JP2021172049A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】グリーンインクを使用可能なインクジェットプリンタにおいてグリーンインクを使用する場合には、グリーンインクを使用する色域の発色を鮮やかにする。【解決手段】本発明に係るインクジェットプリンタは、第1記憶部と、登録部と、第1選択部と、を備える。第1記憶部は、第1の入力ICCプロファイルGi1と、一部の色域では第1の入力ICCプロファイルGi1よりもガマットの大きさが大きく他の少なくとも一部の色域では第1の入力ICCプロファイルGi1とガマットの大きさが同等である第2の入力ICCプロファイルGi2と、を含む複数の入力ICCプロファイルを記憶する。上記一部の色域は、ホワイトW、イエローY、グリーンG、シアンCを頂点とするガマットの外殻面A1を含んでいる。登録部には、インクの色が登録される。第1選択部は、登録されたインクにグリーンインクが含まれるときには、第2の入力ICCプロファイルGi2を選択する。【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
従来から、記録媒体に複数の色のインクを吐出することによってカラー画像を形成するインクジェットプリンタが知られている。例えば特許文献1には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのプロセスカラーインクと、特色インクとしてのホワイトインクとが使用されるインクジェットプリンタが開示されている。
特開2017−159463号公報
ところで、一部のプリンタは、使用するインクにグリーンインクが含まれている。他のプリンタは、使用するインクにグリーンインクが含まれていない。
本発明の目的は、グリーンインクを使用可能なインクジェットプリンタにおいてグリーンインクを使用する場合には、グリーンインクを使用する色域の発色を鮮やかにすることである。
ここに開示するインクジェットプリンタは、それぞれインクを収容した複数のインク容器と、前記複数のインク容器のうちの1つとそれぞれ接続された複数のノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを制御する制御装置と、を備えている。前記制御装置は、第1記憶部と、登録部と、第1選択部と、を備えている。前記第1記憶部には、第1の入力ICCプロファイルと、一部の色域では前記第1の入力ICCプロファイルよりもガマットの大きさが大きくかつ他の少なくとも一部の色域では前記第1の入力ICCプロファイルとガマットの大きさが同等である第2の入力ICCプロファイルと、を少なくとも含む複数の入力ICCプロファイルが記憶されている。前記一部の色域は、ホワイト、イエロー、グリーン、およびシアンを頂点とするガマットの外殻面を含んでいる。前記登録部には、前記複数のインク容器に収容されたインクの色がそれぞれ登録される。前記第1選択部は、前記登録部に登録されたインクの色に基づいて、前記第1記憶部に記憶された前記複数の入力ICCプロファイルの中から1つの入力ICCプロファイルを選択する。前記第1選択部は、前記登録されたインクにグリーンインクが含まれるときには、前記第2の入力ICCプロファイルを選択する。
上記インクジェットプリンタは、登録されたインクにグリーンインクが含まれるときには、入力ICCプロファイルとして、第1の入力ICCプロファイルよりもホワイト、イエロー、グリーン、およびシアンを頂点とするガマットの外殻面を含む色域が大きい第2の入力ICCプロファイルを選択するように構成されている。上記色域は、グリーンインクが使用される色域を含んでいる。そこで、上記インクジェットプリンタによれば、グリーンインクを使用するときには色空間における上記色域を拡張し、グリーンインクを使用する色域の発色を鮮やかにすることができる。
一実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図である。 プリンタの主要部を表す正面図である。 キャリッジの下面の構成を示す平面図である。 プリンタのブロック図である。 色空間における第1の入力ICCプロファイルのガマットと第2の入力ICCプロファイルのガマットとを重ねて示した斜視図である。 色空間における第2の入力ICCプロファイルのガマットと第2の出力ICCプロファイルのガマットとを重ねて示した斜視図である。 画像印刷のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るインクジェットプリンタの実施形態について説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図1は、一実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下、プリンタ)10の斜視図である。図2は、プリンタ10の主要部を表す正面図である。図1および図2において、符号LおよびRは、それぞれ左および右を示している。符号FおよびRrは、それぞれ前および後を示している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではない。
