JP2717773B2 - パチンコ台への玉の配送装置 - Google Patents

パチンコ台への玉の配送装置

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JP2717773B2
JP2717773B2 JP283695A JP283695A JP2717773B2 JP 2717773 B2 JP2717773 B2 JP 2717773B2 JP 283695 A JP283695 A JP 283695A JP 283695 A JP283695 A JP 283695A JP 2717773 B2 JP2717773 B2 JP 2717773B2
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永俊 武本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる島単位還元補
給方式におけるパチンコ島などに適用されるパチンコ台
への玉の配送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数台のパチンコ台が並設されたパチン
コ島の端部または中間の適宜の位置において研摩装置が
設けられ、各パチンコ台からのアウト玉を受けて前記研
摩装置により研摩しながら揚送して各パチンコ台へと還
元補給する島単位還元補給方式が近年汎用されている。
【0003】この理由は、パチンコ店側から玉を補給す
る通路または樋が不要となり、美観的にも、補給トラブ
ルの減少などのメンテナンスの観点からも好ましいため
である。
【0004】しかし、この島還元補給方式を実現させる
ためには、景品玉として島からパチンコ店側に持ち去ら
れる分の玉数を考慮して充分な数の玉を、島が保留して
おく必要がある。
【0005】このために、古くは特公昭62−2411
0号公報、特にその第2図に示されているように、各パ
チンコ台からのアウト玉を集玉樋を介して、研摩装置の
下部の近くに設けた中継タンクに一時貯留しておく必要
がある。
【0006】また、特公平6−32687号公報に記載
されている(特にその第2図)ように、必要により複数
の中継タンクを設けて、研摩装置に直接的に連結される
一方の中継タンクの残量が少なくなった場合には、これ
を電気的に検出して他方の補助中継タンクへと補給する
ことも行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
各公報記載の島下部での玉貯留方式では、台群の下方部
分の空間に限界があるために貯留玉数に制限がある。こ
れを補助中継タンクを設けることにより解消しようとす
る場合には、主中継タンクとの間で玉の移送の電気的な
コントロールが必要となり、その設備費が嵩むととも
に、トラブルの原因ともなる。
【0008】そこで、本発明者は、島下部での玉貯留方
式を根本的に見直して、充分な玉の貯留数を確保し、島
単位還元補給方式の利点を最大限に生かすとともに、構
造的に簡素となり、安価な設備を提供することを目的と
して、複数台のパチンコ台が並設されたパチンコ島の端
部または中間の適宜の位置において揚送装置が設けら
れ、各パチンコ台からのアウト玉を受けて前記揚送装置
により揚送して各パチンコ台へと還元供給する方式にお
いて、複数のパチンコ台に跨がってその上方に島の長手
方向に沿って大量のパチンコ玉を貯留する貯留タンクを
設け、この貯留タンクへ前記揚送装置により揚送された
玉を供給し、前記貯留タンクから対応する各パチンコ台
玉を補給することが好適であることを知見した。
【0009】しかるに、かかる方式の下では、貯留タン
ク内に大量のたとえば最大10万個程度の玉を貯留する
必要がある。このために、後述の例示寸法のとおり、貯
留タンクの断面積が大きなものが必要となる。
【0010】しかし、貯留タンク内に単に大量の玉を設
けて、各パチンコ台群が必要な玉数を順次流下孔から流
出させようとする場合、その流下孔部分に玉が堆積し、
円滑な流出が困難となる。
【0011】したがって、本発明の課題は、大量の玉を
貯留する場合において、その貯留タンクから円滑に玉を
排出できるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、複数台のパ
チンコ台が並設されたパチンコ島において、パチンコ台
上方に設けられた玉の貯留タンクと、その内部の下方部
