JP4569248B2 - 玉流下通路構造および玉ホッパー - Google Patents

玉流下通路構造および玉ホッパー Download PDF

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この発明は、例えばパチンコ遊技機の入賞玉もしくは貸玉の払い出しに用いられるような玉流下通路構造に関し、さらに詳しくは貯留部から供給される流下過程での玉圧の集中化を分散させて玉詰りのない一定量の安定した流れを確保する玉流下通路構造および玉ホッパーに関する。
従来、遊技機の貯留部に貯留されている玉を下流側の玉払出装置に流下させる流下通路としては、一定の傾斜角度を有する通路上に玉圧を減少させる通路構造や玉流量を規制する通路構造を持たせて、多数個の玉がある一点に集中して過度の玉圧が掛かるのを回避できるようにしている。例えば、特許文献1に開示されている流量制限用に設けた流下通路では、平板によって構成した玉止部材を該流下通路に可動もしくは固定配設して玉の流れを一定量に制限している。
しかしながら、このような玉止部材は平板であるため、レール部のように玉の流れが一方向のみに揃えられている箇所には有効であるが、絞込み通路のように通路の壁面が次第に傾斜して絞込まれる場合は、上下左右の多方向からの玉が絞込み方向に集中する。このため、玉が集中して流れ込む箇所に平板形状の玉止部材を配設した場合では、横方向から流れ込む玉に対しては、単に壁となってしまい、詰まる危険性が大きくなるため適用できない。また、開口部を狭くして玉の流量を減少させる手段も考えられるが、この場合は開口部を狭くすると必然的に玉圧が高まって玉の流れの妨げになり、詰まる可能性が高くなるという問題を有していた。
特開2000−116896号
そこでこの発明は、球面形状の玉圧分散部材を、玉が集中する幅狭の絞込み通路などに臨ませることにより、どの方向から玉が流れてきても、球面形状に接触した玉はどの方向にも自由に逃げることができるため、決して詰まることがない玉流下通路構造および玉ホッパーを提供することを目的とする。
この発明は、多数個の玉を積層状態に貯留する貯留部と、該貯留部の下流側に接続した凹形状の整列通路とを有し、前記貯留部と前記整列通路の接続部分には、両側の側壁を先細に絞った絞込み通路備えた玉流下通路構造であって、前記絞込み通路の上面と前記整列通路の上流側上面覆う天板を設け、該天板の下面のうち、前記整列通路の上流側に対応する位置に、玉と同等の大きさを有する玉圧分散用の半球面突部を垂設したことを特徴とする。
この発明によると凹形の整列通路の上流側の上面を覆う天板を設け、この天板の下面に半球面突部を垂設することにより、玉圧が掛かった玉との接触時に立体的に重なり合う天板下面の位置では、互いの球面同士が半球面突部に沿って点接触しながら移動し、どの方向にも自由に移動する。
このため、上流側の貯留部から流下してきた玉を分散させて玉の集中化を崩し、上流側からの玉圧を軽減して、これより玉を整列しやすくしている。また、半球面突部によって一度、分散された玉は半球面突部に沿って移動するため、その下流側で再び集合して流下するので球体としての玉の流下移動に適した動きになり、流下の妨げにはならない。
また、この半球面突部を備えた天板を凹形の整列通路の上流側の上方空間部に対向させることによって、通路の上下左右の全周囲を絞込みガイドし、ことに通路上面の天板によって玉の流下を促進できるため下流側に絞り込まれる玉の移動を容易にしている。
さらに、絞込み通路での玉の円滑な移動が得られるのは、玉がどの方向にも逃げることができる該玉の方向変換角度が広くとれる玉の球面とほぼ同じ曲率の球面に半球面突部を設けるか、もしくは少し大きい曲率の球面にするのが適している。また、半球面突部は絞込み通路の上面だけでなく、左右の側壁面にも設けることができ、通路内の全周囲に半球面突部による玉圧分散作用を施すこともできる。
この発明の別の構成では、前記整列通路は並列する2つの通路を有し、該各通路に1個ずつ前記半球面突部を対応させて設けたことを特徴とする。
2つの並列通路の場合は各通路毎に各半球面突部を対設させればよく、通路毎の玉の集中化を防ぐことができ、ことに通路幅の中央部に設けるのが玉圧の均一化を図るうえで適している。
この発明の別の構成では、前記絞込み通路の両側側壁の絞込み開始位置を異ならせ、これらに合わせて前記各通路に対応させた半球面突部の配置位置も異ならせたことを特徴とする。
この発明によると、絞込み通路を形成する左右の側壁面によって様々な絞込み形状が形成される。例えば、絞込み通路の左右の側壁面の絞込み用の傾斜開始位置が異なっている場合は、その絞込み用の傾斜開始位置に合せて半球面突部を配設すればよく、並列通路であれば、その傾斜開始位置に合せた上流側と下流側とに分けて半球面突部をそれぞれ配設すればよい。また、絞込み通路の絞込み用の左右の側壁面の傾斜開始位置以外にも絞込み角度などの絞込み条件が異なる様々な絞込み形状に合せて配設するものである。
このように構成された貯留部などの玉流下通路構造を上流側にして、遊技台の盤面裏側に備えられる玉払出装置と一体的に連結した玉ホッパーを構成すれば、上流側の玉流下通路構造と下流側の玉払出装置を備えた玉ホッパーを単一の部品として遊技台の盤面裏側に簡単に取付けることができる。さらに、玉ホッパーを遊技機に組込めば、玉流下通路構造からの流下過程で流量を制限しても玉詰りのおそれがないという信頼性の高い安定した玉払い出し性能を有する遊技機を構築することができる。
