JP2003284845A - パチンコ玉ホッパー - Google Patents

パチンコ玉ホッパー

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JP2003284845A
JP2003284845A JP2002090175A JP2002090175A JP2003284845A JP 2003284845 A JP2003284845 A JP 2003284845A JP 2002090175 A JP2002090175 A JP 2002090175A JP 2002090175 A JP2002090175 A JP 2002090175A JP 2003284845 A JP2003284845 A JP 2003284845A
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pachinko
ball
pachinko balls
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JP2002090175A
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English (en)
Inventor
Shunji Mori
俊二 森
Tsutomu Katsumata
勉 勝又
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、パチンコ台の裏面に備えられる大
量のパチンコ玉の貯留機能と、これよりパチンコ玉を少
量ずつ払出す払出し機能との両機能を有して小型で高機
能化したことにより、パチンコ台裏面への取付け占有面
積が小さくなり、他の空きスペースを増やして搭載部品
の配置自由度を高めることができるパチンコ玉ホッパー
を提供することを目的とする。 【解決手段】この発明は、多数個のパチンコ玉Pを貯留
する貯留部12と、前記貯留部12に貯留されたパチン
コ玉Pを一列に整列させる整列通路18と、前記整列通
路18からパチンコ玉Pの落下方向に形成した落下通路
25と、前記落下通路25の近傍に位置するとともに、
待機したパチンコ玉Pを所定信号に基づき所定個数のパ
チンコ玉Pを送り出す排出部26とからなるパチンコ玉
ホッパーであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばパチンコ
遊技機における入賞玉の払出しや貸玉装置の貸玉の払出
しに用いられるようなパチンコ玉ホッパーに関し、さら
に詳しくは小型化を図りながらパチンコ玉の払出し性能
を高めたパチンコ玉ホッパーに関する。
【0002】
【従来の技術】以下、遊技ホールに設置されるパチンコ
遊技機を例にとって説明する。一般に、この種のパチン
コ遊技機は、パチンコ玉(以下、玉と称す)を遊技媒体と
してパチンコ台裏面側からパチンコ台表面側に供給して
遊技利用している。この玉の供給に際しては、図8に示
すように、パチンコ遊技機81の裏面上部に多数個の玉
を貯留する貯留タンク82を設置し、この貯留タンク8
2に対しては上方のシマから玉を供給させて貯留し、玉
を払出し待機している。また、玉の払出し要請があれ
ば、貯留タンク82から玉を下方の玉整列通路83を介
して下部の玉払出し装置84に導き、ここで指定された
玉数の賞玉を払出して、パチンコ遊技機81の表面下部
に突出する上皿または下皿に払出している。
【0003】ところで、上部の貯留タンク82に続く下
方の玉整列通路83や玉払出し装置84は、パチンコ台
の裏面中央部に大きな占有スペースをとって設置される
液晶ユニット85の設置位置を避けて、同パチンコ台の
裏面上部の空きスペースと同パチンコ台の裏面横部の空
きスペースに設置している。また、これら以外の他の空
きスペースに情報端子基板86などの他部材を配設して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、パチ
ンコ遊技機の遊技性能を高めるための遊技情報量の増大
化および高度化に伴い液晶ユニット自体の大型化および
搭載部品点数の増大により、パチンコ台裏面側の設置ス
ペースが制約されて、他の空きスペースが狭められ、各
