JP2004065274A - 整列通路およびパチンコ玉ホッパー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明は、上流側から下流側に玉を自重により転動させて整列する通路であって、前記玉を整列通過させる通路幅を、玉2個分より僅かに狭い幅間隔を有し、前記通路の底面を、該通路の底面幅方向の一側より他側を若干高くした段差底面を備えた整列通路であることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばパチンコ遊技機における入賞玉の払出しや貸玉装置の貸玉の払出しに用いられるような整列通路に関し、さらに詳しくは玉の連続的な整列通過時の玉詰り現象を解消した整列通路およびパチンコ玉ホッパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、パチンコ遊技機を例にとって説明する。
一般に、この種のパチンコ遊技機は、パチンコ玉(以下、玉と称す)を遊技媒体として、パチンコ台背面側からパチンコ台前面側に玉を供給している。この玉の供給に際しては、図13に示すように、パチンコ遊技機131の裏面上部に多数個の玉を貯留する貯留タンク132を設置し、この貯留タンク132へは上方の図示しない玉供給通路から玉を供給させて貯留し、これより貯留した玉を下方に払出すようにしている。この玉の払出し時は、貯留タンク132から玉を一列に整列ガイドする整列通路133を介して、下方の玉払出し装置134に導き、ここで指定された玉数を払出して、パチンコ遊技機131の前面下部に突出する上皿または下皿に払出し処理している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、貯留タンク132から供給された玉が整列通路133に導かれたとき、この整列通路133内での玉詰りを回避することが要請されている。例えば、通路前段あるいは通路上に揺動許容して玉の重なり移動を防止する玉整列揺動板135を配設して玉流れの円滑化を図っている。
【0004】
しかし、このような通路構成では、玉の供給が追いつかず、このため玉を並列供給すれば途切れることなく、連続的に供給することが考えられる。ところが、この場合は、多数個の玉が自重により下流方向に集中して玉荷重が掛かり易く、並列通路の通路内で玉詰りを発生させることがあった。このため、上流側から下流側に向かって漸次通路幅が狭くなるように構成して玉詰りを解消するようにしたものが知られている(例えば特開2000−140315参照)。
【0005】
ところが、この場合は通路幅方向だけを考慮したものであるため、通路上で詰り現象を完全に回避することができなかった。
【0006】
そこでこの発明は、通路内の詰り現象の原因が互いに接触する玉同士の逃げがなくなることに着目し、幅方向だけでなく高さ方向にも逃げを可能にする立体的な退避構造を有して完全な玉詰り回避機能が得られる信頼性の高い整列通路を備えた整列通路およびパチンコ玉ホッパーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上流側から下流側に玉を自重により転動させて整列する通路であって、前記玉を整列通過させる通路幅を、玉2個分より僅かに狭い幅間隔を有し、前記通路の底面を、該通路の底面幅方向の一側より他側を若干高くした段差底面を備えた整列通路であることを特徴とする。
【0008】
ここで、玉とは例えばパチンコ遊技機に用いられるパチンコ玉に適用することができる。
【0009】
前記通路とは、下流側に緩やかに傾斜する幅狭の通路であり、上流側の玉を自重を利用して連続的に下流側に整列ガイドする細長い通路を設けて構成することができる。
【0010】
前記段差底面とは、通路底面の幅方向の左右を高面と低面とに段差形成して分けたものであり、ここに導かれた玉は並列状態に通過し、かつ高さ方向の段差によって左右の玉の高さが異なった状態で整列して通過する。
