JP2008289785A - パチンコ機の球受け皿及びパチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】
パチンコ機の正面側に大きく突出することの無い球受け皿であって、さらに所定個数以上の遊技球を貯留可能な球受け皿及びパチンコ機を提供すること。
【解決手段】
多数の遊技球を一時的に貯留するとともに発射装置に遊技球を供給する球受け皿30において、遊技球の直径よりも僅かに大きな幅に形成されて遊技球を1列に整列させる第一通路38及び第二通路40を隔壁42にて仕切り、遊技球の供給方向に沿って2列に平行に形成した。
【選択図】 図5
パチンコ機の正面側に大きく突出することの無い球受け皿であって、さらに所定個数以上の遊技球を貯留可能な球受け皿及びパチンコ機を提供すること。
【解決手段】
多数の遊技球を一時的に貯留するとともに発射装置に遊技球を供給する球受け皿30において、遊技球の直径よりも僅かに大きな幅に形成されて遊技球を1列に整列させる第一通路38及び第二通路40を隔壁42にて仕切り、遊技球の供給方向に沿って2列に平行に形成した。
【選択図】 図5
Description
本発明は、パチンコ機の球受け皿及びこの球受け皿を備えたパチンコ機に関する。
従来、パチンコ機には、パチンコ機前面下方に設置された操作ハンドルによって駆動され遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置が内蔵されている。また、パチンコ機の前面扉には、この発射装置に遊技球を連続して供給するために、多数の遊技球を貯留しておく球受け皿(いわゆる「上皿」)が設けられている。そして、この球受け皿には、貸球装置の貸球操作や遊技球の入賞によって、パチンコ機内に設置された遊技球払出装置から所定個数の貸球や賞球が払い出される。また、球受け皿の収容個数を超えた遊技球は、球受け皿の下方に設けられた余剰球受け皿に排出されるように構成されている。そして、従来の球受け皿には、その最下流部に、発射装置に遊技球を一個ずつ供給するために遊技球を一列に整列させる通路が設けられていた(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、近時、パチンコ機に対するデザイン・機能上の要求も多様化し、球受け皿が取り付けられる前面扉に液晶表示装置などの比較的大型の別の部品などを設置したいという要望も増加している。一方、貸球操作時には、遊技者が一度に約130個程度の貸球操作を行ったり、また、パチンコ機自体が一度の貸球操作で約130個程度の貸球を排出するように設けられていることが多い。そのため、球受け皿が所定個数以上の遊技球を貯留できないと、貸球がそのまま余剰球受け皿にまで流下してしまい、貸球操作によって払い出されたばかりの遊技球について遊技者が球受け皿に移さなければならなくなるという不具合が生じる。
したがって、球受け皿の小型化によってパチンコ機の利便性が損なわれるおそれがあるために、前面扉に大型の部品などを設置することが困難となるという問題が生じていた。
本発明は上記した従来の球受け皿及び球受け皿を取り付けたパチンコ機の問題点を解消するものであり、パチンコ機の正面側に大きく突出することの無い球受け皿であって、さらに所定個数以上の遊技球を貯留可能な球受け皿及びパチンコ機を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段を以下に説明する。本発明のパチンコ機の球受け皿は、多数の遊技球を一時的に貯留するとともに発射装置に遊技球を供給する球受け皿であって、遊技球の直径よりも僅かに大きな幅に形成されて遊技球を1列に整列させる通路が、遊技球の供給方向に沿って2列に平行に形成されたことを特徴とするパチンコ機の球受け皿(請求項1)。
通路を2列に設けることにより通路部分において従来の倍の数の遊技球を貯留することができる。よって、従来の1列しか通路が設けられていない球受け皿に比べて、球受け皿全体の奥行きを小さくしつつも所定数以上の遊技球を貯留することができる。
