JP7167808B2 - 液体吐出装置 - Google Patents
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Description
前記第二種ヘッドは、前記被液体吐出体に前記第一種ヘッドによって吐出される前記下地用インクとは異なる色である少なくとも2色のインクを吐出可能であり、前記第一種ヘッド、前記第二種ヘッド、及び前記追加ヘッドからの液体の吐出を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記追加ヘッドが吐出する液体が、前記被液体吐出体に前記第二種ヘッドによって吐出される少なくとも2色、及び、前記被液体吐出体に前記第一種ヘッドによって吐出される下地用インクの色とは異なる色である特定色のインクである特色インクである場合、前記第一種ヘッドからの下地用インク、前記第二種ヘッドからの少なくとも2色の少なくとも一方のインク、前記特色インクによる前記被液体吐出体への同一走査において共に印刷を実行してもよい。
L≧(Tpw・Ln)/((Tcr+Tw)・In)であってもよい。
プリンタ1は、Tシャツ等の布帛及び紙等の印刷媒体(図示略)に、液体を吐出して印刷を行うシリアル式のインクジェットプリンタである。プリンタ1は、例えば、液体として互いに異なる5種のインク(ホワイト(W)、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、及びマゼンタ(M))を下方へ向けて吐出することで、印刷媒体にカラー画像を印刷する。以下の説明では、5種のインクのうち、ホワイトのインクを白インクといい、ブラック、シアン、イエロー、及びマゼンタの4色のインクを総称する場合はカラーインクという。
図3を参照して、メンテナンス部の構造を説明する。図3に示すように、メンテナンス部141,142は、非印刷領域140において、それぞれヘッド100,200の移動経路の下方に設けられている。メンテナンス部141,142は、ワイパ81、ノズルキャップ91、排気キャップ93等を各々備える。メンテナンス部141,142において、ヘッド100,200のインク吐出性能を回復し、プリンタ1の印刷品質を確保するための、パージ、ノズル面払拭等の種々のメンテナンス動作が実行される。パージは、ヘッド100,200が各々ノズルキャップ91および排気キャップ93により覆われて、ヘッド100,200等から異物又は気泡等を含むインクを排出する動作である。パージが実行されることで、プリンタ1は、例えば、ヘッド100,200から異物および気泡等を含むインクを吸引して、ヘッド100,200に吐出不良が発生する可能性を低減できる。ノズル面払拭は、ワイパ81によって、ヘッド100,200のノズル面60の表面に残った余分なインク等を払拭する動作である。メンテナンス部141,142の間には、追加ヘッド300のメンテナンスを行うメンテナンス部用の空きスペース143が設けられている。
図4を参照して、プリンタ1の電気的構成を説明する。プリンタ1は、プリンタ1を制御するCPU40を備える。CPU40には、ROM41、RAM42、ヘッド駆動部43、主走査駆動部44、副走査駆動部45、ASIC18、表示制御部48、操作処理部50、カートリッジセンサ33、及びがヘッドセンサ34がバス39を介して電気的に接続されている。
図5を参照して、キャリッジ20の第一実施例であるキャリッジ20Aについて説明する。キャリッジ20Aは、平面視した場合、前後方向に長い矩形である。図5に示すように、キャリッジ20Aの後方側には、下地印刷用ヘッド取付部110が設けられている。下地印刷用ヘッド取付部110には、下地印刷用ヘッド100が取り付けられている。ヘッド100の一例は、白インク用ヘッドである。下地印刷用ヘッド取付部110には、ヘッド100の下面のノズル面(図示略)を下方に露出させる為の開口部(図示略)と、ヘッド100を固定するためのねじ穴(図示略)が設けられている。キャリッジ20Aの前方側には、カラー印刷用ヘッド取付部210が設けられている。カラー印刷用ヘッド取付部210には、カラー印刷用のヘッド200が取り付けられている。