部品の取付けが難しくなってきている。
【0005】特に、貯留タンク82から玉払出し装置8
4への玉受渡し用の玉降下通路83は、貯留タンク82
から玉を1個ずつ下方の玉払出し装置84に一列に整列
して安定して導けるように、該通路83をS字形に屈曲
し、かつ長く距離をとって設けている。また、玉降下通
路83の内部には揺動許容して玉の重なり移動を防止す
る玉整列揺動板87を配設して玉流れの円滑化を図って
いる。
【0006】しかし、このような通路構成では、玉降下
通路に取込むまでの取込み過程において多数個の玉が自
重により降下方向に集中して玉荷重が掛かり、この通路
入口部分およびその通路内方で玉詰りを発生させること
があった。さらに、この玉降下通路は長い通路を要して
パチンコ台裏面に取付けるときの占有面積が大きく、パ
チンコ台裏面の空きスペースが小さくなり、搭載制限を
受けて各部品取付け時の配置自由度を低くさせる問題を
有していた。
【0007】そこでこの発明は、パチンコ台の裏面に備
えられる大量のパチンコ玉の貯留機能と、これよりパチ
ンコ玉を少量ずつ払出す払出し機能との両機能を有して
小型で高機能化したことにより、パチンコ台裏面への取
付け占有面積が小さくなり、他の空きスペースを増やし
て搭載部品の配置自由度を高めることができるパチンコ
玉ホッパーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、多数個のパ
チンコ玉を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留された
パチンコ玉を一列に整列させる整列通路と、前記整列通
路からパチンコ玉の落下方向に形成した落下通路と、前
記落下通路近傍に位置するとともに待機したパチンコ玉
を所定信号に基づき所定個数のパチンコ玉を送り出す排
出部とからなるパチンコ玉ホッパーであることを特徴と
する。
【0009】ここで貯留部とは、例えばパチンコ遊技機
に遊技利用されるパチンコ玉の多数個を上方より受入れ
放出可能に貯留する凹状の容器にて構成することができ
る。
【0010】前記整列通路とは、貯留部内の底面にパチ
ンコ玉を一列に整列ガイドする通路を設けて構成するこ
とができる。
【0011】前記落下通路とは、パチンコ玉を1個ずつ
略真下に落下させて個別送りする1個分の通路スペース
を有して構成することができる。
【0012】前記所定信号とは、パチンコ遊技機の全体
を制御する制御部から指令された賞玉や貸玉としてのパ
チンコ玉の送り出し信号である。
【0013】前記所定個数とは、賞玉個数や貸玉個数と
して予め定められたパチンコ玉の払出し設定個数であ
る。
【0014】前記排出部とは、上流側で貯留したパチン
コ玉を指定された数だけ下流側に払出し処理する個別送
り機構で構成することができる。
【0015】このような構成によれば、貯留部と、整列
通路と、落下通路と、排出部とを一体的に設けて、パチ
ンコ玉を貯留から排出するまでの一連のパチンコ玉の処
理機能を総合的に有しながら単体として扱うことができ
る。このため取扱い性が容易であり、またパチンコ台裏
面への取付け性が向上する。
【0016】ことに、取付けに際しては、単体であるた
め貯留部から排出部までのパチンコ玉の通路に無駄がな
くなり、整列通路や落下通路を効率よく短縮できる。こ
のため、現状のように貯留部から排出部までの両者間を
結ぶ長い通路部材と、その長い通路占有スペースを省略
でき、部品点数の削減による低コスト化と小型化が図れ
る。また、パチンコ台裏面への設置スペースが小さくな
るため、他の空きスペースを増やして搭載部品の配置自
由度を高めることができる。例えば、他部材との干渉が
解消できるほか、広い配置スペースを確保して貯留部の
容量を増大できる。
【0017】この発明の貯留部の他の実施の形態とし
て、下流側の落下通路に向けてパチンコ玉を一列に整列
させる整列通路を底面の一側に有し、底面の他側に、前
記整列通路より高い位置で、その通路の傾斜上部側に向
けて斜め下向きに傾斜する傾斜ガイド面を備えて貯留部
を構成することができる。
【0018】ここで、傾斜ガイド面とは、貯留部内のパ
チンコ玉の流下方向を特定方向に定めるための傾斜面で
あり、容器の底面を傾斜形成して設けることができる。
【0019】この場合、貯留部内でのパチンコ玉の動き
