JPH11235457A - 遊技機設置島 - Google Patents

遊技機設置島

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JPH11235457A
JPH11235457A JP5900398A JP5900398A JPH11235457A JP H11235457 A JPH11235457 A JP H11235457A JP 5900398 A JP5900398 A JP 5900398A JP 5900398 A JP5900398 A JP 5900398A JP H11235457 A JPH11235457 A JP H11235457A
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JP
Japan
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ball
sphere
balls
storage
tank
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JP5900398A
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English (en)
Inventor
Sadao Ioki
定男 井置
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Sophia Co Ltd
Nishijin Co Ltd
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Sophia Co Ltd
Nishijin Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの球貯留タンクを設けて、これらの球貯
留タンクでバランス良く球を貯留する。 【解決手段】 下部に球貯留タンクを2つ設けた遊技機
設置島において、上部タンク6には、球補給樋7a,7
bへ流す球と球貯留タンクへ流す球とを分流する球分流
路46を設け、この球分流路の下流側に、球貯留タンク
へ球を供給する貯留用球供給管の球入口42a,42b
を球貯留タンクごとに設け、これら貯留用球供給管の球
入口の上流側に、球分流部からの球を球貯留タンクごと
に振り分け制御する球振り分け部材50を設け、球分流
部からの球を振り分けて2つの球貯留タンクに同時に供
給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
雀球遊技機などの遊技機を並べて設置する遊技機設置島
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機設置島内で使用する遊技球の量を
確保するために、設置島の内部下方に複数の球貯留タン
クを長手方向に並べて配置し、これらの球貯留タンク内
に多数の球を貯留するようにしたパチンコ島が提案され
ている。この設置島においては、複数の球貯留タンクに
優先順位を設定し、優先順位の高い球貯留タンクが満杯
になって当該球貯留タンクへの球樋がオーバーフローす
ると、オーバーフローした球を次の優先順位の球貯留タ
ンクに貯留し、これを順次行う構成を採る。そして、遊
技機設置島内の球数は、遊技機の賞球排出により減少
し、また、遊技者が賞球を遊技機設置島に設けられた球
計数装置に投入することにより増加する。このため、遊
技機設置島内にある遊技球の量を監視するための一手段
として、球貯留タンクに検出器を複数箇所設け、これら
検出器からの信号に基づいて球量の概算を把握してい
る。また、「大当り」が連続して発生したために、上部
タンク内から各遊技機に補給する球が不足した場合に
は、球貯留タンクから導出した球を球揚送装置によって
上部タンクに揚送し、ここから球補給樋を介して各遊技
機に球を補給する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遊技機設置島においては、球貯留タンクに優先順位をつ
けて球を貯留しているので、球揚送装置により揚送され
た球は優先順位の高い球貯留タンクに供給されてこの球
貯留タンクは満杯になり易いが、優先順位の低い方の球
貯留タンクには球が供給されにくく、複数の球貯留タン
クが設置されていてもタンクごとに満杯度合が異なり、
偏りが激しくなってしまう。このため、新規開店の際な
ど上部タンク内の球が不足し勝ちな営業を行う場合、球
揚送装置の揚送能力を大きくしておいても、球貯留タン
クからの球の導出が間に合わない事態が発生する。すな
わち、各球貯留タンク内に球が十分に貯留されている初
期であれば各球貯留タンク内の球を同時に導出して球揚
送装置により揚送できるが、各球貯留タンク内の球量も
次第に減少し、その内に満杯度合の低い球貯留タンクは
空になってしまい、この球貯留タンクから球の導出がで
きなくなってしまう。したがって、球揚送装置の揚送能
力に拘らず球貯留タンクからの球の導出量の減少に起因
して、上部タンク内の球不足という非常事態が発生す
る。
【0004】また、球の導出に優先順位をつけると、優
先順位の低い方の球貯留タンク内の球が導出される機会
が減少するので、貯留している球が錆びたりゴミが付着
するなどの不都合が生じる。そして、球貯留タンクへ球
を供給する球樋がオーバーフローすることで優先順位を
つけると、優先順位の高い球貯留タンクへの球樋は、球
で満杯になっている時間が長く、このため球樋自体の強
度を高くする必要があり、また、常時満杯になっている
球樋内では球止まりが発生し易い。
【0005】本発明は上記事態に鑑みなされたもので、
その目的は、複数の球貯留タンクを設けて、これらの球
貯留タンクでバランス良く球を貯留できる遊技機設置島
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたもので、請求項1に記載のもの
は、長手方向に複数の遊技機を並設し、これら遊技機か