ヘッド200の一例は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用のヘッドである。また、カラー印刷用ヘッド取付部210には、ヘッド200の下面のノズル面(図示略)を下方に露出させる為の開口部(図示略)と、ヘッド200を固定するためのねじ穴(図示略)が設けられている。また、下地印刷用ヘッド100とカラー印刷用のヘッド200とが、主走査方向と直交する副走査方向に、離間して配置されている。離間距離(図5:La=m1+m2)は、後述する(式1)により求められる値Mの2倍以上である。
図6を参照して、キャリッジ20の第二実施例のキャリッジ20Bについて説明する。キャリッジ20Bは、平面視した場合、前後方向に長い矩形である。図6に示すように、キャリッジ20Bには、第一実施例のキャリッジ20Aと同様に、キャリッジ20Bの中央より左側、且つ、後方側から前方に向けて、下地印刷用ヘッド取付部110A、追加ヘッド取付部310A、及びカラー印刷用ヘッド取付部210Aが設けられている。また、キャリッジ20Bにおいて、下地印刷用ヘッド取付部110A、追加ヘッド取付部310A、及びカラー印刷用ヘッド取付部210Aの右側には、後方側から前方に向けて、下地印刷用ヘッド取付部110B、追加ヘッド取付部310B、及びカラー印刷用ヘッド取付部210Bが設けられている。下地印刷用ヘッド取付部110Bは下地印刷用ヘッド取付部110Aよりも所定長さ前方にずれて設けられている。また、追加ヘッド取付部310Bも追加ヘッド取付部310Aよりも所定長さ前方にずれて設けられている。また、カラー印刷用ヘッド取付部210Bもカラー印刷用ヘッド取付部210Aよりも所定長さ前方にずれて設けられている。
図11を参照して、キャリッジ20の第三実施例のキャリッジ20Cについて説明する。キャリッジ20Cは、平面視した場合、第二実施例のキャリッジ20Bと同様の形状であり、前後方向に長い矩形である。図11に示すように、キャリッジ20Cの中央より左側、且つ、後方側には、第一ヘッド取付部111Aが設けられている。第一ヘッド取付部111Aには、第一ヘッドが取り付けられている。第一ヘッドの一例は、白インク用ヘッド101A、又は、抜染インク用ヘッド302Aである。第一ヘッド取付部111Aには、第一ヘッドの下面のノズル面(図示略)を下方に露出させる為の開口部(図示略)と、第一ヘッドを固定するためのねじ穴(図示略)が設けられている。キャリッジ20Cの前方側には、第二ヘッド取付部211Aが設けられている。第二ヘッド取付部211Aには、第二ヘッドが取り付けられている。第二ヘッドの一例は、カラー印刷用ヘッド201A、又は、特色インク用ヘッド301Aである。また、第二ヘッド取付部211Aには、第二ヘッドの下面のノズル面(図示略)を下方に露出させる為の開口部(図示略)と、第二ヘッドを固定するためのねじ穴(図示略)が設けられている。従って、第一ヘッドと第二ヘッドが、主走査方向と直交する副走査方向に、離間して配置されている。キャリッジ20Bと異なり、第一ヘッド取付部111Aと、第二ヘッド取付部211Aとの間には、追加ヘッド取付部は設けられていない。
図14を参照して、キャリッジ20の第四実施例のキャリッジ20Dについて説明する。キャリッジ20Dは、平面視した場合、前後方向に長い矩形である。図14に示すように、キャリッジ20Dの一番左側、且つ、後方側には、第一ヘッド取付部111Aが設けられている。第一ヘッド取付部111Aには、第一ヘッドが取り付けられている。第一ヘッドの一例は、白インク用ヘッド101Aである。第一ヘッド取付部111Aには、第一ヘッドの下面のノズル面(図示略)を下方に露出させる為の開口部(図示略)と、第一ヘッドを固定するためのねじ穴(図示略)が設けられている。第一ヘッド取付部111Aの前方側には、第二ヘッド取付部211Aが設けられている。第二ヘッド取付部211Aには、第二ヘッドが取り付けられている。第二ヘッドの一例は、カラー印刷用ヘッド201Aである。また、第二ヘッド取付部211Aには、第二ヘッドの下面のノズル面(図示略)を下方に露出させる為の開口部(図示略)と、第二ヘッドを固定するためのねじ穴(図示略)が設けられている。第一ヘッドと第二ヘッドが、主走査方向と直交する副走査方向に、離間して配置されている。離間距離(図14:Lc=m5+m6+m7)は、後述する(式1)により求められる値Mの3倍以上である。第一ヘッド取付部111Aと、第二ヘッド取付部211Aとの間には、追加ヘッド取付部は設けられていない。