この発明によれば、玉を大量に貯留した貯留部から玉を1列または2列などに整列して流下させる整列通路へと玉を流下させる過程で絞込み通路のような玉の流量を制限して玉圧が集中する部分であっても、球面同士を接触させるという球体の動きに適した玉圧分散特性を利用して、玉詰りを未然に解消することができる信頼性の高い通路を確保できる。
この発明の一実施例を以下の図面に基づいて説明する。
図1はパチンコ遊技機の遊技台11の盤面裏側を示し、この遊技台11の盤面裏側の上部に玉ホッパー12を配設し、盤面裏側の中央部に大型の表示装置や制御部等を備えた基板部13を配設している。さらに、玉ホッパー12の上面開口部と対向する上方には図示しない補給シュートが対設され、この補給シュートを介して玉ホッパー12に上方から玉が補給される。また、玉ホッパー12の下方には払出通路14が接続され、この払出通路14を通して玉は遊技台11の前面下部に位置する受皿へと払い出される。
前記玉ホッパー12は、図2にも示すように、横型に設置される貯留タンク15と縦型に設置される玉払出装置16とを逆L形状に一体に接続している。そして、横長の貯留タンク15の下流側端部に玉払出装置16の上端部を連結することにより、双方を一体化したコンパクトな単体構成をとっている。
さらに、玉ホッパー12は、図3および図4に示すように、貯留タンク15を最上流位置とし、その下流側に天板17と、玉崩し機構18と、玉通過規制機構19と、玉払出装置16とをこの順に接続している。さらに、玉払出装置16と対応する遊技台11の取付け面側には縦長の連結フレーム20を取付け、この連結フレーム20を介して該玉ホッパー12は遊技台11の盤面裏側に固定設置される。
次に、玉ホッパー12を構築する上述の構成部材15〜20について順に説明する。
先ず、貯留タンク15は、図5に示すように、上面を開放した先細の凹形状を有し、この幅広部分をタンク部15aとし、このタンク部15aの上面開放部に対して図示しない上方の補給シュートから玉が補給され、ここで多数個の玉を貯留する。このタンク部15aに貯留された玉Pを自重により転動させて上流側から下流側へと導くように構成している。
上流側に設置される貯留タンク15内のタンク部15aの底面から下流側に玉を払い出す底面にかけては、ほぼ同一傾斜方向に緩やかに傾斜させて直進する長い同一傾斜通路L(図4参照)に設けている。このため、玉が自重により上流側から下流側へと緩やかに転動する。
この場合、玉Pを上流側から下流側に円滑に通過させるために貯留タンク15の下流側には整列通路21を形成している。この整列通路21は貯留タンク15の下流側の先端部に細長い整列用の通路を一体に突出させて構成している。
次に、整列通路21について具体的に説明する。
前記貯留タンク15の下流側の先端部には、該貯留タンク15に貯留された積層状態に貯留されている玉Pを少しずつ整列させて流下させるように先端部の左右の両壁を先細に絞り、その絞った細長い通路を前方に長く延設し、この延設部分を整列通路21に設けている。
この整列通路21は、左右の側壁面31,32とその間の仕切板22とで左右に並列する2列の長い凹形状の左通路23と右通路24との両通路23,24を構成している。
さらに、両通路23,24の底部には、図6に示すように、異物排除用に該通路に沿って細長い溝状に開口した左右の排除口25,26をそれぞれ有している。 前記排除口25,26は、各通路23,24の幅方向中央部に通路方向に沿ってそれぞれ細長く開口した長溝を貫通して形成したものであり、さらにその長溝の下流側端部には、図7にも示すように、下流側に向けて溝の幅を先細に絞った玉浮き上がり部27,28を形成している。
この場合、排除口25,26の溝は、図8および図9に示すように、ここに導かれた玉Pの底面である球面中央部を僅かに沈み込ませる程度の溝を有している。これにより、玉Pの底面は排除口25,26内に僅かに沈み込みながらガイドされ、玉Pの底面は排除口25,26の開口した溝両側に平行する両角部に2点接触して安定して玉を流下させることができる。仮に、通路の底面に排除口25,26が無い平面の場合だと玉Pは球面であるため1点接触になり、通路23,24幅内で左右に動いて不安定に流下することになる。
前記玉浮き上がり部27,28は、図10に示すように、排除口25,26の先端部を溝幅の間隔から鋭角の三角形状に絞っているため、ここを通過する玉Pは溝の幅が狭くなるに連れて僅かに沈み込んでいた玉Pは図11および図12に示すように、下流に行くに従って、次第に溝から浮き上がってくるかの如く流下する。
この浮き上がり通過するときに、図13に矢印で示すように、斜め下方の傾斜方向P1の傾斜角度より玉自身が斜め上方に僅かに上向いた方向P2に流下しようとする。このときに、玉Pが自重に抗した方向に移動するため、玉浮き上がり部27,28を通過するときに玉の流下圧を減少させることになる。
ここで、両通路23,24の傾斜角度は、下流側への玉の供給に適した5〜9゜が玉の流れに適している。これらの両通路23,24の底面に排除口25,26として開口されている長溝の溝の幅を設定する場合、後段の玉浮き上がり部27,28との対応をとって設定するものである。例えば、直径11mmの玉を用いた場合は、玉浮き上がり作用を考慮して、この玉を0.4mm程度沈み込ませる溝の幅に設定するのが最も適している。