は、高低差がつけられているため傾斜ガイド面上のパチ
ンコ玉は自重によって高い位置から低い位置へと移動
し、この傾斜ガイド面上の低い位置に相当する整列通路
の傾斜上部側へと移動した後、この整列通路を通って下
流側の落下通路および排出部へと移動する。
【0020】このため、貯留部内にあっては、パチンコ
玉が整列通路の傾斜上部側に導かれた後、同通路を通っ
て下流側の位置へとU字形状に移動することになり、下
流側に対するパチンコ玉の集中を回避することができ、
より一層、円滑な整列作用と減圧作用とが得られ、玉詰
りを抑制することができる。
【0021】この発明の整列通路の他の実施の形態とし
て、下流側の前記落下通路に向けて底面を斜め下向きに
傾斜し、その幅方向を一列整列ガイド用に次第に狭くし
た玉整列降下ガイド通路を備えて整列通路を構成するこ
とができる。
【0022】ここで、玉整列降下ガイド通路とは、下流
側へのパチンコ玉1個送り用の予備処理として貯留部の
底面をパチンコ玉1個分の通路幅に長く形成して構成す
ることができる。
【0023】この場合、玉整列降下ガイド通路によって
貯留部内のパチンコ玉を一列に順に下流側へと降下ガイ
ドして、貯留部内で玉降下時の整列作用および落下通路
付近での玉荷重の集中化を軽減でき、降下圧抑制作用が
得られる。
【0024】このため、貯留部内にあっては、パチンコ
玉が一列に順に整列されて下流側に送り出されることに
なり、貯留部内では貯留機能だけでなく、パチンコ玉を
一列に整列して降下ガイドさせる降下ガイド機能を持た
せることができる。これにより、パチンコ玉は円滑な降
下ガイド作用を受けながら下方へと送られ、この降下段
階での玉詰りが未然に防止される。
【0025】この発明の整列通路の他の実施の形態とし
て、前記玉整列降下ガイド通路の下流側上方に対設さ
れ、該玉整列降下ガイド通路上の重なりパチンコ玉に接
する高さ位置に上動退避許容して回転する重なり制限ロ
ーラを備えて整列通路を構成することができる。
【0026】ここで、重なり制限ローラとは、貯留部の
上方空間部から重なり状態のパチンコ玉に接して、当該
パチンコ玉の重なりを崩すのに適した高さ位置に回転自
由なローラを配設して構成することができる。
【0027】この場合、貯留部側から導かれたパチンコ
玉の重なりを防止して、パチンコ玉を1個ずつ下流側に
整列ガイドして取込むことができる。このため、上流側
の整列通路と下流側の落下通路とのパチンコ玉の受渡し
部分でのパチンコ玉の集中化を防ぐことができ、パチン
コ玉の流下に適した安定した高さ方向の整列ガイド作用
が得られる。
【0028】また、この重なり制限ローラを、例えば逆
回転駆動させればパチンコ玉の分離促進を高めることが
でき、これに対し、取込み方向(流下方向)に正回転駆動
させて強制的に1個ずつ取込み促進するように設けるこ
ともでき、このときはパチンコ玉の取込み速度を速めて
高速の取込みが実現できる。さらに、このときは貯留部
から排出部への流下速度を速めるため、直ちにパチンコ
玉を下方に払出し動作することができ、払出し処理の高
速化が図れる。
【0029】この発明の落下通路の他の実施の形態とし
て、パチンコ玉の降下方向を変える玉荷重回避用の方向
変換降下通路を備えて落下通路を構成することができ
る。
【0030】ここで、方向変換降下通路とは、パチンコ
玉の降下方向を垂直な降下方向からくの字形などの斜め
の降下方向に変換させて構成することができる。
【0031】この場合は、この方向変換降下通路によっ
て玉降下時のパチンコ玉に掛かる玉荷重を軽減して、パ
チンコ玉を1個ずつ円滑に降下させることができる。こ
のため、玉詰りを回避した円滑な払出しを実現できる。
【0032】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を以下図
面に基づいて詳述する。図面はパチンコ遊技機のパチン
コ台裏面に装備されるパチンコ玉ホッパーを示し、この
パチンコ玉ホッパーは、図1に示すように、パチンコ台
11の裏面上部に設置され、大別して上流側の貯留タン
ク12と下流側の玉払出し装置13とを一体的に有して
構成され、これらは横長に設置した大きな貯留タンク1
2の台端側に小さな玉払出し装置13を連結状態に備え