ら排出される使用済みの球を所定方向に誘導して回収す
る球回収樋と、該球回収樋と接続して回収した球を揚送
する球揚送装置と、該球揚送装置により揚送された球を
遊技機よりも上方で貯留する上部タンクと、上部タンク
内の球を各遊技機に補給する球補給樋とを備えた遊技機
設置島において、遊技機設置内の下部に球貯留タンクを
複数配設し、上部タンクには、球補給樋へ流す球と球貯
留タンクへ流す球とを分流する球分流部を設け、この球
分流部の一方の下流側に、球貯留タンクへ球を供給する
貯留用球供給流路の球入口を球貯留タンクごとに設け、
これら貯留用球供給流路の球入口の上流側に、球分流部
からの球を球貯留タンクごとに振り分ける振り分け部材
を設け、球分流部からの球を振り分けて複数の球貯留タ
ンクに同時に供給可能としたことを特徴とする遊技機設
置島である。
【0007】請求項2に記載のものは、振り分け部材
は、球分流部からの球の流れの上流側に位置する振り分
け頂部と、この振り分け頂部から各貯留用球供給流路の
球入口側に向けてそれぞれ傾斜した複数の球案内面とか
らなり、球分流部から流下する球を振り分け頂部で振り
分けて、振り分けた球を球案内面により各球入口に案内
することを特徴とする請求項1に記載の遊技機設置島で
ある。
【0008】請求項3に記載のものは、振り分け頂部の
位置を球貯留タンクの貯留量の割合に応じた位置に設定
し、球貯留タンクの貯留量の割合に応じて球を振り分け
ることを特徴とする請求項2に記載の遊技機設置島であ
る。
【0009】請求項4に記載のものは、振り分け頂部の
位置を移動可能とし、振り分け部材による振り分け割合
を調整可能としたことを特徴とする請求項1または2に
記載の遊技機設置島である。
【0010】請求項5に記載のものは、振り分け部材を
上部タンクに対して着脱可能とするとともに、振り分け
部材の取り付け方向を変換可能とし、振り分け部材の取
り付け方向により振り分けの割合を調整可能としたこと
を特徴とする請求項1または2に記載の遊技機設置島で
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、代表的な遊技機であるパ
チンコ遊技機1を設置した遊技機設置島2(以下、設置
島2という。)の概略構成図、図2は3つの設置島2の
接続状態を示す斜視図、図3は3つの設置島2の正面
図、図4は設置島2のほぼ中央に設置した球揚送装置3
の斜視図、図5は球揚送装置3の断面図である。
【0012】この設置島2は、一面に2台、相対向する
両面で4台のパチンコ遊技機1を背向状態にして設置で
きる大きさの開口部を形成した金属製フレーム4を1モ
ジュールとし、このフレーム4を所定数連結することに
より床面積に応じた長さにできるように構成されてお
り、長手方向のほぼ中央部分には球揚送装置3用フレー
ム4を配置するとともに、このフレーム4内に球揚送装
置3を配設する。各フレーム4の所定高さには設置用棚
部(図示せず)が形成されているので、この設置用棚部
上にパチンコ遊技機1を設置するとともに、台間球貸機
5等の設備を設置する。
【0013】そして、この様に構成した設置島2の上部
には、球揚送装置3により揚送した球を貯留する上部タ
ンク6を設け、この上部タンク6から各パチンコ遊技機
1に球を補給する第1球補給樋7aと第2球補給樋7b
を設置島2の各端部に向けてそれぞれ僅かに下り傾斜し
た状態で架設するとともに、上部タンク6から後述する
第1球貯留タンク10aに供給する球を流下する第1貯
留用球供給流路11aと第2球貯留タンク10bに供給
する球を流下する第2貯留用球供給流路11bを同様に
下り傾斜した状態でそれぞれ架設する。第1,第2球補
給樋7a,7bには、各パチンコ遊技機1ごとに枝樋1
2を分岐し、枝樋12の出口をパチンコ遊技機1の球タ
ンク上部に臨ませる。したがって、パチンコ遊技機1の
球タンク内の球が不足した場合には、枝樋12に設けた
球補給装置の作動により当該パチンコ遊技機1の球タン
ク内に、球補給樋7内の球を補給することができる。
【0014】一方、設置島2内の下部、具体的にはパチ
ンコ遊技機1よりも少し低い位置には、各パチンコ遊技
機1から排出される使用済みの球(アウト球とセーフ
球)を回収する第1球回収樋13aと第2球回収樋13
bを設置島2の各端部からそれぞれ球揚送装置3に向け
て僅かに下り傾斜した状態で設ける。なお、本実施形態
では、パチンコ遊技機1から排出された使用済みの球を
一旦パルスタンクに受け入れ、ここで計数してから球回
収樋13に流下するように構成してある。また、第1,
第2球回収樋13a,13bは、両側のパチンコ遊技機
1から排出された使用済みの球を途中で落下させること
なく球揚送装置3まで流下させるために、両側縁に落下
防止部材として壁を立設してある。
【0015】本実施形態においては、各パチンコ遊技機
1から排出された使用済みの球をすべて球回収樋13に
より回収して球揚送装置3によって揚送研磨するので、
汚れた使用済みの球が、後述する球貯留タンク内にその
まま貯留されることはない。同様に、設置島2の端部や
途中に球計数装置14を設けた場合、この球計数装置1
4から排出される計数済みの球も主として球回収樋13
に流し込んで回収するので、この点においても、汚れた
球をそのまま球貯留タンクで貯留することは殆どない。
【0016】また、上記第1球回収樋13aよりも低い
設置島2内に第1球貯留タンク10aを、第2球回収樋
13bよりも低い設置島2内に第2球貯留タンク10b
をそれぞれ設置島2の長手方向に沿って配設する。そし
て、設置島2の端部に位置する第1,第2貯留用球供給
流路11a,11bの傾斜下端からこれらの流路11
a,11bの一部として機能する第1,第2球流下路1
5a,15b(図12)を垂設し、第1球流下路15a
の下端を第1球貯留タンク10aに連通し、第2球流下
路15bの下端を第2球貯留タンク10bに連通する。
したがって、球揚送装置3が揚送した球が上部タンク6
から第1,第2貯留用球供給流路11a,11bに流入
すると、これらの流路を通って球が設置島2の上部を通
