JP5516249B2 - 印刷装置、印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置に関し、詳しくは、遮光用インクとメタリックインクとを印刷媒体に付与可能な印刷装置に関する。
近年、印刷装置、特にコンピューターにより処理された画像データを印刷するプリンターなどの印刷技術は、単なるカラー印刷の枠を越えて多様化する兆しを見せている。その一つとしてメタリックインクを用いた印刷技術がある。例えば、透明な印刷媒上に印刷を行うために遮光層を形成する技術(下記特許文献1)や、印刷装置の印字ヘッドが有するノズル列を前半後半に分け、ノズル列の前半部分で地色層としてのメタリックインクを印刷し、ノズル列の後半部分でカラー画像を印刷する技術(下記特許文献2)などが知られている。
しかしながら、従来の印刷装置では、メタリックインクによって印刷画像にメタリック感を与えた場合、メタリック感の高低を制御することは困難であった。印刷媒体に付与するメタリックインクのドット記録率でメタリック感を制御した場合、メタリック感を低調にするためにメタリックインクのドット記録率を低下させていくと、メタリックインクのドットが観察できる程度に粒状性が目立ってしまうことがあり、さらには、印刷媒体が透光性を有する場合には、印刷画像の透光性が高くなり隠蔽性が下がってしまうという問題が指摘されていた。
特開2001−001560号公報 特開2007−50555号公報
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、メタリックインクを用いた印刷において、メタリック感を容易に制御することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
印刷装置であって、遮光性を有する遮光用インクとメタリック感を発現するメタリックインクとを印刷媒体に付与可能な印刷ヘッドと、発現させる前記メタリック感に応じて、前記印刷ヘッドが付与する前記遮光用インクの単位面積当たりのインク量を決定するメタリック感制御部と、前記印刷ヘッドを制御して、前記メタリックインクと前記決定した前記インク量に基づいた前記遮光用インクとを前記印刷媒体に付与し、視認する側をメタリックインクとして前記メタリックインクと前記遮光用インクとを積層するインク付与制御部とを備える印刷装置。
この印刷装置によると、印刷媒体上に付与する遮光用インクの単位面積当たりのインク量を制御することによって印刷画像におけるメタリック感を制御する。これは、視認する側をメタリックインクとしてメタリックインクと遮光性インクとを印刷媒体に付与する場合に、遮光性インクのインク量を変化させることにより、発現するメタリック感が変化するという知見に基づくものである。従ってこの印刷装置は、メタリックインクの粒状性が目立つ程度までメタリックインクの単位面積当たりのインク量を減少させることなく、印刷画像のメタリック感を低調にすることができる。
本願に云うところのメタリックインクは、印刷媒体表面への定着後にメタリック感を発現する金属顔料を含有する。メタリックインクは、金属的な光沢を有するインクであり、この金属光沢は、メタリックインクが含有する金属顔料により発現する。このようなメタリックインクとしては、金属顔料を、適当な溶媒、例えば水性溶媒や油性の溶媒などに分散させてものを用いることができる。後者は、溶媒として有機溶剤と樹脂とを用いた油性インク組成物である。金属的な光沢感を効果的に生じさせるためには、前述の金属顔料は、平板状の粒子であることが好ましく、この平板状粒子の平面上の長径をX、短径をY、厚みをZとした場合、平板状粒子のX−Y平面の面積より求めた円相当径の50%平均粒子径R50が0.5〜3μmであり、かつ、R50/Z>5の条件を満たすことが好ましい。このような金属顔料は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金によって形成することができ、また、金属蒸着膜を破砕して作成することも可能である。メタリックインクに含まれる金属顔料の濃度は、例えば、0.1〜 10.0重量%とすることができる。もちろん、メタリックインクはこのような組成に限らず、金属光沢が生じる組成であれば他の組成を適宜採用することが可能である。
また、メタリックインクのメタリック感を光学的特性の観点から述べると、次のようになる。メタリック感は、反射光を見た感覚であることから、光学的特性において反射角依存性を備え、このメタリック感を表す指標が種々提案されている。よって、この指標を持ってして、メタリック感を発現するメタリックインクを規定することもできる。例えば、次式(1)で表される公知のメタリック感指標値In1を用いてもよい。このメタリック感指標値In1は、−45度の角度から被測定物(メタリック感発現印刷物)を照射したときに、式(1)に規定する異なる3箇所での反射光の明度を測定し、この3箇所で得られた明度の関係から定めることができる。よって、このメタリック感指標値In1により、上記したメタリック感発現のための金属顔料と同じようにして、メタリックインクを規定することもできる。
Figure 0005516249
この他、メタリック感指標値In1を規定する上での3箇所の明度を用いて次式(2)で表されるメタリック感指標値In2や、次式(3)で表されるメタリック感指標値In3などを、メタリック感の指標として用いてもよい。
Figure 0005516249
Figure 0005516249
上記数式で示されるいずれの指標値も反射角に依存した数値として定まることから、これら指標値で特殊光沢インクを規定することができる。
[適用例2]
適用例1記載の印刷装置であって、前記メタリック感制御部は、発現させる前記メタリック感に応じて、さらに、前記印刷ヘッドが付与する前記メタリックインクの単位面積当たりのインク量を決定する印刷装置。
この印刷装置によると、遮光用インクの単位面積当たりのインク量に加えて、メタリックインクの単位面積当たりのインク量を制御して発現させるメタリック感の制御を行うことができる。遮光用インクのインク量を制御した場合と、メタリックインクのインク量を制御した場合とでは、ユーザーが視認するメタリック感の質感が異なるため、遮光用インクのインク量の増減とメタリックインクのインク量の増減とを組み合わせることによって、幅広いメタリック感の質感が表現可能となる。