て小型化したコンパクトな単体構成をとっている。
【0033】また、パチンコ台11の裏面上部に形成さ
れる空きスペースには情報端子基板14を設置し、裏面
中央部には大型の液晶ユニット15を設置している。
【0034】上述の貯留タンク12は、図2に示すよう
に、上面を開放した横長の箱形状を有し、この上面開放
部に対して上方の図示しないシマからパチンコ玉が供給
され、多数個のパチンコ玉を貯留許容している。また、
パチンコ台11への取付けに際しては、該タンク12の
長手方向の取付け面側に形成されたビス止め部16を介
して、該タンク12をパチンコ台11の裏面上部に略水
平に螺着固定している。図中、Mは玉払出し用の駆動モ
ータを示す。
【0035】ところで、この貯留タンク12内の下面
は、図3および図4に示すように、下流側の取込み通路
17と、この取込み通路17の上流側に接続対応する玉
整列降下ガイド通路18と、傾斜ガイド面19とを備え
ている。
【0036】上述の取込み通路17は、タンク内の最下
部に相当するタンク長手方向の一端部側面を開口して設
け、この取込み通路17より貯留タンク12内のパチン
コ玉Pを1個ずつ降下させる玉1個分の通過スペースを
有している。
【0037】上述の玉整列降下ガイド通路18は、取込
み通路17に向けて下面を斜め下向きに傾斜し、その幅
方向をパチンコ玉Pを一列に整列させる整列ガイド用に
次第に狭くした断面凹形状に形成し、このガイド通路1
8の傾斜下端部が取込み通路17の位置に相当する。
【0038】この玉整列降下ガイド通路18を設けるこ
とによって、貯留タンク12内のパチンコ玉Pを一列に
順に取込み通路17へと降下ガイドして、貯留タンク1
2内で玉降下時の整列作用および取込み通路17付近で
の玉荷重の集中化を軽減することができる。
【0039】このため、貯留タンク12内にあっては、
パチンコ玉Pが一列に順に整列されて取込み通路17か
ら送り出されることになり、貯留タンク12内では貯留
機能だけでなく、パチンコ玉Pを一列に整列して降下ガ
イドさせる降下ガイド機能を持たせることができるた
め、パチンコ玉Pは円滑な降下ガイド作用を受けながら
下方へと送られ、この降下段階での玉詰りが未然に防止
される。
【0040】上述の傾斜ガイド面19は、玉整列降下ガ
イド通路18に隣接され、玉整列降下ガイド通路18よ
り高い位置で、同ガイド通路18の傾斜上部側に向けて
斜め下向きに傾斜させて設けている。この傾斜ガイド面
19と玉整列降下ガイド通路18との境界を表す高さ方
向の緩やかな円弧形の傾斜接合部分が、図3に示すよう
に、境界ライン20として表示され、また図中21はタ
ンクの短手方向に伸びる境界ラインを表示している。
【0041】この傾斜ガイド面19を設けることによ
り、貯留タンク12内でのパチンコ玉Pの動きは、図3
および図4にパチンコ玉Pの流れL1〜L4として矢印
で示すように、該タンク12内で自重によってパチンコ
玉Pは高い位置から低い位置へと移動し、このとき高い
傾斜ガイド面19の位置から低い部位に相当する玉整列
降下ガイド通路18の傾斜上部側18aへと移動し(L
1〜L2)、ここにガイドされたパチンコ玉Pは、玉整
列降下ガイド通路18を通って取込み通路17へと移動
する(L3〜L4)。
【0042】このため、貯留タンク12内にあっては、
パチンコ玉Pが玉整列降下ガイド通路18の傾斜上部側
に導かれた後、同ガイド通路18を通って取込み通路1
7の位置へと移動することになり、取込み通路17付近
に対するパチンコ玉Pの集中を回避することができ、よ
り一層、円滑な降下ガイド作用と降下圧抑制作用とが得
られ、玉詰りを抑制することができる。
【0043】次に、パチンコ玉Pを払出し動作する玉払
出し装置13について説明する。
【0044】この玉払出し装置13は、図5に示すよう
に、上流側の貯留タンク12と該玉払出し装置13とは
一体物のケース本体22に各部が形成されるものであっ
て、タンク下流側の取込み通路17との接続位置に相当
する整列部23から下方にかけて落下部24と、送り部
25と、検出部26とをこの順に有している。
【0045】図6(A)〜(C)は玉払出し装置13の内部
構造を示し、上述の整列部23は、取込み通路17の上
方に、パチンコ玉Pの重なりを崩すための重なり制限ロ