って設置島2の端部まで流下し、その後は第1,第2球
流下路15a,15bを介して設置島2下部に配設され
た第1,第2球貯留タンク10a,10b内に流入して
貯留される。
【0017】球揚送装置3は、図4に示すように、遊技
店の床面に固定する固定ベース20に下端を固定した状
態で上下方向に長尺な筺体21を垂直に立設し、筺体2
1の下部に駆動ローラ22を、上部に従動ローラ23を
それぞれ軸方向を水平に向けた状態で設け、両ローラ2
2,23間に、上昇側のベルトを筺体21内に配置し下
降側のベルトを筺体21の外に配置して無端ベルト24
を掛け渡し、筺体21の外部を通る無端ベルト24の途
中にテンションローラを押し当てて無端ベルト24に張
力を付加し、上記駆動ローラ22の軸には駆動機構とし
て減速機付きリフトモーター25を接続し、駆動ローラ
22の下方の球入口26にはパチンコ球を整列して導入
する球導入ガイドを設け、筺体21の上端には、揚送し
たパチンコ球を排出する球排出口27を横向きに突設す
る。
【0018】この筺体21は、設置した状態で遊技機設
置島2の外側に向いた一側面が上下に大きく開口した縦
長な筐本体21aと、この筐本体21aの開口に開閉可
能な状態で取り付けた縦長な蓋21bとからなる。そし
て、筐本体21aの開口の幅は前後寸法よりも大きく設
定し、また、開口の上下長さは、下端の駆動ローラ22
のほぼ下半を曲面で覆うロアアールから従動ローラ23
のほぼ上半を曲面で覆うアッパーアールまで十分長尺に
設定してある。このような縦長な筐本体21aの内部に
は、上端に従動ローラ23を、下端に駆動ローラ22を
設ける他に、従動ローラ23と駆動ローラ22の間に
は、無端ベルト24の裏面に接触するバックアップロー
ラ29を多数設け、これらのバックアップローラ29間
に設けたバックアッププレート(図示せず)とにより無
端ベルト24が直線状態を維持しながら上昇するように
構成してある。なお、バックアップローラ29は従動ロ
ーラ23や駆動ローラ22よりも小径であり、これらの
ローラ22,23,29はすべて平行に位置している。
【0019】本実施形態では分割蓋21bとして、同じ
上下長さ、即ち開口の上下寸法の半分の長さを有する上
段蓋21bと下段蓋21b′とを取り付けて筐本体21
aの開口を塞ぎ、しかも上段蓋21bと下段蓋21b′
とに互換性を持つように構成してあるので、上段蓋21
bと下段蓋21b′とは同じ寸法であるばかりでなく取
付金具を含めて同じ構成としてある。
【0020】この様な互換性を持たせた蓋21bは、図
5に示すように、筐本体21aの幅と同様の幅を有する
平面部と、この平面部の左右両側縁から無端ベルト24
側に延設した側面部とを有する断面略コ字状の部材であ
り、側面部の内側に、研磨布用溝を縦方向に形成すると
ともに、この研磨布用溝よりも平面部側に隣接させて案
内板材用溝を縦方向に形成してある。そして、平面部の
外側の上部に、コイルスプリングの付勢力により常時下
方に向けて付勢してある可動クランプ部材30aを、下
部に固定クランプ部材30bをそれぞれ設け、平面部の
内側に押圧付勢部材として押圧スプリング31を多数設
け、これらの押圧スプリング31の付勢力により、両ク
ランプ部材30a,30bで縦方向のテンションを加え
て張設した研磨布32を案内板材33によって無端ベル
ト24側に押圧する。
【0021】研磨布32は、耐摩耗性に優れ皺になり難
い適度な剛性を有する布材であり、上端部分と下端部分
を蓋21bの裏側に過不足なく折り返して止着し得る十
分な長さで切断してあり、例えば合成樹脂製の不織布を
用いる。そして、この研磨布32には、静電防止剤や抗
菌剤などを予め含浸させておくことが好ましい。
【0022】案内板材33は、揚送するパチンコ球を整
列して案内するものであり、本実施形態では合成樹脂製
板に深さが球径の半分弱である断面半円形の球案内溝3
4を7本平行に形成し、左右の側縁には案内板材用溝内
に嵌合して前進位置を規制するとともに左右の位置を規
制する嵌合段部を形成してある。なお、この案内板材3
3の上下長さは、蓋21bの上下長さと同じに設定す
る。
【0023】研磨布32を張設した2つの蓋21b,2
1b′を筐本体21aに取り付けると、研磨布32と無
端ベルト24との間に揚送路28が形成される。したが
って、この状態で球揚送装置3を始動すると、球導入ガ
イドにより整列した状態で導入されたパチンコ球が無端
ベルト24と研磨布32との間の揚送路に入り込む。そ
して、球導入ガイドにより整列されてガイドされる位置
は、案内板材33の球案内溝34の位置に合わせてあ
る。したがって、導入されたパチンコ球は、研磨布32
を間に挟んだ状態で球案内溝34内に入り込み、この状
態で押圧スプリング31の付勢力により無端ベルト24
側に押圧される。この挟持状態で無端ベルト24が上昇
移動しているので、これにより揚送力を受ける。このた
め、揚送路28内に入り込んだパチンコ球は転がりなが
ら揚送され、この転がりにより研磨布32に研磨されて
表面の汚れが除去される。
【0024】そして、研磨されながら揚送路28内を上
昇したパチンコ球は、従動ローラ23を乗り越えると、
筺体21の球排出口27から排出されて上部タンク6内
に入る。
【0025】上部タンク6は、球揚送装置3により揚送
された球を貯留するタンク本体35と、隣りの設置島2
へ球を補給したり、或は当該設置島2の球が不足したと
きに隣りの設置島2から球を受けいれるバランスタンク
36とから構成されている。タンク本体35は、縦長直
方体形の有底箱体であり、球揚送装置3側の側面の上部
に、球揚送装置3の球排出口27が挿入される入口37
を開口し、この入口37の下方に、一側面から上連通口
39a側に向けて下り傾斜する第1棚40aを他側面の
手前まで設けるとともに、第1棚40aの傾斜下端から
第2棚40bを球揚送装置3側の側面に向けてその手前
まで下り傾斜させた状態で設け、この第2棚40bの他
側面側の側縁を他側面に開口している上連通口39aの
開口下縁に接続し、第2棚40bの傾斜下端縁の先方に