[適用例3]
適用例1または適用例2に記載の印刷装置であって、前記印刷媒体は透光性を有する透光性印刷媒体である印刷装置。
この印刷装置によると、透光性印刷媒体に印刷可能である。したがって、印刷面から印刷画像を視認する場合の印刷手段や、印刷面とは反対側から印刷画像を視認する場合の印刷手段が可能となる。
[適用例4]
適用例1ないし適用例3のいずれか記載の印刷装置であって、前記遮光用インクは白色インクである印刷装置。
この印刷装置によると、遮光用インクとして白色インクを用いるので、印刷画像の明度を確保することができる。
[適用例5]
適用例1ないし適用例4のいずれか記載の印刷装置であって、前記印刷ヘッドを、前記印刷媒体の幅方向に亘って相対的に移動する主走査手段を備え、前記印刷ヘッドは、前記移動方向に交叉する方向に、前記各インクを吐出する複数のノズルを、前記各インク毎に配列して備え、前記各インク用のノズルを、前記印刷ヘッドの前記移動方向の先頭から順に、前記遮光用インク、前記メタリックインクの順に配置した印刷装置。
この印刷装置によると、印刷ヘッドを移動方向に移動させながら各色のインクを吐出することで印刷媒体に対して遮光用インク、メタリックインクの順に付与することができる。
[適用例6]
適用例1ないし適用例5のいずれか記載の印刷装置であって、前記印刷ヘッドはさらに前記印刷媒体上にカラーインクを付与可能である印刷装置。
この印刷装置によると、カラーの印刷画像を印刷することが可能である。
[適用例7]
遮光性を有する遮光用インクとメタリック感を発現するメタリックインクとを用いて印刷を行う印刷方法であって、
発現させる前記メタリック感に応じて、印刷媒体に付与する前記遮光用インクの単位面積当たりのインク量を決定し、
前記メタリックインクと前記決定した前記インク量に基づいた前記遮光用インクとを前記印刷媒体に付与し、視認する側をメタリックインクとして前記メタリックインクと前記遮光用インクとを積層する
印刷方法。
この印刷方法によると、印刷媒体上に付与する遮光用インクの単位面積当たりのインク量を制御することによって印刷画像におけるメタリック感を制御する。従って、メタリックインクの粒状性が目立つ程度までメタリックインクの単位面積当たりのインク量を減少させることなく、印刷画像のメタリック感を低調にすることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、かかる印刷制御方法をコンピューターにより実現するプログラムや、そのプログラムを記録した記録媒体として把握することも可能である。
印刷システム10の構成を説明する構成図である。 カラー発色領域、メタリック領域、白色領域を説明する説明図である。 第1から第3の印刷モードについて説明する説明図である。 コンピューター100の構成を説明する説明図である。 プリンター200の構成を説明する説明図である。 印刷ヘッド250の構成を説明する説明図である。 印刷設定用画面400を示した説明図である。 印刷処理の流れを示したフローチャートである。 白色インクのインク量変化に対するメタリック感の変化を説明する説明図である。 変形例1を説明する説明図である。 変形例2を説明する説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
(A1)システム構成:
図1は本実施例の実施形態としての印刷システム10の概略構成図である。図示するように、本実施例の印刷システム10は、印刷制御装置としてのコンピューター100と、コンピューター100の制御の下で実際に画像を印刷するプリンター200などから構成されている。印刷システム10は全体が一体となった広義の印刷装置として機能する。
本実施例のプリンター200には、カラーインクとして、シアンインク(C)と、マゼンダインク(M)と、イエロインク(Y)と、ブラックインク(K)とが備えられている。更に、含有する金属顔料により金属光沢を呈するメタリックインク(S)と、遮光用インクとして用いる白色インク(W)とが印刷可能に備えられている。遮光用インクとは遮光性を有するインクである。本実施例では遮光用インクとして白色インク(W)を採用したが、遮光性を有するインクであれば他の色も利用可能である。例えば、遮光性を有するカラーインクやパール光沢を有する白色インクなどを用いることができる。また遮光性を有していれば半透明色なインクでもよい。なお、本明細書では、「カラーインク」という場合には、ブラックインクも含む意味で用いるが、プリンター200は、カラーインクとして、ブラックインクを含まない構成とすることも差し支えない。この場合、黒色は、シアン、マゼンダ、イエロの各インクを用いた、いわゆるコンポジットブラックとして表現すればよい。
このプリンター200に対して、印刷用のデータを用意し供給するコンピューター100の構成について説明する。コンピューター100には、所定のオペレーティングシステムがインストールされており、このオペレーティングシステム下で、アプリケーションプログラム20が動作している。オペレーションシステムには、ビデオドライバー22やプリンタードライバー24が組み込まれている。アプリケーションプログラム20は、例えば、デジタルカメラ120から画像データORGを入力する。すると、アプリケーションプログラム20は、ビデオドライバー22を介して、この画像データORGによって表される画像をディスプレイ114に表示する。また、アプリケーションプログラム20は、プリンタードライバー24を介して、画像データORGをプリンター200に出力する。