このように通路23,24の下流側終端部の底面に玉浮き上がり部27,28を設けることによって、該通路23,24の下流終端部で玉圧を減少させることができる。このため、玉圧に起因する玉詰まりの回避性能が向上するほか、下流側への円滑な玉の受け渡しができる。
さらに、玉浮き上がり部27,28は玉圧を軽減させることができるため、上流側の貯留タンク15からの過度の玉圧がかかることによる玉詰まり発生等の不具合を削減することができる。ことに、下流側に位置する後述する玉崩し機構と対設させれば、玉崩し作用による玉崩し効果と、玉浮き上がり部27,28による玉圧減少効果とで最も効果的に玉詰まりの発生要素を解消できることになる。
また、玉浮き上がり部27、28の溝の幅や絞り角度次第で、任意に玉の浮き上がり傾斜角度を変化させることができる。例えば、図14(A)に示すように、絞り角度を20度程度に設定した場合では、図14(B)に示すように、玉Pの浮き上がり傾斜角度を2度程度上向きに変化させることができる。また、図15(A)に示すように、絞り角度を30度程度に設定した場合では、図15(B)に示すように、玉Pの浮き上がり傾斜角度を3.1度程度上向きに変化させることができる。
このため、払出速度などの遊技機の仕様に応じて玉の浮き上がり傾斜角度を調整することができ、玉浮き上がり部27,28の絞り角度を小さくする程、通路23,24の傾斜角度に対して玉の浮き上がり傾斜角度を緩やかにして減圧させることができる。このため、玉の流れが速い遊技機や玉の流れが遅い遊技機などの幅広い遊技機仕様に対応させることができる。通常、傾斜通路の基本傾斜角度は玉の転がり性質上4度以上必要であるため、その基本傾斜角度の範囲で構成すればよい。
玉圧を軽減させる手段として、異物排除用の排除口25,26と兼ねることができるため効率よく玉流下時の減圧構造を設けることができる。また、排除口25,26の溝の幅や絞り角度という2つの設定条件で調整ができるため、調整度が高いという利点もある。
従って、貯留タンク16内に異物が混入しても、その下流側の整列通路21に移動した時点で、異物は排除口25,26より落下して整列通路21内に残らず、自然に排除される。このため、整列通路21に玉Pを整列させて通過させたときは、常に玉Pのみを通過させて、異物の混入による玉詰りを確実に回避する。また、玉Pは排除口25,26にガイドされて流下し、玉浮き上がり部27,28によって玉の流下圧が減圧されて安定して流下する。
このほか、異物排除用の排除口としては、図16〜図18に示すように、左右に並列する凹形状の通路29,30の側面壁31,32の下端と底面33,34との間をそれぞれ異物排除用の溝に開口した幅広の排除口35,36にして設けることもできる。
この場合も排除口35,36の下流側端部には先細に絞った玉浮き上がり部35a,35bを設けて、同様に流下する玉圧を減圧させるように設ける。この幅広の排除口35,36に導かれた玉Pは、側面壁31,32の下端と底面33,34との両開口縁部に2点接触しながら安定して流下する。特に、溝の幅を大きくとれるため、異物排除性能を高めて、より多くの異物を排除することができる。
前記幅広のタンク部15aと幅狭の整列通路21との接続部分は、図5および図6に示すように、両側の側壁面を次第に絞って接続した三角形状の絞込み通路37を有している。この絞込み通路37の絞った両側の側壁面は通路方向に対する左右の傾斜開始位置を若干ずらして形成している。これらの側壁面37a,37bの傾斜開始位置を若干ずらせることによって、タンク部15a内での玉Pの流下方向を中央部の一箇所に集中させず、分散させながら下流側に流下させることができる。
次に、天板17について説明する。
この天板17は絞込み通路37での玉の流れの安定化を図るために該天板17(図3参照)を絞込み通路37の上方に取付けている。この天板17の形状は、絞込み通路37の絞込み形状と同形状を有しており、絞込み通路37の上面を覆って配設している。
この天板17の上流面側には、図19に示すように、流下方向に直交する垂直な受止め面38を有している。これにより、貯留タンク15から重なり移動する玉Pの上層部を受止めて、山積み状態にある玉Pの上層部の流れを阻止する役目を有している。このため、下層部の玉Pだけを流下させることができ、これ以降は玉数を適量に減らして下流側に少量ずつ供給することができる。このため、下流側への玉圧を軽減して、貯留タンク15から整列通路21側への玉Pの供給に適した円滑な流れを確保できる。
また、天板17を設けたことにより、貯留タンク15に供給された玉Pが仮に勢いよく飛び跳ねて整列通路21に至っても、該天板17で遮って飛び込まなくなるので玉詰りを誘起することもない。
さらに、天板17の下面には、図20に示すように、上流側から流下してきた玉が絞込み通路37に集中するのを回避させるために玉Pと同等の大きさを有する半球面突部39を下向きに突出させている。
この半球面突部39は下方に並列する2通路23,24に1個ずつ対応させて計2個突出させ、さらに絞込み通路37の左右の側壁面37a,37bの傾斜開始位置を異ならせているため、これらに合せた上流側の突出位置と下流側の突出位置に分けて配設している。