第3棚40cを他側面から一側面手前まで下り傾斜した
状態で設けるとともに、上記各棚40a,40b,40
c間の段差を塞ぐ仕切り壁41を立設し、第3棚40c
の傾斜下端縁の下方に、第4棚40dを一側面から他側
面の下連通口39b側に向けて下り傾斜した状態で他側
面の手前まで設ける。
【0026】本実施形態では第4棚40dの傾斜下端の
少し上流側に、第1,第2球補給樋7a,7bへ流す球
と球貯留タンク10へ流す球とを分流する球分流部を設
け、この球分流部の一方の流路の下流側に、球貯留タン
ク10へ球を供給する貯留用球供給流路11の球入口4
2を球貯留タンク10ごとに設ける。図面に示す球分流
部の実施形態は、断面略四角形のパイプ材43を球揚送
装置3側の側面に寄せて上端を第4棚40dの上方に突
出する状態で縦方向に取り付けることにより、第4棚4
0dの上面よりも所定寸法高い位置に貯留用球供給流路
11側への球導入口44を上方に向けて開口させ、この
球導入口44の周囲にフランジ状或は鍔状の球導入案内
面部材45を設ける。この様に構成すると、球導入口4
4からパイプ材43の内部の空部が、球貯留タンク10
への球を流す球分流路46となる。
【0027】そして、タンク本体35の他側面から第4
棚40dの傾斜下端縁近傍まで第5棚40eを下り傾斜
した状態で設けるとともに、この第5棚40eの下方
に、第5棚40eと一体化してほぼ平行な状態で下連通
口39bの開口下縁から球導入流路47を設け、該球導
入流路47の下端出口をパイプ材43の側面に接続して
球分流路46に連通させ、この連通部分よりも下方に、
中央から左右(一側面側と他側面側)に下り傾斜した振
り分け床部49を設け、この振り分け床部49の傾斜下
端の一側面に第1球補給樋7aの第1入口7a′を、他
側面に第2球補給樋7bの第2入口7b′を開設する。
また、前記したパイプ材43の下部を振り分け床部49
に貫通させて下方に突出させて、下端出口を振り分け床
部49の下方に下向きに開口し、振り分け床部49の下
方に上下間隔を空けた状態で振り分け部材50を設け
る。
【0028】振り分け部材50は、球分流部からの球を
球貯留タンク10ごとに振り分ける部材であり、振り分
けた球を複数の球貯留タンク10に同時に供給可能とす
る。本実施例における振り分け部材50は、第1,第2
球貯留タンク10a,10bにほぼ同じ量の球を振り分
けるようにしたもので、中央の振り分け頂部50aから
左右(一側面側と他側面側)に球案内面50b,50c
が下り傾斜したものであり、一方の球案内面50bの傾
斜下端が対向する一側面に第1貯留用球供給流路11a
の第1球入口42aを、他方の球案内面50cの傾斜下
端が対向する他側面に第2貯留用球供給流路11bの第
2球入口42bをそれぞれ開設してある。
【0029】そして、前記したパイプ材43の下端出口
は、振り分け部材50の振り分け頂部50aの上方に位
置する。また、振り分け頂部50aの一側(パイプ材4
3とは反対側)にはオーバーフロー管51のオーバーフ
ロー導入口51′が振り分け頂部50aよりも高い位置
で上方に向けて開口しており、このオーバーフロー管5
1の下端出口は、球揚送装置3の球入口26近くの第1
球回収樋13aに接続しており、貯留用球供給流路11
内に球が満杯になって振り分け部材50上にも球が所定
量よりも多くなると、即ちオーバーフロー導入口51′
よりも高い位置まで球が溜ると、オーバーフロー導入口
51′からオーバーフローした球を球揚送装置3に戻す
ように構成してある。
【0030】この様な構成からなる上部タンク6におい
て、球揚送装置3により球を揚送すると、この球は上部
タンク6の第1棚40a上に排出され、この球は第1棚
40aの傾斜によりバランスタンク36の上連通口39
aに向かって流下し、バランスタンク36内の球供給側
流路52に球が充満していなければその多くが球供給側
流路52に流れ込み、球供給側流路52に球が満杯の状
態になると第1棚40a、第2棚40b、第3棚40c
上を順次流下する。球が第3棚40cから第4棚40d
上に流下した場合、第4棚40dの上面よりも所定寸法
高い位置に球導入口44が開口しているので、第3棚4
0cから流下した球は、第4棚40d上に球が溜ってい
ない状態においては、第5棚40e側に確実に分流さ
れ、球導入口44から貯留用球供給流路11側の球分流
路46に分流されることは殆どない。したがって、タン
ク本体35の内部に貯留されている球のレベルが球導入
口44よりも低い状態では、球は、第3棚40c、第4
棚40d、第5棚40e上を通って球振り分け床部49
上に流下し、この球振り分け床部49で左右に振り分け
られて第1,第2入口7a′,7b′から第1,第2球
補給樋7a,7b内に流れ込む。
【0031】第1,第2球補給樋7a,7b内に球が充
満すると、球振り分け床部49上に球が次第に貯留さ
れ、球のレベルが次第に上昇する。そして、更に球が揚
送されると、球のレベルが第5棚40eに到達し、次に
第4棚40d上にも貯留され、遂には図9,図10に示
すように球導入口44の高さまで上昇する。
【0032】球のレベルが球導入口44の高さにまで上
昇してもさらに球が揚送されると、これらの球は、球分
流部として機能する上向き球導入口44からパイプ材4
3内の球分流路46を流下して振り分け部材50の振り
分け頂部50a上に落下する。したがって、球導入口4
4は、球補給樋7へ補給する球が余った場合のオーバー
フロー口としても機能している。
【0033】本実施形態では、パイプ材43の下端出口
の下方に振り分け頂部50aが位置しているので、球分
流路46の下端出口から流下した球は、振り分け頂部5
0aの左右にほぼ同じ量が振り分けられる。そして、左
側に振り分けられた球は左側の球案内面50b上を流下
して一側面の第1球入口42aから第1貯留用球供給流
路11a内に流れ込み、右側に振り分けられた球は右側
の球案内面50c上を流下して他側面の第2球入口42
bから第2貯留用球供給流路11b内に流れ込む。な