ーラRを備えている。この重なり制限ローラRは、片持
ち支持部23aを傾動支点に上下方向に傾動許容し、パ
チンコ玉1個分の高さスペースを隔てた高さ位置に対設
して、ここに重なって導かれたパチンコ玉Pの重なりを
崩して、パチンコ玉Pを1個ずつ整列させて取込み通路
17の内方へと受入れることができる。
【0046】これにより、パチンコ玉Pを取込み通路1
7から下流側の落下部24へと受渡す場合のパチンコ玉
Pの集中化を防ぐことができ、パチンコ玉Pの受渡しに
適した整列ガイド作用が得られる。
【0047】上述の落下部24は、パチンコ玉Pを1個
ずつ自重により降下させる玉1個分の通過スペースを有
し、この上方より下方にかけて垂直通路T1と、くの字
形通路T2とを、この順に接続してなる方向変換降下通
路24aを構成している。
【0048】上述の垂直通路T1は、取込み通路17の
内方端部に真下に屈曲した垂直通路T1が形成されてお
り、この垂直通路T1の途中から、くの字形に弯曲して
通路を方向変換させた、くの字形通路T2を形成してい
る。
【0049】このくの字形通路T2を設けることによっ
て、ここを通過するパチンコ玉Pに対する玉降下時の玉
荷重の集中化を軽減する玉荷重回避通路となり、パチン
コ玉を1個ずつ円滑に降下させることができる。この結
果、玉払出し装置13内での短い通路であっても、降下
圧抑制作用を働かせて玉詰りを回避した円滑な払出しが
可能になる。
【0050】この方向変換降下通路24aに導かれたパ
チンコ玉Pは、この降下過程で送り部25に至り、この
送り部25に備えられた玉払出し機構25aの払出し処
理動作を受けて、定められた玉数が下方に払出される。
【0051】上述の玉払出し機構25aは、駆動モータ
Mと、玉検知レバー27と、スプロケット28と、フラ
ッパ29と、カム30と、フォトセンサ31とを備えて
構成される。
【0052】上述の玉検知レバー27は、くの字形に設
けられ、その中間部を支点ピン27aで枢支して傾動許
容し、通常は、図7(A)に示すように、上端部を検知用
に、くの字形通路T2と同形状のくの字形にして同通路
T2内に臨ませ、下端部をスプロケット28の図示しな
い係止部に係止させてスプロケット28の回転を規制し
ており、レバー付勢バネ27bによってスプロケット2
8の回転規制姿勢を保持している。
【0053】そして、くの字形通路T2にパチンコ玉P
が導かれたときは、このパチンコ玉Pに触れた該玉検知
レバー27がレバー付勢バネ27bに抗して傾動し、レ
バー下端部とスプロケット28の係止部との係合が外れ
てスプロケット28を回転許容する。
【0054】上述のスプロケット28は回転自由に軸支
され、外周面にはパチンコ玉Pを個別送りするための球
面ガイド部28aと、回転制御用のロック爪28bとを
有している。
【0055】上述のフラッパ29は、その中間部を支点
ピン29aで枢支して傾動許容し、通常は、上端部のカ
ム対応片29bを駆動モータMの回転に基づいて回転す
るカム30に接触対応させ、下端部のロック対応片29
cをスプロケット28のロック爪28bに係止させてス
プロケット28の回転を規制しており、フラッパ付勢バ
ネ29dによってカム対応片29bをカム30に常時接
触させている。上述のカム30の回転位置を検知するた
めに、カム30と同軸上に取付けられて一体に回転する
スリット板32には周方向に180度毎に切欠いたスリ
ット32aを設け、このスリット32aの位置を検知す
るためのフォトセンサ31からの検知信号によってパチ
ンコ玉Pの払出し量が制御される。
【0056】パチンコ玉Pの払出し停止状態(図7A参
照)では、駆動モータは停止し、また、くの字形通路T
2にパチンコ玉Pがないときは、玉検知レバー27の上
端部が、くの字形通路T2に臨んでパチンコ玉Pとは非
接触の状態にある。また、このとき、検知レバー27の
下端部およびフラッパ29のロック対応片29cによっ
てスプロケット28を回転規制し、パチンコ玉Pを降下
規制している。
【0057】これに対し、パチンコ玉Pの払出し状態で
は、図7(B)に示すように、降下してきたパチンコ玉P
の荷重を受けて玉検知レバー27はレバー付勢バネ27
bの付勢力に抗して傾動し、このとき玉有りの検知動作
に連動して該レバー27の下端がスプロケット28の係