前記半球面突部39は半球面形状にすることにより、玉Pとの接触時に互いの球面同士が接触して各通路23,24の幅方向中心を避けた任意の方向に自由に移動させることができ、玉の分散化を促進して円滑な流下作用を高めることができる。また、玉の円滑な移動が得られるのは玉とほぼ同じ曲率の球面にするか、もしくは玉の曲率より少し大きい曲率の球面にするのが玉の方向変換角度が広くとれるので適している。また、突出形状は半球面に限らず、これに近似する半楕円曲面などの形状であってもよい。
このため、上流側の貯留タンク15から流下してきた玉Pを、図21に示すように、左右に分散させて玉の集中化を崩し、上流側からの玉圧を軽減させて整列しやすくしている。また、半球面突部39によって一度、分散された玉Pは、その下流側で再び集合して流下する。また、この半球面突部39を絞込み通路37の上方に対向させることによって、通路の上下左右をガイドして絞込み通路37の左右両側から通路の中央部へと絞り込まれる玉Pを集合させやすくなる。
この半球面突部39の有効性を明確にするため、半球面突部39が有る場合と無い場合とを比較してみると、半球面突部39が無い場合は、絞込み通路37の位置で玉を整列しやすくするため、整列通路21と天板17との間の高さを低くして玉の流下量をある程度減らすことになる。ところが、流下量を減らし過ぎると、玉圧が高まり、絞込み通路37で玉が詰まってしまうことがある。逆に、整列通路21と天板17との間を高くしてしまうと、流下量が多くなり、下流側の整列通路21では整列し難くなってしまう。
このほか、半球面突部39に代えて例えば、図22に示すように、平面部で形成される長方形突部40を突出した場合は、玉Pを左右に分散できるものの下流側で再び集合する際に、長方形突部40の側面部分に玉が当接して玉の動きが阻害され、玉を集合させ難くなり、結果的に整列を妨げることになる。
このように絞込み通路37の空間部に向けて上方より突出させる半球面突部39の突部形状は平面部のない球面の突部を突出させることで個々の玉の分散化を促進して玉詰りを回避するものである。前記半球面突部39は1通路に1個対応させて配設したものを示したが、1通路に複数個対応させて配設してもよい。
次に、玉崩し機構18について説明する。
この玉崩し機構18は、図3および図23に示すように、整列通路21の下流側の幅方向に3枚1組の軸支ブロック41a,41b,41cを重ね合せて連設し、これらの軸支ブロック41a〜41c間に架設した軸支ピン42に左右一対の同形状の玉崩しレバー43を平行してそれぞれ吊支し、軸支ピン42を傾動支点に該玉崩しレバー43を通路方向に振り子状に回動許容して設けている。
前記玉崩しレバー43は、図24に示すように、全体を樹脂で構成し、その下流側の端部に重い金属体43aを埋め込んで一端に軸支孔43bを吊支した上流側に対向する下面を玉崩し接触面として、さらに2段階に傾斜させて設けている。このうち、傾斜方向の上流側には急傾斜する第1傾斜面43cを、これに続く傾斜方向の下流側には緩傾斜する第2傾斜面43dを形成している。
図25は玉崩しレバー43の下面側のみを軸支ブロック41a〜41cの下方に突出させた取付け状態を示し、整列通路21の2列の通路23,24に玉崩しレバー43を1枚ずつ対応させて吊支している。
この玉崩しレバー43よりさらに前段に位置する軸支ブロック41a〜41cの下面には、整列通路21の上方に位置して予備的に高さ方向の玉崩しを行う前崩し傾斜面44を設けている。
この前崩し傾斜面44は整列通路21の通路方向に対し、互い違いで玉2個半分の高さに流下ガイドして玉崩しレバー43の前段で予め上面を玉崩しするガイド機能を有している。このため、玉が下流に転動するに従って高さ方向が規則正しい千鳥状配列で流下するように玉2個分の高さになる傾斜角度を有している。このように、高さ方向は互い違いの千鳥状で2個以上の高さに重ならないように規制している。また、高さ方向を2列にするだけでなく、幅方向も2通路23,24にすることにより上流側からの玉の供給不足を解消している。
この前崩し傾斜面44の直後に位置する玉崩しレバー43の下面に形成される傾斜面のうち、第1傾斜面43cは該玉崩しレバー43が最上方に回動した際に、前崩し傾斜面44の傾斜角度と同じ傾斜角度になるように上向きに回動させて、ここに導かれた玉が規則正しい千鳥状配列で流下するように規制している。第2傾斜面43dにおいては、玉崩しレバー43が最下方に回動した際(玉非接触状態のとき)に、該第2傾斜面43dの最下面が玉1個半の高さ位置になるように設定して上層玉に確実に接触させて千鳥状配列させる玉崩し力を持たせている。また、玉崩しレバー43の吊支作用によって、該レバー43の両傾斜面43c,43dが金属体43aの重さで下方向に荷重が加わりやすい形状に構成している。
図26(A)は玉崩しレバー43の待機状態を示し、この玉崩しレバー43が玉Pとの非接触の待機状態では上流側に対向する該レバー43の前端面が前崩し傾斜面44の下流側の端面に相当する係止片45に当って静止している。
図26(B)は玉崩しレバー43の初期接触状態を示し、整列通路21を玉2個分の高さで千鳥状に送られて来た上層玉と下層玉のうち、上層玉に第1傾斜面43cが接触して流下抵抗を与える。これにより、上流側の貯留タンク15から加わる上層玉の玉圧が減圧される。