図15を参照して、キャリッジ20の第五実施例のキャリッジ20Eについて説明する。キャリッジ20Eは、平面視した場合、前後方向に長い矩形である。図15に示すように、キャリッジ20Eの一番左側、且つ、後方側には、第一ヘッド取付部111Aが設けられている。第一ヘッド取付部111Aには、第一ヘッドが取り付けられている。第一ヘッドの一例は、白インク用ヘッド101Aである。第一ヘッド取付部111Aには、第一ヘッドの下面のノズル面(図示略)を下方に露出させる為の開口部(図示略)と、第一ヘッドを固定するためのねじ穴(図示略)が設けられている。キャリッジ20Eの前方側には、第二ヘッド取付部211Aが設けられている。第二ヘッド取付部211Aには、第二ヘッドが取り付けられている。第二ヘッドの一例は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用のカラー印刷用ヘッド201Aである。また、第二ヘッド取付部211Aには、第二ヘッドの下面のノズル面(図示略)を下方に露出させる為の開口部(図示略)と、第二ヘッドを固定するためのねじ穴(図示略)が設けられている。第一ヘッドと第二ヘッドが、主走査方向と直交する副走査方向に、離間して配置されている。離間距離(図15:Ld=m8+m9+m10+m11)は、後述する(式1)により求められる値Mの4倍以上である。第一ヘッド取付部111Aと、第二ヘッド取付部211Aとの間には、追加ヘッド取付部は設けられていない。
図16を参照して、キャリッジ20の第二実施例のキャリッジ20Bに対応したメンテナンスユニット145Aについて説明する。図16に示すメンテナンスユニット145Aは、図6に示すキャリッジ20Bに対応したものである。メンテナンスユニット145Aは、図3に示す非印刷領域140に設けられる。図16に示すように、メンテナンスユニット145Aは、平面視矩形のベース146の上に、左側、且つ、後方側にメンテナンス部141Aが設けられ、左側、且つ、前方側にメンテナンス部142Aが設けられている。メンテナンス部141Aとメンテナンス部142Aとの間は、空きスペース143Aが設けられている。メンテナンス部141A,142Aの右側には、メンテナンス部141B,142Bが設けられている。メンテナンス部141Bとメンテナンス部142Bとの間は、空きスペース143Bが設けられている。メンテナンス部141B,142Bは、メンテナンス部141A,142Aに対して、各々所定長さ前方にずれて設けられている。メンテナンス部141A,142A,141B,142Bの構造は、図3に示すメンテナンス部141と同じである。
図17を参照して、キャリッジ20の第二実施例のキャリッジ20Bに対応したメンテナンスユニット145Bについて説明する。図17に示すメンテナンスユニット145Bは、図7に示すキャリッジ20Bに対応したものである。メンテナンスユニット145Bは、図3に示す非印刷領域140に設けられる。図17に示すように、メンテナンスユニット145Bは、平面視矩形のベース146の上に、左側、且つ、後方側から前方に向けて、メンテナンス部141A,144A,142Aが設けられている。メンテナンス部141A,144A,142Aの右側には、後方側から前方に向けて、メンテナンス部141B,144B,142Bが設けられている。メンテナンス部141B,144B,142Bは、メンテナンス部141A,144A,142Aに対して、各々所定長さ前方にずれて設けられている。メンテナンス部141A,144A,142A,141B,144B,142Bの構造は、図3に示すメンテナンス部141と同じである。メンテナンス部144A,144Bは、ヘッドの数が増えたことにより、図3に示す空きスペース143に対して増設されたものである。