お、タンク本体35の各隅角部には、球の滞留を防止す
る案内部53を設けてある。
【0034】左側の第1貯留用球供給流路11a内に流
れ込んだ球は、この流路内を流下して設置島2の左側端
部に到達し、ここから第1球流下路15aを介して設置
島2の左側下部に配設された第1球貯留タンク10a内
に流入して貯留される。また、第2貯留用球供給流路1
1b内に流れ込んだ球は、右側の第1貯留用球供給流路
11a内に流れ込んだ場合と同様に、設置島2の右側端
部に到達してから第2球流下路15bを介して設置島2
の右側下部に配設された第2球貯留タンク10b内に流
入して貯留される。
【0035】上部タンク6のタンク本体35には、貯留
されている球の量によって球揚送装置3の作動を制御す
る球レベル用の検出器を設けてある。本実施形態ではタ
ンク本体35の側面であって第4棚40dと第5棚40
eとの間の高さに上部タンク球量スイッチ54を設け、
球のレベルが上部タンク球量スイッチ54の高さまで下
降すると、この上部タンク球量スイッチ54からの信号
に基づいて島制御装置55が球揚送装置3を始動して球
の揚送を開始し、島制御装置55に予め設定してある所
定時間が経過した時点で球揚送装置3の作動を停止する
ように構成してある。したがって、上部タンク6内の球
の貯留量が減少して球揚送装置3が作動しても、球のレ
ベルが第1棚40aよりも高くなくことはない。なお、
第1棚40aよりも少し高い位置にリミットスイッチ5
6を設け、このリミットスイッチ56が貯留球のレベル
を検出すると、このリミットスイッチ56からの信号に
基づいて島制御装置55が異常貯留と判断して、球揚送
装置3を強制的に停止し、係員に報知する。
【0036】次に、球貯留タンク10について説明す
る。なお、第1球貯留タンク10aと第2球貯留タンク
10bとは長さが異なるが同様の構成であり、また、本
実施形態では貯留量が同じであるため、第1球貯留タン
ク10aについて説明する。
【0037】第1球貯留タンク10aは、設置島2の長
手方向に沿って形成した長尺な箱状の上面開放タイプの
タンクであり、具体的には設置島2の一端から球揚送装
置3の手前までの長さを有する。この第1球貯留タンク
10aの一方の側面の長手方向ほぼ中央に、後述する第
1球排出装置60aを収納する凹室状のリフト収納室6
1を形成してある。したがって、図11に示すように、
リフト収納室61を形成した部分だけは幅が狭くなって
いる。また、この第1球貯留タンク10aの底面は、両
端側から長手方向のほぼ中央に向かって緩やかに下り傾
斜して、傾斜下端近傍においてはリフト収納室61を形
成した一方の側面側に向かって下り傾斜しており、この
底面の傾斜下端に対応する側面、即ちリフト収納室61
の壁面の下部に球出口62を開設してある。
【0038】第1球貯留タンク10aの幅は、図11に
示すように、第1球回収樋13aよりも十分に幅広であ
り、本実施形態では第1球回収樋13aの約2倍の幅員
を有する。そして、この第1球貯留タンク10aには、
設置島2の端部側に配置した第1球流下路15aから流
入する球を全長に亘って均して貯留させる貯留均等化手
段を備えるとともに、長手方向のほぼ中央であって前記
球出口62を開設した側面に臨む位置に第1球排出装置
60aを備え、この第1球排出装置60aを設置する部
分には、前記したように幅員を他の部分よりも狭めたリ
フト収納室61として成形されている。
【0039】貯留均等化手段は、球貯留タンク10の底
面との間に球貯留空間を空けた状態で球貯留タンク10
の長手方向に沿って延在する球転動部材63により構成
する。この球転動部材63は、図11及び図12に示す
ように、ゴム等の弾性材を敷設した上面が球貯留タンク
10より幅狭(本実施形態では約半分)な平坦な板材で
あり、この上面が球流下路15aの出口側(すなわち、
設置島2の端部側)から球貯留タンク10の長手方向に
沿ってその端部に向けて下り傾斜している。
【0040】したがって、球流下路15aの出口から流
出した球が球転動部材63上に載ると、この球は上面の
下り傾斜によって第1球貯留タンク10aの球揚送装置
3側端部に向かって転動して移動し始める。そして、こ
の上面の側縁には落下を規制する壁等がないので、球は
球流下路15aの出口から流出した時の流出方向のいか
んによって、或は流下途中で他の球との衝突によって弾
かれた方向のいかんによって側縁から球が自由に落下で
き、傾斜下端まで転動する球もあれば途中で落下する球
もある。このため、球転動部材63上から落下する球の
位置が集中することはなく分散されて、第1球貯留タン
ク10a内に貯留される球の均一化を図ることができ
る。
【0041】そして、第1球貯留タンク10aには、そ
れぞれ貯留している球のレベル、すなわち球の量を検出
する検出器としてタンク球量スイッチ64aを備えてお
り、このスイッチ64aからの信号に基づいて、当該球
貯留タンク10a内への球の流入を制御する。例えば、
球貯留タンク10a内に球が十分に貯留されて球のレベ
ルが所定位置まで上昇すると、上記球量スイッチ64a
が上昇した球のレベルを検出し、この球量スイッチ64
aからの満杯信号(例えば「H」信号)に基づいて、島
制御装置55が球揚送装置3の作動を停止する。したが
って、球貯留タンク10aから球が溢れ出すことはな
い。
【0042】また、第1球貯留タンク10a内の球の量
が所定レベルまで到達していない場合には、上記球量ス
イッチ64aからの球貯留可能信号(例えば「L」信
号)に基づいて島制御装置55が球揚送装置3の作動を
継続し、上部タンク6から分流した球を球貯留タンク1
0a内に流入させ続ける。そして、球貯留タンク10a
内の球のレベルが所定位置まで上昇して満杯になると、
前記したように、球量スイッチ64aからの満杯信号に
基づいて、島制御装置55が球揚送装置3の作動を停止
する。
【0043】なお、第1球貯留タンク10a内の球が不
足した場合には、球不足検出器65aが異常球不足信号
を送出し、この信号に基づく警告などにより係員が球を
外部から投入したり、隣りの設置島2の上部タンク6か