プリンタ10は、記録媒体5に印刷を行うためのものである。記録媒体5は、インクが吐出される対象物である。記録媒体には、普通紙などの紙類はもちろんのこと、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)やポリエステルなどの樹脂材料、アルミニウム、鉄、木材などの各種の材料からなるものが含まれる。
プリンタ10は、ケーシング2と、ケーシング2内に配置されたガイドレール3とを備えている。ガイドレール3は、左右方向に延びている。ガイドレール3には、インクを吐出する記録ヘッド15が設けられたキャリッジ1が係合している。キャリッジ1は、キャリッジ移動機構8によって、ガイドレール3に沿って左右方向(走査方向)に往復移動する。キャリッジ移動機構8は、ガイドレール3の左端側および右端側に配置されたプーリ19b、19aを有している。プーリ19aにはキャリッジモータ8aが連結されている。なお、キャリッジモータ8aはプーリ19bに連結されていてもよい。プーリ19aは、キャリッジモータ8aによって駆動される。両プーリ19a、19bには、それぞれ無端状のベルト6が巻き掛けられている。キャリッジ1はベルト6に固定されている。プーリ19a,19bが回転してベルト6が走行すると、キャリッジ1が左右方向に移動する。
記録媒体5は、紙送り機構(図示せず)によって、紙送り方向に搬送される。ここでは、紙送り方向は前後方向のことである。ケーシング2内には、記録媒体5を支持するプラテン4が設けられている。プラテン4にはグリットローラ(図示せず)が設けられている。グリットローラの上方にはピンチローラ(図示せず)が設けられている。グリットローラはフィードモータ7(図5参照)に連結されている。グリットローラはフィードモータ7によって駆動され、回転する。グリットローラとピンチローラとの間に記録媒体5が挟まれた状態でグリットローラが回転すると、記録媒体5は前後方向に搬送される。
プリンタ10は、それぞれインクを収容した複数のインクカートリッジ11を備えている。それら複数のインクカートリッジ11には、色の異なるインクが貯留されている。ここでは、プリンタ10は、それぞれシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク、ホワイトインク、クリアインク、オレンジインク、グリーンインクを貯留する8つのインクカートリッジ11C、11M、11Y、11K、11W、11Cl、11O、11Gを備えている。ここに開示する技術では、グリーンインクを使用するかどうかによって画像印刷のフローが異なるが、ここでは、グリーンインクを貯留するインクカートリッジを備え、グリーンインクを使用するインクジェットプリンタについて説明する。また、グリーンインクを使用しない場合についても説明する。なお、プリンタ10は、8種類のインクを使用可能に構成されているが、上記した8種類のインクを全て使用しなければならないわけではない。
なお、上記インクのうち、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、およびブラックインクは、画像を形成するプロセスカラーインクに分類される。ホワイトインク、クリアインク、オレンジインク、およびグリーンインクは、画像に特殊な視覚効果を付与する特色インクに分類される。
図3は、キャリッジ1の下面の構成を示す平面図である。図3に示すように、記録ヘッド15は、複数のインクヘッド16を備えている。ここでは、記録ヘッド15は、4つのインクヘッド16を備えている。4つのインクヘッド16は、それぞれ複数のノズル17を備えている。複数のノズル17は、それぞれインクを吐出するように構成されている。1つのインクヘッド16において、複数のノズル17は、左右方向に並んで配置された2つのノズル列18を構成している。各ノズル列18は、前後方向に並んで設けられた複数のノズル17から構成されている。複数のノズル列18は、それぞれ、複数のインクカートリッジ11C〜11Gのうちの1つと接続されている。以下、インクカートリッジ11Cと接続されたノズル列をノズル列18Cと呼ぶ。以下同様に、それぞれインクカートリッジ11M、11Y、11K、11W、11CL、11O、11Gと接続されたノズル列をノズル列18M、18Y、18K、18W、18CL、18O、18Gと呼ぶ。
ノズル列18C〜18Gとインクカートリッジ11C〜11Gとは、それぞれ、インク供給路12により接続されている。インク供給路12は、インクカートリッジ11C〜11Gからノズル列18C〜18Gへインクを供給するインク流路である。インク供給路12は、例えば可撓性を有するチューブにより構成されている。インク供給路12には、送液ポンプ13が設けられている。ただし、送液ポンプ13は必ずしも必要ではなく、省略することも可能である。インク供給路12の一部は、ケーブル類保護案内装置により覆われている。