図26(C)は初期玉崩し状態を示し、第2傾斜面43dの始端側が上層玉の頂部に点接触して玉崩しレバー43が押し上げられつつ、該玉崩しレバー43の荷重を上層玉に与えて玉崩し作用を行う。
さらに、玉が下流に転動して行くと、図26(D)に示すように、第2傾斜面43dの終端側が玉Pに点接触して玉崩しレバー43を最も押し上げた状態になる。このとき、玉崩しレバー43に働く下方向の荷重によって、玉の重なりを崩し、上流側から加わる玉圧を減圧する玉崩し作用が得られる。これにより、玉Pは整列通路21を上流から下流へと転動するにつれて高さ方向に、互い違いの千鳥状に整列させることができる。
玉崩しレバー43により玉崩しされた玉は同一傾斜通路Lの傾斜方向から下向きへと湾曲して千鳥状配列のまま降下ガイドする湾曲ガイド部46へと移動する。この湾曲ガイド部46の下方には通路別に玉を1個出しする各玉流下口47を開口しており、各玉流下口47より玉Pは左右の通路23,24から1個ずつ放出される。玉流下口47より降下した玉Pは、下方に接続される玉払出装置16へと供給される。
ここでは、玉崩しレバー43の全体を樹脂で構成し、その下流側の端部に重い金属体43aを埋め込んで構成した一例を示したが、全体を金属製にした玉崩しレバーを用いてもよく、いずれも下流側に荷重が集中するバランスをとって構成する。
次に、玉通過規制機構19について説明する。
この玉通過規制機構19は連結フレーム20に(図3参照)取付けられ、該連結フレーム20の垂直面より水平にアーム支持軸48を突出させ、このアーム支持軸48に玉通過規制アーム49と玉通過規制バネ50とを挿通させて軸支している。
前記玉通過規制バネ50はコイルバネを用い、その一端を玉通過規制アーム49に引っ掛けて係止し、他端を連結フレーム20側に設けた突起部51に引っ掛けて係止した状態で、前記玉通過規制アーム49の上部に開口する軸支孔をアーム支持軸48に挿通し、その軸端部をネジ52で固定している。これにより、玉通過規制アーム49は玉通過規制バネ50の付勢力を受けて玉流下口47を閉鎖する方向に回動自由に付勢されている。
前記玉通過規制アーム49はL形状に設けられ、図27および図28にも示すように、このL形状の上部が前記アーム支持軸48に軸支され、このアーム支持軸48を付勢基準位置にしてその下方の下端折曲片49aを、前記玉流下口47を開口する開位置と閉鎖する閉位置との間を進退させて開閉可能に設けている。
この玉通過規制アーム49の開閉動作は玉払出装置16を連結フレーム20に取付けている通常状態では、図29に示すように、玉払出装置16の上面に突出する上部係止突片53の端面に玉通過規制アーム49の下面に突出する下部係止突片54が係止されて付勢規制され、図30に示すように、下端折曲部49aが少し退避した位置に待機して玉流下口47を開放している。このため、玉流下口47より降下して導かれた玉を、これより下方の玉払出装置16へと流下許容した状態にある。
これに対し、玉止めするときは、玉払出装置16の取外しに連動させて玉止めする構成をとっている。つまり、玉払出装置16を取外すと、玉払出装置16の上部係止突片53に係止されていた玉通過規制アーム49の下部係止突片54が玉通過規制バネ50の付勢力に抗して外れ、玉通過規制アーム49は玉通過規制バネ50の付勢力を受けて閉鎖方向に押され、下端折曲部49aが玉流下口47を閉鎖する。これにより、貯留タンク15と玉払出装置16との境を仕切ることになり、貯留タンク15から玉が流下するのを直ちに止めることになる。
このように、玉払出装置16を着脱することに連動して、払出用と払出規制用とに自然に切換えることができる。通常は玉通過規制機構19を開放して、貯留タンク15から下方の玉払出装置16へと玉の通過を許容して、玉を払出許可状態に待機させておく。そして、例えばメンテナンスや玉詰り発生のために玉払出装置16を遊技台11の盤面裏側から取外すときは、その取外し操作に連動して玉止めすることができる。このため、貯留タンク15と玉払出装置16との接続部分での玉漏れのおそれもない。
ことに、玉払出装置16を取外してメンテナンスする際に玉止めを必要とするが、その場合に新たに係員操作用の玉通過規制機構を構築しなくても済み、また切換え操作が自動化して係員操作の手間が省ける。
図31〜図34は連結フレーム20に着脱される玉払出装置16の着脱機構55を示し、玉払出装置16は外周面に一体的に形成されたケーシング56を有し、このケーシング56の左右両側の上部には、図31および図32に示すように、それぞれ壁面の一部を切欠いて弾性を持たせた弾性係合片57を有し、下部には下向きコの字型の取付け突片58を有しており、連結フレーム20の左右両側の上部には玉払出装置16の前記弾性係合片57に対応する位置にそれぞれ固定係合部59を有し、下部には玉払出装置16の取付け突片58に対応する位置にそれぞれ取付け凹部60を有している。
また、連結フレーム20の上部には、図33に示すように、壁面の一部を切欠いて弾性を持たせ左右の位置に弾性係止片61を有している。これによって、玉払出装置16を連結フレーム20に取付けるときは、先ず連結フレーム20の取付け凹部60に取付け片58を引っ掛けて、玉払出装置16の弾性係合片57と連結フレーム20の固定係合部59とを係合させることによって、玉払出装置16を連結フレーム20に固定することができる。