図18を参照して、カートリッジ30からインクをヘッドに供給するインク流路70Aの構造について説明する。インク流路70Aは、図6に示すキャリッジ20Bに対応したものである。装着部3には、Y,M,C,K,Wのカートリッジ30が装着される。装着部3の使用されない収容部31には、蓋32が設けられている。Y,M,C,Kのカートリッジ30には、チューブ71の一端部が接続する。チューブ71は、Y,M,C,Kの各色のチューブをまとめた状態を示す。チューブ71は、途中でチューブ71A,71Bに分岐する。チューブ71Aの他端部は、カラー印刷用ヘッド201Aに接続し、チューブ71Bの他端部は、カラー印刷用ヘッド201Bに接続する。また、Wのカートリッジ30には、チューブ72の一端部が接続する。チューブ72は、途中でチューブ72A,72Bに分岐する。チューブ72Aの他端部は、白インク用ヘッド101Aに接続し、チューブ72Bの他端部は、白インク用ヘッド101Bに接続する。
図19を参照して、インク流路70Bの構造について説明する。インク流路70Bは、図7に示すキャリッジ20Bに対応したものである。装着部3には、Y,M,C,K,Wのカートリッジ30(図示略)及び、特色インクS1,S2,S3,S4のカートリッジ30(図示略)が接続される。特色インクS1,S2,S3,S4は、同じ色でも、異なる色でも良い。Y,M,C,Kのカートリッジ30(図示略)には、チューブ71の一端部が接続されている。チューブ71は、Y,M,C,Kの各色のチューブをまとめた状態を示す。チューブ71は、途中でチューブ71A,71Bに分岐する。チューブ71Aの他端部は、カラー印刷用ヘッド201Aに接続され、チューブ71Bの他端部は、カラー印刷用ヘッド201Bに接続される。また、Wのカートリッジ30(図示略)には、チューブ72の一端部が接続されている。チューブ72は、途中でチューブ72A,72Bに分岐する。チューブ72Aの他端部は、白インク用ヘッド101Aに接続され、チューブ72Bの他端部は、白インク用ヘッド101Bに接続される。
図20を参照して、インク流路70Cの構造について説明する。インク流路70Cは、図8に示すキャリッジ20Bに対応したものである。装着部3には、Y,M,C,K,Wのカートリッジ30(図示略)及び、抜染インクのカートリッジ30(図示略)が接続される。装着部3の使用されない収容部31には、蓋32が設けられている。Y,M,C,Kのカートリッジ30(図示略)には、チューブ71の一端部が接続されている。チューブ71は、Y,M,C,Kの各色のチューブをまとめた状態を示す。チューブ71は、途中でチューブ71A,71Bに分岐する。チューブ71Aの他端部は、カラー印刷用ヘッド201Aに接続され、チューブ71Bの他端部は、カラー印刷用ヘッド201Bに接続される。また、Wのカートリッジ30(図示略)には、チューブ72の一端部が接続されている。チューブ72は、途中でチューブ72A,72Bに分岐する。チューブ72Aの他端部は、白インク用ヘッド101Aに接続され、チューブ72Bの他端部は、白インク用ヘッド101Bに接続される。また、抜染インク(D)のカートリッジ30(図示略)には、チューブ73の一端部が接続されている。チューブ73は、途中でチューブ73A,73Bに分岐する。チューブ73Aの他端部は、抜染インク用ヘッド302Aに接続され、チューブ73Bの他端部は、抜染インク用ヘッド302Aに接続される。
以下、図5を参照して、滲みが発生しない先頭ノズル間距離Lについて説明する。図5に示す第一実施例であるキャリッジ20Aの第一ヘッド(下地印刷用ヘッド100(W))の後端側の先頭ノズル(図示外)が印刷した部分に第二ヘッド(カラー印刷用ヘッド200(C))の先頭ノズルが印刷するまでの時間Tpwとすると、
L:先頭ノズル間距離、即ち、第一ヘッド(下地印刷用ヘッド100(W))の後端側の先頭ノズル(図示外)と、第二ヘッド(カラー印刷用ヘッド200(C))の先頭ノズルとの距離、
Tpw:前記第一ヘッドの先頭ノズルが印刷した部分に前記第二ヘッドのノズルが印刷するまでの時間、
Tcr:主走査の合計時間、
Tw:ウエイト時間、