また、この球受け皿において、前記した2列の通路部の上流側に、多数の遊技球を面状に分散して一時的に貯留する貯留部を設けることとしても良い(請求項2)。
このような貯留部を設けることにより、2列の通路によって遊技球の貯留数を一定以上確保しつつ前面扉の正面に液晶表示装置などの部品を取付可能としながらも、貯留部によって、より多くの遊技球を貯留することができる。
また、前記貯留部内を視認可能な開口部または透過部を設けることとしても良い(請求項3)。
開口部又は透過部によって、遊技者は貯留されている遊技球の一部を目視できる。通路の前面に液晶表示装置などの他の部品が取り付けられていれば、通路内の遊技球の視認は困難であるが、貯留部に開口部又は透過部を設ければ遊技球の視認は容易である。また、特に、貯留されている遊技球の最も上流にあたる貯留部内を視認できるので、この貯留部内に遊技球が視認できれば所定以上の遊技球が貯留されているものとして、遊技者は球切れのおそれを事前に確認できる。
また、前記2列の通路の下流側に、前記2列の通路から交互に遊技球を流下させる遊技球供給装置を設けることができる(請求項4)。
このような遊技球供給装置を備えることにより、発射装置に遊技球を円滑に供給することができ、遊技球の発射間隔を所定間隔により正確に合わせることができる。
また、前述したいずれかの球受け皿をパチンコ機に取り付けることにより(請求項5)、パチンコ機の正面側に球受け皿が大きく突出することが無く、所定個数以上の遊技球を貯留可能なパチンコ機とすることができる。
本発明の球受け皿及びパチンコ機は、通路を2列に設けることにより、前面扉に液晶表示装置などの部品を取り付けるために全体の奥行きを小さくしても所定数以上の必要な数の遊技球を球受け皿に保留することが可能である。
次に、本発明の球受け皿の実施の形態を図を参考にして詳細に説明する。図1から図4に示すように、本発明に係る球受け皿30は、前面扉7の中央に大型の液晶表示装置16を備えたパチンコ機3に取り付けられるものである。
[パチンコ機全体の構成]
図1に示すように、パチンコ機3は、いわゆる「第一種パチンコ機」と呼ばれるパチンコ機である。遊技領域13の中央に特別図柄表示装置(図示省略)を備え、図柄が特定の態様に揃った場合には遊技盤6下部の可変大入賞口装置の開閉扉が開成されて多数の遊技球を入賞することができる、いわゆる「大当たり」と呼ばれる特別遊技状態を生起するパチンコ機である。
図1に示すように、パチンコ機3は、いわゆる「第一種パチンコ機」と呼ばれるパチンコ機である。遊技領域13の中央に特別図柄表示装置(図示省略)を備え、図柄が特定の態様に揃った場合には遊技盤6下部の可変大入賞口装置の開閉扉が開成されて多数の遊技球を入賞することができる、いわゆる「大当たり」と呼ばれる特別遊技状態を生起するパチンコ機である。
パチンコ機3の機枠1は、パチンコ機3の本体2を遊技ホールの設置場所(いわゆる「島設備」)に固定するためのものであり縦長長方形状の木製の枠部材から構成されている。機枠1の前面には、機枠1に対してヒンジ機構によって開閉自在に取付固定された前面枠4が設けられている。
また前面枠4のさらに前面側上部には、ガラス扉枠5が開閉自在に取付固定されている。ガラス扉枠5の背面側には遊技盤6が配設されており、ガラス扉枠5の内側に取り付けられたガラス板を透過して遊技盤6を視認することができる。また、前面枠4の前面側下部には、本発明の球受け皿30と液晶表示装置16が備え付けられた前面扉7が開閉自在に取付固定されている。
また、上記した前面扉7の下方には、球受け皿30の余剰球を貯留するための余剰球受け皿9や、発射装置を駆動して遊技球を遊技領域に向けて発射するための操作ハンドル10が取り付けられている。
遊技盤6の前面には、遊技盤6の周辺付近に全体がほぼ円形状に配設されたガイドレール12が取り付けられており、このガイドレール12に囲まれた区画が遊技領域13とされている。遊技領域13には、図示は省略するが、特別図柄表示装置、普通図柄表示装置、始動入賞口、可変大入賞口装置、通過チャッカー、各種の一般入賞口、アウト口、風車及び多数の釘などが取り付けられている。また、前面扉7の正面視右側寄りには、貸球操作その他の操作を行うための各種のスイッチ類14が取り付けられている。