分に設けられた傘状の集積防止部材とを備え、前記貯留
タンクは、傾斜した下壁を有し、この下壁の下端に玉の
流下孔を有し、この流下孔を覆ってその上方に前記集積
防止部材が設けられ、前記集積防止部材の天壁の端部か
ら下がる下り規制壁が形成され、この下り規制壁の垂下
長さは3mm以上であり、下り規制壁の下端と前記貯留タ
ンクの下壁上面との離間距離は11mmを超えかつ100
mm以下であり、前記下り規制壁の下端を通る水平面と前
記天壁との離間距離が3mm以上であり、前記集積防止部
材と貯留タンクの側壁との間には玉が流下可能な大きさ
の孔または空間が構成され、前記貯留タンク内には玉が
供給され、前記流下孔から流下した玉はパチンコ台に向
かって流れるように構成したことで解決できる。
【0013】かかる貯留タンクは、複数のパチンコ台に
跨がってその上方に島の長手方向に沿って配設すること
ができる。
【0014】また、前記の貯留タンク、島単位還元補
給方式に適用できる。すなわち、複数台のパチンコ台が
並設されたパチンコ島の端部または中間の適宜の位置に
おいて揚送装置が設けられ、各パチンコ台からのアウト
玉を受けて前記揚送装置により揚送して各パチンコ台へ
と還元供給する設備において、前記貯留タンクを、複数
のパチンコ台に跨がってその上方に島の長手方向に沿っ
て配設させることができる。
【0015】さらに、複数台のパチンコ台が並設された
パチンコ島の端部または中間の適宜の位置において揚送
装置が設けられ、各パチンコ台からのアウト玉を受けて
前記揚送装置により揚送して各パチンコ台へと還元供給
する設備において、複数のパチンコ台に跨がってその上
方に島の長手方向に沿って配設された大量のパチンコ玉
を貯留する貯留タンクと、この貯留タンクへ前記揚送装
置により揚送された玉を供給する供給手段と、前記貯留
タンクを対応する各パチンコ台に対する共通の玉貯留手
段として、対応する各パチンコ台へと玉を補給する補給
通路とを有し、前記貯留タンクは、傾斜した下壁を有
し、この下壁の下端に玉の流下孔を有し、この流下孔を
覆ってその上方に前記集積防止部材が設けられ、前記集
積防止部材の天壁の端部から下がる下り規制壁が形成さ
れ、この下り規制壁の垂下長さは3mm以上であり、下り
規制壁の下端と前記貯留タンクの下壁上面との離間距離
は11mmを超えかつ100mm以下であり、前記下り規制
壁の下端を通る水平面と前記天壁との離間距離が3mm以
上であり、前記集積防止部材と貯留タンクの側壁との間
には玉が流下可能な大きさの孔または空間が構成され、
前記貯留タンクの内部の下方部分に傘状の集積防止部材
が設けられ、この集積防止部材上に、前記揚送装置から
の玉を供給する案内レールが設けられ、前記流下孔から
流下した玉はパチンコ台に向かって流れるように構成す
ることできる。
【0016】この場合において、揚送装置の排出口と貯
留タンクとの間に副貯留タンクを設け、この副貯留タン
クと集積防止部材上とを案内レールで連結することがで
きる。
【0017】さらに、案内レールは、床壁と少なくとも
その床壁の両側から立ち上がるガイド壁とを有し、この
ガイド壁の長手方向途中に複数の玉の流出孔または切欠
部が形成されて、これを通して玉が側方に流出するよう
に形成することが好適である。ここに、案内レールは、
前記揚送装置側を高くこれより遠ざかる方を低くして配
置することができる。
【0018】
【作用】本発明では、複数台のパチンコ台が並設された
パチンコ島において、玉の貯留タンクを、パチンコ台上
方に設けた。これにより、パチンコ台上方の幕板で囲ま
れる空間を利用して、玉を貯留できる。
【0019】かかる貯留タンクには、大量の玉を貯留さ
せる。玉を自然落下させるために、貯留タンクには傾斜
した下壁を形成して、その下壁の下端の玉の流下孔から
流出させる。この流下孔からの玉の流出を円滑にするた
めに、貯留タンクの内部の下方部分に流下孔を覆ってそ
の上方に傘状の集積防止部材を設ける。
【0020】これにより、流下孔に玉が堆積することが
なくなり、玉は集積防止部材の側方に導かれる。しかる
に、下壁に堆積した玉が側方から流下孔に向かって移動
するときに、流通孔上方において、パチンコ玉固有の安
息角をもって山状に盛り上がり、その山の頂部が集積防
止部材の底面に接触し、側方から流下孔に向かって移動
しようとする玉に押されて、身動き取れない状態とな
り、最終的に流下孔部分において閉塞を生じる。
【0021】これに対して、本発明では、前記集積防止