記録ヘッド15は、記録媒体5に向かってインクを吐出し、記録媒体5上にインクのドットを形成する。このドットが多数並べられることにより、記録媒体5上に画像などが形成される。本実施形態では、ノズル列18Cを構成するノズル17からは、シアンインクが吐出される。ノズル列18Mを構成するノズル17からは、マゼンタインクが吐出される。ノズル列18Yを構成するノズル17からは、イエローインクが吐出される。ノズル列18Kを構成するノズル17からは、ブラックインクが吐出される。ノズル列18Wを構成するノズル17からは、ホワイトインクが吐出される。ノズル列18Clを構成するノズル17からは、クリアインクが吐出される。ノズル列18Oを構成するノズル17からは、オレンジインクが吐出される。ノズル列18Gを構成するノズル17からは、グリーンインクが吐出される。
図4は、プリンタ10のブロック図である。図4に示すように、制御装置100は、紙送り機構のフィードモータ7と、キャリッジ移動機構8のキャリッジモータ8aと、送液ポンプ13と、記録ヘッド15とに対して、電気的に接続されている。制御装置100は、これらの動作を制御する。制御装置100は、典型的にはコンピュータである。制御装置100は、例えば、ホストコンピュータ等の外部機器からの印刷データ等を受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムを格納したROMと、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAMと、上記プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置とを備えている。
制御装置100は、プリンタ10のケーシング2内に内蔵された機器だけには限定されない。制御装置100は、プリンタ10に通信可能に接続された外部の機器、例えば、アプリケーションソフトがインストールされたコンピュータ等を含んでいてもよい。例えば、アプリケーションソフトがインストールされた外部コンピュータは、後述するICCプロファイルを複数記憶し、プリンタの機種や使用するインクを含む印刷条件などに合わせてICCプロファイルを適宜選択するように構成されていてもよい。
図4に示すように、制御装置100は、インク登録部110と、色変換部120と、第1記憶部131と、第2記憶部132と、第1選択部141と、第2選択部142と、ハーフトーン処理部150と、ラスタライズ処理部160とを備えている。制御装置100は、その他の処理部を備えていてもよいが、ここでは、図示および説明を省略する。
インク登録部110には、複数のインクカートリッジ11C〜11Gに収容されたインクの色がそれぞれ登録されている。本実施形態では、インク登録部110には、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク、ホワイトインク、クリアインク、オレンジインク、グリーンインクが登録されている。なお、これらのインクのうちに使用されないものがある場合には、使用されないインクはインク登録部110に登録されない。
色変換部120は、例えばICC(International Color Consortium)プロファイルなどのカラープロファイルを使って、デバイス依存の印刷画像データ(ここでは、CMYKインク値、以下では、適宜、単にインク値とも言う)をデバイス非依存の色空間の色彩値(ここでは、L値)に変換し、さらに、上記によって得られたデバイス非依存の色空間の色彩値(ここでは、L値)をデバイス依存の印刷画像データ(ここでは、CMYKインク値)に変換する。デバイス依存の印刷画像データをデバイス非依存の色空間の色彩値に変換するにあたっては、カラープロファイルの中にあるA2Bテーブルと呼ばれる変換テーブル(Look Up Table : LUT)が使用される。逆に、デバイス非依存の色空間の色彩値をデバイス依存の印刷画像データに変換する場合、カラープロファイルの中にあるB2Aテーブルと呼ばれる変換テーブルが使用される。
入力された印刷画像データを変換する際には、ICCプロファイルのうち入力ICCプロファイルが使用される。詳しくは、入力された印刷画像データのインク値をL値に変換する際、入力ICCプロファイルのA2Bテーブルが使用される。これにより得られた印刷画像データのL値をプリンタ10が実際に印刷するときのインク値に変換する際には、出力ICCプロファイルのB2Aテーブルが使用される。ICCプロファイルには、入力された印刷画像データを変換する入力ICCプロファイルと、変換して取り込んだ印刷画像データをプリンタ10が出力する形に変換する出力ICCプロファイルとが含まれる。入力ICCプロファイルおよび出力ICCプロファイルには、それぞれ、A2BテーブルおよびB2Aテーブルが含まれている。
本実施形態に係るプリンタ10は、複数の入力ICCプロファイルと複数の出力ICCプロファイルとを記憶している。第1記憶部131には、第1の入力ICCプロファイルと、第2の入力ICCプロファイルとが記憶されている。第1の入力ICCプロファイルは、グリーンインクを使用しない場合に選択される入力ICCプロファイルである。グリーンインクを使用しない場合には、グリーンインクに対応していないプリンタを使用する場合が含まれていてもよい。第2の入力ICCプロファイルは、グリーンインクを使用する場合に選択される入力ICCプロファイルである。なお、第1記憶部131には、少なくとも第1の入力ICCプロファイルと第2の入力ICCプロファイルとが記憶されていればよく、他の入力ICCプロファイルが記憶されていてもいなくてもよい。