ら球渡し樋を介して当該設置島2の上部タンク6内に球
の補給を受けるように構成する。そして、第2球貯留タ
ンク10bに関しても同様の構成である。
【0044】次に、球排出装置60について説明する。
この球排出装置60は、島制御装置55からの補給指令
に基づいて球貯留タンク10内の球を揚送して球回収樋
13に排出する装置であり、前記した球揚送装置3と同
様の構造、即ち上部と下部に設けたローラー間に無端ベ
ルトを掛け渡し、この無端ベルトの回動と押圧板、或は
押圧板に添設した研磨布との間に挟持した球を揚送す
る。
【0045】本実施形態では第1球貯留タンク10aと
第2球貯留タンク10bの貯留量を同じに設定し、前記
した上部タンク6の振り分け部材50の振り分け制御に
より、両球貯留タンク10a,10bにほぼ同じ量の球
を供給するので、常時両球貯留タンク10a,10bに
はほぼ同じ量の球が貯留されている。
【0046】したがって、当該設置島2内で「大当り」
が集中して発生した場合などにおいて、上部タンク6内
の球が不足して第1,第2球貯留タンク10a,10b
で貯留していた球を使用する必要が生じたと島制御装置
55が判断した場合には、第1,第2球貯留タンク10
a,10bに設けてある球排出装置60a,60bを同
時に作動して、短時間で大量の球を両球貯留タンク10
a,10から球回収樋13a,13bに取り出して球揚
送装置3に送ることができる。また、第1,第2球貯留
タンク10a,10b内に貯留している球の量がほぼ同
じに保たれているので、一方の球貯留タンク10だけが
早い時期に空になってしまい、他方の球貯留タンク10
からだけ、即ち、他方の球排出装置60だけが球を取り
出して、必要量に達するまでに長時間を要するなどの不
都合を解消することができる。
【0047】また、賞球排出が度重なり当該設置島2の
両球貯留タンク10a,10b内の球の貯留量も減少し
て球不足が発生した場合には、隣りの設置島2から球の
補給を受けることができる。即ち、バランスタンク36
には隣りの設置島2のバランスタンク36と球受渡し樋
66a,66bを介して接続しており、当該設置島2内
の球が不足した場合には、島制御装置55が当該設置島
2のバランスタンク36に設けてあるシャッター70の
シャッターモーター71を作動して開き、球受渡し樋6
6bから球をバランスタンク36内に受け入れる。
【0048】この様にして受け入れた球は、バランスタ
ンク36の下連通口39bから球導入流路47を通って
パイプ材43内に流入し、振り分け部材50上に流下す
る。したがって、球揚送装置3によって揚送された球と
同様に、貯留用球供給流路11a,11bから球貯留タ
ンク10a,10b、球排出装置60a,60b、球回
収樋13a,13b、球揚送装置3、上部タンク6、球
補給樋7a,7bを通って各パチンコ遊技機1に補給さ
れる。
【0049】一方、隣りの設置島2で球不足が発生する
と、隣りの設置島2のバランスタンク36に設けてある
シャッター70が開くので、当該設置島2のバランスタ
ンク36から隣りの設置島2のバランスタンク36に接
続している球受渡し樋66a内の球が隣りの設置島2に
補給されて球受渡し樋66a内の球が減少する。この様
な場合には、当該設置島2の球揚送装置3が上部タンク
6内に揚送した球が第1棚40aから第2棚40bを流
下して、上連通口39aからバランスタンク36内に補
給され、球受渡し樋66aを満たす。
【0050】なお、島制御装置55は、隣り合う設置島
2の球貯留タンク10内の貯留量を監視しており、貯留
量に大差が生じないように制御している。
【0051】上記した第1の実施形態では第1,第2球
貯留タンク10a,10bの貯留量が同じなので、上部
タンク6の振り分け部材50の振り分け頂部50aを球
分流部、即ちパイプ材43の下端出口の中心線と同軸上
に配置したが、第1,第2球貯留タンク10a,10b
の貯留量が異なる場合には、振り分け頂部50aの位置
を貯留量が少ない方の球貯留タンク10への球入口42
側に移動して設け、第1,第2球貯留タンク10a,1
0bの貯留量の割合に応じて振り分けるようにする。例
えば、第1球貯留タンク10aの貯留量が多く、第2球
貯留タンク10bの方が少ない場合、振り分け頂部50
aの位置を貯留量が少ない第2球貯留タンク10bへの
第2球入口42b側に寄せて配置する。そして、この偏
り量の大きさは、貯留量の割合に応じた寸法とする。こ
の様にすると、球貯留タンク10の貯留量の差に拘らず
満杯の度合を揃えることができ、設置島2内の球の貯留
のバランスをとることができる。
【0052】また、振り分け部材50は、上方から振り
分け頂部50aに流下する球を振り分けるものに限ら
ず、球分流部から流下してきた球を振り分けることがで
きればよい。したがって、球の流れ方向は、横方向でも
よい。要するに、振り分け部材50は、球分流部からの
球の流れの上流側に位置する振り分け頂部50aと、こ
の振り分け頂部50aから各貯留用球供給流路11の球
入口42側に向けてそれぞれ傾斜した複数の球案内面5
0とからなり、球分流部から流下する球を振り分け頂部
50aで振り分けて、振り分けた球を球案内面50b,
50cにより各球入口42に案内する機能を備えていれ
ばよい。
【0053】例えば、図14および図15に示すよう
に、球分流部を構成するパイプ材43、即ち球分流路4
6の出口46′を横向きに開口し、平面形状が略三角形
にした振り分け部材50の振り分け頂部50aを上記出
口46′に向けて取り付けてもよい。この様にすると、
パイプ材43内を流下して出口46′から横向きに流出
した球が振り分け頂部50aによって振り分けられ、一
方に振り分けられた球は左側の球案内面50bによって
流下方向を変えて第1球入口42aに案内されて第1貯
留用球供給流路11a内に流れ込み、他方に振り分けら
れた球は右側の球案内面50cによって流下方向を変え
て第2球入口42bに案内されて第2貯留用球供給流路
11b内に流れ込む。
【0054】また、上記した三角形の振り分け部材50