部材の天壁の端部から下がる下り規制壁を形成した。し
かも、この下り規制壁の垂下長さは3mm以上としてい
る。その結果、実質的に側方から流下孔に向かって移動
しようとする玉群の上位レベルは、下り規制壁の下端と
なり、流下孔部分の上部において芹上がるとしても、そ
の芹上がり高さは、集積防止部材の下面との離間距離
(図5のS=3mm以上)より小さいので、結果として、
玉が集積防止部材の下面に接触することはなく、もっ
て、円滑に流下孔から流出させることができる。
【0022】他方で、下り規制壁の下端と前記貯留タン
クの下壁上面との離間距離(図5のO)は11mmを超え
かつ100mm以下としている。この理由は次述のとおり
である。すなわち、この離間距離Oは、流下孔を通る鉛
直線上の流出口の入口を基準とする最大堆積高さを規定
する。したがって、集積防止部材をかなり上方に配置
ることにより、前記の最大高さを過度に大きくすると、
流下孔部分において堆積する。しかるに、本発明者は、
各種の実験の結果、離間距離Oは11mmを超えかつ10
0mm以下であることが好適であり、逆に100mmを超え
ると堆積により流出が困難となることを知見した。
【0023】本発明に係る貯留タンクは、複数のパチン
コ台に跨がってその上方に島の長手方向に沿って配設す
ることにより、貯留玉数を多くすることができ、かつ島
のパチンコ台の上方空間を有効に利用できる。
【0024】さらに、本発明の貯留タンクは、島単位還
元補給方式において、揚送装置により揚送された玉を貯
留するためのタンクとして使用することにより、島単位
での円滑な還元補給を行うことができる。
【0025】一方、島単位還元補給方式においては、複
数のパチンコ台に玉を供給することが必要であるため
に、これを円滑に行うのに、集積防止部材上に、揚送装
置からの玉を供給する案内レールを設け、流下孔から流
下した玉をパチンコ台に向かって流れるように構成する
ことが望ましい。
【0026】また、この案内レールとして、単に平板で
あるより、両側にガイド壁を形成し、そのガイド壁の途
中に複数の玉の流出孔または切欠部を形成すると、玉の
一部が順次流出孔または切欠部から流出し、残部をガイ
ド壁間に規制しながら、島の端部側に移送でき、結果と
して、全体に好適に玉を分散できる。
【0027】この場合、案内レールが水平であるより、
島端部に向かって下り勾配で傾斜していることが望まし
い。
【0028】(背景説明) ここで、本発明の構成および次述の実施例をより明瞭に
するために、本発明の完成に到るまでの背景について補
完的に説明する。
【0029】すなわち、本発明は、充分な玉の貯留数を
確保し、島単位還元補給方式の利点を最大限に生かす観
点から、前述の島下部での玉貯留方式を根本的に見直し
たところ、島の上部で玉を貯留することが有効であるこ
とを見出したことを出発点とするものである。
【0030】実際に、島の上部の幕板間は、従来、実質
的に研摩装置からの排出玉を補給するための補給樋と、
この補給樋に対して連結され、各パチンコ台に連なる蛇
腹状の分岐路とを設けているのみであり、空間的に充分
余裕があることを見出した。
【0031】そこで、本発明では、複数のパチンコ台に
跨がってその上方に島の長手方向に沿って大量のパチン
コ玉を貯留する貯留タンクを設け、この貯留タンクへ研
摩装置により揚送された玉を供給し、前記貯留タンクか
ら対応する各パチンコ台に補給することにより、パチン
コ台群の上方の大空間を利用して、島単位還元補給方式
に必要な充分な数の玉を貯留しようとするものである。
【0032】かかる島単位還元補給方式の利点は、円滑
な補給を保証できることである。すなわち、島におい
て、短時間に多くのパチンコ台から景品玉として排出さ
れると、下部の中継タンクから玉を受けて研摩装置によ
り揚送して補給する際に、研摩装置の揚送能力の限界と
の関係で、補給が追いつかないことがあるが、本発明に
従って、貯留タンクとパチンコ台とを直接的に連結して
おくと、研摩装置の揚送を待つことなしに、貯留タンク
内の玉をそのままパチンコ台に補給できる。
【0033】また、貯留タンクは、1台のパチンコ台に
対して設けられているのではなく、複数のパチンコ台に
共通して設けておくと、あるパチンコ台の出玉が多くな
ったとしても、貯留タンクの貯留玉数は多いために、補
給が間に合わないことはなくなる。
【0034】島の上部に貯留タンクを設けることは、た
とえば特開昭58−67275号公報などにより公知で