【0011】
この発明によれば、整列通路の幅方向が玉2個分より僅かに狭い幅間隔であるため、ここに導かれた略2列の玉は左右の通路壁面に位置規制されて球面の通路中央部分が互いに前後位置で重なり、左右の2個の玉は一方が斜め前となり、他方が斜め後ろとなる通路中央部の前後位置が若干重なった状態で整列通過されることになる。
【0012】
また、整列通路の高さ方向にあっては、通路の底面幅方向の一側より他側を若干高くした段差底面を有しているため、並列する2個の玉は一方が段差分だけ斜め下側となり、他方が斜め上側となる通路中央部の上下位置が若干重なった状態で整列通過されることになる。
【0013】
この場合、特に上下方向の上方空間には規制がなく、玉荷重が加わったときの上方に逃げがあるため玉詰りを完全に回避できる。また、玉は平面対応ではなく球面同士で点接触対応するため球面方向に円滑に移動し易く、整列通過時には玉の転動移動に伴って自然に流下する。
【0014】
この結果、整列通路を通過する2列の玉は、幅方向だけでなく高さ方向にも球体相互の点接触面間の逃げ(通路方向への移動および上方への移動)を可能にして、整列通路内では玉に対する立体的な玉詰り回避機能が得られる。
【0015】
このように詰り原因を完全に回避できる段差構造の整列通路を有しているため、玉詰りを完全に解消して信頼性の高い玉の整列通過を行わせることができる。
【0016】
この発明の他の実施の形態として、多数個のパチンコ玉を貯留する貯留部に貯留されたパチンコ玉を自重により転動させて排出側に整列して導くパチンコ玉ホッパーであって、前記パチンコ玉を整列通過させる通路幅を、パチンコ玉2個分より僅かに狭い幅間隔を有し、前記通路の底面を、該通路の底面幅方向の一側より他側を若干高くした段差底面を有する整列通路を備えたことを特徴とする。
【0017】
ここで貯留部とは、パチンコ遊技機に遊技利用されるパチンコ玉の多数個を上方より受入れ、下方に放出可能に貯留する凹状の容器にて構成することができる。
【0018】
前記排出側とは、上流側で貯留したパチンコ玉を指定された数だけ下流側に払出し処理する玉払出し装置で構成することができる。
【0019】
この場合は、パチンコ遊技機の背面側上部に取付けられるパチンコ玉ホッパーに整列通路を備えているため、貯留部に貯留されたパチンコ玉が整列通路に導かれたときは、この整列通路を通過する2列のパチンコ玉は、幅方向だけでなく高さ方向にも球体相互の点接触面間の逃げを可能にして、整列通路内ではパチンコ玉に対する立体的な玉詰り回避機能が得られ、玉詰りを完全に解消して信頼性の高いパチンコ玉の整列通過を行わせることができる。
【0020】
この発明の他の実施の形態として、整列通路の緩やかな傾斜下流側に、該通路上のパチンコ玉に回転接触して指定された玉数を払出し処理する払出しローラと、前記払出しローラより払出された玉数を計数するセンサとを対設してなる玉払出し装置を備えたパチンコ玉ホッパーを構成することができる。
【0021】
ここで払出しローラとは、通路との間でパチンコ玉を挟持して送り出すものであり、パチンコ玉の挟持送り動作に適した弾性を有するゴムローラで構成することができる。
【0022】
前記センサとは、パチンコ玉の通過を検知して計数するための計数センサであり、例えば近接センサを用いて構成することができる。
【0023】
この場合は、整列通路上を流れるパチンコ玉に払出しローラを対設するだけで簡単に構成できる。さらに、整列通路は全体的に平面的であり、これに沿って玉払出し装置を平面的にコンパクトに組込むことができるため上下方向に大きな配置スペースを要しなくなり、玉払出し機能を備えたパチンコ玉ホッパーであっても平面的に構成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を以下図面に基づいて説明する。