本実施例において、デジタルカメラ120から入力する画像データORGは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分からなるデータである。アプリケーションプログラム20は、デジタルカメラ120から入力した画像データORGに対して、必要に応じて、白色インク(W)のデータおよびメタリックインク(S)のデータを付加する。つまり、アプリケーションプログラム20は、画像データORG内の任意の領域に対して、R,G,Bの色成分からなる領域(以下、「カラー発色領域」という)と、メタリックインクを印刷した領域(以下、「メタリック領域」という)を指定することができ、これらのカラー発色領域とメタリック領域との指定に伴い、白色インクを印刷媒体に付与する領域(以下、白色領域」という)を自動的に設定する。図2は各領域を示す説明図である。図2(A)は、カラー発色領域を示し、図2(B)はメタリック領域を示し、図2(C)は白色領域を示している。白色領域は、メタリック領域、カラー発色領域、およびその2つの領域の重畳した領域として設定する。メタリック領域とカラー発色領域の重畳した領域では、メタリックインクの金属顔料が呈する金属光沢を背景色として、その上にカラー画像が形成されることになる。つまり、この重畳領域がメタリックカラー領域となる。また、メタリックインクを用いただけのメタリック領域(メタリック単独領域)とすることもできる。このようにメタリック領域を指定する場合、予め当該領域を指定するほか、例えば、特定の図形形状の印刷領域をメタリック領域とするようにアプリケーションプログラム20にてプログラムしたり、特定の色での印刷領域をメタリック領域とするようアプリケーションプログラム20にてプログラムしておくこともできる。
上述したように、白色領域はカラー発色領域とメタリック領域との指定に伴い自動的に設定されるが、領域毎に付与される白色インクのインク量は異なる。カラー発色領域の中でもメタリック領域と重畳しない領域(非メタリック領域)に該当する白色領域では、付与される白色インクのインク量は固定量である。一方、メタリックインクが付与されるメタリック領域(メタリック単独領域およびメタリックカラー領域)に該当する白色領域では、付与される白色インクのインク量は、アプリケーションプログラム20によって指定されたメタリック感によって変動する。メタリック感は、メタリック感の高低を示す所定の指標値(以下、メタリック指標値ともよぶ)を用いて、ユーザーがアプリケーションプログラム20を介して指定可能である。
プリンタードライバー24は、アプリケーションプログラム20から画像データORGを受け取って、これをプリンター20に出力しうるデータに変換する。プリンタードライバー24は、色変換を行う色変換モジュール42、色変換モジュール42が色変換の際に参照する色変換テーブルLUT1、色変換後の画像データの多値化を行うハーフトーンモジュール44、多値化後のデータを各色インクのドットデータに変換する印刷制御モジュール45、印刷制御モジュール45に対する設定を行う印刷モード設定部49を備える。印刷制御モジュール45は内部に、白色ドット形成モジュール46、メタリックドット形成モジュール47、カラー印刷モジュール48を備える。さらに、プリンタードライバー24は、メタリック領域のメタリック感の高低を制御するメタリック感制御モジュール43と、メタリック感制御モジュール43がメタリック領域のメタリック感を制御する際に参照する白色インク量テーブルLUT2aおよび白色インク量テーブルLUT2bを備える(以下、単に白色インク量テーブルLUT2とまとめて呼ぶこともある)。
色変換モジュール42は、アプリケーションプログラム20から画像データORGを受け取り、画像データORGに含まれるR,G,Bの各成分データ(以下、RGB成分とも呼ぶ)に基づいて、予め用意された色変換テーブルLUT1を参照して、画像データORG中のカラー発色領域について、そのRGB成分をプリンター200が表現可能な色成分(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の各色)に変換する。
ハーフトーンモジュール44は、色変換モジュール42によって色変換された画像データの階調をドットの分布によって表すハーフトーン処理を行う。本実施例では、このハーフトーン処理として、周知の組織的ディザ法を用いる。なお、ハーフトーン処理としては、組織的ディザ法以外にも、誤差拡散法や濃度パターン法その他のハーフトーン技術を利用することができる。
メタリック感制御モジュール43は、ユーザーがアプリケーションプログラム20を介して指定したメタリック領域に該当する白色領域と、メタリック感の階調に相当するメタリック指標値とに基づいて、付与する白色インクのインク量を決定する。メタリック感制御モジュール43は、アプリケーションプログラム20から画像データORGを受け取ると、画像データORGのメタリック領域に関する情報、つまり、メタリック領域の位置およびメタリック領域毎に指定されたメタリック指標値に基づき、予め用意された白色インク量テーブルLUT2を参照して、メタリック領域に該当する白色領域に付与する単位面積当たりの白色インクのドット記録率(インクデューティー)を決定する。以下、白色インクのドット記録率をインクデューティーWDとも呼ぶ。
印刷制御モジュール45は、ハーフトーン処理されたデータおよびメタリック感制御モジュール43によって決定されたインクデューティーWDを用いて、各インクドットの形成をプリンター200に指示する信号に変換する。カラー印刷モジュール48は、ハーフトーン処理された画像、すなわち、カラー発色領域の画像について、上記各色のカラーインクによるドット形成を行う。メタリックドット形成モジュール47は、アプリケーションプログラム20によって指定されたメタリック領域に所定サイズのメタリックインクによるドット(メタリックドット)を形成する。
白色ドット形成モジュール46は、メタリック領域およびカラー発色領域に重畳する領域、すなわち、白色領域に白色のドットを形成する。白色ドットを形成する白色領域のうち、非メタリック領域のインクデューティーWDは予め固定値として白色ドット形成モジュール46に設定されており、その固定値に基づいて白色ドットを形成する。一方、白色領域のうち、メタリック領域に重畳する領域については、メタリック感制御モジュール43によって決定されたインクデューティーWDに基づいて、白色ドット形成モジュール46が白色ドットを形成する。