ある。しかし、これらのものは研摩装置に付随するもの
であり、その貯留タンクから各台への補給樋へ供給する
ものであり、本発明の貯留タンクと根本的に異なる考え
である。また、同公報では、折角揚送した玉の余分をオ
ーバーフロー玉としてオーバーフロー樋を通して研摩装
置の下部に戻すようにしている。
【0035】この例に示されているように、従来の方式
は、パチンコ台への補給の必要数以上の玉を研摩装置に
より揚送し、余分な玉は戻し通路を介して戻すようにす
ることにより、研摩装置を常時運転させるとの思想に基
づくものである。
【0036】これに対して、本発明では、各パチンコ台
に対して必要な数の玉は上部貯留タンクにより貯留され
ているので、それ以上の玉の揚送は必要ではない。した
がって、下部に少量のアウト玉を貯留する下部貯留タン
クを設ければ、上部貯留タンクの残量が少なくなった場
合にのみ、研摩装置を運転して揚送し、他の場合には、
運転しなくてもよい。その結果、研摩装置の運転費用を
削減できるとともに、特に研摩装置の運転による騒音か
ら解放される。
【0037】また、下部貯留タンクを設けない場合に
も、研摩装置にはアウト玉のみが供給されるので、揚送
玉数は少なく、したがって、従来のオーバーフロー方式
に比較して、騒音が小さくなる利点がある。
【0038】
【実施例】以下本発明を図面を参照しながら実施例によ
りさらに詳説する。
【0039】(基本例) 図1は本発明の概要を示したもので、パチンコ島Xの中
央に揚送装置を構成する研摩装置1が立設されており、
この研摩装置1の両側には複数台、たとえば各側10台
程度のパチンコ台2,2…が設けられている。図面上に
は、片側(右側)のみが台数を減らした状態で図示され
ており、他側(左側)のパチンコ台群は図示されていな
い。また、背面側のパチンコ台列についても図示されて
いない。
【0040】研摩装置1としては、研摩しながら揚送す
る機能を有するもので、公知の研摩ビーズを用いる方
式、研摩布を用いる方式のほか、本発明者が特願平6−
100231号に提案した研摩ブロック群を用いる方式
などを適宜選択できる。また、研摩装置が、パチンコ店
の他の個所に配設されている場合には、図示の研摩装置
は単に研摩機能を有せず、揚送機能のみを有するもので
もよい。
【0041】一方、各パチンコ台からのアウト玉は、集
合樋3により研摩装置1の入口に直接導かれる。し
し、前述のとおり、必要により、下部貯留タンク10を
設けることもできる。
【0042】かかる集合されたアウト玉は、研摩装置1
によりその上部に揚送され、この揚送過程において研摩
が行われる。研摩装置1の上部から排出された補給用玉
は、副貯留タンク11に投入される。この副貯留タンク
11は、たとえば2万個程度を一時貯留するものであ
り、その下部の排出口11Aから供給玉が連続的に、ま
たは適宜の開閉シャッター(図示せず)を設けて、主
(上部)貯留タンク20に供給される。
【0043】この主貯留タンク20は、たとえば最大2
0万個程度貯留するものであり、これを貯留して各パチ
ンコ台2,2…に補給する手段の詳細が図2以降に図示
されている。
【0044】すなわち、主貯留タンク20は、背中合せ
の幕板4,4(図2において背面側に相当する幕板は図
示を省略してある)の間に、パチンコ台2,2…列方向
に沿って延在させた、横断面がほぼL字状の壁板20
A,20Aを対称に向かい合わせたものである。壁板2
0Aの下壁20Cは端部に向かって下り勾配を有してお
り、その端部相互は玉Bが一つのみ抜ける間隔をもって
実質的に全長にわたる落下空隙により流下孔20Xをも
って隣接配置されている。
【0045】この主貯留タンク20内上方には、研摩装
置1側を高くこれより遠ざかる方を低くした案内レール
部材30が設けられている。この案内レール部材30
は、たとえば図2に示すように、下方に開口する溝形を
なしている。この案内レール30の下方には、下方に開
口する溝形をなした水平配置の、本発明の集積防止部材
を構成する集積防止レール31が、長手方向(図1の左
右方向)に間隔を置いて設けたスペーサー部材32,3
2…により、壁板20Aの下壁20Cと離間して配置さ
れている。前記の案内レール部材30は、たとえば下り
方向端部を集積防止レール31上に載置することで設置
することができる。主に、この集積防止レール31と壁
板20Aの下壁20Cとの離間距離Wと壁板20Aの下
壁20Cの勾配は、集積防止レール31の下方において