図面はパチンコ遊技機のパチンコ台背面側に装備されるパチンコ玉ホッパーを示し、図1において、このパチンコ玉ホッパー11は上流側の貯留タンク12と下流側の玉払出し装置13とを一体的に有して構成され、これらは横長に設置した大きな貯留タンク12の台端側に小さな玉払出し装置13を連結状態に備えて小型化したコンパクトな単体構成をとっている。
【0025】
上述の貯留タンク12は、図2にも示すように、上面を開放した横長で先細の凹形状を有し、この上面開放部に対して上方の図示しない玉供給通路からパチンコ玉Pが供給され、多数個のパチンコ玉Pを貯留許容している。
【0026】
ところで、この貯留タンク12内の底面全体は、図3に示すように、上流側から下流側にかけて緩やかに傾斜させて設け、この貯留タンク12に貯留されたパチンコ玉Pは自重により転動して上流側から下流側の玉払出し装置13へと導くように構成している。この場合、パチンコ玉Pを上流側から下流側に円滑に通過させるために玉払出し装置13の前段には、後述する細長い整列通路14を備えている。
【0027】
上述の整列通路14は、図4および図5に示すように、通路幅Wを、パチンコ玉2個分より僅かに狭い幅間隔を有し、さらに通路の底面高さを、該通路の底面幅方向の一側より他側を若干高くした段差底面に形成している。
【0028】
先ず、通路幅Wについて説明すると、この通路幅Wをパチンコ玉2個分より僅かに狭い幅間隔に設定することにより、ここに導かれた略2列のパチンコ玉Pは図6および図7に示すように、左右の通路壁面15に位置規制されて球面の通路中央部分が互いに前後位置で重なり、左右の2個のパチンコ玉は一方のパチンコ玉P1が斜め前となり、他方のパチンコ玉P2が斜め後ろとなる通路中央部の前後位置が若干重なった状態で整列通過される。
【0029】
このとき、パチンコ玉Pは平面対応ではなく、球面同士で点接触対応するため球面方向に円滑に移動し易くなり、整列通過時にはパチンコ玉Pの転動移動に伴って自然に流下する。
【0030】
このように、整列通路14を通過する2列のパチンコ玉P1、P2は幅方向に対し、通路幅方向からの球体相互が接触するときの点接触面間の逃げ(通路方向の移動)を可能にして、整列通路内での2列状態のパチンコ玉の玉詰りを回避している。
【0031】
この場合、通路幅Wはパチンコ玉2個分より大きくとると、通路幅が広がって3個目のパチンコ玉が割込んで玉詰りを誘起し易くなり、通路方向に対して不安定な整列動作になる。逆に、通路幅Wがパチンコ玉2個分より小さ過ぎると、1列状態の整列に近くなり、玉詰りが発生、および下流の玉払出し装置13側へのパチンコ玉Pの供給不足になるので、2列状態の左右2個のパチンコ玉の球面の通路中央部が前後に重なった配置間隔が得られる程度に通路幅間隔を設定する。
【0032】
したがって、通路幅Wの間隔を設定する場合は、パチンコ玉2個分の直径長さからパチンコ玉Pの半径長さ以下の範囲を差引いた値を求め、さらに通路底面の傾斜度合、玉荷重度合い等の整列条件を考慮して設定する。
【0033】
この通路幅Wは、次式によって算出することができる。
【0034】
パチンコ玉の半径:r
パチンコ玉の直径:d
逃げ代係数:k1
とすると、
W=2d−r(k1)
で求まる。
【0035】
次に、整列通路14の底面高さについて説明すると、この整列通路14の底面幅方向の一側底面16より他側底面17を若干高くした段差底面18を設けている。このため、左右方向の2個のパチンコ玉P1、P2は一方のパチンコ玉P1が斜め下側となり、他方のパチンコ玉P2が斜め上側となる通路中央部の上下方向が若干重なった状態で整列通過される。
【0036】
このとき、図8に示すように、整列通路14を通過する2列のパチンコ玉は、幅方向だけでなく高さ方向にも球体相互が接触するときの点接触面間の逃げ(上方への移動)を可能にして、整列通路内では2列状態のパチンコ玉に対する立体的な玉詰り回避機能が得られる。
【0037】
