒体Mの種類に応じて超過量に対して増減させて決定していたが、媒体Mの種類に応じて使用者が増減を選択し、選択された内容に基づいて、上流部57から吐出させる反応液の液量を増減させる態様であってもよい。かかる構成によっても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(3)上記実施形態における印刷処理は、1つのラスターにおけるインクの吐出を1回の主走査で実行するシングルパス印刷により実行されていたが、1つのラスターにおけるインクの吐出を複数回の主走査で実行するマルチパス印刷により実行されてもよい。かかる構成によっても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(4)上記実施形態における印刷装置10の構成は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、副走査部40は、ロール状に巻回された媒体Mを搬送する構成であったが、枚葉状の媒体Mを搬送する構成であってもよい。また、例えば、副走査部40は、媒体Mを副走査方向Yの上流側から下流側へと搬送する構成であったが、媒体Mの搬送に代えて、印刷ヘッド50を副走査方向Yの下流側から上流側へと移動させる構成であってもよい。また、例えば、主走査部30は、印刷ヘッド50を主走査方向Xに移動させる構成であったが、印刷ヘッド50の移動に代えて、媒体Mを主走査方向Xに搬送する構成であってもよい。すなわち一般には、印刷装置10は、印刷ヘッド50に対して媒体Mを副走査方向Yに相対移動させる副走査部40を有していてもよく、媒体Mに対して印刷ヘッド50を主走査方向Xに相対移動させる主走査部30を有していてもよい。また、例えば、印刷装置10の加熱部60が省略されて、印刷装置10の外部に設けられた加熱装置により媒体Mが加熱される態様であってもよい。また、例えば、印刷装置10が印刷制御装置200を備えていてもよい。このような構成によっても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(5)上記実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータープログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD-ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、データを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行なうことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…印刷装置、20…移動部、30…主走査部、31…ガイド軸、32…キャリッジ、40…副走査部、41…繰出部、42…支持部、43…搬送ローラー、44…巻取部、50…印刷ヘッド、51…第1ノズル群、52…ノズル列、53…第1ノズルチップ、54…第2ノズルチップ、56…第2ノズル群、57…上流部、58…重複部、60…加熱部、90…制御ユニット、91…インターフェイス部、92…メモリー、93…CPU、95…制御プログラム、96…閾値テーブル、97…制御部、98…媒体種類取得部、200…印刷制御装置、A…液量、L1…直線、L2…直線、L3…線、L4…線、L5…線、M…媒体、Nz…ノズル、O…原点、P…交点、X…主走査方向、Y…副走査方向、Z…鉛直方向、dp…ノズルピッチ

Claims (4)

  1. 媒体に画像を印刷する印刷装置であって、
    前記媒体に第1液体を吐出する第1ノズル群と、前記第1液体に作用する第2液体を吐
    出する第2ノズル群と、を有するヘッドと、
    前記媒体に対して前記ヘッドを主走査方向に相対移動させる主走査部と、
    前記ヘッドに対して前記媒体を前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる
    副走査部と、
    前記第1ノズル群からの前記第1液体の吐出と前記第2ノズル群からの前記第2液体の
    吐出とを制御する制御部と、
    を備え、
    前記第2ノズル群は、前記副走査方向において前記第1ノズル群よりも上流側に配置さ
    れた上流部と、前記副走査方向において前記上流部よりも下流側に位置し、前記主走査方
    向に見て前記第1ノズル群の少なくとも一部と重複して配置された重複部と、を有し、
    前記制御部は、
    吐出される前記第1液体の液量に基づいて、吐出させる前記第2液体の液量を決定し

    決定された前記第2液体の液量が閾値以下である場合、前記重複部と前記上流部との
    うち、少なくとも前記重複部から前記第2液体を吐出させ、
    決定された前記第2液体の液量が前記閾値を超える場合、前記重複部と前記上流部と
    の両方から前記第2液体を吐出させる、
    印刷装置。
  2. 請求項に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、
    前記媒体の種類に関する情報を取得する媒体種類取得部を有し、
    前記上流部から吐出させる前記第2液体の液量を、前記媒体の種類に応じて決定する、
    印刷装置。
  3. 請求項1または請求項に記載の印刷装置において、
    前記閾値は、印刷品質が互いに異なる複数の印刷モード毎に設定される、
    印刷装置。
  4. 第1液体を吐出する第1ノズル群と前記第1液体に作用する第2液体を吐出する第2ノ
    ズル群とを有し媒体に対して主走査方向に相対移動するヘッドを備える印刷装置を用いて
    、前記ヘッドに対して前記媒体を前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させて
    前記媒体に画像を印刷する印刷方法であって、
    吐出される前記第1液体の液量に基づいて、吐出させる前記第2液体の液量を決定する
    工程と、
    決定された前記第2液体の液量が閾値以下である場合、前記第2ノズル群に含まれ、前
    記副走査方向において前記第1ノズル群よりも上流側に配置された上流部と、前記第2ノ
    ズル群に含まれ、前記副走査方向において前記上流部よりも下流側に位置し前記主走査方
    向に見て前記第1ノズル群の少なくとも一部と重なる重複部と、のうち、少なくとも前記
    重複部から前記第2液体を吐出させる工程と、
    決定された前記第2液体の液量が前記閾値を超える場合、前記重複部と前記上流部との
    両方から前記第2液体を吐出させる工程と、
    を備える、印刷方法
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