印刷モード設定部49は、印刷処理の開始前に、第1から第3の印刷モードのうちのいずれの印刷モードを実行するのかの指示をユーザーから受け付けるとともに、受け付けた指示に基づいて印刷モードを設定する。ここで、印刷モードについて説明する。図3は、第1から第3の印刷モードについて説明する説明図である。図3(A)は第1の印刷モードで印刷を行った場合の、印刷後の印刷媒体の断面図を模式的に示している。第1の印刷モードは、印刷媒体に透光性を有する透光性印刷媒体を用い、印刷面から印刷画像を観察する場合に用いる印刷モードである。第1の印刷モードでは、透光性印刷媒体に対して、最初に遮光用インクとして白色インクを付与する。白色インクは、白色領域すなわち、カラー発色領域と、メタリック領域と、その2つの領域の重畳した領域に付与する。次に、メタリック領域にメタリック領域にメタリックインクを付与する。そして最後に、カラー領域に各カラーインク(C,M,Y,K)を付与する。
図3(B)は第2の印刷モードで印刷を行った場合の、印刷後の印刷媒体の断面図を模式的に示している。第2の印刷モードは、印刷媒体に透光性を有する透光性印刷媒体を用い、印刷面とは反対側の面から印刷画像を観察する場合に用いる印刷モードである。第2の印刷モードでは、透光性印刷媒体に対して、最初にカラー領域にカラーインクを付与する。次に、メタリック領域にメタリックインクを付与する。そして最後に、白色インクを付与する。
図3(C)は第3の印刷モードで印刷を行った場合の、印刷後の印刷媒体の断面図を模式的に示している。第3の印刷モードは、印刷媒体として非透光性の印刷媒体、例えば紙媒体や非透光性のプラスチックからなる印刷媒体などを用い、印刷面から印刷画像を観察する場合に用いる印刷モードである。第3の印刷モードでは、上述した第1の印刷モードと印刷媒体にインクを付与する順番は同じである。すなわち、非透光性印刷媒体に対して、最初に遮光用インクとして白色インクを付与する。次に、メタリック領域にメタリック領域にメタリックインクを付与する。そして最後に、カラー領域に各カラーインク(C,M,Y,K)を付与する。
次に、印刷制御装置としてのコンピューター100の具体的な構成について説明する。図4は、コンピューター100の概略構成図である。コンピューター100は、CPU102を中心に、ROM104やRAM106などを、バス116で互いに接続する周知の構成を備えている。
コンピューター100には、フレキシブルディスク124やコンパクトディスク126等のデータを読み込むためのディスクコントローラ109や、周辺機器とデータの授受を行うための周辺機器インタフェース108、ディスプレイ114を駆動するためのビデオインターフェース112が接続されている。周辺機器インタフェース108には、プリンター200や、ハードディスク118が接続されている。また、デジタルカメラ120やカラースキャナ122を周辺機器インタフェース108に接続すれば、デジタルカメラ120やカラースキャナ122で取り込んだ画像に対して画像処理を施すことも可能である。また、ネットワークインターフェースカード110を装着すれば、コンピューター100を通信回線300に接続して、通信回線に接続された記憶装置310に記憶されているデータを取得することもできる。コンピューター100は、印刷しようとする画像データを取得すると、上述したプリンタードライバー24の働きにより、プリンター200を制御して、この画像データの印刷を行う。
次に、プリンター200の構成について説明する。図5はプリンター200の概略構成を示すブロック図である。この図5に示すように、プリンター200は、紙送りモータ235によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモータ230によってキャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ240に搭載された印刷ヘッド250を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ235,キャリッジモータ230、印刷ヘッド250および操作パネル256との信号のやり取りを司る制御回路260とから構成されている。
キャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構は、プラテン236の軸と並行に架設されキャリッジ240を摺動可能に保持する摺動軸233と、キャリッジモータ230との間に無端の駆動ベルト231を張設するプーリ232と、キャリッジ240の原点位置を検出する位置検出センサ234等から構成されている。
キャリッジ240には、カラーインクとして、シアンインク(C)と、マゼンタインク(M)と、イエロインク(Y)と、ブラックインク(K)とをそれぞれ収容したカラーインク用カートリッジ241が搭載される。また、キャリッジ240には、メタリックインク(S)を収容したメタリックインク用カートリッジ242と、白色インク(W)を収容した白色インク用カートリッジ243も搭載される。キャリッジ240の下部の印刷ヘッド250には、これらの各色に対応する計6種類のインク吐出用ヘッド244ないし249が形成されている。キャリッジ240にこれらのインクカートリッジ241,242,243を上方から装着すると、各カートリッジからインク吐出用ヘッド244ないし249へのインクの供給が可能となる。
次に、印刷ヘッド250について説明する。図6は印刷ヘッド250を構成するインク吐出用ヘッドのノズル配置を概略的に示す説明図である。白色インク(W)、メタリックインク(S)、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエロインク(Y)、ブラックインク(K)の各色について、それぞれ、96個のノズルが用意されているが、図6では、図示の都合上、各色10個のノズルを記載した。以下、各色のノズルは10個として説明するが、ノズル数は、プリンター200の仕様により決定される。各色のインクを吐出するノズルは、印刷ヘッド250の下面に副走査方向に沿って配列されている。各ノズルは、副走査方向に、ラスタ2列おきに、つまり2ドット間隔で配置されている。図中、下方が、副走査方向(紙送り方向)を示しているため、印刷時には、最も上方に示したノズルから、印刷媒体Pの印刷箇所が通過することになる。