の取り付け角度を変換可能に構成すると、例えば振り分
け頂部50aを第2球入口42b側に寄せて取り付ける
と、第1球入口42a側に第2球入口42b側よりも多
くの球を振り分けることができ、この振り分け頂部50
aの位置により振り分け割合を変化させることができ
る。そして、振り分け部材50を着脱可能に構成する
と、取り付け角度の調整も容易である。
【0055】また、図16に示すように、振り分け頂部
50aを第2球入口42b側に十分に寄せて取り付ける
と、出口46′から流出した球をすべて第1球入口42
a側に向けて流すことができるので、球揚送装置3の片
側にのみ球貯留タンク10を設けた場合に有効である。
【0056】さらに、振り分け部材50の振り分け頂部
50aの位置を駆動機構により変動可能にしてもよい。
例えば、図17および図18に示すように、パイプ材4
3の出口46′に近い位置に可動軸73を左右方向に移
動可能に立設し、この可動軸73よりも遠い位置に左右
の固定軸74a,74bを立設し、可動軸73には、サ
ーボモータ等の振分量調整モーター75を駆動源として
接続し、可動軸73と両固定軸74a,74bに可撓性
のあるベルト76を掛けて平面形状三角形の振り分け部
材50を構成してもよい。この様に構成すると、島制御
装置55からの信号により振分量調整モーター75を作
動して可動軸73の位置を左右方向に変化させることに
より、パイプ材43の出口46′に対する投影面積を変
化させることができるので、この投影面積の増減により
振り分け割合を変化させることができる。なお、可動軸
73の移動は、モーターなどの電気的駆動源に限らず、
手動で動くように構成してもよい。
【0057】また、振り分け部材50の振り分け頂部5
0aの位置を変動する具体的構成は、可動軸73を左右
方向に真っ直ぐ移動することに限らず、例えば図19図
及び図20に示すように、回転体79に可動軸73を偏
心させて立設して振分量調整モーター75の駆動により
回転体79を回転することにより円弧状に移動し、この
移動量を振分量調整用センサ77により検出して振り分
け量を制御してもよい。
【0058】この様に構成すると、球揚送装置3を作動
している間であっても、左右の第1,第2球貯留タンク
10a,10bの球貯留量に大きく差が生じた場合など
に、貯留量の少ない方の球貯留タンク10により多くの
球を供給することもできる。この様な供給量の調整は、
島制御装置55において、振分量調整処理として行う。
例えば、図21に示すように、第1球貯留タンク10a
の容量情報を取得するとともに(S1)、第2球貯留タ
ンク10bの容量情報を取得し(S2)、両タンクの容
量を比較し(S3)、この容量比較値に基づいて駆動源
の作動値を決定し(S4)、この決定した作動値に基づ
いて駆動源(モーター)を作動して可動軸73を移動す
る(S5)。この様な振分量調整処理を行う場合として
は、例えば第2球貯留タンク10b内の球の方が少ない
場合には、図20に示すように、可動軸73を移動する
ことにより振り分け頂部50aを第1球入口42a側に
移動し、これにより第2球案内面50cの出口46′に
対する投影面積を拡大する。この様にすると、パイプ材
43の出口46′から流出した球の多くが第2球案内面
50cに案内されて第2球入口42bに向かって振り分
けられ、これにより第2球貯留タンク10bへの供給が
第1球貯留タンク10aへの供給よりも増大して、両球
貯留タンク10a,10bの貯留量のバランスを簡単に
とることができる。
【0059】なお、前記した各実施形態では、球揚送装
置3にベルト駆動タイプを用いたが、球揚送装置3は球
を揚送することができればどのような構成でも良く、例
えば揚送パイプ内の螺旋材を回転することにより球をペ
レットと攪拌混合しながら揚送するスクリュータイプで
もよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を奏する。請求項1の発明によれば、上部タン
クに、球補給樋へ流す球と球貯留タンクへ流す球とを分
流する球分流部を設け、この球分流部の一方の下流側
に、球貯留タンクへ球を供給する貯留用球供給流路の球
入口を球貯留タンクごとに設け、これら貯留用球供給流
路の球入口の上流側に、球分流部からの球を球貯留タン
クごとに振り分ける振り分け部材を設け、球分流部から
の球を振り分けて複数の球貯留タンクに同時に供給する
ことができる。したがって、球貯留タンクを複数設けて
も、これらの球貯留タンク内に平均して球を貯留するこ
とができる。このため、例えば新規開店営業などで、
「大当り」が集中したことにより設置島で循環使用して
いた球が不足した場合、これらの球貯留タンクから球を
同時に排出して球揚送装置によって揚送して使用するこ
とができるし、同時に排出しても、ある球貯留タンクだ
けが早々と空になり、球の排出に無駄な時間を要するな
どの不都合を解消することができる。
【0061】請求項2の発明によれば、振り分け部材
は、球分流部からの球の流れの上流側に位置する振り分
け頂部と、この振り分け頂部から各貯留用球供給流路の
球入口側に向けてそれぞれ傾斜した複数の球案内面とか
らなり、球分流部から流下する球を振り分け頂部で振り
分けて、振り分けた球を球案内面により各球入口に案内
するので、振り分けを円滑に行うことができ、球止まり
や球詰まりなどを未然に防止することができる。
【0062】請求項3の発明によれば、振り分け頂部の
位置を球貯留タンクの貯留量の割合に応じた位置に設定
し、球貯留タンクの貯留量の割合に応じて球を振り分け
るので、球貯留タンクの貯留量に差がある場合であって
も、バランス良く球を貯留することができる。
【0063】請求項4の発明によれば、振り分け頂部の
位置を移動可能とし、振り分け部材による振り分け割合
を調整可能としたので、何等かの原因により球貯留タン
ク内の貯留量に差が生じたとしても、振り分けの割合を
調整することにより、再度のバランスを容易にとること
ができる。
【0064】請求項5の発明によれば、振り分け部材を