また、連結フレーム20の上部にある弾性係止片61によって、玉払出装置16を連結フレーム20に固定した際に玉払出装置16の背面に向かって弾性力で弾性係止片61が押えつけるため、ガタツキのない状態に固定させることができる。
逆に、玉払出装置16を連結フレーム20から取外すときは、図34に示すように、玉払出装置16の左右両側の側面に設けている弾性係合片57を指で内側へ押えつけながら手前に倒して係合を外し、それから玉払出装置16を上方へ引き抜くことにより、取付け片58が取付け凹部60から外れて簡単に取り外すことができる。
このように玉払出装置16をワンタッチで着脱できる構成のため、保守点検などのメンテナンスを行う場合には、遊技台11から玉払出装置16を簡単に取外してメンテナンス作業ができる。
前記連結フレーム20は、貯留タンク15と玉払出装置16との双方を一体に連結して玉ホッパー12を構築する連結部材としての役目を有し、またこの連結フレーム20を介して玉ホッパー12を遊技台の盤面裏側に一体に取付ける役目を有している。
次に、玉払出装置16について説明する。
この玉払出装置16は、図35〜図37に示すように、スプロケット62と、駆動モータMと、玉有無検知センサS1と、玉計数センサS2と、スプロケット62の回転位置を確認する回転位置検知センサS3と、これらを内蔵するケーシング56と、その側面カバー63と、ケーシング56と側面カバー63の間にある流下通路を兼ねた固定板64と、ケーシング56の外側に位置する補助カバー65とから構成される。
前記ケーシング56は玉払出装置16の各構成部材を支持する支持壁56Aとしての役割と、内部で玉の通路を構成する通路壁56Bとしての役割を持たせている。このうち、通路壁56Bにより形成される通路の上部には待機通路73a,73bを、下部には環状通路77を有し、これらの通路73a,73b、77を上下にそれぞれ連通させて配設している。
そして、待機通路73a,73bの上端開口部を玉供給口76として開口し、下端開口部を環状連通口77cとして下方の環状通路77の真上に開口する入口部分として接続している。一方、環状通路77は真上に開口する環状連通口77cを入口とし、下端中央部に開口する玉払出口78を出口としている。
上述のスプロケット62は筒状体を有し、この筒状体の外周面の軸方向には、両側に玉を1個ずつ区切って回転送りするための送り爪66を周方向に等分配設してなる2連の並列する送り部を有している。また、2連の並列する送り部の送り爪66は半ピッチずらして形成している。
このスプロケット62の内周面の環状方向には、等分して切り欠き形成された回転位置検知用のスリット67を配設している。さらに、スプロケット62の両側には、その軸心部より外向きに突出する筒状軸62a,62bを突設し、これらの筒状軸62a,62bに軸受ブッシュ68,69をそれぞれ嵌合させた状態で、片方は側面カバー63の軸支孔63aに挿通し、もう一方はケーシング56の軸支孔56aに挿通してスプロケット62を回転自由に軸支している。そして、ケーシング56の外側には、駆動モータMの主軸に連結された駆動プーリ70から駆動ベルト71を介してスプロケット62に動力伝達するための従動プーリ72を配設している。この従動プーリ72とスプロケット62とを一体に連結してスプロケット62は回転される。
さらに、ケーシング56の外側には、前記した駆動伝達部材としての駆動プーリ70と、駆動ベルト71と、従動プーリ72との全体を覆う補助カバー65を配設している。
このケーシング56外側面の上部垂直方向の側面と下部周方向の側面には、後述する待機通路および環状通路からの異物排除用に開口した排除口56b,56cを有している。これらの排除口56b,56cを設けることにより異物は排除口56b,56cより落下して排除される。
一方、ケーシング56の内側面には、前記駆動モータMと両側に並列する縦向きの通路を形成するための固定板64と、さらにその内側面の対向位置にはスプロケット62を支持した側面カバー63で覆って連結している。また、この側面カバー63の外側面の上部垂直方向と下部周方向にも異物排除用の排除口63b,63cを開口している。
前記ケーシング56の中央部には駆動モータ介在用に四角形状に開口した中空部56dを有し、この中空部56dに駆動モータMを横貫状態に軸支して該駆動モータMをケーシング56と側面カバー63との間に収納させることによりケーシング56と駆動モータMとは軸方向に重合配置される。これにより、玉払出装置16の軸方向(幅方向)を短縮して薄型化を図っている。同様に駆動モータMとスプロケット62を上下位置に分けて同一ケーシング56内に収納することにより、玉払出装置16の薄型化を図っている。
このケーシング56の上方の内側面とこれに対向する固定板64の上方の対向面との間、側面カバー63の上方の内側面とこれに対向する固定板64の上方の対向面間に、後述する上方の玉供給口76から下方の環状通路77までを並列して結ぶ待機通路73a,73bを構成している。