図6(A)には、第1の印刷モードおよび第3の印刷モードで使用するノズルを、白色ノズルグループG1、メタリックノズルグループG2、カラーノズルグループG3として示している。第1,第3のモードで印刷を実行する場合には、印刷媒体Pに対して順に白色インク、メタリックインク、カラーインクの順に印刷を行う。従って、本実施例において第1,第3の印刷モードで印刷を行う場合、印刷ヘッド250において使用するノズルは、白色インクを吐出するノズルについては、副走査方向先頭側から第1番から第3番までのノズル(白色ノズルグループG1)を使用する。メタリックインクを吐出するノズルについては、10個のうち、副走査方向先頭側から第4番から第6番までのノズル(メタリックノズルグループG2)を使用する。カラーインク(C,M,Y,K)を吐出するノズルについてはそれぞれ、副走査方向先頭側から第7番から第10番までのノズル(カラーノズルグループG3)を使用する。このようにノズルを使用し印刷ヘッド250を走査して印刷をすることにより、印刷媒体Pに対して最初に白色インクが付与され、次にメタリックインクが付与され、最後にカラーインクが付与され、第1,第3の印刷モードで印刷を行うことができる。
一方、図6(B)には、第2の印刷モードで使用するノズルを、白色ノズルグループG1′、メタリックノズルグループG2′、カラーノズルグループG3′として示している。第2の印刷モードで印刷を実行する場合には、印刷媒体Pに対して順にカラーインク、メタリックインク、白色インクの順に印刷を行う。従って、第1,第3の印刷モードの場合に使用する白色ノズルグループG1,メタリックノズルグループG2,カラーノズルグループG3とは、使用するノズルの位置は異なる。本実施例において第2の印刷モードで印刷を行う場合、印刷ヘッド250において使用するノズルは、白色インクを吐出するノズルについては、副走査方向先頭側から第8番から第10番までのノズル(白色ノズルグループG1a)を使用する。メタリックインクを吐出するノズルについては、10個のうち、副走査方向先頭側から第5番から第7番までのノズル(メタリックノズルグループG2a)を使用する。カラーインク(C,M,Y,K)を吐出するノズルについてはそれぞれ、副走査方向先頭側から第1番から第4番までのノズル(カラーノズルグループG3a)を使用する。このようにノズルを使用し印刷ヘッド250を走査して印刷をすることにより、印刷媒体Pに対して最初にカラーインクが付与され、次にメタリックインクが付与され、最後に白色インクが付与され、第2の印刷モードで印刷を行うことができる。
図6に示した各ノズル内には、ピエゾ素子が組み込まれている。ピエゾ素子は、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギーの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子に所定の電圧信号(駆動信号)を印加することにより、ノズル内のインク通路の一側壁を変形させることで、インク滴をノズルから吐出させる。なお、本実施例では、このように、ピエゾ素子を用いてインクを吐出させているが、気泡(バブル)をノズル内に発生させることで、インクを吐出させる方式を採用してもよい。
以上説明した印刷ヘッド250の制御は、図5に示したプリンター200の制御回路260により行われる。制御回路260は、CPUや、ROM、RAM、PIF(周辺機器インタフェース)等がバスで相互に接続されて構成されており、キャリッジモータ230および紙送りモータ235の動作を制御することによってキャリッジ240の主走査動作および副走査動作の制御を行う。また、PIFを介してコンピューター100から出力された印刷データを受け取ると、キャリッジ240が主走査方向往動あるいは主走査方向復動する際に、印刷データに応じた駆動信号をインク吐出用ヘッド244ないし249に供給することによって、インクの吐出を制御して、所定のラスタの印刷を行う。インクの吐出を伴う往動または復動を印刷媒体Pの主走査方向の終端まで行うと、制御回路260は、印刷媒体Pを副走査方向に搬送し、次のラスタの印刷に備える。この操作を繰り返すことにより、プリンター200は、第1から第3の各印刷モードでの印刷を完了する。
なお、本実施例のプリンター200は、印刷媒体Pに向けてインク滴を吐出することにより、インクドットを形成するいわゆるインクジェットプリンターであるものとして説明するが、他の手法を用いて印刷媒体にインクを付与するプリンターとすることも差し支えない。例えば、インク滴を吐出する代わりに、静電気を利用して各色のトナー粉を印刷媒体上に付着させることでインクを付与するプリンターや、熱転写型プリンター、あるいは昇華型プリンターとしても実施することも可能である。
(A2)印刷処理
次に印刷システム10が行う印刷処理について説明する。印刷処理の開始に先立って、アプリケーションプログラム20がディスプレイ114に表示する印刷設定用画面を用いて、ユーザーが印刷設定を行う。ユーザーは印刷設定として、第1から第3の印刷モードの指定、画像データORGにおけるメタリック領域の指定、メタリック領域におけるメタリック感の高低の指定を行う。図7は、アプリケーションプログラム20がディスプレイ114に表示する印刷設定用画面400を示した説明図である。印刷設定用画面400は、画像データORGに対応する印刷用画像を表示する印刷用画像表示部402、印刷用画像に対してユーザーがメタリック領域を指定するための操作アイコンであるメタリック領域指定アイコン404、メタリック領域のメタリック感の高低をユーザーが指定するためのメタリック感指定用スライダー406、第1から第3の印刷モードを選択する印刷モード選択部408、印刷設定後にユーザーが印刷の開始の指示を入力するための印刷開始ボタン410とからなる。メタリック感指定用スライダー406は、メタリック感の高低を5段階の階調に分けたカラーパッチからなる。メタリック感指定用スライダー406に示されたメタリック感のカラーパッチの横にはメタリック感の度合いを示すメタリック指標値(1〜5)が付してある。メタリック指標値が小さいほどメタリック感は低く、メタリック指標値が大きいほどメタリック感が高いことを示す。