上部タンクに対して着脱可能とするとともに、振り分け
部材の取り付け方向を変換可能とし、振り分け部材の取
り付け方向により振り分けの割合を調整可能としたの
で、遊技機設置島の設置環境に応じて振り分け割合を設
定することができる。したがって、簡単な構造で汎用性
の高い遊技機設置島を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機を設置した遊技機設置島の概略
構成図である。
【図2】3つの設置島の接続状態を示す斜視図である。
【図3】3つの設置島の正面図である。
【図4】設置島に設置した球揚送装置の斜視図である。
【図5】(a)は蓋を開いた状態を、(b)は蓋を閉じ
た状態をそれぞれ示す球揚送装置の断面図である。
【図6】上部タンクの縦方向の断面図である。
【図7】上部タンクの水平方向の断面図である。
【図8】上部タンクの内部を示す斜視図である。
【図9】球を貯留した状態における上部タンクの縦方向
の断面図である。
【図10】球分流部である球導入口の近傍まで球が貯留
した状態を示す斜視図である。
【図11】球貯留タンクの短尺方向の断面図である。
【図12】球貯留タンクの長手方向の一部欠截断面図で
ある。
【図13】島制御装置のブロック図である。
【図14】振り分け部材の他の実施形態を備えた上部タ
ンクの縦方向の断面図である。
【図15】図14に示す振り分け部材の平面図である。
【図16】振り分け割合を換えた状態における振り分け
部材の平面図である。
【図17】振り分け割合を可変にした振り分け部材の他
の実施形態の平面図である。
【図18】図17に示す振り分け部材の振り分け割合を
換えた状態における平面図である。
【図19】振り分け割合を可変にした振り分け部材の他
の実施形態の平面図である。
【図20】図19に示す振り分け部材の振り分け割合を
換えた状態における平面図である。
【図21】振分量調整処理の概略フローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 2 遊技機設置島 3 球揚送装置 4 フレーム 5 第間球貸機 6 上部タンク 7 球補給樋 10 球貯留タンク 11 貯留用球供給流路 12 枝樋 13 球回収樋 14 球計数装置 15 球流下路 20 固定ベース 21 筺体 22 駆動ローラ 23 従動ローラ 24 無端ベルト 25 リフトモーター 26 球入口 27 球排出口 28 揚送路 29 バックアップローラ 30a 可動クランプ部材 30b 固定クランプ部材 31 押圧スプリング 32 研磨布 33 案内板材 34 球案内溝 35 タンク本体 36 バランスタンク 37 入口 39a 上連通口 39b 下連通口 40 棚 41 仕切り壁 42 球入口 43 パイプ材 44 球導入口 45 球分流路 46 球導入流路 49 振り分け床部 50 振り分け部材 50a 振り分け頂部 50b,50c 球案内面 51 オーバーフロー管 52 球供給側流路 53 案内部 54 上部タンク球量スイッチ 55 島制御装置 56 リミットスイッチ 60 球排出装置 61 リフト収納室 62 球出口 63 転動部材 64 タンク球量スイッチ 66 球受渡し樋 70 シャッター 71 シャッターモーター 73 可動軸 74 固定軸 75 振分量調整モーター 76 ベルト 77 振分量調整用センサ 79 回転体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に複数の遊技機を並設し、これ
    ら遊技機から排出される使用済みの球を所定方向に誘導
    して回収する球回収樋と、該球回収樋と接続して回収し
    た球を揚送する球揚送装置と、該球揚送装置により揚送
    された球を遊技機よりも上方で貯留する上部タンクと、
    上部タンク内の球を各遊技機に補給する球補給樋とを備
    えた遊技機設置島において、 遊技機設置島内の下部に球貯留タンクを複数配設し、 上部タンクには、球補給樋へ流す球と球貯留タンクへ流
    す球とを分流する球分流部を設け、この球分流部の一方
    の下流側に、球貯留タンクへ球を供給する貯留用球供給
    流路の球入口を球貯留タンクごとに設け、これら貯留用
    球供給流路の球入口の上流側に、球分流部からの球を球
    貯留タンクごとに振り分ける振り分け部材を設け、球分
    流部からの球を振り分けて複数の球貯留タンクに同時に
    供給可能としたことを特徴とする遊技機設置島。
  2. 【請求項2】 振り分け部材は、球分流部からの球の流
    れの上流側に位置する振り分け頂部と、この振り分け頂
    部から各貯留用球供給流路の球入口側に向けてそれぞれ
    傾斜した複数の球案内面とからなり、球分流部から流下
    する球を振り分け頂部で振り分けて、振り分けた球を球
    案内面により各球入口に案内することを特徴とする請求
    項1に記載の遊技機設置島。
  3. 【請求項3】 振り分け頂部の位置を球貯留タンクの貯
    留量の割合に応じた位置に設定し、球貯留タンクの貯留
    量の割合に応じて球を振り分けることを特徴とする請求
    項2に記載の遊技機設置島。
  4. 【請求項4】 振り分け頂部の位置を移動可能とし、振
    り分け部材による振り分け割合を調整可能としたことを
    特徴とする請求項2に記載の遊技機設置島。
  5. 【請求項5】 振り分け部材を上部タンクに対して着脱
    可能とするとともに、振り分け部材の取り付け方向を変
    換可能とし、振り分け部材の取り付け方向により振り分
    けの割合を調整可能としたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の遊技機設置島。
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Cited By (7)

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