前記待機通路73a,73bは図38にも示すように、上流側の方向変換通路74と、下流側の玉流下圧制限通路75とを上下に接続して形成される。先ず、方向変換通路74はケーシング56の上部に並列して開口する玉供給口76を有し、この玉供給口76が整列通路21の玉流下口47の下方に対応して接続される。この接続した並列通路の下方の方向変換に際しては、前後に並列する一方の縦通路を基準に他方の縦通路だけを横並び位置に90度ひねって並列させればよく簡単に構成できる。これにより、両縦通路は縦並び位置から横並び位置に向きを変えて揃えられる。そして、この玉供給口76の下方に前後2列に流下してきた玉を左右2列の向きに方向変換している。この方向変換通路74を設けることによって後述する環状通路77とを同並列方向に揃えることができるため、両通路の向きを省スペース化に適した向きに対応させることができる。
下流側の玉流下圧制限通路75は前記方向変換通路74に続く斜め下方に玉の流下による玉圧を波形状の段差により軽減させる小刻みな湾曲通路を形成している。これにより、上流側から流下してきた玉が玉流下圧制限通路75を通過するときに、この玉流下圧制限通路75の波形状の湾曲部分を通過する玉は小刻みな方向変換作用を受けながら通過し、これに基づいて玉は流下に適した玉圧に制限されて流下することになる。この結果、後段の下方に続く環状通路77へは払い出しに適した玉圧に調整されて供給される。
さらに、待機通路73a,73bの通路長さは縦方向および斜め方向の通路内に予め設定された払出個数を貯留待機させる通路長さを有している。このため、予め纏まった玉数を待機通路に貯留待機させることができるため、玉払出時に環状通路77に供給される玉が途切れることがなく、纏まった払出個数を直ちに供給することができる。このため、玉の供給が安定して高速の払出しを促進できる。
前記待機通路73a,73bの下方には同並列方向に揃えて接続される2流路の環状通路77を構成している。この環状通路77はケーシング56の下方の内周面とスプロケット62の外周面との間に形成される環状対向面間の通路空間であり、ここに導かれた玉を1個ずつ送り爪66で正転または逆転して回転送りする環状の通路を構成している。
前記環状通路77のうち、図39に示すように、右半周は玉払出通路77aとして使用し、図40に示すように、左半周は玉抜き通路77bとして使用する。
そして、この環状通路77に導かれた玉Pは1個ずつスプロケット62の回転に伴って送り動作されるため、供給された玉Pを途切れることなく連続的に払出動作する。
前記待機通路73a,73bの上面に開口する入口の玉供給口76には玉の通過を検知する有接点スイッチを用いた玉有無検知センサS1を配設し、玉払出装置16に玉が供給されたことを検知する。さらに、下方の環状通路77の中央下面に玉払出通路77aの終端部として開口する出口の玉払出口78には近接センサを用いた玉計数センサS2を配設し、環状通路77を通って玉が払い出されたとき、この玉計数センサS2が払い出された玉を検知して計数する。
さらに、側面カバー63の外面には、該側面カバー63の下方に開口した側面開口部79より内方に臨ませてスプロケット62上のスリット67を検知する回転位置検知センサS3をセンサ固定金具80を介して配設している。この回転位置検知センサS3によりスプロケット62と一体に回転する前記スリット67の検知数からスプロケット62の回転位置を検知する。
前記玉抜き通路77bは、環状通路77の玉抜き通路77b側の側方位置からほぼ真下に開口する玉抜き口81を設けており、貯留タンク15に貯留されている玉Pを係員が回収玉として回収するときに利用される。この場合、玉払出通路77aと、玉抜き通路77bとを一体的に設けることができるため、玉抜き通路専用の独立した新たなスペースが不要になる。
ところで、玉払出口78の開口位置を環状通路77の下部中心位置に設けることにより、上方からスプロケット62の回転力を受けて回転送りされる玉Pは周方向に半周分搬送されて、環状通路77の最上部から最下部まで終始動力伝達して払い出すため、スプロケット62を高速回転すれば、玉を高速に払い出すことができる。
さらに、スプロケット62を正転・逆転させることによって、一方の回転方向に伴う払出動作と他方の回転方向に伴う玉抜き動作を簡単に行うことができる。また、玉払出口78に玉計数センサS2を配設しているため、速いタイミングで検知できる。
また、上方の待機通路73a,73bの入口の玉供給口76に玉有無検知センサS1を配設することによって、供給された玉の有無を検知できる。このため、玉が無いことを検知した場合は玉切れや玉詰りの発生と検知して空取り込みを防止することができる。従って、このときは玉の供給動作や払い出しを規制することができる。そして、これらの両センサS1,S2を備えることによって、玉の供給と払い出しとの両検知信号から玉払出装置16での現時点の玉の流れを一層正確に管理することができる。図中、82は中継基板、83は従動プーリの軸受ブッシュである。
このように、玉払い出しの高速化を実現するために供給から払い出しまで2流路に設けて上方からの玉の供給不足を解消し、さらに待機通路73a,73bを設けることによって、環状通路77の直前に払い出して必要な玉数を直ちに供給可能に待機させることができる。従って、玉払出時には緩やかな傾斜通路ではなく、縦方向の待機通路内に高速供給に適した玉圧が加わった状態で待機させることができるため、玉を自重により比較的速く降下させて下方の環状通路77に玉切れすることなく供給でき、高速化に応じた供給玉の対応がとれる。