印刷設定用画面400において、ユーザーが、印刷用画像表示部402の印刷用画像に対してメタリック領域指定アイコン404をクリック後、ポインティングデバイスであるマウスを用いて印刷用画像表示部402に表示されている印刷用画像に対してメタリック領域を指定する。そして、指定した各メタリック領域に対してメタリック感指定用スライダー406を用いてメタリック感をメタリック指標値として指定する。メタリック感の指定後、印刷モード選択部408で印刷モードを決定し、印刷開始ボタン410を操作することによって、アプリケーションプログラム20がRGB形式の画像データにメタリック領域に関する情報(メタリック領域およびメタリック指標値)を付加した形式(以下、RGBS形式)の画像データを生成するとともに、印刷システム10が印刷処理を開始する。
図8は、印刷システム10が行う印刷処理の流れを示したフローチャートである。印刷処理が開始されると、コンピューター100は、RGBS形式の画像データを入力する(ステップS102)。画像データが入力されると、コンピューター100は、アプリケーションプログラム20によって指定されたメタリック領域を判別する(ステップS104)。次に、各メタリック領域に対して付加されているメタリック指標値のデータに基づいて、各メタリック領域に重畳する白色領域に付与する白色インクのインクデューティーWDを決定するメタリック感制御処理を行う(ステップS106)。
ここで、メタリック感制御処理について説明する。本実施例におけるメタリック感制御処理とは、メタリック領域に重畳する白色領域に付与する白色インクのインク量を制御することにより、印刷画像におけるメタリック領域のメタリック感の高低を制御する処理である。本実施例では、付与する白色インクのインク量を、白色インクのドット記録率(インクデューティーWD)として定義してインク量の制御を行う。図9は、メタリック領域に付与するメタリックドットの記録率を一定とし、メタリック領域に重畳する白色領域に付与する白色インクのドット記録率を変化させた場合のメタリック感の変化を示す説明図である。観察点から近い側から順にメタリックインク、白色インクの順に透光性の印刷媒体に付与し、メタリックインクの付与された面における正反射の反射光の明度を、「メタリック感」として定義する。正反射の反射光の明度とは、−45度の角度から被測定物に対して入射光を照射した場合の、45度の角度の観測点における反射光の明度を示す。
図9(A)は、透光性の印刷媒体に白色インク、メタリックインクの順に付与した印刷画像において、白色インクのインクデューティーWDを変化させた場合のメタリック感の変化を示している。なお、付与するメタリックインクのドット記録率は一定である。図9(A)から分かるように、インクデューティーWDが増加するにつれて、メタリック感は減少している。
図9(B)は、透光性の印刷媒体にメタリックインク、白色インクの順に付与する印刷画像において、白色インクのインクデューティーWDを変化させた場合のメタリック感の変化を示している。なお、付与するメタリックインクの記録率は一定である。図9(B)から分かるように、インクデューティーWDが増加するにつれて、図9(A)と同様、メタリック感は減少している。また、図9(A)に示したメタリック感の変化を示す曲線は、図9(B)に示したメタリック感の変化を示す曲線より、白色インクのインクデューティーWDの変化に対する変化率が大きい。
コンピューター100のプリンタードライバー24が備える白色インク量テーブルLUT2(図1参照)は、図9(A),(B)に示した白色インクとメタリック感との関係を、ルックアップテーブル(以下、単にLUTともよぶ)として記憶したものである。具体的には、第1,第3の印刷モードで用いる白色インク量テーブルLUT2aは、図9(A)に示したインクデューティーWDとメタリック感との関係を記憶したものである。第2の印刷モードで用いる白色インク量テーブルLUT2bは、図9(B)に示したインクデューティーWDとメタリック感との関係を記憶したものである。
メタリック感制御処理(図8:ステップS106)では、入力された画像データに付加されているメタリック指標値に基づいて白色インク量テーブルLUT2を参照し、メタリック領域に付与する白色インクのインクデューティーWDを決定する。なお、上述したように、非メタリック領域に付与する白色インクのインクデューティーWDは固定値としてハーフトーンモジュール44に予め設定されている。
メタリック感制御処理が終わると、次にコンピューター100は、色変換モジュール42を用いて色変換処理を開始する(ステップS108)。具体的には、入力したRGBS形式データのRGB成分に基づいてCMYK形式の画像データに変換する。CMYK形式の画像データが得られると、コンピューター100は、ハーフトーンモジュール44を用いてプリンター200に転送可能なデータを生成する(ステップS110)。ハーフトーン処理では、カラーインクのみならず、メタリックインク(S)および白色インク(W)についても2値化の処理が行われる。メタリック領域については、一様に、ドット記録率が30%になるようにハーフトーン処理を行う。メタリックインク(S)は、ドット記録率30%程度までは、インク量(記録率)に応じて光沢感を増すが、30%を超えると、光沢感の増加はほとんど見られない。従って本実施例では、メタリックインクのドット記録率が30%になるようにハーフトーン処理を行っている。
白色インクについては、白色領域のうち、非メタリック領域に重畳する領域ついては、ドット記録率が一様に80%になるようにハーフトーン処理を行う。一方メタリック領域に重畳する白色領域については、メタリック感制御処理によって決定した白色インクのドット記録率に従ってハーフトーン処理を行うことによってメタリック感を制御する。
ハーフトーン処理が終了すると、コンピューター100は、印刷制御モジュール45を用いてプリンター200を制御し、印刷を開始する(図8:ステップS112)。印刷を開始すると、プリンター200は、各インクのドットを形成する処理を行う(ステップS114)。各インクのドットを形成する処理は、印刷媒体Pに画像を形成する全範囲にわたって以下のように行われる。
[第1,第3の印刷モード]