図5は、L色空間における第1の入力ICCプロファイルのガマットGi1と第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2とを重ねて示した斜視図である。図5では、第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2を実線で、第1の入力ICCプロファイルのガマットGi1を破線で表している。図5のCは、色空間におけるシアンのポイントを指す。同様に、図5のM、Y、K、W、O、G、Rd、Bはそれぞれ、色空間におけるマゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイト、オレンジ、グリーン、レッド、ブルーのポイントを指している。なお、図6でも同様である。
第1の入力ICCプロファイルのガマットGi1と第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2とはほぼ重なっているが、図5に示すように、一部の色域では、第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2の大きさは、第1の入力ICCプロファイルのガマットGi1よりも大きい。上記一部の色域は、ホワイトW、イエローY、グリーンG、およびシアンCを頂点とするガマットの外殻面を含んでいる。より詳しくは、ガマット上のホワイトのポイントWとは、紙白のポイントを指す。イエロー、シアンのポイントY、Cとは、それぞれ、イエローインク単色(100%)、シアンインク単色(100%)のポイントを指す。グリーンのポイントGとは、ここでは、イエローインク100%とシアンインク100%とを混合した色のポイントを指す。なお、あるインクの100%とは、当該インクの最大量を言う。以下、このホワイトW、イエローY、グリーンG、およびシアンCを頂点とするガマットの外殻面をグリーン色域A1と呼ぶこととする。グリーン色域A1では、第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2の方が第1の入力ICCプロファイルのガマットGi1よりも外側に向かって凸している。
グリーン色域A1以外の領域では、第1の入力ICCプロファイルのガマットGi1の大きさと第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2の大きさとは同等である。「同等」とは、ここでは、L軸を0以上100以下の範囲とし、a軸を−128以上127以下の範囲とし、b軸を−128以上127以下の範囲としたときの色差ΔEが3以内であることを言う。色差ΔEは、三次元色空間における2点間の距離である。色差ΔEが3よりも大きいとき、一方の色域が他方の色域よりも大きい、または小さいと言う。
第2記憶部132には、第1の出力ICCプロファイルと、第2の出力ICCプロファイルとが記憶されている。第1の出力ICCプロファイルは、グリーンインクを使用しない場合に選択される出力ICCプロファイルである。第2の出力ICCプロファイルは、グリーンインクを使用する場合に選択される出力ICCプロファイルである。第2記憶部132には、少なくとも第1の出力ICCプロファイルと第2の出力ICCプロファイルとが記憶されていればよく、他の出力ICCプロファイルが記憶されていてもいなくてもよい。
本実施形態では、第1の出力ICCプロファイルは第1の入力ICCプロファイルと類似し、第2の出力ICCプロファイルは第2の入力ICCプロファイルと類似している。図6は、L色空間における第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2と第2の出力ICCプロファイルのガマットGo2とを重ねて示した斜視図である。図6では、第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2を実線で、第2の出力ICCプロファイルのガマットGo2を破線で表している。第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2と第2の出力ICCプロファイルのガマットGo2とはほぼ重なっている。図6に示すように、第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2のグリーン色域A1の大きさと、第2の出力ICCプロファイルのガマットGo2のグリーン色域A1の大きさとは同等である。ただし、第2の入力ICCプロファイルは、少なくともレッドのポイント、マゼンタのポイント、およびそれらの周辺の色域(以下、レッド色域A2と呼ぶ)の大きさが第2の出力ICCプロファイルよりも大きい。レッド色域A2では、第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2の方が第2の出力ICCプロファイルのガマットGo2よりも外側に向かって凸している。第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2のその他の色域の大きさと、第2の出力ICCプロファイルのガマットGo2のその他の色域の大きさとは同等である。