玉Bの過数の集まりを防止し、流下孔20Xから円滑に
玉Bを流出落下させるために、最適に設計される。
【0046】流下孔20Xを通って落下した玉Bは、背
中合わせのパチンコ台列に振り分けるための振り分けレ
ール40上に落下される。振り分けレール40は中央が
高いほぼ円弧状の上面を有し、その両側には、各パチン
コ台2に対応した位置に整列補給体50が設けられてい
る。
【0047】この整列補給体50は、図4に詳細が示さ
れているように、振り分けレール40上面より高位まで
延びる平面視で逆Z字状のストップ壁51と、このスト
ップ壁51の外方に一つの壁を有する平面視でZ字状の
ガイド壁52とを有し、これらにより玉Bの流入区域が
区画されている。さらに、ストップ壁51の下方には、
第1流下壁53を有する第1樋が一体的に設けられてお
り、この第1流下壁53に連続して、ガイド壁52の下
方に第2流下壁54を有する第2樋が一体的に設けられ
ている。これらの第1流下壁53と第2流下壁54とは
曲り階段状に連続している。第2流下壁54の入側に
は、玉Bの重なりを防止する揺動アーム55が設けら
れ、出側には玉Bを一つのみ流下口56に導く天井レー
ル57が設けられている。
【0048】かかる整列補給体50の構造は市販品とし
て公知のものであり、長手方向に間隔を置いて配設され
た整列補給体50,50間は図示しない流出防止壁が設
けられる。かくして、振り分けレール40上の玉Bは、
ストップ壁51とガイド壁53との間から第1樋内に落
下し、その第1流下壁53に沿って転動し、終端部でU
ターンしながら第2樋の第2流下壁54に沿って転動
し、最終的に円管状の流下口56から直接、または必要
により適宜の蛇腹を通して、パチンコ台2上部の受け皿
(図示せず)に落下される。
【0049】かかるパチンコ島における玉の搬送設備全
体においては、前述のとおり、島単位の還元補給態様が
採用される。
【0050】特に、本発明においては、上部の主貯留タ
ンク20内に大量のたとえば20万個のパチンコ玉が貯
留するために、その寸法としては、図2に符号で示す寸
法として、W=233mm、H=200mmが採用でき、そ
の断面寸法で、10台のパチンコ台に沿って配設する。
【0051】次に、この貯留タンク20、およびその内
部の下方部分に設けられた傘状の集積防止レール31の
形態、およびこれらの関係について寸法面から説明す
る。
【0052】すなわち、図2および図5に示されている
ように、貯留タンク20は、傾斜した下壁20Cを有
し、この下壁20Cの下端に玉の流下孔20Xを有し、
この流下孔20Xを覆ってその上方に集積防止レール3
1が設けられ、この集積防止レール31の天壁31Aの
端部から下がる下り規制壁31Bが形成され、この下り
規制壁31Bの垂下長さLは3mm以上(好適には5以
上、ただし玉をオーバーフローさせないためにHより小
さい)であり、下り規制壁31Bの下端と貯留タンク2
0の下壁20C上面との離間距離Oは11mmを超えかつ
100mm以下(より望ましくは20〜45mm)であり、
下り規制壁31Bの下端を通る水平面と天壁31Aとの
離間距離S(図5の例では天壁31Aが水平であるため
に、S=L)が3mm以上であり、集積防止レール31の
下り規制壁31Bと貯留タンク20の側壁20Bとの間
には玉が流下可能な空間Wが構成されている。
【0053】かかる集積防止レール31および主貯留タ
ンク20は、図1の研摩装置1の左側のパチンコ台列に
対しても設置できる。この場合、副貯留タンク11は、
別途左側に設けることもできるが、一つの図示の副貯留
タンク11から左側のパチンコ台列の主貯留タンク20
に対して、適宜の案内手段により供給するようにでき
る。
【0054】前述のとおり、副貯留タンク11は主貯留
タンク20に対する供給手段としても機能するが、これ
を設けることなく、研摩装置1の出口を直接的に主貯留
タンク20に臨ませることもできる。
【0055】前記の案内レール部材30は、長手方向の
分散性を高めるために有効である。
【0056】この場合、さらに、図6に示すように、そ
の上面の両側に立ち上がり壁30A,30Aを形成し、
その立ち上がり壁30Aの長手方向の途中に適宜の幅で
切欠して落下口30Bを形成すると、案内レール部材3
0の上流側で集中的に流下して下流側には到らないとい
事態を防止して、分散性をより高める。案内レール部
材30は、幕板4,4間に複数並設することもできる。