第1の印刷モードと第3の印刷モードは、印刷媒体が異なるのみで、印刷処理の内容は同じである。どちらも、印刷面から印刷画像を観察するための印刷モードである。第1の印刷モードによる印刷処理は、印刷媒体が透光性であり、第3の印刷モードによる印刷処理は、印刷媒体が非透光性である。印刷モード設定部49により印刷処理の開始時に、第1または第3の印刷モードが設定されている場合には、各インクのドットは次のように形成される。
第1,第3の印刷モードが指定されていると、制御回路260は、キャリッジの往復運動に合わせて、各インク吐出用ヘッド244〜249を制御して、各インクの吐出を行う。一つのラスタについて見れば、(1)最初に白色ノズルグループG1から吐出される白色インクが印刷媒体Pに付与され、(2)次に、メタリックノズルグループG2から吐出されるメタリックインクが印刷媒体Pに付与され、(3)最後にカラーノズルグループG3から吐出されるカラーインクが付与されることとなる。この結果、印刷媒体Pには、まず白色インクが付与されて白色インク層が形成され、その上にメタリックインク(S)が付与されメタリックインク層が形成され、更にその上に、各色のカラーインク(C,M,Y,K)が付与されて、カラーインク層が形成されることになる。
[第2の印刷モード]
第2の印刷モードは、印刷面とは反対側から印刷画像を観察するための印刷モードである。第2の印刷モードによる印刷処理は、印刷媒体が透光性を有する。印刷モード設定部49により印刷処理の開始時に、第2の印刷モードが設定されている場合には、各インクのドットは次のように形成される。
第2の印刷モードが指定されていると、制御回路260は、キャリッジの往復運動に合わせて、各インク吐出用ヘッド244〜249を制御して、各インクの吐出を行う。一つのラスタについて見れば、(1)最初にカラーノズルグループG3aから吐出されるカラーインクが印刷媒体Pに付与され、(2)次に、メタリックノズルグループG2aから吐出されるメタリックインクが印刷媒体Pに付与され、(3)最後に白色ノズルグループG1aから吐出される白色インクが付与されることとなる。この結果、印刷媒体Pには、まずカラーインク(C,M,Y,K)が付与されてカラーインク層が形成され、その上にメタリックインク(S)が付与されメタリックインク層が形成され、更にその上に、白色インク(W)が付与されて、白色インク層が形成されることになる。
以上説明したように、本実施例における印刷処理では、印刷画像におけるメタリック感の制御を白色インクのドット記録率であるインクデューティーWDを制御することにより行う。メタリック感の制御をメタリックインクのドット記録率で制御した場合、メタリック感を低調にすると、メタリックインクの粒状が観察可能な程度に目立つことがある。それと比べ、メタリックインクのドット記録率を一定とし(本実施例では30%)とし、メタリック領域に付与する白色インクのインクデューティーWDを制御することによってメタリック感を制御する本実施例では、粒状性が目立たない程度に十分にメタリックインク付与しつつ、メタリック感を増減させることが可能となる。
また、印刷媒体が透光性である場合(第1,第2の印刷モード)、白色インクのインクデューティーWDは増減するが、メタリックインクのドット記録率を一定とすることができるため、メタリックインクの隠蔽性を確保しつつメタリック感を低下させることが可能である。さらに、メタリックインクのインク量が少ない場合は、印刷媒体へのメタリックインクの定着性が低下する場合があるが、本実施例では、メタリックインクのドット記録率を一定とすることが可能であるため、かかる問題を回避することができる。
印刷媒体が透光性を有する場合は、印刷面から観察する場合に用いる印刷モード(第1の印刷モード)と、印刷面とは反対側から観察する場合に用いる印刷モード(第2の印刷モード)とで、白色インクのインクデューティーWDの増減によるメタリック感の増減の特性は異なるが、本実施例の印刷システム10は、それぞれの場合の特性に応じた白色インク量テーブルLUT2aおよび白色インク量テーブルLUT2bを備えるため、いずれの印刷モードでも、ユーザーが指定し所望したメタリック感を精度よく印刷画像に表現することが可能である。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(B1)変形例1:
上記実施例では、メタリック領域に重畳する白色領域に付与する遮光用インクとしての白色インクのインク量(本実施例ではドット記録率)を制御することによって、印刷画像のメタリック感を制御したが、さらに、メタリック領域に付与するメタリックインクのインク量も制御することによりメタリック感を制御するとしてもよい。白色インクのインク量を制御した場合と、メタリックインクのインク量を制御した場合とでは、ユーザーが視認するメタリック感の質感が異なるため、白色インクのインク量の増減とメタリックインクのインク量の増減とを組み合わせることによって、幅広いメタリック感の質感が表現可能となる。例えば、図7で説明した印刷設定用画面400に表示されるメタリック感指定用スライダー406に換えて、図10に示すような、メタリック感を示すカラーパッチからなるメタリック感指定部506を表示し、メタリック感指定部506においてユーザーが指定したメタリック感に応じて、白色インクとメタリックインクとのドット記録率を決定するとしてもよい。この場合、白色インクのインク量を決定する際に用いた白色インク量テーブルLUT2はそのまま用いることができる。従って、上記実施例の構成に加え、メタリック感指定部506のメタリック感とメタリックインクのドット記録率とを対応させたルックアップテーブルをさらに備えることにより本変形例は実施可能である。このようにすることで、上記実施例の効果に加え、上記実施例と比べメタリック感の質感の表現をより広げた印刷を行うことができる。
(B2)変形例2:
上記実施例では、図6で説明した構成の印刷ヘッド250を採用したが、それに限ることなく、印刷ヘッドとして他の構成のものを採用してもよい。例えば、図11に示したように、各インクの吐出用ヘッド544〜549を最初から副走査方向にずらして配置した構成の印刷ヘッドを採用してもよい。このようにしても、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