止部より外れてスプロケット28の回転規制を解除した
状態にあり、この状態で駆動モータMが駆動されると、
駆動伝達機構(図3参照)33に基づいてカム30が回転
し、このカム30の回転変位作用によってフラッパ29
を傾動させ、スプロケット28のロックを解除してスプ
ロケット28は回転許容され、これに基づいて、くの字
形通路T2からパチンコ玉Pが払出される。このとき、
1個ずつ降下して払出されたパチンコ玉Pは、その下部
の検出部26に位置する計数センサSによって計数され
る。
【0058】この場合、パチンコ玉Pの払出し制御動作
としては、駆動モータMを回転させ、このモータMの回
転に連動して回転するスリット板32のスリット32a
をフォトセンサ31で検知してn回転するまで回転させ
る。
【0059】また、計数センサSの計数信号によってn
個払出されたか否かを検知確認し、予め定められた所望
個数のn個(例えば15個)が払出されたことを確認する
と、駆動モータMの駆動を停止して払出し動作を終了さ
せる。
【0060】このとき、計数センサSの計数信号によっ
てn個より少ないと検知した場合は、その差分に相当す
るモータ駆動量を再駆動させ、同様に計数センサSで差
分が追加で払出しされたか否かを確認し、その差分が払
出されたことを確認すると、駆動モータMの駆動を停止
して払出し動作を終了させる。
【0061】また、パチンコ玉Pの払出し動作時には駆
動モータMの回転に連動させて、既述した重なり制限ロ
ーラRを逆回転動作させて、パチンコ玉Pの重なりを強
制的に崩している。
【0062】このように構成されたパチンコ玉ホッパー
のパチンコ玉Pの降下動作を次に説明する。
【0063】パチンコ台11の裏面上部に設置された貯
留タンク12には、通常、多数個のパチンコ玉Pが払出
し待機された状態に貯留されている。この待機状態か
ら、今、パチンコ遊技機の全体を制御するメイン制御部
からパチンコ玉Pの払出し信号が入力されてパチンコ玉
Pが下方に降下するとき、この貯留タンク12内におい
て、パチンコ玉Pは、図3および図4に示すように、自
重により高い位置の傾斜ガイド面19から、これより低
い位置の傾斜上部側18aへと導かれ、その後、玉整列
降下ガイド通路18へと至る高低差を利用したパチンコ
玉Pの流れL1〜L4に沿って流下し、取込み通路17
から下流側の玉払出し装置13へと導かれる。
【0064】このとき、傾斜ガイド面19から玉整列降
下ガイド通路18と至る場合に、傾斜ガイド面19上の
パチンコ玉Pの全てが取込み通路17に直接流れないた
め、玉荷重の集中化を防いだ降下圧抑制作用が得られ
る。さらに、玉整列降下ガイド通路18を通過する際
は、パチンコ玉Pを一列に順に取込み通路17へと整列
ガイドして、貯留タンク12内で玉降下時の整列作用を
行わせることができる。
【0065】このため、貯留タンク12内にあっては、
パチンコ玉Pが一列に順に整列された状態で降下し、取
込み通路17から1個ずつ円滑に送り出される。それゆ
え、この降下初期段階での玉詰りが未然に防止される。
【0066】また、貯留タンク12より送り出されたパ
チンコ玉Pは、玉整列降下ガイド通路18の底面と同傾
斜角度の延長線上を自重により転動して、下流側の玉払
出し装置13へと導かれる。
【0067】この玉払出し装置13に導かれたパチンコ
玉Pは、重なり制限ローラRを介してパチンコ玉Pを1
個ずつ落下部24へと円滑に受渡し促進させる。
【0068】その後、パチンコ玉Pは方向変換降下通路
24aの垂直通路T1と、くの字形通路T2とを順に通
って降下し、このくの字形通路T2の降下時に方向変換
されながら降下することにより、ここを通過するパチン
コ玉は玉降下時の玉荷重を集中的に受けなくなり、降下
圧が軽減されて円滑に降下される。このため、玉払出し
装置13からは玉詰りを回避した円滑な払出しが行わ
れ、この払出し時には玉払出し機構26の払出し動作に
基づいて、1個ずつ個別送りされて定められた個数が払
出される。払出されたパチンコ玉Pはパチンコ台表面側
の上皿または下皿に払出される。
【0069】上述のように、貯留タンクと、玉払出し系
の整列部と、落下部と、送り部と、検出部とを一体的に
設けて、パチンコ玉を貯留から排出するまでの一連のパ
チンコ玉の処理機能を総合的に有する単体として扱うこ