【0057】他方で、主貯留タンク20は研摩装置1か
ら島の端部までの間において、少なくとも複数のパチン
コ台2,2…に対して共通である限り、複数配設する
か、途中仕切り壁を設けて複数化することができる。
この場合には、研摩装置1または副貯留タンク11か
ら、各主貯留タンク20へと供給する、たとえば樋を配
設すればよい。
【0058】また、図1に示すように、副貯留タンク1
1の排出口11Aのレベルを設定することにより、貯留
レベルBLを設定でき、オーバーフローを防止できる。
排出口11Aのレベル主貯留タンク20の上端レベル
より高くする場合や、貯留レベルBL排出口11Aの
レベルより低くしたい場合には、前述のように、排出口
11Aに開閉シャッターなどの供給制御手段を設けるこ
とができる。逆に、主貯留タンク20の貯留レベルBL
を制御するために、主貯留タンク20の高さ方向に上下
限レベルセンサーUS,LSを設けて、下限レベルとな
った場合には、開閉シャッターを開け、上限レベルとな
った場合には、開閉シャッターを閉じる制御を行うこと
ができる。主貯留タンク20の高さ方向に上下限レベル
センサーUS,LSを設けることは、研摩装置1の間欠
的な運転を可能とする。すなわち、下限レベルから上限
レベルに達する期間のみ研摩装置1を運転し、その
後、上限レベルから下限レベルに達するまでの期間は研
摩装置1の運転を休止して、騒音の発生を極力防止でき
る。
【0059】また、図7に示すように、貯留タンク20
の側壁20Bには、その長手方向に間隔を置いて、高さ
方向のスリット孔20D,20D…を形成することが好
適である。これにより、幕板4を開けて、貯留タンク2
0を見たときにおいて、スリット孔20Dを通して内部
に玉Bの貯留レベルを目視観察でき、台2に玉が補給さ
れない場合において、貯留タンク20まわりの詰まりで
あるか否かなどの管理を行うことができ有用である。
【0060】一方、下壁の傾斜角度θは、1〜30度、
特に3〜10度が好適である。流下孔20Xと振り分け
レール40の上面との離間距離Yとしては、台列に振り
分ける性能からみて11mmを超えて40mm程度まで望ま
しい。
【0061】(貯留タンクと集積防止部材を中心とした
変形例の説明) さて、前記の集積防止レール31は、図8に示すよう
に、上向きの円弧または角山などの山形の集積防止レー
ル311でもよい。この場合には、流下孔20Xを通る
立面付近において天壁311Aへの玉の接触を防止で
き、堆積防止効果が高くなる。
【0062】他方で、前記例においては、図2に示され
ているように、L字状の壁板20A,20A相互を対称
に向かい合わせて配置したものであるが、図9に示すよ
うに、貯留タンクは、一方の側壁20B1 から他方の側
壁20B2 に向かって下り傾斜の一つの下壁20Cのみ
を有し、他方の側壁20B2 との間で形成される流下孔
20Xから流下させることもできる。
【0063】さらに、同図9に示すように、集積防止レ
ール31およびまたは案内レール30は側壁20B2
一体化させることもできる。
【0064】集積防止レール31は、貯留タンク20の
側壁20Bと連結し、その代わりに、図10に示されて
いるように、集積防止レール31の天壁31Aの側部に
連通孔31a,31a…を形成し、これらの連通孔31
a,31a…を通して、玉が下壁20Cへと向かわせる
ことができる。
【0065】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、大量の
玉を貯留する際に、その下部から円滑な玉の排出を行わ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前面の幕板を外した状態の島の一部を概要的に
示す正面図である。
【図2】貯留タンクの横断面図である。
【図3】その平面図である。
【図4】貯留タンクから流下した玉をパチンコ台に対し
て供給する態様を示す一部破断斜視図である。
【図5】貯留タンクの要部拡大断面図である。
【図6】案内レールの他の例の斜視図である。
【図7】貯留タンクの正面図である。
【図8】集積防止部材の他の例の横断面図である。
【図9】集積防止部材のさらに他の例の横断面図であ
る。
【図10】本発明の他の例の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】1…研摩装置(揚送装置)、2…パチンコ台、20…貯