この場合、ことに上下方向の上方空間には規制部材がないため、パチンコ玉Pを上方に退避許容して玉荷重が加わったときの玉詰りを完全に回避することができる。
【0038】
また、段差底面18の段差hを高くし過ぎると、1列状態の通路に近くなり、また下流の玉払出し装置13側への受渡しが困難になる。逆に、高さ方向の段差hが小さ過ぎると、上下方向に対するパチンコ玉Pの逃げ作用が得られなくなるので、2列状態の左右2個のパチンコ玉の通路中央部が前後位置に重なった配置間隔が得られる程度に、上下方向の段差hを設定する。
【0039】
この場合、段差hの割合は、例えばパチンコ玉Pの半径長さ以下の値を求め、この値に通路幅の度合い、通路底面の傾斜度合い、玉荷重度合い等の整列条件を考慮して設定する。
この段差hは、次式によって算出することができる。
【0040】
パチンコ玉の半径:r
逃げ代係数:k2
とすると、
h=r(k2)
で求まる。
【0041】
このように、水平方向と垂直方向との立体的な玉詰り回避構造を有しているため、玉詰りの原因を完全に解消して信頼性の高いパチンコ玉の整列通過を行わせることができる。このため、パチンコ玉Pが整列通路14に導かれたとき、図9に示すように、自重により転動しながら前後方向に千鳥状に交互に球面対応するため、玉詰り回避作用を受けながら下方へと円滑に送られる。
【0042】
次に、パチンコ玉Pを払出し動作する玉払出し装置13について説明する。
図1および図3にも示すように、上流側の貯留タンク12と玉払出し装置13とは横長の平面的に形成された一体物のケース本体19に各部が形成されるものであって、この玉払出し装置13はタンク下流側の整列通路14に沿って、高さ整列部20と、送り部21と、検出部22とをこの順に有している。
【0043】
上述の高さ整列部20は、整列通路14の上方にパチンコ玉Pの重なりを崩すための重なり制限ローラ23を対設したものであり、この重なり制限ローラ23は、図10(A)および図10(B)に示すように、通路方向に直交する上部の片持ち支持軸20aを傾動支点に通路方向に回動許容し、該軸20aの下部に回転自由な重なり制限ローラ23を吊支している。
【0044】
この重なり制限ローラ23は通路の高さ方向に段差が生じるため、この段差形状に応じた大径部23aと小径部23bを有する段付きローラを用い、パチンコ玉1個分の高さスペースを隔てた高さ位置に対設して、ここに重なって導かれたパチンコ玉Pの重なりを崩し、かつ回転接触して下流側へと整列促進してパチンコ玉Pを千鳥状の2列に整列させて整列通路14上に連続的に供給する。
【0045】
これにより、パチンコ玉Pを貯留タンク12から下流側の整列通路14へと受渡す場合のパチンコ玉Pの過負荷を防ぐことができ、パチンコ玉Pの受渡しに適した流下ガイド作用が得られる。
【0046】
上述した重なり制限ローラ23は回転自由に軸支するだけでもよく、回転力を伝達して回転駆動するように構成することもできる。
【0047】
上述の送り部21は、整列通路14の終端部上面に払出しローラ24を対設して構成され、この払出しローラ24は、通路底面との間でパチンコ玉Pを挟持して払出し回転方向に連続的にパチンコ玉Pを送り出すものであって、外周面にはパチンコ玉Pに弾性対応して安定した送り動作を得るためのウレタンゴムなどの弾性接触体を外周面に備えている。
【0048】
さらに、ローラ外周面にはパチンコ玉球面に密接対応する凹状の周溝を備えるのが適している。この場合は、パチンコ玉Pとの接触面積を増やして安定した挟持作用および送り力が得られる。
【0049】
また、払出しローラ24の外周面に沿う通路を円弧形通路25に設け、この円弧形通路25のローラ対設部分の長さを複数個のパチンコ玉Pをローラ接線上に接触許容し、かつ払出しローラ24の払出し方向の外周面に沿わせて形成している。
【0050】
この場合、円弧形通路25の通路始端側(図4参照)は、2列から1列に幅狭にしてパチンコ玉Pを1個ずつ連続的に受入れる。