前述したように、前面扉7の中央付近の上方寄りには、比較的大型の液晶表示装置16が取り付けられている。この液晶表示装置16は、通常時には当該パチンコ機3特有のゲームルールなどが表示されており、一方、大当たり時などには、パチンコ機3に設けられた他の電飾などとともに演出効果を有する画像・動画などを表示する。
[球受け皿の実施の形態1]
次いで、前面扉7に取り付けられた球受け皿30について説明する。球受け皿30は、前面扉7の左端から発射装置(図示省略)に至る間に取り付けられている。球受け皿30の上流側には、遊技球払出装置(図示省略)から遊技球が流下される球通路(図示省略)が連通接続されており、球受け皿30の下流側には、前述したように発射装置が接続されている。
次いで、前面扉7に取り付けられた球受け皿30について説明する。球受け皿30は、前面扉7の左端から発射装置(図示省略)に至る間に取り付けられている。球受け皿30の上流側には、遊技球払出装置(図示省略)から遊技球が流下される球通路(図示省略)が連通接続されており、球受け皿30の下流側には、前述したように発射装置が接続されている。
図5に示すように、球受け皿30は、平面視において、左寄りが幅広で右寄りが幅狭に形成された漏斗状に形成されている。また、左寄りには貯留部32が形成されている。貯留部32は、平面視において先端側にかけて徐々に幅狭となる形状に形成されており、多数の遊技球を面状に分散させて貯留可能に設けられている。図2及び図3に示すように、貯留部32の上方は、前面扉7と一体に形成された開口部8によって開放・露呈されており、貯留されている遊技球を目視可能に設けられている。遊技者は、この開口部8によって、開口部8にまで遊技球が達している程度以上の遊技球が残っているかどうかを確認することができる。
図5に示すように、貯留部32の下流側には、徐々に幅狭に形成されて通路部34に連設される連設部36が形成されている。連設部36は、貯留部32に貯留される遊技球が、2列に形成された通路部34のそれぞれにほぼ同数が流れるようにするために、パチンコ機3の本体2に取り付けられる際に水平となるように形成されている。すなわち、通常パチンコ機3の本体2は、上方が後に傾くように島に設置されており、約1度程度傾けられている。このパチンコ機の傾きに合わせて連設部36が形成されている。また、この連設部36は、パチンコ機3の本体2に取り付けられた際にはパチンコ機3の本体2に対して右側に約5度下り傾斜して形成されている。
図6に示すように、通路部34は全体が細長の樋状に形成されている。通路部34には正面側の第一通路38と背面側の第二通路40とが備えられており、第一通路38と第二通路40とは、隔壁42によって区画されている。図7に示すように、第一通路38及び第二通路40の幅は、流下される遊技球の直径よりも僅かに大きく設けられており、遊技球が一列に整列されるとともに円滑に流下されるように設けられている。
第一通路38と第二通路40とは、それぞれ、その内部に約13個の遊技球を貯留可能な長さに形成されており、両通路によって、約26個の遊技球を貯留可能に設けられている。また、貯留部32と合わせて、約130個の遊技球を貯留可能な大きさに設けられている。ここで、遊技球約130個は、遊技ホールによっても異なるが、一度の貸球操作で払い出される遊技球数に相当する。よって、この球受け皿30では、通常の貸球操作を行った際に全ての遊技球を球受け皿30内に貯留することが可能である。
図6及び図8に示すように、通路部34の先端には下方に向けて開口された開口部35が形成されている。そしてこの開口部35の下方に、二つの通路38,40から交互に1個ずつ遊技球を流下させて、さらに下流の発射装置に1個ずつ遊技球を供給する遊技球供給装置50が設けられている。
遊技球供給装置50には、二つの通路39,40に対応してそれぞれ取り付けられた揺動翼片52a,52bが備えられている。揺動翼片52a,52bには、遊技球を1個ずつ、その下半分程度を収容可能な収容部54が形成されている。また、収容部54の後端部には、揺動翼片52a,52bが前方側に揺動した際に遊技球を係止可能な係止部56が形成されている。そして、この揺動翼片52a,52bは、図示しないソレノイドによって下部の取付軸58を中心にして前後に揺動可能に設けられている。