留タンク、31…集積防止レール(集積防止部材)。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台のパチンコ台が並設されたパチンコ
    島において、パチンコ台上方に設けられた玉の貯留タン
    クと、その内部の下方部分に設けられた傘状の集積防止
    部材とを備え、 前記貯留タンクは、傾斜した下壁を有し、この下壁の下
    端に玉の流下孔を有し、この流下孔を覆ってその上方に
    前記集積防止部材が設けられ、 前記集積防止部材の天壁の端部から下がる下り規制壁が
    形成され、この下り規制壁の垂下長さは3mm以上であ
    り、下り規制壁の下端と前記貯留タンクの下壁上面との
    離間距離は11mmを超えかつ100mm以下であり、前記
    下り規制壁の下端を通る水平面と前記天壁との離間距離
    が3mm以上であり、前記集積防止部材と貯留タンクの側
    壁との間には玉が流下可能な大きさの孔または空間が構
    成され、 前記貯留タンク内には玉が供給され、前記流下孔から流
    下した玉はパチンコ台に向かって流れるように構成した
    ことを特徴とするパチンコ台への玉の配送装置。
  2. 【請求項2】前記貯留タンクは、複数のパチンコ台に跨
    がってその上方に島の長手方向に沿って配設されている
    請求項1記載のパチンコ台への玉の配送装置。
  3. 【請求項3】複数台のパチンコ台が並設されたパチンコ
    島の端部または中間の適宜の位置において揚送装置が設
    けられ、各パチンコ台からのアウト玉を受けて前記揚送
    装置により揚送して各パチンコ台へと還元供給する設備
    において、 前記貯留タンクが、複数のパチンコ台に跨がってその上
    方に島の長手方向に沿って配設されている請求項2記載
    のパチンコ台への玉の配送装置。
  4. 【請求項4】複数台のパチンコ台が並設されたパチンコ
    島の端部または中間の適宜の位置において揚送装置が設
    けられ、各パチンコ台からのアウト玉を受けて前記揚送
    装置により揚送して各パチンコ台へと還元供給する設備
    において、 複数のパチンコ台に跨がってその上方に島の長手方向に
    沿って配設された大量のパチンコ玉を貯留する貯留タン
    クと、この貯留タンクへ前記揚送装置により揚送された
    玉を供給する供給手段と、前記貯留タンクを対応する各
    パチンコ台に対する共通の玉貯留手段として、対応する
    各パチンコ台へと玉を補給する補給通路とを有し、 前記貯留タンクは、傾斜した下壁を有し、この下壁の下
    端に玉の流下孔を有し、この流下孔を覆ってその上方に
    前記集積防止部材が設けられ、 前記集積防止部材の天壁の端部から下がる下り規制壁が
    形成され、この下り規制壁の垂下長さは3mm以上であ
    り、下り規制壁の下端と前記貯留タンクの下壁上面との
    離間距離は11mmを超えかつ100mm以下であり、前記
    下り規制壁の下端を通る水平面と前記天壁との離間距離
    が3mm以上であり、前記集積防止部材と貯留タンクの側
    壁との間には玉が流下可能な大きさの孔または空間が構
    成され、 前記貯留タンクの内部の下方部分に傘状の集積防止部材
    が設けられ、 この集積防止部材上に、前記揚送装置からの玉を供給す
    る案内レールが設けられ、前記流下孔から流下した玉は
    パチンコ台に向かって流れるように構成したことを特徴
    とするパチンコ台への玉の配送装置。
  5. 【請求項5】揚送装置の排出口と貯留タンクとの間に副
    貯留タンクを設け、この副貯留タンクと集積防止部材上
    とを案内レールで連結した請求項4記載のパチンコ台へ
    の玉の配送装置。
  6. 【請求項6】案内レールは、床壁と少なくともその床壁
    の両側から立ち上がるガイド壁とを有し、このガイド壁
    の長手方向途中に複数の玉の流出孔または切欠部が形成
    されて、これを通して玉が側方に流出するように形成し
    た請求項4または5記載のパチンコ台への玉の配送装
    置。
  7. 【請求項7】案内レールは、前記揚送装置側を高くこれ
    より遠ざかる方を低くして配置されている請求項4,5
    または6記載のパチンコ台への玉の配送装置。
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