図示は省略するが、第1の入力ICCプロファイルのガマットGi1と第1の出力ICCプロファイルのガマットとの関係も、第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2と第2の出力ICCプロファイルのガマットGo2との関係と同様である。すなわち、第1の入力ICCプロファイルのグリーン色域A1のガマットの大きさは、第1の出力ICCプロファイルのグリーン色域A1のガマットの大きさと同等である。第1の入力ICCプロファイルのレッド色域A2のガマットの大きさは、第1の出力ICCプロファイルのレッド色域A2のガマットの大きさよりも大きい。また、第1の入力ICCプロファイルのガマットGi1のその他の色域の大きさと、第1の出力ICCプロファイルのガマットのその他の色域の大きさとは同等である。
第1選択部141は、インク登録部110に登録されたインクの色に基づいて、第1記憶部131に記憶された複数の入力ICCプロファイルの中から1つの入力ICCプロファイルを選択するように構成されている。詳しくは、第1選択部141は、登録されたインクにグリーンインクが含まれるときには、第2の入力ICCプロファイルを選択する。第1選択部141は、登録されたインクにグリーンインクが含まれないときには、第1の入力ICCプロファイルを選択する。
第2選択部142は、インク登録部110に登録されたインクの色に基づいて、第2記憶部132に記憶された複数の出力ICCプロファイルの中から1つの出力ICCプロファイルを選択するように構成されている。詳しくは、第2選択部142は、登録されたインクにグリーンインクが含まれるときには、第2の出力ICCプロファイルを選択する。第2選択部142は、登録されたインクにグリーンインクが含まれないときには、第1の出力ICCプロファイルを選択する。
ハーフトーン処理部150は、色変換部120で作成されたインク値をドットデータに変換する。また、ラスタライズ処理部160は、ハーフトーン処理部150で作成されたドットデータをパス毎のデータに変換する。プリンタ10は、ラスタライズ処理部160で作成されたパス毎のドットデータを実行することで印刷を行う。
以下では、本実施形態に係るプリンタ10における画像印刷のプロセスについて説明する。ここで説明される例では、プリンタ10には、使用するインクとしてグリーンインクが登録されている。よって、以下に示すフローチャートでは、グリーンインクを使用する方が選択される。しかし、使用するインクとしてグリーンインクが登録されていなければ、グリーンインクを使用しない方が選択される。
図7は、画像印刷のフローチャートである。図7に示すように、ステップS01では、使用するインクとしてグリーンインクが登録されているかどうかが判定される。ここに示す例では、プリンタ10は、使用するインクとしてグリーンインクが登録されたプリンタである。そこで、ステップS01の結果はYESとなる。これにより、ステップS02Aにおいて、入力ICCプロファイルとして第2の入力ICCプロファイルが、出力ICCプロファイルとして第2の出力ICCプロファイルが選択される。
逆に、使用するインクとしてグリーンインクが登録されていないプリンタの場合には、ステップS01の結果はNOとなる。その場合、ステップS02Bにおいて、入力ICCプロファイルとして第1の入力ICCプロファイルが、出力ICCプロファイルとして第1の出力ICCプロファイルが選択される。
本願発明者の知見によれば、人間の視覚にとって、グリーン色域A1の色は、比較的差異を捉えにくい色である。従って、グリーン色域A1において色の差異を強調しても、人間の目にはその差異が捉えにくい。また、グリーン色域A1において鮮やかさを増すために色域を過度に拡張すると、色の階調の再現が正確でなくなるおそれがある。よって、本願発明者の知見によれば、通常の場合、入力ICCプロファイルにおいてグリーン色域A1の色域はあまり拡張すべきではない。
しかしながら、特色インクとしてグリーンインクを使用する場合には、グリーン色域A1の鮮やかさを追求するために、入力ICCプロファイルにおいてグリーン色域A1の色域を拡張するメリットがある。
そこで、本実施形態に係るプリンタ10は、登録されたインクにグリーンインクが含まれるときには、入力ICCプロファイルとして、第1の入力ICCプロファイルよりもグリーン色域A1が大きい第2の入力ICCプロファイルを選択するように構成されている。これにより、グリーンインクを使用するときには、デバイス非依存の色空間におけるグリーン色域A1を拡張し、グリーン色域A1の発色を鮮やかにすることができる。