Cw:プラテン送り回数
Ln:副走査方向におけるノズル列の長さ(以下、「ノズル長」とも言う。)
In:インターレースの回数
とした場合に
Tpw=(主走査の合計時間+ウエイト時間)・(先頭ノズル間距離/ノズル長)・インターレース回数
従って、Tpw=(Tcr+Tw)・Cw=(Tcr+Tw)・(L/Ln)・In
ここで、Cw=(L/Ln)・Inを上記の式に代入して、Lについてまとめると、
L=(Tpw・Ln)/((Tcr+Tw)・In)・・・(式1)
従って、滲みが発生しない為には、
L≧(Tpw・Ln)/((Tcr+Tw)・In)・・・(式2)
であることが望ましい。
図4及び図21を参照して、インク量の設定処理について説明する。CPU40は、操作部47、又は、プリンタ1に接続されているからPC等の端末装置からインク量の設定の指示が有った場合には(S11:YES)、追加ヘッドの種類を検出する(S12)。CPU40は、インク量の設定の指示が有ったと判断しない場合には(S11:NO)、処理をS11に戻す。CPU40は、ヘッドセンサ34が検出した追加ヘッド取付部310に取り付けられた追加ヘッド300の種類を検出する(S12)。CPU40は、抜染インク用ヘッド302を検出した場合には(S13:YES)、インク量減少処理を行う(S14)。CPU40は、インク量減少処理において、下地印刷、又は、カラー印刷におけるインク量を追加ヘッドが抜染インク用ヘッド302でない場合に比べて、減少するフラグをRAM42に記憶する。CPU40は、抜染インク用ヘッド302を検出しない場合には(S13:NO)、インク量設定処理を終了する。
図4及び図22を参照して、モード設定処理について説明する。CPU40は、操作部47、又は、プリンタ1に接続されているからPC等の端末装置からモード設定処理の指示が有った場合には(S21:YES)、第一印刷モードかを判定する(S22)。CPU40は、モード設定処理の指示が有ったと判断しない場合には(S21:NO)、処理をS21に戻す。CPU40は、第一印刷モードの指示だと判定した場合には(S22:YES)、第一印刷モードを示すフラグをRAM42に記憶する(S23)。第一印刷モードは、追加ヘッド300が吐出するインクが、特色インクである場合、下地用インク、カラーのインク、特色インクによる印刷媒体への同一走査において共に印刷を実行する印刷モードである。また、CPU40は、第一印刷モードの指示だと判定せず(S22:NO)、第二印刷モードの指示だと判定した場合には(S24:YES)、第二印刷モードを示すフラグをRAM42に記憶する(S25)。第二印刷モードは、下地用インクによって印刷された印刷媒体の領域に対して、カラーのインク、及び、特色インクによる同一走査において共に印刷を実行するモードである。CPU40は、第一印刷モードの指示だと判定せず(S22:NO)、第二印刷モードの指示だと判定しない場合には(S24:NO)、モード設定処理を終了する。
図4及び図23を参照して、印刷処理について説明する。CPU40は、操作部47、又は、プリンタ1に接続されているからPC等の端末装置から印刷処理の指示が有った場合には(S31:YES)、第一印刷モードかを判定する(S32)。CPU40は、RAM42に記憶されているフラグが、第一印刷モードのフラグの場合には、第一印刷モードと判定し(S32:YES)、第一印刷モードで印刷を行う(S33)。CPU40は、RAM42に記憶されているフラグが、第一印刷モードのフラグでなく(S32:NO),第二印刷モードの場合には(S34:YES)、第二印刷モードと判定し(S34:YES)、第二印刷モードで印刷を行う(S35)。CPU40は、RAM42に記憶されているフラグが、第二印刷モードと判定しない場合(S34:NO)、処理を終了する。CPU40は、印刷処理の指示が有ったと判断しない場合には(S31:NO)、処理をS31に戻す。
上記実施形態のプリンタ1では、追加ヘッド取付部310に選択的に追加ヘッド300である特色インク用ヘッド301、又は、抜染インク用ヘッド302が取り付を取り付けられるので、多様な印刷に対応することができる。また、追加ヘッドが未装着の場合、下地印刷用ヘッドから吐出された液に対する乾燥時間を確保して、良好な印刷を迅速に行うことができる。