【0051】
また、円弧形通路25内でパチンコ玉Pをローラ接線上に複数個接触許容させて複数個のパチンコ玉Pを払出しローラ24の回転に伴って連動させて送り動作させることができるため、複数個のパチンコ玉Pを途切れることなく連続的に払出し動作できる。
【0052】
さらに、パチンコ玉Pは払出しローラ24の外周面に弾性対応して接触されるため、常に安定して受入れ動作することができる。このため、パチンコ玉Pの取込みタイミングを制御する必要もなく、払出しローラ24を回転・停止させるだけでよいため、送りローラによる円滑で連続的な取込み動作ができることから高速の払出し処理が可能になり、払出し処理時間の短縮が図れる。
【0053】
上述の検出部22は、パチンコ玉Pの計数センサSとして例えば近接センサを円弧形通路25の終端位置近くの下方に配設し、円弧形通路25より払出されて、この計数センサSを通過した払出し完了直後のパチンコ玉を計数する。
【0054】
図11は払出しローラ24の駆動機構26を示し、この駆動機構26はケース本体19の外側壁に駆動モータMを取付け、この駆動モータMの主軸27に固定された駆動ギャG1に中間ギャG2を介して払出しローラ24と一体の従動ギャG3を噛合させて払出しローラ24を払出し方向に一定速度で回転駆動させる。
【0055】
また、中間ギャG2から各ギャG4〜G8を介して前記重なり制限ローラ 23の片持ち支持軸20aに軸着した揺動ギャG9に動力伝達して、駆動モータMからの出力を同期させて重なり制限ローラ23を振り子状に揺動させ、ここで整列通路14に導かれたパチンコ玉Pを整列促進させる。
【0056】
駆動モータMの後端面にはロータリエンコーダ装置28を配設して該モータMの回転量からパチンコ玉Pの払出し信号を取出す。
【0057】
さらに、駆動モータMには直流モータを使用して徐々に減速するなど回転制御が容易であり、また回路構成が容易になるほか、低コスト化が図れる。
【0058】
また、駆動モータMの主軸27に備えられた駆動ギャG1には、図12に示すように、ウォームギャを用い、このウォームギャを用いることにより回転停止した静止時には玉荷重による負荷が払出しローラ24に掛かっても、このウォームギャの部分でのロック作用が生じて不測に回動せず、パチンコ玉Pの誤払出し動作を解消している。
【0059】
またこの場合は、整列通路14に続く円弧形通路25に払出しローラ24と計数センサSを対設するだけで玉払出し装置13を簡単に構成できるほか、整列通路14は全体的に平面的であり、これに沿って玉払出し装置13を平面的にコンパクトに組込むことができるため上下方向に大きな配置スペースを要しなくなり、パチンコ玉ホッパー11自体に玉払出し装置13を組込んで平面的に小型化して構成することができる。
【0060】
このように構成されたパチンコ玉ホッパー11におけるパチンコ玉Pの整列動作を次に説明する。
【0061】
パチンコ台の背面上部に設置されたパチンコ玉ホッパー11の貯留タンク12には、通常、多数個のパチンコ玉Pが払出し待機された状態に貯留されている(図1および図2参照)。
【0062】
この待機状態から、今、パチンコ遊技機の全体を制御するメイン制御部からパチンコ玉Pの払出し信号が入力されて駆動モータMが駆動されると、この貯留タンク12内においてパチンコ玉Pは、自重により転動して上流側の高い位置から下流側の低い位置へと導かれ、その後、整列通路14へと至る高低差に応じてパチンコ玉Pは流下し、整列通路14から下流側の玉払出し装置13へと導かれる。
【0063】
このとき、パチンコ玉Pは整列通路14内で千鳥状の2列に整列されて通過し、しかもこの場合2列のパチンコ玉は、2列通路に適した通路幅Wと高さ方向の動きを考慮した段差hを有しているため、幅方向だけでなく高さ方向にも球体相互の点接触面間の逃げ(通路方向への移動および上方への移動)を可能にして、この整列通路14内ではパチンコ玉Pに対する立体的な玉詰り回避機能を与えている。