とができるため、取扱い性が容易であり、またパチンコ
台裏面への取付け性が向上する。
【0070】ことに、取付けに際しては、単体であるた
め貯留タンクから排出するまでのパチンコ玉の通路に無
駄がなくなり、払出し通路を短縮できる。このため、長
い通路部材と、その長い通路占有スペースを省略でき、
部品点数の削減による低コスト化と小型化が図れる。ま
た、パチンコ台裏面への設置スペースが小さくなるた
め、他の空きスペースを増やして搭載部品の配置自由度
を高めることができる。また、他の搭載部材との干渉が
解消できるほか、広い配置スペースを確保して貯留部の
容量を増大できる。
【0071】この発明の構成と、上述の一実施の形態と
の対応において、この発明の貯留部は、実施の形態の貯
留タンクに対応し、以下同様に整列通路は、玉整列降下
ガイド通路18に対応し、落下通路は、落下部24の垂
直通路T1と、くの字形通路T2に対応し、排出部は、
玉払出し機構26に対応するも、この発明は請求項に記
載される技術思想に基づいて応用することができ、上述
の実施の形態の構成のみに限定されるものではない。
【0072】
【発明の効果】この発明によれば、パチンコ玉を貯留か
ら排出するまでの一連のパチンコ玉の処理機能を有する
単体として扱えるため、取扱い性が容易であり、パチン
コ台裏面への取付け性も向上する。また、長い通路部材
と、その長い通路占有スペースを省略できるため、部品
点数の削減による低コスト化と小型化が図れる。さら
に、パチンコ台裏面への設置スペースが小さくなるた
め、他の空きスペースを増やして搭載部品の配置自由度
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のパチンコ玉ホッパーを示すパチン
コ台の要部背面図。
【図2】 この発明のパチンコ玉ホッパーを示す外観斜
視図。
【図3】 この発明のパチンコ玉ホッパーを示す要部平
面図。
【図4】 図3のA-A矢視図。
【図5】 この発明のパチンコ玉ホッパーの玉整列降下
状態を示す縦断面図。
【図6】 この発明の玉払出し装置の処理状態を示す動
作説明図。
【図7】 この発明の玉払出し装置の払出し機構を示す
要部側面図。
【図8】 従来のパチンコ台の要部背面図。
【符号の説明】
12…貯留タンク 13…玉払出し装置 18…玉整列降下ガイド通路 19…傾斜ガイド面 23…整列部 R…重なり制限ローラ 24…落下部 24a…方向変換降下通路 25…送り部 P…パチンコ玉

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数個のパチンコ玉を貯留する貯留部と、
    前記貯留部に貯留されたパチンコ玉を一列に整列させる
    整列通路と、前記整列通路からパチンコ玉の落下方向に
    形成した落下通路と、前記落下通路近傍に位置するとと
    もに待機したパチンコ玉を所定信号に基づき所定個数の
    パチンコ玉を送り出す排出部と、からなるパチンコ玉ホ
    ッパー。
  2. 【請求項2】前記貯留部は、下流側の前記落下通路に向
    けてパチンコ玉を一列に整列させる前記整列通路を底面
    の一側に有し、底面の他側に、前記整列通路より高い位
    置で、その通路の傾斜上部側に向けて斜め下向きに傾斜
    する傾斜ガイド面を備えた請求項1記載のパチンコ玉ホ
    ッパー。
  3. 【請求項3】前記整列通路は、下流側の前記落下通路に
    向けて底面を斜め下向きに傾斜し、その幅方向を一列整
    列ガイド用に次第に狭くした玉整列降下ガイド通路を備
    えた請求項1または2記載のパチンコ玉ホッパー。
  4. 【請求項4】前記整列通路は、前記玉整列降下ガイド通
    路の下流側上方に対設され、該玉整列降下ガイド通路上
    の重なりパチンコ玉に接する高さ位置に上動退避許容し
    て回転する重なり制限ローラを備えた請求項1、2また
    は3記載のパチンコ玉ホッパー。
  5. 【請求項5】前記落下通路は、パチンコ玉の降下方向を
    変える玉荷重回避用の方向変換降下通路を備えた請求項
    1記載のパチンコ玉ホッパー。
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