3 装着部
5 プラテン
6 プラテン駆動機構
19 駆動モータ
20 キャリッジ
20A~20E キャリッジ
30 カートリッジ
31 収容部
33 カートリッジセンサ
34 ヘッドセンサ
40 CPU
42 RAM
47 操作部
61 ノズル
62 ノズル列
70A~70C インク流路
100 下地印刷用ヘッド
101A~101D 白インク用ヘッド
110、110A、110B 下地印刷用ヘッド取付部
111A~111D 第一ヘッド取付部
200、201A~201D カラー印刷用ヘッド
210、210A、210B カラー印刷用ヘッド取付部
211A~211D 第二ヘッド取付部
300 追加ヘッド
301、301A、301B 特色インク用ヘッド
302、302A、302B 抜染インク用ヘッド
310、310A、310B 追加ヘッド取付部
L 先頭ノズル間距離
Claims (19)
- 第一の液体を吐出する第一種ヘッドと、
前記第一の液体とは異なり、少なくとも互いに異なる2種類の液体を吐出する第二種ヘッドと、
前記第一種ヘッド、及び、前記第二種ヘッドを主走査方向に移送する移動機構と
を備え、
前記第一種ヘッドと前記第二種ヘッドが前記主走査方向と直交する副走査方向に離間して配置され、
被液体吐出体に対して同時吐出が可能な前記第一種ヘッドと前記第二種ヘッドとの間に、追加ヘッドを追加可能な追加ヘッド取付部を有し、
前記第一種ヘッドと、前記第二種ヘッドと、前記追加ヘッド取付部は、前記主走査方向における位置が同じ位置に設けられ、
前記第一種ヘッドは第1の前記第一種ヘッドと第2の前記第一種ヘッドとを備え、
前記第二種ヘッドは第1の前記第二種ヘッドと第2の前記第二種ヘッドとを備え、
前記追加ヘッド取付部は、第1の前記第一種ヘッドと第1の前記第二種ヘッドとの間に第1の前記追加ヘッドを、第2の前記第一種ヘッドと第2の前記第二種ヘッドとの間に第2の前記追加ヘッドを取り付け可能であることを特徴とする液体吐出装置。 - 前記追加ヘッド取付部に取り付けられる前記追加ヘッドに対応して、前記追加ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス機構、又は、前記追加ヘッドに液体を供給する液体流路の少なくとも一方のスペースが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
- 前記第一種ヘッドは、前記被液体吐出体に下地用インクを吐出可能であり、
前記第二種ヘッドは、前記被液体吐出体に前記第一種ヘッドによって吐出される前記下地用インクとは異なる色である少なくとも2色のインクを吐出可能であり、
前記第一種ヘッド、前記第二種ヘッド、及び前記追加ヘッドからの液体の吐出を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記追加ヘッドが吐出する液体が、前記被液体吐出体に前記第二種ヘッドによって吐出される少なくとも2色、及び、前記被液体吐出体に前記第一種ヘッドによって吐出される下地用インクの色とは異なる色である特定色のインクである特色インクである場合、前記第一種ヘッドからの下地用インク、前記第二種ヘッドからの少なくとも2色の少なくとも一方のインク、前記特色インクによる前記被液体吐出体への同一走査において共に印刷を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。 - 前記第一種ヘッド、前記第二種ヘッド、及び前記追加ヘッドからのインクの吐出を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記追加ヘッドが吐出する液体が、前記被液体吐出体に前記第二種ヘッドによって吐出される少なくとも2色、及び、前記被液体吐出体に前記第一種ヘッドによって吐出される下地用インクの色とは異なる色である特定色のインクである特色インクである場合、前記下地用インクによって印刷された前記被液体吐出体の領域に対して、前記第二種ヘッドからの少なくとも2色の少なくとも一方のインク、及び、前記特色インクによる前記被液体吐出体への同一走査において共に印刷を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。 - 前記第一種ヘッド、前記第二種ヘッド、及び前記追加ヘッドからのインクの吐出を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記追加ヘッドが吐出する液体が前記被液体吐出体の色を抜く抜染インクである場合、前記抜染インク、及び、前記第二種ヘッドからの少なくとも2色の少なくとも一方のインクによる前記被液体吐出体への同一走査において共に印刷を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。 - 前記第一種ヘッド、前記第二種ヘッド、及び前記追加ヘッドからのインクの吐出を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記追加ヘッドが吐出する液体が前記被液体吐出体の色を抜く抜染インクである場合、前記追加ヘッドによる抜染開始位置を含む走査位置、又は、前記追加ヘッドによる抜染完了位置を含む走査位置の何れかを前記第二種ヘッドによる印刷の開始位置にした後に、前記抜染インクによって抜染印刷された前記被液体吐出体の領域に対して、前記第二種ヘッドにより印刷を実施することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。 - 前記第一種ヘッド、前記第二種ヘッド、及び前記追加ヘッドからのインクの吐出を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記追加ヘッドが吐出する液体が前記被液体吐出体の色を抜く抜染インクである場合、前記追加ヘッドによる抜染開始位置を含む走査位置、又は、前記追加ヘッドによる抜染完了位置を含む走査位置の何れかを前記第一種ヘッドによる下地印刷の開始位置にした後に、前記抜染インクによって抜染印刷された前記被液体吐出体の領域に対して、下地用インクによる前記被液体吐出体への印刷と、前記第二種ヘッドからの少なくとも2色の少なくとも一方のインクによる印刷を実施することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。 - 前記追加ヘッドが吐出するインクが前記被液体吐出体の色を抜く抜染インクでない場合に比べて、前記追加ヘッドが吐出するインクが前記被液体吐出体の色を抜く抜染インクである場合、前記第二種ヘッドまたは前記第一種ヘッドの少なくとも一方から吐出されるインク量が少なくなるように、前記制御部が前記第二種ヘッドまたは前記第一種ヘッドの少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
- 前記追加ヘッドが吐出する液体が、前記被液体吐出体に前記第二種ヘッドによって吐出される少なくとも2色、及び、前記被液体吐出体に前記第一種ヘッドによって吐出される下地用インクの色とは異なる色である特定色のインクである特色インクである場合、前記下地用インク、前記被液体吐出体に前記第二種ヘッドによって吐出される少なくとも一方のインク、前記特色インクによる前記被液体吐出体への同一走査において共に印刷を実行する第一印刷モード、または、前記下地用インクによって印刷された前記被液体吐出体の領域に対して、前記被液体吐出体に前記第二種ヘッドによって吐出される少なくとも一方のインク、及び、前記特色インクによる前記被液体吐出体への同一走査において共に印刷を実行する第二印刷モードのすくなくともいずれか一方を設定する設定手段を備えたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の液体吐出装置。