【0064】
このため、パチンコ玉Pは整列通路14内を通過したときにパチンコ玉Pの詰り原因が完全に回避された状態となり、玉詰りが完全に解消されたパチンコ玉の整列通過を行わせることができる。
【0065】
このため、貯留タンク12内にあっては、払出し要請毎にパチンコ玉Pが2列に順に整列された状態で降下し、これより玉払出し装置13を介して下方へと円滑に送り出される。
【0066】
玉払出し装置13からは払出しローラ24による回転制御を受けて、定められたパチンコ玉Pの個数が払出され、払出されたパチンコ玉Pはパチンコ台前面側の上皿または下皿へと払出される。
【0067】
上述のように、整列通路を並列して通過するパチンコ玉に対して、幅方向だけでなく高さ方向にも球体相互の点接触面間の逃げを可能にしているため、整列通路内では2列のパチンコ玉に対する立体的な玉詰り回避機能が得られる。
【0068】
この発明の構成と、上述の一実施の形態との対応において、
この発明の貯留部は、実施の形態の貯留タンク12に対応し、
以下同様にセンサは、計数センサSに対応するも、この発明は請求項に記載される技術思想に基づいて応用することができ、上述の実施の形態の構成のみに限定されるものではない。
【0069】
【発明の効果】
この発明によれば、整列通路を通過する2列のパチンコ玉は、幅方向だけでなく高さ方向にも球体相互の点接触面間の逃げを可能にして、整列通路内でのパチンコ玉に対する立体的な玉詰り回避機能を得ることができる。この結果、玉詰りを完全に解消して信頼性の高いパチンコ玉の整列通過を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のパチンコ玉ホッパーを示す概略側面図。
【図2】この発明の貯留タンクの貯留状態を示す平面図。
【図3】この発明のパチンコ玉ホッパーを示す概略斜視図。
【図4】この発明のパチンコ玉ホッパーを示す要部斜視図。
【図5】この発明の整列通路の上流部を示す斜視図。
【図6】この発明の整列通路の2列通過状態を示す正面図。
【図7】この発明の整列通路の2列通過状態を示す平面図。
【図8】この発明の整列通路の2列通過時の段差状態を示す側面図。
【図9】この発明の整列通路へのパチンコ玉の流下状態を示す平面図。
【図10】この発明の重なり制限ローラの動作状態を示す説明図。
【図11】この発明の玉払出し装置の駆動機構を示す斜視図。
【図12】この発明の玉払出し装置の駆動機構を示す要部拡大斜視図。
【図13】従来のパチンコ台の整列通路の配置状態を示す要部背面図。
【符号の説明】
11…パチンコ玉ホッパー
12…貯留タンク
13…玉払出し装置
14…整列通路
18…段差底面
W…通路幅
h…段差
P、P1、P2…パチンコ玉
S…計数センサ
Claims (3)
- 上流側から下流側に玉を自重により転動させて整列する通路であって、
前記玉を整列通過させる通路幅を、玉2個分より僅かに狭い幅間隔を有し、前記通路の底面を、該通路の底面幅方向の一側より他側を若干高くした段差底面を備えた整列通路。 - 多数個のパチンコ玉を貯留する貯留部を設け、該貯留部に貯留されたパチンコ玉を自重により転動させて排出側に整列して導くパチンコ玉ホッパーであって、前記パチンコ玉を整列通過させる通路幅を、パチンコ玉2個分より僅かに狭い幅間隔を有し、前記通路の底面を、該通路の底面幅方向の一側より他側を若干高くした段差底面を有する整列通路を備えたパチンコ玉ホッパー。
- 前記整列通路の緩やかな傾斜下流側に、該通路上のパチンコ玉に回転接触して指定された玉数を払出し処理する払出しローラと、前記払出しローラより払出された玉数を計数するセンサとを対設してなる玉払出し装置を備えた請求項2記載のパチンコ玉ホッパー。
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