一方、本実施形態に係るプリンタ10は、登録されたインクにグリーンインクが含まれないときには、入力ICCプロファイルとして、第1の入力ICCプロファイルを選択するように構成されている。これにより、グリーンインクを使用しないときにはデバイス非依存の色空間におけるグリーン色域A1の色域を過度に拡張することを抑制しつつ、グリーンインクを使用するときにはグリーン色域A1の発色を鮮やかにすることができる。
出力ICCプロファイルについても同様であり、本実施形態に係るプリンタ10は、登録されたインクにグリーンインクが含まれるときには、出力ICCプロファイルとして、第1の出力ICCプロファイルよりもグリーン色域A1が大きい第2の出力ICCプロファイルを選択するように構成されている。これにより、グリーンインクを使用するときには、グリーン色域A1に関するプリンタ10の色再現能力を十分に発揮させ、グリーン色域A1の発色を鮮やかにすることができる。また、本実施形態に係るプリンタ10は、登録されたインクにグリーンインクが含まれないときには、出力ICCプロファイルとして、第1の出力ICCプロファイルを選択するように構成されている。これにより、グリーンインクを使用しないときにはプリンタの色再現能力に相応する出力ICCプロファイルが使われる。そのため、正確な色再現ができる。
本実施形態では、第2の入力ICCプロファイルのグリーン色域A1の大きさは、第2の出力ICCプロファイルのグリーン色域A1の大きさと同等である。そのため、デバイス非依存の色空間における色彩値をプリンタの出力インク値に変換する際、グリーン色域A1の色を精度良く再現することができる。
一方で、第2の入力ICCプロファイルは、少なくともレッド色域A2の大きさが第2の出力ICCプロファイルよりも大きく設定されている。これにより、印刷した画像においてレッド色域A2の彩度が上がるように、デバイス非依存の色空間における色彩値がプリンタの出力インク値に変換される。そこで、レッド色域A2の色を鮮やかに表現することができる。本願発明者の知見によれば、人間の視覚はレッド色域A2では色の差異に敏感であるため、鮮やかさを強調するメリットが大きい。また、使用用途によってはレッド、紫等の色を強調したいという要望もあり、それに対応できる。
グリーンインクを使用しない場合に選択される第1の入力ICCプロファイルおよび第1の出力ICCプロファイルに関しても同様である。つまり、第1の入力ICCプロファイルのグリーン色域A1の大きさは、第1の出力ICCプロファイルのグリーン色域A1の大きさと同等であり、第1の入力ICCプロファイルのレッド色域A2の大きさは、第1の出力ICCプロファイルのレッド色域A2の大きさよりも大きい。作用効果は、第2の入力ICCプロファイルおよび第2の出力ICCプロファイルと同様である。
画像印刷のプロセスでは、図7に示すように、ステップS03において選択された入力ICCプロファイルと出力ICCプロファイルとを使用して入力画像データがプリンタ10の出力インク値に変換される。その後、ステップS04でハーフトーン処理が、ステップS05でラスタライズ処理が行われる。それらのステップにより得られたデータがステップS06で実行される。これにより、印刷画像が完成する。
以上、好適な一実施形態について説明した。しかし、本発明のインクジェットプリンタは、上記した実施形態に限定されない。
例えば、上記した実施形態では、第2の入力ICCプロファイルは、グリーン色域では第1の入力ICCプロファイルよりもガマットの大きさが大きく、それ以外の色域では第1の入力ICCプロファイルとガマットの大きさが同等であったが、それには限定されない。第2の入力ICCプロファイルは、グリーン色域を含む一部の色域では第1の入力ICCプロファイルよりもガマットの大きさが大きく、かつ、他の少なくとも一部の色域では第1の入力ICCプロファイルとガマットの大きさが同等であればよい。言い換えると、第2の入力ICCプロファイルのガマットの大きさの方が第1の入力ICCプロファイルのそれよりも大きい色域は、グリーン色域を含めばよく、グリーン色域だけに限られない。また、グリーン色域以外の色域の中に、第1の入力ICCプロファイルのガマットの大きさの方が第2の入力ICCプロファイルのそれよりも大きい色域が含まれていてもよい。第1の出力ICCプロファイルのガマットおよび第2の出力ICCプロファイルのガマットGo2についても同様である。
また、上記した実施形態では、第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2と第2の出力ICCプロファイルのガマットGo2とは、レッド色域A2の大きさが相違していたが、同等であってもよい。第1の入力ICCプロファイルのガマットGi1および第1の出力ICCプロファイルのガマットについても同様である。