- 前記追加ヘッドが吐出する液体が、前記被液体吐出体に前記第二種ヘッドによって吐出される少なくとも2色、及び、前記被液体吐出体に前記第一種ヘッドによって吐出される下地用インクの色とは異なる色である特定色のインクである特色インクである場合、前記下地用インク、前記被液体吐出体に前記第二種ヘッドによって吐出される少なくとも一方のインク、前記特色インクによる前記被液体吐出体への同一走査において共に印刷を実行する第一印刷モード、または、前記下地用インクによって印刷された前記被液体吐出体の領域に対して、前記被液体吐出体に前記第二種ヘッドによって吐出される少なくとも一方のインク、及び、前記特色インクによる前記被液体吐出体への同一走査において共に印刷を実行する第二印刷モードの一方を設定する設定手段を備えたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の液体吐出装置。
- 前記移動機構により前記第一種ヘッド、前記第二種ヘッド、及び前記追加ヘッドを前記主走査方向の一方側から他方側に移動させながら前記第一種ヘッド、前記第二種ヘッド、及び前記追加ヘッドから前記液体を吐出する印刷走査を、繰り返し行うことにより、印刷を行い、
印刷の開始時点において、前記主走査方向の前記一方側に前記第一種ヘッド、前記第二種ヘッド、及び前記追加ヘッドが位置し、
印刷の終了時点において、前記主走査方向の他方側に前記第一種ヘッド、前記第二種ヘッド、及び前記追加ヘッドが位置することを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の液体吐出装置。 - L:前記第一種ヘッドと前記第二種ヘッドの間の距離、
Tpw:前記第一種ヘッドの先頭ノズルが印刷した部分に前記第二種ヘッドのノズルが印刷するまでの時間、
Tcr:主走査リターンの合計時間、
Tw:ウエイト時間、
Ln:副走査方向におけるノズル列の長さ、
In:インターレースの回数
とした場合に
L≧(Tpw・Ln)/((Tcr+Tw)・In)であることを特徴とする請求項1から請求項11の何れかに記載の液体吐出装置。 - 前記第一種ヘッドのノズル列、前記第二種ヘッドのノズル列、および、前記追加ヘッドのノズル列が一直線上または平行になるように、前記第一種ヘッドの取付部、前記第二種ヘッドの取付部、及び、前記追加ヘッド取付部が配置されていることを特徴とする請求項1から12の何れかに記載の液体吐出装置。
- 前記追加ヘッドは、前記被液体吐出体の色を抜く抜染インク、または、下地用インク及び前記被液体吐出体に前記第二種ヘッドによって吐出される少なくとも一方のインクとも異なる特色インクの少なくとも一方のインクを吐出することを特徴とする請求項1から13の何れかに記載の液体吐出装置。
- 前記第一種ヘッドが吐出するインクが、白色のインクであることを特徴とする請求項1から14の何れかに記載の液体吐出装置。
- 前記第二種ヘッドが吐出するインクが、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの少なくとも2色のインクであるカラーのインクであることを特徴とする請求項1から15の何れかに記載の液体吐出装置。
- 前記追加ヘッドが吐出するインクが、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、及び、白とは異なる色である特定色のインクである特色インクであることを特徴とする請求項1から16の何れかに記載の液体吐出装置。
- 前記第一種ヘッド及び前記第二種ヘッドが1つのキャリッジに搭載されていることを特徴とする請求項1から17の何れかに記載の液体吐出装置。
- 前記追加ヘッド取付部には、前記追加ヘッドが吐出する液体が前記被液体吐出体の色を抜く抜染インクを吐出するヘッド、または、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、及び、白とは異なる色である特定色のインクである特色インクを吐出するヘッドを前記追加ヘッドとして選択的に取り付け可能であり、
前記第一種ヘッド、前記第二種ヘッド、及び前記追加ヘッドからのインクの吐出を制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1から18の何れかに記載の液体吐出装置。
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