(B3)変形例3
上記実施例では、インクジェットプリンターを用いたが、それに限ることなく、ラインプリンターを用いることも可能である。ラインプリンターの場合、印刷媒体に対する主走査方向に対して先頭側から、白色インク、メタリックインク、カラーインクの順に主走査方向に垂直な方向にインクノズルを配列することにより、上記実施例における第1,第3の印刷モードと同様の印刷処理を行うことができる。また、印刷媒体に対する主走査方向に対して先頭側から、カラーインク、メタリックインク、白色インクの順に主走査方向に垂直な方向にインクノズルを配列することにより、上記実施例における第2の印刷モードと同様の印刷処理を行うことができる。
(B4)変形例4:
上記実施例では、印刷システム10は、カラーインク用カートリッジ241を備えることにより印刷媒体にカラーインクを付与したが、それに限ることなく、カラーインク用のカートリッジを備えず、印刷媒体には白色インクとメタリックインクのみを付与する印刷処理を行うとしてもよい。この場合においても、印刷画像のメタリック感の制御は可能である。その他、カラーの単色インクやC,M,Yの3色以上のカラーインクを付与可能としてもよいし、カラーインクとしての黒インクのみ付与可能としてもよい。また遮光用インクとして白色インク以外にパール光沢を有するパールホワイトを用いるとしてもよいし、2色以上の遮光用インクを用いるとしてもよい。
10…印刷システム
20…アプリケーションプログラム
22…ビデオドライバー
24…プリンタードライバー
42…色変換モジュール
43…メタリック感制御モジュール
44…ハーフトーンモジュール
45…印刷制御モジュール
46…白色ドット形成モジュール
47…メタリックドット形成モジュール
48…カラー印刷モジュール
49…印刷モード設定部
100…コンピューター
102…CPU
104…ROM
106…RAM
108…周辺機器インタフェース
109…ディスクコントローラ
110…ネットワークインターフェースカード
112…ビデオインターフェース
114…ディスプレイ
116…バス
118…ハードディスク
120…デジタルカメラ
122…カラースキャナ
124…フレキシブルディスク
126…コンパクトディスク
200…プリンター
230…キャリッジモータ
231…駆動ベルト
232…プーリ
233…摺動軸
234…位置検出センサ
235…モータ
236…プラテン
240…キャリッジ
241…カラーインク用カートリッジ
242…メタリックインク用カートリッジ
243…白色インク用カートリッジ
244…インク吐出用ヘッド
250…印刷ヘッド
256…操作パネル
260…制御回路
300…通信回線
310…記憶装置
400…印刷設定用画面
402…印刷用画像表示部
404…メタリック領域指定アイコン
406…メタリック感指定用スライダー
408…印刷モード選択部
410…印刷開始ボタン
506…メタリック感指定部
544…吐出用ヘッド
LUT1…色変換テーブル
LUT2a,LUT2b…白色インク量テーブル
P…印刷媒体
G1,G1a…白色ノズルグループ
G2,G2a…メタリックノズルグループ
G3,G3a…カラーノズルグループ
WD…インクデューティー
ORG…画像データ

Claims (7)

  1. 印刷装置であって、
    遮光性を有する遮光用インクとメタリック感を発現するメタリックインクとを印刷媒体に付与可能な印刷ヘッドと、
    発現させる前記メタリック感に応じて、前記印刷ヘッドが付与する前記遮光用インクの単位面積当たりのインク量を決定するメタリック感制御部と、
    前記印刷ヘッドを制御して、前記メタリックインクと前記決定した前記インク量に基づいた前記遮光用インクとを前記印刷媒体に付与し、視認する側をメタリックインクとして前記メタリックインクと前記遮光用インクとを積層するインク付与制御部と
    を備える印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記メタリック感制御部は、発現させる前記メタリック感に応じて、さらに、前記印刷ヘッドが付与する前記メタリックインクの単位面積当たりのインク量を決定する
    印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記印刷媒体は透光性を有する透光性印刷媒体である
    印刷装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか記載の印刷装置であって、
    前記遮光用インクは白色インクである
    印刷装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか記載の印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドを、前記印刷媒体の幅方向に亘って相対的に移動する主走査手段を備え、
    前記印刷ヘッドは、前記移動方向に交叉する方向に、前記各インクを吐出する複数のノズルを、前記各インク毎に配列して備え、
    前記各インク用のノズルを、前記印刷ヘッドの前記移動方向の先頭から順に、前記遮光用インク、前記メタリックインクの順に配置した
    印刷装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか記載の印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドはさらに前記印刷媒体上にカラーインクを付与可能である
    印刷装置。
  7. 遮光性を有する遮光用インクとメタリック感を発現するメタリックインクとを用いて印刷を行う印刷方法であって、
    発現させる前記メタリック感に応じて、印刷媒体に付与する前記遮光用インクの単位面積当たりのインク量を決定し、
    前記メタリックインクと前記決定した前記インク量に基づいた前記遮光用インクとを前記印刷媒体に付与し、視認する側をメタリックインクとして前記メタリックインクと前記遮光用インクとを積層する
    印刷方法。
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