さらに、上記した実施形態では、第2の入力ICCプロファイルのガマットGi2と第2の出力ICCプロファイルのガマットGo2とは、グリーン色域A1およびレッド色域A2以外の色域ではガマットの大きさが同等であったが、その一部または全部ではガマットの大きさが同等でなくてもよい。他の色域の一部または全部では、第2の入力ICCプロファイルのガマットの大きさは、第2の出力ICCプロファイルのガマットの大きさよりも大きくてもよい。または、他の色域の一部または全部では、第2の入力ICCプロファイルのガマットの大きさは、第2の出力ICCプロファイルのガマットの大きさよりも小さくてもよい。第1の入力ICCプロファイルのガマットGi1および第1の出力ICCプロファイルのガマットについても同様である。
上記した実施形態では、グリーンインクを使用する場合の入力ICCプロファイル、グリーンインクを使用しない場合の入力ICCプロファイル、グリーンインクを使用する場合の出力ICCプロファイル、グリーンインクを使用しない場合の出力ICCプロファイルはそれぞれ1つと説明したが、例えば解像度などの印刷条件ごとに、それらのセットが記憶されていてもよい。
上記した実施形態に係るプリンタ10の構成は例示であり、プリンタの構成を限定しない。
その他、特に言及がない限り、上記した実施形態は本発明を限定しない。
10 プリンタ
11 インクカートリッジ
100 制御装置
110 インク登録部
131 第1記憶部
132 第2記憶部
141 第1選択部
142 第2選択部
Gi1 第1の入力ICCプロファイルのガマット
Gi2 第2の入力ICCプロファイルのガマット
Go2 第2の出力ICCプロファイルのガマット
A1 グリーン色域
A2 レッド色域

Claims (6)

  1. それぞれインクを収容した複数のインク容器と、
    前記複数のインク容器のうちの1つとそれぞれ接続された複数のノズル列を有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    第1の入力ICCプロファイルと、一部の色域では前記第1の入力ICCプロファイルよりもガマットの大きさが大きくかつ他の少なくとも一部の色域では前記第1の入力ICCプロファイルとガマットの大きさが同等である第2の入力ICCプロファイルと、を少なくとも含む複数の入力ICCプロファイルが記憶された第1記憶部と、
    前記複数のインク容器に収容されたインクの色がそれぞれ登録される登録部と、
    前記登録部に登録されたインクの色に基づいて、前記第1記憶部に記憶された前記複数の入力ICCプロファイルの中から1つの入力ICCプロファイルを選択する第1選択部と、を備え、
    前記一部の色域は、ホワイト、イエロー、グリーン、およびシアンを頂点とするガマットの外殻面を含み、
    前記第1選択部は、前記登録されたインクにグリーンインクが含まれるときには、前記第2の入力ICCプロファイルを選択する、
    インクジェットプリンタ。
  2. 前記制御装置は、
    第1の出力ICCプロファイルと、前記一部の色域では前記第1の出力ICCプロファイルよりもガマットの大きさが大きくかつ他の少なくとも一部の色域では前記第1の出力ICCプロファイルとガマットの大きさが同等である第2の出力ICCプロファイルと、を少なくとも含む複数の出力ICCプロファイルを記憶する第2記憶部と、
    前記登録部に登録されたインクの色に基づいて、前記第2記憶部に記憶された前記複数の出力ICCプロファイルの中から1つの出力ICCプロファイルを選択する第2選択部と、を備え、
    前記第2選択部は、前記登録されたインクにグリーンインクが含まれるときには、前記第2の出力ICCプロファイルを選択するように設定されている、
    請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記第2の入力ICCプロファイルの前記一部の色域のガマットの大きさは、前記第2の出力ICCプロファイルの前記一部の色域のガマットの大きさと同等である、
    請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記第2の入力ICCプロファイルは、少なくともレッドおよびマゼンタの色域のガマットの大きさが前記第2の出力ICCプロファイルよりも大きい、
    請求項3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記第1選択部は、前記登録されたインクにグリーンインクが含まれないときには、前記第1の入力ICCプロファイルを選択するように設定され、
    前記第2選択部は、前記登録されたインクにグリーンインクが含まれないときには、前記第1の出力ICCプロファイルを選択するように設定され、
    前記第1の入力ICCプロファイルの前記一部の色域のガマットの大きさは、前記第1の出力ICCプロファイルの前記一部の色域のガマットの大きさと同等である、
    請求項2〜4のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記第1の入力ICCプロファイルは、少なくともレッドおよびマゼンタの色域のガマットの大きさが前記第1の出力ICCプロファイルよりも大きい、
    請求項5に記載のインクジェットプリンタ。

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