さらに、遊技台の盤面裏側に配設する場合に、比較的大きな配設スペースを要するスプロケット62の径方向を盤面と直角の向きに配設させ、厚さ方向を盤面と平行させた向きに配設させることができるため、幅方向の配置スペースを小さくできる。この結果、遊技台の盤面裏側に配設される図柄表示装置などの他部材を大きく設けて配置することが可能になる。特に、玉払出装置の幅方向の短縮に際しては、並列する玉2個分の通路幅まで短縮して薄型化することができる。
このように構成された玉ホッパー12における玉の払出処理動作を次に説明する。
遊技台11の盤面裏側の上部に設置された玉ホッパー12の貯留タンク15には、多数個の玉が払出待機された状態に貯留されている。この待機状態から、今、パチンコ遊技機の全体を制御する図示しないメイン制御部から玉の払出信号が入力されて駆動モータMおよびスプロケット62が正転駆動(時計方向に回転駆動)されると、この駆動に基づいて貯留タンク15内の玉は流下供給され、玉は自重により転動して整列通路21を通って流下し、玉流下口47へと至る。この間に玉は2列に整列されて下流側の玉払出装置16へと導かれる。
この玉払出装置16では供給された玉Pをスプロケット62の正転送り動作により環状通路77の払出通路77a側に正転送りする。これにより、玉は連続的に降下して定められた玉数が払い出される。そして、払い出された玉Pは遊技台前面側の上皿へと払い出される。
次に、玉ホッパー12内に存在する多数個の玉Pを玉抜きする場合は、メイン制御部から玉抜き信号が入力されて駆動モータMを逆転駆動すると、玉払出装置16の環状通路77では予め貯留タンク15から供給された玉Pをスプロケット62の逆転送り動作により、玉抜き通路77b側に逆転送りする。その後は、玉抜き通路77bを降下して下方に接続されている図示しない玉抜き用の回収通路から遊技台の盤面裏側に接続されている図示しない玉回収通路へと導かれる。
この発明と、上述の実施例との対応において、この発明は請求項に記載される技術思想に基づいて応用することができ、上述の一実施例の構成のみに限定されるものではない。
玉ホッパーを備えた遊技台の盤面裏側を示す要部背面図。 玉ホッパーを示す外観斜視図。 玉ホッパーの分解斜視図。 玉ホッパーの玉の流下状態を示す斜視図。 貯留タンクを示す外観斜視図。 貯留タンクを示す平面図。 整列通路の玉流下状態を示す要部拡大平面図。 整列通路の玉流下状態を示す要部拡大縦断面図。 整列通路の玉流下状態を示す要部拡大側面図。 整列通路の玉浮き上がり状態を示す要部拡大平面図。 整列通路の玉浮き上がり状態を示す要部拡大縦断面図。 整列通路の玉浮き上がり状態を示す要部拡大側面図。 玉浮き上がり原理を示す要部拡大説明図。 玉浮き上がり条件の一例を示す説明図。 玉浮き上がり条件の他の例を示す説明図。 他の玉浮き上がり部の流下状態を示す要部拡大平面図。 他の玉浮き上がり部の流下状態を示す要部拡大縦断面図。 他の玉浮き上がり部の流下状態を示す要部拡大側面図。 天板の玉受止め状態を示す玉ホッパーの要部縦断面図。 玉絞込み部での玉分散化状態を示す貯留タンクの縦断面図。 図20のA−A線矢視断面図。 玉絞込み部での不適な玉分散化構造を示す貯留タンクの縦断面図。 玉崩し機構の使用状態を示す要部縦断面図。 玉崩しレバーの外観斜視図。 玉崩し機構の外観斜視図。 玉崩し機構の玉崩し状態を示す説明図。 玉通過規制機構の玉通過規制状態を示す要部斜視図。 玉通過規制機構の玉通過規制状態を下方から見た要部斜視図。 玉払出装置の上部を示す要部拡大斜視図。 玉通過規制機構の玉通過許容状態を示す拡大斜視図。 玉払出装置の着脱機構を示す縦断面図。 図31のA−A線矢視断面図。 図31のB−B線矢視断面図。 玉払出装置の取外し状態を示す斜視図。 玉払出装置の外観斜視図。 玉払出装置の正面側から見た分解斜視図。 玉払出装置の背面側から見た分解斜視図。 玉払出装置の通路構造を示す縦断面図。 玉払出装置の玉払出動作状態を示す縦断面図。 玉払出装置の玉抜き動作状態を示す縦断面図。
11…遊技台
12…玉ホッパー
15…貯留タンク
15a…タンク部
16…玉払出装置
17…天板
21…整列通路
37a,37b…側壁面
37…絞込み通路
39…半球面突部

Claims (4)

  1. 多数個の玉を積層状態に貯留する貯留部と、該貯留部の下流側に接続した凹形状の整列通路とを有し、
    前記貯留部と前記整列通路の接続部分には、両側の側壁を先細に絞った絞込み通路備えた玉流下通路構造であって、
    前記絞込み通路の上面と前記整列通路の上流側上面覆う天板を設け、
    該天板の下面のうち、前記整列通路の上流側に対応する位置に、玉と同等の大きさを有する玉圧分散用の半球面突部を垂設した
    玉流下通路構造。
  2. 前記整列通路は並列する2つの通路を有し、
    該各通路に1個ずつ前記半球面突部を対応させて設けた
    請求項1記載の玉流下通路構造。
  3. 前記絞込み通路の両側側壁の絞込み開始位置を異ならせ、これらに合わせて前記各通路に対応させた半球面突部の配置位置も異ならせた
    請求項記載の玉流下通路構造。
  4. 請求項1〜記載の玉流下通路構造を上流側に備え、下流側に玉払出装置を備えた玉ホッパー。
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