図8及び図9に示すように、揺動翼片52a,52bは、通路38,40の基端側に揺動された状態において、通路38,40を流下してきた遊技球が1個だけ収容部54内に落下されて収容される。次いで、揺動翼片52a.52bが通路38,40の先端側に揺動されると、収容部54内に収容されていた遊技球が遊技球供給装置50の下方に流下される。また同時にこの状態において、係止部56によりその次の遊技球が収容部54内に落下されないように係止されている。この後に、揺動翼片52a.52bが通路38,40の基端側に揺動されると次の遊技球が1個だけ収容部54内に落下されて、以降、順次同じように遊技球が1個ずつ遊技球供給装置50の下方に流下される。
そして、二つの揺動翼片52a.52bは、通路38,40の基端側・先端側への揺動動作を順次互い違いに行い、それぞれ交互に1個ずつ遊技球を落下させるとともに、所定時間当たりの落下遊技球個数を約2倍に増加させている。そして、このように遊技球供給装置50から落下された遊技球は発射装置に供給される。
本発明は上記した実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、前述の実施の形態とは異なり、貯留部32を省略し、第一通路38及び第二通路40を延伸させて、第一通路38及び第二通路40内に遊技球を貯留することとしても良い。このように構成することにより、貯留部32のようにパチンコ機3正面側に突出する部位が無くなり、球受け皿30の全てに渡ってパチンコ機3の本体2内に収容することが可能である。よって、例えば、このような球受け皿30が設けられる部位の前面扉7に大型の部品を取り付けることの妨げにならない。
また、前述の実施の形態では、球受け皿30の正面側に液晶表示装置16を取り付ける例を示したがこれにに限らず、他の部品を取り付ける場合にも球受け皿30が支障となることはないので本発明が好適である。
また、図10に示すように、貯留部32に、貯留部32内を視認可能に設けられた透過部11を備えることとしても良い。遊技者は、この透過部11を通じても、貯留部32内に貯留されている遊技球を目視できる。
1;機枠、2;本体、3;パチンコ機、4;前面枠、5;ガラス扉枠、6;遊技盤、7;前面扉、8;開口部、9;余剰球受け皿、10;操作ハンドル、11;透過部、12;ガイドレール、13;遊技領域、14;スイッチ類、16;液晶表示装置、30;球受け皿、32;貯留部、34;通路部、35;開口部、36;連設部、38;第一通路、40;第二通路、42;隔壁、50;遊技球供給装置、52a,52b;揺動翼片、54;収容部、56;係止部、58;取付軸。
Claims (5)
- 多数の遊技球を一時的に貯留するとともに発射装置に遊技球を供給する球受け皿であって、
遊技球の直径よりも僅かに大きな幅に形成されて遊技球を1列に整列させる通路が、遊技球の供給方向に沿って2列に平行に形成されたことを特徴とするパチンコ機の球受け皿。 - 前記2列の通路部の上流側に、多数の遊技球を面状に分散して貯留可能な貯留部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機の球受け皿。
- 前記貯留部内を視認可能な開口部または透過部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ機の球受け皿。
- 前記2列の通路の下流側に、前記2列の通路から交互に遊技球を流下させる遊技球供給装置を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のパチンコ機の球受け皿。
- 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の球受け皿を備えたことを特徴とするパチンコ機。
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